JP2023506797A

JP2023506797A - 消臭組成物

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Publication number: JP2023506797A
Application number: JP2022535878A
Authority: JP
Inventors: マルティネス－サンティアゴ，ホセ; レンダーユー，ジェシカ; コールストン，ロジャー
Original assignee: アクドット・リミテッド
Priority date: 2019-12-12
Filing date: 2020-12-11
Publication date: 2023-02-20
Also published as: GB201918266D0; CN115103717A; US20230010214A1; BR112022011556A2; WO2021116692A2; WO2021116692A3; EP4072702A2

Abstract

本発明は、ククルビットウリルと一つ又は複数の第一の金属塩とを含む消臭組成物を提供する。前記第一の金属塩は、少なくとも２価の原子価を有する少なくとも一つの金属カチオンと少なくとも一つのアニオンとを含み、前記金属カチオンは、アルミニウム、ジルコニウム、銀、チタン、鉄、銅、亜鉛、及びマグネシウムカチオンからなる群から選ばれる。

Description

悪臭源は、多様な化学的性質と臭気を有する様々な化合物の複雑な混合物で構成されていることが多い。悪臭は鼻を突くので、そのような化合物はたとえ微量でも消費者に不快な印象を与えかねない。そこで、悪臭を抑制するための多数の方策が提案されている。

予防法は、悪臭化合物の生成の原因となることが多いバクテリアを、殺生物剤、制生剤(biostatic agent)を適用するか又はバクテリアの増殖場所の微気候条件を制御することによって、殺滅するか又はそれらの増殖を阻害することを含む。これらの方法は、例えば、ヒトの腋窩又はその他の部位で使用されている。

除去法は、悪臭化合物に結合して、悪臭化合物を例えば酸化（燃焼）又はイオン化によって除去する化学的に反応性の化合物を使用することを含む。
上記すべての方法の欠点は、それらの方法が化学的又は生物学的に不活性でない、又は環境的に中性でない薬剤を使用していることである。特に、殺生物剤及び反応性化合物の使用には健康上の懸念がある。燃焼及びイオン化の副産物も有毒なことがあるので、望ましくない。

あるいは、香料を使用して悪臭をマスクするか又は悪臭と結合させ、消費者による悪臭の知覚を低減させるようにすることもできる。しかしながら、複雑な悪臭は、関与している悪臭が多様であるため、そのような感覚的方法の使用によって緩和することは困難である。

悪臭の抑制法は、吸収剤及び吸着剤の使用を含む。これらの材料は環境に優しく、ほとんどの場合、これといった臭気もない。悪臭化合物はこれらの材料の細孔内に捕捉されるので、それらの蒸気圧は降下する。しかしながら、これらの材料は一般的に選択的でないため、望ましい香料化合物とも結合しうる。さらに、例えば相対湿度が５０％を超える湿潤条件下で存在するような水蒸気は悪臭化合物を追い出しうるので、悪臭化合物は再び大気中に放出される。

ホスト化合物は特殊なクラスの吸収剤で、各分子が細孔分布ではなく明確に定義された空洞を有することを特徴とする。ホスト－ゲスト複合体は一時期、悪臭に対処するために使用されてきた。典型的なホスト化合物はシクロデキストリン及びククルビットウリルなどである。

米国特許第５，９４２，２１７号（ＴｈｅＰｒｏｃｔｅｒ＆ＧａｍｂｌｅＣｏｍｐａｎｙ社）は、悪臭の吸収に使用するために、シクロデキストリン（より一般的には環状オリゴ糖と呼ばれる）の水溶液を含む組成物を開示している。任意に、該組成物は、香料化合物を含んでいてもよいが、そのレベルは、複合体化されていないシクロデキストリン分子の部分を残しておくレベルにとどめる。しかしながら、悪臭の知覚に対するシクロデキストリンの作用は系内の水分活性に依存する。これにはシクロデキストリン空洞内での水と悪臭化合物が関与する複合体平衡が反映される。従って、見かけのホスト－ゲスト結合定数は系内の水分濃度に応じて変動しうる。そのため、湿潤条件下では悪臭の望まざる放出がもたらされうる。

米国特許第６，８６９，４６６Ｂ２号（ＵｎｉｓｅａｒｃｈＬｉｍｉｔｅｄ社）には、ガス又は揮発性化合物をククルビットウリルに結合させることによって包接複合体を形成する方法、ならびに結合されたガス又は揮発性化合物の少なくとも一部を放出させるための工程が開示されている。応用例として“不快臭”の捕捉が述べられている。ホスト－ゲスト複合体の形成は、ククルビットウリルが乾燥状態（例えば固体表面に支持されたククルビットウリルホスト分子）でも、水などの液体中に溶解又は分散されていても起こると記載されている。

