JP2023179816A - 給送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 給送カセットを引き出すときの操作性を向上させる。【解決手段】 ペダル53に対して上から下に力を加えることによって給送カセット100を引き出し方向に移動させることができる。【選択図】 図13
Description
本発明は、シートを収納する給送カセットを備えた給送装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
給送カセットは、シートの補給のためにシートを給送するための位置から引き出すことできるようにスライド移動できる。例えば特許文献1のように給送カセットの前面に把手部として凹部が形成され、ユーザーはこの凹部に指をかけて手前に引く操作をすることにより給送カセットを引き出すことが可能である。また、特許文献2では給送カセットが装置本体にロックされた状態を解除するためのボタンを給送カセットの前面に設け、ユーザーはこのボタンを押す操作をすることにより給送カセットを引き出すことが可能である。
給送カセットを引き出すための操作をすることは、たとえば高齢者にとって負担が大きかった。本発明は上記したような事情を鑑み、給送カセットを引き出すときの操作性を向上させることを目的としたものである。
上記目的を達成するため本発明の給送装置は、給送されるシートを収納する給送カセットと、シートを給送するための給送位置から引き出し方向に引き出される給送カセットを移動可能に支持する支持手段と、前記給送カセットが移動する領域の外において移動可能に設けられ、上から下へ向けた使用者の力を受ける面を有するペダルと、を有し、上から下へ向けた使用者の力を前記ペダルが受けると前記給送位置の前記給送カセットが前記引き出し方向に移動するように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、給送カセットを引き出すときの操作性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の形状それらの相対配置などは本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置について具体的に説明する。
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置について具体的に説明する。
図2は第1実施形態に関わる給紙装置を備えた画像形成装置の模式断面図である。図1は第1実施形態に関わる給紙装置を備えた画像形成装置の外観斜視図である。
以下の説明ではまず画像形成装置の全体構成を説明する。図2に示すように、第1実施形態に係る画像形成装置1は、中間転写ベルト2に沿って画像形成部PY、PM、PC、PKを配置したタンデム型のフルカラー複合機である。装置本体3に収納された画像形成部PYでは、感光ドラムにイエロートナー像が形成されて、中間転写ベルト2に一次転写される。画像形成部PMでは、感光ドラムにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト2のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラムにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に中間転写ベルト2のトナー像に位置を重ねて順次一次転写される。中間転写ベルト2に担持された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送され、中間転写ベルト2に重ねて二次転写部T2を挟持搬送されるシートSへ一括して二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写されたシートSは、定着装置4で加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に、排紙ローラ5によって排紙トレイ6へ排出される。
図1および図2に示すように、装置本体3の下部に、画像形成装置1と一体化された給送装置1Aが配置されている。給送装置1Aには、内部にシートを収容可能な給送カセット100が手前方向(引き出し方向)へ引き出し可能に装着されている。つまり、給送カセット100は、シートを給送するための給送位置から手前方向である引き出し方向に引き出すことができるように装置本体3に支持されている。
給送手段としての給送ローラ100aによって給送カセット100から1枚ずつ給送されたシートSは、二次転写部T2の手前で待機し、中間転写ベルト2のトナー像にタイミングを合わせて、二次転写部T2へ送り出される。
装置本体3の上方には、画像読取部(フラットベッドスキャナ)7が配置される。画像読取部7は、読取面(ガラス板)に載置された原稿の下面の画像を光学的に読み取って画像データに変換するもので、自動原稿給送装置(ADF)8を持ち上げた状態で、読取面7aに原稿が載置される。自動原稿給送装置8は、原稿トレイ8aに積載した原稿から1枚ずつを分離して読取面を通過させて、画像読取部7に原稿を流し読みさせる。
