JP2023503970A - 治療用化合物 - Google Patents

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ジェームズ ジョン クロフォード,
ジェイソン ロバート ズビーグ,
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ジェネンテック, インコーポレイテッド
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

本開示は、式(I):JPEG2023503970000295.jpg34170の化合物、及びその薬学的に許容される塩、並びにその組成物及び使用に関する。化合物は、YAP:TEADタンパク質間相互作用の阻害剤として有用である。さらに含まれるのは、式(I)の化合物を含む薬学的組成物又はその薬学的に許容される塩、及びがんを含む様々なYAP:TEAD媒介性障害の治療においてそのような化合物及び塩を使用する方法である。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその内容全体が本明細書に援用される2019年11月27日出願の米国仮特許出願第62/941,515号、及び2019年12月4日出願の同第62/943,745号に出願の利益と優先権を請求する。
Hippoシグナル経路は、細胞増殖及び細胞死を調節し、臓器の大きさを決定するシグナル伝達経路である。この経路は、哺乳動物において腫瘍抑制因子としての役割を果たすと考えられており、ヒトのがんにはこの経路の障害がしばしば検出される。この経路は、幹細胞及び前駆細胞の自己再生と分化に関与している、及び/又は幹細胞及び前駆細胞の自己再生と分化を調節することができる。加えて、Hippoシグナル経路は、創傷治癒及び組織再生に関与している可能性がある。さらに、Hippoシグナル経路はWnt、Notch、Hedgehog、及びMAPK/ERKといった他のシグナル伝達経路とクロストークし、それが多種多様な生物学的事象に影響すること、並びにその機能不全ががんに加えて多くのヒトの疾患に関与しうると考えられている。
Hippoシグナル伝達経路のコアは、キナーゼ(Lats1-2及びNDRI-2の上流にあるHippo-MST1-2)のカスケードからなり、2つの転写性コアクチベーター、YAP(Yes-関連タンパク質)及びTAZ(PDZ結合モチーフ又はタファジンとの転写コアクチベーター)のリン酸化をもたらす。リン酸化されていない活性化YAPは細胞核中へ移行し、そこでのその主な標的転写因子はTEADドメイン含有ファミリー(TEAD1-TEAD4、集約的に「TEAD」)の4つのタンパク質である。YAPは、TEAD(又はSmad1、RUNX、ErbB4及びp73といった他の転写因子)と一緒に、結合組織増殖因子(CTGF)、Gli2、Birc5、Birc2、線維芽細胞増殖因子1(FGF1)、及びアンフィレグリン(AREG)を含む様々な遺伝子の発現を誘導することが判明した。YAPと同様に、リン酸化されていないTAZは細胞核中へ移行し、そこでペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)、甲状腺転写因子-1(TTF-1)、Pax3、TBX5、RUNX、TEAD1及びSmad2/3/4といった複数のDNA結合転写因子と相互作用する。YAP/TAZ-転写因子複合体によって活性化された遺伝子の多くは、細胞生存及び増殖を媒介する。したがって、いくつかの条件下において、YAP及び/又はTAZはがん遺伝子として作用し、Hippoシグナル経路は腫瘍抑制因子として作用する。
Hippoシグナル伝達経路は、動物発生、臓器の大きさの制御及び幹細胞調節の制御因子であるので、がんの発生に関連があるとされている。in vitroでは、乳房の上皮細胞におけるYAP又はTAZの過剰発現は、両方のタンパク質と転写因子のTEADファミリーとの相互作用を通して細胞形質転換を誘導する。上昇したYAP/TAZ転写活性は、上皮間葉転換などのがん遺伝子の特性を誘導するものであり、乳がん細胞に幹細胞特性を付与することが示された。in vivoでは、マウス肝臓において、YAP又はその上流の制御因子MST1-2の遺伝子ノックアウトの過剰発現は、肝細胞癌の発生を引き起こす。さらに、腫瘍抑制因子NF2がマウス肝臓において不活性化されるとき、肝細胞癌の発生はYAPの共不活性化によって完全にブロックすることができる。
Hippo腫瘍抑制因子経路の調節解除は、広範ながんの種類及び悪性腫瘍の発生における主要事象であると考えられている。
したがって、YAP、TAZ、TEAD、及び/又はYAP:TEADタンパク質間相互作用の阻害を通したHippoカスケードの薬理的ターゲティングは、この経路の機能的変質を抱えるがんの治療のために有益な手法となるであろう。
本開示は、式(I)
Figure 2023503970000002
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログに関し、上式中:
は、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、RのC1-6アルキルは、ハロゲン、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
Lは、存在しないか、又は-O-CH**-CH-O-**、若しくは-O-であり、ここで、**は、R部分への結合点を表し、は、分子の残りの部分への結合点を表し;
は、C2-12アルキル、C2-12アルケニル、又はC6-10アリールであり、ここで、RのC2-12アルキル、C2-12アルケニル、及びC6-10アリールは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、及びC3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、及びC3-10シクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロ、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されていてもよく;
及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい。いくつかの他の実施態様は、上記化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体、希釈剤又は添加物を含む薬学的組成物を提供する。
いくつかの他の実施態様は、上述の化合物と、治療的に不活性な担体とを含む薬学的組成物を提供する。
いくつかの他の実施態様は、医学療法における使用のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、治療的活性物質としての使用のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、がんの治療又は予防のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、がんの治療又は予防のための医薬の調製のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、哺乳動物に対し、治療的有効量の上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、哺乳動物におけるがんを治療するための方法を提供する。
いくつかの他の実施態様は、YAP:TEADタンパク質間相互作用を調節するための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、YAP:TEAD活性によって媒介される疾患又は状態の治療又は予防のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの他の実施態様は、YAP:TEAD活性によって媒介される疾患又は状態の治療又は予防のための医薬の調製のための、上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
いくつかの他の実施態様は、YAP:TEADを上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、YAP:TEAD活性を調節するための方法を提供する。
いくつかの他の実施態様は、哺乳動物に対し、治療的有効量の上述の化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、哺乳動物における、YAP:TEAD活性によって媒介される疾患又は状態を治療するための方法を提供する。
また、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化合物を作製する方法が提供される。本明細書に詳述される化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化合物と、任意選択的に使用説明書とを含むキットも提供される。
I.定義
別途指示がない限り、本記載及び特許請求の範囲において使用される以下の特定の用語及び表現は、以下のように定義される。
用語「部分」及び「置換基」は、1つ又は複数の化学結合により別の原子又は分子に結合してそれにより分子の一部を形成する1つの原子又は化学結合した原子の組を指す。
用語「置換」は、化合物又は部分の水素原子のうちの少なくとも1つの、別の置換基又は部分での置き換えを指す。このような置換基の例には、限定されないが、ハロゲン、-OH、-CN、オキソ、アルコキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキル及び複素環が含まれる。例えば、用語「ハロゲンによって置換されたアルキル」は、アルキル(以下に定義)の1つ又は複数の水素原子が1つ又は複数のハロゲン原子(例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、クロロメチルなど)によって置き換えられているという事実を指す。
用語「アルキル」は、別途記載がない限り、1から20個の炭素原子を有する脂肪族の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素部分を指す。例えば、特定の実施態様では、アルキルは、1から10個の炭素原子を有する。特定の実施態様では、アルキルは、1から6個の炭素原子を有する。アルキル基は、独立して、本明細書に記載される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。
用語「アルコキシ」は、R’がアルキル基である式-O-R’の基を指す。アルコキシ基は、独立して、本明細書に記載される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。アルコキシ部分の例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ及びtert-ブトキシが含まれる。
「アリール」は、別途記載がない限り、5から16個の炭素環原子の単環式、二環式、又は三環式の芳香族環を有する環状芳香族炭化水素部分を意味する。例えば、特定の実施態様では、アリールは、6から10個の炭素原子を有する。二環式アリール環系には、2つの縮合した5員のアリール環(5-5と表す)を有する、5員のアリール環と縮合した6員のアリール環と(5-6及び6-5と表す)を有する、並びに2つの縮合した6員のアリール環(6-6と表す)を有する、縮合した二環式が含まれる。アリール基は、本明細書に定義されるように置換されていてよい。アリール部分の例には、限定されないが、フェニル、ナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インデニル、ペンタレニル、アズレニルなどが含まれる。用語「アリール」は、環状芳香族炭化水素部分の少なくとも1つの環が芳香族であり、各々が置換されていてもよいならば、環状芳香族炭化水素部分の部分的に水素化された誘導体も含む。
用語「ヘテロアリール」は、別途記載がない限り、N、O及びSから選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、5から16個の環原子の芳香族複素環式の単環式、二環式、又は三環式の環系を表す。例えば、いくつかの態様では、単環式のヘテロアリール環は5-6員でありうる。いくつかの態様では、ヘテロアリール環は、5から10個の炭素原子を含みうる。二環式のヘテロアリール環系には、2つの縮合した5員のヘテロアリール環(5-5と表す)を有する、5員のヘテロアリール環と縮合した6員のヘテロアリール環と(5-6及び6-5と表す)を有し、且つ2つの縮合した6員のヘテロアリール環(6-6と表す)を有する、縮合した二環式が含まれる。本明細書に定義されるように、ヘテロアリール基は、置換されていてもよい。ヘテロアリール部分の例には、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル又はキノキサリニルが含まれる。
用語「ハロ」,「ハロゲン」及び「ハロゲン化物」は、交換可能に使用することができ、置換基フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを指す。
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1つ又は複数が、同じ又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子により置き換えられているアルキル基を指す。ハロアルキルの例には、モノフルオロ-、ジフルオロ-又はトリフルオロ-メチル、-エチル又は-プロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルが含まれる。
「シクロアルキル」は、別途記載がない限り、単環式、二環式(架橋二環式を含む)又は三環式の環を有し、環中に3から10個の炭素原子を有する飽和又は部分不飽和炭素環式部分を意味する。例えば、特定の実施態様では、シクロアルキルは、3から8個の炭素原子を含む(即ち、(C-C)シクロアルキル)。他の特定の実施態様では、シクロアルキルは、3から6個の炭素原子を含む(即ち、(C-C)シクロアルキル)。シクロアルキル部分の例には、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びそれらの部分不飽和(シクロアルケニル)誘導体(例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、及びシクロヘプテニル)、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキセニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、並びにビシクロ[3.1.1]ヘプテニルが含まれる。シクロアルキル部分は、「スピロシクロプロピル」
Figure 2023503970000003
といった「スピロシクロアルキル(spirocycloakyl)」様式で結合されうる。シクロアルキル部分は、1つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
「複素環」又は「ヘテロシクリル」は、別途記載がない限り、3、4、5、6及び7員の単環式、7、8、9及び10員の二環式(架橋二環式を含む)、又は10、11、12、13、14及び15員の二環式の、飽和又は部分不飽和である複素環式部分を指し、この部分は、環中に、酸素、窒素及び硫黄から選択される1つ又は複数の(例えば、1、2、3又は4個のヘテロ原子を有し、残りの環原子は炭素である。例えば、特定の実施態様では、複素環又はヘテロシクリルは、4、5、6又は7員の複素環を指す。いくつかの態様では、複素環はヘテロシクロアルキルである。複素環の環原子に言及して使用されるとき、窒素又は硫黄は、酸化された形態でもよく、窒素は、C-Cアルキルといった1つ又は複数の基で置換されてよい。複素環は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子又は炭素原子でそのペンダント基に結合することができる。複素環環原子のいずれもが、本明細書に記載される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。このような飽和又は部分不飽和複素環の例には、限定されないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びキヌクリジニルが含まれる。用語複素環には、複素環が1つ又は複数のアリール、ヘテロアリール、又はシクロアルキル環に縮合している基、例えばインドリニル、3H-インドリル、クロマニル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、オクタヒドロインドリル、又はテトラヒドロキノリニルも含まれる。
用語「縮合した二環式」は、本明細書の他の箇所に定義されるような架橋シクロアルキル及び架橋ヘテロシクロアルキルを含む2つの縮合した環を含む環系を表す。この環は各々が独立して、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及び複素環である。いくつかの態様では、この環は各々が独立して、C5-6アリール、5-6員のヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、及び4-6員の複素環である。縮合した二環式環系の非限定的な例には、C5-6アリール-C5-6アリール、C5-6アリール-4-6員のヘテロアリール、及びC5-6アリール-C5-6シクロアルキルが含まれる。
別途指示がない限り、用語「水素」又は「ヒドロ」は、水素原子(-H)の部分を指し、Hを指すのではない。
本明細書の記載においては、構造又は構造の一部分の立体化学が、例えば、太線楔型又は点線で示されていない場合、その構造又はその構造の一部分は、その立体異性体のすべてを包含することを意図している。しかしながら、複数のキラル中心が存在するいくつかの事例では、構造及び名称は、相対立体化学の説明を助けるために単一のエナンチオマーとして表される場合がある。
別途指示がない限り、用語「式の化合物(“a compound of the formula”又は“a compound of formula”又は“compounds of the formula”又は“compounds of formula”)は、その式(別途記載がない限り、任意のそのような化合物のいずれかの薬学的に許容される塩又はエステルを含む)により定義される化合物の属から選択される任意の化合物を指す。
用語「薬学的に許容される塩」は、生物学的効果と、遊離塩基又は遊離酸の特性とを保持する塩であって、生物学的に又はそれ以外の理由で望ましくないもの以外を指す。本明細書において使用される「薬学的に許容される」とは、製剤の他の配合成分と適合性であり、そのレシピエントにとって有害でない担体、希釈剤又は添加物を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などといった無機酸、好ましくは塩酸と、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、サリチル酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、N-アセチルシステインなどといった有機酸で形成されうる。加えて、塩は、遊離酸に無機塩基又は有機塩基を付加することにより調製されうる。無機塩基から誘導される塩には、限定されないが、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩などが含まれる。有機塩基から誘導される塩には、限定されないが、一級、二級、及び三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンと、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩基性イオン交換樹脂の塩とが含まれる。
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩の形態で存在することができる。別の実施態様は、式(I)の化合物を単離又は精製するための中間体として有用でありうる、式(I)の化合物の薬学的に許容されない塩を提供する。本発明の化合物は、薬学的に許容されるエステル(例えば、プロドラッグとして使用される式(I)の酸のメチル及びエチルエステル)の形態で存在することもできる。本発明の化合物は、溶媒和、例えば水和することもできる。溶媒和は、製造プロセスの過程で行うことができるか、又は、例えば式(I)の初期無水化合物の吸湿特性の結果として起こりうる。
同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質若しくは順序又は空間中でのそれら原子の配置を異にする化合物は、「異性体」と呼ばれる。空間中でのそれらの原子の配置を異にする異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。ジアステレオマーは、エナンチオマーでない1つ又は複数のキラル中心の反対の配置を有する立体異性体である。重ね合わせることのできない互いの鏡像である1つ又は複数の不斉中心を保持する立体異性体は、「エナンチオマー」と呼ばれる。例えば、化合物が不斉中心を有するとき、炭素原子が4つの異なる基に結合している場合、エナンチオマーのペアが可能である。エナンチオマーは、その1つ又は複数の不斉中心の絶対配置によって特徴づけることができ、カーン・インゴルド・プレローグのR-及びS-順序付けルールによって、又は分子が偏光面を回転させる方式によって説明され、右旋性又は左旋性として(即ち、それぞれ(+)又は(-)異性体として)指定される。キラル化合物は、個々のエナンチオマーとして、又はそれらの混合物として存在することができる。等しい割合のエナンチオマーを含む混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。一部の実施態様では、化合物は、単一のジアステレオマー又はエナンチオマーで少なくとも約90重量%濃縮される。他の実施態様では、化合物は、単一のジアステレオマー又はエナンチオマーで少なくとも約95%、98%、又は99重量%濃縮される。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)又は二重結合を有する;ラセミ体、ジアステレオマー、位置異性体及び個々の異性体(例えば、別個のエナンチオマー)はすべて、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含むことができ、したがって様々な立体異性体形態で存在しうる。限定されないが、ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにこれらの混合物(例えばラセミ混合物)を含め、本発明の化合物のすべての立体異性体形態が本発明の一部を形成することが意図される。場合によっては、立体化学が決定されていないか又は一時的に割り当てられている。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在し、即ち、平面偏光の平面を回転させることができる。光学的に活性な化合物の記載において、その1つ又は複数のキラル中心の周りでの分子の絶対配置を表すために、接頭語D及びL、又はR及びSが使用される。接頭語d及びl、又は(+)及び(-)は、平面偏光の、化合物による回転の符号を表すために使用され、(-)又は1は、その化合物が左旋性であることを意味する。接頭語(+)又はdを有する化合物は、右旋性である。所与の化学構造の場合、これら立体異性体は、互いの鏡像であること以外同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーとも称され、このような異性体の混合物は、しばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称され、これは、化学反応又はプロセスにおいて立体選択又は立体特異性がなかった場合に生じうる。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」は、光学活性を欠く、2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。エナンチオマーは、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)などのキラル分離法によってラセミ混合物から分離することができる。分離されたエナンチオマーにおけるキラル中心での配置の割り当ては暫定的で、説明を目的として化合物(l)、(m)及び(n)に示され、一方で立体化学は、例えばX線結晶構造解析データから決定的に確立される。
化合物の「治療的有効量」という用語は、疾患の症状を予防、軽減、若しくは改善するために、又は治療対象の生存期間を延ばすために有効な化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は、当技術分野の技術の範囲内である。本発明による化合物の治療的有効量又は投与量は、広い範囲内で変動し、当技術分野において既知の方式で決定されうる。このような投与量は、投与される特定の化合物、投与経路、治療される状態、及び治療される患者を含む各特定の症例における個々の要件に合わせて調整される。一般的に、概ね70Kgの成人への経口又は非経口投与の場合、約0.1mgから約5,000mg、1mgから約1,000mg、又は1mgから100mgの1日用量が適当でありうるが、指示があれば下限及び上限を超えてもよい。1日用量は、単回投与として、又は分割投与で投与することができるか、或いは非経口投与の場合、持続注入として投与してもよい。
用語「薬学的に許容される担体」,「薬学的に許容される担体、アジュバント、又はビヒクル」、又は「治療的に不活性な担体」は、全体を通して互換可能に使用することができ、薬物投与に適合するすべての物質を含むことを意図しており、そのような物質には、溶媒、分散媒、コーティング、抗菌性及び抗真菌性薬剤、等張及び吸収遅延剤、並びに薬物投与に適合する他の物質及び化合物が含まれる。但し、従来の媒体又は薬剤のいずれについても、それが活性化合物と適合性である限り、本発明の組成物におけるその使用が考慮される。補足的活性化合物も、組成物中に取り込むことができる。
本明細書の組成物の調製のために有用な薬学的に許容される担体は、固体、液体、又は気体とすることができ;したがって、組成物は、錠剤、ピル、カプセル剤、坐剤、散剤、腸溶コーティング製剤又は他の保護製剤(例えば脂質-タンパク質ベシクル中のイオン交換樹脂又は包装に結合する)、徐放性製剤、溶液、懸濁液、エリキシル剤、エアロゾルなどの形態をとることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成起源のものを含む種々のオイル、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、鉱物油、ゴマ油などから選択することができる。水、食塩水、水性デキストロース、及びグリコールは、特に(血液と等張であるとき)注射用溶液にとって、好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、1つ又は複数の固体の活性成分を水に溶解して水溶液を生成し、その溶液を滅菌することにより調製される、1つ又は複数の活性成分の滅菌水溶液を含む。適切な医薬品添加物には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、塩化ナトリウム、脱脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが含まれる。組成物は、防腐剤、安定剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を調製するための塩、バッファーなどといった従来の医薬品添加剤に供されうる。適切な薬学的担体及びその製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences by E. W. Martinに記載されている。このような組成物は、いずれにせよ、レシピエントへの適切な投与のための適切な剤形を調製するために適切な担体と共に、有効量の活性化合物を含むであろう。
本明細書において使用される用語「患者」又は「個体」は、動物、例えばヒトなどの哺乳動物を指す。一実施態様において、患者又は個体はヒトを指す。
本発明の方法の実施において、治療的有効量の、本発明の化合物のいずれか1つ若しくは本発明の化合物のうちのいずれかの組み合わせ、又はその薬学的に許容される塩若しくはエステルは、本技術分野において既知の有用かつ許容可能な方法のうちのいずれかを介して、単独で又は組み合わせて投与される。したがって、本化合物又は組成物は、経口投与(例えば、口腔内投与)、舌下投与、非経口投与(例えば、筋肉内、静脈内、又は皮下投与)、直腸内投与(例えば、坐剤又は洗浄により)、経皮投与(例えば、皮膚エレクトロポレーション)することができるか、又は吸入により(例えば、エアロゾルにより)、及び錠剤及び懸濁液を含む、固体、液体、又は気体の調剤の形態で、投与することができる。投与は、継続療法を用いて単一の単位投与形態で、又は単回投与療法において適宜、実行することができる。治療用組成物は、パモ酸などの親油性の塩と組み合わせた油エマルジョン若しくは分散体の形態、又は皮下若しくは筋肉内投与用の生分解性徐放性組成物の形態とすることもできる。
II.開示される化合物の一般式及び部分一般式
一態様において提供されるのは、式(I):
Figure 2023503970000004
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化合物であって、式中:
は、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、且つRのC1-6アルキルは、ハロゲン、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
Lは、存在しないか、又は-O-CH**-CH-O-**、若しくは-O-であり、ここで、**は、R部分への結合点を表し、は、分子の残りの部分への結合点を表し;
は、C2-12アルキル、C2-12アルケニル、又はC6-10アリールであり、ここで、RのC2-12アルキル、C2-12アルケニル、及びC6-10アリールは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、及びC3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよく、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、及びC3-10シクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロ、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されてもよく;
及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい。
開示される化合物は、以下の実施態様に示されるように提供される。
いくつかの実施態様では、式(I)の化合物は、重水素化合物である。
いくつかの実施態様では、Rは、C(O)N(R)(R)であり、ここで、R及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施態様では、Rは、C(O)N(R)(R)であり、ここでR及びRは各々がメチルである。
いくつかの実施態様では、Rは、C(O)N(R)(R)からなる群から選択され、ここで、RおよびRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、4員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施態様では、Rは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリール.からなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい5-6員のヘテロアリールである。
いくつかの実施態様では、Rは、6員のヘテロアリールである。
いくつかの実施態様では、Rは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい5-6員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施態様では、Rは、ハロゲン、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。
いくつかの実施態様では、Lは存在しない。
いくつかの実施態様では、Rは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、及びC3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、及びC3-10シクロアルキルは、独立して、1つ又は複数の重水素、ハロ、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されていてもよい。
いくつかの実施態様では、Rは、1つ又は複数の重水素、ハロ、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されていてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
いくつかの実施態様では、Rは、Cシクロアルキルで置換されたメチレンで置換されたフェニルである。
いくつかの実施態様では、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい。
いくつかの実施態様では、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい4員のヘテロシクリルを形成し ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい。
実施態様において、Rは、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、RのC1-6アルキルは、ハロゲン及びOHからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;R及びRは、各々が独立して、C1-6アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換されていてもよく;Lは、存在しないか、又は-O-若しくは-O-CH**であり、ここで、**は、R部分への結合点を表し、は、分子の残りの部分への結合点を表し;Rは、C2-12アルキル、C2-12アルケニル、又はC6-10アリールであり、ここで、RのC2-12アルキル、C2-12アルケニル、及びC6-10アリールは、独立して、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、及びC3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、及びC3-10シクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロ、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されてもよく;R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、1つ又は複数のハロでさらに置換されていてもよい。
いくつかの実施態様では、Lは存在せず、式(I)の化合物が、式(IA):
Figure 2023503970000005
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい6員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよいフェニルであり、C5-6シクロアルキルで置換される。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルである。
実施態様において、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換され、ここで、前記C1-6アルキルのうちの少なくとも1つはハロでさらに置換される。
実施態様において、R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換され、ここで、前記C1-6アルキルのうちの少なくとも1つは、ハロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換され、前記C1-6アルキルのうちの少なくとも1つは、ハロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、C1-6アルキル置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールであり;Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換され、ここで、前記C1-6アルキルのうちの少なくとも1つは、ハロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、C1-6アルキル置換されていてもよい6員のヘテロアリールであり;Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒に4員のヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換され、ここで、前記C1-6アルキルのうちの少なくとも1つは、ハロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルであり;R及びRは、それらが結合する原子と一緒にアゼチジンを形成し、ヘテロシクリルは、1つ又は複数のメチルで置換され、ここで、1つのメチルは、フルオロでさらに置換される。
いくつかの実施態様では、式(I)の化合物は、式(IB):
Figure 2023503970000006
の化合物であり、式中、Rは、H、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、C1-6アルキルはさらに、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい6員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよいフェニルであり、C5-6シクロアルキルで置換される。
実施態様において、Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールであり;Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい6員のヘテロアリールであり;Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールであり;Rは、1つ又は複数のハロで置換されていてもよく、1つ又は複数のハロでさらに置換されてもよいC5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい6員のヘテロアリールであり;Rは、C5-6シクロアルキルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、1つ又は複数のフルオロで置換されていてもよく、シクロヘキシルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、C5-6シクロアルキルでさらに置換されてもよいC1-6アルキルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルであり;Rは、シクロペンチルでさらに置換されてもよいメチルで置換されたフェニルであり;Rは、水素又はメチルであり;Rは、水素又はメチルである。
いくつかの実施態様では、Rは、Hであり、式(IB)の化合物は、
Figure 2023503970000007
、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである。
いくつかの実施態様では、Rは、メチルであり、式(IB)の化合物は、
Figure 2023503970000008
、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである。
いくつかの実施態様では、式(I)の化合物は、式(IC):
Figure 2023503970000009
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである。
実施態様において、式(IC)の化合物は:
Figure 2023503970000010
又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログであり、式中、
は、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、RのC1-6アルキルは、ハロゲン、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、又は
及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい。
実施態様において、Rは、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、RのC1-6アルキルは、ハロゲン及びOHからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;R及びRは、各々が独立して、C1-6アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、1つ又は複数のC1-6アルキルで置換されていてもよい。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい5-20員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、C1-6アルキルで置換されていてもよい6員のヘテロアリールである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、メチルで置換されていてもよいピラジニル又はピリミジニルである。
実施態様において、Rは、Hである。
