JP2023176635A - カップ水切り装置及びカップ水切り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄後のカップを安定して水切りできるカップ水切り装置及びカップ水切り方法を提供する。【解決手段】テーパ状の胴部100と底部110とを備え、胴部100の開口端部100aにカップ径方向の外側に突出するカール部105が形成された有底テーパ状のカップPを水切りするカップ水切り装置20であって、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢とされたカップPのカール部105に向けて、エアを噴射する第1エア噴射部27を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、カップ水切り装置及びカップ水切り方法に関する。
従来、例えば特許文献1に記載の缶洗浄装置が知られている。この缶洗浄装置は、缶が移送されるシュートに沿って、エアリンスユニット、ウォータリンスユニット及び水切りユニットが、この順に設けられている。また近年では、例えば特許文献2に記載されるような、胴部がテーパ状に形成された金属製カップへの需要がある。この種の金属製カップでは、飲み口となる胴部の開口端部に、唇を保護するためのカール部が形成されている。
特開2001-187369号公報 特表2020-508874号公報
カップに水などの洗浄液を噴射して洗浄する場合、カップの洗浄姿勢を安定させたり洗浄効率を高めるなどの理由で、胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢としてカップを搬送することが考えられる。しかしながら、胴部の外側に突出するカール部に洗浄液が溜まり、カール部を水切りすることが難しい。
本発明は、洗浄後のカップを安定して水切りできるカップ水切り装置及びカップ水切り方法を提供することを目的とする。
本発明の態様1は、テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを水切りするカップ水切り装置であって、前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢とされた前記カップの前記カール部に向けて、エアを噴射する第1エア噴射部を備える。
また、本発明の態様9は、テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを水切りするカップ水切り方法であって、前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢とされた前記カップの前記カール部に向けて、エアを噴射する第1エア噴射工程を備える。
カップ水切り装置は、カップに付着する液滴(水滴)を除去し水切りを行う装置である。カップ水切り装置の前工程に設けられるカップ洗浄装置では、例えばカップを倒立姿勢として搬送しつつ、カップに水などの洗浄液を噴射して洗浄を行う。この洗浄の後、胴部の外側に突出するカール部に洗浄液が溜まっていても、本発明のカップ水切り装置及びカップ水切り方法によれば、第1エア噴射部から噴射されるエア(第1エア噴射工程で噴射されるエア)によって、カール部に溜まった洗浄液を吹き飛ばすことができる。
以上より本発明によれば、洗浄後のカップを安定して水切りできる。
本発明の態様2において、前記第1エア噴射部は、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、前記カール部に向けてエアを噴射する、態様1に記載のカップ水切り装置としてもよい。
例えば、第1エア噴射部がカップ周方向の全周にわたってカール部にエアを噴射する場合と比べて、本発明の上記構成によれば、カール部のカップ周方向の一部に、エア及び水滴が排出される経路(排出経路)を確保することができる。このため、より安定してカール部の水切りを行うことができる。
なお、「カップ周方向の全周のうち一部」とは、例えば、カップ軸方向から見て、カップ軸を中心とする180°以下の角度範囲であってもよいし、あるいは、180°以上の角度範囲であってもよい。
本発明の態様3は、前記カール部に向けてエアを噴射する第2エア噴射部を備え、前記第2エア噴射部は、前記第1エア噴射部からのエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、前記カール部に向けてエアを噴射するように構成される、態様2に記載のカップ水切り装置としてもよい。
上記構成によれば、第1エア噴射部からのエア噴射によりカール部の水切りを開始し、カール部のカップ周方向の前記一部(排出経路)に水滴が残っても、第2エア噴射部からのエア噴射によって、この水滴を吹き飛ばすことができる。このため、カール部の水切りをカップ周方向の全周にわたって安定して行うことができる。
本発明の態様4において、前記第1エア噴射部は、カップ周方向に沿って並ぶ複数の噴射孔、または、カップ周方向に沿って延びる噴射スリットを有する、態様1から3のいずれか1つに記載のカップ水切り装置としてもよい。
この場合、第1エア噴射部からエアを噴射することで、カール部の水切りがカップ周方向の広い範囲にわたって安定して行われる。
本発明の態様5は、ターレット軸回りに回転するターレットを備え、前記ターレットは、前記ターレットの外周部に配置され、前記胴部を保持する凹状のカップ保持部を有し、前記第1エア噴射部は、前記カップ保持部に沿って配置される、態様1から4のいずれか1つに記載のカップ水切り装置としてもよい。
この場合、カップがターレットのカップ保持部に保持されて搬送されるときに、カップ保持部に設けられる第1エア噴射部からカール部にエアを噴射して、カール部を水切りすることができる。カップを搬送しつつ水切りできるため、カップの生産効率が向上する。
本発明の態様6において、前記第1エア噴射部は、複数設けられ、各前記第1エア噴射部は、ターレット周方向に並ぶ複数の前記カップ保持部に、それぞれ配置される、態様5に記載のカップ水切り装置としてもよい。
この場合、ターレットによって複数のカップを搬送しつつ、これらカップの水切りを連続的に効率よく行える。
本発明の態様7は、前記第1エア噴射部からのエアの噴射と噴射停止とを切り替える切替部を備え、前記切替部は、前記カップ保持部がターレット周方向の所定範囲に配置されたときに、前記第1エア噴射部からエアを噴射させ、前記カップ保持部がターレット周方向の前記所定範囲以外の部分に配置されたときに、前記第1エア噴射部からのエアの噴射を停止させる、態様5または6に記載のカップ水切り装置としてもよい。
この場合、カップが、カップ保持部に保持されている間、すなわちターレット周方向の所定範囲に配置されている間は、第1エア噴射部からエアを噴射してカール部の水切りを行うことができる。また、カップ保持部がカップを保持していないとき、すなわち、カップ保持部がターレット周方向の前記所定範囲以外の部分に配置されている間は、第1エア噴射部からのエアの噴射を停止できる。これにより、エアを無駄なく効率的に使用できる。
本発明の態様8は、前記カップの外面にエアを噴射する外面水切りノズルと、前記カップの内面にエアを噴射する内面水切りノズルと、を備える、態様1から7のいずれか1つに記載のカップ水切り装置としてもよい。
