JP2023167960A - 乗物用シート - Google Patents

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航 阪口
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Abstract

Figure 2023167960000001
【課題】シートクッションの持ち上げ作動速度を高められる乗物用シートを提供することを目的としている。
【解決手段】本開示の一態様は、シートクッションの前端部を持ち上げる拘束デバイスを備える乗物用シートである。拘束デバイスは、ロックプレートと、第1揺動中心軸周りに、第1初期位置から第1ロック位置まで揺動するアームと、第1揺動中心軸を挟んでアームとは反対側に配置されると共に、第2初期位置から第2ロック位置までアームと一体となって揺動するロックユニットと、を有する。ロックユニットは、ケースと、ケースに対し第2揺動中心軸周りに揺動可能に保持されると共に、第2ロック位置において第1ロックプレートに外側から係合するフックと、を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、乗物用シートに関する。
乗物用シートにおいて、衝突や急減速時における着席者の前方へ滑りを抑制するために、シートクッションの前方を持ち上げる拘束デバイスが公知である(特許文献1及び特許文献2参照)。
この拘束デバイスは、インフレータ等によってシートクッションの下部に配置されたアームを慣性力によって上方に揺動させることで、シートクッションを持ち上げる。
特許第4781109号 特開2020-63004号公報
上述の拘束デバイスでは、揺動する部品が一定の質量を有する。そのため、慣性力による作動速度には限界があり、シートクッションを持ち上げる速度が不十分となるおそれがある。
本開示の一局面は、シートクッションの持ち上げ作動速度を高められる乗物用シートを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッション(2)と、シートクッション(2)を支持するクッションフレーム(4)と、シートクッション(2)の前端部を持ち上げるように構成された拘束デバイス(5)と、を備える乗物用シート(1)である。
拘束デバイス(5)は、クッションフレーム(4)に固定された第1ロックプレート(52)と、第1揺動中心軸(L1)周りに、第1初期位置から、シートクッション(2)を持ち上げる第1ロック位置まで揺動するように構成されたアーム(54)と、第1揺動中心軸(L1)を挟んでアーム(54)とは反対側に配置されると共に、第2初期位置から、第1ロックプレート(52)に係合する第2ロック位置までアーム(54)と一体となって揺動するように構成された第1ロックユニット(56)と、を有する。
第1ロックユニット(56)は、アーム(54)に連結された第1ケース(561)と、第1ケース(561)に対し第1揺動中心軸(L1)と平行な第2揺動中心軸(L2)周りに揺動可能に保持されると共に、第2ロック位置において第1ロックプレート(52)に第1揺動中心軸(L1)と直交する方向の外側から係合するように構成された第1フック(562)と、を有する。第1揺動中心軸(L1)と第1フック(562)の重心(G)との距離は、第1揺動中心軸(L1)と第2揺動中心軸(L2)との距離よりも大きい。
このような構成によれば、アーム(54)に対し第1揺動中心軸(L1)の反対側に設けられた第1ロックユニット(56)がアーム(54)の揺動を付勢する慣性力を発生させる。そのため、アーム(54)及び第1ロックユニット(56)の慣性力によってアーム(54)の揺動速度が高められる。
また、第1揺動中心軸(L1)に対し、第1フック(562)の重心(G)が第2揺動中心軸(L2)よりも遠くに位置することで、第1フック(562)の自重による慣性力によって第1フック(562)の第1ロックプレート(52)への係合速度が高められる。その結果、シートクッション(2)の持ち上げ作動速度が高められる。
本開示の一態様では、第1フック(562)の先端部(562A)と第1フック(562)の重心(G)との距離は、先端部(562A)と第2揺動中心軸(L2)との距離よりも大きくてもよい。このような構成によれば、第1フック(562)の先端部(562A)の第1ロックプレート(52)への係合速度が高められる。その結果、シートクッション(2)の持ち上げ作動速度の向上効果が促進される。
