JP2023506303A - アザインドール構造を含む駆虫剤化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規な駆虫性化合物に関する。これらの化合物は、例えば、ジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる種類の蠕虫疾患の処置で使用することができる。

Description

本発明は、新規な駆虫剤化合物に関するものである。これらの化合物は、例えば、イヌ糸状虫、特にジロフィラリア・イミチス(Dirofilaria immitis)のような蠕虫によって引き起こされる種類の虫症の治療に使用することができる。
いくつかの重大な動物疾患が蠕虫によって引き起こされ、その蠕虫は次の群:a)条虫:例えば、アナプロセファラ(Anaplocephala)属種;ディピリジウム(Dipylidium)属種;ジフィロボツリム(Diphyllobothrium)属種;エキノコックス(Echinococcus)属種;モニエジア(Moniezia)属種;テニア(Taenia)属種;b)吸虫:例えばジクロコエリウム(Dicrocoelium)属種;ファシオラ(Fasciola)属種;パラムフィストムム(Paramphistomum)属種;スキストソマ(Schistosoma)属種;c)線虫、例えばアカントケイロネマ(Acanthocheilonema)属種;アンシロストマ(Ancylostoma)属種;アネカトール(Anecator)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;アスカリス(Ascaris)属種;ブルギア(Brugia)属種;ブノストムム(Bunostomum)属種;カピラリア(Capillaria)属種;チャベルチア(Chabertia)属種;クーペリア(Cooperia)属種;シアトストムム(Cyathostomum)属種;シリコシクルス(Cylicocyclus)属種;シリコドントフォルス(Cylicodontophorus)属種;シリコステファヌス(Cylicostephanus)属種;クラテロストムム(Craterostomum)属種;ジクチオカウルス(Dictyocaulus)属種;ジペタロネマ(Dipetalonema)属種;ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ドラクンクルス(Dracunculus)属種;エンテロビウス(Enterobius)属種;フィラロイデス(Filaroides)属種;ハブロネマ(Habronema)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;ヘテラキス(Heterakis)属種;ヒオストロギルス(Hyostrongylus)属種;メタストロギルス(Metastrongylus)属種;メウレリウス(Meullerius)属種;ネカトール(Necator)属種;ネマトジルス(Nematodirus)属種;ニッポストロンギルス(Nippostrongylus)属種;エソファゴストムム(Oesophagostomum)属種;オンコセルカ(Onchocerca)属種;オンコセルシダエ(Onchocercidae)属種;オステルタギア(Ostertagia)属種;オキシウリス(Oxyuris)属種;パラスカリス(Parascaris)属種;ステファヌルス(Stephanurus)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種;シンガムス(Syngamus)属種;トキソカラ(Toxocara)属種;ストロンギロイデス(Strongyloides)属種;テラドルサギア(Teladorsagia)属種;トキサスカリス(Toxascaris)属種;トリチネラ(Trichinella)属種;トリクリス(Trichuris)属種;トリコストロンギルス(Trichostrongylus)属種;トリオドントフォルス(Triodontophorous)属種;ウンシナリア(Uncinaria)属種及び/又はウケレリア(Wuchereria)属種に分類することができる。
上記の蠕虫は、寄生虫感染としても知られる蠕虫病を引き起こす。これらの蠕虫は、宿主の消化管内に生息する場合が多いが、他の臓器に潜り込み、そこで生理的な障害を誘発することもある。例えば、アスカリジア(Ascaridia)属種は、小腸の感染から、患畜、特に鳥類などの羽毛動物の消化管の一部、又は全体の閉塞を引き起こすことが報告されている。さらに、別の蠕虫であるヘモンクス(Haemonchus)属種は、ヒツジ及びヤギなどの動物を冒すことが知られており、そのような侵入は、宿主から吸血するために腹部粘膜に付着する結果となることが多い。そのため、患畜は貧血や息切れを起こすことがある。さらに、エソファゴストムム(Oesophagostomum)属種は、感染した宿主の腸内に結節を形成することが知られており、赤痢を引き起こす可能性がある。
さらに、イヌ糸状虫病は心血管系ジロフィラリア症とも呼ばれ、ペット及びある種の哺乳動物の肺及び心臓などの内臓を侵す可能性がある重篤でほとんどが死に至る疾患である。この疾患は、成虫の状態で長さ最長約30センチ、太さ約1ミリを有し得る寄生線虫(ディロフィラリア・イムミチス(ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)))によって引き起こされる。これらの線虫は、心臓、肺及び関連する血管で生き、重度の肺疾患、心不全及び肝臓や腎臓などの内臓に対する損傷を生じさせる。従って、イヌ糸状虫感染は宿主に合併症を引き起こし、代表的には宿主を死に至らしめる。
イヌ糸状虫病はペット、特に固有宿主と考えられているイヌを冒すことが知られている。しかしながら、ネコ、フェレット、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、キツネ、クマ、アシカ及びごくまれな場合でヒト(動物原性感染症)も、イヌ糸状虫に冒される可能性がある。
イヌ糸状虫は、宿主動物に住む成虫になるまでに異なる段階を経なければならない。蚊はその中間宿主として必要とされることから、イヌ糸状虫のライフサイクルにおいて非常に重要な役割を担っている。感染宿主で生きるメスのイヌ糸状虫成虫は誕生して、ミクロフィラリアと呼ばれる幼虫となり、2年という長期間にわたり血流中を循環することができ、吸血性の蚊によって摂取される。蚊がそのような感染した宿主を刺し、血液を取り込むと、蚊はそのミクロフィラリアを取り込み、ミクロフィラリアは蚊の体内で発達を開始して、蚊の体内でイヌ糸状虫の発達の第1及び第2幼虫段階(L)及び(L)が起こる。当該幼虫が成熟して感染性幼虫である第3幼虫期(L)となり、蚊が宿主を見つけて刺すと、これらの感染性幼虫は宿主の皮膚表面に沈着し、蚊が刺したところから新たな宿主に侵入し、刺した創傷の部位の皮膚の下にいる。約2週間の短いさらなる成長期間の後、幼虫は第4幼虫期(L)に成長し、胸部や腹部の筋肉に移動する。感染後45~60日で、幼虫は未成熟の成虫(第5幼虫期;L)となり、感染(蚊に刺される)後75~120日で、この未成熟イヌ糸状虫は血流に侵入して、心臓及び肺系に運ばれ、そこでその後約3カ月かけて著しく大きくなる。感染(蚊に刺される)してから7ヵ月後までに、成虫の蠕虫は交尾しており、雌は上記のミクロフィラリアを産み始める。成熟したイヌ糸状虫は、犬では最長約7年間、ネコでは最長約3年間生きることができる。これらの蠕虫は長寿であるために、蚊の季節が来るたびに、感染したペットでのイヌ糸状虫の数が増えていくことになり得る。
駆虫性化合物の大量使用のために、高度に耐性の蠕虫集団が発生していることが報告されている。既知の駆虫剤に対するこのような耐性の発生は、上記疾患の治療を奏功させる上で大きな問題となると考えられる。
WO2017/178416は、駆虫薬と考えられる化合物、すなわち、下記の構造のピラゾロピリミジン誘導体を開示している。
Figure 2023506303000001
式中、残基R、R、R、R、Q、X及びYは相応に定義される。
この分子は、線虫のカルシウム活性化カリウムチャネルslo-1のモジュレータと考えられ、slo-1は、KCNMA1遺伝子(KCa1.1及びKCNMA1は多くの場合同義で用いられる)によってコードされるヒトKCa1.1チャンネル(カリウムカルシウム活性化チャンネルサブファミリーMα1)の蠕虫のオルソログとみなすことができる。Slo-1は、カルシウム活性化カリウムチャンネル活性及び電位依存性カリウムチャンネル活性を示す。Slo-1チャンネルは、特に神経筋系並びに分泌細胞などにおいて重要な役割を果たす。そのため、Slo-1モジュレーターは、エタノールに対する行動応答、運動及び咽頭ポンピングなど、いくつかのプロセスに関与していることが報告されている。より詳細には、それは神経筋の伝達を阻害して、弛緩性麻痺を引き起こし、摂食や産卵に影響を与える。さらに、それは、相当する蠕虫の幼虫と成虫の発育を遅らせる。
そうではあっても、特に、既知の駆虫性化合物に対する耐性の発生を考慮すると、蠕虫による感染に対処することができる新たな医薬有効成分の緊急の必要性が依然として存在する。
従って、本発明の目的は、先行技術の欠点の1つ以上を克服することである。
哺乳動物、特にネコやイヌのようなペット、特にイヌにおける感染症に対処するために使用することができる新規な駆虫性化合物を提供することが目的である。特に、寄生性蠕虫、例えばオステルタギア・オステルタギ(Ostertagia ostertagi)、コーペリア・オンコフォラ(Cooperia oncophora)、コーペリア・プンクタタ(Cooperia punctata)、トリコストロンギルス・アキセイ(Trichostrongylus axei)、ヘモンクス・プラセイ(Haemonchus placei)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、ネマトジルス・ヘルベチアヌス(Nematodirus helvetianus)、ネマトジルス・スパチゲル(Nematodirus spathiger)、トリコストロンギルス・コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)、トリコストロンギルス・シルクシンクタ(Trichostrongylus circumcincta)、エソファゴストムム・ベヌロスム(Oesophagostomum venulosum)、チャベルチア・オビナ(Chabertia ovina)、ジクチオカウルス・ビビパロウス(Dictyocaulus viviparous)、ジクチオカウルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)、ジロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens);b)吸虫類:ファシオラ・ヘパチカ(Fasciola hepatica)、ファシオロイデス・マグナ(Fascioloides magna)、ジクロコエリウム・デントリチクム(Dicrocoelium dentriticum)、パラムフィストムム・セルビ(Paramphistomum cervi)、c)条虫類:モネジア・エクスパンサイ(Monezia expansai)、特にアスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)、及びアカントケイロネマ・ビテアエ(Acanthocheilonema viteae)による、及びジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)による哺乳動物における感染、特にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)(イヌ糸状虫)による感染に対処するために使用することができる新たな駆虫性化合物を提供することが目的である。
別の目的は、哺乳動物における感染症に対処するために使用することができる新規な駆虫性化合物であって、これらの化合物が、ペット、特にネコ及びイヌ、特にイヌにおける標準的な抗寄生虫治療と適合するものである駆虫性化合物を提供することである。特に、ネコ及びイヌなどのペットにおける感染に対処するために使用することができ、経口又は局所投与することができる新規な駆虫性化合物を提供することが目的である。
より具体的には、寄生性蠕虫による哺乳動物における感染、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)(イヌ糸状虫)による感染に対処するために使用することができるが、望ましくない副作用によって宿主に悪影響を与えない新規な駆虫性化合物を提供することが目的である。
さらに、前記新規な駆虫性化合物を、異なる治療計画、特に月1回又はより長い治療計画で使用できることが目的である。
驚くべきことに、これら目的の少なくとも一つが、式(I)による化合物又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物を提供することによって満足され得ることが認められた。
Figure 2023506303000002
式中、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR、SR、SOR、SO、SONR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2′3′、C(=O)OR4′、SR4′、SOR4′、SO4′、SONR5′6′及びC(=O)NR5′6′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル及び5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2″3″、C(=O)OR4″、SR4″、SOR、SO4″、SONR5″6″及びC(=O)NR5″6″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
2′、R3′、R4′、R5′及びR6′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
2″、R3″、R4″、R5″及びR6″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10、SONR1112及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8′9′、C(=O)OR10′、SR10′、SOR10′、SO10′、SONR11′12′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8″9″、C(=O)OR10″、SR10″、SOR10″,SO10″、SONR11″12″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13は水素又はC1-3アルキルであり、
14は水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、NR14′14″であり、R14′及びR14″は独立にC1-3-アルキルであり、又は
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、又は
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR17′17″であり、R17′及びR17″は独立にC1-3-アルキルであり、
18は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR18′18″であり、R18′及びR18″は独立にC1-3-アルキルであり、
19は、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2021、C(=O)OR22、SR22、SOR22、SO22、SONR2324及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC-C-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプト又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR20′21′、C(=O)OR22′、SR22′、SOR22′、SO22′、SONR23′24′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
2′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′、及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環、及び5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)-OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール、及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール、及び5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
10、R11及びR12は、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択される。
8″及びR9″は、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニルメチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシであり、
18は独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシであり、
18は独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ及びヒドロキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19はC6-10-アリールであり、
前記C6-10-アリールが、
1-6-アルキル、ハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19はC6-10-アリールであり、
前記C6-10-アリールは、フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R25は水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記式(I)による化合物は、(S)-エナンチオマーの形態で存在する。
さらに、本発明は、前記式(I)による化合物の製造方法であって、
式(A)の化合物:
Figure 2023506303000003
を式(B)の化合物:
Figure 2023506303000004
[Halはハロゲンであり、
、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25は請求項1~13のいずれか1項でのように定義される。]と反応させて、前記式(I)による化合物を得る段階を含む方法を提供する。
さらに、本発明は、
-式(I)による化合物、及び
-1以上の生理的に許容される賦形剤
を含む動物薬組成物を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記1以上の生理的に許容される賦形剤は、担体、充填剤、香味剤、結合剤、酸化防止剤、緩衝剤、糖成分、潤滑剤、界面活性剤、安定剤、流動剤、崩壊剤及び防腐剤及びそれらの混合物から選択される。
さらに、本発明は、医薬として使用するための、式(I)による化合物又は本発明による動物薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療で使用するための、式(I)による化合物又は本発明による動物薬組成物を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記疾患はフィラリア症、特にイヌ糸状虫病である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記蠕虫は、ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)である。
式(I)による化合物又は立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及びそれらの混合物が、オステルタギア・オステルタギ(Ostertagia ostertagi)、コーペリア・オンコフォラ(Cooperia oncophora)、コーペリア・プンクタタ(Cooperia punctata)、トリコストロンギルス・アキセイ(Trichostrongylus axei)、ヘモンクス・プラセイ(Haemonchus placei)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、ネマトジルス・ヘルベチアヌス(Nematodirus helvetianus)、ネマトジルス・スパチゲル(Nematodirus spathiger)、トリコストロンギルス・コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)、トリコストロンギルス・シルクシンクタ(Trichostrongylus circumcincta)、エソファゴストムム・ベヌロスム(Oesophagostomum venulosum)、チャベルチア・オビナ(Chabertia ovina)、ジクチオカウルス・ビビパロウス(Dictyocaulus viviparous)、ジクチオカウルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)、ジロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens);b)吸虫類:ファシオラ・ヘパチカ(Fasciola hepatica)、ファシオロイデス・マグナ(Fascioloides magna)、ジクロコエリウム・デントリチクム(Dicrocoelium dentriticum)、パラムフィストムム・セルビ(Paramphistomum cervi)、c)条虫類:モネジア・エクスパンサ(Monezia expansa)、特に、アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)などの蠕虫によって及びジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる障害/疾患の治療において有用であることが見出された。特に、本発明による化合物及び/又はそれらのいずれかの実施形態は、蠕虫感染、例えばフィラリア症及び特にはイヌ糸状虫病の治療において有用である。任意に、本発明による化合物及び/又はそれらのいずれかの実施形態は、蠕虫、例えば線虫、特にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる障害/疾患の治療において有用であり、ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる前記障害/疾患は、イヌ糸状虫病である。
有利な点として、本発明による化合物及び/又はそれらのいずれかの実施形態はジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)などの蠕虫に対して有効であるが、哺乳動物の健康、特にイヌの健康に特に関連する細菌、例えばアシネトバクター・バウマニイ(アシネトバクター・バウマニイ(Acinetobacter baumaii)又はスタフィロコッカス(Staphylococcus)属種又はストレプトコッカス(Streptococcus)属種に対しては有効ではない。
本発明者らは、本発明の化合物がそのようなニーズを満足し、従ってイヌ糸状虫病などの蠕虫によって引き起こされる疾患の治療(及び予防)において非常に有用であることを見出した。
下記の略称及び定義を、本願を通じて用いている。
概して、特定の元素について言及されている場合、その言及は、当該元素の全ての同位体を包含することが意図される。例えば、ある基が水素を含むと定義されているか、ある残基がHを含む場合、それは重水素及び三重水素も包含する。
「C1-6-アルキル」という用語は、ヘテロ原子を含まない1~6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。従って、その用語は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルのような直鎖アルキル基を含む。従って、その用語は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルなどの直鎖アルキル基を含む。その用語はさらに、直鎖アルキル基の分岐異性体を含み、それには例を挙げると、-CH(CH、-CH(CH)(CHCH)、-CH(CHCH、-C(CH、-CHCH(CH、-CHCH(CHCH、-CHC(CH、-CH(CH)CH(CH)(CHCH)、-CHCHCH(CH、-CHCHCH(CH)(CHCH)、-CHCHC(CH及びその他などがあるが、これらに限定されるものではない。従って、「C1-6-アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子を有する一級アルキル基、3~6個の炭素原子を有する二級アルキル基及び4~6個の炭素原子を有する三級アルキル基を含む。
これに応じて、「C1-3-アルキル」という用語は、ヘテロ原子を含まない1~3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。従って、その用語は、メチル、エチル及びプロピルなどの直鎖アルキル基を含む。その用語はさらに、直鎖アルキル基の分岐異性体を含み、すなわちCH(CHである。従って、「C1-3-アルキル」という用語は、1~3個の炭素原子を有する一級アルキル基、及び3個の炭素原子を有する二級アルキル基を含む。
「C2-6-アルケニル」という用語は、少なくとも一つの二重結合が2個の炭素原子間に存在すること以外、上記で定義の「C2-6-アルキル」に関して記載のものなどの直鎖及び分岐アルケニル基を指す。例としては、特に-CH=CH、-C(CH)=CH、-CH=CH(CH)、-CH=C(CH、-CH=CH(CH)、-C(CH)=CH(CH)、-C(CHCH)H=CH、-CH=CH(CHCH)、-CHCH-CH=CH、CHCH-C(CH)=CH、CHCH-CH=C(CH)H、-CH=CH-(CHCH、-CH=C(CH)-CHCH、-(CH-CH=CH、-(CH-CH=CH、-(CH-CH=C(CH、ブタジエニル、ペンタジエニル、及びヘキサジエニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「C2-6-アルキニル」という用語は、少なくとも一つの三重結合が2個の炭素原子間に存在すること以外、上記で定義の「C2-6-アルキル」に関して記載のものなどの直鎖及び分岐アルキニル基を指す。例としては、特には-C≡CH、-C≡CCH、-C≡C-CHCH、-CH-C≡CH、-CH(CH)-C≡CH、-C(CH-C≡CH、-CH-C≡CCH、-CH(CH)-C≡CCH、-C(CH-C≡CCH3、-CH-C≡C-CHCH、-CH(CH)-C≡C-CHCH、-C(CH-C≡C-CHCH、-(CH-C≡C-CHCH、-(CH-C≡C-CHなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「C3-10-シクロアルキル」という用語は、3~10個の炭素原子を有する非芳香族単環式アルキル基又は3~10個の炭素原子を有する非芳香族多環式アルキル基を指し、前記基は炭素及び水素原子のみからなる。シクロアルキルは、3~10個の炭素原子を有する縮合又は架橋環系を含むことができる。3~10個の炭素原子を有する非芳香族単環式アルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。3~10個の炭素原子を有する非芳香族多環式アルキル基には、アダマンタン(adamantine)、ノルボルナン、デカリニル、7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「5~10員複素環」という用語は、5~10員(原子)が骨格を形成しており、前記環状化合物の骨格が少なくとも1個の炭素原子及び少なくとも1個のヘテロ原子を含む環状基を指す。ヘテロ原子の例には、N、O及びSなどがあるが、これらに限定されるものではない。明細書中で別断で具体的に断りがない限り、「5~10員複素環」は、縮合系若しくは架橋系を含むことができる単環式、二環式又は多環式基であることができ、縮合環系の一部は芳香族であることができ;「5~10員複素環」中の窒素、炭素若しくは硫黄原子は酸化されていても良く;その窒素原子は四級化されていても良く;前記複素環残基の基は、部分飽和であることができる。
