JP4248978B2 - 穴加工工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジンのシリンダーヘッドにおけるバルブ穴の開口部(バルブ座)を所定の形状に加工したりするのに用いられる穴加工工具に関するものである。
このようなバルブ穴の開口部を加工する穴加工工具として、本発明の発明者等は、例えば特許文献1において、軸線回りに回転される工具本体の外周に軸線に対して傾斜した切刃を設けるとともに、工具本体の先端には上記軸線に沿って延びるリーマを設け、このリーマによってガイド穴の内径を所定の精度に加工するとともに、該リーマと同軸に回転することとなる上記切刃によって、このバルブ穴の開口部にバルブヘッドが当接するバルブシート面を該ガイド穴と同軸に形成するようにしたものを提案している。
しかして、この特許文献1記載の穴加工工具によれば、従来は上記バルブシート面を加工するのに切刃を上記傾斜に沿ってスライドさせていたため複雑なスライド機構等を要し、これに伴い工作機械にもこのスライド機構を駆動する駆動機構が必要となって専用のものでしか加工ができなかったものを、かかるスライド機構が不要となるので汎用のマシニングセンタ等でも加工が可能となり、近年のエンジンの多バルブ化にも効率的に対応することができる。
特開2002−59313号公報(第2−10頁)
ところで、このような穴加工工具においては、加工時に上記切刃に作用する切削抵抗のうちの背分力により工具本体が切刃とは反対側に振られてしまうこととなってビビリ振動が発生し、加工精度の劣化を招くおそれが生じる。しかるに、このような背分力による工具本体の振れを抑えるには、切刃によって加工された加工面に摺接可能な外周面を有するガイドパッドを工具本体の外周にろう付け等により設けて、このガイドパッドにより工具本体を案内しながら加工を行うようにすることが考えられるが、そのような穴加工工具では、加工面にパッド外周面が摺接したところで切刃に所定の切込みが与えられるように、このパッドの位置に合わせて切刃の位置が決定されてしまうため、工具本体へのパッドのろう付け時の誤差などにより複数の穴加工工具の間で切刃位置にばらつきが生じることが避けられない。
しかして、そのような複数の穴加工工具を上述のように汎用のマシニングセンタに交換しながら装着して穴加工を行おうとすると、先の加工で装着された穴加工工具による加工面と後の加工で装着された穴加工工具による加工面とで、個々の加工面の精度は確保されるものの、両加工面の間での精度は損なわれてしまうという問題が生じる。また、このようなガイドパッドは、その外周面が加工面に摺接して工具本体を案内するうちにはこの外周面に摩耗が生じることが避けられず、この摩耗が所定量以上になると工具本体を精度良く案内することができなくなってしまうが、上述のようにパッドがろう付け等によって工具本体に固定的に設けられた穴加工工具では、こうしてパッド外周面が摩耗すると工具本体ごと廃棄せざるを得ず、極めて非経済的であるという問題も生じる。
また、複数の切刃が設置された穴加工工具において、ガイドパッドの設置場所によっては、工具本体に生じるビビリ振動を抑えることができず、加工面の精度が確保できないという問題があった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のようにマシニングセンタ等の工作機械で複数の穴加工工具を交換しながら加工を行う場合でも、個々の加工面精度は勿論、これら複数の工具により加工された加工面間の精度も確実に確保することが可能であり、なおかつ経済的な穴加工工具を提供することさらに、複数の切刃を有する穴加工工具においても工具本体に生じるビビリ振動を抑えて、加工面の精度を確保することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1に記載された発明は、軸線回りに回転される工具本体の外周に切刃が設けられて、バルブ穴開口部のバルブシート面を上記切刃により円錐面状に形成するのに用いられる穴加工工具において、上記軸線に対してこの切刃と反対側の工具本体外周には、ガイド面を有するパッドが設けられており、このパッドのガイド面の切刃回転軌跡に対する位置が工具内周側、工具外周側間にて前進又は後退可能に調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする。
