JP2022524077A - アゼチジニルo-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-d-グルコピラノシダーゼ阻害剤 - Google Patents

アゼチジニルo-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-d-グルコピラノシダーゼ阻害剤 Download PDF

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Abstract

本明細書に記載されているのは、下記の式(I)によって表される化合物、TIFF2022524077000095.tif4093またはその医薬的に許容される塩、それを含む医薬組成物、ならびにそれらを調製及び使用する方法である。可変基R1、R3、R4、Y1、Y2、及びZは、本明細書に定義される。

Description

関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2019年3月8日に出願された米国特許仮出願第62/815,553号公報の出願日の優先権を主張し、その内容全体が参照により、本明細書に組み込まれている。
広範な細胞タンパク質は、核タンパク質及び細胞質タンパク質の両方とも、O-グリコシド結合を介して結合される単糖2-アセトアミド-2-デオキシ-β-D-グルコピラノシド(β-N-アセチルグルコサミン)の付加によって、翻訳後修飾が行われる。この単糖は概して、O結合N-アセチルグルコサミンまたはO-GlcNAcと称される。β-N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)を多くの核細胞質間タンパク質の特定のセリン残基及びトレオニン残基に翻訳後結合させることに関与する酵素は、O-GlcNAcトランスフェラーゼ(OGTase)である。O-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼまたはO-GlcNAcaseまたはOGAとして知られる第2の酵素は、この翻訳後修飾を除去してタンパク質を遊離させ、それにより、O-GlcNAc修飾は、タンパク質の寿命期間中に数回行われる動的サイクルとなる。
O-GlcNAc修飾タンパク質は、例えば、転写、プロテアソーム分解及び細胞内シグナル伝達を含め、生命をつかさどる広範な細胞機能を調節する。O-GlcNAcは、ニューロン内にタンパク質及び栄養を分配するのに不可欠である、微小管の重要な細胞ネットワークの安定化を担う細胞骨格タンパク質「タウ」を含む多くの構造タンパク質でも見られる。重要なことに、タウは、タウオパチー、アルツハイマー病、パーキンソン病、認知症及びがんを含むいくつかの疾患の病因に明確に関連付けられている。
アルツハイマー病、ならびに進行性核上麻痺(PSP)及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む多くの関連タウオパチーが部分的には、神経原線維変化(NFT)の発現を特徴とすることは充分に確立されている。これらのNFTは、対らせん状細線維(PHF)の凝集体であり、異常型のタウで構成される。AD患者では、タウが過剰にリン酸化されることによって、タウの正常な機能が阻害され、PHFが形成され、最終的にはPHFが凝集してNFTが形成される。
ヒトの脳内には、タウのアイソフォームが6個見られる。AD患者では、タウの6個のすべてのアイソフォームがNFTで見られ、いずれも顕著に過剰リン酸化されている。健常な脳組織内のタウには、リン酸基が2個または3個のみ見られるが、AD患者の脳にあるタウには、平均で8個のリン酸基が見られる。
リン酸化レベルの上昇により、O-GlcNAcレベルが低下し、逆に、O-GlcNAcレベルの上昇は、リン酸化レベルの低下と相関することが最近明らかになってきている。脳におけるグルコース利用率の低下によって、タウが過剰にリン酸化されることが示されている。グルコースの輸送及び代謝が徐々に低下すると、O-GlcNAcが低下し、タウ(及びその他のタンパク質)が過剰にリン酸化される。従って、O-GlcNAcaseの阻害(O-GlcNAcがタウから除去されるのを防ぐことによって、タウの過剰リン酸化を防ぐ)により、健常な個体、及びアルツハイマー病または関連する神経変性疾患に罹患している患者の脳における加齢性のグルコース代謝低下が相殺されるはずである。
しかしながら、O-GlcNAcaseを含む哺乳類グリコシダーゼの機能をブロックするための阻害剤を開発する際の大きな課題は、高等真核生物の組織には、機能的に関連する酵素が多数存在することである。従って、かかる機能的に関連する酵素が同時に阻害されることから、複合的な表現型が現れるため、1つの特定の酵素の細胞及び生物における生理学的な役割を研究する際に非選択的な阻害剤を使用すると、厄介になる。β-N-アセチルグルコサミニダーゼの場合には、O-GlcNAcaseの機能をブロックするように作用する既存の化合物は、非特異的であり、強力に作用して、リソソームβ-ヘキソサミニダーゼを阻害する。
上記の技術的課題に鑑み、かつAD、タウオパチー及びその他の神経疾患を治療するためにO-GlcNAcaseを調節することの可能性を考慮すると、強力かつ選択的なO-GlcNAcase阻害剤の開発に対するニーズが依然として存在する。
本明細書に記載するのは、様々な疾患、障害及び病状の治療に有用な化合物であり、その疾患、障害及び病状としては、O-GlcNAcaseによって修飾されるタンパク質と関連するものが挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の化合物の第1の実施形態は、下記の構造式によって表されるか、
Figure 2022524077000002
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
Arは、任意に置換された6~10員環のアリール、または任意に置換された5~10員のヘテロアリールであり、但し、Xが存在しない場合、Arはフェニルではなく、
Xは存在しないか、-CR-、-(CR-、-O-、-(CR)O-、-O(CR)-、-NR-、
-NR(CR)-、または-(CR)NR-であり、
及びYは、各々、CRまたはNであり、YまたはYのうちの少なくとも1つは、Nであり、
Zは、-CR-、-C(=O)-、-(CR-、または-CHC(=O)-であり、
は-H、ハロ、-C-Cアルキル、または-C-Cハロアルキルであり、
は-H、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、または-C(=O)C-Cアルキルであり、
nは0、または1~5の整数であり、
nが0以外のときに、Rは、出現ごとに独立して、ハロ、-C-Cアルキル、
-C-Cハロアルキル、または-C-Cアルコキシであり、
は、出現ごとに独立して、-H、ハロ、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、
-C-C10ハロアルキル、または-C-C10アルコキシであり、
あるいは代替的に、2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、-C-C10シクロアルキルを形成し、
は-H、または-C-Cアルキルであり、
は、-H、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、または-C-Cシクロアルキルであるか、
あるいは代替的に、R及びRは、それらの介在原子と一緒になって、任意に置換された5~7員のヘテロシクリルを形成する。
少なくとも1つの本明細書に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
神経変性疾患、タウオパチー、糖尿病、がん及びストレスから選択される疾患または状態である対象の治療方法であって、該対象に、本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩を有効量、または少なくとも1つの本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を有効量投与することを含む方法も提供する。
O-GlcNAcaseを阻害する必要がある対象のO-GlcNAcaseの阻害方法であって、本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩を有効量、または少なくとも1つの本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を有効量、該対象に投与することを含む方法も提供する。
脳内のタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態の治療方法であって、本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩を有効量、または少なくとも1つの本明細書に記載の化合物もしくはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を有効量、該対象に投与することを含む方法も提供する。一実施形態では、脳内のタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態は、アルツハイマー病である。
本明細書に記載するのは、様々な疾患、障害及び病状の治療に有用な化合物であり、該疾患、障害及び病状としては、O-GlcNAcaseによって修飾されるタンパク質と関連するものが挙げられるが、それらに限定されない。
第1の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(I)によって表されるか、
Figure 2022524077000003
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、可変基は、式(I)によって表される化合物またはその医薬的に許容される塩に関して上記発明の概要に定義される通りである。
第2の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(II)によって表されるか、
Figure 2022524077000004
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、残りの可変基は、第1の実施形態で定義したとおりである。
第3の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(III)によって表されるか、
Figure 2022524077000005
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、残りの可変基は、第1または第2の実施形態で定義したとおりである。
第4の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(IV-A)及び(IV-B)のうちの1つによって表され、
Figure 2022524077000006
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、残りの可変基は、第1、第2、または第3の実施形態で定義したとおりである。
第5の実施形態では、本発明の化合物は、下記の構造式(V)によって表されるか、
Figure 2022524077000007
またはその医薬的に許容される塩であり、式中、Rは-C-Cアルキルであり、R
-H、-CH、又は-CHCHであり、残りの可変基は、第1、第2、または第3の実施形態で定義したとおりである。
第6の実施形態では、第1、第2、もしくは第3の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Xは-CR-、-(CR)O-、-NR-、または-NR(CR)-であり、式中、Rは-Hまたは -C-Cアルキルである。
第7の実施形態では、第1もしくは第2の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Rは-Hまたはハロであり、Rは-H及び-C-Cアルキルである。
第8の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換された5~10員のヘテロアリールである。
第9の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、もしくは第8の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換された5または6員の単環式ヘテロアリールである。
第10の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、もしくは第9の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換された6員の単環式ヘテロアリールである。
第11の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、もしくは第10の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換されたピリジニル、任意に置換されたピリミジニル、または任意に置換されたピラジニルである。
第12の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換された
Figure 2022524077000008
任意に置換された
Figure 2022524077000009
任意に置換された
Figure 2022524077000010
任意に置換された
Figure 2022524077000011
任意に置換された
Figure 2022524077000012
任意に置換された
Figure 2022524077000013
または任意に置換された
Figure 2022524077000014
である。
第13の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、もしくは第12の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、任意に置換された
Figure 2022524077000015
または任意に置換された
Figure 2022524077000016
である。
第14の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクリル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、-C(=O)R、フェニル、及び単環式ヘテロアリールから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されており、
式中、
ArのC-Cアルキル置換基は、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)Ry、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)R、C-Cシクロアルキル( -CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、単環式ヘテロアリール(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、またはハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)で任意に置換されており、
Arの C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクリル、フェニル、及び単環式ヘテロアリール置換基は、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)Rで任意にかつ独立して置換されており、
各R及び各Rは独立して、-H、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルであり、RまたはRによって表される前記C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルが任意に、ハロ、ヒドロキシル、C-Cシクロアルキル及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシまたはハロメトキシから選択した1つ以上の基で任意に置換される)から選択した1つ以上の置換基で置換されており、
は-H、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクリルであり、Rで表される C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、-CN、ハロ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cシクロアルキル、及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)から選択される、1つまたはそれ以上の置換基で任意に置換されており、
iは0、2、または2である。
第15の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、もしくは第14の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-SR、-NRS(O)、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)Rから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されており、式中、各R、各R、及びRはそれぞれ独立して、-HまたはC-Cアルキルである。
第16の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、もしくは第15の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-OR、及び-C(=O)NRから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されている。
