JP2023172697A - ベルトコンベヤのスカート構造及びベルトコンベヤの点検方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールゴム及びベルトの磨耗を軽減できるベルトコンベヤのスカート構造を提供する。【解決手段】ベルトコンベヤ10は、樋状に湾曲したベルトBを有する。ベルトコンベヤ10は、一対のスカート1・1を備え、一対のスカート1・1は、搬送物CをベルトBに導入できる。スカート1は、スカート板1b、スカートゴム1s、及び、シールゴム1cを備える。スカート板1bは、ベルトBの上方に配置すると共に、ベルトBの幅方向に対向配置している。スカートゴム1sは、スカート板1bの外面に保持され、ベルトBとスカート板1bの隙間を覆っている。シールゴム1cは、スカートゴム1sの外方に配置している。シールゴム1cは、ベルトBの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、シールゴム1cの先端部側をベルトBの傾斜面に弛ませた状態で接触している。【選択図】図1
Description
本発明は、ベルトコンベヤのスカート構造及びベルトコンベヤの点検方法に関する。特に、搬送面が樋状に湾曲したべルトから搬送物が外側に漏れ出さないように、スカートを設けてベルトに対向配置したベルトコンベヤのスカート構造及びベルトコンベヤの点検方法に関する。
例えば、石炭などの搬送物を搬送するベルトコンベヤは、複数のローラに沿って張設された無端帯状のゴム製のベルトと、ベルトを駆動するモータなどの駆動部と、ベルトの上方に配置され、石炭などの搬送物が投入されるシュートと、を備えている。そして、シュートは、投入された搬送物をベルトに導入するための一対のスカートを下部に配置している。
このようなスカートは、ベルトに沿って延びた状態で、シュートの下部に着脱自在に固定された帯状のゴム板、いわゆる、スカートゴムを備えている。一対のスカートゴムがプレート部材を介して、ベルトの両翼を囲うと共に、スカートゴムの先端縁をベルトの搬送面に近接配置することで、ベルトが駆動中に、搬送物がベルトの外側に漏れ出すことを抑制できる。
しかし、従来のベルトコンベヤのスカート構造は、スカートゴムの先端縁とベルトの搬送面との隙間を小さくしているが、スカートゴムの先端縁をベルトに押し付ければ、スカートゴム又はベルトの摩耗が促進され、スカートゴム又はベルトの交換に多大な費用が発生するという不具合があった。一方、この隙間を大きくすると、特に、搬送物の粒度が小さい場合には、ベルトから搬送物が外側に漏れ出すという不具合があった。
このような不具合に対して、スカートゴム又はベルトの摩耗を抑制し、かつ、搬送物の漏れ出しを防止するベルトコンベヤのスカート構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、スカートゴムより薄く形成したシールゴムを一対のスカートゴムの外側に垂れ下がるように配置し、一対のシールゴムの下端部をベルトの中央部側に曲げて、ベルトの表面に接触させることで、石炭などの搬送物の粉粒がベルトとスカートゴムの隙間から漏れ出すことを抑制するベルトコンベヤのスカート構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
図5は、従来技術によるベルトコンベヤのスカート構造の構成を示す縦断面図である。図6は、従来技術によるベルトコンベヤの構成を示す要部拡大縦断面図である。なお、本願の図5と図6は、特許文献2の図1と図3に相当している。
図5又は図6を参照すると、他の従来技術によるベルトコンベヤ8は、図示しないシュートの下部に固定した一対のスカート81・81を備えている。一対のスカート81・81は、シュートに投入された搬送物CをベルトBに導入できる。
図5又は図6を参照すると、スカート81は、スカート板9bと板状のスカートゴム8sを備えている。スカート板8bは、側面部Sbとフランジ部8fを有している。一対の側面部Sb・Sbは、ベルトBの幅方向に互いに間隔を設けて対向配置されている。又、一対の側面部Sb・Sbは、ベルトBの上方に垂設している。フランジ部8fは、側面部Sbに対して略直角に屈曲している。一対のフランジ部8f・8fは、相反する向きに配置されている。一対のフランジ部8f・8fは、図示しないシュートの下部に着脱自在に固定できる。
