JP2023172800A - 無限軌道車両用滑り止め具及び無限軌道車両 - Google Patents

無限軌道車両用滑り止め具及び無限軌道車両 Download PDF

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Abstract

Figure 2023172800000001
【課題】作業現場が土、泥、砂、積雪状態のような軟弱地盤であっても、グリップ力を向上することができる無限軌道車両用滑り止め具を提供する。
【解決手段】シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えた無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め具であって、該無限軌道車両用滑り止め具は、前記シュープレートに路面保護用のゴムパッドが装着された状態において、該ゴムパッドを被装して、前記シュープレートに着脱自在に装着可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、無限軌道車両用滑り止め具、及び、この無限軌道車両用滑り止め具を装着した無限軌道車両に関するものであり、特に、路面保護用のゴムパッドが装着された無限軌道帯を備えた無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め具、及び、この無限軌道車両用滑り止め具を装着した無限軌道車両に関するものである。
従来から、農業用、林業用、土木・建設用、除雪用等の作業用車両として無限軌道帯を備えたものがあり、この無限軌道帯には、無端状に一体成形されたゴム製のものと、複数の金属性シュープレートが無端状に連結されて構成されたものがあることが広く知られている。本願発明は、金属製の無限軌道帯に関するものであるので、金属製の無限軌道帯に関する技術を中心に説明する。なお、「無限軌道」は、「無限軌道帯」、「無限軌道履帯」、「履帯」、「クローラ」等と表現されることが知られている。また、「シュープレート」は、「シュー」、「履板」と表現されることも知られている。
金属製の無限軌道帯は、一般に、複数の金属製のシュープレートを無端状に連結されて構成されているが、シュープレートが金属製であることから、通行する道路や作業現場の路面保護のため、シュープレートの接地側に路面保護用のゴムパッドが固定的に又は着脱自在に装着されていることが多い。なお、「接地側」とは、無限軌道帯が回転して地面(路面)に接触する側のことであり、本願発明においても同じ技術的意味として用いる。
例えば、特許文献1には、「履板の設置側に設けて路面の損傷を防止する装軌式車両の履帯用ゴムパッド目的とするものであり、具体的には、履板への着脱が容易であると共に、履板に強固に固着してしかもその固着状態を確実に維持することができ、ゴムパッドと履板との間への土石の侵入や詰まりによる損傷もなく、高い耐久性を有する装軌式用の履帯用ゴムパッドを提供することを目的とする」(段落「0009」参照。)として、「無端状に複数連設して履帯を構成し該履帯の回動方向に直交して接地側の両側端に沿って延設された一対の側端ラグを備えた履板の接地側に装着する装軌式車両の履帯用ゴムパッドにおいて、前記履帯の両側端ラグ間に沿って該ゴムパッドの内部に一体に埋設された鉄製骨材と、該骨材に回動不能に支持され、前記履板に向かって螺着部が突出した状態で該ゴムパッドの内部に一体に埋設されたボルトと、前記履板に形成されたゴムパッド取付穴を介して前記ボルトの螺着部に螺着するナットを備えていることを特徴とする装軌式車両の履帯用ゴムパッド」(請求項1、図1、図2等参照。)が記載されている。
また、特許文献1には「この種のゴムパッドは、路面との摩擦、土石との接触、装軌式車両の重量等の影響を常に受けて、磨耗や損傷が比較的多く見られる。このため、磨耗や損傷が進行した場合には、ゴムパッドを交換する必要となる」(段落「0003」参照。)との記載もある。
ところで、このゴムパッドは、コンクリートやアルファルト等の路面の損傷を防止することには効果を奏するものの、作業現場が土、砂、泥、あるいは、積雪のような軟弱地盤である場合には、ゴムパッドが滑ってグリップ力が低下してしまうという問題が発生することが多い。また、ゴムパッドが滑る、つまり、車両が意図しない方向へ動くことは、安全面でも問題となる。作業地盤が斜面の場合にも同様の問題が発生する。
着脱自在にゴムパッドが装着されている場合には、上述の軟弱地盤や斜面で作業するときには、ゴムパッドを取り外して作業すればよいのであるが、逐一ゴムパッドを着脱することは面倒であり作業効率が悪いので、ゴムパッドを装着した状態で作業されているのが実情である。また、ゴムパッドを取り外したとしても、シュープレートに泥や土砂が詰まったりしてグリップ力が低下してしまい、上述のように安全面での問題が生じる。
