JP2023177888A - カップ乾燥装置 - Google Patents

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孝之 南馬
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Abstract

【課題】洗浄後のカップを安定して乾燥できるカップ乾燥装置を提供する。【解決手段】テーパ状の胴部100と底部110とを備え、胴部100の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部105が形成された有底テーパ状のカップPを乾燥させるカップ乾燥装置30であって、胴部100の開口端部が下側を向く倒立姿勢でカップPを搬送方向Fに搬送する搬送部2と、搬送部2に搬送されるカップPに、カップ軸A回りに旋回する熱風Hを供給する旋回流供給部36と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、カップ乾燥装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載の缶洗浄装置が知られている。この缶洗浄装置は、搬送路のコンベア部上に、有底円筒状の缶が密集して配置される。複数の缶は、コンベア部によって搬送されつつ、洗浄及び乾燥される。また近年では、例えば特許文献2に記載されるような、胴部がテーパ状に形成された金属製カップへの需要がある。この種の金属製カップでは、飲み口となる胴部の開口端部に、唇を保護するためのカール部が形成されている。
特許第5103317号公報 特表2020-508874号公報
特許文献2のようなカップを洗浄後に乾燥しようとすると、下記の課題が生じる。
すなわち、カップを洗浄した後、胴部の開口端部が上側を向く正立姿勢でカップを搬送しつつ乾燥させると、カップの搬送姿勢が不安定になり、カップが倒れるおそれがある。また、胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢でカップを搬送しつつ乾燥させると、カール部内に残った液滴(水滴)などが十分に除去されないおそれがある。
本発明は、洗浄後のカップを安定して乾燥できるカップ乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明の態様1は、テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを乾燥させるカップ乾燥装置であって、前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢で前記カップを搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部に搬送される前記カップに、カップ軸回りに旋回する熱風を供給する旋回流供給部と、を備える。
本発明のカップ乾燥装置によれば、搬送部が、胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢でカップを搬送するため、カップの搬送姿勢が安定し、乾燥中にカップが倒れることを抑制できる。また、旋回流供給部が、カップの周囲を旋回する熱風(旋回流)をカップに供給するため、この旋回流がカップの外周面及びカール部に沿うようにカップ周方向に流れる。これにより、カール部内に残った液滴や水分等の乾燥が促進され、カップの外周面は勿論のこと、カール部内まで十分に乾燥させることができる。
以上より本発明によれば、洗浄後のカップを安定して搬送しつつ、安定して乾燥することができる。
本発明の態様2において、前記搬送部は、前記胴部の開口端部を下側から支持する下コンベアと、前記底部を上側から押さえる上コンベアと、を有し、前記上コンベアは、前記搬送方向において、少なくとも前記旋回流供給部が設けられる範囲に配置される、態様1に記載のカップ乾燥装置としてもよい。
この場合、カップ乾燥装置のうち、搬送方向において旋回流供給部が設けられる範囲(旋回流エリア)で、旋回流によってカップを動かそうとする力が作用しても、カップが下コンベアと上コンベアとの間で上下方向から挟持されているため、カップの搬送姿勢が不安定になるようなことが抑制される。このため、本発明による作用効果が安定して奏功される。また、より強い風量の旋回流をカップに供給することが可能となり、より効果的に乾燥を促すことができる。
本発明の態様3において、前記下コンベアは、通気性を有する材料により形成される、態様2に記載のカップ乾燥装置としてもよい。