図5又は図6を参照すると、スカート81は、薄板状のシールゴム8cを更に備えている。シールゴム8cは、その板厚がスカートゴム8sより薄く形成されている。シールゴム8cは、ベルトBに向かって垂設している。更に、シールゴム8cは、その下端部がベルトコンベヤ8の中央側に曲げられ、ベルトBの表面に弛ませた状態で接触している。
図5又は図6を参照すると、スカート81は、矩形の支持板82、アングル部材81a、及び、押圧ブラケット81bを有している。支持板82は、その基端部がスカート板8bの外側面Saに溶接で固定されている。そして、支持板82は、スカート板8bの外方に水平方向に突出している。支持板82は、所定の間隔を隔てて、ベルトコンベヤ8の長手方向に沿って配置されている。
図6を参照すると、支持板82には、押圧ブラケット81bが挿通され、その外側にアングル部材81aが挿通されている。押圧ブラケット81bは、スカートゴム8sを押圧保持している。アングル部材81aには、シールゴム8cが取り付けられている。支持板82に開口した矩形穴に楔部材81wを打ち込むことで、スカートゴム8s及びシールゴム8cを支持板82に着脱自在に固定できる。
図6を参照すると、押圧ブラケット81bは、V字状に開角したクランプ部81cを先端部に有している。支持板82に楔部材81wを打ち込むことで、クランプ部81cを介して、スカート板8bと押圧ブラケット81bの間に、スカートゴム8sを挟持できる。スカートゴム8sの先端縁は、ベルトBの表面に当接又は近接している。
図6を参照すると、シールゴム8cは、その上端部が支持板82にボルト82bで取り付けられ、垂れ下げられている。そして、シールゴム8cの下端部側がベルトBの中央側に曲げられ、ベルトBの表面に弛ませた状態で接触している。
図5又は図6を参照すると、ベルトコンベヤ8は、スカートゴム8sの先端縁とベルトBの表面との間に隙間が生じ、そこから搬送物Cである石炭の粉粒がベルトコンベヤ8の外側に漏れ出すということがあった。
しかし、図5又は図6を参照すると、図示しないシュートに投入された石炭の粉粒は、スカートゴム8sの下端縁とベルトBの表面との間の隙間からは漏れるが、スカートゴム8sの外方に配置されたシールゴム8cによってシールされ、ベルトコンベヤ8の外部に漏れることが抑制される、としている。これにより、ベルトコンベヤ8は、装置近傍の清掃作業が減少し、作業環境も向上できると、している。
しかしながら、従来技術によるベルトコンベヤ8は、次のような問題がある。
(a)シールゴム8cが鉛直方向に配置されているので、シールゴム8cの下端部側は、強い圧力でベルトBと面接触していることで、シールゴム8c及びベルトBの磨耗が促進される。
(b)シールゴム8cが鉛直方向に配置されているので、シールゴム8cを捲り上げてスカートゴムの磨耗具合を点検することが容易でない。
(a)シールゴム8cが鉛直方向に配置されているので、シールゴム8cの下端部側は、強い圧力でベルトBと面接触していることで、シールゴム8c及びベルトBの磨耗が促進される。
(b)シールゴム8cが鉛直方向に配置されているので、シールゴム8cを捲り上げてスカートゴムの磨耗具合を点検することが容易でない。
スカートゴムの外方にシールゴムを配置したベルトコンベヤにおいて、シールゴム及びベルトの磨耗を軽減するベルトコンベヤのスカート構造が求められている。又、スカートゴムの外方にシールゴムを備えたベルトコンベヤにおいて、シールゴム8cを捲り上げて、スカートゴムの磨耗具合を点検することが容易なベルトコンベヤのスカート構造が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、スカートゴムの外方にシールゴムを配置したベルトコンベヤであって、シールゴム及びベルトの磨耗を軽減でき、かつ、スカートゴムの磨耗具合を点検することが容易なベルトコンベヤのスカート構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、屈曲自在なシールゴムをスカートゴムの外方に配置し、このシールゴムをベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、シールゴムの先端部側をベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触させると共に、このシールゴムをスカート板の外方に向けて捲り上げ可能に構成することで、シールゴム及びベルトの磨耗を軽減でき、かつ、スカートゴムの磨耗具合を点検することが容易になると考え、これに基づいて、以下のような新たなベルトコンベヤのスカート構造を発明するに至った。