この場合、洗浄後のカップの外面及び内面に付着する水滴を吹き飛ばして、後工程での乾燥工程等における処理を安定させることができる。また、カップの表面に水滴の跡などが残ることを抑制でき、カップの表面性状を良好に維持して、カップの品質を安定して高めることができる。
本発明の態様10において、前記第1エア噴射工程では、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、前記カール部に向けてエアを噴射し、前記第1エア噴射工程のエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、前記カール部に向けてエアを噴射する第2エア噴射工程をさらに備える、態様9に記載のカップ水切り方法としてもよい。
この場合、第1エア噴射工程においては、カール部のカップ周方向の一部に、エア及び水滴が排出される経路(排出経路)を確保することができる。このため、より安定してカール部の水切りを行える。
また、第1エア噴射工程によってカール部の水切りを開始し、カール部のカップ周方向の前記一部(排出経路)に水滴が残っても、第2エア噴射工程において、この水滴を吹き飛ばすことができる。このため、カール部の水切りをカップ周方向の全周にわたって安定して行うことができる。
本発明の前記態様のカップ水切り装置及びカップ水切り方法によれば、洗浄後のカップを安定して水切りできる。
図1は、本実施形態のカップを示す側面図(半断面図)である。 図2は、本実施形態のカップ洗浄乾燥システムを示す上面図である。 図3は、本実施形態のカップ水切り装置近傍を示す上面図である。 図4は、本実施形態のカップ水切り装置の一部を搬送方向の下流側から見た正面図である。 図5は、本実施形態のカップ水切り装置の一部を示す側面図である。 図6は、本実施形態のカップ水切り装置の一部を示す上面図である。 図7は、本実施形態のカップ水切り装置を示す縦断面図である。
本発明の一実施形態のカップ洗浄乾燥システム1、及びこれが備えるカップ水切り装置20、並びにカップ水切り方法について、図1~図7を参照して説明する。なお本明細書では、カップ洗浄乾燥システム1を単にシステムと呼んだり、カップ水切り装置20を単に装置と呼んだりする場合がある。
カップ洗浄乾燥システム1は、図1に示すような有底テーパ状のカップPを、洗浄、水切り及び乾燥するシステムである。カップPは、金属製であり、具体的には、アルミニウム製やアルミニウム合金製等である。カップPは、単一の部材により一体に形成されている。
カップPは、カップ洗浄乾燥システム1よりも前工程に設けられる図示しないボトルネッカー等のカップ製造装置(缶製造装置)において、所定のカップ形状に成形される。
詳しくは、カップ製造装置は、図示しない有底筒状のDI缶(中間成形体の缶)に対して、ダイ加工及び回転加工を含む複数種類の成形加工を施すことにより、所定形状のカップPを製造する。なお前記DI缶は、カップ製造装置よりも前工程において、アルミニウム製やアルミニウム合金製等の板材から打ち抜いた円板状のブランクに、カッピング工程(絞り工程)、DI工程(絞りしごき工程)、トリミング工程、印刷工程、塗装工程等を施すことにより、有底円筒状に形成されている。
まず、図1を参照して、カップPについて説明する。
本実施形態では、カップPの中心軸をカップ軸Aと呼ぶ。カップPは、テーパ状の胴部100と、底部110と、を備える。カップPは、胴部100の開口端部100aの直径寸法が最も大きくされている。本実施形態では、開口端部100a(の後述するカール部105)の外径寸法が、例えばφ86mm程度である。また、開口端部100aの内径寸法は、例えばφ80mm程度である。
また本実施形態では、カップPのカップ軸Aに沿う高さ寸法(カップ高さ寸法)が、例えば、146mm程度である。なお、特に図示しないが、本実施形態の変形例のカップPでは、カップ高さ寸法が、例えば、116mm程度や85mm程度とされていてもよい。
本実施形態では、カップ軸Aが延びる方向をカップ軸方向と呼ぶ。カップ軸方向のうち、底部110から胴部100の開口端部100aへ向かう方向を開口側と呼び、開口端部100aから底部110へ向かう方向を底部側と呼ぶ。
カップ軸Aと直交する方向をカップ径方向と呼ぶ。カップ径方向のうち、カップ軸Aに近づく方向をカップ径方向の内側と呼び、カップ軸Aから離れる方向をカップ径方向の外側と呼ぶ。
カップ軸A回りに周回する方向をカップ周方向と呼ぶ。
胴部100は、カップ軸Aを中心とする略テーパ筒状である。胴部100は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い直径寸法が大きくなる(拡径する)。
胴部100は、底部側円筒部101と、底部側段部102と、開口側円筒部103と、開口側段部104と、カール部105と、テーパ部106と、を有する。
底部側円筒部101は、胴部100のうちカップ軸方向の底部側の端部に配置される。底部側円筒部101は、カップ軸Aを中心とする円筒状である。底部側円筒部101は、胴部100において最も小径とされている。底部側円筒部101の外径寸法は、例えば、φ66mm程度である。
底部側段部102は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。底部側段部102は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。底部側段部102は、底部側円筒部101のカップ軸方向の開口側に隣り合って配置される。底部側段部102は、底部側円筒部101のカップ軸方向の開口側の端部に接続する。
開口側円筒部103は、胴部100の開口端部100aに配置される。開口側円筒部103は、カップ軸Aを中心とする円筒状である。開口側円筒部103の直径寸法は、底部側円筒部101の直径寸法よりも大きい。
開口側段部104は、胴部100の開口端部100aに配置される。開口側段部104は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。開口側段部104は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。開口側段部104は、開口側円筒部103のカップ軸方向の底部側に隣り合って配置される。開口側段部104は、開口側円筒部103のカップ軸方向の底部側の端部に接続する。
カール部105は、胴部100の開口端部100aに配置される。カール部105は、開口端部100aに、カップ径方向の外側に突出して形成されている。カール部105は、カップ軸Aを中心とする円環状である。カール部105は、カップ周方向の全周にわたって延びている。カール部105は、胴部100において最も大径とされている。カール部105は、そのカップ径方向の内端部が、開口側円筒部103のカップ軸方向の開口側の端部に接続される。
具体的に、カール部105は、開口端部100aにおけるカップ軸方向の開口側の端縁からカップ径方向の外側に向けて突出し、カップ軸方向の底部側からカップ径方向の内側に向けて折り返されている。カール部105は、カップ軸Aに沿う縦断面の形状が、略円形リング状をなす。カール部105は、その縦断面に表される円形リング形状のうち、カップ径方向の内端部に位置する円周の一部が開口されており、この開口部分を通して、カール部105の内部と外部とは連通している。
