JP2023501949A - スピロ環o-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-d-グルコピラノシダーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

本明細書に記載されているのは、下記の式(I)もしくは式(Ia)によって表される化合物、TIFF2023501949000140.tif33130またはその薬学的に許容される塩、その化合物または塩を含む医薬組成物、ならびにその化合物または塩を調製及び使用する方法である。可変部R1、R2、R3、R4、R5、R6、Y1、Y2、D、E、G1、G2、n及びpは、本明細書に定義されているとおりである。【選択図】なし

Description

関連出願
本願は、米国特許法第119条(e)のもと、2019年10月29日に出願した米国仮出願第62/927,268号の出願日に基づく利益を主張するものであり、この仮出願の内容全体は、参照により、本明細書に援用される。
広範な細胞タンパク質は、核タンパク質及び細胞質タンパク質の両方とも、単糖2-アセトアミド-2-デオキシ-β-D-グルコピラノシド(β-N-アセチルグルコサミン)の付加によって翻訳後修飾され、この単糖は、O-グリコシド結合によって結合される。この単糖は概して、O結合型N-アセチルグルコサミンまたはO-GlcNAcという。翻訳後にβ-N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)を多くの核細胞質タンパク質の所定のセリン残基及びトレオニン残基に連結させるのを担う酵素は、O-GlcNAcトランスフェラーゼ(OGTase)である。O-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼ、O-GlcNAcaseまたはOGAとして知られる第2の酵素は、この翻訳後修飾を除去して、タンパク質を遊離させ、それにより、O-GlcNAc修飾は、タンパク質の寿命期間中に数回行われる動的サイクルとなっている。
O-GlcNAc修飾タンパク質は、例えば、転写、プロテアソーム分解及び細胞内シグナル伝達を含む広範な生細胞機能を調節する。O-GlcNAcは、ニューロン内でタンパク質及び栄養分を分布させるのに欠かせない微小管の重要な細胞ネットワークの安定化を担っている細胞骨格タンパク質「タウ」を含む多くの構造タンパク質でも見られる。重要なことに、タウは、タウオパチー、アルツハイマー病、パーキンソン病、認知症及びがんを含むいくつかの疾患の病因に明確に関連付けられている。
アルツハイマー病、ならびに進行性核上麻痺(PSP)及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む相当数の関連するタウオパチーは、部分的には、神経原線維変化(NFT)の出現を特徴とすることは、十分に確立されている。これらのNFTは、対らせん状線維(PHF)の蓄積であり、異常形態のタウで構成されている。AD患者では、タウは、過剰リン酸化されることによって、その正常な機能が阻害され、PHFが形成され、最終的にPHFが蓄積して、NFTが形成される。
ヒトの脳には、6つのタウアイソフォームが存在する。AD患者では、6つのすべてのタウアイソフォームがNFTに存在し、いずれも、顕著に過剰リン酸化されている。健常な脳組織のタウは、リン酸基を2個または3個しか有さないのに対して、AD患者の脳で見られるタウは、平均でリン酸基を8個有する。
リン酸化レベルが上昇すると、O-GlcNAcレベルが低下し、逆に、O-GlcNAcレベルの上昇は、リン酸化レベルの低下と相関することが最近明らかになった。脳におけるグルコース利用率が低下すると、タウが過剰リン酸化されることが示されている。グルコースの輸送及び代謝が徐々に低下すると、O-GlcNAcが減少し、タウ(及びその他のタンパク質)が過剰リン酸化される。したがって、O-GlcNAcaseの阻害(タウからO-GlcNacが除去されないようにすることによって、タウの過剰リン酸化を防ぐ)により、健常な個体、及びアルツハイマー病または関連する神経変性疾患の罹患患者の脳内で、加齢に関連してグルコース代謝が低下するのが相殺されるはずである。
しかしながら、O-GlcNAcaseを含む哺乳動物グリコシダーゼの機能をブロックする阻害剤の開発に際しての大きな課題は、機能的に関連した酵素が、高等真核生物の組織に数多く存在することである。したがって、そのような機能的に関連した酵素が付随的に阻害されることにより、複雑な表現型が現れるので、細胞及び生物における1つの特定の酵素の生理学的な役割の研究において、非選択的阻害剤を用いるのは厄介である。β-N-アセチルグルコサミニダーゼの場合には、O-GlcNAcaseの機能をブロックする働きをする既存の化合物は、非特異的であり、リソソームβ-ヘキソサミニダーゼを阻害するように強力に作用する。
上記の技術的課題に鑑みるとともに、O-GlcNAcaseの調節により、AD、タウオパチー及びその他の神経疾患が治療される可能性を考慮すると、強力かつ選択的なO-GlcNAcase阻害剤の開発に対するニーズが依然として存在する。
本明細書に記載されているのは、様々な疾患、障害及び病状を治療するのに有用である化合物であり、その疾患、障害及び病状としては、O-GlcNAcaseによって修飾されるタンパク質と関連するものが挙げられるが、これらに限らない。
本発明の化合物の第1の実施形態は、下記の構造式によって表される化合物、
Figure 2023501949000002
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
及びYはそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つは、Nであり、
は、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
pは、1または2であり、
nは、0、または1~8の整数であり、
nが、0以外のときには、Rは、それぞれの存在において独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
は、それぞれの存在において独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは、2つのRは、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
は、-HまたはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRは、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環は、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
D-Eは、CHCH、O-CH及びCH-Oからなる群から選択されており、
及びRは、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはD-Eを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環は、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環は、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rは独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環は、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基は、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
本発明の化合物の別の実施形態は、下記の構造式によって表される化合物、
Figure 2023501949000003
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
及びYはそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つは、Nであり、
は、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
pは、1または2であり、
nは、0、または1~8の整数であり、
nが、0以外のときには、Rは、それぞれの存在において、独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
は、それぞれの存在において、独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは2つのRは、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
は、-HまたはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRは、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環は、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
はOであり、GはCHであるか、またはGはCHであり、GはOであり、
及びRは、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはG及びGを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環は、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環は、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rは独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環は、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基は、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
提供するのは、本明細書に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩を少なくとも1つと、薬学的に許容される賦形剤を少なくとも1つ含む医薬組成物である。
提供するのは、神経変性疾患、タウオパチー、糖尿病、がん及びストレスから選択した疾患または状態である対象を治療する方法であって、その対象に、本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を有効量、または本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を少なくとも1つと、薬学的に許容される賦形剤を少なくとも1つ含む医薬組成物を有効量投与することを含む方法でもある。
提供するのは、O-GlcNAcaseの阻害が必要な対象において、O-GlcNAcaseを阻害する方法であって、その対象に、本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を有効量、または本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を少なくとも1つと、薬学的に許容される賦形剤を少なくとも1つ含む医薬組成物を有効量投与することを含む方法でもある。
提供するのは、脳におけるタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態を治療する方法であって、その対象に、本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を有効量、または本明細書に記載されている化合物もしくはその薬学的に許容される塩を少なくとも1つと、薬学的に許容される賦形剤を少なくとも1つ含む医薬組成物を有効量投与することを含む方法でもある。一実施形態では、脳におけるタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態は、アルツハイマー病である。
本明細書に記載されているのは、様々な疾患、障害及び病状を治療するのに有用である化合物であり、その疾患、障害及び病状としては、O-GlcNAcaseによって修飾されるタンパク質と関連するものが挙げられるが、これらに限らない。
第1の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(I)によって表される化合物、
Figure 2023501949000004
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
及びYはそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つは、Nであり、
は、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
pは、1または2であり、
nは、0、または1~8の整数であり、
nが、0以外のときには、Rは、それぞれの存在において、独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
は、それぞれの存在において、独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは2つのRは、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
は、-HまたはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRは、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環は、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
D-Eは、CHCH、O-CH及びCH-Oからなる群から選択されており、
及びRは、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはD-Eを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環は、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環は、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rは独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環は、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基は、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
第2の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(II)によって表される化合物、
Figure 2023501949000005
またはその薬学的に許容される塩である。
第3の実施形態では、第1もしくは第2の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
D-E、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されており、
Figure 2023501949000006
D-Eは、CHCH、O-CH及びCH-Oからなる群から選択されており、
mは、0、1または2であり、
は独立して、ハロ、ヒドロキシル、NR、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロシクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピペラジン、モルホリンもしくはピペリジンを形成してもよく、前記ピペラジン、モルホリンまたはピペリジンは、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
第4の実施形態では、第1、第2もしくは第3の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
はCRであり、YはNであり、
は、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
D-Eは、CH-Oであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0または1であり、
は、H、ハロまたはC-Cアルキルである。
第5の実施形態では、第1、第2もしくは第3の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
はCRであり、YはNであり、
は、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
D-Eは、O-CHであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0または1であり、
は、H、ハロまたはC-Cアルキルである。
第6の実施形態では、第1、第2、第3もしくは第4の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、D-E、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されている。
Figure 2023501949000007
第7の実施形態では、第1、第2、第3もしくは第4の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、D-E、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されている。
Figure 2023501949000008
第8の実施形態では、第1、第2、第3、第4または第6の実施形態による化合物は、下記の構造式によって表される化合物であって、
Figure 2023501949000009
が、ハロであり、
が、CHもしくはCHCHであり、
D-E、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている化合物、
Figure 2023501949000010
またはその薬学的に許容される塩である。
第9の実施形態では、第1、第2、第3、第4または第6の実施形態による化合物は、下記の構造式によって表される化合物であって、
Figure 2023501949000011
が、ハロであり、
が、CHまたはCHCHであり、
D-E、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている化合物、
Figure 2023501949000012
またはその薬学的に許容される塩である。
第10の実施形態では、第1、第2、第3、第4,第7または第9の実施形態による化合物は、下記の構造式によって表される化合物であって、
Figure 2023501949000013
が、ハロであり、
が、CHまたはCHCHである化合物、
またはその薬学的に許容される塩である。
第11の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(Ia)によって表され、
Figure 2023501949000014
及びYはそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つは、Nであり、
は、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
pは、1または2であり、
nは、0、または1~8の整数であり、
nは、0以外のときには、Rが、それぞれの存在において、独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
は、それぞれの存在において、独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは2つのRは、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
は、-HまたはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRは、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環は、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
はOであり、GはCHであるか、またはGはCHであり、GはOであり、
及びRは、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはG及びGを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環は、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環は、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rは独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環は、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基は、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
第12の実施形態では、第10の実施形態の化合物は、下記の構造式(IIa)によって表される化合物、
Figure 2023501949000015
またはその薬学的に許容される塩である。
第13の実施形態では、第11もしくは第12の実施形態によるに本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
及びG、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されており、
Figure 2023501949000016
mは、0、1または2であり、
は独立して、ハロ、ヒドロキシル、NR、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロシクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
及びRは独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRは、それらと結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピペラジン、モルホリンもしくはピペリジンを形成してもよく、前記ピペラジン、モルホリンまたはピペリジンは、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい。
第14の実施形態では、第11、第12もしくは第13の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
はCRであり、YはNであり、
は、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
はOであり、GはCHであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0または1であり、
は、H、ハロまたはC-Cアルキルである。
第15の実施形態では、第11、第12もしくは第13の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
はCRであり、YはNであり、
は、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
はCHであり、GはCHであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0または1であり、
は、H、ハロまたはC-Cアルキルである。
第16の実施形態では、第11、第12もしくは第13の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、
はCRであり、YはNであり、
は、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
はCHであり、GはOであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0または1であり、
は、H、ハロまたはC-Cアルキルである。
第17の実施形態では、第11、第12,第13もしくは第14の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、G及びG、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されている。
Figure 2023501949000017
第18の実施形態では、第11、第12、第13もしくは第14の実施形態による本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、G及びG、R及びRによって形成された二環は、下記からなる群から選択されている。
Figure 2023501949000018
第19の実施形態では、第11、第12、第13もしくは第14の実施形態による本発明の化合物では、その化合物は、下記の構造式によって表される化合物であって、
Figure 2023501949000019
が、ハロであり、
が、CHもしくはCHCHであり、
、G、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている化合物、
Figure 2023501949000020
またはその薬学的に許容される塩である。
第20の実施形態では、第11、第12、第13または第14の実施形態による本発明の化合物では、その化合物は、下記の構造式によって表される化合物であって、
Figure 2023501949000021
が、ハロであり、
が、CHもしくはCHCHであり、
、G、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている化合物、
Figure 2023501949000022
またはその薬学的に許容される塩である。
第21の実施形態では、第11、第12、第13または第14の実施形態の化合物は、下記の式(IIIa)の化合物であって、
Figure 2023501949000023
が、ハロであり、
が、CHまたはCHCHである化合物、
またはその薬学的に許容される塩である。
第22の実施形態では、先行実施形態のいずれかによる本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩では、Rは、CHまたはCHCHであり、Rは、FまたはClであり、Rは、-Hであり、Rは、CH、CHCHまたはシクロプロピルであり、残りの可変部は、第1、第2、第3もしくは第4の実施形態、または第7の実施形態で定義されているとおりである。
別の実施形態では、Rは、下記からなる群から選択されている。
Figure 2023501949000024
一実施形態では、本発明の化合物(上記実施形態のいずれか1つによる化合物など)は、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-((7-メトキシ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2S,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジメチルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(メチルアミノ)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-(イソプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(シクロプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(アゼチジン-1-イル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-(アゼチジン-1-イル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-モルホリノ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-モルホリノ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-((2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-(2-メトキシエトキシ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((2R,5’S)-5’,6-ジメチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((2,3-ジヒドロスピロ[インデン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((2H-スピロ[ベンゾフラン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((6’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((5’S)-5’-メチル-5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((1S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((1R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((1S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((1R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