(1)搬送面が樋状に湾曲したベルトから搬送物が外側に漏れ出さないように、スカートを設けて前記ベルトに対向配置したベルトコンベヤのスカート構造であって、前記スカートは、前記ベルトの上方に配置すると共に、前記ベルトの幅方向に対向配置した一対のスカート板と、前記スカート板の外面に沿って配置され、前記ベルトの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、前記ベルトの搬送面と前記スカート板の端縁の隙間を覆う板状のスカートゴムと、前記スカートゴムの外方に配置した屈曲自在なシールゴムと、一端部を前記スカート板の外側面に固定し、前記スカート板の外方に向かって延びる支持ブラケットと、を備え、前記シールゴムは、基端部を前記支持ブラケットの先端部に固定し、前記ベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、当該シールゴムの先端部側を前記ベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触している、ベルトコンベヤのスカート構造。
(2)前記スカートは、一片を前記支持ブラケットの先端部側に固定し、他片に前記シールゴムの基端部を固定し、一片に対して他片を前記ベルトの傾斜面に向けてV字状に屈曲したサイドカバー金具を更に備えている、(1)記載のベルトコンベヤのスカート構造。
(3)前記シールゴムは、前記スカートゴムより板厚を薄く形成している、(1)又は(2)記載のベルトコンベヤのスカート構造。
(4)本発明によるベルトコンベヤのスカート構造は、前記スカート板の外方に向けて前記シールゴムを捲り上げ可能に、前記シールゴムの先端部側を把持可能なクリップ部材と、一端部を前記クリップ部材に係留し、他端部を前記スカート板の上部に係留したチェーン部材と、を更に備えている、(1)から(3)のいずれかに記載のベルトコンベヤのスカート構造。
(5)前記サイドカバー金具は、前記シールゴムの基端部側を着脱自在な押しボルト機構を有している、(2)記載のベルトコンベヤのスカート構造。
(6)搬送面が樋状に湾曲したベルトから搬送物が外側に漏れ出さないように、スカートを設けて前記ベルトに対向配置したベルトコンベヤの点検方法であって、前記スカートは、前記ベルトの上方に配置すると共に、前記ベルトの幅方向に対向配置した一対のスカート板と、前記スカート板の外面に沿って配置され、前記ベルトの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、前記ベルトの搬送面と前記スカート板の端縁の隙間を覆う板状のスカートゴムと、前記スカートゴムの外方で前記ベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、前記ベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触している、屈曲自在なシールゴムと、を備え、前記シールゴムを前記スカート板の外方に向けて捲り上げる、ベルトコンベヤの点検方法。
本発明によるベルトコンベヤのスカート構造は、屈曲自在なシールゴムをスカートゴムの外方に配置し、このシールゴムをベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、シールゴムの先端部側をベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触させることで、ベルトに強い圧力を付与されることが抑制される。これにより、シールゴム及びベルトの摩耗を抑制できる。
又、本発明によるベルトコンベヤのスカート構造は、シールゴムをスカート板の外方に向けて捲り上げ可能に構成しているので、スカートゴムの磨耗具合を点検することが容易である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[ベルトコンベヤのスカート構造の構成]
