JP2023173997A - 加工装置 - Google Patents

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Nan Wang
陽介 加計
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Abstract

【課題】より適切に異物を除去できる異物除去ユニットを含む加工装置を提供する。【解決手段】加工装置であって、保持面で被加工物を保持するチャックテーブルと、保持面により保持された被加工物を加工具で加工する加工ユニットと、作用面を有する板状の異物除去具が装着される被装着部、被装着部に連結された被支持部、被支持部を支持する支持部、及び支持部に対する被支持部の傾きを調整できる傾き調整機構を有し、異物除去具の作用面を保持面に接触させることにより保持面に残留する異物を除去する異物除去ユニットと、を含み、傾き調整機構は、被支持部と支持部との間隔を調整できるように構成された2組以上の調整部を有する。調整部が配置された調整点での被支持部と支持部との間隔を調整部で調整することにより保持面に対する作用面の傾きが調整される。【選択図】図2

Description

本発明は、チャックテーブルの保持面に付着した異物を除去する際に使用される異物除去ユニットを含む加工装置に関する。
半導体ウェーハのような板状の被加工物を薄く加工する際には、例えば、被加工物を保持できる保持面を有するチャックテーブルと、研削ホイールと呼ばれる加工具が装着されるスピンドルを有する加工ユニットと、を含む加工装置が使用される。チャックテーブルの保持面で被加工物を保持し、加工具とチャックテーブルとのそれぞれを回転させて、純水等の液体を供給しながら被加工物の上面に加工具を押し当てることで、この被加工物が研削加工され薄くなる。
ところで、上述のような加工の際に発生する屑等の異物がチャックテーブルの保持面に付着すると、この保持面によって保持される被加工物の上面の高さが異物で部分的に変化して、被加工物の全体で厚みが均一になるように被加工物を加工することが難しくなる。そこで、近年では、砥石等で構成される板状の異物除去具をチャックテーブルの保持面に接触させて、この異物除去具で保持面を擦ることにより保持面から異物を除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-30081号公報
上述のような技術において、例えば、異物除去具に作用する力に応じて弾性変形する板バネ等の部材を介して、異物除去具が保持されることがある。この場合には、異物除去具を保持面に接触させる際に保持面から異物除去具に圧力が掛かると、板バネ等の部材が圧力によって弾性変形し、保持面の傾きに合わせて異物除去具が傾けられる。
しかしながら、板バネ等の部材を介して異物除去具を保持すると、保持面と異物除去具とを面で接触させることができるようになる一方で、異物除去具から保持面に作用する圧力は、接触にかかる面の全体で必ずしも均一にならない。その結果、異物除去具で保持面を擦っているにも関わらず、保持面から異物が適切に除去されないことがあった。
よって、本発明の目的は、より適切に異物を除去できる異物除去ユニットを含む加工装置を提供することである。
本発明の一側面によれば、被加工物に吸引力を作用させる多孔質状の保持面を有し、該保持面で該被加工物を保持するチャックテーブルと、加工具が装着されるスピンドルを有し、該保持面により保持された該被加工物を該加工具で加工する加工ユニットと、作用面を有する板状の異物除去具が装着される被装着部、該被装着部に連結された被支持部、該被支持部を支持する支持部、及び該支持部に対する該被支持部の傾きを調整できる傾き調整機構を有し、該異物除去具の該作用面を該保持面に接触させることにより該保持面に残留する異物を除去する異物除去ユニットと、を含み、該傾き調整機構は、該被支持部と該支持部との間隔を調整できるように構成された2組以上の調整部を有し、該調整部が配置された調整点での該被支持部と該支持部との間隔を該調整部で調整することにより該保持面に対する該作用面の傾きが調整される加工装置が提供される。
好ましくは、該調整部は、該支持部に固定された雌ねじ部材と、該雌ねじ部材に対して回転できる態様で結合される雄ねじ部材と、を有し、該雌ねじ部材に対して該雄ねじ部材を回転させることで、該調整部が配置された該調整点での該被支持部と該支持部との間隔が調整される。また、好ましくは、該異物除去ユニットは、作用する力に応じて弾性変形する連結部材を更に有し、該異物除去具は、該連結部材を介して該被装着部に装着される。