このような穴加工工具においては、工具本体の外周に、切刃回転軌跡に対して前進又は後退したガイド面を有するガイドパッドが切刃の反対側に設けられているので、このガイド面が切刃による加工面に摺接したところで切刃に所定の切込みを与えることができ、切刃に作用する上記背分力をこのガイドパッドで受け止めて工具本体の振れを防止することができる。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の穴加工工具において、上記前進又は後退量が調整可能とされたパッドは、上記軸線に対して傾斜した上記ガイド面を有して該軸線方向に進退可能かつ上記工具本体に押圧手段によって押圧されて取り付けられるとともに、上記調整手段は、上記押圧手段による押圧力に抗して上記パッドを進退可能とされていることを特徴とする。
このガイドパッドは、その上記切刃回転軌跡に対する前進又は後退量が調整手段によって調整可能とされているので、複数の穴加工工具間でも、まず切刃の位置を互いに所定の位置となるように設定しておいて、この切刃位置に合わせてガイド面の前進又は後退量とを適当に設定することができ、マシニングセンタ等でこれらの穴加工工具を交換して加工を行っても高精度の加工穴を形成することが可能となる。
ここで、このように上記パッドの前進又は後退量を調整可能とするには、一つに、この前進又は後退量とが調整可能とされたパッドを、上記軸線に対して傾斜した上記ガイド面を有して該軸線方向に進退可能かつ上記工具本体に押圧手段によって押圧することにより取り付けるようにするとともに、上記調整手段は、この押圧手段による押圧力に抗して上記パッドを進退可能とすればよい。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載の穴加工工具において、上記軸線に対する傾斜の異なる複数の上記切刃が設けられていて、このうち少なくとも軸線に対する傾斜の最も小さい切刃の反対側に、上記ガイド面の前進又は後退量が調整可能とされた上記パッドが設けられていることを特徴とする。
上記工具本体に、上記軸線に対する傾斜の異なる複数の上記切刃が設けられている場合には、切刃の傾斜が小さくなるほど加工時に作用する背分力は大きくなって工具本体の振れも大きくなり、これに伴いパッドの位置とこれに案内される切刃の位置との誤差による加工精度の劣化も大きくなるので、上記複数の切刃のうち少なくとも軸線に対する傾斜の最も小さい切刃の反対側に、そのガイド面の前進又は後退量が調整可能とされたパッドが設けられるのが望ましい。勿論、複数のパッドすべてに調整手段が備えられていてもよい。
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載の穴加工工具において、上記工具本体には、上記軸線回りに複数の切刃が設けられるとともに、上記軸線に対して上記各切刃と反対側にそれぞれ上記パッドが設けられ、上記切刃のうち、一の切刃が基準切刃とされるとともに上記各パッドのガイド面と上記基準切刃との回転軌跡のクリアランスが、上記基準切刃の位置を基準として、上記軸線回りに工具回転方向と逆方向に漸次大となるように配置されていることを特徴とする。
このような穴加工工具においては、ワーク材質、切削の送り量等の切削条件などにより、上記基準切刃の回転軌跡に対するパッドのガイド面の位置を工具内周側、工具外周側間にて前進又は後退する方向に調整可能である。さらに、軸線方向の複数箇所において、パッドが工具本体を支持することになる。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載の穴加工工具において、上記各パッドの上記ガイド面が上記軸線に対して上記各切刃と上記軸線とのなす角度のうち、最も小さい角度をなす基準切刃により切削される切削面に摺接するように配置されていることを特徴とする。
このような穴加工工具においては、加工の際に、軸線に対して最も切削角度の小さい切刃に大きな背分力が生じる一方で、この切刃が切削した加工面にガイド面が摺接するように形成されていることから、各ガイド面は切削面から上記の背分力を効率よく相殺する応力を受けることになる。