最初に、本発明の一実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造の構成を説明する。なお、従来技術で付した符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにするので以下説明を省略することがある。
最初に、本発明の一実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造の構成を説明する。なお、従来技術で付した符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにするので以下説明を省略することがある。
図1又は図4を参照すると、本発明の一実施形態によるベルトコンベヤ10は、複数のローラRに沿って張設された無端帯状のゴム製のベルトBを備えている。水平状態に配置した中央ローラR1と下り傾斜した一対の傾斜ローラR2・R2でローラRを構成することで、ベルトBを樋状に湾曲している。
図1又は図2を参照すると、ベルトコンベヤ10は、図示しないシュートの下部に固定した一対のスカート1・1を備えている。一対のスカート1・1は、シュートに投入された石炭などの搬送物CをベルトBに導入できる。
図1を参照すると、スカート1は、スカート板1bと板状のスカートゴム1sを備えている。スカート板1bは、側面部Sbとフランジ部1fを有している。一対の側面部Sb・Sbは、ベルトBの幅方向に互いに間隔を設けて対向配置されている。又、一対の側面部Sb・Sbは、ベルトBの上方に垂設している。フランジ部1fは、側面部Sbに対して略直角に屈曲している。一対のフランジ部1f・1fは、相反する向きに配置されている。一対のフランジ部1f・1fは、図示しないシュートの下部に着脱自在に固定できる。
図1又は図2を参照すると、スカート板1bは、複数の矩形の支持板12を備えている。支持板12は、その基端部がスカート板1bの外側面Saに溶接で固定されている。そして、支持板12は、スカート板1bの外方に水平方向に突出している。支持板12は、所定の間隔を隔てて、ベルトコンベヤ10の長手方向に沿って配置されている。
図2を参照すると、支持板12には、押圧ブラケット11bが挿通されている。押圧ブラケット11bは、スカートゴム1sを押圧保持している。支持板12に開口した矩形穴に楔部材11wを打ち込むことで、スカートゴム1sを支持板12に着脱自在に固定できる。
図2を参照すると、押圧ブラケット11bは、V字状に開角したクランプ部11cを先端部に有している。支持板12に楔部材11wを打ち込むことで、クランプ部11cを介して、スカート板1bと押圧ブラケット11bの間に、スカートゴム1sを挟持できる。スカートゴム1sの先端縁は、ベルトBの表面に近接している。
又、図1を参照すると、スカート板1bの側面部Sbは、その端縁がベルトBの搬送面と所定の隙間を設けて配置されている。スカートゴム1sは、側面部Sbの端縁とベルトBの搬送面の隙間を覆っている。
(シールゴムの構成)
図1又は図2を参照すると、スカート1は、屈曲自在なシールゴム1cを更に備えている。シールゴム1cは、スカートゴム1sより板厚を薄く形成している。シールゴム1cは、スカートゴム1sの外方に配置されている。
図1又は図2を参照すると、スカート1は、屈曲自在なシールゴム1cを更に備えている。シールゴム1cは、スカートゴム1sより板厚を薄く形成している。シールゴム1cは、スカートゴム1sの外方に配置されている。
図1又は図2を参照すると、スカート板1bは、支持ブラケット13bを有している。支持ブラケット13bは、一端部をスカート板1bの外側面Saに固定している。そして、支持ブラケット13bは、その先端部側がスカート板の外方に向かって水平方向に延びている。
又、図1又は図2を参照すると、スカート板1bは、サイドカバー金具13cを備えている。サイドカバー金具13cは、その一片が支持ブラケット13bの先端部側に固定される。サイドカバー金具13cは、その他片にシールゴム1cの基端部を固定している。サイドカバー金具13cは、その一片に対して他片をベルトBの傾斜面に向けてV字状に屈曲している。サイドカバー金具13cには、後述する押しボルト機構4を介して、シールゴム1cの基端部側を着脱自在に固定できる。
