JP2024059330A - 研削ホイール及び被加工物の研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の砥石部材によって囲まれる空間から液体がより適切に排出され得る研削ホイールを提供する。【解決手段】表面と、表面とは反対側の裏面と、を有する板状の被加工物に液体を供給しながら、裏面の中央側の領域を研削して、被加工物の裏面側に凹部を形成する際に使用される研削ホイールであって、環状の第1面と、第1面とは反対側の環状の第2面と、を有し、所定の回転方向に回転するスピンドルに対して第1面側が装着されるホイール基台と、ホイール基台の第2面側に配置され、第2面の外縁側を向く液体作用面をそれぞれが有する複数の砥石部材と、を含み、回転方向における液体作用面の端部は、回転方向とは反対の方向における液体作用面の端部に比べて、第2面の中央側に位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェーハのような板状の被加工物を研削する際に使用される研削ホイール、及びこの研削ホイールを使用した被加工物の研削方法に関する。
小型で軽量なデバイスチップを実現するために、集積回路等のデバイスが表面側に設けられたウェーハを薄く加工する機会が増えている。例えば、ウェーハの表面側をチャックテーブルで保持し、砥粒を含む複数の砥石部材が固定された研削ホイールと、チャックテーブルと、を互いに回転させて、純水等の液体を供給しながらウェーハの裏面側に砥石部材を押し当てることで、このウェーハが研削され薄くなる。
ところで、上述のような方法でウェーハの全体が薄くなると、ウェーハの剛性も大幅に低下して、後の工程でのウェーハの取り扱いが難しくなる。そこで、ウェーハの半径と同程度の直径を持つ小さな研削ホイールを用いて、デバイスが設けられたウェーハの中央側(内側)の領域を研削し、外縁側(外側)の領域を研削せずにそのまま残すことで、研削後のウェーハの剛性を高く保つ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-19461号公報
しかしながら、ウェーハの中央側の領域のみを薄くする上述の技術では、全ての砥石部材がウェーハの直上に配置されるので、研削ホイールの回転に伴い複数の砥石部材が高速で移動すると、この砥石部材によって囲まれるウェーハ上の空間が、実質的に閉じられてしまう。その結果、研削の際に発生した屑や砥石部材から脱落した砥粒等を含む液体が、この閉じられた空間に滞留し、ウェーハの研削にかかる精度を低下させることがあった。
よって、本発明の目的は、複数の砥石部材によって囲まれる空間から液体がより適切に排出され得る研削ホイール、及びこの研削ホイールを使用した被加工物の研削方法を提供することである。
本発明の一側面によれば、表面と、該表面とは反対側の裏面と、を有する板状の被加工物に液体を供給しながら、該裏面の中央側の領域を研削して、該被加工物の該裏面側に凹部を形成する際に使用される研削ホイールであって、環状の第1面と、該第1面とは反対側の環状の第2面と、を有し、所定の回転方向に回転するスピンドルに対して該第1面側が装着されるホイール基台と、該ホイール基台の該第2面側に配置され、該第2面の外縁側を向く液体作用面をそれぞれが有する複数の砥石部材と、を含み、該回転方向における該液体作用面の端部は、該回転方向とは反対の方向における該液体作用面の端部に比べて、該第2面の中央側に位置している研削ホイールが提供される。
また、本発明の別の一側面によれば、上述した研削ホイールを使用して該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、該被加工物の該表面側をチャックテーブルにより保持する保持ステップと、該被加工物の該裏面側に該液体を供給しながら、該裏面に対して交差する方向に該スピンドルと該チャックテーブルと相対的に移動させて該砥石部材を該裏面に接触させることにより、該裏面の中央側の領域を研削する研削ステップと、を含み、該研削ステップでは、該スピンドルを該回転方向に回転させて該砥石部材の該液体作用面を該液体に作用させることにより、該研削ホイールの外側への該液体の移動を促進させる被加工物の研削方法が提供される。
本発明の一側面にかかる研削ホイールは、環状の第1面と環状の第2面とを有し、所定の回転方向に回転するスピンドルに対して第1面側が装着されるホイール基台と、ホイール基台の第2面側に配置され、第2面の外縁側を向く液体作用面をそれぞれが有する複数の砥石部材と、を含み、スピンドルの回転方向における液体作用面の端部は、回転方向とは反対の方向における液体作用面の端部に比べて、第2面の中央側に位置している。
