JP2023175143A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】おもて面電極、めっき膜の局所的な腐食を抑制することができ、信頼性の高い半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、半導体基体18と、半導体基体18の表面に設けられた第1電極12と、第1電極12の端部を覆う保護膜24と、保護膜24の開口部において、第1電極12上に設けられた第2電極20と、第2電極20上に設けられた金属板とを備える。第2電極20の最表面S1の半導体基体18からの高さh1+h2は保護膜24の最表面S2の半導体基体18からの高さh3より高い。【選択図】図2A

Description

この発明は、半導体装置に関する。
パワー半導体モジュールは、1つまたは複数の半導体装置を内蔵して、直流と交流の変換、直流同士、または交流同士の電圧電流変換接続の一部または全体を構成し、かつ、半導体装置と積層基板または金属基板との間が電気的に絶縁された構造を持つパワー半導体デバイスである。パワー半導体モジュールは、産業用途としてエレベータなどのモータ駆動制御インバータなどに使われている。さらに近年では、車載用モータ駆動制御インバータに広く用いられるようになっている。車載用インバータでは、燃費向上のため小型・軽量化や、エンジンルーム内の駆動用モータ近傍に配置されることから、高温動作での長期信頼性が求められる。
パワー半導体モジュールに採用される半導体装置には、例えばSi(珪素)あるいはSiC(炭化珪素)を基材とする半導体素子が使用されることが多い。図5は、従来の半導体装置の構造を示す上面図である。図5に示すように、半導体装置150には、オン状態のときに電流が流れる活性領域140と、活性領域140の周囲を囲んで耐圧を保持するエッジ終端領域141からなり、活性領域140には、例えば、Al(アルミニウム)からなるおもて面電極(不図示)およびゲート電極パッド122が設けられている。半導体装置150は、例えば、半導体基板上にMOSゲート(金属-酸化膜-半導体からなる絶縁ゲート)構造(素子構造)が形成されている半導体素子である。
半導体素子のおもて面電極周囲には、半導体素子内部へのイオンの拡散を防止し、半導体素子を絶縁するための保護膜として、おもて面電極上にポリイミド膜(パッシベーション膜)124が成膜されている。従来、保護膜として、SiN(窒化シリコン)膜、無機材料が使用されているが、有機材料であるポリイミド膜124が多く使用されている。ポリイミド膜124は、スピンコート法やインクジェット法などの湿式方式で成膜が行われ、無機材料の成膜よりもポリイミド膜124の成膜は簡易であるという効果がある。
また、リードフレーム配線125をおもて面電極にはんだ(不図示)で接合しやすくするために、ポリイミド膜124の開口部にNi(ニッケル)等のめっき膜120が設けられる。ポリイミド膜124は、めっき膜120をめっき法でNi等を形成する際、めっき膜120がおもて面電極上に選択的に析出するよう、マスクとしての機能を有する。めっき膜120は、ポリイミド膜の端部121で、ポリイミド膜124上に一部が重なっている。
図6は、従来の半導体装置の他の構造を示す上面図である。従来の半導体装置150の他の構造では、半導体装置の信頼性をさらに向上させるために、メイン半導体素子と同一の半導体基板に、電流センス部(不図示)、温度センス部(不図示)および過電圧保護部(不図示)等の高機能領域を配置する半導体装置が提案されている。このような高機能領域を配置する場合、図6に示すように、高機能領域の電極パッドである信号電極パッド123が活性領域140内に配置される。
おもて面電極上のポリイミド膜の端部121の形状を平面視において外側へ膨らむ凸形状の部分を含むようにして、この部分のR(曲率半径)を200μm以上とする方法が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。これにより、応力が緩和されて、おもて面電極上のポリイミド膜124の開口部に形成されるめっき膜120と、ポリイミド膜124との密着性が向上し、Alからなるおもて面電極とNiからなるめっき膜120との電極腐食を抑制できる。
また、パワーMOSFETの集積回路部において、パッシベーション層より厚いニッケルめっき膜(金属ストラップ層)を設けることより、バスの抵抗を大幅に減少させる方法が公知である(例えば、下記特許文献2参照)。
特許第6906681号公報 特開平8-264785号公報
