JP2023504166A - 疼痛の治療のためのKv7カリウムチャネル開口薬の使用 - Google Patents

疼痛の治療のためのKv7カリウムチャネル開口薬の使用 Download PDF

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Abstract

ある特定の実施形態では、本開示は、ヒト等の対象における疼痛の治療方法であって、治療有効量のN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミド(化合物A)を、それを必要とする対象に経口投与する工程を含む方法に関する。本開示はさらに、治療及び化合物Aの投与の様々な改善された方法に関する。【選択図】図1

Description

本開示は、ヒト等の対象における疼痛の治療方法であって、治療有効量のN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミド(化合物A)を、それを必要とする対象に経口投与する工程を含む方法に関する。本開示はさらに、治療及び化合物Aの投与の様々な改善された方法に関する。
疼痛は、米国においてほぼ1.2億人に影響を及ぼす主要な医学的問題である。薬物療法は、新生児、乳児及び小児を含むすべての年齢層における急性及び慢性の疼痛の管理の主流である。疼痛薬は、American Pain Society(米国疼痛学会)によって3つの主要なカテゴリーに分類されている:1)非オピオイド鎮痛剤(例えば、アセトアミノフェン)及び非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)(例えば、アスピリン)、2)オピオイド鎮痛剤、及び3)共鎮痛薬。
ナトリウムチャネル遮断薬は、急性疼痛、慢性疼痛、炎症性疼痛、及び神経因性疼痛を含む疼痛の治療に有用であることが示されている(例えば、Wood,J.N.ら、J.Neurobiol.(2004)、61(1)、55-71を参照)。前臨床的証左は、ナトリウムチャネル遮断薬が末梢感覚神経及び中枢感覚神経におけるニューロン発火を抑制することができることを実証し、このメカニズムを介して、ナトリウムチャネル遮断薬が疼痛を軽減するのに有用であると考えられる。
多くの疼痛患者、特に慢性疼痛に罹患している患者は、効果的に治療することができない。有効でない疼痛治療の結果としては、運動性の低下、機能の制限、睡眠不良、及び全体的な生活の質の低下が挙げられる。当該技術分野では、神経因性疼痛、及び炎症性疼痛等の侵害受容性疼痛を含む疼痛の新規かつ有効な治療が依然として必要とされている。本開示は、疼痛を治療するための組成物及び方法及び使用を提供することによってこの必要性に対処し、他の関連する利点を提供する。
本願の背景技術の節における任意の参考文献の引用は、そのような参考文献が本願に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。
Wood,J.N.ら、J.Neurobiol.(2004)、61(1)、55-71
本開示は、小分子N-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミド(本明細書中では「化合物A」と呼ばれる)についての特定の方法及び使用を記載する。
1つの実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に投与する工程を含む方法に向けられる。特定の例において、化合物Aの投与によって治療される疼痛は、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、又はこれらの組み合わせである。ある特定の実施形態では、化合物Aの投与によって治療される疼痛は、侵害受容性疼痛、例えば、根痛(神経根痛)、体性痛、内臓痛、軟部組織痛、炎症性疼痛、術後疼痛、又はこれらの組み合わせ、特に術後疼痛である。
さらなる実施形態では、治療有効量の化合物Aを投与する工程を含む当該疼痛の治療方法は、対象(例えば、ヒト)におけるKv7カリウムチャネルの開口を増強する工程をさらに含む。
別の実施形態では、本開示は、対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)においてKv7カリウムチャネルを開口するか又は開口を増強する方法であって、有効量の化合物Aをその対象に投与する工程を含み、その対象は、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、又はこれらの組み合わせを含む本明細書に記載される様々な種類の疼痛等の疼痛、特に炎症性疼痛に罹患している方法に向けられる。
いくつかの態様では、Kv7カリウムチャネルは、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上である。特定の例において、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5カリウムチャネルのうちの1つ以上の開口又は開口の増強は、Kv7.1よりも選択的である。他の例において、当該方法は、Kv7.2/Kv7.3(KCNQ2/3)カリウムチャネルの開口又は開口の増強を含む。
1つの実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法であって、化合物Aがその対象に(好ましくは経口的に)投与される方法を提供する。特定の例において、上記対象への投与は、投与あたり2~200mgの化合物Aの用量を含む。他の例において、対象への投与は、1日あたり5~1000mgの用量を含む。さらなる例において、対象への投与は、0.05~20mg/kg、例えば0.1~10mg/kgの用量を含む。
当該方法及び使用のいくつかの実施形態では、化合物Aは、食事摂取の約30分前~約2時間後に対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に経口投与され、例えば、化合物Aは、食事中又は食事摂取から15分以内に対象に経口投与されてもよい。
ある特定の実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aを、オピオイド鎮痛剤等の1種以上の追加の鎮痛剤と組み合わせて上記対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含む方法を提供する。
追加の実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に投与されるオピオイド鎮痛剤の用量(例えば、維持用量)を低減する方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、有効量の化合物Aは、その対象における疼痛緩和を達成するために必要な上記オピオイド鎮痛剤の用量を低減する方法を提供する。
化合物Aは、発作性疾患の治療のために現在開発されている小分子であり、カリウムチャネルモジュレーターとしてのその使用は、米国特許第8,293,911号明細書及び米国特許第8,993,593号明細書並びに米国出願第16/409,684号及び米国出願第16/410,851号に開示されている。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示のこれら及び他の態様は、以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。この目的のために、特定の背景情報及び手順をより詳細に記載する様々な参考文献が本明細書に記載され、それらは、それぞれその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図1は、試験1(左上)、試験2(右上)、試験1及び試験2の組み合わせ(左下)について、侵害受容事象(y軸)並びにビヒクル、1mg/kg、3mg/kg及び10mg/kgの化合物Aの投与(x軸)を示す内臓痛の酢酸誘発マウスモデルの結果、並びに脳及び血漿中の化合物A濃度と観察された有効性との間のPK/PD相関を示すPK/PD相関(右下)を示す。 図2は、処置前の13日目のラット群の損傷していない足及び損傷した足に対する電子von Freyテストの結果を示し、この図は、足引っ込め(足逃避反射)を誘発する力(g)(y軸)及び投与される将来の処置を示す:ビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgのモルヒネの経口投与(x軸)。対応のあるスチューデント(student)t検定(損傷していない足に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図3は、ラットにおける損傷した足に対する電子von Freyテスト(14日目及び18日目の接触性アロディニア評価)の結果を示し、この図は、足引っ込めを誘発する力(g)(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgのモルヒネの経口投与(x軸)の変動(ベースラインからのΔ)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図4は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(14日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、最初の足引っ込めまでの潜時(s)(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図5は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(14日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、引っ込め反応の数(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgのモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図6は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(14日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、引っ込め反応の総継続時間(s)(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図7は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(18日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、最初の足引っ込めまでの潜時(s)(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図8は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(18日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、引っ込め反応の数(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgのモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。 図9は、ラットにおける損傷した足に対するコールドプレートテスト(18日目の2時間の熱アロディニア評価)の結果を示し、この図は、引っ込め反応の総継続時間(s)(y軸)及びビヒクル、8mg/kg、16mg/kg、及び24mg/kgの化合物A、20mg/kgのレチガビン、並びに128mg/kgモルヒネの経口投与(x軸)を示す。群間比較(ビヒクル(経口)に対する):NS=有意でない;=p<0.05;**=p<0.01;***=p<0.001。