操作パネル部1aは、画像読取部7の高さ位置に操作面を上向きにして配置されている。操作パネル部1aは、コピー操作、スキャナ操作等の操作を行うためのものである。操作パネル部1aには、各種操作に応じたキーや表示部が設けられている。
排紙トレイ6は、装置本体3と画像読取部7との間に配置されて、装置本体3で画像形成されたシートSを手前側から取り出し可能に積載する。
給送カセット100は、装置本体3に対して手前奥方向にスライド可能に配置されている。シートSを給送カセット100に補給する際は、給送カセット100の前面に設けた前カバー102に形成されたハンドル1部102h(図3参照)に指をかけて給送カセット100を画像形成装置1の手前方向に引き出すことができる。
次に給送カセット100の構成及び保持・挿抜に関して説明する。図3は給送カセット100を画像形成装置1の本体から引き出した状態を装置前方から見た斜視図である。図4は給送カセット100を後から見た斜視図である。本実施形態の給送カセット100は、カセット桶101、前カバー102、引き込み部103、引き出しストッパ105、スライドコロ106などからなる。カセット桶101においては前側位置決め孔101a、奥側位置決め凸部101b、101c、ガイド部101gが一体成型されている。
次に図5、6を用いて給送カセット100の位置決め、移動に関わる装置本体側の構成に関して説明する。図5は給送カセット100を画像形成装置本体から引き出した状態を装置後方から見た斜視図である。図6は給送カセット100が装置本体に挿入されている途中の状態を示した図3におけるZプラス側から見た平面図である。装置本体の前フレーム11f、奥フレーム11rにカセットガイドレール・ベース部左右21r、21lがかけ渡されている。そのベース部21r、21lにスライドレール左右22r、(22l不図示)が前後移動可能に支持される。スライドレール左右22rは給送カセット100をスライド移動可能に支持する支持手段を構成している。装置本体の前フレーム11fにはカセット前側位置決め孔101aに挿入されるボス13が設けられている。装置本体の奥フレーム11rにはカセット奥側凸部が勘合される開口部14、引き込み部103が設けられている。
給送カセット100が本体に対して保持される前後の状態とそれに関わる機能部品について説明する。図6に示されるように、装置本体には、給送カセット100の引き込み部103に作用して給送カセット100を引き込む引き込みユニット15が設けられている。引き込みユニット15が給送カセット100を引き込む方向は、給送カセット100の引き出し方向とは反対方向(装置の奥側へ向かう方向)である。
図7は、給送カセット100を本体へ挿入されたときの引き込み部103と引き込みユニット15の状態を示した平面図であって、給送カセット収納途中から完了するまでの3段階を示した。図7において、引き込みユニット15は、引き込みレバー16と、引き込みレバー16を付勢するトグルばね17とを有する。給送カセット100の引み込み部103には引き込みピン103Pが配置されている。引き込みレバー16の溝に引き込みピン103Pが係合できるように構成されている。
図7における(I)が給送カセット引き込みピン103Pが引き込みレバー16に当接した瞬間の状態を示している。レバーバネ17の引っ張り力に抗して引き込みレバー16を収納方向へ押すため、作業者にとって(I)から(II)の少しの関、小力の押し力が必要になる。(II)は給送カセット引き込みピンが引き込みレバー16に本体収納方向へ自動的に引き込まれ始める状態である。(II)は、引き込みレバー16の支点16Pとバネ力作用点16Sを結んだ線LVとレバーバネの支点17Pと作用点16Sを結んだ線LSが同一直線になったタイミングである。(III)は給送カセット100の奥側位置決め凸部101b、101cが装置本体の奥フレーム11rに突き当たった状態であり、給送カセット100がシートを給送可能な給送位置に収納された状態である。
次にペダルを用いた給送カセット100の移動に関して図8から図12を用いて説明する。図8はカセット引き出し装置50と給送カセット100との位置関係を示した斜視図である。図9は図8においてYマイナス方向から見たカセット引き出し装置の正面図である。図10は図9におけるA-A断面図である。図11は図9におけるB-B断面図である。図12は図9におけるC-C断面図である。
カセット引き出し装置50は、不図示の装置本体フレームに固定されるフレーム51と、フレーム51の左右側面にかけ渡された連結軸52と、支点である連結軸52を中心として連結軸52と同期回転するペダル53を有する。ペダル53は、給送カセット100が移動する領域の外に配置されている。ペダル53の上の面は、上から下へ向けた使用者の力を受ける。カセット引き出し装置50は、さらに、連結軸52と同期して回るレバー54とカム55を有する。