本発明の一側面にかかる加工装置は、作用面を有する板状の異物除去具が装着される被装着部と、被装着部に連結された被支持部と、被支持部を支持する支持部と、支持部に対する被支持部の傾きを調整できる傾き調整機構と、を有する異物除去ユニットを含んでいる。そして、傾き調整機構は、被支持部と支持部との間隔を調整できるように構成された2組以上の調整部を有している。
そのため、この加工装置では、調整部が配置された調整点での被支持部と支持部との間隔を調整部で調整することにより、チャックテーブルの保持面に対する作用面の傾きが調整される。すなわち、本発明の一側面にかかる加工装置によれば、保持面に対する作用面の傾きを調整することで、作用面から保持面に作用する圧力を、保持面と作用面との接触にかかる面の全体で均一に近付けられるので、保持面から異物がより適切に除去される。
図1は、研削装置を模式的に示す斜視図である。 図2は、異物除去ユニットの構造を模式的に示す斜視図である。 図3は、異物除去ユニットの構造を模式的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の研削装置(加工装置)2を模式的に示す斜視図である。なお、図1では、研削装置2を構成する一部の要素が機能ブロックで表現されている。また、以下の説明において使用されるX方向(又は、前後方向)、Y方向(又は、左右方向)、及びZ方向(又は、上下方向)は、互いに垂直な方向である。
図1に示されるように、研削装置2は、この研削装置2を構成する各種の要素を支持する基台4を備えている。基台4の上面には、X方向に対して概ね平行な方向に長い開口部4aが形成されている。開口部4a内には、ボールねじ式のX軸移動機構6が配置されている。X軸移動機構6は、ボールねじに接続されるモーター等の回転駆動源(不図示)と、移動テーブル(不図示)と、を含み、この移動テーブルをX方向に沿って移動させる。
移動テーブルの上方は、テーブルカバー8によって覆われている。また、テーブルカバー8の前後には、移動テーブル(テーブルカバー8)の移動に応じて伸縮できる蛇腹状の防塵防滴カバー10が取り付けられている。この移動テーブルの上部には、板状の被加工物11を保持できるように構成されたチャックテーブル12が、テーブルカバー8から部分的に露出する態様で配置されている。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体材料で構成される円盤状のウェーハである。つまり、この被加工物11は、円形状の表面11aと、表面11aとは反対側の円形状の裏面11bと、を有している。被加工物11の表面11a側は、互いに交差する複数のストリート(分割予定ライン)で複数の小領域に区画されており、各小領域には、集積回路(IC:Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。
本実施形態の研削装置2は、例えば、この被加工物11の裏面11b側を研削加工する際に使用される。なお、被加工物11の裏面11b側を研削加工する際には、樹脂等の材料で構成された保護テープに代表される保護部材が被加工物11の表面11a側に貼付され得る。被加工物11の表面11a側に保護部材が貼付されることで、裏面11b側の研削加工の際に表面11a側に加わる衝撃が緩和され、被加工物11のデバイス等が保護される。
また、本実施形態では、シリコン等の半導体材料で構成される円盤状のウェーハが被加工物11として用いられているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等は、この態様に制限されない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料で構成される基板等が被加工物11として用いられ得る。同様に、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等も、上述の態様に制限されない。被加工物11には、デバイスが形成されていなくてもよい。
チャックテーブル12は、例えば、セラミックス等を用いて構成された円盤状(円柱状)の枠体14を含む。枠体14の上面側には、円形状の開口を上端に持つ凹部が形成されている。この凹部には、セラミックス等を用いて多孔質の円盤状に構成された保持板16が固定されている。
保持板16の上面(保持面)16aは、例えば、円錐の側面に相当する形状に構成されており、被加工物11を保持する保持面として機能する。なお、円錐の頂点に相当する上面16aの中心と上面16aの外周縁との高さの差(高低差)は、10μm~30μm程度である。
