JP2023182184A - 圧着装置、および、圧着方法 - Google Patents

圧着装置、および、圧着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023182184A
JP2023182184A JP2022095653A JP2022095653A JP2023182184A JP 2023182184 A JP2023182184 A JP 2023182184A JP 2022095653 A JP2022095653 A JP 2022095653A JP 2022095653 A JP2022095653 A JP 2022095653A JP 2023182184 A JP2023182184 A JP 2023182184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crimping
stage
height
head
movement amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022095653A
Other languages
English (en)
Inventor
巨孝 小林
Omitaka Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022095653A priority Critical patent/JP2023182184A/ja
Priority to CN202310465183.3A priority patent/CN117238793A/zh
Publication of JP2023182184A publication Critical patent/JP2023182184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

Figure 2023182184000001
【課題】実装精度の低下を抑制できる圧着装置などを提供する。
【解決手段】圧着装置100は、バックアップ部130を加熱する加熱部140と、バックアップ部130により支持された基板に部品の圧着を行う圧着ヘッド160と、ステージ110を第1移動量移動させることで、ステージ110に載置された基板の端部を支持面131に支持させるステージ移動部120と、圧着ヘッド160を第2移動量移動させることで、バックアップ部130により支持された基板に部品の圧着を行わせるヘッド移動部170と、制御部181と、備える。制御部181は、バックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定して、決定した第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を用いてステージ移動部120およびヘッド移動部170を制御することで、圧着ヘッド160に圧着を行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板に部品を圧着する圧着装置および圧着方法に関する。
従来、基板に駆動回路などの部品を圧着する圧着装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、複数の圧着ヘッドを有する圧着装置が開示されている。
特開2019-201188号公報
基板に部品を圧着する際に、基板を支持するバックアップ部が加熱される場合がある。このような場合に、温度変化に伴ってバックアップ部の上面の高さが変化することで、基板が載置されるステージとバックアップ部との位置関係、および/または、圧着ヘッドとバックアップ部との位置関係が変化することがある。このような状態で基板に部品を圧着させると、部品が基板に適切に圧着されないなどのように実装精度が低下する虞がある。
本発明は、実装精度の低下を抑制できる圧着装置などを提供する。
本発明の一態様に係る圧着装置は、基板が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記基板の端部を前記基板の下方から支持する支持面を有するバックアップ部と、前記バックアップ部を加熱する加熱部と、前記バックアップ部の上方に昇降可能に設けられ、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に部品の圧着を行う圧着ヘッドと、前記ステージを第1移動量移動させることで、前記ステージに載置された前記基板の前記端部を前記支持面に支持させるステージ移動部と、前記圧着ヘッドを第2移動量移動させることで、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に前記部品の前記圧着を行わせるヘッド移動部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記バックアップ部の温度に基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定して、決定した前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を用いて前記ステージ移動部および前記ヘッド移動部を制御することで、前記ステージを移動させて前記圧着ヘッドに前記圧着を行わせる。
また、本発明の一態様に係る圧着方法は、基板が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記基板の端部を前記基板の下方から支持する支持面を有するバックアップ部と、前記バックアップ部を加熱する加熱部と、前記バックアップ部の上方に昇降可能に設けられ、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に部品の圧着を行う圧着ヘッドと、前記ステージを第1移動量移動させることで、前記ステージに載置された前記基板の前記端部を前記支持面に支持させるステージ移動部と、前記圧着ヘッドを第2移動量移動させることで、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に前記部品の前記圧着を行わせるヘッド移動部と、を備える圧着装置が実行する圧着方法であって、前記バックアップ部の温度に基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定して、決定した前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を用いて前記ステージ移動部および前記ヘッド移動部を制御することで、前記ステージを移動させて前記圧着ヘッドに前記圧着を行わせる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、実装精度の低下を抑制できる圧着装置などを提供できる。
図1は、実施の形態に係る圧着装置を示す側面図である。 図2は、実施の形態に係る圧着装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係るバックアップ部が有する支持面の高さ分布を説明するための図である。 図4は、実施の形態に係る高さ測定部を説明するための図である。 図5は、実施の形態に係る圧着装置が実行する、温度依存性データの作成の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図6は、実施の形態に係る圧着装置が実行する圧着の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態に係る圧着装置が実行する圧着の処理手順を説明するための側面図である。 図8は、実施の形態に係る圧着装置が実行する圧着の処理手順を説明するための側面図である。 図9は、実施の形態に係る圧着装置が実行する圧着の処理手順を説明するための側面図である。 図10は、実施の形態の変形例に係る圧着装置を説明するための側面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態、ステップおよびステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