実施態様において、Rは、メチルである。
実施態様において、式(I)の化合物は、表Aに列挙される化合物、及びその立体異性体、その互変異性体、及びその薬学的に許容される塩を含む。
Figure 2023503970000011
Figure 2023503970000012
Figure 2023503970000013
Figure 2023503970000014
Figure 2023503970000015
Figure 2023503970000016
Figure 2023503970000017
Figure 2023503970000018
Figure 2023503970000019
Figure 2023503970000020
Figure 2023503970000021
Figure 2023503970000022
Figure 2023503970000023
Figure 2023503970000024
Figure 2023503970000025
いくつかの実施態様では、本明細書において提供されるのは:
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[3-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
3-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]ピラジン-2-カルボニトリル;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-イソプロピルピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(4-エチルピリミジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メトキシピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メトキシピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(2-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メチル-2-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-オキサゾール-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(5-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(6-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3,4-ジメチル-2-ピリジル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1,5-ジメチルイミダゾール-4-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1-エチルイミダゾール-4-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(1-メチルイミダゾール-4-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-メチルアゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-メチルアゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N-エチル-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N-メチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(ピロリジン-1-カルボニル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-フェニル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-オキサゾール-5-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-5-[(4-イソプロピルフェニル)メトキシ]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[(4-tert-ブチルフェニル)メトキシ]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[(4-tert-ブチルフェニル)メトキシ]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-[シクロペンチル(ジフルオロ)メチル]フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(1-シクロペンチルシクロプロピル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-ブチルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-フェニルフェニル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
1-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-カルボニトリル;
1-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-カルボニトリル;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[ノナ-1-エニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-ノニル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-[4-(2,2-ジメチルプロピル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[モルホリン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;及び
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[モルホリン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン
からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩である。本明細書でさらに提供されるのは、必要である場合、本明細書に示される化合物のすべての立体異性体であり、これには、幾何異性体(例えば、シス/トランス異性体又はE/Z異性体)、エナンチオマー、ジアステレオマー、又はラセミ混合物を含むあらゆる比率でのそれらの混合物が含まれる。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、その中の1つ又は複数の原子を、異なる原子質量又は質量数を有する原子で置き換えることにより同位体標識される。このような同位体標識された(例えば、放射標識した)式(I)の化合物は、本開示の範囲に含まれると考慮される。式(I)の化合物に組み込むことのできる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素それぞれの同位体、例えば、限定されないが、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iが含まれる。一部の同位体標識された式(I)の化合物、例えば、放射性同位体を組み込んだものは、薬物及び/又は基質組織の分配研究において有用である。放射性同位体トリチウム、即ちH、及び炭素-14、即ち14C、は、それらが組み込み容易で且つ簡単な検出手段となることを考慮すると、この目的のために特に有用である。例えば、式(I)の化合物は、1、2、5、10、25、50、75、90、95、又は99パーセントの所与の同位体で濃縮することができる。
重水素、即ちHのようなより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性から生じるある種の治療上の利点、例えばin vivo半減期の延長又は必要投与量の低減をもたらしうる。本明細書に開示される式(I)の化合物のうちの任意の化合物中に存在するいずれの水素(H)原子も重水素(H)原子によって置き換えられてよいことを理解されたい。いずれの所与の式(I)の化合物においても、任意の数の水素原子が同数の重水素原子によって置き換えられてよい。
11C、18F、15O及び13Nといった同位体を放出する陽電子での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)において有用でありうる。同位体標識された式(I)の化合物は、通常、以前に用いられた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用する、後述する実施例に記載されるものに類似の方法により、又は当業者に既知の従来技術により、調製することができる。
塩形態に加えて、本開示は、プロドラッグ形態である化合物を提供する。本明細書で使用される場合、用語「プロドラッグ」は、生理的条件下で容易に化学変化を受け、本開示の化合物を提供する化合物を指す。加えて、プロドラッグは、e×vivo環境において化学的又は生化学的方法によって本開示の化合物に変換することができる。例えば、プロドラッグは、適切な酵素又は化学試薬と共に経皮パッチ容器に置かれたとき、本開示の化合物にゆっくりと変換されうる。
本開示のプロドラッグには、ホスフェート,ホスフェートエステル、アルキルホスフェート、アルキルホスフェートエステル、アシルエーテル、又は以下で説明する他のプロドラッグ部分が含まれうる。いくつかの実施態様では、プロドラッグ部分は以下の通りである。
Figure 2023503970000026
追加の種類のプロドラッグも包含される。例えば、アミノ酸残基、又は2つ以上(例えば、2つ、3つ、又は4つ)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖は、アミド又はエステル結合を通じて、本開示の化合物の遊離アミノ、ヒドロキシ又はカルボン酸基に共有結合する。アミノ酸残基は、限定しないが、通常3文字の記号で表される20の天然に存在するアミノ酸を含み、また、ホスホセリン、ホスホスレオニン、ホスホチロシン、4-ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン、イソデモシン、ガンマ-カルボキシグルタメート、馬尿酸、オクタヒドロインドール-2-カルボン酸、スタチン、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3-メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ-アラニン、ガンマ-アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチル-アラニン、パラ-ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホン及びtert-ブチルグリシンも含む。
追加の種類のプロドラッグも包含される。例えば、本開示の化合物の遊離カルボキシル基は、アミド又はアルキルエステルとして誘導体化することができる。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本開示の化合物は、ヒドロキシ基を、限定されないが、Fleisher,D. et al.,(1996)Improved oral drug delivery:solubility limitations overcome by the use of prodrugs Advanced Drug Delivery Reviews,19:115に概説されるように、リン酸エステル、ヘミスクシネート、ジメチルアミノアセテート又はホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基などの基に変換することにより、プロドラッグとして誘導体化することができる。ヒドロキシ及びアミノ基のカルバメートプロドラッグも含まれ、ヒドロキシ基の炭酸プロドラッグ、スルホン酸エステル及び硫酸エステルも含まれる。(アシルオキシ)メチル及び(アシルオキシ)エチルエステルとしてのヒドロキシ基の誘導体化も包含され、この場合、アシル基は、限定されないが、エーテル、アミン及びカルボン酸官能基で置換されていてもよいアルキルエステルとすることができるか、又は上記のアミノ酸エステルである。この種のプロドラッグは、J. Med. Chem.,(1996),39:10に記載されている。より具体的な例には、アルコール基の水素原子の、(C1-6)アルカノイルオキシメチル、1-((C1-6)アルカノイルオキシ)エチル、1-メチル-1-((C1-6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1-6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N-(C1-6)アルコキシカルボニルアミノメチル、サクシノイル、(C1-6)アルカノイル、アルファ-アミノ(C1-4)アルカノイル、アリールアシル及びアルファ-アミノアシル、又はアルファ-アミノアシル-アルファ-アミノアシルなどの基での置換が含まれ、ここで、各アルファ-アミノアシル基は、独立して、天然に存在するL-アミノ酸、P(O)(OH)、-P(O)(O(C1-6)アルキル)又はグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去から得られるラジカル)から選択される。
プロドラッグ誘導体の追加の例については、例えば、a)Design of Prodrugs,edited by H. Bundgaard,(Elsevier、1985)及びMethods in Enzymology,Vol. 42,p. 309-396,edited by K. Widder,et al.(Academic Press,1985);b)A Textbook of Drug Design及びDevelopment、edited by Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard,Chapter 5 ”Design and Application of Prodrugs,” by H. Bundgaard p. 113-191(1991);c)H. Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8:1-38(1992);d)H. Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77:285(1988);及びe)N. Kakeya,et al.,Chem. Pharm. Bull.,32:692(1984)を参照のこと。これらは参照により本明細書に具体的に援用される。
加えて、本開示は、本開示の化合物の代謝産物を提供する。本明細書で使用される「代謝産物」は、特定の化合物又はその塩の、体内での代謝を通して生成される産物を指す。このような産物は、投与された化合物の、例えば酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素的切断などから生じうる。
代謝産物は、典型的には、本開示の化合物の放射標識(例えば14C又はH)同位体を調製すること、それを検出可能な用量(例えば約0.5mg/kg超)でラット、マウス、モルモット、サルなどの動物に又はヒトに非経口投与すること、代謝が起こるのに十分な時間(典型的には約30秒から30時間)放置すること、及び尿、血液又はその他の生体試料からその変換産物を単離することによって同定される。このような産物は、標識されているため容易に単離される(他は、代謝産物中に残存しているエピトープに結合することができる抗体を使用することによって単離される)。代謝産物の構造は、従来の方法、例えばMS、LC/MS又はNMR分析によって決定される。一般に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬剤代謝試験と同じ方法で行われる。代謝産物は、in vivoで別に見い出されない限り、本開示の化合物の治療的投与のための診断アッセイに有用である。
本開示の一部の化合物は、非溶媒和形態、及び水和形態を含む溶媒和形態で存在しうる。概して、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本開示の範囲内に包含されることが意図される。本開示の一部の化合物は、複数の結晶質又は非晶質形態で存在することができる。概して、すべての物理的形態は、本開示で検討される使用について同等であり、本開示の範囲内であることが意図される。
III.薬学的組成物及び投与
さらに開示されるのは、開示された化合物及び治療的に不活性な担体のうちの少なくとも1つを含む薬学的組成物である。別の態様は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を含む。一実施態様において、組成物は、薬学的に許容される担体、アジュバント、又はビヒクルをさらに含む。別の実施態様では、組成物は、治療的に不活性な担体をさらに含む。別の実施態様では、組成物は、YAP:TEADタンパク質間相互作用を測定可能に破壊するために有効な化合物の量をさらに含む。一部の実施態様では、組成物は、それを必要とする患者への投与のために製剤化される。別の実施態様では、本開示は、治療的有効量の、式(I)による化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤及び/又は添加物とを含む、薬学的組成物を提供する。
本発明の組成物に使用されうる薬学的に許容される担体、アジュバント又はビヒクルには、限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、バッファー物質、例えばホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸、水、塩又は電解質の部分グリセリド混合物、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコール及び羊毛脂が含まれる。
式(I)の化合物又はその塩を含む組成物は、経口、非経口、吸入スプレーにより、局所、経皮、直腸内、経鼻、頬内、舌下、膣内、腹腔内、肺内、皮内、硬膜外又は移植されたリザーバを介して投与されうる。本明細書で使用される用語「非経口」には、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内及び頭蓋内注射又は点滴技術が含まれる。
一実施態様において、式(I)の化合物又はその塩を含む組成物は、経口投与用の固体剤形として製剤化される。経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、ピル、散剤、及び顆粒剤が含まれる。一部の実施態様では、式(I)の化合物又はその塩を含む固体経口投与形態は、(i)不活性な、薬学的に許容される賦形剤又は担体、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸ニカルシウム、(ii)充填剤又は増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、又はケイ酸、(iii)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルジネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース又はアカシア、(iv)保水剤、例えばグリセロール、(v)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ又はタピオカのデンプン、アルギン酸、一部のシリケート又は炭酸ナトリウム、(vi)溶液遅延剤(solution retarding agent)、例えばパラフィン、(vii)吸収促進剤、例えば第4級アンモニウム塩、(viii)湿潤剤、例えばセチルアルコール又はグリセロールモノステアレート、(ix)吸収剤、例えばカオリン又はベントナイト粘土、及び(x)潤滑剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール又はラウリル硫酸ナトリウムのうちの1つ又は複数をさらに含む。一部の実施態様では、固体経口投与形態は、カプセル剤、錠剤又はピルとして製剤化される。一部の実施態様では、固体経口投与形態は、緩衝剤をさらに含む。一部の実施態様では、固体経口投与形態のためのこのような組成物は、ラクトース又は糖乳といった1つ又は複数の添加物、ポリエチレングリコールなどを含む軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として製剤化されうる。
一部の実施態様では、式(I)の化合物又はその塩を含む組成物の錠剤、ドラジェ、カプセル剤、ピル及び顆粒剤は、任意選択的に、腸溶コーティングといったコーティング又はシェルを含む。それらは、任意選択的に乳白剤を含んでもよく、それらが1つ又は複数の活性成分を、腸管の特定の部分にのみ、又は優先的に、任意選択的に遅延させて、放出する組成物のものとすることもできる。埋め込み組成物の例には高分子物質及びワックスが含まれ、それらは、ラクトース又は糖乳並びに高分子量のポリエチレングリコールなどのようなそのような添加物を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル剤中において充填剤として用いられてもよい。
別の実施態様では、組成物は、マイクロカプセル化された式(I)の化合物又はその塩を含み、任意選択的に、1つ又は複数の添加物をさらに含む。
別の実施態様では、組成物は、経口投与用の式(I)の化合物又はその塩を含む液体剤形を含み、任意選択的に、薬学的に許容される乳剤、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ剤及びエリキシル剤のうちの1つ又は複数をさらに含む。一部の実施態様では、液体剤形は、任意選択的に、不活性希釈剤、例えば水又は他の溶媒、可溶化剤、及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、はい芽油、オリーブ油、ひまし油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール又はソルビタンの脂肪酸エステル、及びこれらの混合物のうちの1つ又は複数をさらに含む。一部の実施態様では、液体経口組成物は、任意選択的に、1つ又は複数のアジュバント、例えば湿潤剤、懸濁化剤、甘味剤、香味剤及び芳香剤をさらに含む。
注射用製剤、例えば、滅菌注射用水性又は油性懸濁液は、適切な拡散剤又は湿潤剤と懸濁化剤とを使用する既知の技術にしたがって製剤化されうる。滅菌注射用製剤はまた、無毒の非経口投与可能な希釈剤又は溶媒中の、滅菌注射用溶液、懸濁液又はエマルジョンでもよく、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液である。用いることのできる許容可能なビヒクル及び溶媒は、水、リンゲル液、U.S.P.及び等張塩化ナトリウム水溶液である。加えて、滅菌不揮発性油は、溶媒又は懸濁媒として慣習的に用いられる。この目的のために、合成モノグリセリド又は合成ジグリセリドを含む任意の無刺激不揮発性油を用いることができる。加えて、オレイン酸といった脂肪酸が、注射物の調製に使用される。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通した濾過により、又は使用前に滅菌水又は他の滅菌注射用媒体に溶解するか又は分散させることのできる滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことにより、滅菌することができる。
式(I)の化合物の効果を延長させるために、皮下又は筋肉内注射からの化合物の吸収を遅らせることがしばしば望ましい。これは、水溶度の低い結晶性又は非晶性の材料の液体懸濁液を使用することにより、達成可能である。この場合、化合物の吸収率はその溶解率に依存し、溶解率は、結晶の大きさ及び結晶形態に依存しうる。代替的に、非経口投与される化合物の形態の吸収の遅延は、化合物をオイルビヒクルに溶解又は懸濁することによって達成される。注射用デポ形態は、ポリ乳酸-ポリグリコリドといった生分解性ポリマー中の化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製される。化合物対ポリマーの比率と用いられる特定のポリマーの性質とに応じて、化合物放出率を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルソエステル)及びポリ(無水物)が含まれる。デポ注射用製剤はまた、化合物を、身体組織と適合性のリポソーム又はマイクロエマルジョン中に封入することによって調製することができる。
一部の実施態様では、直腸内又は膣内投与用の組成物は、式(I)の化合物又はその塩と、適切な非刺激性の添加物又は担体、例えばココアバター、ポリエチレングリコール又は坐剤用ワックスとを混合することにより調製することのできる坐剤、例えば、常温で固体であるが体温で液体であり、したがって直腸又は膣腔内で溶けて式(I)の化合物を放出するものとして調製される。
式(I)の化合物の局所又は経皮投与用の例示的剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、散剤、溶液、スプレー、吸入剤又はパッチ剤が含まれる。式(I)の化合物又はその塩は、薬学的に許容される担体、及び任意選択的に防腐剤又はバッファーと滅菌条件下で混合される。追加的製剤の例には、眼科製剤、点耳剤、点眼剤、及び経皮パッチ剤が含まれる。経皮剤形は、式(I)の化合物又はその塩を、媒体、例えばエタノール又はジメチルスルホキシド中に溶解又は懸濁することにより作製することができる。吸収促進剤を、皮膚を通る化合物の流れを増加させるために使用することもできる。比率は、比率制御膜を提供することにより、又は化合物をポリマーマトリックス若しくはゲルに分散させることにより、制御することができる。
式(I)の化合物又はその塩の鼻用エアロゾル又は吸入製剤は、ベンジルアルコール若しくは他の適切な防腐剤、生物学的利用性を高める吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/又は他の一般的な可溶化剤若しくは分散剤を用いて、食塩水中の溶液として調製されうる。
一部の実施態様では、薬学的組成物は、食物と一緒に投与されても、一緒に投与されなくともよい。一部の実施態様では、薬学的に許容される組成物は、食物なしで投与される。一部の実施態様では、薬学的に許容される本発明の組成物は、食物と一緒に投与される。
任意の特定の患者用の特異的投与及び治療レジメンは、年齢、体重、健康全般、性別、食事、投与時間、排泄率、複合製剤、治療担当医師の判断、及び治療されている特定の疾患の重症度を含む様々な因子に依存するであろう。組成物中に提供される式(I)の化合物又はその塩の量は、組成物中の特定の化合物にも依存するであろう。
一実施態様において、1回の投与当たりの非経口投与される本発明の化合物の治療的有効量は、患者の体重1kg当たり、1日約0.01-100mg/kg、代替的に約0.1から20mg/kgの範囲であり、使用される化合物の典型的な初期範囲は0.3から15mg/kg/日であろう。別の実施態様では、経口での単位投与形態、例えば錠剤及びカプセル剤は、約5から約100mgの本発明の化合物を含む。
錠剤での経口投与形態の一例は、約2mg、5mg、25mg、50mg、100mg、250mg又は500mgの式(I)の化合物又はその塩を含み、約5-30mgの無水ラクトース、約5-40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5-30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30及び約1-10mgのステアリン酸マグネシウムをさらに含む。錠剤を製剤化する方法は、粉末成分を合わせて混合すること、及びPVPの溶液とさらに混合することを含む。その結果得られた組成物は、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、一般的な装置を使用して錠剤の形態に圧縮することができる。エアロゾル製剤の一例は、約2-500mgの式(I)の化合物又はその塩を、適切なバッファー溶液、例えばリン酸バッファーに溶解し、等張化剤(tonicifier)、例えば必要に応じて塩化ナトリウムといった塩を加えることにより調製することができる。この溶液は、不純物及び夾雑物を除去するために、例えば0.2ミクロンのフィルターを用いて濾過されうる。
IV.適応症及び併用療法
一部の実施態様では、開示される化合物は、TEADに結合し、YAP:TEADタンパク質間相互作用を破壊するYAP:TEADタンパク質間相互作用の阻害剤(「YAP:TEAD阻害剤」)である。実施態様において、開示される化合物は、YAP:TEADタンパク質間相互作用を阻害するそれらの能力を通して、固形腫瘍を特徴とするがんを含むがんの治療に有用である。本開示の化合物は、小分子YAP:TEAD阻害剤である。小分子YAP:TEAD阻害剤は、例えば、限定しないが、肺がん,乳がん、頭頚部がん、結腸がん、卵巣がん、肝がん、脳のがん及び前立腺がん、中皮腫、肉腫及び/又は白血病を含むがんの診断又は治療に有用である。他の実施態様では、小分子YAP:TEAD阻害剤は、限定しないが、肺がん、肝がん、卵巣がん,乳がん及び/又は扁平上皮がんを含む、固形腫瘍を特徴とするがんの診断又は治療に有用である。いくつかの実施態様では、固形腫瘍は、YAP/TAZ増幅又はNf2欠失/変異を有する。
いくつかの実施態様では、開示される化合物は、治療的活性物質としての使用のためのものである。
いくつかの実施態様では、開示される化合物及び開示される組成物は、がんの治療的処置及び/又は予防的処置のためのものである。
いくつかの実施態様では、開示される化合物は、がんの治療的処置のための医薬の調製のためのものである。
いくつかの実施態様では、開示される化合物は、がんの治療的処置における使用のためのものである。
本開示は、対象におけるがんの治療的処置のための方法に関する。方法は、対象に対し、有効量の、開示される化合物のうちの任意の1つ又は複数を投与することを含む。
いくつかの実施態様では、がんは固形腫瘍である。
いくつかの実施態様では、がんは、肺がん、肝がん、卵巣がん,乳がん、及び扁平皮がんからなる群から選択される。
いくつかの実施態様では、本開示は、本明細書に開示される式(I)の化合物のうちのいずれかの、がんの治療的処置及び/又は予防的処置のための使用を含む。他の実施態様では、本開示は、本明細書に開示される式(I)の化合物のうちのいずれかの、がんの治療的処置及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための使用を含む。他の実施態様では、本開示は、がんの治療的処置及び/又は予防的処置のための、本明細書に開示される式(I)の化合物を含む。
いくつかの実施態様では、本開示は、がんの治療的処置及び/又は予防的処置のための方法を含み、この方法は、有効量の、本明細書に開示される式(I)の化合物を投与することを含む。
いくつかの実施態様では、治療方法は、式(I)の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログ、又はそれらのいずれかの薬学的に許容される塩と、少なくとも1つのマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)阻害剤との共投与を含む。いくつかの実施態様では、治療方法は、式(I)の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログ、又はそれらのいずれかの薬学的に許容される塩と、RAS/MAPK経路の少なくとも1つの阻害剤との共投与を含む。いくつかの実施態様では、治療方法は、式(I)の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログ、又はそれらのいずれかの薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの上皮増殖因子受容体(EGFR)阻害剤との共投与を含む。いくつかの実施態様では、RAS/MAPK経路の阻害剤は、KRAS阻害剤、RAF阻害剤、例えばBRAFモノマー又はRAFダイマー阻害剤、MEK阻害剤、ERK阻害剤、EGFR阻害剤、若しくはMAPK阻害剤、又はそれらのいずれかの組み合わせである。一部の実施態様では、RAS/MAPK経路の阻害剤は、EGFR阻害剤若しくはMAPK阻害剤、又はそれらの組み合わせである。EGFR阻害剤、MAPK阻害剤、及び/又はRAS/MAPK経路阻害剤の例は、参照により本明細書に援用されるMoore、A.R.,Rosenberg、S.C.,McCormick、F.et al.RAS-targeted therapies:is the undruggable drugged?.Nat Rev Drug Discov(2020)に開示されており、限定されないが:ソトラシブ(sotorasib)(AMG 510、Amgen)、MRTX849(Mirati Therapeutics)、JNJ-74699157/ARS-3248(J&J Wellspring Biosciences)、LY3499446(Eli Lilly)、GDCBI 1701963(Boehringer Ingelheim)、mRNA-5671(Moderna Therapeutics)、G12D阻害剤(Mirati Therapeutics)、RAS(ON)阻害剤(Revolution Medicines)、BBP-454(BridgeBio Pharma)、SP600125、PLX4032、GW5074、AZD6244、PD98059、シンバスタチン、アリセルティブ(alisertib)、テリフルノミド、NSC95397、PD325901、PD98059、ロバスタチン、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、Bayer Labs)、ベムラフェニブ(vermurafenib)(ZELBORAF(登録商標)、Hoffman La Roche Inc.)、ダブラフェニブ(TAFLINAR(登録商標)、Novartis Pharmaceuticals Corportation)、セルメチニブ(KOSELUGOTM、AstraZeneca Pharmaceuticals LP)、トラメチニブ(MEKINIST(登録商標)、Novartis Pharmaceuticals Corporation)、ウリキセルチニブ(ulixertinib)、シリマリン、シロリムス(RAPAMUNE(登録商標)、PV Prism CV)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)/TYVERB(登録商標)、GlaxoSmithKline)、クリゾチニブ(XALKORI(登録商標)、PF Prism CV)、タセリシブ(Roche)、PF-0491502、PF502、エンテロラクトン、PLX4720、PD0325901、PD184352、SC-514、アリステリブ(MLN8237)、SB415286、PLX4720、オバトクラックス(obtaoclax)(GX15-070)、ピマセルチブ(pimasterib)、ベネトクラクス(ABT-199/VENCLEXTA(登録商標)/VENCLYXTO(登録商標))、エプレネタポプト(APR-246)、ゲムシタビン(ジェムザール(登録商標))、ビリナパント(TL32711)、ペクスメチニブ(ARRY-614)、アフレセルチブ、ラリメチニブ(LY2228820、Eli Lilly)、コビメチニブ(COTELLIC(登録商標)、Exelixis/Genentech)、プレキサセルチブ(LY2606368)、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、OSI Pharmaceuticals)、ベバシズマブ(アバスチン(登録商標)、Genentech)、ベルバラフェニブ(Hanmi Pharm./Genentech、Inc.)、及びビニメチニブ(MEKTOVI(登録商標)、Array Biopharma Inc.)を含む。
乳がん
本開示の化合物は、乳がんの治療のために単独で投与することができるか又は併用療法に使用することができる。例えば、併用療法は、乳がんの治療のために、本開示の化合物を投与することと、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの追加の治療剤)を投与することとを含む。
乳がんの標準治療は、疾患(疾患の腫瘍、ステージ、ペースなど)及び患者の特性(年齢、バイオマーカーの発現及び固有の表現型)の両方により決定される。治療選択についての一般的ガイダンスは、NCCN Guidelines(例えば、NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology,Breast Cancer,version 2.2016,National Comprehensive Cancer Network,2016,pp.1-202)、及びESMO Guidelines(例えば、Senkuspp. E.,et al.Primary Breast Cancer:ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis、treatment and follow-up. Annals of Oncology 2015;26(Suppl. 5):v8-v30;and Cardoso F.,et al. Locally recurrent or metastatic breast cancer:ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis,treatment and follow-up.Annals of Oncology 2012;23(Suppl.7):vii11-vii19.)に記載されている。
いくつかの態様では、化合物は、1つ又は複数の他の治療剤と組み合わせでの乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。さらなる態様では、化合物は、早期乳がん又は局所進行性乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。さらなる態様では、化合物は、進行性乳がん又は転移性乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。
特に、本開示の化合物は、単独で、又は一般に外科手術、全身化学療法(術前又は術後)及び/又は放射線療法を含む乳がんの標準治療の治療選択と組み合わせて使用することができる。腫瘍及び患者の特性に応じて、全身化学療法は、アジュバント(術後)療法として、又はネオアジュバント(術前)療法として投与されうる。
したがって、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドキソルビシン、エピルビシン、シクロホスファミド、ドセタキセル、パクリタキセル、メトトレキセート、及び/又は5-フルオロウラシルといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドキソルビシン及びシクロホスファミドとを投与すること(AC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(TAC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シクロホスファミド、メトトレキセート及び5-フルオロウラシルを投与すること(CMF化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(EC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、5-フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(FEC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、5-フルオロウラシル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(FAC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン、特にドセタキセル又はパクリタキセルを投与することとを含む。
一実施態様において、本開示の化合物は、転移性乳がんの治療に使用するためのものであり、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドキソルビシン、ペグ化リポソームドキソルビシン、エピルビシン、シクロホスファミド、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、パクリタキセル、アルブミン結合パクリタキセル、カペシタビン、ゲムシタビン、ビノレルビン、エリブリン、イクサベピロン、メトトレキセート、及び/又は5-フルオロウラシル(5-FU)といった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、転移性乳がんの治療における使用のためのドセタキセル及びカペシタビンを投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、転移性乳がんの治療における使用のためのゲムシタビン及びパクリタキセルを投与することとを含む。
乳がん-ホルモン受容体陽性(ER+及び/又はPR+)
さらなる態様では、本開示は、有効量の本開示の化合物を投与することにより、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん(エストロゲン受容体陽性(ER+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性及び/又はプロゲステロン受容体陽性(PR+)乳がんとも呼ばれる)を治療するための方法を提供する。実施態様のさらなる態様では、乳がんは、早期又は局所進行性ER+乳がんとも称される、早期又は局所進行性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がんである。さらなる態様では、乳がんは、進行性ER+乳がん又は転移性ER+乳がんとも称される、進行性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又は転移性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がんである。