図9や図11において、レバー付勢ばね56の一方の端部側(固定側)はフレーム51のバネかけ部51bにかけられている。レバー付勢ばね56の他方の端部側(動作側)は伝達手段を構成するレバー54にかけられている。レバー付勢ばね56は、レバー54を時計方向へ付勢している。
カセット引き出し装置50は、カセット桶101に固定された操作部111と、給送カセット桶の右側面でカム55に対じする位置に配置されたカムフォロア部112とを更に有する。カムフォロア部112は、第1面112aと、鉛直方向(Z方向)における連結軸52からの距離が第1面112aよりも近い第2面112cと、第1面112aと第2面112cとを接続する傾斜面112bを含んでいる。突出部としての操作部11は、給送カセット100の引き出し方向とは直交する方向に突出している。レバー54はU字部分を含んでいて操作部111が入り込んでいる。レバー54は操作部111を給送カセット100の引き出し方向において挟むように配置されている。
次に図10から図13を用いて引き出し装置の動作に関して説明する。図13は、図10~図12の状態から、ペダル53を半時計回りの方向にユーザー(使用者)が押して回動させた時の構成要素の状態を示した3カ所の断面図である。
図13(1)は、図10~図12の状態からペダル53を矢印J方向へ上方から下方へユーザーが押したときのべダル53の状態を示している。ペダル53を押す操作に関してはユーザー(使用者)が足や杖などで実行できるがこれに限る必要はない。
図13(2)はレバー54の動作状態を示している。レバー付勢ばね56の力に抗して図中反時計方向へ回動し、給送カセット100に設けた操作部111を給送カセット100が引き出される方向へ移動させる。このとき給送カセット100の引き込みピン103Pは図7(I)で示した位置以上左(引き出し方向)に来ている。つまり、図13の状態では、引き込みユニット15は引き込み力を給送カセット100に付与しない。
図13(3)はカム55とカムフォロア部112との位置関係を示している。カム55がカムフォロア部112の第2面112cによって時計回り方向への回転が規制されていている。よってカム55は、図中反時計方向に回転した図13の状態を維持する。これによって、連結軸52を介してレバー54、ペダル53も反時計方向へ回動した状態(図13の状態)を維持することになる。この図13の位置からさらに給送カセット100を開放方向(引き出し方向)へユーザーが移動させる場合には、操作部111を使用してもよい。また、装置本体から引き出し方向に突出した給送カセット100の引き出し方向側の一部(例えば、カセット桶101の露出した任意の箇所、不図示の給送カセットの前カバー)を使用してユーザーが引き出しても良い。このさらなる給送カセット100の引き出しに際しては、給送カセット100における装置本体から突出した部分に手をかけて引き出すことができるので引き出しの操作が楽である。また引き込みユニット15は引込み力を給送カセット100に付与していないので引き出しのための操作力もよわくて済む。
いずれにしても給送カセット100を図13の状態から更に引き出してシートを補充するかまたはシートを交換する。
給送カセット100を挿入する場合は以下のように動作する。即ち、図13(3)で示すところのカムフォロア部112の傾斜面112bを超えるとレバー付勢ばね56の付勢力が作用して、同時にカム55が時計方向へ回動し、同時にレバー54は操作部111を係合する。その後、引き込みユニット15の引込み力によって、給送カセット100は、収納されたシートを給送可能な給送位置に引き込まれる。
ここで、本実施形態の引き出し装置50は画像形成装置を卓上に設置した場合は取り外して使用する。そのため引き出し装置60を給送装置に対していつけ外しが容易な構成とした。
ここで、ペダル53を下方へ押すことはユーザーの足や棒などで操作可能であると説明したが、これに限らずどのような手段を使ってもよい。
(第2実施形態)
次に本特許の第2実施形態を説明する。第1実施形態と異なる構成に関してのみ詳細に説明して第1実施形態を同様の構成については説明を省略する。図14は第2実施形態の引き出し装置60と給送カセット100との位置関係を示した斜視図である。図15、16は図14においてZプラス方向から見たカセット保持機構部を示した平面図である。
次に本特許の第2実施形態を説明する。第1実施形態と異なる構成に関してのみ詳細に説明して第1実施形態を同様の構成については説明を省略する。図14は第2実施形態の引き出し装置60と給送カセット100との位置関係を示した斜視図である。図15、16は図14においてZプラス方向から見たカセット保持機構部を示した平面図である。
