JP2023183579A - ホースリール - Google Patents
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Abstract
【課題】力を効率よく利用してホースを巻き取ることが可能なホースリールの提供を目的とする。【解決手段】本開示に係るホースリールは、ドラム支持体11と、ドラム支持体11に回転可能に支持され、ホースを巻き付け可能なドラムと、ドラム支持体11に回転可能に支持され、回転させることによってドラムを回転させるハンドル13と、ハンドル13の回転をドラムへ伝達する歯車機構20と、を備え、歯車機構20は、ハンドル13に対して直結される非円形の第1歯車21と、第1歯車21に回転可能に噛み合って第1歯車21の回転をドラム12側へ伝達する非円形の第2歯車22とを含む。【選択図】図3
Description
本開示は、ホースリールに関する。
特許文献1には、ホースリールが開示されている。このホースリールのハンドルはギヤ機構を介してドラムの回転軸に連結されており、ハンドルを回転させることにより、ハンドルの回転力がギヤ機構を介して回転軸に伝達され、回転軸ひいてはドラムを回転させる。ギヤ機構は、第一ギヤ、第二ギヤ、及び第三ギヤからなる。なお、同公報には、第一ギヤ、第二ギヤ、及び第三ギヤが平歯車である状態が図示されている。
ところで、ホースリールのハンドルには、ホースを巻き取る際にハンドルに対して力を掛け易い角度と掛け難い角度とがある。しかし、特許文献1に記載のホースリールでは、ホースを巻き取る際に、ハンドルに対して力を掛け易い角度であっても、掛け難い角度であっても、同様に力が必要になるので、力を効率よく利用することが難しい。
そこで、本開示は、力を効率よく利用してホースを巻き取ることが可能なホースリールの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様のホースリールは、ドラム支持体と、前記ドラム支持体に回転可能に支持され、ホースを巻き付け可能なドラムと、前記ドラム支持体に回転可能に支持され、回転させることによって前記ドラムを回転させるハンドルと、前記ハンドルの回転を前記ドラムへ伝達する歯車機構と、を備え、前記歯車機構は、前記ハンドルに対して直結される非円形の第1歯車と、前記第1歯車に回転可能に噛み合って前記第1歯車の回転を前記ドラム側へ伝達する非円形の第2歯車とを含む。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のホースリールであって、前記第1歯車及び前記第2歯車は、楕円形状の歯車であり、前記第1歯車及び前記第2歯車の回転中心は、長軸方向に偏心しており、前記第1歯車及び前記第2歯車の互いの長軸が一直線上に配置されるときに、一方の歯車の回転中心からの距離が長い方のピッチ円と、他方の歯車の回転中心からの距離が短い方のピッチ円とが噛み合う。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様のホースリールであって、前記ハンドルは、上下方向と交叉する方向の回転軸を中心として回転可能に前記ドラム支持体に支持され、前記ホースを巻き取る際に前記ハンドルが上方から下方へ移動する領域に位置するときに、前記第2歯車のピッチ円のうち回転中心からの距離が長軸方向に沿って短い側のピッチ円が、前記第1歯車に噛み合っている。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかのホースリールであって、前記第2歯車と一体化されて二重歯車を構成する円形の第3歯車と、前記第3歯車に噛み合って、前記ドラムに対して直結される第4歯車と、を備え、前記第3歯車及び前記第4歯車は、各々の中心点を回転中心とし、前記第1歯車の回転は、前記第2歯車、前記第3歯車、及び前記第4歯車を介して前記ドラムへ伝達される。
本開示によれば、力を効率よく利用してホースを巻き取ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、UPは上方を示す。また、CL1はドラムの回転軸(軸心)を、CL2はハンドルの回転軸(軸心)を、CL3は二重歯車の回転軸(軸心)をそれぞれ示す。