国際特許公開第２０１４／０７７６４２号（ＰｏｓｔｅｃｈＡｃａｄｅｍｙ－ＩｎｄｕｓｔｒｙＦｏｕｎｄａｔｉｏｎ）には、悪臭除去のための組成物が開示されており、その組成物はククルビットウリルを含む。該組成物は、臭気、例えば、魚臭などのアンモニウムイオン含有臭を、ククルビットウリルの疎水性空洞及び親水性入口と悪臭化合物との間の相互作用によって捕捉し除去する。該組成物は任意に香料化合物を含んでいてもよい。該組成物はｐＨ７．２の水性緩衝液中に溶解されている。

国際特許公開第２０１７／１４１０２９号（ＡｑｄｏｔＬｉｍｉｔｅｄ社）には、湿潤条件下（すなわち４０％より高い相対湿度）及び周囲温度（例えば約２５℃）で、様々な悪臭化合物（その例は、アミン、硫黄含有化合物、ならびに飽和及び不飽和アルキル及びヒドロキシアルキルカルボン酸から選ばれる）と結合できるククルビットウリルの混合物を含む組成物が開示されている。

これらの悪臭物質の中でも、汗、さらに詳しくは腋汗から発散する短鎖飽和及び不飽和カルボン酸及びヒドロキシ酸は対処が困難である。
そこで、そのような短鎖カルボン酸が生成する部位、特に腋窩部における改良された臭気抑制を提供する必要がある。

米国特許第５，９４２，２１７号米国特許第６，８６９，４６６Ｂ２号国際特許公開第２０１４／０７７６４２号国際特許公開第２０１７／１４１０２９号

本発明の第一の側面において、消臭組成物を提供する。前記消臭組成物は、ククルビットウリルと一つ又は複数の第一の金属塩とを含み、前記第一の金属塩は、少なくとも２価の原子価を有する少なくとも一つの金属カチオンと少なくとも一つのアニオンとを含み、前記金属カチオンは、アルミニウム、ジルコニウム、銀、チタン、鉄、銅、亜鉛、及びマグネシウムカチオンからなる群から選ばれる。

本発明の第二の側面において、悪臭を予防又は低減するために、本発明の第一の側面による組成物の使用を提供する。好ましくは、その悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくはその揮発性有機化合物は、不飽和有機酸、不飽和ヒドロキシ酸又はそれらの混合物である。

本発明の第三の側面において、悪臭を予防又は低減するための方法を提供する。当該方法は、請求項１～１３のいずれか１項に記載の組成物を悪臭源に適用する工程を含み、好ましくは、その悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくはその揮発性有機化合物は、不飽和有機酸、不飽和ヒドロキシ酸又はそれらの混合物であり、好ましくは悪臭源はヒトの腋窩である。

本発明の第一の側面の組成物は、ククルビットウリルのみ又は第一の金属塩のみのいずれかを含む組成物と比較した場合に、汗に含まれる短鎖酸の臭気の改良された軽減を示し、ククルビットウリルと第一の金属塩との間の驚くべき相乗効果を示唆している。

その結果、本発明の第一の側面の組成物は悪臭防止組成物として有用である。第一の金属塩が制汗活性もある場合、当該組成物は制汗活性も有しうる。

好ましくは、ククルビットウリルは、ククルビット［５］ウリル、ククルビット［６］ウリル、ククルビット［７］ウリル、ククルビット［８］ウリル、ククルビット［９］ウリル、ククルビット［１０］ウリル、ククルビット［１１］ウリル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、さらに好ましくは、ククルビットウリルは、ククルビット［６］ウリル、ククルビット［７］ウリル、ククルビット［８］ウリル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。

好ましくは、少なくとも一つのアニオンは、水酸化物、塩化物、臭化物、酢酸(acetate)、乳酸(lactate)、グリシン酸(glycinate)、リシノール酸(ricinoleate)、硝酸(nitrate)、硫酸(sulphate)、シュウ酸(oxalate)、クエン酸(citrate)、リン酸(phosphate)及びホウ酸(borate)アニオンからなる群から選ばれる。

一態様において、第一の金属塩は多核金属塩である。典型的な多核金属塩はポリアルミニウム塩で、凝固剤として使用されることが多い。多核金属塩は一つ又は複数の多価カチオンを含む。それらはさらに、一つ又は複数の１価金属カチオン、例えば、リチウム、ナトリウム又はカリウムカチオンを含みうる。多核金属塩は、任意に、複数のアニオンを含んでいてもよい。さらに、多核金属塩は、任意に、水和水及び／又はアミノ酸、例えば、グリシン、アラニン、バリン、セリン、ロイシン、又はアミノ酪酸を含んでいてもよい。

一態様において、多核金属塩はポリアルミニウム塩、さらに詳しくは、化学式Ａｌ_２（ＯＨ）_５Ｃｌのアルミニウムクロロハイドレート（クロルヒドロキシアルミニウム）（ＡＣＨ）、又は化学式［Ａｌ_２（ＯＨ）_５Ｃｌ）］_ｘのポリアルミニウムクロロハイドレート、及び／又は化学式［Ａｌ_２（ＯＨ）_３Ｃｌ_３）］_ｘのポリ塩化アルミニウム（ＰＡＣＬ）である（式中、ｘは少なくとも１）。