カール部105の幅寸法(カップ径方向の寸法)は、例えば、3~5mm程度である。カール部105の高さ寸法(カップ軸方向の寸法)は、例えば、2~4mm程度である。開口側円筒部103の外周面と、カール部105との間に設けられる隙間の寸法は、例えば、1~2mm程度である。
テーパ部106は、胴部100のうちカップ軸方向の両端部間に位置する中間部分に配置される。テーパ部106は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。テーパ部106は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。テーパ部106は、カップ軸方向において、底部側段部102と開口側段部104との間に配置される。テーパ部106のカップ軸方向の底部側の端部は、底部側段部102のカップ軸方向の開口側の端部と接続される。テーパ部106のカップ軸方向の開口側の端部は、開口側段部104のカップ軸方向の底部側の端部と接続される。
本実施形態では、テーパ部106のカップ軸方向に沿う単位長さあたりのカップ径方向へ向けた変位量(つまりカップ軸Aに対する傾き)が、底部側段部102の前記変位量及び開口側段部104の前記変位量よりも小さい。テーパ部106のカップ軸方向の寸法は、底部側円筒部101、底部側段部102、開口側円筒部103、開口側段部104及びカール部105の各カップ軸方向の寸法よりも、大きい。胴部100の開口端部100aに配置される開口側段部104、開口側円筒部103及びカール部105は、テーパ部106よりもカップ径方向の外側に突出する。
底部110は、カップ軸Aを中心とする略円板状である。
底部110は、カップ軸方向の開口側へ向けて膨出するドーム部111と、ドーム部111の外周部に連なり、カップ軸方向の底部側へ向けて突出しカップ周方向に延びる環状凸部(リム部)112と、を有する。
環状凸部112は、カップ軸Aを中心とする円形リング状である。環状凸部112は、ドーム部111のカップ径方向の外側に隣り合って配置される。環状凸部112は、胴部100のカップ軸方向の底部側に隣り合って配置される。
環状凸部112は、接地部(ノーズ部)115と、内周壁(カウンターシンク)113と、外周壁(ヒール部)114と、を有する。
接地部115は、環状凸部112のうち最もカップ軸方向の底部側に位置する部分である。接地部115は、カップPが正立姿勢(胴部100の開口端部100aが鉛直方向の上側を向く姿勢)でテーブル上面等の載置面に載置されたときに、載置面と接触する。接地部115の直径寸法すなわち接地径は、例えば、φ55mm程度である。
内周壁113は、接地部115のカップ径方向の内側に隣り合って配置される。内周壁113は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。具体的に、内周壁113は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い縮径するテーパ状である。内周壁113のカップ軸方向の開口側の端部は、ドーム部111のカップ径方向の外側の端部と接続される。
外周壁114は、接地部115のカップ径方向の外側に隣り合って配置される。外周壁114は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。具体的に、外周壁114は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径するテーパ状である。外周壁114のカップ軸方向の開口側の端部は、胴部100のカップ軸方向の底部側の端部と接続される。すなわち、外周壁114は、底部側円筒部101のカップ軸方向の底部側の端部に接続される。
次に、カップ洗浄乾燥システム1について、説明する。
図2に示すように、カップ洗浄乾燥システム1は、複数のカップPを搬送方向Fに搬送する搬送部2と、搬送部2に搬送されるカップPに水等の洗浄液を噴射し、カップPを洗浄するカップ洗浄装置10と、カップ洗浄装置10よりも搬送方向Fの下流側に配置され、搬送部2に搬送されるカップPの少なくともカール部105にエアを噴射し、カップPを水切りするカップ水切り装置20と、カップ水切り装置20よりも搬送方向Fの下流側に配置され、搬送部2に搬送されるカップPに熱風を供給し、カップPを乾燥するカップ乾燥装置30と、カップ乾燥装置30よりも搬送方向Fの下流側に配置され、カップPを複数積み重ねて移送するカップスタック装置40と、を備える。
搬送部2は、カップ洗浄装置10、カップ水切り装置20、カップ乾燥装置30及びカップスタック装置40にわたって延びて設けられている。本実施形態では搬送部2が、カップ洗浄装置10、カップ水切り装置20及びカップ乾燥装置30にわたって、複数のカップPを、胴部100の開口端部100aが鉛直方向の下側を向く倒立姿勢で搬送方向Fに搬送する。また搬送部2は、複数のカップPを、単列(一列)で搬送する。
図3~図7に示すように、カップ水切り装置20は、搬送部2に搬送されるカップPにエアを噴射し、カップPを水切りする。本実施形態のカップ水切り装置20の水切り処理能力は、例えば、100~150cpmである。なお「cpm」とは、装置の1分間あたりの処理缶数(本実施形態では水切り缶数)を表す単位である。
カップ水切り装置20は、カップPに付着する液滴(水滴)を除去し水切りを行う装置である。カップ水切り装置20の前工程に設けられるカップ洗浄装置10では、カップPを倒立姿勢として搬送しつつ、カップPに水などの洗浄液を噴射して洗浄を行う。この洗浄の後、カップPの外面及び内面には、洗浄液の液滴が付着している。カップ水切り装置20は、カップPの外面及び内面に付着した液滴をエアによって吹き飛ばし、除去する。また上記洗浄の後、胴部100の外側に突出するカール部105内には、洗浄液の液滴が溜まっている。カップ水切り装置20は、カール部105に溜まった液滴をエアによって吹き飛ばし、除去する。
カップ水切り装置20は、搬送部2と、外面水切りノズル17と、内面水切りノズル18と、第1エア噴射部27と、エア供給管28と、切替部31と、カム29と、第2エア噴射部32と、検出部33と、を備える。また、搬送部2は、下ガイド21と、上ガイド22と、回転軸Oを中心に回転する搬送スクリュー23と、横ガイド24と、ターレット軸Cを中心に回転するターレット26と、を有する。
ここで、カップ水切り装置20における「方向の定義」について説明する。
本実施形態のカップ水切り装置20の説明では、搬送スクリュー23の中心軸である回転軸Oが延びる方向を、軸方向と呼ぶ。図3に示すように、回転軸Oは、カップ水切り装置20における搬送方向Fの上流側の一部に沿って延びる。すなわち、軸方向は、搬送方向Fに相当する。軸方向一方側は、搬送方向Fの下流側に相当し、軸方向他方側は、搬送方向Fの上流側に相当する。なお、軸方向は、前後方向と言い換えてもよい。この場合、軸方向一方側は、前側に相当する。軸方向他方側は、後側に相当する。
回転軸Oと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、回転軸Oに近づく方向を径方向内側と呼び、回転軸Oから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。