図1は、本開示の一実施形態に係るホースリール10の軸方向と交叉する方向からの側面図である。図2は、図1のホースリール10の歯車機構20を矢印II方向から視た概略説明図である。なお、図2では、歯車を簡略的に図示している。
図1に示すように、本実施形態に係るホースリール10は、ホース1の不使用時にホース1を巻き取った状態で収納するためのものである。使用者は、ホース1の使用時に、ホースリール10からホース1を所望の長さに引き出して使用することができる。
ホースリール10は、ドラム支持体11と、ドラム支持体11に回転可能に支持されるドラム12と、ドラム支持体11に回転可能に支持され、回転させることによってドラム12を回転させるハンドル13と、ハンドル13の回転をドラム12へ伝達する歯車機構20と、を備える。なお、ホースリール10は、ドラム支持体11、ドラム12、ハンドル13、及び歯車機構20以外の他の構成を備えてもよい。
ドラム支持体11は、ドラム12を回転可能に支持する部材であって、ドラム12を配置する空間14を区画する。本実施形態では、ドラム支持体11は、枠状に形成され、その内側に空間14を区画する。ドラム支持体11は、ドラム12を支持する1対のドラム支持部15a,15bを有する。ドラム支持部15a,15bは、ドラム12を配置する空間14の上下方向と交叉する方向(ドラム12の回転軸CL1の軸方向)の両側に配置される。本実施形態のドラム支持部15a,15bは、板状に形成される。ドラム支持部15a,15bは、ドラム12の後述するドラム軸12aの挿通を許容する軸挿通孔16をそれぞれ有する。ドラム支持部15a,15bは、軸挿通孔16を挿通するドラム軸12aを回転可能に支持する。一方のドラム支持部15bの外側面(空間14とは反対側の面)の軸挿通孔16の周囲には、水源側へ接続されるホース2の一端が固定される。なお、以下の説明では、回転軸CL1の軸方向に沿ってドラム支持体11の空間14に近接する方向を「内側」といい、空間14から離間する方向を「外側」という。
ドラム12は、ホース1の収納時にホース1を巻きつけるための部材であって、ドラム支持体11のドラム支持部15a,15bに回転可能に支持されるドラム軸12aを有する。ドラム軸12aは、上下方向と交叉する方向に延び、回転軸CL1を中心として回転可能である。すなわち、ドラム12は、ドラム軸12aの回転軸CL1を中心として回転可能である。ドラム12は、ホース1を巻き付け可能に形成される。ドラム軸12aには、ホース1の一端を固定するホース固定部(図示省略)が設けられる。ホース1は、一端がドラム12のホース固定部に固定された状態で、ドラム12に巻き付けられる。
本実施形態のドラム12のドラム軸12aは、内部に水の流路を区画する筒状に形成される。ドラム軸12aの一端(図1における右側の端)は、ドラム支持部15bの外側のホース2に対して相対回転可能な状態で、ドラム支持部15bに回転可能に支持される。ドラム軸12a内の流路は、ドラム支持部15bの外側のホース2内の流路に連通する。これにより、ドラム12がドラム支持体11に対して回転しても、水源からの水が、ホース2、及びドラム軸12aのホース固定部を介してホース1へ流通可能となっている。
ハンドル13は、ホース1を収納する際に使用者が手で把持してドラム12を回転させるための部材であって、ドラム12の回転軸CL1とは異なる回転軸CL2を中心としてドラム支持部15aに回転可能に支持される。ハンドル13の回転軸CL2は、回転軸CL1と平行な回転軸であって、本実施形態では、ドラム12の回転軸CL1よりも上方に位置する。ハンドル13の回転は、歯車機構20を介してドラム12へ伝達される。ハンドル13の構成は、後述する。
図1及び図2に示すように、歯車機構20は、ハンドル13の回転(「回転力」という場合もある。)をドラム12へ伝達するための機構であって、複数の歯車を有し、ドラム支持部15aの外側(空間14とは反対側)に配置される。本実施形態の歯車機構20は、4つの歯車21,22,23,24を有する。ハンドル13を回転させることによって、ハンドル13の回転力が歯車機構20を介してドラム軸12aに伝達され、ドラム12を回転させることができる。
歯車機構20の4つの歯車21,22,23,24は、ハンドル13側からドラム12側への力の入力経路順に、第1歯車21、第2歯車22、第3歯車23、第4歯車24の順に設けられる。4つの歯車21,22,23,24は、ドラム支持部15aに対して回転可能に取り付けられる。なお、第2歯車22と第3歯車23とは、互いに一体化された二重歯車25を構成する。
