JP2023165067A - ガンドリル用のボディ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工中における撓みを抑制することのできるボディ、を提供する。【解決手段】ボディ100は、先端側に設けられ、切れ刃210が取り付けられる部分である第1取り付け部101と、先端側において、周方向に沿って第1取り付け部101とは異なる位置に設けられ、ガイドパッド300が取り付けられる部分である第2取り付け部102と、を備える。ボディ100の外周面には、先端側から基端側に向かって伸びる溝であって、基端側に向けて流体を案内し排出するための排出溝111が1本形成されており、排出溝111の少なくとも一部が屈曲している。【選択図】図5

Description

本発明は、ガンドリル用のボディに関する。
小径の深穴を形成するための工具として、ガンドリルが知られている。ガンドリルは、細長いボディの先端部分に切れ刃を有している。切れ刃は1つだけ設けられるか、回転中心軸の周りにおいて互いに非対称となる位置に複数設けられるのが一般的である。このような構成では、加工中において切れ刃に対し偏った方向の力が加えられてしまう。そこで、下記特許文献1に記載されているように、ガンドリルのボディの先端部分にはガイドパッドが設けられることが多い。加工中においては、被削材の穴の内面にガイドパッドが当接するため、上記力によるボディの変形等を抑制することができる。
特開2019-104102号公報
加工中において切れ刃が受ける力と、ガイドパッドが受ける力とは、ボディの長手方向に沿って互いに異なる位置に加えられる。このため、それぞれの力は相殺して0とはならず、ボディには、弓なりに撓ませるような曲げモーメントが加えられてしまう。
ボディには、クーラントを排出するための溝が設けられている。上記の曲げモーメントによってボディの長手方向中央部が変位しようとする方向と、溝の形成に伴い断面二次モーメントが小さくなる曲げ方向と、が一致すると、加工中においてボディが大きく撓んでしまう。その結果、ボディの一部が加工穴の内面に接触してしまい、加工の精度が低下してしまう可能性が有る。
本発明は、加工中における撓みを抑制することのできるボディ、を提供することを目的とする。
本発明に係るボディは、ガンドリル用のボディであって、先端側に設けられ、切れ刃が取り付けられる部分である第1取り付け部と、先端側において、周方向に沿って第1取り付け部とは異なる位置に設けられ、ガイドパッドが取り付けられる部分である第2取り付け部と、を備える。ボディの外周面には、先端側から基端側に向かって伸びる溝であって、基端側に向けて流体を案内し排出するための排出溝が1本形成されており、排出溝の少なくとも一部が屈曲している。
上記構成のボディでは、排出溝の少なくとも一部が屈曲しているので、加工中の曲げモーメントによってボディの長手方向中央部が変位しようとする方向と、溝の形成に伴い断面二次モーメントが小さくなる曲げ方向と、を互いに異ならせることができる。これにより、加工中におけるボディの撓みを従来よりも抑制することが可能となる。
更に好ましい態様として、排出溝の少なくとも一部は、先端側から基端側に行くほど、回転方向とは反対側に向かうように屈曲していてもよい。
更に好ましい態様として、回転中心軸に沿って見た場合において、先端側から基端側に向けて位置を変化させて行ったときの、排出溝の内面の角度の変化量が40度以内であってもよい。
更に好ましい態様として、第1取り付け部及び第2取り付け部よりも基端側の部分を、回転中心軸に対し垂直に切断した場合の断面において、排出溝の占める割合が20%以上であってもよい。
更に好ましい態様として、第2取り付け部は、周方向に沿って複数並ぶように設けられていてもよい。
本発明によれば、加工中における撓みを抑制することのできるボディ、が提供される。
図1は、本実施形態に係るガンドリルの全体構成を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係るガンドリルの全体構成を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係るガンドリルを、その回転中心軸に沿って先端側から見て描いた図である。 図4は、図1の一部を拡大して示す図である。 図5は、図2の一部を拡大して示す図である。 図6は、比較例に係るボディに対し、加工中に加えられる力について説明するための図である。 図7は、比較例に係るボディに対し、加工中に加えられる力について説明するための図である。 図8は、本実施形態に係るボディに対し、加工中に加えられる力について説明するための図である。 図9は、溝のねじれ角度と、ボディ中央部の変位量と、の関係を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るガンドリル10の構成について説明する。図1及び図2は、ガンドリル10の全体構成を示す斜視図である。図3は、図1のガンドリル10を、その回転中心軸AXに沿って先端側から見て描いた図である、図4は、図1の一部、具体的にはガンドリル10の先端部分を拡大して示す図である。図5は、図2の一部、具体的にはガンドリル10の先端部分を拡大して示す図である。
