JP2023167887A - 香料添加方法および香料添加装置 - Google Patents

香料添加方法および香料添加装置 Download PDF

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Yasunobu Kojima
史顕 齋藤
Fumiaki Saito
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Abstract

【課題】ロールに添加する香料の飛散を抑制する。【解決手段】円筒状の芯材に帯状の資材が巻回されたロール1の搬送経路において、ロール1における芯材の内周面に香料を添加する香料添加方法は、所定の搬送領域Rにおいて複数のロール11~16を互いに接触する状態であってそれぞれの筒軸が搬送方向に沿う姿勢で搬送方向に沿って並べ、複数のロール11~16のうち搬送領域において搬送方向の下流端に位置するロール1である下流ロール11の内部空間に対して搬送方向の上流側は下流ロール11に対して上流側に隣接するロール12の内部空間が連通するとともに下流ロール11の内部空間に対して上流側の反対側は外部空間と連通した状態で配列する配列工程と、配列工程によって配列された複数のロール11~16のうち下流ロール11の内周面へ上流側とは反対側から香料を噴射して吹き付ける添加工程と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、帯状の資材が巻回されたロールにおける芯材の内周面に香料を添加する方法および装置に関する。
帯状の資材が芯材に巻回されたロールの一つとして、香りの付けられたロール製品が知られている。たとえば、トイレットペーパ(資材)が巻回された紙管(芯材)の内周面に香料が添加されたトイレットロールが販売されている。
上記のように芳香機能の付加されたロールを製造する技術の一つとして、間隔をあけて順次搬送されているロールのそれぞれに対して、ロールの外部から芯材の内周面に香料を噴射して吹き付けて、ロールに香り付けする技術が提案されている(特許文献1)。
特許第4430362号公報
しかしながら、上述のように間隔をあけて順次搬送されている各ロールの内周面に香料を吹き付ける手法では、吹き付けられた香料が芯材の内部空間から吹き付け元とは反対側の外部へ抜け出て飛散し、香料添加効率の低下を招くおそれがある。延いては、外部へ香料が飛散することにより、香料の吹き付けられるロールの周辺に設けられた搬送系の機器やセンサといった製造ラインの劣化をも招くおそれがある。
よって、ロールに添加する香料の飛散を抑制するうえで改善の余地がある。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、ロールに添加する香料の飛散を抑制することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する香料添加方法は、下記の(1)~(5)の構成を備えている。
(1)
円柱状の内部空間が貫通している円筒状の芯材に対して帯状の資材が前記芯材の筒軸まわりに巻回されたロールの搬送経路において、前記ロールにおける前記芯材の内周面に香料を添加する香料添加方法であって、
所定の搬送領域において複数の前記ロールを互いに接触する状態であってそれぞれの前記筒軸が搬送方向に沿う姿勢で前記搬送方向に沿って並べ、前記複数の前記ロールのうち前記搬送領域において前記搬送方向の下流端に位置する前記ロールである下流ロールの前記内部空間に対して前記搬送方向の上流側は前記下流ロールに対して前記上流側に隣接する前記ロールの前記内部空間が連通するとともに前記下流ロールの前記内部空間に対して前記上流側の反対側は外部空間と連通した状態で配列する配列工程と、
前記配列工程によって配列された前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記上流側とは反対側から前記香料を噴射して吹き付ける添加工程と、を備えた
ことを特徴とする香料添加方法。
(2)
前記配列工程は、前記下流ロールの搬送を一時的に停止するポーズ工程と、前記ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた前記下流ロールの搬送を再開して前記搬送領域よりも前記搬送方向の下流側へ前記下流ロールを順繰りに送給するリスタート工程とを有し、
前記添加工程は、前記リスタート工程によって搬送が再開させられた前記下流ロールへの前記香料の吹き付けの実施を停止し、前記ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた前記下流ロールの前記内周面へ前記香料の吹き付けを実施する
ことを特徴とする(1)に記載の香料添加方法。
(3)
前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられる前記香料のうち飛散する前記香料を吸い取る集塵工程を備えた
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の香料添加方法。
(4)
前記集塵工程は、前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられる前記香料のうち吹き付け元と前記内周面との間で拡散した前記香料を吸い取る下流集塵工程を有している
ことを特徴とする(3)に記載の香料添加方法。
(5)