いくつかの態様では、化合物は、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。さらなる態様では、化合物は、早期又は局所進行性ER+乳がんとも称される、早期又は局所進行性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。実施態様のさらなる態様では、化合物は、進行性ER+乳がん又は転移性ER+乳がんとも称される、進行性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又は転移性ホルモン受容体陽性(HR+)乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。一実施態様において、方法は、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんを有する個体に対し、1つ又は複数の他の治療剤と組み合わせて有効量の本開示の化合物を投与することを含む。
特に、本開示の化合物は、単独で、又は一般に外科手術、全身化学療法(術前又は術後)及び/又は放射線療法を含む、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの標準治療の治療選択と組み合わせて使用することができる。腫瘍及び患者の特性に応じて、全身化学療法は、アジュバント(術後)療法として、又はネオアジュバント(術前)療法として投与されうる。
一実施態様において、本開示の化合物は、内分泌療法と組み合わせて、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療に使用するためのものである。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タモキシフェンを投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療における使用のための、アナストロゾ-ル、レトロゾール又はエキセメスタンといったアロマターゼ阻害剤を投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療における使用のための、アナストロゾ-ル、レトロゾール、エキセメスタン及びエベロリムス、パルボシクリブ及びレトロゾール、パルボシクリブ及びレトロゾール、フルベストラント、タモキシフェン、トレミフェン、酢酸メゲストロール、フルオキシメステロン(fluoxemesterone)、及び/又はエチニルエストラジオールといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、本開示の化合物は、1つ又は複数の化学療法剤と組み合わせて、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療に使用するためのものである。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ホルモン受容体陽性(HR+)乳がん又はエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がんの治療における使用のための、ドキソルビシン、エピルビシン、シクロホスファミド、ドセタキセル、パクリタキセル、メトトレキセート、及び/又は5-フルオロウラシルといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一態様において、本開示の化合物は、ドキソルビシン及びシクロホスファミド(AC化学療法)と組み合わせて使用するためのものである。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(TAC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シクロホスファミド、メトトレキセート及び5-フルオロウラシルを投与すること(CMF化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(EC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、5-フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(FEC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、5-フルオロウラシル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与すること(FAC化学療法)とを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル又はパクリタキセルといったタキサンを投与することとを含む。
一実施態様において、本開示の化合物は、転移性乳がんの治療に使用するためのものである。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、転移性乳がんの治療における使用のための、ドキソルビシン、ペグ化リポソームドキソルビシン、エピルビシン、シクロホスファミド、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、パクリタキセル、アルブミン結合パクリタキセル、カペシタビン、ゲムシタビン、ビノレルビン、エリブリン、イクサベピロン、メトトレキセート及び5-フルオロウラシル(5-FU)を投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、転移性乳がんの治療における使用のためのドセタキセル及びカペシタビンを投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、転移性乳がんの治療における使用のためのゲムシタビン及びパクリタキセルを投与することとを含む。
乳がん-HER2+
さらなる態様では、本開示は、有効量の本開示の化合物を投与することにより、Her2+陽性乳がんを治療するための方法を提供する。実施態様のさらなる態様では、乳がんは、早期又は局所進行性Her2+陽性乳がんとも称される、早期又は局所進行性Her2+陽性乳がんである。さらなる態様では、乳がんは、進行性Her2+陽性乳がん又は転移性ER+乳がんとも称される、進行性乳がんである。
いくつかの態様では、化合物は、Her2+陽性乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。さらなる態様では、化合物は、早期又は局所進行性Her2+陽性乳がんとも称される、早期又は局所進行性Her2+陽性乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。実施態様のさらなる態様では、化合物は、進行性Her2+陽性乳がん又は転移性ER+乳がんとも称される、進行性Her2+陽性乳がんの治療のための併用療法に使用するためのものである。一実施態様において、方法は、Her2+陽性乳がんを有する個体に対し、1つ又は複数の他の治療剤と組み合わせて、有効量の本開示の化合物を投与することを含む。
特に、本開示の化合物は、単独で、又は一般に外科手術、全身化学療法(術前又は術後)及び/又は放射線療法を含むHer2+陽性乳がんの標準治療の治療選択と組み合わせて使用することができる。腫瘍及び患者の特性に応じて、全身化学療法は、アジュバント(術後)療法として、又はネオアジュバント(術前)療法として投与されうる。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、Her2+陽性乳がんを治療するためのHer2抗体を投与することとを含む。一態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、Her2+陽性乳がんを治療するためのトラスツズマブ又はペルツズマブを投与することとを含む。別の態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、Her2+陽性乳がんを治療するための化学療法を適用することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、Her2+陽性乳がんを治療するための、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与し、続いてトラスツズマブを投与することとを含む。さらなる一実施態様では、本開示の化合物は、Her2+陽性乳がんを治療するための、化学療法と組み合わせて、続いてタキサン及びトラスツズマブと組み合わせて、Her2+陽性乳がんの治療に使用するためのものである。別の態様では、本開示の化合物は、Her2+陽性乳がんを治療するためのトラスツズマブ(ハーセプチン)及びペルツズマブ(パージェタ)と組み合わせて、Her2+陽性乳がんの治療に使用するためのものである。
別の態様では、本開示の化合物は、ドセタキセル、カルボプラチン及びトラスツズマブ(TCH化学療法)と組み合わせて使用される。さらなる態様では、本開示の化合物は、ドセタキセル、カルボプラチン、トラスツズマブ及びペルツズマブと組み合わせて投与される。さらなる態様では、本開示の化合物は、5-フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミド(FEC化学療法、並びにペルツズマブ、トラスツズマブ及びドセタキセル又はパクリタキセルと組み合わせて投与される。別の態様では、本開示の化合物は、パクリタキセル及びトラスツズマブと組み合わせて使用される。さらなる態様では、本開示の化合物は、ペルツズマブ及びトラスツズマブ及びパクリタキセル又はドセタキセルと組み合わせて投与される。
本開示の化合物は、それが転移性Her2+陽性乳がんの治療に使用するためのものである場合、ドキソルビシン(A)(アドリアマイシン)、ペグ化リポソームドキソルビシン(ドキシル)、エピルビシン(E)(Ellence)、シクロホスファミド(C)(シトキサン)、カルボプラチン(プラチノール)、シスプラチン(Paraplatin)、ドセタキセル(T)(タキソテール)、パクリタキセル(タキソール)、アルブミン結合パクリタキセル(アブラキサン)、カペシタビン(ゼローダ)、ゲムシタビン(Cynzar)、ビノレルビン(Navelbine)、エリブリン(Halaven)、及びイクサベピロン(Ixempra)からなる群から選択される1つ又は複数の化学療法剤と組み合わせて使用することもできる。一態様において、本開示の化合物は、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)と組み合わせて、転移性Her2+陽性乳がんの治療に使用するためのものである。
特定の態様では、本開示の化合物は、トラスツズマブ及びペルツズマブ及びタキサンと組み合わせて、転移性Her2+陽性乳がんの治療に使用するためのものである。一態様において、タキサンはドセタキセルである。別の態様では、タキサンはパクリタキセルである。
乳がん-トリプルネガティブ
本開示の化合物は、単独で、又は一般に外科手術、全身化学療法(術前又は術後)及び/又は放射線療法を含む、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の標準治療の治療選択との併用療法において、使用することができる。
TNBCの標準治療は、疾患(疾患のステージ、ペースなど)及び患者(年齢、併存症、症状など)特性の両方によって決定される。治療選択についての一般的ガイダンスは、NCCN Guidelines(例えば、NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology,Breast Cancer,version 2.2016,National Comprehensive Cancer Network,2016,pp.1-202),及びESMO Guidelines(例えば、Senkus,E.,et al.Primary Breast Cancer:ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis,treatment and follow-up. Annals of Oncology 2015;26(Suppl.5):v8-v30;and Cardoso F.,et al. Locally recurrent or metastatic breast cancer:ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis,treatment and follow-up.Annals of Oncology 2012;23(Suppl.7):vii11-vii19.)に記載されている。Rodler,E、et al. Breast Disease. 2010/2011;32:99-122も参照のこと。
転移性TNBC
全身化学療法は、転移性TNBCを有する患者の標準治療であるが、標準的なレジメン又は手順は存在しない。表1に示される単剤式細胞傷害性化学療法剤は通常、転移性TNBCを有する患者の最優先の選択肢とみなされているが、例えば侵攻性疾患及び内臓の関与があるときは、表2に示されるような併用化学療法レジメンが使用されてもよい。利用できる化学療法併用のさらなる詳細は、早期及び局所進行性治療選択に関するセクションにおいて後述する。治療は、異なる単剤治療の逐次使用を含んでもよい。局所合併症を管理するために適切な姑息手術及び放射線が利用されてもよい。
本明細書に提供される方法は、転移性TNBCを有する患者に対し、表1に列挙される単剤化学療法剤の1つと組み合わせて、又は表1に列挙される異なる化学療法剤の逐次使用と組み合わせて、本開示の化合物を投与することを含む。このような方法は、任意選択的に外科手術及び/又は放射線治療と組み合わせることができる。
表1.単剤化学療法レジメン
Figure 2023503970000027
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドキソルビシン、ペグ化リポソームドキソルビシン、又はエピルビシンといったアントラサイクリンを投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、パクリタキセル、ドセタキセル又はアルブミン結合パクリタキセル(例えば、nab-パクリタキセル)といったタキサンを投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、例えば、カペシタビン又はゲムシタビンを含む代謝拮抗剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ビノレルビン、エリブリン又はイクサベピロンといった非タキサン微小管阻害剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、カルボプラチン又はシスプラチンといった白金化合物を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シクロホスファミドといったアルキル化剤を投与することとを含む。
いくつかの実施態様では、本開示の化合物は、以下の表2にまとめた化学療法剤の組み合わせと共に投与される。
転移性TNBCを治療するためのさらなるガイダンスは、Jones SE,et al. J Clin Concol. 2006;24:5381-5387;Heemskerk-Gerritsen BAM,et al. Ann Surg. Oncol. 2007;14:3335-3344;及びKell MR,et al. MBJ. 2007;334:437-438に提供されている。
早期及び局所進行性TNBC
早期で、切除できる可能性のある局所進行性TNBCを有する(即ち遠隔転移性疾患を有さない)患者は、全身化学療法を伴う又は伴わない局所領域療法(放射線療法を伴う又は伴わない外科的切除)で管理される。
外科的治療は、乳房保存(例えば、原発腫瘍を辺縁で除去することに焦点を当てる腫瘍摘除)とすることができるか、又はもっと広範囲なもの(例えば、乳房組織のすべてを完全除去することを目的とする乳房切除術)とすることができる。放射線療法は典型的に、外科手術後に残った微視的がん細胞の殺傷を目標として、外科手術後に乳房/胸壁及び/又は所属リンパ節に対して適用される。乳房保存外科手術の場合、放射線は、残った乳房組織に対して、時に所属リンパ節(腋窩リンパ節を含む)に対して適用される。乳房切除術の場合も、局所再発のより高いリスクを予測する因子が存在する場合は放射線が適用されうる。
一実施態様において、本開示の化合物は、ネオアジュバント療法又はアジュバント療法として、外科的治療と組み合わせて投与される。別の実施態様では、本開示の化合物は、放射線治療の前又は後に投与される。また別の実施態様では、本開示の化合物は、外科的治療及び放射線治療と組み合わせて投与される。
腫瘍及び患者の特性に応じて、化学療法は、アジュバント(術後)又はネオアジュバント(術前)環境において投与されうる。現行のガイダンスにより推奨されるTNBCを治療するために使用されるアジュバント/ネオアジュバント化学療法レジメンの例を表2に示す。本開示の化合物は、表2に示されるレジメンのいずれとも組み合わせることができる。
表2.併用化学療法レジメン
Figure 2023503970000028
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アントラサイクリン及びアルキル化剤と、任意選択的に続いてタキサンを投与することとを含む。このような一実施態様では、本開示の化合物は、ドキソルビシン及びシクロホスファミドと、それに続いてタキサン(例えば、ドセタキセル又はパクリタキセル)と共に投与される(AC→ Tとして示される化学療法レジメン)。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アントラサイクリン及びアルキル化剤を投与することとを含む。例えば、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドキソルビシン又はリポソームドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与することとを含む(AC)。別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与することとを含む(ECと呼ばれる化学療法レジメン)。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン、アントラサイクリン、及びアルキル化剤を投与することとを含む。例えば、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与することとを含む(TACと命名される化学療法レジメン)。
別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン及びアルキル化剤を投与することとを含む。このような一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル及びシクロホスファミドを投与することとを含む(TCと呼ばれる化学療法レジメン)。
また別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン及びアルキル化剤を投与することとを含む。例えば、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル及びシクロホスファミドを投与することとを含む(TCと命名される化学療法レジメン)。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アルキル化剤、メトトレキセート、及び代謝拮抗剤を投与することとを含む。一実施例として、一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アルキル化剤、メトトレキセート及び代謝拮抗剤を投与することとを含む。このような一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シクロホスファミド、メトトレキセート及びフルオロウラシルを投与することとを含む(CMFと呼ばれる化学療法レジメン)。
別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、代謝拮抗剤、アントラサイクリン、及びアルキル化剤を投与することとを含む。このような一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、フルオロウラシル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドを投与することとを含む(FACと命名される化学療法レジメン)。別のこのような実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミドを投与することとを含む(FECと命名される化学療法レジメン)。
また別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、代謝拮抗剤、アントラサイクリン、及びアルキル化剤と、それに続いてタキサンを投与することとを含む。一実施例として、一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミドと、それに続いてドセタキセル又はパクリタキセルを投与することとを含む(FEC(又はCEF)→Tと呼ばれる化学療法レジメン)。別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、フルオロウラシル、ドキソルビシン及びシクロホスファミドと、それに続いてパクリタキセルを投与することとを含む(FAC→Tと命名される化学療法レジメン)。
また別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン及び代謝拮抗剤を投与することとを含む。一実施例として、一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ドセタキセル及びカペシタビンを投与することとを含む。別の実施例では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、パクリタキセル及びゲムシタビンを投与することとを含む(GTと呼ばれる化学療法レジメン)。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、代謝拮抗剤及び白金化合物を投与することとを含む。例えば、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ゲムシタビン及びカルボプラチンを投与することとを含む。
別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、代謝拮抗剤及び非タキサン微小管阻害剤を投与することとを含む。このような一実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、カペシタビン(capecitibine)及びビノレルビンを投与することとを含む。別のこのような実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ゲムシタビン及びビノレルビンを投与することとを含む。
また別の実施態様では、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、タキサン及びVEGF阻害剤(例えば、抗VEGF抗体)を投与することとを含む。例えば、一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、パクリタキセル及びベバシズマブを投与することとを含む。
早期及び局所進行性TNBCを治療するためのさらなるガイダンスは、Solin LJ.,Clin Br Cancer. 2009;9:96-100;Freedman GM,et al. Cancer. 2009;115:946-951;Heemskerk-Gerritsen BAM,et al. Ann Surg Oncol. 2007;14:3335-3344;及びKell MR,et al. MBJ. 2007;334:437-438に提供されている。
非小細胞肺がん(NSCLC)
本開示の化合物は、単独で投与することができるか、又は併用療法に使用することができる。例えば、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの追加の治療剤)を投与することとを含む。
いくつかの態様では、化合物は、扁平皮癌、腺癌、大細胞癌、腺扁平上皮癌、未分化癌、又はこれらの組み合わせといった非小細胞肺がんNSCLCの治療のための併用療法に使用するためのものである。
一実施態様において、NSCLCは、潜伏期、ステージ0、I、II、III、又はIVにある。
一実施態様において、NSLCLは、潜伏期、ステージ0、IA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、又はIVにある。
本開示は、アジュバント療法又はネオアジュバント療法のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、第1選択、第2選択、又は第3選択治療のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、単剤治療のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、ステージIV又は再発疾患の治療のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、外科手術、放射線療法、又はこれらの組み合わせと組み合わせた治療のための、開示される化合物の使用に関する。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シスプラチン、カルボプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合、ドセタキセル、ゲムシタビン、ビノレルビン、エトポシド、ニンテダニブ、ビンブラスチン、及び/又はペメトレキセドといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アファチニブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、セリチニブ、クリゾチニブ、エルロチニブ塩酸塩、オシメルチニブ、ラムシルマブ、ゲフィチニブ、アレクチニブ、トラスツズマブ、セツキシマブ、イピリムマブ、トラメチニブ、ダブラフェニブ、ベムラフェニブ、ダコミチニブ、チバンチニブ、及び/又はオナルツズマブといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アファチニブ、クリゾチニブ、エルロチニブ塩酸塩、及び/又はゲフィチニブといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ペンブロリズマブ、アテゾリズマブ、及び/又はニボルマブといったチェックポイント阻害剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シスプラチン、カルボプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合、ドセタキセル、ゲムシタビン、ビノレルビン、エトポシド、ニンテダニブ、ビンブラスチン、ペメトレキセド、アファチニブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、セリチニブ、クリゾチニブ、エルロチニブ塩酸塩、オシメルチニブ、ラムシルマブ、ゲフィチニブ、ネシツムマブ、アレクチニブ、トラスツズマブ、セツキシマブ、イピリムマブ、トラメチニブ、ダブラフェニブ、ベムラフェニブ、ダコミチニブ、チバンチニブ、オナルツズマブ、ペンブロリズマブ、アテゾリズマブ、及び/又はニボルマブといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
小細胞肺がん(SCLC)
本開示の化合物は、単独で投与することができるか、又は併用療法に使用することができる。例えば、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの追加の治療剤)を投与することとを含む。
いくつかの態様では、化合物は、小細胞肺がん(SCLC)の治療のための併用療法に使用するためのものである。
一実施態様において、SCLCは、小細胞癌(燕麦細胞がん)、混合型小細胞/大細胞癌又は複合型小細胞癌である。
一実施態様において、SCLCは、潜伏期、ステージ0、I、II、III、又はIVにある。
一実施態様において、SLCLは、潜伏期、ステージ0、IA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、又はIVにある。
一実施態様において、SLCLは、ステージI-III(極限型)にある。
本開示は、ステージIV(進展型)の第1選択治療のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、ステージIV(再発又は難治性疾患)の第2選択治療のための、開示される化合物の使用に関する。
本開示は、ステージIV(再発又は難治性疾患)の第3選択治療のための、開示される化合物の使用に関する。
一実施態様において、本開示の化合物は、エトポシド、白金化合物、イリノテカン、トポテカン、ビンカアルカロイド、アルキル化剤、ドキソルビシン、タキサン、及びゲムシタビンから選択される1つ又は複数の追加の治療剤と共に投与される。別の実施態様では、白金化合物は、シスプラチン又はカルボプラチンである。別の実施態様では、ビンカアルカロイドは、ビンブラスチン、ビンクリスチン、又はビノレルビンである。別の実施態様では、アルキル化剤は、シクロホスファミド又はイホスファミドである。別の実施態様では、タキサンは、ドセタキセル又はパクリタキセルである。
卵巣がん
さらなる態様では、本開示は、有効量の本開示の化合物を投与することにより、卵巣がん(例えば上皮卵巣がん(EOC)、卵巣の生殖細胞腫瘍、又は卵巣の間質腫瘍)を治療するための方法を提供する。実施態様のさらなる態様では、卵巣がんは、上皮卵巣がん(EOC)である。実施態様のさらなる態様では、卵巣がんは、卵巣の生殖細胞腫瘍である。実施態様のさらなる態様では、卵巣がんは、卵巣の間質細胞腫瘍である。一実施態様において、この方法は、卵巣がんを有する個体に対し、有効量の本開示の化合物を投与することを含む。
本開示の化合物は、単独で投与することができるか、又は卵巣がんを治療するための併用療法に使用することができる。例えば、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの追加の治療剤)を投与することとを含む。
いくつかの態様では、化合物は、卵巣がん(例えば上皮卵巣がん(EOC)、卵巣の生殖細胞腫瘍、又は卵巣の間質腫瘍)の治療のための併用療法に使用するためのものである。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、白金化合物(例えばカルボプラチン、シスプラチン、それより低頻度でのオキサリプラチン又はイプロプラチン)、及び/又はタキサン(例えばパクリタキセル若しくはドセタキセル、又はアルブミン結合パクリタキセル(nab-パクリタキセル))といった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、カルボプラチン及びタキサン(例えばパクリタキセル若しくはドセタキセル、又はアルブミン結合パクリタキセル(nab-パクリタキセル))を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、アルブミン結合パクリタキセル(nab-パクリタキセル)、アルトレタミン、カペシタビン、シクロホスファミド、エトポシド、ゲムシタビン、イホスファミド、イリノテカン、リポソームドキソルビシン、メルファラン、ペメトレキセド、トポテカン、ビノレルビン、ベバシズマブ、白金化合物(例えばカルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン、又はイプロプラチン)、及び/又はタキサン(例えばパクリタキセル若しくはドセタキセル、又はアルブミン結合パクリタキセル(nab-パクリタキセル))といった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ベバシズマブ及びタキサン(例えばパクリタキセル若しくはドセタキセル、又はアルブミン結合パクリタキセル(nab-パクリタキセル))を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シスプラチン、エトポシド、及び/又はブレオマイシンといった少なくとも1つの追加の治療剤を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、シスプラチン(プラチノール)、エトポシド、及びブレオマイシン(PEB(又はBEP))を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、パクリタキセル(タキソール)、イホスファミド、及びシスプラチン(TIP)を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、ビンブラスチン、イホスファミド、及びシスプラチン(VeIP)を投与することとを含む。
一実施態様において、併用療法は、本開示の化合物を投与することと、エトポシド(VP-16)、イホスファミド、及びシスプラチン(VIP)を投与することとを含む。
V.製造の方法
別の実施態様では、対象化合物を作製するための方法が提供される。一般スキーム及び実施例に詳述される以下の合成反応スキームは、本開示(又はその一実施態様又は態様)の化合物を合成することのできる方法のいくつかの例示にすぎない。これら合成反応スキームに対する種々の修正例が作製可能であり、それらは本出願に含まれる本開示を参照した当業者に示唆されるであろう。
これら化合物の調製に一般に使用される出発物質及び試薬は、Aldrich Chemical Co.などの供給業者から入手可能であるか、又はFieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis;Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1-15;Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds、Elsevier Science Publishers,1989,Volumes1-5 and Supplementals;及びOrganic Reactions,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1-40などの参考文献に規定される手順に従って、当業者に既知の方法により調製される。
合成反応スキームの出発物質及び中間体は、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含むがそれらに限定されない一般的な技術を使用して、必要に応じて単離及び精製することができる。このような材料は、物理定数及びスペクトルデータを含む一般的な手段を使用して特徴づけることができる。
中間体及び最終的な化合物は、フラッシュクロマトグラフィーにより、及び/又は逆相分取HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により、及び/又は超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により、精製された。
液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)は、(1)ESI+モードでのAgilent技術6110/6120/G1946/G1925B Quadrupole、又は(2)ESI+モードでのShimadzu液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)2010質量分析計を使用して実施された。別途指定のない限り、質量分析スペクトルデータは通常、親イオンのみを示す。(MS又はHRMSデータは、示される場合、特定の中間体又は化合物について提供されている。)
核磁気共鳴分光法(NMR)は、(1)Bruker 400 NMR分光計、又は(2)Varian 400 NMR分光計を使用して実施され、テトラメチルシランを基準にした。NMRデータは、示される場合、特定の中間体又は化合物のために提供されている。
VI.一般スキーム及び実施例
一般スキーム
以下の一般化スキームは、開示される化合物、中間体、及びその薬学的に許容される塩を調製するために使用される。開示される化合物及び中間体は、標準的な有機合成技術を使用して、市販されている出発物質及び試薬から調製されうる。開示される化合物及び中間体の調製に用いられる合成手順が、化合物又は中間体中に存在する特定の置換基に依存するであろうこと、並びに有機合成において標準的な様々な保護、脱保護、及び変換工程が必要となる場合があるが、それらが一般スキームに従って示されていない場合もあることを理解されたい。以下の一般スキームのいずれかに示される工程のいずれもが、所望の中間体又は開示される化合物を得るために化学的に実行可能な任意の組み合わせ及び任意の順序で使用することができることも理解されたい。さらに、提供されるいずれの実施例にも開示されていないとき、特定の化合物又は中間体の立体化学が、当技術分野に共通の任意の既知の手段により決定できることを理解されたい。
スキーム1
Figure 2023503970000029
スキーム1は、式(I)について上記に定義されたように、スズ化合物を使用する、ハロ(ハロゲン)部分をR部分に変換するための一般合成スキームを説明している。L、R、R、及びRは、式(I)について上記に定義された通りである。ハロは、例えば、塩素、臭素、又はヨウ素を含むあらゆるハロゲンを指す。
スキーム2
Figure 2023503970000030
スキーム2は、式(I)について上記に定義されたように、ハロ(ハロゲン)部分を-L-R部分に変換するための一般合成スキームを説明しており、ここで、-L-R部分は-O-CH-Rである。R、R、及びRは、式(I)について上記に定義された通りである。ハロは、例えば、塩素、臭素、又はヨウ素を含むあらゆるハロゲンを指す。
スキーム3
Figure 2023503970000031
スキーム3は、式(I)について上記に定義されたように、ハロ(ハロゲン)部分を、位置Rにおいて-C(O)-NR部分に変換するための一般合成スキームを説明している。R、R、R、R、及びRは、式(I)について上記に定義された通りである。ハロは、例えば、塩素、臭素、又はヨウ素を含むあらゆるハロゲンを指す。
スキーム4
Figure 2023503970000032
スキーム4は、式(I)の化合物を生成する一般合成スキームを説明している。R、R、R、及びRは、式(I)について上記に定義された通りである。ハロは、例えば、塩素、臭素、又はヨウ素を含むあらゆるハロゲンを指す。
スキーム5
Figure 2023503970000033
スキーム5は、ハロゲン(ハロ)部分を、式(I)の化合物の位置Rにおいてアルキル部分へと変換するための一般合成スキームを説明している。R、R、R、及びLは、式(I)について上記に定義された通りである。ハロは、例えば、塩素、臭素、又はヨウ素を含むあらゆるハロゲンを指す。TIPSは、トリイソプロピルシリルである。R’は、例えば、水素を含む、任意の適切な原子又は基とすることができる。一部の実施態様では、工程(i)の
Figure 2023503970000034
における2つのR’置換基は、環構造を形成しうる(それらが結合する原子と一緒に)。いくつかの実施態様では、式
Figure 2023503970000035
の化合物は、
Figure 2023503970000036
である。
以下は、本開示の方法及び組成物の実施例である。上記に提供された一般的な説明を前提として、他の様々な実施態様が実施されうることが理解される。本開示は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されるであろう。しかしながら、特許請求の範囲が実施例の範囲に限定されると解釈するべきでない。
中間体A
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000037
工程1:エチル 3-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-オキソプロパノエート
Figure 2023503970000038
1-(4-シクロヘキシルフェニル)エタノン(40g、197mmol)のTHF(400mL)中溶液に対し、NaH(鉱物油中60%、17.4g、435mmol)を、0℃でゆっくりと加え、次いで炭酸ジエチル(70g、593mmol)をゆっくりと加え、5時間撹拌した。反応溶液を飽和NHCl水溶液(500mL)でクエンチし、EtOAc(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(500mL×2)で洗浄し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10% EtOAc)により精製し、標題化合物(50g、92%、ケトン/エノール=2.4:1)を黄色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 12.58(s,1Hのエノール)、7.86(d,J=8.4Hz,2Hのケトン)、7.71(d,J=8.4Hz,2Hのエノール)、7.32(d,J=8.4Hz,2Hのケトン)、7.26(d,J=8.4Hz,2Hのエノール)、5.64(s,1Hのエノール)、4.25-4.17(m,4H)、3.92(s,2Hのケトン)、2.59-2.51(m,2H)、1.80-1.77(m,8H)、1.71-1.68(m,2H)、1.45-1.41(m,8H)、1.34(t,J=7.2Hz,3Hのエノール)、1.32-1.29(m,2H)、1.27(t,J=7.2Hz,3Hのケトン).