保持板16の下面側は、枠体14の内部に設けられた流路(不図示)や、枠体14の外部に配置されたバルブ(不図示)等を介して、吸引源(不図示)に接続されている。そのため、保持板16の上面16aに被加工物11を接触させて、バルブを開けば、この多孔質状の上面16aから被加工物11に吸引力が作用し、被加工物11は、チャックテーブル12により保持される。なお、吸引源としては、例えば、エアの供給源とエジェクタとを組み合わせた真空ポンプ等が用いられる。
枠体14の下部には、モーター等の回転駆動源(不図示)が接続されている。チャックテーブル12は、この回転駆動源が生じる動力により、保持板16の上面16aの中心が回転の中心となるように、Z方向に対して平行な回転軸、又はZ方向から僅かに傾いた回転軸の周りに回転する。
そして、X軸移動機構6で移動テーブルをX方向に沿って移動させると、このチャックテーブル12もX方向に沿って移動する。具体的には、X軸移動機構6は、チャックテーブル12を、例えば、被加工物11がチャックテーブル12に搬入される前方の搬入搬出領域と、搬入搬出領域の後方の研削加工領域との間で移動させる。
研削加工領域の後方(つまり、X軸移動機構6の後方)には、柱状の支持構造18が設けられている。支持構造18の前面側には、Z軸移動機構20が配置されている。Z軸移動機構20は、Z方向に沿う一対のガイドレール22を備えており、この一対のガイドレール22には、移動プレート24がZ方向に沿ってスライドできる態様で取り付けられている。
移動プレート24の後面側には、ボールねじを構成するナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z方向に沿うねじ軸26が回転できる態様で連結されている。ねじ軸26の一端部には、モーター等の回転駆動源28が接続されている。回転駆動源28によりねじ軸26を回転させることで、移動プレート24は、ガイドレール22に沿って、すなわち、Z方向に沿って移動する。
移動プレート24の前面には、支持具30が設けられている。この支持具30には、研削加工領域のチャックテーブル12により保持された被加工物11を研削加工できる研削ユニット(加工ユニット)32が支持されている。研削ユニット32は、支持具30に固定されるスピンドルハウジング34を含む。スピンドルハウジング34には、Z方向に対して平行な回転軸、又はZ方向から僅かに傾いた回転軸となるスピンドル36が、その軸心の周りに回転できる態様で収容されている。
スピンドル36の下端部は、スピンドルハウジング34の下端面から露出しており、このスピンドル36の下端部には、円盤状のマウント38が固定されている。例えば、マウント38の外縁部には、マウント38を厚みの方向に貫通する複数の孔(不図示)が設けられており、各孔には、ボルト等の固定具40が挿入される。
マウント38の下面には、上述した固定具40により研削ホイール(加工具)42が取り付けられる。つまり、スピンドル36には、研削ホイール42が装着される。また、スピンドルハウジング34には、スピンドル36の上端側に接続されるモーター(不図示)等が収容されている。このモーター等の動力により、スピンドル36とともに研削ホイール42が回転する。
研削ホイール42は、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属を用いて形成された環状のホイール基台44を含む。ホイール基台44の下面には、ダイヤモンド等の砥粒がビトリファイドやレジノイド等の結合剤に分散されてなる複数の研削砥石46が、ホイール基台44の周方向に沿って固定されている。なお、砥粒の種類や大きさ、結合剤の種類等は、被加工物11の材質や研削加工後の被加工物11に求められる品質等に応じて適切に設定される。
研削ユニット32の下方には、被加工物11と研削砥石46とが接触する部分に純水等の液体(研削液)を供給できるノズル(不図示)が配置されている。なお、このノズルの代わりに、又は、ノズルとともに、液体の供給に使用される液体供給口が研削ホイール42等に設けられてもよい。
研削加工領域の前方かつ開口部4aの側方の位置には、柱状の一対の支持構造48が設けられている。一対の支持構造48は、ボールねじ式の移動機構50を介して異物除去ユニット52を支持している。移動機構50は、Y方向に沿うガイドレールと、Y方向に沿うねじ軸と、ねじ軸に接続されるモーター等の回転駆動源と、を含み、異物除去ユニット52をY方向に沿って移動させる。
また、移動機構50は、Z方向に沿うガイドレールと、Z方向に沿うねじ軸と、ねじ軸に接続されるモーター等の回転駆動源と、を含み、異物除去ユニット52をZ方向に沿って移動させる。この移動機構50で異物除去ユニット52を移動させて、異物除去ユニット52の下部に装着された板状の異物除去具54をチャックテーブル12の上面16aに接触させることで、研削加工の際に発生する屑等の異物が上面16aから除去される。
