JP2023168876A - マッサージ装置 - Google Patents

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震海 張
Zhenhai Zhang
新策 清水
Shinsaku Shimizu
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Abstract

【課題】マッサージ部材の先端に設けられた施療子の前方への突出量を可変とする機構の厚みが薄型となる手段を備えることで、薄型の背もたれ部内に収容可能となり且つ、背部、肩部、腰部、首筋などの施療部に対するマッサージ効果を得ることができるマッサージ装置を提供する。【解決手段】本発明は、施療子10を先端側に備え且つ基台11上に左右に一対で配備されたマッサージ部材12と、基台11上に左右方向を向いて配備され且つ一対のマッサージ部材12に回転駆動力を伝える回転駆動軸13と、回転駆動力を揺動運動に変換して一対のマッサージ部材12にマッサージ動作をさせる変換部14と、回転駆動軸13を回転させるための回転駆動力を発生する駆動部15と、回転駆動軸13の回転を切り替えることで、施療子10の前後方向の進退の繰り返しと進退の停止を切り替える進退切替機構16と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、座椅子型のマッサージ機などに収容されるマッサージ装置に関する。
マッサージ装置は、揉み、叩き、指圧、振動の少なくとも一つの以上のマッサージ動作を発生させ、使用者の施療部(例えば、首筋・肩部・背部・腰部など)に対してマッサージ動作を付与するものである。このようなマッサージ装置(背揉み装置)は、例えば、椅子の背もたれ部の内部に収容されており、座椅子型のマッサージ機として市販されている。この椅子型のマッサージ機としては、例えば、特許文献1に示すものがある。また、例えば、特許文献2に示すように、施療子(マッサージ部材)の前方への突出量を可変とする進退機構を備えるマッサージ機がある。
特許6852903号公報 特開2017-153733号公報
さて、使用者からは、首筋・肩部・背部・腰部などの施療部に対して、さまざまなマッサージを行いたいとの要望が挙がっていた。その要望に応えるものとして、例えば、特許文献2に示すように、マッサージ部材の先端に設けられた施療子の前方への突出量を可変とする進退機構を備えるマッサージ機がある。
特許文献2に示すマッサージ機構は、大型(据え置き型)の椅子型マッサージ機に内蔵されるものである(図17を参照)。このように、背もたれ部の厚みが大きい大型の椅子型マッサージ機では、同文献で開示されているマッサージ機構は、使用者の要望に応え且つマッサージ効果の高いものとなっている。
ところが、近年では、特許文献1に示すような、持ち運び可能で且つ比較的小型の座椅子型のマッサージ機においても、首筋・肩部・背部・腰部などの施療部に対するマッサージ効果をさらに得たいとの要望が挙がっていた。
しかしながら、特許文献1に示す座椅子型のマッサージ機は、背もたれ部の厚みが薄いため、例えば特許文献2に示すマッサージ機構を内蔵したとしても、このマッサージ機構の厚みが大きい分、薄型の背もたれ部前面から機構全体が前方に突出してしまう。このような、マッサージ機構全体が前方に突出した状態となると、使用者は前方へ押されてしまい、背もたれ部にもたれかかることができにくくなる。つまり、使用者はリラックス状態とはなりにくく、使用者の要望のようなマッサージ効果を得ることができにくくなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、マッサージ部材の先端に設けられた施療子の前方への突出量を可変とする機構の厚みが薄型となる手段を備えることで、薄型の背もたれ部内に収容可能となり且つ、首筋・肩部・背部・腰部などの施療部に対するマッサージ効果を得ることができるマッサージ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかるマッサージ装置は、施療子を先端側に備え且つ基台上に左右に一対で配備されたマッサージ部材と、前記基台上に左右方向を向いて配備され且つ前記一対のマッサージ部材に回転駆動力を伝える回転駆動軸と、前記回転駆動力を揺動運動に変換して前記一対のマッサージ部材にマッサージ動作をさせる変換部と、前記回転駆動軸を回転させるための前記回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動軸の回転を切り替えることで、前記施療子の前後方向の進退の繰り返しと進退の停止を切り替える進退切替機構と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記回転駆動軸は、一方回転と逆回転となる他方回転が可能な二重シャフ
トとされ、前記駆動部は、一つの駆動モータで駆動し且つ、一方回転用の回転駆動力と他方回転用の回転駆動力を発生することが可能なものとされていて、前記進退切替機構は、前記回転駆動軸が一方回転するとき、前記施療子を前後方向に移動させて進退を繰り返しながら、前記一対のマッサージ部材がマッサージを行い、前記回転駆動軸が他方回転するとき、前記施療子の前後方向の移動を停止させて、前記一対のマッサージ部材がマッサージを行う構成とされているとよい。
好ましくは、前記回転駆動軸は、前記基台上に左右方向を向いて配備され且つ円筒形状とされた外部駆動軸と、前記外部駆動軸内で浮遊状態となるように一定の間隔をおいて挿入された内部駆動軸と、を有し、前記内部駆動軸は、両端部が前記外部駆動軸の両端部から突出するように配備されているとよい。