そこで、ゴムパッドを装着した状態でも、作業現場の地盤状態によらず、滑りを抑え、グリップ力を向上させる技術が提案されている。例えば、特許文献2には、「泥濘地や砂地等の柔らかく流動性が高い路面においても、高い牽引力を確保することのできる履帯パッドの提供を目的とする」(段落「0005」参照。)として、「無端状に連結されるトラックリンクの路面部に直接またはシュープレートを介して取り付けられる芯金と、該芯金の路面側に固着されたゴム製のパッド本体と、を備え、該パッド本体に、路面側に突出するラグが形成されたクローラ用の履帯パッドであって、前記パッド本体に、前記ラグよりも路面側に向けた突出高さの低い低面が形成され、前記低面と前記ラグとが、クローラ周方向で隣接し、前記低面が、前記パッド本体におけるクローラ周方向の両端部に各別に形成されるとともに、クローラ周方向の外側に向けて開放され、これらの両低面が、クローラ周方向に対して傾斜する傾斜面となっていることを特徴とする履帯パッド。」(請求項1、段落「0008」、「0068」、図1、図2等参照。)が記載されている。
なお、参考として提示するが、金属製の履帯ではなく、ゴムクローラに滑り止め具を装着したものが、例えば、特許文献3(明細書「発明の実施の形態」、図1乃至図6用参照。)に記載されている。
特開平07-291159号公報 特許第6012158号公報 特開平10-016836号公報
ところで、特許文献2には「また、低面17を形成することで、パッド本体12に占めるラグ頂面の面積は減少するものの、ラグ16の面圧が高くなるので、路面とのグリップ力が向上する」(段落「0021」、図3等参照。)と記載されているものの、「履帯パッド10は、シュープレート2に取り付けられる芯金11と、芯金11の踏面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体12と、を備えており、芯金11は、金属製の板体で形成されている」(段落「0018」、図1~図3等参照。)、「パッド本体12は、踏面側から見てゴムクローラ幅方向Hに長い長方形状に形成されており、踏面側に突出するラグ16が形成されている」(段落「0019」、図1~図3等参照。)と記載されている。したがって、「ラグ16」はゴム製であるので、前記特許文献1に記載されているような「この種のゴムパッドは、路面との摩擦、土石との接触、装軌式車両の重量等の影響を常に受けて、磨耗や損傷が比較的多く見られる。このため、磨耗や損傷が進行した場合には、ゴムパッドを交換する必要となる」という問題が発生する虞がある。
このため、本発明では、作業現場が土、泥、砂、積雪状態のような軟弱地盤であってもグリップ力が向上する無限軌道車両用滑り止め具を提供することを目的とする。
また、本発明では、前記無限軌道車両用滑り止め具を備えることで、作業現場が土、泥、砂、積雪状態のような軟弱地盤であっても、グリップ力が向上する無限軌道用車両を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えた無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め具であって、該無限軌道車両用滑り止め具は、前記シュープレートに路面保護用のゴムパッドが装着された状態において、該ゴムパッドを被装して、前記シュープレートに着脱自在に装着可能に構成されていることを第1の特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無限軌道車両用滑り止め具であって、前記無限軌道車両用滑り止め具は、前後左右に連接された前側金属板、左側金属板、後側金属板、右側金属板から構成された枠体を備え、該枠体の前側金属板の頂部は、該枠体の後側金属板の頂部よりも上方に突出して構成されていることを第2の特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の無限軌道車両用滑り止め具であって、前記無限軌道車両用滑り止め具が、前記ゴムパッドを被装して前記シュープレートに装着された構成において、前記前側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部よりも上方に突出して構成され、前記後側金属板の頂部、前記左側金属板の頂部、及び、前記右側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部以下の高さになるように構成されていることを第3の特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の無限軌道車両用滑り止め具であって、前記滑り止め具は、前記シュープレートの左右側に連結手段が設けられ、該連結手段の一方は、前記左右側金属板のいずれか一方に一体的に設けられ、該連結手段の他方は、前記左右側金属板のいずれか他方に着脱自在に設けられることを第4の特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無限軌道車両用滑り止め具を備えた無限軌道車両であることを第5の特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の無限軌道車両用滑り止め具を備えた無限軌道車両であることを第6の特徴とする。
また、本願発明は、シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えて構成された無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め装置であって、該無限軌道車両用滑り止め装置は、前記シュープレートに装着されたゴムパッドと、該ゴムパッドに被装されて前記シュープレートに着脱自在に装着された金属性の滑り止め具を備えていることを第7の特徴とする。