第1歯車21は、ハンドル13に対して直結される歯車であって、回転軸CL2を中心とする歯車軸26を介してドラム支持部15aに回転可能に支持される。すなわち、第1歯車21は、回転軸CL2を中心として回転可能である。第1歯車21には、ハンドル13が固定され、ハンドル13からの回転力が直接的に入力する。なお、直結とは、他の歯車を介すことなく連結されることを意味する。
第1歯車21は、楕円形状に形成された非円形の歯車(楕円歯車)である。第1歯車21の回転中心(回転軸CL2)は、第1歯車21の中心(短軸x1と長軸y1との交点)から長軸方向に偏心している。
第2歯車22は、第3歯車23と一体化された二重歯車25を構成する非円形の歯車であって、ドラム12の回転軸CL1及びハンドル13の回転軸CL2の双方と異なる回転軸CL3を中心とする歯車軸27を介してドラム支持部15aに回転可能に支持される。すなわち、第2歯車22は、回転軸CL3を中心として回転可能であり、第2歯車22が回転すると、二重歯車25を構成する第3歯車23も回転軸CL3を中心として回転する。第2歯車22は、第1歯車21に回転可能に噛み合っており、第1歯車21からの回転力を、第3歯車23及び第4歯車24を介してドラム12側へ伝達する。二重歯車25の回転軸CL3は、回転軸CL1,CL2と平行な回転軸であって、本実施形態では、ドラム12の回転軸CL1よりも上方、かつハンドル13の回転軸CL2よりも下方に位置する。
第2歯車22は、第1歯車21と同じ形状、同じ大きさの楕円形状に形成された非円形の歯車(楕円歯車)である。第2歯車22の回転中心(回転軸CL3)は、第2歯車22の中心(短軸x2と長軸y2との交点)から長軸方向に偏心している。第2歯車22の歯数は、第1歯車21と同じ数に設定される。すなわち、第1歯車21が1回転すると、第2歯車22も1回転する。
図2に示すように、第1歯車21及び第2歯車22の長軸y1,y2が一直線上に配置されるときには、第1歯車21の回転中心(回転軸CL2)からの距離が長い方の第1歯車21のピッチ円と、第2歯車22の回転中心(回転軸CL3)からの距離が短い方の第2歯車22のピッチ円とが噛み合う。また、この状態(図2に示す状態)から半回転(180度回転)させて、再度、第1歯車21及び第2歯車22の長軸y1,y2が一直線上に配置されるときには、第1歯車21の回転中心(回転軸CL2)からの距離が短い方の第1歯車21のピッチ円と、第2歯車22の回転中心(回転軸CL3)からの距離が長い方の第2歯車22のピッチ円とが噛み合う。すなわち、第1歯車21と第2歯車22とは、一方の歯車の回転中心からの長軸方向に沿った距離が長い方のピッチ円と、他方の歯車の回転中心からの長軸方向に沿った距離が短い方のピッチ円とが噛み合うように配置される。
第3歯車23は、第2歯車22と一体化された二重歯車25を構成する歯車であって、回転軸CL3を中心とする歯車軸27を介してドラム支持部15aに対して回転可能に支持される。すなわち、第3歯車23は、回転軸CL3を中心として回転可能である。第3歯車23は、第4歯車24に回転可能に噛み合う。第3歯車23は、第1歯車21からの回転力を受けた第2歯車22と共に回転することによって、第1歯車21からの回転力を第4歯車24を介してドラム12側へ伝達する。
第3歯車23は、円形状(真円)の平歯車である。本実施形態では、第3歯車23は、第2歯車22よりも大径に形成され、第2歯車22の軸方向の内側(ドラム支持部15aに近い側)に配置される。第3歯車23の回転中心(回転軸CL3)は、第3歯車23の中心に配置される。
第4歯車24は、ドラム12に対して直結される歯車であって、回転軸CL1を中心とする歯車軸28を介してドラム支持部15aに対して回転可能に支持される。すなわち、第4歯車24は、回転軸CL1を中心として回転可能である。歯車軸28は、ドラム12のドラム軸12aの他端(図1における左側の端)から連続して延びる。第4歯車24とドラム12とは、歯車軸28を介して互いに固定される。第4歯車24は、第3歯車23に回転可能に噛み合っており、第3歯車23からの回転力を、ドラム12側へ伝達する。すなわち、第1歯車21の回転は、第2歯車22、第3歯車23、及び第4歯車24を介してドラム12へ伝達される。なお、歯車軸28は、ドラム12のドラム軸12aと一体であってもよいし、或いは別体で形成し、ドラム軸12aから連続するようにドラム軸12aに対して一体となるように固定してもよい。