複素環の例には、ピロリニル、3H-ピラゾリル、4H-ピラゾリルジヒドロピリジル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルチアゾロジニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、ベンゾチアジニル、例えば2H-1,4-ベンゾチアジニル、ジヒドロベンゾチアジニル、例えば2H-3,4-ジヒドロベンゾチアジニル、ベンゾジオキソリル、例えば1,3-ベンゾジオキソイル、ジヒドロオキサチイニル、1,4-オキサチアニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。複素環基のさらなる例には、環中の1以上のS原子が1個若しくは2個の酸素原子に二重結合している(スルホキシド及びスルホン)上記に記載のもの、例えばテトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェンオキサイド及びテトラヒドロチオフェン-1,1-ジオキシド並びにチオモルホリン、チオモルホリンオキサイド及びチオモルホリン-1,1ジオキイドなどがあるが、こられに限定されるものではない。
「C6-10アリール」という用語は、芳香族骨格構造の環原子が炭素原子である芳香族骨格構造を有する基を指す。すなわち、「C6-10アリール」は、芳香族骨格構造中にN、S、Oなどのヘテロ原子を含まない。
アリール基の例には、フェニル、ビフェニル及びナフチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「5~10員ヘテロアリール」という用語は、5~10員(原子)が骨格を形成し、前記環状化合物の骨格が少なくとも1個の炭素原子及び少なくとも1個のヘテロ原子を含む芳香族基を指す。ヘテロ原子の例には、N、O及びSなどがあるが、これらに限定されるものではない。本明細書中で具体的に別断の断りがない限り、「5~10員複素環」は単環式又は二環式又は多環式基であることができ、それは縮合環系を含むことができる。
5~10員ヘテロアリール基の例には、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、例えば1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル,1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアズリル(triazlyl)、テトラゾリル、例えば1H-テトラゾリル、2Hテトラゾリル及び5H-テトラゾイル(tetrazoyl)、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ナフチリジニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、例えば1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル、例えば2H-1,4-ベンゾオキサジニルチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、例えば1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル、ベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリン、シンノリニル、キナクソリニル(quinaxolinyl)キノキサリニル、トリアジニル、テトラジニル、プリニル、プテリジニル、フリル、ベンゾジオキソリル、例えば1,3-ベンゾジオキソイル、ベンゾチエニル、ベンゾジチイニル及びベンゾキサチイニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「C1-6-アルコキシ」という用語は、酸素に結合した1~6個の炭素原子を有するアルキル基に基づく基を指す。1~6個の炭素原子を有するアルキル基は、上記で定義の「C1-6-アルキル」に関して記載のものなどの直鎖及び分岐鎖を指す。
相応して、「C1-3-アルコキシ」という用語は、酸素に結合した1~3個の炭素原子を有するアルキル基に基づく基を指す。1~3個の炭素原子を有するアルキル基は、上記で定義の「C1-3-アルキル」に関して記載のものなどの直鎖及び分岐鎖を指す。
「C1-6-アルキルメルカプト」という用語は、硫黄に結合した1~6個の炭素原子を有するアルキル基に基づく基を指す。1~6個の炭素原子を有するアルキル基は、上記で定義の「C1-6-アルキル」に関して記載のものなどの直鎖及び分岐鎖を指す。
「置換されていても良い」は、定義の置換基の1以上で置換される基の1以上の水素の任意の置き換えを指す。
さらなるアミン、ヒドロキシル及びメルカプト基は保護することができる。これらの基に関して「保護された」という用語は、前記基を望ましくない反応を防ぐために保護基を有するこれらの官能基の形態を指す。そのような保護基は、例えばProtective Groups in Organic Synthesis;Wuts, P. G. M., John Wiley & Sons, New York, NY, (53th Edition, 2014)から当業者には公知である。保護基は、その文献で記載の手順を用いて付加又は除去することができる。
保護されたヒドロキシル基の例には、t-ブチルジメチル-クロロシラン、トリメチルクロロシラン、トリイソプロピルクロロシラン、トリエチルクロロシランなど(これらに限定されるものではない)の試薬との反応によって得られるものなどのシリルエーテル;メトキシメチルエーテル、メチルチオメチルエーテル、ベンジルオキシメチルエーテル、t-ブトキシメチルエーテル、2-メトキシエトキシメチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル類、1-エトキシエチルエーテル、アリルエーテル、ベンジルエーテルなど(これらに限定されるものではない)の置換されたメチルエーテル及びエチルエーテル;ベンゾイルギ酸エステル、ギ酸エステル、酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステル及びトリフルオロ酢酸エステルなど(これらに限定されるものではない)のエステルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
保護されたアミン基の例には、ホルムアミド、アセトアミド、トリフルオロアセトアミド及びベンズアミドなどのアミド;フタルイミド及びジチオコハク酸イミドなどのイミド;tert-ブチルオキシカルボニル(Boc)などのカーバメート及びその他などがあるが、これらに限定されるものではない。
保護されたメルカプト基の例には、S-ベンジルチオエーテル、及びS-4-ピコリルチオエーテルなどのチオエーテル;ヘミチオ、ジチオ及びアミノチオアセタールなどの置換されたS-メチル誘導体及びその他などがあるが、これらに限定されるものではない。
立体異性体は、同じ順序で連結された同じ原子から構成されているが、その原子が空間的に異なる位置にある化合物を含む。立体異性体は、ジアステレオマー及びエナンチオマーを含む。
「生理的に許容される塩」は、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸又は塩基性若しくは酸性アミノ酸との塩と称される。
(生理的に許容される)塩を作るための好適な無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸及びリン酸などがあるが、これらに限定されるものではない。
(薬学的に許容される)塩を作る上で好適な有機酸の例には、コール酸、ソルビン酸、ラウリン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、ジグルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、ステアリン酸、サリチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、パントテン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、β-ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、アジピン酸、アルギン酸、酪酸、ショウノウ酸、カンファースルホン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシル硫酸、グリコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモ(palmoic)酸、ペクチン酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、チオシアン酸、トシル酸、ウンデカン酸及び酸性アミノ酸、例えばアスパラギン酸及びグルタミン酸などがあるが、これらに限定されるものではない。
塩基付加塩の例には、例えば金属塩及び有機塩などがあり得る。
金属塩には、アルカリ金属(Ia族)塩、アルカリ土類金属(IIa族)塩及び他の生理的に許容される金属塩などがあるが、これらに限定されるものではない。そのような塩の例は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から作ることができる。例えば、遊離酸化合物を水酸化ナトリウムと混合して、そのような塩基付加塩を形成することができる。
有機塩は、トリメチルアミン、ジエチルアミン、N,N′-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N-メチルグルカミン、プロカイン及び塩基性アミノ酸、例えばアルギニン、リジン及びオルニチンなどのアミンから製造することができる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容されるエステル」という用語は、イン・ビボで加水分解するエステルを指し、ヒト体内で容易に分解して、親化合物又はそれの塩を残すものなどがある。好適なエステル基には、例えば、薬学的に許容される脂肪族カルボン酸、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸及びアルカンジ酸から誘導されるものなどがあり、各アルキル又はアルケニル部分は有利には、6個以下の炭素原子を有する。特定のエステルの代表的な例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステル及びエチルコハク酸エステルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
化合物の溶媒和物は、有機溶媒又は水が化合物に付着した化合物と見なすことができる。有機溶媒は、当業者に公知のものを指す。水が化合物に付着した場合、相当する化合物は水和物として知られる。
本明細書で使用される場合、そして当業者が一般に理解する場合の「多形体」という用語は、同じ分子体の異なる結晶型を指す。従って、異なる化学組成のために、上記で記載の溶媒和物及び水和物は、多形の定義には含まれず、むしろ代わりに、「疑似多形体」と称される。
「プロドラッグ」という用語は、例えば血中の加水分解によって、イン・ビボで急速に変換されて上記式(I)の親化合物を生じる化合物を指す。詳細な考察が、T. Higuchi and V. Stella, Pro-drugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14 of the A. C. S. Symposium Series及びEdward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987にある。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容されるプロドラッグ」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴うことなく、ヒト及び下等動物の組織と接触しての使用に適しており、妥当な利益/リスク比に見合っており、そして、それらの初期の用途に有効である本発明の化合物のプロドラッグ、並びに可能な場合には、本発明化合物の両性イオン型を指す。
本発明は、Rが上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iai)、(Iaii)又は(Iaiii):
Figure 2023506303000005
Figure 2023506303000006
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iai)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iaii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iaiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、Rが上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素又はC1-6-アルキルから、好ましくは水素又はC1-3-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素又はC1-6-アルキルから、好ましくは水素又はC1-3-アルキルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-6-アルキルから、好ましくは水素又はC1-3-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニル、好ましくはジメチルアミノ及びモルホリン-4-イルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibi)、(Ibii)、(Ibiii)、(Ibiv)、(Ibv)、(Ibvi)、(Ibvii)、(Ibvii)、(Ibix)、(Ibx)又は(Ibxi):
Figure 2023506303000007
Figure 2023506303000008
Figure 2023506303000009
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ibxi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R13及びR14並びにR15、R16、R17及びR18が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素又はC1-3アルキルであり、
14は、水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
より好適には、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素又はC1-3アルキルであり、
14は、水素又はC1-3アルキルである。
より好適には、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素、メチル又はエチル、好ましくは水素又はメチルであり、
14は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の別の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
15は、独立に水素、ハロゲン,C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の別の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素又はC1-3-アルキルであり、
14は、水素、C1-3-アルキル、又はC1-3-アルコキシであり、
15は、水素、ハロゲン、C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、水素、ハロゲン、C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、水素又はC1-3-アルキルであり、
18は、水素又はC1-3-アルキルである。
本発明の別の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素、メチル又はエチル、好ましくは水素又はメチルであり、
14は、水素又はメチル、好ましくは水素であり、
15は、水素又はC1-3アルキル、好ましくは水素又はメチルであり、
16は、水素又はC1-3アルキル、好ましくは水素又はメチルであり、
17及びR18は水素である。
本発明の別の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13は、水素、メチル又はエチル、好ましくは水素又はメチルであり、
14は、水素又はメチル、好ましくは水素であり、
15、R16、R17及びR18は水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ic):
Figure 2023506303000010
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ic)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5若しくは6個の炭素原子を含有する環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く;又は
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5若しくは6個の炭素原子を含有する環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良い。
前記5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環が1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く;又は前記5若しくは6個の炭素原子を含む芳香環が1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良い前記5若しくは6個の炭素原子を含有する非芳香族又は芳香環の例には、などがあるが、下記の構造によって表される残基などがあるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023506303000011
式中、
・・・・・・は、アミド基への結合を示しており;
-・-は、上記環系が、芳香環と縮合していることを示している。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idi)、(Idii)、(Idiii)又は(Idiv):
Figure 2023506303000012
Figure 2023506303000013
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idv)、(Idvi)又は(Idvii):
Figure 2023506303000014
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Idvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C(=O)OR22、SO22、SONR2324及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ及びヒドロキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、5~10員ヘテロアリールであり、
前記5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ及びヒドロキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、5~10員ヘテロアリールであり、
前記5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル及びハロゲン、好ましくはハロゲンからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
5~10員ヘテロアリール基の例には、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-3-イル、ピリミジン-4-イル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、例えば1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアズリル(triazlyl)、テトラゾリル、例えば1H-テトラゾリル、2Hテトラゾリル及び5H-テトラゾイル(tetrazoyl)、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリン4-イル、キノリン-8-イル、イソキノリル、インダゾリル、ナフチリジニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、例えば1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル、例えば2H-1,4-ベンゾオキサジニルチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、例えば1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、チエン-2-イル、チエン-3-イルベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル、ベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリン、シンノリニル、キナクソリニル(quinaxolinyl)キノキサリニル、トリアジニル、テトラジニル、プリニル,プテリジニル、フリル、ベンゾジオキソリル、例えば1、3-ベンゾジオキソイル、ベンゾチエニル、ベンゾジチイニル及びベンゾオキサチイニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。好ましいものは、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-3-イル、ピリミジン-4-イル、キノリン-8-イル、チエン-2-イル及びチエン-3-イルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、5~10員ヘテロアリールであり、
前記5~10員ヘテロアリールは、
1-6-アルキル及びハロゲン、好ましくはハロゲンからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されている。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、C6-10-アリールであり、
前記C6-10アリールが、
1-6-アルキル、ハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルの例には、2-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2-クロロフェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-ブロモフェニル、3-ブロモフェニル、4-ブロモフェニル、2,3-ジフルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、2,5-ジクロロフェニル、3,4-ジクロロフェニル、3,5-ジクロロフェニル、2,3-ジブロモフェニル、2,4-ジブロモフェニル、2,5-ジブロモフェニル、3,4-ジブロモフェニル、3,5-ジブロモフェニル、2,3,4-トリフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3,4,5-トリフルオロフェニル、2,3,4-トリクロロフェニル、2,3,5-トリクロロフェニル、3,4,5-トリクロロフェニル、2,3,4-トリブロモフェニル、2,3,5-トリブロモフェニル、3,4,5-トリブロモフェニル、2-クロロ-3-フルオロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-5-フルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、3-クロロ-5-フルオロフェニル、4-クロロ-2-フルオロフェニル、4-クロロ-3-フルオロ-フェニル、4-クロロ-5-フルオロフェニル、5-クロロ-2-フルオロフェニル、5-クロロ-3-フルオロフェニル、5-クロロ-4-フルオロフェニル、3-ブロモ-2フルオロフェニル、4-ブロモ-2-クロロブロモフェニル、4-ブロモ-3-クロロフェニル、3,4-ジクロロ-2-フルオロ-フェニル、3,5-ジクロロ-2-フルオロフェニル、3,5-ジクロロ-4-フルオロフェニル、4,5-ジクロロ-3-フルオロフェニル、3,4-ジブロモ-2-フルオロ-フェニル、3,5-ジブロモ-2-フルオロフェニル、4,5-ジブロモ-3-フルオロフェニル、2-クロロ-3,4-ジフルオロフェニル、2-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル、3-クロロ-4,5-ジフルオロフェニル、3,4-ジブロモ-2-クロロフェニル、3,5-ジブロモ-2-クロロフェニル、4,5-ジブロモ-3-クロロフェニル、2-ブロモ-3,4-ジフルオロフェニル、2-ブロモ-3,5-ジフルオロフェニル、3-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル、2-ブロモ-3,4-ジクロロフェニル、2-ブロモ-3,5-ジクロロフェニル、3-ブロモ-4,5-ジクロロフェニル、4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル、4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル、2-ブロモ-3-クロロ-4-フルオロフェニル、5-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル、5-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル、2-ブロモ-3-クロロ-5-フルオロフェニル、5-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロフェニル、5-ブロモ-3-クロロ-4-フルオロフェニル及び3-ブロモ-4-クロロ-5フルオロフェニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