また、本明細書および図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸およびY軸は、互いに直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。また、以下の実施の形態では、Z軸正方向を上方とし、Z軸負方向を下方として記載する場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る圧着装置の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る圧着装置100を示す側面図である。図2は、実施の形態に係る圧着装置100の機能構成を示すブロック図である。なお、図1においては、圧着装置100が備えるコンピュータ180などの一部の構成要素の図示を省略している。
圧着装置100は、基板300に部品200を圧着(より具体的には、熱圧着)する装置である。圧着装置100は、例えば、ディスプレイパネルなどを生産するための部品実装システムの一部である。当該部品実装システムでは、例えば、基板300に設けられた電極部にACF(Anisotropic Conductive Film)などの異方性導電部材を貼着し、異方性導電部材を介して基板300と部品200とを熱圧着させる。当該実装システムは、例えば、基板300にACFを貼着する貼着装置と、当該ACFを介して基板300に部品200を載置(仮圧着)する仮圧着装置と、基板300に部品200を熱圧着(本圧着)する本圧着装置と、を備える。例えば、圧着装置100は、当該実装システムが備える本圧着装置である。
圧着装置100は、例えば、図示しない基板搬送装置によって上流の装置(例えば、貼着装置)からステージ110に搬出された基板300と部品200とを本圧着する。部品200が本圧着された基板300は、例えば、当該基板搬送装置によって下流側の装置(例えば、本圧着装置)に搬送される。
基板300としては、樹脂などからなるフレキシブル基板が例示される。なお、基板300は、ガラス基板などが用いられたディスプレイパネルでもよい。
部品200としては、TCP(Tape Carrier Package)、FPC(Flexible Printed Circuits)などのフレキシブル部品またはIC(Integrated Circuit)チップが例示される。
圧着装置100は、ステージ110と、ステージ移動部120と、バックアップ部130と、加熱部140と、温度測定部150と、圧着ヘッド160と、ヘッド移動部170と、コンピュータ180と、を備える。
圧着装置100が備える、ステージ移動部120、バックアップ部130(より具体的には、バックアップ部130に設けられる吸着機構)、加熱部140、温度測定部150、圧着ヘッド160、および、ヘッド移動部170などの各装置は、コンピュータ180と図示しない制御線などによってまたは無線で通信可能に接続されている。これらの各装置は、コンピュータ180によって制御されることで装置毎に所定の処理を実行する。
ステージ110は、基板300が載置される移動可能なステージである。具体的には、ステージ110には、端部310に部品200が載置された基板300が載置される。ステージ110には、例えば、上記した基板搬送装置によって搬送される基板300が載置される。より具体的には、ステージ110は、部品200が載置された端部310がはみ出した状態で基板300を保持する保持面111を備える。つまり、ステージ110には、基板300の外縁部である端部310がステージ110からはみ出た状態(より具体的には、端部310が上面視でステージ110と重ならない状態)で、基板300が載置される。端部310は、基板300に部品200が圧着される際には、バックアップ部130によって支持される。
なお、ステージ110には、保持面111において基板300を吸着する吸着機構が設けられてもよい。例えば、保持面111には、開口(例えば、貫通孔)が形成されており、ステージ110は、保持面111で基板300を吸着して保持する。当該開口には、例えば、当該開口を介して空気を吸引することで、基板300を保持面111で吸引させる吸着装置が接続されており、当該吸着装置が空気を吸引することで、保持面111で基板300が吸着して保持されてもよい。当該吸着機構は、例えば、空気を吸引する真空ポンプと、当該真空ポンプおよび当該開口を接続する真空配管と、吸引を制御するためのバルブとを有する。
制御部181は、当該バルブを制御することで、吸着機構によって保持面111に吸着力を発生させるか否か、つまり、吸着機構に基板300の端部310を吸着させるか否かを切り替えさせる。
なお、吸着機構が備えるバルブは、例えば、空気の吸引のオンオフを切り替えるための電磁弁でもよいし、吸引力(吸着力)を切り替えるための圧力調整弁(いわゆる圧力レギュレータ)でもよい。
あるいは、ステージ110は、保持面111に上記した開口などを有さず、基板300が保持面111に単に載置されることで、基板300を保持面111で保持してもよい。
ステージ110は、例えば、X軸、Y軸およびZ軸方向に移動可能な3軸ステージであって、ステージ移動部120によって移動可能に設けられている。
ステージ移動部120は、ステージ110を移動させる機構である。ステージ移動部120は、例えば、ステージ110をXY平面で任意に移動可能に構成されているとともにZ軸方向に昇降可能に構成されているコンベアで実現される。
ステージ移動部120は、ステージ110を第1移動量移動させることで、ステージ110に載置された基板300の端部310を支持面131に支持させる。具体的には、ステージ移動部120は、保持面111と支持面131とが面一となる状態から、ステージ110を距離Z1だけ下方に移動させて、ステージ110に載置された基板300の端部310を支持面131に支持させる。つまり、ステージ移動部120は、保持面111の高さが支持面131の高さよりも距離Z1だけ低くなるように、ステージ110を移動させた状態で、ステージ110に載置された基板300の端部310を支持面131に支持させるように、ステージ110を移動させる。距離Z1は、圧着ヘッド160が部品200を基板300に圧着する際の保持面111の高さと支持面131の高さとの差分であり、第1移動量の一例である。
ステージ移動部120は、基板300が載置されたステージ110を移動させることで、端部310をバックアップ部130の上方(より具体的には、直上)に移動させる。
バックアップ部130は、ステージ110に載置された基板300の端部310を基板300の下方から支持する支持面131を有するいわゆるバックアップステージである。具体的には、バックアップ部130は、圧着ヘッド160が部品200を基板300に圧着する際に、基板300における部品200が圧着される部分、すなわち、基板300の端部310であって、ステージ110からはみ出た部分を基板300の裏側(下側)から支持する。