第17の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、もしくは第16の実施形態に従った本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩において、Arは、-CH、-F、-CN、及び-OCHから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されている。
別の実施形態では、本発明の化合物は、本明細書の実施例に記載の化合物から選択される。医薬的に許容されるこれらの塩、加えて自然形態が含まれる。
本明細書で使用される、「アルキル」という用語は、完全飽和の分岐鎖または直鎖炭化水素部分を指す。別段の定めのない限り、アルキルは、1~12個の炭素原子、好ましくは、1~8個の炭素原子、より好ましくは、1~6個の炭素原子、または最も好ましくは、1~4個の炭素原子を含む。アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル及びn-ヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「アルコキシ」という用語は、-OR基を指し、ここで、Rは、アルキルまたはシクロアルキルであり、その用語は、上で定義した通りである。アルコキシ基の非限定的な例としては、-OCH、-OCHCH、-OCHCHCH、-OCH(CH、-OCH(CH、-O-シクロプロピル、-O-シクロブチル、-O-シクロペンチル及び-O-シクロヘキシルが挙げられる。
本明細書で使用される、「アリール」、「アリール基」、「アリール環」、「芳香族基」及び「芳香環」という用語は、同義で使用され、6~12員の芳香族単環式または二環式炭素環系を指す。単環式芳香環系の例としてはフェニルなどが挙げられるが、これに限定されない。二環式芳香環系の例としてはナフチルなどが挙げられるが、これに限定されない。本明細書で使用される、二環式アリールまたは二環式芳香環系は、単環式アリールが別の単環式アリールに縮合している二環式系、及び、単環式アリールが単環式脂環式環に縮合している二環式系を含む。
基内の炭素原子の数は、本明細書では、「Cx-xx」という接頭語によって特定され、ここで、x及びxxは整数である。例えば、「C1-4アルキル」は、1~4個の炭素原子を有するアルキル基である。
本明細書で使用される、「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フルオロの場合も、クロロの場合も、ブロモの場合も、ヨードの場合もある。
本明細書で使用される、「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義される1つ以上のハロ基で置換された、本明細書で定義されるアルキルを指す。
本明細書で使用される、用語「脂環式」、「脂環式基」、または「脂環式環」は同じ意味で用いられ、3~12環員を有する、飽和(即ち、以下でもまた定義されるシクロアルキル)、不飽和非芳香族、単環式または二環式炭素環系を指す。単環式脂環式環系の例としてはシクロプロピル、シクロペンテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。二環式脂環式環系の例としては、オクタヒドロナフタレニル、デカリニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル基」、「ヘテロ環式」及び「ヘテロ環式環」という用語は、同義で使用され、3~12個の環員、または特には、3~6個の環員もしくは5~7個の環員を有し、そのうちの少なくとも1個がヘテロ原子であり、かつ最大4個(例えば、1、2、3または4個)がヘテロ原子であり得る飽和、不飽和、非芳香族、単環式または二環式環系を指し、ここで、該ヘテロ原子は、独立して、O、S及びNから選択され、Cは酸化されてもよく(例えば、C(=O))、Nは、酸化されても(例えば、N(O))四級化されても(例えば、N)よく、Sは、任意に、スルホキシド及びスルホンに酸化されてもよい。単環式複素環系の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、ピロリジノニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル及びチオピラニルなどが挙げられる。二環式ヘテロ環式環系の例としては、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、テトラヒドロインドリル、及び2-アザスピロ[3.3]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書で使用する場合、二環式ヘテロシクリルまたは二環式複素環系は、単環式ヘテロシクリルが別の単環式ヘテロシクリルに縮合している二環式系、単環式ヘテロシクリルが脂環式環に縮合している二環式系、及び、単環式ヘテロシクリルがフェニル環に縮合している二環式系を含む。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」、「ヘテロアリール基」、「複素芳香族」及び「複素芳香族環」という用語は、O、S及びNから独立して選択したヘテロ原子を1~4個を有する5~12員の単環式または二環式の芳香族環系であって、そのNが、酸化されている(例えば、N(O))か、または四級化されていることができ、Sが、スルホキシド及びスルホンに任意に酸化されていることができる環系を指す目的で同義的に使用する。「ヘテロアリール」は、別の複素芳香族環に縮合した複素芳香族環、フェニル環に縮合した複素芳香族環、脂環式環に縮合した複素芳香族環、または、テトラヒドロフラン、ピラン、ピロリジン、ピペリジンなどの非芳香族複素環に縮合した複素芳香族環を含む。本明細書で使用される、ヘテロアリール基Arは、本発明の化合物の残部に、空いている結合価を有する任意の環で結合することができる。単環式複素芳香族環系の非限定例としては、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、1-オキソ-ピリジル、チエニルなどが挙げられる。二環式複素芳香族環系の非限定例としては、アザインドニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、シクロペンタイミダゾリル、シクロペンタトリアゾリル、フロピリジニル、イミダゾピリジル、イミダゾピリミジニル、インダゾリル、インドリジニル、インドリル、イソキノリニル、オキサゾロピリジニル、プリニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピラジニル、ピリドピラジニル、ピリドピリミジニル、ピロロ[2,3]ピリミジニル、ピロロピラゾリル、ピロロイミダゾリル、ピロロトリアゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、チアゾロピリジニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピラジニル、ナフチリジルなどが挙げられる。本明細書で使用される、「シクロアルキル」という用語は、3~12個の炭素原子、3~6個の炭素原子または5~7個の炭素原子の完全飽和の単環式または二環式(例えば、縮合)炭化水素基を指す。
本明細書で使用される、「ハロシクロアルキル」という用語は、本明細書で定義される1つ以上のハロ基で置換された、本明細書で定義されるシクロアルキルを指す。
置換されたアルキル基、フェニル基、ヘテロアリール基、非芳香族ヘテロシクリル基またはヘテロシクリル基は、1つ以上の置換基を有するアルキル基、フェニル基、ヘテロアリール基、非芳香族ヘテロシクリル基またはヘテロシクリル基である。好適な置換基は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)の化合物(本明細書では以下、一括して、式(I)~(V)のいずれか1つの化合物)、またはその医薬的に許容される塩のO-GlcNAcase阻害活性を著しく低下させない置換基である。アルキル、フェニル、ヘテロアリール、非芳香族ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル基の好適な置換基の例としては、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cシクロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、-C(=O)R、フェニル、及び単環式ヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されない。- C-Cアルキル置換基は、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、- S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、- C(=O)NR、-NRC(=O)R、- C(=S)NR、-NRC(=S)R、- NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び C(=O)R、C-Cシクロアルキル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、単環式ヘテロアリール(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、またはハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)で任意に置換されている。C-Cシクロアルキル、フェニル、及び単環式ヘテロアリール置換基は、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)Rで任意にかつ独立して置換されている。これらの置換基では、各R及び各Rは、独立して、-H、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、ここで、RまたはRで表されるC-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、任意に、ハロ、ヒドロキシル、C-Cシクロアルキル及びフェニル(任意に、-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシまたはハロメトキシから選択される1つ以上の基で置換される)から選択される1つ以上の置換基で置換される。これらの置換基では、Rは、-H、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rで表されるC-CアルキルまたはC-Cシクロアルキル基は、任意に、ハロ、ヒドロキシル、C-Cシクロアルキル及びフェニル(任意に、-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ及びハロメトキシから選択される1つ以上の基で置換される)から選択される1つ以上の置換基で置換される。これらの置換基では、iは、0、1または2である。
本明細書に開示する化合物の医薬的に許容される塩もまた、本発明に含まれる。本明細書に提供する化合物が、安定な非毒性の酸性塩または塩基性塩を形成するのに十分に塩基性または酸性である場合、医薬的に許容される塩として該化合物を調製及び投与することが適切であり得る。医薬的に許容される塩の例は、生理学的に許容されるアニオン、例えば、トシレート、メタンスルホネート、アセテート、シトレート、マロネート、タータレート、スクシネート、ベンゾエート、アスコルベート、α-ケトグルタレートまたはα-グリセロホスフェートを形成する酸で形成される有機酸付加塩である。塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩及び炭酸塩を含めた無機塩も形成され得る。
医薬的に許容される塩は、当技術分野で周知の標準的な手順を用いて、例えば、アミン等の十分に塩基性の化合物と、生理学的に許容されるアニオンを提供する適切な酸を反応させることによって得てもよい。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムもしくはリチウム)塩またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩も作製することができる。
医薬的に許容される塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基から調製することができる。適切な塩基としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等が挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の化合物のいくつか、またはそれらの医薬的に許容される塩は、その分子内に1つ以上の不斉中心を含む。本開示によれば、立体化学を指定していないいずれの構造も、純粋な形態または実質的に純粋な形態の様々な立体異性体のすべて(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、ならびにそれらの混合物(ラセミ混合物、またはエナンチオマーが濃縮された混合物等)を含むものとして理解するものとする。かかる光学活性体の調製方法(例えば、再結晶化法によるラセミ体の分割、光学活性出発物質からのキラル合成による合成、またはキラル固定相を用いたクロマトグラフ分離)は、当技術分野では周知である。本開示の化合物は、互変異性体で存在する場合もあり、混合物及び分離された個々の互変異性体が企図される。さらに、いくつかの化合物は、多形を示し得る。
開示されている方法で使用する化合物の特定の立体異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマーなど)が、名称または構造によって示されているときには、その化合物の立体化学的純度は、少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%または99.9%である。「立体化学的純度」とは、すべての立体異性体の総重量に対する所望の立体異性体の重量パーセントを意味する。
開示されている化合物の立体化学が、命名または構造によって描写されており、その命名または描写されている構造に、2つ以上の立体異性体が含まれる場合(例えば、一対のジアステレオマーにおける場合)には、その含まれる立体異性体のうちの1つまたはその含まれる立体異性体のいずれの混合物も含まれると理解するものとする。さらに、該命名または描写された立体異性体の立体異性体純度は、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%または99.9重量%であると理解するものとする。この場合の立体異性体純度は、その名称または構造によって包含される立体異性体の混合物中の総重量を、すべての立体異性体の混合物中の総重量で除することによって求める。
一実施形態では、水素によって占められるいずれの位置も、重水素の天然存在比を超えて、重水素が濃縮されていることも意図されている。例えば、1つ以上の水素原子は、重水素の天然存在比よりも、少なくとも3340倍多い存在比(0.015%(すなわち、少なくとも50.1%の重水素化率))、少なくとも3500倍(所定の各重水素原子における重水素化率52.5%)、少なくとも4000倍(重水素化率60%)、少なくとも4500倍(重水素化率67.5%)、少なくとも5000倍(重水素化率75%)、少なくとも5500倍(重水素化率82.5%)、少なくとも6000倍(重水素化率90%)、少なくとも6333.3倍(重水素化率95%)、少なくとも6466.7倍(重水素化率97%)、少なくとも6600倍(重水素化率99%)または少なくとも6633.3倍(重水素化率99.5%)の重水素で置き換えられている。1つの実施形態では、水素は、すべての位置において、その天然存在度で存在する。本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩は、互変異性体で存在する場合もあり、混合物及び分離された個々の互変異性体が企図される。
本発明の一態様には、細胞におけるグリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼのシグナル伝達経路の阻害方法であって、該細胞と、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を有効量接触させることを含む方法が含まれる。グリコシダーゼは、好ましくは、グリコシドヒドロラーゼ、より好ましくは、グリコシドヒドロラーゼファミリー84、さらにより好ましくは、O-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼ(O-GlcNAcaseまたはOGA)、最も好ましくは、哺乳類のO-GlcNAcaseである。一実施形態では、該細胞は、インビトロまたはインビボで接触される。一実施形態では、細胞の接触は、化合物を対象に投与することを含む。
本発明の一態様には、グリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼのシグナル伝達経路の阻害が必要な対象のグリコシダーゼ及び/またはグリコシダーゼのシグナル伝達経路の阻害方法であって、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を治療有効量、該対象に投与することによって、該対象のグリコシダーゼを活性化させることを含む方法が含まれる。グリコシダーゼは、好ましくは、グリコシドヒドロラーゼ、より好ましくは、グリコシドヒドロラーゼファミリー84、さらにより好ましくは、O-糖タンパク質-2-アセトアミド-2-デオキシ-3-D-グルコピラノシダーゼ(O-GlcNAcaseまたはOGA)、最も好ましくは、哺乳類のO-GlcNAcaseである。
本発明の一態様には、真核細胞(例えば哺乳動物細胞)の生存を促進するか、またはその細胞の寿命を延長する方法であって、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を治療有効量、対象に投与することによって、真核細胞の生存を促進するか、または該細胞の寿命を延長することを含む方法が含まれる。