好ましいものは、3-フルオロフェニル、3-クロロフェニル、2,3-ジフルオロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、3,5-ジクロロフェニル、2-クロロ-3-フルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、5-クロロ-3-フルオロフェニル、5-クロロ-3-フルオロフェニル、5-クロロ-2-フルオロフェニル、3,4,5-トリフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3,5-ジクロロ-4-フルオロフェニル及び3,4,5-トリクロロフェニル、より好ましくは2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、2-クロロ-3-フルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、5-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル、3,5-ジクロロフェニル、特に2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iei)、(Ieii)、(Ieiii)、(Ieiv)、(Iev)、(Ievi)、(Ievii)、(Ieviii)、(Ieix)又は(Iex):
Figure 2023506303000015
Figure 2023506303000016
Figure 2023506303000017
Figure 2023506303000018
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R、R13、R14、R15、R16、R1718及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iei)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ieii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ieiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ieiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iev)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ievi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ievii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ieviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ieix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iex)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R25は、水素又はメチルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R25は、水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(If):
Figure 2023506303000019
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R、R13、R14、R15、R16、R1718及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(If)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R及びRは上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Igi)、(Igii)、(Igiii)、又は(Igiv):
Figure 2023506303000020
Figure 2023506303000021
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Igi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Igii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Igiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Igiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R並びにR13、R14、R15、R16、R17及びR18が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihi)、(Ihii)(Ihiii)、(Ihiv)、(Ihv)又は(Ihvi):
Figure 2023506303000022
Figure 2023506303000023
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihvii)、(Ihviii)(Ihix)又は(Ihx)):
Figure 2023506303000024
Figure 2023506303000025
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ihx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R及びR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iii)、(Iiii)、(Iiiii)、(Iiiv)、(Iiv)又は(Iivi):
Figure 2023506303000026
Figure 2023506303000027
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iiiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iiiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iivi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iji)又は(Ijii):
Figure 2023506303000028
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iji)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ijii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R並びにR13、R14、R15、R16、R17及びR18が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され,
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され,
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iki)、(Ikii)、(Ikiii)、(Ikiv)、(Ikv)又は(Ikvi):
Figure 2023506303000029
Figure 2023506303000030
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iki)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3-アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikvii)、(Ikviii)、(Ikix)又は(Ikx):
Figure 2023506303000031
Figure 2023506303000032
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ikx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R及びR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ili)、(Ilii)、(Iliii)、(Iliv)、(Ilv)又は(Ilvi):
Figure 2023506303000033
Figure 2023506303000034
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ili)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ilii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iliii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iliv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ilv)によるものである。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ilvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Imi)又は(Imii):
Figure 2023506303000035
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Imi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Imii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R13、R14、R15、R16、R17及びR18並びにR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ini)、(Inii)、(Iniii)、(Iniv)、(Inv)、(Invi)、(Invii)、(Inviii)又は(Inix):
Figure 2023506303000036
Figure 2023506303000037
Figure 2023506303000038
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ini)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iniii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iniv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Invi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Invii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inx)、(Inxi)、(Inxii)、(Inxiii)、(Inxiv)又は(Inxv):
Figure 2023506303000039
Figure 2023506303000040
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inxi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inxii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inxiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inxiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Inxv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R13、R14、R15、R16、R17及びR18並びにR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″16′であり、R16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素,C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioi)、(Ioii)又は(Ioiii):
Figure 2023506303000041
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3であり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioiv)又は(Iov):
Figure 2023506303000042
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ioiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iov)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R19及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ipi)、(Ipii)又は(Ipiii):
Figure 2023506303000043
Figure 2023506303000044
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R及びR13、R14、R15、R16、R17及びR18は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ipi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ipii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ipiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R並びにR13、R14、R15.R16、R17及びR18が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqi)、(Iqii)、(Iqiii)、(Iqiv)、(Iqv)又は(Iqvi):
Figure 2023506303000045
Figure 2023506303000046
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqvii)、(Iqviii)、(Iqix)又は(Iqx):
Figure 2023506303000047
Figure 2023506303000048
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R19及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iqx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R及びR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iri)、(Irii)、(Iriii)、(Iriv)、(Irv)又は(Irvi):
Figure 2023506303000049
Figure 2023506303000050
Figure 2023506303000051
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R13、R14、R15、R16、R17及びR18並びにR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iri)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Irii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iriii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iriv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Irv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Irvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Isi)又は(Isii):
Figure 2023506303000052
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R13、R14、R15、R16、R17及びR18並びにR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Isi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Isii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18並びにR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iti)、(Itii)(Itiii)、(Itiv)、(Itv)、(Itvi)、(Itvii)、(Itviii)又は(Itix):
Figure 2023506303000053
Figure 2023506303000054
Figure 2023506303000055
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iti)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itx)、(Itxi)(Itxii)、(Itxiii)、(Itxiv)又は(Itxv):
Figure 2023506303000056
Figure 2023506303000057
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itxi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itxii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itxiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixitv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Itxv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18並びにR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iui)、(Iuii)又は(Iuiii):
Figure 2023506303000058
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iui)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iuii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iuiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iuiv)又は(Iuv):
Figure 2023506303000059
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iuiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iuv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R19及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシは、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
2′及びR3′は、水素及びC1-6-アルキルから、好ましくは水素及びC1-3-アルキルから独立に選択され、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
任意に、本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
1-6-アルキル及びC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR′R′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
′及びR′は、水素及びC1-3-アルキルから、より好ましくは水素及びメチルから独立に選択され、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択され、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ivi)、(Ivii)又は(Iviii):
Figure 2023506303000060
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ivi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ivii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR19が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwi)、(Iwii)、(Iwiii)、(Iwiv)、(Iwv)、(Iwvi)(Iwvii)、(Iwviii)、(Iwix)、(Iwx)、(Iwxi)又は(Iwxii):
Figure 2023506303000061
Figure 2023506303000062
Figure 2023506303000063
Figure 2023506303000064
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxiii)、(Iwxiv)、(Iwxv)、(Iwxvi)、(Iwxvii)、(Iwxviii)(Iwxix)又は(Iwxx):
Figure 2023506303000065
Figure 2023506303000066
Figure 2023506303000067
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR25は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iwxx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixi)、(Ixii)、(Ixiii)、(Ixiv)、(Ixv)又は(Ixvi):
Figure 2023506303000068
Figure 2023506303000069
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixvii)、(Ixviii)、(Ixix)又は(Ixx):
Figure 2023506303000070
Figure 2023506303000071
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びR19は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Ixx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R、R19及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
前記C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Rは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ、NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、4~10員複素環又はC1-3-アルコキシが、
1-3-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
8′及びR9′は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
8″及びR9″は、水素又はC1-3-アルキルから、好ましくは水素、メチル又はエチルから独立に選択され、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、
は、
メチル、エチル、イソプロピル、イソプロペニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、メチルスルホキシル、メチルスルホニル、メチルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、メトキシエチルアミノ、モルホリン-4-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-フルオロアゼチジニル及び3,3-ジフルオロアゼチジニルからなる群から独立に選択され、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyi)、(Iyii)、(Iyiii)、(Iyiv)、(Iyv)又は(Iyvi):
Figure 2023506303000072
Figure 2023506303000073