好ましくは、前記進退切替機構は、前記駆動部が発生する前記回転駆動力を前記内部駆動軸へ伝達又は非伝達とするクラッチ部材と、前記内部駆動軸の回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換して、前記一対のマッサージ部材に伝達するクランク機構と、を有するとよい。
好ましくは、前記クラッチ部材は、前記外部駆動軸内に嵌入され且つ前記内部駆動軸を外嵌するように配備され且つ、前記回転駆動軸を一方方向に回転させるとき、前記外部駆動軸と前記内部駆動軸に前記回転駆動力を伝達し、前記回転駆動軸を他方方向に回転させるとき、前記内部駆動軸と縁切り状態にして前記外部駆動軸のみに前記回転駆動力を伝達するワンウェイクラッチとされているとよい。
好ましくは、前記クランク機構は、前記内部駆動軸の前記回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換する偏心ボス部と、前記偏心ボス部を摺動自在に外嵌し、前記往復揺動運動を行うクランク体と、前記クランク体と前記基台とを連結し、前記クランク体が前記内部駆動軸との供回りを規制する規制部と、を有するとよい。
好ましくは、前記クランク機構には、前記施療子が後退するタイミングで発生する前記ワンウェイクラッチの空回りを防ぐブレーキ機構が設けられているとよい。
好ましくは、前記ブレーキ機構は、偏心ボス部を外嵌し且つ環状のカム面内に凹凸部が設けられている環状嵌合部と、前記環状嵌合部の凹凸部に噛み合う凹凸部が外周のカム面に設けられている前記偏心ボス部と、を有し、前記環状嵌合部の凹凸部と前記偏心ボス部の凹凸部が噛み合うことで、前記ワンウェイクラッチの空回りを防ぐブレーキとなる構成とされているとよい。
好ましくは、前記クランク機構には、前記内部駆動軸の回転を検出することで、前記施療子の前後方向の進退位置を検出する進退位置検出部が備えられているとよい。
本発明によれば、マッサージ部材の先端に設けられた施療子の前方への突出量を可変とする機構の厚みが薄型となる手段を備えることで、薄型の背もたれ部内に収容可能となり且つ、首筋・肩部・背部・腰部などの施療部に対するマッサージ効果を得ることができる。
本発明のマッサージ装置を備えた座椅子型マッサージ機の概略を模式的に示した図である。 本発明のマッサージ装置の概略を模式的に示した図である。 本発明のマッサージ装置の側面図である。 本発明のマッサージ装置に備えられた進退切替機構の分解図である。 回転駆動軸(二重シャフト)、クラッチ部材(ワンウェイクラッチ)の拡大図である。 進退切替機構、回転駆動軸(二重シャフト)、クラッチ部材(ワンウェイクラッチ)、変換部を下方から見た断面図である。 マッサージ装置に設けられた変換部の分解図である。
以下、本発明にかかるマッサージ装置の実施形態を、図を参照して説明する。
本発明にかかるマッサージ装置1を説明するにあたり、座椅子型マッサージ機2を例に挙げて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略したり、仮想線などを用いて描いている。
また、本発明にかかるマッサージ装置1を備えた座椅子型マッサージ機2の前後及び左右等の方向については、図面に示す通りである。これは座部3に着座して背もたれ部4にもたれた状態で、座椅子型マッサージ機2を使用する使用者から見た方向と一致する。以降の説明においては、図面において示す方向を、本発明のマッサージ装置1を備えた座椅子型マッサージ機2を説明する際の方向とする。
本実施形態のマッサージ装置1は、使用者が座部3に着座して背もたれ部4にもたれた状態で使用する座椅子型のマッサージ機2に収容されるものとなっている。
図1に示すように、本実施形態の座椅子型マッサージ機2は、使用者が着座可能な座部3と、その座部3の後端側から上方に向かって延びるように設けられている背もたれ部4と、を有している。この座椅子型マッサージ機2は、座部3に着座して背もたれ部4にもたれかかった使用者の首筋や肩部から背部を通って腰部に掛けてマッサージするものである。
座部3は、使用者が座ることができる広さを有し、座面(上面)側にはクッション材が備えられている。背もたれ部4は、座部3の後部から起立してするように配備されている。背もたれ部4は、使用者の首筋・肩部・背部・腰部に沿うようにして支持する部材である。この背もたれ部4は、幅が使用者の肩幅よりやや広く且つ、上下方向に長尺な板形状(プレート形状)である。また、背もたれ部4は、前後方向の厚みが幅方向に比して薄いものとなっている。
本実施形態においては、薄型の背もたれ部4は、上下に二分割されていて、使用者の肩部から腰部に掛けて支持する本体部5と、首筋から頭部に掛けて支持するヘッドレスト部6(揺動部)と、を有している。
薄型の本体部5には、内部が空洞となった筐体であり且つ、前側には上下方向に長い帯状に開口部7が形成されている。本体部5内には、マッサージ装置1(詳細は後述)が上下方向に移動自在に配備されている。薄型のヘッドレスト部6は、本体部5に対して揺動可能とされている。ヘッドレスト部6は、内部が空洞となった筐体であり、前側には開口部8が形成されている。
開口部7,8は、上下方向に連通しており、マッサージ装置1が上下に移動する移動エリアとなっている。開口部7,8は、マッサージ装置1が使用者の肩部・背部・腰部などの施療部に直接当たらないように、布状の表カバー体(図示せず)などにより隙間なく覆われている。
この開口部7,8においては、マッサージ装置1の施療子10が前方に突出するように配備され、表カバー体などで閉鎖される。また、本体部5とヘッドレスト部6との間には、ヘッドレスト部6を本体部5に対して所定の方向に揺動させて所定の姿勢にて係合する姿勢変更部9が設けられている。
