JP2023180888A - 光学部品駆動装置、カメラモジュール、及び、光学部品駆動装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より作製しやすい光学部品駆動装置を提供すること。【解決手段】光学部品駆動装置としてのレンズ駆動装置100は、固定側部材FBと、光学部品としてのレンズ体LSを収容可能な開口2Kを有する光学部品保持部材としてのレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2と固定側部材FBとを繋ぐように設けられるとともに、固定側部材FBに固定される固定支持部6Fと、レンズ保持部材2に固定される可動支持部6Mと、固定支持部6Fと可動支持部6Mとを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部6Eとを有する板ばね6と、レンズ保持部材2を固定側部材FBに対して移動させる駆動部DMと、を備える。可動支持部6Mの開口2K側には、除去部RMと連結されている連結部CNの一部である切り離し部TFがある。切り離し部TFの先端は、可動支持部6Mの板面PFに対して傾くような形状をしている。【選択図】図21
Description
本開示は、光学部品駆動装置、カメラモジュール、及び、光学部品駆動装置の製造方法に関する。
従来、板ばねを用いてレンズを移動可能に支持するレンズ駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
上述のレンズ駆動装置で用いられる板ばねは、板ばね構成部材(被加工材)から連結部(除去部)を切り離すことによって作製されている。具体的には、板ばねを構成している二つの内枠部のそれぞれの内端部は、半径方向内側に向かって延びる二つの連結部に括れ部を介して連結されている。そして、二つの連結部のそれぞれは、括れ部のところで折り曲げられて内枠部から切り離されるように形成されている。
しかしながら、連結部の切り離しには、折り曲げ方向を変えながら複数回の折り曲げが行われる必要があり、レンズ駆動装置の生産効率を悪化させてしまうおそれがある。
そこで、より作製しやすい光学部品駆動装置を提供することが望まれる。
本開示の一実施形態に係る光学部品駆動装置は、固定側部材と、光学部品を収容可能な上下方向に貫通する開口を有する光学部品保持部材と、前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動可能な状態で、前記光学部品保持部材と前記固定側部材とを繋ぐように設けられるとともに、前記固定側部材に固定される固定支持部と、前記光学部品保持部材に固定される可動支持部と、前記固定支持部と前記可動支持部とを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部とを有する板ばねと、前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動させる駆動部と、を備える光学部品駆動装置であって、前記可動支持部の前記開口側には、除去部と連結されている連結部の一部である切り離し部があり、前記切り離し部の先端は、前記可動支持部の板面に対して傾くような形状をしている。
上述の手段により、より作製しやすい光学部品駆動装置が提供される。
以下、本開示の実施形態に係る光学部品駆動装置の一例であるレンズ駆動装置100について図面を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置100の斜視図である。具体的には、図1の上図はレンズ駆動装置100の上方斜視図であり、図1の下図はレンズ駆動装置100の下方斜視図である。図2は、レンズ駆動装置100の分解斜視図である。
図1において、X1は、三次元直交座標系を構成するX軸の一方向を表し、X2は、X軸の他方向を表す。Y1は、三次元直交座標系を構成するY軸の一方向を表し、Y2は、Y軸の他方向を表す。Z1は、三次元直交座標系を構成するZ軸の一方向を表し、Z2は、Z軸の他方向を表す。図1では、レンズ駆動装置100の中心点が基準とされ、レンズ駆動装置100のX1側は、レンズ駆動装置100の前側(正面側)に相当し、レンズ駆動装置100のX2側は、レンズ駆動装置100の後側(背面側)に相当する。レンズ駆動装置100のY1側は、レンズ駆動装置100の左側に相当し、レンズ駆動装置100のY2側は、レンズ駆動装置100の右側に相当する。レンズ駆動装置100のZ1側は、レンズ駆動装置100の上側(被写体側)に相当し、レンズ駆動装置100のZ2側は、レンズ駆動装置100の下側(撮像素子側)に相当する。「外側」は基準から見て「内側」よりも遠い側を意味する。他の図における他の部材についても同様である。
レンズ駆動装置100は、光学部品の一例であるレンズ体LSを駆動する装置である。図2では、明瞭化のため、レンズ体LSの概形のみが破線で示されている。レンズ駆動装置100と、レンズ駆動装置100のレンズ保持部材2によって保持されるレンズ体LSと、レンズ体LSに対向するように配置される撮像素子ISとは、光学モジュールの一例であるカメラモジュールを構成する。レンズ体LSと撮像素子ISとの間にはIRカットフィルタが配置されていてもよい。なお、光学部品は、光学モジュール(カメラモジュール)であってもよい。この場合、光学部品駆動装置は、光学モジュール駆動装置として機能する。或いは、光学部品は撮像素子ISであってもよい。この場合、光学部品駆動装置は、撮像素子駆動装置として機能する。
レンズ駆動装置100は、図1及び図2に示すように、カバー部材3及びケース部材4を含む。カバー部材3及びケース部材4は、各部材を覆う筐体HSとして機能するように構成されている。図示例では、カバー部材3は非磁性金属で形成され、ケース部材4は磁性金属で形成されている。但し、カバー部材3は、磁性金属で形成されていてもよく、ケース部材4は非磁性金属で形成されていてもよい。
カバー部材3は、略矩形筒状の上側外周壁部3Aと、上側外周壁部3Aの上端(Z1側の端)と連続するように設けられた略矩形環状且つ平板状の天板部3Bと、を有する。天板部3Bの中央には、略円形の開口3Kが形成されている。図示例では、天板部3Bは、平坦(平板状)で凹凸を有していないが、凹凸を有していてもよく、段差を有していてもよい。
上側外周壁部3Aは、第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4を含む。第1上側側板部3A1と第3上側側板部3A3とは互いに対向し、第2上側側板部3A2と第4上側側板部3A4とは互いに対向している。そして、第1上側側板部3A1及び第3上側側板部3A3は、第2上側側板部3A2及び第4上側側板部3A4に対して垂直に延びている。上側外周壁部3Aは、隣り合う二つの上側側板部の間に位置する上側角板部3Cを含む。具体的には、上側外周壁部3Aは、第1上側側板部3A1と第4上側側板部3A4との間に位置する第1上側角板部3C1と、第1上側側板部3A1と第2上側側板部3A2との間に位置する第2上側角板部3C2と、第2上側側板部3A2と第3上側側板部3A3との間に位置する第3上側角板部3C3と、第3上側側板部3A3と第4上側側板部3A4との間に位置する第4上側角板部3C4と、を含む。
ケース部材4は、略矩形筒状の下側外周壁部4Aと、下側外周壁部4Aの下端(Z2側の端)と連続するように設けられた略矩形環状且つ平板状の底板部4Bと、を有する。底板部4Bの中央には、略円形の開口4Kが形成されている。図示例では、底板部4Bは、平坦(平板状)で凹凸を有していないが、凹凸を有していてもよく、段差を有していてもよい。
下側外周壁部4Aは、第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4を含む。第1下側側板部4A1と第3下側側板部4A3とは互いに対向し、第2下側側板部4A2と第4下側側板部4A4とは互いに対向している。そして、第1下側側板部4A1及び第3下側側板部4A3は、第2下側側板部4A2及び第4下側側板部4A4に対して垂直に延びている。また、下側外周壁部4Aは、隣り合う二つの下側側板部の間に位置する下側角板部4Cを含む。具体的には、下側外周壁部4Aは、第1下側側板部4A1と第4下側側板部4A4との間に位置する第1下側角板部4C1と、第1下側側板部4A1と第2下側側板部4A2との間に位置する第2下側角板部4C2と、第2下側側板部4A2と第3下側側板部4A3との間に位置する第3下側角板部4C3と、第3下側側板部4A3と第4下側側板部4A4との間に位置する第4下側角板部4C4と、を含む。
カバー部材3は、接着剤によってケース部材4に接合されている。上側外周壁部3Aは、下側外周壁部4Aを部分的に覆うように下側外周壁部4Aに組み合わされる。接着剤は、湿気硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、光硬化型接着剤、又は、それらの組み合わせ等である。後述の接着剤についても同様である。
筐体HS内には、図2に示すように、板状部材1、レンズ保持部材2、金属部材5、板ばね6、ベース部材8、及び形状記憶合金ワイヤSA等が収容されている。
可動側部材MBは、レンズ体LSを保持可能なレンズ保持部材2を含む。レンズ体LSは、例えば、少なくとも一つのレンズを備えた筒状のレンズバレルであり、その中心軸線が光軸OAに沿うように構成されている。固定側部材FBは、板状部材1、カバー部材3、ケース部材4、及びベース部材8を含む。
レンズ保持部材2は、光学部品保持部材の一例であり、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することで形成されている。具体的には、レンズ保持部材2は、図2に示すように、光軸OAに沿って延びるように形成された筒状部2Pと、筒状部2Pから径方向外側に突出するように形成された可動側台座部2D及び突設部2Sと、を含む。図示例では、レンズ体LSは、筒状部2Pの内周面に接着剤で固定されるように構成されている。すなわち、筒状部2Pの内側は、上下方向(Z軸方向)に貫通する開口2Kとなっており、レンズ体LSの少なくとも一部は、開口2Kに収容されるように構成されている。
可動側台座部2Dは、第1可動側台座部2D1及び第2可動側台座部2D2を含む。第1可動側台座部2D1及び第2可動側台座部2D2は、光軸OAを挟んで互いに反対向きに突出するように配置されている。同様に、突設部2Sは、第1突設部2S1及び第2突設部2S2を含む。第1突設部2S1及び第2突設部2S2は、光軸OAを挟んで互いに反対向きに突出するように配置されている。具体的には、可動側台座部2D及び突設部2Sは、上面視で略矩形状の外形を有するレンズ保持部材2の四つの角部に対応するように配置され、且つ、交互に並ぶように配置されている。そして、二つの可動側台座部2Dのそれぞれには、板ばね6の一部が載置される。
形状記憶合金ワイヤSAは、形状記憶アクチュエータの一例である。図示例では、形状記憶合金ワイヤSAは、略同じ長さと略同じ直径を有する第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8を含む。形状記憶合金ワイヤSAは、電流が流れると温度が上昇し、その温度の上昇に応じて収縮する。なお、形状記憶合金ワイヤSAは、初期状態では、弛んだ状態となっている。初期状態は、駆動部DMに電力が供給されておらず、形状記憶合金ワイヤSAに電流が流れていないときの状態である。
駆動部DMは、形状記憶合金ワイヤSAを含んで構成されている。図示例では、駆動部DMは、形状記憶合金ワイヤSAの収縮を利用してベース部材8に対してレンズ保持部材2を移動させることができる。図示例では、駆動部DMは、第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8のうちの一つ又は複数が収縮するとレンズ保持部材2が移動し、その移動によって第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8のうちの別の一つ又は複数が引き延ばされる(伸張される)ように構成されている。
板ばね6は、例えば、銅合金、チタン銅系合金(チタン銅)、又は銅ニッケル合金(ニッケルすず銅)等を主な材料とした金属板から作製されている。図示例では、板ばね6は、プレス加工によって作製され、外側板ばね6A及び内側板ばね6Bを含む。外側板ばね6Aは、第1外側板ばね6A1及び第2外側板ばね6A2を含む。内側板ばね6Bは、第1内側板ばね6B1~第4内側板ばね6B4を含む。なお、図示例では、内側板ばね6Bは、四つの部分(第1内側板ばね6B1~第4内側板ばね6B4)に分離されているが、四つの部分のうちの少なくとも二つの部分は繋がっていてもよい。
図示例では、外側板ばね6A及び内側板ばね6Bのそれぞれは導電路として機能するように構成されている。具体的には、外側板ばね6Aは、金属部材5を通じて形状記憶合金ワイヤSAに電気的に接続されるように構成されている。内側板ばね6Bは、レンズ保持部材2に取り付けられた可変絞り装置等の電気装置に電気的に接続されるように構成されている。すなわち、第1内側板ばね6B1~第4内側板ばね6B4のそれぞれは、レンズ保持部材2とともに移動する電気装置の電極端子に電気的に接続されるように構成されている。なお、レンズ保持部材2には複数の電気装置が取り付けられていてもよい。
板状部材1は、複数の板ばね6(第1外側板ばね6A1、第2外側板ばね6A2、及び第1内側板ばね6B1~第4内側板ばね6B4)のそれぞれを電気的に絶縁する絶縁部材IMの一例である。図示例では、板状部材1は、板状の金属部材であり、カバー部材3の天板部3Bの下面に固定されている。そして、板ばね6と対向する側の面である板状部材1の下面には絶縁コーティング剤が塗布されている。
この構成により、板状部材1は、カバー部材3と板ばね6との接触を防止できる。そのため、板状部材1は、複数の板ばね6のうちの二つがカバー部材3を介して導通(短絡)してしまうのを防止できる。
図示例では、板状部材1は、カバー部材3の天板部3Bと対向する上板部1Bと、上板部1Bの外縁部から下方に折り曲げられた四つの折り曲げ部1A(第1折り曲げ部1A1~第4折り曲げ部1A4)と、を有する。四つの折り曲げ部1A(第1折り曲げ部1A1~第4折り曲げ部1A4)の内面には絶縁コーティング剤が塗布されている。
四つの折り曲げ部1Aのそれぞれは、カバー部材3の対応する側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)に対向している。具体的には、第1折り曲げ部1A1は第1上側側板部3A1に対向して接触し、第2折り曲げ部1A2は第2上側側板部3A2に対向して接触し、第3折り曲げ部1A3は第3上側側板部3A3に対向して接触し、第4折り曲げ部1A4は第4上側側板部3A4に対向して接触している。
また、板状部材1は、導電性接着剤AD1及び絶縁性接着剤AD2によってカバー部材3の下面(天井面)に固定されている。図2では、明瞭化のため、導電性接着剤AD1にはクロスパターンが付され、絶縁性接着剤AD2には斜線パターンが付されている。
ベース部材8は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を用いた射出成形によって形成される。図示例では、ベース部材8は、上面視で略矩形状の輪郭を有し、中央に開口8Kを有する。具体的には、ベース部材8は、開口8Kを囲むように配置される四つの辺部8E(第1辺部8E1~第4辺部8E4)を有する。
板ばね6は、レンズ保持部材2に形成された可動側台座部2Dと、ベース部材8に形成された固定側台座部8Dとを繋ぐように構成されている。固定側台座部8Dは、第1固定側台座部8D1及び第2固定側台座部8D2を含む。
