JP2023165211A - 障害物検知装置 - Google Patents

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達也 三田
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Abstract

Figure 2023165211000001
【課題】オクルージョンによる障害物の検知見落としを抑制することができる障害物検知装置を提供する。
【解決手段】障害物検知装置30は、フォークリフト1の走行予定経路Rを取得する経路生成部32と、フォークリフト1の自己位置を推定する自己位置推定部33と、フォークリフト1の進行方向に存在する障害物Xを検知するための障害物検知領域Eを設定する検知領域設定部35と、障害物Xを検出する障害物センサ23と、障害物センサ23の点群データに基づいて、障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかを判定する障害物判定部38とを備え、障害物検知領域Eは、走行予定経路Rに沿った第1検知領域E1と、フォークリフト1から第1検知領域E1までの第2検知領域E2とを有し、検知領域設定部35は、フォークリフト1の自己位置に基づいて第2検知領域E2を設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、障害物検知装置に関する。
例えば特許文献1には、作業車両の前方の障害物の有無を検出する障害物センサによって、作業車両の走行予定経路内に存在する障害物が認識されると、作業車両の走行経路を変更するという技術が記載されている。
特開2019-97454号公報
しかしながら、上記従来技術においては、作業車両の近くに障害物が存在するために先の走行予定経路が見通せない場合には、実際には先の走行予定経路に別の障害物が存在していても、先の走行予定経路には障害物が存在していないと判定されることがある。つまり、オクルージョンによる障害物の検知見落としが発生することがある。
本発明の目的は、オクルージョンによる障害物の検知見落としを抑制することができる障害物検知装置を提供することである。
本発明の一態様は、産業車両に搭載される障害物検知装置において、産業車両の走行予定経路を取得する経路取得部と、産業車両の自己位置を推定する自己位置推定部と、産業車両の進行方向に存在する障害物を検知するための障害物検知領域を設定する検知領域設定部と、障害物を検出する障害物検出部と、障害物検出部の検出データに基づいて、検知領域設定部により設定された障害物検知領域に障害物が存在しているかどうかを判定する障害物判定部とを備え、障害物検知領域は、経路取得部により取得された走行予定経路に沿った第1検知領域と、産業車両から第1検知領域までの第2検知領域とを有し、検知領域設定部は、自己位置推定部により推定された産業車両の自己位置に基づいて第2検知領域を設定する。
このような障害物検知装置においては、産業車両の自己位置が推定されると共に、産業車両の進行方向に存在する障害物を検知するための障害物検知領域が設定される。そして、障害物を検出する障害物検出部の検出データに基づいて、障害物検知領域に障害物が存在しているかどうかが判定される。ここで、障害物検知領域としては、産業車両の走行予定経路に沿った第1検知領域と、産業車両から第1検知領域までの第2検知領域とが設定される。第2検知領域は、産業車両の自己位置に基づいて設定される。このため、第1検知領域に障害物が存在しているときだけでなく、第2検知領域に障害物が存在しているときにも、産業車両の進行方向に障害物が存在していると検知される。従って、第2検知領域に障害物が存在するために当該障害物よりも先の第1検知領域が見通せない場合でも、産業車両の進行方向に障害物が存在していると検知されることとなる。これにより、オクルージョンによる障害物の検知見落としが抑制される。
障害物検知装置は、障害物検出部により検出された状態情報の数を求める計数部を更に備え、障害物判定部は、計数部により求められた状態情報の数に基づいて、障害物検領域に障害物が存在しているかどうかを判定してもよい。
このような構成では、障害物検出部により検出された検出情報の数に基づいて、障害物検知領域に障害物が存在しているかどうかが判定される。このため、第2検知領域に小さな物体が存在し、産業車両に対して第2検知領域よりも先の第1検知領域に障害物が存在する場合には、障害物検出部により検出された状態情報のうち小さな物体に対応する状態情報の数も考慮して、障害物検知領域に障害物が存在しているかどうかが判定されることとなる。従って、産業車両から見て障害物の一部または全部が小さな物体により隠れる場合でも、産業車両の進行方向に障害物が存在していると検知される。