別の態様において、第一の金属塩は、アルミニウムクロロハイドレックスＰＧ（ＣＡＳ番号２４５０９０－５２－２）又はクロロハイドレックスＰＥＧ（ＣＡＳ番号２４２８１２－７６－６）である。これらは、アルミニウムクロロハイドレートに配位している水分子がプロピレングリコール又はポリエチレングリコールによって置換された結果、極性の低い複合体となっている。

別の態様において、金属塩は、化学式Ａｌ_２（ＳＯ_４）_３・１８Ｈ_２Ｏのミョウバンである。
さらに別の態様において、多核塩は、混合塩、例えば、アルミニウムジルコニウム混合塩、アルミニウム亜鉛混合塩、アルミニウムマグネシウム混合塩、カリウムミョウバン（ＫＡｌ（ＳＯ_４）_２（ただし一般的に見られるのは１２水和物ＫＡｌ（ＳＯ_４）_２・１２Ｈ_２Ｏ）、アンモニウムミョウバン、ナトリウムミョウバンなどである。

特別な態様において、混合塩はアルミニウムとジルコニウムを含む。典型的なアルミニウムジルコニウム塩は、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート又はアルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスグリシン（アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスｇｌｙ、ＣＡＳ番号１３４９１０－８６－４）などである。

従って、好ましくは、第一の金属塩は、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ナトリウムアルミニウムクロロヒドロキシラクテート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスｇｌｙ、アルミニウムクロロハイドレックスＰＧ、アルミニウムクロロハイドレックスＰＥＧ、リシノール酸亜鉛、グリシン酸亜鉛、酸化亜鉛、サリチル酸亜鉛、レゾルシン酸亜鉛(zinc resorcinoleate)、亜鉛含有ポリマー、亜鉛とポリイタコン酸との複合体（例えば、Ｉｔａｃｏｎｉｘ（登録商標）ＺＩＮＡＤＯＲ^ＴＭ２２Ｌとして入手可能）、硫酸銅（II）及び硫酸銀からなる群から選ばれる。

本発明の第一の側面の組成物は、固体、ゲル、ペースト又は液体の形態でありうる。好ましくは、該組成物はｐＨ２～９、さらに好ましくは３～８を有するが、該組成物が無水物の場合、ｐＨは、外部水源、すなわち組成物由来でない、例えば適用部位に由来する、例えば汗由来の水分と接触した場合に、好ましくは２～９、さらに好ましくは３～８である。従って、組成物は無水物でも又は水和物でもよい。

好ましくは、組成物のｐＨは、リン酸緩衝液又はクエン酸緩衝液などの緩衝液によって所望のｐＨ範囲内に維持される。
一態様において、当該組成物は液体の形態である。液体は極性液体を含み、好ましくは、極性液体は、水、プロピレングリコールなどのグリコール類、グリセロールなどのポリオール類、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。

別の態様において、当該組成物は水を含み、ククルビットウリルと第一の金属塩は分散されて、液体又はゲルの形態の透明な、曇った又は濁った分散物を形成している。
本発明の第一の側面の組成物中のククルビットウリルの粒度分布（ククルビットウリルが組成物の残り部分に可溶化されているというより分散されている場合の）は、典型的には４～７マイクロメートルのＤ（１０）、８～２４マイクロメートルのＤ（５０）及び２５～５０マイクロメートルのＤ（９０）を特徴とする。ここで、Ｄ（１０）、Ｄ（５０）及びＤ（９０）は、報告された粒度（直径）未満の粒子のパーセンテージを指す。Ｄ（５０）が通常、静的光散乱によって測定された単峰性粒度分布の体積平均径と見なされる。

当該組成物は、好ましくは、０．１～５、さらに好ましくは０．２５～３、最も好ましくは０．５～１．２５％ｗ／ｗのククルビットウリルを含む。
当該組成物は、好ましくは、１～５０、さらに好ましくは２．５～４５％ｗ／ｗの一つ又は複数の第一の金属塩を含む。

好ましくは、ククルビットウリルと一つ又は複数の第一の金属塩との間の重量比は、０．００２～０．２、さらに好ましくは０．０１～０．１である。
本発明の第一の側面による液体の形態の組成物は、可溶性ククルビットウリルを含む本質的に透明な上清と、不溶性ククルビットウリルを含む固体（通常粉末状沈殿物）に分けることができる。上清も沈殿物もそのままで又は合わせて悪臭防止のために使用できる。

用語“悪臭”は、日常生活の中でしばしば遭遇する、起源も様々な不快臭を指す。典型的な悪臭は、管理されていない産業活動から、ヒト及びペットの身体から（汗及び排泄物など）、台所及び食品加工から、タバコの煙から、及びカビから発散する悪臭を含む。ヒトにとって最も不快な悪臭の一部は、汗、便、尿、濡れたペット、調理、特にニンニク、キャベツ、魚及びタマネギから生じる。悪臭化合物は、消費者製品、例えば、石けん、洗剤、シャンプー、及びコンディショナーに含まれている脂肪酸及び脂肪酸誘導体のこともある。特に不快な悪臭のその他の例は、脱毛クリームによって生ずる悪臭である（硫黄化合物）。