工程2:エチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
Figure 2023503970000039
エチル 5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(50g、322mmol)のアセトニトリル(500mL)中溶液に対し、NBS(60g、337mmol)を15℃でゆっくりと加え、次いで16時間撹拌した。反応溶液を、水(500mL)に注ぎ、EtOAc(300mL×3)で抽出し、次いでブライン(300mL×2)で洗浄し、真空中で濃縮し、表題の粗化合物(75g、79%の純度)を黄色の固体として得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。LCMS(ESI):m/z 234.0(M+H)
工程3:エチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000040
得られたクルードなエチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(50g)、及びエチル 3-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-オキソ-プロパノエート(65g、236mmol)、p-TsOH・HO(3.6g、21mmol)のn-BuOH(400mL)中の混合物を、130℃で5時間撹拌した。反応溶液を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(100mL)で洗浄し、標題化合物(2工程で60g、63%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.50(s,1H)、7.68(d,J=8.4Hz,2H)、7.44(d,J=8.4Hz,2H)、6.28(s,1H)、4.38(q,J=7.2Hz,2H)、2.69-2.51(m,1H)、1.80-1.77(m,4H)、1.71-1.68(m,1H)、1.48-1.19(m,8H).LCMS(ESI):m/z 443.9(M+H)
工程4:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000041
水酸化リチウム一水和物(9.5g、225mmol)及びエチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(10g、22.5mmol)の水(150mL)及びエタノール(150mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、残留物を水(200mL)に溶解し、1MのHCl水溶液をpH3になるまで調整した。固体を、濾過し、水(50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させ、標題化合物(8g、90%)を白色の固体として得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。LCMS(ESI):m/z 416.1(M+H)
工程5:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000042
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(13g、31.2mmol)及びDIPEA(15.5mL、93.7mmol)のDMF(100mL)中溶液に対し、HATU(18.2g、47.9mmol)を加え、次いでこれを20分間撹拌した。反応混合物に3-(フルオロメチル)アゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(16g、78.1mmol)を加え、反応物を16時間室温で撹拌した。次いで反応物をブライン(500mL)に注ぎ、2MのHCl水溶液でpHを6に調整した。固体を、濾過し、水(50mL)及びEtOAc(200mL)で洗浄し、乾燥させ、標題化合物(12g、79%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.55(s,1H)、7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.43(d,J=8.4Hz,2H)、6.13(s,1H)、4.63(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.17-4.13(m,2H)、3.87-3.83(m,2H)、3.11-2.94(m,1H)、2.61-2.59(m,1H)、1.81-1.78(m,4H)、1.71-1.69(m,1H)、1.52-1.32(m,4H)、1.31-1.17(m,1H);LCMS(ESI):m/z 487.0(M+H)
中間体B
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸の調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000043
工程1:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000044
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(中間体A、2.5g、5.1mmol)、DMAP(1g、8.2mmol)及びPd(dppf)Cl(375mg、0.51mmol)のホルムアミド(20mL)中混合物を、CO雰囲気(15Psi)下において120℃で16時間撹拌した。反応溶液を、水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出し、乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM中0-10% MeOH)により精製し、標題化合物(450mg、19%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.45(br s,1H)、8.11(br s,1H)、7.77(d,J=8.0Hz,2H)、7.71(br s,1H)、7.41(d,J=8.0Hz,2H)、6.11(s,1H)、4.58(dd,J=47.2,6.4Hz,2H)、4.12-4.06(m,2H)、3.80-3.77(m,2H)、2.98-2.88(m,1H)、2.61-2.56(m,1H)、1.80-1.78(m,4H)、1.71-1.68(m,1H)、1.49-1.34(m,4H)、1.30-1.20(m,1H);LCMS(ESI):m/z 452.2.
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4、7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸
Figure 2023503970000045
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド(360mg、0.8mmol)及びKOH(1g、17.8mmol)のエタノール(30mL)中混合物を、90℃で16時間撹拌し、次いで混合物を真空中で濃縮した。次いで粗有機残留物を、水(20mL)に溶解し、1MのHCl水溶液でpH5に酸性化した。水層をDCM(30mL×3)で抽出した。有機層を、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、標題化合物(220mg、61%)を黄色の固体として得て、これをそれ以上精製することなく直接次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.76(d,J=8.4Hz,2H)、7.40(d,J=7.6Hz,2H)、6.15(s,1H)、4.61(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.44-3.81(m,4H)、3.06-2.92(m,1H)、2.63-2.55(m,1H)、1.82-1.77(m,4H)、1.74-1.67(m,1H)、1.47-1.37(m,4H)、1.22-1.25(m,1H);LCMS(ESI):m/z 453.2(M+H)
中間体C
2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000046
工程1:シクロペンチルトリフェニルホスホニウムブロミド
Figure 2023503970000047
トリフェニルホスフィン(79.2g、301.95mmol)及びブロモシクロペンタン(50.0g、335.5mmol))の混合物を、窒素雰囲気下において140℃で6時間撹拌した。懸濁液を濾過した。得られた濾過しケーキを、トルエンで洗浄し、乾燥させ、標題化合物(60.0g、48%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DO):δ 7.78-7.68(m,9H)、7.63-7.55(m,6H)、4.00-3.87(m,1H)、2.35-2.22(m,2H)、1.85-1.65(m,2H)、1.63-1.49(m,2H)、1.36-1.24(m,2H).
工程2:1-ブロモ-4-(シクロペンチリデンメチル)ベンゼン
Figure 2023503970000048
シクロペンチルトリフェニルホスホニウムブロミド(50.0g、121.6mmol)のトルエン(150mL)中溶液に対し、LiHMDS(130.5mL、130.5mmol)を窒素雰囲気下において-78℃で加え、溶液を30分間撹拌した。次いで4-ブロモベンズアルデヒド(15.0g、81.07mmol)を、混合物中に加え、120℃で16時間撹拌した。反応溶液を、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテルで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(15.0g、78%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):? 7.42(d,J=8.4Hz,2H)、7.17(d,J=8.4Hz,2H)、6.30(s,1H)、2.55-2.44(m,4H)、1.85-1.74(m,2H)、1.71-1.64(m,2H).
工程3:1-ブロモ-4-(シクロペンチルメチル)ベンゼン
Figure 2023503970000049
1-ブロモ-4-(シクロペンチリデンメチル)ベンゼン(9.0g、37.95mmol)のエタノール(900mL)中混合物に対し、PtO(431.0mg、1.90mmol)を加えた。反応懸濁液を、12分間H(35Psi)下において30℃で撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをEtOH(500mL×2)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、標題化合物(9.0g、99%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.39(d,J=8.0Hz,2H)、7.05(d,J=8.0Hz,2H)、2.56(d,J=7.6Hz,2H)、2.09-2.0(m,1H)、1.74-1.62(m,4H)、1.54-1.51(m,2H)、1.22-1.12(m,2H).
工程4:エチル 3-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-オキソプロパノエート
Figure 2023503970000050
窒素雰囲気下のグローブボックス中において、1-ブロモ-4-(シクロペンチルメチル)ベンゼン(16.0g、66.9mmol)のジオキサン(200mL)中混合物に、エチル 3-エトキシアクリレート(28.9g、200.71mmol)、N-シクロヘキシル-N-メチルシクロヘキサナミン(13.1g、66.9mmol)及びLiCl(8.5g、200.71mmol)を加え、この時点で混合物を室温で10分間撹拌した。次いでPd(PBu(2.1g、4.01mmol)を加え、反応混合物をグローブボックスから取り出した。次いで反応混合物を110℃で16時間撹拌した。溶液を、ブライン(300mL)でクエンチし、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、1,2-ジクロロエタンに溶解し、この混合物に6MのHCl(60mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を、飽和NaHCO水溶液でpH8に調整し、CHCl(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAc)により精製し、標題化合物(5.5g、30%、ケトン/エノール=3:1)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 12.59(s,1Hのエノール)、7.87(d,J=8.4Hz,2Hのケトン)、7.69(d,J=8.4Hz,2Hのエノール)、7.28(d,J=8.4Hz,2Hのケトン)、7.23(d,J=8.4Hz,2Hのエノール)、5.64(s,1Hのエノール)、4.30-4.20(m,4H)、3.98(s,2Hのケトン)、2.69 -2.64(m,4H)、2.15-2.04(m,2H)、1.75-1.63(m,8H)、1.55-1.48(m,4H)、1.34(t,J=7.2Hz,3Hのエノール)、1.27(t,J=7.2Hz,3Hのケトン)、1.23-1.15(m,4H).
工程5:エチル 2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000051
エチル 3-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-オキソプロパノエート(1.83g、6.67mmol)、4-メチル ベンゼンスルホン酸一水和物(104.0mg、0.55mmol)及びエチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(1.30g、5.55mmol)のn-BuOH(10mL)中混合物を、120℃で16時間撹拌した。次いで反応混合物を、エバポレートして乾固にした。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0-50% EtOAc)により精製し、標題化合物(1.20g、40%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.50(s,1H)、7.70(d,J=8.0Hz,2H)、7.42(d,J=8.0Hz,2H)、6.31(s,1H)、4.35(q,J=7.2Hz,2H)、2.67(d,J=7.2Hz,2H)、2.21-2.05(m,1H)、1.71-1.57(m,4H)、1.55-1.45(m,2H)、1.38(t,J=7.2Hz,3H)、1.26-1.18(m,2H);LCMS(ESI):m/z 444.1(M+H)
工程6:2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000052
エチル 2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(1.20g、2.7mmol)の水(15mL)及びEtOH(15mL)中混合物に対し、水酸化リチウム一水和物(1.13g、27.0mmol)を加えた。混合物を90℃で16時間撹拌した。溶液を、1MのHCl水溶液の付加によりpH4に調整した。得られた混合物を、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(950mg、85%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.29(s,1H)、7.70(d,J=8.0Hz,2H)、7.40(d,J=8.0Hz,2H)、6.29(s,1H)、2.67(d,J=7.2Hz,2H)、2.15-2.07(m,1H)、1.70-1.56(m,4H)、1.54-1.43(m,2H)、1.25-1.15(m,2H);LCMS(ESI):m/z 416.1(M+H)
工程7:2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000053
標題化合物(900mg、75%)は、中間体A、工程5で概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(1.0g、2.4mmol)及び3-(フルオロメチル)アゼチジントリフルオロアセテート(1.31g、6.01mmol)から調製された、黄色の固体として供給された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.70(d,J=8.4Hz,2H)、7.40(d,J=8.4Hz,2H)、6.14(s,1H)、4.63(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.18-4.13(m,2H)、3.88-3.85(m,2H)、3.03-2.98(m,1H)、2.68-2.66(m,2H)、2.15-2.08(m,1H)、1.68-1.58(m,4H)、1.53-1.45(m,2H)、1.23-1.19(m,2H);LCMS:m/z 487.1(M+H)
中間体D
エチル 2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレートの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000054
工程1:エチル 2-ブロモ-5,7-ジオキソ-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000055
エチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(22.0g、94mmol)、t-BuONa(27.1g、281.99mmol)及びジエチルマロネート(43.0mL、281.99mmol)のn-BuOH(40.0mL)中混合物を、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を、1MのHCl水溶液でpH4に調整した。混合物を、濾過し、石油エーテル(100mL×2)で洗浄し、EtOAc(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、標題化合物(18g、64%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):5.10(s,1H)、4.31(q,J=7.2Hz,2H)、1.29(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 302.0(M+H)
工程2:エチル 2-ブロモ-5,7-ジクロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000056
POCl(119.0mL、1.28mol)を充填した三つ口フラスコに対し、エチル 2-ブロモ-5,7-ジオキソ-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(30.0g、99.3mmol)及びN,N-ジエチルアニリン(46.0mL、297.9mmol)を加えた。溶液を、100℃で16時間撹拌し、この時点で反応混合物を濃縮してPOClを除去した。残留物を、水(200mL)でクエンチし、EtOAc(200mL×2)で抽出した。有機相を、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-20% EtOAcで溶出)により精製し、標題化合物(10.67g、32%)を明黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.17(s,1H)、4.49(q,J=7.2Hz,2H)、1.47(t,J=7.2Hz,3H).
工程3:エチル 2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000057
エチル 2-ブロモ-5,7-ジクロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(25.0g、73.75mmol)のTHF(180mL)中混合物に対し、1MのNaOH水溶液(185.0mL、0.18mol)を室温で加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応物を、濾過し、真空中で濃縮し、次いで酢酸エチル(80mL×2)で洗浄し、標題化合物(19g、80%)を白色の固体として得た。H NMR(CDOD):5.86(s,1H)、4.38(q,J=7.2Hz,2H)、1.39(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 319.7(M+H)
中間体E
2-ブロモ-5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000058
工程1:2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000059
エチル 2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(45.0g、140.39mmol)及び水酸化リチウム一水和物(58.90g、1.40mol)の混合物を、1:1の水/エタノール(420mL)に溶解し、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、4MのHCl水溶液でpHを4に調整した。沈殿した固体を、収集し、真空中で乾燥させ、標題化合物(40g、97%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):5.30(s,1H);LCMS(ESI):m/z 291.7(M+H)
工程2:2-ブロモ-5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000060
2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(16.7g、57.1mmol)及びHATU(32.6g、85.65mmol)のDMF(70mL)中溶液に対し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(30.5mL、171.3mmol)を加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、3-(フルオロメチル)アゼチジン 塩酸塩(10.8g、85.65mmol)を加えた。得られた反応溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、水(200mL)に注ぎ、DCM(200mL×3)で抽出し、ブライン(200mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。粗有機物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-10% メタノール溶出)により精製し、標題化合物(12g、58%)明黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 5.76(s,1H)、4.63(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.18-4.12(m,2H)、3.86-3.83(m,2H)、3.05-2.91(m,1H).
中間体F
5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000061
2-ブロモ-5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(3.0g、7.43mmol)、2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(2.85g、7.43mmol)のDMF(60mL)中溶液に対し、CsF(3.38g、22.28mmol)、CuI(110mg、1.11mmol)及びPd(dppf)Cl(543mg、0.74mmol)を加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下において110℃で3時間撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、DCM/MeOH(0から20%)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(600mg、21%)を黒色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.61-8.45(m,2H)、5.85(s,1H)、4.59(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.52-4.35(m,1H)、4.25-4.05(m,2H)、3.98-4.84(m,1H)、3.06-2.94(m,1H)、2.64(s,3H);LCMS(ESI):m/z 377.1(M+H)
中間体G
5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000062
標題化合物(800mg、47%)は、中間体Fについて概説した手順に従って、2-ブロモ-5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(中間体E、2.0g、4.68mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(1.73g、4.68mmol)から白色の固体として提供された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.88(d,J=4.8Hz,2H)、7.47(t,J=4.8Hz,1H)、5.47(s,1H)、4.54(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.09-3.95(m,2H)、3.80-3.70(m,2H)、2.97-2.84(m,1H).LCMS(ESI+)m/z 363.1(M+H)
中間体J
5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000063
標題化合物は、中間体Fについて概説した手順に従って、2-ブロモ-5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(中間体E、500mg、1.17mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(432mg、1.17mmol)から調製された。逆相クロマトグラフィー(水/MeCN中0.225% FA)による精製により、白色の固体(50mg、12%)として所望の化合物が提供された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 9.38(s,1H)、8.77-8.69(m,1H)、8.66(d,J=2.0、1H)、6.13(s,1H)、4.54(dd,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.38-4.17(m,1H)、4.15-3.90(m,2H)、3.86-3.66(m,1H)、3.07-2.91(m,1H);LCMS(ESI):m/z 363.0(M+H)
中間体K
2-ブロモ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000064
工程1:エチル 7-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000065
エチル 2-ブロモ-5,7-ジクロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(10.0g、29.5mmol)及びベンジルアルコール(3.0mL、32.45mmol)のアセトニトリル(200mL)中混合物に対し、DBU(9.0g、59.0mmol)を0℃でゆっくりと加えた。次いで溶液を0℃で1時間撹拌し、この時点で反応混合物を濾過した。濾過ケーキを、アセトニトリル(10mL×2)で洗浄し、乾燥させ、標題化合物(4.7g、38%)を明黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.58-7.56(m,2H)、7.55-7.53(m,3H)、5.60(s,1H)、4.33-4.28(q,J=7.2Hz,2H)、1.33-1.26(t,J=7.2Hz,3H).
工程2:2-ブロモ-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000066
エチル 7-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(5.3g、12.91mmol)、(4-イソプロピルフェニル)メタノール(5.8g、38.72mmol)及びt-BuONa(4.3g、45.17mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中混合物を、窒素雰囲気下において90℃で16時間撹拌した。反応混合物を、水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。次いで水層を、2MのHCl水溶液の付加によりpH4に調整し、次いで酢酸エチル(40×2mL)で抽出した。有機相を、ブライン(30mL)で洗浄し、濃縮乾固した。クルードを、酢酸エチル(5mL)で粉砕し、濾過し、標題化合物(3.8g、72%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 405.8(M+H)
工程3:2-ブロモ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000067
標題化合物(280mg、7%)を白色の固体として得た。これは、中間体A、工程5について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(3.30g、8.12mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.33(d,J=7.6Hz,2H)、7.23(d,J=7.6Hz,2H)、5.26-5.24(m,2H)、5.11(br、s、1H)、4.53(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.19-4.01(m,3H)、3.73-3.71(m,1H)、2.91-2.84(m,2H)、1.19(d,J=6.8Hz,6H);LCMS(ESI):m/z 477.0(M+H)
中間体L
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(ジメチルカルバモイル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸の調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000068
工程1:5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル
Figure 2023503970000069
5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(20g、185mmol)のMeCN(500mL)中溶液に対し、NBS(36g、203mmol)を16℃でゆっくりと加え、次いで3時間撹拌した。反応混合物を、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(50mL×2)で洗浄し、濃縮し、粗生成物を得た。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-5%メタノール)により精製し、表題化合物(10g、29%)を得た。LCMS(ESI):m/z 187.0(M+H)
工程2:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニトリル
Figure 2023503970000070
5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(7g、37mmol)、エチル 3-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-オキソプロパノエート(12g、45mmol)及びTsOH・HO(644mg、3.74mmol)のn-ブタノール(100mL)中混合物を、120℃で5時間撹拌した。沈殿した固体を、濾過により収集し、EtOH(20mL)で洗浄し、乾燥させ、標題化合物を白色の固体(6g、40%)として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.10(s,1H)、7.75(d,J=8.4Hz,2H)、7.42(d,J=8.4Hz,2H)、6.26(s,1H)、2.62-2.50(m,1H)、1.82-1.79(m,4H)、1.76-1.69(m,1H)、1.46-1.40(m,4H)、1.39-1.20(m,1H);LCMS(ESI):m/z 396.9(M+H)
工程3:メチル 3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキシレート
Figure 2023503970000071
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニトリル(3.0g、7.55mmol)、トリエチルアミン(8.4mL、60.41mmol)及びPdCl(dppf)(828mg、1.13mmol)の1:1のDMF/メタノール(100mL)中混合物を、50psiの一酸化炭素雰囲気下において80℃で48時間撹拌した。反応混合物を、濃縮してメタノールを除去し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。次いで有機物を、ブライン(100mL×2)で洗浄し、濃縮乾固した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-2%メタノール)により精製し、標題化合物を褐色の固体(1.3g、45%)として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.93(d,J=8.4Hz,2H)、7.31(d,J=8.4Hz,2H)、6.21(s,1H)、3.90(s,3H)、2.62-2.50(m,1H)、1.82-1.79(m,4H)、1.76-1.69(m,1H)、1.46-1.40(m,4H)、1.39-1.20(m,1H);LCMS(ESI):m/z 377.0(M+H)
工程4:3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸
Figure 2023503970000072
メチル 3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキシレート(1g、2.66mmol)、NaOH(0.53g、13.28mmol)の1:1メタノール/水(40mL)中混合物を、室温で5時間撹拌した。次いで反応混合物を、濃縮してメタノールを除去し、水(100mL)で希釈した。溶液を、2MのHCl水溶液でpH3に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、濃縮乾固し、表題化合物を黄色の固体(0.5g、52%)として得た。LCMS(ESI):m/z 363.0(M+H)
工程5:3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000073
3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(400mg、1.1mmol)、N,N-ジメチルアミン 塩酸塩(270mg、3.31mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.91mL、5.52mmol)のDMF(20mL)中溶液にHATU(629mg、1.66mmol)を加え、次いでこれを室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(200mL×3)で抽出し、ブライン(200mL×2)で洗浄し、濃縮乾固した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-2.5%メタノール(methnol))により精製し、標題化合物(400mg、93%)を得た。LCMS(ESI)m/z 390.1(M+H)
工程6:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2,3-ジカルボキシアミド
Figure 2023503970000074
3-シアノ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド(300mg、0.77mmol)の混合物にHSO(10mL)を加え、次いで室温で16時間撹拌した。反応混合物を、水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出し、濃縮し、標題化合物を褐色の固体(300mg、80%の純度)として得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。LCMS(ESI):m/z 408.1(M+H)
工程7:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(ジメチルカルバモイル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000075
得られたクルードな5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2,3-ジカルボキシアミド(200mg)の硫酸(5mL)中溶液に対し、NaNO(135mg、1.96mmol)を0℃の水(5mL)に加え、1時間撹拌した。反応混合物(micture)を、水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出し、濃縮し、標題化合物を褐色の固体(2工程で170mg、81%)として得て、これをそれ以上精製することなく使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.44(s,1H)、7.70(d,J=8.4Hz,2H)、7.45(d,J=8.4Hz,2H)、6.28(s,1H)、3.02(s,3H)、2.86(s,3H)、2.62-2.50(m,1H)、1.82-1.79(m,4H)、1.76-1.69(m,1H)、1.47-1.40(m,4H)、1.39-1.20(m,1H);LCMS(ESI):m/z 409.1(M+H)
中間体M
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000076
工程1:メチル 2-フルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート
Figure 2023503970000077
標題化合物(7.5g、75%)は、実施例3、工程2について概説する手順に従って、メチル 4-ブロモ-3-フルオロベンゾエート(10g、42.9mmol)及び(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(9.9g、47.5mmol)から調製された黄色のオイルとして供給された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.73(dd,J=8.0、1.6Hz,1H)、7.64(dd,J=11.2,1.6Hz,1H)、7.31-7.23(m,1H)、6.03(s,1H)、3.89(s,3H)、2.36-2.35(m,2H)、2.24-2.16(m,2H)、1.79-1.71(m,2H)、1.70-1.63(m,2H).