この場合、下コンベアは、通気性を有する例えば布製等である。下コンベアの網目などを通して、カップの内部に熱風や加熱された空気を供給することができるため、カップの内面の乾燥についても促進することができる。なお、胴部がテーパ状とされたカップでは、カップ内面に付着した液滴等が流れやすいため、カップ乾燥装置の前工程において、カップ内面の水切りは十分になされており、例えば下コンベアを通して供給される熱風等の風量が微弱であっても、カップ内面を十分に乾燥させることが可能である。
本発明の前記態様のカップ乾燥装置によれば、洗浄後のカップを安定して乾燥できる。
図1は、本実施形態のカップを示す側面図(半断面図)である。 図2は、本実施形態のカップ洗浄乾燥システムを示す上面図である。 図3は、本実施形態のカップ乾燥装置の概略構成を示す側面図である。 図4は、本実施形態のカップ乾燥装置の一部を示す上面図である。
本発明の一実施形態のカップ洗浄乾燥システム1、及びこれが備えるカップ乾燥装置30について、図1~図4を参照して説明する。なお本明細書では、カップ洗浄乾燥システム1を単にシステムと呼んだり、カップ乾燥装置30を単に装置と呼んだりする場合がある。
カップ洗浄乾燥システム1は、図1に示すような有底テーパ状のカップPを、洗浄、水切り及び乾燥するシステムである。カップPは、金属製であり、具体的には、アルミニウム製やアルミニウム合金製等である。カップPは、単一の部材により一体に形成されている。
カップPは、カップ洗浄乾燥システム1よりも前工程に設けられる図示しないボトルネッカー等のカップ製造装置(缶製造装置)において、所定のカップ形状に成形される。
詳しくは、カップ製造装置は、図示しない有底筒状のDI缶(中間成形体の缶)に対して、ダイ加工及び回転加工を含む複数種類の成形加工を施すことにより、所定形状のカップPを製造する。なお前記DI缶は、カップ製造装置よりも前工程において、アルミニウム製やアルミニウム合金製等の板材から打ち抜いた円板状のブランクに、カッピング工程(絞り工程)、DI工程(絞りしごき工程)、トリミング工程、印刷工程、塗装工程等を施すことにより、有底円筒状に形成されている。
まず、図1を参照して、カップPについて説明する。
本実施形態では、カップPの中心軸をカップ軸Aと呼ぶ。カップPは、テーパ状の胴部100と、底部110と、を備える。カップPは、胴部100の開口端部100aの直径寸法が最も大きくされている。本実施形態では、開口端部100a(の後述するカール部105)の外径寸法が、例えばφ86mm程度である。また、開口端部100aの内径寸法は、例えばφ80mm程度である。
また本実施形態では、カップPのカップ軸Aに沿う高さ寸法(カップ高さ寸法)が、例えば、146mm程度である。なお、特に図示しないが、本実施形態の変形例のカップPでは、カップ高さ寸法が、例えば、116mm程度や85mm程度とされていてもよい。
本実施形態では、カップ軸Aが延びる方向をカップ軸方向と呼ぶ。カップ軸方向のうち、底部110から胴部100の開口端部100aへ向かう方向を開口側と呼び、開口端部100aから底部110へ向かう方向を底部側と呼ぶ。
カップ軸Aと直交する方向をカップ径方向と呼ぶ。カップ径方向のうち、カップ軸Aに近づく方向をカップ径方向の内側と呼び、カップ軸Aから離れる方向をカップ径方向の外側と呼ぶ。
カップ軸A回りに周回する方向をカップ周方向と呼ぶ。
胴部100は、カップ軸Aを中心とする略テーパ筒状である。胴部100は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い直径寸法が大きくなる(拡径する)。
胴部100は、底部側円筒部101と、底部側段部102と、開口側円筒部103と、開口側段部104と、カール部105と、テーパ部106と、を有する。
底部側円筒部101は、胴部100のうちカップ軸方向の底部側の端部に配置される。底部側円筒部101は、カップ軸Aを中心とする円筒状である。底部側円筒部101は、胴部100において最も小径とされている。底部側円筒部101の外径寸法は、例えば、φ66mm程度である。
底部側段部102は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。底部側段部102は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。底部側段部102は、底部側円筒部101のカップ軸方向の開口側に隣り合って配置される。底部側段部102は、底部側円筒部101のカップ軸方向の開口側の端部に接続する。