第4歯車24は、円形状(真円)の平歯車である。本実施形態では、第4歯車24は、第3歯車23よりも小径に形成される。第4歯車24の回転中心(回転軸CL1)は、第4歯車24の中心に配置される。第4歯車24の歯数は、第3歯車23の歯数よりも少ない数に設定される。
ハンドル13は、ハンドル軸13aと、ハンドル軸13aに固定的に設けられるアーム部13bと、アーム部13bに取り付けられる把持部13cとを有する。ハンドル軸13aは、一端が第1歯車21の歯車軸26に対して固定され、歯車軸26から連続して歯車軸26の軸方向(回転軸CL2)に沿って外側へ延びる。すなわち、ハンドル13は、第1歯車21に対して固定されるとともに、第1歯車21の歯車軸26を介して、ドラム支持体11のドラム支持部15aに回転軸CL2を中心として回転可能に支持される。アーム部13bは、ハンドル軸13aの他端部に固定され、ハンドル軸13aの軸方向(回転軸CL2)と直交する方向へ延びる。把持部13cは、使用者が把持可能な長さを有し、アーム部13bのうちハンドル軸13aとは反対側の端部に取り付けられ、アーム部13bから外側へ延びる。これにより、ハンドル13は、上下方向と交叉する方向の回転軸CL2を中心として回転可能にドラム支持体11に支持される。なお、ハンドル13の形状は、ハンドル軸13aとアーム部13bと把持部13cとを有する形状に限定されるものではなく、第1歯車21に対して他の歯車を介すことなく連結されて、第1歯車21を回転させることが可能な形状であればよい。
図3は、第1歯車21に対するハンドル13の取り付け角度を説明するホースリール10の軸方向から視た説明図である。なお、図3の一点鎖線Rtはハンドル13の回転軌跡を、白抜き矢印はホース1を巻き取る際の回転方向をそれぞれ示している。
図3に示すように、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方(p1)から下方(p2)へ移動する領域Aに位置するときに、第1歯車21のピッチ円のうち回転中心が設けられていない方の長軸方向の半円c1と、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心が設けられている方の長軸方向の半円c2とが噛み合っているように、ハンドル13と第1歯車21とは、互いに連結されている。すなわち、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aに位置するときに、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心(CL3)からの距離が長軸方向(偏心方向)に沿って短い側(半円c2側)のピッチ円が、第1歯車21に噛み合っている。なお、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aは、例えば、本実施形態では、ホース1を巻き取る場合、図3における時計回り(白抜き矢印が示す方向)にハンドル13を回転させるので、ハンドル13(アーム部13b)をその回転軸CL2から真上に向けた状態を基準位置p1(0度)とすると、基準位置p1からハンドル13を時計回りに180度回転した位置p2までの領域Aとなる。また、本実施形態では、ハンドル13を基準位置p1から時計回りに60度回転させたときに、第1歯車21及び第2歯車22の長軸y1,y2が一直線上に配置され、第1歯車21の回転中心(回転軸CL2)からの距離が長い方の第1歯車21のピッチ円と、第2歯車22の回転中心(回転軸CL3)からの距離が短い方の第2歯車22のピッチ円とが噛み合う。
なお、ハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aの全域で第1歯車21のピッチ円の半円c1と第2歯車22のピッチ円の半円c2とが噛み合う必要はなく、上記領域Aの少なくとも一部の領域において第1歯車21のピッチ円の半円c1と第2歯車22のピッチ円の半円c2とが噛み合っていればよい。例えば、ハンドル13が基準位置p1(0度)から150度の間で第1歯車21のピッチ円の半円c1と第2歯車22のピッチ円の半円c2とが噛み合っており、150度から180度(位置p2)の間は、半円c1,c2とは反対側のピッチ円(半円)が噛み合っていてもよい。また、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aのうち、少なくともハンドル13を真上に向けた状態の基準位置p1からの角度が30度から150度の間の領域の全域で、第1歯車21のピッチ円の半円c1と第2歯車22のピッチ円の半円c2とが噛み合うことが好ましい。