請求項6に記載された発明は、請求項4に記載の穴加工工具において、上記各パッドの上記ガイド面が上記軸線に対して上記各切刃と上記軸線とのなす角度のうち、二番目に小さい角度をなす基準切刃により切削される切削面に摺接するように配置されていることを特徴とする。

このような、穴加工工具においては、各パッドのガイド面が軸線に対して各切刃と軸線とのなす角度のうち、二番目に小さい角度をなす切刃により切削される切削面であるバルブシート面に摺接するようにガイド面が配置され、工具本体を支持することになり、バルブシート面を切削する切刃がぶれ難くなる。
以上説明したように、本発明によれば、工具本体の軸線に対して切刃の反対側に、ガイド面を有するパッドを調整手段によってガイド面の前進又は後退量を調整可能に設けることにより、個々の穴加工工具における加工精度の向上を図ることができるのは勿論、マシニングセンタ等の工作機械においてこのような穴加工工具を交換して加工を行う場合でも、各加工間での加工精度を向上させることができ、さらにはパッドの摩耗によって工具本体ごと廃棄することもなくなって経済的な穴加工を行うことも可能となる。
また、この穴加工工具によれば複数の切刃と複数のパッドを有するものにおいて、パッドの位置を基準切刃の回転軌跡に対するクリアランスが、軸線回りに漸次大きくなるようにすることによって、工具本体に生じるビビリ振動を抑え、加工精度を向上させることができる。
図1ないし図4は、本発明の第1の実施形態を示すものである。
本実施形態において工具本体1は軸線Oを中心とした外形略多段の円柱状をなし、その後端部は当該穴加工工具を上記マシニングセンタ等の工作機械の主軸に着脱可能に取り付けるためのHSK等の取付機構を備えた取付部2とされるとともに、小径とされた先端部の外周には軸線Oを挟んで互いに反対側に、切刃3が形成された切刃チップ4とガイド面5が形成されたパッド6とが設けられている。また、この工具本体1内には、上記軸線Oに沿ってその先端側にリーマ等の工具(図示略)が取り付けられるブッシュ7が嵌挿されるとともに、後端側にはこのブッシュ7に嵌挿された上記工具を把持するドライバ8が設けられている。
上記切刃チップ4は、超硬合金等の硬質材料により形成されたもので、本実施形態では図4に鎖線で示すように長方形の1の角部が斜めに切り欠かれた偏5角形の平板状をなし、公知のクランプ手段によってカートリッジ9に着脱可能に取り付けられ、このカートリッジ9がクランプネジ10によって工具本体1に取り付けられることにより、この斜めに切り欠かれた1の角部を工具先端外周側に向けて、工具本体1に取り付けられている。そして、上記切刃3は、この切刃チップ4の上記1の角部に形成されており、従ってその上記軸線O回りの回転軌跡が該軸線Oに対して工具後端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜して配設されることとなる。
一方、上記パッド6も、本実施形態では超硬合金等の硬質材料により形成されて断面方形の概略軸状をなしており、工具本体1先端部外周に形成された軸線Oに平行に延びる断面「コ」字状の取付溝1Aにその長手方向を沿わせるように嵌挿されて着座させられている。ここで、このパッド6の長手方向略中央部には、該長手方向に延びる長円状の取付孔がこの着座状態において軸線Oに対する径方向に貫通するように形成されており、この取付孔にはクランプネジ11が本実施形態における押圧手段として挿通されて上記取付溝1Aの底面にねじ込まれていて、このクランプネジ11の頭部によって押圧されることにより、パッド6は、工具本体1の取付溝1Aに着脱可能に取り付けられ、かつ上記取付孔がなす長円の範囲内において軸線O方向に進退可能とされる。さらに、上記着座状態においてパッド6の工具先端外周側を向く角部は、上記切刃3が軸線Oに対してなす角度θと等しい角度で工具後端側に向かうに従い外周側に向けて傾斜する軸線Oを中心とした円錐面状に切り欠かれており、この円錐面が上記ガイド面5とされている。