ここで、図7は、従来の半導体装置の構造を示す断面図である。図7は、図5および図6のb-b’部分の断面を示している。図7に示すように、めっき膜120の最表面の半導体基体118からの高さ(めっき膜120の高さh11とおもて面電極112の高さh12の和)が、ポリイミド膜124の最表面の半導体基体118からの高さ(ポリイミド膜124の高さh13)より低くなっている(h11+h12<h13)。このようにすることで、ポリイミド膜124の開口部でめっき膜120とおもて面電極112との密着性を向上させている。
しかしながら、上述した従来の構造では、ポリイミド膜の端部121にてめっき膜120の厚さh11にばらつきが発生する。特に、図6の従来の半導体装置の他の構造のように、信号電極パッド123を配置すると、ポリイミド膜の端部121でRが大きい部分が生じ、この部分でばらつきの差が大きくなる。この場合、はんだ接合を行う際に、溶融はんだの流れが生じ、はんだ厚さの局部ばらつきが発生して、その箇所で熱集中が発生する。このため、めっき膜120とポリイミド膜124との密着性が弱くなる部分ができ、この部分のめっき膜120とポリイミド膜124との境界に空隙が発生し、この空隙部分より、Alからなるおもて面電極112、Niからなるめっき膜120が局所的に腐食し、信頼性が低下するという課題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、おもて面電極、めっき膜の局所的な腐食を抑制することができ、信頼性の高い半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体基体の表面に第1電極が設けられる。前記第1電極の端部を覆う保護膜が設けられる。前記保護膜の開口部において、前記第1電極上に第2電極が設けられる。前記第2電極上に金属板が設けられる。前記第2電極の最表面の前記半導体基体からの高さは、前記保護膜の最表面の前記半導体基体からの高さより高い。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2電極の最表面の前記半導体基体からの高さは、前記保護膜の最表面の前記半導体基体からの高さより1μm以上10μm高いことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記金属板上にリードフレーム配線が設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2電極は複数設けられており、前記金属板は複数の前記第2電極を電気的に接続することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記金属板は、前記半導体基体、前記第1電極、前記保護膜および前記第2電極を有する複数の半導体チップの前記第2電極を電気的に接続することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記複数の半導体チップは、IGBTとダイオードであることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記複数の半導体チップは、複数のMOSFETであることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、ゲート電極をさらに備え、前記ゲート電極に前記第2電極が設けられることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記金属板は、水冷されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1電極は、アルミニウムを含む合金であり、前記第2電極は、ニッケルを含む合金であり、前記保護膜は、ポリイミド膜であることを特徴とする。
上述した発明によれば、めっき膜(第2電極)の最表面の半導体基体からの高さを、ポリイミド膜(保護膜)の最表面の半導体基体からの高さより高くしているため、半導体チップ内部にて分断されためっき膜を、めっき膜上に金属板を設けることで電気的に接続することが可能になり、この上にリードフレーム配線を構成できる。これにより、おもて面電極、めっき膜の局所的な腐食を抑制することができる。また、リードフレーム配線の面積を従来構造より5倍以上にすることができ、この金属板によりチップの表面からの放熱を従来構造より10倍以上に改善することができる。このため、半導体装置の寿命を大幅に改善することができる。
本発明にかかる半導体装置によれば、おもて面電極、めっき膜の局所的な腐食を抑制することができ、信頼性が高い。