本開示は、化合物Aについての新規かつ改善された方法及び使用、特に、経口投与又は他の経路によって、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に化合物Aを投与することによる疼痛の治療のための方法及び使用に関する。
以下の開示では、様々な実施形態の完全な理解を提供するために、特定の具体的な詳細が記載される。しかしながら、当業者は、本明細書に記載される方法及び使用がこれらの詳細を伴わずに実践されてもよいことを理解するであろう。他の例では、周知の構造は、実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、詳細には図示又は説明されていない。文脈と矛盾する場合を除いて、以下の明細書及び特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」という用語並びにその変形(「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」等)は、非限定的(オープン型)かつ包括的な意味で、すなわち「含むが、しかしそれに限定されない(including, but not limited to)」と解釈されるべきである。さらに、本明細書で提供される見出しは、単に便宜上のものであり、特許請求される発明の範囲又は意味を解釈するものではない。
本明細書全体にわたって、「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体にわたる様々な場所における「1つの実施形態では」又は「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すわけではない。さらには、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態で任意の好適な様式で組み合わされてもよい。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈から明らかに複数の指示対象を含まないと分かる場合を除いて、複数の指示対象を含む。また、「又は」、「若しくは」という用語は、文脈から明らかに「及び/又は」を含む意味ではないと分かる場合を除いて、「及び/又は」を含む意味で一般に使用されることにも留意されたい。
1. 定義
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、異なる特段の記載がない限り、以下の用語及び略語は、示される意味を有する。
「化合物A」は、以下の式:
Figure 2023504166000002
を有し、N-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドの化学名を有する化合物を指す。化合物Aの調製及びKv7.2/Kv7.3(KCNQ2/3)開口薬としてのその使用は、米国特許第8,293,911号明細書及び米国特許第8,993,593号明細書並びに米国出願第16/409,684号及び米国出願第16/410,851号に開示されている。化合物Aは、ニューロン興奮性の制御において重要である電位依存性カリウムチャネルKv7.2及びKv7.3(Kv7.2/Kv7.3)の開口を促進(potentiate)及び増強する。化合物Aは、本明細書に記載される方法及び使用において使用される。
本明細書で使用する「急性疼痛」は、最近発症した疼痛を意味する。急性疼痛は、通常、短時間(例えば、数日、数時間、又は数分)にわたって減退し、身体への損傷に続いて起こり、概して、身体損傷が治癒すると消失する。
本明細書で使用する「突出痛」は、患者が経験するベースライン疼痛又はバックグラウンド疼痛を上回る疼痛の一時的な増加を意味する。この文脈において、「ベースライン疼痛」は、12時間以上経験した平均疼痛強度として患者が経験又は報告する疼痛を意味する。
本明細書で使用する「慢性疼痛(慢性痛)」は、少なくとも1週間持続する疼痛を意味する。典型的には、慢性疼痛は3~6ヶ月間又はそれ以上持続する。
化合物Aを投与する文脈において本明細書で使用する「組み合わせて」という語句は、化合物Aと、1種以上の他の疼痛治療剤、レジメン、若しくは鎮痛剤等の1種以上の追加の治療剤との同時又は連続投与を指す。例えば、化合物Aを別の治療剤と組み合わせて投与することは、化合物Aが、別の治療剤とともに、別々の単位剤形で(例えば、複数回投与レジメンの一部として)同時に若しくは連続的に、又は単一の単位剤形で一緒に投与されてもよいことを意味する。追加の治療剤及び化合物Aが連続して投与される場合、これは、他方から24時間までの期間内、例えば、他方から0.25時間、0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、18時間、20時間、21時間、22時間、23時間、又は24時間以内であってもよい。
本明細書で使用する「疼痛」は、疼痛のすべてのカテゴリーを指し、神経因性疼痛、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛、特発性疼痛、神経痛様疼痛、口腔顔面痛、熱傷の痛み、口腔灼熱症候群(口腔内灼熱症候群、口腔灼熱感症候群)、体性痛、内臓痛、筋筋膜痛、歯痛、癌性疼痛、化学療法後疼痛、外傷痛、手術疼痛、術後疼痛、産痛、陣痛、反射性交感神経性ジストロフィー、腕神経叢引抜き(brachial plexus avulsion)、神経因性膀胱、急性疼痛(例えば、筋骨格及び術後疼痛)、慢性疼痛、持続痛、末梢性疼痛(peripherally mediated pain)、中枢性疼痛(centrally mediated pain)、慢性頭痛、片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、頭部痛に関連する状態、副鼻腔炎性頭痛、緊張性頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、発作後の疼痛、視床病変、神経根症(神経根麻痺、ラディキュロパチー)、HIV疼痛、ヘルペス後疼痛、非心臓性胸痛、過敏性腸症候群、並びに腸障害及び消化不良に関連する疼痛、並びにこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する「治療有効量」は、対象において、記載された疾患、障害、若しくは状態を治療するのに充分な、又は疾患、障害、若しくは状態、若しくはその疾患、障害、若しくは状態の根底にある作用機序の1つ以上に対して所望の記載された効果を有するのに充分な化合物Aの量を指す。ある特定の実施形態では、化合物Aが疼痛の治療のために投与される場合、治療有効量は、対象に投与されると、対象において疼痛を治療若しくは改善するか、又は疼痛の低減をもたらす、対象における検出可能な治療効果を示す化合物Aの量を指す。患者が経験する疼痛の変化は、疼痛評価スケールの使用を通して測定することができ、そのようなスケールは、疼痛強度を測定するために日常の臨床診療において使用される。通常使用される疼痛測定スケールとしては、視覚的アナログスケール(Visual Analog Scale、VAS)、グラフィック評価スケール(Graphic Rating Scale、GRS)、単純記述子スケール(Simple Descriptor Scale、SDS)、数値的評価スケール(Numerical Rating Scale、NRS)、及び表情評価スケール(Faces Rating Scale、FRS)が挙げられる。これらのスケールはすべて、疼痛強度の有効なスケールとして文書化されている。
本明細書で使用する「治療」は、対象において、示される疾患、障害、若しくは状態(例えば、疼痛)、若しくはこの疾患、障害、若しくは状態の根底にある1つ以上の作用機序を改善する、例えば疾患、障害、若しくは状態、若しくは根底にある作用機序の1つ以上の進行を遅延させるか又は停止させる、化合物Aの投与に関連する治療適用を指す。ある特定の実施形態では、化合物Aが疼痛の処置のために投与される場合、治療は、疼痛の増加を遅延若しくは停止させる(すなわち、疼痛のレベルを安定化させる)及び/又は疼痛を低減若しくは排除するための治療適用を指す。いくつかの実施形態では、化合物Aの投与を含む疼痛の治療は、疼痛の不存在下で観察される正常レベルへの、1つ以上のKv7カリウムチャネル(例えば、任意選択でKv7.1に優先して、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、及び/又はKv7.5、特にKv7.2及び/又はKv7.3)の細胞活性の変化を伴う。
「摂食条件下」は、化合物Aの(例えば、治療有効用量範囲内である)有効量の経口投与の約4時間前から化合物Aの投与の約4時間後までの期間に食物を摂取した状態を指す。食物は、胃の中で急速に溶解及び吸収されない充分なかさ及び脂肪含有量を有する固体、液体、又は固体及び液体の食物の混合物であってもよい。いくつかの例では、食物は、朝食、昼食、夕食等の食事、あるいはベビーフード(例えば、調合乳又は母乳)である。化合物Aの治療有効量は、例えば、食事摂取の約30分前~食事摂取の約2時間後に対象に経口投与されてもよく、最も有利には、化合物Aは、食事中又は食事摂取の後15分以内に経口投与される。
「絶食条件下」は、治療有効量の化合物Aの経口投与の少なくとも4時間前から化合物Aの投与の約4時間後までの期間に食物を摂取していない状態を指す。
2. 実施形態
いくつかの実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含む方法に向けられる。特定の例において、化合物Aを投与することによって治療される疼痛は、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、又はこれらの組み合わせである。
いくつかの例では、疼痛は、根痛、体性痛、内臓痛、軟部組織痛、炎症性疼痛、又はこれらの組み合わせ等の侵害受容性疼痛、特に、臓器移植拒絶反応等の炎症性疾患又は状態に関連する炎症性疼痛を含む炎症性疼痛;心臓、肺、肝臓、又は腎臓の移植を含む(これらに限定されない)臓器移植(Gruppら、J.Mol.Cell Cardiol. 31:297-303(1999)を参照)から生じる再酸素化障害;関節炎、関節リウマチ、変形性関節症及び骨吸収の増加に関連する骨疾患を含む関節の慢性炎症性疾患;回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット(Barrett)症候群、及びクローン病等の炎症性腸疾患;喘息及び成人呼吸窮迫症候群等の炎症性肺疾患;角膜ジストロフィー、トラコーマ、オンコセルカ症、ブドウ膜炎、交感性眼炎、及び眼内炎を含む眼の炎症性疾患;歯肉炎及び歯周炎を含む歯肉の慢性炎症性疾患;結核;ハンセン病;尿毒症性合併症、糸球体腎炎及びネフローゼを含む腎臓の炎症性疾患;硬化性皮膚炎、乾癬及び湿疹を含む皮膚の炎症性疾患;神経系の慢性脱髄性疾患、多発性硬化症、AIDS関連神経変性、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症及びウイルス性脳炎又は自己免疫性脳炎を含む中枢神経系の炎症性疾患;I型糖尿病及びII型糖尿病を含む自己免疫疾患;緑内障、網膜症、腎症(微量アルブミン尿症及び進行性糖尿病性腎症等)、足の壊疽、アテローム性冠状動脈疾患、末梢動脈疾患、足潰瘍、関節障害、及び皮膚又は粘膜の合併症(感染症、前脛骨部色素斑、カンジダ感染症又は糖尿病性リポイド類壊死症等)、免疫複合体血管炎、及び全身性エリテマトーデス(SLE)を含むがこれらに限定されない糖尿病性合併症;心筋症、虚血性心疾患、高コレステロール血症、及び心膜炎等の心臓の炎症性疾患;並びに、子癇前症、慢性肝不全、脳及び脊髄の外傷、並びに癌を含む、重大な炎症性成分を有しうる様々な他の疾患である。化合物Aの当該方法及び使用は、例えば、グラム陽性ショック若しくはグラム陰性ショック、出血性ショック若しくはアナフィラキシー性ショック、又は炎症性サイトカインに応答した癌化学療法誘発性ショック、例えば、炎症性サイトカインに関連するショックによって例示される、身体の全身性炎症であってもよい炎症性疾患に関連する疼痛を治療するためにも使用されてもよい。