なお、このマッサージ装置1を備えた座椅子型マッサージ機2について、例えば、リクライニング可能な場合、背もたれ部4のさまざまな姿勢(傾斜姿勢や起立姿勢など)において、使用者の首筋・肩部・背部・腰部などの施療部に対してマッサージが可能である。
以下に、本実施形態のマッサージ装置1について、詳細に説明する。
図2~図6などに示すように、本実施形態のマッサージ装置1は、施療子10を先端側に備え且つ基台11上に左右に一対で配備されたマッサージ部材12と、基台11上に左右方向を向いて配備され且つ一対のマッサージ部材12に回転駆動力を伝える回転駆動軸13と、回転駆動力を揺動運動に変換して一対のマッサージ部材12にマッサージ動作をさせる変換部14と、回転駆動軸13を回転させるための回転駆動力を発生する駆動部15と、回転駆動軸13の回転を切り替えることで、施療子10の前後方向の進退の繰り返しと進退の停止を切り替える進退切替機構16と、を有する。
なお、本実施形態のマッサージ装置1については、揉みマッサージ動作に加えて施療子
10(マッサージ部材12)を前後方向に進退(出退)させる動作(押圧マッサージ動作)を繰り返し行う立体的な動作を行うことができる。この揉みマッサージ動作を行いながら施療子10を前後方向に進退させる動作について、3D動作と呼ぶこともある。
基台11(ケーシング)は、回転駆動軸13、変換部14、駆動部15、進退切替機構16などを収容する。基台11の上側(前側)には、回転駆動軸13を支持する支持部17が設けられている。基台11は、揉みマッサージ動作及び、施療子10を前後方向に進退させる動作に耐えられる強固な筐体である。
まず、本発明の特徴である、回転駆動軸13、進退切替機構16、ブレーキ機構44などの構成について、詳しく説明する。
図4~図6などに示すように、回転駆動軸13は、基台11上において、軸心が水平で且つ左右方向を向いて配備されている。回転駆動軸13は、ベアリング18を介して支持部17により回転自在に支持されている。回転駆動軸13は、マッサージ部材12の基端に設けられている変換部14及び、その変換部14の外側に設けられている進退切替機構16を左右方向に亘って貫通している。
本発明の回転駆動軸13は、一方回転と逆回転となる他方回転が可能となっており、その回転の方向を切り替えることで、マッサージ動作を切り替えることができる。
具体的には、回転駆動軸13を一方回転(正回転)させると、マッサージ部材12が進退切替機構16により施療子10が前後方向に進退(出退)することで押圧マッサージ動作を行うとともに、変換部14により揉みマッサージ動作を行う3D動作を実施する。
一方、回転駆動軸13を他方回転(逆回転)させると、変換部14により揉みマッサージ動作のみを実施する。このとき、進退切替機構16の駆動が止まり、施療子10の進退は停止されている。
つまり、揉みマッサージ動作は、回転駆動軸13のどちらの回転においても(進退切替機構16の駆動・非駆動にかかわらず)、常に行われている。
回転駆動軸13は、円筒形状とされた外部駆動軸19と、外部駆動軸19内で浮遊状態となるように一定の間隔をおいて挿入された内部駆動軸20と、を有している。つまり、回転駆動軸13は、外部駆動軸19が内部空間を確保しつつ(非嵌合で)、内部駆動軸20を覆う二重シャフトとされている。
外部駆動軸19の長さは、左右一対のマッサージ部材12の間隔と略同じである。また、外部駆動軸19の外径は、内部駆動軸20より大径の軸部材である。外部駆動軸19は、両端部がベアリング18を介して支持部17により回転自在に支持されている。
また、外部駆動軸19の両端部には、切り欠き部21が設けられている。この切り欠き部21は、変換部14(詳細は後述)を構成する傾斜ボス部57が嵌め込まれて外部駆動軸19に係合されるためのものである。
また、切り欠き部21の近傍には、貫通孔22が設けられている。この貫通孔22は、傾斜ボス部57に設けられた孔部と合わせた孔に固定ピンを装入することで、外部駆動軸19に固定されるためのものである。
つまり、外部駆動軸19の両端部には、マッサージ部材12の基端に配備された変換部14が嵌め込まれている。この外部駆動軸19は、変換部14が嵌め込まれていることにより、その変換部14に回転駆動力を伝達する。
外部駆動軸19は、駆動部15(詳細は後述)を構成するギア55が取り付けられているため、一方回転(正回転)、他方回転(逆回転)どちらにおいても、回転するものである。すなわち、揉みマッサージ動作は、外部駆動軸19のどちらの回転においても、常に行われている。
なお、外部駆動軸19の長手方向中途部には、貫通孔が設けられている。この貫通孔は、駆動部15のギア55に設けられた孔部56と合わせた孔に固定ピンを装入することで外部駆動軸19に固定されるものである。
内部駆動軸20は、両端部が外部駆動軸19の両端部から突出するように配備されている。内部駆動軸20の長さは、マッサージ装置1の幅と略同じである。また、内部駆動軸20の外径は、外部駆動軸19より小径の細長い軸部材である。なお言い換えれば、外部
駆動軸19は、内部駆動軸20より短尺の円筒部材となっている。
内部駆動軸20は、両端部が進退切替機構16により基台11に対して回転自在に支持されている。
また、内部駆動軸20の両端部には、係合面23が設けられている。この係合面23は、クランク機構26(詳細は後述)を構成する偏心ボス部27に設けられた内平面31と合わせることで、偏心ボス部27を内部駆動軸20に係合するためのものである。
また、係合面23の近傍には、貫通孔24が設けられている。この貫通孔24は、偏心ボス部27に設けられた孔部32と合わせた孔に固定ピンを装入することで、偏心ボス部27を内部駆動軸20に固定するためのものである。