不溶性のククルビットウリルを、基質への適用がより容易な分散された自己懸濁形に維持するために、好ましくは、本発明の第一の側面の組成物はさらに一つ又は複数の分散剤を含む。

分散剤は、多糖類などの水溶性ポリマー；両親媒性の直鎖又は分枝ブロックコポリマーなどのポリマー界面活性剤；及びアニオン性、カチオン性、両性、双性イオン性及び非イオン性界面活性剤などの界面活性剤からなる群から選ぶことができ、好ましくは分散剤は非イオン性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤である。

分散剤は、双性イオン性界面活性剤、第二の金属塩、アンモニウム塩、及びポリヒドロキシル化有機化合物からなる群から選ぶことができる。好ましくは双性イオン性界面活性剤はアルキルアミド－ベタイン及び／又はアルキルジメチル－ベタインであり、好ましくは双性イオン性界面活性剤はコカミドプロピルベタイン（ＣＡＳ番号６１７８９－４０－０）又はココジメチルベタイン（ＣＡＳ番号６８４２４－９４－２）であり、第二の金属塩は原子価１の一つ又は複数の金属カチオンのみを含み、好ましくは第二の金属塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、又は塩化セシウムであり、好ましくはアンモニウム塩は塩化アンモニウムであり、好ましくはポリヒドロキシル化有機化合物は糖であり、好ましくは糖はグルコース又はスクロースである。

好ましくは、本発明の第一の側面の組成物は、第二の金属塩、アンモニウム塩、及びポリヒドロキシル化有機化合物の少なくとも一つと組み合わせた双性イオン性界面活性剤を含み、最も好ましくは、該組成物は、第二の金属塩と組み合わせた双性イオン性界面活性剤を含む。

好ましくは、本発明の第一の側面の組成物は、０．１～２、好ましくは０．５～１％ｗ／ｗの分散剤を含む。
好ましくは、本発明の第一の側面の組成物はさらに、少なくとも一つの香料化合物を含み、好ましくは少なくとも一つの香料化合物は、ククルビットウリルと複合体化されている。

適切な香料化合物の拡大的リストは、www.thegoodscentscompany.com、又はＳｔｅｆｅｎＡｒｃｔａｎｄｅｒ著，ＰｅｒｆｕｍｅａｎｄＦｌａｖｏｕｒＣｈｅｍｉｃａｌｓ（ＡｒｏｍａＣｈｅｍｉｃａｌｓ），Ｖｏｌ．ＩａｎｄＩＩ（ＡｌｌｕｒｅｄＰｕｂｌｉｓｈｉｎｇ１９８２出版）及びＳｔｅｆｅｎＡｒｃｔａｎｄｅｒ著，ＰｅｒｆｕｍｅａｎｄＦｌａｖｏｕｒＭａｔｅｒｉａｌｓｏｆＮａｔｕｒａｌＯｒｉｇｉｎ（ＡｌｌｕｒｅｄＰｕｂｌｉｓｈｉｎｇ１９９４，２００３出版）のテキストに見出すことができる。

本発明の第一の側面の組成物は、当業者に公知の一つ又は複数の添加剤も含みうる。従って、該組成物は、ゲル化剤、粘度調整剤、染料、顔料、金属イオン封鎖剤、抗酸化剤及び保存剤などの添加剤も含みうる。

一態様において、当該組成物は、ククルビットウリル及び第一の金属塩のほかに、悪臭防止に有用な一つ又は複数の化合物（ポリマーを含む）をさらに含む。適切な化合物は、当業者には公知であり、他のホスト分子を含む。例えば、シクロデキストリン、カリックスアレーン及びクラウンエーテルなどのキャビタンド(cavitand)ファミリーの他のメンバーが、ククルビットウリル及び第一の金属塩と組み合わせて使用できる。更なる適切な化合物は木炭(charcoal)などである。

本発明の第一の側面の組成物は消費者製品でありうる。好ましくは、消費者製品は、パーソナルケア製品であり、好ましくは、パーソナルケア製品は、消臭製品又は制汗消臭製品である。

本発明の第一の側面の組成物は、多数の形態及び形式で提供できる。一つの特別な態様において、該組成物は、粉末又は顆粒形で、錠剤又は１回量単位で、エマルション又はマイクロエマルション形で、溶液で、又は液体中、超臨界液体中の分散物として、又は圧縮ガスとして、例えば織物、不織布パッド、吸着剤などの基材上に吸着させて、ゲル又は固体の形態、例えばスティック形で、又はスプレー形で提供できる。