ある特定の実施形態では、疼痛は、脊髄損傷、脊髄卒中若しくは脳卒中、多発性硬化症、癌、帯状疱疹、ヘルペス後神経痛、紅痛症(遺伝性紅痛症を含む)、化学療法誘発性ニューロパチー、オキサリプラチン誘発性ニューロパチー、三叉神経痛、幻痛、幻肢痛、神経根障害、腰痛、複合性局所性疼痛症候群、灼熱痛、反射性交感神経性ジストロフィー、腰痛、末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染、真性糖尿病、糖尿病性神経障害、神経叢引き抜き、神経腫、肢切断、血管炎、慢性アルコール症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染、尿毒症、ビタミン欠乏症、骨盤痛、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛から選択される神経因性疼痛を含む、神経因性疼痛である。いくつかの実施形態では、神経因性疼痛は、末梢神経組織又は中枢神経組織への損傷に起因する疼痛等の慢性神経因性疼痛である。いくつかの実施形態では、神経因性疼痛は、本明細書に記載されるもののうちの1つ等のニューロパチーである。
いくつかの実施形態では、神経因性疼痛は、脊髄損傷、脊髄卒中若しくは脳卒中、ヘルペス後神経痛、紅痛症(遺伝性紅痛症を含む)、三叉神経痛、神経根障害、複合性局所性疼痛症候群、灼熱痛、反射性交感神経性ジストロフィー、末梢神経外傷、糖尿病性神経障害、神経叢引き抜き、神経腫、血管炎、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛から選択される。
ある特定の実施形態では、神経因性疼痛は、帯状疱疹、多発性硬化症、癌、化学療法誘発性ニューロパチー、オキサリプラチン誘発性ニューロパチー、ヘルペスウイルス感染症、真性糖尿病、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、甲状腺機能低下症、尿毒症、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛、特に多発性硬化症又は癌に関連する疼痛から選択される。ある特定の実施形態では、神経因性疼痛は、帯状疱疹又はヘルペスウイルス感染症に関連する疼痛から選択される。いくつかの実施形態では、神経因性疼痛は、癌、化学療法誘発性ニューロパチー、又はオキサリプラチン誘発性ニューロパチーに関連する疼痛から選択される。
いくつかの実施形態では、神経因性疼痛は、幻痛、幻肢痛、腰痛、肢切断、慢性アルコール症、ビタミン欠乏症、骨盤痛、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛、特に幻痛、幻肢痛、又は肢切断に関連する疼痛から選択される。
特定の例において、治療有効量の化合物Aを対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に投与することによって治療される疼痛は急性疼痛である。いくつかの実施形態では、疼痛は慢性疼痛である。このような投与は、例えば、経口投与、舌下投与、口腔内投与、眼内投与、耳内投与、膣内投与、直腸内投与、皮膚投与、局所投与、若しくは経皮投与によってもよく、静脈内注射、筋肉内注射、髄腔内注射、若しくは皮下注射によってもよく、又は移植によってもよい。
いくつかの例において、治療有効量の化合物Aを対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に投与することによって治療される疼痛は、軽度、中等度、又は重度の疼痛である。ある特定の実施形態では、疼痛は、中等度若しくは重度の疼痛、又は中等度~重度の疼痛である。このような投与は、例えば、経口投与、舌下投与、口腔内投与、眼内投与、耳内投与、膣内投与、直腸内投与、皮膚投与、局所投与、若しくは経皮投与によってもよく、静脈内注射、筋肉内注射、髄腔内注射、若しくは皮下注射によってもよく、又は移植によってもよい。
特定の例において、治療有効量の化合物Aを対象(例えば、ヒト)に(例えば、経口的に)投与することによって治療される疼痛は、癌性疼痛、リウマチ性疼痛、関節炎性疼痛、骨痛、陣痛、心筋梗塞疼痛、膵臓疼痛、腸痛、術後疼痛、頭痛、筋痛、歯周病(歯肉炎及び歯周炎を含む)に関連する疼痛、又はこれらの組み合わせ等の、疾患状態又は他の状態に関連するものである。いくつかの実施形態では、疼痛は腫瘍起源のものである。他の実施形態では、疼痛は非腫瘍起源のものである。ある特定の実施形態では、疼痛は、前兆を伴わない片頭痛(「普通型片頭痛」)、前兆を伴う片頭痛(「典型的片頭痛」)、頭痛を伴わない片頭痛、脳底動脈型片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、片頭痛性脳梗塞、前兆遷延型片頭痛、又はこれらの組み合わせを含む片頭痛と関連する。
いくつかの実施形態では、治療有効量の化合物Aを対象(例えば、ヒト)に(例えば、経口的に)投与することによって治療される疼痛は突出痛である。
いくつかの実施形態では、治療有効量の化合物Aを投与することによる疼痛の治療方法は、対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)におけるKv7カリウムチャネルの開口を増強する工程を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、有効量の化合物Aを投与することによって、必要とする対象においてKv7カリウムチャネル、例えばKv7.2、Kv7.3、Kv7.4及び/若しくはKv7.5カリウムチャネル、特にKv7.2/Kv7.3(KCNQ2/3)カリウムチャネルを開口するか又はその開口を増強することを含む方法又は使用を提供する。そのような実施形態のうちのいくつかにおいて、対象は、神経因性疼痛又は炎症性疼痛等の侵害受容性疼痛を含む、本明細書に記載される種類の疼痛等の疼痛に罹患している。
特定の例において、本明細書に記載される方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上等のKv7カリウムチャネルを選択的に開口する工程又は開口を増強する工程を含む。いくつかの実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.2に対して選択的である。他の実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.3に対して選択的である。さらに他の実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.4に対して選択的である。なおさらなる他の実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.5に対して選択的である。ある特定の実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.1よりもKv7.2及びKv7.3に対して選択的である。ある特定の実施形態では、当該方法又は使用は、他のKv7カリウムチャネルよりもKv7.2及びKv7.3に対して選択的である。ある特定の実施形態では、当該方法又は使用は、Kv7.4及びKv7.5よりもKv7.2及びKv7.3に対して選択的である。
経口投与の代替として、ある特定の例において、化合物Aの他の投与経路、例えば、非経口投与が、本明細書に記載される方法及び使用において用いられてもよい。非経口投与経路としては、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、肝臓内、病巣内、及び頭蓋内の注射若しくは注入技術、又は移植によるものが挙げられる。例えば、化合物Aは、静脈内注射、筋肉内注射、髄腔内注射、又は皮下注射等の注射によって投与することができる。ある特定の実施形態では、化合物Aの上記の用量は、経口投与を意図したものであり、経口用量を例えば約半分減少させることによって、注射による投与を含む非経口投与に適した用量に変換することができる。
本明細書に記載される方法及び使用に係る化合物Aの投与に適した他の投与経路としては、舌下及び口腔内(例えば、舌の下又は頬の内側の口腔内で溶解するフィルム又は他の組成物を用いる)、眼内(例えば、点眼薬)、耳内(例えば、点耳薬による)、経口若しくは経鼻吸入(例えば、吹送若しくは噴霧による)、皮膚若しくは局所(外用)(例えば、クリーム若しくはローションによる)、又は経皮(例えば、皮膚パッチによる)が挙げられる。経口投与以外に、膣及び直腸(例えば、軟膏、坐剤、浣腸による)を含む他の経腸投与経路を化合物Aに使用することができる。
疼痛を治療するために化合物Aを投与する工程を含む、本明細書に記載される方法及び使用は、1種以上の他の疼痛治療剤、レジメン、又は鎮痛剤等の1種以上の追加の治療剤と組み合わせて化合物Aを投与することも含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本開示は、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aを、1種以上の追加の鎮痛剤と組み合わせてその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、上記1種以上の追加の鎮痛剤としては、オピオイドアゴニスト、混合アゴニスト-アンタゴニスト、又は部分アゴニスト等のオピオイド鎮痛剤が挙げられ、その例としては、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルフィン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン(diamorphone)、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール(dimenoxadol)、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、酪酸ジオキサフェチル、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメサドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン(levophenacylmorphan)、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メサドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフィン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルフォン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン(propheptazine)、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、及びトラマドール(上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかの薬学的に許容できる塩も含む)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、追加の鎮痛剤としては、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール(上述のいずれかのものの混合物、及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩を含む)等のオピオイドアゴニストが挙げられる。いくつかの実施形態では、追加の鎮痛剤は、オキシコドン又はその薬学的に許容できる塩、例えばオキシコドンHClである。