回転軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。周方向のうち、所定の回転方向を周方向一方側と呼び、これとは反対の回転方向を周方向他方側と呼ぶ。本実施形態では、図4に示すように、カップ水切り装置20を軸方向一方側(搬送方向Fの下流側)から見て、回転軸Oを中心とする時計回りの方向(矢印とは反対方向)が周方向一方側であり、反時計回りの方向(矢印の方向)が周方向他方側である。
また、各図に示すZ軸方向は、鉛直方向すなわち上下方向を表している。各図において、+Z側は上側に相当し、-Z側は下側に相当する。
また、図3に示すように、装置を上側から見た上面視で、回転軸Oの軸方向と直交する方向を、幅方向と呼ぶ。幅方向は、左右方向と言い換えてもよい。装置を軸方向他方側(搬送方向Fの上流側)から見て、幅方向一方側は、左側に相当し、幅方向他方側は、右側に相当する。
また、ターレット軸Cは、回転軸Oとはねじれの位置にあり、上下方向に沿って延びる。本実施形態では、前述した回転軸Oを基準とする方向の定義と区別して、ターレット軸Cを基準とする方向の定義を、下記の通りとする。
ターレット軸Cが延びる方向を、ターレット軸方向と呼ぶ。ターレット軸方向は、上下方向(Z軸方向)に相当する。
ターレット軸Cと直交する方向をターレット径方向と呼ぶ。ターレット径方向のうち、ターレット軸Cに近づく方向をターレット径方向の内側と呼び、ターレット軸Cから離れる方向をターレット径方向の外側と呼ぶ。
ターレット軸C回りに周回する方向をターレット周方向と呼ぶ。ターレット周方向のうち、装置稼働時にターレット26が回転させられる方向を、ターレット回転方向Tと呼び、これとは反対の方向を、反ターレット回転方向と呼ぶ。
図3に示すように本実施形態では、カップ水切り装置20でカップPが搬送されていく過程において、搬送方向Fが変化する。具体的に、ターレット26よりも搬送方向Fの上流側においては、搬送方向Fが軸方向一方側(前側)に相当する。また、カップPがターレット26に保持されて搬送されている間は、搬送方向Fはターレット回転方向Tに相当する。また、カップPがカップ水切り装置20から下流側のカップ乾燥装置30に移送される際は、搬送方向Fは幅方向他方側(右側)に相当する。
すなわち、カップPの搬送方向Fは、カップ水切り装置20を通過する間に、ターレット軸C回りに所定角度(本実施形態ではターレット軸Cを中心とする中心角で90°)変化させられる。
搬送部2の各構成要素について説明する。
図3及び図4に示すように、下ガイド21は、軸方向(搬送方向F)に延び、倒立姿勢で搬送されるカップPの下側に配置される。下ガイド21は、胴部100の開口端部100aを下側から支持する。
下ガイド21は、胴部100の開口端部100aが載せられ、軸方向(搬送方向F)に移動するコンベア21aと、コンベア21aが巻き回される少なくとも一対のスプロケット21bと、を有する。
コンベア21aは、例えば樹脂製やゴム製等であり、無端環状をなしている。一対のスプロケット21bは、軸方向(搬送方向F)に互いに離れて配置されており、コンベア21aを循環移動させる。一対のスプロケット21bは、コンベア21aの軸方向一方側(搬送方向Fの下流側)の端部と軸方向他方側(搬送方向Fの上流側)の端部を支持する。なお、図3では、一対のスプロケット21bのうち軸方向一方側に配置される一方のスプロケット21bを示す。一対のスプロケット21bのうち軸方向他方側に配置される他方のスプロケット21bについては、図3には示されていない。
コンベア21aは、その上面に載置されたカップPを、搬送方向Fに移動させる。具体的に、コンベア21aのうち、一対のスプロケット21bの上側に位置する部分は、搬送方向Fの下流側に移動する。コンベア21aのうち、一対のスプロケット21bの下側に位置する部分は、搬送方向Fの上流側に移動する。
コンベア21aは、複数設けられている。複数のコンベア21aは、幅方向に互いに間隔をあけて配置される。図4に示すように、本実施形態ではコンベア21aが、搬送されるカップPのカップ軸Aの幅方向一方側(左側)と幅方向他方側(右側)とに、一対配置されている。
図3及び図4に示すように、上ガイド22は、軸方向(搬送方向F)に延び、カップPの上側に配置される。上ガイド22は、例えばシャフトやパイプ等により形成されるレールである。上ガイド22は、カップPの底部110に、上側から隙間をあけて対向する。上ガイド22は、カップPの底部110をガイドする。
搬送スクリュー23は、軸方向(搬送方向F)に沿って延びる柱状である。搬送スクリュー23は、下ガイド21上に載置されるカップPの幅方向一方側(左側)に配置される。搬送スクリュー23の外径寸法は、例えば、φ88mm程度である。
図4に示すように、搬送スクリュー23の回転軸Oは、カップPの上下方向の中心よりも下側(開口端部100a側)に配置される。本実施形態において、搬送スクリュー23の回転軸Oと、下ガイド21の上面(コンベア21aの上面)との間の上下方向の寸法は、例えば、70mm程度である。
図3に示すように、搬送スクリュー23は、回転軸Oが延びる軸方向へ向かうに従い、回転軸O回りに向けて螺旋状に延びる螺旋溝25を有する。詳しくは、螺旋溝25は、搬送スクリュー23の外周面から径方向内側に窪み、軸方向一方側(搬送方向F)へ向かうに従い、周方向一方側に向けて延びる。
特に図示しないが、回転軸Oに沿う断面視(回転軸Oを含む断面視)において、螺旋溝25は、径方向内側に窪む凹曲線状をなしている(図3を参照)。
螺旋溝25は、上側から見て幅方向の下ガイド21側(すなわち、幅方向他方側であり、右側)を向く溝部25aによって、カップPの胴部100を案内する。溝部25aは、螺旋状に連続して延びる螺旋溝25の溝の一部を構成している。搬送スクリュー23のうち、溝部25aの内面において最も径方向内側に位置する溝底での直径寸法は、例えば、φ40mm程度である。
本実施形態では、上下方向(Z軸方向)と垂直な横断面視において、溝部25aが、径方向内側に窪む凹曲線状であり、具体的には、凹円弧状をなしている(図3を参照)。溝部25aは、カップPの胴部100のうち、テーパ部106を案内する。
上下方向と垂直な横断面視において、螺旋溝25の内面のうち胴部100と対向する部分(つまり溝部25a)の曲率半径は、胴部100の外面のうち溝部25aと対向する部分(テーパ部106のうち上下方向の一部)の曲率半径と、異なる。
本実施形態では、搬送スクリュー23の横断面視において、螺旋溝25の内面のうち胴部100と対向する溝部25aの曲率半径が、胴部100の外面のうち溝部25aと対向するテーパ部106の曲率半径に比べて、大きくされている。具体的に、本実施形態では、回転軸Oに沿う横断面視(回転軸Oを含む横断面視)において、溝部25aの曲率半径が、例えば37mm程度であり、溝部25aと対向するテーパ部106(の上下方向の一部)の曲率半径が、例えば35~36mm程度である。
ただしこれに限らず、搬送スクリュー23の横断面視において、螺旋溝25の内面のうち胴部100と対向する溝部25aの曲率半径が、胴部100の外面のうち溝部25aと対向するテーパ部106の曲率半径に比べて、小さくされていてもよい。
前述のいずれの構成の場合においても、胴部100のうち溝部25aに対向する部分と、溝部25aとの間には、エアが通過する隙間が設けられることになる。
溝部25aは、搬送方向Fに互いに間隔をあけて複数配置される。螺旋溝25において軸方向に隣り合う一対の溝部25a同士の間のピッチ(軸方向に沿う中心間距離)は、例えば、100mm程度である。各溝部25aには、それぞれカップPが配置されて、案内される。軸方向に隣り合う一対の溝部25aに案内されることにより、軸方向に隣り合う一対のカップP同士の間のピッチも、例えば、100mm程度とされる。