前記集塵工程は、前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられた前記香料のうち前記搬送領域よりも前記上流側において前記複数の前記ロールにおける前記内部空間から前記上流側に抜け出た前記香料を吸い取る上流集塵工程を有している
ことを特徴とする(3)または(4)に記載の香料添加方法。
また、ここで開示する香料添加装置は、下記の(6),(7)の構成を備えている。
(6)
円柱状の内部空間が貫通している円筒状の芯材に対して帯状の資材が前記芯材の筒軸まわりに巻回されたロールの搬送経路において、前記ロールにおける前記芯材の内周面に香料を添加する香料添加装置であって、
所定の搬送領域において複数の前記ロールを互いに接触する状態であってそれぞれの前記筒軸が搬送方向に沿う姿勢で前記搬送方向に沿って並べ、前記複数の前記ロールのうち前記搬送領域において前記搬送方向の下流端に位置する前記ロールである下流ロールの前記内部空間に対して前記搬送方向の上流側は前記下流ロールに対して前記上流側に隣接する前記ロールの前記内部空間が連通するとともに前記下流ロールの前記内部空間に対して前記上流側の反対側は外部空間と連通した状態で配列する配列パートと、
前記配列パートによって配列された前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記上流側とは反対側から前記香料を噴射して吹き付ける添加パートと、を備えた
ことを特徴とする香料添加装置。
(7)
前記配列パートは、上面視で前記搬送方向に交差する方向である幅方向に並ぶ二列のうち一側の列で前記複数の前記ロールを配列する第一配列パートと、前記二列のうち他側の列で前記複数の前記ロールを配列する第二配列パートと、を有し、
前記添加パートは、前記第一配列パートによって配列させられた前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記幅方向の前記一側から前記香料を吹き付ける第一添加パートと、前記第二配列パートによって配列させられた前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記幅方向の前記他側から前記香料を吹き付ける第二添加パートと、を有する
ことを特徴とする請求項(6)に記載の香料添加装置。
本件によれば、ロールに添加する香料の飛散を抑制することができる。
香料添加装置を模式的に示す側面図である。 香料添加装置を模式的に示す上面図である。 香料添加装置によって香料が塗布されるロールのみを示す斜視図である。
以下、ロールの芯材に香料を添加する香料添加方法および香料添加装置の実施形態を説明する。
本実施形態の香料添加方法および香料添加装置による香料の添加対象であるロールは、香料が添加される前(製造途中)の半製品であって「ワーク」や「円筒体」と称され、ロールの製造ラインにおいて搬送される。すなわち、製造ラインにおいて実施される製造方法の一部に香料添加方法が含まれており、製造ラインに香料添加装置が付設されている。
本実施形態では、トイレットロールの製造方法の一部として実施される香料添加方法を例示し、トイレットロールの製造ラインに組み込まれた香料添加装置を例示する。すなわち、香料の添加対象であるロールとして、トイレットロールの半製品を例示する。
なお、下記の実施形態で用いる方向は、つぎのように定義する。重力の作用する方向を下方(図1に「D」と記す)とし、下方の反対方向を上方(図1に「U」と記す)とする。上方および下方(上下方向)に交差する方向には、搬送方向(図1,図2に「MD」と記す)および幅方向(図2に「CD」と記す)が含まれる。搬送方向は、製造ラインにおいてロールが搬送される方向である。搬送方向を基準に上流および下流を定め、搬送方向の上流側を単に「上流側」と記し、搬送方向の下流側を単に「下流側」と記す。搬送方向や幅方向の一例を挙げれば、製造ラインのうち水平方向に沿ってロールが搬送される領域において、幅方向が上面視で搬送方向に対して直交する。
[I.一実施形態]
下記の一実施形態では、香料添加装置に関する装置系の構成を項目[1]で述べてから、香料添加方法に関する方法系の構成を項目[2]で述べる。そして、項目[1]および[2]の構成による作用および効果を項目[3]で述べる。
[1.装置系]
本項目[1]では、はじめにロールの構成を小項目[1-1]で説明する。それから、香料添加装置に関する製造ラインの要部構成を小項目[1-2]で概説する。その後に、香料添加装置の構成を小項目[1-3]で詳述する。
[1-1.ロール]
図3に示すように、ロール1には、円柱状の内部空間1Sが貫通している円筒状の芯材1Tに対して帯状の資材1Wが巻回されている。この資材1Wは、芯材1Tの筒軸1C(軸芯)まわりに巻回されている。芯材1Tを貫通する内部空間1Sは、筒軸1Cを中心にした回転体である直円柱の占める領域に存在し、この直円柱の外周面に対応する領域に芯材1Tの内周面1Fが露出している。
上記のロール1は、つぎに概説する製造ラインで搬送される。
[1-2.製造ライン]
図1,図2に示すように、ロール1の製造ラインLには、以下に列挙するパート1P~6Pが設けられている。
・ 前パート1P:香料添加装置へロール1を供給するパート
・配列パート2P:ロール1を配列するパート
・添加パート3P:ロール1に香料を添加するパート
・集塵パート4P:香料を集塵するパート
・移行パート5P:香料の添加されたロール1を下流側へ移行させるパート
・ 後パート6P:香料添加装置からのロール1を処理するパート
これらのパート1P~6Pのうち、パート2P~5Pが香料添加装置に設けられ、香料添加装置よりも上流側に前パート1Pが設けられ、香料添加装置よりも下流側に後パート6Pが設けられている。