本発明の一態様には、対象におけるO-GlcNAcaseの活性によって発症、媒介及び/または伝搬される疾患または状態の治療方法であって、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を治療有効量、該対象に投与することを含む方法が含まれる。好ましくは、疾患または状態は、神経障害、糖尿病、がんまたはストレスである。より好ましくは、疾患または状態は、神経障害である。1つの実施形態では、神経障害は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、闘拳家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン-シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィ、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアムのパーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト-ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト-ヤコブ病(vCJD)を含む)、致死性家族性不眠症、クールー病、進行性皮質上グリオーシス(Progressive supercortical gliosis)、進行性核上麻痺(PSP)、スティール-リチャードソン-オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される1つ以上のタウオパチーである。別の実施形態では、神経障害は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、軽度認知障害(MCI)、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される1つ以上のタウオパチーである。さらに別の実施形態では、神経障害は、アルツハイマー病である。
本発明の一態様には、対象のタウの過剰リン酸化(例えば、脳内のタウの過剰リン酸化)によって特徴付けられる疾患または状態の治療方法であって、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を治療有効量、その対象に投与することを含む方法が含まれる。1つの実施形態では、疾患または状態は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、闘拳家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン-シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィ、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアムのパーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト-ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト-ヤコブ病(vCJD)を含む)、致死性家族性不眠症、クールー病、進行性皮質上グリオーシス(Progressive supercortical gliosis)、進行性核上麻痺(PSP)、スティール-リチャードソン-オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される。別の実施形態では、疾患または状態は、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、虚血性脳卒中、軽度認知障害(MCI)、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される。さらに別の実施形態では、疾患または状態は、アルツハイマー病である。
本明細書で使用される、「対象」及び「患者」という用語は、同義で使用される場合があり、治療を必要とする哺乳類、例えば、コンパニオンアニマル(例えば、イヌ、ネコ等)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ等)及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモット等)を意味する。通常、対象は、治療を必要とするヒトである。
本明細書で使用される、「治療すること」または「治療」という用語は、所望の薬理学的及び/または生理学的な効果を得ることを指す。該効果は、治療的効果であり得る。これには、以下の結果の1つ以上を、部分的または実質的に達成することを含む:疾患、障害または症候群の程度を低減すること、該障害と関連する臨床症状または臨床指標を改善または好転させること、及び該疾患、障害または症候群の進行を遅延、阻害またはその可能性を低減すること。
「有効量」という用語は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩の量であって、対象に投与すると、臨床結果を含め、有益な結果または所望の結果が得られる、すなわち、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩によって治療可能な疾患または状態の進行を逆転させるか、緩和するか、阻害するか、低減するかまたは遅らせ、例えば、対照と比べて、臨床症状によって判断した場合に、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、もしくはその医薬的に許容される塩によって治療可能な疾患もしくは状態、またはその1つ以上の症状の再発の可能性を低下させる量、例えば、体重1kg当たり0.1mg~1000mgを意味する。「有効量」という表現には、正常な生理学的機能を向上させるのに有効である量、例えば、0.01mg/kg/日~500mg/kg/日も含まれる。
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物である。
本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態を治療するための医薬の製造に、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を使用することも含まれる。本明細書には、任意に、医薬的に許容される担体とともに、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態を治療するための医薬の製造における医薬組成物も含まれる。式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態である対象の治療に使用する化合物、またはその医薬的に許容される塩も含まれる。さらに、任意に、医薬的に許容される担体とともに、式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物であって、本明細書に記載されている1つ以上の疾患または状態の治療に使用する医薬組成物が含まれる。
「医薬的に許容される担体」という用語は、それとともに製剤化される化合物の薬理学的活性に悪影響を及ぼさないとともに、ヒトに使用する際に安全でもある非毒性の担体、希釈剤、アジュバント、媒体または賦形剤を指す。本開示の組成物で使用され得る医薬的に許容される担体としては、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、ヒト血清アルブミン等の血清タンパク質、リン酸塩等の緩衝物質、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩等の塩または電解質、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質(例えば、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ラクトース一水和物、ラウリル硫酸ナトリウム、及びクロスカルメロースナトリウム)、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコールならびに羊毛脂が挙げられるが、これらに限定されない。
他の賦形剤、例えば、香味剤、甘味剤、ならびに保存剤、例えば、メチル、エチル、プロピル及びブチルパラベンもまた含むことができる。適切な賦形剤のより完全なリストは、Handbook of Pharmaceutical Excipients(5th Ed.,a Pharmaceutical Press(2005))に見出すことができる。当業者であれば、様々な種類の投与経路に適する製剤の調製方法が分かるであろう。適切な製剤を選択及び調製するための従来の手順及び成分は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(2003,20th edition)及び1999年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)に記載されている。
式(I)~(V)のうちのいずれか1つの化合物もしくはその医薬的に許容される塩、または本発明の教示の組成物は、例えば、経口投与、非経口投与、舌下投与、局所投与、直腸投与、経鼻投与、口腔内投与、膣投与、経皮投与、パッチ投与、ポンプ投与、または移植リザーバーによって投与してよく、それに従って、医薬組成物を調合することになる。非経口投与としては、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、経鼻、肺内、髄腔内、直腸及び局所の投与方法が挙げられる。非経口投与は、選択された期間にわたる持続注入によるものであり得る。
本開示に含まれるその他の投与形態は、WO2013/075083、WO2013/075084、WO2013/078320、WO2013/120104、WO2014/124418、WO2014/151142及びWO2015/023915に記載されており、それらの内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩の有用な投与量は、そのインビトロ活性及び動物モデルでのインビボ活性を比較することによって特定され得る。マウス及びその他の動物における有効投与量をヒトに対して変換する方法は、当技術分野では既知であり、例えば、参照することにより全体として組み込まれる米国特許第4,938,949号を参照されたい。
一般的方法
シリカゲルでのクロマトグラフィーは、Teledyne ISCO Combiflash RFまたはELSD精製システムを備えたGrace Reveleris X2のいずれかを使用して、20~40uM(粒径)、250~400メッシュ、または400~632メッシュのシリカゲルを使用して行った。
分析用HPLC
酸性HPLC:Ultimate C18 3.0×50mm、3umカラムを備えたShimadzu 20A機器にて、2.75mL/4LのTFA水溶液(溶媒A)及び2.5mL/4LのTFAのアセトニトリル溶液(溶媒B)により、以下の方法で溶出して行った。
方法A:6分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm、215nm、及び254nm。
方法B:6分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm、215nm、及び254nm。
方法C:6分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm、215nm、及び254nm。
塩基性HPLC:Xbrige Shield RP-18、5um、2.1×50mmカラムを備えたShimadzu20A機器にて、2mL/4LのNHO水溶液(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)により、以下の方法で溶出して行った。
方法D:4.0分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。
方法E:4.0分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。
方法F:4.0分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で2分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。
分析用LCMS
酸性LCMS:Shimadzu 2010シリーズ、Shimadzu 020シリーズ、またはWaters Acquity UPLC BEHで実施。(MSイオン化:ESI)C18カラム(2.1mm×30mm、3.0mmまたは2.1mm×50mm、C18、1.7um)を備えた機器、以下の方法を用いて、水(溶媒A)中で1.5mL/4L、及びアセトニトリル(溶媒B)中で0.75mL/4LTFAで溶出:
1.5分法:
一般的方法:0.7分間で5%~95%(溶媒B)の勾配及び95%で0.4分間保持、流量1.5ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
2分法:
方法A:0.9分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で0.6分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法B:0.9分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で0.6分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法C:0.9分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で0.6分間保持、流量1.2ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
3.5分法:
初期条件、溶媒A-95%:溶媒B-5%、最初は0.0~0.1分間保持、0.1~3.25分で溶媒A-5%:溶媒B-95%まで直線傾斜、3.25~3.5分で溶媒A-5%:溶媒B-95%に保持。ダイオードアレイ/MS検出。
4分法:
方法A:3分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法B:3分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法C:3分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
7分法:
方法A:6分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法B:6分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法C:6分間で30%~900%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
塩基性LCMS:
Shimadzu2020シリーズまたはWaters Acquity UPLC BEH(MSイオン化:ESI)機器にて、XBridge Shield RP18、5umカラム(2.1mm×30mm、3.0mm i.d.)または2.1mm×50mm、C18、1.7umカラムを備え、2mL/4LのNH ・HO水溶液(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)で溶出する以下の方法を使用して行った。
3分法:
方法A:2分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で0.48分間保持、流量1ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法B:2分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で0.48分間保持、流量1ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法C:2分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で0.48分間保持、流量1ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
3.5分法:
初期条件、溶媒A-95%:溶媒B-5%、最初は0.0~0.1分間保持、0.1~3.25分で溶媒A-5%:溶媒B-95%まで直線傾斜、3.25~3.5分で溶媒A-5%:溶媒B-95%に保持。ダイオードアレイ/MS検出。
7分法:
方法A:6分間で0%~60%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法B:6分間で10%~80%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
方法C:6分間で30%~90%(溶媒B)の勾配及び60%で0.5分間保持、流量0.8ml/分の溶出を使用。波長:UV220nm及び254nm。
SFC分析分離
機器:Waters UPC2分析用SFC(SFC-H)。カラム:ChiralCel OJ、150×4.6mm I.D.、3μm。移動相:AはCO2、Bはエタノール(0.05%DEA)。勾配:B40%。流量:2.5mL/分。背圧:100バール。カラム温度:35℃、波長:220nm
分取HPLC精製
一般的方法:分取HPLCは、Gilson UV/VIS-156にて、220/254nmのGilson 281自動収集でのUV検出で行った。
酸性条件:塩酸及びギ酸の2酸評点方式を使用。
方法A:塩酸:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5um、勾配は、0~100%のアセトニトリルと水及び対応する酸(0.05%HCl)を使用。
方法B:ギ酸:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um、勾配は、0~100%のアセトニトリルと水及び対応する酸(0.225%ギ酸)を使用し、個々の分離に応じて勾配の形状を最適化した。
中性条件:Xtimate C18 150×25mm×5um、勾配は、0~100%(水(10mMのNHHCO)-ACN)を使用し、個々の分離に応じて勾配の形状を最適化した。
塩基性条件:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 10um、勾配は、0~100%水(0.04%NHO+10mMのNHHCO)-アセトニトリルを使用し、個々の分離に応じて勾配の形状を最適化した。