他の実施形態では、上記1種以上の追加の鎮痛剤としては、以下の非オピオイド治療剤が挙げられる:例えば、アスピリン;アセトアミノフェン;非ステロイド性抗炎症薬(「NSAIDS」)、例えば、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン等;N-メチル-D-アスパルテート(NMDA)受容体拮抗薬、例えば、デキストロメトルファン若しくはデキストロファン等のモルフィナン、若しくはケタミン;シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤(「COX-II阻害剤」)、例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、及びエトリコキシブ;並びに/又はグリシン受容体拮抗薬。
いくつかの実施形態では、1種以上の追加の鎮痛剤と組み合わせて化合物Aを投与することにより、提供される疼痛緩和又は鎮痛効力のレベルを低下させることなく、追加の鎮痛剤の投与量を減少させることが可能になる。例えば、いくつかの実施形態では、本開示は、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法であって、1種以上の追加の鎮痛剤の量と組み合わせて、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、この追加の鎮痛剤の量は、化合物Aを投与しない場合に同じ又は同様のレベルの疼痛緩和又は鎮痛効力を達成するために必要な追加の鎮痛剤の量より少ない方法を提供する。特定のこのような実施形態では、1種以上の追加の鎮痛剤は、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール(上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩を含む)等のオピオイド鎮痛剤である。いくつかの実施形態では、追加の鎮痛剤は、オキシコドン又はその薬学的に許容できる塩、例えばオキシコドンHClである。
関連する実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に投与されるオピオイド鎮痛剤の用量(例えば、維持用量)を低減する方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、化合物Aの有効量は、その対象が経験する疼痛緩和又は鎮痛効力のレベルが維持されるように、オピオイド鎮痛剤の用量の低減を相殺する方法を提供する。特定のこのような実施形態では、オピオイド鎮痛剤は、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール(上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩を含む)から選択される。いくつかの実施形態では、オピオイド鎮痛剤は、オキシコドン又はその薬学的に許容できる塩、例えばオキシコドンHClである。
追加の実施形態では、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)に投与されるオピオイド鎮痛剤の用量(例えば、維持用量)を低減する方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、化合物Aの有効量は、その対象における疼痛緩和を達成するために必要なオピオイド鎮痛剤の用量を低減する方法を提供する。特定のこのような実施形態では、オピオイド鎮痛剤は、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール(上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩を含む)から選択される。いくつかの実施形態では、オピオイド鎮痛剤は、オキシコドン又はその薬学的に許容できる塩、例えばオキシコドンHClである。
1つの実施形態では、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法又は疼痛の治療における使用等の本明細書に記載される方法及び使用は、約0.05mg/kg~約10mg/kg、約0.1mg/kg~約20mg/kg、約0.1mg/kg~約10mg/kg、約0.05mg/kg~約5mg/kg、約0.1mg/kg~約5mg/kg、約0.05mg/kg~約2mg/kg、又は約0.1mg/kg~約2mg/kgを含む約0.05mg/kg~約20mg/kg等の治療有効量の化合物Aを(例えば、経口的に)投与することによって達成される。より具体的な代表的な量としては、0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg、1mg/kg、1.1mg/kg、1.2mg/kg、1.3mg/kg、1.4mg/kg、1.5mg/kg、1.6mg/kg、1.7mg/kg、1.8mg/kg、1.9mg/kg、2mg/kg、5mg/kg、8mg/kg、10mg/kg、12mg/kg、15mg/kg、18mg/kg、若しくは20mg/kg又は上記の量の2つを端点として使用することによって作製される任意の量の範囲が挙げられる。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、0.1~1mg/kgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与する工程を含む。ある特定の態様では、当該方法は、0.2~0.5mg/kgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与する工程を含む。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、0.05~20mg/kgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与する工程を含む。ある特定の態様では、当該方法は、1~10mg/kgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与する工程を含む。
特定の例において、本開示は、必要とする対象(好ましくは、ヒト等の哺乳動物)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、疼痛は、炎症性疼痛を含む本明細書に記載されるもの等の侵害受容性疼痛であり、化合物Aは、約0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.15mg/kg、0.2mg/kg、0.24mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.75mg/kg、0.8mg/kg、0.81mg/kg、0.85mg/kg、0.9mg/kg、1mg/kg、1.2mg/kg、1.5mg/kg、1.8mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、若しくは5mg/kg又は上記の量の2つを端点として使用することによって作製される任意の量の範囲を含む0.1~5mg/kg、0.05~2mg/kg、又は0.1~2mg/kg等の0.05~5mg/kgの用量で上記対象に投与される方法を提供する。
いくつかの例において、本開示は、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aをその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、疼痛は、本明細書に記載されるもの等の神経因性疼痛であり、化合物Aは、約0.5mg/kg、0.8mg/kg、1mg/kg、1.5mg/kg、2mg/kg、2.5mg/kg、2.6mg/kg、2.8mg/kg、3mg/kg、3.5mg/kg、4mg/kg、4.5mg/kg、5mg/kg、5.2mg/kg、5.5mg/kg、6mg/kg、6.5mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、若しくは10mg/kg又は上記の量の2つを端点として使用することによって作製される任意の量の範囲を含む0.5~8mg/kg、1~10mg/kg、又は1~8mg/kg等の0.5~10mg/kgの用量で上記対象に投与される方法を提供する。