図2には、製造ラインLとして第一製造ラインL1および第二製造ラインL2の二ラインが並列に設けられた例を示す。これらの製造ラインL1,L2には、それぞれに上記のパート1P~6Pが設けられている。なお、図2に示す配列パート2Pでは、視認性に考慮して、第二製造ラインL2のロール1のみに符号を付している。
前パート1Pは、香料添加装置による香料の添加対象となるロール1を製造し、このロール1を香料添加装置へ順次供給するパートである。この前パート1Pには、香料の添加されていないロールを製造する公知の機器が設けられている。
ここで例示する前パート1Pでは、いわゆるログと称される長筒状の半製品が軸方向に間隔をあけて切断されることによって順次切り出されたロール1が、搬送方向に沿った間隔をあけて並んで搬送される。
図2に例示する前パート1Pには、ロール1を搬送するコンベア10が二つの製造ラインL1,L2に跨がって設けられている。このコンベア10によって、製造ラインL1,L2の前パート1Pにおけるロール1が香料添加装置の配列パート2Pへ供給される。
配列パート2Pのほか添加パート3P,集塵パート4P,移行パート5Pの設けられた香料添加装置では、添加パート3Pや集塵パート4Pによって香料の処理が実施され、移行パート5Pによってロール1が後パート6Pへ移行させられる。
後パート6Pでは、移行パート5Pから移行させられたロール1に対して後処理が実施される。図1,図2には、香料の添加されたロール1を検査(後処理の一例)したり包装(後処理の他例)したりするパートへ向けてロール1を搬送するコンベア60が設けられた後パート6Pを例示する。ここで例示するコンベア60は、二つの製造ラインL1,L2のそれぞれに設けられている。
上記のようにして製造されるロール1は、つぎに説明する香料添加装置によって香料が添加される。
[1-3.香料添加装置]
香料添加装置には、配列パート2Pに対して下流側に少なくとも移行パート5Pが配置されている。
本実施形態の香料添加装置には、配列パート2Pに対して下流側(上流側とは反対側)に添加パート3Pが配置され、配列パート2Pに対して上流側および下流側(上流側とは反対側)のそれぞれに集塵パート4Pが配置されている。
ここで例示する香料添加装置の配列パート2Pには、図2に示すように、並設された二つの製造ラインL1,L2に対応して、第一製造ラインL1に組み込まれた第一配列パート21Pと第二製造ラインL2に組み込まれた第二配列パート22Pとが設けられている。また、添加パート3Pには、第一製造ラインL1に付設された第一添加パート31Pと第二製造ラインL2に付設された第二添加パート32Pとが設けられている。
同様に、集塵パート4Pには第一製造ラインL1に付設された第一集塵パート41Pと第二製造ラインL2に付設された第二集塵パート42Pとが設けられ、移行パート5Pには第一製造ラインL1に組み込まれた第一移行パート51Pと第二製造ラインに組み込まれた第二移行パート52Pとが設けられている。
香料添加装置に設けられたパート2P~5Pに関する以下の説明において、「第一」や「第二」を冠せず単にパート2P~5Pと記して説明する構成は、特に断らない限り、二つの製造ラインL1,L2に共通する構成である。
==配列パート==
配列パート2Pは、所定の搬送領域Rにおいて複数のロール1を配列するパートである。配列パート2Pによって配列させられる複数のロール1の姿勢は、互いに接触する状態であって各ロール1の筒軸1Cが搬送方向に沿う姿勢である。
図2には、配列パート21P,22Pのそれぞれにおいて、所定の搬送領域Rにおいて六つのロール1を上記の姿勢で直列に並べられた例を示す。なお、所定の搬送領域Rにおける搬送方向の寸法は、配列パート2Pによって配列させられるロール1の個数を「n」(図1,図2の例では「6」)とし、各ロール1の筒軸1Cに沿った方向の寸法を「D」(図3参照)とすれば、「n×D」で表される。
所定の搬送領域Rにおいてロール1が直列に並べられる個数(ここでは六つを例示)が多いほど、詳細を後述する添加パート3Pによって吹き付けられた香料の上流側への漏出が抑制される傾向にあるものの、製造ラインにおいて所定の搬送領域Rの搬送方向寸法を要する(言わばレイアウト自由度が低下する)。そのため、所定の搬送領域Rにおいてロール1が直列に並べられる個数は、香料の上流側への漏出を抑制する観点と所定の搬送領域Rを設定可能なスペースの大きさとの双方を勘案して予め経験的または実験的に設定される。
具体的に言えば、所定の搬送領域Rには、幅方向に並ぶ二つの製造ラインL1,L2が設けられ、これら製造ラインL1,L2のそれぞれにロール1が直列に並べられる列が設けられている。このように所定の搬送領域Rにおいて幅方向に並ぶ二列が設けられた製造ラインL1,L2のうち、第一製造ラインL1の列(一側の列)でロール1を配列するのが第一配列パート21Pであり、第二製造ラインL2の列(他側の列)でロール1を配列するのが第二配列パート22Pである。
所定の搬送領域Rにおける六つのロール1は、以下に列挙するように細別される。
・第一ロール11:最も下流側に位置するロール1(下流ロール)
・第二ロール12:第一ロール11に対して上流側に接触するロール1
・第三ロール13:第二ロール12に対して上流側に接触するロール1
・第四ロール14:第三ロール13に対して上流側に接触するロール1
・第五ロール15:第四ロール14に対して上流側に接触するロール1
・第六ロール16:第五ロール15に対して上流側に接触するロール1