工程2:メチル 4-シクロヘキシル-3-フルオロベンゾエート
Figure 2023503970000078
標題化合物(7.3g、97%)は、実施例3、工程3について概説する手順に従って、メチル 2-フルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(7.5g、32mmol)から調製された無色のオイルとして供給された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.74(dd,J=8.0、1.6、1H)、7.63(dd,J=10.8,1.6Hz,1H)、7.34-7.17(m,1H)、3.88(s,3H)、2.92-2.77(m,1H)、1.90-1.79(m,4H)、1.78-1.71(m,1H)、1.46-1.35(m,4H)、1.32-1.26(m,1H).
工程3:エチル 3-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-オキソプロパノエート
Figure 2023503970000079
標題化合物(7g、78%、ケトン/エノール=2:1)は、実施例3、工程4について概説する手順に従って、メチル 4-シクロヘキシル-3-フルオロベンゾエート(7.3g、31mmol)から調製される黄色のオイルとして供給された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 12.52(s,1Hのエノール)、7.65(d,J=8.4Hz,1Hのケトン)、7.56(dd,J=10.8,1.2Hz,1Hのケトン)、7.47(d,J=8.4Hz,1Hのエノール)、7.40(dd,J=11.2,1.2Hz,1Hのエノール)、7.32(t,J=8.0Hz,1Hのケトン)、7.27-7.26(m,1Hのエノール)、5.60(s,1Hのエノール)、4.32-4.12(m,4H)、3.92(s,2Hのケトン)、2.92-2.87(m,2H)、1.85-1.82(m,8H)、1.77-1.74(m,2H)、1.47-1.39(m,8H)、1.34-1.30(m,2H)、1.30-1.22(m,6H).
工程4:エチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000080
エチル 3-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-オキソ-プロパノエート(12g、41mmol)、p-TsOH・HO(1.7g、8.9mmol)及びエチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(10g、34mmol)の1-ブタノール(90mL)中混合物を、130℃で5時間撹拌した。反応溶液を濾過し、標題化合物(13g、82%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.65(s,1H)、7.64-7.51(m,3H)、6.35(s,1H)、4.33(q,J=7.2Hz,2H)、2.91-2.85(m,1H)、1.86-1.73(m,5H)、1.56-1.39(m,4H)、1.37-1.34(m,4H).
工程5:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000081
水酸化リチウム一水和物(11.8g、281mmol)及びエチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(13g、28mmol)の水(50mL)及びエタノール(50mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、pHを1NのHCl水溶液で6に調整した。混合物を、濾過し、乾燥させ、標題化合物(9.5g、78%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 433.9(M+H)
工程6:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000082
DIPEA(3.81mL、23mmol)及び2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(2g、4.6mmol)のDMF(10mL)中溶液に対し、HATU(2.7g、6.91mmol)を加え、次いで20分間撹拌した。混合物に3-(フルオロメチル)アゼチジン 塩酸塩(1.2g、9.6mmol)を加え、次いで反応物を2時間撹拌した。反応混合物を、水(100mL)中で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM中0-10%MeOH)により精製し、標題化合物(1g、43%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.63-7.39(m,3H)、6.17(s,1H)、4.59(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.14-4.10(m,2H)、3.89-3.78(m,2H)、3.04-2.93(m,1H)、2.87-2.81(m,1H)、1.83-1.64(m,5H)、1.54-1.21(m,5H).LCMS(ESI):m/z 505.1(M+H)
中間体N
シス-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2、2、2-トリフルオロアセテートの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000083
工程1:Tert-ブチル(4-ジアゾ-3-オキソブタン-2-イル)カルバメート
Figure 2023503970000084
2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(30g、159mmol)、DIPEA(47mL、270mmol)及びイソブチルクロロホルメート(33g、238mmol)のTHF(300mL)中混合物を、0℃で4時間撹拌した。アセトニトリル(200mL)及び(ジアゾメチル)トリメチルシラン(160mL、317mmol)を加え、反応混合物を、0℃で3時間撹拌し、室温に温め、さらに16時間撹拌した。次いで反応混合物を、EtOAc(500mL)で希釈し、ブライン(500mL×2)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-15% EtOAc)により精製し、標題化合物(15g、44%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.28(d,J=7.2Hz,1H)、6.02(s,1H)、3.99(q,J=7.6Hz,1H)、1.38(s,9H)、1.15(d,J=7.6Hz,3H).
工程2:Tert-ブチル 2-メチル-3-オキソアゼチジン-1-カルボキシレート
Figure 2023503970000085
酢酸ロジウム(II)ダイマー(830mg、1.88mmol)、tert-ブチル N-(3-ジアゾ-1-メチル-2-オキソ-プロピル)カルバメート(20g、93.8mmol)及びTEA(0.12mL、0.9mmol)のDCM(300mL)中混合物を、0℃で16時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(150mL)中で希釈し、ブライン(150mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10% EtOAc)により精製し、標題化合物(11.4g、66%)を無色の液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.98-4.88(m,1H)、4.77-4.49(m,2H)、1.49(s,9H)、1.46(d,J=7.2Hz,3H).
工程3:Tert-ブチル 2-メチル-3-メチレンアゼチジン-1-カルボキシレート
Figure 2023503970000086
メチルトリフェニルホスホニウムヨウ化物(52g、129.58mmol)のTHF(300mL)中溶液に対し、t-BuOK(15g、134.97mmol)を0℃で加え、反応物を0℃で30分間撹拌した。この時点でtert-ブチル 2-メチル-3-オキソ-アゼチジン-1-カルボキシレート(10g、53.99mmol)を加え、さらに2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(150mL)中で希釈し、ブライン(150mL×2)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10% EtOAc)により精製し、標題化合物(6g、61%)を無色の液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.95(s,2H)、4.80-4.70(m,1H)、4.49-4.35(m,2H)、1.46(s,9H)、1.42(d,J=6.4Hz,3H).
工程4:シス-tert-ブチル 3-(ヒドロキシメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート
Figure 2023503970000087
tert-ブチル 2-メチル-3-メチレンアゼチジン-1-カルボキシレート(3.0g、16.37mmol)の0℃のTHF(30mL)中溶液に対し、ボラン(THF中1M、24.6mL、24.6mmol)を加えた。溶液を1時間撹拌し、その時点で反応物をメタノール(10mL)でクエンチした。次いで3MのNaOH水溶液(5mL)及び水中30%の過酸化水素(4.1mL、40.9mmol)を0℃で滴下した。反応物を、1時間撹拌し、次いで水(50mL)で希釈した。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。有機相を、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルードを、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中0-18% EtOAc)により精製し、標題化合物(1.6g、49%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.42-4.28(m,1H)、3.90-3.78(m,2H)、3.74-3.66(m,1H)、3.54-3.47(m,1H)、2.71-2.62(m,1H)、1.40(s,9H)、1.35(d,J=6.8Hz,3H).
工程5:シス-tert-ブチル 3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート
Figure 2023503970000088
1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニルフルオリド(2.7g、8.94mmol)及びシス-tert-ブチル 3-(ヒドロキシメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート(1.2g、5.96mmol)のTHF(20mL)中溶液に対し、BTPP(3.73g、11.92mmol)を室温で加えた。溶液を、16時間撹拌し、水(50mL)に注いだ。溶液を、EtOAc(50mL×2)で抽出し、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルードを、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAc)により精製し、標題化合物(1.0g、83%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.74-4.48(m,2H)、4.47-4.40(m,1H)、3.98-3.90(m,1H)、3.60-3.52(m,1H)、2.94-2.78(m,1H)、1.44(s,9H)、1.37(d,J=6.8Hz,3H).
工程6:シス-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2、2、2-トリフルオロアセテート
Figure 2023503970000089
シス-tert-ブチル 3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート(1.0g、4.92mmol)のDCM(5mL)中混合物に対し、TFA(3.5mL、46.97mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その時点で反応物を濃縮し、標題化合物(1g、93%)を無色のオイルとして得た。粗物質を、それ以上精製することなく次の工程に直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.89-4.73(m,2H)、4.70-4.64(m,1H)、4.30-4.18(m,1H)、3.99-3.86(m,1H)、3.23-3.07(m,1H)、1.63-1.58(m,3H).
中間体O
トリイソプロピル((2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アリル)オキシ)シランの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000090
工程1:2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール
Figure 2023503970000091
塩化第1銅(936mg、9.45mmol)、t-BuONa(1.34g、14.18mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(26.41g、104mmol)、及びプロパ-2-イン-1-オール(5.30g、94.54mmol)のトルエン(50mL)中溶液を、バイアルに充填した。バイアルをパージし、窒素で埋め戻した。トリ-tert-ブチルホスフィン(トルエン中10%溶液、26.4mL、11.3mmol)をバイアルに滴下した。最後に、メタノール(7.6mL、189mmol)を溶液に加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc中4MのHCLでクエンチし、濾過した。濾過ケーキを、DCM(100mL)で洗浄し、濃縮乾固した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-17% EtOAc)により精製し、標題化合物(10g、57%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):5.90(s,1H)、5.84(s,1H)、4.25(s,2H)、2.00-1.98(m,1H)、1.28(s,12H).
工程2:トリイソプロピル((2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アリル)オキシ)シラン
Figure 2023503970000092
2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール(1g、5.43mmol)のDCM(30mL)中溶液に対し、クロロトリイソプロピルシラン(2.1g、10.87mmol)及びイミダゾール(0.74g、10.87mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(50mL)中で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(1.0g、54%)を無色の液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 6.06(s,1H)、5.92-5.87(m,1H)、4.37(s,2H)、1.27(s,12H)、1.18-1.10(m,3H)、1.09-1.06(d,J=7.2Hz,18H).
中間体P
エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2023503970000093
エチル 2-ブロモ-5-クロロ-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(10g、31.2mmol)、2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(12g、31.2mmol)、CsF(14g、93.6mmol)、CuI(463mg、4.68mmol)及びPd(dppf)Cl(2.3g、3.12mmol)のDMF(200mL)中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、MeOH/DCM(0-40%)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(3.9g、29%)を黒色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.53(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(d,J=2.4Hz,1H)、5.67(s,1H)、3.91(q,J=7.2Hz,2H)、2.30(s,3H)、0.86(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 333.9(M+H)
中間体Q
エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2023503970000094
工程1:2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル トリフルオロメタンスルホネート
Figure 2023503970000095
2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエタノール(4.8g、27.25mmol)のTHF(50mL)中溶液に対し、NaH(鉱物油中60%、1.2g、29.98mmol)を0℃で加え、次いで混合物を15分間撹拌した。トリフルオロメタンスルホニルクロリド(5.0g、29.98mmol)を、0℃で滴下した。15分後、反応溶液を、水(60mL)に注ぎ、EtOAc(40mL×3)で抽出し、ブライン(40mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、標題化合物(8.4g、98%)を褐色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.59-7.47(m,5H)、5.85(q,J=6.0Hz,1H).
工程2:4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000096
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノール(4.0g、18.18mmol)、CsCO(11.8g、36.35mmol)及び2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル トリフルオロメタンスルホネート(8.4g、27.26mmol)のDMF(50mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。反応溶液を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10% EtOAc)により精製し、標題化合物(3.4g、50%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.51-7.37(m,5H)、6.89(d,J=8.4Hz,2H)、5.47(q,J=6.4Hz,1H)、1.31(s,12H).
工程3:エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000097
エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(700mg、2.1mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.58g、4.2mmol)、NaCO(667mg、6.3mmol)、Xphos-Pd-G2(165mg、0.21mmol)及びXphos(100mg、0.21mmol)のDMSO(20mL)及び水(2mL)中混合物を、窒素雰囲気下において110℃で16時間撹拌した。反応溶液を、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(50mL×2)で洗浄し、濃縮乾固した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中0-5% MeOH)により精製し、クルードな標題化合物(500mg、80%の純度)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 550.1(M+H)
実施例1
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023503970000098
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4、7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(中間体B、40mg、0.09mmol)、N,N-ジメチルアミン 塩酸塩(18mg、0.22mmol)及びDIPEA(0.12mL、0.74mmol)のDMF(3mL)中溶液に対し、HATU(50mg、0.13mmol)を加え、反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(40mL)で希釈し、水(50mL×2)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルードを、分取HPLC(アセトニトリル 0-45/水中0.1% FA、Xtimate C18 15040mm10um)により精製し、標題化合物(8.4mg、20%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.06(s,1H)、7.73(d,J=8.4Hz,2H)、7.45(d,J=8.4Hz,2H)、6.22(s,1H)、4.59(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.14-4.11(m,2H)、3.93-3.73(m,2H)、3.01-2.99(m,7H)、2.69-2.54(m,1H)、1.82-1.79(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.52-1.33(m,4H)、1.32-1.17(m,1H);LCMS(ESI):m/z 480.2(M+H)
実施例2
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000099
工程1:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000100
標題化合物(35mg、38%)は、褐色の固体として提供された。標題化合物は、中間体B、工程1について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.21mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 452.2(M+H)
工程2:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸
Figure 2023503970000101
標題化合物(30mg、85%)は、白色の固体として提供された。標題化合物は、中間体B、工程2について概説した手順に従って、5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド(35mg、0.08mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 453.2(M+H)
工程3:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000102
標題化合物(9.39mg、18%)は、白色の固体として提供された。標題化合物は、実施例1について概説した手順に従って、5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(40mg、0.09mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.95(d,J=8.0Hz,2H)、7.26(d,J=8.0Hz,2H)、6.10(s,1H)、4.60(dd,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.33-4.02(m,4H)、2.95(s,3H)、2.80(s,3H)、2.62-2.60(m,2H)、2.18-2.04(m,1H)、2.00-1.96(m,1H)、1.66-1.62(m,4H)、1.51-1.46(m,2H)、1.21-1.13(m,2H);LCMS(ESI):m/z 480.3(M+H)
実施例3
5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000103
工程1:メチル 4-ブロモ-3,5-ジフルオロベンゾエート
Figure 2023503970000104
4-ブロモ-3,5-ジフルオロ-安息香酸(25.0g、105.5mmol)のMeOH(50mL)中溶液を、0℃で15分間撹拌し、次いでSOCl(25.1g、210.95mmol)を加えた。混合物を60℃で16時間撹拌した。次いで反応混合物を、飽和NHCl水溶液(500mL)で希釈し、酢酸エチル(500×2mL)で抽出した。有機層を、ブライン(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(24.4g、92%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.62-7.58(m,2H)、3.92(s,3H).
工程2:メチル 2,6-ジフルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート
Figure 2023503970000105
メチル 4-ブロモ-3,5-ジフルオロ-ベンゾエート(22.5g、89.63mmol)、NaCO(2.92g、275.9mmol)、2-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(22.57g、108.46mmol)及びPd(dppf)Cl(6.59g、8.96mmol)の1,4-ジオキサン(200mL)中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、室温に冷却し、濾過した。濾液を、収集し、EtOAc(200mL×2)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10%EtOAc)により精製し、標題化合物(21.6g、85.8mmol、96%)を黄色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):7.56-7.47(m,2H)、5.88(br s,1H)、3.92(s,3H)、2.31-2.16(m,4H)、1.82-1.68(m,4H).
工程3:メチル 4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロベンゾエート
Figure 2023503970000106
メチル 2,6-ジフルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(21.65g、85.82mmol)のMeOH(150mL)中混合物に対し、10% Pd/C(1.83g、1.72mmol)を加えた。混合物を、水素雰囲気(1atm)下において80℃で16時間撹拌した。反応混合物を、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(18.82g、86%)を白色の固体として得て、これをそれ以上精製することなく使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.45(d,J=8.8Hz,2H)、3.90(s,3H)、3.07-2.92(m,1H)、1.84-1.80(m,4H)、1.53-1.52(m,1H)、1.41-1.27(m,4H)、1.29-1.23(m,1H).
工程4:エチル 3-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-オキソプロパノエート
Figure 2023503970000107
酢酸エチル(10.85mL、111.02mmol)のTHF(100mL)中溶液に対し、LiHMDS(111mL、111mmol)を-40℃で滴下した。次いでTHF(50mL)中メチル 4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロベンゾエート(18.82g、74.02mmol)を、反応混合物に-40℃で滴下した。得られた溶液を2時間撹拌し、その時点で反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチした。得られた溶液を、EtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(18.9g、82%、ケトン/エノール=3:2)を黄色のオイルとして得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 12.51(s,1Hのエノール)、7.40(d,J=8.8Hz,2H)、7.23(d,J=10.0Hz,2H)、5.56(s,1Hのエノール)、4.32-4.19(m,4H)、3.91(s,2Hのケトン)、3.12-2.93(m,2H)、1.89-1.80(m,8H)、1.79-1.64(m,8H)、1.61-1.57(m,2H)、1.45-1.38(m,2H)、1.34-1.32(m,6H).
工程5:エチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000108
エチル 3-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-オキソプロパノエート(5.0g、16.11mmol)、p-TsOH・HO(833mg、4.83mmol)及びエチル 5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(4.71g、16.11mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を、100℃で16時間撹拌した。次いで反応物を濃縮し、水(50mL)を加えた。得られた溶液を、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中0-5% MeOH)により精製し、標題化合物(3.14g、41%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.48(d,J=9.6Hz,2H)、6.36(s,1H)、4.30(q,J=7.2Hz,2H)、3.04-2.97(m,1H)、1.84-1.69(m,7H)、1.39-1.29(m,6H).
工程6:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000109
水酸化リチウム一水和物(310mg、7.39mmol)及びエチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(355mg、0.74mmol)の水(3mL)及びエタノール(3mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を、濃縮し、4MのHCl水溶液を付加することによりpH4に調整した。混合物をEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、濃縮し、標題化合物(320mg、96%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.47(d,J=9.6Hz,2H)、6.31(s,1H)、3.05-2.91(m,1H)、1.82-1.66(m,8H)、1.35-1.32(m,2H).
工程7:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000110
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(2.0g、4.42mmol)及びDIPEA(3.65mL、22.11mmol)のDMF(15mL)中溶液に対し、HATU(2.52g、6.63mmol)を加えた。溶液を20分間撹拌し、次いで3-(フルオロメチル)アゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(1.16g、9.17mmol)を加えた。反応溶液を、2時間撹拌し、水(50mL)でクエンチした。混合物を、EtOAc(50mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0-10% MeOH)により精製し、標題化合物(1.22g、53%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.70(d,J=10.8Hz,2H)、6.16(s,1H)、4.62(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.35-4.17(m,2H)、4.14-4.09(m,1H)、3.79-3.76(m,1H)、2.97-2.94(m,2H)、1.84-1.69(m,7H)、1.44-1.22(m,3H);LCMS(ESI):m/z 523.1(M+H)
工程8:5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000111
2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(600.0mg、1.15mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン 二塩化パラジウム(83.9mg、0.11mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(223.5mg、1.83mmol)のホルムアミド(1.03g、23mmol)中混合物を、CO(15psi)下において120℃で16時間撹拌した。反応混合物を、水(10mL)中で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(188mg、34%の収率)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 488.2(M+H)
工程9:5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸
Figure 2023503970000112
標題化合物(80mg、43%)は、中間体B、工程2について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド(188mg、0.39mmol)から調製された黄色の固体として提供された。LCMS(ESI):m/z 489.2(M+H)
工程10:5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000113
標題化合物(10.9mg、13%)は、実施例1について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(80mg、0.16mmol)から調製された白色の固体として提供された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.69(d,J=10.8Hz,2H)、6.16(s,1H)、4.60(dd,J=47.6,5.6Hz,2H)、4.42-3.61(m,4H)、3.00-2.90(m,5H)、2.79(s,3H)、1.84-1.76(m,4H)、1.75-1.70(m,1H)、1.39-1.20(m,5H);LCMS(ESI):m/z 516.2(M+H)
実施例4
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000114
工程1:5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000115
標題化合物(200mg、43%)は、中間体B、工程1について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(500mg、0.99mmol)から調製された黄褐色の固体として提供された。LCMS(ESI)m/z 470.2(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸
Figure 2023503970000116
標題化合物(70mg、35%)は、中間体B、工程2について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド(200mg、0.43mmol)から調製された褐色の固体として提供された。LCMS(ESI)m/z 471.2(M+H)
工程3:5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド
Figure 2023503970000117
標題化合物(29.3mg、40%)は、実施例1について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(70mg、0.15mmol)から調製された白色の固体として提供された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.80-7.72(m,2H)、7.40-7.36(m,1H)、6.40(s,1H)、4.63(dd,J=47.2,6.4Hz,2H)、4.60-4.42(m,2H)、4.28-4.25(m,1H)、4.01-3.98(m,1H)、3.08(s,6H)、2.95-2.92(m,2H)、1.90-1.81(m,4H)、1.78-1.76(m,1H)、1.58-1.46(m,4H)、1.34-1.27(m,1H);LCMS(ESI)m/z 498.3(M+H)
実施例5
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023503970000118
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(ジメチルカルバモイル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(中間体K、70mg、0.17mmol)及びDIPEA(0.3mL、1.71mmol)のDMF(5mL)中溶液に対し、HATU(97mg、0.26mmol)を加えた。反応混合物を、室温で10分撹拌し、(2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン 2,2,2-トリフルオロ酢酸(116mg、0.54mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その時点でそれを水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(ジクロロメタン中5%メタノール)により精製し、標題化合物(27.0mg、32%)を灰色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.97-7.85(m,2H)、7.35-7.29(m,2H)、6.13(s,1H)、4.85-4.60(m,3H)、3.95-3.90(m,2H)、2.93-2.71(m,6H)、2.53-2.50(m,2H)、1.85-1.80(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.46-1.19(m,8H);LCMS(ESI):m/z 494.1(M+H)
実施例6
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023503970000119
標題化合物(11.5mg、14%)を、実施例5について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(ジメチルカルバモイル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(70mg、0.17mmol)及び(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(120mg、0.54mmol)から調製した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.97-7.75(m,2H)、7.31-7.29(m,2H)、6.12(s,1H)、4.82-4.63(m,3H)、3.98-3.92(m,2H)、2.93-2.71(m,6H)、2.53-2.50(m,2H)、1.85-1.80(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.46-1.19(m,8H);LCMS(ESI)m/z 494.1(M+H)
実施例7
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000120
工程1:2-(トリブチルスタンニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラジン
Figure 2023503970000121
n-BuSn(1.27g、2.12mmol)及び2-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピラジン(0.2g、1.1mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液に対し、(A-taPhos)PdCl(116mg、0.16mmol)を加えた。混合物を、マイクロウェーブ内のN下において150℃で30分間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、有機層を合わせた。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中5% EtOAc)により精製し、標題化合物(50mg、10%)を無色の液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.88(d,J=2.0Hz,1H)、8.48(d,J=2.0Hz,1H)、1.55-1.46(m,6H)、1.41-1.28(m,12H)、0.86-0.91(m,9H).
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000122
2-(トリブチルスタンニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラジン(45mg、0.10mmol)、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(25mg、0.05mmol)、CuCl(0.76mg、0.01mmol)、CsF(23mg、0.15mmol)及びPd(dppf)Cl(4mg、0.01mmol)のDMAc(2mL)中混合物を、マイクロウェーブ内において140℃で3時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(50mL)中で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機層を、分取TLC(DCM中5% MeOH)により精製し、標題化合物(1.36mg、5%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 9.00-8.85(m,1H)、8.84-8.78(m,1H)、7.96(d,J=7.2Hz,2H)、7.34(d,J=7.2Hz,2H)、6.33(s,1H)、4.70-4.50(m,2H)、4.52-3.85(m,4H)、3.10-2.95(m,1H)、2.65-2.55(m,1H)、1.95-1.85(m,4H)、1.83-1.75(m,1H)、1.58-1.42(m,4H)、1.35-1.30(m,1H);LCMS(ESI):m/z 555.1(M+H)
実施例8
3-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)ピラジン-2-カルボニトリルの調製
Figure 2023503970000123
工程1:3-(トリブチルスタンニル)ピラジン-2-カルボニトリル
Figure 2023503970000124
標題化合物(1.68g、40%)は、実施例7、工程1について概説した手順に従って、3-クロロピラジン-2-カルボニトリル(1.5g、10.75mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.85-8.82(m,1H)、8.50-8.46(m,1H)、1.70-1.58(m,6H)、1.36-1.31(m,12H)、0.93-0.89(m,9H).
工程2:3-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)ピラジン-2-カルボニトリル
Figure 2023503970000125
標題化合物(8.2mg、1%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、3-(トリブチルスタンニル)ピラジン-2-カルボニトリル(1.68g、4.25mmol)及び2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(600mg、1.23mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 9.00-8.70(m,2H)、8.00-7.90(m,2H)、7.50-7.30(m,2H)、6.29(s,1H)、4.70-4.55(m,2H)、4.49-3.83(m,4H)、3.10-2.95(m,1H)、2.70-2.55(m,1H)、1.95-1.85(m,4H)、1.85-1.75(m,1H)、1.57-1.45(m,4H)、1.39-1.32(m,1H);LCMS(ESI):m/z 512.1(M+H)
以下の化合物は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(中間体A)及び対応するスタンナン試薬から調製された。対応するスタンナン試薬は、実施例7、工程1について概説した手順に従って、アリールクロリド及び(A-taPhos)PdClから調製された。
Figure 2023503970000126
Figure 2023503970000127
Figure 2023503970000128
実施例15
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000129
化合物(8.72mg、4%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200.0mg、0.41mmol))及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(303mg、0.82mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.90-8.88(m,2H)、7.90(d,J=8.0Hz,2H)、7.50-7.48(m,1H)、7.35(d,J=8.0Hz,2H)、6.29(s,1H)、4.62(dd,J=47.6,6.0Hz,2H)、4.33-4.30(m,2H)、4.13-4.11(m,1H)、4.05-4.03(m,1H)、3.01-2.98(m,1H)、2.61-2.59(m,1H)、1.92-1.88(m,4H)、1.80-1.78(m,1H)、1.57-1.43(m,4H)、1.37-1.28(m,1H);LCMS(ESI):m/z 487.2(M+H)
以下の標題化合物は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及びアリールスタンナンから調製された。対応するスタンナン試薬は市販されている。
Figure 2023503970000130
Figure 2023503970000131
実施例19
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(オキサゾール-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000132
工程1:2-(トリブチルスタンニル)オキサゾール
Figure 2023503970000133
オキサゾール(4g、57.92mmol)のTHF(40mL)中溶液に対し、窒素雰囲気下において-78℃でn-BuLi(26mL、63.71mmol)を滴下した。反応混合物を15分間撹拌し、次いでn-BuSnCl(20g、61.81mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮し、標題化合物(20.7g、99%)を濃いピンク色のオイルとして得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.85(s,1H)、7.19(s,1H)、1.62-1.59(m,6H)、1.37-1.32(m,12H)、0.93-0.90(m,9H).