分取HPLC-MS精製
使用したカラム:
酸:Waters SunFire Prep、C18 5um、OBD 19×100mm
塩基:Waters XSelect CSH Prep C18 5um OBD 19×100mm
勾配プロファイル:12分ラン:初期条件:A-95%:B-5%、最初は0.0~0.5分間保持、0.5~7.5分でA-5%から可変B-%(典型的な範囲は、B-40%~B-75%)まで直線傾斜、7.5~8.0分でB-%~B-95%まで直線傾斜、8.0~10.0分でA-5%:B-95%に保持、最後のDAD/MS検出、10.0~10.5分で初期条件まで直線傾斜で下げ、初期条件で1.5分間保持する。
移動相:酸:A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む水(v/v)、移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル(v/v)。移動相:AはCO2、Bはエタノール(0.05%DEA)。
分取SFC精製
機器:MG III分取SFC(SFC-1)。カラム:ChiralCel OJ、250×30mm I.D.、5μm。移動相:AはCO、Bはエタノール(0.1%NHO)。勾配:B50%。流量:40mL/分。背圧:100バール。カラム温度:38℃、波長:220nm。サイクルタイム:約8分間。
H-NMR
NMRスペクトルは、Bruker Avance III HD 500 MHz、Bruker Avance III 500 MHz、Bruker Avance III 400 MHz、Varian-400 VNMRS、またはVarian-400 MRで記録した。化学シフトは、100万分の1(ppm)単位で表される。結合定数(J)は、ヘルツ(Hz)の単位である。分裂パターンは見かけの多重度を表し、s(一重)、d(二重)、t(三重線)、dd(二重の二重線)、dt(二重の三重線)、dq(二重の四重線)、m(多重線)、br(ブロード)と指定される。
下記の一般的な反応スキーム1~6は、本発明の化合物を調製するのに有用な詳細を示す。必要な中間体は、市販されている場合があるか、または文献の手順に従って調製することができる。実例的な反応スキームは、列挙されている化合物または実例目的で用いられているいずれかの特定の置換基によって限定されず、反応スキームに示されているような置換基のラベル付け(すなわちR基)は、請求項で使用されているものと必ずしも相関せず、上記の式(I)~(IV)のうちのいずれか1つの定義の下で、複数の置換基が許容される場合、明瞭化のために、単一の置換基が、化合物に結合しているように示されていることが多い。
スキーム1
Figure 2022524077000017
中間体1
Figure 2022524077000018
(2-メトキシピリジン-4-イル)メタンスルホン酸メチル: 塩化メシル(371.1mg、3.24mmol、250.77uL、1.5当量)を、(2-メトキシピリジン-4-イル)メタノール(300 mg、2.16mmol、1当量)とトリエチルアミン(437mg、4.32mmol、598.82uL、2当量)のCHCl(10mL)混合物に0℃で滴加し、次いで混合物を28℃で1時間撹拌した。出発物質が完全に消費されたことを、TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)は示した。混合物を濃縮して、化合物(2-メトキシピリジン-4-イル)メタンスルホン酸メチル(470mg、粗)を黄色固体として得、これを更に精製することなく、次工程で直接使用した。
中間体2
Figure 2022524077000019
tert-ブチル3((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート:Na(173mg、4.32mmol、60%純度、2当量)を、化合物tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(411mg、2.38mmol、1.1当量)のDMF(10mL)混合物に0℃で添加し、次いで、混合物を当該温度で10分間撹拌し、(2-メトキシピリジン-4-イル)メタンスルホン酸メチル(470mg、2.16mmol、1当量)を混合物に0℃で添加して、混合物を50℃で1時間撹拌した。出発物質が完全に消費されたことを、TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)は示した。混合物をNHCl水溶液(1mL)で濃縮し、残渣を分取TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)で精製して、tert-ブチル3((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(140mg、22%収率)を黄色油として得た。LCMS (ESI): [M+H] 295. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 8.13 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.30-4.33 (m, 1H), 4.06-4.11 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.87-3.90 (m, 2H), 1.44 (s, 9H)。
中間体3
Figure 2022524077000020
3-((3-メトキシベンジル)オキシ)アゼチジン:TFA(1.0mL)及びジクロロメタン(5.0mL)中のtert-ブチル3((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(140mg、475.62μmol、1当量)を、28℃で1時間撹拌した。出発物質が消費されたことを、TLC(石油エーテル/EtOAc=2/1)は示した。混合物を濃縮し、残渣を、NH・HO(5滴)でpH8~9に調節し、次いで濃縮してtert-ブチル3((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(95.0mg、粗)を黄色油として得、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。
実施例1-1
Figure 2022524077000021
N-(5-((3-((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド: 3-((3-メトキシベンジル)オキシ)アゼチジン(95mg、489.11μmol、1当量)とN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(125mg、733.67umol、1.5当量)のMeOH(10mL)混合物を、28℃で0.5時間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(92mg、1.47mmol、3当量)を添加し、混合物を更に2時間撹拌した。出発物質が完全に消費され、所望の化合物が検出されたことを、LCMSは示した。混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:18;終了B:43;勾配時間(分)9;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)で精製し、N-(5-((3-((2-メトキシピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(120.6mg、70%収率)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H] 349. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 11.63 (br s, 1H), 8.11 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.79-6.81 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.36-4.38 (m, 2H), 4.18-4.21 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 3.63-3.66 (m, 2H), 2.99-3.02 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例1-2
Figure 2022524077000022
N-(5-((3-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メトキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム1の方法と類似の方法で、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタノール、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 347. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 12.37 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.47 (s, 2H), 4.08-4.10 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.39-3.43 (m, 2H), 3.10-3.13 (m, 2H), 2.88-2.89 (m, 1H), 2.45 (s, 6H), 2.29 (s, 3H)。
実施例1-3
Figure 2022524077000023
N-(5-((3-((5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メトキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム1の方法と類似の方法で、(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メタノール、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 348. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ 7.27 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.46 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.47 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.19 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.89-2.96 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)。
スキーム2
Figure 2022524077000024
中間体4
Figure 2022524077000025
tert-ブチル3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート:4-ブロモ-6-メトキシピリミジン(1.0g、6.92mmol、1当量)及びtert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(1.2g、6.92ミリモル、1当量)のトルエン(20mL)溶液に、Pd(dba)(317mg、346ummol、0.1当量)、BINAP(215mg、346ummol、0.2当量)及びナトリウムtert-ブトキシド(1.3g、13.83mmol、2当量)を添加した。反応物を110℃で1時間撹拌した。所望の生成物が検出されたことを、LCMSは示した。反応物を濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製し、化合物3(450mg、23%収率)を黄色油として得た。LCMS (ESI): [M+H] 282. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 8.38 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.30-5.33 (m, 1H), 4.29-4.32 (m, 2H), 3.95-4.12 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 1.44 (s, 9H)。
中間体5
Figure 2022524077000026
4-(アゼチジン-3-イルオキシ)-6-メトキシピリミジン:tert-ブチル3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(450mg、1.60mmol)のDCM(10mL)溶液に、TFA(1mL)を添加した。混合物を30℃にて2時間撹拌した。開始物質が完全に消費されたことを、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は示した。反応物を濃縮して、生成物を得た。HO(2mL)を添加し、CHClで水層を抽出した(3×4mL)。NH・HOを添加することで、水相をpH8に調節し、次に濃縮して4-(アゼチジン-3-イルオキシ)-6-メトキシピリミジン(200mg、69%収率)を得て、これを精製することなく次工程で使用した。
実施例2-1
Figure 2022524077000027
N-(5-((3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:4-(アゼチジン-3-イルオキシ)-6-メトキシピリミジン(220mg、1.21mmol、1当量)及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(206mg、1.21mmol、1当量)のMeOH溶液(15mL)を、50℃で0.5時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(228mg、3.63mmol、3当量)を混合物に添加した。反応物を50℃で12時間撹拌した。所望の生成物が検出されたことを、LCMSは示した。反応物を濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150*30 5u、条件:水(0.04%NHO+10mM NHHCO)-ACN、開始B:15;終了B:45、勾配時間(分):10、100%B保持時間(分):2、流速(ml/min):25)で精製し、N-(5-((3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(90mg、22%収率)を白色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 335.9. HNMR: (400 MHz, DMSO) δ : 11.86 (br s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 5.11-5.17 (m, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.61-3.65 (m, 2H), 3.03-3.07 (m, 2H), 2.08 (s. 3H)。
実施例2-2
Figure 2022524077000028
N-(5-((3-((5-フルオロピリミジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 324. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 11.64 (br s, 1H), 8.35 (s, 2H), 7.22 (s, 1H), 5.17-5.24 (m, 1H), 3.88 (dd, J=6.0, 8.8 Hz, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.19 (dd, J=6.0, 9.2 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H)。
実施例2-3
Figure 2022524077000029
N-(5-((3-((2-メトキシピリジン-4-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 335. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ : 10.87 (s, 1H), 7.96 (d, J=6.0 Hz,1H), 7.22 (s, 1H), 6.37 (d, J=6.0 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.77-4.83 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.82-3.85 (m, 4H), 3.16-3.20 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例2-4
Figure 2022524077000030
N-(5-((3-((3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、2-クロロ-3-メチルピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 319. HNMR: (400 MHz, DO) δ8.25 (d, J=6.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.43 (t, J=6.8 Hz, 1H), 5.72-5.79 (m, 1H), 5.18-5.42 (m, 1H), 4.81-4.85 (m, 1H), 4.52-4.61 (m, 2H), 3.60-3.71 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
実施例2-5