また、ホース1を巻き取る際にハンドル13が下方(p2)から上方(p1)へ移動する領域Bに位置するときには、第1歯車21のピッチ円のうち回転中心が設けられている方の長軸方向の半円c3と、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心が設けられていない方の長軸方向の半円c4とが噛み合う。すなわち、ホース1を巻き取る際にハンドル13が下方から上方へ移動する領域Bに位置するときに、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心(CL3)からの距離が長軸方向(偏心方向)に沿って長い側(半円c4側)のピッチ円が、第1歯車21に噛み合っている。なお、ホース1を巻き取る際にハンドル13が下方から上方へ移動する領域Bは、例えば、本実施形態では、ホース1を巻き取る場合、図3における時計回りにハンドル13を回転させるので、ハンドル13(アーム部13b)をその回転軸CL2から真下に向けた位置p2からハンドル13を時計回りに180度回転した基準位置p1までの領域Bとなる。
次に、ホース1を巻き取る場合のホースリール10の動きについて説明する。
ホース1を巻き取る場合、使用者は、ハンドル13の把持部13cを把持してハンドル13を例えば時計回りに回転させる。使用者がハンドル13を回転させると、第1歯車21が回転軸CL2を中心として時計回りに回転する。第1歯車21が回転すると、第2歯車22及び第3歯車23で構成される二重歯車25が回転軸CL3を中心として反時計回りに回転する。二重歯車25が回転すると、第4歯車24が回転軸CL1を中心として時計回りに回転する。第4歯車24が回転すると、ドラム12が回転軸CL1を中心として時計回り(ハンドル13の回転方向と同方向)に回転する。これにより、ホース1は、ハンドル13と同一方向に回転するドラム12によって巻き取られる。
上記のように構成されたホースリール10では、歯車機構20は、ハンドル13に対して直結される非円形(本実施形態では楕円形)の第1歯車21と、第1歯車21に回転可能に噛み合って第1歯車21の回転をドラム12側へ伝達する非円形(本実施形態では楕円形)の第2歯車22とを含む。このように、第1歯車21の回転に従動する側の第2歯車22が、その回転中心CL3からの距離が一定ではないピッチ曲線(ピッチ円)を有する非円形の歯車であるので、仮に、第1歯車21を等速度で回転させたとしても、第2歯車22の回転速度は当速度とはならず、回転速度が高い領域(回転角度)と遅い領域とが存在することとなる。すなわち、ハンドル13を一回転する間に、ドラム12のトルクよりも回転速度を重要視した回転速度が高い領域(回転角度)と、ドラム12の回転速度よりもトルクを重要視したトルクが高い領域とを設けることができる。これにより、ハンドル13に力を掛け易い領域Aとドラム12の回転速度が高い領域とを合わせたり、ハンドル13に力を掛け難い領域Bとドラム12のトルクが高い領域とを合わせたりすることができる。したがって、ハンドル13を一回転する間に、ハンドル13に力を掛け易い領域A(例えば、ハンドル13に体重を掛けてハンドル13を上から下へ移動させる角度)のときには、ドラム12の回転を速くして早期にホース1を巻き取り、逆にハンドル13に力を掛け難い領域Bのときには、ドラム12の回転を遅くして、ドラム12を回転させるために必要な力を低く(軽く)することができる。
また、第1歯車21及び第2歯車22は、楕円形状の歯車であり、第1歯車21及び第2歯車22の回転中心は、偏心している。そして、第1歯車21及び第2歯車22の互いの長軸y1,y2が一直線上に配置されるときに、一方の歯車の回転中心からの距離が長い方のピッチ円と、他方の歯車の回転中心からの距離が短い方のピッチ円とが噛み合う。このため、ハンドル13を一回転する間に、ドラム12のトルクよりも回転速度を重要視した回転速度が高い領域(回転角度)、及びドラム12の回転速度よりもトルクを重要視したトルクが高い領域の2つの領域を確実に設けることができる。