実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す上面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の他の構造を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の半導体基体の構造を示す断面図である。 従来の半導体装置の構造を示す上面図である。 従来の半導体装置の他の構造を示す上面図である。 従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および-は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本明細書では、ミラー指数の表記において、“-”はその直後の指数につくバーを意味しており、指数の前に“-”を付けることで負の指数をあらわしている。そして、同じまたは同等との記載は製造におけるばらつきを考慮して5%以内まで含むとするのがよい。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す上面図である。図1に示す実施の形態にかかる半導体装置50は、オン状態で半導体基板の深さ方向にドリフト電流が流れる縦型半導体素子であってよい。
半導体装置50は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属-酸化膜-半導体の3層構造からなる絶縁ゲートを備えたMOS型電界効果トランジスタ)、あるいはダイオードチップ等の半導体素子である。
活性領域40はオン状態で電流が流れる領域であり、エッジ終端領域41は、活性領域40の周囲を囲み、半導体装置50のおもて面側の電界を緩和して耐圧を保持する領域である。エッジ終端領域41には、例えばフィールドリミッティングリング(FLR:Field Limiting Ring)や接合終端(JTE:Junction Termination Extension)構造等の耐圧構造(不図示)が配置される。耐圧とは、素子が誤動作や破壊を起こさない限界の電圧である。
活性領域40には、半導体装置50のオン時に主電流が流れるメイン有効領域(不図示)や、半導体装置50を保護・制御するための回路部(不図示)が配置される。メイン有効領域は、例えば略矩形状の平面形状を有し、活性領域40の大半の表面積を占めている。回路部は、例えば、電流センス部、温度センス部、過電圧保護部および演算回路部等の高機能部である。
メイン有効領域上におもて面電極(第1電極)12が設けられる。おもて面電極12は、後述するめっき膜20およびポリイミド膜(保護膜)24に覆われているため、図1では図示されていない(図2A参照)。おもて面電極12は、MOSFETの場合、ソース電極であり、IGBTの場合、エミッタ電極であり、例えば、AlSi(アルミニウムシリコン合金)で形成される。なお、おもて面電極12は、AlSiに限定されるものではない。
おもて面電極12上にポリイミド膜24が成膜されている。ポリイミド膜24の開口部内に、後述する金属板26をおもて面電極12にはんだ(不図示)で接合しやすくするために、めっき膜(第2電極)20が設けられている。ポリイミド膜24は、保護膜として機能する樹脂膜である。樹脂膜は、ポリイミド膜に限らず、他の有機樹脂膜であってもよく、SiN(窒化シリコン)膜の無機材料でもよい。
めっき膜20は、NiまたはNiP(ニッケルリン)やNiB(ニッケルボロン)などのNi合金でもよく、銅やアルミニウムや金でもよい。また、これらの積層膜でもよい。また、Niめっき膜の上にさらにAuめっき膜を形成してもよい。めっき膜20は、ポリイミド膜の端部21で、ポリイミド膜24上に重なっている(図2A参照)。
図2A、図2Bは、実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。図2Aは、図1のa-a’部分の断面構造を示す断面図である。図2Bは、図1の切断線b-b’部分の断面構造を示す断面図である。図2A、図2Bに示すように、半導体基体18上に2つのおもて面電極12とポリイミド膜24が設けられる。ポリイミド膜24は、おもて面電極12の一部を覆い、2つのおもて面電極12のそれぞれにおいて、おもて面電極12上のポリイミド膜24が覆っていない開口部にめっき膜20が設けられる。ポリイミド膜24およびめっき膜20は、ともに断面が傾斜しており、めっき膜20の一部は、ポリイミド膜の端部21上に重なっている。
図2Aに示すように、めっき膜20の最表面S1の半導体基体18からの高さ(めっき膜20の高さh1とおもて面電極12の高さh2との和h1+h2)が、ポリイミド膜24の最表面S2の半導体基体18からの高さ(ポリイミド膜24の高さh3)より高くなっている(h1+h2>h3)。最表面とは、半導体基板のおもて面に垂直な方向に、半導体基体18から最も離れた面である。この差(h1+h2-h3)は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。例えば、この構造は、めっき膜20の高さh1をポリイミド膜24の高さh3より高くすることで、実現できる。