バックアップ部130は、支持面131を備える。
支持面131は、バックアップ部130に設けられ、端部310を基板300の下方から支持する支持面である。
なお、バックアップ部130には、支持面131において基板300を吸着する吸着機構が設けられてもよい。例えば、支持面131には、開口(例えば、貫通孔)が形成されており、バックアップ部130は、支持面131で基板300を吸着して保持する。当該開口には、例えば、当該開口を介して空気を吸引することで、基板300を支持面131で吸引させる吸着装置が接続されており、当該吸着装置が空気を吸引することで、支持面131で基板300が吸着して保持されてもよい。当該吸着機構は、例えば、空気を吸引する真空ポンプと、当該真空ポンプおよび当該開口を接続する真空配管と、吸引を制御するためのバルブとを有する。
制御部181は、当該バルブを制御することで、吸着機構によって支持面131に吸着力を発生させるか否か、つまり、吸着機構に基板300の端部310を吸着させるか否かを切り替えさせる。
なお、吸着機構が備えるバルブは、例えば、空気の吸引のオンオフを切り替えるための電磁弁でもよいし、吸引力(吸着力)を切り替えるための圧力調整弁(いわゆる圧力レギュレータ)でもよい。
支持面131は、バックアップ部130に設けられた基板300を支持する支持面であって、例えば、基板300の端部310を吸着しながら下方から端部310を支持する。
また、支持面131には、切り欠き部が設けられていてもよい。
切り欠き部は、支持面131で基板300の端部310が支持された際に上面視で端部310の一部と重なる切り欠きである。切り欠き部は、切り欠き部の下方に配置されるカメラによって圧着ヘッド160に保持された部品200を認識するために設けられる。
なお、切り欠き部は、支持面131に設けられなくてもよい。この場合、当該カメラは、任意の位置に配置されてよい。
加熱部140は、バックアップ部130を加熱するヒータである。具体的には、加熱部140は、バックアップ部130が有する支持面131を加熱することで、支持面131に支持された部品200、基板300、および、部品200を基板に貼着するためのACFなどを加熱する。本実施の形態では、加熱部140は、バックアップ部130の内部に配置されている。加熱部140は、バックアップ部130(より具体的には、支持面131)を加熱することができればよく、バックアップ部130の外部など、任意の場所に配置されてよい。また、加熱部140は、バックアップ部130(より具体的には、支持面131)を加熱することができればよく、電熱線またはペルチェ素子などの任意のヒータにより実現されてよい。
温度測定部150は、バックアップ部130の温度を測定する測定器である。温度測定部150は、例えば、熱電対などによって実現される。本実施の形態では、温度測定部150は、バックアップ部130の内部に配置されている。温度測定部150は、バックアップ部130の温度を測定することができればよく、バックアップ部130の外部など、任意の場所に配置されてよい。また、温度測定部150は、熱電対ではなく、サーモカメラなどの温度を測定可能な機器によって実現されてもよい。
圧着ヘッド160は、バックアップ部130により支持された基板300に部品200を圧着(本圧着)するためのヘッドである。圧着ヘッド160は、バックアップ部130の上方に昇降可能に設けられ、支持面131により支持された基板300に部品200の圧着を行う。
なお、圧着ヘッド160には、例えば、圧着ヘッド160を加熱するための電熱線またはペルチェ素子などのヒータが設けられていてもよい。
ヘッド移動部170は、圧着ヘッド160を上下動(本実施の形態では、Z軸方向に平行なH軸方向に往復動)させる機構である。具体的には、ヘッド移動部170は、圧着ヘッド160を第2移動量移動させることで、バックアップ部130により端部310が支持された基板300に部品200の圧着を行わせる。例えば、ヘッド移動部170は、圧着ヘッド160の予め任意に定められた初期位置から、距離H1だけ圧着ヘッド160を下降させることで、基板300に部品200を圧着させる。距離H1は、第2移動量の一例である。
ヘッド移動部170は、圧着ヘッド160を移動させるための直動ガイドおよびリニアモータなどにより実現される。制御部181は、例えば、圧着ヘッド160に設けられたヒータおよびヘッド移動部170を制御することで、圧着ヘッド160を加熱しながら圧着ヘッド160によって部品200を基板300に圧着させる。
コンピュータ180は、圧着装置100が備える各装置を制御する制御装置である。コンピュータ180は、例えば、パーソナルコンピュータであって、圧着装置100が備える各装置と通信するための通信インターフェース、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、信号の送受信をするための入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどで実現される。
コンピュータ180は、制御部181と、記憶部182と、を備える。
制御部181は、ステージ移動部120、加熱部140、温度測定部150、および、ヘッド移動部170などの圧着装置100が備える各装置の動作および当該動作のタイミングなどを制御する処理部である。
例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定して、決定した第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を用いてステージ移動部120およびヘッド移動部170を制御することで、ステージ110を移動させて圧着ヘッド160に圧着を行わせる。具体的には、制御部181は、温度測定部150により測定されたバックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定する。より具体的には、制御部181は、温度測定部150により測定されたバックアップ部130の温度に対応する支持面131の高さを、温度依存性データに基づき導出し、導出した高さに基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定する。
図3は、実施の形態に係るバックアップ部130が有する支持面の高さ分布を説明するための図である。具体的には、図3の(a)は、温度依存性データの一例を示し、図3の(b)は、図3の(a)に示す温度依存性データの横軸とバックアップ部130(より具体的には、支持面131)との位置関係を示す。図3の(a)に示す温度依存性データの横軸は、バックアップ部130における位置(本実施の形態では、X軸方向の位置)を示し、縦軸は、支持面131の高さを示す。図3の(a)に〇で示すグラフは、バックアップ部130の温度が30℃である場合の支持面131のX軸方向の高さの分布を示す。図3の(a)に△で示すグラフは、バックアップ部130の温度が50℃である場合の支持面131のX軸方向の高さの分布を示す。図3の(a)に□で示すグラフは、バックアップ部130の温度が80℃である場合の支持面131のX軸方向の高さの分布を示す。
図3に示すように、例えば、温度依存性データは、支持面131の高さ分布(つまり、支持面131の位置ごとの高さ)とバックアップ部130の温度との関係を示す高さ分布データを含む。
制御部181は、例えば、温度測定部150により測定されたバックアップ部130の温度と、温度依存性データとから、支持面131の高さを導出する。