開口側円筒部103は、胴部100の開口端部100aに配置される。開口側円筒部103は、カップ軸Aを中心とする円筒状である。開口側円筒部103の直径寸法は、底部側円筒部101の直径寸法よりも大きい。
開口側段部104は、胴部100の開口端部100aに配置される。開口側段部104は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。開口側段部104は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。開口側段部104は、開口側円筒部103のカップ軸方向の底部側に隣り合って配置される。開口側段部104は、開口側円筒部103のカップ軸方向の底部側の端部に接続する。
カール部105は、胴部100の開口端部100aに配置される。カール部105は、開口端部100aに、カップ径方向の外側に突出して形成されている。カール部105は、カップ軸Aを中心とする円環状である。カール部105は、カップ周方向の全周にわたって延びている。カール部105は、胴部100において最も大径とされている。カール部105は、そのカップ径方向の内端部が、開口側円筒部103のカップ軸方向の開口側の端部に接続される。
具体的に、カール部105は、開口端部100aにおけるカップ軸方向の開口側の端縁からカップ径方向の外側に向けて突出し、カップ軸方向の底部側からカップ径方向の内側に向けて折り返されている。カール部105は、カップ軸Aに沿う縦断面の形状が、略円形リング状をなす。カール部105は、その縦断面に表される円形リング形状のうち、カップ径方向の内端部に位置する円周の一部が開口されており、この開口部分を通して、カール部105の内部と外部とは連通している。
カール部105の幅寸法(カップ径方向の寸法)は、例えば、3~5mm程度である。カール部105の高さ寸法(カップ軸方向の寸法)は、例えば、2~4mm程度である。開口側円筒部103の外周面と、カール部105との間に設けられる隙間の寸法は、例えば、1~2mm程度である。
テーパ部106は、胴部100のうちカップ軸方向の両端部間に位置する中間部分に配置される。テーパ部106は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。テーパ部106は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径する。テーパ部106は、カップ軸方向において、底部側段部102と開口側段部104との間に配置される。テーパ部106のカップ軸方向の底部側の端部は、底部側段部102のカップ軸方向の開口側の端部と接続される。テーパ部106のカップ軸方向の開口側の端部は、開口側段部104のカップ軸方向の底部側の端部と接続される。
本実施形態では、テーパ部106のカップ軸方向に沿う単位長さあたりのカップ径方向へ向けた変位量(つまりカップ軸Aに対する傾き)が、底部側段部102の前記変位量及び開口側段部104の前記変位量よりも小さい。テーパ部106のカップ軸方向の寸法は、底部側円筒部101、底部側段部102、開口側円筒部103、開口側段部104及びカール部105の各カップ軸方向の寸法よりも、大きい。胴部100の開口端部100aに配置される開口側段部104、開口側円筒部103及びカール部105は、テーパ部106よりもカップ径方向の外側に突出する。
底部110は、カップ軸Aを中心とする略円板状である。
底部110は、カップ軸方向の開口側へ向けて膨出するドーム部111と、ドーム部111の外周部に連なり、カップ軸方向の底部側へ向けて突出しカップ周方向に延びる環状凸部(リム部)112と、を有する。
環状凸部112は、カップ軸Aを中心とする円形リング状である。環状凸部112は、ドーム部111のカップ径方向の外側に隣り合って配置される。環状凸部112は、胴部100のカップ軸方向の底部側に隣り合って配置される。
環状凸部112は、接地部(ノーズ部)115と、内周壁(カウンターシンク)113と、外周壁(ヒール部)114と、を有する。
接地部115は、環状凸部112のうち最もカップ軸方向の底部側に位置する部分である。接地部115は、カップPが正立姿勢(胴部100の開口端部100aが鉛直方向の上側を向く姿勢)でテーブル上面等の載置面に載置されたときに、載置面と接触する。接地部115の直径寸法すなわち接地径は、例えば、φ55mm程度である。