図1等に示されるように、ガンドリル10は、ボディ100と、切削インサート200と、ガイドパッド300と、を備えている。
ボディ100は、ガンドリル10の概ね全体を構成する部材であって、鋼により形成されている。ボディ100は、被把持部120と、切削部110と、を有している。被把持部120は、ボディ100の長手方向に沿った一方側の部分であり、不図示の工作機械によって把持される部分である。
説明の便宜上、ボディ100のうち被把持部120が設けられている方の端部側のことを、以下では「基端側」とも称する。また、基端側とは反対側のことを、以下では「先端側」とも称する。
切削部110は、ボディ100のうち被把持部120よりも先端側の部分であって、被削材の切削に供される部分である。切削部110は、被把持部120から先端側に向かって直線状に伸びるように形成されている。図3に示されるように、切削部110は略円柱形状となっており、その側面には排出溝111が形成されている。排出溝111は、加工中においてクーラントを案内し排出するための溝であって、先端側から基端側に向かって伸びるように形成されている。クーラントは、切りくずの排出や、工具及び被削材の冷却、潤滑、及び防錆等を目的として、加工中において工作機械側から供給される流体である。排出溝111は、全体が切削部110の長手方向に沿って一直線状とはなっておらず、一部(図5で符号「G2」が付された部分)において屈曲している。このような構成としたことの理由については後に説明する。
切削インサート200は、切れ刃210を有する部分であって、超硬材料により形成されている。切削インサート200は、排出溝111の内面のうち先端側の端部近傍となる位置に、螺子11によって締結固定されている。尚、ボディ100の先端側のうち、切削インサート200と対応する部分のそれぞれには、切削インサート200を取り付けるための取付部101(取付座)が設けられており、それぞれの取付部101に対して切削インサート200が取り付けられている。取付部101は、本実施形態における「第1取り付け部」に該当する。
切削インサート200の切れ刃210は、切削部110の先端から、更に先端側に向かって突出している。被削材の加工時においては、ボディ100が回転中心軸AXの周りに回転する。その回転方向は、加工で生じた切りくずが切削インサート200のすくい面に当たるような方向であって、具体的には、図3において矢印で示される方向である。ボディ100が回転すると、切れ刃210が当たることによって被削材が切削され、被削材に深穴が形成されていく。本実施形態に係るガンドリル10は、上記のように切れ刃210の部分が交換可能な別部品となっており、所謂「チップ交換式」の工具として構成されている。このような構成に換えて、切れ刃210の部分がボディ100にろう付けされ一体となっている構成であってもよい。
本実施形態に係るガンドリル10のボディ100は、所謂「シングルフルートタイプ」の工具となっており、排出溝111は1本のみ形成されている。これに対応して、切れ刃210も1つだけ設けられている。
ガイドパッド300は、加工中において穴の内面に当接することで、ボディ100の変形等を抑制するための部材である。ガンドリル10の加工によって被削材に形成される穴のことを、以下では「加工穴」とも称する。ガイドパッド300が設けられていることにより、加工穴の真直性や真円度を保ちながら加工を行うことができる。尚、ボディ100の先端側のうち、ガイドパッド300と対応する部分のそれぞれにはガイドパッド300を取り付けるための取付部102(ポケット)が設けられており、それぞれの取付部102に対してガイドパッド300が取り付けられている。取付部102が設けられている位置は、周方向に沿って取付部101とは異なる位置である。取付部102は、本実施形態における「第2取り付け部」に該当する。
本実施形態のように、切れ刃210が周方向の1か所のみに設けられている場合には、加工中の切れ刃210には偏った方向の力が加えられる。このため、当該力を受け得る位置にガイドパッド300を設けておくことで、加工中におけるボディ100の変形等を抑制し、上記のように加工穴の真直性や真円度を保つことが可能となる。
図4に示されるように、ガイドパッド300は、切削部110のうち先端側の端部近傍となる位置(ただし、周方向に沿って切れ刃210とは異なる位置)において、切削部110の外周面に取り付けられている。本実施形態では2つのガイドパッド300が設けられており、これらが周方向に沿って並んでいる。それぞれのガイドパッド300は、締結部材である螺子12によって、切削部110に対して締結固定されている。尚、切削部110に取り付けられるガイドパッド300の数は、1つだけであってもよく、3つ以上であってもよい。
図4に示されるように、切削部110のうちガイドパッド300が取り付けられている部分の近傍には、吐出穴112と、溝113と、が形成されている。