いくつかの実施形態では、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法又は疼痛の治療における使用等の本明細書に記載される方法及び使用は、治療有効量の化合物A、例えば2~200mgの化合物Aを単回投与単位又は複数回投与単位で(例えば、経口的に)投与することによって達成される。例えば、当該方法は、約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約9mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、約35mg、約36mg、約37mg、約38mg、約39mg、約40mg、約41mg、約42mg、約43mg、約44mg、約45mg、約46mg、約47mg、約48mg、約49mg、約50mg、約51mg、約52mg、約53mg、約54mg、約55mg、約56mg、約57mg、約58mg、約59mg、約60mg、約61mg、約62mg、約63mg、約64mg、約65mg、約66mg、約67mg、約68mg、約69mg、約70mg、約71mg、約72mg、約73mg、約74mg、約75mg、約76mg、約77mg、約78mg、約79mg、約80mg、約81mg、約82mg、約83mg、約84mg、約85mg、約86mg、約87mg、約88mg、約89mg、約90mg、約91mg、約92mg、約93mg、約94mg、約95mg、約96mg、約97mg、約98mg、約99mg、約100mg、約101mg、約102mg、約103mg、約104mg、約105mg、約106mg、約107mg、約108mg、約109mg、約110mg、約111mg、約112mg、約113mg、約114mg、約115mg、約116mg、約117mg、約118mg、約119mg、約120mg、約121mg、約122mg、約123mg、約124mg、約125mg、約126mg、約127mg、約129mg、約130mg、約131mg、約132mg、約133mg、約134mg、約135mg、約136mg、約137mg、約138mg、約139mg、約140mg、約141mg、約142mg、約143mg、約144mg、約145mg、約146mg、約147mg、約148mg、約149mg、約150mg、約151mg、約152mg、約153mg、約154mg、約155mg、約156mg、約157mg、約158mg、約159mg、約160mg、約161mg、約162mg、約163mg、約164mg、約165mg、約166mg、約167mg、約168mg、約169mg、約170mg、約171mg、約172mg、約173mg、約174mg、約175mg、約176mg、約177mg、約178mg、約179mg、約180mg、約181mg、約182mg、約183mg、約184mg、約185mg、約186mg、約187mg、約188mg、約189mg、約190mg、約191mg、約192mg、約193mg、約194mg、約195mg、約196mg、約197mg、約198mg、約199mg、若しくは約200mgを単回投与単位若しくは複数回投与単位で(例えば、経口的に)投与する工程、又は上記の量の2つを端点として使用することによって作製される任意の量の範囲を(例えば、経口的に)投与する工程を含むことができる。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、対象(例えば、ヒト)への、単回投与単位又は複数回投与単位での5~50mgの化合物Aの経口投与を含む。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、対象(例えば、ヒト)への、単回投与単位又は複数回投与単位での10mg、20mg、又は25mgの化合物Aの経口投与を含む。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、対象(例えば、ヒト)への、単回投与単位又は複数回投与単位での20mgの化合物Aの経口投与を含む。
いくつかの態様では、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法又は疼痛の治療における使用等の本明細書に記載される方法及び使用は、少なくとも20mgの化合物A、例えば、少なくとも25、30、35、50、75又は100mgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与することによって達成される。いくつかの実施形態では、必要とする対象における疼痛の治療方法又は疼痛の治療における使用等の本明細書に記載される方法及び使用は、1日あたり少なくとも50mgの化合物A、例えば、1日あたり少なくとも60、75、85、100、125、150、175又は200mgの化合物Aを対象(例えば、ヒト)に(例えば、経口的に)投与することによって達成される。
いくつかの実施形態では、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法又は疼痛の治療における使用等の本明細書に記載される方法及び使用は、1日あたり治療有効量の化合物A、例えば、1日あたり5~1000mgの化合物A、例えば、1日あたり5~500mg又は5~250mgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与することによって達成される。例えば、当該方法又は使用は、1日あたり約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約205mg、約210mg、約215mg、約220mg、約225mg、約230mg、約235mg、約240mg、約245mg、約250mg、約255mg、約260mg、約265mg、約270mg、約275mg、約280mg、約285mg、約290mg、約295mg、約300mg、約305mg、約310mg、約315mg、約320mg、約325mg、約330mg、約335mg、約340mg、約345mg、約350mg、約355mg、約360mg、約365mg、約370mg、約375mg、約380mg、約385mg、約390mg、約395mg、約400mg、約405mg、約410mg、約415mg、約420mg、約425mg、約430mg、約435mg、約440mg、約445mg、約450mg、約455mg、約460mg、約465mg、約470mg、約475mg、約480mg、約485mg、約490mg、約495mg、約500mg、若しくは約1000mgの化合物Aを(例えば、経口的に)投与する工程、又は1日あたり、上記の量の2つを端点として使用することによって作製される量の範囲を(例えば、経口的に)投与する工程を含むことができる。いくつかの態様では、当該方法又は使用は、1日あたり10~200mgの化合物A、例えば、1日あたり20~150mgを含む、1日あたり10、15、20、25、30、35又は40mg~75、100、125、150、175又は200mgの化合物Aを対象(例えば、ヒト)に経口投与する工程を含む。いくつかの態様では、経口投与は、対象(例えば、ヒト)への1日あたり100mg等の1日あたり50、75、100、又は125mgの化合物Aを含む。
特定の例において、上記の化合物Aの1日用量は、1日あたり複数回用量として、例えば、1日あたり2回、3回、4回、又は5回の用量で(例えば、経口的に)投与される。例えば、100mgの1日用量は、1日を通して5回の20mg、4回の25mg、3回の33.3mg、又は2回の50mg用量で投与されてもよい。
いくつかの実施形態では、上記の化合物Aの1日用量は、単回用量として(例えば、経口的に)投与される。例えば、1日あたり約5、10、15、20、25、又は30mg~約50、65、75、100、125、又は150mgの化合物Aが、単回用量として経口投与することができ、これは、単回用量として1日あたり10~25mg、10~30mg、及び10~40mg、例えば、単回用量として1日あたり10~25mgを含む。関連して、前の段落で論じた化合物Aの用量のいずれも、1つの単位剤形又は複数の単位剤形、例えば2つ、3つ若しくは4つの単位剤形に含まれてもよい。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法及び使用は、本明細書に開示される毎日の投薬を使用する場合、6~9日以内、例えば約1週間以内に化合物Aの定常状態を達成する。
いくつかの実施形態では、化合物Aを(例えば、経口的に)投与することによって疼痛を治療するための本明細書に記載される方法及び使用は、12時間(すなわち、1日に2回)、24時間(すなわち、1日に1回)、48時間(すなわち、2日に1回)、72時間、96時間、5日、6日、1週間、又は2週間の投与レジメン、特に12時間、24時間、又は48時間の投与レジメンに従って投与することを含む。このようなレジメンは、上記の用量又は1日用量のいずれかを投与することを含むことができる。例えば、本開示は、必要とする対象(例えば、ヒト)における疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aを、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、5日、6日、1週間、又は2週間の間隔、特に12時間、24時間、又は48時間の間隔に従ってその対象に(例えば、経口的に)投与する工程を含み、化合物Aの量は、上記の用量又は日用量のいずれかに対応する方法を提供する。特定のこのような実施形態では、化合物Aは、摂食条件下で、例えば、食事中又は食事摂取から15分以内を含む、食事摂取の約30分前~約2時間後にヒト対象に経口投与される。
追加の実施形態では、治療有効量の化合物Aを投与することによって疼痛を治療する上記の方法又は使用は、摂食条件下、例えば、食事中又は食事摂取から15分以内を含む食事摂取の約30分前~約2時間後にヒト対象に化合物Aを経口投与することを含む。いくつかの実施形態では、摂食条件下でのヒト対象への化合物Aの経口投与は、絶食条件下での対象への化合物Aの経口投与と比較して、化合物Aのバイオアベイラビリティ及び曝露を顕著に増強する。いくつかの実施形態では、摂食条件下でのヒト対象への化合物Aの経口投与は、同じ量の化合物Aが絶食条件下の対象に経口投与される場合と比較して、化合物Aの1つ以上の薬物動態パラメータ(例えば、Cmax、AUCinf、Tmax、t1/2λz等)を増加させる。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法及び使用は、化合物A及び1種以上の薬学的に許容できる担体又は賦形剤を含む薬学的に許容できる経口組成物の形態で化合物Aを投与する。これらの組成物に含まれる化合物Aの量は、本明細書に記載される量のうちの1つ以上に対応してもよい。いくつかの実施形態では、上記組成物は単位用量である。
化合物Aを含む薬学的に許容できる経口組成物の例としては、固体製剤(錠剤、カプセル、トローチ剤、糖剤(糖衣錠)、顆粒剤、散剤、ウエハ剤、多微粒子(多粒子剤)、及びフィルム等)、液体製剤(水溶液、エリキシル剤、チンキ剤、スラリー、懸濁剤、及び分散剤等)、並びにエアロゾル化製剤(ミスト及びスプレー剤等)が挙げられる。1つの実施形態では、化合物Aの薬学的に許容できる経口組成物としては、小児用の懸濁剤又は顆粒剤が挙げられる。すべての上記の量の化合物Aが、このような製剤に含まれてよく、例えば、5mg、10mg、15mg、10mg、25mg、30mg又は35mgの化合物Aを含むカプセルが挙げられる。
化合物Aの非経口投与に適した組成物の例としては、水性又は油性の調製物、特に水性調製物を含む、滅菌した注射用の溶液、懸濁液、又は分散液が挙げられる。いくつかの実施形態では、化合物Aは、水、リンゲル液、等張性塩化ナトリウム溶液、緩衝水溶液、及び1,3-ブタンジオール等の混和性アルコールを含有する水溶液等の非経口的に許容できる希釈剤又は溶媒を含む注射可能な滅菌水性製剤において本明細書に記載される方法又は使用に従って投与される。化合物Aの非経口製剤のためのさらなる適切な賦形剤としては、モノグリセリド又はジグリセリド;脂肪酸、例えばオレイン酸及びそのグリセリド誘導体;天然の薬学的に許容できる油、例えば、オリーブ油又はヒマシ油(これらのポリオキシエチル化物を含む);カルボキシメチルセルロースを含むアルキルセルロース等の長鎖アルコール希釈剤又は分散剤;並びに界面活性剤、例えばTween、Spans及び他の乳化剤又はバイオアベイラビリティ増強剤が挙げられる。
別の実施形態において、疼痛の治療のための化合物Aの経口投与のためのキットが提供される。このようなキットは、化合物Aの複数の経口単位剤形を、化合物Aを経口投与するための説明書と組み合わせて含む。
本開示のさらなる実施形態及び例が本明細書に記載される。これらの実施形態及び例は例示的なものであり、請求項に係る発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