内周壁113は、接地部115のカップ径方向の内側に隣り合って配置される。内周壁113は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。具体的に、内周壁113は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い縮径するテーパ状である。内周壁113のカップ軸方向の開口側の端部は、ドーム部111のカップ径方向の外側の端部と接続される。
外周壁114は、接地部115のカップ径方向の外側に隣り合って配置される。外周壁114は、カップ軸Aを中心とするテーパ筒状である。具体的に、外周壁114は、カップ軸方向の開口側へ向かうに従い拡径するテーパ状である。外周壁114のカップ軸方向の開口側の端部は、胴部100のカップ軸方向の底部側の端部と接続される。すなわち、外周壁114は、底部側円筒部101のカップ軸方向の底部側の端部に接続される。
次に、カップ洗浄乾燥システム1について、説明する。
図2に示すように、カップ洗浄乾燥システム1は、複数のカップPを搬送方向Fに搬送する搬送部2と、搬送部2に搬送されるカップPに水等の洗浄液を噴射し、カップPを洗浄するカップ洗浄装置10と、カップ洗浄装置10よりも搬送方向Fの下流側に配置され、搬送部2に搬送されるカップPにエアを噴射し、カップPを水切りするカップ水切り装置20と、カップ水切り装置20よりも搬送方向Fの下流側に配置され、搬送部2に搬送されるカップPに熱風を供給し、カップPを乾燥するカップ乾燥装置30と、カップ乾燥装置30よりも搬送方向Fの下流側に配置され、カップPを複数積み重ねて移送するカップスタック装置40と、を備える。
搬送部2は、カップ洗浄装置10、カップ水切り装置20、カップ乾燥装置30及びカップスタック装置40にわたって延びて設けられている。本実施形態では搬送部2が、カップ洗浄装置10、カップ水切り装置20及びカップ乾燥装置30にわたって、複数のカップPを、胴部100の開口端部100aが鉛直方向の下側を向く倒立姿勢で搬送方向Fに搬送する。また搬送部2は、複数のカップPを、単列(一列)で搬送する。
図3及び図4に示すように、カップ乾燥装置30は、搬送部2に搬送されるカップPに熱風Hを供給し、カップPを乾燥させる。本実施形態のカップ乾燥装置30の乾燥処理能力は、例えば、100~150cpmである。なお「cpm」とは、装置の1分間あたりの処理缶数(本実施形態では乾燥缶数)を表す単位である。
カップ乾燥装置30の前工程には、カップ洗浄装置10及びカップ水切り装置20が設けられている(図2を参照)。カップ洗浄装置10では、カップPを倒立姿勢として搬送しつつ、カップPの外面及び内面等に水などの洗浄液を噴射して洗浄を行う。この洗浄の後、カップPの外面及び内面等には、洗浄液の液滴(水滴)が付着している。カップ水切り装置20では、カップPを倒立姿勢のまま搬送しつつ、カップPの外面及び内面等に付着した液滴をエアによって吹き飛ばす。カップ乾燥装置30では、水切り処理後のカップPに残留した水分等を乾燥させて除去する。
具体的に、洗浄及び水切り処理の後、胴部100の外側に突出するカール部105内には、洗浄液の液滴等が残る場合がある。カップ乾燥装置30は、カップPの外面及び内面のほか、カール部105に残った液滴を熱風Hにより乾燥及び蒸発させて、除去する。
図3及び図4に示すように、カップ乾燥装置30は、装置筐体35と、搬送部2と、旋回流供給部36と、図示しない対流部と、図示しない制御部と、を備える。搬送部2は、搬送方向Fに沿って延びる。
ここで、カップ乾燥装置30における「方向の定義」について説明する。
本実施形態のカップ乾燥装置30の説明では、図4に示すように、装置を上側から見た上面視で、搬送方向Fと直交する方向を、幅方向と呼ぶ。幅方向は、左右方向と言い換えてもよい。装置を搬送方向Fの上流側から見て、幅方向一方側は、左側に相当し、幅方向他方側は、右側に相当する。
また、搬送方向Fは、前後方向と言い換えてもよい。この場合、搬送方向Fの下流側は前側に相当し、搬送方向Fの上流側は後側に相当する。
また、各図に示すZ軸方向は、鉛直方向すなわち上下方向を表している。各図において、+Z側は上側に相当し、-Z側は下側に相当する。
図3に示すように、装置筐体35は、搬送方向Fに延びる例えば直方体状の箱体である。なお、装置筐体35は、搬送方向Fに延びる円筒状や多角形筒状などの筒体であってもよい。
装置筐体35は、予熱エリア35Aと、旋回流エリア35Bと、図示しない加熱手段と、上流側開口部37と、下流側開口部38と、を有する。