このように、めっき膜20の最表面S1の半導体基体18からの高さh1+h2を、ポリイミド膜24の最表面S2の半導体基体18からの高さh3より高くすることで、ポリイミド膜の端部21にてめっき膜20の厚さのばらつきを抑制でき、特に、ポリイミド膜の端部21でRが大きい部分のばらつきの差を小さくすることができる。これにより、はんだ接合を行う際に、溶融はんだの流れが生じるが、はんだ厚さの局部ばらつきが抑制されているため、その箇所で熱集中が発生しない。このため、めっき膜20とポリイミド膜24との密着性が強くなり、おもて面電極12、めっき膜20が局所的に腐食することを抑制でき、信頼性の高い半導体装置を提供できる。
また、図1に示すように、ゲート電極パッド22等の他の電極パッドにより、おもて面電極12上のめっき膜20は、半導体チップ内部で複数に分断されている。めっき膜20の最表面S1の半導体基体18からの高さh1+h2を、ポリイミド膜24の最表面S2の半導体基体18からの高さh3より高くしているため、半導体チップ内部にて複数に分断されためっき膜20において、複数のめっき膜20上にわたる金属板26を設けることで電気的に接続することが可能になり、この上にリードフレーム配線25を構成できる。金属板26は、例えば、放熱性に優れた銅板である。これにより、リードフレーム配線25の面積を従来構造より5倍以上にすることができ、この金属板26によりチップの表面からの放熱を従来構造より10倍以上に改善することができる。このため、半導体装置の寿命を大幅に改善することができる。図1では、ゲート電極パッド22、信号電極パッド(不図示)により分断されためっき膜20の2つの領域を金属板26で電気的に接続している。
おもて面電極12は、他の回路部に比べて電流能力が大きいため、メイン有効領域のほぼ全面を覆う。おもて面電極12は、他の電極パッドと離れて配置されている。他の電極パッドは、例えば略矩形状の平面形状であり、外部端子電極やワイヤの接合に必要な表面積を有する。他の電極パッドは、例えば、ゲート電極パッド22や信号電極パッドであり、信号電極パッドは、電流センス部の電極パッド、温度センス部のカソードパッド、アノードパッド、過電圧保護部の電極パッドおよび演算回路部の電極パッド等である。
図1では、信号電極パッドは、金属板26に覆われているため、図1では図示されていない。おもて面電極12以外の他の電極パッドは、ゲート電極パッド22が複数の構成であったり、信号電極パッドが複数の構成であってもよい。
図3は、実施の形態にかかる半導体装置の他の構造を示す断面図である。図3では、半導体チップ28と半導体チップ29を並列接続し、金属板27上に設けた半導体装置を示す。めっき膜20の最表面S1の半導体基体18からの高さh1+h2を、ポリイミド膜24の最表面S2の半導体基体18からの高さh3より高くしているため、半導体チップと半導体チップ同士をめっき膜20上に設けた金属板26で電気的に接続することが可能になり、この上にリードフレーム配線25を構成できる。これにより、2つの半導体チップを並列接続する場合、リードフレーム配線25の面積を従来構造より10倍以上にすることができ、この金属板26により半導体チップの表面からの放熱を従来構造より20倍以上に改善することができる。このため、半導体チップを並列接続する際の半導体チップ間の熱も分散され、半導体装置の寿命を大幅に改善することができる。
図3では、2つの半導体チップを並列接続した半導体装置を示すが、3つ以上の半導体チップを並列接続してもよい。2つの半導体チップは、同じ構造の半導体チップであってもよいし、異なる構造の半導体チップであってもよい。例えば、MOSFETとFWD(Free Wheeling Diode)の組み合わせや、IGBTとFWDの組み合わせであってもよく、MOSFETを並列接続して大電流化してもよい。
半導体チップ28,29の裏面電極13と金属板27、および半導体チップ28,29のめっき膜20と金属板26は、それぞれはんだで接合されている。また、金属板26および金属板27は、はんだで接合する以外に圧接で接合してもよい。さらに、金属板26および金属板27を水冷することで、半導体チップを放熱してもよい。また、リードフレーム配線25ではなく、金属パターン付き絶縁基板を用いることもできる。この場合、ゲート電極10もメッキすることで、ゲート電極10も同時に配線できる(図4参照)。
半導体基体18は、半導体基板上に設けられた複数の半導体層から構成される。図4は、実施の形態にかかる半導体装置の半導体基体の構造を示す断面図である。図4では、炭化珪素(SiC)を用いて作製(製造)されたトレンチ型MOSFET70の場合の半導体基体18を示す。