(R)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
(S)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((3S,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((3R,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((3S,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((3R,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((3S,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((3R,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((3S,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((3R,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-(((5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-((4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
(R)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
(S)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
rac-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(4-フルオロ-5-((4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド及び
N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択されている。
別の実施形態では、本発明の化合物は、本明細書の実施例に記載されている化合物から選択されている。それらの薬学的に許容される塩及び中性形態も含まれる。
本明細書で使用する場合、「アルキル」という用語は、完全に飽和された分岐鎖または直鎖の炭化水素部分を指す。別段の定めのない限り、アルキルは、1~12個の炭素原子、好ましくは1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、最も好ましくは1~4個の炭素原子を含む。アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル及びn-ヘキシルが挙げられるが、これらに限らない。
本明細書で使用する場合、「アルコキシ」という用語は、-ORという基であって、Rが、上でその用語が定義されているようなアルキルまたはシクロアルキルである基を指す。アルコキシ基の非限定的な例としては、-OCH、-OCHCH、-OCHCHCH、-OCH(CH、-OCH(CH、-O-シクロプロピル、-O-シクロブチル、-O-シクロペンチル及び-O-シクロヘキシルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アリールまたはC6-10アリール」という用語は、単環系(例えばフェニル)または縮合環系(例えばナフタレン)を有する6~10員の芳香族炭素環式部分を指す。典型的なアリール基は、フェニル基である。単環式芳香族環系の例としては、フェニルなどが挙げられるが、これに限らない。二環式芳香族環系の例としては、ナフチルなどが挙げられるが、これに限らない。本明細書で使用する場合、二環式アリールまたは二環式芳香族環系には、単環式アリールが別の単環式アリールに縮合されている二環系、及び単環式アリールが単環式脂環式環に縮合されている二環系が含まれる。
基内の炭素原子の数は、本明細書では、「Cx-xx」という接頭辞によって定められており、そのx及びxxは、整数である。例えば、「C1-4アルキル」は、1~4個の炭素原子を有するアルキル基である。
本明細書で使用する場合、「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードであってよい。
本明細書で使用する場合、「ハロアルキル」という用語は、本明細書に定義されているようなアルキルのうち、本明細書に定義されているようなハロ基1つ以上によって置換されているアルキルを指す。
本明細書で使用する場合、「C3-6シクロアルキル」という用語は、完全に飽和されている炭素環式環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル)などを指す。
本明細書で使用する場合、「3~6員の複素環」または「C3-6複素環」という用語は、完全に飽和されている単環式環であって、硫黄、酸素及び/または窒素から独立して選択したヘテロ原子を1~2個含む3~6個の環原子を有する単環式環を指す。典型的な「C3-6複素環」基としては、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、1,4-ジオキサニル、モルホリニル、1,4-ジチアニル、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3-ジオキソラニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、オキサチオラニル、ジチオラニル、1,3-ジオキサニル、1,3-ジチアニル、オキサチアニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル1,1ジオキシド、テトラヒドロ-チオピラン1,1-ジオキシド、1,4-ジアゼパニルが挙げられる。
「部分飽和複素環基」または「完全飽和もしくは部分飽和の4~7員の複素環」という用語は、部分的または完全に飽和されている非芳香族環を指し、単環、二環(縮合複素環式環を含む)またはスピロ環として存在してよい。別段に定められていない限り、複素環式環は概して、硫黄、酸素及び/または窒素から独立して選択したヘテロ原子を1~3個(好ましくは、ヘテロ原子を1個、2個または3個)含む4~7員の環である。部分飽和複素環式環には、複素環式環が、アリール環またはヘテロアリール環に縮合されている基(例えば、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、インドリニルまたは2,3-ジヒドロインドリル、2,3-ジヒドロベンゾチオフェニル、2,3-ジヒドロベンゾチアゾリル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-b]ピラジニル)も含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル基」、「複素環式」及び「複素環式環」という用語は、3~12個の環員を有する飽和、不飽和の非芳香族、単環式または二環式の環系(例えば、縮合環系、スピロ環系または架橋環系)を指す目的で同義的に用いられており、あるいは、特定の3~6個の環員もしくは5~7員の複素環では、そのうちの少なくとも1つは、ヘテロ原子であり、そのうちの最大で4個(例えば、1個、2個、3個または4個)が、ヘテロ原子であってもよく、そのヘテロ原子は独立して、O、S及びNから選択されており、そのCは、酸化されていることができ(例えばC(=O))、そのNは、酸化されているか(例えばN(O))または四級化されている(例えばN)ことができ、そのSは任意に、スルホキシド及びスルホンに酸化されていることができる。単環式複素環式環系の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、ピロリジノニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル及びチオピラニルなどが挙げられる。二環式複素環式環系の例としては、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、テトラヒドロインドリル及び2-アザスピロ[3.3]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書で使用する場合、二環式ヘテロシクリルまたは二環式複素環式環系には、単環式ヘテロシクリルが別の単環式ヘテロシクリルに縮合されている二環系、単環式ヘテロシクリルが脂環式環に縮合されている二環系、及び単環式ヘテロシクリルがフェニル環に縮合されている二環系が含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」、「5~6員のヘテロアリール」、「ヘテロアリール基」、「ヘテロ芳香族」及び「ヘテロ芳香族環」という用語は、5~6員の芳香族環系内に、ヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素またはこれらを組み合わせたもの)を少なくとも1つ含む5~6員の芳香族単環式環系(例えば、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、ピリミジル、ピラジニル、チアゾリルなど)、9~10員の芳香族環系内に、ヘテロ原子を少なくとも1つ含む9~10員の芳香族単環式環系(例えば、2,3-ジヒドロベンゾフラン、2,3-ジヒドロフロ[2,3-b]ピリジン、2,3-ジヒドロフロ[3,2-b]ピリジン、2,3-ジヒドロフロ[2,3-c]ピリジン、2,3-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン、3,3a-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン-6(2H)-オン、2,3-ジヒドロフロ[2,3-c]ピリジン-5(7aH)-オンなど)を指す目的で同義的に用いられている。
本明細書で使用する場合、「シクロアルキル」という用語は、炭素原子が3~12個、炭素原子が3~6個または炭素原子が5~7個の完全飽和の単環式または二環式脂環式基(例えば、縮合脂環式基、スピロ脂環式基または架橋脂環式基)を指す。
本明細書で使用する場合、「ハロシクロアルキル」という用語は、本明細書で定義されているようなシクロアルキルが、本明細書で定義されているようなハロ基1つ以上によって置換されているものを指す。
本明細書で使用する場合、二環系について言及している「縮合」という用語は、カルボシクリル環またはヘテロシクリル環を有する二環系であって、その環の隣接する2つの原子が、C、N、OまたはSから選択した、1つ以上(好ましくは1~3個)の原子によって連結(架橋)されている二環系である。縮合環系は、環員を4~10個有してもよい。
本明細書で使用する場合、二環系について言及している「スピロ」という用語は、それぞれがカルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立して選択されている2つの環を有する二環系であって、その2つの環構造が、共通の環原子を1つ有する二環系である。スピロ環系は、環員を5~7個有する。例示的なスピロ環カルボシクリル基としては、スピロ[2.2]ペンタニル及びスピロ[3.3]ヘプタニルが挙げられる。
本明細書に開示されている化合物の薬学的に許容される塩も、本発明に含まれる。本発明で提供する化合物が、安定な非毒性の酸性塩または塩基性塩を形成するのに十分に塩基性または酸性である場合には、その化合物を薬学的に許容される塩として調製及び投与するのが適切なことがある。薬学的に許容される塩の例は、生理学的に許容される陰イオンを形成する酸と形成された有機酸付加塩、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α-ケトグルタル酸塩またはα-グリセロリン酸塩である。塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩及び炭酸塩という塩を含め、無機塩も形成し得る。
薬学的に許容される塩は、当該技術分野において周知な標準的な手順を用いて、例えば、アミンのように、十分に塩基性である化合物と、生理学的に許容される陰イオンを与える適切な酸とを反応させることによって得てよい。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムもしくはリチウム)塩、またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)塩も作製できる。
薬学的に許容される塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基から調製できる。適切な塩基としては、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩などが挙げられるが、これらに限らない。
開示されている化合物またはその薬学的に許容される塩のいくつかは、その分子内に不斉中心を1つ以上含む。本開示によれば、立体化学が定められていない構造はいずれも、純粋な形態または実質的に純粋な形態であるすべての各種立体異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、ならびにそれらの混合物(ラセミ混合物、またはエナンチオマー的に富化された混合物など)が含まれると理解するものとする。このような光学活性体の調製方法(例えば、再結晶化法によるラセミ体の分割、光学活性出発物質からのキラル合成による合成、またはキラル固定相を用いたクロマトグラフ分離)は、当該技術分野において周知である。開示されている化合物は、互変異性体で存在してよく、混合物及び分離した個々の互変異性体が企図されている。加えて、いくつかの化合物は、多形を示し得る。
開示されている方法で使用する化合物の特定の立体異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマーなど)が、名称または構造によって示されているときには、その化合物の立体化学的純度は、少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%または99.9%である。「立体化学的純度」とは、すべての立体異性体の総重量に対する所望の立体異性体の重量パーセントを意味する。
開示されている化合物の立体化学が、構造によって命名または描写されており、その命名または描写されている構造に、2つ以上の立体異性体が含まれる場合(例えば、一対のジアステレオマーにおける場合)には、その含まれる立体異性体のうちの1つまたはその含まれる立体異性体のいずれの混合物も含まれると理解するものとする。さらに、その命名または描写されている立体異性体の立体化学的純度は、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%または99.9重量%であると理解するものとする。この場合の立体化学的純度は、その名称または構造によって含まれる立体異性体の混合物中の総重量を、すべての立体異性体の混合物中の総重量で除することによって求める。
一実施形態では、水素によって占められるいずれの位置も、重水素の天然存在比を超えて、重水素が濃縮されていることも意図されている。例えば、1つ以上の水素原子は、重水素の天然存在比よりも、少なくとも3340倍多い存在比(0.015%(すなわち、少なくとも50.1%の重水素取り込み率))、少なくとも3500倍(所定の各重水素原子における重水素取り込み率52.5%)、少なくとも4000倍(重水素取り込み率60%)、少なくとも4500倍(重水素取り込み率67.5%)、少なくとも5000倍(重水素率75%)、少なくとも5500倍(重水素取り込み率82.5%)、少なくとも6000倍(重水素取り込み率90%)、少なくとも6333.3倍(重水素取り込み率95%)、少なくとも6466.7倍(重水素取り込み率97%)、少なくとも6600倍(重水素取り込み率99%)または少なくとも6633.3倍(重水素取り込み率99.5%)の重水素で置き換えられている。一実施形態では、水素は、すべての位置において、その天然存在比で存在する。本明細書に記載されているような化合物またはその薬学的に許容される塩は、互変異性体で存在してよく、混合物及び分離した個々の互変異性体が企図されている。
本発明の一態様は、細胞において、グリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼシグナル伝達経路を阻害する方法であって、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を有効量、その細胞と接触させることを含む方法を含む。そのグリコシダーゼは、好ましくはグリコシドハイドロラーゼ、より好ましくはグリコシドハイドロラーゼファミリー84、さらに好ましくはO-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼ(O-GlcNAcase、すなわちOGA)、最も好ましくは哺乳動物O-GlcNAcaseである。一実施形態では、その細胞は、in vitroまたはin vivoで接触させる。一実施形態では、その細胞を接触させることには、その化合物を対象に投与することが含まれる。
本発明の一態様は、グリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼシグナル伝達経路の阻害を必要とする対象において、グリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼシグナル伝達経路を阻害する方法であって、その対象に、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を治療有効量投与することによって、その対象において、グリコシダーゼを活性化することを含む方法を含む。そのグリコシダーゼは、好ましくはグリコシドハイドロラーゼ、より好ましくはグリコシドハイドロラーゼファミリー84、さらに好ましくはO-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼ(O-GlcNAcase、すなわちOGA)、最も好ましくは哺乳動物O-GlcNAcaseである。
本発明の一態様は、真核細胞(例えば哺乳動物細胞)の生存を促すか、またはその細胞の寿命を延ばす方法であって、その対象に、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を治療有効量投与することによって、その真核細胞の生存を促すか、またはその細胞の寿命を延ばすことを含む方法を含む。
本発明の一態様は、対象において、O-GlcNAcase活性によって発生し、媒介され及び/または伝播される疾患または状態を治療する方法をであって、その対象に、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を治療有効量投与することを含む方法を含む。好ましくは、その疾患または状態は、神経障害、糖尿病、がんまたはストレスである。より好ましくは、その疾患または状態は、神経障害である。一実施形態では、その神経障害は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、拳闘家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン・シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィー、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアム型パーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、致死性家族性不眠症、クールーを含む)、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺(PSP)、スティール・リチャードソン・オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択した1つ以上のタウオパチーである。別の実施形態では、その神経障害は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、軽度認知機能障害(MCI)、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択した1つ以上のタウオパチーである。さらに別の実施形態では、その神経障害は、アルツハイマー病である。
本発明の一態様は、対象において、タウの過剰リン酸化(例えば、脳内のタウの過剰リン酸化)を特徴とする疾患または状態を治療する方法であって、その対象に、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を治療有効量投与することを含む方法を含む。一実施形態では、その疾患または状態は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、拳闘家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン・シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィー、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアム型パーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、致死性家族性不眠症、クールーを含む)、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺(PSP)、スティール・リチャードソン・オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択する。別の実施形態では、その疾患または状態は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、虚血性脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択する。さらに別の実施形態では、その疾患または状態は、アルツハイマー病である。
本明細書で使用する場合、「対象」及び「患者」という用語は、同義的に使用してよく、治療の必要な哺乳動物、例えば、コンパニオンアニマル(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、その対象は、治療の必要なヒトである。
本明細書で使用する場合、「治療すること」または「治療」という用語は、所望の薬理学的及び/または生理学的な効果を得ることを指す。その効果は、治療的効果であることができ、その効果には、疾患、障害または症候群の程度を低減する成果、その障害と関連する臨床症状または指標を改善または好転させる成果、及びその疾患、障害もしくは症候群の進行を阻害するか、またはその可能性を低下させる成果のうちの1つ以上を部分的または実質的にあげることが含まれる。
「有効量」という用語は、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩の量のうち、対象に投与すると、臨床結果を含め、有益な結果または所望の結果が得られる量、すなわち、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩によって治療可能な疾患または状態の進行を逆転させるか、緩和するか、阻害するか、低減するかまたは遅らせる量、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物、もしくはその薬学的に許容される塩によって治療可能な疾患もしくは状態、またはその症状の1つ以上の再発の可能性を、臨床症状によって判断した場合に、例えば対照と比べて低下させる量、例えば、体重1kg当たり0.1mg~1000mgを意味する。「有効量」という表現には、正常な生理学的な機能を向上させるのに有効である量、例えば、1日当たり0.01mg/kg~1日当たり500mg/kgも含まれる。
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩を少なくとも1つと、薬学的に許容される担体を少なくとも1つ含む医薬組成物である。
本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態を治療するための医薬の製造に、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を使用することも含まれる。任意に、薬学的に許容される担体とともに、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態を治療するための医薬の製造における医薬組成物も含まれる。式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態である対象の治療に使用する化合物またはその薬学的に許容される塩も含まれる。さらに、任意に、薬学的に許容される担体とともに、式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態の治療に使用する医薬組成物が含まれる。
「薬学的に許容される担体」という用語は、その担体とともに調合される化合物の薬理学的活性に悪影響を及ぼさないとともに、ヒトに使用する際に安全でもある非毒性の担体、希釈剤、アジュバント、ビヒクルまたは賦形剤を指す。本開示の組成物で用いてよい薬学的に許容される担体としては、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、ヒト血清アルブミンのような血清タンパク質、リン酸塩のような緩衝物質、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩のような塩または電解質、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質(例えば、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ラクトース一水和物、ラウリル硫酸ナトリウム及びクロスカルメロースナトリウム)、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、ならびに羊毛脂が挙げられるが、これらに限らない。
香味剤、甘味剤、ならびに保存剤(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン及びブチルパラベンなど)のような他の賦形剤も含めることができる。好適な賦形剤のより完全なリストは、Handbook of Pharmaceutical Excipients(5th Ed.,a Pharmaceutical Press (2005))に見ることができる。当業者であれば、様々な種類の投与経路に適する製剤の調製方法をわかるであろう。好適な製剤を選択及び調製するための従来の手順及び成分は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(2003,20th edition)及び1999年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)に記載されている。
式(I)~(IIIA)のうちのいずれか1つの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本発明の教示の組成物は、例えば、経口投与、非経口投与、舌下投与、局所投与、直腸投与、経鼻投与、口腔内投与、膣投与、経皮投与、パッチ投与、ポンプ投与、または移植リザーバーによって投与してよく、それに従って、医薬組成物を調合することになる。非経口投与としては、静脈内投与方法、腹腔内投与方法、皮下投与方法、筋肉内投与方法、経上皮投与方法、経鼻投与方法、肺内投与方法、髄腔内投与方法、直腸投与方法及び局所投与方法が挙げられる。非経口投与は、所定の期間にわたる持続注入によるものであることができる。
本開示に含まれるその他の投与形態は、WO2013/075083、WO2013/075084、WO2013/078320、WO2013/120104、WO2014/124418、WO2014/151142及びWO2015/023915に記載されているようなものであり、それらの内容は、参照により本明細書に援用される。
本明細書に記載されているような化合物またはその薬学的に許容される塩の有用な投与量は、そのin vitro活性と、動物モデルにおけるin vivo活性を比較することによって求めることができる。マウス及びその他の動物における有効投与量をヒトに対して変換する方法は、当該技術分野において知られており、例えば、米国特許第4,938,949号を参照するものとし、この特許は、参照により、その全体が本明細書に援用される。
一般的な方法
20~40uM(粒径)、250~400メッシュまたは400~632メッシュのシリカゲルを使用して、Teledyne ISCOのCombiflash RF、またはELSDを備えた、GraceのReveleris X2のいずれかの精製システムを用いて、シリカゲルクロマトグラフィーを行った。
分析用HPLC
酸性HPLC:2.75mL/4LのTFA水溶液(溶媒A)及び2.5mL/4LのTFAアセトニトリル溶液(溶媒B)を溶離液とするUltimate C18カラム(3.0×50mm、3um)を用いて、Shimadzuの20Aという装置で、下記の方法によって行った。
方法A:溶出グラジエント:6分で0%→60%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm、215nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:6分で10%→80%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm、215nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:6分で30%→90%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm、215nm及び254nmのUVを使用した。