より具体的には、第1外側板ばね6A1は、レンズ保持部材2に形成された第1可動側台座部2D1と、ベース部材8に形成された第1固定側台座部8D1及び第2固定側台座部8D2のそれぞれと、を繋ぐように構成されている。第2外側板ばね6A2は、レンズ保持部材2に形成された第2可動側台座部2D2と、ベース部材8に形成された第1固定側台座部8D1及び第2固定側台座部8D2のそれぞれと、を繋ぐように構成されている。
第1内側板ばね6B1は、レンズ保持部材2に形成された第1可動側台座部2D1と、ベース部材8に形成された第1固定側台座部8D1と、を繋ぐように構成されている。第2内側板ばね6B2は、レンズ保持部材2に形成された第1可動側台座部2D1と、ベース部材8に形成された第2固定側台座部8D2と、を繋ぐように構成されている。第3内側板ばね6B3は、レンズ保持部材2に形成された第2可動側台座部2D2と、ベース部材8に形成された第2固定側台座部8D2と、を繋ぐように構成されている。第4内側板ばね6B4は、レンズ保持部材2に形成された第2可動側台座部2D2と、ベース部材8に形成された第1固定側台座部8D1と、を繋ぐように構成されている。
金属部材5は、形状記憶合金ワイヤSAの端部が固定されるように構成されている。図示例では、金属部材5は、固定側金属部材5F及び可動側金属部材5Mを含む。固定側金属部材5Fは、固定側部材FBの一部を構成し、且つ、ベース部材8の固定側台座部8Dに固定されるように構成されている。可動側金属部材5Mは、可動側部材MBの一部を構成し、且つ、レンズ保持部材2の可動側台座部2Dに固定されるように構成されている。
より具体的には、固定側金属部材5Fは、固定側ターミナルプレートとも称され、第1固定側ターミナルプレート5F1~第8固定側ターミナルプレート5F8を含む。可動側金属部材5Mは、可動側ターミナルプレートとも称され、第1可動側ターミナルプレート5M1~第4可動側ターミナルプレート5M4を含む。
形状記憶合金ワイヤSAは、ケース部材4の下側外周壁部4Aの内面IFに沿うように延びており、固定側部材FBに対して可動側部材MBを移動させることができるように構成されている。図示例では、形状記憶合金ワイヤSAは、第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8を含み、固定側部材FBとしてのベース部材8に対して、可動側部材MBとしてのレンズ保持部材2を移動可能に支持できるように構成されている。第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8のそれぞれは、図2に示すように、一端が圧着又は溶接等により固定側金属部材5Fに固着され、且つ、他端が圧着又は溶接等により可動側金属部材5Mに固着されている。
ベース部材8は、第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8のそれぞれの一端を支持するワイヤ支持部材として機能するように構成されている。この構成により、駆動部DMは、原理的には、第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8のそれぞれを伸縮させることによって、レンズ保持部材2の6自由度の動きを実現できる。6自由度の動きは、X軸に沿った並進、Y軸に沿った並進、Z軸に沿った並進、X軸回りの回転、Y軸回りの回転、及び、Z軸回りの回転を含む。
次に、図3及び図4を参照し、レンズ保持部材2及びベース部材8のそれぞれに取り付けられる各種部材について説明する。図3は、各種部材が取り付けられるレンズ保持部材2の斜視図である。図4は、各種部材が取り付けられるベース部材8の斜視図である。
第1可動側ターミナルプレート5M1は、図3に示すように、第1可動側台座部2D1のX1側の側壁に固定されている。具体的には、第1可動側台座部2D1に形成された外側(X1側)に突出する角柱状の突起部と第1可動側ターミナルプレート5M1に形成された矩形孔とがかみ合った状態で、第1可動側ターミナルプレート5M1は、接着剤により第1可動側台座部2D1に固定される。同様に、第2可動側ターミナルプレート5M2は、第1可動側台座部2D1のY1側の側壁に固定され、第3可動側ターミナルプレート5M3は、第2可動側台座部2D2のX2側の側壁に固定され、第4可動側ターミナルプレート5M4は、第2可動側台座部2D2のY2側の側壁に固定されている。
第1固定側ターミナルプレート5F1及び第2固定側ターミナルプレート5F2は、図4に示すように、第1固定側台座部8D1のX1側の側壁に固定されている。具体的には、第1固定側ターミナルプレート5F1及び第2固定側ターミナルプレート5F2は、接着剤により第1固定側台座部8D1に固定されている。より具体的には、第1固定側ターミナルプレート5F1は、第1固定側台座部8D1に形成された外側(X1側)に突出する突起部と第1固定側ターミナルプレート5F1に形成された貫通孔とがかみ合った状態で、接着剤により第1固定側台座部8D1に固定されている。第2固定側ターミナルプレート5F2についても同様である。同様に、第3固定側ターミナルプレート5F3及び第4固定側ターミナルプレート5F4は、ベース部材8の第2固定側台座部8D2のY1側の側壁に固定され、第5固定側ターミナルプレート5F5及び第6固定側ターミナルプレート5F6は、ベース部材8の第2固定側台座部8D2のX2側の側壁に固定され、第7固定側ターミナルプレート5F7及び第8固定側ターミナルプレート5F8は、ベース部材8の第1固定側台座部8D1のY2側の側壁に固定されている。
ベース部材8には、図4に示すような、銅、鉄、又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属板から形成された導電部材CMがインサート成形によって埋め込まれている。図示例では、導電部材CMは、磁性金属で形成され、第1導電部材CM1~第10導電部材CM10を含む。
ケース部材4の下側外周壁部4Aの下端部には、導電部材CMの端子部を露出させるための貫通孔4H(図2参照)が形成されている。具体的には、貫通孔4Hは、第1下側側板部4A1の下端部の中央に形成された第1貫通孔4H1と、第3下側側板部4A3の下端部の中央に形成された第2貫通孔4H2と、を含む。第1貫通孔4H1は、第1導電部材CM1~第5導電部材CM5、第1固定側ターミナルプレート5F1、及び第2固定側ターミナルプレート5F2のそれぞれの端子部を露出させるために形成されている。第2貫通孔4H2は、第6導電部材CM6~第10導電部材CM10、第5固定側ターミナルプレート5F5、及び第6固定側ターミナルプレート5F6のそれぞれの端子部を露出させるために形成されている。
図3及び図4に示すように、レンズ保持部材2とベース部材8との間には制振部材DPが取り付けられている。制振部材DPは、レンズ保持部材2の振動を抑制するための部材である。図示例では、制振部材DPは、レンズ保持部材2の筒状部2Pの外壁に形成された受け面2V(図3参照)と、ベース部材8の固定側台座部8Dの内壁に形成された受け面8V(図4参照)との間に塗布された液状の接着剤が硬化又は半硬化によってゲル化したものである。
レンズ保持部材2には、図3に示すように、磁石MGが取り付けられている。磁石MGは、レンズ保持部材2が初期状態(初期位置)にあるときのレンズ保持部材2の位置決めに利用される。レンズ保持部材2の初期状態(初期位置)は、駆動部DMに電力が供給されておらず、形状記憶合金ワイヤSAに電流が流れていないときのレンズ保持部材2の状態(位置)である。なお、レンズ保持部材2の初期状態(初期位置)は、レンズ保持部材2の中立状態(中立位置)であってもよい。
レンズ保持部材2の中立状態は、レンズ駆動装置100の筐体HSに対してレンズ体LSがZ軸方向に沿って並進可能である場合、レンズ体LSがZ軸方向における移動可能範囲の中間に位置している状態を意味する。典型的には、レンズ保持部材2の中立状態では、レンズ体LSは、Z軸方向の移動可能範囲の中央に位置している。レンズ体LSがX軸方向に沿って並進可能な場合、レンズ体LSがY軸方向に沿って並進可能な場合、レンズ体LSがX軸回りに回転可能な場合、レンズ体LSがY軸回りに回転可能な場合、及び、レンズ体LSがZ軸回りに回転可能な場合についても同様である。なお、図示例では、Z軸方向においてレンズ保持部材2の初期位置が最も下側(Z2側)に位置していることから、Z軸方向におけるレンズ保持部材2の初期位置は、Z軸方向におけるレンズ保持部材2の中立位置とは異なっている。
具体的には、図示例では、磁石MGは、第1突設部2S1の上面に形成された凹部に収容される第1磁石MG1と、第2突設部2S2の上面に形成された凹部に収容される第2磁石MG2と、を含む。レンズ保持部材2は、第1磁石MG1とベース部材8に埋設された第10導電部材CM10の位置決め板LP(図4参照)との間に作用する磁気的な吸引力、及び、第2磁石MG2とベース部材8に埋設された第3導電部材CM3の位置決め板LP(図4参照)との間に作用する磁気的な吸引力によってX軸方向及びY軸方向においては中立位置に位置決めされる。すなわち、レンズ保持部材2は、駆動部DMに電力が供給されていないときには、第10導電部材CM10の位置決め板LPと第1磁石MG1とが対向し、且つ、第3導電部材CM3の位置決め板LPと第2磁石MG2とが対向するように、磁石MGによってX軸方向及びY軸方向における中立位置に移動させられる。但し、初期状態において、レンズ保持部材2は、ベース部材8の上面と当接しているため、Z軸方向に関しては中立位置とはなっていない。なお、図示例では、ケース部材4は、底板部4Bと磁石MGとの間に磁気的な吸引力が作用するように、すなわち、レンズ保持部材2を下方に引き付けることができるように、磁性金属で形成されている。反対に、カバー部材3は、天板部3Bと磁石MGとの間に磁気的な吸引力が作用しないように、すなわち、レンズ保持部材2を上方に引き付けないように、非磁性金属で形成されている。
複数の板ばね6のそれぞれは、固定側部材FBに固定される固定支持部6Fと、可動側部材MBに固定される可動支持部6Mと、固定支持部6Fと可動支持部6Mとを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部6Eと、を有する。
具体的には、第1外側板ばね6A1は、固定側台座部8Dに固定される固定支持部6FA1と、可動側台座部2Dに固定される可動支持部6MA1と、固定支持部6FA1と可動支持部6MA1とを繋ぐ弾性腕部6EA1と、を有する。そして、固定支持部6FA1は、第1固定側台座部8D1に固定される固定支持部6FA11、及び、第2固定側台座部8D2に固定される固定支持部6FA12を含む。弾性腕部6EA1は、固定支持部6FA11と可動支持部6MA1とを繋ぐ弾性腕部6EA11、及び、固定支持部6FA12と可動支持部6MA1とを繋ぐ弾性腕部6EA12を含む。
第2外側板ばね6A2は、固定側台座部8Dに固定される固定支持部6FA2と、可動側台座部2Dに固定される可動支持部6MA2と、固定支持部6FA2と可動支持部6MA2とを繋ぐ弾性腕部6EA2と、を有する。そして、固定支持部6FA2は、第1固定側台座部8D1に固定される固定支持部6FA21、及び、第2固定側台座部8D2に固定される固定支持部6FA22を含む。弾性腕部6EA1は、固定支持部6FA21と可動支持部6MA2とを繋ぐ弾性腕部6EA21、及び、固定支持部6FA22と可動支持部6MA2とを繋ぐ弾性腕部6EA22を含む。
固定支持部6FA11には、第1固定側台座部8D1に形成された上側に突出する円柱状の突出部8U(図4参照)が挿通される円形の貫通孔と、第1導電部材CM1との接合に用いられる矩形の貫通孔と、が形成されている。図示例では、固定支持部6FA11と突出部8Uとの固定は、突出部8Uに熱かしめ又は冷間かしめを施すことによって実現される。但し、固定支持部6FA11と突出部8Uとの固定は、接着剤によって実現されてもよい。固定支持部6FA11と第1導電部材CM1との接合は、レーザ溶接等の溶接によって実現される。但し、固定支持部6FA11と第1導電部材CM1との接合は、半田又は導電性接着剤等によって実現されてもよい。固定支持部6FA22についても同様である。
固定支持部6FA12には、第2固定側台座部8D2に形成された上側に突出する二つの円柱状の突出部8Uが挿通される二つの円形の貫通孔が形成されている。図示例では、固定支持部6FA12と突出部8Uとの固定は、突出部8Uに熱かしめ又は冷間かしめを施すことによって実現される。但し、固定支持部6FA12と突出部8Uとの固定は、接着剤によって実現されてもよい。固定支持部6FA21についても同様である。
可動支持部6MA1には、第1可動側台座部2D1に形成された上側に突出する二つの円柱状の突出部2U(図3参照)が挿通される二つの貫通孔が形成されている。図示例では、可動支持部6MA1と突出部2Uとの固定は、突出部2Uに熱かしめ又は冷間かしめを施すことによって実現される。但し、可動支持部6MA1と突出部2Uとの固定は、接着剤によって実現されてもよい。可動支持部6MA2についても同様である。
第1内側板ばね6B1は、第1固定側台座部8D1に固定される固定支持部6FB1と、第1可動側台座部2D1に固定される可動支持部6MB1と、固定支持部6FB1と可動支持部6MB1とを繋ぐ弾性腕部6EB1と、を有する。第2内側板ばね6B2は、第2固定側台座部8D2に固定される固定支持部6FB2と、第1可動側台座部2D1に固定される可動支持部6MB2と、固定支持部6FB2と可動支持部6MB2とを繋ぐ弾性腕部6EB2と、を有する。第3内側板ばね6B3は、第2固定側台座部8D2に固定される固定支持部6FB3と、第2可動側台座部2D2に固定される可動支持部6MB3と、固定支持部6FB3と可動支持部6MB3とを繋ぐ弾性腕部6EB3と、を有する。第4内側板ばね6B4は、第1固定側台座部8D1に固定される固定支持部6FB4と、第2可動側台座部2D2に固定される可動支持部6MB4と、固定支持部6FB4と可動支持部6MB4とを繋ぐ弾性腕部6EB4と、を有する。
固定支持部6FB1には、第1固定側台座部8D1に形成された上側に突出する二つの円柱状の突出部8T(図4参照)が挿通される貫通孔と、第2導電部材CM2との接合に用いられる矩形の貫通孔と、が形成されている。図示例では、固定支持部6FB1と突出部8Tとの固定は、突出部8Tに熱かしめ又は冷間かしめを施すことによって実現される。但し、固定支持部6FB1と突出部8Tとの固定は、接着剤によって実現されてもよい。固定支持部6FB1と第2導電部材CM2との接合は、レーザ溶接等の溶接によって実現される。但し、固定支持部6FB1と第2導電部材CM2との接合は、半田又は導電性接着剤等によって実現されてもよい。固定支持部6FB2~固定支持部6FB4についても同様である。
可動支持部6MB1には、第1可動側台座部2D1に形成された上側に突出する二つの円柱状の突出部2T(図3参照)が挿通される二つの貫通孔が形成されている。図示例では、可動支持部6MB1と突出部2Tとの固定は、突出部2Tに熱かしめ又は冷間かしめを施すことによって実現される。但し、可動支持部6MB1と突出部2Tとの固定は、接着剤によって実現されてもよい。可動支持部6MB2~可動支持部6MB4についても同様である。
なお、図3及び図4では、突出部2T、突出部2U、突出部8T、及び突出部8Uは、熱かしめが施された後の押し潰された状態で表されている。他の図においても同様である。そして、押し潰された状態の突出部2T、突出部2U、突出部8T、及び突出部8Uは、「かしめ固定部」とも称される。