そして、このパッド6の後端側において工具本体1には調整手段12が設けられており、この調整手段12によってパッド6はそのガイド面5の位置が調整可能とされている。ここで、本実施形態における調整手段12は、工具本体1の上記先端部よりも一段大径とされた中央部に、上記取付溝11の後端に開口する断面円形の孔部13が軸線Oに平行に形成されて、この孔部13には、外周にV字溝14Aが形成された円柱状の押圧ピン14がパッド6の後端部に当接して嵌挿されるとともに、該工具本体1には上記孔部13に直交するネジ孔15が形成されて、このネジ孔15に、先端が押圧ピン14の上記V字溝14Aの先端側壁面に摺接可能な円錐状とされた押圧ネジ16がねじ込まれた構成とされており、こうして先端を上記V字溝14Aの壁面に摺接させつつ押圧ネジ16をねじ込むことにより、押圧ピン14が先端側に押し出されてパッド6を先端側に押圧し、押圧手段としての上記クランプネジ11による押圧力に抗してパッド6が先端側にせり出されて上記ガイド面5の位置が微調整可能とされている。
この場合、パッド6のガイド面5は、切刃回転軌跡に対する位置が工具内周側、工具外周側間にて前進又は後退可能に調整可能となっている。
なお、本実施形態では、上記切刃チップ4が取り付けられたカートリッジ9も、この調整手段12と同様の構成を有する調整手段17により、その切刃3の位置が微調整可能とされている。そして、この調整手段17によって調整された切刃3の回転軌跡に対し、上記パッド6は、そのガイド面5の位置が、図4に示すように次述する当該穴加工工具の送り量よりも僅かに大きな所定の後退量Xで工具本体1の軸線O方向後端側に後退するように、上記調整手段12によって調整させられる。
このように構成された本実施形態の穴加工工具は、上述のようにマシニングセンタ等の工作機械の主軸に取り付けられて軸線O回りに工具回転方向Tに回転されつつ該軸線O方向に所定の上記送り量で送り出され、この軸線O上に中心を有するガイド穴の内周を上記リーマ等の工具によって所定の内径に加工するとともに、図1に鎖線で示すようにこのバルブ穴開口部の上記バルブシート面Sを切刃3により円錐面状に形成するのに用いられる。しかして、上記構成の穴加工工具においては、まず上記切刃3の軸線Oとは反対側にパッド6が配設されて、このパッド6のガイド面5が切刃3と等しい傾斜角θで該切刃3の回転軌跡に対し後退するように配設可能とされるので、上記シート面Sの加工の際には、先行する切刃3によって加工されたシート面Sに、後続のガイド面5が切刃3とは軸線Oを挟んで反対側で摺接しながら加工が行われることとなり、従ってこの切刃3に作用する切削抵抗の背分力によって工具本体1が切刃3の反対側に振られても、これをパッド6のガイド面5で受け止めて工具本体1を真っ直ぐ案内するように前進させることができ、当該穴加工工具によるシート面Sの加工において高い加工精度を得ることができる。
そして、上記穴加工工具においては、このガイド面5が形成されたパッド6が、上記調整手段12によってそのガイド面5の切刃3回転軌跡に対する上記後退量Xが調整可能とされているので、上述のようにまず上記調整手段17によって切刃3の位置を設定した上で、これに対して所定の後退量Xとなるようにパッド6のガイド面5の位置を設定することが可能となる。従って、上記マシニングセンタ等の工作機械において、このような穴加工工具を複数種交換して1つのバルブシート面Sを加工する場合や、あるいは多数のバルブシート面Sを連続して加工する途中で穴加工工具を交換する場合でも、これらの穴加工工具間でまず切刃3の位置を工作機械の主軸に対して互いに所定の位置となるように設定しておき、これに対してそれぞれパッド6のガイド面5の位置を適正な位置に調整して設定することができるので、このように複数の穴加工工具を交換した前後で加工面精度に誤差が生じたりするのを防ぐことができ、上述のように個々の穴加工工具で高い加工精度が得られることとも相俟って、一連の穴加工作業を通しての加工精度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の調整機構12は、上述のように押圧手段としてのクランプネジ11で押圧されたパッド6をその押圧力に抗して上記押圧ネジ16および押圧ピン14により前進させ、ガイド面5をせり出させてその後退量Xを調整するものであるので、シート面Sとの摺接によってこのガイド面5が摩耗したときには、さらにガイド面5をせり出させて再び所定の後退量Xに調整することが可能であるとともに、この摩耗が大きくなって当該パッド6が使用不可能となったときには、クランプネジ11を取り外すことでパッド6を摩耗のないものに交換することができ、従って工具本体1や切刃チップ4はそのままで加工を行うことができ、経済的である。加えて、本実施形態ではこのパッド6が超硬合金等の硬質材料により形成されているが、これを材種の異なるものに変更したりする場合や、あるいは加工するバルブシート面Sの形状の変更に合わせてパッド6をガイド面5の形状の異なるものに変更したりする場合でも、本実施形態によれば工具本体1等はそのままでパッド6を交換するだけで済み、やはり経済的である。