つまり、内部駆動軸20の両端部には、進退切替機構16(クランク機構26)が嵌め込まれている。この内部駆動軸20は、進退切替機構16が嵌め込まれていることにより、その進退切替機構16に回転駆動力を伝達する。
内部駆動軸20は、一方回転(正回転)において、回転するものである。すなわち、内部駆動軸20は、揉みマッサージ動作と、施療子10を前後方向に進退させる押圧マッサージと、を行う3D動作の場合、回転する。なお、内部駆動軸20は、他方回転(逆回転)に切り替えられると、回転しないものとなっている(ただし、外部駆動軸19は回転する)。
内部駆動軸20の外周であって、外部駆動軸19内には、進退切替機構16を構成するクラッチ部材25(詳細は後述)が嵌め込まれるようにして配備されている。
図3~図6などに示すように、進退切替機構16は、駆動部15により回転駆動軸13が一方回転する、すなわち外部駆動軸19と内部駆動軸20が回転するとき、施療子10を前後方向に移動させて進退を繰り返しながら、一対のマッサージ部材12がマッサージ(揉みマッサージ動作と押圧マッサージ動作の3D動作)を行わせる構成とされている。
また、進退切替機構16は、駆動部15により回転駆動軸13が他方回転する、すなわち外部駆動軸19のみが回転するとき、施療子10の前後方向の移動を停止させて、一対のマッサージ部材12がマッサージ(揉みマッサージ動作のみ)を行わせる構成とされている。
進退切替機構16は、駆動部15が発生する回転駆動力を内部駆動軸20へ伝達又は非伝達とするクラッチ部材25と、内部駆動軸20の回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換して、一対のマッサージ部材12に伝達するクランク機構26と、を有する。
クラッチ部材25は、外部駆動軸19内に嵌入され且つ内部駆動軸20を外嵌するように配備されている。
図5に示すように、本実施形態においては、クラッチ部材25は、右側のマッサージ部材12の左側で且つ、内部駆動軸20の長手方向右側に取り付けられている。
クラッチ部材25は、駆動部15において正方向の回転駆動力を発生させて、回転駆動軸13を一方方向に回転(正回転)させるとき、外部駆動軸19と内部駆動軸20に回転駆動力を伝達する。
回転駆動軸13の「正回転」により、内部駆動軸20が「正回転」し、進退切替機構16が駆動し、施療子10が前後方向に進退を繰り返しながら、外部駆動軸19の「正回転」により、変換部14が揺動運動に変換し、マッサージ部材12が揺動する。
一方、クラッチ部材25は、駆動部15において逆方向の回転駆動力を発生させて、回転駆動軸13を他方方向に回転(逆回転)させるとき、内部駆動軸20と縁切り状態にして、外部駆動軸19のみに回転駆動力を伝達する。
回転駆動軸13の「逆回転」により、内部駆動軸20の回転は停止され、進退切替機構16の駆動は停止するが、外部駆動軸19の「逆回転」により、変換部14が揺動運動に変換し、マッサージ部材12が揺動する。
すなわち、本実施形態のクラッチ部材25は、回転駆動軸13の回転方向が切り替えられることで、外部駆動軸19と内部駆動軸20の回転状況が変わり、進退切替機構16へ回転駆動力の伝達を規制するワンウェイクラッチ25(一方向クラッチ)とされている。
なお、クラッチ部材25としては、ワンウェイクラッチに限らず、回転駆動軸13の回
転方向によって回転駆動力の伝達が切り換え可能なものであれば、特に限定はしない。
クランク機構26は、内部駆動軸20の回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換する偏心ボス部27と、偏心ボス部27を摺動自在に外嵌し、往復揺動運動を行うクランク体28と、クランク体28と基台11とを連結し、クランク体28が内部駆動軸20との供回りを規制する規制部29と、を有する。
偏心ボス部27は、回転駆動軸13の内部駆動軸20を外嵌しており、その内部駆動軸20と共に回転する。偏心ボス部27は、フランジ状の部材であって、内筒部材30と、外筒部材31と、その内筒部材と外筒部材との間に形成された円盤部材32と、内部駆動軸20が貫通する軸孔33を有している。
内筒部材30は、変換部14の傾斜ボス部57と隣り合う外側の位置に配備される。内筒部材30の略中央側には、軸孔33が形成されている。すなわち、内筒部材30の中心軸心と、軸孔33が軸心は、同一直線上となっている。また、内筒部材30の内側、すなわち軸孔33には、左右方向に長い内平面34が形成されている。
また、内筒部材30には、内平面34を直交方向に貫通する孔部35が設けられている。この孔部35は、内部駆動軸20の貫通孔24と合わせた孔に固定ピンを装入することで、偏心ボス部27を内部駆動軸20に固定するためのものである。
外筒部材31は、内筒部材30より外側に配備されている。外筒部材31の外径は、後述するベアリング40の内径と略同じである。外筒部材31の外周面には、内部駆動軸20(回転駆動軸13)に対して偏心したカム面36が設けられている。なお、偏心ボス部27(カム面36)の偏心度合いは、左右一対のマッサージ部材12間において、同じ偏心度合いとされている。
外筒部材31は、左右方向で内筒部材30とずれて(オフセット)配備されている。つまり、外筒部材31の中心軸心は、内筒部材30の中心軸心と同じ方向を向くが、同一直線上に配備されていない。
外筒部材31の筒内側には、軸孔33が形成されている。軸孔33の軸心は、外筒部材31の中心軸心と同一直線上ではなく、一定の距離をあけて配備されている。このように、軸孔33の軸心と、外筒部材31の中心軸心がずれているので、内部駆動軸20が回転すると、偏心ボス部27は内部駆動軸20に対して偏心回転する。