また、本願発明は、上記第7の特徴を有する無限軌道車両用滑り止め装置において、前後左右に連接された前側金属板、左側金属板、後側金属板、右側金属板から構成された枠体を備え、前記前側金属板の頂部は、前記後側金属板の頂部よりも上方に突出し、かつ、前記ゴムパッドの頂部よりも上方に突出して構成されていることを第8の特徴とする。
また、本願発明は、第8の特徴を有する無限軌道車両用滑り止め装置において、前記滑り止め具は、前記シュープレートの左右側に連結手段が設けられ、該連結手段の一方は、前記左右側金属板のいずれか一方に一体的に設けられ、該連結手段の他方は、前記左右側金属板のいずれか他方に着脱自在に設けられることを第9の特徴とする。
また、本願発明は、第7の特徴を有する無限軌道車両用滑り止め装置乃至第9の特徴を有する無限軌道車両用滑り止め装置のいずれか一の無限軌道車両用滑り止め装置を備えた無限軌道車両であることを第10の特徴とする。
また、本願発明は、シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えて構成された無限軌道車両に用いられる路面保護用のゴムパッドであって、該ゴムパッドは、前記シュープレートに装着された状態において、該ゴムパッドの頂部の前側の一部に接地面と略平行に平坦面が形成され、該平坦面から後側に向けて下方に傾斜した傾斜面が形成されていることを第11の特徴とする。
本発明の無限軌道車両用滑り止め具、及び、この無限軌道車両用滑り止め具を備えた無限軌道車両によれば、作業現場が土、泥、砂、積雪状態等のような軟弱地盤であっても、グリップ力が向上し、確実かつ安全に作業を行えるという顕著な効果を奏する。
本発明の第1実施形態の無限軌道帯用滑り止め具を装着した無限軌道車両の全体外観図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の外観図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の外観図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の外観図である。 本発明の第1実施形態のシュープレートの外観図である。 本発明の第1実施形態のゴムパッドの外観図及び左側面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め具の外観図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の正面図及び背面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の左側面図及び右側面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置の平面図及び底面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置のA-A線概略断面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め具の正面図及び背面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め具の左側面図及び右側面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め具の平面図及び底面図である。 本発明の第1実施形態の滑り止め装置を説明する概略分解図である。 本発明の第2実施形態の滑り止め具の外観図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本明細書で示す上,下,左,右,前,後の方向は、説明の便宜上示したものであり、図示に限定するものではない。また、本明細書で示す上,下,左,右,前,後の方向は、対応する図中で示す矢印の上,下,左,右,前,後の方向と一致するものとする。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る発明の無限軌道車両100、この無限軌道車両100に着脱自在に装着される無限軌道車両用滑り止め具4について、図1~図16を参照しながら説明する。図1は、本発明の無限軌道車両用滑り止め具4を装着した無限軌道車両100の全体外観図であり、図2は、図1の要部拡大図であり、図3~図5は、無限軌道車両用滑り止め装置2の外観図であり、図6は、シュープレート5の外観図であり、図7(a)は、ゴムパッド3の外観図であり、図7(b)はゴムパッド3の左側面図であり、図8は、無限軌道車両用滑り止め具4の外観図であり、図9(a)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の正面図であり、図9(b)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の背面図であり、図10(a)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の左側面図であり、図10(b)