上記のロール11~16は、それぞれの筒軸1C(図3参照)が同一または略同一の仮想直線上に位置している。所定の搬送領域Rにおけるロール11~16が同一のサイズであれば、搬送方向視で下流側からは第一ロール11のみが見え(ロール12~16は第一ロール11に隠れて見えず)、搬送方向視で上流側からは第六ロール16のみが見え(ロール11~15は第六ロール16に隠れて見えず)、上面視(平面視)で互いに隙間なく接触して見える。換言すれば、所定の搬送領域Rにおける複数のロール11~16は、ログから切り分けられたロール1が切り分けられる前(すなわちログ)のように並んだ姿勢に整列している。
第一ロール11は、所定の搬送領域Rにおいて搬送方向の下流端に位置するロール1とも言え、第二ロール12に対して下流側に接触するロール1でもある。
この第一ロール11における芯材1Tを貫通している内部空間1S(図3参照)に対して、上流側は第二ロール12の内部空間1S(図3参照)が連通した状態であって、上流側とは反対側(図1,図2では左側)は外部空間と連通した状態である。
ここで、「x」を「二」,「三」,「四」,「五」のそれぞれとするとともに「y」(「x」に一を可算した漢数字)を「三」,「四」,「五」,「六」のそれぞれとした場合には、第「x」ロール(12~15)における芯材1Tを貫通している内部空間1S(図3参照)に対して、上流側は第「y」ロール(13~16)の内部空間1S(図3参照)が連通した状態である。
第六ロール16は、所定の搬送領域Rにおいて最も上流側(搬送方向の上流端)に位置するロール1である。この第六ロール16よりも上流側には、互いに間隔をあけたロール1が前パート1Pによって供給されている。
そのため、所定の搬送領域Rにおいて配列されたロール11~16の内部空間1Sは互いに連通しており、第一ロール11の内部空間1Sに対して上流側とは反対側が開放され、第六ロール16の内部空間1Sに対して上流側も開放されている。
ここで例示する配列パート2Pは、ロール11~16の搬送の実施と搬送の停止とを繰り返して、ロール1を下流側へ繰り出す。詳細に言えば、配列パート2Pは、第一ロール11をはじめとした六つのロール1の搬送を一時的に停止するポーズ機能と、一時的に停止させられた第一ロール11をはじめとした六つのロールの搬送を再開して、所定の搬送領域Rよりも下流側の移行パート5Pへ順繰りに送給するリスタート機能とを併せ持っている。
本配列パート2Pには、上記のポーズ機能およびリスタート機能を併せ持つコンベア20が設けられている。このコンベア20は、所定の搬送領域Rにおける複数のロール1のうち少なくとも一部を挟装して搬送を実施したり搬送を停止したりする搬送機構である。図1,図2には、所定の搬送領域Rにおいて上流側に位置する第四ロール14,第五ロール15,第六ロール16(三つのロール1)を上下に挟装するコンベア20を例示する。
なお、コンベア20に対して下流側には所定の搬送領域Rにおける第一ロール11,第二ロール12,第三ロール13の搬送を案内するガイド21が設けられている。
コンベア20のうち下方からロール1を挟装する部位およびガイド21は、ロール1が載置される部位であり、前パート1Pのコンベア10においてロール1が載置される上下方向位置と同位置に設定されている。
コンベア20の作動例を挙げれば、ロール1における筒軸1Cに沿った方向の寸法分(換言すれば所定の搬送領域Rにおいて一つのロール1が搬送方向に沿って延在する寸法分)だけ三つのロール14~16を下流側へ搬送を実施し、それから所定の搬送停止期間を経てから再び、同様に搬送の実施を再開することを繰り返す。
このように断続的な搬送の実施(間欠的な搬送の停止)によって、コンベア20に挟装された三つのロール14~16が一つずつ下流側へ繰り出され、これらのロール14~16に対して上流側のロール11~13が一つずつ所定の搬送領域Rから押し出さる。そして、所定の搬送領域Rから第一ロール11が順繰りに移行パート5Pへ送給される。これと同時に、前パート1Pから供給されたロール1が第六ロール16として所定の搬送領域Rにおける最も上流側でコンベア20に挟装される。このように先入先出(First In First Out)方式で、六つのロール1が一つずつ順繰りに繰り出される。
==添加パート==
添加パート3Pは、配列パート2Pによって配列された六つのロール11~16のうち第一ロール11へ下流側(上流側とは反対側)から香料を噴射して吹き付けるパートである。
この添加パート3Pは、配列パート2Pのコンベア20によってロール11~16が搬送されているときには香料の吹き付けを実施せず、コンベア20による搬送が停止されているときに第一ロール11の内周面1F(図3参照)へ香料の吹き付けを実施する。
本添加パート3Pには、第一配列パート21Pで配列させられた第一ロール11に香料を吹き付ける第一添加パート31Pと、第二配列パート22Pで配列させられた第一ロール11に香料を吹き付ける第二添加パート32Pとが設けられている。これらの添加パート31P,32Pには、上記のように断続的な吹き付けによる香料の添加を実施する機器として、添加モジュール31,32が設けられている。
なお、添加モジュール31,32は、コンベア20の制御信号や図示しない適宜のセンサの検出信号などに基づいて、断続的な吹き付けタイミングが制御される。
第一添加パート31Pには、幅方向の一側(図2では上側)から香料を吹き付ける第一添加モジュール31が設けられている。第二添加パート32Pには、幅方向の他側(図2では下側)から香料を吹き付ける第二添加モジュール32が設けられている。