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyiii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyiv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iyvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明は、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25が上記のように定義される、本発明による化合物及び/又はそれの実施形態を提供する。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記非芳香環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-O-、又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-又は-O-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izi)、(Izii)、(Iziii)、(Iziv)、(Izv)又は(Izvi):
Figure 2023506303000074
Figure 2023506303000075
Figure 2023506303000076
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びRは、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iziii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Iziv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izv)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izvi)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記芳香環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、ハロゲンC1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は、独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、
6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
19は、C6-10-アリールであり、
6-10アリールは、
フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の1実施形態及び/又はそれの実施形態において、
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記環形成炭素原子の1以上が-NH-、-N=、=N-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
16は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
17は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
18は、独立に水素又はC1-3アルコキシであり、
19は、
2,3-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2,3,5-トリフルオロフェニル、3-クロロ-2-フルオロフェニル、2,3-ジクロロフェニル及び3,5-ジクロロフェニルからなる群から独立に選択され、
25は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izvii)、(Izviii)、(Izix)又は(Izx):
Figure 2023506303000077
によるもの、又はそれの立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物であり、R及びRは、本明細書に記載の実施形態のいずれかでのように定義される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izvii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izviii)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izix)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該化合物は、式(Izx)によるものであり、好ましくは(S)-エナンチオマーの形態である。
本発明による化合物は、「活性」剤と考えることができ、それはこの文脈において、イヌ糸状虫(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)などの蠕虫の成長を阻害する物質と見なされる。「成長を阻害」という用語は、蠕虫群の数の増加速度が低下することを示している。従って、その用語は、蠕虫群が増えるが速度は低い状況、並びにその群の成長が停止する状況、並びにその群中の蠕虫の数が減少するかその群がなくなる状況を含む。
さらに、本発明は、
式(A)の化合物:
Figure 2023506303000078
を、式(B)の化合物:
Figure 2023506303000079
[式中、
Halはハロゲンであり、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR、SR、SOR、SO、SONR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2′3′、C(=O)OR4′、SR4′、SOR4′、SO4′、SONR5′6′及びC(=O)NR5′6′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル及び5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2″3″、C(=O)OR4″、SR4″、SOR、SO4″、SONR5″6″及びC(=O)NR5″6″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
2′、R3′、R4′、R5′及びR6′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
2″、R3″、R4″、R5″及びR6″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
は、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10、SONR1112及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8′9′、C(=O)OR10′、SR10′、SOR10′、SO10′、SONR11′12′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
及びRは、
水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8″9″、C(=O)OR10″、SR10″、SOR10″、SO10″、SONR11″12″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
13は水素又はC1-3アルキルであり、
14は水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、NR14′14″であり、R14′及びR14″は独立にC1-3-アルキルであり、又は
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、又は
13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
15は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
16は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
17は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR17′17″であり、R17′及びR17″は独立にC1-3-アルキルであり、
18は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR18′18″であり、R18′及びR18″は独立にC1-3-アルキルであり、
19は、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールは、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2021、C(=O)OR22、SR22、SOR22、SO22、SONR2324及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
20及びR21は、
水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC-C-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプト又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR20′21′、C(=O)OR22′、SR22′、SOR22′、SO22′、SONR23′24′、及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
25は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。]と反応させて、前記式(I)による化合物を得る段階を含む、前記式(I)による化合物の製造方法を提供する。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、R、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25が関係する限り、本発明による化合物に関して上述した内容と同じことが適用される。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、Halは、クロリド、ブロミド又はヨージド、好ましくはブロミド又はヨージド、特にヨージドからなる群から選択されるハロゲンである。
式(A)及び式(B)の化合物は、市販されているか、合成的に入手可能である。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、アザインドールの7位が式(B)による化合物で置換されていないアザインドール構造を含む化合物と称することができる式(A)の化合物について、カップリング剤存在下に有機溶媒中で、アザインドールの7位における相当するものの7位が残基Rで置換されているアザインドール構造を含む化合物の形成を行うことができる。
カップリング剤の例には、CuCl、CuO、Cu(I)などの銅(I)塩、又はCuO、Cu(OAc)などの銅(II)塩、好ましくはCu(I)などがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該プロセスは、酸素の存在下に行うことができる。
有機溶媒は、当業者には既知である。
本発明によるプロセスに好適な有機溶媒は、例えば、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、好ましくはジメチルアセトアミド(DMA)又はN-メチル-2-ピロリドン(NMP)、特に(DMA)であることができる。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、本プロセスは、補助アルカリ化合物の存在下に行うことができる。
好適なアルカリ化合物は、有機化合物を含むことができ、その有機化合物には、ピリジン類、例えば4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、アミジン類、例えば1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)及びアミン類、例えばトリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン、ジアミノ化合物類、例えば1,2-ジメチルエチレンジアミン、N、N′-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン、好ましくは1,2-ジメチルエチレンジアミン、N,N′-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
好適なアルカリ化合物は、無機化合物を含むことができ、それには、炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウム、又は水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、好ましくは炭酸塩、特に炭酸カリウムなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該プロセスは高温で行うことができる。高温とは、23℃(室温)から有機溶媒の沸点までの温度である。それは、沸騰温度又は沸点が165℃であるジメチルアセトアミドを有機溶媒として用いる場合に、そのプロセスを、好ましくは23℃~165℃で行うことができることを意味する。本明細書で示され、沸騰温度若しくは沸点に関連する全ての温度が、101kPaの常圧で測定される温度に関するものである。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該方法は密閉容器で行うことができる。そのプロセスを密閉容器中で行う場合、反応混合物を溶媒の沸点より高い温度まで加熱することができるが、好ましくは高くとも溶媒の沸点より25℃高い温度とする。
本発明の実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該プロセスは、好ましくは、攪拌及び/又はマイクロ波処理などの機械的運動下で行うことができる。
さらに、本発明は、本発明による化合物及び1以上の生理的に許容される賦形剤を含む動物薬組成物を提供する。
本発明の動物薬組成物及び/又はそれの実施形態は、1以上の生理的に許容される賦形剤とともに製剤された治療上有効量の本発明の化合物及び/又はそれの実施形態を含む。
生理的に許容される賦形剤は当業界で公知である。例えば、それについては、″Gennaro、Remington: The Science及びPractice of Pharmacy″ (20th Edition、2000)に記載されている。全てのそのような生理的に許容される賦形剤は、実質的に薬学的に又は獣医学的に純粋で、使用される量で無毒性でなければならず、有効成分と適合性でなければならない。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記1以上の生理的に許容される賦形剤は、担体、結合剤、酸化防止剤、緩衝剤、糖成分、界面活性剤、潤滑剤、安定剤、流動剤、崩壊剤及び防腐剤及びそれらの混合物から選択される。
本明細書で使用される場合、「担体」という用語は、任意の種類の無毒性、不活性、固体、半固体又は液体の充填剤又は希釈剤の運搬/カプセル化材料を意味する。生理的に許容される担体として機能することができる材料のいくつかの例は、ラクトース、グルコース及びショ糖などの糖類;コーンスターチ及びポテトスターチなどのデンプン;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロースなどのセルロース及びそれの誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;ココアバター及び坐剤ロウなどの賦形剤;ピーナッツ油、綿実油、サフラワー油、ごま油、オリーブ油、コーン油及び大豆油などのオイル;オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルなどのエステル;寒天であるが、これらに限定されるものではない。
結合剤とは、他の物質を互いに密着させることができる物質である。結合剤は、結合剤がポリマーの場合、好ましくは25~100℃、好ましくは35~85℃、特に40~70℃の範囲内の融点又はガラス転移温度(T)を有する成分である。ガラス転移温度は、ポリマーが冷えると脆くなり、熱を加えると柔らかくなる温度である。それは、親水性ポリマーがガラス転移温度(T)より高い温度で軟化し、破壊なく塑性変形可能となることを意味している。ガラス転移温度又は融点は、当業者によって知られている方法によって測定される。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、結合剤は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、微結晶ロウ、モノステアリン酸グリセロール、水素化ひまし油、ポリエチレングリコールグリセロールヒドロキシステアレート、多糖類、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン-ポリ酢酸コポリマー及びこれらの混合物から選択される。
酸化防止剤は、酸化を抑制するのに使用される物質である。本発明の軟質咀嚼動物薬剤形に配合するのに適した酸化防止剤には、アスコルビン酸、グルタチオン、トコフェロール及びそれのエステル、tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)、ブチルヒドロキシアニソール(2-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソール、3-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソールとも称されるBHA又はそれらの混合物)及びブチルヒドロキシトルエン(2,6-ジtert-ブチル4-メチルフェノールとも称されるBHT)などがあるが、これらに限定されるものではない。酸化防止剤は、集塊で存在することが好ましい。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、前記動物薬剤形中に含まれる酸化防止剤は0.001~1.00重量%の範囲であることができる。
緩衝剤は、製造物のpH値を維持/調節するための物質である。緩衝剤の非限定的な例としては、炭酸水素塩、リン酸二水素塩、リン酸水素塩がある。
糖成分は、製造物の味を甘くするために使用される。それらは、天然糖(炭水化物)並びに糖の代替物を含む。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる緩衝剤は、1~10重量%の範囲であることができる。
界面活性剤は、2相間の界面張力を低下させる物質と見なすことができる。一般的な界面活性剤は、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルコールエトキシレートなどである。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる界面活性剤は、0.1~10.0重量%の範囲であることができる。
潤滑剤は、一般に、静摩擦、摺動摩擦及び転がり摩擦などの摩擦を低減するのに適した物質とみなすことができる。潤滑剤は、好ましくはステアリン酸又は脂肪酸、より好ましくはステアリン酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属ステアリン酸塩である。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる潤滑剤は、0.1~10.0重量%の範囲であることができる。
安定剤は、製造物を保存するのに役立つ生理的に許容される賦形剤である。例としては、アルギン酸塩、カラギーン、ゼラチン、ペクチン及び天然ガムなどがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる界面活性剤は、0.01~3.0重量%の範囲であることができる。
流動剤は流動促進剤とも称され、流動性を向上させるために使用することができる。従来、流動促進剤としてタルクが使用されていたが、今日ではほぼ完全にコロイダルシリカに置き換わっている。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる流動剤は、1~3重量%の範囲であることができる。
崩壊剤は、錠剤崩壊剤とも称され、液体、好ましくは水と接触したときに、その剤形、好ましくは錠剤がより小さな断片に崩壊する能力を高める化合物である。崩壊剤の非限定的な例としては、カルボキシメチルデンプンナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルグリコール酸ナトリウム、好ましくはデンプングリコール酸ナトリウムなどがある。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる界面活性剤は、1.0~7.0重量%の範囲であることができる。
防腐剤は、微生物増殖による分解や望ましくない化学変化による分解を防ぐために添加することができる物質である。非限定的な例としては、乳酸、安息香酸塩及びヒドロキシ安息香酸塩などがある。本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、動物薬剤形に含まれる界面活性剤は、0.01~1.0重量%の範囲であることができる。
本発明による化合物は、各種剤形で投与することができる。「剤形」という用語は、本発明による化合物が、想定される投与経路を介して動物に投与するのに適した製品に製剤されることを意味する。このような剤形は、本明細書において、製剤又は医薬組成物と称される場合がある。
この発明の医薬組成物及び/又はそれの実施形態は、動物に経口、経直腸、経膣、非経口、局所、口腔頬又は経鼻で投与することができる。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、経口投与に有用な剤形は、液体又は固体剤形であることができる。
化合物の液体剤形は、一般に、液剤、懸濁液、又は乳濁液である。液剤は、分子レベルまで均質になった単一相を形成する2以上の成分の混合物である。懸濁液は、液体媒体中に分散した不溶性固体粒子からなり、その固体粒子は懸濁液の約0.5%~約30%を占める。液体は、水性、油性、又はその両方であってもよい。乳濁液は、非混和性液体の別の液体中の不均一分散液であり、安定性を保つために乳化剤を必要とする。再生用の乾燥粉末(又は顆粒)を、注射の直前に、液剤として、又は懸濁液として希釈剤(例えば水)と混合し、再生される。この剤形の主な利点は、それが液剤又は懸濁液の不安定性の問題を克服することである。
経口投与のための液体剤形には、薬学的に許容される乳濁液、マイクロエマルション、液剤、懸濁液、シロップ、水薬、飼料中又は飲料水中の製剤及びエリキシル剤などがある。水薬は、「水薬ガン」又は注射器又は他の適切な機器によって、動物、特にイヌの口/喉に直接投与される液体経口製剤である。組成物を被投与動物の飲料水中に、又は水薬として投与する場合、液剤又は懸濁液製剤を使用することが簡便であり得る。この製剤は、例えば、水と混合される濃厚懸濁液、又は水中で混合及び懸濁される乾燥製剤であることができる。活性化合物に加えて、液体剤形は、例えば、水又は他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル(特に綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブひまし油、及びごま油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル並びにこれらの混合物などの当該技術分野で一般に使用される不活性希釈剤を含むことができる。不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿展剤、乳化剤及び懸濁剤、甘味剤、香味剤及び芳香剤などの補助剤も含むことができる。
経口投与のための固形剤形には、カプセル、錠剤、糖衣錠、丸薬、粉剤及び粒剤、咀嚼飼料、プレミックス及び薬用ブロックなどがある。このような固体剤形において、クエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム、及び/又はa)デンプン、乳糖、ショ糖、グルコース、マンニトール及びケイ酸などの充填剤若しくは増量剤;b)例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、ショ糖及びアカシアなどの結合剤;c)グリセロールなどの保湿剤;d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ若しくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;e)パラフィンなどの溶解遅延剤;f)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;g)例えばアセチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなどの湿展剤;h)カオリン及びベントナイトクレーなどの吸着剤;i)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム及びそれらの混合物などの潤滑剤などの少なくとも一つの不活性で薬学的に許容される賦形剤若しくは担体と、活性化合物を混和する。カプセル、錠剤及び丸薬の場合、その剤形はまた、緩衝剤を含んでいてもよい。
活性化合物はまた、上述の1以上の賦形剤と共にマイクロカプセル化されていても良い。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬及び粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、並びに腸溶コーティング、徐放コーティング及び他のコーティングのような医薬製剤技術において公知の他のコーティングのようなコーティング及びシェルで調製することができる。このような固体剤形では、活性化合物は、ショ糖、乳糖又はデンプンのような少なくとも一つの不活性希釈剤と混合することができる。そのような剤形はまた、通常の実務でのように、不活性希釈剤以外の別の物質、例えばステアリン酸マグネシウム及び微結晶セルロースなどの打錠潤滑剤及び他の打錠助剤を含んでいてもよい。カプセル、錠剤及び丸薬の場合、その剤形はまた、緩衝剤を含んでいてもよい。それらは任意に乳白剤を含んでもよく、また、それらが腸管の特定の部分においてのみ、又は優先的に、任意に遅延的に、有効成分を放出する組成のものとすることができる。埋め込み用組成物の例としては、高分子物質及びロウなどがある。
また、ラクトース又は乳糖、並びに高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を用い、軟及び硬ゼラチンカプセルの充填剤としても、同様の種類の固体組成物を用いることができる。
固体経口製剤は、動物に直接投与(錠剤、カプセル)するか、飼料に混ぜて投与するか、薬用飼料ブロックを介して投与する。
経口製剤が非ヒト動物の飼料を介して投与される場合、それは例えば、離散飼料として、又は咀嚼飼料として与えることができる。或いは(又は追加的に)、それは例えば、被投与動物の通常の飼料に十分に分散させるか、最上層のドレッシングとして使用するか、又は完成した飼料に添加される固体ペレット、ペースト又は液体の形態で使用することができる。経口製剤を飼料添加物として投与する場合、経口製剤を少量の液体又は固体担体に分散させた「プレミックス」を調製することが便利であり得る。この「プレミックス」は、次に、例えば従来のミキサーを使用して動物の通常の飼料中に分散される。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、直腸及び膣投与に有用な剤形は、半固形剤形とみなすことができる。