疼痛のげっ歯類モデル(例えば、内臓痛の酢酸誘発マウスモデル及び神経因性疼痛のラット脊髄神経結紮/Chungモデル)における化合物Aの効果を判定するための試験を行った。許容できる疼痛モデルにおける化合物Aの効果があれば、その効果を判定するために、さらなる試験を行う。
1. 実施例1.内臓痛の酢酸誘発マウスモデル
目的:酢酸テストを実施して、炎症性疼痛の酢酸ライジング(acetic acid writhing、AAW)モデルにおける化合物Aの潜在的有効性を評価した。AAWテストは、これまでに記載されたとおりに行った(Yeping Biら、「Visceral hyperalgesia induced by forebrain-specific suppression of native Kv7/KCNQ/M-current in mice」、Mol.Pain 2011、7:84;Gabriela F.Pavao-de-Souzaら、「Acetic acid- and phenyl-p-benzoquinone-induced overt pain-like behavior depends on spinal activation of MAP kinases, PI3K and microglia in mice」、Pharmacol.Biochem.Behav. 101(2012) 320-328;Kazufumi Hiranoら、「Kv7.2-7.5 voltage-gated potassium channel (KCNQ2-5) opener, retigabine, reduce capsaicin-induced visceral pain in mice」、Neurosci.Lett. 413(2007) 159-162;Mosad A. Ghareebら、「HPLC-ESI-MS/MS Profiling of Polyphenolics of a Leaf Extracts from Alpinia zerumbet (Zingiberaceae) and Its Anti-Inflammatory, Anti-Nociceptive, and Antipyretic Activities In Vivo」、Molecules 23(2018) 3238;及びYaroslav A.Andreevら、「Analgesic Activity of Acid-Sensing Ion Channel 3 (ASIC3) Inhibitors: Sea Anemones Peptides Ugr9-1 and APETx2 versus Low Molecular Weight Compounds」、Mar.Drugs 16(2018)、500)。
試験設計:簡潔に述べると、酢酸を、6~7週齢のCD1マウスに0.4%濃度で腹腔内注射した。酢酸の注射後、動物をチャンバーに入れ、その後のライジング(もがき)行動をビデオ記録した。もがきは、身体の伸長及び後肢の拡張又は体幹の回転を伴う腹筋の収縮として定義する。酢酸の注射後5~15分の間にもがきを計数した。
酢酸用量の選択:CD1マウスにおける酢酸の濃度応答(0.2~0.8%)に基づいて、EC75濃度(0.4%)を、最適なライジング応答を生じるように選択した。ジクロフェナクを酢酸モデルにおける陽性対照として使用した。
結果:第1の試験(図1、試験1)は、侵害受容事象の数の用量応答性減少が、用量群(ビヒクル、1mg/kg、3mg/kg、及び10mg/kgの化合物A)を通して観察されたことを示す。第2の試験(図1、試験2)は、10mg/kgの化合物Aで侵害受容事象の数が減少することを示す。脳及び血漿中の化合物Aの濃度と観察された有効性との間でPK/PDとの間の相関が示された(図1、PK/PD相関)。EC50(侵害受容事象の50%減少をもたらすための有効濃度)は、血漿及び脳においてそれぞれ0.25μM及び0.4μMであった。
2. 実施例2.ラットにおける神経因性疼痛の脊髄神経結紮誘発モデル
目的:化合物Aの有効性を、神経因性疼痛のラット脊髄神経結紮(spinal nerve ligation、SNL)/Chungモデルを使用して評価した。ラットにおけるSNLモデルを、これまでに記載されたとおりに開発した(Chung JM、Kim HK、Chung K.「Segmental spinal nerve ligation model of neuropathic pain」、Methods Mol.Med. 99(2004) 35-45)。
Figure 2023504166000003
試験設計:簡潔に述べると、0日目に、von Freyテスト及びコールドプレートテストを、それぞれ接触性アロディニア及び冷感アロディニアのベースライン測定に使用した。ベースライン測定後、ラット(171~209gの雄Sprague Dawley)を麻酔し、L4-S2レベルでの切開を実施して、左L5神経を露出させた。結紮糸をL5神経の周りにしっかりと結んだ(Chungら;R.Dostら、「The anti-hyperalgesic activity of Retigabine is mediated by KCNQ potassium channel activation」、Naunyn-Schmiedeberg’s Arch.Pharmacol. 369(2004) 382-390;Gordon Blackburn-Munroら、「The anticonvulsant retigabine attenuates nociceptive behaviors in rat models of persistent and neuropathic pain」、Eur.J.Pharmacol. 460(2003) 109-116;及びWu YJら、「Discovery of (S,E)-3-(2-fluorophenyl)-N-(1-(3-(pyridin-3-yloxy)phenyl)ethyl)-acrylamide as a potent and efficacious KCNQ2 (Kv7.2) opener for the treatment of neuropathic pain」、Bioorg Med.Chem.Lett. 23(2013)6188-91)。次いで、創傷を縫合し、ラットを回復させた。13日目に、手術後の接触性アロディニア及び冷感アロディニアのベースラインを測定して、神経因性疼痛を検証した。術後ベースラインスコアに基づいて、動物を処置群に割り当てた。表2及び図2は、ビヒクル、化合物A、レチガビン又はモルヒネによる処置前の13日目のラットにおける接触性アロディニアvon Freyテストの結果を示す。
Figure 2023504166000004
投与:有効性試験のために、化合物Aを14日目から18日目まで5日間連続して1日1回経口投与した。14日目及び18日目に、化合物Aの投与の2時間後、接触性アロディニア及び熱アロディニアについて動物を再度評価した。モルヒネを陽性対照として使用した。表3は、試験期間にわたるラットの体重を示す。
Figure 2023504166000005
2.1 電子von Freyテストを用いた接触性アロディニア評価
ラットをグリッド床上の反転アクリルプラスチックボックスの下に置いた。次いで、電子von Freyプローブの先端を、力を増大させながら手術した後足に当て、足引っ込めを誘発するのに必要な力を自動的に記録した。この手順を3回行い、平均足引っ込め力を計算した。実験者は処置に対して二重盲検であった。
結果:表4~5及び図3は、14日目及び18日目の接触性アロディニアvon Frey評価の結果を示す。モルヒネと比較して、化合物Aもレチガビンも、接触性アロディニアエンドポイントにあまり影響を及ぼさなかった。これは、Kv7.2機構については驚くべきことではなかった(Blackburn-Munro及びJensen、Eur J Pharmacol、460(2-3):109-116(2003)を参照)。
Figure 2023504166000006
Figure 2023504166000007
2.2 コールドプレートテストを用いた熱アロディニア評価
コールドプレート装置を4±1℃に維持し、アクリルガラス製の囲いによって囲んだ。ラットをこのプレート上に5分間置いた。最初の足引っ込めまでの潜時、足引っ込めの総数、及び引っ込め反応の総継続時間を、手術した後足について記録した。
結果:表6~7及び図4~9は、14日目及び18日目の熱アロディニアvon Frey評価の結果を示す。図7~9は、16mg/kg及び24mg/kgの両方において、化合物Aが熱アロディニアエンドポイントにおいてモルヒネ(128mg/kg)を上回ったことを示す。
Figure 2023504166000008
Figure 2023504166000009
3. 実施例3.薬物動態分析を伴う交差試験
健常な右利き男性ヒト被験者における化合物Aの単回投与の薬物動態(PK)、安全性、及び忍容性を、無作為化二重盲検プラセボ対照経頭蓋磁気刺激(TMS)交差試験において検討した。
この試験の目的は、健常な男性被験者における単回用量の化合物Aの安全性、忍容性、及び薬物動態を評価することであった。
20人の健常な右利き男性被験者を登録し、盲検様式で無作為化して、1日目に20mgの化合物A又はプラセボの単回経口用量(1:1の無作為化比)に供し、次いで、7日目に他方の処置の単回用量を受けるように交差させた。
被験者は、1日目の試験に入る27日前以内にスクリーニングした。期間1については、被験者を試験ユニットに入院させ、1日目に投薬し、2日目に退院させた。期間2については、6日間のウォッシュアウト後、同じ被験者を再び試験ユニットに入院させ、7日目に投薬し、8日目に退院させた。すべての被験者は、14日目に外来患者訪問のために臨床ユニットに戻され、37日目にフォローアップ電話を受けた。
被験者は摂食条件で投与されたが、食事に対する投与のタイミングは試験中に変更され、投与の2時間前又は30分前に食べた高脂肪食又は標準食と、投与の1時間後又は2.5時間後に食べた高脂肪食又は標準食との間で変化した。
PK変数には、最大血漿濃度(Cmax)、最大血漿濃度の時間(Tmax)、消失半減期(t1/2)、消失速度定数(λz)、0時間から24時間までの曲線下面積(AUC0-24h)、時間ゼロから最後の定量可能な濃度までの曲線下面積(AUC0-tlast)、時間ゼロから無限大までの曲線下面積(AUC0-inf)、tlastから無限大までの外挿に起因するAUCのパーセンテージ(%AUCextrap)、経口投与後の見かけの全身クリアランス(CL/F)、体重によって正規化したCL/F、時間ゼロから最後の定量可能な濃度までの平均滞留時間(MRTlast)、無限大まで外挿した平均滞留時間(MRTinf)、終末期の間の見かけの分布容積(Vz/F)、及び体重で正規化したVz/Fが含まれていた。
3.1. 薬物動態分析
この試験についてのPKパラメータを2つの方法で要約した。第一に、可能であれば、期間1及び期間2について、各24時間のサンプリング期間中に収集したPK試料を別々に使用して、PKパラメータを計算した。第二に、24時間のサンプリング期間を超える(すなわち、7/8日目及び/又は14日目から)試料を用いてPKパラメータを決定した。第1の期間に化合物Aを投与された被験者について、プラセボ処置の前に採取したPK試料は、24時間を超える追加のPK時間点を提供した。第2の期間に化合物Aを投与された被験者については、14日目のPK試料を追加するまで、24時間を超えるPK時間点はなかった。従って、14日目の追加のPK試料の実施前に登録された第2の期間に化合物Aを受けるように無作為化された被験者は、24時間を超えるPKデータを有さなかった。完全なPKプロファイルデータセットは、投与後24時間を超えてPK試料を採取した16人の被験者からなる。以下のPKパラメータの考察では、全PKプロファイルデータセットを概して使用した。その理由は、そうすることで、PKパラメータのより正確な推定が可能なったからである。