吐出穴112は、加工中にクーラントを供給するための穴である。ボディ100の内部には、クーラントを案内するための不図示の流路が形成されている。当該流路の一方側の端部は、被把持部120のうち基端側の端部において開口している。吐出穴112は、当該流路の他方側の端部に形成された開口である。加工中には、工作機械から上記流路へとクーラントが供給される。クーラントは、上記流路を通って吐出穴112から排出され、次に述べる溝113へと流入する。
溝113は、吐出穴112から排出されたクーラントを、先端側の切れ刃210まで案内するための溝であって、切削部110の外周面に沿って形成されている。加工中において、クーラントは、溝113の内面と、加工穴の内面と、の間に形成された空間を通って切れ刃210の方に流れる。その後、クーラントは、加工で生じた切りくずと共に、先に述べた排出溝111を通って加工穴の外へと排出される。
排出溝111の具体的な形状について、図5を参照しながら説明する。同図に示されるように、排出溝111は、直線部G1と、屈曲部G2と、直線部G3と、を有している。
直線部G1は、排出溝111のうち最も先端側の部分である。直線部G1の内面には、先に述べた切削インサート200を取り付けるための凹部が形成されている。直線部G1は、切削インサート200の位置から基端側に向けて、回転中心軸AXに沿って直線状に伸びている。
屈曲部G2は、直線部G1のうち基端側の端部から、更に基端側に向かって伸びている部分である。屈曲部G2において、排出溝111は、先端側から基端側に行くほど、回転方向とは反対側に向かうように屈曲して伸びている。
直線部G3は、屈曲部G2のうち基端側の端部から、更に基端側に向かって伸びている部分である。直線部G3は、直線部G1と同様に、その全体が回転中心軸AXに沿って直線状に伸びている。
尚、回転中心軸AXに対し垂直に切断した場合における排出溝111の断面形状は、直線部G1、屈曲部G2、及び直線部G3のそれぞれにおいて略同一である。いずれの部分においても、排出溝111は、略平面状の2つの内面111A、111Bが一定の角度をなしている。内面111Aは切削インサート200が取り付けられている方の内面であり、内面111Bは他方の内面である。
以上のように、本実施形態では、排出溝111の全体が直線状とはなっておらず、一部(屈曲部G2)において屈曲して伸びるような形状となっている。排出溝111をこのような形状としたことの利点について説明するに先立ち、比較例の構成について先に説明する。この比較例では、本実施形態のような屈曲部G2が設けられておらず、排出溝111の全体が回転中心軸AXに沿って直線状に伸びている。図6は、この比較例に係るボディ100の切削部110を、その先端側から見て模式的に描いた図である。
加工中においては、先に述べたようにボディ100が回転中心軸AXの周りに回転する。このとき、切れ刃210は被削材からの力を受ける。図6の矢印AR1は、このような切れ刃210が受ける力を表している。当該力の方向は、排出溝111がある方とは反対の方向であり、ガイドパッド300の方を向いている。
矢印AR1が受ける上記力によって、ボディ100の先端側は矢印AR1の方に変位しようとする。しかしながら、当該力によって、ガイドパッド300が加工穴の内面に当接し押し付けられることにより、ガイドパッド300はその反力を受ける。当該反力は、切れ刃210が受ける力の方向(矢印AR1)とは逆の方向に加えられる。その結果、ボディ100の先端の変位は抑制されるので、加工穴の真直性や真円度が保たれる。
図7(A)には、ボディ100に加えられる力が模式的に描かれている。同図においては、左側が先端側であり、右側が後端側である。矢印AR11は、切れ刃210が受ける力を表している。矢印AR12は、ガイドパッド300が加工穴の内面から受ける力を表している。先に述べたように、これらは互いに逆の方向に加えられる。
ただし、これら2つの力は、ボディの長手方向に沿って互いに異なる位置に加えられる。このため、それぞれの力は相殺して0とはならない。図7(A)の点P1は、ガイドパッド300の外周面のうち先端側の点である。矢印AR11で示される力と、矢印AR12で示される力と、が互いに逆方向に加えられる結果、ボディ100には、点P1を中心として矢印AR13の方向に回転させるような曲げモーメントが加えられる。この曲げモーメントは、長手方向に沿ったボディ100の中央部を、矢印AR14の方向に変位させる力として加えられる。これにより、ボディ100は、図7(B)において誇張して描かれているように、加工中において弓なりに撓んだ状態となる。
ボディ100をこのように撓ませる力(矢印AR14)は、ガイドパッド300がある方とは反対側を向く力となる。図6には、当該力が矢印AR2で示されている。当該力の方向は、排出溝111が形成されている方向を向いている。矢印AR2の方向は、ボディ100が肉抜きされている部分を向く方向であって、排出溝111の形成に伴って断面二次モーメントが小さくなっている曲げ方向、ということができる。
つまり、この比較例では、上記の曲げモーメントによってボディ100の長手方向中央部が変位しようとする方向と、排出溝111の形成に伴い断面二次モーメントが小さくなっている曲げ方向と、が互いに一致している。このため、ボディ100は、上記の曲げモーメントによって中央部が大きく変位しやすくなっている。その変位量によっては、ボディ100の一部が加工穴の内面に接触し、加工の精度が低下してしまう可能性が有る。