搬送スクリュー23が回転軸O回りに回転することで、カップPは、溝部25aに案内され、軸方向一方側(搬送方向F)に搬送される。詳しくは、搬送スクリュー23が、回転軸O回りの周方向他方側(図4に矢印で示す回転軸O回りの回転方向)に回転することにより、溝部25aに案内されたカップPは、螺旋溝25の螺旋に沿って、搬送方向Fへ移動する。
図4に示すように、横ガイド24は、軸方向(搬送方向F)に延び、カップPと幅方向に隣り合って配置される。横ガイド24は、例えばシャフトやパイプ等により形成されるレールである。横ガイド24は、カップPの胴部100に、幅方向から隙間をあけて対向する。横ガイド24は、カップPの胴部100をガイドする。具体的に、横ガイド24は、胴部100のテーパ部106をガイドする。
横ガイド24は、幅方向において、カップPを間に挟んで搬送スクリュー23とは反対側に配置される。すなわち、横ガイド24は、下ガイド21上に載置されるカップPの幅方向他方側(右側)に配置される。
このように、ターレット26よりも搬送方向Fの上流側では、搬送部2によって搬送されるカップPは、上下方向において、下ガイド21と上ガイド22との間に挟まれるように配置されており、幅方向において、搬送スクリュー23と横ガイド24との間に挟まれるように配置されている。
図3に示すように、ターレット26は、搬送スクリュー23及びコンベア21aの各軸方向一方側の端部の幅方向他方側(右側)に配置される。搬送スクリュー23及びコンベア21aの軸方向一方側の端部まで搬送されたカップPは、ターレット26に受け渡され、ターレット26に保持されて搬送される。
図3、図6及び図7に示すように、ターレット26は、ターレット軸Cと垂直な方向に拡がる板状である。ターレット26は、ターレット軸Cを中心とする略円板状である。ターレット26は、プーリー、ベルト及びギア等を介してモータなどの駆動源に連結されており、ターレット軸Cを中心としてターレット回転方向Tに回転させられる。
ターレット26は、カップ保持部26aを有する。カップ保持部26aは、ターレット26の外周部に配置される。カップ保持部26aは、ターレット26の外周面からターレット径方向の内側に窪む凹状をなしている。カップ保持部26aは、ターレット軸方向から見て凹曲線状をなしており、具体的には、凹円弧状をなす。
カップ保持部26aは、カップPの胴部100を保持する。詳しくは、カップ保持部26aは、胴部100のうちテーパ部106を保持する。カップ保持部26aは、テーパ部106のうち、カップPの上下方向の中心よりも下側(開口端部100a側)に位置する部分を保持する。
カップ保持部26aは、複数設けられる。複数のカップ保持部26aは、ターレット周方向に並んで配置される。複数のカップ保持部26aは、ターレット周方向に等ピッチで配列する。本実施形態ではターレット26に、カップ保持部26aが12個設けられる。
図3に示すように、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18は、カップ洗浄装置10が備える洗浄部11よりも搬送方向Fの下流側に配置され、かつ、ターレット26よりも搬送方向Fの上流側に配置される。洗浄部11は、搬送スクリュー23及びコンベア21aにより搬送されるカップPに、水等の洗浄液を噴射するノズルを有し、カップPを洗浄する。なお図3においては、洗浄部11のノズル、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18の具体的形状の図示については省略している。
図4及び図5に示すように、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18は、搬送スクリュー23及びコンベア21aにより搬送されるカップPに、エアを噴射して水切りする。すなわち、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18は、搬送部2に搬送されるカップPに付着する洗浄液の液滴(水滴)を、カップPにエアを噴射することにより除去し、水切りを行う。外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18には、それぞれ、図示しないエアコンプレッサ等のエア供給源から配管部材やホース部材等を介して、圧縮エアが供給される。
外面水切りノズル17は、カップPの外面にエアを噴射する。外面水切りノズル17は、スリット状のエア噴射口を有する。外面水切りノズル17から噴射されるエアは、いわゆるエアナイフ等と呼ばれる、エアカーテン状の高速噴射エアである。外面水切りノズル17から噴射されるエアは、周囲の外気を二次エアとして誘引することで増量され、エア噴射口からの吐出量よりも多量の気流を形成しつつ、カップPに供給される。
図5に示すように、外面水切りノズル17は、搬送方向Fの上流側(軸方向他方側)かつ下側へ向けて、エアを噴射する。外面水切りノズル17は、複数設けられる。複数の外面水切りノズル17は、搬送されるカップPの胴部100にエアを噴射する胴部水切りノズル17Aと、搬送されるカップPの底部110にエアを噴射する底部水切りノズル17Bと、を含む。
胴部水切りノズル17Aのエア噴射口は、上下方向に延びるスリット状である。より詳しくは、胴部水切りノズル17Aのエア噴射口は、下側へ向かうに従い搬送方向Fの下流側(軸方向一方側)に向けて延びる。
図4に示すように、胴部水切りノズル17Aは、複数設けられる。複数の胴部水切りノズル17Aは、幅方向に互いに間隔をあけて配置される。本実施形態では胴部水切りノズル17Aが、搬送されるカップPのカップ軸Aの幅方向一方側(左側)と幅方向他方側(右側)とに、一対配置される。
底部水切りノズル17Bのエア噴射口は、幅方向(左右方向)に延びるスリット状である。底部水切りノズル17Bは、搬送されるカップPの上側に位置して、1つ設けられる。底部水切りノズル17Bは、幅方向において、搬送されるカップPのカップ軸Aと同じ位置に配置される。底部水切りノズル17Bから噴射されるエアにより、底部110のドーム部111に溜まった洗浄液が吹き飛ばされて、除去される。
内面水切りノズル18は、カップPの内面にエアを噴射する。内面水切りノズル18は、孔状のエア噴射口を有する。内面水切りノズル18は、搬送されるカップPの下側に位置して、1つ設けられる。図4に示す例では、内面水切りノズル18が、幅方向に並ぶ一対のコンベア21a間に配置される。内面水切りノズル18は、上側へ向けて、エアを噴射する。
なお、カップPの胴部100はテーパ状であるため、内面水切りノズル18から噴射されるエアにより、カップP内面の水滴は安定して除去されやすい。
図3に示すように、第1エア噴射部27及び第2エア噴射部32は、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18よりも搬送方向Fの下流側に設けられる。第1エア噴射部27及び第2エア噴射部32は、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18によっては除去しきれなかったカール部105内の水滴の除去を行う。