Figure 2022524077000031
N-(5-((3-((5-シアノピリジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 323. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 10.69 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.79 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.83 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.28-5.36 (m, 1H), 3.82-3.85 (m, 4H), 3.20-3.23 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例2-6
Figure 2022524077000032
N-(5-(((2R,3R)-3-((2-メトキシピリジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(移動相:水(0.05%水酸化アンモニウム)-ACN;カラム:水xbrige prep OBD C18 150*30mm*5um;検出。波長:220nm)で分離した。LCMS (ESI): [M+H] 349. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.91 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.54 (dd, J=6.0 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.92-5.00 (m, 1H), 3.91-3.92 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.76-3.78 (m, 2H), 3.38-3.44 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.10 (s, 3H)。
実施例2-7
Figure 2022524077000033
N-(5-(((2R,3S)-3-((2-メトキシピリジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(移動相:水(0.05%水酸化アンモニウム)-ACN;カラム:水xbrige prep OBD C18 150*30mm*5um;検出。波長:220nm)で分離した。LCMS (ESI): [M+H] 349. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.91 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.50 (dd, J=6.0 Hz, 2.5 Hz, 1H), 6.18 (s, 1H), 4.44-4.45 (m, 1H), 3.95-3.96 (m, 1H), 3.83-3.85 (m, 4H), 3.77-3.80 (m, 1H), 3.38-3.41 (m, 1H), 2.86-2.89 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 1.24 (s, 3H)。
実施例2-8
Figure 2022524077000034
N-(5-(((2R,3R)-3-((5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:36;終了B:66;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)。LCMS (ESI): [M+H] 337. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.96 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.47-7.53 (m, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.77-6.80 (m, 1H), 4.75-4.80 (m, 1H), 3.93-3.97 (m, 1H), 3.78-3.86 (m, 2H), 3.34-3.38 (m, 1H), 2.91-2.95 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 1.26 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
実施例2-9
Figure 2022524077000035
N-(5-(((2R,3S)-3-((5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:36;終了B:66;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)。LCMS (ESI): [M+H] 337. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.94 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.49-7.54 (m, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.86-6.89 (m, 1H), 5.30-5.34 (m, 1H), 3.88-3.92 (m, 1H), 3.70-3.81 (m, 2H), 3.43 (d, J=4.0 Hz, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.07 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例2-10
Figure 2022524077000036
N-(5-(((2R,3R)-3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-クロロ-6-メトキシピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 349. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 8.09 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.85-3.89 (m, 5H), 3.71-3.74 (m, 1H), 3.60-3.63 (m, 1H), 3.41-3.43 (m, 1H), 3.26-3.39 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 0.97 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
実施例2-11
Figure 2022524077000037
N-(5-((3-((5-シアノピリジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-ブロモ-6-メトキシピリミジン、tert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 335. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 11.86 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.52 (s, 1H), 4.18-4.19 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.71 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.05-3.08 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例2-12
Figure 2022524077000038
N-(5-((3-((2-メトキシピリジン-4-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 335. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 11.86 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.52 (s, 1H), 4.18-4.19 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.71 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.05-3.08 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例2-13
Figure 2022524077000039
N-(5-((3-((5-シアノピリジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 329. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ 11.97 (br s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.06 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.43-4.44 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.57-3.59 (m, 2H), 2.92-2.95 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
中間体6
Figure 2022524077000040
tert-ブチル(1-((2-アセトアミドチアゾール-5-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)カルバメート:tert-ブチルアゼチジン-3-イルカルバメート(5.0g、29.03mmol、1当量)及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(4.9g、29.03mmol、1当量)のMeOH溶液(100mL)を50℃で0.5時間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.5g、87.09mmol、3当量)を混合物に添加した。反応物を50℃にて1時間撹拌した。所望の生成物が検出されたことを、LCMSは示した。反応物をHO(5mL)をクエンチし、これをカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して、tert-ブチル(1-((2-アセトアミドチアゾール-5-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(7g、74%収率)を褐色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 327. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.27 (s, 1H), 4.18-4.23 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.68-3.69 (m, 2H), 3.08-3.11 (m, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.41(s, 9H)。
中間体7
Figure 2022524077000041
N-(5-((3-アミノアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:tert-ブチル(1-((2-アセトアミドチアゾール-5-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(2g、6.13mmol、1当量)のDCM溶液(30mL)に、TFA(5mL)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。出発物質が完全に消費されたことを、TLC(酢酸エチル)は示した。反応物を濃縮して、生成物を得た。混合物にHO(8mL)を添加し、水層をDCM(4mL)で抽出した。NH・HOを添加することで、水相をpH8に調節し、NH3・H2Oを添加することで、水相をpH8に調節し、次いで濃縮して残渣を得、これを分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 100*19 5u、条件:水(0.04%NHO+10mM NH4HCO3)-ACN、開始B:0;終了B:30、勾配時間(分):10、100%B保持時間(分):2、流速(ml/分):25)で精製し、N-(5-((3-アミノアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(300mg、22%収率)を白色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 227. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.24 (s, 1H), 3.76 (s, 2H), 3.52-3.62 (m, 3H), 2.85-2.89 (m, 2H), 2.19 (s, 3H)。
実施例2-14
Figure 2022524077000042
N-(5-((3-((5-フルオロピリジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:N-(5-((3-アミノアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(150mg、662.84umol)及び2-クロロ-5-フルオロピリジン(110mg、835.18umol、84.51uL)のDMF(10mL)溶液に、Pd(dba)(60mg、66.28umol、0.1当量)、ナトリウムtert-ブトキシド(127mg、1.33mmol、2当量)、及びXPhos(63mg、132.57umol、0.2当量)を添加した。反応物をNで3回脱気し、110℃で3時間撹拌した。所望の生成物が検出されたことを、LCMSは示した。反応物をHO(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC((カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 100*19 5u、条件:水(0.04%NHO+10mM NHHCO)-ACN、開始B:11;終了B:41、勾配時間(分):10、100%B保持時間(分):2、流速(ml/min):25))で精製し、N-(5-((3-((5-フルオロピリジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(42.90mg、133.49umol、20%収率)を淡黄色固体として得た。
実施例2-15
Figure 2022524077000043
N-(5-(((2R,3R)-3-((5-フルオロピリジン-2-イル)アミノ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、2-クロロ-5-フルオロピリジン、tert-ブチル3-アミノ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 335.9. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ 7.80 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.29-7.33 (m, 2H), 6.61-6.63 (m, 1H), 4.44-4.47 (m, 1H), 3.91 (d, J=13.5 Hz, 1H), 3.77 (d, J=13.5 Hz, 1H), 3.64-3.70 (m, 1H), 3.46 (t, J=8.0 Hz, 1H), 3.27-3.30 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.5 Hz, 3H)。
実施例2-16
Figure 2022524077000044
N-(5-(((2R,3R)-3-((2-メトキシピリジン-4-イル)アミノ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-アミノ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:11;終了B:41;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)により分離した。LCMS (ESI): [M+H] 348. 1HNMR: (400 MHz, CDCl) δ11.54 (s, 1H), 7.78 (d, J=6.4 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.13-6.15 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.74 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.04-4.06 (m, 1H), 3.83-3.87 (m, 4H), 3.63-3.67 (m, 1H), 3.54-3.56 (m, 1H), 3.29-3.31 (m, 1H), 3.21-3.23 (m, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.03(d, J=6.4 Hz, 3H)。
実施例2-17
Figure 2022524077000045