障害物判定部は、障害物検出部により検出された状態情報の数が閾値以上であるかどうかを判断し、状態情報の数が閾値以上であるときは、障害物検知領域に障害物が存在していると判定してもよい。
このような構成では、産業車両から見て障害物の一部または全部が小さな物体により隠れる場合でも、障害物検出部により検出された状態情報の数に基づいて、産業車両の進行方向に障害物が存在しているかどうかが容易に検知される。
本発明によれば、オクルージョンによる障害物の検知見落としを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る障害物検知装置を具備した産業車両としてフォークリフトを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る障害物検知装置を備えた走行制御装置の構成を示すブロック図である。 フォークリフトの走行予定経路の一例を示す平面図である。 図2に示された検知領域設定部により設定される障害物検知領域の一例を示す図である。 図2に示された検知領域設定部により実行される検知領域設定処理の手順を示すフローチャートである。 図2に示された検知領域設定部により設定される第1検知領域の一例を示す図である。 図6に示される第1検知領域を形成する検知枠とフォークリフトとの寸法関係を示す図である。 図2に示された障害物判定部により実行される障害物判定処理の手順を示すフローチャートである。 フォークリフトに対して障害物の一部または全部が小さな物体に隠れる様子を示す図である。 図2に示された減速停止制御部により実行される減速停止制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る障害物検知装置を具備した産業車両としてフォークリフトを示す斜視図である。図1において、フォークリフト1は、荷役を行う産業車両である。フォークリフト1は、走行装置2と、この走行装置2の前側に配置された荷役装置3とを備えている。
走行装置2は、車体4と、この車体4の前部に配置された左右1対の駆動輪である前輪5と、車体4の後部に配置された左右1対の操舵輪である後輪6とを有している。
荷役装置3は、車体4の前端部に取り付けられたマスト7と、このマスト7にリフトブラケット8を介して昇降可能に取り付けられ、パレット12(図3参照)を保持する左右1対のフォーク9と、このフォーク9を昇降させるリフトシリンダ10と、マスト7を傾動させるティルトシリンダ11とを有している。
パレット12は、例えばプラスチック製または木製の平パレットである。パレット12は、平面視で四角形状を呈している。パレット12上には、荷物(図示せず)が載置される。パレット12には、各フォーク9が差し込まれる左右1対のフォーク穴13が設けられている。
図2は、本発明の一実施形態に係る障害物検知装置を備えた走行制御装置の構成を示すブロック図である。走行制御装置20は、例えば図3に示されるように、パレット12の荷降ろし作業を行う際に、フォークリフト1を目標位置まで自動走行させるように制御する装置である。走行制御装置20は、フォークリフト1に搭載されている。目標位置は、フォーク9をパレット12のフォーク穴13に差し込むことが可能な位置である。
図2において、走行制御装置20は、レーザセンサ21と、地図記憶部22と、障害物センサ23と、車速センサ24と、駆動部25と、警報器26と、コントローラ27とを備えている。
レーザセンサ21は、フォークリフト1の周囲に向けてレーザ光を照射し、レーザ光の反射光を受光することにより、フォークリフト1の周囲に存在する物体までの距離を検出して点群データを取得する。レーザセンサ21は、フォークリフト1の前方を中心とした所定の角度範囲(例えば270度)にレーザ光を照射する。点群は、レーザ光の反射点(レーザ点)の集まりである。フォークリフト1の周囲に存在する物体には、パレット12も含まれる。レーザセンサ21としては、例えばLIDAR(light detection and ranging)またはレーザレンジファインダ等が使用される。
地図記憶部22は、フォークリフト1により荷役作業を実施するエリアの地図データを記憶する。地図データには、柱、棚及び壁等が含まれている。
障害物センサ23は、フォークリフト1の周囲に存在する障害物X(図6参照)を検出する障害物検出部である。障害物Xは、作業者及び他の車両等である。障害物センサ23としては、レーザセンサ21と同様に、LIDARまたはレーザレンジファインダ等が使用される。障害物センサ23の数としては、1つでもよいし、複数でもよい。車速センサ24は、フォークリフト1の走行速度(車速)を検出する。