なお、制御部181は、例えば、温度測定部150により測定された温度ではなく、加熱部140の設定温度と、温度依存性データとから、支持面131の高さを導出してもよい。この場合、例えば、圧着装置100は、温度測定部150を備えなくてもよい。
また、支持面131の高さから移動量を算出する際の変化式またはテーブルなどの情報は、記憶部182に予め記憶されていてもよい。
また、圧着装置100は、支持面131の高さを測定する高さ測定部190を備えてもよい。
図4は、実施の形態に係る高さ測定部190を説明するための図である。
制御部181は、例えば、マウスおよびキーボードなどの図示しないユーザインターフェースを介してユーザから温度依存性データを作成する指示を取得する。制御部181は、当該指示を取得した場合、加熱部140を所定の温度に制御し、そのときの支持面131の高さ分布を高さ測定部190から取得する。制御部181は、加熱部140の温度を変更しながら、支持面131の高さ分布を高さ測定部190から繰り返し取得する。これにより、制御部181は、図3の(a)に示すような温度依存性データを作成する。
なお、温度依存性データを作成する際の加熱部140の温度は、任意に設定されてよく、特に限定されない。
また、支持面131における高さの測定位置は、任意に設定されてよく、特に限定されない。
また、高さ測定部190は、例えば、X軸ステージなどのX軸方向に可動な可動部に取り付けられていてもよい。制御部181は、当該X軸ステージを制御することで、高さ測定部190が測定する支持面131の位置を制御してもよい。
高さ測定部190は、レーザ測距計またはカメラなど、任意の装置により実現されてよい。この場合、高さ測定部190は、圧着ヘッド160に取り付けられていてもよい。また、この場合、制御部181は、ヘッド移動部170を制御することで、高さ測定部190が測定する位置を決定してもよい。また、ヘッド移動部170は、X軸方向および/またはY軸に可動に構成されていてもよい。
また、高さ測定部190は、例えば、圧着ヘッド160などに搭載された加圧計でもよい。例えば、制御部181は、圧着ヘッド160に搭載された加圧計により測定された実測値に基づいて、設定荷重と実測値との差分から圧着ヘッド160と支持面131との間の距離を算出してもよい。設定荷重と高さとの関係を示すデータは、例えば、記憶部182に予め記憶される。
制御部181は、例えば、圧着装置100が備える各装置と通信するための通信インターフェースと、プロセッサと、当該プロセッサが実行する制御プログラムが記憶されたメモリとによって実現される。
制御部181は、例えば、温度依存性データに基づき、基板300の端部310に配置された部品200の位置ごとに、第1移動量および第2移動量を決定し、決定した移動量で移動させるように、ステージ移動部120およびヘッド移動部170を制御することで、基板300に部品200を圧着させる。
なお、部品200の位置を示す情報は、記憶部182に予め記憶されていてもよい。また、例えば、圧着装置100は、部品200の位置を検出するためのカメラなどの検出部を備えてもよい。例えば、制御部181は、当該検出部の検出結果に基づいて部品200の位置を決定し、決定した位置と温度依存性データと温度測定部150から取得した支持面131の温度とに基づいて、部品200の位置に応じた支持面131の高さを決定し、決定した高さに基づいて第1移動量および第2移動量を決定する。
また、圧着ヘッド160は、X軸方向に移動可能であってもよい。
記憶部182は、基板300のサイズ、基板300に実装(圧着)する部品200の種類、実装位置、実装方向、各装置の動作、および、当該動作のタイミングなどの部品圧着処理に必要な各種データなどを記憶する記憶装置である。本実施の形態では、記憶部182は、支持面131の高さとバックアップ部130の温度との関係を示す温度依存性データを記憶する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはフラッシュメモリなどにより実現される。
[処理手順]
続いて、実施の形態に係る圧着装置100の処理手順について説明する。
図5は、実施の形態に係る圧着装置100が実行する、温度依存性データの作成の処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部181は、ステップS110およびステップS120を、1~nまでのN回繰り返す。
なお、Nおよびnは、任意の自然数である。
例えば、制御部181は、加熱部140を制御することで、バックアップ部130の温度を第1温度に制御する(S110)。次に、制御部181は、高さ測定部190を制御することで、支持面131の高さを測定する(S120)。次に、制御部181は、加熱部140を制御することで、バックアップ部130の温度を第2温度に制御する(S110)。次に、制御部181は、高さ測定部190を制御することで、支持面131の高さを測定する(S120)。制御部181は、このような処理を、第1温度から第N温度まで繰り返し実行する。
なお、Nは、予め任意に定められてよく、特に限定されない。また、第1温度、第2温度、・・・、第N温度は、それぞれ、予め任意に定められてよく、特に限定されない。図3の(a)に示す、30℃、50℃、および、80℃は、それぞれ、第N温度(例えば、N=3であって、第1温度、第2温度、および、第3温度)の一例である。
次に、制御部181は、支持面131の高さとバックアップ部130の温度(本例では、設定温度)とを紐付けて記憶部182に保存(記憶)させる(S130)。
なお、ステップS110、S120、および、S130が繰り返し実行されてもよい。
また、ステップS120の前後または同時に、温度測定部150によってバックアップ部130の温度が測定されてもよい。ステップS130では、支持面131の高さと温度測定部150によって測定されたバックアップ部130の温度とを紐付けて記憶部182に記憶させてもよい。
図6は、実施の形態に係る圧着装置100の圧着の処理手順を説明するためのフローチャートである。図7~図9は、実施の形態に係る圧着装置100が実行する圧着の処理手順を説明するための概略側面図である。
なお、図7~図9においては、コンピュータ180などの圧着装置100が備える構成要素の一部の図示を省略している。
まず、制御部181は、ステージ110に基板300を載置する(S210)。例えば、制御部181は、図示しない基板搬送装置を制御することで、圧着装置100の上流に位置する装置に配置された基板300をステージ110に搬送することで、ステージ110に基板300を保持させる。
次に、制御部181は、加熱部140を制御することで、バックアップ部130を所定の温度に加熱する(S220)。所定の温度は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。
次に、制御部181は、温度測定部150を制御することで、バックアップ部130の温度を測定する(S230)。
次に、制御部181は、記憶部182から支持面131の高さ情報を取得する(S240)。具体的には、制御部181は、ステップS230で測定されたバックアップ部130の温度と記憶部182に記憶された温度依存性データとに基づいて、測定されたバックアップ部130の温度における支持面131の高さを取得する。
次に、制御部181は、ステップS240で取得した高さ情報に基づいて、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定する(S250)。本実施の形態では、制御部181は、第1移動量および第2移動量の両方を決定する。
なお、制御部181が、第1移動量および第2移動量の一方を決定する場合、他方は固定値であってもよい。この場合、例えば、固定値を示す情報は、記憶部182に予め記憶されていてもよい。