予熱エリア35Aは、装置筐体35のうち搬送方向Fの上流側部分に位置する。
旋回流エリア35Bは、装置筐体35のうち搬送方向Fの下流側部分に位置する。旋回流エリア35Bは、予熱エリア35Aの搬送方向Fの下流側に、予熱エリア35Aと隣り合って配置される。
すなわち、カップ乾燥装置30は、予熱エリア35Aと、予熱エリア35Aよりも搬送方向Fの下流側に配置される旋回流エリア35Bと、を有する。
予熱エリア35Aは、カップPを旋回流エリア35Bよりも前に予備加熱(予備乾燥)する領域であり、旋回流エリア35Bは、カップPを本加熱(本乾燥)する領域である。具体的に、本実施形態では、予熱エリア35Aにおける温度(設定温度)及び風速に比べて、旋回流エリア35Bにおける温度(設定温度)及び風速が大きくされている。ただしこれに限らず、旋回流エリア35Bの温度については、予熱エリア35Aの温度と同じかそれ以下であってもよい。
加熱手段は、例えばヒータやバーナ等であり、本実施形態ではヒータである。加熱手段は、例えば、装置筐体35の内部に配置される。加熱手段は、複数設けられる。複数の加熱手段のうち少なくとも1つは、予熱エリア35Aに配置される。複数の加熱手段のうち前記1つとは別の少なくとも1つは、旋回流エリア35Bに配置される。各加熱手段によって、予熱エリア35Aと旋回流エリア35Bがそれぞれ加熱される。ただしこれに限らず、1つの加熱手段によって、予熱エリア35A及び旋回流エリア35Bが両方とも加熱されるように構成されていてもよい。
予熱エリア35Aには、図示しない温度センサが配置されている。予熱エリア35Aの温度は、この温度センサ、加熱手段及び制御部等により制御される。予熱エリア35Aの温度(設定温度)は、例えば、150~230℃の間で適宜変更可能である。また、予熱エリア35Aの風速範囲は、例えば、0~5m/sである。
なお、予熱エリア35Aにおいて、加熱手段として赤外線を放射する方式のヒータを用いることにより、例えば無風の場合であっても、カップPを予熱(予備加熱)する効果が安定して得られやすい。
旋回流エリア35Bには、図示しない温度センサが配置されている。旋回流エリア35Bの温度は、この温度センサ、加熱手段及び制御部等により制御される。旋回流エリア35Bの温度(設定温度)は、例えば、180~250℃の間で適宜変更可能である。また、旋回流エリア35Bの風速範囲は、例えば、5~20m/sである。
上流側開口部37は、装置筐体35の搬送方向Fの上流側の端部に配置される。上流側開口部37は、装置筐体35の後端部に位置する後壁35aを前後方向(搬送方向F)に貫通して設けられる。上流側開口部37は、カップPを搬送方向Fに通過可能な開口形状とされており、具体的には、例えば四角形孔状等に形成されている。
下流側開口部38は、装置筐体35の搬送方向Fの下流側の端部に配置される。下流側開口部38は、装置筐体35の前端部に位置する前壁35bを前後方向(搬送方向F)に貫通して設けられる。下流側開口部38は、カップPを搬送方向Fに通過可能な開口形状とされており、具体的には、例えば四角形孔状等に形成されている。
搬送部2は、装置筐体35を搬送方向Fに貫通して設けられる。搬送部2は、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢でカップPを搬送方向Fに搬送する。搬送部2は、装置筐体35の外部から上流側開口部37を通して装置筐体35の内部にカップPを移送し、予熱エリア35A及び旋回流エリア35Bの順にカップPを通過させ、装置筐体35の内部から下流側開口部38を通して装置筐体35の外部にカップPを移送する。
搬送部2によって搬送されるカップPが、装置筐体35の内部を通過する時間(すなわちカップPの乾燥時間)は、例えば、10秒以上30秒以下である。
搬送部2は、下コンベア2aと、上コンベア2bと、を有する。
下コンベア2aは、搬送方向Fに沿って延び、胴部100の開口端部100aを下側から支持する。下コンベア2aは、予熱エリア35A及び旋回流エリア35Bにわたって配置される。下コンベア2aは、装置筐体35を搬送方向Fに貫通して設けられている。具体的に、下コンベア2aは、装置筐体35よりも搬送方向Fの上流側に突出する部分と、装置筐体35の内部に配置される部分と、装置筐体35よりも搬送方向Fの下流側に突出する部分と、を有する。
下コンベア2aは、例えば、耐熱性を有する布製等である。下コンベア2aは、通気性を有する材料により形成される。