塩基性HPLC:2mL/4LのNHO水溶液(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)を溶離液とするXbrige Shield RP-18カラム(5um、2.1×50mm)を用いて、Shimadzuの20Aという装置で、下記の方法によって行った。
方法D:溶出グラジエント:4.0分で0%→60%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分を使用した。
方法E:溶出グラジエント:4.0分で10%→80%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分を使用した。
方法F:溶出グラジエント:4.0分で30%→90%(溶媒B)、60%で2分保持、流速:1.2ml/分を使用した。
分析用LCMS
酸性LCMS:1.5mL/4LのTFA水溶液(溶媒A)及び0.75mL/4LのTFAアセトニトリル溶液(溶媒B)を溶離液とするC18カラム(2.1mm×30mm、3.0mmまたは2.1mm×50mm、C18、1.7um)を備えた、Shimadzuの2010シリーズ、Shimadzuの020シリーズまたはWatersのAcquity UPLC BEH(MSイオン化:ESI)という装置で、下記の方法を用いて行った。
1.5分の方法:
一般的な方法:溶出グラジエント:0.7分で5%→95%(溶媒B)、95%で0.4分保持、流速:1.5ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
2分の方法:
方法A:溶出グラジエント:0.9分で0%→60%(溶媒B)、60%で0.6分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:0.9分で10%→80%(溶媒B)、60%で0.6分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:0.9分で30%→90%(溶媒B)、60%で0.6分保持、流速:1.2ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
3.5分の方法:
初期条件:溶媒A-95%:溶媒B-5%、初期条件で0.0~0.1分保持、溶媒A-5%:溶媒B-95%まで0.1~3.25分でリニアグラジエント、溶媒A-5%:溶媒B-95%で3.25~3.5分保持、ダイオードアレイ/MS検出
4分の方法:
方法A:溶出グラジエント:3分で0%→60%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:3分で10%→80%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:3分で30%→90%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
7分の方法:
方法A:溶出グラジエント:6分で0%→60%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:6分で10%→80%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:6分で30%→900%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
塩基性LCMS:
2mL/4LのNH・HO水溶液(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)を溶離液とするXBridge Shield RP18 5umカラム(2.1mm×30mm、内径3.0mm)または2.1mm×50mmのC18 1.7umカラムを備えたShimadzuの2020シリーズまたはWatersのAcquity UPLC BEH(MSイオン化:ESI)という装置で、下記の方法を用いて行った。
3分の方法:
方法A:溶出グラジエント:2分で0%→60%(溶媒B)、60%で0.48分保持、流速:1ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:2分で10%→80%(溶媒B)、60%で0.48分保持、流速:1ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:2分で30%→90%(溶媒B)、60%で0.48分保持、流速:1ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
3.5分の方法:
初期条件:溶媒A-95%:溶媒B-5%、初期条件で0.0~0.1分保持、溶媒A-5%:溶媒B-95%まで0.1~3.25分でリニアグラジエント、溶媒A-5%:溶媒B-95%で3.25~3.5分保持、ダイオードアレイ/MS検出
7分の方法:
方法A:溶出グラジエント:6分で0%→60%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法B:溶出グラジエント:6分で10%→80%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
方法C:溶出グラジエント:6分で30%→90%(溶媒B)、60%で0.5分保持、流速:0.8ml/分、波長:220nm及び254nmのUVを使用した。
SFCによる分析分離
装置:WatersのUPC2という分析用SFC(SFC-H)、カラム:ChiralCel OJ(150×4.6mm、内径3um)、移動相:AはCO2、Bはエタノール(0.05%DEA)、グラジエント:B40%、流速:2.5mL/分、背圧:100bar、カラム温度:35℃、波長:220nm
分取HPLCによる精製
一般的な方法:分取HPLCにおいて、Gilson UV/VIS-156で、220/254nmでのUV検出と、Gilson 281での自動回収を行った。
酸性条件:塩酸及びギ酸という2つの酸勾配系を使用
方法A:塩酸:YMC-Actus Triart C18(150×30mm×5um)、使用したグラジエント:0→100%のアセトニトリル/水及び対応する酸(0.05%HCl)
方法B:ギ酸:Phenomenex Synergi C18(150×30mm×4um)、使用したグラジエント:0→100%のアセトニトリル/水及び対応する酸(0.225%ギ酸)、グラジエントの形状は、個々の分離に合わせて最適化した。
中性条件:Xtimate C18(150×25mm×5um)、使用したグラジエント:0→100%(水(10mMのNHHCO)-ACN)、グラジエントの形状は、個々の分離に合わせて最適化した。
塩基性条件:WatersのXbridge Prep OBD C18(150×30、10um)、使用したグラジエント:0→100%の水(0.04%NHO+10mMのNHHCO)-アセトニトリル、グラジエントの形状は、個々の分離に合わせて最適化した。
分取HPLC-MSによる精製
使用したカラム:
酸:WatersのSunFire Prep,C18(5um、OBD19×100mm)
塩基:WatersのXSelect CSH Prep C18(5um、OBD19×100mm)
グラジエントプロファイル:12分実行、初期条件:A-95%:B-5%、初期条件で0.0~0.5分保持、リニアグラジエント:0.5~7.5分でA-5%→様々な割合のB(B-%)(典型的な範囲は、B-40%~B-75%である)、リニアグラジエント:7.5~8.0分でB-%→B-95%、A-5%:B-95%で8.0~10.0分保持、最後にDAD/MS検出、リニアグラジエント:10.0~10.5分で初期条件にして、初期条件で1.5分保持
移動相:酸:A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(v/v)、移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v)、塩基:A:0.1%アンモニア水溶液(v/v)、移動相B:0.1%アンモニアアセトニトリル溶液(v/v)
分取SFCによる精製
装置:MG IIIという分取SFC装置(SFC-1)、カラム:ChiralCel OJ(250×30mm、内径5um)、移動相:AはCO、Bはエタノール(0.1%NHO)、グラジエント:B50%、流速:40mL/分、背圧:100bar、カラム温度:38℃、波長:220nm、サイクルタイム:約8分
H-NMR
NMRスペクトルをBruker Avance III HD 500MHz、Bruker Avance III 500MHz、Bruker Avance III 400MHz、Varian UNITYplus 400、Varian-400 VNMRSまたはVarian-400MRで記録した。化学シフトは、パーツパーミリオン(ppm)の単位で表されている。カップリング定数(J)の単位は、ヘルツ(Hz)である。分裂パターンは、明白な多重性を説明しており、s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、dd(二重の二重線)、dt(二重の三重線)、dq(二重の四重線)、m(多重線)、br(幅広線)として割り当てられている。
下記の一般的な反応スキーム1、2、3及び4には、本発明の化合物の調製に関する有用な詳細が示されている。必須の中間体は、場合により、市販されているか、または文献の手順に従って調製することができる。例示的な反応スキームは、列挙されている化合物、または例示目的で用いられているいずれの特定の置換基によっても限定されず、反応スキームに示されているような置換基表記(すなわちR基)は、請求項で用いられている置換基と必ずしも相関するわけではなく、多くの場合、上記式(I)の定義において、複数の置換基が認められる場合でも、明瞭化のために、1つの置換基が化合物に結合しているように示されている。
一般的手順1
実施例1:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000025
化合物1.1:tert-ブチル(2S,4R)-4-(2-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:エーテル(5.0mL)中のマグネシウム粉末(372mg、15.3mmol)及びヨウ素分子(26mg、100uumol)の混合物に、1-(ブロモメチル)-2-フルオロ-ベンゼン(1.15g、6.07mmol)を、還流しながらゆっくり加えた。その混合物を30分還流攪拌した。冷却し、その金属を静置し、グリニャール試薬の透明な上部溶液を取り、エーテル(30.0mL)中のtert-ブチル(2S)-2-メチル-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(1.00g、5.02mmol)の溶液に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温で1時間攪拌した。続いて、飽和NHClを加え、その生成物をEtOAcで抽出した。次に、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(552mg、収率35%)を得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.27-7.30 (m, 1H), 7.22-7.26 (m, 1H), 7.04-7.15 (m, 2H), 3.96 (br s, 1H), 3.55 (br d, J=11.80 Hz, 1H), 3.35 (dd, J=1.13, 11.67 Hz, 1H), 2.95 (s, 2H), 2.23 (dd, J=8.66, 13.18 Hz, 1H), 1.62 (br dd, J=3.01, 13.05 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.35 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 310.
化合物1.2:tert-ブチル(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:THF(8.0mL)中のtert-ブチル(2S,4R)-4-(2-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(400mg、1.29mmol)及びカリウムtert-ブトキシド(363mg、3.23mmol)の混合物を65℃で一晩加熱した。冷却し、水を加え、その生成物をEtOAcで抽出した。続いて、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%EtOAc)によって精製して、標題化合物(178mg、収率48%)を得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.10-7.20 (m, 2H), 6.86 (t, J=7.40 Hz, 1H), 6.78 (br d, J=8.03 Hz, 1H), 3.93-4.13 (m, 1H), 3.79 (br d, J=11.29 Hz, 1H), 3.51 (br d, J=17.07 Hz, 1H), 3.11-3.34 (m, 2H), 2.18-2.28 (m, 1H), 2.06-2.15 (m, 1H), 1.46-1.53 (m, 9H), 1.44 (br s, 3H); LCMS (ESI): [M-tBu] 234.
化合物1.3:(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]:DCM(3.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(130mg、449.2uumol)の溶液に、TFA(344uL、4.49mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌した。すべての溶媒を除去して、標題化合物(185mg、収率99%、2TFA)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 190.
実施例1:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000026
EtOAc(3.0mL)中の(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン](185mg、443umol、2TFA)の溶液に、ヒューニッヒ塩基(57mg、443.3uumol)を加えた。5分攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(282mg、1.3mmol)を加えてから、N-(4-フルオロ-5-ホルミル-チアゾール-2-イル)アセトアミド(167mg、887uumol)を加えた。その反応物を60℃で2時間加熱した。冷却し、その反応混合物をNaHCO水溶液で洗浄し、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))によって精製して、標題化合物(56mg、収率35%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.21 (d, J=7.53 Hz, 1H), 7.10-7.17 (m, 1H), 6.87-6.93 (m, 1H), 6.78 (d, J=8.03 Hz, 1H), 4.62-4.73 (m, 1H), 4.45-4.55 (m, 1H), 3.94 (br dd, J=6.53, 15.81 Hz, 1H), 3.79 (dd, J=1.88, 11.92 Hz, 1H), 3.42-3.51 (m, 1H), 3.36 (s, 2H), 2.76 (dd, J=10.04, 14.31 Hz, 1H), 2.24-2.33 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 362.
実施例2:N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000027
アセトニトリル(1.0mL)中の(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン](化合物1.3、30mg、132.9umol)及びN-[5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル]アセトアミド(51mg、266uumol)の混合物に、ヒューニッヒ塩基(86mg、664.6umol)を加えた。その反応物を室温で2時間攪拌した。すべての溶媒を除去し、その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))によって精製して、標題化合物(18mg、収率39%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.27 (s, 1H), 7.11 (d, J=7.53 Hz, 1H), 7.05 (t, J=7.65 Hz, 1H), 6.78 (dt, J=0.75, 7.40 Hz, 1H), 6.67 (d, J=7.78 Hz, 1H), 4.13 (d, J=14.05 Hz, 1H), 3.64 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.25 (d, J=11.04 Hz, 1H), 3.16 (s, 2H), 2.67-2.83 (m, 1H), 2.47 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.31 (dd, J=7.91, 13.68 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.00 (ddd, J=1.13, 8.47, 13.74 Hz, 1H), 1.26 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 344.
実施例3:N-(5-((3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000028
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.27 (s, 1H), 7.13 (d, J=7.32 Hz, 1H), 7.06 (t, J=7.71 Hz, 1H), 6.79 (dt, J=0.76, 7.40 Hz, 1H), 6.67 (d, J=7.93 Hz, 1H), 3.82-3.92 (m, 2H), 3.18-3.28 (m, 2H), 3.01 (d, J=10.53 Hz, 1H), 2.89-2.96 (m, 1H), 2.73-2.79 (m, 2H), 2.29 (ddd, J=5.49, 7.40, 13.35 Hz, 1H), 2.18-2.22 (m, 3H), 2.05-2.13 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 330.
実施例4:N-(4-フルオロ-5-((7-メトキシ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000029
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を7-メトキシ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 6.77 (s, 3H), 3.73-3.85 (m, 5H), 3.17-3.29 (m, 2H), 3.03 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.87-2.98 (m, 1H), 2.74-2.86 (m, 2H), 2.25-2.36 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.03-2.14 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 378.
実施例5:N-(5-((5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000030
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.27 (s, 1H), 7.11-7.16 (m, 1H), 7.04 (dd, J=2.29, 8.39 Hz, 1H), 6.65 (d, J=8.54 Hz, 1H), 3.79-3.95 (m, 2H), 3.19-3.29 (m, 2H), 3.01 (d, J=10.68 Hz, 1H), 2.92 (td, J=7.44, 9.23 Hz, 1H), 2.73-2.80 (m, 2H), 2.25-2.33 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.09 (ddd, J=7.02, 8.05, 13.77 Hz, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 364.
実施例6:N-(5-((5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000031
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を5-クロロ-3H-スピロ[ベンゾフラン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.14 (d, J=1.00 Hz, 1H), 7.05 (dd, J=1.63, 8.41 Hz, 1H), 6.65 (d, J=8.53 Hz, 1H), 3.77 (s, 2H), 3.17-3.29 (m, 2H), 3.02 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.88-2.97 (m, 1H), 2.72-2.81 (m, 2H), 2.25-2.35 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.05-2.14 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 382.
実施例7:N-(5-((6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000032
化合物7.1:tert-ブチル3-((4,6-ジクロロピリジン-3-イル)メチル)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート:削り状マグネシウム(7.1g、297.7mmol)を乾燥THF(600mL)に、アルゴン雰囲気下で懸濁させた。その懸濁物にヨウ素(0.1g、0.394mmol)を加え、その混合物を30分攪拌してから、THF(50mL)中の2,4-ジクロロ-5-(クロロメチル)ピリジン(45g、229mmol)の溶液を滴下した。その混合物を3時間攪拌し、tert-ブチル3-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(42.5g、229mmol)を分割して加えた。続いて、その反応混合物を一晩攪拌した。飽和NHCl水溶液(600mL)をその反応混合物に加え、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた抽出物を乾燥し、真空中で蒸発させた。その粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(8.3g、収率10%)を黄色油として得た。LCMS (ESI): [M+H] 347.
化合物7.2:tert-ブチル6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:乾燥ジオキサン(100mL)中のtert-ブチル3-((4,6-ジクロロピリジン-3-イル)メチル)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(8g、23.0mmol)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(5.2g、46.3mmol)を一度に加えた。その混合物を90℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標題化合物(4.2g、収率59%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 311.
化合物7.3:6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 211.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.01 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.32 (br s, 1H), 3.29-3.30 (m, 1H), 3.08 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.95 (td, J=7.40, 9.03 Hz, 1H), 2.73-2.85 (m, 2H), 2.30-2.40 (m, 1H), 2.12-2.21 (m, 4H); LCMS (ESI): [M+H] 383.
実施例8:N-(5-((6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000033
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.01 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 3.82-3.95 (m, 2H), 3.35 (br d, J=11.29 Hz, 1H), 3.26 (s, 1H), 3.25-3.30 (m, 1H), 3.07 (d, J=11.04 Hz, 1H), 2.94 (td, J=7.40, 9.03 Hz, 1H), 2.72-2.84 (m, 2H), 2.34 (ddd, J=5.77, 7.34, 13.74 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.11-2.19 (m, 1H).; LCMS (ESI): [M+H] 365.
実施例9:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000034
化合物9.1:tert-ブチル(2S,4R)-4-((3-ブロモピリジン-4-イル)メチル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:エーテル(20.0mL)中の3-ブロモ-4-メチル-ピリジン(864mg、5.02mmol)の溶液に、LDA(THF中に2M、2.51mL)を-20℃で滴下した。その反応物を-20℃で2時間攪拌した。続いて、エーテル(5.0mL)中のtert-ブチル(2S)-2-メチル-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(500mg、2.51mmol)の溶液を滴下し、その混合物を-20℃で3時間攪拌してから、室温で一晩攪拌した。続いて、その反応物をNHCl水溶液によってクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。続いて、合わせた有機層をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%のEtOAc)によって精製して、標題化合物(281mg、収率30%)を得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.73 (s, 1H), 8.45 (d, J=4.77 Hz, 1H), 7.38 (d, J=5.02 Hz, 1H), 3.88-4.08 (m, 1H), 3.57 (br s, 1H), 3.34-3.43 (m, 1H), 3.08-3.18 (m, 2H), 2.28 (dd, J=8.66, 13.18 Hz, 1H), 1.62-1.70 (m, 1H), 1.45-1.51 (m, 9H), 1.30-1.39 (m, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 371.
化合物9.2:tert-ブチル(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(6.0mL)中のtert-ブチル(2S,4R)-4-((3-ブロモピリジン-4-イル)メチル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(270mg、727uumol)、[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-メチルスルホニルオキシ-パラジウム;ジtert-ブチル-[3,6-ジメトキシ-2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(12.4mg、14.5uumol)、ナトリウムtert-ブトキシド(105mg、1.09mmol)の混合物を封管において、85℃で窒素下において1時間加熱した。冷却し、固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→60%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))によって精製して、標題化合物(177mg、収率83%)を得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.13-8.21 (m, 2H), 7.16 (d, J=4.77 Hz, 1H), 4.04-4.23 (m, 1H), 3.82 (br d, J=12.55 Hz, 1H), 3.34-3.63 (m, 1H), 3.16-3.32 (m, 2H), 2.26 (dd, J=8.53, 13.55 Hz, 1H), 1.98-2.17 (m, 1H), 1.39-1.55 (m, 12H); LCMS (ESI): [M+H] 291.