本発明の第一の側面の組成物は、洗剤、クレンジング組成物、シャンプー、柔軟剤、柔軟剤シート、コンディショナー、リフレッシュ剤、エアフレッシュナー、消臭組成物、個人用消臭剤、制汗剤、化粧品、高級香料(fine fragrance)、ボディミスト、キャンドル、硬質面クリーナー、清掃ワイプ又はモップ、石けん、スタイリング（整髪用）ジェル、吸湿剤、空気ろ過装置、仕上げ用品、オムツ又は生理用品などとして適用できる。当該組成物をこれらの様々な形態に適用する方法は当業者には周知である。

当該組成物は、悪臭防止特性を、布地（テキスタイル）、機能性テキスタイル及びテキスタイル仕上げ用品に；空気及び様々な材料、例えば、紙、木材、プラスチック、石、セラミック、金属、メタルウール、毛織物、繊維、フォーム(foam)、フィルター材料、吸収剤、吸着剤、プラスター、塗料、インクなどに提供するためにも使用できる。

当該組成物は、製品に添加する前に香油と混合、又は香油に配合することもできる。該組成物を香油に添加する場合、得られた混合物はその後、当該技術分野で公知の任意の方法、例えば、噴霧乾燥、噴霧造粒、マトリックス粒子形成、コアシェルカプセル化などによってマイクロカプセル化できる。

本発明の第一の側面の組成物の一態様は下記のようにして製造できる。
ａ）任意に分散剤を水と混合し；
ｂ）一つ又は複数の第一の金属塩を水と、又は工程ａ）で得られた混合物と混合し；
ｃ）ククルビットウリルを工程ｂ）で得られた混合物中に分散させ；
そして任意に、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを、工程ａ）、ｂ）、又はｃ）で得られた混合物のいずれかに添加する。

当業者であれば、本発明の第一の側面の組成物の他の態様を製造することもできるであろう。
本発明の第二の側面において、悪臭を予防又は低減するために、本発明の第一の側面による組成物の使用を提供する。好ましくは、その悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくはその揮発性有機化合物は、飽和有機酸、不飽和有機酸、飽和ヒドロキシ酸、不飽和ヒドロキシ酸、又はそれらの混合物からなる群から選ばれる。

飽和及び不飽和の有機酸及びヒドロキシ酸は、短鎖（Ｃ_２－Ｃ_５）及び中鎖（Ｃ_６－Ｃ_１１）酸、例えば、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、３－ヒドロキシ－メチルヘキサン酸、及び（Ｅ）－３－メチル－２－ヘキサン酸でありうる。

本発明の第三の側面において、悪臭を予防又は低減するための方法を提供する。当該方法は、本発明の第一の側面による組成物を悪臭源に適用する工程を含み、好ましくは、その悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくはその揮発性有機化合物は、飽和有機酸、不飽和有機酸、飽和ヒドロキシ酸、不飽和ヒドロキシ酸、又はそれらの混合物からなる群から選ばれ、好ましくは悪臭源はヒトの腋窩である。

一態様において、抑制されるべき悪臭は、揮発性有機化合物のことも又はそうでないこともある複数の悪臭化合物によって引き起こされる複雑な悪臭である。
別の態様において、複雑な悪臭は、多様な化学官能基を有する悪臭化合物を含む。

空洞容積８２Å^３を有するククルビット［５］ウリルは、好ましくは、アセチレン、硫化水素及び二硫化炭素などの小型ガス状悪臭化合物と結合する。
Ｏ－、Ｎ－及びＳ－ヘテロ原子を含むより大型の悪臭化合物は、好ましくはより大きいククルビットウリル、例えばククルビット［７］ウリル及びククルビット［８］ウリルと結合する。