最初に、高脂肪食の2時間後に被験者に投与し、投与の1時間後に比較的高脂肪の昼食を与えた。最初の8人の被験者におけるPKプロファイルを盲検で検討した後、Tmaxまでの時間を短縮しようとして、昼食の脂肪含有量を減少させた。加えて、用量に対する食事のタイミングを、用量の2時間前から30分前に変更し、その後、朝食の脂肪含有量を減少させた。各被験者についての食事のタイミング及び種類を表8に特定する。全体として、用量に対する食事の組成及びタイミングの変化にもかかわらず、Cmax又はTmaxに明らかな差はなかった。従って、PKデータは、食事内容又は食事の相対的タイミングに従って分類することなく提示される。
Figure 2023504166000010
3.1.1. 血漿濃度
完全なPKプロファイルについての経時的な血漿濃度を記録した。2時間、4時間及び6時間の時間点において、平均±SD血漿濃度は、それぞれ15.9±21.4ng/mL、30.2±21.1ng/mL及び42.1±19.1ng/mLであった。
期間のあいだで平均Cmax又はTmaxに差はなかった(表9)。ピーク血漿濃度までの全時間は1.9~12時間の範囲にあり、中央値(メジアン)時間は7.8時間であった。
期間2においてプラセボを受けた被験者は、プラセボ処置期間の開始時に低いが測定可能な化合物Aレベルを有しており、平均Cmaxは5.84ng/mL(3.34~9.61ng/mLの範囲)であった。
Figure 2023504166000011
3.1.2. 完全PKプロファイルについての他の薬物動態パラメータ
他のPKパラメータの概要を表10に提示する。平均AUClastは2370ngh/mLであり、これは、入手可能な場合、フォローアップ来院からのPK試料を含んだ。同じデータセットからのAUCinfは3155ngh/mLであり、中央値(範囲)外挿面積は19.9%(範囲10.6~40.5%)であった。一部の被験者におけるこの比較的高いレベルの外挿面積は、λz(半減期、MRTinf、クリアランス、及び分布容積等)から計算されるパラメータが注意して分析されるべきであり、それらの計算においてより高い固有分散を有しうるということを示唆する。
16.3L/kgの平均正規化分布容積(Vz/F)は、72.3kgの平均体重については全血液量をはるかに上回り、これは、上記薬物が血漿から周囲組織に分布することを示す。
体重正規化クリアランス(CL/F)は97.5mL/h/kg(約1.6mL/分/kgに相当)であった。この値は血漿クリアランスであり、血液クリアランスではない。しかしながら、ヘマトクリットを調整しても、それは17mL/分/kgの総肝血流量(Carlisleら、Gut 1992、33:92-97)をはるかに下回っており、これは、低抽出薬物を示唆している。
Figure 2023504166000012
3.2. 薬物動態についての結論
化合物Aは、20mgの経口投与後にゆっくりと吸収され、ピーク血漿濃度の中央値は、投与の約8時間後に生じた。化合物Aは、吸収後、血漿から周囲組織に分布し、肝血流量をはるかに下回る速度で体循環からゆっくりと除去され、これは、最小限の肝臓抽出(代謝)を示す。化合物Aは、127時間の平均半減期(48.2~306時間の範囲)及び102時間の平均滞留時間(33~304時間の範囲)を示した。これらの数値は、過小評価である可能性がある。というのも、多くの被験者が20%超及び40%の高さの%AUCextrap値を有していたためである。
期間のあいだのウォッシュアウトは、期間2においてプラセボを投与された被験者において化合物Aレベルが定量限界を下回ることを可能にするほどには充分長くなかった(平均3.1ng/mL、1.3~6.8ng/mLの範囲)。
2019年12月6日出願の米国仮出願第62/945,093号及び2019年8月13日出願の米国仮出願第62/948,010号を含めて本明細書で言及される米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物はすべて、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
上述の組成物、方法、及び使用は、理解を容易にするためにある程度詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲の射程内で特定の変更及び改変が実施されてもよいことは明らかであろう。従って、説明された実施形態は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきであり、請求項に係る発明は、本明細書に与えられる詳細に限定されず、添付の特許請求の範囲の射程内及び均等物内で改変されてもよい。

Claims (96)

  1. 必要とするヒトにおけるける疼痛の治療方法であって、治療有効量の化合物Aを前記ヒトに投与する工程を含み、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである方法。
  2. 必要とするヒトにおける疼痛の治療方法であって、治療上有効量の化合物Aをオピオイド鎮痛剤と組み合わせて前記ヒトに投与する工程を含み、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである方法。
  3. 必要とするヒトに投与されるオピオイド鎮痛剤の用量を低減する方法であって、治療有効量の化合物Aを前記ヒトに投与する工程を含み、前記有効量の化合物Aが、前記ヒトにおける疼痛緩和を達成するために必要な前記オピオイド鎮痛剤の用量を低減し、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである方法。
  4. 前記オピオイド鎮痛剤が、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール、並びに上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩から選択される請求項2又は請求項3に記載の方法。
  5. 前記ヒトにおけるKv7カリウムチャネルの開口を増強する工程を含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. ヒトにおけるKv7カリウムチャネルの開口を増強する方法であって、有効量の化合物Aを前記ヒトに投与する工程を含み、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドであり、
    前記ヒトは疼痛に罹患している方法。
  7. 前記Kv7カリウムチャネルが、Kv7カリウムチャネルは、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上である請求項5又は請求項6に記載の方法。
  8. Kv7.1よりもKv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上の開口を増強するために選択的である請求項7に記載の方法。
  9. Kv7.2/Kv7.3(KCNQ2/3)カリウムチャネルの開口を含む請求項5又は請求項6に記載の方法。
  10. 前記疼痛が、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記疼痛が侵害受容性疼痛である請求項10に記載の方法。
  12. 前記侵害受容性疼痛が、根痛、体性痛、内臓痛、軟部組織痛、炎症性疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項11に記載の方法。
  13. 前記侵害受容性疼痛が炎症性疼痛である請求項12に記載の方法。
  14. 前記炎症性疼痛が、腸、肺、眼、歯肉、腎臓、皮膚、中枢神経系、又は心臓の炎症性疾患等の炎症性疾患に関連する請求項13に記載の方法。
  15. 前記侵害受容性疼痛が内臓痛である請求項12に記載の方法。
  16. 前記疼痛が神経因性疼痛である請求項10に記載の方法。
  17. 前記神経因性疼痛が、脊髄損傷、脊髄卒中若しくは脳卒中、多発性硬化症、癌、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻痛、灼熱痛、反射性交感神経性ジストロフィー、腰痛、末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染症、真性糖尿病、糖尿病性神経障害、神経叢引き抜き、神経腫、肢切断、血管炎、慢性アルコール症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、甲状腺機能低下症、尿毒症、ビタミン欠乏症、骨盤痛、複合性局所性疼痛症候群、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛である請求項16に記載の方法。
  18. 前記疼痛が急性疼痛である請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記疼痛が慢性疼痛である請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記疼痛が、軽度、中等度、又は重度の疼痛である請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記疼痛が中等度又は重度の疼痛である請求項20に記載の方法。
  22. 前記疼痛が、癌性疼痛、リウマチ性疼痛、関節炎性疼痛、骨痛、陣痛、心筋梗塞疼痛、膵臓疼痛、疝痛、術後疼痛、頭痛、筋痛、歯周病(歯肉炎及び歯周炎を含む)に関連する疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項21に記載の方法。
  23. 前記疼痛が腫瘍起源のものである請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記疼痛が非腫瘍起源のものである請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記疼痛が突出痛である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記疼痛が、前兆を伴わない片頭痛(「普通型片頭痛」)、前兆を伴う片頭痛(「典型的片頭痛」)、頭痛を伴わない片頭痛、脳底動脈型片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、片頭痛性脳梗塞、前兆遷延型片頭痛、又はこれらの組み合わせを含む片頭痛と関連する請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  27. 化合物Aが前記ヒトに経口投与される請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 化合物Aが、2~200mgの用量で前記ヒトに投与される請求項1から請求項27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 化合物Aが、2~100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項28に記載の方法。
  30. 化合物Aが、5~50mgの用量で前記ヒトに投与される請求項28に記載の方法。