図1又は図2を参照すると、シールゴム1cは、その基端部側をサイドカバー金具13cの他片に固定し、ベルトBの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置している。そして、シールゴム1cは、その先端部側をベルトBの傾斜面に弛ませた状態で接触している。これにより、他の従来技術と比べて、シールゴム1cがベルトBに強い圧力を付与されることが抑制される。そして、シールゴム1c及びベルトBの摩耗を抑制できる。
(クリップ部材及びチェーン部材の構成)
次に、クリップ部材2及びチェーン部材3の構成を説明する。図1又は図2を参照すると、スカート1は、クリップ部材2とチェーン部材3を更に備えている。クリップ部材2は、シールゴム1cの先端部側を把持できる。そして、クリップ部材2を把持して、スカート板1bの外方に向けてシールゴム1cを捲り上げできる。チェーン部材3は、その一端部をクリップ部材2に係留している。チェーン部材3は、その他端部をスカート板1bの上部に係留している(図2参照)。
次に、クリップ部材2及びチェーン部材3の構成を説明する。図1又は図2を参照すると、スカート1は、クリップ部材2とチェーン部材3を更に備えている。クリップ部材2は、シールゴム1cの先端部側を把持できる。そして、クリップ部材2を把持して、スカート板1bの外方に向けてシールゴム1cを捲り上げできる。チェーン部材3は、その一端部をクリップ部材2に係留している。チェーン部材3は、その他端部をスカート板1bの上部に係留している(図2参照)。
図2又は図3を参照して、ベルトコンベヤ10を稼働中は、クリップ部材2をスカート板1bのフランジ部1fに把持しておくことができる(図2参照)。又、ベルトコンベヤ10を稼働中は、クリップ部材2を押しボルト機構4に設けたクリップ台4tに把持しておくことができる(図3参照)。
(押しボルト機構の構成)
次に、実施形態によるベルトコンベヤ10に備わる押しボルト機構4の構成を説明する。図3を参照すると、押しボルト機構4は、シールゴム1cの基端部側を着脱自在に固定できる。押しボルト機構4は、アングル部材4a、蝶ボルト4b、及び、ナット部材4nを備えている。サイドカバー金具13cには、アングル部材4aの一片の端縁が溶接により接合している。アングル部材4aの他片には、蝶ボルト4bが螺合している。蝶ボルト4bの先端部には、ナット部材4nが回転自在に取り付けられている。
次に、実施形態によるベルトコンベヤ10に備わる押しボルト機構4の構成を説明する。図3を参照すると、押しボルト機構4は、シールゴム1cの基端部側を着脱自在に固定できる。押しボルト機構4は、アングル部材4a、蝶ボルト4b、及び、ナット部材4nを備えている。サイドカバー金具13cには、アングル部材4aの一片の端縁が溶接により接合している。アングル部材4aの他片には、蝶ボルト4bが螺合している。蝶ボルト4bの先端部には、ナット部材4nが回転自在に取り付けられている。
図3を参照すると、押しボルト機構4は、C形チャンネル状の保持金具4c付きの押え板4dを更に備えている。保持金具4cの両端縁は、溶接により押え板4dに接合している。保持金具4cには、蝶ボルト4bの軸部が挿通している。保持金具4cの内部には、ナット部材4nが収容されている。
図3を参照して、蝶ボルト4bを一方の方向に回転すると、ナット部材4nをサイドカバー金具13cに向かって移動できる。これにより、押え板4dとサイドカバー金具13cでシールゴム1cの基端部側を挟持できる。
一方、図3を参照して、蝶ボルト4bを他方の方向に回転すると、ナット部材4nがサイドカバー金具13cから後退することで、シールゴム1cの基端部側を押しボルト機構4から取り外すことができる。しかしながら、保持金具4cの内部にナット部材4nが保持されているので、押え板4d及び蝶ボルト4bの脱落を防止できる。
図3を参照すると、このように、押しボルト機構4は、シールゴム1cを容易に取り付け及び取り外しできると共に、ボルト部材などがベルトB上に脱落することを防止できる。
(ベルトコンベヤのフレーム構成)