化合物9.3:(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 191
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.01 (d, J=4.77 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.27 (dd, J=0.88, 4.89 Hz, 1H), 3.98 (dd, J=1.00, 14.56 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.32-3.34 (m, 1H), 3.29 (s, 2H), 2.69-2.82 (m, 1H), 2.54 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.35 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.03 (ddd, J=1.38, 8.28, 13.93 Hz, 1H), 1.27 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例10:N-(5-(((2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000035
化合物10.1:tert-ブチル(2S,4R)-4-((5-ブロモ-2-クロロピリジン-4-イル)メチル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:THF(50.0mL)中のN-イソプロピルプロパン-2-アミン(2.94g、29.06mmol、4.08mL)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、11.62mL)を-20℃で滴下した。そのLDA溶液を-20℃で1時間攪拌した。この攪拌液に、THF(15mL)中の5-ブロモ-2-クロロ-4-メチル-ピリジン(5.0g、24.22mmol)の溶液を滴下し、その混合物を-20℃で2時間攪拌した。続いて、THF(15mL)中のtert-ブチル(2S)-2-メチル-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(4.83g、24.22mmol)の溶液を滴下した。その混合物を-20℃で30分攪拌し、室温まで一晩ゆっくり昇温した。NHCl水溶液をその混合物に加え、EtOAcで抽出し、有機層を乾燥し、濃縮した。その粗固体をDCM/ヘプタン(1:10)で希釈した。続いて、その固体をヘプタンで洗浄して、標題化合物3.73gを灰白色固体として得た。その母液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→60%EtOAc)によって精製して、標題化合物をさらに450mg得た(全収率42.5%)。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 8.50 (s, 1H), 7.57 (br s, 1H), 3.95 (br s, 1H), 3.48 (d, J=11.44 Hz, 1H), 3.27 (br d, J=11.44 Hz, 1H), 3.03-3.14 (m, 2H), 2.23-2.32 (m, 1H), 1.62-1.72 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.33 (d, J=6.41 Hz, 3H). LCMS (ESI): [M-tBu] 349/351.
化合物10.2:tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(80mL)中のナトリウムtert-ブトキシド(1.05g、10.94mmol)、DPEO(540.6mg、1.82mmol)、CuI(347.4mg、1.82mmol)及び新鮮な活性化したモレキュラーシーブ(3.7g)の混合物に、窒素を10分吹き込んだ。その混合物を80℃まで10分加熱した。冷却した。続いて、その混合物を、ジオキサン(50mL)中のtert-ブチル(2S,4R)-4-[(5-ブロモ-2-クロロ-4-ピリジル)メチル]-4-ヒドロキシ-2-メチル-ピロリジン-1-カルボキシレート(3.70g、9.12mmol)の窒素パージ溶液に加えた。続いて、その反応物を80℃で1時間加熱した。固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%EtOAc)によって精製して、標題化合物を得た(2.15g、収率72%)。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.81 (s, 1H), 7.31 (d, J=0.75 Hz, 1H), 4.03-4.16 (m, 1H), 3.75 (br d, J=12.30 Hz, 1H), 3.54 (d, J=12.30 Hz, 1H), 3.32-3.42 (m, 2H), 2.36 (br s, 1H), 2.11 (br d, J=13.05 Hz, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.40 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 325.
化合物10.3:(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 225.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミル-チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.76 (d, J=0.75 Hz, 1H), 7.26 (d, J=0.75 Hz, 1H), 3.97 (dd, J=0.88, 14.68 Hz, 1H), 3.64 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.32-3.34 (m, 1H), 3.28 (s, 2H), 2.69-2.83 (m, 1H), 2.53 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.35 (dd, J=8.03, 14.05 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.97-2.07 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 397.
実施例11:N-(5-(((2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000036
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.76 (s, 1H), 7.23-7.28 (m, 2H), 4.13 (dd, J=1.00, 14.31 Hz, 1H), 3.64 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.25-3.29 (m, 3H), 2.69-2.82 (m, 1H), 2.49 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.35 (dd, J=7.78, 14.05 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.99-2.08 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 379.
実施例12:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000037
化合物12.1:tert-ブチル3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:乾燥MeOH(60mL)中のtert-ブチル6-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物7.2、3.2g、10.3mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.5g)を加えた。その混合物を水素(バルーン)で埋め戻し、水素(バルーン)下において、室温で一晩攪拌した。続いて、その反応混合物をろ過した。そのろ液を濃縮した。その粗物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(2.3g、収率81%)を黄色油として得た。LCMS (ESI): [M+H] 277.
化合物12.2:3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 177.
実施例2の方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.23 (d, J=0.75 Hz, 1H), 8.19 (d, J=5.77 Hz, 1H), 6.81 (d, J=5.77 Hz, 1H), 3.79 (d, J=1.00 Hz, 2H), 3.33-3.40 (m, 2H), 3.07 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.96 (td, J=7.40, 9.03 Hz, 1H), 2.74-2.86 (m, 2H), 2.33 (ddd, J=5.77, 7.40, 13.68 Hz, 1H), 2.11-2.22 (m, 4H); LCMS (ESI): [M+H] 349.
実施例13:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000038
実施例2の方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.23 (d, J=0.75 Hz, 1H), 8.19 (d, J=5.77 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.80 (d, J=5.77 Hz, 1H), 3.83-3.94 (m, 2H), 3.34 (d, J=7.78 Hz, 2H), 3.05 (d, J=11.04 Hz, 1H), 2.95 (td, J=7.37, 9.10 Hz, 1H), 2.73-2.84 (m, 2H), 2.29-2.39 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.10-2.18 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 331.
実施例14:N-(5-((3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000039
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 11.87 (br s, 1H), 7.90-8.15 (m, 1H), 7.43 (dd, J=1.51, 7.28 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.78 (dd, J=5.14, 7.15 Hz, 1H), 3.83-4.03 (m, 2H), 3.17-3.38 (m, 2H), 2.93-3.13 (m, 3H), 2.77-2.91 (m, 1H), 2.41 (ddd, J=3.14, 7.15, 13.30 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.98-2.14 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 331.
実施例15:N-(5-((3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000040
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[2,3-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)-アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.97 (br d, J=5.02 Hz, 1H), 7.69 (d, J=7.03 Hz, 1H), 6.98 (dd, J=5.27, 7.28 Hz, 1H), 4.63 (d, J=2.26 Hz, 2H), 3.75-4.00 (m, 2H), 3.42-3.72 (m, 4H), 2.34-2.64 (m, 2H), 2.22 (s, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 349.
実施例16:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000041
実施例9における方法と同様の方法で、標題化合物を5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(4-フルオロ-5-ホルミル-チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.48 (d, J=0.75 Hz, 1H), 6.65 (d, J=0.75 Hz, 1H), 3.96 (dd, J=0.88, 14.68 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.64 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.27 (d, J=10.79 Hz, 1H), 3.19 (d, J=0.75 Hz, 2H), 2.68-2.80 (m, 1H), 2.50 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.32 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.99 (ddd, J=1.25, 8.28, 13.80 Hz, 1H), 1.25 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例17:N-(5-(((2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000042
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミル-チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.47 (d, J=0.75 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.64 (d, J=1.00 Hz, 1H), 4.13 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.64 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.25 (d, J=11.29 Hz, 1H), 3.19 (d, J=1.00 Hz, 2H), 2.67-2.81 (m, 1H), 2.47 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.32 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.00 (ddd, J=1.25, 8.47, 13.87 Hz, 1H), 1.26 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 375.
実施例18:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000043
化合物18.1:tert-ブチル(2S,4R)-4-((4-クロロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:化合物10.1における方法と同様の方法で、標題化合物を4-クロロ-2-メトキシ-3-メチルピリジン及びtert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレートから調製した。収率39%。LCMS (ESI): [M-tBu] 301.
化合物18.2:tert-ブチル(2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:DMSO(2.0mL)中のtert-ブチル(2S)-4-[(4-クロロ-2-メトキシ-3-ピリジル)メチル]-4-ヒドロキシ-2-メチル-ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、336uumol)の溶液を0℃まで冷却してから、カリウムtert-ブトキシド(113mg、1.01mmol)を加えた後、室温で一晩攪拌した。その反応物をNHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。続いて、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(53mg、収率24%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 321.
化合物18.3:(2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。収率97%。LCMS (ESI): [M+H] 221.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.84 (d, J=6.27 Hz, 1H), 6.56-6.67 (m, 1H), 5.53 (br s, 1H), 4.56-4.71 (m, 1H), 4.39-4.54 (m, 2H), 4.12-4.23 (m, 1H), 4.01-4.09 (m, 1H), 3.93-4.00 (m, 3H), 3.36-3.52 (m, 2H), 2.18-2.26 (m, 3H), 1.50-1.70 (m, 1H), 1.43 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.32 (br dd, J=2.51, 7.78 Hz, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例19:N-(4-フルオロ-5-(((2S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000044
実施例9における方法と同様の方法で、標題化合物を3-ブロモ-2-メチルピリジン、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))後に、2つのジアステレオマーを単離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。P1: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.93 (dd, J=1.88, 4.64 Hz, 1H), 7.08-7.17 (m, 2H), 3.98 (dd, J=0.75, 14.56 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.33 (s, 1H), 3.30 (br s, 2H), 2.71-2.87 (m, 1H), 2.57 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.39 (dd, J=8.03, 14.05 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.97-2.09 (m, 1H), 1.27 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363. P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.93 (dd, J=1.38, 4.89 Hz, 1H), 7.05-7.18 (m, 2H), 3.99 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.73 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.35-3.44 (m, 1H), 3.23-3.30 (m, 2H), 2.83-3.11 (m, 2H), 2.41 (dd, J=6.15, 13.43 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.76 (dd, J=9.91, 13.43 Hz, 1H), 1.23 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例20:N-(4-フルオロ-5-(((2S,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000045
実施例10における方法と同様の方法で、標題化合物を3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチルピリジン、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.07 (d, J=8.78 Hz, 1H), 6.53 (d, J=8.53 Hz, 1H), 4.59 (br d, J=7.28 Hz, 1H), 4.08-4.26 (m, 1H), 3.79-3.99 (m, 4H), 3.39-3.55 (m, 1H), 3.25 (s, 2H), 2.79 (br s, 1H), 2.50 (br d, J=9.29 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.05-2.16 (m, 1H), 1.36 (br d, J=5.77 Hz, 3H).LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例21:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000046
実施例10における方法と同様の方法で、標題化合物を5-ブロモ-4-メチル-2-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.10 (s, 1H), 7.65 (d, J=0.75 Hz, 1H), 3.98 (dd, J=0.88, 14.68 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.36 (s, 2H), 2.71-2.85 (m, 1H), 2.56 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.38 (dd, J=8.03, 14.05 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.05 (ddd, J=1.25, 8.28, 14.05 Hz, 1H), 1.27 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 431.
実施例22:N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000047
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.09 (s, 1H), 7.65 (d, J=0.75 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.14 (dd, J=1.00, 14.31 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.35 (s, 2H), 3.33 (s, 1H), 2.72-2.84 (m, 1H), 2.52 (d, J=11.04 Hz, 1H), 2.38 (dd, J=7.78, 14.05 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.06 (ddd, J=1.38, 8.34, 14.12 Hz, 1H), 1.27 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 413.
実施例23:N-(5-(((2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000048
化合物23.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:DME(2.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、100mg、307.88umol)、2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(386mg、3.08mmol)、KCO(2M、水溶液、308uuL)及びPd(dppf)ClDCM(30.79umol)の混合物を窒素でパージし、電子レンジにおいて、120℃で20分加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(45mg、48%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.86 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.02-4.11 (m, 1H), 3.72 (br d, J=12.05 Hz, 1H), 3.52 (d, J=12.30 Hz, 1H), 3.31-3.37 (m, 1H), 3.21-3.28 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 2.35 (br d, J=7.53 Hz, 1H), 2.08 (br d, J=12.55 Hz, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.41 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 305.
化合物23.2:(2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 205.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.17 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 4.72 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.89-4.05 (m, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.58 (d, J=12.55 Hz, 1H), 2.86 (dd, J=9.54, 14.81 Hz, 1H), 2.67 (s, 3H), 2.41 (ddd, J=1.88, 6.15, 14.81 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.59 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 377.
実施例24:N-(5-(((2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000049
化合物24.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(5.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、200mg、615.76uumol)、カリウムシクロプロピル-(トリフルオロ)-ボラヌイド(182mg、1.23mmol)、CsCO水溶液(2M、616uuL)及び4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリン;ジクロロパラジウム(44mg、61.58uumol)の混合物を窒素でパージし、110℃で一晩加熱した。EtOAcで希釈し、水で洗浄し(3回)、続いて、ブラインで洗浄した。次に、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をHPLCによって精製して、標題化合物(128mg、収率47%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 331.
化合物24.2:(2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 231.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.08 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 4.72 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.89-4.04 (m, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.58 (d, J=12.55 Hz, 1H), 2.86 (dd, J=9.79, 14.81 Hz, 1H), 2.40 (ddd, J=1.88, 6.09, 14.87 Hz, 1H), 2.27 (tt, J=4.96, 8.34 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.59 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.30-1.39 (m, 2H), 1.06-1.13 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 403.
実施例25:N-(5-(((2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000050
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.08 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.60 (d, J=14.05 Hz, 1H), 3.99 (td, J=6.56, 9.47 Hz, 1H), 3.90 (dd, J=1.76, 12.80 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.59 (d, J=12.80 Hz, 1H), 2.84 (dd, J=9.54, 14.81 Hz, 1H), 2.40 (br dd, J=4.02, 14.56 Hz, 1H), 2.19-2.31 (m, 4H), 1.57 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.29-1.37 (m, 2H), 1.04-1.13 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 385.
実施例26:N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000051
化合物26.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:トルエン(8.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、200mg、615.76uumol)、[1,3-ビス[2,6-bis(1-メチルエチル)フェニル]-2-イミダゾリジニリデン](ジフルオロメチル)銀(428mg、800.49uumol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(28mg、30.79uumol)、DPEPhos(33mg、61.58umol)の混合物を窒素でパージしてから、密閉バイアルにおいて、80℃で一晩加熱した。固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→50%EtOAc)によって精製して、標題化合物(82mg、収率35%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.08 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 6.46-6.81 (m, 1H), 4.05-4.16 (m, 1H), 3.78 (br d, J=12.55 Hz, 1H), 3.56 (d, J=12.30 Hz, 1H), 3.39-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 2H), 2.38 (br s, 1H), 2.13 (br d, J=12.80 Hz, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.42 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 341.
化合物26.2:(2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 241.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 6.44-6.80 (m, 1H), 3.98 (dd, J=0.88, 14.68 Hz, 1H), 3.66 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.33-3.36 (m, 3H), 2.72-2.83 (m, 1H), 2.56 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.37 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.04 (ddd, J=1.51, 8.28, 14.05 Hz, 1H), 1.27 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 413.
実施例27:N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000052
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-(ジフルオロメチル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.44-6.78 (m, 1H), 4.14 (dd, J=0.75, 14.31 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.33 (s, 2H), 3.28 (br d, J=1.00 Hz, 1H), 2.73-2.84 (m, 1H), 2.52 (d, J=10.79 Hz, 1H), 2.37 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.01-2.10 (m, 1H), 1.27 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 395.
実施例28:N-(5-(((2R,5’S)-5-(ジメチルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000053
化合物28.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-(ジメチルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:トルエン(2.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、70mg、215.52uumol)、ナトリウムtert-ブトキシド(41mg、431.04umol)、[1-(2-ジフェニルホスファニル-1-ナフチル)-2-ナフチル]-ジフェニル-ホスファン(13mg、21.55uumol)及びPd(dba)(10mg、10.78uumol)の混合物を窒素でパージし、ジメチルアミン(THF中に2M、539uuL)を加え、その反応物を密閉バイアルにおいて、110℃で一晩加熱した。固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))によって精製して、標題化合物(51mg、収率71%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.49 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.08 (td, J=7.00, 9.60 Hz, 1H), 3.69 (br d, J=12.30 Hz, 1H), 3.51 (d, J=12.05 Hz, 1H), 3.18-3.29 (m, 2H), 3.05 (s, 6H), 2.28-2.43 (m, 1H), 2.02-2.10 (m, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.40 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 334.
化合物28.2:(2R,5’S)-N,N,5’-トリメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5-アミン:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5-(ジメチルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 234.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-N,N,5’-トリメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5-アミン及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.38 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.69 (br d, J=14.30 Hz, 1H), 4.49 (br d, J=14.56 Hz, 1H), 3.89 (br d, J=12.05 Hz, 2H), 3.50-3.64 (m, 3H), 3.19-3.27 (m, 6H), 2.73-2.90 (m, 1H), 2.32 (br d, J=9.79 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 406.
実施例29:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(メチルアミノ)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000054
実施例28における方法と同様の方法で、標題化合物をメチルアミン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.32 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.70 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.87-4.01 (m, 2H), 3.49-3.58 (m, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.82 (dd, J=9.66, 14.68 Hz, 1H), 2.32 (br dd, J=4.27, 14.81 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 392.
実施例30:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-(イソプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000055
実施例28における方法と同様の方法で、標題化合物をイソプロピルアミン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.29 (d, J=0.75 Hz, 1H), 6.94 (d, J=0.75 Hz, 1H), 4.71 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.88-4.00 (m, 2H), 3.81 (quin, J=6.34 Hz, 1H), 3.50-3.59 (m, 3H), 2.76-2.88 (m, 1H), 2.28-2.36 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.29 (dd, J=1.13, 6.40 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 420.