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(オキサゾール-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000134
標題化合物(19.8mg、10%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-(トリブチルスタンニル)オキサゾール(294mg、0.82mmol)及び2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(0.2g、0.41mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.11(s,1H)7.87-7.85(m,2H)7.50-7.36(m,3H)、6.28(s,1H)、4.62-4.48(m,2H)、4.39-4.14(m,2H)、4.08-3.98(m,2H)、3.01-2.95(m,1H)、2.63-2.60(m,1H)、1.90-1.87(m,4H)、1.79-1.75(m,1H)、1.53-1.46(m,4H)、1.34-1.30(m,1H);LCMS(ESI):m/z 476.2(M+H)
実施例20
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023503970000135
工程1:2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド
Figure 2023503970000136
標題化合物(3.8g、71%)は、中間体A、工程5について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(5.0g、12.01mmol)及びジメチルアミン 塩酸塩(1.9g、24.02mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 443.1(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド
Figure 2023503970000137
標題化合物(12mg、8%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(150mg、0.34mmol)及び2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(194mg、0.51mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.57(s,1H)、8.58-8.53(m,2H)、7.70(d,J=8.0Hz,2H)、7.44(d,J=8.0Hz,2H)、6.11(s,1H)、2.87(s,6H)、2.74(s,3H)、2.63-2.60(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.74-1.70(m,1H)、1.51-1.37(m,4H)、1.32-1.24(m,1H);LCMS(ESI):m/z 457.2(M+H)
実施例21
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000138
標題化合物(26mg、17%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(150mg、0.30mmol)及び2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(170mg、0.45mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.54(s,1H)、8.64-8.59(m,2H)、7.67-7.60(m,2H)、7.58-7.53(m,1H)、6.25(s,1H)、4.49(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.21-3.40(m,4H)、2.92-2.86(m,2H)、2.67(s,3H)、1.84 -1.81(m,4H)、1.78-1.72(m,1H)、1.56-1.32(m,5H);LCMS(ESI):m/z 519.3(M+H)
実施例22
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000139
標題化合物(18.1mg、18%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.20mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(109mg、0.30mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.00-8.90(m,2H)、7.80-7.60(m,2H)、7.60-7.40(m,2H)、6.13(s,1H)、4.70-4.46(m,2H)、4.20-3.95(m,2H)、3.90-3.65(m,2H),3.00-2.80(m,2H)、1.85-1.75(m,4H)、1.75-1.70(m,1H)、1.57-1.40(m,4H)、1.32-1.25(m,1H);LCMS(ESI):m/z 505.1(M+H)
実施例23
5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000140
標題化合物(17mg、11%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(150mg、0.31mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(170mg、0.46mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.08(s,1H)、8.74-8.58(m,2H)、7.80-7.70(m,2H)、7.45-7.37(m,1H)、6.13(s,1H)、4.61(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.24-3.67(m,4H)、3.00-2.90(m,1H)、2.90-2.80(m,1H)、1.85-1.75(m,4H)、1.75-1.65(m,1H)、1.54-1.38(m,4H)、1.34-1.25(m,1H);LCMS(ESI):m/z 505.2(M+H)
実施例24
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000141
標題化合物(14.80mg、30%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(50.0mg、0.10mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(75.70mg、0.21mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.55(s,1H)、8.97(d,J=4.8Hz,2H)、7.72(d,J=8.4Hz,2H)、7.58(t,J=4.8Hz,1H)、7.41(d,J=8.4Hz,2H)、6.13(s,1H)、4.53(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.16-3.74(m,2H)、3.55-3.40(m,2H)、2.98-2.86(m,1H)、2.68(d,J=7.2Hz,2H)、2.18-2.07(m,1H)、1.69-1.57(m,4H)、1.55-1.43(m,2H)、1.25-1.18(m,2H).LCMS(ESI):m/z 487.1(M+H)
実施例25
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000142
標題化合物(22.8mg、45%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(50.0mg、0.10mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(75.0mg、0.21mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.62(s,1H)、9.18(s,1H)、8.75-8.70(m,2H)、7.85-7.69(m,2H)、7.38(d,J=6.8Hz,2H)、6.15(s,1H)、4.57(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.15-3.50(m,4H)、2.94-2.86(m,1H)、2.68(d,J=7.2Hz,2H)、2.16-2.07(m,1H)、1.69-1.57(m,4H)、1.53-1.45(m,2H)、1.23-1.16(m,2H).LCMS(ESI):m/z 487.2(M+H)
実施例26
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(5-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000143
工程1:2-メチル-5-(トリブチルスタンニル)ピラジン
Figure 2023503970000144
2-ブロモ-5-メチル-ピラジン(1g、5.78mmol)及びトリブチルクロロスタンナン(3.16g、9.71mmol)のTHF(15mL)中溶液に対し、n-BuLi(2.8mL、7.0mmol)を-78℃で滴下し、さらに2時間この温度で滴下した。反応物を、水(50mL)でクエンチし、ヘキサン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。クルードを、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-10% 酢酸エチル)により精製し、標題化合物(600mg、27%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.62(s,1H)、8.42(s,1H)、2.51(s,3H)、1.59-1.49(m,6H)、1.36-1.30(m,6H)、1.15(t,J=8.0Hz,6H)、0.88(t,J=7.2Hz,9H).
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(5-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000145
標題化合物(34mg、17%)を、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200mg、0.41mmol)及び2-メチル-5-(トリブチルスタンニル)ピラジン(314mg、0.82mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 10.57(s,1H)、9.27(s,1H)、8.61(s,1H)、7.66(d,J=8.0Hz,2H)、7.40(d,J=8.0Hz,2H)、6.31(s,1H)、4.42(dd,J=46.8,4.8Hz,2H)、4.25-3.68(m,4H)、2.82-2.79(m,1H)、2.70(s,3H)、2.63-2.58(m,1H)、1.93-1.89(m,4H)、1.83-1.79(m,1H)、1.47-1.44(m,4H)、1.36-1.27(m,1H).LCMS(ESI)m/z 501.3(M+H)
以下の化合物は、実施例26、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及びスタンナン試薬から調製された。対応するスタンナン試薬は、実施例26、工程1について概説した手順に従って、臭化アリール及びn-BuLiから調製される。
Figure 2023503970000146
Figure 2023503970000147
実施例30
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000148
工程1:4-ヨード-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール
Figure 2023503970000149
4-ヨード-5-メチル-1H-イミダゾール(2.5g、12mmol)のTHF(25mL)中溶液に対し、NaH(0.53g、13.2mmol、鉱物油中60wt%)を0℃で加え、これを30分間撹拌した。ヨウ化メチル(3.4mL、55mmol)を加え、反応混合物の温度を室温に上昇させ、4時間撹拌した。反応混合物を、水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、標題化合物(1.1g、41%)を淡黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.41(s,1H)、3.60(s,3H)、2.21(s,3H).
工程2:1,5-ジメチル-4-(トリブチルスタンニル)-1H-イミダゾール
Figure 2023503970000150
4-ヨード-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール(500mg、2.2mmol)のTHF(5mL)中溶液に対し、イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中2M、1.2mL、2.3mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を、室温に温め、1.5時間撹拌した。トリブチルクロロスタンナン(1.48g、4.55mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、飽和NHCl(50mL×2)水溶液でクエンチし、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、標題化合物(0.85g、98%)を無色のオイルとして得た。LCMS(ESI)m/z 387.0(M+H)
工程3:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000151
Pd(t-BuP)(15mg、0.03mmol)、CsF(160mg、1.0mmol)、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.21mmol)及び1,5-ジメチル-4-(トリブチルスタンニル)-1H-イミダゾール(316mg、0.82mmol)のDMA(4mL)中懸濁液を、120℃で16時間撹拌した。混合物を、水(50mL)に希釈し、酢酸エチル(10mL×5)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルードを、逆相分取HPLC(27%-57%の勾配で0.2%FA/HO -MeCN、Xtimate C18 15040mm10um)によりさらに精製し、標題化合物(27mg、27%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.93-7.89(br s,2H)、7.30-7.25(m,3H)、6.12(s,1H)、4.59(d,J=47.6,5.6Hz,2H)、4.36-3.81(m,4H)、3.74(s,3H)、2.96-2.88(m,1H)、2.62-2.57(m,1H)、2.54(s,3H)、1.82-1.80(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.47-1.40(m,4H)、1.30-1.24(m,1H);LCMS(ESI):m/z 503.3(M+H)
実施例31
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1-エチル-1H-イミダゾール-4-イル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000152
標題化合物(70.3mg、34%)は、実施例30、工程1-3について概説した同様の手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び4-ヨード-1H-イミダゾールから調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.00-7.84(m,4H)、7.23-7.18(m,2H)、6.10(s,1H)、4.60(d,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.10-4.10(m,4H)、3.89-3.80(m,2H)、2.98-2.92(m,1H)、2.59-2.56(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.31-1.53(m,7H)、1.29-1.26(m,1H);LCMS(ESI)m/z 503.3(M+H)
実施例32
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000153
標題化合物(40.7mg、10%)は、実施例30、工程2-3について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾールから調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.40(br s,1H)、7.89-7.62(m,4H)、7.39-7.35(m,2H)、6.11(s,1H)、4.61(d,J=47.6,5.6Hz,2H)、4.15(s,2H)、3.88-3.83(m,5H)、3.01-2.90(m,1H)、2.97-2.92(m,1H)、1.89-1.75(m,4H)、1.77-1.69(m,1H)、1.45-1.37(m,4H)、1.32-1.22(m,1H);LCMS(ESI):m/z 489.1(M+H)
実施例33
(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000154
工程1:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000155
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(中間体B、300mg、0.66mmol)のDMF(5mL)中溶液に対し、2-メチルアゼチジン 塩酸塩(210mg、2.0mmol)及びDIPEA(0.32mL、1.95mmol)を加えた。この反応混合物に対し、PyBOP(520mg、0.99mmol)を加えた。溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、溶液を、1MのHCl水溶液の付加によりpH6に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM中10% MeOH)により精製し、標題化合物(300mg、42%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 506.3(M+H)
工程2:(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000156
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(150mg、0.3mmol)を、SFC(Chiralpak AD、均一濃度の25% MeOH w/0.1% NHOH)により分離し、エナンチオマーA(SFCの1番目のピーク、19.3mg、13%)及びエナンチオマーB(SFCの2番目のピーク、21.3mg、14%)を、共に白色の固体として得た。
エナンチオマーA:H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.93-7.91(m,2H)、7.32(d,J=8.0Hz,2H)、6.31(s,1H)、4.48-4.50(m,4H)、4.49-3.83(m,5H)、3.07-3.03(m,1H)、2.58-2.56(m,2H)、1.99-1.73(m,6H)、1.59-1.26(m,8H);LCMS(ESI):m/z 506.3(M+H)
エナンチオマー(Enantioner)B:H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.86-7.83(m,2H)、7.39(d,J=7.2Hz,2H)、6.32(s,1H)、4.64-4.54(m,4H)、4.45-3.96(m,5H)、3.03-2.98(m,1H)、2.61-2.58(m,2H)、1.92-1.77(m,6H)、1.59-1.26(m,8H);LCMS(ESI):m/z 506.2(M+H)
実施例34
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N-エチル-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-N-メチル-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023503970000157
標題化合物(32.6mg、30%)は、実施例33、工程1について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(中間体B、100mg、0.22mmol)及びN-エチル-メチルアミン(39.2mg、0.66mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.92-7.82(m,2H)、7.38-7.26(m,2H)、6.05(s,1H)、4.60(d,J=47.6,5.6Hz,2H)、4.06-3.82(m,2H)、3.80-3.72(m,2H)、3.46-3.40(m,1H)、3.18-3.13(m,1H)、2.93(s,3H)、2.80-2.77(m,1H)、2.59-2.51(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.70-1.66(m,1H)、1.47-1.29(m,4H)、1.24-1.18(m,1H)、1.14-0.98(m,3H).LCMS(ESI):m/z 494.3(M+H)
実施例35
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピロリジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000158
標題化合物(40.01mg、35%)は、実施例33、工程1について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボン酸(中間体B,100mg、0.22mmol)及びピロリジン(47mg、0.66mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.95-7.85(m,2H)、7.32(d,J=5.6Hz,2H)、6.09(s,1H)、4.59(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.49-3.49(m,4H)、3.47-3.42(m,4H)、3.05-2.85(m,1H)、2.59-2.55(m,1H)、1.87-1.76(m,8H)、1.75-1.67(m,1H)、1.46-1.34(m,4H)、1.30-1.23(m,1H);LCMS(ESI):m/z 506.3(M+H)
実施例36
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000159
ピリジン-3-イルボロン酸(101mg、0.82mmol)のDMSO(4mL)及び水(0.4mL)中溶液に対し、Xphos Pd G(34.7mg、0.04mmol)、Xphos(19.6mg、0.04mmol)、CsCO(402mg、1.23mmol)及び2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200mg、0.41mmol)を加えた。次いで反応混合物を、マイクロウェーブ内の窒素雰囲気下において120℃で2時間撹拌した。反応混合物に対して水(10mL)を加え、それを、2MのHCl水溶液の付加によりpH5に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルードを、分取TLC(DCM中に10%メタノール)により精製し、標題化合物(78.1mg、39%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.80-12.21(m,1H)、8.97(s,1H)、8.63(s,1H)、8.19(d,J=8.0Hz,1H)、7.81-7.75(m,2H)、7.52-7.50(m,1H)、7.41(d,J=6.8Hz,2H)、6.13(s,1H)、4.59(dd,J=46.8,6.0Hz,2H)、4.10-4.02(m,2H)、3.85-3.79(m,2H)、2.96-2.92(m,1H)、2.62-2.58(m,1H)、1.84-1.80(m,4H)、1.74-1.71(m,1H)、1.52-1.34(m,4H)、1.31-1.22(m,1H);LCMS(ESI):m/z 486.3(M+H)
実施例37
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000160
標題化合物(18.2mg、9.0%)は、実施例36について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200.0mg、0.40mmol)及びフェニルボロン酸(100mg、0.8mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.33(s,1H)、7.79(d,J=6.4Hz,2H)、7.73(d,J=8.0Hz,2H)、7.51-7.41(m,5H)、6.13(s,1H)、4.51(dd,J=46.8,6.0Hz,2H)、4.17-3.37(m,4H)、2.92-2.83(m,1H)、2.70-2.60(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.74 -1.71(m,1H)、1.52-1.36(m,4H)、1.32-1.24(m,1H);LCMS(ESI):m/z 485.1(M+H)
実施例38
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(オキサゾール-5-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000161
標題化合物(43.0mg、22%)は、実施例36について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200mg、0.41mmol)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(161mg、0.82mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.46(s,1H)、7.96-7.93(m,2H)、7.79(s,1H)、7.31(d,J=7.6Hz,2H)、6.09(s,1H)、4.62(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.37-4.03(m,3H)、3.84-3.82(m,1H)、2.97-2.94(m,1H)、2.58-2.55(m,1H)、1.82-1.80(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.48-1.34(m,4H)、1.30-1.21(m,1H);LCMS(ESI):m/z 476.2(M+H)
実施例39
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000162
工程1:シス-2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000163
標題化合物(700mg、64%)は、中間体A、工程5について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(900mg、2.16mmol)及びシス-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(939mg、4.32mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.65(br s,1H)、7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.44(d,J=8.4Hz,2H)、6.13(m,1H)、4.82-4.57(m,3H)、4.05-3.97(m,1H)、3.88-3.79(m,1H)、3.03-2.98(m,1H)、2.63-2.60(m,1H)、1.82-1.79(m,4H)、1.73-1.70(m,1H)、1.51-1.20(m,8H).LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
工程2:シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000164
標題化合物(100mg、66%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(150mg、0.30mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(220mg、0.60mmol)から調製された。
工程3:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000165
シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、分取SFC(条件:DAICEL CHIRALPAK AD-H(250mm30mm,5um)、0.1% NHO EtOH)により分離し、異性体A(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン;19mg、14%)及び異性体B(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;19mg、14%)を得た。
異性体A、SFCの2番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.73(br s,1H)、9.20-9.19(m 1H)、8.77-8.68(m,2H)、7.77-7.74(m,2H)、7.41(br d,J=7.2Hz,2H)、6.12(s,1H)、4.75-4.48(m,3H)、4.20-3.62(m,2H)、2.98-2.94(m,1H)、2.62-2.60(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.74-1.70(m,1H)、1.47-1.24(m,8H);LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
異性体B、SFCの4番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.73(br s,1H)、9.20-9.18(m,1H)、8.76-8.69(m,2H)、7.78-7.76(m,2H)、7.41(d,J=7.6Hz,2H)、6.12(s,1H)、4.72-4.54(m,3H)、4.19-3.56(m,2H)、2.97-2.93(m,1H)、2.62-2.60(m,1H)、1.83-1.80(m,4H)、1.74-1.70(m,1H)、1.48-1.30(m,8H);LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
実施例40
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000166
工程1:シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000167
標題化合物(30mg、20%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(実施例39から、150mg、0.30mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(220mg、0.60mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000168
シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、SFC(条件:DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm30mm,5um)、0.1%NHO MeOH)により分離し、異性体A(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの4番目のピーク、4.6mg、11%)を白色の固体及びクルードな2番目のピークとして得て、これをSFC((カラム:Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm,5um);条件:0.1%NHO/MeOH))によりさらに精製し、異性体B(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;8.2mg、20%)を白色の固体として得た。
異性体A、SFCの4番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.86-8.83(m,2H)、7.97-7.95(m,2H)、7.44-7.42(m,1H)、7.30(d,J=7.6Hz,2H)、6.06(s,1H)、4.79-4.56(m,3H)、4.22-3.95(m,2H)、2.99-2.96(m,1H)、2.52-2.50(m 1H)、1.84-1.80(m,4H)、1.74 -1.70(m,1H)、1.50-1.35(m,8H).LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
異性体B、SFCの2番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.87-8.85(m,2H)、7.97-7.96(m,2H)、7.48-7.46(m,1H)、7.33(d,J=7.2Hz,2H)、6.15(s,1H)、4.79-4.58(m,3H)、4.34-3.65(m,2H)、3.01-2.98(m,1H)、2.62-2.56(m,1H)、1.85-1.82(m,4H)、1.74-1.70(m,1H)、1.52-1.30(m,7H)、1.29-1.27(m,1H).LCMS(ESI);m/z 501.3(M+H)
実施例41
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000169
工程1:シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000170
標題化合物(140mg、54%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(250mg、0.50mmol)及び2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(286mg、0.75mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 515.2(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000171
シス-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、SFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK IG(250mm30mm,10um);条件:0.1% NHO ETOHにより分離し、異性体A(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの4番目のピーク、23.7mg、24%)を白色の固体及びクルードな2番目のピークとして得て、これをSFC(DAICEL CHIRALPAK AD(250mm30mm,10um)、0.1%NHO ETOH、40%)によりさらに分離し、異性体B(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;19.0mg、19%)を白色の固体として得た。
異性体A、SFCの4番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.48-8.45(m,2H)、7.96-7.64(m,2H)、7.33-7.28(m,2H)、6.11(s,1H)、4.89-4.39(m,3H)、3.90-3.86(m,2H)、2.97-2.58(m,2H)、2.53(s,3H)、1.80-1.76(m,4H)、1.71-1.68(m,1H)、1.49-1.11(m,8H).LCMS(ESI):m/z 515.3(M+H)
異性体B、SFCの2番目のピーク;H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.40(br s,1H)、8.54-8.50(m 2H)、7.79-7.77(m,2H)、7.38-7.36(m,2H)、6.10(s,1H)、4.75-4.27(m,3H)、3.86-3.84(m,2H)、2.87-2.86(m,2H)、2.58-2.56(m,3H)、1.80-1.76(m,4H)、1.70-1.68(m,1H)、1.48-1.21(m,8H);LCMS(ESI):m/z 515.3(M+H)
実施例42
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000172
工程1:シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000173
標題化合物(250mg、70%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(350.0mg、0.70mmol)及び2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(401.0mg、1.05mmol)から調製された。
工程2:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000174
シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、SFC(条件:Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm、5um)、Supercritical DAICEL CHIRALPAK IG(250mm30mm、10um)0.1%NHO EtOH)により分離し、異性体A(5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの4番目のピーク、23.6mg、11%)及びクルードな2番目のピークを得て、これを SFC(条件:Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm、5um)、Supercritical 0.1% NHO、EtOH)によりさらに精製し、異性体B(5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;20.6mg、9%)を白色の固体として得た。
異性体A、H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.41(s,1H)、8.66-8.48(m,2H)、7.90-7.70(m,2H)、7.45-7.31(m,2H)、6.17(s,1H)、4.74-4.49(m,4H)、3.91-3.83(m,1H)、2.98-2.86(m,1H)、2.73-2.62(m,5H)、2.17-2.12(m,1H)、1.73-1.59(m,4H)、1.55-1.46(m,2H)、1.33-1.13(m,5H);LCMS(ESI):m/z 515.2(M+H)
異性体B、H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.48(s,1H)、8.65-8.54(m,2H)、7.80-7.70(m,2H)、7.39(d,J=7.6Hz,2H)、6.17(s,1H)、4.70-4.35(m,4H)、3.89-3.83(m,1H)、2.95-2.86(m,1H)、2.76-2.60(m,5H)、2.14-2.09(m,1H)、1.71-1.57(m,4H)、1.54-1.44(m,2H)、1.33-1.17(m,5H);LCMS(ESI):m/z 515.1(M+H)
実施例43
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000175
工程1:シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000176
標題化合物(160mg、64%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(250mg、0.50mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(369mg、1.0mmol)から調製された。
工程2:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000177
シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、SFC(条件:DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm30mm,5um)、Supercritical 0.1% NHO、MeOH)により精製して微量なトランスアゼチジン異性体(30mg)を除去した。得られたシスラセミ化合物(90mg)を、分取SFC(Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm,5um)、Supercritical 0.1%NHO/MeOH)によりさらに溶解し、異性体A(5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの1番目のピーク、12.8mg、14%)及び異性体B(5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの2番目のピーク、8.6mg、10%)を、共に白色の固体として得た。
異性体A、H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.69(s,1H)、8.95(d,J=4.8Hz,2H)、7.80-7.64(m,2H)、7.58-7.50(m,1H)、7.38(d,J=7.6Hz,2H)、6.10(s,1H)、4.72-4.24(m,3H)、4.10-3.52(m,2H)、2.98-2.85(m,1H)、2.67(d,J=7.6Hz,2H)、2.18-2.06(m,1H)、1.71-1.57(m,4H)、1.56-1.43(m,3H)、1.27-1.13(m,3H)、1.09-0.91(m,1H);LCMS(ESI):m/z 501.3(M+H)
異性体B、H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.70(s,1H)、8.97-8.82(m,2H)、7.98-7.81(m,2H)、7.52-7.43(m,1H)、7.36-7.24(m,2H)、6.08(s,1H)、4.89-4.57(m,3H)、4.10-3.83(m,2H)、2.99-2.86(m,1H)、2.64(d,J=7.2Hz,2H)、2.12-2.06(m,1H)、1.64-1.57(m,4H)、1.52-1.45(m,3H)、1.23-1.16(m,3H)、1.06-0.94(m,1H);LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
実施例44
5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000178
工程1:シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000179
標題化合物(100mg、50%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、シス-2-ブロモ-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(200mg、0.40mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(295mg、0.80mmol)から白色の固体として調製された。
工程2:5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-((2R,3R)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000180
シス-5-(4-(シクロペンチルメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンを、分取SFC(DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm30mm、5um)、Supercritical 0.1% NHO MeOH)により分離し、異性体A(SFCの4番目のピーク、24.7mg、25%)を白色の固体及び2番目のピークのクルードとして得て、これをSFC(Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm、5um)、0.1% NHO EtOH)によりさらに精製し、異性体B(SFCの2番目のピーク、25.2mg、25%)を白色の固体として得た。
異性体A、SFCの4番目のピーク(OJ).H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.78(s,1H)、9.22(s,1H)、8.86-8.64(m,2H)、7.73(d,J=7.2Hz,2H)、7.40(d,J=7.6Hz,2H)、6.14(s,1H)、4.72-4.28(m,3H)、4.10-3.64(m,2H)、3.02-2.87(m,1H)、2.67(d,J=7.6Hz,2H)、2.21-2.06(m,1H)、1.71-1.56(m,4H)、1.56-1.41(m,3H)、1.26-1.15(m,3H)、1.05-1.85(m,1H).LCMS(ESI):m/z 501.3(M+H)
異性体B、SFCの2番目のピーク(OJ).H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.74(s,1H)、9.22(s,1H)、8.87-8.63(m,2H)、7.73(d,J=7.6Hz,2H)、7.40(d,J=7.6Hz,2H)、6.13(s,1H)、4.72-4.52(m,3H)、4.10-3.50(m,2H)、2.98-2.89(m,1H)、2.67(d,J=7.6Hz,2H)、2.18-2.07(m,1H)、1.70-1.58(m,4H)、1.54-1.43(m,3H)、1.24-1.17(m,2H)、1.08-0.84(m,1H).LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
実施例45
3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000181
標題化合物(3mg、2%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-5-((4-イソプロピルベンジル)オキシ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.21mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(154mg、0.42mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDOD):δ 9.19(s,1H)、8.64-8.62(m,1H)、8.55-8.53(m,1H)、7.36(d,J=8.0Hz,2H)、7.23(d,J=8.0Hz,2H)、5.45-5.30(m,3H)、4.62-4.49(m,2H)、4.30-4.25(m,2H)、4.21-4.12(m,1H)、3.99-3.97(m,1H)、3.03-2.83(m,2H)、1.24(d,J=7.2Hz,6H);LCMS(ESI):m/z 477.2(M+H)
実施例46
5-((4-(Tert-ブチル)ベンジル)オキシ)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000182
工程1:2-ブロモ-5-((4-(tert-ブチル)ベンジル)オキシ)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000183
標題化合物(100mg、21%)は、中間体J、工程2-3について概説した手順に従って、エチル 7-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(350mg、0.96mmol)及び(4-(tert-ブチル)フェニル)メタノール(240mg、1.44mmol)から調製された。LCMS(ESI):m/z 490.9(M+H)
工程2:5-((4-(Tert-ブチル)ベンジル)オキシ)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000184
標題化合物(20mg、16%)は、実施例7、工程2について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-((4-(tert-ブチル)ベンジル)オキシ)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(120mg、0.24mmol)及び2-(トリブチルスタンニル)ピラジン(180mg、0.49mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.12(s,1H)、8.72-8.70(m,1H)、8.67(d,J=2.4Hz,1H)、7.45-7.43(m,4H)、5.47(br s,1H)、5.29(s,2H)、4.52(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.11-3.57(m,4H)、2.91-2.89(m,1H)、1.28(s,9H);LCMS(ESI):m/z 491.1(M+H)
実施例47
5-((4-(Tert-ブチル)ベンジル)オキシ)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000185
5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(70mg、0.19mmol)の1,4-ジオキサン(7mL)中混合物に対し、NaH(15mg、0.38mmol、鉱物油中60%)を加えた。混合物を、室温で15分間を撹拌し、次いで(4-(tert-ブチル)フェニル)メタノール(48mg、0.29mmol)及びt-BuONa(37mg、0.39mmol)。混合物を、100℃で20時間撹拌し、次いで水(50mL)に注いだ。混合物を、1MのHCl水溶液の付加によりpH6に調整した。水性相を凍結乾燥させ、混合物を逆相HPLC(均一濃度、0.04% NHO及び10mM NHHCO-MeCNで改質した水、Xtimate C18 10μ 250mm 50mmカラム)により精製し、標題化合物(5.6mg、6%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.85-8.83(m,2H)、7.45-7.39(m,5H)、5.38-5.33(m,3H)、4.54(dd,J=47.2,5.6Hz,2H)、4.30-4.09(m,2H)、4.01-3.95(m,2H)、3.03-2.88(m,1H)、1.33(s,9H).LCMS(ESI):m/z 491.3(M+H)
実施例48
5-(4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000186
工程1:4’-クロロ-4,4-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,1’-ビフェニル
Figure 2023503970000187
2-(4,4-ジフルオロシクロヘキセン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(702mg、2.87mmol)、1-ブロモ-4-クロロベンゼン(500mg、2.61mmol)、NaCO(831mg、7.83mmol)及びPd(dppf)Cl(191mg、0.26mmol)の1,4-ジオキサン(6mL)中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。次いで反応混合物を水(30mL)で希釈し、得られた溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテルで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(550mg、92%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.31-7.29(m,4H)、5.92-5.90(m,1H)、2.78-2.65(m,4H)、2.25-2.14(m,2H).