本開示の一態様では、第1ロックユニット(56)は、第1フック(562)を第1ロックプレート(52)に係合する方向に付勢する弾性体(564)を有してもよい。このような構成によれば、弾性体(564)の付勢力によって第1フック(562)の第1ロックプレート(52)への係合速度が高められる。その結果、シートクッション(2)の持ち上げ作動速度の向上効果が促進される。
本開示の一態様では、第1ロックプレート(52)は、第1フック(562)が係合するように構成された被係合部(522)と、アーム(54)が第1ロック位置を越えて揺動した際にアーム(54)が接触するように構成されたアームストッパ(523)と、を有してもよい。このような構成によれば、第1フック(562)が第1ロックプレート(52)に係合した後に、アームストッパ(523)に衝突したアーム(54)が第1ロック位置へ向かって逆回転する。これにより、第1フック(562)と第1ロックプレート(52)との係合状態が加締められるため、シートクッション(2)の持ち上げ状態におけるロック強度が向上する。
本開示の一態様では、第1ケース(561)は、第1フック(562)の先端部(562A)の第1揺動中心軸(L1)から離れる方向への揺動を規制するフックストッパ(561A)を有してもよい。このような構成によれば、第1フック(562)の第1ロックプレート(52)への係合の安定性が高められる。
本開示の一態様では、拘束デバイス(5)は、第1ロックプレート(52)に対し第1揺動中心軸(L1)に沿って離れて配置されると共に、クッションフレーム(4)に固定された第2ロックプレート(57)と、第1揺動中心軸(L1)を挟んでアーム(54)とは反対側に配置されると共に、第3初期位置から、第2ロックプレート(57)に係合する第3ロック位置までアーム(54)と一体となって揺動するように構成された第2ロックユニット(58)と、をさらに有してもよい。
第2ロックユニット(58)は、アーム(54)に連結された第2ケース(581)と、第2ケース(581)に対し第1揺動中心軸(L1)と平行な第3揺動中心軸(L3)周りに揺動可能に保持されると共に、第3ロック位置において第2ロックプレート(57)に第1揺動中心軸(L1)と直交する方向の外側から係合するように構成された第2フック(582)と、を有してもよい。
このような構成によれば、第1ロックユニット(56)及び第2ロックユニット(58)の慣性力によってアーム(54)の揺動速度が高められる。また、シートクッション(2)の持ち上げ状態におけるロック強度が向上する。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態の乗物用シートを示す模式的な側面図である。 図2は、図1の乗物用シートにおける拘束デバイスの作動状態を示す模式的な側面図である。 図3は、図2の拘束デバイスの模式的な斜視図である。 図4Aは、図2の拘束デバイスにおけるアーム及び第1ロックユニットが初期位置にある状態を示す模式的な側面図であり、図4Bは、図2の拘束デバイスにおけるアーム及び第1ロックユニットがロック位置にある状態を示す模式的な側面図である。 図5は、図2の拘束デバイスにおける第1ロックユニットの模式的な分解斜視図である。 図6は、図2の拘束デバイスにおけるヒンジパイプ、アーム、第1ロックユニット及び第2ロックユニットの模式的な斜視図である。 図7は、図2の拘束デバイスにおける第1フックの状態変化を示す模式的な側面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、クッションフレーム4と、拘束デバイス5とを備える。
乗物用シート1は、乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シート1を乗物(つまり乗用車)に組み付けた状態における方向を意味する。本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シートクッション2は、着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック3は、着席者の背部を支持するための部位である。クッションフレーム4は、シートクッション2を支持する。
<拘束デバイス>
拘束デバイス5は、乗物用シート1が設置された乗物に、衝突、急停止等による大きな加速度が発生した際に、着席者の前方への滑りを抑制する。
拘束デバイス5は、例えばインフレータが発生させる動力を受けて、シートクッション2の前端部を持ち上げるように構成されている。インフレータは乗物において一定の大きさの加速度が検出された際に、拘束デバイス5に慣性力を与えて作動させる。