所定の搬送領域Rにおいて配列されたロール1に対して、上流側とは反対側(図1,図2では左側)に添加モジュール31,32の双方とも配置されており、幅方向の一側には第一添加モジュール31が配置され、幅方向の他側には第二添加モジュール32が配置されている。このように互いに幅方向に離間するようにして配置された添加モジュール31,32には、スプレーガンやインジェクタといった香料を吹き付け可能な公知の機器が用いられる。
そのほか、添加パート3Pにおいて添加モジュール31,32から香料が第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる領域は、配列パート2Pのコンベア20の延在方向やこの延在方向を延長した平面と交差しない領域に設定されている。
==集塵パート==
集塵パート4Pは、添加パート3Pによってロール1の内周面1F(図3参照)へ吹き付けられる香料のうち飛散する香料を吸い取るパートである。
本実施形態では、以下に示す二種の集塵パート4U,4Dを例に挙げる。
・下流集塵パート4D:所定の搬送領域Rよりも下流側の集塵パート4P
・上流集塵パート4U:所定の搬送領域Rよりも上流側の集塵パート4P
下流集塵パート4Dは、添加パート3Pによって第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる香料のうち吹き付け元と吹き付け先の内周面1Fとの間で拡散した香料を吸い取る。上流集塵パート4Uは、所定の搬送領域Rよりも上流側において六つのロール11~16における内部空間1Sから上流側に抜け出た香料を吸い取る。
これらの集塵パート4U,4Dには、香料を吸い取って処理するサクションブロアや吸引ファンといった公知の集塵機器が用いられる。
==移行パート==
移行パート5Pは、配列パート2Pから繰り出された第一ロール11を後パート6Pへ移行させるパートである。
この移行パート5Pには、配列パート2Pから繰り出された第一ロール11を落下させながら後パート6Pへ移行させるガイド50が設けられている。
ここで例示するガイド50は、側面視で円周を四分の一にした円弧状に延設されている。具体的に言えば、ガイド50は、配列パート2Pに設けられたガイド21の下流端に対して隣接して設けられた上流端が上下方向に沿って設けられ、後パート6Pに設けられたコンベア60の上流端に対して隣接して設けられた下流端が水平方向を向いて設けられている。
このガイド50は、所定の搬送領域Rにおいて筒軸1Cが水平方向に沿う下流ロール11を筒軸1Cが上下方向に沿う姿勢にして落下させてから再び筒軸1Cが水平方向に沿う姿勢にして、後パート6Pのコンベア60へ搬送するシュートとも言える。
そのほか、ガイド50に沿って移行させられるロール1に空気を吹き付けるブロア(図示省略)も付設されている。このようにブロアを使用したエアテーブル式落下ガイドが移行パート5Pのガイド50として設けられることにより、ガイド50に香料をはじめとした汚れの付着の防止を図ることができ、ロール1の滑走性が確保されるためロール1を円滑に後パート6Pへ移送するのに資する。
[2.方法系]
香料添加方法は、上述の香料添加装置によって香料を添加する方法である。
この香料添加方法では、香料添加装置の構成として上述の各パートにおいて、その名称のうち「パート」を工程に置換した工程が実施される。たとえば、配列パート2Pで配列工程が実施され、添加パート3Pで添加工程が実施され、集塵パート4Pで集塵工程が実施される。集塵工程では、下流集塵パート4Dで下流集塵工程が実施され、上流集塵パート4Uで上流集塵工程が実施される。
本実施形態の香料添加方法では、下掲の表1に示すように、ポーズ工程およびリスタート工程を実施する配列工程と並行して添加工程や集塵工程が実施される。
Figure 2023167887000002
配列工程は、所定の搬送領域Rにおいて六つのロール11~16を互いに接触する状態であってそれぞれのロール1の筒軸1Cが搬送方向に沿う姿勢で搬送方向に沿って並べる。この配列工程では、第一ロール11の内部空間1Sに対して上流側は第二ロール12の内部空間1Sが連通するとともに、第一ロール11の内部空間1Sに対して上流側とは反対側は外部空間と連通した状態で配列する。
なお、本配列工程は、第一製造ラインL1の列で六つのロール11~16を配列する第一配列工程と、第二製造ラインL2の列で六つのロール11~16を配列する第二配列工程とを並行して実施する。
本実施形態の配列工程では、上記のように六つのロール11~16を配列させたまま、第一ロール11の搬送を一時的に停止するポーズ工程と、ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた第一ロール11の搬送を再開して所定の搬送領域Rよりも下流側へ第一ロール11を順繰りに送給するリスタート工程とが交互に実施される。
添加工程は、配列工程によって配列された六つのロール11~16のうち第一ロール11の内周面1Fへ下流側(上流側とは反対側)から香料を噴射して吹き付ける。
なお、本添加工程は、第一配列工程によって配列させられた六つのロール11~16のうち第一ロール11の内周面1Fへ幅方向の一側から香料を吹き付ける第一添加工程と、第二配列工程によって配列させられた六つのロール11~16のうち第一ロール11の内周面1Fへ幅方向の他側から香料を吹き付ける第二添加工程とを並行して実施する。
この添加工程では、リスタート工程によって搬送が再開された第一ロール11への香料の吹き付けの実施を停止し、ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた第一ロール11の内周面1Fへ香料の吹き付けを実施する。すなわち、配列工程のうちリスタート工程中には添加工程が実施されず、配列工程のうちポーズ工程中にのみ添加工程が実施される。