次に、図5ないし図9は本発明の第2の実施形態を示すものであり、図1ないし図4に示した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付して説明を省略する。すなわち、この第2の実施形態においては、工具本体1の先端部に、上記軸線Oに対して異なる傾斜角α〜γを有する複数(本実施形態では3つ)の切刃3…(3A〜3C)が周方向に形成され、かつ軸線O方向には僅かにずらされて、互いの回転軌跡が図9に示すように折れ線状をなして連続するように、切刃チップ4A〜4Cに形成されて配設されており、各切刃3…の軸線Oを挟んで反対側には、それぞれの切刃3A〜3Cとそれぞれ等しい傾斜角α〜γで、かつ互いに等しい後退量Xで各切刃3A〜3Cの回転軌跡に対し後退するガイド面5A〜5Cを有するパッド6A〜6Cが設けられている。ここで、上記切刃3A〜3Cは、図9に示すように軸線O方向先端側に位置する切刃3A,3B,3Cの順に該軸線Oに対する傾斜角α,β,γが大きくなるようにされており、従ってパッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cも同様にされる。なお、図9に示すように切刃チップ4Bは第1の実施形態と同様に偏5角形平板状であるのに対し、切刃チップ4A,4Cは略正三角形平板状とされている。
また、本実施形態における調整手段20においては、上記取付溝1Aの後端側に軸線Oに垂直な壁面1Bが形成されるとともに、パッド6の後端面は工具本体1の内周側に向かうに従い後端側に向かう傾斜面とされ、この壁面1Bとパッド6の後端面との間に、この後端面と等しい傾斜で密着する側面とこれとは反対側に上記壁面1Bと密着する軸線Oに垂直な側面とを備えたクサビ部材21が挿入されて、このクサビ部材21が、該クサビ部材21に螺合するネジ部と工具本体1にねじ込まれるネジ部とが両端に形成された押圧ネジ22によって工具内周側に押し込まれることにより、押圧手段としてのクランプネジ11による押圧力に抗してパッド6が前進させられてそのガイド面5がせり出され、後退量Xの微調整がなされるように構成されている。なお、この実施形態でも、切刃チップ4に対し、上記調整手段20と同様の、あるいは第1の実施形態の調整手段12と同様の構成を有する調整手段を設けるようにしてもよい。
このように構成された第2の実施形態の穴加工工具によれば、工具本体1先端部に複数の切刃3A〜3Cが上述のように異なる傾斜角α〜βで回転軌跡が折れ線状に連続するように配設されているので、上記リーマによってガイド穴の内周を加工すると同時に、これと同軸にバルブ穴の開口部に多段状の円錐面を形成することができ、すなわち軸線O方向中央の切刃3Bによってバルブヘッドが当接する上記バルブシート面Sを形成するとともに、図9に示すようにその内外周にバルブヘッドに対して逃げとなる面R,Rを形成することが可能となる。そして、この第2の実施形態においても、各切刃3A〜3Cの軸線Oを挟んで反対側にはパッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cが後退量Xで配設され、これらのガイド面5A〜5Cの切刃3A〜3Cの回転軌跡に対する後退量Xが調整手段20によって調整可能とされているので、第1の実施形態と同様に個々の穴加工工具における加工精度や穴加工工具を交換したときの工具間の加工精度の向上を図ることができ、またパッド6A〜6Cが交換可能であるので経済的でもある。さらに、本実施形態の調整手段20は、上述のように押圧ネジ22をねじ込んでクサビ部材21を工具内周側に押し込むことによりパッド6A〜6Cを前進させるものであるので、第1の実施形態の調整手段12の押圧ピン14のように軸線O方向に進退する部材を要することがなく、このためパッド6A〜6Cの後端側にかかる部材を進退させる上記孔部13のような部分を形成するスペースがない場合でも、確実にパッド6を進退させてそのガイド面5の位置を調整することができるという利点も得られる。