次に、ベルトコンベヤ10のフレーム構成を説明する。図4を参照すると、スカート1の上部の外側面Saには、支持板Fcが固定されている。一対の支持板Fc・Fcは、相反する向きに配置されている。一対の支持板Fc・Fcは、一対のL型鋼からなる支持部材Fs・Fsで支持されている。
次に、ベルトコンベヤ10のフレーム構成を説明する。図4を参照すると、スカート1の上部の外側面Saには、支持板Fcが固定されている。一対の支持板Fc・Fcは、相反する向きに配置されている。一対の支持板Fc・Fcは、一対のL型鋼からなる支持部材Fs・Fsで支持されている。
図4を参照すると、ベルトコンベヤ10は、ローラRなどの可動部が一対の防護柵Fg・Fgで防護されている。図4を参照して、作業員Mがスカートゴムの摩耗具合を点検しようとすると、点検部位が高所であるため、従来は上から覗き込んで点検していたが、実施形態によるベルトコンベヤ10は、シールゴム1cを捲り上げて保持できるので、スカートゴムの摩耗具合を容易に点検できる。
[ベルトコンベヤのスカート構造の作用]
次に、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造の作用及び効果を説明する。図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、一対のスカート板1b・1bと板状のスカートゴム1s・1sを備えている。一対のスカート板1b・1bは、ベルトBの上方に配置すると共に、ベルトBの幅方向に対向配置している。スカートゴム1sは、スカート板1bの外面に沿って配置され、ベルトBの傾斜面に向かって垂設している。そして、スカートゴム1sは、ベルトBの搬送面とスカート板1bの端縁の隙間を覆っている。
次に、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造の作用及び効果を説明する。図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、一対のスカート板1b・1bと板状のスカートゴム1s・1sを備えている。一対のスカート板1b・1bは、ベルトBの上方に配置すると共に、ベルトBの幅方向に対向配置している。スカートゴム1sは、スカート板1bの外面に沿って配置され、ベルトBの傾斜面に向かって垂設している。そして、スカートゴム1sは、ベルトBの搬送面とスカート板1bの端縁の隙間を覆っている。
図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、屈曲自在な一対のシールゴム1c・1cを更に備えている。一対のシールゴム1c・1cは、一対のスカートゴム1s・1sの外方に配置している。シールゴム1cは、その基端部側をサイドカバー金具13cの他片に固定し、ベルトBの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置している。
図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、スカートゴム1sの外側にシールゴム1cを追加することで、石炭などの搬送物CがベルトBから脱落することを抑制できる。
又、図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、屈曲自在なシールゴム1cをスカートゴム1sの外方に配置し、シールゴム1cをベルトBの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、シールゴム1cの先端部側をベルトBの傾斜面に弛ませた状態で接触させることで、ベルトBに強い圧力を付与されることが抑制される。これにより、シールゴム1c及びベルトBの摩耗を抑制できる。
図1又は図2を参照すると、シールゴム1cは、スカートゴム1sより板厚を薄く形成していることが好ましい。例えば、シールゴム1cは、その板厚をスカートゴム1sの板厚の1/5程度とすることが好ましい。
図1又は図2を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、クリップ部材2とチェーン部材3を更に備えている。チェーン部材3は、その一端部をクリップ部材2に係留している。クリップ部材2を用いて、スカート板1bの外方に向けてシールゴム1cを捲り上げできる。これにより、従来は上から覗き込んでスカートゴムの摩耗具合を点検していたが、シールゴム1cを捲り上げて保持できるので、スカートゴムの摩耗具合を容易に点検できる(図4参照)。