図4に示すように、実施の形態にかかる半導体装置は、n+型炭化珪素基板1の第1主面(おもて面)、例えば(0001)面(Si面)に、n-型炭化珪素エピタキシャル層2が堆積されている。
+型炭化珪素基板1は、炭化珪素単結晶基板である。n-型炭化珪素エピタキシャル層2は、n+型炭化珪素基板1よりも低い不純物濃度であり、例えば低濃度n型ドリフト層である。n-型炭化珪素エピタキシャル層2の、n+型炭化珪素基板1側に対して反対側の表面には、n型高濃度領域5が設けられていてもよい。n型高濃度領域5は、n+型炭化珪素基板1よりも低くn-型炭化珪素エピタキシャル層2よりも高い不純物濃度の高濃度n型ドリフト層である。
-型炭化珪素エピタキシャル層2の、n+型炭化珪素基板1側に対して反対側の表面には、p型ベース層6が設けられている。以下、n+型炭化珪素基板1とn-型炭化珪素エピタキシャル層2とn型高濃度領域5とp型ベース層6とが半導体基体(炭化珪素からなる半導体基板)18となる。
+型炭化珪素基板1の第2主面(裏面、すなわち半導体基体18の裏面)には、裏面電極13となるドレイン電極が設けられている。裏面電極13の表面には、ドレイン電極パッド(不図示)が設けられている。
炭化珪素半導体基体の第1主面側(p型ベース層6側)には、トレンチ構造が形成されている。具体的には、トレンチ16は、p型ベース層6のn+型炭化珪素基板1側に対して反対側(半導体基体の第1主面側)の表面からp型ベース層6を貫通してn型高濃度領域5(n型高濃度領域5を設けない場合にはn-型炭化珪素エピタキシャル層2、以下単に(2)と記載する)に達する。トレンチ16の内壁に沿って、トレンチ16の底部および側壁にゲート絶縁膜9が形成されており、トレンチ16内のゲート絶縁膜9の内側にゲート電極10が形成されている。ゲート絶縁膜9によりゲート電極10が、n型高濃度領域5(2)およびp型ベース層6と絶縁されている。ゲート電極10の一部は、トレンチ16の上方(後述するおもて面電極12が設けられている側)からおもて面電極12側に突出していてもよい。
n型高濃度領域5(2)のn+型炭化珪素基板1側に対して反対側(炭化珪素半導体基体の第1主面側)の表面層には、トレンチ16の間に、第1p+型ベース領域3が設けられている。また、n型高濃度領域5(2)内に、トレンチ16の底部と深さ方向(おもて面電極12から裏面電極13への方向)に対向する位置に第2p+型ベース領域4が設けられている。第1p+型ベース領域3は、第2p+型ベース領域4と同じ厚さの下部第1p+型ベース領域3aと、下部第1p+型ベース領域3aおよびp型ベース層6と接する上部第1p+型ベース領域3bとから構成されている。第2p+型ベース領域4の幅は、トレンチ16の幅と同じかそれよりも広い。トレンチ16の底部は、第2p+型ベース領域4に達してもよいし、p型ベース層6と第2p+型ベース領域4に挟まれたn型高濃度領域5(2)内に位置していてもよい。
また、n-型炭化珪素エピタキシャル層2内に、トレンチ16間の第1p+型ベース領域3よりも深い位置にn型高濃度領域5(2)よりピーク不純物濃度が高いn+型領域17が設けられる。なお、深い位置とは、第1p+型ベース領域3よりもドレイン電極13に近い位置のことである。
p型ベース層6の内部には、炭化珪素半導体基体18の第1主面側にn+型ソース領域7が選択的に設けられている。また、p+型コンタクト領域8が選択的に設けられていてもよい。n+型ソース領域7の不純物濃度は、n-型炭化珪素エピタキシャル層2の不純物濃度よりも高い。またp+型コンタクト領域8の不純物濃度は、p型ベース層6の不純物濃度よりも高い。
層間絶縁膜11は、半導体基体18の第1主面側の全面に、トレンチ16に埋め込まれたゲート電極10を覆うように設けられている。ソース電極となるおもて面電極12は、層間絶縁膜11に開口されたコンタクトホールを介して、n+型ソース領域7およびp型ベース層6に接する。また、p+型コンタクト領域8が設けられる場合、おもて面電極12は、n+型ソース領域7およびp+型コンタクト領域8に接する。おもて面電極12は、層間絶縁膜11によって、ゲート電極10と電気的に絶縁されている。おもて面電極12上には、ソース電極パッド(不図示)が設けられている。おもて面電極12と層間絶縁膜11との間に、例えばおもて面電極12からゲート電極10側への金属原子の拡散を防止するバリアメタル(不図示)が設けられていてもよい。
また、ゲート電極パッド22や信号電極パッド23が設けられている領域では、MOSゲート構造が形成されず、半導体基体18上に層間絶縁膜11が設けられ、半導体基体18が、ゲート電極パッド22や信号電極パッド23と絶縁している。