次に、制御部181は、決定した第1移動量に基づいてステージ移動部120を制御することで、図7に示す状態から図8に示す状態になるように基板300を移動させることで、基板300の端部310をバックアップ部130の支持面131に支持させる(S260)。
次に、制御部181は、決定した第2移動量に基づいてヘッド移動部170を制御することで、図9に示すように部品200を基板300に圧着する(S270)。
なお、ステップ210は、ステップS260の前に実行されればよく、任意のタイミングで実行されてもよい。
また、例えば、ステップS250では、ステージ110および圧着ヘッド160の移動量(つまり、第1移動量および第2移動量)は、基準値が予め定められている場合には、当該基準値からの変更量が決定されてもよい。つまり、制御部181は、ステップS240で取得した高さ情報に基づいて、ステージ110および圧着ヘッド160の移動量を補正してもよい。
例えば、支持面131が予め任意に定められた基準高さからΔhだけ増加したとする。この場合、例えば、制御部181は、第1移動量の基準値がZ1だとすると、第1移動量をZ1-Δhに補正する。また、この場合、例えば、制御部181は、第2移動量の基準値がH1だとすると、第2移動量をH1-Δhに補正する。また、例えば、制御部181は、Δhが支持面131の長手方向(本実施の形態では、Z軸方向)で変化する場合、補正量として、h(x)の平均値、最大値、または、最小値などを基板300の材質および/または補正対象(例えば、第1移動量または第2移動量)に応じて用いてもよい。例えば、第1移動量の基準値がZ1だとすると、Z1-min(Δh(x))、または、Z1-ave(Δh(x))のようにZ1が補正されてもよい。また、例えば、第2移動量の基準値がh1だとすると、H1-max(Δh(x))、または、H1-ave(Δh(x))のようにH1が補正されてもよい。また、例えば、第1移動量の基準値がZ1だとすると、Z1-Δh(xh)(ただし、xhは圧着ヘッド160のX座標)のように、圧着ヘッド160の位置に応じてZ1が補正されてもよい。
[変形例]
なお、圧着装置100が備える圧着ヘッドの数は、複数であってもよい。
図10は、実施の形態の変形例に係る圧着装置101を説明するための側面図である。なお、変形例に係る圧着装置101は、圧着装置100と圧着ヘッド160の数が異なり、他の構成については圧着装置100と同様である。つまり、圧着装置101が備える圧着ヘッド160Aは、支持面131の第1領域400(例えば、部品201が配置される位置)と対向する第1圧着ヘッド161と、支持面131の第2領域401(例えば、第1領域400とは異なる領域であって、部品202が配置される位置)と対向する第2圧着ヘッド162と、を含む。図10においては、ステージ移動部120およびコンピュータなどの圧着装置101の構成要素の一部の図示を省略している。
例えば、圧着装置101は、部品201および202の位置に対応した第1圧着ヘッド161および第2圧着ヘッド162を備える。ヘッド移動部170は、例えば、第1圧着ヘッド161と第2圧着ヘッド162とをそれぞれ個別に制御可能となっている。つまり、ヘッド移動部170は、例えば、第1圧着ヘッド161の移動量と第2圧着ヘッド162の移動量とをそれぞれ個別に決定して制御可能となっている。
制御部181は、例えば、高さ分布データ(温度依存性データ)に基づいて、第2移動量として、第1圧着ヘッド161の移動量、および、第2圧着ヘッド162の移動量を決定する。具体的には、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、第1領域400の高さである第1高さと、第2領域401の高さである第2高さとを導出する。さらに、例えば、制御部181は、導出した第1高さに基づき、第1圧着ヘッド161の移動量を決定する。また、さらに、例えば、制御部181は、導出した第2高さに基づき、第2圧着ヘッド162の移動量を決定する。
なお、第1圧着ヘッド161および第2圧着ヘッド162は、例えば、同時に移動されるように構成されていてもよい。
例えば、第1圧着ヘッド161および第2圧着ヘッド162の移動量は、同じであってもよい。例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出してもよい。また、例えば、制御部181は、導出した支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、第1圧着ヘッド161および第2圧着ヘッド162の共通の移動量を決定する。
また、制御部181は、例えば、高さ分布データ(温度依存性データ)に基づいて、第1移動量として、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110の移動量、および、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定する。具体的には、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、第1領域400の高さである第1高さと、第2領域401の高さである第2高さとを導出する。さらに、例えば、制御部181は、導出した第1高さに基づき、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定する。また、さらに、例えば、制御部181は、導出した第2高さに基づき、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定する。
なお、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110の移動量と、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の移動量とは、同じであってもよい。例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、当該温度における支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出し、導出した前記高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110、および、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の共通の移動量を決定する。つまり、制御部181は、支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づいて、第1圧着ヘッド161が圧着する際と第2圧着ヘッド162が圧着する際とで共通のステージ110の移動量を決定してもよい。
なお、圧着装置が備える圧着ヘッドの数は、3以上でもよい。
[効果など]
以上説明したように、実施の形態に係る圧着装置100は、基板300が載置されるステージ110と、ステージ110に載置された基板300の端部310を基板300の下方から支持する支持面131を有するバックアップ部130と、バックアップ部130を加熱する加熱部140と、バックアップ部130の上方に昇降可能に設けられ、支持面131により端部310が支持された基板300に部品200の圧着を行う圧着ヘッド160と、ステージ110を第1移動量移動させることで、ステージ110に載置された基板300の端部310を支持面131に支持させるステージ移動部120と、圧着ヘッド160を第2移動量移動させることで、支持面131により端部310が支持された基板300に部品200の圧着を行わせるヘッド移動部170と、制御部181と、を備える。制御部181は、バックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定して、決定した第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を用いてステージ移動部120およびヘッド移動部170を制御することで、ステージ110を移動させて圧着ヘッド160に圧着を行わせる。