そこで、本実施形態に係るボディ100では、排出溝111を一部(屈曲部G2)において屈曲させることにより、曲げモーメントによる中央部の変位を抑制することとしている。
図8では、本実施形態に係るボディ100の切削部110が、図6と同様の方法で模式的に描かれている。図8においても、切れ刃210が受ける力が矢印AR1で示されており、曲げモーメントによりボディ100を撓ませるように働く力が矢印AR2で示されている。
図8のうち、回転中心軸AXから矢印AR2側の部分を見ると、本実施形態では、当該部分の全体が排出溝111で肉抜きされているのではなく、当該部分に屈曲部G2が重なっている。つまり、回転中心軸AXに沿って見た場合において、直線部G1の内面111Bから、直線部G3の内面111Bまでの角度範囲内の部分に、ボディ100を撓ませる力(矢印AR2)が加えられている。
このように、本実施形態では、排出溝111に屈曲部G2を設けたことの結果として、加工中の曲げモーメントによってボディの長手方向中央部が変位しようとする方向と、排出溝111の形成に伴い断面二次モーメントが小さくなる曲げ方向と、が互いに異なっている。これにより、加工中におけるボディ100の撓みを従来よりも抑制することが可能となっている。
ここで、図8のように回転中心軸AXに沿って先端側から見た場合において、直線部G1の内面111Bと、直線部G3の内面111Bと、の間の角度のことを、「ねじれ角度」と定義する。ねじれ角度は、先端側から基端側に向けて位置を変化させて行ったときの、排出溝の内面の角度の変化量、ということもできる。
図9には、このねじれ角度(横軸)と、加工中におけるボディ100の中央部の変位量(縦軸)と、の関係が示されている。同図の「TH」は、精度よく加工するために許容し得る変位量の上限値を表している。
図9に示されるように、ねじれ角度が40度以下であれば、中央部の変位量は上限値TH以内に収まっている。しかしながら、ねじれ角度が40度を超えると、変位量は急激に増加し、上限値THを超えている。
従って、排出溝111をボディ100に形成するにあたっては、ねじれ角度を40度以内に収めることが好ましい。
尚、本実施形態では、排出溝111の全体を略直線状とした上で、排出溝111の一部のみを屈曲させている。このような態様に換えて、例えば排出溝111のうち、切削インサート200やガイドパッド300よりも基端側の部分全体を屈曲させることとしてもよい。
本実施形態では、排出溝111が1本だけ形成されているので、1本の排出溝111で全てのクーラントを排出する必要がある。このため、図8のように排出溝111は比較的大きな溝として形成されている。具体的には、ボディ100のうち第1取り付け部101及び第2取り付け部102よりも基端側の部分を、回転中心軸AXに対し垂直に切断した場合の断面においては、排出溝111の占める割合が20%以上となっている。尚、上記の「割合」とは、排出溝111が無いとした場合におけるボディ100の断面積(つまり円の面積)に対し、排出溝111の断面積が占める割合のことである。上記割合が20%以上となっている構成においては、本実施形態のように排出溝111を屈曲させることの効果が特に大きくなる。
尚、上記割合は、30%以上であれば更に好ましい。ただし、いずれの場合であっても、ボディ100の剛性を確保するためには、上記割合は40%以下としておくことが好ましい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:ガンドリル、100:ボディ、111:排出溝、210:切れ刃、300:ガイドパッド。

Claims (5)

  1. ガンドリル用のボディであって、
    先端側に設けられ、切れ刃が取り付けられる部分である第1取り付け部と、
    先端側において、周方向に沿って前記第1取り付け部とは異なる位置に設けられ、ガイドパッドが取り付けられる部分である第2取り付け部と、を備え、
    外周面には、先端側から基端側に向かって伸びる溝であって、基端側に向けて流体を案内し排出するための排出溝が1本形成されており、
    前記排出溝の少なくとも一部が屈曲している、ボディ。
  2. 前記排出溝の少なくとも一部は、先端側から基端側に行くほど、回転方向とは反対側に向かうように屈曲している、請求項1に記載のボディ。
  3. 回転中心軸に沿って見た場合において、
    先端側から基端側に向けて位置を変化させて行ったときの、前記排出溝の内面の角度の変化量が40度以内である、請求項2に記載のボディ。
  4. 前記第1取り付け部及び前記第2取り付け部よりも基端側の部分を、回転中心軸に対し垂直に切断した場合の断面において、前記排出溝の占める割合が20%以上である、請求項1に記載のボディ。
  5. 前記第2取り付け部は、周方向に沿って複数並ぶように設けられている、請求項1に記載のボディ。
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