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の右側面図であり、図11(a)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の平面図であり、図11(b)は、無限軌道車両用滑り止め装置2の底面図であり、図12は、図11(b)のA-A線概略断面図であり、図13(a)は、無限軌道車両用滑り止め具4の正面図、図13(b)は、無限軌道車両用滑り止め具4の背面図であり、図14(a)は、無限軌道車両用滑り止め具4の左側面図であり、図14(b)は、無限軌道車両用滑り止め具4の右側面図であり、図15(a)は、無限軌道車両用滑り止め具4の平面図であり、図15(b)は、無限軌道車両用滑り止め具4の底面図であり、図16は、無限軌道車両用滑り止め装置2を説明する概略分解図である。
本願発明の第1実施形態に係る無限軌道車両100は、「バックホー」とも称される一般的な建設作業用の無限軌道車両であり、前側に従動輪30、後側に駆動輪31、従動輪と駆動輪の間に複数の転動輪32,32,・・・,32が設けられ、従動輪30、転動輪32、駆動輪31に無端状の無限軌道帯1,1が巻き掛けされており、駆動輪31を正逆回転させることで、無限軌道車両100を前進又は後退させることができる。なお、後退するときは、運転部102を180度旋回させることができる。説明の便宜上、図1に示すように、無限軌道車両100が前側(従動輪30側)に進む方向を前方向、後側(駆動輪31側)に進む方向を後方向、前後方向に直交する方向を左右方向と定義する。無限軌道車両100は、前方向に設けられてバケット,アーム,ブーム等を有する作業装置101、前部に作業装置101の一端が連結されて作業者が着座してレバー等を操作して作業を行う運転部102、運転部102の下部に旋回自在に設けられた上部旋回体103、上部旋回体103を旋回自在に支持し、左右方向に一対の無限軌道帯1,1が設けられた下部走行体104を備えている。無限軌道帯1は、金属性のシュープレート5が無端状に連結して構成され、シュープレート5には、路面保護用のゴムパッド3が着脱自在に装着され、さらに、ゴムパッド3を被装して無限軌道車両用滑り止め具4がシュープレート5に着脱自在に装着されている。ゴムパッド3及び無限軌道車両用滑り止め具4以外の構成は、一般的に知られた無限軌道車両の構成である。なお、無限軌道車両100は、建設作業に限らず、農作業、林業、土木・建築業、除雪作業等と広範囲の技術分野の作業に用いることができる。また、作業者が直接乗車して操作することなく、離れた場所からリモコン等で遠隔操作可能な無限軌道車両も知られている。
左右一対の無限軌道帯1,1はシュープレート5,5が同一形状であり、シュープレート5,5に装着されるゴムパッド3,3が同一形状であり、ゴムパッド3,3を被装してシュープレート5,5に装着される無限軌道車両用滑り止め具4,4が左右対称に構成されているので、左側の無限軌道帯1に着目して説明する。無限軌道帯1は、複数の金属性のシュープレート5が無端状に連結されて構成されている。各シュープレート5には、路面保護用のゴムパッド3が着脱自在に装着されている。ゴムパッド3は、ゴム製であり、ゴムの素材は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等のいずれでも構わない。そして、ゴムパッド3を被装して、無限軌道車両用滑り止め具4がシュープレート5に着脱自在に装着されている。本実施形態の説明では、新規な発明である無限軌道車両用滑り止め具2及びゴムパッド3は、無限軌道車両用滑り止め具4がゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着された状態の方が理解しやすいので、ゴムパッド3及び無限軌道車両用滑り止め具4自体の構成の説明に加え、シュープレート5、ゴムパッド3、無限軌道車両用滑り止め具4を備えた構成を無限軌道車両用滑り止め装置2として説明している。なお、本実施形態では、ゴムパッド3は、シュープレート5に着脱自在に装着されているが、ゴムパッドがシュープレートに取外し不能に固定的に装着されていてもよい。
図2(a)は、図1の要部拡大図であり、無限軌道車両用滑り止め装置2を説明するための図である。前述したように、無限軌道車両用滑り止め装置2は、無限軌道帯1を構成する金属性のシュープレート5の各々に、ゴムパッド3が着脱自在に装着され、金属性の無限軌道車両用滑り止め具4が、ゴムパッド3を被装して、連結板21によってシュープレート5に着脱自在に装着されている。具体的には、連結板21の下部に形成された係止部がシュープレート5の底面に係止され、また、連結板21の側面が一対のボルト22,22によって、無限軌道車両用滑り止め具4の左側金属板17Lに螺着されている。
図2(a)は、無端状に連結された金属性のシュープレート5の全てに無限軌道車両用止め具4が装着された構成を前提に示しているが、図2(b)に示すように、無端状に連結されたシュープレート5の一つ置きの間隔で無限軌道車両用滑り止め具4を装着してもよい。また、図示していないが、グリップ力が安定するのであれば、無端状に連結されたシュープレート5の二つ置き(あるいは、それ以上)の間隔で無限軌道車両用滑り止め具4を装着してもよい。このような構成にすれば、コストダウンになるし、無限軌道車両用滑り止め具4の脱着作業効率を向上することができる。