従来、液晶または有機EL(Electro Luminescence)パネルなどのディスプレイパネルの実装(生産)において、本圧着工程では、加熱部140がどのような温度条件でも、最初の設定値から移動量を変えずに生産動作が行われている。予め設定されたバックアップ部130の高さを基準高さとして、基板300をバックアップ部130の支持面131に預けるためにステージ110を下降させ、当該基準高さに合わせて圧着ヘッド160が下降される。しかしながら、バックアップ部130の支持面131の高さは、温度変化による熱膨張により変化する。そのため、実装の際の温度条件によっては、ステージ110の下降量(預け量)、または、圧着ヘッド160の下降量(動作距離)の過不足が生じることで、部品200の圧着不良または部品200の破損が発生する可能性がある。
圧着装置100は、例えば、加熱部140が加熱する温度に応じたバックアップ部130の支持面131の高さのデータ(例えば、高さ分布データ)などを取得し、高さの変化量の情報に基づいて、基板300の預け量を一定に保つため、基板300のサイズまたは実装条件ごとに、ステージ110の下降量に適切な補正を行うなどしてステージ110の下降量を適切な値に決定する。同様に、例えば、圧着装置100は、圧着ヘッド160による加圧を均一に保つため、バックアップ部130の支持面131の高さの変化量に応じて圧着ヘッド160の下降量に適切な補正を行うなどして、圧着ヘッド160の下降量を適切な値に決定する。
圧着装置100によれば、バックアップ部130が加熱される場合であっても、基板300が載置されるステージ110とバックアップ部130との位置関係、および/または、圧着ヘッド160とバックアップ部130との位置関係の変化に応じて、ステージ110および/または圧着ヘッド160の移動量を適切に制御できる。そのため、圧着装置100によれば、部品200の基板300への実装精度の低下を抑制できる。
また、例えば、圧着装置100は、バックアップ部130の温度を測定する温度測定部150をさらに備える。この場合、例えば、制御部181は、温度測定部150により測定されたバックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定する。
これによれば、バックアップ部130の温度の実測値が第1移動量および第2移動量の決定に用いられるため、適切な第1移動量および第2移動量が決定され得る。
また、例えば、圧着装置100は、支持面131の高さとバックアップ部130の温度との関係を示す温度依存性データを記憶する記憶部182をさらに備える。この場合、例えば、制御部181は、温度測定部150により測定されたバックアップ部130の温度に対応する支持面131の高さを、温度依存性データに基づき導出し、導出した高さに基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定する。
これによれば、温度依存性データによって、適切な第1移動量および第2移動量が決定され得る。
また、例えば、温度依存性データは、支持面131の高さ分布とバックアップ部130の温度との関係を示す高さ分布データを含む。
これによれば、支持面131の位置、つまり、圧着される部品200の位置に応じて適切な高さが導出され得る。
また、例えば、圧着装置101は、圧着装置100の構成と、圧着装置100が備える圧着ヘッド160の代わりに圧着ヘッド160Aと、を備える。圧着ヘッド160Aは、支持面131の第1領域400と対向する第1圧着ヘッド161と、支持面131の第2領域401と対向する第2圧着ヘッド162と、を含む。この場合、例えば、制御部181は、高さ分布データに基づいて、第2移動量として、第1圧着ヘッド161の移動量、および、第2圧着ヘッド162の移動量を決定する。
また、例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、第1領域400の支持面131の高さである第1高さと、第2領域401の支持面131の高さである第2高さとを導出し、導出した第1高さに基づき、第1圧着ヘッド161の移動量を決定し、導出した第2高さに基づき、第2圧着ヘッド162の移動量を決定する。
これらによれば、圧着ヘッドが複数の場合にもそれぞれについて適切な移動量が決定され得る。
また、例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出し、導出した高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、第1圧着ヘッド161および第2圧着ヘッド162の共通の移動量を決定する。
これらによれば、例えば、複数の圧着ヘッドが一律にしか動かすことができないような場合にも、適切な移動量が決定され得る。
また、例えば、圧着ヘッド160Aは、支持面131の第1領域400と対向する第1圧着ヘッド161と、支持面131の第2領域401と対向する第2圧着ヘッド162と、を含む。この場合、例えば、制御部181は、高さ分布データに基づいて、第1移動量として、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110の移動量、および、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定する。
また、例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、第1領域400の高さである第1高さと、第2領域401の高さである第2高さとを導出し、導出した第1高さに基づき、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定し、導出した第2高さに基づき、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の移動量を決定する。
これらによれば、圧着ヘッドが複数の場合にもそれぞれが部品200を圧着する際のステージ110の適切な移動量が決定され得る。
また、例えば、制御部181は、バックアップ部130の温度と高さ分布データとに基づき、当該温度における支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出し、導出した当該温度における支持面131の高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、第1圧着ヘッド161が圧着を行う際のステージ110、および、第2圧着ヘッド162が圧着を行う際のステージ110の共通の移動量を決定する。
これによれば、例えば、複数の圧着ヘッドが一律にしか動かすことができないような場合にも、適切な移動量が決定され得る。
また、例えば、圧着装置100は、支持面131の高さを測定する高さ測定部190をさらに備える。
これによれば、制御部181が温度依存性データを作成できる。
なお、圧着装置101が高さ測定部190を備えてもよい。