図6に示すように、第1エア噴射部27は、ターレット26の外周部に配置される。また第1エア噴射部27は、ターレット26の内部を延び、ターレット26の下面に開口する。第1エア噴射部27は、ターレット26のカップ保持部26aに沿って配置される。第1エア噴射部27は、ターレット軸方向から見て、ターレット径方向の内側に向けて窪む凹曲線状に延びて配置される。
本実施形態では第1エア噴射部27が、カップ保持部26aに沿って配置される複数の噴射孔27aを有する。複数の噴射孔27aは、カップ保持部26aに保持されるカップPのカップ周方向に沿って並ぶ。複数の噴射孔27aは、カップ周方向に沿って等ピッチで配列する。各噴射孔27aは、例えば、円孔状である。
図3及び図7に示すように、第1エア噴射部27は、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢とされたカップPのカール部105に向けて、エアを噴射する。第1エア噴射部27は、カップPのカール部105の直上に配置される。本実施形態では第1エア噴射部27が、上側から見て、カール部105と重なって配置される。第1エア噴射部27は、カール部105に向けて、上側からエアを噴射する。
具体的に、第1エア噴射部27は、カップ保持部26aに保持されるカップPの、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、カール部105に向けてエアを噴射する。なお、上記「カップ周方向の全周のうち一部」とは、例えば、カップ軸方向(上下方向)から見て、カップ軸Aを中心とする180°以下の角度範囲であってもよいし、あるいは、180°以上の角度範囲であってもよい。
本実施形態では、図6に示すように、第1エア噴射部27が、カップ周方向の約半周の範囲において、カール部105に向けてエアを噴射する。詳しくは、第1エア噴射部27は、カップ保持部26aに保持されるカップPのカール部105のうち、ターレット径方向の内側に位置する約半周の部分に向けて、エアを噴射する。
また、第1エア噴射部27は、ターレット26に複数設けられる。各第1エア噴射部27は、ターレット周方向に並ぶ複数のカップ保持部26aに、それぞれ配置される。複数の第1エア噴射部27は、ターレット周方向に等ピッチで配列する。
エア供給管28は、ターレット26に設けられ、第1エア噴射部27と接続される。エア供給管28には、図示しないエアコンプレッサ等のエア供給源から配管部材やホース部材等を介して、圧縮エアが供給される。すなわち、第1エア噴射部27には、エア供給源からエア供給管28等を介して、圧縮エアが供給される。
エア供給管28は、ターレット軸C上を上下方向に延びる基管28aと、基管28aから分岐する複数の分岐管28bと、を有する。各分岐管28bは、後述する各切替部31を介して、各第1エア噴射部27と接続される。
図6及び図7に示すように、切替部31は、ターレット26に配置される。本実施形態では切替部31が、ターレット26の上面に取り付けられる。切替部31は、ターレット26に複数設けられる。複数の切替部31は、ターレット周方向に並んで配置される。具体的に、複数の切替部31は、ターレット周方向に等ピッチで配列する。切替部31の数は、第1エア噴射部27の数と同じである。
本実施形態では切替部31が、エア供給管28に設けられるスイッチ付きバルブである。具体的に、切替部31は、分岐管28bの管の途中に設けられる。切替部31は、分岐管28bの内部流路の連通と遮断とを切り替える。これにより、切替部31は、第1エア噴射部27からのエアの噴射と噴射停止とを切り替える。
切替部31は、カム29に接触するスイッチ31aと、スイッチ31aの接点のON-OFFに応じて開閉するメカニカルバルブ(バルブ)31bと、を有する。スイッチ31aは、メカニカルスイッチなどと言い換えてもよい。
ここで、カム29について説明する。カム29は、エアシリンダや電動アクチュエータ等の進退手段34により、ターレット径方向に進退可能である。カム29は、後退位置と、後退位置よりもターレット径方向の内側に配置される前進位置と、の間で移動可能である。なお図6及び図7は、カム29が前進位置に配置された状態を表している。
カム29は、ターレット径方向の内側を向くスイッチ接触面29aを有する。スイッチ接触面29aは、ターレット径方向の外側に向けて窪む凹曲面状であり、ターレット周方向に沿って延びる。
第1エア噴射部27によりカール部105の水切り処理を行う際には、カム29が、前進位置に配置される。これにより、カム29とスイッチ31aとが接触可能な状態となる。より詳しくは、カム29が前進位置に配置された状態で、ターレット26がターレット回転方向Tに回転すると、スイッチ31aの先端ローラがスイッチ接触面29aに接触し、スイッチ接触面29a上をターレット回転方向Tに転動する。スイッチ31aがスイッチ接触面29aと接触している間は、スイッチ31aの接点がONとされる。
切替部31は、スイッチ31aがカム29に接触し接点がONになると、メカニカルバルブ31bを開状態とし、第1エア噴射部27からエアを噴射させる。スイッチ31aの接点がONである間は、メカニカルバルブ31bの開状態が維持される。また切替部31は、スイッチ31aがカム29から離れて接点がOFFになると、メカニカルバルブ31bを閉状態とし、第1エア噴射部27からのエアの噴射を停止させる。
本実施形態では図6に示すように、カップ保持部26aがターレット軸C回りの所定範囲Bに配置されている間、カム29とスイッチ31aとの接触状態が維持される。図示の例では、所定範囲Bは、ターレット軸方向から見て、ターレット軸Cを中心とする中心角で60°程度の範囲である。
また、カップ保持部26aがターレット軸C回りにおいて所定範囲B以外の部分に配置されている間は、カム29とスイッチ31aとは互いに非接触とされる。
このため、切替部31は、カップ保持部26aがターレット周方向の所定範囲Bに配置されたときに、第1エア噴射部27からエアを噴射させ、カップ保持部26aがターレット周方向の所定範囲B以外の部分に配置されたときに、第1エア噴射部27からのエアの噴射を停止させる。
カール部105の水切り処理を行わない場合は、カム29が、後退位置に配置される。特に図示しないが、カム29が後退位置に配置された状態では、ターレット26がターレット回転方向Tに回転しても、スイッチ31aの先端ローラがスイッチ接触面29aに接触することはなく、スイッチ31aの接点もOFFのままとされる。
図3及び図7に示すように、第2エア噴射部32は、ターレット26よりもターレット径方向の外側に配置されて、1つ設けられる。第2エア噴射部32には、図示しないエアコンプレッサ等のエア供給源から配管部材やホース部材等を介して、圧縮エアが供給される。第2エア噴射部32は、孔状のエア噴射口を有する。
第2エア噴射部32は、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢とされたカップPのカール部105に向けて、エアを噴射する。具体的に、第2エア噴射部32は、カップ保持部26aに保持されるカップPの、カップ周方向の全周のうち一部において、カール部105に向けてエアを噴射する。第2エア噴射部32は、ターレット径方向の内側かつ下側へ向けて、エアを噴射する。
本実施形態では上述したように、第1エア噴射部27が、カップ保持部26aに保持されるカップPのカール部105のうち、ターレット径方向の内側に位置する約半周の部分に向けてエアを噴射する。これに対し、第2エア噴射部32は、前記カール部105のうち、ターレット径方向の外側の端部に向けて、エアを噴射する。