研削装置2の各要素には、制御ユニット56が接続されている。この制御ユニット56は、例えば、処理装置58と、記憶装置60と、を含むコンピュータによって構成され、被加工物11が適切に研削されるように、上述した研削装置2の各要素の動作等を制御する。
処理装置58は、代表的には、CPU(Central Processing Unit)であり、上述した要素を制御するために必要な種々の処理を行う。記憶装置60は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を含む。この制御ユニット56の機能は、例えば、記憶装置60に記憶されているプログラムに従い処理装置58が動作することによって実現される。
制御ユニット56には、ユーザーインターフェースとなる入出力装置62が接続されている。入出力装置62は、例えば、タッチスクリーンであり、オペレーターからの指令を制御ユニット56に入力する。なお、入力装置として、キーボードや、マウス等が採用されてもよい。同様に、出力装置として、入力機能を持たない液晶ディスプレイ等の表示装置や、音声により情報を伝達できるスピーカー、光の色又は発光の状態(発光・点滅・消灯等)により情報を伝達できる表示灯等が採用されてもよい。
コンピュータ等による読み取りが可能な非一時的な記録媒体でもある記憶装置60の一部には、被加工物11の研削加工に必要な一連の手順を処理装置58に実行させるためのプログラムが記憶されている。処理装置58は、このプログラムに従って、被加工物11の研削加工に必要な種々の手順を遂行する。
被加工物11を研削加工する際には、例えば、制御ユニット56は、被加工物11を保持した状態のチャックテーブル12を搬入搬出領域から研削加工領域に移動させる。そして、制御ユニット56は、チャックテーブル12と研削ホイール42とのそれぞれを回転させて、ノズルから液体を供給しながら、研削ユニット32を下降させる。これにより、チャックテーブル12に保持された被加工物11の上面に研削砥石46が接触し、この被加工物11が研削加工される。
ところで、チャックテーブル12の上面16aには、研削加工の際に発生する屑等の異物が付着することがある。チャックテーブル12の上面16aに異物が付着すると、この上面16aにより保持される被加工物11の上面の高さが異物で部分的に変化し、被加工物11の全体で厚みが均一になるように被加工物11を研削加工することが難しくなる。そこで、本実施形態の研削装置2では、チャックテーブル12の上面16aに付着した異物が、必要に応じて異物除去ユニット52で除去される。
図2は、異物除去ユニット52の構造を模式的に示す斜視図であり、図3は、異物除去ユニット52の構造を模式的に示す断面図である。図2及び図3に示されるように、異物除去ユニット52は、移動機構50に連結された支持部64を含む。支持部64は、例えば、Z方向に沿う板状の第1部分64aと、第1部分64aの下端部に接続されX方向及びY方向に沿う板状の第2部分64bと、を有している。第1部分64aは、Y方向及びZ方向に沿って移動可能な移動機構50の可動部に固定される。
支持部64の第2部分64bには、傾き調整機構66が設けられている。傾き調整機構66は、例えば、ボルトによって構成される1組の固定部68と、2組の調整部70と、を含み、いずれも、支持部64の第2部分64bを下方から上方に貫く態様で配置されている。なお、傾き調整機構66は、3組以上の調整部70を含んでいてもよい。また、固定部68の代わりに、調整部70が用いられてもよい。
第2部分64bの上面には、傾き調整機構66を介して、筒状(中空の箱状)の被支持部72が支持されている。支持部64に対する被支持部72の傾きは、この傾き調整機構66によって調整される。なお、本実施形態では、被支持部72が筒状に構成されているが、被支持部72の形状や構造等はこの態様に制限されない。
被支持部72の上面には、モーター等の回転駆動源74が固定されている。回転駆動源74の出力軸には、Z方向に対して平行な回転軸、又はZ方向から僅かに傾いた回転軸となるスピンドル76が、その軸心の周りに回転できる態様で接続されている。被支持部72の上面及び下面、並びに支持部64の第2部分64bには、それぞれ、スピンドル76を通す孔が設けられており、スピンドル76は、その下端部76aが第2部分64bの下方で露出するように、各孔に挿入されている。
スピンドル76の下端部76aには、板状のマウント78が固定されている。また、マウント78の外縁部には、マウント78の下面から下方に突出する3組の柱状の被装着部80が、スピンドル76の軸心の周りに概ね等しい角度(又は、距離)の間隔で設けられている。