N-(5-(((2R,3S)-3-((2-メトキシピリジン-4-イル)アミノ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-アミノ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:11;終了B:41;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)により分離した。LCMS (ESI): [M+H] 347.9. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ12.10 (s, 1H), 7.78 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.09 (d, J=5.6 Hz, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.26 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.82-3.86 (m, 4H), 3.80-3.83 (m, 1H), 3.65-3.71 (m, 2H), 2.99-3.02 (m, 1H), 2.59-2.62 (m, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.27(d, J=5.6 Hz, 3H)。
実施例2-18
Figure 2022524077000046
N-(5-(((2R,3R)-3-((5-シアノピリジン-2-イル)アミノ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-アミノ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:11;終了B:41;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)により、中間体1にて分離した。LCMS (ESI): [M+H] 342.9. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ : 11.01 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.55 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.41 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.84 (br s,1H), 4.52-4.53 (m, 1H), 3.85-3.89 (m, 1H), 3.58-3.59 (m, 1H), 3.52-3.56 (m, 1H), 3.31-3.35 (m, 1H), 3.24-3.26 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.01 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
実施例2-19
Figure 2022524077000047
N-(5-(((2R,3S)-3-((5-シアノピリジン-2-イル)アミノ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-アミノ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。ジアステレオマーを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:11;終了B:41;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)により、中間体1にて分離した。LCMS (ESI): [M+H] 342.9. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ : 10.86 (br s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.58-7.60 (m, 1H), 7.21-7.22 (m, 1H), 6.34-6.36 (m,1H), 5.42 (br s, 1H), 3.68-4.00 (m, 4H), 3.06-3.07 (m, 1H), 2.67-2.68 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.27 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
実施例2-20
Figure 2022524077000048
N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)オキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-ブロモ-2,6-ジメチルピリジン、tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 347. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 11.45 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.90 (s, 2H), 4.35 (s, 2H), 4.19-4.24 (m, 1H), 3.77 (s, 2H), 3.63-3.67 (m, 2H), 3.00-3.04 (m, 2H), 2.51 (s, 6H), 2.29 (s, 3H)。
実施例2-21
Figure 2022524077000049
N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリミジン-4-イル)オキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-クロロ-2,6-ジメチルピリミジン、tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 348. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.27 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.46 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.47 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.89-2.96 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)。
実施例2-22
Figure 2022524077000050
N-(5-((3-(((5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、2-クロロ-5-フルオロピリジン、tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 337. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 10.96-11.03 (m, 1H), 7.96 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.20-7.35 (m, 2H), 6.67-6.71 (m, 1H), 4.36 (d, J=6.4 Hz, 2H), 3.74 (s, 2H), 3.45-3.48 (m, 2H), 3.11-3.14 (m, 2H), 2.90-2.95 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)。
実施例2-23
Figure 2022524077000051
N-(5-((3-(((2-メトキシピリジン-4-イル)オキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 349. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 11.86 (br s, 1H), 7.96 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.46 (d, J=6.0 Hz, 1H), 6.17 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.09 (d, J=7.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.74 (s, 2H), 3.43 (t, J=7.5 Hz, 2H), 3.11-3.14 (m, 2H), 2.88-2.92 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)。
実施例2-24
Figure 2022524077000052
N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-ブロモ-2,6-ジメチルピリジン、tert-ブチル3-(アミノメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 346. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 7.26 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 3.37-3.45 (m, 4H), 3.05-3.08 (m, 2H), 2.73-2.77 (m, 1H), 2.35 (s, 6H), 2.20 (s, 3H)。
実施例2-25
Figure 2022524077000053
N-(5-((3-(((2-メトキシピリジン-4-イル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-ブロモ-2-メトキシピリジン、tert-ブチル3-(アミノメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 348. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 11.82 (br s, 1H), 7.78 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.16-6.14 (m, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.70-4.73 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.33-3.37 (m, 2H), 3.28-3.31 (m, 2H), 3.06-3.09 (m, 2H), 2.67-2.70 (m, 2H), 2.29 ( s, 3H)。
実施例2-26
Figure 2022524077000054
N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリミジン-4-イル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム2の方法に類似の方法で、4-クロロ-2,6-ジメチルピリミジン、tert-ブチル3-(アミノメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 347. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 10.27 (br s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.24 (s, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.45-3.53 (m, 2H), 3.35 (t, J=7.5 Hz, 2H), 3.05-3.08 (m, 2H), 2.67-2.71 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。
実施例2-27
Figure 2022524077000055
N-(5-(((2R,3S)-3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:4-メトキシ-6-(((2R,3S)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)ピリミジン(66mg、338.08umol、1当量)及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(58mg、338.08umol、1当量)のMeOH(4mL)溶液を、50℃で0.5時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(64mg、1.01mmol、3当量)を混合物に添加した。反応物を50℃で1時間撹拌した。所望の生成物が検出されたことを、LCMSは示した。反応物を濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 100*19 5u、条件:水(0.04%NHO+10mM NHHCO)-ACN、開始B:15;終了B:45、勾配時間(分):10、100%B保持時間(分):2、流速(ml/min):25)で精製し、N-(5-(((2R,3S)-3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(19.3mg、16%収率)を白色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 350. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 8.34 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.14 (s, 1H), 4.82-4.85 (m, 1H), 3.90-3.92 (m, 4H), 3.89 (s, 3H), 3.76-3.83 (m, 2H), 3.32-3.38 (m, 1H), 2.92 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.24 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。
実施例2-28
Figure 2022524077000056
N-(5-(((2R,3R)-3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、4-クロロ-6-メトキシピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 350. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 8.33 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.22 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 5.36-5.40 (m, 1H), 3.87-3.93 (m, 4H), 3.41-3.79 (m, 2H), 3.42 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.06 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
実施例2-29
Figure 2022524077000057
N-(5-(((2R,3R)-3-((5-フルオロピリミジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 338. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ 11.62 (br s, 1H), 8.34 (s, 2H), 7.23 (s, 1H), 5.23-5.27 (m, 1H), 3.85-3.88 (m, 1H), 3.73-3.78 (m, 2H), 3.52-3.53 (m, 1H), 3.39-3.42 (m, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.17 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
実施例2-30
Figure 2022524077000058
N-(5-(((2R,3S)-3-((5-フルオロピリミジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 338. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ11.39 (br s, 1H), 8.35 (s, 2H), 7.22 (s, 1H), 4.79-4.84 (m, 1H), 3.87-3.94 (m, 2H), 3.71-3.75 (m, 1H), 3.33-3.38 (m, 1H), 2.90 (t, J=7.2 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.29 (d, J=6.4 Hz, 3H).
実施例2-31
Figure 2022524077000059
N-(5-(((2R,3R)-3-((5-シアノピリジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 344. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ : 8.50 (s, 1H), 7.96 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.91 (d, J=8.8 Hz, 1H), 3.92-3.96 (m,1H), 3.77-3.85 (m, 2H), 3.36-3.47 (m, 2H), 2.92-2.96 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.26 (d, J=6.4 Hz, 3H).