また、外筒部材31の内側、すなわち軸孔33には、左右方向に長い内平面34が形成されている。
円盤部材32は、外筒部材31と内筒部材30との間に配備されている。円盤部材32は、外筒部材31と内筒部材30と一体型とされている。円盤部材32の厚みは、外筒部材31と内筒部材30より薄いものとされている。
また、円盤部材32の外径は、外筒部材31と内筒部材30の外径より大きい径とされている。その円盤部材32の外周面には、ブレーキ機構44(詳細は後述)を構成する凹凸部49と噛み合う凹凸部37が設けられている。凹凸部37は、所定のピッチで形成されている。
円盤部材32の略中央側には、軸孔33が形成されている。すなわち、円盤部材32の中心軸心と、軸孔33が軸心は、同一直線上となっている。また、円盤部材32の中心軸心と、内筒部材30の中心軸心は、同一直線上となっている。また、円盤部材32の内側、すなわち軸孔33には、左右方向に長い内平面34が形成されている。
つまり、軸孔33は、軸心が左右方向を向くように配備され、内筒部材30と外筒部材31と円盤部材32を貫通する。軸孔33の内径は、内部駆動軸20の外径と略同じである。
内平面34は、軸孔33内に形成され、内筒部材30と外筒部材31と円盤部材32を貫通するように配備される。この内平面34は、係合面23と合わせることで、偏心ボス部27を内部駆動軸20に係合するためのものである。
偏心ボス部27の外筒部材31(カム面36)は、クランク体28に外嵌されている。クランク体28(コネクティングロッド)は、上下方向にやや短い板状の部材であって、一方端部に孔部38が形成されている。クランク体28の他方端部にも、孔部39が形成
されている。
孔部38は、偏心ボス部27の外筒部材31を外嵌する環状嵌合部38とされている。この環状嵌合部38内には、ベアリング40が内挿される。つまり、環状嵌合部38の内径は、ベアリング40の外径と略同じである。環状嵌合部38は、ベアリング40を介して、偏心ボス部27の外筒部材31(カム面36)を外嵌する。
クランク体28の一方端部(基端部)は、環状嵌合部38とベアリング40を介して、左右方向を向く内部駆動軸20(回転駆動軸13)に回転自在に支持されている。
孔部39は、規制部29の規制ピン29aが挿入され規制孔部39とされている。この規制孔部39内には、ベアリング41が内挿される。つまり、規制孔部39の内径は、ベアリング41の外径と略同じである。規制孔部39は、ベアリング41を介して、規制ピン29aが嵌り込む。
クランク体28は、内部駆動軸20から脱落しないように、外側から保持部材42で保持されている。
規制部29は、クランク体28が偏心ボス部27に対して供回りすることを規制するものであり、そのクランク体28の他方端部側(基台11側)に配備されている。規制部29は、基台11に設けられた規制ピン29aと、クランク体28の他方端部に設けられた規制孔部39からなるものである。
規制ピン29aは、基台11の側面から外方向に突出状の設けられている円柱状の部材である。規制孔部39は、上記したように、ベアリング41が内挿される大きさの孔部である。規制孔部39は、ベアリング41を介して規制ピン29aを外嵌する。
規制部29は、規制孔部39が規制ピン29aの周りを摺動することでクランク体28の回転が規制され、偏心ボス部27の偏心回転に追従して、一定のサイクルでクランク体28が偏心運動をする。これにより、施療子10が前後方向に進退(出退)を繰り返しながら、マッサージ部材12が揺動する。
なお、規制ピン29aの近傍で且つ基台11の側面には、クランク体28が入り込む切り欠き部43が形成されている。
さて、回転駆動軸13に荷重をかけながら3D動作させると、施療子10が後退するタイミングで、ワンウェイクラッチ25が空回り(フリー方向に回転)してしまい、施療子10(3D動作)が予定より後退する可能性がある。その対策の例として、負荷の無い位置又は少ない位置(例えば最上部、首筋付近など)に移動させてから3D動作を決定してから、その3D動作のマッサージを行うようにすることが考えられる。あるいは、施療子10を前方に付勢させたり、ワンウェイクラッチ25の空回りによって施療子10が予定よりも後退することを防ぐ機構(後述するブレーキ機構44)を設けることが必要となる。
そこで、本実施形態のクランク機構26には、回転駆動軸13を一方方向に回転させるとき、施療子10が後退するタイミングで発生するワンウェイクラッチ25の空回り状況を防ぐブレーキ機構44が設けられている。
ブレーキ機構44は、外周のカム面36に凹凸部37が設けられている偏心ボス部27と、その偏心ボス部27を外嵌する環状嵌合部45と、を有している。
環状嵌合部45には、孔部が形成されている。この孔部は、途中で内径が異なるものとされている。孔部のうち小さい内径の小孔部46は、偏心ボス部27の内筒部材30を外嵌する。つまり、小孔部46の内径は、内筒部材30の外径と略同じである。
また、孔部のうち大きい内径の大孔部47は、偏心ボス部27の円盤部材32を外嵌する。大孔部47の内周面はカム面48とされ、そのカム面48には凹凸部49が形成されている。凹凸部49は、円盤部材32の凹凸部37と同じピッチで形成されている。
すなわち、ブレーキ機構44は、環状嵌合部47の凹凸部49と、偏心ボス部27の凹凸部37からなるものである。このブレーキ機構44は、環状嵌合部47の凹凸部49と偏心ボス部27の凹凸部37が噛み合うことで、内部駆動軸20に対して無負荷となり、ワンウェイクラッチ25の空回り状況を防ぐブレーキとなる構成とされている。
クランク機構26には、内部駆動軸20の回転を検出することで、施療子10の前後方
向の進退位置を検出する進退位置検出部50が備えられていてもよい。