上コンベア2bは、搬送方向Fに沿って延び、カップPの底部110を上側から押さえる。すなわち、カップPは、下コンベア2aと上コンベア2bとの間で上下方向から挟まれるように保持された状態で搬送される。上コンベア2bがカップPを搬送方向Fに搬送するスピード(搬送速度)は、下コンベア2aがカップPを搬送方向Fに搬送するスピードと同じである。
上コンベア2bは、少なくとも旋回流エリア35Bに配置される。本実施形態では上コンベア2bが、旋回流エリア35Bに配置される部分と、装置筐体35よりも搬送方向Fの下流側に突出する部分と、を有する。
上コンベア2bは、例えば、耐熱性を有する布製等である。上コンベア2bは、通気性を有する材料により形成される。
図3及び図4に示すように、旋回流供給部36は、旋回流エリア35Bに配置される。このため、上述の上コンベア2bは、搬送方向Fにおいて、少なくとも旋回流供給部36が設けられる範囲(つまり旋回流エリア35B)に配置される。なお図3においては、旋回流供給部36の図示を省略している。
図4に示すように、旋回流供給部36は、搬送部2に搬送されるカップPに、カップ軸A回りに旋回する熱風Hを供給する。なお、上記「熱風H」とは、例えば、180℃以上250℃以下のエアの流れ(風)を指す。また、熱風Hは、加熱旋回流Hなどと言い換えてもよい。
旋回流供給部36は、例えばノズルや整流板等であり、本実施形態ではノズルである。旋回流供給部36には、図示しないファン等により、加熱された空気が供給される。旋回流供給部36は、装置筐体35の内部の加熱された空気(加熱空気)、または装置筐体35の外部から供給される加熱された空気を、搬送部2によって搬送されるカップPに向けて噴射する。
旋回流供給部36は、装置筐体35の内部に複数設けられる。複数の旋回流供給部36は、搬送部2の幅方向一方側(左側)に配置されて搬送方向F(前後方向)に並ぶ複数の一方側ノズル(左側ノズル)36Aと、搬送部2の幅方向他方側(右側)に配置されて搬送方向F(前後方向)に並ぶ複数の他方側ノズル(右側ノズル)36Bと、を含む。
本実施形態では一方側ノズル36Aが、搬送方向Fに互いに間隔をあけて一対設けられる。
一対の一方側ノズル36Aのうち、搬送方向Fの下流側に位置する前側の一方側ノズル36Aは、幅方向他方側(右側)へ向かうに従い搬送方向Fの上流側(後側)へ向けて熱風Hを噴射する。
一対の一方側ノズル36Aのうち、搬送方向Fの上流側に位置する後側の一方側ノズル36Aは、幅方向他方側(右側)へ向かうに従い搬送方向Fの下流側(前側)へ向けて熱風Hを噴射する。
また、本実施形態では他方側ノズル36Bが、搬送方向Fに互いに間隔をあけて一対設けられる。
一対の他方側ノズル36Bのうち、搬送方向Fの下流側に位置する前側の他方側ノズル36Bは、幅方向一方側(左側)へ向かうに従い搬送方向Fの上流側(後側)へ向けて熱風Hを噴射する。
一対の他方側ノズル36Bのうち、搬送方向Fの上流側に位置する後側の他方側ノズル36Bは、幅方向一方側(左側)へ向かうに従い搬送方向Fの下流側(前側)へ向けて熱風Hを噴射する。
特に図示しないが、対流部は、例えばファン等である。対流部は、装置筐体35の内部の加熱された空気を対流させ、循環させる。対流部は、装置筐体35の内部に1つのみ設けられてもよいし、あるいは、予熱エリア35A及び旋回流エリア35Bにそれぞれ(つまり複数)設けられていてもよい。
特に図示しないが、制御部は、予熱エリア35Aの温度(加熱温度)、旋回流エリア35Bの温度(加熱温度)、旋回流供給部36の風量(風力)、対流部の風量(風力)、及び搬送部2の搬送速度(コンベア速度)等を制御する。また制御部によって、予熱エリア35Aの温度、旋回流エリア35Bの温度、旋回流供給部36の風量、対流部の風量、及び搬送部2の搬送速度等が調整可能である。
以上説明した本実施形態のカップ乾燥装置30によれば、搬送部2が、胴部100の開口端部100aが下側を向く倒立姿勢でカップPを搬送するため、カップPの搬送姿勢が安定し、乾燥中にカップPが倒れることを抑制できる。また、旋回流供給部36が、カップPの周囲を旋回する熱風H(旋回流)をカップPに供給するため、この旋回流がカップPの外周面及びカール部105に沿うようにカップ周方向に流れる。これにより、カール部105内に残った液滴や水分等の乾燥が促進され、カップPの外周面は勿論のこと、カール部105内まで十分に乾燥させることができる。
以上より本実施形態によれば、洗浄後のカップPを安定して搬送しつつ、安定して乾燥することができる。