そのため、スピンドルを回転方向に回転させて、砥石部材の液体作用面を液体に作用させると、研削ホイールの外側へと向かう向きの力が液体に付与され、研削ホイールの外側への液体の移動が促進される。このように、本発明の一側面にかかる研削ホイールによれば、複数の砥石部材によって囲まれる空間から液体がより適切に排出され得る。
図1は、研削装置を模式的に示す断面図である。 図2は、板状の被加工物等を模式的に示す斜視図である。 図3は、研削ホイールを模式的に示す底面図である。 図4は、被加工物がチャックテーブルにより保持される様子を模式的に示す断面図である。 図5は、研削ホイールによる被加工物の研削が進行する様子を模式的に示す断面図である。 図6は、研削ホイールの回転方向と液体の動きとを模式的に示す底面図である。 図7は、変形例にかかる研削ホイールを模式的に示す底面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、板状の被加工物11を研削する際に使用される研削装置2を模式的に示す断面図であり、図2は、板状の被加工物11等を模式的に示す斜視図である。図1に示されるように、研削装置2は、板状の被加工物11を保持できるように構成されたチャックテーブル4を備えている。
被加工物11は、例えば、シリコン(Si)等の半導体で構成される円板状のウェーハである。つまり、被加工物11は、円形状の表面11aと、表面11aとは反対側の円形状の裏面11bと、を有している。被加工物11の表面11a側は、互いに交差する複数のストリート(分割予定ライン)13で複数の小領域に区画されており、各小領域には、集積回路(IC:Integrated Circuit)等のデバイス15が形成されている。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体で構成される円板状のウェーハが被加工物11として用いられるが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等は、この態様に制限されない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料で構成される基板等が被加工物11として用いられ得る。同様に、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等も、上述の態様に制限されない。被加工物11には、デバイス15が形成されていなくてもよい。
図1に示されるように、本実施形態では、この被加工物11の表面11a側が、チャックテーブル4により保持され、被加工物11の中央側の領域(デバイス領域)が、裏面11b側から研削される。そこで、被加工物11の表面11a側には、図1及び図2に示されるように、被加工物11を裏面11b側から研削する際に表面11aに加わる衝撃等を緩和できる保護部材21が貼付される。
被加工物11に貼付される保護部材21は、代表的には、被加工物11と概ね同等の直径を持つ円形状のテープ(フィルム)、樹脂基板、被加工物11と同種又は異種のウェーハ等である。つまり、保護部材21は、円形状の表面21aと、表面21aとは反対側の円形状の裏面21bと、を有している。例えば、この保護部材21の表面21a側には、被加工物11に対する接着力を示す接着層が設けられている。
よって、図2に示されるように、保護部材21の表面21a側を被加工物11の表面11aに密着させると、保護部材21は、被加工物11の表面11aに貼付され、被加工物11の表面11a側に形成されているデバイス15等が保護される。ただし、被加工物11にデバイス15が形成されていない場合等には、必ずしも被加工物11に保護部材21が貼付されなくてよい。
図1に示されるように、チャックテーブル4は、例えば、セラミックス等を用いて形成された円板状の枠体6を含む。枠体6の上面側には、円形状の開口を上端に持つ凹部6aが形成されている。この凹部6aには、セラミックス等を用いて多孔質の円板状に形成された保持板8が固定されている。
保持板8の上面8aは、例えば、円錐の側面に相当する形状に構成されており、板状の被加工物11等を保持する保持面として機能する。なお、円錐の頂点に相当する保持板8の上面8aの中心8bと、保持板8の上面8aの外周縁と、の高さの差(高低差)は、10μm~30μm程度である。
保持板8の下面側は、枠体6の内部に設けられた流路6bや、枠体6の外部に配置されたバルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。そのため、例えば、保持板8の上面8aに保護部材21の裏面21bを接触させた状態で、バルブを開き、吸引源の負圧を作用させると、この保護部材21の裏面21bがチャックテーブル4により吸引される。
すなわち、被加工物11は、裏面11bが上方に露出するように、保護部材21を介してチャックテーブル4により保持される。なお、被加工物11の表面11aに保護部材21が貼付されていない場合には、保持板8の上面8aに被加工物11の表面11aを直に接触させて、バルブを開き、吸引源の負圧を作用させればよい。