直腸又は膣投与のための組成物は、本発明の化合物を、周囲温度では固体であるが体温では液体であり、したがって直腸又は膣腔内で溶けて活性化合物を放出する、ココアバター、ポリエチレングリコール又は坐剤ロウなどの好適な非刺激性の賦形剤又は担体と混合することによって調製することができる。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、当該剤形は非経口投与に有用である。一つの投与経路(投与ルート)は、非経口投与、特に注射投与(例えば、皮下注射、静脈注射、筋肉注射等)である。非経口製剤及び送達システムは、液体(例えば、液剤、懸濁液、乳濁液及び再生用の乾燥粉末)、半固体及び固体(例えば、インプラント)を含む。動物薬で使用されるインプラントの大部分は、薬物が非分解性ポリマー内に均一に分散されている圧縮錠剤又は分散マトリックス系、或いは押出成形品である。1実施形態において、本発明の化合物は皮下投与される。
注射製剤、例えば無菌注射用水性又は油性の懸濁液は、好適な分散剤又は湿展剤及び懸濁剤を用いて公知技術に従って製剤することができる。無菌注射製剤はまた、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、無毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用液剤、懸濁液又は乳濁液であってもよい。採用され得る許容されるビヒクル及び溶媒の中では、水、リンゲル液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油が、溶媒又は懸濁媒体として従来から採用される。これに関しては、合成モノ又はジグリセリドを含む任意の商標の固定油を用いることができる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸を、注射剤の調製で用いる。
注射製剤は、例えば、細菌保持フィルターによる濾過によって、又は使用前に滅菌水又は他の滅菌注射剤媒体に溶解又は分散させることができる滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
薬物の効果を長持ちさせるために、皮下又は筋肉注射からの薬物の吸収を遅らせることが望ましいことが多い。これは、水溶性の低い結晶材料又は非晶質材料の懸濁液を使用することで達成され得る。そして、薬物の吸収速度は、それの溶解速度によって決まり、その溶解速度はさらに、結晶径及び結晶形によってきまり得る。あるいは、非経口投与される薬剤の遅延吸収は、薬剤を油剤に溶解又は懸濁させることによって達成され得る。注射可能なデポー剤は、ポリ乳酸-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーに薬物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することによって作られる。薬物:ポリマーの比率及び使用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)などがある。デポー注射製剤はまた、体内組織に適合するリポソーム又はマイクロエマルションに薬物を捕捉させることによっても調製され得る。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、本発明の化合物の局所投与(経皮投与とも称される)に有用な剤形は、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉剤、液剤、噴霧剤、吸入剤又は貼付剤を含む。活性成分を、無菌条件下で、薬学的に許容される担体及び必要に応じて防腐剤又は緩衝剤と混和する。眼科製剤、点耳薬なども本発明の範囲に含まれるものとして想定される。
軟膏、ペースト、クリーム及びゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物性及び植物性の脂肪、油、ロウ、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク及び酸化亜鉛又はこれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
本発明の化合物はまた、本発明の化合物に加えて、乳糖、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム及びポリアミド粉末又はこれらの物質の混合物のような賦形剤を含むことができる局所用粉剤及び噴霧剤として使用するために製剤することができる。
噴霧剤は、さらに、クロロフルオロ炭化水素のような慣用的な推進剤を含むことができる。
経皮貼付剤は、体内への化合物の制御された送達を提供するという付加的な利点を有する。このような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解又は分注することによって作ることができる。吸収促進剤を使用して、皮膚を通過する化合物の流量を増加させることもできる。
速度は、速度制御膜を提供するか、ポリマーマトリックス若しくはゲルに化合物を分散させることによって制御することができる。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、本発明の化合物の口腔投与に有用な剤形には、口内崩壊錠(ODT)、フィルム、舌下滴剤、ロゼンジ剤、発泡性口腔錠、歯磨き粉及び洗口液などがある。
本発明の一つの好ましい実施形態及び/又はそれの実施形態において、本発明の化合物の鼻腔内投与に有用な剤形には、液体エアロゾル又は吸入乾燥粉末などがある。液体エアロゾル製剤は、主に末端及び呼吸細気管支に送達され得る粒径に噴霧化することができる。
液体エアロゾル及び吸入乾燥粉末製剤は、好ましくは、末端気管支まで気管支内樹全体に送達され、最終的に実質組織に送達される。
本発明のエアロゾル化製剤は、好ましくは、主として1~5pmの質量メジアン(medium)平均直径を有するエアロゾル粒子の形成を可能にするように選択されたジェット、振動多孔板又は超音波ネブライザーなどのエアロゾル形成機器を使用して送達することができる。
さらに、製剤は、好ましくは、バランスの取れた浸透圧モル濃度、イオン強度及び塩化物濃度を有し、さらに、感染部位に有効用量の本発明の化合物を送達できる最小のエアロゾル化可能な体積を有する。加えて、エアロゾル化された製剤は好ましくは、気道の機能性を減じて、望ましくない副作用を引き起こさない。
本発明のエアロゾル製剤の投与に好適なエアロゾル化装置には、例えば、本発明の製剤を霧状にして、主として1~5pmの径範囲のエアロゾル粒径にすることができるジェット、振動多孔板、超音波ネブライザー及び高エネルギー乾燥粉末吸入器などがある。主としてとは、本出願において、生成した全てのエアロゾル粒子の少なくとも70%、ただし好ましくは90%強が1~5pmの範囲内であることを意味する。ジェット式ネブライザーは、空気圧により、液体溶液を砕いてエアロゾル液滴とするように作用する。振動多孔板型ネブライザーは、急速に振動する多孔板によって生じた超音波真空(sonic vacuum)を用いることで作用して、溶媒液滴を多孔板から押し出す。超音波ネブライザーは、液体を剪断して、小さいエアロゾル液滴とする圧電性結晶によって作用する。
適用される剤形における本発明による化合物の濃度は、例えば投与経路によって大きく変動し得る。一般に、本発明による製剤又はそれの実施形態における本発明の化合物又はそれの実施形態の濃度は、製剤の総重量を基準にして、1~70重量%である。一部の実施形態では、濃度は、1~50重量%、又は10~50重量%である。他の実施形態において、濃度は、35~65重量%、40~60重量%、45~55重量%、又は約50重量%である。
飲料水に溶解される本発明又はそれの実施形態による化合物の好ましい濃度は、0.01~0.05重量%、特に0.01~0.025%、インフィードで100~400ppm(g/メートルトン)、特に100~200ppmである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明の動物薬組成物及び/又はそれの実施形態は、単一の活性剤としての治療上有効量の本発明の化合物及び/又はそれの実施形態を含む。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明の動物薬組成物及び/又はそれの実施形態は、1以上の他の公知の活性剤と組み合わせて治療上有効量の本発明の化合物及び/又はそれの実施形態を含む。これらの1以上の他の公知の活性剤は、本化合物のスペクトルと同様のスペクトルのものであることで、本発明の化合物のスペクトルによって網羅される感染の治療を相乗的に強化することができる。或いは、これらの1以上の他の公知の活性剤は、本化合物に加えて、異なるスペクトルの別の薬剤が必要とされ得る複数の生物が疑われる場合には、本化合物と異なるスペクトルのものであってもよい。治療には、本発明の化合物及び1以上のさらなる公知の活性剤を有する組成物の投与、又は本発明の化合物の投与とそれに続く1種以上のさらなる活性剤の投与を行うか、本発明の化合物の前に投与することが関与し得る。
薬物及び種々の賦形剤の製剤に関するさらなる態様は、例えばGennaro, A.R., et al., eds., Remington: The Science and Practice of Pharmacy (Lippincott Williams&Wilkins, 20th Ed., 2000)にある。さらに、製剤方法は当業界で公知であり、例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Mack Publishing Company, Easton, Pa., 19th Edition (1995)に開示されている。
上記で示したように、本発明による化合物は、「活性」剤とみなすことができ、それは、ジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)などの蠕虫の成長を抑制する物質とみなされる。「成長を阻害する」という用語は、蠕虫の集団の数における増加速度が低下することを示す。
好ましい実施形態では、本発明による化合物は、蠕虫感染、例えば、a)条虫:例えば、アナプロセファラ(Anaplocephala)属種;ディピリジウム(Dipylidium)属種;ジフィロボツリム(Diphyllobothrium)属種;エキノコックス(Echinococcus)属種;モニエジア(Moniezia)属種;テニア(Taenia)属種;b)吸虫:例えばジクロコエリウム(Dicrocoelium)属種;ファシオラ(Fasciola)属種;パラムフィストムム(Paramphistomum)属種;スキストソマ(Schistosoma)属種;c)線虫、例えばアカントケイロネマ(Acanthocheilonema)属種;アンシロストマ(Ancylostoma)属種;アネカトール(Anecator)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;アスカリス(Ascaris)属種;ブルギア(Brugia)属種;ブノストムム(Bunostomum)属種;カピラリア(Capillaria)属種;チャベルチア(Chabertia)属種;クーペリア(Cooperia)属種;シアトストムム(Cyathostomum)属種;シリコシクルス(Cylicocyclus)属種;シリコドントフォルス(Cylicodontophorus)属種;シリコステファヌス(Cylicostephanus)属種;クラテロストムム(Craterostomum)属種;ジクチオカウルス(Dictyocaulus)属種;ジペタロネマ(Dipetalonema)属種;ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ドラクンクルス(Dracunculus)属種;エンテロビウス(Enterobius)属種;フィラロイデス(Filaroides)属種;ハブロネマ(Habronema)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;ヘテラキス(Heterakis)属種;ヒオストロギルス(Hyostrongylus)属種;メタストロギルス(Metastrongylus)属種;メウレリウス(Meullerius)属種;ネカトール(Necator)属種;ネマトジルス(Nematodirus)属種;ニッポストロンギルス(Nippostrongylus)属種;エソファゴストムム(Oesophagostomum)属種;オンコセルカ(Oncocerca)属種;オンコセルシダエ(Onchocercidae)属種;オステルタギア(Ostertagia)属種;オキシウリス(Oxyuris)属種;パラスカリス(Parascaris)属種;ステファヌルス(Stephanurus)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種;シンガムス(Syngamus)属種;トキソカラ(Toxocara)属種;ストロンギロイデス(Strongyloides)属種;テラドルサギア(Teladorsagia)属種;トキサスカリス(Toxascaris)属種;トリチネラ(Trichinella)属種;トリクリス(Trichuris)属種;トリコストロンギルス(Trichostrongylus)属種;トリオドントフォルス(Triodontophorous)属種;ウンシナリア(Uncinaria)属種及び/又はウケレリア(Wuchereria)属種;好ましくは線虫;特に、ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種;特別にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)からなる群から選択される1以上の蠕虫によって引き起こされる感染を治療するのに用いることができる。
本明細書で使用される「処置する(treating)」又は「処置(treatment)」という用語は、予防的処置、メタ予防処置及び治療的処置又は治癒的処置を含むことが理解される。予防的又はメタ予防的処置、すなわち駆虫は、一般に、蠕虫の感染を予防してするため、動物における寄生虫感染を抑制するために使用される。さらに、蠕虫はヒトに感染する可能性があるため、ヒトの健康にも脅威を与えている。予防的処置とは、年に1~6回、又は年2~4回、又は月に1~4回など定期的間隔で行う処置、或いは例えば飲料水を介した継続的な処置を含む。メタ予防処置は、ある数の動物が診断された場合に、例えば同じ区域にいる全ての動物を処置して、その寄生虫が他の動物に広がるのを防止することを含むものである。メタ予防処置及び予防処置はまた、季節性であり得る、例えば、ベクターが特に活性である時期に行うことができる。
治療的又は治癒的治療では、化合物は臨床診断後に投与される。この方法では、駆虫薬の費用が削減され、一部の動物のみが処置される場合、耐性選択の可能性が大幅に低下し、それにより、群れ又はフロック内の感受性の寄生虫集団の存在が保証されるが、その欠点は、労働投入を増加させる定期的モニタリングを必要とするという点である。
本発明は、医薬品として使用するための、本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物を提供する。好ましい実施形態では、本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療のための医薬品としての使用に適している。
本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物を用いて、医薬を製造する。好ましい実施形態では、本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療のための医薬を製造するのに使用される。
さらに、本発明は、医薬製造のための本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物の使用を提供する。
さらに、本発明は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療のための医薬の製造のための、本発明の化合物又は本発明による動物薬組成物の使用を提供する。好ましくは、本発明の化合物又は本発明による動物薬組成物は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療のための違約の製造に用いられる。
さらに、本発明は、蠕虫によって、好ましくはa)条虫:例えば、アナプロセファラ(Anaplocephala)属種;ディピリジウム(Dipylidium)属種;ジフィロボツリム(Diphyllobothrium)属種;エキノコックス(Echinococcus)属種;モニエジア(Moniezia)属種;テニア(Taenia)属種;b)吸虫:例えばジクロコエリウム(Dicrocoelium)属種;ファシオラ(Fasciola)属種;パラムフィストムム(Paramphistomum)属種;スキストソマ(Schistosoma)属種;c)線虫、例えばアカントケイロネマ(Acanthocheilonema)属種;アンシロストマ(Ancylostoma)属種;アネカトール(Anecator)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;アスカリス(Ascaris)属種;ブルギア(Brugia)属種;ブノストムム(Bunostomum)属種;カピラリア(Capillaria)属種;チャベルチア(Chabertia)属種;クーペリア(Cooperia)属種;シアトストムム(Cyathostomum)属種;シリコシクルス(Cylicocyclus)属種;シリコドントフォルス(Cylicodontophorus)属種;シリコステファヌス(Cylicostephanus)属種;クラテロストムム(Craterostomum)属種;ジクチオカウルス(Dictyocaulus)属種;ジペタロネマ(Dipetalonema)属種;ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ドラクンクルス(Dracunculus)属種;エンテロビウス(Enterobius)属種;フィラロイデス(Filaroides)属種;ハブロネマ(Habronema)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;ヘテラキス(Heterakis)属種;ヒオストロギルス(Hyostrongylus)属種;メタストロギルス(Metastrongylus)属種;メウレリウス(Meullerius)属種;ネカトール(Necator)属種;ネマトジルス(Nematodirus)属種;ニッポストロンギルス(Nippostrongylus)属種;エソファゴストムム(Oesophagostomum)属種;オンコセルカ(Oncocerca)属種;オンコセルシダエ(Onchocercidae)属種;オステルタギア(Ostertagia)属種;オキシウリス(Oxyuris)属種;パラスカリス(Parascaris)属種;ステファヌルス(Stephanurus)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種;シンガムス(Syngamus)属種;トキソカラ(Toxocara)属種;ストロンギロイデス(Strongyloides)属種;テラドルサギア(Teladorsagia)属種;トキサスカリス(Toxascaris)属種;トリチネラ(Trichinella)属種;トリクリス(Trichuris)属種;トリコストロンギルス(Trichostrongylus)属種;トリオドントフォルス(Triodontophorous)属種;ウンシナリア(Uncinaria)属種及び/又はウケレリア(Wuchereria)属種;より好ましくは線虫;特に、ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種及びエソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)、特別にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)からなる群から選択される1以上の蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療での使用のための本発明による化合物又は本発明の組成物を提供する。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療での使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がジロフィラリア(Dirofilaria)属種、より詳細にはジロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens)又はジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療での使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、ヘモンクス症の治療での使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がヘモンクス(Haemonchus)属種、特にはヘモンクス・プラセイ(Haemonchus placei)及びヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療での使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、回虫症の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がアスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、エソファゴストムス症の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がエソファゴストムム(Oesophagostomum)属種、特にエソファゴストムム・ベヌロスム(Oesophagostomum venulosum)及びエソファゴストムム・デンタルム(Oesophagostomum dentalum)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、毛様線虫感染の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がトリコストロンギルス(Trichostrongylus)属種、特にはトリコストロンギルス・アキセイ(Trichostrongylus axei)及びトリコストロンギルス・コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、オステルタギア症の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がオステルタギア(Ostertagia)属種、特にオステルタギア・オステルタギ(Ostertagia ostertagi)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、クーペリア感染の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がクーペリア(Cooperia)属種、特にコーペリア・オンコフォラ(Cooperia oncophora)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、線虫症(Nematodiriasis)の治療における使用のためのものである。本発明の好ましい実施形態又はそれの実施形態において、本発明による化合物又は本発明の組成物は、蠕虫がネマトジルス(Nematodirus)属種、特にネマトジルス・ヘルベチアヌス(Nematodirus helvetianus)、ネマトジルス・スパチゲル(Nematodirus spathiger)である、蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のためのものである。
本発明による化合物及び本発明による使用に対応する化合物は、ヒト及び非ヒト動物、特に非ヒト哺乳動物を含む動物を治療するのに使用され得ることが想定される。そのような非ヒト哺乳動物には、例えば、家畜哺乳動物(例えば、ブタ、家畜反芻動物、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ)、実験用哺乳動物(例えば、マウス、ラット、スナネズミなど)、コンパニオン哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ウマなど)、並びに野生及び動物園哺乳動物(例えば、バッファロー、シカなど)である。当該化合物はまた、家禽(例えば、七面鳥、ニワトリ、アヒルなど)及び魚(例えば、サケ、マス、コイなど)のような非哺乳動物を治療するのに好適であることが想定される。
特にジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)に関連している場合に、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療での使用のための、本願で開示の一般構造によって開示及び網羅される化合物の使用は、「本発明による使用」と称される場合がある。
先に開示され定義された本発明の化合物が、特にイヌにおけるフィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療に特に好適であることが、本発明者らによって明らかになった。