ところで、上述のように軸線Oに対する傾斜角α〜γの異なる複数の切刃3A〜3Cが工具本体1に設けられている場合、これら切刃3A〜3Cに作用する背分力は傾斜角α〜γが小さくなるほど大きくなり、従って本実施形態では切刃3C,3B,3Aの順に大きくなって、これに伴い工具本体1の振れも大きくなる。そして、これにより、この工具本体1の振れを抑える上記パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cの位置とその反対側の切刃3A〜3Cの位置との誤差による加工精度の劣化も、傾斜角αの小さいガイド面5Aほど大きくなるので、全てのパッド6A〜6Cに調整手段20を設けるスペースが工具本体1にない場合などには、上記複数の切刃3A〜3Cのうち少なくとも軸線Oに対して最も小さい傾斜角αの切刃3Aの反対側のパッド6Aに優先して調整手段20を設けて、そのガイド面5Aの後退量Xを調整可能とするのが望ましく、これ以降はスペースに応じて傾斜角β,γが大きくなる順に調整手段20を備えるのが望ましい。勿論、スペースに余裕がある場合は、本実施形態のように全てのパッド6A〜6Cに調整手段20を備えるのが望ましい。
次に、図10ないし図12は、本発明の第3の実施形態を示すものであり、これらの図において、図1ないし図4に示した第1の実施形態、図5ないし図9に示した第2の実施形態と共通する要素には、同一符号を付し、その説明を省略する。
ここで、図10は、本実施形態に係る工具本体の正面図であり、図11は、切刃3Aを基準切刃としたときの各パッドのガイド面の位置を示した展開図である。また、図12は、工具本体を定位置で回転させたときの基準切刃と各パッドとの軌跡を示した図である。
この第3の実施形態は、図9に示された第2の実施形態と同様に、工具本体1の先端部に、軸線Oに対して異なる傾斜角(切削角度)α〜γを有する複数(本実施形態では3つ)の切刃3…(3A〜3C)が周方向に形成され、かつ軸線O方向には僅かに位置をずらされて、互いの回転軌跡が折れ線状をなして連続するように、切刃チップ4A〜4Cに形成され配設されている。
この第3の実施形態では、軸線Oを中心として各切刃チップ4…(4A〜4C)の反対側にそれぞれパッド6…(6A〜6C)が複数工具外周に設置されている。また、この第3の実施形態では、切刃3…(3A〜3C)のうち切刃3Aを基準切刃としている。
図10に示されるように、パッド6Cのガイド面5C、パッド6Aのガイド面5A、パッド6Bのガイド面5Bと、基準切刃である切刃3Aとの工具回転方向Tになす角度は、それぞれθC、θA,θBであり、θC、θA,θB(例えば、60°、180°、300°)の順で、漸次大きくなるように形成されている。
ここで、図11において、lは工具本体1が定位置で一回転したときの基準切刃である切刃3Bの軌跡の長さを示し、Ωはリード角を示すものである。また、Lは、加工時において工具本体1が1回転したときの切刃3Aの送り量を示し、DAはバルブシート面の内径を示すものである。
図11に示されるように、パッド6Aのガイド面5Aは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向に長さlAの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXAの位置に設置されている。
また、パッド6Bのガイド面5Bは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向の長さlBの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXBの位置に設置されている。
さらに、パッド6Cのガイド面5Cは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向に長さlCの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXCの位置に設置されている。
ここで、XA〜XCはパッド6A〜6Cと基準切刃である切刃3Aとの回転軌跡のクリアランスを示すものである。