枠体6の下部には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されている。チャックテーブル4は、この回転駆動源が生じる力によって、上面8aの中心8bが回転の中心となるように、鉛直方向に沿う軸、又は鉛直方向に対して僅かに傾いた軸の周りの所定の回転方向R1に回転する。また、枠体6は、例えば、ボールねじ式、又はターンテーブル回転式のチャックテーブル移動機構(不図示)によって支持されており、チャックテーブル4は、このチャックテーブル移動機構が生じる力により、水平方向に移動する。
研削装置2のチャックテーブル4よりも上方の位置には、研削ユニット10が配置されている。研削ユニット10は、例えば、筒状のスピンドルハウジング(不図示)を含む。スピンドルハウジングの内側の空間には、柱状のスピンドル12が収容されている。スピンドル12の上端側には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドル12は、この回転駆動源が生じる力によって、鉛直方向に沿う軸、又は鉛直方向に対して僅かに傾いた軸の周りの所定の回転方向R2に回転する。
スピンドル12の下端部には、例えば、被加工物11の半径と同程度の直径を持つ円板状のマウント14が設けられている。マウント14の下面には、マウント14の直径と同程度の直径を持つ円環状の研削ホイール1が、ボルト(不図示)等で固定されている。図3は、研削ホイール1を模式的に示す底面図である。
図1及び図3に示されるように、研削ホイール1は、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属で形成された円環状のホイール基台3を備える。ホイール基台3は、マウント14への装着の際にマウント14の下面と接触する円環状の上面(第1面)3aと、上面3aとは反対側の円環状の下面(第2面)3bと、を有している。つまり、このホイール基台3の上面3a側が、マウント14を介してスピンドル12に装着される。
ホイール基台3の下面3b側には、下面3bの周(ホイール基台3の周)に沿って複数の砥石部材5が配置されている。具体的には、複数の砥石部材5は、被加工物11の半径と同程度の直径の環状の領域に配列されている。また、各砥石部材5は、例えば、ダイヤモンド等の砥粒が樹脂等の結合剤中に分散された構造を有しており、直角三角形状の下面5aを底面とする三角柱状に構成されている。
すなわち、各砥石部材5は、直角三角形状の下面5a及び上面(不図示)と、下面5aと上面とを接続する3つの側面(液体作用面)5b、側面5c、及び側面5dと、を有している。ここで、側面5bと側面5cとのなす角度、及び側面5bと側面5dとのなす角度は、90°よりも小さく(鋭角)、側面5cと側面5dとのなす角度は、例えば、概ね90°(直角)である。
図3に示されるように、本実施形態では、各砥石部材5は、側面5bが下面3bの外縁3d側を向くように、ホイール基台3に配置されている。より詳細には、下面3bの周に沿って一方側に位置する側面5bの端部5eが、側面5bの他方側の端部5fに比べて下面3bの内縁3c側(中央側)に位置している。言い換えれば、下面3bの中心O1から一方側の端部5eまでの距離D1は、下面3bの中心O1から他方側の端部5fまでの距離D2に比べて小さい。
このように構成された研削ホイール1は、上述のようにマウント14を介してスピンドル12に装着され、図1及び図3に示される回転方向R2に回転させられる。つまり、端部5eは、回転方向R2における側面5bの端部であり、端部5fは、回転方向R2とは反対の方向における側面5bの端部である。
研削ホイール1が装着されるマウント14の中央側の領域には、チャックテーブル4により保持された被加工物11や砥石部材5等に対して研削用の液体23(代表的には、水)を供給できるように構成されたノズル(不図示)が設けられている。なお、このノズルは、研削ユニット10の外部に配置されてもよい。スピンドルハウジングは、代表的には、ボールねじ式の研削ユニット移動機構(不図示)によって支持されており、研削ユニット10は、この研削ユニット移動機構が生じる力により、鉛直方向に移動する。
次に、上述した研削ホイール1を使用して被加工物11を研削する被加工物の研削方法について説明する。本実施形態にかかる被加工物の研削方法では、まず、上述した被加工物11の表面11a側がチャックテーブル4により保持される(保持ステップ)。図4は、被加工物11がチャックテーブル4により保持される様子を模式的に示す断面図である。