本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物は、a)条虫:例えば、アカントケイロネマ(Acanthocheilonema)属種;アナプロセファラ(Anaplocephala)属種;ディピリジウム(Dipylidium)属種;ジフィロボツリム(Diphyllobothrium)属種;エキノコックス(Echinococcus)属種;モニエジア(Moniezia)属種;テニア(Taenia)属種;b)吸虫:例えばジクロコエリウム(Dicrocoelium)属種;ファシオラ(Fasciola)属種;パラムフィストムム(Paramphistomum)属種;スキストソマ(Schistosoma)属種;c)線虫、例えばアンシロストマ(Ancylostoma)属種;アネカトール(Anecator)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;アスカリス(Ascaris)属種;ブルギア(Brugia)属種;ブノストムム(Bunostomum)属種;カピラリア(Capillaria)属種;チャベルチア(Chabertia)属種;クーペリア(Cooperia)属種;シアトストムム(Cyathostomum)属種;シリコシクルス(Cylicocyclus)属種;シリコドントフォルス(Cylicodontophorus)属種;シリコステファヌス(Cylicostephanus)属種;クラテロストムム(Craterostomum)属種;ジクチオカウルス(Dictyocaulus)属種;ジペタロネマ(Dipetalonema)属種;ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ドラクンクルス(Dracunculus)属種;エンテロビウス(Enterobius)属種;フィラロイデス(Filaroides)属種;ハブロネマ(Habronema)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;ヘテラキス(Heterakis)属種;ヒオストロギルス(Hyostrongylus)属種;メタストロギルス(Metastrongylus)属種;メウレリウス(Meullerius)属種;ネカトール(Necator)属種;ネマトジルス(Nematodirus)属種;ニッポストロンギルス(Nippostrongylus)属種;エソファゴストムム(Oesophagostomum)属種;オンコセルカ(Oncocerca)属種;オンコセルシダエ(Onchocercidae)属種;オステルタギア(Ostertagia)属種;オキシウリス(Oxyuris)属種;パラスカリス(Parascaris)属種;ステファヌルス(Stephanurus)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種;シンガムス(Syngamus)属種;トキソカラ(Toxocara)属種;ストロンギロイデス(Strongyloides)属種;テラドルサギア(Teladorsagia)属種;トキサスカリス(Toxascaris)属種;トリチネラ(Trichinella)属種;トリクリス(Trichuris)属種;トリコストロンギルス(Trichostrongylus)属種;トリオドントフォルス(Triodontophorous)属種;ウンシナリア(Uncinaria)属種及び/又はウケレリア(Wuchereria)属種;より好ましくは線虫;特に、ジロフィラリア(Dirofilaria)属種;ヘモンクス(Haemonchus)属種;アスカリジア(Ascaridia)属種;ストロンギルス(Strongylus)属種及びエソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)、特別にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)からなる群から選択される1以上の蠕虫によって引き起こされる障害/疾患を治療又は予防するために投与される。
特に、本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物は、a)条虫類、例えばモネジア・エクスパンサ(Monezia expansa);b)吸虫類、例えばファシオラ・ヘパチカ(Fasciola hepatica)、ファシオロイデス・マグナ(Fascioloides magna)、ジクロコエリウム・デントリチクム(Dicrocoelium dentriticum)、パラムフィストムム・セルビ(Paramphistomum cervi);及びc)線虫:オステルタギア・オステルタギ(Ostertagia ostertagi)、コーペリア・オンコフォラ(Cooperia oncophora)、コーペリア・プンクタタ(Cooperia punctata)、トリコストロンギルス・アキセイ(Trichostrongylus axei)、ヘモンクス・プラセイ(Haemonchus placei)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、ネマトジルス・ヘルベチアヌス(Nematodirus helvetianus)、ネマトジルス・スパチゲル(Nematodirus spathiger)、トリコストロンギルス・コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)、トリコストロンギルス・シルクシンクタ(Trichostrongylus circumcincta)、エソファゴストムム・ベヌロスム(Oesophagostomum venulosum)、チャベルチア・オビナ(Chabertia ovina)、ジクチオカウルス・ビビパロウス(Dictyocaulus viviparous)、ジクチオカウルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)、ジロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens)からなる群から選択される1以上の蠕虫によって引き起こされる障害/疾患を治療又は予防するために投与される。
より好ましくは、本発明による化合物又は本発明による動物薬組成物は、フィラリア症、特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染を治療又は予防するために投与される。
本明細書で使用される場合、「治療」という用語は、疾患、障害又は状態の回復、緩和、進行阻害を意味する。蠕虫感染の場合、これは、臨床症状(肺、心臓、肝臓及び/又は腎臓の機能低下)が改善されることを意味する。
したがって、本発明は、動物、特にイヌに、治療有効量の本発明による化合物又は本発明による組成物を投与することを含む、蠕虫によって引き起こされる疾患を治療する方法を提供する。すなわち、本発明は、治療上有効量の本発明による化合物又は本発明による組成物を、処置を必要とする哺乳動物、特にイヌに投与することを含む、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染の治療方法を提供する。
本発明はまた、蠕虫によって引き起こされる疾患を有する動物を治療する方法であって、処置を必要とする対象者に、有効量の本発明による化合物又は本発明による組成物及び/又はそれの実施形態を投与することを含み、線虫などの前記蠕虫がジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)の群から選択される少なくとも一つである方法に関するものでもある。好適には、前記対象者は哺乳動物、特にイヌ又はネコ、特にイヌである。
本発明はまた、蠕虫、特に線虫によって引き起こされる病気に罹患している哺乳動物、好ましくはイヌを治療する方法であって、処置を必要とする対象者に、有効量の本発明による化合物又は本発明による組成物及び/又はそれの実施形態を投与することを含み、前記線虫がジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)の群から選択される少なくとも一つである方法に関するものでもある。
好ましい実施形態では、本発明による化合物を用いて、動物における線虫などの蠕虫によって引き起こされる病気を治療し、前記線虫がジロフィラリア(Dirofilaria)、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)などの蠕虫の少なくとも一つであり、有効量の本発明による化合物を、処置を必要とする動物に投与することを含む。
本発明の化合物及び/又はそれの実施形態による治療によれば、蠕虫、特に線虫、特にジロフィラリア(Dirofilaria)、より特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる疾患は、哺乳動物、特にイヌにおいて、所望の結果を得るために必要な量及び時間で治療上有効量の本発明の化合物を動物に投与することによって治療又は防止される。
本発明の化合物及び/又はそれの実施形態の「治療上有効量」とは、あらゆる医療処置に適用可能な妥当な利益/リスク比で、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染を治療するのに本発明による化合物又は本発明による組成物の十分な量を意味する。しかしながら、本発明による化合物及び本発明による組成物の総1日使用量は、妥当な医学的判断の範囲内で主治医又は獣医師によって決定されることは理解されよう。特定の動物についての具体的な治療上有効用量レベルは、治療される障害及びその障害の重度;用いられる具体的な化合物の活性;用いられる具体的な組成物;その動物の年齢、体重、全身の健康状態、性別及び食事;投与時刻、投与経路、及び用いられる具体的な化合物の排出速度;治療期間;用いられる具体的化合物と併用若しくは同時投与される薬剤などの医学界で公知の要素などの各種要素によって決まる。
本発明による化合物が経口的又は皮下注射により非経口的に投与される場合、総用量は好ましくは約0.001mg/kg(すなわち、処置される動物の体重1kgあたりの本発明による化合物0.001ミリグラム)より大きい。一部のそのような実施形態では、総用量は、約0.001~約200mg/kg、約0.01~約20mg/kg、約0.1~約10mg/kg、又は約1~約20mg/kgである。同じ用量範囲が、他の投与経路にも好適である可能性がある。しかしながら、本発明による化合物が静脈投与される一部の例において、所望の用量はより少なくてもよい。
ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる疾患を抑制するのに使用される用量は、化合物、疾患の重度、並びに動物、特にイヌの年齢、体重及び状態によって変動するものと考えられる。しかしながら、数日間の保護に必要な総用量は、一般に、約0.1~約200mg/kg体重の範囲であり、好ましくは、約1~約100mg/kgの範囲であろう。最長約7日間の保護は、単回注射によって提供することができ;保護の長さは、与えられる用量によって決まる。総用量はまた、2~7日間にわたり、1日1回のように間隔をおいて与えられるより小さい用量に分割することができる。明らかに、他の好適な投与法を構築することができる。
特に好ましいのは、イヌにおける本発明による化合物又は本発明による組成物の使用である。本発明による化合物又は本発明による組成物は、35kgより高い体重の動物など、異なる体重の動物で使用することができる。
本発明による化合物又は本発明による組成物で治療することができる他の例示的な動物は、ネコなどの小型のペットである。1実施形態では、本発明による化合物又は本発明による組成物は、ジロフィラリア(Dirofilaria)、より特別にはジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる重度肺疾患、心不全及び他の内臓への損傷などの疾患を治療するのに使用される。
1実施形態では、治療される動物はイヌであり、治療される疾患は、フィラリア症及び特にイヌ糸状虫病などの蠕虫感染である。
本発明又はそれの実施形態の好ましい態様では、本発明による組成物の単回投与は、線虫、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる疾患を治療するか、又は少なくとも疾患動物における臨床症状を減弱させる上で十分である。これは、「ワンショット」投与と呼ぶことができる。このような「ワンショット」単回投与の投与は非常に好適であるが、複数用量を用いることができることが想定され、例えば12~24時間間隔で2回の投与、又は代替的に48~72時間間隔で2回の投与である。
保護は、好ましくは少なくとも7日間、より好ましくは少なくとも10日間、より好ましくは少なくとも2週間、より好ましくは少なくとも3週間、より好ましくは少なくとも4週間である。保護は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20週間以上である。好ましくは保護は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12ヶ月以上である。
好ましい投与量に影響を与える要素には、例えば、治療すべき疾患、疾病動物の種類(例えば、種及び品種)、年齢、大きさ、性別、飼料、活性及び状態、投与経路、投与される本発明による特定の化合物及び組成物の活性、効力、薬物動態、及び毒性プロファイルなどの薬学的考察、並びに本発明による化合物が有効成分の組み合わせの一部として投与されるか否かなどがあり得る。したがって、本発明による化合物の好ましい量は変動し得るものであり、したがって、上記に示した代表的な投与量から逸脱していることができる。このような投与量の調節を決定することは、一般に、当業者の技術の範囲内である。有効な投与量は変動する;例えば、予防的処置のためには、比較的低用量を長期間にわたって投与するものと考えられる。いずれの場合でも剤形について選択される製剤タイプは、想定される特定の目的及び本発明による化合物の物理的、化学的及び生物学的特性によって決まる。
本発明による動物薬組成物、医薬品としての使用及び蠕虫、特に線虫、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)によって引き起こされる疾患の治療における使用、並びに方法は、本発明による化合物が被投与動物に投与される唯一の有効成分である方法を包含する。しかしながら、本発明による動物薬組成物、医薬品としての使用、及び線虫、特にジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)などの蠕虫によって引き起こされる疾患の治療における使用、及び方法は、化合物が1以上の他の薬学的に許容される有効成分と組み合わせて投与される併用療法も包含することが想定される。他の有効成分は、例えば、本発明による1以上の他の化合物であってもよい。或いは(又はさらに)、他の有効成分は、本発明による化合物ではない1以上の薬学的に許容される化合物であってよい。他の有効成分は、同じ及び/又は異なる疾患又は状態を標的としてもよい。
本発明による化合物と組み合わせて投与され得る想到される有効成分には、例えば、抗菌剤、抗炎症剤、薬学的に許容される駆虫剤、殺虫剤及び殺ダニ剤、昆虫成長調節剤、ホルモン、免疫刺激剤、皮膚科製剤(例えば防腐剤及び消毒剤)、及び疾病予防のための免疫生物剤(例えばワクチン及び抗血清)などがある。
特定の組み合わせは、a)本発明による1以上の化合物とb)成分a)とは構造的に異なる1以上の薬学的に許容される活性化合物とを含む。活性化合物b)は好ましくは駆虫薬化合物であり、より好ましくはアベルメクチン類(例えば、イベルメクチン、セラメクチン、ドラメクチン、アバメクチン、エマメクチン及びエピノメクチン);ミルベマイシン類(モキシデクチンおよびミルベマイシンオキシム);プロ-ベンゾイミダゾール類(例えば、フェバンテル、ネトビミン(netobimin)およびチオファネート);ベンゾイミダゾール誘導体類、例えばチアゾールベンゾイミダゾール誘導体(例えば、チアベンダゾールおよびカンベダゾール)またはカーバメートベンゾイミダゾール誘導体(例えば、フェンベンダゾール、アルベンダゾール(オキサイド)、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、パーベンダゾール、オキシベンダゾール、フルベンダゾールおよびトリクラベンダゾール);イミダゾチアゾール(例えば、レバミゾールおよびテトラミソール);テトラヒドロピリミジン(モランテルおよびピランテル)、有機リン酸塩(例えば、トリクロルホン、ハロクソン、ジクロルボスおよびナフタロホス);サリチルアニリド類(例えば、クロサンテル、オキシクロザニド、ラフォキサニドおよびニクロサミド);ニトロフェノール系化合物(例えば、ニトロキシニルおよびニトロスカナート);ベンゾエンジスルフォナミド類(benzoenedisulphonamides)(例えば、クロルスロン);ピラジンイソキノリン類(pyrazinaisoquinolines)(例えば、プラジカンテルおよびエピシプランテル);複素環化合物(例えば、ピペラジン、ジエチルカルバマジン、ジクロロフェンおよびフェノチアジン);ヒ素剤(例えば、チアセタルサミド(thiacetarsamide)、メロルサミン(melorsamine)およびアルセナマイド);シクロオクタデプシペプチド類(例えば、エモデプシド、PF1022A);パラヘルクアミド類(paraherquamides)(例えば、デルカンテル、パラヘルクアニド(paraherquanide));及びアミノ-アセトニトリル化合物(例えば、モネパンテル、AAD1566);トリベンジミジン(アミジン化合物);アミジン化合物(例えば、アミダンテルおよびトリベンジミジン)(塩、溶媒和物若しくはN-オキサイドなどの全ての薬学的に許容される形態を含む)から選択される。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される殺虫剤又は殺ダニ剤と組み合わせることができる。そのような薬学的に許容される殺虫剤及び殺ダニ剤には、例えば、アセタミプリド、アセトプロール、アミトラズ、アミドフルメト、アベルメクチン、アザジラクチン、ビフェントリン、ビフェナゼート、ブロフラニリド、ブプロフェジン、ビストリフルロン、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロラントラニリプロール、クロルピリホス、クロマフェノジド、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルメトフェン、13-シフルトリン、シハロトリン、Aシハロトリン、シミアゾール、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、デミディトラズ、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジノテフラン、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリネート、タウ-フルバリネート、フルフェノクスロン、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メトプレン、メトフルトリン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ノバルロン、ノビフルムロン、ペルメトリン、ホスメト、プロフルトリン、プロトリフェンブテ、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シサプロニル、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホクサフロール、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、テトラクロルビンホス、テトラメチルフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チゴラネル(tigolaner)、トルフェンピラド、トラロメトリン、及びトリフルムロンなどがある。殺虫剤及び殺ダニ剤などの抗寄生虫薬について論じた一般的参考文献には、例えばThe Pesticide Manual, 18th Edition, J. A. Turner, Ed., British Crop Protection Council, Publications, U.K.(2018)などがある。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される昆虫成長調節剤と組み合わせることができる。そのような薬学的に許容される昆虫成長調節剤には、例えば、メトプレン、ピリプロキシフェン、テトラヒドロアザジラクチン、クロルフルアズロン、シロマジン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、イフェヌロン、テブフェノジド及びトリフルムロンなどがある。これらの化合物は、動物対象者に対して、そして動物対象者の環境内で、卵を含む昆虫発達の全ての段階で寄生虫感染の初期治療及び持続的治療の両方を提供する傾向にある。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される抗原虫薬と組み合わせることができる。そのような薬学的に許容される抗原虫薬には、例えばトルトラズリル及びポナズリルのようなトリアジントリオン類及びクラズリル、ジクラズリル及びレトラズリルなどのトリアジンジオン類などがある。
一部の想到される実施形態において、当該化合物は、例えばWO2010/75591に記載の化合物などのジヒドロアゾール化合物とともに投与される。
一部の想到される実施形態において、本発明の化合物は、例えばWO2010/053517に記載のバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringensis)結晶タンパク質などの駆虫性タンパク質とともに投与される。
一部の想到される実施形態において、当該化合物は、例えばEP0539588に記載のピリジルメチルアミン誘導体などのピリジルメチルアミン誘導体とともに投与される。
一部の想到される実施形態において、当該化合物は、例えばUS5,399,582;US5,945,317;US5,962,499;US5,834,260;US6,221,894;若しくはUS5,595,991;又はWO96/29073に記載の化合物などのノズリスポリン酸類及びそれらの誘導体とともに投与される。
一部の想到される実施形態において、当該化合物は、イソオキサゾリン化合物(例えば、サロラネル、フルララネル、ロチラナー、アフォキソラネル、フルキサメタミド、イソシクロセラム)とともに投与される。
当該化合物との併用療法で有用であると想到される他の抗寄生虫化合物には、例えば、US2005/0182059に記載のイミダゾ[1,2-b]ピリダジン化合物;US7,361,689に記載の1-(4-モノ及びジハロメチルスルホニルフェニル)-2-アシルアミノ-3-フルオロプロパノール化合物;US7,312,248に記載のトリフルオロメタンスルホンアニリドオキシムエーテル化合物;US2006/0281695に記載のn-[(フェニルオキシ)フェニル]-1,1,1-トリフルオロメタンスルホンアミド及びn-[(フェニルスルファニル)フェニル]-1,1,1-トリフルオロメタンスルホンアミド化合物;及びUS2006/0128779に記載の2-フェニル-3-(1H-ピロール-2-イル)アクリロニトリル化合物;WO2017/192385、WO2019/170626、WO2019/197468、WO2019/201835、WO2019/206799、WO2019/215198、WO2020/053364、WO2020/053365、WO2020/070049、WO2020/079198、WO2020/094363、WO2020/169445、WO2020/193341、WO2020/201079、WO2020/201398、WO2020/208036、WO2020/212235、及びWO2020/219871に記載のアゾール化合物などがある。
以上、本発明の特徴について、本願における実施形態で説明したが、簡潔さのために、特徴のすべての組み合わせが文字通り説明されているわけではない。しかしながら、上記のような特徴の組み合わせは、明らかに本発明の一部であるとみなされる。
実験の部
分析-HPLC法
方法1
クロマトグラフィーシステム:
カラム:YMC-Triart C18、3×50mm、3μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000080
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法2
クロマトグラフィーシステム:
カラム:YMC-Triart C18、3×50mm、3μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000081
運転時間:4.9分+0.3分平衡時間
方法3
クロマトグラフィーシステム:
カラム:ACE Excel 3 SuperC18、3×50mm、3μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHHCO(5mM);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000082
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法4
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/ギ酸(0.1%);溶媒B:アセトニトリル/ギ酸(0.1%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000083
運転時間:1.82分+0.18分平衡時間
方法5
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/ギ酸(0.1%);溶媒B:アセトニトリル/ギ酸(0.1%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000084
運転時間:2.81分+0.19分平衡時間
方法6
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/ギ酸(0.1%);溶媒B:アセトニトリル/ギ酸(0.1%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000085
運転時間:1.82分+0.18分平衡時間
方法7
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/TFA(0.05%);溶媒B:アセトニトリル/TFA(0.05%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000086
運転時間:1.82分+0.18分平衡時間
方法8
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/TFA(0.05%);溶媒B:アセトニトリル/TFA(0.05%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000087
運転時間:2.81分+0.19分平衡時間
方法9
クロマトグラフィーシステム:
カラム:HALO C18、3×30mm、2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/ギ酸(0.1%);溶媒B:アセトニトリル/ギ酸(0.1%)
流量:1.5mL/分
勾配:
Figure 2023506303000088
運転時間:2.81分+0.19分平衡時間
方法10
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Shim-pack XR-ODS、3×50mm、2.2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/TFA(0.05%);溶媒B:アセトニトリル/TFA(0.05%)
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000089
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法11
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Shim-pack XR-ODS、3×50mm、2.2μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/TFA(0.05%);溶媒B:アセトニトリル/TFA(0.05%)
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000090
運転時間:4.9分+0.3分平衡時間
方法12
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Exsil Mono 100C18、3×30mm、1.7μm
オーブン:45℃
溶離液:溶媒A:水/ギ酸(0.1%);溶媒B:アセトニトリル/ギ酸(0.1%)
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000091