工程2:2-(4’,4’-ジフルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000188
4’-クロロ-4,4-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,1’-ビフェニル(550mg、2.41mmol)、Xphos Pd G(203mg、0.24mmol)及びXphos(115mg、0.24mmol)、並びにBPin(1.07g、4.2mmol)、KOAc(709mg、7.23mmol)の1,4-ジオキサン中混合物を、100℃で16時間撹拌した。得られた溶液を、水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc(100:3)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(500mg、65%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.78(d,J=8.0Hz,2H)、7.38(d,J=8.4Hz,2H)、5.97(s,1H)、2.76-2.71(m,4H)、2.24-2.12(m,2H)、1.35(s,12H).
工程3:2-(4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000189
2-(4’,4’-ジフルオロ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(500mg、1.56mmol)のメタノール(10mL)中の混合物に対し、炭素上の10% Pd(333mg、0.31mmol)を加え、混合物を、水素雰囲気(1atm)下において20℃で16時間撹拌した。反応混合物を、濾過し、濃縮し、標題化合物(440mg、87%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.77(d,J=8.0Hz,2H)、7.24(d,J=8.0Hz,2H)、2.65-2.53(m,1H)、2.28-2.16(m,2H)、1.97-1.79(m,6H)、1.34(s,12H).
工程4:5-(4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000190
5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.28mmol)のDMSO(5mL)及び水(0.5mL)中混合物に対し、Xphos Pd G(24mg、0.03mmol)、Xphos(14mg、0.03mmol)、2-[4-(1-シクロペンチルシクロプロピル)フェニル]-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(130mg、0.41mmol)、NaCO(89mg、0.83mmol)を加え、これを100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、室温に冷却し、次いで1MのHCl水溶液でpH4に調整した。溶液を、EtOAc(20mL×3)で抽出し、水(30mL×2)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取TLC(DCM中5% MeOH)により精製し、標題化合物(8.6mg、6%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.35(s,1H)、8.58(d,J=7.2Hz,2H)、7.74(d,J=8.0Hz,2H)、7.45(d,J=8.0Hz,2H)、6.16(s,1H)、4.46(dd,J=46.8,5.6Hz,2H)、4.00-3.59(m,4H)、2.82-2.78(m,2H)、2.63(s,3H)、2.11-1.91(m,6H)、1.74-1.68(m,2H);LCMS(ESI):m/z 537.1(M+H)
実施例49
5-(4-(シクロペンチルジフルオロメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000191
工程1:シクロペンタンカルボニルクロリド
Figure 2023503970000192
シクロペンタンカルボン酸(10.0g、87.6mmol)をDCM(100mL)中で撹拌した溶液に対し、SOCl(14.8mL、175.22mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下において0℃で15時間撹拌した。反応物を濃縮し、標題化合物(10g、86%)を黄色のオイルとして得て、これをそれ以上精製することなく使用した。
工程2:(4-ブロモフェニル)(シクロペンチル)メタノン
Figure 2023503970000193
AlCl(10.0g、75.4mmol)及びブロモベンゼン(17.76g、113.13mmol)の溶液に対し、シクロペンタンカルボニルクロリド(10.0g、75.42mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下において室温で15時間撹拌した。反応混合物を、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAc)により精製し、標題化合物(9.5g、73%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.83(d,J=8.8Hz,2H)、7.58(d,J=8.8Hz,2H)、3.68-3.60(m,1H)、1.91-1.88(m,4H)、1.70-1.64(m,4H).
工程3:2-(4-ブロモフェニル)-2-シクロペンチル-1,3-ジチオラン
Figure 2023503970000194
(4-ブロモフェニル)(シクロペンチル)メタノン(1.0g、3.95mmol)をDCM(15mL)中で撹拌した溶液に対し、BF・EtO(1.4mL、11.1mmol)及びエタン-1,2-ジチオール(655mg、6.95mmol)を加え、20℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)で希釈した。次いで有機相を10% NaOH水溶液(40mL)で、続いて水及びブラインで洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAcで溶出)により精製し、標題化合物(1.1g、85%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.42(d,J=8.4Hz,2H)、3.35-3.26(m,2H)、3.16-3.04(m,2H)、2.75-2.65(m,1H)、1.73-1.56(m,4H)、1.53-1.38(m,4H).
工程4:1-ブロモ-4-(シクロペンチルジフルオロメチル)ベンゼン
Figure 2023503970000195
2-(4-ブロモフェニル)-2-シクロペンチル-1,3-ジチオラン(100mg、0.30mmol)及びNIS(137mg、0.61mmol)の-70℃のDCM(5mL)中混合物に対し、ピリジン中70%のピリジンヒドロフルオリド(0.11mL、1.21mmol)を加えた。-70℃で15分間撹拌した後で、反応混合物を、Alを通して濾過し、ヘキサンで洗浄した。濾液を、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製し、標題化合物(30mg、36%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.47(d,J=8.4Hz,2H)、7.26(d,J=8.4Hz,2H)、2.53-2.50(m,1H)、1.63-1.47(m,8H).
工程5:2-(4-(シクロペンチルジフルオロメチル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000196
標題化合物(100mg、50%)は、実施例48、工程2について概説した手順に従って、1-ブロモ-4-(シクロペンチルジフルオロメチル)ベンゼン(170mg、0.62mmol)から調製された。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.85(d,J=8.4Hz,2H)、7.47(d,J=8.4Hz,2H)、2.63-2.60(m,1H)、1.68-1.53(m,8H)、1.36(s,12H).
工程6:5-(4-(シクロペンチルジフルオロメチル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000197
標題化合物(17mg、24%)は、実施例48、工程4について概説した手順に従って、2-(4-(シクロペンチルジフルオロメチル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(43mg、0.13mmol)及び5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(50mg、0.13mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.50-8.48(m,2H)、8.18(d,J=8.0Hz,2H)、7.58(d,J=8.0Hz,2H)、6.19(s,1H)、4.66(dd,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.49-4.14(m,2H)、4.12-3.64(m,2H)、3.03-2.75(m,2H)、2.42(s,3H)、1.73-1.52(m,8H);LCMS(ESI):m/z 537.2(M+H)
実施例50
5-(4-(1-シクロペンチルシクロプロピル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000198
標題化合物(8.62mg、6%)は、実施例48の工程4について概説した手順に従って、5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(ピリミジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.28mmol)及び2-(4-(1-シクロペンチルシクロプロピル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(129mg、0.41mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.90-8.80(m,2H)、8.00-7.80(m,2H)、7.50-7.40(m,1H)、7.36(d,J=7.6Hz,2H)、6.05(s,1H)、4.67(dd,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.22-3.59(m,4H)、3.00-2.80(m,2H)、1.95-1.80(m,1H)、1.70-1.55(m,2H)、1.50-1.35(m,4H)、1.21-1.09(m,2H)、0.73-0.71(m,2H)、0.67-0.65(m,2H);LCMS(ESI):m/z 513.2(M+H)
実施例51
5-(4-ブチルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000199
標題化合物(3.68mg、6%)は、実施例48、工程2及び4について概説した手順に従って、1-ブロモ-4-ブチルベンゼン及び5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンから調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.30(s,1H)、8.60-8.55(m,2H)、7.88-7.78(m,2H)、7.39-7.33(m,2H)、6.16(s,1H)、4.59-4.47(m,2H)、3.99-3.72(m,4H)、2.92-2.91(m,2H)、2.66(s,3H)、2.52-2.48(m,1H)、1.62-1.58(m,2H)、1.36-1.15(m,2H)、0.93(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 475.2(M+H)
実施例52
5-(4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000200
工程1:1-(4-ブロモフェニル)シクロヘキサノール
Figure 2023503970000201
1,4-ジブロモベンゼン(5.00g、21.2mmol)のTHF(50mL)中混合物を、-78℃に冷却し、次いでn-BuLi(9.33mL、23.31mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を、-78℃で1時間撹拌し、この時点でシクロヘキサノン(2.29g、23.31mmol)を混合物に加えた。次いで反応物をゆっくりと0℃に温め、さらに1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)によりクエンチした。得られた溶液を、酢酸エチル(50×2 mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(1g、18%)を無色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.47(d,J=8.4Hz,2H)、7.40(d,J=8.4Hz,2H)、1.82-1.64(m,9H)、1.37-1.23(m,1H).
工程2:1-ブロモ-4-(1-フルオロシクロヘキシル)ベンゼン
Figure 2023503970000202
1-(4-ブロモフェニル)シクロヘキサノール(2.00g、7.84mmol)のジクロロメタン(20mL)中混合物に対し、DAST(3.79g、23.52mmol)を-78℃で加えた。混合物を-78℃で4時間撹拌した。反応物を水(5mL)の追加によりクエンチした。得られた溶液を、ジクロロメタン(50mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、表題の粗化合物(2g)を無色のオイルとして得て、これをそれ以上精製することなく直接使用した。
工程3:2-(4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000203
1-ブロモ-4-(1-フルオロシクロヘキシル)ベンゼン(200.0mg、0.78mmol)、Pd(dppf)Cl及びKOAc(229.0mg、2.33mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(395.0mg、1.56mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。得られた溶液を、EtOAc(30mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(30:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(2工程で140.0mg、59%)を白色の固体として得た。
工程4:5-(4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000204
標題化合物(11.89mg、14%)は、実施例48、工程4について概説した手順に従って、5-クロロ-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.16mmol)及び2-(4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(122mg、0.24mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.60-8.40(m,2H)、8.14-7.85(m,2H)、7.58-7.45(m,2H)、6.16(s,1H)、4.74-3.60(m,6H)、2.98-2.83(m,1H)、2.53(s,3H)、2.03-1.82(m,4H)、1.75-1.63(m,5H)、1.43-1.32(s,1H);LCMS(ESI):m/z 519.3(M+H)
実施例53
5-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000205
工程1:5-(4-クロロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000206
標題化合物(3.10g、30%)は、中間体Fについて概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-クロロフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(10.0g、22.74mmol)及び2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピラジン(10.46g、27.29mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.71-8.51(m,2H)、7.96-7.77(m,2H)、7.67(d,J=6.8Hz,2H)、6.22(s,1H)、4.48(dd,J=46.8,5.2Hz,2H)、4.05-3.79(m,2H)、3.73-3.48(m,2H)、2.96-2.79(m,1H)、2.77-2.57(m,3H);LCMS(ESI):m/z 453.1(M+H)
工程2:5-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000207
標題化合物(98mg、89%)は、実施例48、工程4について概説した手順に従って、5-(4-クロロフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン(100mg、0.22mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-フェニル-1,3,2-ジオキサボロラン(67mg、0.33mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.5(br s,1H)、8.71-7.96(m,4H)、7.85(d,J=7.2Hz,2H)、7.78(d,J=7.2Hz,2H)、7.55-7.48(m,2H)、7.45-7.40(m,1H)、6.27(s,1H)、4.66-4.49(m,2H)、4.02-3.97(m,2H)、3.87-3.58(m,2H)、2.96-2.89(m,1H)、2.61-2.58(m,3H);LCMS(ESI):m/z 495.2(M+H)
実施例54
(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリル及び(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリルの調製
一般反応スキームは以下の通りであった:
Figure 2023503970000208
工程1:エチル 5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパ-1-エン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000209
マイクロウェーブバイアル内の、エチル 2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(500mg、1.13mmol)、トリイソプロピル-[2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3、2-ジオキサボロラン-2-イル)アリルオキシ]シラン(575mg、1.69mmol)、Xphos(54mg、0.11mmol)、NaCO(358mg、3.38mmol)及びXphos Pd G(96mg、0.11mmol)のDMSO(10mL)及び水(2mL)中溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を、2MのHCl水溶液の付加によりpH6に調整し、EtOAc(50mL)中で希釈した。有機層を、ブライン(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製し、標題化合物(220mg、34%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.25(s,1H)、7.72(d,J=8.4Hz,2H)、7.46(d,J=8.4Hz,2H)、6.29(s,1H)、5.80(d,J=2.0,1H)、5.76(s,1H)、4.62(s,2H)、4.28(q,J=7.2Hz,2H)、2.65-2.57(m,1H)、1.86-1.68(m,5H)、1.52-1.24(m,8H)、1.19-1.11(m,3H)、1.08-1.02(d,J=7.2Hz,18H).
工程2:エチル 5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000210
エチル 5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパ-1-エン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(480mg、0.83mmol)及び10% Pd/C(9mg、0.08mmol)のエタノール(10mL)中溶液を、水素雰囲気(1atm)下において室温で1時間撹拌した反応混合物を、濾過し、濃縮し、標題化合物(0.40g、83%)を無色のオイルとして得た。LCMS(ESI):m/z 580.4(M+H)
工程3:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000211
エチル 5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(650mg、1.12mmol)及び水酸化リチウム一水和物(470mg、11.21mmol)の水(10mL)及びEtOH(50mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を、2MのHCl水溶液でpH5に調整し、EtOAc(50mL)中で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラム(5DCM中%MeOH)により精製し、標題化合物(450mg、73%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 552.2(M+H)
工程4:(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000212
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(450mg、0.82mmol)を、SFC(DAICEL CHIRALCEL OD-H(250mm30mm,5um)、0.1% NHO EtOH)により分離し、エナンチオマーA(1番目のピーク、200mg、44%)を白色の固体として、エナンチオマーB(2番目のピーク、200mg、44%)を白色の固体として、得た。
工程5:(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリル
エナンチオマーA(200mg、0.36mmol)及びHATU(207mg、0.54mmol)のDMF(5mL)中溶液に対し、DIPEA(468mg、3.62mmol)を加え、次いで20分間撹拌した。(3R)-ピロリジン-3-カルボニトリル 塩酸塩(72mg、0.54mmol)を加え、次いで反応溶液を2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(50mL)中で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機層を、分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、標題化合物(100mg、44%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 630.4(M+H)
工程6:(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリル
(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-(1-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリル(80mg、0.13mmol;エナンチオマーAから得られた)をTHF(5mL)中で撹拌した溶液に対し、TBAF(THF中1M、0.25mL、0.25mmol)を加えた。混合物を室温で15時間撹拌した。次いで反応混合物を、EtOAc(50mL)中で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を、TLC(DCM中10% MeOH)及びHPLC(HO及び10mM NHHCO-MeCN中において0.04% NHで改質した水、カラム)により精製し、標題化合物(6.9mg、11%)を白色の固体として得た。
工程4のエナンチオマーAを使用して得られた最終生成物:H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.76(d,J=7.6Hz,2H)、7.37(d,J=7.6Hz,2H)、6.16(s,1H)、4.00-3.72(m,6H)、3.45-3.35(m,2H)、2.65-2.55(m,1H)、2.44-2.23(m,2H)、1.93-1.74(m,5H)、1.55-1.43(m,4H)、1.40-1.30(m,4H);LCMS(ESI):m/z 474.2(M+H)
工程5及び6を、工程4のエナンチオマーBから始めて繰り返し、(R)-1-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル)ピロリジン-3-カルボニトリル(9.67mg、13%)を得た。
工程4のエナンチオマーBを使用して得られた最終生成物:H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.84-7.75(m,2H)、7.38-7.33(m,2H)、6.18(s,1H)、4.00-3.90(m,2H)、3.85-3.75(m,4H)、3.46-3.36(m,2H)、2.65-2.55(m,1H)、2.46-2.25(m,2H)、1.92-1.85(m,4H)、1.83-1.75(m,1H)、1.55-1.42(m,4H)、1.40-1.30(m,4H);LCMS(ESI):m/z 474.2(M+H)
実施例55
(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000213
工程1:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-ヒドロキシプロパ-1-エン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000214
標題化合物(300mg、63%)は、実施例54、工程1について概説した手順に従って、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(500mg、1.03mmol)及び2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール(479mg、2.6mmol)から調製された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.30(s,1H)、7.69(d,J=7.6Hz,2H)、7.43(d,J=7.6Hz,2H)、6.06(s,1H)、5.68-5.56(m,2H)、5.30-5.10(m,1H)、4.65(dd,J=47.2,5.2Hz,2H)、4.37(s,2H)、4.20-4.00(m,2H)、3.85-3.70(m,2H)、3.02-2.86(m,2H)、1.85-1.77(m,4H)、1.75-1.68(m,1H)、1.47-1.36(m,4H)、1.30-1.22(m,1H);LCMS(ESI):m/z 465.2(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000215
標題化合物(100mg、33%)は、実施例54、工程2について概説した手順に従って、5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-ヒドロキシプロパ-1-エン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(300mg、0.65mmol)から調製された。
工程3:(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン &(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000216
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(100mg、0.21mmol)を、SFC(DAICEL CHIRALPAK IG(250mm30mm,10um)、0.1%NHO/MeOH)により分離し、エナンチオマーA((S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの1番目のピーク、18.5mg、18%)及びエナンチオマーB((R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン;SFCの2番目のピーク、16.7mg、17%)を、共に白色の固体として得た。
エナンチオマーA、H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.85-7.75(m,2H)、7.43-7.35(m,2H)、6.19(s,1H)、4.68-4.56(m,2H)、4.38-4.25(m,2H)、4.15-4.00(m,2H)、3.92-3.75(m,2H)、3.46-3.36(m,1H)、3.10-3.00(m,1H)、2.65-2.59(m,1H)、1.92-1.86(m,4H)、1.81-1.76(m,1H)、1.55-1.44(m,4H)、1.40-1.31(m,4H);LCMS(ESI):m/z 467.2(M+H)
エナンチオマーB、H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.00(d,J=7.6Hz,2H)、7.30(d,J=8.0Hz,2H)、6.23(s,1H)、5.50-5.35(m,1H)、4.67-4.55(m,2H)、4.40-4.05(m,3H)、3.80-3.75(m,1H)、3.60-3.55(m,2H)、3.50-3.44(m,1H)、3.02-2.89(m,1H)、2.60-2.55(m,1H)、1.85-1.68(m,5H)、1.48-1.33(m,4H)、1.30-1.20(m,4H);LCMS(ESI):m/z 467.2(M+H)
実施例56
3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-((S)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000217
工程1:(S)-エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート及び(R)-エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000218
エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(500mg、0.91mmol)を、分取SFC(条件:DAICEL CHIRALPAK AS-H(250mm30mm,5um)、0.1% NHO EtOH)により分離し、エナンチオマーA(200mg、40%、SFCの1番目のピーク)及びエナンチオマーB(200mg、40%、SFCの2番目のピーク)を、共に白色の固体として得た。
工程2:2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
エナンチオマーA(200mg、0.36mmol)及び水酸化リチウム一水和物(76mg、1.82mmol)の水(10mL)及びエタノール(10mL)中混合物を、75℃で16時間撹拌した。反応溶液を、濃縮し、1MのHCl水溶液でpHを6に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出し、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(160mg、84%)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 522.1(M+H)
工程3:エナンチオマーAからの3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(60mg、0.12mmol;エナンチオマーAから取得)及びDIPEA(148mg、1.15mmol)のDMF(5mL)中溶液に対し、HATU(66mg、0.17mmol)を加え、反応混合物を25℃で30分間撹拌した。(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(50mg、0.23mmol)を加え、溶液を2時間撹拌した。反応溶液を、水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、濃縮乾固した。残留物を、分取TLC(DCM中5% MeOH)により精製し、標題化合物(15.4mg、21%)を白色の固体として得た。
工程1からのエナンチオマーAを使用して得られた最終生成物:H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.47(s,2H)、7.99(d,J=8.4Hz,2H)、7.64(d,J=6.8Hz,2H)、7.49-7.42(m,3H)、7.10(d,J=8.4Hz,2H)、6.40(q,J=6.4Hz,1H)、6.04(s,1H)、4.82-3.86(m,5H)、3.11-2.81(m,1H)、2.41(s,3H)、1.23-1.14(m,3H);LCMS(ESI):m/z 607.1(M+H)
エナンチオマーBからの3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
標題化合物(14.1mg、19%)は、上記工程2及び3について概説した手順に従ってエナンチオマーB(200mg、0.36mmol)から調製される白色の固体として供給された。
工程1からのエナンチオマーBを使用して得られた最終生成物:H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.47(br s,2H)、7.99(d,J=8.4Hz,2H)、7.64-7.62(d,J=7.2Hz,2H)、7.49-7.42(m,3H)、7.10(d,J=8.4Hz,2H)、6.40(q,J=6.4Hz,1H)、6.04(s,1H)、4.82-3.88(m,5H)、2.95-2.81(m,1H)、2.42(s,3H)、1.23-1.14(m,3H);LCMS(ESI):m/z 607.1(M+H)
実施例57
(S)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000219
(S)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(30mg、0.06mmol)及びHATU(33mg、0.09mmol)のDMF(1mL)中混合物に対し、DIPEA(0.05mL、0.29mmol)を加え、混合物を20℃で30分間撹拌した。3-(フルオロメチル)アゼチジン 塩酸塩(11mg、0.09mmol)を加え、反応物を20℃で2時間撹拌した。得られた溶液を、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(ジクロロメタン中8%メタノール)により精製し、標題化合物(18.2mg、53%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.49(br s,2H)、8.03(d,J=8.4Hz,2H)、7.63(d,J=7.2Hz,2H)、7.51-7.41(m,3H)、7.13(d,J=8.4Hz,2H)、6.40(q,J=6.4Hz,1H)、6.06(s,1H)、4.64(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.44-3.60(m,4H)、2.97-2.84(m,1H)、2.45(s,3H);LCMS(ESI):m/z 593.1(M+H)
(R)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000220
標題化合物(14.1mg、19%)は、上記に概説した手順に従って(R)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエトキシ)フェニル)-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(30mg、0.06mmol)及び3-(フルオロ メチル)アゼチジン 塩酸塩(11mg、0.09mmol)から調製された白色の固体として提供された。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.49(br s,2H)、8.01(d,J=8.0Hz,2H)、7.63(d,J=7.2Hz,2H)、7.51-7.42(m,3H)、7.12(d,J=8.0Hz,2H)、6.41(q,J=6.4Hz,1H)、6.05(s,1H)、4.65(dd,J=47.2,6.0Hz,2H)、4.45-3.43(m,4H)、2.95-2.85(m,1H)、2.42(s,3H);LCMS(ESI):m/z 593.1(M+H)
実施例58
5-(4-シクロペンチルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000221
工程1:2-(4-シクロペンチルフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000222
ビス(ピナコラート)ジボロン(451mg、1.78mmol)、Pd(dppf)Cl(130mg、0.18mmol)、KOAc(523mg、5.33mmol)及び1-ブロモ-4-シクロペンチル-ベンゼン(0.4g、1.78mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAc)により精製し、標題化合物(300mg、62%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.76(d,J=8.0Hz,2H)、7.28(d,J=8.0Hz,2H)、3.08-2.96(m,1H)、2.16-2.02(m,2H)、1.89-1.77(m,2H)、1.76-1.56(m,4H)、1.36(s,12H).