実施例31:N-(5-(((2R,5’S)-5-(シクロプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000056
化合物31.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-(シクロプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:実施例28における方法と同様の方法で、標題化合物をシクロプロパンアミン及びtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)から調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.44 (s, 1H), 6.71 (d, J=0.75 Hz, 1H), 3.97-4.17 (m, 1H), 3.68 (br d, J=12.05 Hz, 1H), 3.49 (d, J=12.30 Hz, 1H), 3.11-3.27 (m, 2H), 2.45 (tt, J=3.42, 6.74 Hz, 1H), 2.24-2.37 (m, 1H), 1.97-2.11 (m, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.40 (d, J=6.27 Hz, 3H), 0.69-0.78 (m, 2H), 0.42-0.50 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 346.
化合物31.2:(2R,5’S)-N-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5-アミン:DCM(1.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-(シクロプロピルアミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(45mg、130.27uumol)の溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、326uL)を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌した。すべての溶媒を除去し、その粗物をエーテルでトリチュレーションしてから乾燥して、標題化合物(36mg、収率98%、HCl塩)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 246.
アセトニトリル(1.00mL)中の(2R,5’S)-N-シクロプロピル-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5-アミン(35mg、124.21uumol、HCl塩)及びN-[5-(クロロメチル)-4-フルオロ-チアゾール-2-イル]アセトアミド(39mg、186.31uumol)の混合物に、トリエチルアミン(497uumol、69uL)を加えた。その反応物を室温で一晩攪拌した。すべての溶媒を除去し、その粗物をHPLCによって精製して、標題化合物(3.3mg、収率6%)を白色粉末として得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.38 (d, J=0.75 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.71 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.86-4.02 (m, 2H), 3.49-3.62 (m, 3H), 2.77-2.86 (m, 1H), 2.61 (tt, J=3.45, 6.84 Hz, 1H), 2.33 (ddd, J=1.88, 6.02, 14.68 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H), 0.94-1.03 (m, 2H), 0.63-0.71 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 418.
実施例32:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000057
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を2-メトキシ-N-メチルエタン-1-アミン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.47 (d, J=0.61 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.59 (d, J=0.92 Hz, 1H), 4.13 (d, J=14.34 Hz, 1H), 3.58-3.68 (m, 3H), 3.51-3.56 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.24 (d, J=10.53 Hz, 1H), 3.15 (d, J=0.76 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.70-2.80 (m, 1H), 2.47 (d, J=10.68 Hz, 1H), 2.31 (dd, J=7.86, 13.81 Hz, 1H), 2.17-2.22 (m, 3H), 1.99 (ddd, J=1.14, 8.39, 13.81 Hz, 1H), 1.26 (d, J=6.10 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 432.
実施例33:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000058
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-N-(2-メトキシエチル)-N,5’-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5-アミン及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.48 (d, J=0.76 Hz, 1H), 6.60 (d, J=0.92 Hz, 1H), 3.96 (d, J=14.65 Hz, 1H), 3.59-3.69 (m, 3H), 3.51-3.57 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.22-3.28 (m, 1H), 3.15 (d, J=0.61 Hz, 2H), 3.00 (s, 3H), 2.69-2.81 (m, 1H), 2.50 (d, J=10.68 Hz, 1H), 2.28-2.35 (m, 1H), 2.16-2.20 (m, 3H), 1.98 (ddd, J=1.22, 8.39, 13.89 Hz, 1H), 1.25 (d, J=6.10 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 450.
実施例34:N-(5-(((2R,5’S)-5-(アゼチジン-1-イル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000059
実施例28における方法と同様の方法で、標題化合物をアゼチジン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.37 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.61 (br d, J=14.56 Hz, 1H), 4.39 (br d, J=16.06 Hz, 1H), 4.23 (t, J=7.65 Hz, 4H), 3.80 (br d, J=11.80 Hz, 2H), 3.50 (s, 2H), 3.35-3.45 (m, 1H), 2.75 (dd, J=9.66, 14.68 Hz, 1H), 2.53 (quin, J=7.72 Hz, 2H), 2.23-2.31 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.53 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 418.
実施例35:N-(5-(((2R,5’S)-5-(アゼチジン-1-イル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:

Figure 2023501949000060
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-(アゼチジン-1-イル)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 400.
実施例36:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-モルホリノ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000061
実施例28における方法と同様の方法で、標題化合物をモルホリン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.49 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 4.71 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.53 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.91-4.03 (m, 2H), 3.81-3.88 (m, 4H), 3.53-3.63 (m, 7H), 2.84 (dd, J=9.79, 14.56 Hz, 1H), 2.30-2.39 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.59 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 448.
実施例37:N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-モルホリノ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000062
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’-メチル-5-モルホリノ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 430.
実施例38:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:

Figure 2023501949000063
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.64 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 4.83 (s, 1H), 4.60 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.93-4.06 (m, 1H), 3.80-3.92 (m, 3H), 3.69-3.79 (m, 2H), 3.54-3.62 (m, 3H), 2.73-2.87 (m, 3H), 2.29-2.40 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.56 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.27 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 458.
実施例39:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000064
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.48 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.70 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.85-3.98 (m, 4H), 3.69-3.80 (m, 2H), 3.51-3.59 (m, 3H), 2.71-2.87 (m, 3H), 2.33 (ddd, J=1.63, 5.83, 14.62 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.53 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.02 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 476.
実施例40:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000065
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.64 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.60 (d, J=14.31 Hz, 1H), 4.19 (dt, J=3.39, 6.71 Hz, 2H), 3.94-4.05 (m, 1H), 3.84 (dd, J=1.76, 12.55 Hz, 1H), 3.64 (dd, J=3.26, 12.80 Hz, 2H), 3.54-3.60 (m, 3H), 3.32-3.37 (m, 2H), 2.82 (dd, J=9.66, 14.68 Hz, 1H), 2.30-2.39 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.56 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.27 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 458.
実施例41:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000066
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.46 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.71 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.19 (dquin, J=3.26, 6.59 Hz, 2H), 3.87-4.02 (m, 2H), 3.64 (dd, J=3.51, 12.80 Hz, 2H), 3.51-3.60 (m, 3H), 3.32-3.37 (m, 2H), 2.78-2.87 (m, 1H), 2.33 (ddd, J=1.63, 5.96, 14.74 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.27 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 476.
実施例42:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000067
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.64 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.59 (d, J=14.30 Hz, 1H), 4.13-4.24 (m, 2H), 3.98 (td, J=6.40, 9.54 Hz, 1H), 3.82 (dd, J=1.88, 12.42 Hz, 1H), 3.63 (dd, J=3.39, 12.67 Hz, 2H), 3.52-3.59 (m, 3H), 3.34 (br d, J=7.03 Hz, 2H), 2.82 (dd, J=9.66, 14.68 Hz, 1H), 2.29-2.40 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.56 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.53 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 458.
実施例43:N-(5-(((2R,5’S)-5-((2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000068
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-((2S,6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.47 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 4.70 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.18 (dquin, J=3.39, 6.56 Hz, 2H), 3.85-3.99 (m, 2H), 3.62 (dd, J=3.39, 12.67 Hz, 2H), 3.50-3.58 (m, 3H), 3.33 (s, 1H), 3.28 (s, 1H), 2.82 (dd, J=9.66, 14.68 Hz, 1H), 2.29-2.38 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.25 (d, J=6.27 Hz, 6H); LCMS (ESI): [M+H] 476.
実施例44:N-(5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000069
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を1-メチルピペラジン、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.56 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.78 (d, J=0.76 Hz, 1H), 4.12 (dd, J=0.61, 14.34 Hz, 1H), 3.63 (d, J=14.34 Hz, 1H), 3.33-3.41 (m, 4H), 3.24 (d, J=10.68 Hz, 1H), 3.17 (s, 2H), 2.68-2.79 (m, 1H), 2.58 (t, J=4.96 Hz, 4H), 2.46 (d, J=10.83 Hz, 1H), 2.28-2.38 (m, 4H), 2.17-2.21 (m, 3H), 1.99 (ddd, J=0.99, 8.39, 13.81 Hz, 1H), 1.26 (d, J=6.10 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 443.
実施例45:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000070
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’-メチル-5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.56 (d, J=0.76 Hz, 1H), 6.79 (d, J=0.76 Hz, 1H), 3.96 (d, J=14.50 Hz, 1H), 3.63 (d, J=14.65 Hz, 1H), 3.33-3.43 (m, 4H), 3.26 (d, J=10.68 Hz, 1H), 3.18 (s, 2H), 2.69-2.80 (m, 1H), 2.58 (t, J=5.04 Hz, 4H), 2.49 (d, J=10.68 Hz, 1H), 2.28-2.38 (m, 4H), 2.14-2.21 (m, 3H), 1.98 (ddd, J=1.22, 8.39, 13.89 Hz, 1H), 1.25 (d, J=6.10 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 461.
実施例46:N-(5-(((2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000071
化合物46.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(3.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、100mg、308uumol)、[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-メチルスルホニルオキシ-パラジウム;ジtert-ブチル-[3,6-ジメトキシ-2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(5.3mg、6.16umol)、ナトリウムtert-ブトキシド(60mg、615.76uumol)の混合物を窒素で5分パージした。続いて、エタノール(71mg、1.54mmol)を加え、その混合物を封管において、85℃で窒素下において1時間加熱した。固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(54mg、収率52%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.51 (d, J=0.75 Hz, 1H), 6.67 (d, J=0.75 Hz, 1H), 4.21 (q, J=7.03 Hz, 2H), 4.02-4.13 (m, 1H), 3.70 (br d, J=12.30 Hz, 1H), 3.51 (d, J=12.05 Hz, 1H), 3.16-3.28 (m, 2H), 2.33 (br d, J=7.28 Hz, 1H), 2.06 (br d, J=13.55 Hz, 1H), 1.48 (br s, 9H), 1.39-1.42 (m, 3H), 1.33 (t, J=7.03 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 335.
化合物46.2:(2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 235.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5-エトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.60 (s, 1H), 6.83 (br s, 1H), 4.69 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.25 (q, J=7.03 Hz, 2H), 3.95 (td, J=6.37, 9.85 Hz, 1H), 3.85 (d, J=12.05 Hz, 1H), 3.39-3.53 (m, 3H), 2.78 (dd, J=9.79, 14.56 Hz, 1H), 2.26-2.35 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H), 1.36 (t, J=7.03 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 407.
実施例47:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5-(2-メトキシエトキシ)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000072
実施例46における方法と同様の方法で、標題化合物を2-メトキシエタン-1-オール、tert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.58 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.68 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.33 (dd, J=4.14, 5.40 Hz, 2H), 3.89-4.01 (m, 1H), 3.83 (dd, J=1.76, 12.05 Hz, 1H), 3.67-3.74 (m, 2H), 3.48 (br d, J=12.30 Hz, 1H), 3.41 (s, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.77 (dd, J=9.91, 14.43 Hz, 1H), 2.29 (br dd, J=4.14, 14.68 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 437.
実施例48:N-(5-(((2R,5’S)-5’,6-ジメチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000073
化合物48.1:tert-ブチル(2R,5’S)-5-ヒドロキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(3.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物10.2、100mg、308uumol)、シクロプロパノール(89mg、1.54mmol)、[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-メチルスルホニルオキシ-パラジウム;ジtert-ブチル-[3,6-ジメトキシ-2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(5.3mg、6.16uumol)、ナトリウムtert-ブトキシド(59mg、615.76uumol)及びNaI(46mg、308uumol)の混合物を封管において、65℃で窒素下において一晩加熱した。固体をろ取し、そのろ液を濃縮し、HPLCによって精製して、標題化合物(22mg、収率23%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 307.
化合物48.2:tert-ブチル(2R,5’S)-5’,6-ジメチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:アセトン(1.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-ヒドロキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(20mg、65.28uumol)、ヨウ化メチル(1.14g、8.03mmol)、KCO(27mg、195.84uumol)の混合物を室温で48時間攪拌した。すべての溶媒を除去し、その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%の2%NHOH含有EtOAc-EtOH(3:1))によって精製して、標題化合物(18mg、収率90%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.24 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.07 (br dd, J=6.78, 11.54 Hz, 1H), 3.69 (br d, J=12.30 Hz, 1H), 3.49-3.56 (m, 4H), 3.15-3.29 (m, 2H), 2.35 (br s, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.47 (br s, 9H), 1.37 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 321.
化合物48.3:(2R,5’S)-5’,6-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5(6H)-オン:化合物31.2における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2R,5’S)-5’,6-ジメチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 221.
Figure 2023501949000074
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’,6-ジメチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5(6H)-オン及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.21 (s, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.68 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.49 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.91 (br s, 1H), 3.82 (dd, J=2.01, 12.30 Hz, 1H), 3.45-3.52 (m, 4H), 3.37 (s, 2H), 2.72-2.83 (m, 1H), 2.19-2.31 (m, 4H), 1.56 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例49:N-(4-フルオロ-5-(((2R,5’S)-5’-メチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000075
化合物49.1:(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5(6H)-オン:アセトニトリル(2.0mL)中のtert-ブチル(2R,5’S)-5-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(実施例16から得られた中間体、100mg、312.13uumol)及びNaI(234mg、1.56mmol)の混合物に、TMSCl(170mg、1.56mmol)を滴下した。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。水(100uuL)を加え、その混合物を65℃で3時間攪拌した。その粗物を濃縮し、HPLCによって精製して、標題化合物(76mg、収率76%、TFA塩)を得、次の工程では、さらなる精製を行わずに、その化合物を使用した。LCMS (ESI): [M+H] 207.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(2R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-5(6H)-オン及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.00 (s, 1H), 6.52 (d, J=0.75 Hz, 1H), 4.68 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.47-4.54 (m, 1H), 3.88-4.00 (m, 1H), 3.81-3.87 (m, 1H), 3.46-3.53 (m, 1H), 3.40 (s, 2H), 2.77 (dd, J=9.79, 14.56 Hz, 1H), 2.25-2.32 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.56 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 379.
実施例50:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000076
化合物50.1:tert-ブチル(2S)-4-((3-ブロモ-6-メトキシピラジン-2-イル)メチル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:THF(3.0mL)中のN-イソプロピルプロパン-2-アミン(502mg、4.97mmol、698uL)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、1.99mL)を0℃で滴下した。そのLDA溶液を0℃で30分攪拌した。別のフラスコで、THF(6.0mL)中の2-ブロモ-5-メトキシ-3-メチル-ピラジン(1.0g、4.97mmol)の溶液を-78℃まで冷却した。この溶液に、上記のLDA溶液を滴下した。その混合物を-78℃で1時間攪拌した。続いて、THF(3.0mL)中のtert-ブチル(2S)-2-メチル-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(660.18mg、3.31mmol)の溶液を滴下した。その混合物を30分、-78℃で攪拌し、室温まで一晩、ゆっくり昇温させた。その反応物をNHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈し、水で洗浄し(3回)、続いてブラインで洗浄した。次に、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(486mg、収率33%)を得た。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.90 (s, 1H), 3.81-4.05 (m, 5H), 3.76 (d, J=12.05 Hz, 1H), 3.41-3.60 (m, 1H), 3.05-3.26 (m, 1H), 2.30-2.48 (m, 1H), 1.78-1.87 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.35 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M-Boc] 302/304.
化合物50.2:tert-ブチル(5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:ジオキサン(8.0mL)中のナトリウムtert-ブトキシド(154mg、1.60mmol)、[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-メチルスルホニルオキシ-パラジウム;ジtert-ブチル-[3,6-ジメトキシ-2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(18.3mg、21.38umol)及びtert-ブチル(2S)-4-[(3-ブロモ-6-メトキシ-ピラジン-2-イル)メチル]-4-ヒドロキシ-2-メチル-ピロリジン-1-カルボキシレート(430mg、1.07mmol)の混合物を80℃で30分加熱した。EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。次に、その有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0→80%EtOAc)によって精製して、標題化合物(62mg、収率18%)を無色油として得た。LCMS (ESI): [M-tBu] 266.
化合物50.3:(5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 222.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, メタノール-d) δ 7.58 (t, J=1.22 Hz, 1H), 4.70 (d, J=14.65 Hz, 1H), 4.53 (d, J=14.65 Hz, 1H), 3.93-4.03 (m, 2H), 3.89-3.92 (m, 3H), 3.53 (br d, J=12.36 Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.81 (dd, J=9.99, 14.57 Hz, 1H), 2.39 (br dd, J=3.81, 14.34 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.60 (d, J=6.71 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 394.