本第2実施形態のカセット桶101は、給送カセット100の前カバー102の手前右側に設けたカセット押しボタン121を押すことで給送カセット100のロックを解除する。その直後カセット桶101を奥から前へ付勢している付勢手段としてのカセット付勢バネ18によって前方向(引き出し方向)へ給送カセット100が飛び出す構成となっている。またべダルを上から押すことによってもロックが解除されて給送カセット100の引き出し操作を行うことができるように構成されている。
図14、15、16を用いて詳細構成及び機能を説明する。
図14に示されたように、給送カセット100の挿入側には、カセット付勢バネ18が配置されている。カセット付勢バネ18は給送カセット100を引き出し方向に付勢する。
前カバー102に前奥方向に移動可能に押しボタン121が設けられている。装置本体ではベース部61、ロック部材であるフック62は穴がベース部の軸部61Pに勘合して回転可能にベース部61に支持されている。フック62はカセット桶101に設けられたボス101dをベース部61と挟み込んでいる、フックバネ63によって図15の状態を維持している。フック62はカセット付勢バネ18によって前方へ向かって付勢された給送カセット100を給送位置でロックする。
図16はフック62によるロックを解除した直後の状態を示した。ユーザーがカセット押しボタン121を給送カセット100の挿入方向へ押すと押しボタン121の先のボスのテーパ部121Tがフック62のピン62aを図16の矢印[2]の方向に回動させる。カセット桶101は奥側がカセット付勢バネ18(図14参照)によって引き出し方向へ押圧されている。よってボス101dに対するフック62の係合(係止)が開放されて給送カセット100が引き出し方向(図16矢印[3])へカセット付勢バネ18の付勢力によって飛び出す。
次に第2実施形態の給送カセット引き出し装置70を説明する。第1実施形態と異なるのは概略以下の2点である。
(1)第1実施形態ではペダル53への操作によって操作部111を手前へ押圧することで給送カセット100を開放する。これに対して本第2実施形態では、給送カセット開放時に、操作部111ではなくフック62を回動させてロックを解除する。
(2)給送カセット収納時の最後の段階ではカセット付勢バネ18の力に抗して押し込まなければならない。そこで給送カセット収納の最後は給送カセット100を開放するときとは反対方向へペダルを回動させるようにべダルを加圧する。このペダルの回動によって操作部111、すなわち給送カセット100を奥方向へ押しこまれ、ユーザーのカセット収納作業の負荷を軽減できる。
(1)第1実施形態ではペダル53への操作によって操作部111を手前へ押圧することで給送カセット100を開放する。これに対して本第2実施形態では、給送カセット開放時に、操作部111ではなくフック62を回動させてロックを解除する。
(2)給送カセット収納時の最後の段階ではカセット付勢バネ18の力に抗して押し込まなければならない。そこで給送カセット収納の最後は給送カセット100を開放するときとは反対方向へペダルを回動させるようにべダルを加圧する。このペダルの回動によって操作部111、すなわち給送カセット100を奥方向へ押しこまれ、ユーザーのカセット収納作業の負荷を軽減できる。
詳細を図18から20を用いて説明する。なお、図18から20は図17に示したC-C断面である。図18はペダル73を矢印K方向へ押した直後の状態を示している。
ペダル73はユーザーからの受けした方への力を上の面で受けるように配置されている。レバー74はペダル73と共に連結軸52に同期して回転する。ここで、連動手段としてのレバー74の奥側のアーム部74Uは操作部111ではなく、フック62のアーム部62c(図15)を引き出し方向へ加圧することで給送カセット100のロックを解除している。つまり連動部材としてのレバー74は、ペダル73の矢印K方向の回転に伴ってフック62がロックを解除する移動をするように、ペダルと73とフック62を連動させる。
また、図18は給送カセット100をこれ以上挿入するとカセット付勢バネ18に当たって抵抗力が発生する位置に給送カセット100が位置した状態を示している。図19は給送カセット100を収納する際中のペダル73を矢印Lの方向に押した直後の状態を示している。この時レバー74の前側のアーム部74Lは操作部111を奥方向へ加圧し始める。図20は給送カセット100が給送位置に収納された状態を示している。なお給送カセット100を収納する際はこの状態よりもさらに奥方向へ押し込むことが正しく給送カセット100をフック62がロックするために必要である。すなわち本状態はペダル73を時計方向に加圧した後の姿である。
ここで、本実施形態の給送カセット100はボタンを押してフック62のロックを解除する形態を例示したがこれに限らない。たとえば、ユーザーがハンドルを操作してフックのロックを解除するタイプのものでもよい。また第1実施形態と同様引き出し装置は画像形成装置を卓上に設置した場合は取り外して使用してもよい。