拘束デバイス5は、図1に示す非作動状態から、慣性力によって図2に示す作動状態へと変位する。作動状態にある拘束デバイス5は、シートクッション2の前端部を押し上げている。
図3に示すように、拘束デバイス5は、固定部51と、第1ロックプレート52と、ヒンジパイプ53と、アーム54と、アームパイプ55と、第1ロックユニット56と、第2ロックプレート57と、第2ロックユニット58とを有する。
<固定部>
固定部51は、クッションフレーム4に対し、例えば締結によって固定されている。固定部51は、シートクッション2に対し移動しない。
<第1ロックプレート>
第1ロックプレート52は、固定部51を介してクッションフレーム4に固定されている。
第1ロックプレート52は、固定部51に対しシート幅方向外側(具体的には左側)から、例えば溶接によって固定されている。第1ロックプレート52は、シート幅方向においてアーム54と固定部51との間に配置されている。
第1ロックプレート52の厚み方向は、シート幅方向と平行である。図4Aに示すように、第1ロックプレート52は、プレート本体521と、被係合部522と、アームストッパ523とを有する。
プレート本体521は、厚み方向から視て、第1揺動中心軸L1を中心とする円弧状の側面を有する。プレート本体521の側面は、拘束デバイス5の作動時(つまり第1ロックプレート52の揺動時)に、第1フック562の先端部562Aを被係合部522に向けてガイドする。また、プレート本体521には、ヒンジパイプ53が挿通されている。プレート本体521は、ヒンジパイプ53の軸受けを構成している。
被係合部522は、プレート本体521における第1ロックユニット56の揺動方向Sの端部(つまり前端部)に設けられている。被係合部522は、第1ロックユニット56が図4Bに示す第2ロック位置にあるときに、第1フック562の先端部562Aが係合するように構成されている。
アームストッパ523は、プレート本体521において被係合部522とは反対側の端部(つまり後端部)に設けられている。アームストッパ523は、アーム54が図4Bに示す第1ロック位置を越えて揺動した際にアーム54が上方から接触するように構成されている。アームストッパ523に接触したアーム54は、反動によってシート前方に揺動する。
<ヒンジパイプ>
図3に示すヒンジパイプ53は、固定部51に対し、アーム54、第1ロックユニット56及び第2ロックユニット58を揺動可能に連結している。
具体的には、ヒンジパイプ53は、中心軸がシート幅方向と平行となる向きで、固定部51、第1ロックプレート52及び第2ロックプレート57に挿通されている。ヒンジパイプ53は、固定部51、第1ロックプレート52及び第2ロックプレート57に対し軸回転可能である。また、ヒンジパイプ53には、アーム54、第1ロックユニット56及び第2ロックユニット58が固定されている。
<アーム>
アーム54は、第1揺動中心軸L1周りに、第1初期位置(図4A参照)から、シートクッション2を持ち上げる第1ロック位置(図4B参照)まで揺動するように構成されている。アーム54は、例えばインフレータによって下方から動力が与えられることで、慣性力によって上方に向かって揺動する。
アーム54は、ヒンジパイプ53に例えば溶接によって接合されている。アーム54は、ヒンジパイプ53の中心軸(つまり第1揺動中心軸L1)から離れる方向に延伸している。具体的には、第1初期位置において、アーム54はヒンジパイプ53からシート前方かつ上方に向かって延伸している。
<アームパイプ>
アームパイプ55は、アーム54の先端部(つまりヒンジパイプ53に連結された端部とは反対側の端部)に固定されている。アームパイプ55は、シートクッション2を押し上げる補強部材である。アームパイプ55の中心軸は、シート幅方向と平行である。
<第1ロックユニット>
第1ロックユニット56は、アーム54を第1ロック位置に保持する機能を有する。第1ロックユニット56は、第1揺動中心軸L1を挟んでアーム54とは反対側に配置されると共に、第2初期位置(図4A参照)から、第1ロックプレート52に係合する第2ロック位置(図4B参照)までアーム54と一体となって揺動するように構成されている。
つまり、第1ロックユニット56は、アーム54が第1初期位置にあるときに第2初期位置に存在する。また、第1ロックユニット56は、アーム54が第1ロック位置にあるときに第2ロック位置に存在する。第1ロックユニット56は、第2初期位置から下方かつシート前方に向かって揺動する。
図5に示すように、第1ロックユニット56は、第1ケース561と、第1フック562と、ヒンジピン563と、弾性体564とを有する。