以上、説明したように、実施の形態によれば、めっき膜の最表面の半導体基体からの高さを、ポリイミド膜の最表面の半導体基体からの高さより高くしているため、おもて面電極12、めっき膜20が局所的に腐食することを抑制でき、信頼性の高い半導体装置を提供できる。また、半導体チップ内部にて分断されためっき膜を、複数のめっき膜上にわたる金属板を設けることで電気的に接続することが可能になり、この上にリードフレーム配線を構成できる。これにより、リードフレーム配線の面積を従来構造より5倍以上にすることができ、この金属板によりチップの表面からの放熱を従来構造より10倍以上に改善することができる。このため、半導体装置の寿命を大幅に改善することができる。
以上において本発明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や不純物濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。また、上述した各実施の形態では、半導体として、炭化珪素(SiC)の他、シリコン(Si)、窒化ガリウム(GaN)などの半導体にも適用可能である。
以上のように、本発明にかかる半導体装置は、インバータなどの電力変換装置や種々の産業用機械などの電源装置や自動車のイグナイタなどに使用されるパワー半導体装置に有用である。
1 n+型炭化珪素基板
2 n-型炭化珪素エピタキシャル層
3 第1p+型ベース領域
3a 下部第1p+型ベース領域
3b 上部第1p+型ベース領域
4 第2p+型ベース領域
5 n型高濃度領域
6 p型ベース層
7 n+型ソース領域
8 p+型コンタクト領域
9 ゲート絶縁膜
10 ゲート電極
11 層間絶縁膜
12、112 おもて面電極
13 裏面電極
16 トレンチ
17 n+型領域
18、118 半導体基体
20、120 めっき膜
21、121 ポリイミド膜の端部
22、122 ゲート電極パッド
23、123 信号電極パッド
24、124 ポリイミド膜
25、125 リードフレーム配線
26、27 金属板
28、29 半導体チップ
40、140 活性領域
41、141 エッジ終端領域
50、150 半導体装置
70 トレンチ型MOSFET

Claims (10)

  1. 半導体基体と、
    前記半導体基体の表面に設けられた第1電極と、
    前記第1電極の端部を覆う保護膜と、
    前記保護膜の開口部において、前記第1電極上に設けられた第2電極と、
    前記第2電極上に設けられた金属板と、
    を備え、
    前記第2電極の最表面の前記半導体基体からの高さは、前記保護膜の最表面の前記半導体基体からの高さより高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2電極の最表面の前記半導体基体からの高さは、前記保護膜の最表面の前記半導体基体からの高さより1μm以上10μm高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記金属板上にリードフレーム配線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2電極は複数設けられており、前記金属板は複数の前記第2電極を電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記金属板は、前記半導体基体、前記第1電極、前記保護膜および前記第2電極を有する複数の半導体チップの前記第2電極を電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記複数の半導体チップは、IGBTとダイオードであることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記複数の半導体チップは、複数のMOSFETであることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  8. ゲート電極をさらに備え、
    前記ゲート電極に前記第2電極が設けられることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記金属板は、水冷されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記第1電極は、アルミニウムを含む合金であり、
    前記第2電極は、ニッケルを含む合金であり、
    前記保護膜は、ポリイミド膜であることを特徴とする請求項1~9のいずれか一つに記載の半導体装置。
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