具体的に、第2エア噴射部32は、センサ等の検出部33がカップPを検出したときに、カール部105に向けてエアを噴射する。検出部33は、第2エア噴射部32よりも反ターレット回転方向に位置しており、所定範囲Bに配置される(図6を参照)。具体的に、検出部33は、カップ保持部26aに保持されるカップPへ向けた第1エア噴射部27からのエアの噴射開始後に、カップPを検出する。このため、第2エア噴射部32は、第1エア噴射部27からのエアの噴射開始後に、カップ周方向の全周のうち一部において、カール部105に向けてエアを噴射するように構成される。
図3に示すように、ターレット26によってターレット回転方向Tに搬送されつつカール部105に水切り処理が施されたカップPは、カップ水切り装置20の後工程に設けられるカップ乾燥装置30へと、カップ水切り装置20から幅方向他方側(右側)へ向けて搬送方向Fに搬送される。
次に、カップ水切り装置20によってカップPを水切りするカップ水切り方法について、説明する。
本実施形態のカップ水切り方法は、表面エア噴射工程と、カール部エア噴射工程と、をこの順に備える。
表面エア噴射工程では、図4及び図5に示すように、外面水切りノズル17によりカップPの外面にエアを噴射し、内面水切りノズル18によりカップPの内面にエアを噴射することで、カップPの外面及び内面(つまりカップPの表面)に付着する洗浄液の液滴(水滴)を除去する。
カール部エア噴射工程では、図3、図6及び図7に示すように、第1エア噴射部27及び第2エア噴射部32によってカップPのカール部105にエアを噴射し、カール部105内に溜まった液滴を除去する。
具体的に、カール部エア噴射工程は、第1エア噴射工程と、第2エア噴射工程と、を備える。すなわち、本実施形態のカップ水切り方法は、第1エア噴射工程と、第2エア噴射工程と、を備える。
第1エア噴射工程では、第1エア噴射部27により、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢とされたカップPのカール部105に向けて、エアを噴射する。具体的に、第1エア噴射工程では、カップ保持部26aに保持されるカップPのカップ周方向の全周のうち一部(本実施形態では、ターレット径方向の外側の端部)を除く範囲において、カール部105に向けてエアを噴射する。
第2エア噴射工程では、第1エア噴射工程のエアの噴射開始後に、第2エア噴射部32により、カップ保持部26aに保持されるカップPのカップ周方向の前記一部において、カール部105に向けてエアを噴射する。
以上説明した本実施形態のカップ水切り装置20及びカップ水切り方法によれば、下記の作用効果が得られる。
すなわち、前工程のカップ洗浄装置10でのカップPの洗浄後に、胴部100の外側に突出するカール部105に洗浄液が溜まっていても、本実施形態のカップ水切り装置20及びカップ水切り方法によれば、第1エア噴射部27から噴射されるエア(第1エア噴射工程で噴射されるエア)によって、カール部105に溜まった洗浄液を吹き飛ばすことができる。
以上より本実施形態によれば、洗浄後のカップPを安定して水切りできる。
また本実施形態では、第1エア噴射部27が、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、カール部105に向けてエアを噴射する。
例えば、第1エア噴射部27がカップ周方向の全周にわたってカール部105にエアを噴射する場合と比べて、本実施形態の上記構成によれば、カール部105のカップ周方向の一部に、エア及び水滴が排出される経路(排出経路)を確保することができる。このため、より安定してカール部105の水切りを行うことができる。
また本実施形態では、第2エア噴射部32が、第1エア噴射部27からのエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、カール部105に向けてエアを噴射するように構成されている。
上記構成によれば、第1エア噴射部27からのエア噴射によりカール部105の水切りを開始し、カール部105のカップ周方向の前記一部(排出経路)に水滴が残っても、第2エア噴射部32からのエア噴射によって、この水滴を吹き飛ばすことができる。このため、カール部105の水切りをカップ周方向の全周にわたって安定して行うことができる。
また本実施形態では、第1エア噴射部27が、カップPのカップ周方向に沿って並ぶ複数の噴射孔27aを有する。
この場合、第1エア噴射部27からエアを噴射することで、カール部105の水切りがカップ周方向の広い範囲にわたって安定して行われる。
なお特に図示しないが、第1エア噴射部27は、カップPのカップ周方向に沿って延びる噴射スリットを有していてもよい。この場合も、上記同様の作用効果が得られる。
また本実施形態では、ターレット26が、カップPの胴部100を保持する凹状のカップ保持部26aを有しており、第1エア噴射部27は、カップ保持部26aに沿って配置される。
この場合、カップPがターレット26のカップ保持部26aに保持されて搬送されるときに、カップ保持部26aに設けられる第1エア噴射部27からカール部105にエアを噴射して、カール部105を水切りすることができる。カップPを搬送しつつ水切りできるため、カップPの生産効率が向上する。
また本実施形態では、第1エア噴射部27が複数設けられ、各第1エア噴射部27は、ターレット周方向に並ぶ複数のカップ保持部26aに、それぞれ配置される。
この場合、ターレット26によって複数のカップPを搬送しつつ、これらカップPの水切りを連続的に効率よく行える。
また本実施形態において、切替部31は、カップ保持部26aがターレット周方向の所定範囲Bに配置されたときに、第1エア噴射部27からエアを噴射させ、カップ保持部26aがターレット周方向の所定範囲B以外の部分に配置されたときに、第1エア噴射部27からのエアの噴射を停止させる。
この場合、カップPが、カップ保持部26aに保持されている間、すなわちターレット周方向の所定範囲Bに配置されている間は、第1エア噴射部27からエアを噴射してカール部105の水切りを行うことができる。また、カップ保持部26aがカップPを保持していないとき、すなわち、カップ保持部26aがターレット周方向の所定範囲B以外の部分に配置されている間は、第1エア噴射部27からのエアの噴射を停止できる。これにより、エアを無駄なく効率的に使用できる。
また、本実施形態のカップ水切り装置20は、カップPの外面にエアを噴射する外面水切りノズル17と、カップPの内面にエアを噴射する内面水切りノズル18と、を備える。
この場合、洗浄後のカップPの外面及び内面に付着する水滴を吹き飛ばして、後工程での乾燥工程等における処理を安定させることができる。また、カップPの表面に水滴の跡などが残ることを抑制でき、カップPの表面性状を良好に維持して、カップPの品質を安定して高めることができる。
また本実施形態では、外面水切りノズル17及び内面水切りノズル18が、第1、第2エア噴射部27,32よりもカップPの搬送方向Fの上流側に配置される。
この場合、例えば、外面水切りノズル17からのエア噴射によって、カップPの外面に付着した水滴がカール部105の内部に移動(流入)させられたとしても、外面水切りノズル17よりも搬送方向Fの下流側において、カール部105の水切りが行われるため、カップP全体を安定して水切りすることができる。