運転時間:2.65分+0.45分平衡時間
方法13
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Titank C18、2.1×30mm、1.8μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:0.8mL/分
勾配:
Figure 2023506303000092
運転時間:2.81分+0.19分平衡時間
方法14
クロマトグラフィーシステム:
カラム:KinetexEVOC18、3×50mm、2.6μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHHCO(5mM);溶媒B:アセトニトリル
流量:0.8mL/分
勾配:
Figure 2023506303000093
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法15
クロマトグラフィーシステム:
カラム:KinetexEVOC18、3×50mm、2.6μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000094
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法16
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Kinetex C18 100A、2.1×50mm、1.7μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/TFA(0.05%);溶媒B:アセトニトリル/TFA(0.05%)
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000095
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法17
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Poroshell HPH-C18、3×50mm、2.7μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(5mM);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000096
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法18
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Poroshell HPH-C18、3×50mm、2.7μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000097
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
方法19
クロマトグラフィーシステム:
カラム:L-column3 C18、3×30mm、2.0μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000098
運転時間:1.82分+0.18分平衡時間
方法20
クロマトグラフィーシステム:
カラム:Agilent HPH、3×50mm、2.7μm
オーブン:40℃
溶離液:溶媒A:水/NHOH(0.04%);溶媒B:アセトニトリル
流量:1.2mL/分
勾配:
Figure 2023506303000099
運転時間:2.75分+0.25分平衡時間
一般合成手順
式(I)の化合物は、下記の図式1に示した方法に従って合成することができる。
図式1:
Figure 2023506303000100
4位がハロゲンで置換されたアザインドール-3-カルボン酸1-IIを、アミン1-IVでアシル化して、アミド化合物1-Vを得る。I-IVは一級アミン(R25=H)又は二級アミン(R25=アルキル)であることができ、後者の場合、R25は一級アミン1-IIIの還元的アミノ化により導入することができる。アシル化は、塩化オキサリル又は塩化チオニルを用いた酸塩化物の形成を介した1-IIの活性化によって行うことができ、又は、例えば、Chem. Rev. 2011, 111, 6557-6602に記載のカップリング試薬の使用によって行うことができる。アザインドール-3-カルボン酸1-IIは、市販されているか、Chem. Pharm. Bull. 2015, 63, 341-353に記載の方法に従ってアザインドール化合物1-Iから製造することができる。インドール化合物1-Iは、市販されているか、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2012, 22, 5222-5226又はWO2017106607に記載の方法に従って得ることができる。塩基の存在下に1-Vの4位のハロゲンを求核置換すると、1-VIIIが得られる。この置換は、Rがアルキルアミノ置換基、アルコキシ置換基、アルキルチオ置換基等である場合に特に好適である。Rがアルキル又はアルケニル置換基の場合、ChemMedChem, 2014, 9(4), 719-723に記載されているように、アルキルボロン酸1-VIIとのパラジウム触媒カップリングが好ましい。例えばWO2002085838に記載されているように、代表的的には銅塩の存在下でのアリール又はヘテロアリールハライド1-IXとのウルマン型カップリングにより、1-Xを得る。
別法として、式(I)の化合物は、下記の図式2に示した方法に従って合成することができる。
図式2:
Figure 2023506303000101
4位がハロゲンで置換されたアザインドール-3-カルボン酸エステル2-IIを、任意の塩基の存在下で求核剤2-IIIと反応させて2Vを得る。この置換は、Rがアルキルアミノ置換基、アルコキシ置換基、アルキルチオ置換基等である場合に特に好適である。Rがアルキル又はアルケニル置換基の場合、ChemMedChem, 2014, 9(4), 719-723に記載のように、アルキルボロン酸2-IVとのパラジウム触媒カップリングが好ましい。そのエステルを水性塩基で加水分解するとカルボン酸2-VIが得られ、これをアミン2-VIIIと反応させることで、アミド化合物2-IXが得られる。2-VIIIは一級アミン(R25=H)又は二級アミン(R25=アルキル)であることができ、後者の場合、R25は一級アミン2-VIIの還元的アミノ化により導入することができる。2-VIIIのアシル化は、塩化オキサリル又は塩化チオニルを用いた酸塩化物の生成を介した2-VIの活性化、又は、例えば、Chem. Rev. 2011, 111, 6557-6602に記載のカップリング試薬の使用により行うことができる。例えば、WO2002085838に記載されているような、代表的には銅塩の存在下でのアリール又はヘテロアリールハライド2-Xとのウルマン型カップリングによって2-XIが得られる。
合成手順-具体的な化合物
(S)-1-(2,3-ジクロロフェニル)-4-(ジメチルアミノ)-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(実施例14)の合成
Figure 2023506303000102
1. (S)-4-クロロ-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボン酸(300mg、1.526mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に、室温で撹拌しながら1,1′-カルボニルジイミダゾール(272mg、1.679mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した後、(S)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン(449mg、3.05mmol)を添加した。得られた溶液を60℃で終夜攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。生成物を濾過により回収した。これにより、白色固体250mg(45.3%)を得た。
2. (S)-4-(ジメチルアミノ)-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
マイクロ波リアクターの容器中、(S)-4-クロロ-N-(1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(120mg、0.368mmol)のn-ブチルアルコール(2mL)中溶液に、室温でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(166mg、3.68mmol)とジメチルアミン塩酸塩(476mg、3.68mmol)をその順で加えた。容器を密閉した後、マイクロ波照射下に150℃で1時間反応させた。得られた混合物を室温まで冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18シリカゲル;移動相、水(0.04%重炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリル(20分で5%アセトニトリルから70%まで))により精製した。これにより、白色固体100mg(73%)を得た。
3. (S)-1-(2,3-ジクロロフェニル)-4-(ジメチルアミノ)-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
マイクロ波リアクターの容器中、(S)-4-(ジメチルアミノ)-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(110mg、0.329mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、室温で1,2-ジクロロ-3-ヨードベンゼン(359mg、1.316mmol)、ヨウ化銅(I)(31.3mg、0.164mmol)及び炭酸カリウム(227mg、1.654mmol)をその順で加えた。容器を密閉し、マイクロ波照射下に180℃で3時間反応させた。得られた混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン30mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLで2回及び飽和塩化ナトリウム水溶液5mLで1回それぞれ洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(C18シリカゲル;移動相、水(0.04%重炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリル(20分で10%アセトニトリルから70%まで))により精製した。これにより、白色固体34.2mg(16%)を得た。
1-(3,5-ジクロロフェニル)-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(実施例1)の合成
Figure 2023506303000103
1. 4-クロロ-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボン酸(1g、5.09mmol)のジメチルホルムアミド(8mL)中溶液に、室温で撹拌しながら1,1′-カルボニルジイミダゾール(911mg、5.60mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した後、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-アミン(2.03g、15.27mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。得られた溶液を酢酸エチルで希釈した。生成物を濾過により回収した。これにより、白色固体1g(63%)を得た。MS(ESI)m/z:312[M+H]。
2. N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
マイクロ波リアクターの容器中、4-クロロ-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(500mg、1.61mmol)のn-ブチルアルコール(10mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.04g、8.05mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(656mg、8.05mmol)を室温でその順で加えた。容器を密閉し、マイクロ波照射下に、150℃で1時間反応させた。得られた混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(C18シリカゲル;移動相、水(0.04%重炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリル(20%アセトニトリルを20分間で80%まで))で精製した。これにより、白色固体350mg(68%)を得た。MS ESI)m/z:321[M+H]。
3. 1-(3,5-ジクロロフェニル)-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
マイクロ波リアクターの容器中、N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(100mg、0.312mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、室温で1,3-ジクロロ-5-ヨードベンゼン(93.5mg、0.343mmol)、ヨウ化銅(I)(29.6mg、0.156mmol)及び炭酸カリウム(215mg、1.56mmol)をその順で加えた。容器を密閉した後、マイクロ波照射下に、180℃で4時間反応させた。得られた混合物を室温まで冷却した後、ジクロロメタン20mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液4mLで2回及び飽和塩化ナトリウム水溶液4mLで1回それぞれ洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、逆相クロマトグラフィー(C18シリカゲル;移動相:水(0.04%重炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリル(20分で20%アセトニトリルから100%まで;検出器、UV254nm))により精製した。これにより、白色固体30.4mg(21%)を得た。MS m/z(ESI):465[M+H]。
(S)-N-(クロマン-4-イル)-1-(3,5-ジクロロフェニル)-4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(実施例52)の合成
Figure 2023506303000104
1. エチル4-クロロ-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキシレート(1g、4.19mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(1.708g、20.95mmol)、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(5.42g、41.9mmol)及びn-BuOH(10mL)の混合物を130℃で3時間攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18シリカゲル;水及びアセトニトリル中の0.5%重炭酸アンモニウムの勾配)により精製した。生成物を黄色固体として得た。
2. 4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボン酸
エチル4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキシレート(900mg、3.64mmol)のエタノール(8mL)及び水(13mL)の混合物中溶液に、水酸化ナトリウム(437mg、10.92mmol)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。室温に冷却後、混合物のpHを約7に調節し、混合物を酢酸エチルにより抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下に濃縮して、生成物を黄色固体として得た。
3. (S)-N-(クロマン-4-イル)-4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
4-(ジメチルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボン酸(300mg、1.462mmol)のDMF(1.0mL)中溶液に、室温で、(S)-クロマン-4-アミン(262mg、1.754mmol)、トリエチルアミン(592mg、5.85mmol)、EDC塩酸塩(336mg、1.754mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(398mg、2.92mmol)をその順で添加した。混合物を室温で終夜攪拌した後、ジクロロメタン10mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLで2回及び飽和塩化ナトリウム水溶液5mLで1回それぞれ洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLC(XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm 5μm;水(10mM NHHCO)及びアセトニトリルの勾配)によって精製した。生成物を白色固体として得た。
4. (S)-N-(クロマン-4-イル)-1-(3,5-ジクロロフェニル)-4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド
(S)-N-(クロマン-4-イル)-4-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボキサミド(50mg、0.143mmol)の1,4-ジオキサン(0.1mL)中溶液に、1,3-ジクロロ-5-ヨードベンゼン(117mg、0.428mmol)、CuI(54.3mg、0.285mmol)、炭酸セシウム(93mg、0.285mmol)及びN,N′-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(81mg、0.571mmol)をその順に室温で加えた。容器を密閉し、その後、70℃で2時間反応させた。得られた混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン10mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLで2回及び飽和塩化ナトリウム水溶液5mLでで1回それぞれ洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLC(XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm 5μm;水(10mM NHHCO)の勾配)によって精製して、生成物を固体として得た。MS m/z(ESI):497.1[M+H]。
表A:実施例
下記の表Aは、式(I)の各例示化合物(No)の構造を提供し、すべての例示化合物において、R17、R18及びR25は水素である。「R/S」は、R13を有する不斉炭素の立体化学を示し、空欄はラセミ体又は不斉がないことを示している。
Figure 2023506303000105
表A:
Figure 2023506303000106
Figure 2023506303000107
Figure 2023506303000108
Figure 2023506303000109
Figure 2023506303000110
Figure 2023506303000111
Figure 2023506303000112
Figure 2023506303000113
表B:分析データ
表Bは、計算分子量(MW)(グラム/mol)、実測MSシグナル(m/z)、HPLC保持時間(Rt)(分)、及び分析に用いた上記(「分析:HPLC法」)に記載のHPLC法を示す。
表B
Figure 2023506303000114
Figure 2023506303000115
Figure 2023506303000116
Figure 2023506303000117
Figure 2023506303000118
生物学的例
イン・ビトロアッセイ:アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)及びエソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)
アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)(ニワトリの腸管内線虫)第3期幼虫(以下「L3」);及びエソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)(ブタの腸結節虫)第3期及び第4期幼虫(それぞれ「L3」「L4」)を栄養培地に懸濁させ、96ウェルプレートにウェル当たり20匹を分配した。このウェルには、濃度が低下させながらの化合物のDMSO溶液を加えた。駆虫効果は顕微鏡検査により判定し、幼虫の少なくとも1匹が死亡、運動性の変化又は発育の進行の変化を示す濃度である最小有効濃度(「MEC」)により定義された。
次の化合物は、アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)L3に対して50μM以下のMECを示した。
2、3、4、6、7、8、9、10、12、13、14、16、17、19、21、22、24、25、26、27、28、29、30、31、33、34、35、36、38、39、40、43。
次の化合物は、アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli)L3に対して10μM以下のMECを示した。
2、3、4、6、7、8、10、13、14、16、17、21、22、24、25、26、27、29、33、35、36。
次の化合物は、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)L3に対して50μM以下のMECを示した。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、13、14、16、17、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、48、50。
次の化合物は、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)L3に対して10μM以下のMECを示した。
1、2、3、4、6、7、8、9、10、13、14、16、17、19、21、22、24、25、26、27、28、29、31、32、33、34、35、36、50。
次の化合物は、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)L4に対して50μM以下のMECを示した。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、13、14、16、17、18、19、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、43。
次の化合物は、エソファゴストムム・デンタツム(Oesophagostomum dentatum)L4に対して10μM以下のMECを示した。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、13、14、16、17、19、21、22、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、38、40。
イン・ビトロアッセイ:ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)
濃度を低下させながらの化合物のDMSO中溶液を調製し、栄養培地で希釈し、96ウェルマイクロタイタープレートに分注した。ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)のエクスシースL3幼虫を、水浴で37℃にて20分間培養し、遠心によって分離し、幼虫300匹/ウェルでウェルに添加した。7日間培養した後、自動顕微鏡で運動性を評価した。陽性対照としてイベルメクチン、陰性対照としてDMSOを用い、陽性対照に関して運動性を50%低下させる個々の化合物についての濃度を表すED50値を算出した。
以下の化合物は、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)に対して50μM以下のED50値を示した。
2、4、6、8、9、10、12、13、14、16、17、19、21、22、24、25、27、28、29、30、31、33、39、40。
以下の化合物は、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)に対して10μM以下のED50値を示した。
2、4、6、8、9、10、13、14、16、17、19、21、22、24、25、27、28、30、31、33、39、40。
イン・ビトロアッセイ:ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)
栄養培地及び濃度を変えながらのDMSO中の被験物質を含むマイクロタイタープレートに、D.イムミチス(D.immitis)ミクロフィラリア約500匹を添加した。3日間インキュベートした後、陰性対照としてのDMSOと比較した運動量の減少として活性を評価した。化合物は二連で調べた。濃度応答曲線に基づき、EC50値を計算した。
次の化合物は、10μM以下のEC50値を示した。
1、2、3、5、6、7、9、10、13、14、15、16、17、18、19、21、22、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、40、43、50、51。
次の化合物は、1μM以下のEC50値を示した。
1、2、3、5、6、7、9、10、13、14、16、17、18、19、21、22、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、38、40。
次の化合物は、0.1μM以下のEC50値を示した。
1、2、3、5、6、7、10、13、14、16、17、21、24、25、26、27、28、29、31、32、33、34、35、36。
イン・ビトロアッセイ:ジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)L4
D.イムミチス(D.immitis)のL4幼虫10匹を、栄養培地及び濃度を変えながらのDMSO中の試験化合物を含むマイクロタイタープレートに加えた。3日間インキュベートした後、陰性対照としてのDMSOと比較した運動量の減少として活性を評価した。化合物を二連で調べた。濃度応答曲線に基づき、EC50値を計算した。
以下の化合物は1μM以下のEC50値を示した。
2、6、8、13、14。