駆動部25は、例えば図示はしないが、駆動輪である前輪5を回転させる走行モータと、操舵輪である後輪6を転舵させる操舵モータとを有している。警報器26は、フォークリフト1の前方(進行方向)に障害物Xが存在することが検知されたときに、警報音または警報表示によって警報を行う。
コントローラ27は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。コントローラ27は、パレット位置算出部31と、経路生成部32と、自己位置推定部33と、誘導制御部34と、検知領域設定部35と、除去処理部36と、レーザ点計数部37と、障害物判定部38と、減速停止制御部39とを有している。これらの機能は、例えば操作スイッチ(図示せず)によりフォークリフト1の自動走行の開始が指示されると実行される。
経路生成部32、検知領域設定部35、除去処理部36、レーザ点計数部37及び障害物判定部38は、障害物センサ23と協働して、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在するかどうかを検知する障害物検知装置30を構成している。
パレット位置算出部31は、レーザセンサ21の点群データに基づいて、フォークリフト1に対するパレット12の位置を算出する。パレット位置算出部31は、例えばRANSAC(Random Sample Consensus)や最小二乗法等を用いてパレット12の前面の平面方程式を算出し、その平面方程式に基づいてフォークリフト1に対するパレット12の位置を算出する。
経路生成部32は、パレット位置算出部31により算出されたフォークリフト1に対するパレット12の位置に基づいて、目標位置(前述)までのフォークリフト1の走行予定経路R(図3参照)を生成する。走行予定経路Rは、フォークリフト1が走行しようとする経路であり、複数の経路点P(図6参照)で形成されている。経路生成部32は、フォークリフト1の走行予定経路Rを取得する経路取得部を構成している。
自己位置推定部33は、レーザセンサ21の点群データ及び地図記憶部22に記憶された地図データに基づいて、フォークリフト1の自己位置を推定する。具体的には、自己位置推定部33は、例えばSLAM(simultaneous localization andmapping)手法を用いて、点群データと地図データとをマッチングさせてフォークリフト1の自己位置を推定する。SLAMは、センサデータ及び地図データを用いて自己位置推定を行う自己位置推定技術である。
誘導制御部34は、経路生成部32により生成された走行予定経路Rに沿ってフォークリフト1を目標位置まで誘導走行させるように駆動部25を制御する。このとき、誘導制御部34は、自己位置推定部33により推定されたフォークリフト1の自己位置が走行予定経路Rに近づくように駆動部25を制御する。
検知領域設定部35は、フォークリフト1の進行方向に存在する障害物X(図6参照)を検知するための障害物検知領域Eを設定する。障害物検知領域Eは、図4に示されるように、フォークリフト1の走行予定経路Rに沿った第1検知領域E1と、フォークリフト1から第1検知領域E1までの第2検知領域E2とを有している。
検知領域設定部35は、経路生成部32により生成された走行予定経路Rに基づいて第1検知領域E1を設定し、自己位置推定部33により推定されたフォークリフト1の自己位置に基づいて第2検知領域E2を設定する。
図5は、検知領域設定部35により実行される検知領域設定処理の手順を示すフローチャートである。図5において、検知領域設定部35は、まず経路生成部32により生成された走行予定経路Rのデータと、自己位置推定部33により推定されたフォークリフト1の自己位置のデータとを取得する(手順S101)。
続いて、検知領域設定部35は、図6に示されるように、走行予定経路Rの複数の経路点Pに対してフォークリフト1を全体的に取り囲むような矩形状の検知枠Fをマッピングすることで、走行予定経路Rに沿った第1検知領域E1を設定する(手順S102)。このとき、経路点Pが検知枠Fの中心に位置するように、検知枠Fが経路点Pに対してマッピングされる。これにより、複数の検知枠Fからなる第1検知領域E1が設定される。
検知枠Fの寸法は、図7に示されるように、フォークリフト1の外形寸法よりもフォークリフト1の前後方向及び左右方向に大きくなっている。具体的には、検知枠Fの長さ寸法L1は、フォークリフト1の全長L2よりも大きい。フォークリフト1の全長L2は、フォークリフト1のフォーク9の先端(前端)から車体4の後端までの長さ寸法である。検知枠Fの幅寸法W1は、フォークリフト1の全幅W2よりも大きい。フォークリフト1の全幅W2は、フォークリフト1の車幅寸法である。