実施例2-32
Figure 2022524077000060
N-(5-(((2R,3S)-3-((6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、6-クロロニコチノニトリル、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 349. HNMR: (400 MHz, CDOD) δ 8.09 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.85-3.89 (m, 5H), 3.71-3.74 (m, 1H), 3.60-3.63 (m, 1H), 3.41-3.43 (m, 1H), 3.26-3.39 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 0.97 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
実施例2-33
Figure 2022524077000061
N-(5-(((2R,3S)-3-((5-フルオロピリミジン-2-イル)オキシ)-2-メチルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム3の方法と類似の方法で、2-ブロモ-5-フルオロピリミジン、tert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 338. HNMR: (400 MHz, CDCl) δ11.39 (br s, 1H), 8.35 (s, 2H), 7.22 (s, 1H), 4.79-4.84 (m, 1H), 3.87-3.94 (m, 2H), 3.71-3.75 (m, 1H), 3.33-3.38 (m, 1H), 2.90 (t, J=7.2 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.29 (d, J=6.4 Hz, 3H).
スキーム3
Figure 2022524077000062
中間体8
Figure 2022524077000063
tert-ブチル3-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート:2,6-ジメチルイソニコチンアルデヒド(500mg、2.90mmol、1当量)及びtert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート(431mg、3.19mmol、1.1当量)のMeOH(12mL)混合物を30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(547mg、8.70mmol、3当量)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。所望の生成物が観察されたことを、LCMSは示した。溶媒を除去して残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=5/1)により精製して、tert-ブチル3-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(331.0mg、39%収率)を黄色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 292. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 6.91 (s, 2H), 4.07-4.10 (m, 2H), 3.64-3.66 (m, 4H), 3.58-3.61 (m, 1H), 2.51 (s, 6H), 1.4 (s, 9H)。
中間体9
Figure 2022524077000064
N-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-3-アミン:tert-ブチル3-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(200mg、686.37umol、1当量)のDCM(10mL)溶液に、TFA(1mL)を添加した。混合物を25℃で2.0時間撹拌した。所望の生成物が観察されたことを、LCMSは示した。混合物を、アンモニアでpH8~9に調節した。混合物を濃縮して、N-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-3-アミン(110mg、粗)を黄色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 192.
実施例3-1
Figure 2022524077000065
N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:N-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-3-アミン(80mg、418.26umol、1当量)及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(142mg、836.51umol、2当量)の、MeOH(10mL)との混合物を30分間撹拌し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(78.9mg、1.25mmol、3当量)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。所望の生成物が観察されたことを、LCMSは示した。混合物を分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um;条件:水(10mM NHHCO)-ACN;開始B:11;終了B:41;勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)で精製して、N-(5-((3-(((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド(18.7mg、13%収率)を黄色固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 346. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 11.56 (br s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.90 (s, 2H), 3.74 (s, 2H), 3.65 (s, 2H), 3.58-3.61 (m, 2H), 3.47-3.52 (m, 1H), 2.86-2.89 (m, 2H), 2.50 (s, 6H), 2.29 (s, 3H)。
実施例3-2
Figure 2022524077000066
N-(5-((3-(((2-メトキシピリジン-4-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム4の方法と類似の方法で、2-メトキシイソニコチンアルデヒド、及びtert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート、及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 348. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 12.13 (br s, 1H), 8.08 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.80-6.82 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.72 (s, 2H), 3.68 (s, 2H), 3.56-3.59 (m, 2H), 3.47-3.51 (m, 1H), 2.82-2.85 (m, 2H), 2.29 (s, 3H)。
実施例3-3
Figure 2022524077000067
N-(5-((3-(((5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、スキーム4の方法に類似の方法で、tert-ブチル3-(((5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 348. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ 7.27 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.46 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.47 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.19 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.89-2.96 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)。
スキーム4
Figure 2022524077000068
中間体10
Figure 2022524077000069
tert-ブチル3-((4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチレン)アゼチジン-1-カルボキシレート:2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(2.6g、18.63mmol、3.13mL)のTHF溶液(30mL)を、0℃まで冷却した。n-BuLi(2.05M、10.92mL)を添加し、混合物を10分間撹拌した。4,4,5,5-テトラメチル-2-[(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチル]-1,3,2-ジオキサボロラン(5g、18.63 mmol)のTHF(6mL)溶液を添加し、混合物を15分間撹拌した。溶液をドライアイス浴で-78℃まで冷却し、tert-ブチル3-オキソアゼチジン-1-カルボキシレート(2.68g、15.66mmol)のTHF(15mL)溶液を添加した。反応物を周囲温度に到達させ、16時間撹拌した。反応物を30% KCOでクエンチし、酢酸エチルで抽出して硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗有機物質を、ヘプタン/酢酸エチル(8:2)で溶出するシリカ上で精製し、tert-ブチル3-((4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチレン)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.28g)を28%収率で得た。LCMS (ESI): [M-t-Butyl] 240. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ = 4.64 (q, J=3.1 Hz, 2H), 4.48-4.57 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.25 ppm (s, 12H)。
中間体11
Figure 2022524077000070
tert-ブチル3-((2-エトキシピリジン-4-イル)メチレン)アゼチジン-1-カルボキシレート:容器に、tert-ブチル3-[(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチレン]アゼチジン-1-カルボキシレート(216mg、731.76umol)、4-ブロモ-2-エトキシ-ピリジン(148mg、731.76umol)、炭酸カリウム(303mg、2.20mmol)、Pd(dppf)Cl・DCM付加化合物(59.76mg、73.18umol)、ジオキサン(3mL)及び水(1mL)を充填した。混合物を100℃まで加熱し、16時間撹拌した。反応物をシリカ/セライトパッドで濾過し、濃縮した。粗有機物質を、シリカ/セライトを通過させ、更に精製することなく次の工程で直接用いた。LCMS (ESI): [M+H] 291。
中間体12
Figure 2022524077000071
tert-ブチル3-((2-エトキシピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート:容器に、tert-ブチル3-[(2-エトキシ-4-ピリジル)メチレン]アゼチジン-1-カルボキシレート(212mg、730.13umol)、MeOH(5.00mL)、及びPd/C(78mg、73.01umol、10%純度)を充填した。Hのバルーンを、通気しながら溶液に通して気泡を生じさせ、反応物をH下で16時間、室温で撹拌した。完了したら、反応物をセライトを通して濾過し、濃縮してtert-ブチル3-((2-エトキシピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(212mg、730.13umol)を得、これを精製することなく、次工程に直接通した。LCMS (ESI): [M+H] 292。
中間体13
Figure 2022524077000072
4-(アゼチジン-3-イルメチル)-2-エトキシ-ピリジン:tert-ブチル3-((2-エトキシピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(212mg、730.13umol)をDCM(5mL)に溶解させ、TFA(166mg、1.46mmol、111.50uL)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した後濃縮し、表題化合物(222.4mg、730.13umol)を得た。LCMS (ESI): [M+H] 192。
実施例4-1
Figure 2022524077000073
N-(5-((3-((2-エトキシピリジン-4-イル)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:4-(アゼチジン-3-イルメチル)-2-エトキシ-ピリジンをMeOH(3mL)に溶解させ、N-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミド(18mg、1.09mmol)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(92mg、1.46mmol)を添加し、混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、[EtOAc/EtOH(3:1)]/EtOAc(0→20→50%)で溶出するシリカゲルで精製した。LCMS (ESI): [M+H] 347. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ = 7.98 (d, J=5.5 Hz, 1H), 7.51-7.59 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.78 (d, J=5.4 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.28 (q,J=7.3 Hz, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.40-3.51 (m, 2H), 3.02 (dd, J=8.2, 6.4 Hz, 2H), 2.84-2.88 (m, 2H), 2.77-2.84 (m, 1H), 2.18-2.25 (m, 3H), 2.05 (s, 1H), 1.35-1.40 ppm (m, 3H)。
実施例4-2
Figure 2022524077000074
N-(5-((3-ベンジルアゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、実施例5-1の方法に類似の方法で、tert-ブチル3-オキソアゼチジン-1-カルボキシレート及びN-(5-ホルミルチアゾール-2-イル)アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 302. HNMR: (500 MHz, CDOD) δ 7.29 (s, 1H), 7.03-7.41 (m, 5H), 3.84 (d, J=0.75 Hz, 2H), 3.43-3.55 (m, 2H), 3.10 (dd, J=6.78, 8.28 Hz, 2H), 2.71-2.90 (m, 3H), 2.21 (s, 3H).