また、実施の形態に係る圧着方法は、基板300が載置されるステージ110と、ステージ110に載置された基板300の端部310を基板300の下方から支持する支持面131を有するバックアップ部130と、バックアップ部130を加熱する加熱部140と、バックアップ部130の上方に昇降可能に設けられ、支持面131により端部310が支持された基板300に部品200の圧着を行う圧着ヘッド160と、ステージ110を第1移動量移動させることで、ステージ110に載置された基板300の端部310を支持面131に支持させるステージ移動部120と、圧着ヘッド160を第2移動量移動させることで、支持面131により端部310が支持された基板300に部品200の圧着を行わせるヘッド移動部170と、を備える圧着装置100が実行する圧着方法であって、バックアップ部130の温度に基づき、第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を決定して(S250)、決定した第1移動量および第2移動量の少なくとも一方を用いてステージ移動部120およびヘッド移動部170を制御することで、ステージ110を移動させて圧着ヘッド160に圧着を行わせる(S270)。
これによれば、圧着装置100と同様の効果を奏する。
(その他の実施の形態)
以上、本実施の形態に係る圧着装置などについて、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、支持面131での基板300の吸着方法について、吸着機構による真空ポンプを用いた真空吸着を説明したが、任意の構成によって吸着機構が支持面131で基板300を吸着すればよい。
また、コンピュータ180は、圧着装置100が備える各装置を制御するための専用のコンピュータであってもよいし、圧着装置100を備える実装システムが備える各装置も制御するコンピュータであってもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、コンピュータ180の構成要素の全部または一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)またはプロセッサなどのプログラム実行部が、HDDまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、コンピュータ180の構成要素は、1つまたは複数の電子回路で構成されてもよい。1つまたは複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
1つまたは複数の電子回路には、例えば、半導体装置、ICまたはLSI(Large Scale Integration)などが含まれてもよい。ICまたはLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、ICまたはLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、または、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明に係る圧着装置は、基板に部品を圧着する圧着装置に利用可能である。
100、101 圧着装置
110 ステージ
111 保持面
120 ステージ移動部
130 バックアップ部
131 支持面
140 加熱部
150 温度測定部
160、160A 圧着ヘッド
161 第1圧着ヘッド
162 第2圧着ヘッド
170 ヘッド移動部
180 コンピュータ
181 制御部
182 記憶部
190 高さ測定部
200、201、202 部品
300 基板
310 端部
400 第1領域
401 第2領域

Claims (12)

  1. 基板が載置されるステージと、
    前記ステージに載置された前記基板の端部を前記基板の下方から支持する支持面を有するバックアップ部と、
    前記バックアップ部を加熱する加熱部と、
    前記バックアップ部の上方に昇降可能に設けられ、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に部品の圧着を行う圧着ヘッドと、
    前記ステージを第1移動量移動させることで、前記ステージに載置された前記基板の前記端部を前記支持面に支持させるステージ移動部と、
    前記圧着ヘッドを第2移動量移動させることで、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に前記部品の前記圧着を行わせるヘッド移動部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記バックアップ部の温度に基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定して、
    決定した前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を用いて前記ステージ移動部および前記ヘッド移動部を制御することで、前記ステージを移動させて前記圧着ヘッドに前記圧着を行わせる、
    圧着装置。
  2. 前記バックアップ部の温度を測定する温度測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度測定部により測定された前記バックアップ部の温度に基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定する、
    請求項1に記載の圧着装置。
  3. 前記支持面の高さと前記バックアップ部の温度との関係を示す温度依存性データを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記温度測定部により測定された前記バックアップ部の温度に対応する前記支持面の前記高さを、前記温度依存性データに基づき導出し、
    導出した前記高さに基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定する、
    請求項2に記載の圧着装置。
  4. 前記温度依存性データは、前記支持面の高さ分布と前記バックアップ部の温度との関係を示す高さ分布データを含む、
    請求項3に記載の圧着装置。
  5. 前記圧着ヘッドは、前記支持面の第1領域と対向する第1圧着ヘッドと、前記支持面の第2領域と対向する第2圧着ヘッドと、を含み、
    前記制御部は、前記高さ分布データに基づいて、前記第2移動量として、前記第1圧着ヘッドの移動量、および、前記第2圧着ヘッドの移動量を決定する、
    請求項4に記載の圧着装置。
  6. 前記制御部は、
    前記バックアップ部の温度と前記高さ分布データとに基づき、前記第1領域の前記高さである第1高さと、前記第2領域の前記高さである第2高さとを導出し、
    導出した前記第1高さに基づき、前記第1圧着ヘッドの移動量を決定し、
    導出した前記第2高さに基づき、前記第2圧着ヘッドの移動量を決定する、
    請求項5に記載の圧着装置。
  7. 前記制御部は、
    前記バックアップ部の温度と前記高さ分布データとに基づき、前記高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出し、
    導出した前記高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、前記第1圧着ヘッドおよび前記第2圧着ヘッドの共通の移動量を決定する、
    請求項5に記載の圧着装置。