実施例51:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-2-ヒドロキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド
Figure 2023501949000077
化合物51.1:(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-2-オール:DCM(2.0mL)中のtert-ブチル(5’S)-2-メトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(化合物50.2、50mg、156umol)の溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、233uL)を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌した。すべての溶媒を除去し、その粗物をエーテルでトリチュレーションしてから乾燥し、標題化合物(40mg、収率105%、塩酸塩)を得、次の工程では、さらなる精製を行わずに、その化合物を使用した。LCMS (ESI): [M+H] 208.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[2,3-b]ピラジン-6,3’-ピロリジン]-2-オール及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.51 (s, 1H), 4.64-4.73 (m, 1H), 4.48 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.58-3.78 (m, 2H), 2.77-3.03 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 2.06-2.19 (m, 1H), 1.53-1.61 (m, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 380.
実施例52:N-(5-((1-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000078
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を1-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.21 (s, 1H), 3.55-3.91 (m, 4H), 2.12-2.67 (m, 4H), 2.19 (s, 3H), 1.42-2.01 (m, 8H). LCMS (ESI): [M+H] 296.
実施例53:N-(5-((2,3-ジヒドロスピロ[インデン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000079
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を2,3-ジヒドロスピロ[インデン-1,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.01-7.30 (m, 5H), 3.52-3.77 (m, 2H), 2.73-2.95 (m, 3H), 2.50 (br d, J=10.54 Hz, 1H), 2.35 (br d, J=5.52 Hz, 1H), 2.13-2.25 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.97-2.11 (m, 1H), 1.43-1.94 (m, 5H). LCMS (ESI): [M+H] 342.
実施例54:N-(5-((2H-スピロ[ベンゾフラン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000080
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を2H-スピロ[ベンゾフラン-3,3’-ピペリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.01-7.18 (m, 2H), 6.77-6.88 (m, 1H), 6.69 (dd, J=1.00, 8.03 Hz, 1H), 4.48-4.61 (m, 1H), 4.18-4.31 (m, 1H), 3.50-3.65 (m, 2H), 2.81-2.93 (m, 1H), 2.65 (d, J=11.04 Hz, 1H), 2.11-2.31 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.51-1.82 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 362.
実施例55:N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000081
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.13-7.39 (m, 5H), 4.95-5.10 (m, 2H), 3.67-3.85 (m, 2H), 2.77 (br s, 1H), 2.66 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.31-2.47 (m, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.97 (br s, 1H), 1.64-1.80 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 344.
実施例56:N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000082
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.19-7.39 (m, 4H), 5.00-5.09 (m, 2H), 3.69 (d, J=0.75 Hz, 2H), 2.75-2.89 (m, 1H), 2.69 (d, J=11.55 Hz, 1H), 2.36-2.51 (m, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.92-2.03 (m, 1H), 1.65-1.81 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 362.
実施例57:N-(5-((3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000083
実施例2の方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.16-7.39 (m, 5H), 4.98-5.04 (m, 2H), 3.90 (dd, J=0.88, 1.63 Hz, 2H), 2.78-3.04 (m, 4H), 2.10-2.33 (m, 2H), 2.22 (s, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 330.
実施例58:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000084
化合物58.1:tert-ブチル(2S)-4-ヒドロキシ-4-(2-(ヒドロキシメチル)フェニル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:THF(50ml)中の(2-ブロモフェニル)メタノール(4.0g、21.40mmol)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、18ml、45.0mmol)を-78℃で滴下し、得られた混合物を-78℃で1時間攪拌した。その混合物に、THF(15ml)中のtert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(4.25g、21.40mmol)の溶液を滴下し、その混合物を-78℃で30分攪拌してから、室温まで一晩昇温させた。続いて、その反応物をNHCl水溶液によってクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%EtOAc)によって精製して、標題化合物(2.0g、収率30%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 308.
化合物58.2:tert-ブチル(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:EtOAc(55ml)中のtert-ブチル(2S)-4-ヒドロキシ-4-(2-(ヒドロキシメチル)フェニル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(2.0g、6.50mmol)及びTEA(2.3ml、16.29mmol)の溶液に、MsCl(0.56ml、7.17mmol)を0℃で滴下し、得られた懸濁液を室温で一晩攪拌した。水を加え、その反応物をEtOAcで抽出した(3回)。続いて、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の10→20%EtOAc)によって精製して、標題化合物(1.30g、収率69%)を得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.28-7.35 (m, 2H), 7.20-7.26 (m, 1H), 7.13-7.20 (m, 1H), 5.07-5.13 (m, 2H), 4.03-4.38 (m, 1H), 3.74 (br d, J=12.05 Hz, 1H), 3.60 (br s, 1H), 2.39 (dd, J=8.66, 13.43 Hz, 1H), 1.99 (td, J=1.73, 13.36 Hz, 1H), 1.42-1.52 (m, 12H); LCMS (ESI): [M+H] 290.
化合物58.3:(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 190.
Figure 2023501949000085
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミル-チアゾール-2-イル)から調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.24-7.32 (m, 2H), 7.15-7.24 (m, 2H), 4.93-5.05 (m, 2H), 3.96-4.05 (m, 1H), 3.67 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.22 (d, J=10.29 Hz, 1H), 2.78-2.92 (m, 1H), 2.55 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.43 (dd, J=7.91, 13.93 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.96-2.04 (m, 1H), 1.29 (d, J=6.27 Hz, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 362.
実施例59:N-(5-(((5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000086
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピロリジン]及びN-[5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル]から調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.23-7.31 (m, 3H), 7.16-7.23 (m, 2H), 4.90-5.05 (m, 2H), 4.16 (dd, J=0.88, 14.18 Hz, 1H), 3.64 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.19 (d, J=10.29 Hz, 1H), 2.74-2.91 (m, 1H), 2.50 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.42 (dd, J=7.78, 13.80 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.01 (ddd, J=1.25, 8.72, 13.87 Hz, 1H), 1.29 (d, J=6.02 Hz, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 344.
実施例60:N-(5-((6’-メチル-3H-スピロ[イソベンゾフラン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000087
実施例59における方法と同様の方法で、標題化合物を(2-ブロモフェニル)メタノール、tert-ブチル2-メチル-5-オキソピペリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.52-7.65 (m, 1H), 7.14-7.30 (m, 4H), 4.92-5.10 (m, 2H), 3.92-4.03 (m, 1H), 3.72 (d, J=14.56 Hz, 1H), 2.81 (d, J=11.04 Hz, 1H), 2.65-2.75 (m, 1H), 2.71 (br s, 1H), 2.42 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.17 (s, 3H), 1.86-2.01 (m, 2H), 1.53-1.75 (m, 2H), 1.15-1.34 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 358.
実施例61:N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000088
実施例58における方法と同様の方法で、標題化合物を(2-ブロモピリジン-3-イル)メタノール、tert-ブチル3-オキソピペリジン-1-カルボキシレート及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.34-8.46 (m, 1H), 7.75 (qd, J=1.13, 7.65 Hz, 1H), 7.32 (dd, J=5.02, 7.78 Hz, 1H), 5.08 (d, J=0.75 Hz, 2H), 3.63-3.79 (m, 2H), 2.89-3.05 (m, 1H), 2.78 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.47 (d, J=11.55 Hz, 1H), 2.21-2.35 (m, 1H), 2.17 (s, 3H), 2.04-2.10 (m, 1H), 1.65-1.88 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例62:N-(5-(((5’S)-5’-メチル-5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000089
実施例59における方法と同様の方法で、標題化合物を(2-ブロモピリジン-3-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.44 (dd, J=1.25, 5.02 Hz, 1H), 7.71 (dd, J=1.25, 7.78 Hz, 1H), 7.30 (dd, J=5.02, 7.53 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.01 (q, J=13.22 Hz, 2H), 4.18 (dd, J=0.75, 14.31 Hz, 1H), 3.64 (d, J=14.05 Hz, 1H), 3.18 (d, J=10.29 Hz, 1H), 2.82-2.93 (m, 1H), 2.60 (d, J=10.54 Hz, 1H), 2.52 (dd, J=7.78, 13.80 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.94-2.00 (m, 1H), 1.30 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例63:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-5H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-7,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000090
実施例58における方法と同様の方法で、標題化合物を(2-ブロモピリジン-3-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.43 (dd, J=1.51, 5.02 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=1.38, 7.65 Hz, 1H), 7.30 (dd, J=5.02, 7.78 Hz, 1H), 4.97-5.09 (m, 2H), 4.02 (d, J=14.31 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.21 (d, J=10.29 Hz, 1H), 2.83-2.95 (m, 1H), 2.66 (d, J=10.29 Hz, 1H), 2.52 (dd, J=8.03, 13.80 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.95 (ddd, J=1.25, 8.78, 13.80 Hz, 1H), 1.29 (d, J=6.02 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例64:N-(4-フルオロ-5-(((1S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(4-フルオロ-5-(((1R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000091
化合物64.1:tert-ブチル(2S)-4-ヒドロキシ-4-(3-(ヒドロキシメチル)ピリジン-4-イル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:THF(30mL)中の(4-ブロモピリジン-3-イル)メタノール(2.80g、14.89mmol)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、13.1ml、32.76mmol)を-78℃で滴下し、得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。その混合物に、THF(10mL)中のtert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(2.96g、14.89mmol)の溶液を滴下し、その混合物を-78℃で30分攪拌してから、室温で一晩攪拌した。その反応物をNHCl水溶液でクエンチし、その生成物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(1.63g、収率35.5%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 309.
化合物64.2:tert-ブチル(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:THF(24mL)中のtert-ブチル(2S)-4-ヒドロキシ-4-(3-(ヒドロキシメチル)ピリジン-4-イル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(1.63g、5.30mmol)の攪拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、4.23ml、10.60mmol)を-78℃で加えた。続いて、その反応物を-78℃で1時間攪拌した。THF(5mL)中のp-トルエンスルホニルクロリド(1.11g、5.82mmol)の溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。続いて、その混合物をNHCl水溶液に注いだ。その生成物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(600mg、収率39%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 291.
化合物64.3:(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]:化合物31.2における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(2’S)-2’-メチルスピロ[3H-フロ[3,4-c]ピリジン-1,4’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 191.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。HPLC後に、2つのジアステレオマーを得た(四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた):P1:H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.75 (br s, 2H), 7.91 (d, J=5.52 Hz, 1H), 5.21-5.37 (m, 2H), 4.75 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.54 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.96-4.15 (m, 1H), 3.89 (dd, J=1.63, 11.92 Hz, 1H), 3.64 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.99 (dd, J=9.66, 14.43 Hz, 1H), 2.26-2.40 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.61 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363;P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.70 (br s, 2H), 7.74 (d, J=5.27 Hz, 1H), 5.21-5.34 (m, 2H), 4.76 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.60 (d, J=14.56 Hz, 1H), 3.96-4.16 (m, 2H), 3.73 (dd, J=1.76, 13.30 Hz, 1H), 2.64-2.72 (m, 1H), 2.23-2.32 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例65:N-(5-(((1S,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(5-(((1R,5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000092
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。2つの異性体をHPLCによって分離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。P1: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.77 (br d, J=9.04 Hz, 2H), 7.90-8.00 (m, 1H), 7.61-7.71 (m, 1H), 5.17-5.40 (m, 2H), 4.91 (br s, 1H), 4.54-4.75 (m, 1H), 3.97-4.18 (m, 1H), 3.76-3.88 (m, 1H), 3.68 (d, J=12.30 Hz, 1H), 2.98 (dd, J=9.66, 14.43 Hz, 1H), 2.28-2.44 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.54-1.64 (m, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345;P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.64-8.78 (m, 2H), 7.82 (d, J=5.52 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 5.22-5.37 (m, 2H), 4.92 (br s, 1H), 4.69 (d, J=14.05 Hz, 1H), 4.11 (td, J=5.96, 12.17 Hz, 1H), 3.98 (d, J=13.30 Hz, 1H), 3.80 (dd, J=1.76, 13.30 Hz, 1H), 2.70 (ddd, J=1.63, 5.71, 13.99 Hz, 1H), 2.29 (dd, J=11.92, 13.93 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.56 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例66:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000093
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.79 (br s, 2H), 7.97 (d, J=5.52 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.71-4.82 (m, 2H), 3.70-3.89 (m, 4H), 2.51-2.73 (m, 2H), 2.20-2.27 (m, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 331.
実施例67:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000094
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.75-8.91 (m, 2H), 8.07 (d, J=5.77 Hz, 1H), 5.32 (s, 2H), 4.59-4.74 (m, 2H), 3.71-3.92 (m, 4H), 2.52-2.76 (m, 2H), 2.21 (s, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 349.
実施例68:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000095
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(4-ブロモピリジン-3-イル)メタノール、tert-ブチル3-オキソピペリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.42-8.49 (m, 2H), 7.58 (d, J=5.02 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 5.05-5.18 (m, 2H), 3.77 (s, 2H), 2.52-2.70 (m, 4H), 2.19 (s, 3H), 1.56-2.00 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例69:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000096
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン](化合物64.3で記載したのと同様にして調製した)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.36-8.54 (m, 2H), 7.55 (d, J=4.77 Hz, 1H), 5.02-5.19 (m, 2H), 3.67 (dd, J=0.75, 3.01 Hz, 2H), 2.50-2.77 (m, 4H), 2.17(s, 3H), 1.86-1.95 (m, 1H), 1.65-1.84 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例70:(R)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド及び(S)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000097
rac-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(実施例69、74mg)をSFC(Chiralpak AD-Hカラム(30×250mm、5μm)、移動相:CO中の40%MeOH(0.1%EtNHを含む)、流速:100mL/分、ABPR:120bar、MBPR:40psi、カラム温度:40℃を使用)によって精製して、溶出順で、下記の物質を得た。
ピーク1(絶対立体配置を任意に割り当てた):(R)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(25mg).H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.39-8.52 (m, 2H), 7.55 (d, J=5.02 Hz, 1H), 5.05-5.20 (m, 2H), 3.54-3.76 (m, 2H), 2.46-2.70 (m, 4H), 2.17 (s, 3H), 1.87-1.98 (m, 1H), 1.68-1.82 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 363.
ピーク2(絶対立体配置を任意に割り当てた):(S)-N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(25mg).H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.37-8.53 (m, 2H), 7.55 (d, J=5.02 Hz, 1H), 5.01-5.19 (m, 2H), 3.54-3.76 (m, 2H), 2.50-2.70 (m, 4H), 2.17 (s, 3H), 1.85-1.99 (m, 1H), 1.69-1.82 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例71:N-(5-(((3S,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(5-(((3R,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000098
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(3-ブロモピリジン-4-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。2つのジアステレオマーをHPLCによって分離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。P1: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.82 (s, 1H), 8.69 (d, J=5.52 Hz, 1H), 7.71 (d, J=5.52 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.16-5.35 (m, 2H), 4.88-4.92 (m, 1H), 4.54-4.68 (m, 1H), 3.99-4.15 (m, 1H), 3.74-3.85 (m, 1H), 3.60-3.73 (m, 1H), 2.99 (dd, J=9.66, 14.18 Hz, 1H), 2.29-2.42 (m, 1H), 2.20-2.25 (m, 3H), 1.59 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345. P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.73 (s, 1H), 8.64 (d, J=5.27 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.64 (d, J=5.52 Hz, 1H), 5.18-5.34 (m, 2H), 4.79-4.83 (m, 1H), 4.69 (d, J=14.31 Hz, 1H), 4.12 (br s, 1H), 3.92-4.01 (m, 1H), 3.78 (br d, J=14.31 Hz, 1H), 2.66-2.76 (m, 1H), 2.31 (br t, J=12.67 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.55 (d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例72:N-(4-フルオロ-5-(((3S,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(4-フルオロ-5-(((3R,5’S)-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000099
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(3-ブロモピリジン-4-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。2つの異性体をHPLCによって分離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。P1: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.87 (s, 1H), 8.72 (d, J=5.52 Hz, 1H), 7.76 (d, J=5.27 Hz, 1H), 5.20-5.38 (m, 2H), 4.75 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.54 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.00-4.15 (m, 1H), 3.89 (dd, J=1.88, 11.92 Hz, 1H), 3.65 (d, J=12.05 Hz, 1H), 3.01 (dd, J=9.79, 14.31 Hz, 1H), 2.29-2.40 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.61 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363. P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.81 (br s, 1H), 8.69 (br d, J=4.27 Hz, 1H), 7.73 (d, J=5.27 Hz, 1H), 5.18-5.38 (m, 2H), 4.76 (br d, J=14.56 Hz, 1H), 4.57-4.65 (m, 1H), 4.00-4.15 (m, 2H), 3.74 (dd, J=1.76, 13.30 Hz, 1H), 2.72 (br d, J=4.27 Hz, 1H), 2.28-2.40 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例73:N-(5-((1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000100
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン](化合物64.3で記載したのと同様の方法で調製した)及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.64 (s, 1H), 8.44 (d, J=5.02 Hz, 1H), 7.37 (qd, J=0.99, 5.05 Hz, 1H), 5.00-5.15 (m, 2H), 3.60-3.74 (m, 2H), 2.51-2.69 (m, 4H), 2.16 (s, 3H), 1.86-1.97 (m, 1H), 1.66-1.83 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例74:N-(5-((1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000101
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピペリジン](化合物64.3で記載したのと同様の方法で調製した)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.65 (s, 1H), 8.34-8.50 (m, 1H), 7.32-7.41 (m, 1H), 7.12-7.24 (m, 1H), 4.98-5.18 (m, 2H), 3.69-3.85 (m, 2H), 2.48-2.75 (m, 4H), 2.17(s, 3H), 1.86-2.00 (m, 1H), 1.64-1.82 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例75:N-(4-フルオロ-5-(((3S,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(4-フルオロ-5-(((3R,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000102
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(5-ブロモ-2-メトキシピリジン-4-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。2つのジアステレオマーをHPLCによって分離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。
P1:H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.19 (s, 1H), 6.76 (d, J=0.75 Hz, 1H), 5.00-5.13 (m, 2H), 4.71 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.97-4.09 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.76 (dd, J=1.88, 11.67 Hz, 1H), 3.54 (br d, J=11.80 Hz, 1H), 2.92 (br dd, J=10.16, 13.93 Hz, 1H), 2.21 (s, 4H), 1.58 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
P2:H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.14 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 5.02-5.14 (m, 2H), 4.68-4.81 (m, 1H), 4.53-4.65 (m, 1H), 3.98-4.15 (m, 1H), 3.81-3.96 (m, 4H), 3.67 (dd, J=1.76, 13.30 Hz, 1H), 2.62 (br dd, J=4.77, 13.80 Hz, 1H), 2.14-2.28 (m, 4H), 1.55 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例76:N-(5-(((3S,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド及びN-(5-(((3R,5’S)-6-メトキシ-5’-メチル-1H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-3,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000103
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を(5-ブロモ-2-メトキシピリジン-4-イル)メタノール、tert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。2つのジアステレオマーをHPLCによって分離した。四級炭素のキラル中心をランダムに割り当てた。
P1: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.18 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.99-5.12 (m, 2H), 4.82 (s, 1H), 4.60 (br d, J=14.05 Hz, 1H), 4.03 (br d, J=4.02 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.63-3.72 (m, 1H), 3.51-3.61 (m, 1H), 2.81-2.98 (m, 1H), 2.22 (s, 4H), 1.55 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 375.