弾性腕部6EA1、弾性腕部6EA2、及び弾性腕部6EB1~弾性腕部6EB4は、複数の屈曲部BPを有する弾性変形可能な腕部である。そのため、レンズ保持部材2は、ベース部材8(固定側部材FB)に対して、光軸OAに平行な方向のみならず、光軸OAと交差する方向にも移動可能となっている。
図3及び図4に示すように、第1外側板ばね6A1及び第2外側板ばね6A2は、略同じ形状を有する。具体的には、第1外側板ばね6A1及び第2外側板ばね6A2は、光軸OAに関して二回回転対称となるように構成されている。第1内側板ばね6B1及び第3内側板ばね6B3は、略同じ形状を有する。具体的には、第1内側板ばね6B1及び第3内側板ばね6B3は、光軸OAに関して二回回転対称となるように構成されている。第2内側板ばね6B2及び第4内側板ばね6B4は、略同じ形状を有する。具体的には、第2内側板ばね6B2及び第4内側板ばね6B4は、光軸OAに関して二回回転対称となるように構成されている。
このような板ばね6の構成は、レンズ駆動装置100の部品点数を削減できるという効果をもたらす。また、このように構成された板ばね6は、レンズ保持部材2をバランス良く空中で支持でき、八つの形状記憶合金ワイヤSA(第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8)のそれぞれに固定される可動側部材MBの重量バランスに悪影響を及ぼすこともない。
次に、図5及び図6を参照し、形状記憶合金ワイヤSAが取り付けられる金属部材5について説明する。図5は、第1可動側ターミナルプレート5M1及び第1固定側ターミナルプレート5F1のそれぞれに取り付けられた第1ワイヤSA1、並びに、第1可動側ターミナルプレート5M1及び第2固定側ターミナルプレート5F2のそれぞれに取り付けられた第2ワイヤSA2をX1側から見たときの図である。図6は、第1可動側ターミナルプレート5M1及び第1固定側ターミナルプレート5F1のそれぞれに取り付けられた第1ワイヤSA1、並びに、第1可動側ターミナルプレート5M1及び第2固定側ターミナルプレート5F2のそれぞれに取り付けられた第2ワイヤSA2をY1側から見たときの図である。なお、図5及び図6に示す各部材の位置関係は、レンズ駆動装置100が組み立てられたときの位置関係に対応している。そして、図5及び図6では、明瞭化のため、他の部材の図示が省略されている。また、図5及び図6を参照する以下の説明は、第1ワイヤSA1及び第2ワイヤSA2の組み合わせに関するが、第3ワイヤSA3及び第4ワイヤSA4の組み合わせ、第5ワイヤSA5及び第6ワイヤSA6の組み合わせ、並びに、第7ワイヤSA7及び第8ワイヤSA8の組み合わせについても同様に適用される。
具体的には、第1ワイヤSA1の一端は、第1固定側ターミナルプレート5F1の保持部J1のところで第1固定側ターミナルプレート5F1に固定され、第1ワイヤSA1の他端は、第1可動側ターミナルプレート5M1の下側の保持部J2のところで第1可動側ターミナルプレート5M1に固定されている。同様に、第2ワイヤSA2の一端は、第2固定側ターミナルプレート5F2の保持部J3のところで第2固定側ターミナルプレート5F2に固定され、第2ワイヤSA2の他端は、第1可動側ターミナルプレート5M1の上側の保持部J4のところで第1可動側ターミナルプレート5M1に固定されている。
図示例では、保持部J1は、第1固定側ターミナルプレート5F1の一部を折り曲げることによって形成されている。具体的には、第1固定側ターミナルプレート5F1の一部は、第1ワイヤSA1の一端を挟み込んだ状態で折り曲げられることにより保持部J1を形成している。そして、第1ワイヤSA1の一端は、溶接によって保持部J1に固定されている。保持部J2~保持部J4についても同様である。
複数の金属部材5のそれぞれの板状部PMは、互いに平行になるように配置される。図6に示す例では、第1固定側ターミナルプレート5F1の板状部PM1、第2固定側ターミナルプレート5F2の板状部PM2、及び、第1可動側ターミナルプレート5M1の板状部PM11は、YZ平面に沿って互いに平行になるように配置されている。すなわち、板状部PM1、板状部PM2、及び、板状部PM11は、下側外周壁部4Aの内面IFに沿って互いに平行になるように配置されている。
第1ワイヤSA1及び第2ワイヤSA2は、図5及び図6に示すように、互いにねじれの位置の関係となるように(X1側から見たときに立体的に交差するように)配置されている。すなわち、第1ワイヤSA1及び第2ワイヤSA2は、互いに接触しない(非接触となる)ように配置されている。
具体的には、X1側から見た正面視(図5参照)において、第1ワイヤSA1は、その一端(固定側の端部)がその他端(可動側の端部)よりも高い位置となるように配置され、第2ワイヤSA2は、その他端(可動側の端部)がその一端(固定側の端部)よりも高い位置となるように配置され、更に、第1ワイヤSA1と第2ワイヤSA2とは交差するように配置されている。同様に、Y1側から見た左側面視において、第3ワイヤSA3は、その一端がその他端よりも高い位置となるように配置され、第4ワイヤSA4は、その他端がその一端よりも高い位置となるように配置され、更に、第3ワイヤSA3と第4ワイヤSA4とは交差するように配置されている。X2側から見た背面視において、第5ワイヤSA5は、その一端がその他端よりも高い位置となるように配置され、第6ワイヤSA6は、その他端がその一端よりも高い位置となるように配置され、更に、第5ワイヤSA5と第6ワイヤSA6とは交差するように配置されている。Y2側から見た右側面視において、第7ワイヤSA7は、その一端がその他端よりも高い位置となるように配置され、第8ワイヤSA8は、その他端がその一端よりも高い位置となるように配置され、更に、第7ワイヤSA7と第8ワイヤSA8とは交差するように配置されている。
すなわち、側面視において、第1ワイヤSA1~第8ワイヤSA8はいずれも、X軸及びY軸に対して斜めに(非平行に)延びるように配置されている。但し、第1ワイヤSA1と第2ワイヤSA2とは、正面視において斜めに延びるように配置されていればよく、正面視において互いに交差している必要はない。第3ワイヤSA3と第4ワイヤSA4との関係、第5ワイヤSA5と第6ワイヤSA6との関係、及び、第7ワイヤSA7と第8ワイヤSA8との関係においても同様である。
次に、図7を参照し、金属部材5、板ばね6、導電部材CM、及び形状記憶合金ワイヤSAの位置関係について説明する。図7は、金属部材5、板ばね6、導電部材CM、及び形状記憶合金ワイヤSAの斜視図である。
第1可動側ターミナルプレート5M1は、接合材によって第1外側板ばね6A1の可動支持部6MA1に垂直に接合される。接合材は、例えば、半田又は導電性接着剤等である。すなわち、第1可動側ターミナルプレート5M1と可動支持部6MA1とは互いの表面が略垂直な状態で接合される。同様に、第2可動側ターミナルプレート5M2は、接合材によって第1外側板ばね6A1の可動支持部6MA1に垂直に接合され、第3可動側ターミナルプレート5M3及び第4可動側ターミナルプレート5M4は、接合材によって第2外側板ばね6A2の可動支持部6MA2に垂直に接合される。
一方で、第1固定側ターミナルプレート5F1は、第1外側板ばね6A1の固定支持部6FA11から離間して配置されており、固定支持部6FA11には接触していない。同様に、第3固定側ターミナルプレート5F3は、第1外側板ばね6A1の固定支持部6FA12から離間して配置されており、固定支持部6FA12には接触していない。第5固定側ターミナルプレート5F5は、第2外側板ばね6A2の固定支持部6FA22から離間して配置されており、固定支持部6FA22には接触していない。第7固定側ターミナルプレート5F7は、第2外側板ばね6A2の固定支持部6FA21から離間して配置されており、固定支持部6FA21には接触していない。
第1導電部材CM1は、第1外側板ばね6A1の固定支持部6FA11に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FA11に平行に接合される。すなわち、第1導電部材CM1と固定支持部6FA11とは互いの表面が略平行な状態で接合される。同様に、第6導電部材CM6は、第2外側板ばね6A2の固定支持部6FA22に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FA22に平行に接合される。
また、第2導電部材CM2は、第1内側板ばね6B1の固定支持部6FB1に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FB1に平行に接合される。第3導電部材CM3は、第2内側板ばね6B2の固定支持部6FB2に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FB2に平行に接合される。第7導電部材CM7は、第3内側板ばね6B3の固定支持部6FB3に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FB3に平行に接合される。第10導電部材CM10は、第4内側板ばね6B4の固定支持部6FB4に形成された矩形の貫通孔のところで、レーザ溶接等の溶接により、固定支持部6FB4に平行に接合される。
次に、図8~図11を参照し、形状記憶合金ワイヤSAを流れる電流の経路について説明する。図8~図11は、図7に示す構成の一部の斜視図である。
具体的には、図8の左図は、第1固定側ターミナルプレート5F1の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されたときに第1ワイヤSA1を流れる電流の経路を示し、図8の右図は、第2固定側ターミナルプレート5F2の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されたときに第2ワイヤSA2を流れる電流の経路を示す。図9の左図は、第5導電部材CM5の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されたときに第3ワイヤSA3を流れる電流の経路を示す。図9の右図は、第4導電部材CM4の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されたときに第4ワイヤSA4を流れる電流の経路を示す。図10の左図は、第5固定側ターミナルプレート5F5の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されたときに第5ワイヤSA5を流れる電流の経路を示す。図10の右図は、第6固定側ターミナルプレート5F6の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されたときに第6ワイヤSA6を流れる電流の経路を示す。図11の左図は、第8導電部材CM8の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されたときに第7ワイヤSA7を流れる電流の経路を示す。図11の右図は、第9導電部材CM9の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されたときに第8ワイヤSA8を流れる電流の経路を示す。
第1固定側ターミナルプレート5F1の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されると、電流は、図8の左図の矢印AR1で示すように第1ワイヤSA1を流れる。具体的には、電流は、第1固定側ターミナルプレート5F1、第1ワイヤSA1、第1可動側ターミナルプレート5M1、及び第1外側板ばね6A1を通って第1導電部材CM1に流れる。
第2固定側ターミナルプレート5F2の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されると、電流は、図8の右図の矢印AR2で示すように第2ワイヤSA2を流れる。具体的には、電流は、第2固定側ターミナルプレート5F2、第2ワイヤSA2、第1可動側ターミナルプレート5M1、及び第1外側板ばね6A1を通って第1導電部材CM1に流れる。
第5導電部材CM5の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されると、電流は、図9の左図の矢印AR3で示すように第3ワイヤSA3を流れる。具体的には、電流は、第5導電部材CM5、第3固定側ターミナルプレート5F3、第3ワイヤSA3、第2可動側ターミナルプレート5M2、及び第1外側板ばね6A1を通って第1導電部材CM1に流れる。第5導電部材CM5の後端部は、隣接する第3固定側ターミナルプレート5F3の下端部に接合材によって接合されている。
第4導電部材CM4の端子部が高電位に接続され、且つ、第1導電部材CM1の端子部が低電位に接続されると、電流は、図9の右図の矢印AR4で示すように第4ワイヤSA4を流れる。具体的には、電流は、第4導電部材CM4、第4固定側ターミナルプレート5F4、第4ワイヤSA4、第2可動側ターミナルプレート5M2、及び第1外側板ばね6A1を通って第1導電部材CM1に流れる。第4導電部材CM4の後端部は、隣接する第4固定側ターミナルプレート5F4の下端部に接合材によって接合されている。
第5固定側ターミナルプレート5F5の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されると、電流は、図10の左図の矢印AR5で示すように第5ワイヤSA5を流れる。具体的には、電流は、第5固定側ターミナルプレート5F5、第5ワイヤSA5、第3可動側ターミナルプレート5M3、及び第2外側板ばね6A2を通って第6導電部材CM6に流れる。
第6固定側ターミナルプレート5F6の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されると、電流は、図10の右図の矢印AR6で示すように第6ワイヤSA6を流れる。具体的には、電流は、第6固定側ターミナルプレート5F6、第6ワイヤSA6、第3可動側ターミナルプレート5M3、及び第2外側板ばね6A2を通って第6導電部材CM6に流れる。
第8導電部材CM8の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されると、電流は、図11の左図の矢印AR7で示すように第7ワイヤSA7を流れる。具体的には、電流は、第8導電部材CM8、第7固定側ターミナルプレート5F7、第7ワイヤSA7、第4可動側ターミナルプレート5M4、及び第2外側板ばね6A2を通って第6導電部材CM6に流れる。第8導電部材CM8の前端部は、隣接する第7固定側ターミナルプレート5F7の下端部に接合材によって接合されている。
第9導電部材CM9の端子部が高電位に接続され、且つ、第6導電部材CM6の端子部が低電位に接続されると、電流は、図11の右図の矢印AR8で示すように第8ワイヤSA8を流れる。具体的には、電流は、第9導電部材CM9、第8固定側ターミナルプレート5F8、第8ワイヤSA8、第4可動側ターミナルプレート5M4、及び第2外側板ばね6A2を通って第6導電部材CM6に流れる。第9導電部材CM9の前端部は、隣接する第8固定側ターミナルプレート5F8の下端部に接合材によって接合されている。
図示例では、第1ワイヤSA1から第4ワイヤSA4のそれぞれを流れる電流の経路は部分的に重複している。具体的には、四つの電流の経路は、第1外側板ばね6A1及び第1導電部材CM1を通る部分で重複している。同様に、第5ワイヤSA5から第8ワイヤSA8のそれぞれを流れる電流の経路は部分的に重複している。具体的には、四つの電流の経路は、第2外側板ばね6A2及び第6導電部材CM6を通る部分で重複している。この構成は、部品点数を削減できるという効果をもたらす。また、第1ワイヤSA1から第8ワイヤSA8のそれぞれを流れる電流の向きは、矢印で示した向きとは反対の向きであってもよい。