第1ケース561は、第1フック562を収容している。第1ケース561は、第1フック562をシート幅方向に挟む第1部材5611及び第2部材5612を有する。第1部材5611は、第1フック562のシート幅方向外側に配置されている。第2部材5612は、第1フック562のシート幅方向内側に配置されている。
図6に示すように、第1部材5611は、ヒンジパイプ53に例えば溶接によって連結されている。また、図5に示すように、第1部材5611は、第1フック562の先端部562Aの第1揺動中心軸L1から離れる方向への揺動を規制するフックストッパ561Aを有する。
フックストッパ561Aは、第1部材5611の側壁のうち、先端部562Aを第1揺動中心軸L1と直交する方向(つまりヒンジパイプ53の径方向)の外側から覆う部位で構成されている。
第1ケース561の揺動時に、先端部562Aが第1揺動中心軸L1から離れる方向に第1フック562が揺動しても、フックストッパ561Aに接触することで第1フック562の揺動が停止する。
第1フック562は、第1ケース561に対し第1揺動中心軸L1と平行な第2揺動中心軸L2周りに揺動可能に保持された板状の部材である。第1フック562の厚み方向は、第1揺動中心軸L1と平行である。
第1フック562は、第2ロック位置(図4B参照)において第1ロックプレート52に第1揺動中心軸L1と直交する方向の外側から係合するように構成されている。第1フック562は、第1ロックプレート52に対し揺動する第1ケース561の内部で、第1ケース561に対しさらに揺動する。
ヒンジピン563は、第1ケース561に対し、第1フック562を揺動可能に連結している。ヒンジピン563の中心軸(つまり第2揺動中心軸L2)は、シート幅方向と平行である。
弾性体564は、第1フック562を第1ロックプレート52に係合する方向に付勢するコイルバネである。弾性体564は、ヒンジピン563に巻回された状態で、第1ケース561の内部に配置されている。
弾性体564の第1端部は、第1フック562に固定されている。弾性体564の第2端部は、第1ケース561に固定されている。弾性体564は、第1フック562の先端部562Aを第1揺動中心軸L1に向けて付勢している。
図7は、第1フック562の変位を説明する図である。第1フック562を表す線のうち、実線は、第1ロックユニット56が第2初期位置にあるときの第1フック562の位置を示す。
二点鎖線は、第1ロックユニット56が第2ロック位置にある状態で第1ロックプレート52に係合した状態の第1フック562の位置を示す。また、破線は、第1ロックユニット56が第2ロック位置に到達した状態で第1ロックプレート52に係合する前の第1フック562の位置を示す。
第1揺動中心軸L1と第1フック562の重心Gとの距離は、第1揺動中心軸L1と第2揺動中心軸L2との距離よりも大きい。この関係は、第1ロックユニット56の位置及び第1フック562の位置に関わらず成立する。
そのため、第1ロックユニット56が第2初期位置から第2ロック位置に向けて揺動する際に、第1フック562の重心Gに発生する質量慣性力Iによって第1ロックユニット56が付勢される。その結果、アーム54の揺動も付勢される。
また、第1フック562の先端部562Aと第1フック562の重心Gとの距離は、先端部562Aと第2揺動中心軸L2との距離よりも大きい。そのため、第1ロックユニット56が第2初期位置から第2ロック位置に向けて揺動する際に、先端部562Aは、慣性力(つまり遠心力)によって第1揺動中心軸L1に向けて付勢される。
第1ロックユニット56が第2初期位置から第2ロック位置に向けて揺動する間、第1フック562の先端部562Aは、上述の慣性力と弾性体564の付勢力とによって、第1ロックプレート52のプレート本体521の側面に押し当てられながら揺動する。
第1ロックユニット56が第2ロック位置まで揺動すると、先端部562Aは、図7の破線で示した位置から二点鎖線で示した位置に向けて、第2揺動中心軸L2周りに揺動する。その結果、先端部562Aが第1ロックプレート52の被係合部522に係合する。
ロック状態において、先端部562Aは、被係合部522に上方から重なるように接触する。また、先端部562Aと被係合部522との係合点におけるロック荷重の入力方向D1と、アーム54が自重で第1初期位置に戻ろうとする(つまり倒れようとする)傾倒荷重の入力方向D2とが成す角度は45°以下である。そのため、傾倒荷重の入力によるロックの解除が抑制される。
<第2ロックプレート>