本実施形態では、進退位置検出部50は、内部駆動軸20の左側に設けられている。進退位置検出部50は、内部駆動軸20の回転角度・方向などを検出することで、施療子10の進退位置(3D動作の動作量)を把握するものである。進退位置検出部50は、保持部材42に取り付けられている。進退位置検出部50としては、例えば、回転センサー、リミットスイッチなどが挙げられる。
次に、マッサージ装置1に備えられた揉みマッサージ機構51の構成について、説明する。
図2、図7に示すように、本実施形態の揉みマッサージ機構51は、背部、腰部、肩部、首筋などの施療部に対してマッサージ動作を付与するマッサージ部材12と、そのマッサージ部材12の基端側を貫通する回転駆動軸13と、その回転駆動軸13を回転駆動させる駆動部15と、回転駆動軸13の回転駆動力を揉みマッサージ動作に変換する変換部14と、を有している。
マッサージ部材12は、左右方向に所定の間隔を空けて一対配備されている。マッサージ部材12は、駆動部15から使用者側に向かって(前方に向かって)突出するアーム部材51を有している。
アーム部材52は、先端が斜め前上方と斜め前下方の二つの方向に分かれて突出しており、分岐した上側の先端と下側の先端とのそれぞれに施療子10が配備されている。このアーム部材52の長手方向中途部は、マッサージ部材12の基端とされ、環状嵌合部58が設けられている。
施療子10は、使用者の背部、腰部、肩部、首筋などの施療部をマッサージするものであり、球体状に形成された部材である。
左右一対のマッサージ部材12が互いに近接離反すると、左側上下の施療子10と右側上下の施療子10が左右方向に近接離反を繰り返すことにより、施療部に対して揉みマッサージを行う。また、施療子10が進退切替機構16により前後方向に進退することで押圧マッサージ(3D動作)を行う。
駆動部15は、基台11(ケーシング)内であって、左右一対のマッサージ部材12の間に配備されている。駆動部15は、一つの駆動モータ53で駆動し且つ、一方回転(正回転)用の回転駆動力と他方回転(逆回転)用の回転駆動力を発生することが可能なものとされている。
駆動部15は、回転駆動力を発生する駆動モータ53と、その回転駆動力を所定の速度に減速して回転駆動軸13に伝達するギアケース54と、を有している。駆動モータ53は、出力軸53aが下方向を向き、出力軸53aは下側に配備されたギアケース54内に挿入されている。
ギアケース54は、駆動モータ53から出力された回転駆動力を所定の速度に減速するための複数のギアが噛み合った状態で格納されている。また、ギアケース54は、左右方向に貫通して配備された回転駆動軸13に回転駆動力を伝達する。回転駆動軸13の外部駆動軸19に固定されたギア55は、ギアケース53に格納されている。ギア55には、外部駆動軸19に固定するための孔部56が設けられている。
変換部14は、回転駆動軸13の回転駆動力を、マッサージ部材12の揺動運動(近接離反動作)に変換するものである。変換部14は、一対のマッサージ部材12の基端側にそれぞれ設けられていて、回転駆動軸13が回転自在に貫通している。
変換部14は、回転駆動軸13と一体回転する傾斜ボス部57と、傾斜ボス部57を外嵌する環状嵌合部58と、マッサージ部材12が回転駆動軸13との同伴回転することを規制する規制部59と、を有している。
傾斜ボス部57は、回転駆動軸13の軸心に対して傾斜回転する。傾斜ボス部57の外周面には、回転駆動軸13に対して傾斜状のカム面57aが設けられている。なお、傾斜ボス部57(カム面57a)の傾きは、左右一対のマッサージ部材12間において、相対逆向きに、互いに傾斜している。傾斜ボス部57は、内部駆動軸20から脱落しないように、外側から保持部材57bで保持されている。
環状嵌合部58は、マッサージ部材12の基端に形成されている。環状嵌合部58は、ベアリング59を介して、傾斜ボス部57を相対回転自在な状態で外嵌する。環状嵌合部58と傾斜ボス部57の動作により回転駆動力が変換されて、マッサージ部材12が揺動運動をする。
規制部59は、環状嵌合部58が傾斜ボス部57に対して供回りすることを規制するものである。規制部59は、環状嵌合部58の後側(基台11側)に配備されている。規制部59は、一方側が球形状に形成された規制ピン61と、規制ピン61が嵌り込む規制凹部62と、を有している。
規制ピン61は、一方側の球状部61aが叩きマッサージ機構63(詳細は後述)を構成するリンク部材66に設けられた球状孔部71に摺動自在に嵌り込む。規制凹部62は、環状嵌合部58の近傍に設けられている。規制凹部62は、規制ピン61の他方側に形成された棒状の部位が嵌り込む。つまり、規制部59は、叩きマッサージ機構63のリンク部材66に環状嵌合部58を連結することで、環状嵌合部58が傾斜ボス部57に対して供回りすることを規制する。
なお、上記の揉みマッサージ機構51の基本的な装置構成については、例えば、特許6852903号公報に記載の構成などと類似した構成である。
[作動態様]
以下に、本発明のマッサージ装置1の作動態様について説明する。
使用者は、座椅子型マッサージ機2の座部3に腰を下ろして、背もたれ部4の本体部5に肩部・背部・腰部などをつけるとともに、ヘッドレスト部6に首筋・頭部などをつけるようにして着座する。
座椅子型マッサージ機2の起動スイッチ等を操作して、背もたれ部4の内部に収容されたマッサージ装置1を駆動させる。このマッサージ装置1を用いて、使用者の首筋や肩部から背部・腰部にかけての施療部に対してマッサージを受けることとなる。
以下に、施療子10を前後方向に進退を繰り返す3D動作(回転駆動軸13の「正回転」)をさせる場合について説明する。