次に、図12を参照し、レンズ保持部材2に取り付けられた可変絞り装置等の電気装置に電力を供給するときに内側板ばね6Bを流れる電流の経路について説明する。図12は、図7に示す構成の一部の斜視図である。
第2導電部材CM2の端子部が高電位に接続され、且つ、第3導電部材CM3の端子部が低電位に接続されると、電流は、矢印AR11で示すように第2導電部材CM2から第1内側板ばね6B1を通って電気装置に至る。そして、電気装置からの電流は、矢印AR12で示すように第2内側板ばね6B2を通って第3導電部材CM3に流れる。具体的には、電流は、第2導電部材CM2、固定支持部6FB1、可動支持部6MB1、電気装置、可動支持部6MB2、及び固定支持部6FB2を通って第3導電部材CM3に流れる。
第7導電部材CM7の端子部が高電位に接続され、且つ、第10導電部材CM10の端子部が低電位に接続されると、電流は、矢印AR13で示すように第7導電部材CM7から第3内側板ばね6B3を通って電気装置に至る。そして、電気装置からの電流は、矢印AR14で示すように第4内側板ばね6B4を通って第10導電部材CM10に流れる。具体的には、電流は、第7導電部材CM7、固定支持部6FB3、可動支持部6MB3、電気装置、可動支持部6MB4、及び固定支持部6FB4を通って第10導電部材CM10に流れる。
電流が第2導電部材CM2から第7導電部材CM7若しくは第10導電部材CM10に流れる場合、電流が第3導電部材CM3から第2導電部材CM2、第7導電部材CM7、若しくは第10導電部材CM10に流れる場合、電流が第7導電部材CM7から第2導電部材CM2若しくは第3導電部材CM3に流れる場合、又は、電流が第10導電部材CM10から第2導電部材CM2、第3導電部材CM3、若しくは第7導電部材CM7に流れる場合についても同様である。
次に、図13を参照し、ケース部材4と金属部材5及びベース部材8との位置関係について説明する。図13は、ケース部材4、金属部材5、及びベース部材8の上面図である。具体的には、図13の上図は、ケース部材4及び金属部材5の上面図であり、図13の下図は、ベース部材8の上面図である。なお、図13では、明瞭化のため、ケース部材4、金属部材5、及びベース部材8以外の部材の図示が省略されている。また、図13の下図では、明瞭化のため、ケース部材4の下側外周壁部4Aの内面IFが一点鎖線で示されている。なお、図13の上図は、レンズ保持部材2が中立状態又は初期状態にあるときの可動側金属部材5Mの位置を示す上面図である。このように、レンズ駆動装置100は、X軸方向及びY軸方向においては、レンズ保持部材2の中立位置と初期位置とが同じになるように構成されている。
図13の上図に示すように、第1固定側ターミナルプレート5F1~第8固定側ターミナルプレート5F8及び第1可動側ターミナルプレート5M1~第4可動側ターミナルプレート5M4は、ケース部材4の下側外周壁部4Aの内面IFから所定の間隔だけ離れた位置に配置されるように構成されている。
具体的には、第3固定側ターミナルプレート5F3及び第4固定側ターミナルプレート5F4のそれぞれの板状部PMの外側面EF1は、下側外周壁部4A(第2下側側板部4A2)の内面IFから間隔GP1だけ離れた位置に配置されている。第1固定側ターミナルプレート5F1、第2固定側ターミナルプレート5F2、及び、第5固定側ターミナルプレート5F5から第8固定側ターミナルプレート5F8のそれぞれの板状部PMについても同様である。第2可動側ターミナルプレート5M2の板状部PMの外側面EF2は、下側外周壁部4A(第2下側側板部4A2)の内面IFから間隔GP2だけ離れた位置に配置されている。間隔GP2は、間隔GP1よりも大きい。第1可動側ターミナルプレート5M1、第3可動側ターミナルプレート5M3、及び第4可動側ターミナルプレート5M4のそれぞれの板状部PMについても同様である。
すなわち、八つの固定側金属部材5F(第1固定側ターミナルプレート5F1~第8固定側ターミナルプレート5F8)のそれぞれの板状部PMは、四つの可動側金属部材5M(第1可動側ターミナルプレート5M1~第4可動側ターミナルプレート5M4)のそれぞれの板状部PMに比べ、ケース部材4の下側外周壁部4Aの内面IFに近い位置に配置されている。
図13の下図に示すように、ベース部材8の四つの辺部8E(第1辺部8E1~第4辺部8E4)のそれぞれは、固定部8P(第1固定部8P1~第4固定部8P4)で接着剤AD4(図14~図17参照)を介してケース部材4の下側外周壁部4Aの内面IFに接着固定されるように配置されている。
具体的には、固定部8Pは、辺部8Eの外周面から外側に突出するように形成された部分である。図示例では、固定部8Pは、第1辺部8E1の外周面からX1側に突出する第1固定部8P1、第2辺部8E2の外周面からY1側に突出する第2固定部8P2、第3辺部8E3の外周面からX2側に突出する第3固定部8P3、及び、第4辺部8E4の外周面からY2側に突出する第4固定部8P4を含む。
次に、図13~図15を参照し、固定部8Pの外側面に形成される接着剤溜まり部ACについて説明する。図14は、レンズ駆動装置100の正面図である。具体的には、図14の上図は、カバー部材3及びケース部材4で構成される筐体HSが取り付けられた状態のレンズ駆動装置100の正面図である。図14の中央図は、筐体HSが取り外された状態のレンズ駆動装置100の正面図である。図14の下図は、図14の中央図における破線で囲まれた範囲R1の拡大図である。図15は、レンズ駆動装置100の左側面図である。具体的には、図15の上図は、筐体HSが取り付けられた状態のレンズ駆動装置100の左側面図である。図15の中央図は、筐体HSが取り外された状態のレンズ駆動装置100の左側面図である。図15の下図は、図15の中央図における破線で囲まれた範囲R2の拡大図である。
接着剤溜まり部ACは、ケース部材4とベース部材8とを接合するための接着剤AD4が溜まる空間である。具体的には、接着剤溜まり部ACは、図13に示すように、前側接着剤溜まり部AC1、左側接着剤溜まり部AC2、後側接着剤溜まり部AC3、及び右側接着剤溜まり部AC4を含む。より具体的には、前側接着剤溜まり部AC1は、第1前側接着剤溜まり部AC11及び第2前側接着剤溜まり部AC12を含み、左側接着剤溜まり部AC2は、第1左側接着剤溜まり部AC21及び第2左側接着剤溜まり部AC22を含み、後側接着剤溜まり部AC3は、第1後側接着剤溜まり部AC31及び第2後側接着剤溜まり部AC32を含み、右側接着剤溜まり部AC4は、第1右側接着剤溜まり部AC41及び第2右側接着剤溜まり部AC42を含む。
前側接着剤溜まり部AC1は、ベース部材8の第1固定部8P1の外側面8P1Eに形成されている。具体的には、外側面8P1Eには、図14に示すように、前側接着剤溜まり部AC1として機能する溝部8G(前側溝部8G1)が形成されている。前側溝部8G1は、第1前側溝部8G11及び第2前側溝部8G12を含む。
第1固定部8P1の外側面8P1Eは、接着剤AD4を介して下側外周壁部4A(第1下側側板部4A1)の内面IFに接着固定される平面であり、内面IFに平行に延びるように構成されている。
図示例では、前側溝部8G1は、Z軸方向に沿って延びるように形成された略半円形断面の空間である。第1貫通孔4H1を通じて外側面8P1Eの下端部に塗布された接着剤AD4は、下側外周壁部4A(第1下側側板部4A1)によって覆われた前側溝部8G1内を毛細管現象によって上方に移動し、図14の下図に示すように、第1固定部8P1の上端部に達する。なお、図14の下図では、明瞭化のため、接着剤AD4にはクロスパターンが付されている。
左側接着剤溜まり部AC2(図13の下図参照)は、ベース部材8の第2固定部8P2の外側面8P2Eに形成されている。具体的には、外側面8P2Eには、図15に示すように、左側接着剤溜まり部AC2として機能する傾斜部8C(左側傾斜部8C2)が形成されている。左側傾斜部8C2は、第1左側傾斜部8C21及び第2左側傾斜部8C22を含む。
第2固定部8P2の外側面8P2Eは、接着剤AD4を介して下側外周壁部4A(第2下側側板部4A2)の内面IFに接着固定される平面であり、内面IFに平行に延びるように構成されている。
図示例では、左側傾斜部8C2は、Z軸方向に沿って延びるように形成された略三角形断面の空間である。ケース部材4の内底面又は内面IFに塗布された接着剤AD4は、ケース部材4内にベース部材8が設置されると、下側外周壁部4A(第2下側側板部4A2)によって覆われた左側傾斜部8C2内を毛細管現象によって上方に移動し、図15の下図に示すように、第2固定部8P2の上端部に達する。なお、図15の下図では、明瞭化のため、接着剤AD4にはクロスパターンが付されている。
後側接着剤溜まり部AC3(図13の下図参照)は、ベース部材8の第3固定部8P3の外側面8P3Eに形成されている。具体的には、外側面8P3Eには、後側接着剤溜まり部AC3として機能する溝部8G(後側溝部8G3)が形成されている。後側溝部8G3は、第1後側溝部8G31及び第2後側溝部8G32を含む。
第3固定部8P3の外側面8P3Eは、接着剤AD4を介して下側外周壁部4A(第3下側側板部4A3)の内面IFに接着固定される平面であり、内面IFに平行に延びるように構成されている。
図示例では、後側溝部8G3は、Z軸方向に沿って延びるように形成された略半円形断面の空間である。第2貫通孔4H2を通じて外側面8P3Eの下端部に塗布された接着剤AD4は、下側外周壁部4A(第3下側側板部4A3)によって覆われた後側溝部8G3内を毛細管現象によって上方に移動し、第3固定部8P3の上端部に達する。
右側接着剤溜まり部AC4(図13の下図参照)は、ベース部材8の第4固定部8P4の外側面8P4Eに形成されている。具体的には、外側面8P4Eには、右側接着剤溜まり部AC4として機能する傾斜部8C(右側傾斜部8C4)が形成されている。右側傾斜部8C4は、第1右側傾斜部8C41及び第2右側傾斜部8C42を含む。
第4固定部8P4の外側面8P4Eは、接着剤AD4を介して下側外周壁部4A(第4下側側板部4A4)の内面IFに接着固定される平面であり、内面IFに平行に延びるように構成されている。
図示例では、右側傾斜部8C4は、Z軸方向に沿って延びるように形成された略三角形断面の空間である。ケース部材4の内底面又は内面IFに塗布された接着剤AD4は、ケース部材4内にベース部材8が設置されると、下側外周壁部4A(第4下側側板部4A4)によって覆われた右側傾斜部8C4内を毛細管現象によって上方に移動し、第4固定部8P4の上端部に達する。
上述のようにして、ケース部材4の下側外周壁部4Aとベース部材8の固定部8Pとの間に広がった接着剤AD4は、ケース部材4とベース部材8とを強固に接着固定できる。
次に、図16及び図17を参照し、接着剤溜まり部ACによってもたらされる効果について説明する。図16は、図13の下図における破線で囲まれた範囲R3の拡大図である。具体的には、図16の上図は衝撃等によりケース部材4の内面IFと第1固定部8P1とが分離する前の状態を示し、図16の下図は衝撃等によりケース部材4の内面IFと第1固定部8P1とが分離したときの状態を示す。図17は、図13の下図における破線で囲まれた範囲R4の拡大図である。具体的には、図17の左図は衝撃等によりケース部材4の内面IFと第2固定部8P2とが分離する前の状態を示し、図17の右図は衝撃等によりケース部材4の内面IFと第2固定部8P2とが分離したときの状態を示す。なお、図16及び図17では、明瞭化のため、接着剤AD4にはクロスパターンが付されている。
図16に示すように、第1前側接着剤溜まり部AC11は、内面IFに垂直な方向(X軸方向)における深さDH11が第2ワイヤSA2の径DA2よりも大きくなるように構成されている。また、第2前側接着剤溜まり部AC12は、内面IFに垂直な方向(X軸方向)における深さDH12が第2ワイヤSA2の径DA2よりも大きくなるように構成されている。図示例では、深さDH11と深さDH12とは同じ大きさである。また、便宜上、深さDH(深さDH11及び深さDH12)は、内面IFと第1固定部8P1とが分離していないときの内面IFからの距離で表されている。
この構成は、衝撃等によりケース部材4の内面IFと第1固定部8P1とが分離したときに、内面IFと第1固定部8P1との間に形成される隙間DB1内に、弛んだ状態の第2ワイヤSA2が入り込んでしまうのを抑制できるという効果をもたらす。
図16の下図に示すように、衝撃等によりケース部材4の内面IFと第1固定部8P1とが分離したときであっても、典型的には、前側接着剤溜まり部AC1(前側溝部8G1によって形成される空間)内で硬化した接着剤AD4は、ケース部材4の内面IFに付着したままとなっている。この場合、内面IFと第1固定部8P1との間の隙間DB1が第2ワイヤSA2の径DA2よりも大きく、第1前側接着剤溜まり部AC11の深さDH11よりも大きく、且つ、第2前側接着剤溜まり部AC12の深さDH12よりも大きいときであっても、内面IFに付着している接着剤AD4と第1固定部8P1の外側面8P1Eとの間の隙間CL1は、第2ワイヤSA2の径DA2よりも小さい。そのため、内面IFに付着している接着剤AD4は、弛んだ状態の第2ワイヤSA2が隙間DB1内に入り込むのを抑制できる。後側接着剤溜まり部AC3内で硬化した接着剤AD4についても同様である。
また、図17に示すように、第1左側接着剤溜まり部AC21は、内面IFに垂直な方向(Y軸方向)における深さDH21が第4ワイヤSA4の径DA4よりも大きくなるように構成されている。また、第2左側接着剤溜まり部AC22は、内面IFに垂直な方向(Y軸方向)における深さDH22が第4ワイヤSA4の径DA4よりも大きくなるように構成されている。図示例では、深さDH21は深さDH22よりも大きい。また、便宜上、図示例では、深さDH(深さDH21及び深さDH22)は、内面IFと第2固定部8P2とが分離していないときの内面IFからの距離で表されている。
この構成は、衝撃等によりケース部材4の内面IFと第2固定部8P2とが分離したときに、内面IFと第2固定部8P2との間に形成される隙間DB2内に、弛んだ状態の第4ワイヤSA4が入り込んでしまうのを抑制できるという効果をもたらす。
図17の右図に示すように、衝撃等によりケース部材4の内面IFと第2固定部8P2とが分離したときであっても、典型的には、左側接着剤溜まり部AC2(左側傾斜部8C2によって形成される空間)内で硬化した接着剤AD4は、ケース部材4の内面IFに付着したままとなっている。この場合、内面IFと第2固定部8P2との間の隙間DB2が第4ワイヤSA4の径DA4よりも大きいときであっても、隙間DB2は、第1左側接着剤溜まり部AC21の深さDH21よりも小さく、第2左側接着剤溜まり部AC22の深さDH22よりも小さい。そのため、内面IFに付着している接着剤AD4は、弛んだ状態の第4ワイヤSA4が隙間DB2内に入り込むのを抑制できる。右側接着剤溜まり部AC4内で硬化した接着剤AD4についても同様である。
このように、接着剤溜まり部AC内で硬化した接着剤AD4は、衝撃等によりケース部材4の内面IFと固定部8Pとが分離した場合であっても、ケース部材4の内面IFと固定部8Pとの隙間DB内に形状記憶合金ワイヤSAが入り込んでしまうのを抑制できる。