  31. 化合物Aが、10mg、20mg、又は25mgの用量で前記ヒトに投与される請求項28に記載の方法。
  32. 化合物Aが、20mgの用量で前記ヒトに投与される請求項28に記載の方法。
  33. 化合物Aが、少なくとも20mgの用量で前記ヒトに投与される請求項1から請求項27のいずれか1項に記載の方法。
  34. 化合物Aが、少なくとも50mgの用量で前記ヒトに投与される請求項33に記載の方法。
  35. 化合物Aが、少なくとも100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項33に記載の方法。
  36. 化合物Aが、1日あたり5~1000mgの用量で前記ヒトに投与される請求項1から請求項27のいずれか1項に記載の方法。
  37. 化合物Aが、1日あたり5~500mgの用量で前記ヒトに投与される請求項36に記載の方法。
  38. 化合物Aが、1日あたり5~250mgの用量で前記ヒトに投与される請求項36に記載の方法。
  39. 化合物Aが、1日あたり20~150mgの用量で前記ヒトに投与される請求項36に記載の方法。
  40. 化合物Aが、1日あたり100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項36に記載の方法。
  41. 化合物Aが、0.05~20mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項1から請求項40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 化合物Aが、0.1~10mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項41に記載の方法。
  43. 化合物Aが、0.05~5mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  44. 化合物Aが、0.1~2mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  45. 化合物Aが、0.5~10mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項16又は請求項17に記載の方法。
  46. 化合物Aが、1~8mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項16又は請求項17に記載の方法。
  47. 化合物Aが、食事摂取の約30分前~約2時間後に前記ヒトに経口投与される請求項1から請求項46のいずれか1項に記載の方法。
  48. 化合物Aが、食事中又は食事摂取から15分以内に前記ヒトに経口投与される請求項47に記載の方法。
  49. 必要とするヒトにおいて疼痛を治療するための医薬の製造における化合物Aの使用であって、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである使用。
  50. 必要とするヒトにおいて疼痛を治療するための医薬の製造における、オピオイド鎮痛剤と組み合わせた化合物Aの使用であって、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである使用。
  51. 必要とするヒトに投与されるオピオイド鎮痛剤の用量を低減するための医薬の製造における化合物Aの使用であって、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである使用。
  52. 前記オピオイド鎮痛剤が、ブプレノルフィン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、チリジン、及びトラマドール、並びに上述のいずれかのものの混合物及び上述のいずれかのものの薬学的に許容できる塩から選択される請求項50又は請求項51に記載の使用。
  53. 前記ヒトにおけるKv7カリウムチャネルの開口を増強することを含む請求項49から請求項52のいずれか1項に記載の使用。
  54. ヒトにおけるKv7カリウムチャネルの開口を増強するための医薬の製造における化合物Aの使用であって、
    化合物AはN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドであり、
    前記ヒトは疼痛に罹患している使用。
  55. 前記Kv7カリウムチャネルが、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上である請求項53又は請求項54に記載の使用。
  56. 前記Kv7カリウムチャネルの開口を増強することが、Kv7.1よりもKv7.2、Kv7.3、Kv7.4、又はKv7.5のうちの1つ以上の開口を増強するために選択的である請求項55に記載の使用。
  57. 前記Kv7カリウムチャネルの開口を増強することが、Kv7.2/Kv7.3(KCNQ2/3)カリウムチャネルの開口を含む請求項53又は請求項54に記載の使用。
  58. 前記疼痛が、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項49から請求項57のいずれか1項に記載の使用。
  59. 前記疼痛が侵害受容性疼痛である請求項58に記載の使用。
  60. 前記侵害受容性疼痛が、根痛、体性痛、内臓痛、軟部組織痛、炎症性疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項59に記載の使用。
  61. 前記侵害受容性疼痛が炎症性疼痛である請求項60に記載の使用。
  62. 前記炎症性疼痛が、腸、肺、眼、歯肉、腎臓、皮膚、中枢神経系、又は心臓の炎症性疾患等の炎症性疾患に関連する請求項61に記載の使用。
  63. 前記侵害受容性疼痛が内臓痛である請求項60に記載の使用。
  64. 前記疼痛が神経因性疼痛である請求項58に記載の使用。
  65. 前記神経因性疼痛が、脊髄損傷、脊髄卒中若しくは脳卒中、多発性硬化症、癌、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻痛、灼熱痛、反射性交感神経性ジストロフィー、腰痛、末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染症、真性糖尿病、糖尿病性神経障害、神経叢引き抜き、神経腫、肢切断、血管炎、慢性アルコール症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、甲状腺機能低下症、尿毒症、ビタミン欠乏症、骨盤痛、複合性局所性疼痛症候群、又はこれらの組み合わせに関連する疼痛である請求項64に記載の使用。
  66. 前記疼痛が急性疼痛である請求項49から請求項65のいずれか1項に記載の使用。
  67. 前記疼痛が慢性疼痛である請求項49から請求項65のいずれか1項に記載の使用。
  68. 前記疼痛が、軽度、中等度、又は重度の疼痛である請求項49から請求項65のいずれか1項に記載の使用。
  69. 前記疼痛が中等度又は重度の疼痛である請求項68に記載の使用。
  70. 前記疼痛が、癌性疼痛、リウマチ性疼痛、関節炎性疼痛、骨痛、陣痛、心筋梗塞疼痛、膵臓疼痛、疝痛、術後疼痛、頭痛、筋痛、歯周病(歯肉炎及び歯周炎を含む)に関連する疼痛、又はこれらの組み合わせである請求項69に記載の使用。
  71. 前記疼痛が腫瘍起源のものである請求項49から請求項57のいずれか1項に記載の使用。
  72. 前記疼痛が非腫瘍起源のものである請求項49から請求項57のいずれか1項に記載の使用。
  73. 前記疼痛が突出痛である請求項49から請求項57のいずれか1項に記載の使用。
  74. 前記疼痛が、前兆を伴わない片頭痛(「普通型片頭痛」)、前兆を伴う片頭痛(「典型的片頭痛」)、頭痛を伴わない片頭痛、脳底動脈型片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、片頭痛性脳梗塞、前兆遷延型片頭痛、又はこれらの組み合わせを含む片頭痛と関連する請求項49から請求項57のいずれか1項に記載の使用。
  75. 化合物Aが前記ヒトに経口投与される請求項49から請求項74のいずれか1項に記載の使用。
  76. 化合物Aが、2~200mgの用量で前記ヒトに投与される請求項49から請求項75のいずれか1項に記載の使用。
  77. 化合物Aが、2~100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項76に記載の使用。
  78. 化合物Aが、5~50mgの用量で前記ヒトに投与される請求項76に記載の使用。
  79. 化合物Aが、10mg、20mg、又は25mgの用量で前記ヒトに投与される請求項76に記載の使用。
  80. 化合物Aが、20mgの用量で前記ヒトに投与される請求項76に記載の使用。
  81. 化合物Aが、少なくとも20mgの用量で前記ヒトに投与される請求項49から請求項75のいずれか1項に記載の使用。
  82. 化合物Aが、少なくとも50mgの用量で前記ヒトに投与される請求項81に記載の使用。
  83. 化合物Aが、少なくとも100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項81に記載の使用。
  84. 化合物Aが、1日あたり5~1000mgの用量で前記ヒトに投与される請求項49から請求項75のいずれか1項に記載の使用。
  85. 化合物Aが、1日あたり5~500mgの用量で前記ヒトに投与される請求項84に記載の使用。
  86. 化合物Aが、1日あたり5~250mgの用量で前記ヒトに投与される請求項84に記載の使用。
  87. 化合物Aが、1日あたり20~150mgの用量で前記ヒトに投与される請求項84に記載の使用。
  88. 化合物Aが、1日あたり100mgの用量で前記ヒトに投与される請求項84に記載の使用。
  89. 化合物Aが、0.05~20mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項49から請求項88のいずれか1項に記載の使用。
  90. 化合物Aが、0.1~10mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項89に記載の使用。
  91. 化合物Aが、0.05~5mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項59から請求項63のいずれか1項に記載の使用。
  92. 化合物Aが、0.1~2mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項59から請求項63のいずれか1項に記載の使用。
  93. 化合物Aが、0.5~10mg/kgの用量で前記ヒトに投与される請求項64又は請求項65に記載の使用。
  94. 化合物Aが、1~8mg/kgの用量で前記ヒトに経口投与される請求項64又は請求項65に記載の使用。
  95. 化合物Aが、食事摂取の約30分前~約2時間後に前記ヒトに経口投与される請求項49から請求項94のいずれか1項に記載の使用。
  96. 化合物Aが、食事中又は食事摂取から15分以内に前記ヒトに経口投与される請求項95に記載の使用。
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