スキーム5
Figure 2022524077000075
中間体14
Figure 2022524077000076
中間体15
Figure 2022524077000077
2-(アゼチジン-3-イル)-5-フルオロピリミジン:tert-ブチル3-(5-フルオロピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(131mg、517umol)を、HClのジオキサン溶液(18mg、517ul、4M)で処理した。反応物を16時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去して表題化合物を得た。
実施例5-1
Figure 2022524077000078
N-(5-((3-(5-フルオロピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:N-[5-(シクロメチル)チアゾール-2-イル]アセトアミド(106mg、553.74umol)を、2-(アゼチジン-3-イル)-5-フルオロ-ピリミジン(105mg、553.74umol、塩酸塩)及びヒューニッヒ塩基(357mg、2.77mmol、483.55uL)のDMF溶液(2mL)に添加した。2時間後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をDCMに溶解して洗浄し(NaHCO)、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(8.5:1.5)で溶出するシリカゲル上で精製し、表題化合物をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI): [M+H] 307. HNMR: (500 MHz, CDCl) δ 12.07 (br s 1 H), 8.47 - 8.64 (m, 2 H), 7.25 (t, J=1.1 Hz, 1 H), 4.03 (quin, J=7.7 Hz, 1 H), 3.84 (s, 2 H), 3.81 (t, J=7.8 Hz, 2 H), 3.52 (t, J=7.5 Hz, 2 H), 2.28 - 2.34 (m, 3 H)。
実施例5-2
Figure 2022524077000079
N-(5-((3-(チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-1-イル)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド:表題化合物を、実施例6-1の方法に類似の方法で、4-tert-ブチル-2-(4-tert-ブチル-2-ピリジル)ピリジン、4-ブロモチエノ[2,3-d]ピリミジン、及びN-[5-(クロロメチル)チアゾール-2-イル]アセトアミドから調製した。LCMS (ESI): [M+H] 292. HNMR: (500 MHz, (CDSO) δ 11.94 (s, 1 H), 9.06 (s, 1 H), 7.94 (d, J=6.0 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=6.1 Hz, 1 H), 7.28 (s, 1 H), 4.37 (五重線, J=7.9 Hz, 2 H), 3.70 - 3.78 (m, 6 H), 3.44 (t, J=7.6 Hz, 3 H), 2.11 (s, 4 H)。
生物学データ
OGA酵素の阻害に関する生化学アッセイ
組み換え完全長ヒトOGA酵素は、Origeneから購入した。4-MUGlCNAc基質は、Sigmaから購入した。他の試薬はすべて、SigmaまたはFisherから購入した。アッセイ用緩衝液は、pH6.4のマッキルベイン緩衝液系(0.1Mのクエン酸と混合した0.2MのNaHPO)及び0.01%BSAからなる。反応物は、1nMのOGA、100μMの4-MUGlcNAc(K)、及び最終体積10μlの化合物からなる。反応物を90分間、室温でインキュベートし、3Mのグリシン40μl、pH10でクエンチし、Perkin Elmer Envisionプレートリーダー(Ex:355nm/Em:460nm)で読み取った。20μMから開始して4倍希釈を行う10点用量応答で、化合物を試験した。データは、可変勾配による4パラメータフィットを用いたGraphPad Prismを用いてフィッティングした。
Figure 2022524077000080
本開示の多くの実施形態を記載してきたが、基本的な実施例を変更して、本開示の化合物及び方法を用いる他の実施形態をもたらしてもよいことは明らかである。従って、本開示の範囲は、例として示してきた具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されることになることは明らかであろう。
本出願の全体を通じて引用されているすべての参照(参照文献、発行済み特許、公開済み特許出願、及び同時係属特許出願を含む)の内容は、参照することにより、全体として本明細書に明示的に組み込まれる。別段の定義のない限り、本明細書で使用されているすべての技術用語及び科学用語には、当業者に一般的に知られている意味が付与される。

Claims (24)

  1. 下記の構造式によって表される化合物:
    Figure 2022524077000081
    またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
    Arは、任意に置換された6~10員環のアリール、または任意に置換された5~10員のヘテロアリールであり、但し、Xが存在しないとき、Arはフェニルではなく、
    Xは存在しないか、-CR-、-(CR-、-O-、-(CR)O-、-O(CR)-、-NR-、-NR(CR)-、または-(CR)NR-であり、
    及びYは、各々、CRまたはNであり、YまたはYのうちの少なくとも1つは、Nであり、
    Zは、-CR-、-C(=O)-、-(CR-、または-CHC(=O)-であり、
    は-H、ハロ、-C-Cアルキル、または-C-Cハロアルキルであり、
    は-H、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、または-C(=O)C-Cアルキルであり、
    nは0、または1~5の整数であり、
    nが0以外のときに、Rは、出現ごとに独立して、ハロ、-C-Cアルキル、
    -C-Cハロアルキル、または-C-Cアルコキシであり、
    は、出現ごとに独立して、-H、ハロ、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、-C-C10ハロアルキル、または-C-C10アルコキシであり、
    または代替的に、2つのRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C-C10シクロアルキルを形成し、
    は-H、または-C-Cアルキルであり、
    は、-H、-C-Cアルキル、-C-Cハロアルキル、または-C-Cシクロアルキルであるか、
    あるいは代替的に、R及びRは、それらの介在原子と一緒になって、任意に置換された5~7員のヘテロシクリルを形成する、前記化合物または前記その医薬的に許容される塩。
  2. 前記化合物が下記の構造式によって表される、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2022524077000082
    またはその医薬的に許容される塩。
  3. 前記化合物が下記の構造式によって表される、請求項1及び2のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022524077000083
    またはその医薬的に許容される塩。
  4. 前記化合物が下記の構造式のうちの1つによって表される、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物:
    Figure 2022524077000084
    またはその医薬的に許容される塩。
  5. 前記化合物が下記の構造式によって表される、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物:
    Figure 2022524077000085
    またはその医薬的に許容される塩。
  6. Xが-CR-、-(CR)O-、-NR-、または-NR(CR)-であり、式中、Rは-Hまたは -C-Cアルキルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  7. が-Hまたはハロであり、Rが-H及び-C-Cアルキルである、請求項1及び2のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  8. Arが任意に置換された5~10員のヘテロアリールである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. Arが任意に置換された5または6員の単環式ヘテロアリールである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. Arが任意に置換された6員の単環式ヘテロアリールである、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. Arが、任意に置換されたピリジニル、任意に置換されたピリミジニル、または任意に置換されたピラジニルである、請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  12. Arが、任意に置換された
    Figure 2022524077000086
    任意に置換された
    Figure 2022524077000087
    任意に置換された
    Figure 2022524077000088
    任意に置換された
    Figure 2022524077000089
    任意に置換された
    Figure 2022524077000090
    任意に置換された
    Figure 2022524077000091
    または任意に置換された
    Figure 2022524077000092
    である、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  13. Arが、任意に置換された
    Figure 2022524077000093
    または任意に置換された
    Figure 2022524077000094
    である、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  14. Arが、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクリル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、-C(=O)R、フェニル、及び単環式ヘテロアリールから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されており、
    式中、
    ArのC-Cアルキル置換基は、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)R、C-Cシクロアルキル( -CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、単環式ヘテロアリール(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、またはハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)、及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)で任意に置換されており、
    ArのC-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクリル、フェニル、及び単環式ヘテロアリール置換基は、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-NR、-S(O)、-NRS(O)、-S(O)NR、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-NRC(=O)R、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び -C(=O)Rで任意にかつ独立して置換されており、
    各R及び各Rは独立して、-H、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルであり、RまたはRによって表される前記C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルが任意に、ハロ、ヒドロキシル、C-Cシクロアルキル及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシまたはハロメトキシから選択した1つ以上の基で任意に置換される)から選択した1つ以上の置換基で置換されており、
    は-H、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクリルであり、Rで表される C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、-CN、ハロ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、C-C、C-Cシクロアルキル、及びフェニル(-CH、ハロメチル、ハロ、メトキシ、及びハロメトキシから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換される)から選択される、1つまたはそれ以上の置換基で任意に置換されており、
    iは、0、1または2である、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  15. Arが、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-NO、-OR、-SR、-NRS(O)、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=S)OR、-O(C=S)R、-C(=O)NR、-C(=S)NR、-NRC(=S)R、-NR(C=O)OR、-O(C=O)NR、-NR(C=S)OR、-O(C=S)NR、-NR(C=O)NR、-NR(C=S)NR、-C(=S)R、及び-C(=O)Rから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されており、式中、各R、各R、及びRはそれぞれ独立して-HまたはC-Cアルキルである、請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  16. Arが、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、ハロ、-CN、-OR、及び-C(=O)NRから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されている、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  17. Arが、-CH、-F、-CN、及び-OCHから選択される1つまたはそれ以上の基で任意に置換されている、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  18. 請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩及び医薬的に許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
  19. 神経変性疾患、タウオパチー、糖尿病、がん及びストレスから選択される疾患または状態である対象の治療方法であって、前記対象に、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項18に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
  20. 前記疾患または前記状態が、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質基底核変性症(CBP)、闘拳家認知症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、てんかん、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖する前頭側頭型認知症パーキンソニズム(FTDP-17)、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、ハラーフォルデン-シュパッツ病(脳の鉄沈着を伴う神経変性疾患1型)、虚血性脳卒中、軽度認知障害(MCI)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィ、ニーマンピック病(C型)、淡蒼球橋黒質変性症、グアムのパーキンソニズム認知症複合、ピック病(PiD)、脳炎後のパーキンソン病(PEP)、プリオン病(クロイツフェルト-ヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルト-ヤコブ病(vCJD)を含む)、致死性家族性不眠症、クールー病、進行性皮質上グリオーシス(Progressive supercortical gliosis)、進行性核上麻痺(PSP)、スティール-リチャードソン-オルスゼフスキー症候群、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維型老年認知症、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記疾患または前記状態が、急性虚血性脳卒中(AIS)、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、嗜銀顆粒性認知症、てんかん、虚血性脳卒中、軽度認知障害(MCI)、ハンチントン病、及びパーキンソン病から選択される、請求項19及び20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記疾患または前記状態が、アルツハイマー病である、請求項19~21のいずれか1項に記載の方法。
  23. O-GlcNAcaseを阻害する必要がある対象のO-GlcNAcaseの阻害方法であって、
    前記対象に対して、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項18に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
  24. 脳内のタウの過剰リン酸化を特徴とする疾患または状態の治療方法であって、前記対象に対して、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物を有効量、または請求項18に記載の医薬組成物を有効量投与することを含む、前記方法。
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