次に、図18を参照し、ケース部材4、金属部材5、及び形状記憶合金ワイヤSAの位置関係について説明する。図18は、ケース部材4、金属部材5、及び形状記憶合金ワイヤSAの正面図である。図18では、ケース部材4の内部に配置された金属部材5(第1可動側ターミナルプレート5M1、第1固定側ターミナルプレート5F1、及び第2固定側ターミナルプレート5F2)及び形状記憶合金ワイヤSA(第1ワイヤSA1及び第2ワイヤSA2)の位置関係が分かるように、ケース部材4については、外形のみが破線で示されている。また、図18では、明瞭化のため、第1可動側ターミナルプレート5M1、第1固定側ターミナルプレート5F1、第2固定側ターミナルプレート5F2、第1ワイヤSA1、及び第2ワイヤSA2以外の部材についてはその図示が省略されている。なお、図18は、レンズ保持部材2が初期状態にあるときの可動側金属部材5M(第1可動側ターミナルプレート5M1)の位置を示しており、便宜上、第1ワイヤSA1及び第2ワイヤSA2を弛んでいない状態で示している。
図18に示すように、第1ワイヤSA1よりも外側に位置する第2ワイヤSA2の一端(固定側の端部)における第1点P1と、第2ワイヤSA2の他端(可動側の端部)における第2点P2とは、上下方向(Z軸方向)において異なる高さとなっている。そして、ケース部材4の下側外周壁部4Aは、第1点P1と第2点P2との間の中点P3よりも高い位置まで延びている。
具体的には、第1点P1は、第2ワイヤSA2の一端(固定側の端部)が第2固定側ターミナルプレート5F2に固定される位置における高さH1の点である。高さH1は、ケース部材4の底板部4Bの底面を基準とする上下方向(Z軸方向)における高さである。後述の高さH2~高さH6についても同様である。
第2点P2は、第2ワイヤSA2の他端(可動側の端部)が第1可動側ターミナルプレート5M1に固定される位置における高さH4の点である。
第1点P1と第2点P2との間の中点P3は、高さH2の点である。図示例では、中点P3は、X1側から見たときに弛んでいない状態の第1ワイヤSA1と弛んでいない状態の第2ワイヤSA2とが交差する位置にある。但し、上下方向(Z軸方向)における第1点P1と第2点P2との間の中点P3は、弛んでいない第1ワイヤSA1と弛んでいない状態の第2ワイヤSA2とが交差する位置と同じ高さになくてもよい。
ケース部材4の下側外周壁部4Aを構成している四つの下側側板部(第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4)のそれぞれは、中点P3の高さH2よりも高い高さH3を有するように構成されている。
図18は、第1下側側板部4A1が中点P3の高さH2よりも高い高さH3を有することを示している。この構成は、カバー部材3がケース部材4に取り付けられる際に、第2ワイヤSA2における中点P3よりも低い部分がカバー部材3の上側外周壁部3Aとベース部材8との間に挟み込まれてしまうのを抑制できる。上側外周壁部3Aとベース部材8との間にケース部材4の下側外周壁部4Aが配置されるためである。
また、図18に示すように、ケース部材4の下側外周壁部4Aを構成している四つの下側角板部4C(第1下側角板部4C1~第4下側角板部4C4)のそれぞれは、第2点P2の高さH4よりも高い高さH5を有するように構成されている。更に、四つの下側角板部4C(第1下側角板部4C1~第4下側角板部4C4)のそれぞれは、上下方向(Z軸方向)におけるケース部材4に対するカバー部材3の位置決めに用いられる位置決め突起TPを有する。位置決め突起TPは、下側角板部4Cの高さH5よりも高い高さH6を有するように形成されている。
図18は、第2下側角板部4C2が第2点P2の高さH4よりも高い高さH5を有すること、及び、第2下側角板部4C2の位置決め突起TPが高さH5よりも高い高さH6を有することを示している。
次に、図19を参照し、板ばね6に設けられる絶縁部材IMについて説明する。図19は、板ばね6の底面図である。具体的には、図19の左上図は、板状部材1とともにカバー部材3内に配置された板ばね6の底面図であり、図19の左中央図は、板状部材1内に配置された板ばね6の底面図であり、図19の左下図は、単独で配置された板ばね6の底面図である。また、図19の右図は、図19の左下図における破線で囲まれた範囲R5の拡大図である。
図19に示すように、第2外側板ばね6A2の弾性腕部6EA21と第4内側板ばね6B4の弾性腕部6EB4とは、カバー部材3の第4上側側板部3A4に沿って互いに隣り合う部分を有する。これらの互いに隣り合う部分において、弾性腕部6EA21には、絶縁部材IMとしての接着剤AD3が四箇所に設けられている。四つの接着剤AD3は、互いに所定値IT以上の間隔を空けて設けられている。図示例では、四つの接着剤AD3は、板ばね6の弾性を妨げない程度に伸縮可能な状態を維持している。なお、絶縁部材IMを構成する接着剤AD3は、合成樹脂等、接着剤以外の材料で形成されていてもよい。また、接着剤AD3は、弾性腕部6EA21ではなく弾性腕部6EB4に設けられていてもよく、弾性腕部6EA21及び弾性腕部6EB4のそれぞれに設けられていてもよい。
この構成は、弾性腕部6EA21(第2外側板ばね6A2)と弾性腕部6EB4(第4内側板ばね6B4)とが互いに接触して導通(短絡)してしまうのを抑制できる。
図示例では、絶縁部材IMとしての接着剤AD3は、弾性腕部6EA11、弾性腕部6EA12、弾性腕部6EA21、及び弾性腕部6EA22のそれぞれに四つずつ塗布されている。この場合、絶縁部材IMとして機能する板状部材1は省略されてもよい。板状部材1が設けられていない場合に弾性腕部6EB4が導電部材であるカバー部材3に接触したときであっても、接着剤AD3は、弾性腕部6EA21がカバー部材3に接触してカバー部材3を介して弾性腕部6EB4に導通してしまうのを抑制できるためである。また、この場合には、接着剤AD3は、弾性腕部6EB1~弾性腕部6EB4のそれぞれに設けられていてもよい。二つの弾性腕部の間の導通をより確実に抑制するためである。
また、図19に示すように、弾性腕部6Eは、屈曲部BPと屈曲部BPから延びる延在部EPとを有するように形成されている。図19に示す例では、屈曲部BPは、弾性腕部6Eが延びる方向を反転させるように曲がる部分であり、延在部EPは、屈曲部BP以外の部分である。図19に示す例では、弾性腕部6EB4は五つの屈曲部BPを有し、弾性腕部6EA21は二つの屈曲部BPを有する。そして、図19に示す例では、接着剤AD3は延在部EPに設けられている。
この構成は、屈曲部BPに絶縁部材IMが設けられる場合、すなわち、屈曲部BPに接着剤AD3が塗布される場合に比べ、板ばね6のばね定数に与える影響が小さいという効果をもたらす。
次に、図20及び図21を参照し、板ばね6を含む被加工材WKについて説明する。図20は、被加工材WKの斜視図である。具体的には、図20の上図は、被加工材WKの全体の斜視図である。図20の中央図は、図20の上図における破線で囲まれた範囲R6の拡大図である。図20の下図は、図20の中央図における破線で囲まれた範囲R7の拡大図である。図21は、被加工材WKから作製された板ばね6の斜視図である。具体的には、図21の上図は、被加工材WKから作製された板ばね6の全体の斜視図である。図21の中央図は、図21の上図における破線で囲まれた範囲R8の拡大図である。図21の下図は、図21の中央図における破線で囲まれた範囲R9の拡大図である。
被加工材WKは、板ばね6の作製に使用される部材であり、「ワーク」とも称され、除去部RM、非除去部AM(板ばね6)、及び連結部CNを含む。除去部RMは、被加工材WKから板ばね6を作製するために被加工材WKから除去される部分であり、本体部MP、弾性変形部ET、前側除去部FP、及び後側除去部RPを含む。非除去部AMは、被加工材WKから除去部RMが除去された後に残る部分であり、図示例では、板ばね6に相当する。
前側除去部FP及び後側除去部RPは、図示しない切断装置によって非除去部AMから切除される。図示例では、前側除去部FP及び後側除去部RPは、被加工材WKがレンズ保持部材2及びベース部材8に取り付けられた後で、図示しないレーザ切断装置が発するレーザ光を切断線LCに沿って照射することによって非除去部AMから切除される。
本体部MP及び弾性変形部ETは、被加工材WKから除去部RMが除去される前の段階では、四つの内側板ばね6Bのそれぞれの可動支持部6Mをまとめて保持できるように構成されている。
図示例では、本体部MP及び弾性変形部ETは、四つの内側板ばね6Bの内側に配置されるように、すなわち、被加工材WKがレンズ保持部材2に取り付けられたときにレンズ保持部材2の開口2K内に配置されるように構成されている。そして、本体部MPは、四つの弾性変形部ETの内側に配置されている。すなわち、本体部MPは、その外周部において四つの弾性変形部ETに接続されている。
具体的には、本体部MPは、中央部に円形の孔MHを有する円環状の部分である。弾性変形部ETは、本体部MPが光軸方向に動かされたときに弾性的に変形する部分である。弾性変形部ETは、第1内側板ばね6B1の可動支持部6MB1に対応する第1弾性変形部ET1、第2内側板ばね6B2の可動支持部6MB2に対応する第2弾性変形部ET2、第3内側板ばね6B3の可動支持部6MB3に対応する第3弾性変形部ET3、及び、第4内側板ばね6B4の可動支持部6MB4に対応する第4弾性変形部ET4を含む。
連結部CNは、除去部RMと非除去部AMとを連結する部分である。図示例では、連結部CNは、除去部RMの一部である弾性変形部ETと非除去部AMの一部である内側板ばね6Bの可動支持部6Mとを連結するように構成されている。そして、連結部CNは、その一部が除去部RMとともに除去されるように構成されている。
図示例では、連結部CNは、第1内側板ばね6B1の可動支持部6MB1と第1弾性変形部ET1とを連結する第1連結部CN1、第2内側板ばね6B2の可動支持部6MB2と第2弾性変形部ET2とを連結する第2連結部CN2、第3内側板ばね6B3の可動支持部6MB3と第3弾性変形部ET3とを連結する第3連結部CN3、及び、第4内側板ばね6B4の可動支持部6MB4と第4弾性変形部ET4とを連結する第4連結部CN4を含む。
内側板ばね6Bの可動支持部6M(可動支持部6MB1~可動支持部6MB4)は、レンズ保持部材2に固定される部分である内側固定部FI及び外側固定部FEを有する。図示例では、内側固定部FI及び外側固定部FEは、レンズ保持部材2の上面に形成された突出部2Tに熱かしめが施されたときに、その熱かしめによって潰された突出部2Tの先端部によって覆われる部分である。図20及び図21では、明瞭化のため、内側固定部FI及び外側固定部FEにはドットパターンが付されている。
図示例では、内側固定部FIは、連結部CNに隣り合うように配置され、外側固定部FEは、内側固定部FIよりも外側(光軸OAから遠い側)に配置されている。また、内側板ばね6Bの弾性腕部6Eは、内側固定部FIと外側固定部FEとの間から延びるように構成されている。そして、連結部CNが延びる方向(延在方向)と直交する幅方向に沿った連結部CNの幅は、同じ幅方向に沿った内側固定部FIの幅よりも小さい。
また、弾性変形部ETは、図20の中央図に示すように、連結部CNの延在方向と交差する方向に延びる延在部ELを有する。この場合、延在部ELの一部は、連結部CNの内側における延長線上に位置している。
また、弾性変形部ETは、略U字状に形成され、一端部が連結部CNに繋がり、他端部が本体部MPに繋がるように構成されている。この場合、本体部MPに繋がる部分の幅は、連結部CNに繋がる部分の幅よりも大きい。
図20の中央図に示す例では、第3内側板ばね6B3の可動支持部6MB3は、第3内側固定部FI3及び第3外側固定部FE3を有し、第4内側板ばね6B4の可動支持部6MB4は、第4内側固定部FI4及び第4外側固定部FE4を有する。そして、第3内側固定部FI3は、第3連結部CN3に隣り合うように配置され、第4内側固定部FI4は、第4連結部CN4に隣り合うように配置されている。また、第3内側板ばね6B3の弾性腕部6EB3は、第3内側固定部FI3と第3外側固定部FE3との間から延びるように構成され、第4内側板ばね6B4の弾性腕部6EB4は、第4内側固定部FI4と第4外側固定部FE4との間から延びるように構成されている。
そして、図20の下図に示すように、第3連結部CN3が延びる方向(中心軸AX3の軸線方向)と直交する幅方向に沿った第3連結部CN3の幅WD1は、同じ幅方向に沿った第3内側固定部FI3の幅WD2よりも小さい。第1連結部CN1、第2連結部CN2、及び第4連結部CN4のそれぞれの幅についても同様である。
また、図20の中央図に示すように、第3弾性変形部ET3は、第3連結部CN3の延在方向(中心軸AX3の軸線方向)と交差する方向に延びる第3延在部EL3を有し、第4弾性変形部ET4は、第4連結部CN4の延在方向(中心軸AX4の軸線方向)と交差する方向に延びる第4延在部EL4を有する。第1弾性変形部ET1及び第2弾性変形部ET2についても同様である。
また、図20の上図に示すように、第3弾性変形部ET3は、略U字状に形成され、一端部(外側端部)が第3連結部CN3に繋がり、他端部(内側端部)が本体部MPに繋がるように構成されている。この場合、本体部MPに繋がる部分の幅WD3は、第3連結部CN3に繋がる部分の幅WD4(図20の下図参照)よりも大きい。第1弾性変形部ET1、第2弾性変形部ET2、及び第4弾性変形部ET4のそれぞれについても同様である。
光学部品駆動装置の一例であるレンズ駆動装置100の製造方法は、被加工材WKの一部である除去部RM(本体部MP及び弾性変形部ET)が光学部品保持部材(レンズ保持部材2)の開口2Kに位置するように内側板ばね6Bの可動支持部6M(可動支持部6MB1~可動支持部6MB4)をレンズ保持部材2に固定する工程と、本体部MPを本体部MPの板面と交差する方向に移動させて可動支持部6Mの内側に設けられた連結部CNを捻ることによって連結部CNを切断する工程と、を有する。
具体的には、本体部MPは、治具(図示せず)を係合させるための孔MHを有する。そして、連結部CNを切断する工程は、孔MHに治具を引っ掛けて本体部MPを上方に引っ張り上げる工程、孔MHに治具を引っ掛けて本体部MPを下方に押し下げる工程、本体部MPの下方から孔MHに治具を挿し込んで本体部MPを上方に押し上げる工程、又は、本体部MPの上方から孔MHに治具を挿し込んで本体部MPを下方に押し下げる工程等を有していてもよい。
切断された連結部CNの一部である切り離し部TFは、図21に示すように、内側板ばね6Bの可動支持部6Mの内側に残される。具体的には、切り離し部TFは、図21の上図に示すように、第1内側固定部FI1に対応する第1連結部CN1の一部である第1切り離し部TF1、第2内側固定部FI2に対応する第2連結部CN2の一部である第2切り離し部TF2、第3内側固定部FI3に対応する第3連結部CN3の一部である第3切り離し部TF3、及び、第4内側固定部FI4に対応する第4連結部CN4の一部である第4切り離し部TF4を含む。
図示例では、板ばね6は、互いに隣り合う二つの内側固定部FIの組み合わせ(第1内側固定部FI1及び第2内側固定部FI2の組み合わせ、又は、第3内側固定部FI3及び第4内側固定部FI4の組み合わせ)を有する。そして、第3切り離し部TF3及び第4切り離し部TF4は、図21の中央図に示すように、それぞれの先端が内側板ばね6Bの可動支持部6Mの板面PFに対して互いに逆向きに傾くように形成されている。
具体的には、被加工材WK(板ばね6)がレンズ保持部材2及びベース部材8に固定された状態で本体部MPが上方に動かされると、第3連結部CN3は、図21の矢印AR3で示す向きに捻られて切断され、その一部である第3切り離し部TF3が可動支持部6MB3の内側に残る。同様に、第4連結部CN4は、図21の矢印AR4で示す向きに捻られて切断され、その一部である第4切り離し部TF4が可動支持部6MB4の内側に残る。