更に、図3を参照すると、実施形態によるベルトコンベヤのスカート構造は、シールゴム1cの基端部側を着脱自在に固定できる押しボルト機構4を備えている。
図3を参照すると、押しボルト機構4は、蝶ボルト4bを一方の方向に回転すると、押え板4dとサイドカバー金具13cでシールゴム1cの基端部側を挟持できる。一方、蝶ボルト4bを他方の方向に回転すると、シールゴム1cの基端部側を押しボルト機構4から取り外すことができる。このように、押しボルト機構4は、シールゴム1cを容易に取り付け及び取り外しできる。
又、図3を参照すると、押しボルト機構4は、保持金具4cの内部にナット部材4nが保持されているので、押え板4d及び蝶ボルト4bの脱落を防止できる。このように、押しボルト機構4は、ボルト部材などがベルトB上に脱落することを防止できる。
1 スカート
1b スカート板
1c シールゴム
1s スカートゴム
10 ベルトコンベヤ
13b 支持ブラケット
B ベルト
C 搬送物
1b スカート板
1c シールゴム
1s スカートゴム
10 ベルトコンベヤ
13b 支持ブラケット
B ベルト
C 搬送物
Claims (6)
- 搬送面が樋状に湾曲したベルトから搬送物が外側に漏れ出さないように、スカートを設けて前記ベルトに対向配置したベルトコンベヤのスカート構造であって、
前記スカートは、
前記ベルトの上方に配置すると共に、前記ベルトの幅方向に対向配置した一対のスカート板と、
前記スカート板の外面に沿って配置され、前記ベルトの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、前記ベルトの搬送面と前記スカート板の端縁の隙間を覆う板状のスカートゴムと、
前記スカートゴムの外方に配置した屈曲自在なシールゴムと、
一端部を前記スカート板の外側面に固定し、前記スカート板の外方に向かって延びる支持ブラケットと、を備え、
前記シールゴムは、基端部を前記支持ブラケットの先端部に固定し、前記ベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、当該シールゴムの先端部側を前記ベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触している、ベルトコンベヤのスカート構造。 - 前記スカートは、一片を前記支持ブラケットの先端部側に固定し、他片に前記シールゴムの基端部を固定し、一片に対して他片を前記ベルトの傾斜面に向けてV字状に屈曲したサイドカバー金具を更に備えている、請求項1記載のベルトコンベヤのスカート構造。
- 前記シールゴムは、前記スカートゴムより板厚を薄く形成している、請求項1又は2記載のベルトコンベヤのスカート構造。
- 前記スカート板の外方に向けて前記シールゴムを捲り上げ可能に、前記シールゴムの先端部側を把持可能なクリップ部材と、
一端部を前記クリップ部材に係留し、他端部を前記スカート板の上部に係留したチェーン部材と、を更に備えている、請求項1又は2記載のベルトコンベヤのスカート構造。 - 前記サイドカバー金具は、前記シールゴムの基端部側を着脱自在な押しボルト機構を有している、請求項2記載のベルトコンベヤのスカート構造。
- 搬送面が樋状に湾曲したベルトから搬送物が外側に漏れ出さないように、スカートを設けて前記ベルトに対向配置したベルトコンベヤの点検方法であって、
前記スカートは、
前記ベルトの上方に配置すると共に、前記ベルトの幅方向に対向配置した一対のスカート板と、
前記スカート板の外面に沿って配置され、前記ベルトの傾斜面に向かって垂れ下がるように配置し、前記ベルトの搬送面と前記スカート板の端縁の隙間を覆う板状のスカートゴムと、
前記スカートゴムの外方で前記ベルトの傾斜面に向かって下り傾斜した状態で配置し、前記ベルトの傾斜面に弛ませた状態で接触している、屈曲自在なシールゴムと、を備え、
前記シールゴムを前記スカート板の外方に向けて捲り上げる、ベルトコンベヤの点検方法。
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