図3~図5は、無限軌道車両用滑り止め装置2の外観を示す図であり、シュープレート5、ゴムパッド3、無限軌道車両用滑り止め具4を組み合わせて構成される無限軌道車両用滑り止め装置2を示している。図3は、無限軌道車両用滑り止め装置2を前方右斜め上側から見た外観を示し、図4は、無限軌道車両用滑り止め装置2を前方左斜め上側から見た外観を示し、図5は、無限軌道車両用滑り止め装置2を後方左斜め下側から見た外観を示している。図6は、シュープレート5の外観図であり、図7(a)は、ゴムパッド3の外観図であり、図7(b)は、ゴムパッド3の左側面図であり、図8は、無限軌道車両用滑り止め具4の外観図である。図9~図11は、この無限軌道車両用滑り止め装置2の正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図を示している。また、図12は、図11(b)のA-A線の概略断面図であり、図13~図15は、無限軌道車両用滑り止め具4の正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図を示しており、図16は、無限軌道車両用滑り止め装置2の概略分解図を示している。
シュープレート5は、特許文献1にも開示されているように、公知又は周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。本実施形態のシュープレート5は、金属性(例えば、鉄、鋼鉄等)の鋼材で形成され、無端状に連結されて無限軌道帯1を構成している。シュープレート5は、特に、図6に示すように、接地側(上側)に向かって突出し、互いに左右方向に沿って平行に延設された一対の前方グローサー6及び後方グローサー7と、前方グローサー6と後方グローサー7との間に、接地側に向かって突出して前後方グローサー6,7に平行に延設された中央グローサー8とを備えている。前方グローサー6と中央グローサー8との間、及び、中央グローサー8と後方グローサー7との間には、それぞれ略同形状の凹溝部26,26が形成されている。
なお、グローサー6~8は、無限軌道帯1が回転して路面に接するときには、下側(路面側)に向かって突出することになる。
シュープレート5の左右両端近傍には、ゴムパッド3の4つの螺子部9,9,9,9が挿通される4つのゴムパッド取付孔10,10,10,10が開孔され、シュープレート5の略中央部には、2つの泥抜孔13,13が中央グローサー8を挟んだ位置に開孔されている。また、泥抜孔13,13の左右側の略中央部には、リンク(不図示)を取り付けるときに螺着手段としての4つのボルト(不図示)が挿通される4つのリンク取付孔12,12,12,12が開孔されている。なお、本実施形態のシュープレート5は、上述したような3つのグローサーを備えたトリプルグローサを例示しているが、例えば、2つのグローサーを備えたダブルグローサーでも本願発明を適用することができる。
ゴムパッド3は、所定の厚みを有する略直方体状であって、シュープレート5の形状に対応するように断面が逆凹字形状に形成されており(特に図7(a),図7(b),図12等参照。)、また、シュープレート5に装着される装着部14と、装着部14がシュープレート5に装着された構成において接地側に膨出する接地部15とを備えている。このゴムパッド3の接地部15が、作業時に直接地面(路面)に接することになる。ここで、図示するように、接地部15(ゴムパッド3の頂部)は、前側の一部が接地面(路面)と略平行に平坦に形成された平坦面15aと、後方に向かって低くなるように傾斜した傾斜面15bとが連接して形成され、傾斜面15bの後端は後側金属板17Bの頂部と同じ又は後側金属板17Bの頂部よりもわずかに上方に突出するように形成されている。表現を変えれば、前側金属板17Fの頂部は、ゴムパッド3の頂部(接地部15)よりも上方に突出して構成され、後側金属板17Bの頂部、前左側金属板17Lの頂部、及び、右側金属板17Rの頂部は、ゴムパッド3の頂部以下の高さになるように構成されている。なお、ゴムパッド3の接地部15に傾斜面15bを設けたことで、作業時に接地部15に付着した泥、土、砂等が脱落し易くなっている。
ここで、比較例として、ゴムパッド3の頂部(接地部15)が、枠体19の各金属板の頂部よりも低く構成された場合には、枠体19の上部に窪みが形成され、この窪みに泥,土砂等が詰まり、グリップ力が低下する虞がある。本願発明の構成によれば、ゴムパッド3の頂部が、左側金属板17L、右側金属板17R、後側金属板17Bの頂部の全てと同じ高さ、又は、いずれの頂部の高さよりもわずかに上方に突出する構成にしたので、枠体19に付着した泥,土砂等を脱落させて詰まりにくくなり、グリップ力を向上させることができる。
また、ゴムパッド3頂部(接地部15)の全面を傾斜面にしないで、前側の一部を接地面(路面)に略平行な平坦面15aに形成したのは、接地面(路面)からの圧力をなるべく均等にするためである。仮に、ゴムパッド3の頂部に平坦面15aが無く全面が傾斜面15bであった場合、ゴムパッド3が路面に接したときに、ゴムパッド3が頂部の傾斜面15bに沿って傾いて路面に接してしまい、結果的に、ゴムパッド3が連結されるシュープレート5や無限軌道車両用滑り止め具4の連結部に無理な負荷がかかり、これらの部品が損傷しやすくなる虞がある。この無理な負荷を軽減させるために、ゴムパッド3の頂部の前側の一部は接地面(路面)に略平行な平坦面15aに形成されているのである。