具体的には、駆動部15の駆動モータ53から「正回転」の回転駆動力が出力され、その回転駆動力はギアケース54に入力される。ギアケース54で回転駆動力が所定の速度に減速され、ギア55を介して回転駆動軸13に伝達される。
回転駆動軸13は、駆動モータ53からの「正回転」の回転駆動力により、正回転(一方方向に回転)する。回転駆動軸13内のワンウェイクラッチ25により、外部駆動軸19と内部駆動軸20に「正回転」の回転駆動力が伝達される。
つまり、正回転時にワンウェイクラッチ25を介して、内部駆動軸20(内部シャフト)が回転し、偏心構造の進退切替機構16を介して3D動作が駆動する。
内部駆動軸20の「正回転」により、進退切替機構16が駆動し、施療子10が前後方向に進退(出退)を繰り返す。進退切替機構16は、クランク機構26の偏心ボス部27が偏心回転することで、その偏心ボス部27を摺動自在に外嵌するクランク体28が往復揺動運動を行う。
進退切替機構16は、クランク機構26により、内部駆動軸20の「正回転」の回転駆動力を、前後方向の往復揺動運動に変換する。これにより、マッサージ部材12に前後方向の往復揺動運動が伝達され、施療子10が前後方向に進退を繰り返す動作(押圧マッサージ動作)を行う。
また上記と同時に、外部駆動軸19の「正回転」により、変換部14が揺動運動に変換する。これにより、マッサージ部材12に揺動運動が伝達され、施療子10は揺動運動(揉みマッサージ動作)も行う。
このとき、ワンウェイクラッチ25に荷重がかかって空回りしても、ブレーキ機構44により、クランク機構26は空回り状況を防ぐブレーキがかかった状態となり、施療子10の後退を防いでいる。
次に、揉みマッサージ動作のみ(回転駆動軸13の「逆回転」)を行う場合について述べる。
駆動モータ53から「逆回転」の回転駆動力を発生させる。回転駆動軸13は、駆動モータ53からの「逆回転」の回転駆動力により、逆回転(他方方向に回転)する。回転駆動軸13内のワンウェイクラッチ25により、外部駆動軸19のみに「逆回転」の回転駆動力が伝達される。このとき、内部駆動軸20は回転が停止するので、進退切替機構16も停止する。
外部駆動軸19の「逆回転」により、変換部14が揺動運動に変換する。これにより、マッサージ部材12に揺動運動が伝達され、施療子10は揺動運動(揉みマッサージ動作)のみを行う。
本発明のマッサージ装置1によれば、マッサージ部材12の先端に設けられた施療子10の前方への突出量を可変とする機構の厚みが薄型となる進退切替機構16と、外部駆動軸19と内部駆動軸20からなる二重シャフト構造の回転駆動軸13を備えることで、薄型の背もたれ部4内に収容可能となり且つ、背部、肩部、腰部、首筋などの施療部に対するマッサージ効果を得ることができる。
すなわち、回転駆動軸13を二重シャフト構造(外部駆動軸19と内部駆動軸20)にして使用することで、少ない領域で(厚みの薄いところでも)、3D動作(揉みマッサージを行いながら施療子10を前後に進退させる押圧マッサージ動作)を実現させることが可能となる。すなわち、マッサージ装置1の構造の厚みを薄くすることができる。また、駆動モータ53一つだけで3D動作を行うことができるので、別にモータを設ける必要がなくなる。
また、本実施形態は、マッサージ部材12に叩きマッサージを行わせる叩きマッサージ機構63を備えている。
図2、図7に示すように、本実施形態の叩きマッサージ機構63は、基台11に収容されていて、マッサージ部材12に回転駆動力を伝える叩き駆動軸64と、マッサージ部材12を叩き動作をさせる駆動力を発生する叩き駆動部65と、叩き駆動部65の動力をマッサージ部材12に伝達するリンク部材66と、を有している。
リンク部材66の先端には、球状孔部67が形成されている。この球状孔部67には、規制部59を構成する規制ピン61の球状部61aが摺動自在に嵌り込む。すなわち、リンク部材66の先端は、ボールジョイント機構となっている。
叩き駆動軸64が回転すると、その叩き駆動軸64の端部に設けられた偏心カム部材68により、リンク部材66は上下に往復移動をし、リンク部材66先端のボールジョイント機構により、マッサージ部材12の基端を小刻みに、回転駆動軸13の軸心回りに回動させる。この動作により、施療子10を小刻みに前後に動かす叩きマッサージを発現させることとなる。
なお、上記の叩きマッサージ機構63の基本的な装置構成については、例えば、特許6605443号公報に記載の構成などと類似した構成である。
また、本実施形態は、マッサージ装置1を上下方向に移動させる移動駆動機構69を備えている。
移動駆動機構69は、マッサージ装置1の下側に備えられていて、マッサージ装置1を昇降及び下降させる昇降駆動部70と、マッサージ装置1を上下方向に案内する案内部71と、を有している。
昇降駆動部70が昇降軸72を回転させると、昇降軸72の端部に取り付けられたピニオンギア73がラックギア74上を上方向乃至は下方向に走行する。すると、案内部71のローラ部材75が軌道76上を上方向乃至は下方向に走行する。
なお、軌道76は、上下方向に長いものであり、背もたれ部4の本体部5とヘッドレスト部6に設けられている。また、ラックギア74は、上下方向に長いものであり、背もたれ部4の本体部5に設けられている。
なお、上記の移動駆動機構69の基本的な装置構成については、例えば、特許6852903号公報に記載の構成などと類似した構成である。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、
例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