集塵工程は、添加工程によって第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる香料のうち飛散する香料を吸い取る。
集塵工程のうち下流集塵工程では、添加工程によって第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる香料のうち吹き付け元と第一ロール11の内周面1Fとの間で拡散した香料を吸い取る。
集塵工程のうち上流集塵工程では、添加工程によって第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられた香料のうち所定の搬送領域Rよりも上流側において六つのロール11~16における内部空間1Sから上流側に抜け出た香料を吸い取る。
そのほか、表1への掲載を省略した移行工程が移行パート5Pによって実施され、移行工程では、配列工程によって配列されたうえで添加工程によって香料の添加された第一ロール11を後パート6Pへと移行する。そして、後パート6Pにおいて検査や包装といった後工程が実施される。
なお、集塵工程,移行工程,後工程は、配列工程や添加工程と同様に、製造ラインL1,L2において並行して実施される。
[3.作用および効果]
本実施形態は、上述の構成を備えているため、下記のような作用および効果を得ることができる。
(1)本香料添加方法によれば、配列工程によって筒軸1Cが搬送方向に沿う姿勢であって六つのロール11~16どうしが接触した状態で並べられたうえで、添加工程によって第一ロール11の内周面1Fへ下流側から香料が吹き付けられる。そのため、第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられた香料が上流側へ漂ったとしても、この香料が漂っているのは第一ロール11に対して上流側のロール12~16における内部空間1Sであり、外部への飛散が抑えられる。
よって、ロール11~16に添加する香料の飛散を抑制することができる。
延いては、香料の吹き付けられるロール11~16の周辺に設けられた搬送系の機器やセンサといった製造ラインL1,L2の劣化を抑制できる。
さらに、第一ロール11に対して上流側へ漂った香料により、第一ロール11に対して上流側に並べられたロール12~16の内周面1Fへの香料の確実な添加に寄与し、香料の吹き付け量の低減に資する。
(2)第一添加工程および第二添加工程によれば、第一配列工程によって配列させられた第一ロール11における内周面1Fへ幅方向の一側から香料を吹き付ける第一添加工程と、第二配列工程によって配列させられた第一ロール11における内周面1Fへ幅方向の他側から香料を吹き付ける第二添加工程とを並行して実施する。
そのため、並列に設けられた二つの製造ラインL1,L2を搬送させられる六つのロール11~16に香料を吹き付けることができる。
そのうえ、第一製造ラインL1における所定の搬送領域Rにおけるロール11~16の筒軸1Cを上流側とは反対側に仮想的に延長した領域に対して幅方向外側にオフセットして香料の吹き付け元(すなわち添加モジュール31,32)を配置することができる。換言すれば、所定の搬送領域Rにおけるロール11~16の筒軸1Cを上流側とは反対側に仮想的に延長した直線状の領域に対して傾斜した領域に香料の吹き付け領域を設定することができる。
延いては、配列工程で配列させられた六つのロール11~16に対して上流側とは反対側の位置に製造ラインL1,L2の設備が設けられていたとして、この設備との干渉を避けて香料を吹き付ける添加モジュール31,32を配置することができる。
よって、製造ラインL1,L2のレイアウト自由度を向上させるのに寄与する。
(3)本実施形態の添加工程によれば、リスタート工程によって搬送が再開された第一ロール11への香料の吹き付けの実施が停止され、ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた第一ロール11の内周面1Fへ香料の吹き付けが実施される。このように香料を断続的に吹き付ける(間欠的に香料の吹き付けを停止する)ことにより、連続して香料を噴射するのと比較して、香料の使用量を低減できる。そのうえ、巻回された資材1Wへの香料の付着が抑えられ、資材1Wに香料が付着することによるロールの商品性低下を抑制することもできる。
(4)下流集塵工程によれば、添加工程によって下流ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる香料のうち吹き付け元と吹き付け先の内周面1Fとの間で拡散した香料を吸い取ることができる。上流集塵工程によれば、添加工程によって吹き付けられた香料のうち六つのロール11~16における内部空間1Sから上流側に抜け出た香料を吸い取ることができる。これらのようにして集塵工程によって吹き付けられる香料のうち飛散する香料が吸い取られるため、香料の吹き付けられるロール11~16の周辺に設けられた機器やセンサといった製造ラインL1,L2の劣化を確実に抑制できる。
(6)そのほか、添加モジュール31,32から香料が第一ロール11の内周面1Fへ吹き付けられる領域は、配列パート2Pのコンベア20の延在方向やこの延在方向を延長した平面と交差しない領域に設定されている。そのため、コンベア20の延在する領域と交差する領域に香料を吹き付ける際に採用されうる紐状のベルト(いわゆる丸ベルト)と比較して耐久性の確保された帯状のベルトを採用することができる。
(7)なお、香料添加装置によっても、香料添加方法と同様の作用および効果を得ることができる。