近年の画像形成装置は卓上に設置されるだけでなく、机の下に設置することが多くの業種、例えば保険や薬局の窓口などで行われている。従来構成では、例えば机の下で使用される場合、床に近い給送カセットにシートを補給するために給送カセットを引き出すことは特に高齢者や車いす利用者にとって負担が大きかった。従来技術において、負担が多いケースを例示すると、床上数センチところにある把手を水平方向に引くことや指の先でロック解除のボタンを水平方向に押すことなどの、給送カセットを引き出す初期の動作があげられる。なお、ボタンでフックによるカセットのロック解除を行う場合はフックを解除しきる位置までボタンを押し切らないとならない。また、給送カセットを引き出し方向に付勢する付勢手段が配置された従来技術では付勢手段の力に抗して給送カセットを挿入しなければならないことが挙げられる。
従来技術において大きかった、給送カセットを引き出す際の初期操作の負担は、第1、第2実施形態では緩和される。つまりペダル73を上から下へ足や杖(棒)などで押すことによって給送カセット100の引き出し操作の初期動作が達成できる。床に近い高さに設けた給送カセット100にシートを補充したり、サイズの異なるシートに入れ替えたりするために給送カセット100を引き出す際の給送カセットに対する操作性が高い。つまり、いずれの本実施形態でも、カセット前面に設けた把手を水平方向に引くことや指先でカセットの係合解除ボタンを水平方向に押すことなどをせずとも給送カセット100の引き出しの初期移動を行うことができる。具体的にはたとえば足や杖をつかってペダル73を上から下へ向けて操作すると、給送カセット100を開けることができる。よって特に高齢者や車椅子利用者などのユーザーにとっての操作性が向上させることができる。
なお、いずれの実施形態においても支点を中心にペダル53を回転自在な形態を例示した。しかし、ペダルをスライド移動させるように構成しもよい。装置本体3の下部に、画像形成装置1と一体化された給送装置1Aが配置させた形態を例示した。しかし、給送装置1Aを、画像形成装置の本体の筐体とは別の筐体からなるように構成してもよい。
1 画像形成装置
18 カセット付勢バネ
52、72 連結軸
53、73 ペダル
54、74 レバー
56 レバー付勢ばね
100 給送カセット
18 カセット付勢バネ
52、72 連結軸
53、73 ペダル
54、74 レバー
56 レバー付勢ばね
100 給送カセット
Claims (7)
- 給送されるシートを収納する給送カセットと、
シートを給送するための給送位置から引き出し方向に引き出される前記給送カセットを移動可能に支持する支持手段と、
前記給送カセットが移動する領域の外において移動可能に設けられ、上から下へ向けた使用者の力を受ける面を有するペダルと、
を有し、
上から下へ向けた使用者の力を前記ペダルが受けると前記給送位置の前記給送カセットが前記引き出し方向に移動するように構成されたことを特徴とする給送装置。 - 前記ペダルは、支点を中心に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
- 前記ペダルが受けた力を前記給送カセットが前記給送位置から引き出されるように作用させる伝達手段を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
- 前記ペダルが受けた力を前記給送カセットが引き出される方向に作用させるために、前記給送カセットの引き出し方向に直交する前記給送カセットの側面から突出するように設けた突出部を備え、
前記伝達手段は、前記ペダルの回転を前記突出部の移動に伝えることを特徴とすることを特徴とする請求項3に記載の給送装置。 - 前記給送カセットを前記引き出し方向とは反対方向に引き込む引き込み手段を備え、
前記伝達手段は、前記ペダルが受けた力によって前記引き込み手段がから引きこみ力を受けない位置に前記給送カセットを移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の給送装置。 - 前記給送カセットを前記引き出し方向へ付勢する付勢手段と、
前記付勢手段のよって付勢された前記給送カセットを前記給送位置でロックする移動できるロック部材と、
前記ペダルの回転によって前記ロック部材が移動するように連動させる連動手段と、を有し、
前記ペダルが下へ向かう使用者の力を受けて回転すると前記連動手段は前記ロック部材が前記給送カセットのロックを解除するように移動し、前記ロック部材による前記給送カセットの前記ロックが解除されると前記給送カセットは前記付勢手段の付勢力によって前記引き出し方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の給送装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給送装置と、
前記給送装置によって給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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