すなわち、被装着部80は、マウント78、スピンドル76、回転駆動源74等を介して、被支持部72に連結されている。そして、この被装着部80の下部には、外部から作用する力によって弾性変形する柱状の連結部材(付勢部材)82を介して、板状の異物除去具54が装着される。
連結部材82は、例えば、合成ゴム等の柔軟な材料で構成され、異物除去具54をチャックテーブル12に接触させる際に、チャックテーブル12から異物除去具54に作用する圧力によって弾性変形する。そのため、この連結部材82が変形することで、異物除去具54の傾きがチャックテーブル12の上面16aの傾きに合わせられる。なお、連結部材82として、圧縮コイルばね等のばねが採用されてもよい。
異物除去具54は、連結部材82が上面に接触する円盤状(環状)のプレート84と、プレート84の下面側に固定される円盤状(環状)の異物除去ストーン86と、を含む。例えば、チャックテーブル12と異物除去ストーン86とをそれぞれ回転させた状態で、この異物除去ストーン86の下面(作用面)86aをチャックテーブル12の上面16aに接触させることで、異物は、チャックテーブル12の上面16aから除去される。
異物除去ストーン86は、例えば、異物の除去に適した軽石のような多孔質状の材料で構成される。異物除去ストーン86の下面86aには、効率的な異物の除去が実現されるように、放射状に伸びる複数の溝86bが設けられている。この複数の溝86bを除き、異物除去ストーン86の下面86aは概ね平坦である。なお、異物除去ストーン86として、円盤状(環状)のオイルストーン等が採用されてもよい。
傾き調整機構66の調整部70は、支持部64の第2部分64bの下面に固定された雌ねじ部材70aを含む。雌ねじ部材70aは、例えば、ナットであり、内周面にねじ山を有する環状に構成されている。雌ねじ部材70aには、この雌ねじ部材70aのねじ山に対応したねじ山を外周面に有する柱状(筒状)の雄ねじ部材70bが結合されている。
すなわち、雄ねじ部材70bは、雌ねじ部材70aのねじ孔に挿入されている。また、雌ねじ部材70aのねじ山と雄ねじ部材70bのねじ山とは、雌ねじ部材70aに対して雄ねじ部材70bを回転させることができるように噛み合っている。言い換えれば、雄ねじ部材70bと雌ねじ部材70aとは、螺合している。
雄ねじ部材70bは、雌ねじ部材70aの内周面に対応する位置及び大きさで第2部分64bに設けられた貫通孔にも挿入されている。そのため、例えば、研削装置2のオペレーターが雄ねじ部材70bをつまんで雌ねじ部材70aに対して回転させ、雄ねじ部材70bをZ方向に沿って移動させると、第2部分64bの上面から突出する雄ねじ部材70bの突出量が変更される。
図3に示されるように、雄ねじ部材70bには、この雄ねじ部材70bをZ方向に沿って貫通する貫通孔が設けられている。雄ねじ部材70bの貫通孔には、第2部分64bに対する被支持部72のX方向及びY方向での位置を固定するためのねじ70cが挿入されている。
具体的には、ねじ70cは、第2部分64bの下面側から雄ねじ部材70bの貫通孔を通じて、被支持部72の下面に設けられたねじ孔に締め込まれている。ただし、このねじ70cは、第2部分64b、ねじ70c、及び被支持部72に対して雄ねじ部材70bを回転させることができるように、被支持部72に対して雄ねじ部材70bを固定してはいない。
このように構成された異物除去ユニット52では、調整部70が配置された調整点での被支持部72の下面と支持部64の第2部分64bの上面との間隔が、第2部分64bの上面から突出する雄ねじ部材70bの突出量により決定される。そのため、調整部70の雄ねじ部材70bを雌ねじ部材70aに対して回転させて、第2部分64bの上面から突出する雄ねじ部材70bの突出量を変化させることで、被支持部72と支持部64とのZ方向に沿った間隔が調整点において調整される。
そして、2組の調整部70が配置された2つの調整点で被支持部72と支持部64とのZ方向に沿った間隔を調整することで、チャックテーブル12の上面16aに対する異物除去具54の下面86aの傾きが調整される。なお、傾き調整機構66を構成する固定部68は、この固定部68が配置される固定点において、ある程度の遊びをもって被支持部72と支持部64との位置の関係を規定していてもよい。これにより、よりスムーズな傾きの調整が実現される。
以上のように、本実施形態にかかる研削装置(加工装置)2は、下面(作用面)86aを有する板状の異物除去具54が装着される被装着部80と、被装着部80に連結された被支持部72と、被支持部72を支持する支持部64(第2部分64b)と、支持部64に対する被支持部72の傾きを調整できる傾き調整機構66と、を有する異物除去ユニット52を含んでいる。そして、傾き調整機構66は、被支持部72と支持部64との間隔を調整できるように構成された2組以上の調整部70を有している。