また本実施形態では、搬送部2が、胴部100の開口端部100aを下側から支持する下コンベア2aと、底部110を上側から押さえる上コンベア2bと、を有しており、上コンベア2bは、搬送方向Fにおいて、少なくとも旋回流供給部36が設けられる範囲に配置される。
この場合、カップ乾燥装置30のうち、搬送方向Fにおいて旋回流供給部36が設けられる範囲(旋回流エリア35B)で、旋回流によってカップPを動かそうとする力が作用しても、カップPが下コンベア2aと上コンベア2bとの間で上下方向から挟持されているため、カップPの搬送姿勢が不安定になるようなことが抑制される。このため、本実施形態による作用効果が安定して奏功される。また、より強い風量の旋回流をカップPに供給することが可能となり、より効果的に乾燥を促すことができる。
また本実施形態では、搬送部2のうち少なくとも下コンベア2aが、通気性を有する材料により形成される。
この場合、下コンベア2aの網目などを通して、カップPの内部に熱風Hや加熱された空気を供給することができるため、カップPの内面の乾燥についても促進することができる。なお、胴部100がテーパ状とされたカップPでは、カップPの内面に付着した液滴等が流れやすいため、カップ乾燥装置30の前工程において、カップP内面の水切りは十分になされており、例えば下コンベア2aを通して供給される熱風H等の風量が微弱であっても、カップPの内面を十分に乾燥させることが可能である。
また本実施形態では、搬送部2が、カップPを単列(一列)で搬送方向Fに搬送する。
この場合、装置筐体35の上流側開口部37の開口面積及び下流側開口部38の開口面積を、それぞれ小さく抑えることができる。このため、装置筐体35の内部空間の加熱効率が安定して高められる。また、上流側開口部37及び下流側開口部38から装置筐体35の外部に漏れ出る熱気を少なく抑えて、装置周囲の作業環境を快適に維持することができる。
本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、一方側ノズル36Aが搬送方向Fに並んで一対設けられ、他方側ノズル36Bが搬送方向Fに並んで一対設けられる例を挙げたが、これに限らない。一方側ノズル36Aは、搬送方向Fに並んで3つ以上設けられていてもよい。また、他方側ノズル36Bは、搬送方向Fに並んで3つ以上設けられていてもよい。
また、複数のノズル(旋回流供給部)36が、下コンベア2aと上コンベア2bとの間で1つの旋回流を形成するように設けられていてもよいし、あるいは、複数のノズル36が、下コンベア2aと上コンベア2bとの間で搬送方向Fに並ぶ複数の旋回流を形成するように設けられていてもよい。
また、旋回流供給部36からカップPに供給される熱風Hは、カップ周方向に旋回しつつ、下側へ向けて流れることがより好ましい。すなわち、旋回流供給部36は、水平方向へ向かうに従い鉛直方向の下側へ向けて、カップPの外周面に熱風Hを供給することがより好ましい。この場合、カール部105内により熱風Hが入り込みやすくなり、カール部105の乾燥がさらに促進される。
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明のカップ乾燥装置によれば、洗浄後のカップを安定して乾燥できる。したがって、産業上の利用可能性を有する。
2…搬送部、2a…下コンベア、2b…上コンベア、30…カップ乾燥装置、36…旋回流供給部、100…胴部、100a…開口端部、105…カール部、110…底部、A…カップ軸、F…搬送方向、H…熱風、P…カップ

Claims (3)

  1. テーパ状の胴部と底部とを備え、前記胴部の開口端部にカップ径方向の外側に突出するカール部が形成された有底テーパ状のカップを乾燥させるカップ乾燥装置であって、
    前記胴部の開口端部が下側を向く倒立姿勢で前記カップを搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部に搬送される前記カップに、カップ軸回りに旋回する熱風を供給する旋回流供給部と、を備える、
    カップ乾燥装置。
  2. 前記搬送部は、
    前記胴部の開口端部を下側から支持する下コンベアと、
    前記底部を上側から押さえる上コンベアと、を有し、
    前記上コンベアは、前記搬送方向において、少なくとも前記旋回流供給部が設けられる範囲に配置される、
    請求項1に記載のカップ乾燥装置。
  3. 前記下コンベアは、通気性を有する材料により形成される、
    請求項2に記載のカップ乾燥装置。
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