悪臭化合物は下記から選ぶことができるが、これらに限定されない。
窒素及び硫黄含有分子、例えば、アリルアミン；メチルアミン；エチルアミン；シクロブチルアミン（シクロブタンアミン、尿）、シクロペンチルアミン（シクロペンタンアミン）；シクロヘキシルアミン（シクロヘキサンアミン）；シクロヘプチルアミン（シクロブタンアミン）；イソプロピルアミン；ブチルアミン；ジブチルアミン（Ｎ－ブチル－１－ブタンアミン）；ジメチルエタノールアミン（２－（ジメチルアミノ）エタノール）；メチルエタノールアミン（２－（メチルアミノ）エタノール）；ジエチルエタノールアミン（２－（ジエチルアミノ）エタノール）；ジエチルアミン（Ｎ－メチルエタンアミン（魚臭））；ジプロピルアミン（Ｎ－プロピル－１－プロパンアミン）；ジイソプロピルアミン（Ｎ－イソプロピル－２－プロパンアミン）；ジメチルアセトアミド（Ｎ，Ｎ－ジメチルアセトアミド）；エチルメチルアミン（Ｎ－メチルエタンアミン）；エチルプロピルアミン（Ｎ－エチルプロパンアミド）；トリメチルアミン（魚臭）；トリエチルアミン（魚臭）；エチレンジアミン（１，２－エタンジアミン（かび臭いアンモニア臭））；プロピレンジアミン（１，３－プロパンジアミン）；テトラメチレンジアミン（１，４－ブタンジアミン、プトレシン（異臭））；エチレンイミン（アジリジン（アンモニア臭））；モルホリン（魚臭）；エチルモルホリン（４－エチルモルホリン（すえた臭い））；ピロリジン（精液臭）；メチルエチルピリジン（２－エチル－３－メチルピリジン）；ピリジン（焦臭、胸が悪くなる臭い）；ビニルピリジン（４－ビニルピリジン（吐き気を催すような臭い））；スカトール（３－メチルインドール（排泄物臭））；インドール（排泄物臭）；カダベリン（ペンテン－１，５－ジアミン（屍臭））；硫化水素（腐卵臭）；アリルジスルフィド（３－（アリルジスルファニル）－１－プロペン（ニンニク臭））；エチルイソチオシアネート（イソチオシアナトエタン（劇臭、からし臭、ニンニク臭））；アリルイソチオシアネート（３－イソチオシアナトプロパ－１－エン（硫黄臭））；アリルメルカプタン（２－プロペン－１－チオール（ニンニク臭、硫黄臭））；アリルスルフィド（３－（アリルスルファニル）－１－プロペン（硫黄臭））；ジアリルスルフィド（３－（アリルスルファニル）－１－プロペン（硫黄臭））；ジメチルジスルフィド（（メチルスルファニル）エタン（不快臭、ニンニク臭）；ジメチルトリスルフィド（ジメチルトリスルファン（異臭））；ジエチルスルフィド（（エチルスルファニル）エタン（硫黄臭））；ブチルスルフィド（１－（ブチルスルファニル）ブタン（ニンニク臭、スミレ臭））；ジエチルトリスルフィド（ジエチルトリスルファン（異臭、ニンニク臭））；エチルメチルジスルフィド（（メチルスルファニル）エタン（硫黄臭））；フェニルスルフィド（１，１’－スルファンジイルジベンゼン（硫黄臭））；エチルメルカプタン（１－エタンチオール（硫黄臭））；アミルメルカプタン（１－ペンタンチオール）；イソアミルメルカプタン（３－メチルブタン－１－チオール（硫黄臭、タマネギ臭））；ブチルメルカプタン（１－ブタンチオール（スカンクのような臭い））；イソブチルメルカプタン（２－メチルプロパン－１－チオール（硫黄臭、からし臭））；ドデシルメルカプタン（１－ドデカンチオール）；二硫化炭素（メタンジチオン（嫌な臭い、甘い匂い））；ジメチルトリチオカーボネート（ジメチルカーボノトリチオエート）；及びチオフェノールメルカプタン；
酸素含有５員環分子、例えば、ソトロン；及びノル－ソトロン；
飽和及び不飽和アルキル及びヒドロキシアルキルカルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸、ｎ－吉草酸、２－メチル酪酸、３－メチル－２－ヘキサン酸、及び３－メチル－３－ヒドロキシヘキサン酸。

実施例１ククルビットウリルとアルミニウムクロロハイドレートの混合物を含む悪臭防止組成物
皮膚細菌が汗から産生する悪臭化合物であるイソ吉草酸の０．５％ｗ／ｗ水溶液を、１％ｗ／ｗのククルビットウリル（以後、ＣＢ［ｎ］と呼ぶ）の混合物と１０％ｗ／ｗアルミニウムクロロハイドレート（ＭａｋｉｎｇＣｏｓｍｅｔｉｃｓ社）の水溶液に加えた。ククルビットウリルの混合物は、５８％ｗ／ｗのククルビット［６］ウリル、２７％ｗ／ｗのククルビット［７］ウリル及び１５％ｗ／ｗのククルビット［８］ウリルで構成されていた。

水対照と比較した揮発性イソ吉草酸の減少率をヘッドスペースガスクロマトグラフィーを用いて測定した。特に、ヘッドスペースサンプラー（７６９７Ａ）と水素炎イオン化検出器付きのＡｇｉｌｅｎｔガスクロマトグラフ（７８９０Ｂ）をＡｇｉｌｅｎｔＨＰ－５カラム（（５％－フェニル）－メチルポリシロキサン；製品コード：１９０９１Ｊ－４１６）と共に用いた。ヘッドスペース温度は９０℃、入口温度は２５０℃に設定した。オーブン条件は下記の通りであった。５０℃で１分；１０℃／分で６５℃に、そして４分間保持；１００℃／分で２５０℃に、そして１分間保持。準備が整ったら、バイアルをヘッドスペースのオートサンプラーに置いた。これらのサンプルについて３回の分析を実施した。