上述の通り、本実施形態では、被加工物11の表面11a側に保護部材21が貼付されている。そのため、図4に示されるように、チャックテーブル4の保持板8の上面8aに保護部材21の裏面21bを接触させた上で、バルブを開き、吸引源の負圧を作用させると、この保護部材21を介して被加工物11の表面11a側がチャックテーブル4により吸引される。すなわち、被加工物11は、裏面11bが上方に露出するようにチャックテーブル4により保持される。
被加工物11の表面11a側がチャックテーブル4により保持され、裏面11bが上方に露出した後には、被加工物11の裏面11bの中央側の領域が研削される(研削ステップ)。まず、チャックテーブル移動機構が研削ユニット10の直下にチャックテーブル4を移動させる。より具体的には、デバイス15が形成された領域の直上に研削ホイール1の全ての砥石部材5が配置されるように、チャックテーブル移動機構がチャックテーブル4を水平方向に移動させる。
そして、図1に示されるように、枠体6に連結された回転駆動源とスピンドル12に連結された回転駆動源とが、チャックテーブル4と研削ホイール1とをそれぞれ回転させながら、研削ユニット移動機構が、研削ユニット10(研削ホイール1)を下降させる。すなわち、スピンドル12とチャックテーブル4とが、被加工物11の裏面11bに対して交差する方向に相対的に移動する。
これにより、図1に示されるように、砥石部材5の主に下面5aが裏面11b側から被加工物11に接触し、被加工物11の裏面11bの中央側の領域の研削が開始される。なお、この時には、被加工物11の裏面11b側や砥石部材5等に、ノズルから液体23が供給される。
図5は、研削ホイール1による被加工物11の研削が進行する様子を模式的に示す断面図である。上述した動作により被加工物11の研削を進行させると、図5に示されるように、被加工物11の砥石部材5が接触した部分が薄くなり、被加工物11の残りの部分の厚みが維持される。
つまり、被加工物11のデバイス15が形成された領域に対応する部分が薄くなり、円板状の薄板部11cとなる。また、被加工物11のデバイス15が形成された領域を囲む領域(外周領域)に対応する部分の厚みが維持され、薄板部11cを囲む環状の厚板部11dとなる。
図6は、研削ホイール1の回転方向R2と液体23の動きとを模式的に示す底面図である。上述の通り、本実施形態の研削ホイール1が備える砥石部材5の外縁3d側の側面5bは、回転方向R2における端部5eが、回転方向R2とは反対の方向における端部5fに比べて下面3bの内縁3c側(中央側)に位置するように構成されている。
そのため、研削ホイール1(スピンドル12)を回転方向R2に回転させて砥石部材5の側面5bを液体23に作用させると、液体23には、図6に示されるように、研削ホイール1の外側への液体23の移動を促進させるような力が付与される。よって、研削の際に発生した屑や砥石部材5から脱落した砥粒等を含む液体23は、複数の砥石部材5によって囲まれる空間に滞留し難くなり、被加工物11の研削にかかる精度が高い状態で維持される。
以上のように、本実施形態にかかる研削ホイール1は、環状の上面(第1面)3aと環状の下面(第2面)3bとを有し、所定の回転方向R2に回転するスピンドル12に対して上面3a側が装着されるホイール基台3と、ホイール基台3の下面3b側に配置され、下面3bの外縁3d側を向く側面(液体作用面)5bをそれぞれが有する複数の砥石部材5と、を含み、スピンドル12の回転方向R2における側面5bの端部5eは、回転方向R2とは反対の方向における側面5bの端部5fに比べて、下面3bの内縁3c側(中央側)に位置している。
そのため、スピンドル12を回転方向R2に回転させて、砥石部材5の側面5bを液体23に作用させると、研削ホイール1の外側へと向かう向きの力が液体23に付与され、研削ホイール1の外側への液体23の移動が促進される。このように、本実施形態にかかる研削ホイール1によれば、複数の砥石部材5によって囲まれる空間から液体23がより適切に排出され得る。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施され得る。例えば、上述した実施形態では、三角柱状の砥石部材5が使用されているが、本発明にかかる研削ホイールが備える砥石部材は、少なくとも、研削ホイールの外側への液体の移動を促進させる側面(液体作用面)を有していればよい。
図7は、変形例にかかる研削ホイール31を模式的に示す底面図である。なお、この変形例にかかる研削ホイール31の構成要素の多くは、上述した実施形態にかかる研削ホイール1の構成要素と共通している。よって、研削ホイール1の構成要素と共通する研削ホイール31の構成要素には、研削ホイール1の構成要素と同じ符号を付し、その詳細な説明が省略される。