検知枠Fの寸法は、フォークリフト1の外形寸法よりも前後左右に規定量dだけ大きい。自己位置推定部33により生じる自己位置の推定誤差及び誘導制御部34により生じる誘導誤差等によって、フォークリフト1の実際の走行経路が走行予定経路Rに対してずれることがある。そこで、規定量dは、走行予定経路Rに対するフォークリフト1の実際の走行経路のずれ量を吸収することが可能な値に設定されている。
検知領域設定部35は、走行予定経路Rの全ての経路点Pに対して検知枠Fをマッピングする必要はなく、所定間隔毎の経路点Pに対して検知枠Fをマッピングしてもよい。これにより、計算処理時間の短縮につながる。この場合、隣り合う検知枠Fの一部同士が重なるようにマッピングを行う経路点Pの間隔を設定することにより、第1検知領域E1の一部に抜けが生じることが防止される。
なお、第1検知領域E1の抜けが生じる部分においてのみ、マッピングを行う経路点Pの間隔を短くしてもよいし、或いは第1検知領域E1の抜けが生じる部分では、検知枠Fの寸法を大きくしてもよい。また、フォークリフト1を全体的に取り囲むのであれば、検知枠Fの長さ寸法L1がフォークリフト1の全長L2と等しく、検知枠Fの幅寸法W1がフォークリフト1の全幅W2と等しくてもよい。また、検知枠Fの形状としては、特に矩形状には限られず、フォークリフト1を全体的に取り囲むような多角形状や円形状であればよい。
検知領域設定部35は、手順S102を実行した後、フォークリフト1の自己位置に基づいて、フォークリフト1から第1検知領域E1までの第2検知領域E2を設定する(手順S103)。具体的には、第2検知領域E2は、図4に示されるように、フォークリフト1の障害物センサ23から第1検知領域E1の両端まで延びる領域である。なお、図4では、便宜上、第1検知領域E1が短く示されている。
続いて、検知領域設定部35は、手順S102で設定された第1検知領域E1と手順S103で設定された第2検知領域E2とからなる障害物検知領域Eのデータを障害物判定部38に出力する(手順S104)。
図2に戻り、除去処理部36は、障害物センサ23の点群データ(検出データ)において障害物X以外の物体に相当するレーザ点を除去する。これにより、障害物X以外の物体に相当するレーザ点が除去された点群データ(処理後データ)が得られる。
ここで、障害物X以外の物体としては、フォーク9及びパレット12等がある。フォーク9の位置、フォーク9の長さ及びパレット12の寸法は、予め分かっている。フォークリフト1に対するパレット12の位置は、パレット位置算出部31より取得される。従って、障害物センサ23の点群データにおいて、フォーク9及びパレット12等に相当するレーザ点を容易に除去することができる。
レーザ点計数部37は、障害物センサ23の点群データに基づいてレーザ点数を求める計数部である。レーザ点数は、障害物センサ23により検出される状態情報の数に相当する。このとき、レーザ点計数部37は、除去処理部36により障害物X以外の物体に相当するレーザ点が除去された処理後データに基づいて、レーザ点数を求める。
障害物判定部38は、障害物センサ23の点群データに基づいて、検知領域設定部35により設定された障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかを判定する。このとき、障害物判定部38は、レーザ点計数部37により求められたレーザ点数に基づいて、障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかを判定する。
障害物判定部38は、レーザ点計数部37により求められたレーザ点数が閾値以上であるかどうかを判断し、レーザ点数が閾値以上であるときは、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定する。
図8は、障害物判定部38により実行される障害物判定処理の手順を示すフローチャートである。図8において、障害物判定部38は、まず検知領域設定部35により設定された障害物検知領域Eのデータを取得する(手順S111)。
続いて、障害物判定部38は、障害物検知領域Eにおいて検出されたレーザ点数が閾値以上であるかどうかを判断する(手順S112)。閾値は、所定の数(例えば図9では3つ)である。
障害物判定部38は、障害物検知領域Eにおいて検出されたレーザ点数が閾値以上であると判断したときは、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定する(手順S113)。障害物判定部38は、障害物検知領域Eにおいて検出されたレーザ点数が閾値以上でないと判断したときは、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していないと判定する(手順S114)。