そのため、この研削装置2では、調整部70が配置された調整点での被支持部72と支持部64との間隔を調整部70で調整することにより、チャックテーブル12の上面(保持面)16aに対する異物除去具54の下面86aの傾きが調整される。すなわち、本実施形態にかかる研削装置2によれば、チャックテーブル12の上面16aに対する異物除去具54の下面86aの傾きを調整することで、異物除去具54の下面86aからチャックテーブル12の上面16aに作用する圧力を、チャックテーブル12の上面16aと異物除去具54の下面86aとの接触にかかる面の全体で均一に近付けられるので、チャックテーブル12の上面16aから異物がより適切に除去される。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施され得る。例えば、上述した実施形態では、被加工物11の研削加工に使用される研削装置2が一例として説明されているが、本発明は、チャックテーブル12と同様のチャックテーブルを備えた任意の加工装置に適用され得る。
例えば、本発明の加工装置は、環状の切削ブレード(加工具)が装着されるスピンドルを有する切削ユニット(加工ユニット)を備え、被加工物11の切削加工に使用される切削装置や、研磨パッド(加工具)が装着されるスピンドルを有する研磨ユニット(加工ユニット)を備え、被加工物11の研磨加工に使用される研磨装置等でもよい。
その他、上述の実施形態及び変形例にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施され得る。
2 :研削装置(加工装置)
4 :基台
4a :開口部
6 :X軸移動機構
8 :テーブルカバー
10 :防塵防滴カバー
12 :チャックテーブル
14 :枠体
16 :保持板
16a :上面(保持面)
18 :支持構造
20 :Z軸移動機構
22 :ガイドレール
24 :移動プレート
26 :ねじ軸
28 :回転駆動源
30 :支持具
32 :研削ユニット(加工ユニット)
34 :スピンドルハウジング
36 :スピンドル
38 :マウント
40 :固定具
42 :研削ホイール(加工具)
44 :ホイール基台
46 :研削砥石
48 :支持構造
50 :移動機構
52 :異物除去ユニット
54 :異物除去具
56 :制御ユニット
58 :処理装置
60 :記憶装置
62 :入出力装置
64 :支持部
64a :第1部分
64b :第2部分
66 :傾き調整機構
68 :固定部
70 :調整部
70a :雌ねじ部材
70b :雄ねじ部材
70c :ねじ
72 :被支持部
74 :回転駆動源
76 :スピンドル
76a :下端部
78 :マウント
80 :被装着部
82 :連結部材(付勢部材)
84 :プレート
86 :異物除去ストーン
86a :下面(作用面)
86b :溝
11 :被加工物
11a :表面
11b :裏面

Claims (3)

  1. 被加工物に吸引力を作用させる多孔質状の保持面を有し、該保持面で該被加工物を保持するチャックテーブルと、
    加工具が装着されるスピンドルを有し、該保持面により保持された該被加工物を該加工具で加工する加工ユニットと、
    作用面を有する板状の異物除去具が装着される被装着部、該被装着部に連結された被支持部、該被支持部を支持する支持部、及び該支持部に対する該被支持部の傾きを調整できる傾き調整機構を有し、該異物除去具の該作用面を該保持面に接触させることにより該保持面に残留する異物を除去する異物除去ユニットと、を含み、
    該傾き調整機構は、
    該被支持部と該支持部との間隔を調整できるように構成された2組以上の調整部を有し、
    該調整部が配置された調整点での該被支持部と該支持部との間隔を該調整部で調整することにより該保持面に対する該作用面の傾きが調整される加工装置。
  2. 該調整部は、
    該支持部に固定された雌ねじ部材と、
    該雌ねじ部材に対して回転できる態様で結合される雄ねじ部材と、を有し、
    該雌ねじ部材に対して該雄ねじ部材を回転させることで、該調整部が配置された該調整点での該被支持部と該支持部との間隔が調整される請求項1に記載の加工装置。
  3. 該異物除去ユニットは、作用する力に応じて弾性変形する連結部材を更に有し、該異物除去具は、該連結部材を介して該被装着部に装着される請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
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