[II.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、配列工程におけるリスタート工程においてロールが押し出される個数は、一つに限らず、所定の搬送領域に配列させられるロールの上限個数(一実施形態で例示した個数は六つ)を「n」[個]を超えない限り二つ以上の複数であってもよい。このように複数のロールがリスタート工程で押し出される場合には、このリスタート工程が実施される直前のポーズ工程が実施されている間に、押し出される個数のロールに香料が添加される。
また、配列工程は、ポーズ工程を実施する形態に限らず、所定の搬送領域における「n」[個]のロールを連続して搬送する形態であってもよい。この場合には、所定の搬送領域におけるロールの搬送を一時的に停止したり搬送を再開する工程を簡素化でき、ポーズ工程やリスタート工程を実施する装置や機器の構成も簡素化できる。
上記のように所定の搬送領域において連続してロールを搬送する場合には、香料の吹き付けの実施を間欠的に停止することが好ましい。
ここで、所定の搬送領域において定速でロールが連続搬送させられる場合の具体的な一例を挙げる。この場合には、定速でロールが搬送させられることから、所定の搬送領域から下流ロールが一つずつ押し出される。そのうえで、香料の吹き付けを断続的に実施しているときであっても間欠的に停止しているときであっても、少なくとも「n-1」[個]のロールが所定の搬送領域に常時配列させられる。
所定の搬送領域から下流ロールが押し出された直後には、「n-1」[個]のロールが所定の搬送領域に配列された第一状態である。第一状態の後には、上流側から供給された一つのロールが「n-1」[個]のロールを下流に押し進めて新たな下流ロールを下流側へ移動させる第二状態(すなわち「n」[個]のロールが配列された状態)になる。そして再び第一状態へ移行する。
第一状態は、下流ロールが所定の搬送領域からガイドへ落下しているときである状態を含み、所定の搬送領域において下流ロールが下流側へ押し出される前(停止している)である状態も含む。一方、第二状態は、下流ロールが下流側へ押し出されて移動している状態とも言い換えられる。
上記のように配列状態が第一状態および第二状態の一方から他方へ交互に変化する形態では、第一状態で香料の吹き付けの実施を停止し、第二状態で香料の吹き付け実施することが好ましい。すなわち、下流ロールが停止していたりガイドへ落下していたりする第一状態では香料の吹き付けを停止することが好ましく、下流ロールが下流側へ押し出されて移動している第二状態において香料を吹き付けることが好ましい。
このように配列工程では定速でロールを連続搬送しつつ添加工程では断続的に香料の吹き付けを実施する場合には、ロールの搬送に係る装置や機器の構成を簡素化しつつ、ロールにおいて巻回された資材への香料の付着が抑えられ、香料を適切に添加できる。
さらに、上述のように配列工程において定速でロールを搬送しつつ添加工程で断続的に香料の吹き付けを実施する場合には、添加モジュールの配置によってロールの内周面に香料を吹き付け可能な期間の長短が定まる。
仮に、所定の搬送領域におけるロールの筒軸を上流側とは反対側に仮想的に延長した直線状の領域に対して重複する第一配置の添加モジュールから香料を吹き付ける際には、ガイドへ落下している下流ロールと香料の吹き付け領域とが干渉している間は、香料を吹き付けたとすればロールのうち内周面ではなく資材へ香料が添加される。そのため、下流ロールがガイドへ完全に落下するまで(香料の吹き付け領域と下流ロールとが干渉しなくなるまで)は、新たな下流ロールの内周綿へ香料を適切に吹き付けることができない。
一方、所定の搬送領域におけるロールの筒軸1Cを上流側とは反対側に仮想的に延長した直線状の領域に対して、幅方向外側に限らず傾斜した領域に香料の吹き付け領域が設定された第二配置の添加モジュールによれば、ガイドへ落下している下流ロールと添加モジュールからの香料の吹き付け領域との干渉領域が抑えられる。そのため、下流ロールがガイドへ完全に落下する前に新たな下流ロールの内周面へ適切に香料を吹き付けることができる。
よって、第一配置の添加モジュールよりも第二配置の添加モジュールのほうが香料を適切に吹き付け可能な期間の始期を前倒しすることができ、香料を適切に吹き付け可能な期間を確保できる。翻って言えば、第二配置の添加モジュールによって香料の吹き付け可能な期間が確保されることから、所定の搬送領域におけるロールの搬送速度を高めることができ、製品の処理速度を向上させることができる。
ただし、第一配置の添加モジュールを用いてもよい。この場合には、短期間で香料を吹き付けられる添加モジュールを採用することが好ましく、添加モジュールを配置するのにレイアウトの制約がある際などに有効である。また、添加工程は、間欠的に香料の吹き付けを停止する形態に限らず、連続して香料を吹き付けてもよい。この場合には、添加工程における香料を吹き付ける工程を簡素化でき、添加工程を実施する添加モジュールに係る構成も簡素化できる。
そのほか、製造ラインは、二つが並列に設けられた形態に限らず、三つ以上の複数が並列に設けられた形態であってもよいし、単一の製造ラインのみが設けられた形態であってもよい。
なお、下流集塵工程や上流集塵工程は、何れか一方を省略してもよいし、双方を省略してもよい。この場合には、香料添加方法の工程を簡素化でき、本方法を実施する香料添加装置の構成も簡素化できる。
1 ロール
10 コンベア
11 第一ロール(下流ロール)
12 第二ロール
13 第三ロール
14 第四ロール
15 第五ロール
16 第六ロール(上流ロール)