図7に示されるように、変形例にかかる研削ホイール31は、円環状のホイール基台3を備える。ホイール基台3の下面3b側には、下面3bの周(ホイール基台3の周)に沿って複数の砥石部材35が配置されている。複数の砥石部材35は、被加工物11の半径と同程度の直径の環状の領域に配列されている。また、各砥石部材35は、例えば、ダイヤモンド等の砥粒が樹脂等の結合剤中に分散された構造を有しており、台形状の下面35aを底面とする四角柱状に構成されている。
すなわち、各砥石部材35は、台形状の下面35a及び上面(不図示)と、下面35aと上面とを接続する4つの側面(液体作用面)35b、側面35c、側面35d、及び側面35eと、を有している。ここで、側面35bと側面35cとのなす角度は、90°よりも大きく(鈍角)、側面35bと側面35dとのなす角度は、90°よりも小さく(鋭角)、側面35cと側面35eとのなす角度及び側面35dと側面35eとのなす角度は、例えば、概ね90°(直角)である。
図7に示されるように、この変形例では、各砥石部材35は、側面35bが下面3bの外縁3d側を向くように、ホイール基台3に配置されている。より詳細には、下面3bの周に沿って一方側に位置する側面35bの端部5fが、側面35bの他方側の端部35gに比べて下面3bの内縁3c側(中央側)に位置している。言い換えれば、下面3bの中心O1から一方側の端部35fまでの距離D3は、下面3bの中心O1から他方側の端部35gまでの距離D4に比べて小さい。
このように構成された研削ホイール31は、上述した実施形態と同様に、マウント14を介してスピンドル12に装着され、図7に示される回転方向R2に回転させられる。つまり、端部35fは、回転方向R2における側面35bの端部であり、端部35gは、回転方向R2とは反対の方向における側面35bの端部である。
変形例にかかる研削ホイール31でも、スピンドル12の回転方向R2における側面35bの端部35fは、回転方向R2とは反対の方向における側面35bの端部35gに比べて、下面3bの内縁3c側(中央側)に位置している。そのため、スピンドル12を回転方向R2に回転させて、砥石部材35の側面35bを液体に作用させると、研削ホイール31の外側へと向かう向きの力が液体に付与され、研削ホイール1の外側への液体の移動が促進される。
その他、上述した実施形態及び変形例にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施され得る。
1 :研削ホイール
3 :ホイール基台
3a :上面(第1面)
3b :下面(第2面)
3c :内縁
3d :外縁
5 :砥石部材
5a :下面
5b :側面(液体作用面)
5c :側面
5d :側面
5e :端部
5f :端部
31 :研削ホイール
35 :砥石部材
35a :下面
35b :側面(液体作用面)
35c :側面
35d :側面
35e :側面
35f :端部
35g :端部
2 :研削装置
4 :チャックテーブル
6 :枠体
6a :凹部
6b :流路
8 :保持板
8a :上面
8b :中心
10 :研削ユニット
12 :スピンドル
14 :マウント
11 :被加工物
11a :表面
11b :裏面
11c :薄板部
11d :厚板部
13 :ストリート(分割予定ライン)
15 :デバイス
21 :保護部材
21a :表面
21b :裏面
23 :液体
R1 :回転方向
R2 :回転方向

Claims (2)

  1. 表面と、該表面とは反対側の裏面と、を有する板状の被加工物に液体を供給しながら、該裏面の中央側の領域を研削して、該被加工物の該裏面側に凹部を形成する際に使用される研削ホイールであって、
    環状の第1面と、該第1面とは反対側の環状の第2面と、を有し、所定の回転方向に回転するスピンドルに対して該第1面側が装着されるホイール基台と、
    該ホイール基台の該第2面側に配置され、該第2面の外縁側を向く液体作用面をそれぞれが有する複数の砥石部材と、を含み、
    該回転方向における該液体作用面の端部は、該回転方向とは反対の方向における該液体作用面の端部に比べて、該第2面の中央側に位置している研削ホイール。
  2. 請求項1に記載の研削ホイールを使用して該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、
    該被加工物の該表面側をチャックテーブルにより保持する保持ステップと、
    該被加工物の該裏面側に該液体を供給しながら、該裏面に対して交差する方向に該スピンドルと該チャックテーブルと相対的に移動させて該砥石部材を該裏面に接触させることにより、該裏面の中央側の領域を研削する研削ステップと、を含み、
    該研削ステップでは、該スピンドルを該回転方向に回転させて該砥石部材の該液体作用面を該液体に作用させることにより、該研削ホイールの外側への該液体の移動を促進させる被加工物の研削方法。
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