図3に示す第2ロックプレート57は、第1ロックプレート52に対し第1揺動中心軸L1に沿って離れて配置されると共に、固定部51を介してクッションフレーム4に固定されている。
第2ロックプレート57は、固定部51に対し、第1ロックプレート52とは反対のシート幅方向外側(具体的には右側)から、例えば溶接によって固定されている。第2ロックプレート57は、シート幅方向においてアーム54と固定部51との間に配置されている。第2ロックプレート57の形状は、第1ロックプレート52と同じである。
<第2ロックユニット>
第2ロックユニット58は、第1ロックユニット56と共にアーム54を第1ロック位置に保持する機能を有する。
第2ロックユニット58は、第1揺動中心軸L1を挟んでアーム54とは反対側に配置されると共に、第3初期位置から、第2ロックプレート57に係合する第3ロック位置までアーム54と一体となって揺動するように構成されている。
つまり、第2ロックユニット58は、アーム54が第1初期位置にあるときに第3初期位置に存在する。また、第2ロックユニット58は、アーム54が第1ロック位置にあるときに第3ロック位置に存在する。
図6に示すように、第2ロックユニット58は、第2ケース581と、第2フック582と、ヒンジピン583とを有する。第2ロックユニット58は、第1ロックユニット56を左右反転させたものである。
したがって、第2ケース581は、第1ケース561と同様に、ヒンジパイプ53を介してアーム54に連結されている。第2フック582は、第2ケース581に対し第1揺動中心軸L1と平行な第3揺動中心軸L3周りに揺動可能に保持されると共に、第3ロック位置において第2ロックプレート57に第1揺動中心軸L1と直交する方向の外側から係合するように構成されている。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)アーム54に対し第1揺動中心軸L1の反対側に設けられた第1ロックユニット56がアーム54の揺動を付勢する慣性力を発生させる。そのため、アーム54及び第1ロックユニット56の慣性力によってアーム54の揺動速度が高められる。
また、第1揺動中心軸L1に対し、第1フック562の重心Gが第2揺動中心軸L2よりも遠くに位置することで、第1フック562の自重による慣性力によって第1フック562の第1ロックプレート52への係合速度が高められる。その結果、シートクッション2の持ち上げ作動速度が高められる。
(1b)第1フック562の先端部562Aに対し、第1フック562の重心Gが第2揺動中心軸L2よりも遠くに位置することで、第1フック562の先端部562Aの第1ロックプレート52への係合速度が高められる。その結果、シートクッション2の持ち上げ作動速度の向上効果が促進される。
(1c)弾性体564の付勢力によって第1フック562の第1ロックプレート52への係合速度が高められる。その結果、シートクッション2の持ち上げ作動速度の向上効果が促進される。
(1d)第1ロックプレート52がアームストッパ523を有することで、第1フック562が第1ロックプレート52に係合した後に、アームストッパ523に衝突したアーム54が第1ロック位置へ向けて逆回転する。これにより、第1フック562と第1ロックプレート52との係合状態が加締められるため、シートクッション2の持ち上げ状態におけるロック強度が向上する。
(1e)第1ケース561がフックストッパ561Aを有することで、第1フック562の第1ロックプレート52への係合の安定性が高められる。
(1f)拘束デバイス5が、第1ロックユニット56に加えて第2ロックユニット58を有することで、第1ロックユニット56及び第2ロックユニット58の慣性力によってアーム54の揺動速度が高められる。また、シートクッション2の持ち上げ状態におけるロック強度が向上する。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の乗物用シートにおいて、慣性力によって第1フックが第1ロックプレートに係合可能であれば、第1ロックユニットは必ずしも第1フックを付勢する弾性体を有しなくてもよい。
(2b)上記実施形態の乗物用シートにおいて、第1ロックプレートは、必ずしもアームストッパを有しなくてもよい。また、第1ロックプレート以外の部材にアームストッパが設けられてもよい。
(2c)上記実施形態の乗物用シートにおいて、第1ケースのフックストッパは、必ずしも第1ケースの側壁で構成されなくてもよい。例えば、フックストッパは、第1ケースの壁から突出するピンで構成されてもよい。さらに、第1ケースは、必ずしもフックストッパを有しなくてもよい。