すなわち、第3切り離し部TF3の先端は、図21に示すように、可動支持部6MB3の板面PFに対して矢印AR3で示す向きに傾くように形成される。同様に、第4切り離し部TF4の先端は、可動支持部6MB4の板面PFに対して矢印AR4で示す向きに傾くように形成される。なお、図21は、明瞭化のため、第3切り離し部TF3の先端の傾きを破線L3で表し、第4切り離し部TF4の先端の傾きを破線L4で表している。破線L3は、第3切り離し部TF3の先端の上縁に平行な線であり、破線L4は、第4切り離し部TF4の先端の上縁に平行な線である。但し、第3切り離し部TF3の先端の上縁は、完全な直線でなくてもよい。第4切り離し部TF4の先端の上縁についても同様である。
矢印AR3で示す向きと矢印AR4で示す向きとは互いに反対の向きである。具体的には、矢印AR3で示す向きは、開口2Kの中心(光軸OA)から見たときに、第3連結部CN3(第3切り離し部TF3)の中心軸AX3に関して時計回りの向きとなる。そして、矢印AR4で示す向きは、開口2Kの中心(光軸OA)から見たときに、第4連結部CN4(第4切り離し部TF4)の中心軸AX4に関して反時計回りの向きとなる。
次に、図22を参照し、内側板ばね6Bの内側にある除去部RMについて説明する。図22は、被加工材WKを構成している除去部RMの一部の斜視図である。具体的には、図22の上図は、内側板ばね6Bの内側にある除去部RMの斜視図である。図22の下図は、図22の上図における破線で囲まれた範囲R10の拡大図である。
内側板ばね6Bの内側にある除去部RMは、本体部MPと四つの弾性変形部ET(第1弾性変形部ET1~第4弾性変形部ET4)とを含む。四つの弾性変形部ET(第1弾性変形部ET1~第4弾性変形部ET4)のそれぞれは、延在部EL、内側接続部QA、及び外側接続部QCを含む。具体的には、第1弾性変形部ET1は第1延在部EL1を含み、第2弾性変形部ET2は第2延在部EL2を含み、第3弾性変形部ET3は第3延在部EL3を含み、第4弾性変形部ET4は第4延在部EL4を含む。そして、四つの延在部EL(第1延在部EL1~第4延在部EL4)のそれぞれは、内側延在部UI、外側延在部UE、及び屈曲部BDを含む。図22では、明瞭化のため、内側接続部QA、外側接続部QC、及び屈曲部BDにはドットパターンが付されている。
内側接続部QAは、延在部ELと本体部MPとを接続する部分であり、外側接続部QCは、延在部ELと連結部CNとを接続する部分である。
内側延在部UIは、外側延在部UEよりも内側に位置し、光軸OAを中心とする円の円周に沿って延びるように形成されている。外側延在部UEは、内側延在部UIよりも外側に位置し、光軸OAを中心とする円の円周に沿って延びるように形成されている。屈曲部BDは、外側延在部UEに沿って内側延在部UIが延びるように内側延在部UIと外側延在部UEとを接続するように形成されている。
図22の上図に示す例では、第1弾性変形部ET1(第1延在部EL1)の内側延在部UIは、光軸OAを中心とする円に沿って内側接続部QAから反時計回りの向きに延び、第1弾性変形部ET1(第1延在部EL1)の外側延在部UEは、光軸OAを中心とする円に沿って屈曲部BDから時計回りの向きに延びる。一方で、第2弾性変形部ET2(第2延在部EL2)の内側延在部UIは、光軸OAを中心とする円に沿って内側接続部QAから時計回りの向きに延び、第2弾性変形部ET2(第2延在部EL2)の外側延在部UEは、光軸OAを中心とする円に沿って屈曲部BDから反時計回りの向きに延びる。同様に、第3弾性変形部ET3(第3延在部EL3)の内側延在部UIは、光軸OAを中心とする円に沿って内側接続部QAから反時計回りの向きに延び、第3弾性変形部ET3(第3延在部EL3)の外側延在部UEは、光軸OAを中心とする円に沿って屈曲部BDから時計回りの向きに延びる。一方で、第4弾性変形部ET4(第4延在部EL4)の内側延在部UIは、光軸OAを中心とする円に沿って内側接続部QAから時計回りの向きに延び、第4弾性変形部ET4(第4延在部EL4)の外側延在部UEは、光軸OAを中心とする円に沿って屈曲部BDから反時計回りの向きに延びる。
外側接続部QCは、図22の下図に示すように、連結部CNが延びる方向(光軸OAを中心とする円の径方向)と直交する方向である幅方向に沿って連結部CNの両側に広がるように形成されている。具体的には、幅方向に沿った外側接続部QCの幅は、同じ幅方向に沿った連結部CNの幅よりも大きい。そして、外側接続部QCの外側端部OEは、連結部CNと繋がっている第1部分OE1と第1部分OE1の幅方向における両側に位置し、連結部CNと繋がっていない第2部分OE2とを有する。
図22の下図に示す例では、第3弾性変形部ET3(第3延在部EL3)の外側接続部QCは、第3連結部CN3が延びる方向(中心軸AX3の軸線方向)と直交する方向である幅方向に沿って第3連結部CN3の両側に広がるように形成されている。具体的には、幅方向に沿った外側接続部QCの幅WD4は、同じ幅方向に沿った第3連結部CN3の幅WD1よりも大きい。そして、外側接続部QCの外側端部OEは、第3連結部CN3と繋がっている第1部分OE1と第1部分OE1の幅方向における両側に位置し、第3連結部CN3と繋がっていない第2部分OE2とを有する。第1弾性変形部ET1(第1延在部EL1)、第2弾性変形部ET2(第2延在部EL2)、及び、第4弾性変形部ET4(第4延在部EL4)のそれぞれにおける外側接続部QCについても同様である。
上述のように、本開示の実施形態に係るレンズ駆動装置100は、図2に示すように、筐体HSを含む固定側部材FBと、レンズ体LSを収容可能な上下方向に貫通する開口2Kを有し、筐体HSの内部に配置されるレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2を固定側部材FBに対して移動可能な状態でレンズ保持部材2の上部と固定側部材FBとを繋ぐように設けられる、互いに独立した複数の板ばね6と、レンズ保持部材2を固定側部材FBに対して移動させる駆動部DMと、を備える。筐体HSは、外周壁部(上側外周壁部3A)及び天板部3Bを有する金属製のカバー部材3を含む。複数の板ばね6のそれぞれは、図3及び図4に示すように、固定側部材FBに固定される固定支持部6Fと、レンズ保持部材2の上部に固定される可動支持部6Mと、固定支持部6Fと可動支持部6Mとを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部6Eとを有する。複数の板ばね6のそれぞれの弾性腕部6Eは、カバー部材3の天板部3Bと対向するように配置される。複数の板ばね6のそれぞれの弾性腕部6Eと天板部3Bとの間には絶縁部材IMが設けられている。この構成は、複数の板ばね6の短絡を抑制できるという効果をもたらす。例えば、この構成は、複数の板ばね6のうちの一つと複数の板ばね6のうちの別の一つとが互いに異なる電路を形成する場合に、カバー部材3を介した二つの電路の短絡を防止できるという効果をもたらす。
カバー部材3の天板部3Bの下面には、図2に示すように、絶縁部材IMとしての金属製の板状部材1が固定されていてもよい。この場合、板状部材1の下面には絶縁コーティング剤が塗布されていてもよい。この構成は、板状部材1が合成樹脂で形成される場合に比べ、板状部材1を薄くできるという効果をもたらす。
カバー部材3の外周壁部(上側外周壁部3A)は、図2に示すように、四つの側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)を有していてもよい。板状部材1は、天板部3Bと対向する上板部1Bと、上板部1Bの外縁部から下方に折り曲げられた四つの折り曲げ部1Aと、を有していてもよい。この場合、四つの折り曲げ部1Aのそれぞれは、カバー部材3の対応する側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)と対向するように構成されていてもよい。この構成は、折り曲げ部1Aによってカバー部材3に対する板状部材1の位置決めが実現されるという効果をもたらす。
カバー部材3の外周壁部(上側外周壁部3A)は、図2に示すように、複数の板ばね6のうちの少なくとも一つの弾性腕部6Eの外側に位置する側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)を有していてもよい。板状部材1は、図2に示すように、カバー部材3の天板部3Bと対向する上板部1Bと、上板部1Bの外縁部から下方に折り曲げられるとともに弾性腕部6Eと側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)との間に配置される折り曲げ部1Aを有していてもよい。折り曲げ部1Aの内面には、絶縁コーティング剤が塗布されていてもよい。この構成は、レンズ駆動装置100の落下等に起因する衝撃によって板ばね6の弾性腕部6Eが上下方向(Z軸方向)と交差する方向へ動いた場合であっても、弾性腕部6Eとカバー部材3の上側外周壁部3Aとが接触してしまうのを抑制できるという効果をもたらす。
板状部材1は、図2に示すように、導電性接着剤AD1及び絶縁性接着剤AD2によってカバー部材3に固定されていてもよい。この構成は、導電性接着剤AD1により板状部材1の電位とカバー部材3の電位とを同電位(例えばグラウンド電位)とすることができるとともに、絶縁性接着剤AD2により板状部材1とカバー部材3との間の接着強度を高めることができるという効果をもたらす。なお、図示例では、カバー部材3は、ケース部材4を介して外部基板等に電気的に接続される。具体的には、カバー部材3は、ケース部材4の第1下側側板部4A1に形成された、端子部として機能する接続凹部RS(図14の上図参照)を介し、外部基板等に電気的に接続される。接続凹部RSは、第1下側側板部4A1の一部を内側に凹ませた部分である。より具体的には、接続凹部RSは、図14の上図に示すように、第1下側側板部4A1の第1貫通孔4H1を介して外部に露出している第1導電部材CM1~第5導電部材CM5、第1固定側ターミナルプレート5F1、及び第2固定側ターミナルプレート5F2のそれぞれの端子部とともに、半田付け又は導電性接着剤等によって外部基板等に電気的に接続される。
二つの板ばね6のそれぞれの弾性腕部6Eは、図19に示すように、互いに隣り合う部分を有し、その隣り合う部分において、二つの弾性腕部6Eの少なくとも一方には、絶縁部材IMとしての接着剤AD3が複数箇所に設けられていてもよい。この場合、絶縁部材IMは、合成樹脂等の接着剤以外の材料で形成されていてもよい。この構成は、落下等に起因する衝撃によって弾性腕部6Eが不所望に変形した場合であっても、二つの弾性腕部の間の短絡を抑制できるという効果をもたらす。なお、硬化後の接着剤AD3は、粘着性を有していないため、隣の弾性腕部6Eに接触したときに隣の弾性腕部6Eに付着してしまうこともない。
二つの弾性腕部6Eが隣り合う部分において、接着剤AD3は、図19に示すように二つの弾性腕部6Eの一方のみに設けられていてもよく、二つの弾性腕部6Eの双方に設けられていてもよい。接着剤AD3が二つの弾性腕部6Eの一方のみに設けられる構成は、接着剤AD3が二つの弾性腕部6Eの双方に設けられる構成に比べ、レンズ駆動装置100の生産効率を向上させることができるという効果をもたらす。
複数の板ばね6のそれぞれの弾性腕部6Eには、図19に示すように、弾性腕部6Eと天板部3Bとの接触を防止する接着剤AD3が複数箇所に塗布されていてもよい。この場合、接着剤AD3は、絶縁部材IMを構成している。この構成は、接着剤AD3を弾性腕部6Eに塗布するという簡単な方法で弾性腕部6Eと天板部3Bとの接触を抑制できるという効果をもたらす。なお、硬化後の接着剤AD3は、粘着性を有していないため、天板部3Bに接触したときに天板部3Bに付着してしまうこともない。
弾性腕部6Eは、図19に示すように、屈曲部BPと屈曲部BPから延びる延在部EPとを有していてもよい。この場合、絶縁部材IMは、延在部EPに設けられていてもよい。この構成は、屈曲部BPに絶縁部材IMが設けられる場合、すなわち、屈曲部BPに接着剤AD3が塗布される場合に比べ、板ばね6のばね定数に与える影響が小さいという効果をもたらす。
また、本開示の実施形態に係る光学部品駆動装置としてのレンズ駆動装置100は、図2に示すように、ベース部材8と、光学部品(レンズ体LS)を収容可能な上下方向に貫通する開口2Kを有し、ベース部材8に対して移動可能に設けられる光学部品保持部材(レンズ保持部材2)と、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)を挟んで上下方向においてベース部材8に対向する天板部3Bと天板部3Bの外縁部から下方に延びる複数の上側側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)を含む上側外周壁部3Aとを有するカバー部材3と、上側外周壁部3Aの内側に配置され、一端がベース部材8を含む固定側部材FBに固定され、他端が光学部品保持部材(レンズ保持部材2)を含む可動側部材MBに固定され、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)をベース部材8に対して移動させることができる複数の形状記憶合金ワイヤSAと、を備える。固定側部材FBは、ベース部材8を収容する、上方が開放されたケース部材4を含む。ケース部材4は、ベース部材8の下側に配置される底板部4Bと底板部4Bの外縁部から上方へ延びる複数の下側側板部(第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4)とを有する。下側側板部(第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4)は、形状記憶合金ワイヤSAとカバー部材3の上側外周壁部3Aを構成する上側側板部(第1上側側板部3A1~第4上側側板部3A4)との間に位置するとともに、形状記憶合金ワイヤSAと対向している。この構成は、カバー部材3を組み付ける際にベース部材8とカバー部材3との間に形状記憶合金ワイヤSAが挟み込まれてしまうといった、形状記憶合金ワイヤSAとカバー部材3との接触に起因する不具合の発生を抑制できるという効果をもたらす。形状記憶合金ワイヤSAの外側にケース部材4の下側外周壁部4Aが存在するためである。
図18に示すように、形状記憶合金ワイヤSAの一端が固定側部材FBに固定される位置における第1点P1と形状記憶合金ワイヤSAの他端が可動側部材MBに固定される位置における第2点P2とは、上下方向において異なる高さとなっていてもよい。下側側板部(第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4)は、第1点P1と第2点P2との間の中点P3よりも高い位置まで延びていてもよい。この構成は、少なくとも形状記憶合金ワイヤSAの下半分をケース部材4で覆うことができるため、下側側板部の高さが中点P3の高さよりも低い場合に比べ、形状記憶合金ワイヤSAとカバー部材3との接触に起因する不具合の発生を更に抑制できるという効果をもたらす。なお、下側側板部は全域にわたって中点P3の高さよりも高い構成に限定されない。例えば、形状記憶合金ワイヤSAと対向しない部分が存在するときには、下側側板部の高さは、部分的に中点P3よりも低くなっていてもよい。また、下側側板部は、中点P3よりも高い部分と中点P3よりも低い部分とが交互に形成されるように構成されていてもよい。
下側外周壁部4Aは、図2に示すように、隣り合う二つの下側側板部の間に位置する下側角板部4Cを有していてもよい。この場合、下側角板部4Cは、図18に示すように、下側側板部よりも高い位置まで延びていてもよい。この構成は、ケース部材4に組み付けられるカバー部材3の位置(下方への動き)を下側角板部4Cによって制限できるため、形状記憶合金ワイヤSAとカバー部材3との接触に起因する不具合の発生を更に抑制できるという効果をもたらす。