1C 筒軸
1F 内周面
1P 前パート
1S 内部空間
1T 芯材
1W 資材
20 コンベア
21 ガイド
21P 第一配列パート
22P 第二配列パート
2P 配列パート
3P 添加パート
31 第一添加モジュール
31P 第一添加パート
32 第二添加モジュール
32P 第二添加パート
3P 添加パート
41P 第一集塵パート
42P 第二集塵パート
4D 下流集塵パート
4U 上流集塵パート
4P 集塵パート
50 ガイド
5P 移行パート・ガイド
60 コンベア
6P 後パート
R 所定の搬送領域
L 製造ライン
L1 第一製造ライン
L2 第二製造ライン

Claims (7)

  1. 円柱状の内部空間が貫通している円筒状の芯材に対して帯状の資材が前記芯材の筒軸まわりに巻回されたロールの搬送経路において、前記ロールにおける前記芯材の内周面に香料を添加する香料添加方法であって、
    所定の搬送領域において複数の前記ロールを互いに接触する状態であってそれぞれの前記筒軸が搬送方向に沿う姿勢で前記搬送方向に沿って並べ、前記複数の前記ロールのうち前記搬送領域において前記搬送方向の下流端に位置する前記ロールである下流ロールの前記内部空間に対して前記搬送方向の上流側は前記下流ロールに対して前記上流側に隣接する前記ロールの前記内部空間が連通するとともに前記下流ロールの前記内部空間に対して前記上流側の反対側は外部空間と連通した状態で配列する配列工程と、
    前記配列工程によって配列された前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記上流側とは反対側から前記香料を噴射して吹き付ける添加工程と、を備えた
    ことを特徴とする香料添加方法。
  2. 前記配列工程は、前記下流ロールの搬送を一時的に停止するポーズ工程と、前記ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた前記下流ロールの搬送を再開して前記搬送領域よりも前記搬送方向の下流側へ前記下流ロールを順繰りに送給するリスタート工程とを有し、
    前記添加工程は、前記リスタート工程によって搬送が再開させられた前記下流ロールへの前記香料の吹き付けの実施を停止し、前記ポーズ工程によって搬送が一時的に停止させられた前記下流ロールの前記内周面へ前記香料の吹き付けを実施する
    ことを特徴とする請求項1に記載の香料添加方法。
  3. 前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられる前記香料のうち飛散する前記香料を吸い取る集塵工程を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の香料添加方法。
  4. 前記集塵工程は、前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられる前記香料のうち吹き付け元と前記内周面との間で拡散した前記香料を吸い取る下流集塵工程を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載の香料添加方法。
  5. 前記集塵工程は、前記添加工程によって前記内周面へ吹き付けられた前記香料のうち前記搬送領域よりも前記上流側において前記複数の前記ロールにおける前記内部空間から前記上流側に抜け出た前記香料を吸い取る上流集塵工程を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載の香料添加方法。
  6. 円柱状の内部空間が貫通している円筒状の芯材に対して帯状の資材が前記芯材の筒軸まわりに巻回されたロールの搬送経路において、前記ロールにおける前記芯材の内周面に香料を添加する香料添加装置であって、
    所定の搬送領域において複数の前記ロールを互いに接触する状態であってそれぞれの前記筒軸が搬送方向に沿う姿勢で前記搬送方向に沿って並べ、前記複数の前記ロールのうち前記搬送領域において前記搬送方向の下流端に位置する前記ロールである下流ロールの前記内部空間に対して前記搬送方向の上流側は前記下流ロールに対して前記上流側に隣接する前記ロールの前記内部空間が連通するとともに前記下流ロールの前記内部空間に対して前記上流側の反対側は外部空間と連通した状態で配列する配列パートと、
    前記配列パートによって配列された前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記上流側の反対側から前記香料を噴射して吹き付ける添加パートと、を備えた
    ことを特徴とする香料添加装置。
  7. 前記配列パートは、上面視で前記搬送方向に交差する方向である幅方向に並ぶ二列のうち一側の列で前記複数の前記ロールを配列する第一配列パートと、前記二列のうち他側の列で前記複数の前記ロールを配列する第二配列パートと、を有し、
    前記添加パートは、前記第一配列パートによって配列させられた前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記幅方向の前記一側から前記香料を吹き付ける第一添加パートと、前記第二配列パートによって配列させられた前記複数の前記ロールのうち前記下流ロールの前記内周面へ前記幅方向の前記他側から前記香料を吹き付ける第二添加パートと、を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の香料添加装置。
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