ゴムパッド3の装着部14は、図示するように、嵌装部27,27と凹溝16とで構成されている。嵌装部27,27は、シュープレート5の凹溝部26,26に嵌装されるように形成されており、凹溝部16は、嵌装部27,27間に形成され、シュープレート5の中央グローサー8が嵌装されるように形成されている。
次に、無限軌道車両用滑り止め具4について、図8~図16を中心に説明する。無限軌道車両用滑り止め具4は、前後左右に連接された4つの金属板、具体的には、前側金属板17F、左側金属板17L、後側金属板17B、右側金属板17Rが連接されて構成された枠体19を備えている。前側金属板17Fの左右両端に左側金属板17L及び右側金属板17Rそれぞれの前端が連接され、左側金属板17L及び右側金属板17Rの後端に後側金属板17Bの左右両端が連接されて、枠体19を構成している。この4つの金属板(17B,17F,17L,17R)は、全て略矩形状の金属性(例えば、鉄製)の板で構成されている。無限軌道帯用滑り止め具4がゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着されたときに、前側金属板17Fの頂部が、後側金属板17Bの頂部よりも上方(接地側)に突出し、かつ、ゴムパッド3の頂部(接地部15)よりも上方(接地側)に突出するように形成されている。
また、無限軌道車両用滑り止め具4が、ゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着された状態では、前側金属板17Fが前方グローサー6の上面に立設され、後側金属板17Bが後方グローサー7の上面に立設されるように形成されている。
また、左側金属板17Lには、無限軌道車両用滑り止め具4がシュープレート5に装着されたときに、シュープレート5の凹溝部26,26に嵌装される嵌装片28,28と、嵌装片28と嵌装片28との間に形成され、中央グローサー8の左端部が嵌装される凹み部18が形成されている。同様に、右側金属板17Rにも、無限軌道車両用滑り止め具4がシュープレート5に装着されたときに、シュープレート5の凹溝部26,26に嵌装される嵌装片28,28と、嵌装片28と嵌装片28との間に形成され、中央グローサー8の右端部が嵌装される凹み部18が形成されている。このように、無限軌道車両用滑り止め具4は、ゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着可能なように構成されている。
このような構成にすることにより、ゴムパッド3と無限軌道車両用滑り止め具4が装着された無限軌道帯1を無限軌道車両100に装着して前方向に進行させたときに、作業地盤が前述したような軟弱地盤であっても、金属性の無限軌道車両用滑り止め具4の前側金属板17Fがしっかりと地面(路面)に食い込むことで、無限軌道帯1が滑ることなくグリップ力が向上するので、作業効率が向上し、また、無限軌道車両が意図しない方向に動くことも防止できるので安全である。
ここで、比較例として、例えば、後側金属板17Bの頂部を前側金属板17Fの頂部と同じ高さになるように形成した場合、後側金属板17Bの頂部がゴムパッド3頂部(接地部15)よりも高くなり、後側金属板17Bとゴムパッド3との接触部の頂部付近に窪みが生じ、この窪みに泥,土砂等が詰まりやすく、脱落しにくくなるので、グリップ力が劣化する虞がある。本願発明では、前側金属板17Fの頂部を後側金属板17Bの頂部よりも高く(上方に突出)する構成、表現を変えれば、後側金属板17Bの頂部を前側金属板17Fの頂部よりも低くする構成にしたので、ゴムパッド3の頂部に付着した泥,土砂等を脱落し易くして詰まりを軽減させて、グリップ力を向上させることができる。
本実施形態では、後側金属板17Bは、背面視で長方形であり、左右方向の長さが、シュープレート5の左右方向の長さと略同一に形成され、前側金属板17Fは、前面視で長方形であり、左右方向の長さは、後側金属板17Bの長さと略同一に形成されている。無限軌道車両用滑り止め具4がゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着された構成において、前側金属板17Fの頂部は、後側金属板17Bの頂部よりも上方に突出し、かつ、ゴムパッド3の頂部よりも上方に突出するように形成さている。
左側金属板17Lは、左側面視で上・下・前・後の4辺を有する略逆凹字状に形成され、上辺が前側から後側に向かって下方に傾斜し、下辺に凹み部18が形成され、凹み部18の両側に嵌装片28,28が形成されている。左側金属板17Lは、左側面視で、前辺が後辺よりも高く、かつ、前辺の高さは前側金属板17Fの高さよりも低い。左側金属板17Lの後辺の高さは、後側金属板17Bの高さと略同一に形成されている。右側金属板17Rは、左側金属板17Lとほぼ同じ形状で有り、右側面視で上辺が前側から後側に向かって下方に傾斜し、下辺に凹み部18が形成され、凹み部18の両側に嵌装片28,28が形成され、右側面視で、前辺が後辺よりも高く、かつ、前辺の高さは前側金属板17Fの高さよりも低い。また、後辺の高さは、後側金属板17Bの高さと略同一に形成されている。左側金属板17L及び右側金属板17Rの凹み部18,18には、それぞれ、シュープレート5の中央グローサー8が嵌装するように形成されている。