サンプルは下記の通り。
（ａ）ＣＢ［ｎ］とイソ吉草酸対照：０．４ｍＬのイソ吉草酸溶液を、２ｇの１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］水溶液が入った２０ｍＬガラス製ヘッドスペースバイアルに加えることによって調製。
（ｂ）アルミニウムクロロハイドレートとイソ吉草酸対照：０．４ｍＬのイソ吉草酸溶液を、２ｇの１０％ｗ／ｗアルミニウムクロロハイドレート水溶液が入った２０ｍＬガラス製ヘッドスペースバイアルに加えることによって調製。
（ｃ）ＣＢ［ｎ］及びアルミニウムクロロハイドレートと悪臭試験：０．４ｍＬのイソ吉草酸溶液を、２ｇの１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］と１０％ｗ／ｗアルミニウムクロロハイドレート水溶液が入った２０ｍＬガラス製ヘッドスペースバイアルに加えることによって調製。

結果を表１にまとめた。それによれば、かなり驚いたことに、アルミニウムクロロハイドレートの存在下で、悪臭化合物モデルであるイソ吉草酸は、アルミニウムクロロハイドレートなしの組成物と比べて、ＣＢ［ｎ］によってより高度に抑制されていることが示されている。これは、アルミニウムカチオンとククルビットウリル分子との間でホスト－ゲスト相互作用が形成されるため溶液上のヘッドスペース内のイソ吉草酸を減少させるＣＢ［ｎ］の能力の低下を招くであろうという当業者に予想に反する結果である。

表１：１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］と１０％ｗ／ｗアルミニウムクロロハイドレートの水溶液の存在下、水対照と比較した、ヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率

実施例２ククルビットウリルと金属塩の混合物を含む悪臭防止組成物
アルミニウムクロロハイドレートの代わりに、アルミニウムセスキクロロハイドレート（Ｒｅａｃｈ３０１、ｅｘＥｌｅｍｅｎｔｉｓ）、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート－グリシン（ＲｅａｃｈＡＺＰ－９０８、ｅｘＥｌｅｍｅｎｔｉｓ）、及び酸化亜鉛をそれぞれ用いて、実施例１を繰り返した。

結果を表２にまとめた。それによれば、かなり驚いたことに、すべての金属塩の存在下で、イソ吉草酸は、金属塩なしの組成物と比べて、ＣＢ［ｎ］によってより高度に抑制されていることが示されている。

表２：１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］と１０％ｗ／ｗ金属塩の水溶液の存在下、水対照と比較した、ヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率（±％標準偏差）

実施例３ククルビットウリル、アルミニウムクロロハイドレート及び分散剤の混合物を含む悪臭防止組成物
悪臭防止組成物中に０．８％ｗ／ｗコカミドプロピルベタイン（ＣＡＰＢ）（ｅｘＭｉｓｔｒａｌ）と１％ｗ／ｗＮａＣｌを分散剤として含めて実施例１を繰り返した。

結果を表３にまとめた。それによれば、組成物の性能はＣＡＰＢ及びＮａＣｌが分散剤として存在しても影響を受けていないことが示されている。分散剤はククルビットウリルの沈降減少に顕著な効果を有していた。

表３：１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］、１０％ｗ／ｗアルミニウムクロロハイドレート、０．８％ｗ／ｗコカミドプロピルベタイン（ＣＡＰＢ）及び１％ｗ／ｗＮａＣｌの水溶液の存在下、水対照と比較した、ヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率

実施例４市販の消臭制汗剤
実施例１で使用された悪臭防止組成物の代わりに、１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］を添加された市販の消臭制汗剤を用いて実施例１を繰り返した。

結果を表４にまとめた。それによれば、驚いたことに、ＣＢ［ｎ］を市販の消臭制汗剤（全製品ともアルミニウムクロロハイドレートを含む）に添加したところ、イソ吉草酸はＣＢ［ｎ］によってさらに抑制されていることが示されている。

表４：１％ｗ／ｗＣＢ［ｎ］を含む市販消臭制汗剤の存在下におけるヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率（±％標準偏差）

実施例５様々な濃度のククルビットウリルとアルミニウムクロロハイドレートの混合物を含む悪臭防止組成物
１％ｗ／ｗのＣＢ［ｎ］と０～３０％ｗ／ｗのアルミニウムクロロハイドレートを含む悪臭防止組成物と、１０％ｗ／ｗのアルミニウムクロロハイドレートと０～２％ｗ／ｗのＣＢ［ｎ］を含む悪臭防止組成物を試験するために実施例を繰り返した。

固定量のＣＢ［ｎ］（１％ｗ／ｗ）と固定量のアルミニウムクロロハイドレート（１０％ｗ／ｗ）についての結果をそれぞれ表５及び６にまとめた。表５は、全レベルのアルミニウムクロロハイドレートが、ＣＢ［ｎ］単独で見られるヘッドスペース中のイソ吉草酸の減少率を増加させており、さらにその減少はアルミニウムクロロハイドレートの量の増加と共に増加していることを示している。表６も、ＣＢ［ｎ］の量の増加に伴って同様の結果を示している。

表５：１％ｗ／ｗのＣＢ［ｎ］と０～３０％ｗ／ｗのアルミニウムクロロハイドレートの水溶液の存在下におけるヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率（±％標準偏差）