また本実施形態では、カップPの胴部100のうち搬送スクリュー23の溝部25aに対向する部分と、溝部25aとの間に、エアが通過可能な隙間が設けられている。
この場合、胴部100の外面のうち溝部25aに案内される部分に、外面水切りノズル17から噴射されるエアを通過させることができる。このため、溝部25aで胴部100を案内しつつ、胴部100の外面を安定して水切りできる。
また、本実施形態のカップ水切り方法は、第1エア噴射工程では、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、カール部105に向けてエアを噴射し、第1エア噴射工程のエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、カール部105に向けてエアを噴射する第2エア噴射工程をさらに備える。
この場合、第1エア噴射工程においては、カール部105のカップ周方向の一部に、エア及び水滴が排出される経路(排出経路)を確保することができる。このため、より安定してカール部105の水切りを行える。
また、第1エア噴射工程によってカール部105の水切りを開始し、カール部105のカップ周方向の前記一部(排出経路)に水滴が残っても、第2エア噴射工程において、この水滴を吹き飛ばすことができる。このため、カール部105の水切りをカップ周方向の全周にわたって安定して行うことができる。
本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
特に図示しないが、搬送スクリュー23の螺旋溝25が、螺旋溝25の内面から径方向内側に窪む凹部を有していてもよい。この凹部は、カップPの胴部100を案内する溝部25aに配置される。あるいは、螺旋溝25は、その内面のうち胴部100と対向する溝部25aに、立体模様を有していてもよい。立体模様には、例えば、エンボス加工(凸加工)やデボス加工(凹加工)等が含まれる。
上記構成によっても、胴部100の外面のうち溝部25aに案内される部分に、外面水切りノズル17から噴射されるエアを通過させることができる。このため、溝部25aで胴部100を案内しつつ、胴部100の外面を安定して水切りできる。
また、搬送スクリュー23の回転軸Oは、カップPの上下方向の中心と上下方向において同じ位置か、それよりも上側(底部110側)に配置されていてもよい。
ただし、前述の実施形態で説明したように、搬送スクリュー23の回転軸Oが、カップPの上下方向の中心よりも下側(開口端部100a側)に配置されていると、搬送されるカップPの搬送姿勢がより安定することから、好ましい。
また前述の実施形態では、下ガイド21が、カップPを搬送方向F(軸方向一方側)に移動するコンベア21aを有する例を挙げたが、これに限らない。すなわち、搬送スクリュー23の螺旋溝25のみによって、カップPを搬送方向Fに移動させる構成としてもよい。この場合、下ガイド21は、例えばシャフトやパイプ等により形成されて搬送方向Fに延びるレール等とされる。上記構成によれば、装置の構造をより簡素化できる。
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明のカップ水切り装置及びカップ水切り方法によれば、洗浄後のカップを安定して水切りできる。したがって、産業上の利用可能性を有する。
17…外面水切りノズル、18…内面水切りノズル、20…カップ水切り装置、26…ターレット、26a…カップ保持部、27…第1エア噴射部、32…第2エア噴射部、27a…噴射孔、31…切替部、100…胴部、100a…開口端部、105…カール部、110…底部、B…所定範囲、C…ターレット軸、P…カップ

Claims (10)

  1. テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを水切りするカップ水切り装置であって、
    前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢とされた前記カップの前記カール部に向けて、エアを噴射する第1エア噴射部を備える、
    カップ水切り装置。
  2. 前記第1エア噴射部は、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、前記カール部に向けてエアを噴射する、
    請求項1に記載のカップ水切り装置。
  3. 前記カール部に向けてエアを噴射する第2エア噴射部を備え、
    前記第2エア噴射部は、前記第1エア噴射部からのエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、前記カール部に向けてエアを噴射するように構成される、
    請求項2に記載のカップ水切り装置。
  4. 前記第1エア噴射部は、カップ周方向に沿って並ぶ複数の噴射孔、または、カップ周方向に沿って延びる噴射スリットを有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のカップ水切り装置。
  5. ターレット軸回りに回転するターレットを備え、
    前記ターレットは、前記ターレットの外周部に配置され、前記胴部を保持する凹状のカップ保持部を有し、
    前記第1エア噴射部は、前記カップ保持部に沿って配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のカップ水切り装置。
  6. 前記第1エア噴射部は、複数設けられ、
    各前記第1エア噴射部は、ターレット周方向に並ぶ複数の前記カップ保持部に、それぞれ配置される、
    請求項5に記載のカップ水切り装置。
  7. 前記第1エア噴射部からのエアの噴射と噴射停止とを切り替える切替部を備え、
    前記切替部は、
    前記カップ保持部がターレット周方向の所定範囲に配置されたときに、前記第1エア噴射部からエアを噴射させ、
    前記カップ保持部がターレット周方向の前記所定範囲以外の部分に配置されたときに、前記第1エア噴射部からのエアの噴射を停止させる、
    請求項5に記載のカップ水切り装置。
  8. 前記カップの外面にエアを噴射する外面水切りノズルと、
    前記カップの内面にエアを噴射する内面水切りノズルと、を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のカップ水切り装置。
  9. テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを水切りするカップ水切り方法であって、
    前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢とされた前記カップの前記カール部に向けて、エアを噴射する第1エア噴射工程を備える、
    カップ水切り方法。
  10. 前記第1エア噴射工程では、カップ周方向の全周のうち一部を除く範囲において、前記カール部に向けてエアを噴射し、
    前記第1エア噴射工程のエアの噴射開始後に、カップ周方向の前記一部において、前記カール部に向けてエアを噴射する第2エア噴射工程をさらに備える、
    請求項9に記載のカップ水切り方法。
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