P2: H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.15 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.01-5.16 (m, 2H), 4.92 (br s, 1H), 4.68 (d, J=14.31 Hz, 1H), 4.10 (br d, J=8.53 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.78-3.89 (m, 1H), 3.71 (br d, J=13.05 Hz, 1H), 2.62 (br dd, J=4.52, 13.55 Hz, 1H), 2.17-2.32 (m, 4H), 1.52 (br d, J=6.27 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 375.
実施例77:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000104
化合物77.1:tert-ブチル(5’S)-4-クロロ-5’-メチル-3-オキソ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:THF(15mL)中の2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジン(1.39g、9.84mmol)の-78℃の溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中に2.5M、3.8mL)を加えた。1時間攪拌後、THF(10mL)中の2-クロロニコチン酸(500mg、3.17mmol)の溶液を加えた。その混合物を-78℃で1時間攪拌した。THF(5mL)中のtert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(1.90g、9.52mol)の溶液を上記混合物に加えた。その反応混合物を-78℃で1時間攪拌した。その反応物を水(10ml)でクエンチしてから、室温まで昇温させ、EtOAc(30ml)で希釈した。水層を分離し、有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液で抽出した(2×10mL)。合わせた水層を濃塩酸で、pH=1まで酸性化した。1時間攪拌後、沈殿物をろ過し、水で洗浄し、EtOAcに溶解させた。その溶液をNaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(0.69g、収率64%)。LCMS (ESI): [M+H] 339.
化合物77.2:tert-ブチル(5’S)-4-クロロ-3-ヒドロキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:20mlの乾燥DCM中のtert-ブチル(5’S)-4-クロロ-5’-メチル-3-オキソ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(0.69g、2.04mmol)の溶液に、ジイソブチルアルミニウム水素化物(トルエン中に1.0M、4.1ml、4.1mmol)を-78℃で滴下した。その溶液を-78℃で1時間攪拌した後、その混合物をNHCl水溶液に注ぎ、DCMで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。その粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(0.69g、収率100%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 341.
化合物77.3:tert-ブチル(5’S)-3-アセトキシ-4-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:30mlの乾燥DCM中のtert-ブチル(5’S)-4-クロロ-3-ヒドロキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(0.69g、2.0mmol)、EtN(0.61g、6.0mmol)、DMAP(0.49g、4.0mmol)の溶液に、AcO(0.42g、4.0mmol)を滴下し、室温で3時間攪拌した。その混合物を飽和NHCl溶液に注ぎ、DCMで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。その粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(0.65g、収率85%)を得た。
化合物77.4:tert-ブチル(5’S)-4-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:その後、30mlのDCM中のtert-ブチル(5’S)-3-アセトキシ-4-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(0.65g、1.7mmol)の溶液に、トリエチルシラン(1.9ml、12mmol)、三フッ化ホウ素エーテレート(1.5ml、12mmol)を室温で加えた。その反応混合物を一晩、加熱還流した。冷却し、DCMで希釈した。有機層を2MのNaOH水溶液で洗浄した。その混合物に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(0.41g、1.87mmol)を加えた。その混合物を1時間、室温で攪拌した。水層をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(0.45g、収率82%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 325.
化合物77.5:tert-ブチル(5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:メタノール(20mL)中のtert-ブチル(5’S)-4-クロロ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(0.45g、1.40mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(0.38g、7.0mmol)を加えた。その反応物を一晩還流させた。室温まで冷却後、溶媒を真空下で除去した。その残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。その溶液を濃縮して、標題化合物(0.30g、収率67%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 321.
化合物77.6:(5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]:化合物64.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 221.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.17 (d, J=5.27 Hz, 1H), 7.06 (d, J=5.27 Hz, 1H), 5.02-5.13 (m, 2H), 4.72 (d, J=14.56 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.98 (s, 4H), 3.76 (dd, J=1.76, 11.80 Hz, 1H), 3.52 (br d, J=11.80 Hz, 1H), 2.89 (br dd, J=10.04, 14.05 Hz, 1H), 2.17-2.26 (m, 4H), 1.56-1.62 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例78:N-(5-(((5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000105
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-4-メトキシ-5’-メチル-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.17 (d, J=5.27 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.04 (d, J=5.27 Hz, 1H), 5.01-5.12 (m, 2H), 4.79-4.85 (m, 1H), 4.59 (br d, J=14.31 Hz, 1H), 3.95-4.09 (m, 4H), 3.68 (br d, J=11.29 Hz, 1H), 3.54 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.88 (br dd, J=9.91, 14.18 Hz, 1H), 2.18-2.27 (m, 4H), 1.51-1.59 (m, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 375.
実施例79:N-(4-フルオロ-5-(((5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000106
化合物79.1:tert-ブチル(2S)-4-(2-ブロモピリジン-3-イル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート:THF(50ml)中の2,3-ジブロモピリジン(5.0g、21.0mmol)の溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中に2.0M、11.6ml、23.0mmol)を室温で滴下し、その混合物を室温で1時間攪拌した。その混合物に、THF(15ml)中のtert-ブチル(S)-2-メチル-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(4.25g、21.0mmol)の溶液を加えた。続いて、その混合物を室温で一晩攪拌した。その反応物をNHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。続いて、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(3.1g、収率41%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 357.(RocheのUS20080161332、18ページを参照されたい。)
化合物79.2:tert-ブチル(5’S)-5’-メチル-7-オキソ-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:加圧反応装置に、tert-ブチル(2S)-4-(2-ブロモピリジン-3-イル)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(4.65g、13.0mmol)、EtN(7.3ml、52.0mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.29g、1.3mmol)、トリフェニルホスフィン(0.34g、1.3mmol)及び乾燥MeOH(50ml)を入れた。その反応装置を密封し、COガス(100psi)を加えた。その混合物を100℃で一晩攪拌した。室温まで冷却し、その混合物を濃縮し、DCMで希釈し、水、ブラインで洗浄してから、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(1.90g、収率48%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 305.
化合物79.3:tert-ブチル(5’S)-7-ヒドロキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:乾燥DCM(50ml)中のtert-ブチル(5’S)-5’-メチル-7-オキソ-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(1.5g、5.0mmol)の溶液に、ジイソブチルアルミニウム水素化物(トルエン中に1.0M、10.0ml、10.0mmol)を-78℃で滴下した。-78℃で1時間攪拌後、その混合物をNHClの飽和溶液に注いだ。その混合物をDCMで2回抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、濃縮した。その粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(1.0g、収率65%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 307.
化合物79.4:tert-ブチル(5’S)-7-アセトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:乾燥DCM(50ml)中のtert-ブチル(5’S)-7-ヒドロキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート(1.00g、3.0mmol)、EtN(0.91g、9.0mmol)、DMAP(0.74g、6.0mmol)の溶液に、AcO(0.63g、6.0mmol)を室温で滴下した。その溶液を室温で3時間攪拌してから、NHClの飽和溶液に注ぎ、DCMで2回抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。その粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(0.80g、収率76%)を得た。
化合物79.5:tert-ブチル(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレート:化合物77.4における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(5’S)-7-アセトキシ-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。収率38%。LCMS (ESI): [M+H] 291.
化合物79.6:(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。収率104%。LCMS (ESI): [M+H] 191.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。収率55%。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.55 (dd, J=1.25, 5.02 Hz, 1H), 7.92 (dd, J=1.51, 7.78 Hz, 1H), 7.44 (dd, J=5.02, 7.78 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.73 (d, J=14.81 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.81 Hz, 1H), 3.94-4.08 (m, 1H), 3.83 (dd, J=1.76, 11.80 Hz, 1H), 3.55 (d, J=11.80 Hz, 1H), 2.93 (br dd, J=9.91, 14.18 Hz, 1H), 2.27 (br dd, J=5.40, 13.93 Hz, 1H), 2.19-2.23 (m, 3H), 1.60 (d, J=6.78 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 363.
実施例80:N-(5-(((5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000107
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を(5’S)-5’-メチル-7H-スピロ[フロ[3,4-b]ピリジン-5,3’-ピロリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.55 (dd, J=1.25, 5.02 Hz, 1H), 7.92 (dd, J=1.25, 7.78 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.44 (dd, J=5.02, 7.78 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.80-4.85 (m, 1H), 4.60 (br d, J=14.31 Hz, 1H), 4.03 (br s, 1H), 3.75 (br d, J=11.29 Hz, 1H), 3.58 (d, J=12.05 Hz, 1H), 2.92 (br dd, J=9.91, 14.18 Hz, 1H), 2.28 (br dd, J=4.39, 14.18 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.58 (d, J=6.53 Hz, 3H); LCMS (ESI): [M+H] 345.
実施例81:N-(4-フルオロ-5-((4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000108
化合物81.1:tert-ブチル3-(2-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)ピリジン-4-イル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート:乾燥THF(2.0L)中の(4-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メタノール(145g、650mmol)の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、540mL、1.35mol)を-78℃で加えた。-78℃で0.5時間攪拌後、THF(200mL)中のtert-ブチル3-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(129.5g、650mmol)の溶液を加え、得られた溶液を室温で6時間攪拌した。その混合物をNHClの飽和溶液(300mL)に注ぎ、EtOで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。その粗物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(90g、収率40%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 343.
化合物81.2:tert-ブチル4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート:乾燥THF(1.0L)中のtert-ブチル3-(2-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)ピリジン-4-イル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(34.3g、100mmol)の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、n-BuLi(ヘキサン中に2.5M、80mL、200mmol)を-78℃で加えた。-78℃で0.5時間攪拌した。続いて、THF(100mL)中のp-トルエンスルホニルクロリド(19.1g、100mmol)の溶液を加え、得られた溶液を室温で6時間攪拌した。その混合物をNHCl水溶液(300mL)に注ぎ、EtOで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。その粗物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(13.6g、収率42%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 325.
化合物81.3:tert-ブチル4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート:アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(3.00g、75mmol)をMeOH(1.0L)に0℃で加え、室温で1時間攪拌した。続いて、tert-ブチル4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート(8.12g、25mmol)及びCuI(5.14g、27mmol)を加え、その反応混合物を24時間還流させた。冷却し、その混合物を水(300mL)に注ぎ、減圧下で、半分の体積まで濃縮し、EtOAc(500mL)を加えた。有機層を分離し、水の後にブラインで洗浄した。その粗物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(6g、収率75%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 321.
化合物81.4:4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]:化合物1.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレートから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 221.
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ 12.21 (s, 1H), 8.08 (d, J=5.19 Hz, 1H), 7.12 (d, J=5.19 Hz, 1H), 4.85-4.98 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.53-3.65 (m, 2H), 2.51-2.56 (m, 1H), 2.47 (br s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.68-1.81 (m, 2H), 1.59-1.67 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 393.
実施例82:N-(5-((4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000109
実施例64における方法と同様の方法で、標題化合物を4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ 11.93 (s, 1H), 8.08 (d, J=5.19 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.14 (d, J=5.19 Hz, 1H), 4.84-4.98 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.59-3.74 (m, 2H), 2.52 (s, 1H), 2.40-2.48 (m, 3H), 2.08-2.13 (m, 3H), 1.68-1.81 (m, 2H), 1.58-1.68 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 375.
実施例83:N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000110
化合物83.1:4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]:化合物64.3における方法と同様の方法で、標題化合物をtert-ブチル4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート(化合物81.2)から調製した。LCMS (ESI): [M+H] 225.
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 8.24-8.39 (m, 1H), 7.54 (d, J=5.02 Hz, 1H), 5.03-5.14 (m, 2H), 3.58-3.75 (m, 2H), 2.58-2.65 (m, 4H), 2.17 (s, 3H), 1.67-1.97 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 397.
実施例84:(R)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド及び(S)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000111
rac-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(実施例83、77mg)をSFC(Chiralpak ICカラム(30×250mm)カラム、移動相:CO中の40%IPA(0.1%EtNH含有)、流速:100mL/分、ABPR:120bar、MBPR:60psi、カラム温度:40℃を使用)によって精製して、溶出順で、下記の物質を得た。
ピーク1(絶対立体配置を任意に割り当てた):(R)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(21mg、27%).H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.22 (s, 1H), 8.35 (d, J=5.02 Hz, 1H), 7.58 (d, J=5.02 Hz, 1H), 4.89-5.15 (m, 2H), 3.52-3.75 (m, 2H), 2.35-2.73 (m, 4H), 2.12 (s, 3H), 1.54-1.86 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 397.
ピーク2(絶対立体配置を任意に割り当てた):(S)-N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド(21mg、27%).H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.22 (s, 1H), 8.35 (d, J=5.02 Hz, 1H), 7.57 (d, J=5.02 Hz, 1H), 4.87-5.15 (m, 2H), 3.49-3.77 (m, 2H), 2.35-2.72 (m, 4H), 2.12 (s, 3H), 1.49-1.89 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 397.
実施例85:N-(5-((4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000112
実施例2における方法と同様の方法で、標題化合物を4-クロロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン](化合物83.1)及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 11.93 (s, 1H), 8.35 (d, J=5.02 Hz, 1H), 7.60 (d, J=4.77 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 4.90-5.10 (m, 2H), 3.57-3.79 (m, 2H), 2.54-2.63 (m, 2H), 2.40-2.48 (m, 2H), 2.45 (s, 1H), 2.10 (s, 3H), 1.50-1.84 (m, 4H). LCMS (ESI): [M+H] 379.
実施例86:N-(4-フルオロ-5-((4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000113
化合物86.1:3,5-ジヒドロ-4H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-4-オン:EtO(200mL)中のtert-ブチル4-メトキシ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート(化合物81.3、16.0g、50mmol)の溶液に、ジオキサン(50mL)中のHClの飽和溶液を加えた。その溶液を24時間攪拌した後、固体をろ過し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(1g、収率7%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 207.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を3,5-ジヒドロ-4H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-4-オン及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.21 (s, 1H), 11.64 (br s, 1H), 7.33 (br d, J=6.78 Hz, 1H), 7.29-7.39 (m, 1H), 6.36 (d, J=6.53 Hz, 1H), 4.69-4.80 (m, 2H), 3.53-3.65 (m, 2H), 2.52-2.62 (m, 2H), 2.34-2.48 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.65-1.81 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H); LCMS (ESI): [M+H] 379.
実施例87:N-(5-((4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000114
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を3,5-ジヒドロ-4H-スピロ[フロ[3,4-c]ピリジン-1,3’-ピペリジン]-4-オン及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 7.44 (d, J=6.53 Hz, 1H), 7.26-7.38 (m, 1H), 6.57 (br d, J=4.27 Hz, 1H), 4.90-5.00 (m, 2H), 3.61-4.21 (m, 2H), 2.55-2.97 (m, 4H), 2.20 (s, 3H), 2.01 (br d, J=19.32 Hz, 1H), 1.82 (br d, J=15.06 Hz, 3H), 1.31 (br d, J=7.53 Hz, 3H). LCMS (ESI): [M+H] 361.