工程2:エチル5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000223
エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(150mg、0.45mmol)、Xphos Pd G2(35mg、0.04mmol)、Xphos(21mg、0.04mmol)、CsCO(439mg、1.35mmol)及び2-(4-シクロペンチルフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(245mg、0.90mmol)のDMSO(5mL)及びHO(1mL)中混合物を、窒素雰囲気下において120℃で16時間撹拌した。反応混合物を、水(10mL)で希釈し、2MのHCl水溶液によりpH5に調整し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(ジクロロメタン中5%メタノール)により精製し、標題化合物(110mg、55%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.63(d,J=2.4Hz,1H)、8.56(d,J=2.4Hz,1H)、7.81(d,J=8.0Hz,2H)、7.49(d,J=8.0Hz,2H)、6.37(s,1H)、4.17(q,J=7.2Hz,2H)、3.20-3.05(m,1H)、2.51(s,3H)、2.19-2.06(m,2H)、1.92-1.83(m,2H)、1.81-1.73(m,2H)、1.72-1.60(m,2H)、1.08(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 444.2(M+H)
工程3:5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000224
水酸化リチウム一水和物(104mg、2.48mmol)及びエチル 5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(110mg、0.25mmol)の水(5mL)及びEtOH(5mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を、濃縮し、1MのHCl水溶液でpH6に調整し、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出した。有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、表題化合物(100mg、97%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 416.2(M+H)
工程4:5-(4-シクロペンチルフェニル)-3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000225
5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(100mg、0.24mmol)、DIPEA(0.2mL、1.2mmol)及びHATU(194mg、0.51mmol)のDMF(8mL)中溶液を、室温で15分間撹拌し、次いで(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(131mg、0.6mmol、5% R-異性体)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を、水(25mL)で希釈し、2MのHCl水溶液でpH6に調整し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(水中MeCN 52%-82%/0.2% FA、Xtimate C18 15040mm10um)により、続いて分取SFC(DAICEL CHIRALPAK AD-H(250mm30mm,5um)、0.1% NHO IPA、30%-30%)により精製し、標題化合物(30mg、25%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.60(d,J=2.4Hz,1H)、8.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.76(d,J=8.0Hz,2H)、7.49(d,J=8.0Hz,2H)、6.25(s,1H)、4.77-3.81(m,5H)、3.67-3.37(m,1H)、3.20-3.06(m,1H)、3.00-2.88(m,1H)、2.82(s,3H)、2.19-2.08(m,2H)、1.93-1.83(m,2H)、1.82-1.72(m,2H)、1.72-1.60(m,2H)、1.50-1.36(m,3H).LCMS(ESI):m/z 501.2(M+H)
実施例59
3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-((E)-ノナ-1-エン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000226
工程1:(E)-4,4,5,5-テトラメチル-2-(ノナ-1-エン-1-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000227
グローブボックス中の窒素雰囲気下において、HZrCpCl(1.08g、4.22mmol)、ノナ-1-イン(2.50mL、15.47mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.10mL、14.06mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-5% EtOAc)により精製し、標題化合物(900mg、90%の純度)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 6.64-6.60(m,1H)、5.43(d,J=18.0Hz,1H)、2.19-2.11(m,2H)、1.66-1.59(m,2H)、1.29-1.27(m,8H)、1.26(s,12H)、0.85-0.83(m,3H).
工程2:(E)-エチル2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(ノナ-1-エン-1-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000228
エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(200mg、0.60mmol)、(E)-4,4,5,5-テトラメチル-2-(ノナ-1-エン-1-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(378mg、1.50mmol)のDMSO(6mL)及び水(1.2mL)中混合物に対し、Xphos-Pd-G2(47.0mg、0.06mmol)、Xphos(28.0mg、0.06mmol)及びNaCO(197mg、1.80mmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下において110℃で16時間撹拌した。得られた溶液を、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(50×2mL)で抽出し、有機層を合わせた。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM中8% MeOH)により精製し、標題化合物(100mg、39%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 11.64(s,1H)、8.60(d,J=2.4Hz,1H)、8.53(d,J=2.4Hz,1H)、6.95-6.77(m,1H)、6.63(d,J=16.0Hz,1H)、6.20(s,1H)、4.02(q,J=7.2Hz,2H)、2.35(s,3H)、2.26-2.19(m,2H)、1.49-1.39(m,2H)、1.33-1.22(m,8H)、0.91(t,J=7.2Hz,3H)、0.84(t,J=6.8Hz,3H);LCMS:m/z 424.1(M+H)
工程3:(E)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(ノナ-1-エン-1-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000229
(E)-エチル2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(ノナ-1-エン-1-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(100mg、0.24mmol)、水酸化リチウム一水和物(99mg、2.36mmol)の水(3mL)及びエタノール(3mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、4MのHCl水溶液を加えてpHを4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、有機層を合わせた。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(90mg、96%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.93(s,1H)、11.53(s,1H)、8.62(d,J=2.4Hz,1H)、8.57(d,J=2.4Hz,1H)、6.92-6.81(m,1H)、6.74(d,J=16.0Hz,1H)、6.25(s,1H)、2.41(s,3H)、2.29-2.21(m,2H)、1.53-1.43(m,2H)、1.37-1.22(m,8H)、0.87(t,J=7.2Hz,3H);LCMS:m/z 396.0(M+H)
工程4:3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-((E)-ノナ-1-エン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000230
(E)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(ノナ-1-エン-1-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(90mg、0.23mmol)及びHATU(130mg、0.34mmol)のDMF(2mL)中混合物に対し、DIPEA(147mg、1.14mmol)を加えた。混合物を20℃で30分間撹拌した。次いで(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート塩(74mg、0.34mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた溶液を、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、次いで分取TLC(DCM中8%MeOH)により精製し、標題化合物(80mg、72%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.10(s,1H)、8.60-8.58(m,2H)、6.97-6.75(m,1H)、6.46(d,J=13.6Hz,1H)、6.06(s,1H)、4.74-4.21(m,3H)、3.89-3.38(m,2H)、2.90-2.78(m,1H)、2.70-2.58(m,3H)、2.28-2.20(m,2H)、1.52-1.42(m,2H)、1.38-1.14(m,11H)、0.86(t,J=6.8Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 481.2(M+H)
実施例60
3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-ノニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000231
3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-((E)-ノナ-1-エン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン(40mg、0.08mmol)のメタノール(2mL)中の混合物に対し、炭素上の10% Pd(9mg、0.01mmol)を15℃の水素雰囲気(15psi)で加えた。混合物を、1時間撹拌し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾液を、真空中で濃縮し、分取TLC(DCM中8%MeOH)により精製し、標題化合物(27.2mg、67%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.21(s,1H)、8.62(d,J=2.4Hz,1H)、8.60(d,J=2.4Hz,1H)、5.78(s,1H)、4.67-4.20(m,3H)、3.88-3.38(m,2H)、2.88-2.77(m,1H)、2.67(s,3H)、2.66-2.61(m,2H)、1.73-1.55(m,2H)、1.39-1.14(m,15H)、0.85(t,J=6.8Hz,3H);LCMS(ESI):m/z 483.2(M+H)
実施例61
3-[(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オンの調製
Figure 2023503970000232
工程1:1-(4-クロロフェニル)-1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオ-シクロヘキサン
Figure 2023503970000233
グローブボックス中において、バイアルに、1-ブロモ-4-クロロベンゼン(200mg、1.04mmol)、(Ir[dF(CF)ppy](dtbpy))PF(12mg、0.01mmol)、ドライモレキュラーシーブ(100mg)及びNaCO(221mg、2.09mmol)を充填した。次いでブロモシクロヘキサン-d11(0.19mL、1.57mmol)の無水1,2-ジメトキシエタン(2mL)中溶液を加え、続いてトリス(トリメチルシリル)シラン(390mg、1.57mmol)を加えた。その間に、第2のバイアルに塩化ニッケルジメトキシエタン付加物(3mg、0.01mmol)及び4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(3mg、0.01mmol)を充填した。次いで1、2-ジメトキシエタン(2mL)を加えた。この結果、緑色の活性Ni触媒溶液が形成された。溶液を、シリンジで取り出し、第1のバイアルに移した。反応混合物を密封し、グローブボックスから取り出した。次いで反応混合物を、室温で撹拌し、34Wの青色LED及び冷却ファンで16時間照射した。次いで反応物を、真空中で濃縮し、分取TLC(石油エーテル)により精製し、標題化合物(50mg、23%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl)7.26(d,J=8.4Hz,2H)、7.14(d,J=8.4Hz,2H).
工程2:4,4,5,5-テトラメチル-2-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000234
酢酸カリウム(86mg、0.87mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中溶液に対し、Xphos Pd G 3(25mg、0.03mmol)、Xphos(14mg、0.03mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(111mg、0.44mmol)及び1-(4-クロロフェニル)-1,2,2,3,3,4,4,5,5、6,6-ウンデカジュウテリオ-シクロヘキサン(60mg、0.29mmol)を加えた。次いで反応混合物を、窒素雰囲気下に置き、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、分取TLC(石油エーテル中5%酢酸エチル)により精製し、標題化合物(40mg、46%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.48(d,J=8.0Hz,2H)、6.96(d,J=8.0Hz,2H)、1.07(s,12H).
工程3:エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000235
Xphos Pd G3(24mg、0.03mmol)、エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(100mg、0.30mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-1,3,2-ジオキサボロラン(134mg、0.45mmol)、炭酸ナトリウム(95mg、0.9mmol)及びXphos(14mg、0.03mmol)のDMSO(4mL)及び水(0.7mL)中混合物を、窒素雰囲気下において110℃で16時間撹拌した。混合物を、HO(20mL)で希釈し、1MのHCl水溶液でpH6に調整し、EtOAc(20mL×3)により抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM中5% MeOH)により精製し、標題化合物(40mg、29%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 469.3(M+H)
工程4:2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000236
エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(40mg、0.09mmol)のエタノール(1mL)及び水(1mL)中の混合物に対し、水酸化リチウム一水和物(36mg、0.85mmol)を加え、混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を、2MのHCl水溶液でpH6に調整し、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(37mg、98%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 441.3(M+H)
工程5:3-[(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン
Figure 2023503970000237
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(38mg、0.09mmol)及びDIPEA(0.07mL、0.43mmol)のDMF(2mL)中溶液に対し、HATU(49mg、0.13mmol)を加え、反応物を20分間撹拌した。次いで(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-2,2,2-トリフルオロアセテート(37mg、0.17mmol)を加え、反応混合物を20℃で2時間撹拌した。反応混合物を、10%クエン酸水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM中10% MeOH)により精製し、標題化合物(28mg、62%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.48(br s,2H)、7.99(d,J=7.6Hz,2H)、7.30(d,J=7.6Hz,2H)、6.11(s,1H)、4.90-3.85(m,5H)、3.01-2.80(m,1H)、2.43(s,3H)、1.36-1.15(m,3H);LCMS(ESI):m/z 526.4(M+H)
実施例62
3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000238
工程1:1-ブロモ-4-ネオペンチルベンゼン
Figure 2023503970000239
ネオペンチルベンゼン(6.0g、40.47mmol)及び臭素(4.5mL、86.62mmol)の2,2,2-トリフルオロ酢酸(60mL)中混合物を、20℃で16時間撹拌した。反応物をNaHSO水溶液(50mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテルで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(7g、76%)を無色のオイルとして得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.38(d,J=8.4Hz,2H)、6.98(d,J=8.4Hz,2H)、2.43(s,2H)、0.88(s,9H).
工程2:4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-ネオペンチルフェニル)-1,3,2-ジオキサボロラン
Figure 2023503970000240
Pd(dppf)Cl(1.95g、2.63mmol)、1-ブロモ-4-ネオペンチルベンゼン(2.0g、8.81mmol)、KOAc(2.59g、26.42mmol)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.35g、13.21mmol)の1,4-ジオキサン中混合物を、窒素雰囲気下において100℃で16時間撹拌した。次いで溶液を、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出し、水(50mL×2)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-2%のEtOAc)により精製し、黄色の固体として標題化合物(2.2g、91%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.72(d,J=7.6Hz,2H)、7.15(d,J=7.6Hz,2H)、2.51(s,2H)、1.35(s,12H)、0.90(s,9H).
工程3:エチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート
Figure 2023503970000241
Xphos Pd G(47mg、0.06mmol)、エチル 5-クロロ-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(200mg、0.60mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-ネオペンチルフェニル)-1,3,2-ジオキサボロラン(328mg、1.2mmol)、NaCO(190mg、1.8mmol)及びXphos(29mg、0.06mmol)のDMSO(8mL)及び水(1.5mL)中混合物を、窒素雰囲気下において110℃で16時間撹拌した。溶液を、水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出し、水(50mL×3)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0-5%MeOH)により精製し、標題化合物(120mg、45%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.67(s,1H)、8.64(d,J=2.0Hz,1H)、8.60(d,J=2.0Hz,1H)、7.78(d,J=8.0Hz,2H)、7.36(d,J=8.0Hz,2H)、6.35(s,1H)、4.11(q,J=7.2Hz,2H)、2.59(s,2H)、2.42(s,3H)、1.07(t,J=7.2Hz,3H)、0.92(s,9H);LCMS(ESI):m/z 446.2(M+H)
工程4:2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
Figure 2023503970000242
水酸化リチウム一水和物(113mg、2.69mmol)及びエチル 2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(120mg、0.27mmol)の水(4mL)及びエタノール(4mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を、1MのHCL水溶液でpHを4に調整した。得られた溶液を、EtOAc(30mL×2)で抽出し、水(20mL)で洗浄した。次いで有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、標題化合物(100mg、89%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):m/z 418.2(M+H)
工程5:3-((2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000243
2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-ネオペンチルフェニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(100mg、0.24mmol)及びHATU(136mg、0.36mmol)のDMF(3mL)中溶液に対し、DIPEA(0.1mL、0.64mmol)を加え、次いで20分間撹拌した。(2S,3S)-3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン 2,2,2-トリフルオロアセテート(78mg、0.36mmol)を加え、次いで反応溶液をさらに2時間撹拌した。溶液を、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出し、水(50mL×2)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、分取HPLC(水(0.2%FA)-MeCN,56-86%、Xtimate C18 15040mm10um)により、続いて分取SFC(Phenomenex-Amylose-1(250mm30mm、5um)、0.1% NHO/EtOH、30%-30%)により精製し、標題化合物(42.5mg、35%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.49(s,1H)、8.64(d,J=2.4Hz,1H)、8.62(d,J=2.4Hz,1H)、7.74(d,J=8.0Hz,2H)、7.36(d,J=8.0Hz,2H)、6.19(s,1H)、4.67-3.80(m,5H)、3.00-2.80(m,1H)、2.71(s,3H)、2.58(s,2H)、1.22(br s,3H)、0.91(s,9H);LCMS(ESI):m/z 503.2(M+H)
実施例63
(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(モルホリン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(モルホリン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オンの調製
Figure 2023503970000244
工程1:Tert-ブチル 2-(5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-7-オキソ-4,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)モルホリン-4-カルボキシレート
Figure 2023503970000245
グローブボックス中で、バイアルに、(Ir[dF(CF)ppy](dtbpy))PF(11mg、0.01mmol)、2-ブロモ-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン(500mg、1.03mmol)、4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-2-カルボン酸(711mg、3.08mmol)、CsCO(1g、3.08mmol)及び無水DMF(10mL)の溶液を充填した。その間に、第2のバイアルに塩化ニッケルジメトキシエタン付加物(22mg、0.10mmol)を充填し、次いでDMF(2mL)中の4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(41mg、0.15mmol)を加えた。この結果、緑色の活性Ni触媒溶液が形成された。ニッケル溶液を、シリンジで取り出し、第1のバイアルに移した。反応バイアルを密封し、グローブボックスから取り出した。次いで反応混合物を、25℃で撹拌し、34Wの青色LED及び冷却ファンで36時間照射した。次いで反応物を、濾過し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出し、真空中で濃縮した。粗有機残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5% MeOH)により精製し、クルードな標題化合物(200mg、約20%の純度)を得た。粗生成物を、それ以上精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ESI):m/z 538.2(M+H)
工程2:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(モルホリン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000246
得られたMeOH(30mL)中のtert-ブチル 2-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]モルホリン-4-カルボキシレート(600mg)に、MeOH中4Mの塩酸(30mL、120mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を、1MのNaOH水溶液でpH8に塩基性化し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、カラム(DCM中0-30% MeOH)により精製し、粗生成物(500mg)を得た。粗生成物を、分取HPLC(Xtimate C18 15025mm5um、水(0.225%FA)-ACN、25% -55%)によりさらに精製し、標題化合物(2工程で30mg、2%)を黄色の固体として得た。
工程3:(S)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(モルホリン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン及び(R)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル)-2-(モルホリン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7(4H)-オン
Figure 2023503970000247
5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-モルホリン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン(30mg、0.06mmol)を、SFC(ダイセルキラルパックig(250mm50mm,10um)、0.1% NHO EtOH、50%)により分離し、エナンチオマーA(8.7mg、29%、SFCの1番目のピーク)及びエナンチオマーB(10.9mg、36%、SFCの2番目のピーク)を、共に白色の固体として得た。
エナンチオマーA:H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.97(d,J=6.8Hz,2H)、7.28(d,J=6.8Hz,2H)、6.14(s,1H)、5.39-5.37(m,1H)、4.76-4.44(m,6H)、4.20-4.03(m,2H)、3.82-3.76(m,2H)、3.54-3.43(m,2H)、3.13-3.09(m,1H)、2.96-2.94(m,1H)、1.84-1.79(m,4H)、1.73-1.69(m,1H)、1.52-1.32(m,4H)、1.27-1.24(m,1H);LCMS(ESI):m/z 494.3(M+H)
エナンチオマーB:H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 7.97(d,J=6.8Hz,2H)、7.28(d,J=6.8Hz,2H)、6.12(s,1H)、5.40-5.37(m,1H)、4.75-4.38(m,6H)、4.20-4.02(m,2H)、3.80-3.75(m,2H)、3.50-3.43(m,2H)、3.14-3.09(m 1H)、2.95-2.94(m,1H)、1.84-1.79(m,4H)、1.73-1.69(m,1H)、1.48-1.32(m,4H)、1.31-1.27(m,1H);LCMS(ESI):m/z 494.3(M+H)
略記
Figure 2023503970000248
実施例64
精製したHisタグ付きTEADタンパク質(YAP Binding Domain、アミノ酸217-447)を、ユーロピウム標識した抗His抗体トレーサー(Perkin Elmer Cat # AD0110)でプレインキュベートする。次いで小分子阻害剤を、TEAD-Euタンパク質複合体で30分間インキュベートし、TEADタンパク質への結合を可能にする。TEAD-YAPアッセイ用のビオチン化YAPペプチド(AAの50-100)、又はストレプトアビジン-xl665アクセプター(シス-Bio Cat# 610SAXAC)でプレインキュベートしたTEAD-TAZアッセイ用のビオチン化TAZペプチド(AAの13-57)を、化合物-TEAD混合物に加える。次いでTEAD-YAP-阻害剤混合物を60分間室温でインキュベートする。すべての反応は、ポリスチレンプレートで実行される。60分後、プレートを、665nm/615nmの波長でTR-FRETモードを使用してプレートリーダーで読む。YAP又はTAZが予想通りTEADに結合する場合、結合後YAP又はTAZ及びTEADの近傍からTR-FRETシグナルが得られる。ペプチド17(Selleckchem Cat# S8164)などの阻害剤は、YAP-TEAD又はTAZ-TEAD結合に干渉し、その結果YAP又はTAZ:TEAD相互作用の破壊によりTR-FRETシグナルが減少する。YAP:TEAD又はTAZ:TEADタンパク質間相互作用(PPi)阻害剤としての化合物の力価は、非線形4パラメータカーブフィッティングを使用して生成されるIC50又はEC50値によって決定される。均質時間分解蛍光法(HTRF)により測定された、開示される化合物の代表的な実施例が、TEAD1、TEAD2、TEAD3又はTEAD4と、アミノ酸50-100からトランケートされたYAP又はアミノ酸13-57からトランケートされたTAZとの間の相互作用を阻害できる度合(EC50データを生成)が、以下の表3に示される。
生物学的データ
表3
Figure 2023503970000249
Figure 2023503970000250
Figure 2023503970000251
Figure 2023503970000252
表4
Figure 2023503970000253
Figure 2023503970000254
Figure 2023503970000255
Figure 2023503970000256
表5
Figure 2023503970000257
Figure 2023503970000258
Figure 2023503970000259
Figure 2023503970000260
表6
Figure 2023503970000261
Figure 2023503970000262
Figure 2023503970000263
Figure 2023503970000264
本発明は上記に記載された本開示の特定の実施態様及び態様に限定されず、したがって特定の実施態様及び態様の変形例が作製可能であり且つ特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。引用された、又は本明細書において基礎とされたすべての文献は、参照により明示的に組み込まれている。

Claims (26)

  1. 式(I):
    Figure 2023503970000265
    [上式中:
    は、C(O)N(R)(R)、C6-20アリール、5-20員のヘテロアリール、5-20員のヘテロシクリル、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、RのC6-20アリール、5-20員のヘテロアリール及び5-20員のヘテロシクリルは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、RのC1-6アルキルは、ハロゲン、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、及びC6-10アリールからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
    及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
    或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく;
    Lは、存在しないか、又は-O-CH**-CH-O-**、若しくは-O-であり、ここで、**は、R部分への結合点を表し、は、分子の残りの部分への結合点を表し;
    は、C2-12アルキル、C2-12アルケニル、又はC6-10アリールであり、ここで、RのC2-12アルキル、C2-12アルケニル、及びC6-10アリールは、独立して、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、及びC3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されてもよく、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、及びC3-10シクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロ、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されてもよく;
    及びRは、各々が独立して、H又はC1-6アルキルであり、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよいか、
    或いは、R及びRは、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい]
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログ。
  2. Lが存在せず、式(I)の化合物が、式(IA):
    Figure 2023503970000266
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである、請求項1に記載の化合物。
  3. 及びRが、それらが結合する原子と一緒に3-10員のヘテロシクリルを形成し、ここで、3-10員のヘテロシクリルは、ハロ、OH、シアノ及びC1-6アルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
  4. 式(I)の化合物が、式(IB):
    Figure 2023503970000267
    [式中、
    は、H、ハロ、OH、シアノ、及びC1-6アルキルからなる群から選択され、ここで、C1-6アルキルは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びC1-6アルコキシからなる群から選択される1つ又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい]
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである、請求項3に記載の化合物。
  5. がHである、請求項4に記載の化合物。
  6. 式(IB)の化合物が:
    Figure 2023503970000268
    、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである、請求項5に記載の化合物。
  7. Figure 2023503970000269
    Figure 2023503970000270
    Figure 2023503970000271
    Figure 2023503970000272
    Figure 2023503970000273
    Figure 2023503970000274
    、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログからなる群から選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. がメチルである、請求項4に記載の化合物。
  9. 式(IB)の化合物が:
    Figure 2023503970000275
    、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである、請求項8に記載の化合物。
  10. Figure 2023503970000276
    Figure 2023503970000277
    Figure 2023503970000278
    、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログからなる群から選択される、請求項9に記載の化合物。
  11. が、6員のヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  12. がCアリールであり、ここで、Cアリールは、ハロ、OH、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C6-10アリール、C3-10シクロアルキルからなる群から選択される1つ又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、C3-10シクロアルキルは、1つ又は複数のハロ又はC3-10シクロアルキルでさらに置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
  13. 式(I)の化合物が、式(IC):
    Figure 2023503970000279
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログである、請求項1に記載の化合物。
  14. 式(I)の化合物が、
    Figure 2023503970000280
    Figure 2023503970000281
    Figure 2023503970000282
    Figure 2023503970000283
    Figure 2023503970000284
    Figure 2023503970000285
    Figure 2023503970000286
    Figure 2023503970000287
    Figure 2023503970000288
    Figure 2023503970000289
    Figure 2023503970000290
    Figure 2023503970000291
    Figure 2023503970000292
    Figure 2023503970000293
    Figure 2023503970000294
    又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログからなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物。
  15. 式(I)の化合物が、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシル-3,5-ジフルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N,N-ジメチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-7-オキソ-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[3-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    3-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]ピラジン-2-カルボニトリル、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-イソプロピルピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(4-エチルピリミジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メトキシピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メトキシピリミジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(2-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(4-メチル-2-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン,
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-オキサゾール-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン,
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N,N-ジメチル-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシル-3-フルオロ-フェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(5-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(6-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3,4-ジメチル-2-ピリジル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1,5-ジメチルイミダゾール-4-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(1-エチルイミダゾール-4-イル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(1-メチルイミダゾール-4-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-メチルアゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-メチルアゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-N-エチル-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-N-メチル-7-オキソ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-カルボキサミド、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(ピロリジン-1-カルボニル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-ピリジル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-フェニル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-オキサゾール-5-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピリミジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(シクロペンチルメチル)フェニル]-2-ピラジン-2-イル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-5-[(4-イソプロピルフェニル)メトキシ]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[(4-tert-ブチルフェニル)メトキシ]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピラジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[(4-tert-ブチルフェニル)メトキシ]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-[シクロペンチル(ジフルオロ)メチル]フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(1-シクロペンチルシクロプロピル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-ピリミジン-2-イル-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-ブチルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(1-フルオロシクロヘキシル)フェニル]-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-(4-フェニルフェニル)-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    1-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-カルボニトリル、
    1-[5-(4-シクロヘキシルフェニル)-7-オキソ-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-カルボニトリル、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-[4-[2,2,2-トリフルオロ-1-フェニル-エトキシ]フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロペンチルフェニル)-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[ノナ-1-エニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    2-(3-メチルピラジン-2-イル)-5-ノニル-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-5-[4-(1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカジュウテリオシクロヘキシル)フェニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-[4-(2,2-ジメチルプロピル)フェニル]-2-(3-メチルピラジン-2-イル)-3-[3-(フルオロメチル)-2-メチル-アゼチジン-1-カルボニル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[モルホリン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン、及び
    5-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-[3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-カルボニル]-2-[モルホリン-2-イル]-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オン
    、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、互変異性体、若しくは重水素化アナログからなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物。
  16. 治療的活性物質としての使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. 請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物と治療的に不活性な担体とを含む薬学的組成物。
  18. がんの治療的処置及び/又は予防的処置のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物又は請求項17に記載の組成物の使用。
  19. がんの治療的処置のための医薬の調製のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  20. がんの治療的処置における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 対象におけるがんの治療的処置のための方法であって、前記対象に対し、有効量の、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  22. がんが固形腫瘍である、請求項18又は請求項19に記載の使用。
  23. がんが固形腫瘍である、請求項20に記載の化合物。
  24. がんが固形腫瘍である、請求項21に記載の方法。
  25. がんが、肺がん、肝がん、卵巣がん、乳がん及び扁平上皮がんからなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  26. 上に記載の発明。
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