カバー部材3及びケース部材4は、いずれも金属板で形成されており、互いに導通していてもよい。この構成は、金属以外の材料でカバー部材3及びケース部材4が形成される場合に比べ、カバー部材3及びケース部材4の強度を維持したままカバー部材3及びケース部材4の薄肉化を実現でき、ひいては光学部品駆動装置の小型化を実現できるという効果をもたらす。また、この構成は、光学部品駆動装置にシールド機能を持たせることができるという効果をもたらす。
形状記憶合金ワイヤSAの一端は、図5に示すように、ベース部材8に設けられた固定側金属部材5Fに固定されていてもよい。形状記憶合金ワイヤSAの他端は、図5に示すように、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に設けられた可動側金属部材5Mに固定されていてもよい。固定側金属部材5F及び可動側金属部材5Mのそれぞれは、図13の上図に示すように、上下方向に垂直な方向において、下側外周壁部4Aの互いに異なる部分と対向していてもよい。ベース部材8は、合成樹脂によって形成されるとともに、図13の下図に示すように、下側外周壁部4Aの内面IFと接着固定される固定部8Pを有していてもよい。固定部8Pは、図14及び図15に示すように、固定側金属部材5Fと可動側金属部材5Mと間において固定側金属部材5Fに隣り合うように配置され、下側外周壁部4Aの内面IFから離れるように形成された溝部8G又は傾斜部8Cによる接着剤溜まり部ACを有していてもよい。この場合、形状記憶合金ワイヤSAは、固定部8Pの上方を通って延びるように構成されていてもよい。すなわち、接着剤溜まり部ACを有する固定部8Pは、形状記憶合金ワイヤSAの下方に位置するように構成されていてもよい。そして、接着剤溜まり部ACと下側外周壁部4Aの内面IFとの間には接着剤AD4が設けられていてもよい。この構成は、図16及び図17に示すように、落下等に起因する衝撃によってベース部材8(固定部8P)から接着剤AD4が剥離してケース部材4の下側外周壁部4Aのみに付着している状態となった場合で、且つ、ベース部材8とケース部材4との間に隙間が生じた場合であっても、弛んだ状態の形状記憶合金ワイヤSAがその隙間に入り込んでしまうのを抑制できる。すなわち、この構成は、上述のような不所望な状態になった場合に、弛んだ状態の形状記憶合金ワイヤSAがベース部材8とケース部材4との間に挟み込まれてしまうのを抑制できるという効果をもたらす。なお、接着剤溜まり部ACを構成する傾斜部8Cは、平面状に形成される必要はなく、曲面状に形成されていてもよい。
接着剤溜まり部ACは、図14及び図15に示すように、上下方向に延在していてもよい。この場合、図16及び図17に示すように、固定部8Pが接着固定される下側外周壁部4A(第1下側側板部4A1~第4下側側板部4A4)の内面IFに垂直な方向における接着剤溜まり部ACの深さDHは、形状記憶合金ワイヤSAの径よりも大きくなるように構成される。この構成は、上述のような不所望な状態になった場合であっても、ベース部材8とケース部材4との間の隙間に弛んだ状態の形状記憶合金ワイヤSAが入り込んでしまうのを、下側外周壁部4Aに付着している接着剤AD(特に接着剤溜まり部AC内で硬化した部分)によって抑制できるという効果をもたらす。そのため、この構成は、弛んだ状態の形状記憶合金ワイヤSAがベース部材8とケース部材4とによって挟み込まれてしまうのを更に抑制できるという効果をもたらす。
上述の構成では、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)が中立状態にあるとき、図13の上図に示すように、固定側金属部材5Fの外側面EF1は、可動側金属部材5Mの外側面EF2よりも下側外周壁部4Aの内面IFに近い位置に配置されていてもよい。すなわち、可動側金属部材5Mに比べて固定側金属部材5Fが下側外周壁部4Aに近い位置に設けられている場合であっても、上述の構成は、弛んだ状態の形状記憶合金ワイヤSAがベース部材8とケース部材4とによって挟み込まれてしまうのを抑制できるという効果をもたらす。
本開示の実施形態に係る光学部品駆動装置の一例であるレンズ駆動装置100は、図2に示すように、固定側部材FBと、光学部品(レンズ体LS)を収容可能な上下方向に貫通する開口2Kを有する光学部品保持部材(レンズ保持部材2)と、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)を固定側部材FBに対して移動可能な状態で、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)と固定側部材FBとを繋ぐように設けられるとともに、固定側部材FBに固定される固定支持部6Fと、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に固定される可動支持部6Mと、固定支持部6Fと可動支持部6Mとを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部6Eとを有する板ばね6と、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)を固定側部材FBに対して移動させる駆動部DMと、を備える。可動支持部6Mの開口2K側には、図21に示すように、除去部RMと連結されている連結部CNの一部である切り離し部TFがあってもよい。この場合、切り離し部TFの先端は、可動支持部6Mの板面PFに対して傾くような形状をしていてもよい。すなわち、切り離し部TFの先端は、板面PFに対して捩れるように形成されていてもよい。切り離し部TFの先端が板面PFに対して傾いているのは、除去部RMを板ばね6から切り離す際に、連結部CNが捻り切られたことに起因する。この構成は、複数回の折り曲げによって連結部を切断する場合に比べ、光学部品駆動装置の生産効率を高めることができるという効果をもたらす。
可動支持部6Mは、図21に示すように、切り離し部TFの外側に隣り合うように設けられた内側固定部FIを有していてもよい。内側固定部FIは、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に固定される部分である。この場合、切り離し部TF(連結部CN)の幅WD1は、図20の下図に示すように、内側固定部FIの幅WD2よりも小さい。この構成は、切り離し部TFが内側固定部FIから離れた位置に設けられる構成に比べ、除去部RMの切り離しをより確実に実現できるという効果をもたらす。
内側固定部FIは、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に形成された突出部2T(図3参照)が可動支持部6Mに形成された孔に挿通され且つかしめられて形成されるかしめ固定部によって固定される(押さえられている)部分であってもよい。この構成は、接着剤による固定に比べ、より簡単に且つより確実に内側板ばね6B(可動支持部6M)をレンズ保持部材2に固定できるという効果をもたらす。但し、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)と可動支持部6Mとの固定手段として接着剤による固定が採用されてもよい。
可動支持部6Mは、図21の中央図に示すように、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に固定される外側固定部FEを有していてもよい。この場合、内側固定部FIは、切り離し部TF(連結部CN)に対応していてもよい。そして、弾性腕部6Eは、内側固定部FIと外側固定部FEの間から延びていてもよい。この構成は、連結部CNが切断される際に可動支持部6Mに作用する力が弾性腕部6Eに悪影響を与えてしまうのを抑制できるという効果をもたらす。なお、内側固定部FIの近傍に位置する可動支持部6Mの部分から弾性腕部6Eが延びている場合には、外側固定部FEは省略されてもよい。
板ばね6における複数の切り離し部TFのうちの二つは、図21の上図に示すように、開口2Kを挟んで互いに対向する位置に設けられていてもよい。図示例では、板ばね6における第1切り離し部TF1と第4切り離し部TF4とは、開口2Kを挟んで互いに対向する位置に設けられている。同様に、板ばね6における第2切り離し部TF2と第3切り離し部TF3とは、開口2Kを挟んで互いに対向する位置に設けられている。この構成は、非除去部AM(板ばね6)からの除去部RMの切り離しが容易になるという効果をもたらす。
板ばね6は、図21の上図に示すように、互いに隣り合う二つの内側固定部FIを有していてもよい。この場合、互いに隣り合う二つの内側固定部FIに対応する二つの切り離し部TFは、それぞれの先端が可動支持部6Mの板面PFに対して互いに逆向きに傾くように形成されている。図21に示す例では、板ばね6は、互いに隣り合う第3内側固定部FI3と第4内側固定部FI4とを有する。この場合、第3内側固定部FI3に対応する第3切り離し部TF3の先端は、可動支持部6MB3の板面PFに対して矢印AR3で示す向きに傾くように形成されている。第4内側固定部FI4に対応する第4切り離し部TF4の先端は、可動支持部6MB4の板面PFに対して矢印AR4で示す向きに傾くように形成されている。矢印AR3で示す向きと矢印AR4で示す向きとは互いに反対の向きである。具体的には、矢印AR3で示す向きは、開口2Kの中心から見たときに、第3連結部CN3(第3切り離し部TF3)の中心軸AX3に関して時計回りの向きである。矢印AR4で示す向きは、開口2Kの中心から見たときに、第4連結部CN4(第4切り離し部TF4)の中心軸AX4に関して反時計回りの向きである。換言すれば、板ばね6は、第1板ばねと第2板ばねを有していてもよい。この場合、第1板ばねの可動支持部6Mと第2板ばねの可動支持部6Mとは、上下方向に沿った上面視において互いに隣り合うように配置されていてもよい。そして、第1板ばねの可動支持部6Mに対応する切り離し部TFと第2板ばねの可動支持部6Mに対応する切り離し部TFとは、可動支持部6Mの板面PFに対して互いに逆向きに捩れるように形成されていてもよい。図20に示す例では、板ばね6は、第1板ばねとしての第3内側板ばね6B3と第2板ばねとしての第4内側板ばね6B4とを有する。そして、第3内側板ばね6B3の可動支持部6MB3と第4内側板ばね6B4の可動支持部6MB4とは、上下方向に沿った上面視において互いに隣り合うように配置されている。この場合、図21に示すように、第3内側板ばね6B3の可動支持部6MB3に対応する第3切り離し部TF3と第4内側板ばね6B4の可動支持部6MB4に対応する第4切り離し部TF4とは、可動支持部6Mの板面PFに対して互いに逆向きに捩れるように形成されている。この構成は、二つの内側固定部FIが隣り合っていても、除去部RMの切り離しが容易に行われるという効果をもたらす。なお、図示例では、第3内側板ばね6B3と第4内側板ばね6B4とは、互いに分離されているが、繋がっていてもよい。すなわち、第3内側板ばね6B3と第4内側板ばね6B4とは一つの導電路を形成していてもよい。
本開示の実施形態に係る光学部品駆動装置の製造方法は、被加工材WKの一部である除去部RMが開口2Kに位置するように可動支持部6Mを光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に固定する工程と、本体部MPを本体部MPの板面と交差する方向(略垂直な方向)に可動支持部6Mに対して相対的に移動させることで、可動支持部6Mの内側に設けられた連結部CNを捻ることによって、連結部CNを切断する工程と、を有する。なお、可動支持部6Mの内側は、連結部CNを介して除去部RMと繋がっている。除去部RMは、本体部MPと、本体部MPと連結部CNとの間に設けられた弾性変形可能な弾性変形部ETと、を有する。この製造方法では、除去部RMの本体部MPを非除去部AM(板ばね6)に対して相対移動させるだけで連結部CNを切断できる。そのため、この製造方法は、光学部品駆動装置の生産効率を向上させることができるという効果をもたらす。
可動支持部6Mは、図20に示すように、連結部CNに隣り合うように設けられた内側固定部FIを有していてもよい。内側固定部FIは、光学部品保持部材(レンズ保持部材2)に固定される部分である。この場合、連結部CNが延びる方向と直交する幅方向に沿った連結部CNの幅WD1は、図20の下図に示すように、その幅方向に沿った内側固定部FIの幅WD2よりも小さい。この構成は、連結部CNが内側固定部FIから離れた位置に設けられる構成に比べ、非除去部AM(板ばね6)からの除去部RMの切り離しをより確実に実現できるという効果をもたらす。
弾性変形部ETは、連結部CNの延在方向と交差する方向に延びる延在部ELを有していてもよい。この場合、延在部ELの一部は、連結部CNの内側における延長線上に位置していてもよい。図20に示す例では、第3弾性変形部ET3は、第3連結部CN3の延在方向(中心軸AX3の軸線方向)と交差する方向に延びる第3延在部EL3を有する。この場合、第3延在部EL3の一部は、第3連結部CN3の内側における延長線(中心軸AX3の軸線)上に位置している。この構成は、弾性変形部ETが弾性変形した際に発生する応力を連結部CNに集中させることができるという効果をもたらす。
弾性変形部ETは、図20の上図に示すように、U字状に形成され、一端部が連結部CNに繋がり、他端部が本体部MPに繋がっていてもよい。この場合、本体部MPに繋がる部分の幅WD3は、連結部CNに繋がる部分の幅WD4(図20の下図参照)よりも大きい。換言すれば、弾性変形部ETの延在部ELは、図22に示すように、屈曲部BDと、屈曲部BDの一端に繋がる外側延在部UEと、屈曲部BDの他端に繋がり、外側延在部UEに沿って延びる内側延在部UIと、を有していてもよい。この場合、内側延在部UIは、連結部CNの幅よりも大きい幅を有する部分(内側接続部QA)を介して本体部MPに繋がっていてもよい。この構成は、弾性変形部ETが弾性変形した際に発生する応力を連結部CNに集中させることができるという効果をもたらす。
弾性変形部ETは、図22の下図に示すように、延在部ELと連結部CNとの間に、延在部ELと連結部CNとを繋ぐ外側接続部QCを有していてもよい。この場合、連結部CNが延びる方向(中心軸AX3の軸線方向)と直交する方向である幅方向に沿った外側接続部QCの幅WD4は、同じ幅方向に沿った連結部CNの幅WD1よりも大きい。そして、外側接続部QCの外側端部OEは、連結部CNと繋がっている第1部分OE1と第1部分OE1の幅方向における両側に位置し、連結部CNと繋がっていない第2部分OE2とを有している。この構成は、連結部CNがより確実に捻られるようになるため、連結部CNにおける非除去部AM(板ばね6)からの除去部RMの切り離しがより確実になるという効果をもたらす。
被加工材WKは、図20の上図に示すように、本体部MPを挟んで対向する二つの連結部CNを含んでいてもよい。この場合、二つの連結部CNのそれぞれは、対応する可動支持部6Mの内側に繋がっている。図示例では、被加工材WKは、本体部MPを挟んで対向する第1連結部CN1及び第4連結部CN4と、本体部MPを挟んで対向する第2連結部CN2及び第3連結部CN3と、を含む。この場合、第1連結部CN1は、対応する可動支持部6MB1の内側に繋がっている。第2連結部CN2は、対応する可動支持部6MB2の内側に繋がっている。第3連結部CN3は、対応する可動支持部6MB3の内側に繋がっている。第4連結部CN4は、対応する可動支持部6MB4の内側に繋がっている。この構成は、連結部CNが捻られやすくなり、ひいては連結部CNが切断されやすくなるという効果をもたらす。この構成では、本体部MPが上下方向に移動させられた場合に、本体部MPを挟んで対向する一対の連結部CN(第1連結部CN1及び第4連結部CN4)が互いに逆向きに捻られ、且つ、本体部MPを挟んで対向する別の一対の連結部CN(第2連結部CN2及び第3連結部CN3)が互いに逆向きに捻られるためである。また、隣り合う一対の連結部CN(第1連結部CN1及び第2連結部CN2)が互いに逆向きに捻られ、且つ、隣り合う別の一対の連結部CN(第3連結部CN3及び第4連結部CN4)が互いに逆向きに捻られるためである。