例えば図9(a)に示されるように、障害物検知領域Eの第1検知領域E1に障害物Xが存在し、障害物検知領域Eの第2検知領域E2に2つの小さな物体Gが存在している場合、障害物センサ23から照射されたレーザ光が障害物X及び各物体Gに1箇所ずつ当たって反射されることで、障害物センサ23により3つのレーザ点Pが検出される。従って、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定される。なお、小さな物体Gは、雨粒等である。
また、図9(b)に示されるように、障害物検知領域Eの第1検知領域E1に障害物Xが存在し、障害物検知領域Eの第2検知領域E2に1つの小さな物体Gが存在している場合、障害物センサ23から照射されたレーザ光が物体Gの3箇所に当たって反射され、障害物Xにはレーザ光が当たらない。ただし、この場合でも、障害物センサ23により3つのレーザ点Pが検出されるため、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定される。
図2に戻り、減速停止制御部39は、障害物判定部38により障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定されたときに、フォークリフト1を減速または停止させるように駆動部25を制御すると共に、警報を行うように警報器26を制御する。減速停止制御部39は、障害物Xまでの距離が規定値以下であるときは、フォークリフト1を停止させるように駆動部25を制御し、障害物Xまでの距離が規定値よりも長いときは、フォークリフト1を減速させるように駆動部25を制御する。
図10は、減速停止制御部39により実行される減速停止制御処理の手順を示すフローチャートである。図10において、減速停止制御部39は、まず障害物判定部38により障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定されたかどうかを判断する(手順S121)。
減速停止制御部39は、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定されたと判断したときは、車速センサ24の検出値を取得する(手順S122)。そして、減速停止制御部39は、車速センサ24の検出値に基づいて、フォークリフト1が走行予定経路Rに沿って走行する際にフォークリフト1の走行を停止させるための距離を算出する(手順S123)。
ここで、フォークリフト1の現在の車速をvとし、フォークリフト1の減速度をaとした場合、フォークリフト1の走行を停止させるためには、下記式の時間tが必要となる。なお、減速度aは、予め決まっている。
t=v/a
フォークリフト1の走行を停止させるための距離xは、フォークリフト1の現在の車速vを積分することで、下記式で表される。
x=v/2a
続いて、減速停止制御部39は、障害物検知領域E内の停止エリアe1(図6参照)に障害物Xが存在しているかどうかを判断する(手順S124)。停止エリアe1は、障害物検知領域E内における停止用閾値S1(規定値)よりもフォークリフト1に近いエリアである。
停止用閾値S1は、フォークリフト1の車速vを極低速に相当する固定値v0としたときの上記の距離xにマージンを加えた値である。極低速に相当する固定値v0は、フォークリフト1の実際の車速vよりも低い。停止用閾値S1は、例えば停止エリアe1と減速エリアe2(後述)とを含む検知枠Fにおける経路点Pに相当する位置である(図6参照)。
減速停止制御部39は、障害物検知領域E内の停止エリアe1に障害物Xが存在していると判断したときは、フォークリフト1を停止させるように駆動部25を制御する(手順S125)。また、減速停止制御部39は、停止用警報を行うように警報器26を制御する(手順S126)。
減速停止制御部39は、障害物検知領域E内の停止エリアe1に障害物Xが存在していないと判断したときは、障害物検知領域E内の減速エリアe2(図6参照)に障害物Xが存在しているかどうかを判断する(手順S127)。減速エリアe2は、障害物検知領域E内における停止用閾値S1と減速用閾値S2との間のエリアである。
減速用閾値S2は、停止用閾値S1よりもフォークリフト1から遠い位置にある。減速用閾値S2は、フォークリフト1の現在の車速vにおける上記の距離xにマージンを加えた値である。減速用閾値S2は、例えば減速エリアe2におけるフォークリフト1から最も遠い検知枠Fの進行方向側の端に相当する位置である(図6参照)。
減速停止制御部39は、障害物検知領域E内の減速エリアe2に障害物Xが存在していると判断したときは、フォークリフト1を減速させるように駆動部25を制御する(手順S128)。また、減速停止制御部39は、減速用警報を行うように警報器26を制御し(手順S129)、上記の手順S121を再度実行する。