左側金属板17Lの前辺の高さを後辺よりも高く、右側金属板17Rの前辺の高さを後辺の高さよりも高くしているのは、前側金属板17Fの高さが後側金属板17Bの高さよりも高いので、枠体19が路面に接した際に後側金属板17Bよりも前側金属板17Fの方が路面から受ける圧力が大きいので、前側金属板17Fに接する側の左右側金属板17L,17Rの前辺の高さを高く(上下幅を広く)して、できるだけ強度を向上させるためである。ここで、前側金属板17F,左側金属板17L,右側金属板17R,及び,後側金属板18Bの高さを、高くし過ぎると、無限軌道車両100の上部旋回体103の底面に衝突し、低くし過ぎると本願発明の効果が低下してしまうので、装着する車両に合わせて適宜調整するとよい。
左側金属板17Lには一対の連結螺子孔20a,20aが開孔されている。また、断面L字状に形成されて下部に係止部を有する連結板21には、連結螺子孔20a,20aに対応する位置に一対の連結孔20b,20bが形成されている。螺着手段としてのボルト22,22を、それぞれ、連結孔20b,20bに挿通し、連結螺子孔20a,20aに螺挿することで、連結板21が左側金属板17Lに着脱自在に装着される。同時に、連結板21下部の係止部がシュープレート5左端側の底面に係止されることで、左側金属板17Lがシュープレート5に着脱自在に取り付けられる。
右側金属板17Rには、金属性(鉄製)の連結板23が溶接によって固定的に取付けられている。連結板23は、断面L字状に形成されて下部に係止部を有する。この係止部は、無限軌道車両滑り止め具4がシュープレート5が装着しやすいように屈曲部から先端部に向けて多少下方に傾斜するように形成されている。無限軌道車両用滑り止め具4を、ゴムパッド3を被装してシュープレート5に装着するときには、まず、この連結板23の係止部をシュープレート5右端側の底面に係止させる。
以上のようにして、連結板23及び連結板21によって、枠体19、つまり、無限軌道車両用滑り止め具4を、ゴムパッド3に被装してシュープレート5に着脱自在に装着することができる。
なお、本実施形態では、枠体19の各金属板(17F,17L,17R,17B)や連結板23は、溶接によって接合されているが、鋳造や鍛造により枠体19と連結板23とを一体成形してもよい。
無限軌道車両100は、通常の作業時は、路面保護のため、シュープレート5にゴムパッド3を装着した状態で行うが、前述したような軟弱地盤上で作業するときは、シュープレート5にゴムパッド3が装着された状態で、無限軌道車両用滑り止め具4をゴムパッド3を被装してシュープレート5に着脱自在に装着した状態で行う。通常の作業に復帰して路面を保護したいときは、無限軌道車両用滑り止め具4を取り外せばよい。
無限軌道車両用滑り止め具4をシュープレート5に着脱自在に装着するときには、上述のとおり、まず連結板23をシュープレート5の右端部の底面に係止させて固定し、次に、連結板21とボルト22によって、左側金属板17Lをシュープレート5に着脱自在に固定する。無限軌道車両用滑り止め具4をシュープレート5から取り外すときは、逆の操作を行えばよい。
(第2実施形態)
図17は、本願発明に係る第2実施形態の無限軌道車両用滑り止め具204を示す。第1実施形態の無限軌道車両用滑り止め具4と異なる点は、右側金属板17Rに、左側金属板17Lと同様に連結螺子孔20c,20cが形成されており、また、第1実施形態の無限軌道車両用滑り止め具4の連結板23が枠体19の右側金属板17Rに溶接で固定されていたのに対し、第2実施形態では、連結板24が、連結板21と同様に右側金属板17Rとは別体で構成され、連結板21と同様に連結孔20d,20dが形成されており、螺着手段としての一対のボルト25,25を連結孔20d,20dに挿通し、連結螺子孔20c,20cに螺挿することによって、右側金属板17Rをシュープレート5に着脱自在に装着するように構成、つまり、枠体19をシュープレート5に着脱自在に装着するように構成したことである。連結板24は、連結板21と同サイズに形成し、ボルト25もボルト22と同一のものを使用すれば、部品の共通化によりコストダウンすることができる。
1 無限軌道帯
2 無限軌道車両用滑り止め装置
3 ゴムパッド
4,204 無限軌道車両用滑り止め具
5 シュープレート
6 前方グローサー
7 後方グローサー
8 中央グローサー
9 螺子部
10 ゴムパッド取付孔
12 リンク取付孔
13 泥抜き孔
14 装着部
15 接地部
15a 平坦面
15b 傾斜面
16,26 凹溝部
17B 後側金属板
17F 前側金属板
17L 左側金属板
17R 右側金属板
18 凹み部
19 枠体
20a,20c 連結螺子孔
20b,20d 連結孔
21,23,24 連結板
22,25 ボルト
27 嵌装部
28 嵌装片
100 無限軌道車両
101 作業装置
102 運転部
103 上部旋回体
104 下部走行体