実施例88:N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000115
化合物88.1:tert-ブチル(E)-3-((ジメチルアミノ)メチレン)-4-オキソ-1-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート:トルエン(500mL)中のtert-ブチル4-オキソ-1-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(11g、43.1mmol)及びDMFDMA(9.7g、81.4mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、EtOでトリチュレーションし、ろ過し、乾燥して、標題化合物(10g、74%)を白色固体として得た。
化合物88.2:tert-ブチル5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート:ペンタノール(100mL)に、カリウムtert-ブトキシド(5.4g、48.1mmol)を分割して、攪拌しながら加えた。この溶液に、ホルムイミドアミド(5g、48.0mmol、酢酸塩)を分割して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。続いて、tert-ブチル(E)-3-((ジメチルアミノ)メチレン)-4-オキソ-1-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(5g、16.1mmol)を加えた。続いて、その混合物を110℃で一晩加熱した。冷却し、その反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層を水の後にブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、小量のペンタノールとともに、標題化合物(3.5g、収率75%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 292.
化合物88.3:5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]:THF(50mL)中のtert-ブチル5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-カルボキシレート(3.5g、12.0mmol)の溶液に、ジオキサン(10mL)中のHClの10%溶液を加え、得られた混合物を一晩室温で攪拌した。その反応混合物を氷水中の5%NHに注ぎ、EtOAcで抽出した(5×70mL)。有機層を合わせ、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。その粗物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(1.77g、収率77%)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 192.
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 9.14 (t, J=0.88 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H), 5.24 (d, J=0.75 Hz, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.59 (br d, J=11.80 Hz, 1H), 3.49-3.55 (m, 1H), 3.37-3.44 (m, 1H), 3.24 (br t, J=11.55 Hz, 1H), 2.24-2.35 (m, 1H), 2.20-2.23 (m, 3H), 2.01-2.12 (m, 2H), 1.89-1.97 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 364.
実施例89:N-(5-((5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]-1’-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000116
実施例31における方法と同様の方法で、標題化合物を5H-スピロ[フロ[3,4-d]ピリミジン-7,3’-ピペリジン]及びN-(5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ 9.13 (t, J=0.88 Hz, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.61 (br s, 2H), 3.61 (br d, J=10.79 Hz, 1H), 3.33-3.48 (m, 2H), 3.15-3.27 (m, 1H), 2.24-2.36 (m, 1H), 2.19-2.23 (m, 3H), 2.00-2.14 (m, 2H), 1.89-1.99 (m, 1H); LCMS (ESI): [M+H] 346.
実施例90:N-(5-((3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000117
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[2,3-c]ピリジン-2,3’-ピロリジン]塩化水素及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 349.
実施例91:N-(5-((3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]-1’-イル)メチル)-4-フルオロチアゾール-2-イル)アセトアミド:
Figure 2023501949000118
実施例1における方法と同様の方法で、標題化合物を3H-スピロ[フロ[3,2-b]ピリジン-2,3’-ピロリジン]塩化水素及びN-(4-フルオロ-5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 349.
生物学的データ
OGA酵素の阻害に関する生化学アッセイ
OGA酵素の阻害に関する生化学アッセイ
組み換え完全長ヒトOGA酵素をOrigeneから購入した。基質である4-MUGlcNAcをSigmaから購入した。他の試薬はいずれも、SigmaまたはFisherから購入した。アッセイ緩衝液は、pH6.4のマッキルベイン緩衝液系(0.1Mのクエン酸と混合した0.2MのNaHPO)及び0.01%BSAからなるものである。反応物は、1nMのOGA、100μMの4-MUGlcNAc(K)及び最終体積10μlの化合物からなるものである。反応物を90分、室温でインキュベートし、3M、pH10のグリシン40μlでクエンチし、Perkin ElmerのEnvisionというプレートリーダー(Ex:355nm/Em:460nm)で読み取った。化合物は、20μMから開始して、4倍希釈を行う10点用量の応答によって試験した。データは、GraphPad Prismを用いて、可変勾配による4パラメーターフィットを使用してフィッティングした。
細胞でのOGA-タウMSDアッセイの説明
Lipofectamineを用いて、HEK-293T細胞に、OGT及びタウ-V5プラスミドをトランスフェクションし、一晩成長させた。翌日、その細胞を回収し、96ウェルプレートに、1ウェル当たり1×10細胞で再播種した。細胞を4時間、37℃でインキュベートしてから、化合物を1uMで加え、10段階で3倍段階希釈系列を作製した。細胞プレートを化合物とともに一晩、37℃でインキュベートした。翌日、静かに吸引することによって、培地をウェルから除去し、プロテアーゼ及びホスファターゼカクテルと混合した1×細胞溶解緩衝液120ulを各ウェルに加えた。凍結融解を-80℃で行った後、混合してから、タウをキャプチャーするためのV5-タグ抗体をコートしたMSDプレートに、50ulを移した。MSDプレートを一晩、4℃で、プレートシェーカー上でインキュベートした。翌日、プレートを洗浄し、タウ-S400-GlcNAc抗体とともに、2時間インキュベートしてから、ウサギスルホタグ抗体で発光させた。最後の読み出しをMSD600リーダーで行った。Graph PadまたはGenedataを用いて、そのデータを解析し、そのデータを正規化し、化合物の対数濃度に対して、活性率(%)をプロットした。4パラメーターフィットにより、IC50値を得た。
ラット肝臓ミクロソームの安定性アッセイの説明
1mMのニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)の存在下または非存在下で、0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)及び3.3mMの塩化マグネシウム中のラット肝臓ミクロソーム(0.5mg/mL)とともに、化合物(最終濃度1uM)を37℃でインキュベートした。NADPHの添加(またはNADPHの非存在下での反応では、化合物の添加)から0分後、5分後、10分後、15分後、25分後及び40分後に、アリコート(40uL)を160uLのアセトニトリル:メタノール(1:1(v/v))中の40ng/mlの8-シクロペンチル-1,3-ジプロピルキサンチン(CPDPX、内部標準)を含む96-ウェルプレートの個々のウェルに移した。試料の入ったプレートを遠心分離し(10分、3220×g)、各ウェルから取った上清50uLを、20:80:0.1アセトニトリル/水/ギ酸300uLの入った清浄な分析試料96ウェルプレートのウェルに移し、混合してから、試料の分析のために、LC/MS/MSシステムに直接注入した。
安定性アッセイ用のHPLC及び質量分析計の条件
LC/MS/MSシステムは、Triple Quad5500という質量分析計(ABSciex,Foster City,CA)に取り付けた超ハイスループットなRapidFire(登録商標)300システム(Agilent Technologies,Santa Clara,CA)からなるものであった。RapidFire(登録商標)C4というカートリッジで、水中の0.1%ギ酸を移動相Aとして使用して、試料の充填及び洗浄を行い、アセトニトリル:メタノール(1:1(v/v))中の0.1%ギ酸を移動相Bとして使用して、試料の溶離を行った。
RapidFire(登録商標)作動条件:
Figure 2023501949000119
質量分析計作動条件:
Figure 2023501949000120
Figure 2023501949000121
データ分析
ミクロソーム安定性については、下記の式を用いて、CLint,app(見かけ固有クリアランス)を計算した。
Figure 2023501949000122
式中、「a」は、ラットにおける、体重1キログラム当たりの肝臓45グラムを表す。
肝細胞安定性については、下記の式を用いて、CLint,app(見かけ固有クリアランス)を計算した。
ミクロソームについては、下記の式を用いて、ラットにおいて、55ml/分/kgをQh(肝血流量)として使用して、CLhep(肝クリアランス)を計算した。
Figure 2023501949000123
MDR1-MDCK排出比アッセイの説明
96ウェルのCorning製インサートプレート内の微多孔性ポリエステル膜上で、MDR1-MDCK細胞単層をコンフルエントになるまで成長させた。透過性アッセイ緩衝液は、pH7.4で10mMのHEPESを含むハンクス平衡塩溶液であった。ロペラミド(1μM)をP-gp基質の陽性対照として使用した。プロプラノロールを高透過性対照薬として、ベスタチン(1μM)を低透過性対照薬として使用した。
透過性の双方向評価のために、試験化合物またはP-gp基質の陽性対照/透過性対照薬をそれぞれの頂膜側及び基底膜側チャンバーに加えた。レシーバー緩衝液(1%ウシ血清アルブミンを添加したトランスポート緩衝液)をそれぞれのレシーバーチャンバーに加えた。MDR1-MDCK細胞を試験化合物と37℃で、5%COで2時間インキュベートした。試料をドナーチャンバーから、0分及び120分の両方の時点において回収し、レシーバーチャンバーから、120分時点に回収した。LC-MS/MS分析を用いて、試験化合物及び対照化合物の濃度を判定した。各判定は、triplicateで行った。見かけ透過性(Papp)、排出比及びマスバランス(回収率)を下記のように計算した。
Figure 2023501949000124
式中、
dC/dtは、時間経過に対する、レシーバーコンパートメントでの累積濃度(単位:μMs-1)である。
は、レシーバーコンパートメントの容積(単位:cm)である。
は、ドナーコンパートメントの容積(単位:cm)である。
Aは、インサートの面積である(96ウェルのインサートでは、0.143cmである)。
は、投与溶液の推定実験濃度(時間=0)である。
finalは、インキュベート期間終了時のレシーバーの濃度である。
finalは、インキュベート期間終了時のドナーの濃度である。
下記の表1には、本発明の化合物のいくつかについて、活性データが示されている。いくつかの場合には、OGA阻害、MDR1-MDCK排出比及びラット肝臓ミクロソーム安定性のアッセイを繰り返し、2回目以降のアッセイにおける最終データが違った場合には必ず、データが以下に示されているとともに、アスタリスク()とともに示されている。「-」という符号は、該当するデータがないことを示している。
Figure 2023501949000125
Figure 2023501949000126
Figure 2023501949000127
本発明の多くの実施形態について説明してきたが、基本的な実施例を変更して、本開示の化合物及び方法を用いる他の実施形態を提供し得ることは明らかである。したがって、本開示の範囲は、例として示されている具体的な実施形態によってではなく、添付の請求項によって定義されることになるのは明らかであろう。
本願の全体にわたって引用されている参照文献(参照文献、発行済みの特許、公開済みの特許出願及び同時係属中の特許出願を含む)のいずれの内容も、参照により、その全体が本明細書に明示的に援用される。別段に定義されていない限り、本明細書で使用されている技術用語及び科学用語はいずれも、当業者に一般的に知られている意味とする。

Claims (26)

  1. 下記の構造式によって表される化合物、
    Figure 2023501949000128
    またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    及びYがそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つが、Nであり、
    が、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    pが、1または2であり、
    nが、0、または1~8の整数であり、
    nが、0以外のときには、Rが、それぞれの存在において、独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
    が、それぞれの存在において、独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは2つのRが、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
    が、-HまたはC-Cアルキルであり、
    が、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRが、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環が、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    D-Eが、CHCH、O-CH及びCH-Oからなる群から選択されており、
    及びRが、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはD-Eを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環が、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環が、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rが独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    及びRが独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRが、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環が、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基が、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい、
    前記化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 下記の構造式によって表される化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2023501949000129
  3. 前記式中、
    D-E、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されており、
    Figure 2023501949000130
    式中、D-Eが、CHCH、O-CH及びCH-Oからなる群から選択されており、
    mが、0、1または2であり、
    が独立して、ハロ、ヒドロキシル、NR、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロシクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    及びRが独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRが、それらと結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピペラジン、モルホリンもしくはピペリジンを形成してもよく、前記ピペラジン、モルホリンまたはピペリジンが、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい、
    請求項1もしくは2のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. 前記式中、
    がCRであり、YがNであり、
    が、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    D-Eが、CH-Oであり、
    mが、0、1または2であり、
    nが、0または1であり、
    が、H、ハロまたはC-Cアルキルである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記式中、
    がCRであり、YがNであり、
    が、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    D-Eが、O-CHであり、
    mが、0、1または2であり、
    nが、0または1であり、
    が、H、ハロまたはC-Cアルキルである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. 前記D-E、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている、請求項1、2、3もしくは4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2023501949000131
  7. 下記の構造式によって表される化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1、2、3、4または6のいずれか1項に記載の化合物
    Figure 2023501949000132
  8. 下記の構造式(Ia)によって表される化合物、
    Figure 2023501949000133
    またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    及びYがそれぞれ、CRまたはNであり、YまたはYの少なくとも1つが、Nであり、
    が、-H、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    pが、1または2であり、
    nが、0、または1~8の整数であり、
    nが、0以外のときには、Rが、それぞれの存在において、独立して、ハロ、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cアルコキシであり、
    が、それぞれの存在において、独立して、-H、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C10シクロアルキルまたはC-C10ハロシクロアルキルであるか、あるいは2つのRが、それらと結合している炭素原子と一体となって、C-C10シクロアルキルを形成し、
    が、-HまたはC-Cアルキルであり、
    が、C-Cアルキル、C-CハロアルキルまたはC-Cシクロアルキルであるか、あるいはR及びRが、それらの間にある原子と一体となって、5~7員の複素環を形成し、前記複素環が、ハロ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシからなる群から独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    がOであり、GがCHであるか、またはGがCHであり、GがOであり、
    及びRが、一体となって、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはG及びGを含む環と縮合した部分飽和複素環基を形成し、R及びRによって形成された環が、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択したヘテロ原子を1個、2個または3個、任意に含んでもよく、前記環が、1個、2個または3個のR置換基で任意に置換されていてもよく、Rが独立して、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、NR、シアノ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロ-シクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    及びRが独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRが、それらと結合している窒素原子と一体となって、C-Cヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、前記環が、N及びOから選択した追加のヘテロ原子を1つ含んでもよく、前記ヘテロシクロアルキル基が、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい、
    前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. 下記の式(IIa)によって表される化合物である、請求項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2023501949000134
  10. 前記式中、
    及びG、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されており、
    Figure 2023501949000135
    mが、0、1または2であり、
    が独立して、ハロ、ヒドロキシル、NR、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cアルコキシ、C-C10シクロアルキル及びC-C10ハロシクロアルキルからなる群から選択されており、前記C-Cアルキル、C-CアルコキシまたはC-C10シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシル、C-Cハロアルキル及びC-Cアルコキシから独立して選択した1個、2個または3個の置換基で任意に置換されており、
    及びRが独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル及びC-Cアルキル-C-Cアルコキシから選択されているか、またはR及びRが、それらと結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピペラジン、モルホリンもしくはピペリジンを形成してもよく、前記ピペラジン、モルホリンまたはピペリジンが、1個または2個のC-Cアルキルで任意に置換されていてもよい、
    請求項8もしくは9に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. 前記式中、
    がCRであり、YがNであり、
    が、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    がOであり、GがCHであり、
    mが、0、1または2であり、
    nが、0または1であり、
    が、H、ハロまたはC-Cアルキルである、
    請求項8~10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 前記式中、
    がCRであり、YがNであり、
    が、ハロ、C-CアルキルまたはC-Cハロアルキルであり、
    がCHであり、GがOであり、
    mが、0、1または2であり、
    nが、0または1であり、
    が、H、ハロまたはC-Cアルキルである、
    請求項8~10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 前記式中、G、G、R及びRによって形成された二環が、下記からなる群から選択されている、請求項8~11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2023501949000136
  14. 下記の式によって表される化合物である、請求項8~11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩
    Figure 2023501949000137
  15. 前記式中、Rが、ハロまたはC-Cアルキルであり、Rが、Hまたはハロであり、Rが、C-Cアルキルである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 前記式中、RがC-Cアルキルであり、RがFであり、RがC-Cアルキルである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 前記式中、RがC-Cアルキルであり、RがHであり、RがC-Cアルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 前記式中、Rが、
    Figure 2023501949000138
    である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 前記式中、Rが、
    Figure 2023501949000139
    である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む、医薬組成物。
  21. 神経変性疾患、タウオパチー、糖尿病、がん及びストレスから選択した疾患または状態である対象を治療する方法であって、前記対象に、請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項20に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
  22. 前記疾患または状態を、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、拳闘家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン・シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィー、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアム型パーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、致死性家族性不眠症、クールーを含む)、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺(PSP)、スティール・リチャードソン・オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択する、請求項21に記載の方法。
  23. 前記疾患または状態を、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知機能障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、虚血性脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)、ハンチントン病及びパーキンソン病から選択する、請求項21及び22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記疾患または状態が、アルツハイマー病である、請求項21~23のいずれか1項に記載の方法。
  25. O-GlcNAcaseの阻害が必要な対象において、O-GlcNAcaseを阻害する方法であって、前記対象に、請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項20に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
  26. 脳におけるタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態を治療する方法であって、対象に、請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項20に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
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