(2d)上記実施形態の乗物用シートにおいて、拘束デバイスは、必ずしも第2ロックプレート及び第2ロックユニットを有しなくてもよい。
(2e)上記実施形態の乗物用シートは、乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…乗物用シート、2…シートクッション、3…シートバック、
4…クッションフレーム、5…拘束デバイス、51…固定部、
52…第1ロックプレート、53…ヒンジパイプ、54…アーム、
55…アームパイプ、56…第1ロックユニット、57…第2ロックプレート、
58…第2ロックユニット、521…プレート本体、522…被係合部、
523…アームストッパ、561…第1ケース、561A…フックストッパ、
562…第1フック、562A…先端部、563…ヒンジピン、564…弾性体、
581…第2ケース、582…第2フック、583…ヒンジピン、
5611…第1部材、5612…第2部材。

Claims (6)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションを支持するクッションフレームと、
    前記シートクッションの前端部を持ち上げるように構成された拘束デバイスと、
    を備え、
    前記拘束デバイスは、
    前記クッションフレームに固定された第1ロックプレートと、
    第1揺動中心軸周りに、第1初期位置から、前記シートクッションを持ち上げる第1ロック位置まで揺動するように構成されたアームと、
    前記第1揺動中心軸を挟んで前記アームとは反対側に配置されると共に、第2初期位置から、前記第1ロックプレートに係合する第2ロック位置まで前記アームと一体となって揺動するように構成された第1ロックユニットと、
    を有し、
    前記第1ロックユニットは、
    前記アームに連結された第1ケースと、
    前記第1ケースに対し前記第1揺動中心軸と平行な第2揺動中心軸周りに揺動可能に保持されると共に、前記第2ロック位置において前記第1ロックプレートに前記第1揺動中心軸と直交する方向の外側から係合するように構成された第1フックと、
    を有し、
    前記第1揺動中心軸と前記第1フックの重心との距離は、前記第1揺動中心軸と前記第2揺動中心軸との距離よりも大きい、乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記第1フックの先端部と前記第1フックの重心との距離は、前記先端部と前記第2揺動中心軸との距離よりも大きい、乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記第1ロックユニットは、前記第1フックを前記第1ロックプレートに係合する方向に付勢する弾性体を有する、乗物用シート。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記第1ロックプレートは、
    前記第1フックが係合するように構成された被係合部と、
    前記アームが前記第1ロック位置を越えて揺動した際に前記アームが接触するように構成されたアームストッパと、
    を有する、乗物用シート。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記第1ケースは、前記第1フックの先端部の前記第1揺動中心軸から離れる方向への揺動を規制するフックストッパを有する、乗物用シート。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記拘束デバイスは、
    前記第1ロックプレートに対し前記第1揺動中心軸に沿って離れて配置されると共に、前記クッションフレームに固定された第2ロックプレートと、
    前記第1揺動中心軸を挟んで前記アームとは反対側に配置されると共に、第3初期位置から、前記第2ロックプレートに係合する第3ロック位置まで前記アームと一体となって揺動するように構成された第2ロックユニットと、
    をさらに有し、
    前記第2ロックユニットは、
    前記アームに連結された第2ケースと、
    前記第2ケースに対し前記第1揺動中心軸と平行な第3揺動中心軸周りに揺動可能に保持されると共に、前記第3ロック位置において前記第2ロックプレートに前記第1揺動中心軸と直交する方向の外側から係合するように構成された第2フックと、
    を有する、乗物用シート。
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