本体部MPには孔MHが形成されていてもよい。この場合、連結部CNを切断する工程は、孔MHに治具(図示せず)を係合させて本体部MPを移動させる工程を有していてもよい。具体的には、連結部CNを切断する工程は、孔MHに治具を引っ掛けて本体部MPを引っ張り上げる工程、又は、本体部MPの下方から孔MHに治具を挿し込んで本体部MPを押し上げる工程等を有していてもよい。この構成は、本体部MPに形成された孔MHを利用して本体部MPを容易に移動させることができるようになるという効果をもたらす。そのため、この構成は、連結部CNを捻ることが容易になり、ひいては、非除去部AM(板ばね6)からの除去部RMの切り離しが容易になるという効果をもたらす。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、後述する実施形態に限定されることもない。上述した又は後述する実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換等が適用され得る。また、上述した又は後述する実施形態を参照して説明される特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
例えば、上述の実施形態では、外側板ばね6Aが形状記憶合金ワイヤSAへの導電路として利用され、内側板ばね6Bが電気装置への導電路として利用されているが、内側板ばね6Bが形状記憶合金ワイヤSAへの導電路として利用され、外側板ばね6Aが電気装置への導電路として利用されてもよい。
また、上述の実施形態では、固定側金属部材5Fは、接着剤によりベース部材8に固定されているが、ベース部材8に埋設されていてもよく、ベース部材8の表面に形成された導電パターンであってもよい。同様に、可動側金属部材5Mは、接着剤によりレンズ保持部材2に固定されているが、レンズ保持部材2に埋設されていてもよく、レンズ保持部材2の表面に形成された導電パターンであってもよい。
1・・・板状部材 1A・・・折り曲げ部 1A1・・・第1折り曲げ部 1A2・・・第2折り曲げ部 1A3・・・第3折り曲げ部 1A4・・・第4折り曲げ部 1B・・・上板部 2・・・レンズ保持部材 2D・・・可動側台座部 2D1・・・第1可動側台座部 2D2・・・第2可動側台座部 2K・・・開口 2P・・・筒状部 2S・・・突設部 2S1・・・第1突設部 2S2・・・第2突設部 2T・・・突出部 2U・・・突出部 2V・・・受け面 3・・・カバー部材 3A・・・上側外周壁部 3A1・・・第1上側側板部 3A2・・・第2上側側板部 3A3・・・第3上側側板部 3A4・・・第4上側側板部 3B・・・天板部 3C・・・上側角板部 3C1・・・第1上側角板部 3C2・・・第2上側角板部 3C3・・・第3上側角板部 3C4・・・第4上側角板部 3K・・・開口 4・・・ケース部材 4A・・・下側外周壁部 4A1・・・第1下側側板部 4A2・・・第2下側側板部 4A3・・・第3下側側板部 4A4・・・第4下側側板部 4B・・・底板部 4C・・・下側角板部 4C1・・・第1下側角板部 4C2・・・第2下側角板部 4C3・・・第3下側角板部 4C4・・・第4下側角板部 4H・・・貫通孔 4H1・・・第1貫通孔 4H2・・・第2貫通孔 4K・・・開口 5・・・金属部材 5F・・・固定側金属部材 5F1・・・第1固定側ターミナルプレート 5F2・・・第2固定側ターミナルプレート 5F3・・・第3固定側ターミナルプレート 5F4・・・第4固定側ターミナルプレート 5F5・・・第5固定側ターミナルプレート 5F6・・・第6固定側ターミナルプレート 5F7・・・第7固定側ターミナルプレート 5F8・・・第8固定側ターミナルプレート 5M・・・可動側金属部材 5M1・・・第1可動側ターミナルプレート 5M2・・・第2可動側ターミナルプレート 5M3・・・第3可動側ターミナルプレート 5M4・・・第4可動側ターミナルプレート 6・・・板ばね 6A・・・外側板ばね 6A1・・・第1外側板ばね 6A2・・・第2外側板ばね 6B・・・内側板ばね 6B1・・・第1内側板ばね 6B2・・・第2内側板ばね 6B3・・・第3内側板ばね 6B4・・・第4内側板ばね 6E、6EA1、6EA11、6EA12、6EA2、6EA21、6EA22、6EB1、6EB2、6EB3、6EB4・・・弾性腕部 6F、6FA1、6FA11、6FA12、6FA2、6FA21、6FA22、6FB1、6FB2、6FB3、6FB4・・・固定支持部 6M、6MA1、6MA2、6MB1、6MB2、6MB3、6MB4・・・可動支持部 8・・・ベース部材 8C・・・傾斜部 8C2・・・左側傾斜部 8C21・・・第1左側傾斜部 8C22・・・第2左側傾斜部 8C4・・・右側傾斜部 8C41・・・第1右側傾斜部 8C42・・・第2右側傾斜部 8G・・・溝部 8G1・・・前側溝部 8G11・・・第1前側溝部 8G12・・・第2前側溝部 8G3・・・後側溝部 8G31・・・第1後側溝部 8G32・・・第2後側溝部 8D・・・固定側台座部 8D1・・・第1固定側台座部 8D2・・・第2固定側台座部 8E・・・辺部 8E1・・・第1辺部 8E2・・・第2辺部 8E3・・・第3辺部 8E4・・・第4辺部 8K・・・開口 8P・・・固定部 8P1・・・第1固定部 8P1E・・・外側面 8P2・・・第2固定部 8P2E・・・外側面 8P3・・・第3固定部 8P3E・・・外側面 8P4・・・第4固定部 8P4E・・・外側面 8T・・・突出部 8U・・・突出部 8V・・・受け面 100・・・レンズ駆動装置 AC・・・接着剤溜まり部 AC1・・・前側接着剤溜まり部 AC11・・・第1前側接着剤溜まり部 AC12・・・第2前側接着剤溜まり部 AC2・・・左側接着剤溜まり部 AC21・・・第1左側接着剤溜まり部 AC22・・・第2左側接着剤溜まり部 AC3・・・後側接着剤溜まり部 AC31・・・第1後側接着剤溜まり部 AC32・・・第2後側接着剤溜まり部 AC4・・・右側接着剤溜まり部 AC41・・・第1右側接着剤溜まり部 AC42・・・第2右側接着剤溜まり部 AD1・・・導電性接着剤 AD2・・・絶縁性接着剤 AD3、AD4・・・接着剤 AM・・・非除去部 BD・・・屈曲部 BP・・・屈曲部 CM・・・導電部材 CM1・・・第1導電部材 CM2・・・第2導電部材 CM3・・・第3導電部材 CM4・・・第4導電部材 CM5・・・第5導電部材 CM6・・・第6導電部材 CM7・・・第7導電部材 CM8・・・第8導電部材 CM9・・・第9導電部材 CM10・・・第10導電部材 CN・・・連結部 CN1・・・第1連結部 CN2・・・第2連結部 CN3・・・第3連結部 CN4・・・第4連結部 DM・・・駆動部 DP・・・制振部材 EL・・・延在部 EL1・・・第1延在部 EL2・・・第2延在部 EL3・・・第3延在部 EL4・・・第4延在部 EP・・・延在部 ET・・・弾性変形部 ET1・・・第1弾性変形部 ET2・・・第2弾性変形部 ET3・・・第3弾性変形部 ET4・・・第4弾性変形部 FB・・・固定側部材 FI・・・内側固定部 FI1・・・第1内側固定部 FI2・・・第2内側固定部 FI3・・・第3内側固定部 FI4・・・第4内側固定部 FE・・・外側固定部 FE1・・・第1外側固定部 FE2・・・第2外側固定部 FE3・・・第3外側固定部 FE4・・・第4外側固定部 FP・・・前側除去部 HS・・・筐体 IF・・・内面 IM・・・絶縁部材 IS・・・撮像素子 J1~J4・・・保持部 LC・・・切断線 LS・・・レンズ体 MB・・・可動側部材 MG・・・磁石 MG1・・・第1磁石 MG2・・・第2磁石 MH・・・孔 MP・・・本体部 OA・・・光軸 OE・・・外側端部 OE1・・・第1部分 OE2・・・第2部分 PF・・・板面 PM、PM1、PM2、PM11・・・板状部 QA・・・内側接続部 QC・・・外側接続部 RM・・・除去部 RP・・・後側除去部 RS・・・接続凹部 SA・・・形状記憶合金ワイヤ SA1・・・第1ワイヤ SA2・・・第2ワイヤ SA3・・・第3ワイヤ SA4・・・第4ワイヤ SA5・・・第5ワイヤ SA6・・・第6ワイヤ SA7・・・第7ワイヤ SA8・・・第8ワイヤ TF・・・切り離し部 TF1・・・第1切り離し部 TF2・・・第2切り離し部 TF3・・・第3切り離し部 TF4・・・第4切り離し部 TP・・・突起 UE・・・外側延在部 UI・・・内側延在部 WK・・・被加工材
Claims (14)
- 固定側部材と、
光学部品を収容可能な上下方向に貫通する開口を有する光学部品保持部材と、
前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動可能な状態で、前記光学部品保持部材と前記固定側部材とを繋ぐように設けられるとともに、前記固定側部材に固定される固定支持部と、前記光学部品保持部材に固定される可動支持部と、前記固定支持部と前記可動支持部とを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部とを有する板ばねと、
前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動させる駆動部と、を備える光学部品駆動装置であって、
前記可動支持部の前記開口側には、除去部と連結されている連結部の一部である切り離し部があり、
前記切り離し部の先端は、前記可動支持部の板面に対して傾くような形状をしている、
ことを特徴とする光学部品駆動装置。 - 前記可動支持部は、前記切り離し部の外側に隣り合うように設けられた内側固定部を有し、
前記内側固定部は、前記光学部品保持部材に固定される部分であり、
前記切り離し部の幅は、前記内側固定部の幅よりも小さい、
請求項1に記載の光学部品駆動装置。 - 前記内側固定部は、前記光学部品保持部材に形成された突出部が前記可動支持部に形成された孔に挿通され且つかしめられて形成されるかしめ固定部によって固定される部分である、
請求項2に記載の光学部品駆動装置。 - 前記可動支持部は、前記光学部品保持部材に固定される外側固定部を有し、
前記内側固定部は、前記切り離し部に対応し、
前記弾性腕部は、前記内側固定部と前記外側固定部の間から延びている、
請求項2に記載の光学部品駆動装置。 - 前記板ばねにおける複数の前記切り離し部のうちの二つは、前記開口を挟んで互いに対向する位置に設けられている、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学部品駆動装置。 - 前記板ばねは、第1板ばねと第2板ばねを有し、
前記第1板ばねの前記可動支持部と前記第2板ばねの前記可動支持部とは、上下方向に沿った上面視において互いに隣り合うように配置され、
前記第1板ばねの前記可動支持部に対応する前記切り離し部と前記第2板ばねの前記可動支持部に対応する前記切り離し部とは、前記可動支持部の板面に対して互いに逆向きに捩れるように形成されている、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学部品駆動装置。 - 固定側部材と、
光学部品を収容可能な上下方向に貫通する開口を有する光学部品保持部材と、
前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動可能な状態で、前記光学部品保持部材と前記固定側部材とを繋ぐように設けられるとともに、前記固定側部材に固定される固定支持部と、前記光学部品保持部材に固定される可動支持部と、前記固定支持部と前記可動支持部とを繋ぐように設けられる弾性変形可能な弾性腕部とを有する板ばねと、
前記光学部品保持部材を前記固定側部材に対して移動させる駆動部と、を備える光学部品駆動装置の製造方法であって、
前記可動支持部の内側は、連結部を介して除去部と繋がっており、
前記除去部は、本体部と、該本体部と前記連結部との間に設けられた弾性変形可能な弾性変形部と、を有する被加工材の一部であり、
前記除去部が前記開口に位置するように前記可動支持部を前記光学部品保持部材に固定する工程と、
前記本体部を前記本体部の板面と交差する方向に前記可動支持部に対して相対的に移動させることで、前記可動支持部の内側に設けられた前記連結部を捻ることによって、前記連結部を切断する工程と、を有する、
ことを特徴とする光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記可動支持部は、前記連結部に隣り合うように設けられた内側固定部を有し、
前記内側固定部は、前記光学部品保持部材に固定される部分であり、
前記連結部が延びる方向と直交する幅方向に沿った前記連結部の幅は、前記幅方向に沿った前記内側固定部の幅よりも小さい、
請求項7に記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記弾性変形部は、前記連結部の延在方向と交差する方向に延びる延在部を有し、
前記延在部の一部は、前記連結部の内側における延長線上に位置している、
請求項7に記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記延在部は、屈曲部と、前記屈曲部の一端に繋がる外側延在部と、前記屈曲部の他端に繋がり、前記外側延在部に沿って延びる内側延在部と、を有し、
前記内側延在部は、前記連結部の幅よりも大きい幅を有する内側接続部を介して前記本体部に繋がっている、
請求項9に記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記弾性変形部は、前記延在部と前記連結部との間に、前記延在部と前記連結部とを繋ぐ外側接続部を有し、
前記連結部が延びる方向と直交する方向である幅方向に沿った前記外側接続部の幅は、前記幅方向に沿った前記連結部の幅よりも大きく、
前記外側接続部の外側端部は、前記連結部と繋がっている第1部分と前記第1部分の前記幅方向における両側に位置し、前記連結部と繋がっていない第2部分とを有している、
請求項9又は請求項10に記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記被加工材は、前記本体部を挟んで対向する二つの前記連結部を含み、
二つの前記連結部のそれぞれは、対応する前記可動支持部の内側に繋がっている、
請求項7から請求項10のいずれかに記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 前記本体部には孔が形成されており、
前記連結部を切断する工程は、前記孔に治具を係合させて前記本体部を移動させる工程を有する、
請求項7から請求項10のいずれかに記載の光学部品駆動装置の製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の前記光学部品駆動装置と、
前記光学部品保持部材によって保持される前記光学部品としてのレンズ体と、
前記レンズ体に対向するように配置される撮像素子と、を有する、
カメラモジュール。
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