また、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aに位置するときに、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心(CL3)からの距離が長軸方向(偏心方向)に沿って短い側(半円c2側)のピッチ円が、第1歯車21に噛み合っている。第2歯車22の上記半円c2側のピッチ円が第1歯車21に噛み合っているときには、第2歯車22が速く回転するので、ドラム12のトルクよりも回転速度を重要視した回転速度が高い領域(回転角度)となる。このように、ハンドル13に力を掛け易い領域Aと、ドラム12のトルクよりも回転速度を重要視した回転速度が高い領域とを合わせているので、ハンドル13に力を掛け易い領域Aで、ドラム12の回転を速くして早期にホース1を巻き取ることができる。
また、第1歯車21及び第2歯車22の双方が楕円歯車であるので、上記とは反対に、ホース1を巻き取る際にハンドル13が下方から上方へ移動する領域Bに位置するときに、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心(CL3)からの距離が長軸方向(偏心方向)に沿って長い側(半円c4側)のピッチ円が、第1歯車21に噛み合っている。第2歯車22の上記半円c4側のピッチ円が第1歯車21に噛み合っているときには、第2歯車22が遅く回転するので、ドラム12の回転速度よりもトルクを重要視したトルクが高い領域(回転角度)となる。このように、ハンドル13に力を掛け難い領域Bと、ドラム12の回転速度よりもトルクを重要視したトルクが高い領域とを合わせているので、ハンドル13に力を掛け難い領域Bでは、ドラム12の回転を遅くして、ドラム12を回転させるために必要な力を低く(軽く)することができる。
したがって、本実施形態によれば、力を効率よく利用してホース1を巻き取ることができる。
また、歯車機構20は、第2歯車22と一体化されて二重歯車を構成する第3歯車23と、第3歯車23に噛み合って、前記ドラムに対して直結される第4歯車24と、を備える。すなわち、歯車機構20に設けられる歯車の回転軸CL1,CL2,CL3の数が3つであるので、ハンドル13の回転方向とドラム12の回転方向とを一致させることができる。また、楕円歯車である第1歯車21及び第2歯車22を含み、かつハンドル13の回転方向とドラム12の回転方向とを一致させることが可能な、少ない歯車数であるので、歯車機構20を設けるスペースを抑えることができる。
なお、本実施形態では、4つの歯車21,22,23,24を含む歯車機構20としたが、これに限定されるものではなく、少なくとも第1歯車21及び第2歯車22を含んでいればよい。
また、図2、図3では、楕円形状であることが外観上で明確に分かるように、第1歯車21及び第2歯車22を図示しているが、楕円形状であることが外観上で明確に分かる第1歯車21及び第2歯車22に限定されるものではない。例えば、第1歯車21及び第2歯車22は、外観では楕円形状であることが認識することが難しい程度に離心率が非常に小さい楕円形状であってもよい。
また、本実施形態では、第3歯車23を、第2歯車22よりも大径に形成したが、これに限定されるものではなく、第2歯車22よりも小径に形成してもよい。また、本実施形態では、第3歯車23を、第2歯車22の軸方向の内側(ドラム支持部15aに近い側)に配置したが、これに限定されるものではなく、第2歯車22の軸方向の外側に配置してもよい。
また、本実施形態では、第4歯車24を、第3歯車23よりも小径に形成したが、これに限定されるものではなく、第3歯車23と同じ、或いは第3歯車23よりも大径に形成してもよい。
また、本実施形態では、ハンドル13の回転軸CL2を最も上方に配置し、ドラム12の回転軸CL1を最も下方に配置し、二重歯車25の回転軸CL3を回転軸CL2と回転軸CL1との間の高さ位置に配置したが、各回転軸の高さ位置はこれに限定されるものではなく、任意に設定することができる。