上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、金属製のシュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えた無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め具であって、前記無限軌道車両が前進する際の前記無限軌道帯の回転方向における前方を前側、後方を後側と定義するとき、前記無限軌道車両用滑り止め具は、前記シュープレートに路面保護用のゴムパッドが装着された状態において、該ゴムパッドを被装して、前記シュープレートに着脱自在に装着可能に構成され、前後左右に連接された前側金属板、左側金属板、後側金属板、右側金属板から構成された枠体を備え、該枠体の前記前側金属板の頂部は、該枠体の前記後側金属板の頂部よりも上方に突出して構成されていることを第1の特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、金属製のシュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前記シュープレートに装着された路面保護用のゴムパッドと、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えた無限軌道車両であって、前記無限軌道車両が前進する際の前記無限軌道帯の回転方向における前方を前側、後方を後側と定義するとき、前記無限軌道車両は、さらに、前記ゴムパッドを被装して前記シュープレートに着脱自在に装着された金属製の無限軌道車両用滑り止め具を備え、該無限軌道車両用滑り止め具は、前後左右に連接された前側金属板、左側金属板、後側金属板、右側金属板から構成された枠体を備え、該枠体の前記前側金属板の頂部は、該枠体の前記後側金属板の頂部よりも上方に突出して構成されていることを第2の特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の無限軌道車両用であって、前記前側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部よりも上方に突出して構成され、前記後側金属板の頂部、前記左側金属板の頂部、及び、前記右側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部以下の高さになるように構成されていることを第3の特徴とする。
また、本願発明は、シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えて構成された無限軌道車両に用いられる路面保護用のゴムパッドであって、該ゴムパッドは、前記シュープレートに装着された状態において、該ゴムパッドの頂部の前側の一部に接地面と略平行に平坦面が形成され、該平坦面から後側に向けて下方に傾斜した傾斜面が形成されていることを第の特徴とする。

Claims (6)

  1. シュープレートが無端状に連結されて構成された無限軌道帯と、前側に従動輪と、後側に駆動輪とを備えた無限軌道車両に用いられる無限軌道車両用滑り止め具であって、
    該無限軌道車両用滑り止め具は、前記シュープレートに路面保護用のゴムパッドが装着された状態において、該ゴムパッドを被装して、前記シュープレートに着脱自在に装着可能に構成されている
    ことを特徴とする無限軌道車両用の滑り止め具。
  2. 前記無限軌道車両用滑り止め具は、前後左右に連接された前側金属板、左側金属板、後側金属板、右側金属板から構成された枠体を備え、
    該枠体の前側金属板の頂部は、該枠体の後側金属板の頂部よりも上方に突出して構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の無限軌道車両用滑り止め具。
  3. 前記無限軌道車両用滑り止め具が、前記ゴムパッドを被装して前記シュープレートに装着された構成において、
    前記前側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部よりも上方に突出して構成され、
    前記後側金属板の頂部、前記左側金属板の頂部、及び、前記右側金属板の頂部は、前記ゴムパッドの頂部以下の高さになるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の無限軌道車両用滑り止め具。
  4. 前記滑り止め具は、前記シュープレートの左右側に連結手段が設けられ、
    該連結手段の一方は、前記左右側金属板のいずれか一方に一体的に設けられ、
    該連結手段の他方は、前記左右側金属板のいずれか他方に着脱自在に設けられる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の無限軌道車両用滑り止め具。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無限軌道車両用滑り止め具を備えた
    ことを特徴とする無限軌道車両。
  6. 請求項4に記載の無限軌道車両用滑り止め具を備えた
    ことを特徴とする無限軌道車両。

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