例えば、マッサージ装置1に備えられている進退切替機構16による施療子10の前後の進退(出退)量、偏心ボス部27(カム面36)の偏心度合い、ブレーキ機構44の凹凸部37,49の形状、揉みアーム12の長さや、揉みアーム12の回転駆動軸13に対する傾斜ボス部57(カム面57a)の傾斜角度、左右にある揉みアーム12の離間距離、叩きマッサージ機構63の叩きリズムなどは、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。
1 マッサージ装置
2 座椅子型マッサージ機
3 座部
4 背もたれ部
5 本体部
6 ヘッドレスト部
10 施療子
11 基台
12 マッサージ部材
13 回転駆動軸
14 変換部
15 駆動部
16 進退切替機構
19 外部駆動軸
20 内部駆動軸
21 切り欠き部
22 貫通孔
23 係合面
24 貫通孔
25 クラッチ部材(ワンウェイクラッチ)
26 クランク機構
27 偏心ボス部
28 クランク体
29 規制部
29a 規制ピン
30 内筒部材
31 外筒部材
32 円盤部材
33 軸孔
34 内平面
35 孔部
36 カム面
37 凹凸部
38 孔部(環状嵌合部)
39 孔部
44 ブレーキ機構
45 環状嵌合部
48 カム面
49 凹凸部
50 進退位置検出部
51 揉みマッサージ機構
52 アーム部材
57 傾斜ボス部
58 環状嵌合部
60 規制部
63 叩きマッサージ機構
69 移動駆動機構

Claims (9)

  1. 施療子を先端側に備え且つ基台上に左右に一対で配備されたマッサージ部材と、
    前記基台上に左右方向を向いて配備され且つ前記一対のマッサージ部材に回転駆動力を伝える回転駆動軸と、
    前記回転駆動力を揺動運動に変換して前記一対のマッサージ部材にマッサージ動作をさせる変換部と、
    前記回転駆動軸を回転させるための前記回転駆動力を発生する駆動部と、
    前記回転駆動軸の回転を切り替えることで、前記施療子の前後方向の進退の繰り返しと進退の停止を切り替える進退切替機構と、を有する
    ことを特徴とするマッサージ装置。
  2. 前記回転駆動軸は、一方回転と逆回転となる他方回転が可能な二重シャフトとされ、
    前記駆動部は、一つの駆動モータで駆動し且つ、一方回転用の回転駆動力と他方回転用の回転駆動力を発生することが可能なものとされていて、
    前記進退切替機構は、
    前記回転駆動軸が一方回転するとき、前記施療子を前後方向に移動させて進退を繰り返しながら、前記一対のマッサージ部材がマッサージを行い、
    前記回転駆動軸が他方回転するとき、前記施療子の前後方向の移動を停止させて、前記一対のマッサージ部材がマッサージを行う構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
  3. 前記回転駆動軸は、前記基台上に左右方向を向いて配備され且つ円筒形状とされた外部駆動軸と、前記外部駆動軸内で浮遊状態となるように一定の間隔をおいて挿入された内部駆動軸と、を有し、
    前記内部駆動軸は、両端部が前記外部駆動軸の両端部から突出するように配備されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ装置。
  4. 前記進退切替機構は、前記駆動部が発生する前記回転駆動力を前記内部駆動軸へ伝達又は非伝達とするクラッチ部材と、前記内部駆動軸の回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換して、前記一対のマッサージ部材に伝達するクランク機構と、を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のマッサージ装置。
  5. 前記クラッチ部材は、前記外部駆動軸内に嵌入され且つ前記内部駆動軸を外嵌するように配備され且つ、
    前記回転駆動軸を一方方向に回転させるとき、前記外部駆動軸と前記内部駆動軸に前記回転駆動力を伝達し、前記回転駆動軸を他方方向に回転させるとき、前記内部駆動軸と縁切り状態にして前記外部駆動軸のみに前記回転駆動力を伝達するワンウェイクラッチとされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
  6. 前記クランク機構は、
    前記内部駆動軸の前記回転駆動力を前後方向の往復揺動運動に変換する偏心ボス部と、
    前記偏心ボス部を摺動自在に外嵌し、前記往復揺動運動を行うクランク体と、
    前記クランク体と前記基台とを連結し、前記クランク体が前記内部駆動軸との供回りを規制する規制部と、を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
  7. 前記クランク機構には、前記施療子が後退するタイミングで発生する前記ワンウェイク
    ラッチの空回りを防ぐブレーキ機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のマッサージ装置。
  8. 前記ブレーキ機構は、偏心ボス部を外嵌し且つ環状のカム面内に凹凸部が設けられている環状嵌合部と、前記環状嵌合部の凹凸部に噛み合う凹凸部が外周のカム面に設けられている前記偏心ボス部と、を有し、
    前記環状嵌合部の凹凸部と前記偏心ボス部の凹凸部が噛み合うことで、前記ワンウェイクラッチの空回りを防ぐブレーキとなる構成とされている
    ことを特徴とする請求項7に記載のマッサージ装置。
  9. 前記クランク機構には、前記内部駆動軸の回転を検出することで、前記施療子の前後方向の進退位置を検出する進退位置検出部が備えられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
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