減速停止制御部39は、障害物検知領域E内の減速エリアe2に障害物Xが存在していないと判断したときは、上記の手順S121を再度実行する。
ところで、例えば図6に示されるように、走行予定経路Rがカーブ状を呈している場合、障害物検知領域Eの第1検知領域E1は、走行予定経路Rに沿ってカーブ状に設定される。この場合には、第1検知領域E1から外れた位置に障害物Xが存在するために、フォークリフト1から当該障害物Xよりも先の走行予定経路Rが見通せないときには、実際には障害物Xよりも先の走行予定経路Rを含む第1検知領域E1に別の障害物Xが存在していても、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在していないと判定される。つまり、オクルージョンによる障害物Xの検知見落としが発生してしまう。
そのような課題に対し、本実施形態においては、フォークリフト1の自己位置が推定されると共に、フォークリフト1の進行方向に存在する障害物Xを検知するための障害物検知領域Eが設定される。そして、障害物Xを検出する障害物センサ23の点群データに基づいて、障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかが判定される。ここで、障害物検知領域Eとしては、フォークリフト1の走行予定経路Rに沿った第1検知領域E1と、フォークリフト1から第1検知領域E1までの第2検知領域E2とが設定される。第2検知領域E2は、フォークリフト1の自己位置に基づいて設定される。このため、第1検知領域E1に障害物Xが存在しているときだけでなく、第2検知領域E2に障害物Xが存在しているときにも、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在していると検知される。従って、第2検知領域E2に障害物Xが存在するために当該障害物Xよりも先の第1検知領域E1が見通せない場合でも、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在していると検知されることとなる。これにより、オクルージョンによる障害物Xの検知見落としが抑制される。
また、障害物センサ23はレーザ光を放射状に照射するため、図9に示されるように、小さな物体Gにより障害物Xの一部または全部が隠れることがある。このため、障害物Xのサイズに基づいてフォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在するかどうかを検知しようとすると、障害物Xのサイズの判定閾値を設定することが難しく、障害物Xを正確に検知することが困難である。
例えば図9(a)に示される状況では、2つの小さな物体Gにより障害物Xの一部が隠れるため、実際のサイズよりも小さな障害物Xが存在すると判定されたり、或いは判定閾値によっては障害物Xが存在しないと判定される。また、図9(b)に示される状況では、1つの小さな物体Gにより障害物Xの全部が隠れるため、障害物Xが存在しないと判定される。
本実施形態では、障害物センサ23により検出されたレーザ点数に基づいて、障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかが判定される。このため、第2検知領域E2に小さな物体Gが存在し、フォークリフト1に対して第2検知領域E2よりも先の第1検知領域E1に障害物Xが存在する場合には、障害物センサ23により検出されたレーザ点数のうち小さな物体Gに対応するレーザ点数も考慮して、障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかが判定されることとなる。従って、フォークリフト1から見て障害物Xの一部または全部が小さな物体Gにより隠れる場合でも、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在していると検知される。これにより、障害物Xのサイズに基づいてフォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在するかどうかを検知する場合に比べて、障害物Xの検知精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、障害物センサ23により検出されたレーザ点数が閾値以上であるときは、障害物検知領域Eに障害物Xが存在していると判定される。このため、フォークリフト1から見て障害物Xの一部または全部が小さな物体Gにより隠れる場合でも、障害物センサ23により検出されたレーザ点数に基づいて、フォークリフト1の進行方向に障害物Xが存在しているかどうかが容易に検知される。