表６：１０％ｗ／ｗのアルミニウムクロロハイドレートと０～２．００％ｗ／ｗのＣＢ［ｎ］の水溶液の存在下におけるヘッドスペース分析を用いたイソ吉草酸の減少率（±％標準偏差）

Claims

ククルビットウリルと一つ又は複数の第一の金属塩とを含む消臭組成物であって、前記第一の金属塩は、少なくとも２価の原子価を有する少なくとも一つの金属カチオンと少なくとも一つのアニオンとを含み、前記金属カチオンは、アルミニウム、ジルコニウム、銀、チタン、鉄、銅、亜鉛、及びマグネシウムカチオンからなる群から選ばれる消臭組成物。
ククルビットウリルが、ククルビット［５］ウリル、ククルビット［６］ウリル、ククルビット［７］ウリル、ククルビット［８］ウリル、ククルビット［９］ウリル、ククルビット［１０］ウリル、ククルビット［１１］ウリル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、好ましくは、ククルビットウリルは、ククルビット［６］ウリル、ククルビット［７］ウリル、ククルビット［８］ウリル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項１に記載の組成物。
少なくとも一つのアニオンが、水酸化物、塩化物、臭化物、酢酸、乳酸、グリシン酸、リシノール酸、硝酸、硫酸、シュウ酸、クエン酸、リン酸及びホウ酸アニオンからなる群から選ばれる請求項１又は２に記載の組成物。
第一の金属塩が、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ナトリウムアルミニウムクロロヒドロキシラクテート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスｇｌｙ、アルミニウムクロロハイドレックスＰＧ、アルミニウムクロロハイドレックスＰＥＧ、リシノール酸亜鉛、グリシン酸亜鉛、酸化亜鉛、サリチル酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、リシノール酸の亜鉛塩、ポリ（イタコン）酸のナトリウム塩、ポリ（イタコン）酸のカリウム塩、ポリ（イタコン）酸の亜鉛塩、亜鉛含有ポリマー、亜鉛とポリイタコン酸との複合体、硫酸銅（II）及び硫酸銀からなる群から選ばれる、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
組成物が、ｐＨ２～９、好ましくは３～８を有するか、又は無水物の場合、外部水源と接触した場合にｐＨ２～９、好ましくは３～８を有する、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
組成物が、０．１～５、好ましくは０．２５～３、さらに好ましくは０．５～１．２５％ｗ／ｗのククルビットウリルを含む、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
組成物が、１～５０、好ましくは２．５～４５％ｗ／ｗの一つ又は複数の第一の金属塩を含む、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
ククルビットウリルと一つ又は複数の第一の金属塩との間の重量比が、０．００２～０．２、好ましくは０．０１～０．１である、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
一つ又は複数の分散剤をさらに含む、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
分散剤が、双性イオン性界面活性剤、第二の金属塩、アンモニウム塩、及びポリヒドロキシル化有機化合物からなる群から選ばれ、好ましくは双性イオン性界面活性剤はアルキルアミド－ベタイン及び／又はアルキルジメチル－ベタインであり、好ましくは双性イオン性界面活性剤はコカミドプロピルベタイン又はココジメチルベタインであり、第二の金属塩は原子価１の一つ又は複数の金属カチオンのみを含み、好ましくは第二の金属塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、又は塩化セシウムであり、好ましくはアンモニウム塩は塩化アンモニウムであり、好ましくはポリヒドロキシル化有機化合物は糖であり、好ましくは糖はグルコース又はスクロースである、請求項９に記載の組成物。
組成物が、第二の金属塩、アンモニウム塩、及びポリヒドロキシル化有機化合物の少なくとも一つと組み合わせた双性イオン性界面活性剤を含み、好ましくは、組成物が、第二の金属塩と組み合わせた双性イオン性界面活性剤を含む、請求項１０に記載の組成物。
少なくとも一つの香料化合物をさらに含み、好ましくは少なくとも一つの香料化合物がククルビットウリルと複合体化されている、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
消費者製品であり、好ましくは前記消費者製品がパーソナルケア製品であり、好ましくは前記パーソナルケア製品が消臭製品又は制汗消臭製品である、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物。
悪臭を予防又は低減するための前記請求項のいずれか１項に記載の組成物の使用であって、好ましくは、悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくは揮発性有機化合物は、飽和有機酸、不飽和有機酸、飽和ヒドロキシ酸、不飽和ヒドロキシ酸、又はそれらの混合物からなる群から選ばれる、前記請求項のいずれか１項に記載の組成物の使用。
悪臭を予防又は低減するための方法であって、請求項１～１３のいずれか１項に記載の組成物を悪臭源に適用する工程を含み、好ましくは、悪臭は揮発性有機化合物によって生じ、好ましくは揮発性有機化合物は、飽和有機酸、不飽和有機酸、飽和ヒドロキシ酸、不飽和ヒドロキシ酸、又はそれらの混合物からなる群から選ばれ、好ましくは悪臭源はヒトの腋窩である、悪臭を予防又は低減するための方法。