また、第1歯車21の回転軸CL2と第2歯車22の回転軸CL3とをどのような位置関係に配置したとしても、ホース1を巻き取る際にハンドル13が上方から下方へ移動する領域Aに位置するときに、第1歯車21のピッチ円のうち回転中心が設けられていない方の長軸方向の半円c1と、第2歯車22のピッチ円のうち回転中心が設けられている方の長軸方向の半円c2とが噛み合っているように、ハンドル13と第1歯車21とを互いに連結することが好ましい。
また、本実施形態では、ドラム支持体11を枠状に形成したが、ドラム支持体11の形状はこれに限定されるものではなく、ドラム12を回転可能に支持する任意の形状にすることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:ホース
10:ホースリール
11:ドラム支持体
12:ドラム
13:ハンドル
20:歯車機構
21:第1歯車
22:第2歯車
23:第3歯車
24:第4歯車
25:二重歯車
10:ホースリール
11:ドラム支持体
12:ドラム
13:ハンドル
20:歯車機構
21:第1歯車
22:第2歯車
23:第3歯車
24:第4歯車
25:二重歯車
Claims (4)
- ドラム支持体と、
前記ドラム支持体に回転可能に支持され、ホースを巻き付け可能なドラムと、
前記ドラム支持体に回転可能に支持され、回転させることによって前記ドラムを回転させるハンドルと、
前記ハンドルの回転を前記ドラムへ伝達する歯車機構と、を備え、
前記歯車機構は、前記ハンドルに対して直結される非円形の第1歯車と、前記第1歯車に回転可能に噛み合って前記第1歯車の回転を前記ドラム側へ伝達する非円形の第2歯車とを含む
ことを特徴とするホースリール。 - 前記第1歯車及び前記第2歯車は、楕円形状の歯車であり、
前記第1歯車及び前記第2歯車の回転中心は、長軸方向に偏心しており、
前記第1歯車及び前記第2歯車の互いの長軸が一直線上に配置されるときに、一方の歯車の回転中心からの距離が長い方のピッチ円と、他方の歯車の回転中心からの距離が短い方のピッチ円とが噛み合う
ことを特徴とする請求項1にホースリール。 - 前記ハンドルは、上下方向と交叉する方向の回転軸を中心として回転可能に前記ドラム支持体に支持され、
前記ホースを巻き取る際に前記ハンドルが上方から下方へ移動する領域に位置するときに、前記第2歯車のピッチ円のうち回転中心からの距離が長軸方向に沿って短い側のピッチ円が、前記第1歯車に噛み合っている
ことを特徴とする請求項2に記載のホースリール。 - 前記第2歯車と一体化されて二重歯車を構成する円形の第3歯車と、
前記第3歯車に噛み合って、前記ドラムに対して直結される第4歯車と、を備え、
前記第3歯車及び前記第4歯車は、各々の中心点を回転中心とし、
前記第1歯車の回転は、前記第2歯車、前記第3歯車、及び前記第4歯車を介して前記ドラムへ伝達される
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のホースリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022097164A JP2023183579A (ja) | 2022-06-16 | 2022-06-16 | ホースリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022097164A JP2023183579A (ja) | 2022-06-16 | 2022-06-16 | ホースリール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023183579A true JP2023183579A (ja) | 2023-12-28 |
Family
ID=89333393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022097164A Pending JP2023183579A (ja) | 2022-06-16 | 2022-06-16 | ホースリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023183579A (ja) |
-
2022
- 2022-06-16 JP JP2022097164A patent/JP2023183579A/ja active Pending
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