また、本実施形態では、フォークリフト1の目標位置までの走行予定経路Rが生成されるため、目標位置が変化しても、走行予定経路Rに沿った第1検知領域E1が容易に設定される。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、障害物検知領域Eの第1検知領域E1は、走行予定経路Rの複数の経路点Pに対してフォークリフト1を全体的に取り囲むような検知枠Fをマッピングすることで設定されているが、特にそのような形態には限られない。障害物検知領域Eの第1検知領域E1は、例えば走行予定経路Rに沿うように設定された規定幅の領域等であってもよい。
また、上記実施形態では、障害物Xを検出する障害物センサ23として、フォークリフト1の周囲に向けてレーザ光を照射し、レーザ光の反射光を受光することにより、点群データを取得するLIDARまたはレーザレンジファインダ等のレーザセンサが使用されているが、特にそのような形態には限られない。障害物センサ23として、カメラ等の画像センサを使用してもよい。この場合には、障害物センサ23の画像データに基づいて物体が写っている画素数が求められ、その画素数に基づいて障害物検知領域Eに障害物Xが存在しているかどうかが判定される。物体が写っている画素数は、障害物センサ23により検出された状態情報の数に相当する。
また、上記実施形態では、レーザセンサ21の点群データに基づいて、フォークリフト1に対するパレット12の位置が算出されると共に、レーザセンサ21の点群データと地図記憶部22に記憶された地図データとに基づいて、フォークリフト1の自己位置が推定されているが、特にそのような形態には限られない。例えば、パレット検知用のレーザセンサと自己位置推定用のレーザセンサとを別々に備えてもよい。
また、上記実施形態では、レーザセンサ21の点群データによるSLAM手法を用いて、フォークリフト1の自己位置が推定されているが、特にそのような形態には限られない。フォークリフト1の自己位置を推定する手法としては、例えばカメラの画像データによるSLAM手法、フォークリフト1の移動量及び移動方向を検出するオドメトリセンサ、或いはフォークリフト1の角速度及び加速度を計測する慣性計測ユニット(IMU)等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、フォークリフト1が走行予定経路Rに沿って走行するように制御されているが、本発明は、トーイングトラクタ等といった他の産業車両にも適用可能である。
1…フォークリフト(産業車両)、23…障害物センサ(障害物検出部)、30…障害物検知装置、32…経路生成部(経路取得部)、33…自己位置推定部、35…検知領域設定部、37…レーザ点計数部(計数部)、38…障害物判定部、P…レーザ点(状態情報)、R…走行予定経路、E…障害物検知領域、E1…第1検知領域、E2…第2検知領域、X…障害物。

Claims (3)

  1. 産業車両に搭載される障害物検知装置において、
    前記産業車両の走行予定経路を取得する経路取得部と、
    前記産業車両の自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記産業車両の進行方向に存在する障害物を検知するための障害物検知領域を設定する検知領域設定部と、
    前記障害物を検出する障害物検出部と、
    前記障害物検出部の検出データに基づいて、前記検知領域設定部により設定された前記障害物検知領域に前記障害物が存在しているかどうかを判定する障害物判定部とを備え、
    前記障害物検知領域は、前記経路取得部により取得された前記走行予定経路に沿った第1検知領域と、前記産業車両から前記第1検知領域までの第2検知領域とを有し、
    前記検知領域設定部は、前記自己位置推定部により推定された前記産業車両の自己位置に基づいて前記第2検知領域を設定する障害物検知装置。
  2. 前記障害物検出部により検出された状態情報の数を求める計数部を更に備え、
    前記障害物判定部は、前記計数部により求められた前記状態情報の数に基づいて、前記障害物検知領域に前記障害物が存在しているかどうかを判定する請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 前記障害物判定部は、前記障害物検出部により検出された前記状態情報の数が閾値以上であるかどうかを判断し、前記状態情報の数が前記閾値以上であるときは、前記障害物検知領域に前記障害物が存在していると判定する請求項2記載の障害物検知装置。
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