以下の化合物は0.1μM以下のEC50値を示した。
2、6、13、14。
イン・ビトロアッセイ:アカントケイロネマ・ビテアエ(Acanthocheilonema viteae)L1
A.ビテアエ(A.viteae)のミクロフィラリア約500匹を、栄養培地及び濃度を変えながらのDMSO中の試験化合物を含むマイクロタイタープレートに加えた。3日間インキュベートした後、陰性対照としてのDMSOと比較した運動量の減少として活性を評価した。化合物を二連で調べた。濃度応答曲線に基づき、EC50値を計算した。
以下の化合物は10μM以下のEC50値を示した。
4、8、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、43、45、48、49、51。
以下の化合物は1μM以下のEC50値を示した。
4、8、19、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、43、45、49。
以下の化合物は0.1μM以下のEC50値を示した。
4、8、21、24、25、26、27、29、32、33、34、35、36、45、49。
イン・ビトロアッセイ:C.エレガンス(C.elegans)slo-1aでの作動薬活性
線虫slo-1a(受託番号Y51A2D.19a)を安定にトランスフェクトしたCHO K1細胞株を確立した。細胞をマイクロタイタープレート(黒色384ウェルMTP、透明底)に培地25μL中細胞1万個/ウェルの濃度で播種し、37℃及び5%COで20~24時間培養した。細胞培地を取り出し、細胞をタイロード液で洗浄した。FMP色素ブルー-タイロード液25μLを各ウェルに加え、室温で30分間インキュベートした。
膜電位測定のため、準備した細胞プレート及び物質プレートをFLIPR Tetra(Molecular Devices)に置いた。蛍光の基底線測定は20秒間行った(stared)(励起:510~545nm、発光:565~625nm)。希釈試験化合物25μL(KCl-タイロードの最終アッセイ濃度:70mM KCI、2mM CaCl、1mM MgCl、0.8mM NaHPO、5mMグルコース、28mM Hepes、pH7.4、膜電位感受性色素を含む)を加えることで細胞を脱分極させた。測定完了には150秒を要する。
化合物希釈系列を用いて、EC50値を三連で測定した。データは少なくとも二つの独立の試験で測定された。曲線適合化及び半数効果濃度の計算のためのActivityBase XE Runnerソフトウェア(IDBS)を用いることで、データを処理した。
次の化合物は、10μM以下のEC50値を示した。
1、2、4、5、6、8、10、13、14、16、17、18、19、21、24、25、26、27、28、29、30、31、34、36、38、40。
次の化合物は,1μM以下のEC50値を示した。
1、2、4、5、6、8、10、13、14、16、17、21、24、25、27、28、29、30、31。
イン・ビトロアッセイ:ヒトMaxi K チャンネル(BKチャンネル)での作動薬活性
CHO K1細胞株を、ヒトMaxi KチャンネルのKCNMA1(KCa1.1、U11058)及びβ1(KCNMB1)サブユニット(Ponte et al, Molecular Pharmacology 2012, 81(4), 567-577)で安定にトランスフェクトさせた。
マイクロタイタープレート(黒色384ウェルMTP、透明底)に培地25μL中細胞1万個/ウェルの濃度で細胞を播種し、37℃及び5%COで20~24時間培養した。細胞培地を除去し、細胞をタイロード液で洗浄した。25μLのFMP色素ブルー-タイロード液を各ウェルに加え、室温で30分間インキュベートした。
膜電位測定のため、準備した細胞プレート及び物質プレートをFLIPR Tetra(Molecular Devices)に置いた。蛍光の基底線測定は20秒間行った(stared)(励起:510~545nm、発光:565~625nm)。希釈試験化合物25μL(KCl-タイロードの最終アッセイ濃度:70mM KCI、2mM CaCl、1mM MgCl、0.8mM NaHPO、5mMグルコース、28mM Hepes、pH7.4、膜電位感受性色素を含む)を加えることで細胞を脱分極させた。測定完了には150秒を要する。
化合物希釈系列を用いて、EC50値を三連で測定した。データは少なくとも二つの独立の試験で測定された。曲線適合化及び半数効果濃度の計算のためのActivityBase XE Runnerソフトウェア(IDBS)を用いることで、データを処理した。
下記の化合物が、10~30μMのEC50値を示した。
14、17、38。
下記の化合物が、30μMより高いEC50値を示した。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、15、16、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51。
したがって、本結果から、本発明化合物が、線虫、特にジロフィラリア(Dirofilaria)などの蠕虫の治療に関する限りにおいて有効であるが、哺乳動物(例えば、ヒト)などの宿主における標的関連副作用の可能性が低いことが分かる。

Claims (22)

  1. 下記式(I)の化合物又はその立体異性体、生理的に許容される塩、エステル、溶媒和物、多形体、プロドラッグ及び混合物。
    Figure 2023506303000119
    [式中、
    は、
    水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR、SR、SOR、SO、SONR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2′3′、C(=O)OR4′、SR4′、SOR4′、SO4′、SONR5′6′及びC(=O)NR5′6′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
    及びRは、
    水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル及び5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
    及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
    各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2″3″、C(=O)OR4″、SR4″、SOR、SO4″、SONR5″6″及びC(=O)NR5″6″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
    、R及びRは、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    2′、R3′、R4′、R5′及びR6′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    2″、R3″、R4″、R5″及びR6″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    は、
    水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR、COOH、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10、SONR1112及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプトは、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8′9′、C(=O)OR10′、SR10′、SOR10′、SO10′、SONR11′12′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
    及びRは、
    水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
    及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され、
    各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキルで置換されたC1-6-アルキル、5~10員複素環で置換されたC1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC1-6-アルキル又は5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキル又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR8″9″、C(=O)OR10″、SR10″、SOR10″、SO10″、SONR11″12″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
    10、R11及びR12は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8′、R9′、R10′、R11′及びR12′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8″、R9″、R10″、R11″及びR12″は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    13は水素又はC1-3アルキルであり、
    14は水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、NR14′14″であり、R14′及びR14″は独立にC1-3-アルキルであり、又は
    13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、又は
    13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
    15は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR15′15″であり、R15′及びR15″は独立にC1-3-アルキルであり、
    16は独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″は独立にC1-3-アルキルであり、
    17は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ又はNR17′17″であり、R17′及びR17″は独立にC1-3-アルキルであり、
    18は独立に水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR18′18″であり、R18′及びR18″は独立にC1-3-アルキルであり、
    19は、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
    各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルメルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、NR2021、C(=O)OR22、SR22、SOR22、SO22、SONR2324及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    20及びR21は、
    水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C6-10-アリールで置換されたC-C-アルキル、5~10員ヘテロアリールで置換されたC1-6-アルキルからなる群から独立に選択され、又は
    20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
    各C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ又はC1-6-アルキルメルカプト又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環は、
    1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、カルボニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、NR20′21′、C(=O)OR22′、SR22′、SOR22′、SO22′、SONR23′24′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
    22、R23及びR24は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    20′、R21′、R22′、R23′及びR24′は、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    25は水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される。]
  2. が、
    水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR及びC(=O)NRからなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシが、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
    及びRが、
    水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
    及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
    各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC1-6-アルコキシからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    、R及びRが、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    2′及びR3′が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. が、
    水素、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシが、
    1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びNR2′3′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    2′及びR′が、水素及びC1-3-アルキルから独立に選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、
    水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオリド及びクロリドからなる群から独立に選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が、
    水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル、C-アルケニル、C3-10-シクロアルキル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
    1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′、及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    及びRが、
    水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
    及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
    各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、C6-10-アリール、5~10員複素環、及び5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8″9″、C(=O)-OR10″及びC(=O)NR11″12″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
    10、R11及びR12が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8′、R9′、R10′、R11′及びR12′が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8″、R9″、R10″、R11″及びR12″が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. が、
    水素、C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ、NR、C(=O)OR10、SR10、SOR10、SO10及びC(=O)NR1112からなる群から独立に選択され、
    各C1-6-アルキル、C-アルケニル、4~10員複素環又はC1-6-アルコキシが、
    1-6-アルキル、5~10員複素環、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR8′9′、C(=O)OR10′及びC(=O)NR11′12′からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    及びRが、
    水素、C1-6-アルキル、C6-10-アリール、及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又は
    及びRがそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、1個の環原子がNであり、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
    前記C1-6-アルキル、C6-10-アリール、及び5~10員ヘテロアリール又はR及びRがそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ及びNR8″9″からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
    10、R11及びR12が、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8′、R9′、R10′、R11′及びR12′が、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択され、
    8″及びR9″が、水素又はC1-6-アルキルから独立に選択される、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が、メチル、エチル、イソプロピル、エテニル、2-プロペニル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、及びモルホリン-4-イルからなる群から独立に選択される、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む非芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環は1以上のC1-3-アルキル又は=Oによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-、-S(O)-、-S(O)-又は-S-によって置き換わっていても良く、
    15が独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″が独立にC1-3-アルキルであり、
    16が独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″が独立にC1-3-アルキルであり、
    17が独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシであり、
    18が独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 13及びR14がそれらが結合している原子とともに、5個若しくは6個の炭素原子を含む芳香環を形成しており、前記5個若しくは6個の炭素原子を含む環が1以上のC1-3-アルキルによって置換されていても良く、及び/又は前記環形成炭素の1以上が-NH-、-N=、=N-、-O-又は-S-によって置き換わっていても良く、
    15が独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR15′15″であり、R15′及びR15″が独立にC1-3-アルキルであり、
    16が独立に水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、又はNR16′16″であり、R16′及びR16″が独立にC1-3-アルキルであり、
    17が独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシであり、
    18が独立に水素、C1-3アルキル、又はC1-3アルコキシである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 19が、
    6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
    各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、
    1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、NR2021、C(=O)OR22及びC(=O)NR2324からなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良く、
    20及びR21が、
    水素、C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル及びC6-10-アリールからなる群から独立に選択され、又は
    20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに、3~12個の環原子を有する飽和若しくは不飽和複素環を形成しており、0、1、2若しくは3個のさらなる環原子がN、S及びOから選択され;
    各C1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル又はC6-10-アリール又はR20及びR21がそれらが結合しているN原子とともに形成している前記複素環が、
    1-6-アルキル、C3-10-シクロアルキル、5~10員複素環、C6-10-アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、NR20′21′、C(=O)OR22′及びC(=O)NR23′24′からなる群から独立に選択される1以上の置換基によって置換されていても良く、
    22、R23及びR24が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択され、
    20′、R21′、R22′、R23′及びR24′が、水素及びC1-6-アルキルから独立に選択される、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 19が、
    6-10-アリール及び5~10員ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
    各C6-10-アリール又は5~10員ヘテロアリールが、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ及びヒドロキシからなる群から独立に選択される、請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 19がC6-10-アリールであり、
    前記C6-10-アリールが、C1-6-アルキル、ハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から独立に選択される1以上の置換基で置換されていても良い、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 19がC6-10-アリールであり、
    前記C6-10-アリールが、フルオリド、クロリド及びブロミドからなる群から独立に選択される1個、2個若しくは3個の置換基で置換されたフェニルである、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 25が水素である、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. (S)-エナンチオマーの形態で存在する、請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 前記式(I)による化合物の製造方法であって、
    式(A)の化合物:
    Figure 2023506303000120
    を式(B)の化合物:
    Figure 2023506303000121
    [Halはハロゲンであり、
    、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR25は請求項1~13のいずれか1項でのように定義される。]と反応させて、式(I)による化合物を得る段階を含む方法。
  17. -請求項1~15のいずれか1項に記載の式(I)による化合物、及び
    -1以上の生理的に許容される賦形剤
    を含む動物薬組成物。
  18. 前記1以上の生理的に許容される賦形剤が担体、充填剤、香味剤、結合剤、酸化防止剤、緩衝剤、糖成分、潤滑剤、界面活性剤、安定剤、流動剤、崩壊剤及び防腐剤並びにそれらの混合物から選択される、請求項17に記載の動物薬組成物。
  19. 医薬としての使用のための、請求項1~15のいずれか1項に記載の式(I)による化合物又は請求項17若しくは18に記載の動物薬組成物。
  20. 蠕虫によって引き起こされる障害/疾患の治療における使用のための、請求項1~15のいずれか1項に記載の式(I)による化合物又は請求項17若しくは18に記載の動物薬組成物。
  21. 前記疾患がイヌ糸状虫病である、請求項20に記載の使用のための、請求項1~15のいずれか1項に記載の式(I)による化合物又は請求項17若しくは18に記載の動物薬組成物。
  22. 前記蠕虫がジロフィラリア・イムミチス(Dirofilaria immitis)である、請求項20又は21に記載の使用のための、請求項1~15のいずれか1項に記載の式(I)による化合物又は請求項17若しくは18に記載の動物薬組成物。
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