  8. 前記圧着ヘッドは、前記支持面の第1領域と対向する第1圧着ヘッドと、前記支持面の第2領域と対向する第2圧着ヘッドと、を含み、
    前記制御部は、前記高さ分布データに基づいて、前記第1移動量として、前記第1圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージの移動量、および、前記第2圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージの移動量を決定する、
    請求項4に記載の圧着装置。
  9. 前記制御部は、
    前記バックアップ部の温度と前記高さ分布データとに基づき、前記第1領域の前記高さである第1高さと、前記第2領域の前記高さである第2高さとを導出し、
    導出した前記第1高さに基づき、前記第1圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージの移動量を決定し、
    導出した前記第2高さに基づき、前記第2圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージの移動量を決定する、
    請求項8に記載の圧着装置。
  10. 前記制御部は、
    前記バックアップ部の温度と前記高さ分布データとに基づき、当該温度における前記高さの分布の平均値、最大値、または、最小値を導出し、
    導出した当該温度における前記高さの分布の平均値、最大値、または、最小値に基づき、前記第1圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージ、および、前記第2圧着ヘッドが前記圧着を行う際の前記ステージの共通の移動量を決定する、
    請求項8に記載の圧着装置。
  11. 前記支持面の高さを測定する高さ測定部をさらに備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の圧着装置。
  12. 基板が載置されるステージと、
    前記ステージに載置された前記基板の端部を前記基板の下方から支持する支持面を有するバックアップ部と、
    前記バックアップ部を加熱する加熱部と、
    前記バックアップ部の上方に昇降可能に設けられ、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に部品の圧着を行う圧着ヘッドと、
    前記ステージを第1移動量移動させることで、前記ステージに載置された前記基板の前記端部を前記支持面に支持させるステージ移動部と、
    前記圧着ヘッドを第2移動量移動させることで、前記支持面により前記端部が支持された前記基板に前記部品の前記圧着を行わせるヘッド移動部と、を備える圧着装置が実行する圧着方法であって、
    前記バックアップ部の温度に基づき、前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を決定して、
    決定した前記第1移動量および前記第2移動量の少なくとも一方を用いて前記ステージ移動部および前記ヘッド移動部を制御することで、前記ステージを移動させて前記圧着ヘッドに前記圧着を行わせる、
    圧着方法。
JP2022095653A 2022-06-14 2022-06-14 圧着装置、および、圧着方法 Pending JP2023182184A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022095653A JP2023182184A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 圧着装置、および、圧着方法
CN202310465183.3A CN117238793A (zh) 2022-06-14 2023-04-26 压接装置以及压接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022095653A JP2023182184A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 圧着装置、および、圧着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023182184A true JP2023182184A (ja) 2023-12-26

Family

ID=89095479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022095653A Pending JP2023182184A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 圧着装置、および、圧着方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023182184A (ja)
CN (1) CN117238793A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN117238793A (zh) 2023-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101774670B1 (ko) 본딩 장치 및 본딩 방법
KR101868781B1 (ko) 비수용 칩을 기판에 설비하기 위한 방법 및 배치 기계
JP5688564B2 (ja) 電子部品実装用装置および電子部品実装用の作業実行方法
JP2007165390A (ja) 検査装置及び方法
KR102311129B1 (ko) 검사 시스템 및 검사 시스템에 있어서의 온도 측정 방법
TW201906055A (zh) 基板搬出方法
JP6538358B2 (ja) ボンディング装置およびボンディング装置のコレット傾き検査方法
JP2023182184A (ja) 圧着装置、および、圧着方法
JP6678503B2 (ja) 部品実装装置、部品実装方法、部品実装装置の制御用プログラムおよび記録媒体
US11083121B2 (en) Component mounting apparatus
KR20220131174A (ko) 다이 본딩 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
KR101990822B1 (ko) 칩 본딩 장치
JP5362404B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
KR102386562B1 (ko) 실장 장치
KR102525378B1 (ko) 비접촉 커팅 시스템 및 그의 커팅 방법
TWI840754B (zh) 安裝裝置以及安裝裝置中的平行度檢測方法
JP2021174963A (ja) 部品圧着装置及び部品圧着方法
JP2022062382A (ja) 部品実装システム及び部品実装方法
JP7496505B2 (ja) 部品実装システム及び部品実装方法
JP2022077091A (ja) 部品圧着システム及び部品圧着システムの制御方法
JP7496506B2 (ja) 部品圧着装置および部品圧着方法
JP2022050128A (ja) 部品圧着装置及び部品圧着方法
JP2011171330A (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2021005685A (ja) 部品装着装置及び部品装着方法
JP2007234645A (ja) プローバ温度制御装置、及び、方法