また、工具回転方向Tの逆方向に長さlA〜lCと、工具本体1の軸線O方向後端側に長さXA〜XCとは、互いに比例関係にある。
つまり、工具本体1の外周上において、工具本体1の先端側から螺旋状にパッド6C、パッド6A、パッド6Bが設置されている。
したがって、図12に示されるように、工具本体1を定位置で回転させたときの切刃チップ4Bと各パッド6A〜6Cとの軌跡は、漸次軸線O方向にずれることになる。
即ち、切刃チップ4Aの切刃3Aとパッド6Aのガイド面5Aとの軌跡の軸線O方向の距離はXAとなり、また、切刃チップ4Bの切刃3Bとパッド6Bのガイド面5Bとの軌跡の軸線O方向の距離はXBとなり、さらに、切刃チップ4Bの切刃3Bとパッド6Cのガイド面5Aとの軌跡の軸線O方向の距離はXCとなる。なお、XC、XA、XCの順で、漸次大きくなるように形成されている。
また、図12に示されるように、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cと軸線Oとのなす角度と、切刃3Aと軸線Oとのなす角度とは、共にαとなるように、ガイド面5A〜5Cが設置されている。
このため、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cは、工具本体1に送りが加えられバルブ穴を加工する際において、切刃3Aが加工する逃げ面R1に摺接させられることになる。
したがって、本実施形態に係る穴加工工具は、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cが軸線Oに対して切刃3A〜3Cのうち、軸線Oとのなす角度の最も小さい切刃である切刃3Aにより切削される逃げ面R1に摺接するように配置されている。
上記のように構成された工具本体1を用いて、バルブ穴の開口部に多段状の円錐面を形成する。
ここで、加工工程において各ガイド面5A〜5Cのいずれもがバルブシート面Sに略接するよう位置させられて、軸線O回りを回転している。
このため、切刃3A〜3Cにそれぞれ背分力が生じたとしても、ガイド面5A〜5Cが工具本体1を支えることになり、工具本体1にビビリ振動が生じることを防止することができる。
さらに、上記のように構成された工具本体1を用いてバルブ穴を加工する際には、切刃チップ4A〜4Cのうち、切刃チップ4Aに最も大きな背分力が生じることになる。
その一方で、本実施形態においては、切刃チップ4Aの切刃3Aが加工するバルブシート面Sに摺接するように、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cが設置されている。
このため、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cには、切刃チップ4Aに生じる背分力を相殺する応力が生じ易いため、工具本体1にビビリ振動が生じ難くされている。
したがって、本実施形態に係る、穴加工工具によれば、バルブ穴の加工時において、ビビリ振動が生じることを防止することができる。
また、本実施形態においては、工具本体1の軸線O方向にパッド6A〜6Cが複数形成されていることから、工具本体1の全体を確実に安定させることができる。
なお、本実施形態でも、パッド6A〜6Cが脱着可能であるため、ガイド面5A〜5Cが摩耗等した場合においても交換できるので経済的である。
なお、本実施形態においては、各パッド6A〜6Cの各ガイド面5A〜5Cは、工具本体1の外周において、リード角Ωにより設定される線上より僅かにYずらされて設置されているが、この場合に限られない。つまり、各ガイド面5A〜5Cの位置は、この直線近傍においてワーク材質、切削の送り量などの切削条件に応じて適宜決定してよい。即ち、各ガイド面5A〜5Cを図12に示されるように、各ガイド面5A〜5Cをそれぞれ、▼上に配置する場合や、それぞれ■上に配置する場合等が挙げられる。
ここで、図13〜図15は、本発明の第4の実施形態を示すものであり、この図において、図1乃至図12に示された構成要素と共通する構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。図13は、本実施形態に係る工具本体の正面図であり、図14は、切刃3Bを基準切刃としたときの各パッドのガイド面の位置を示した展開図である。また、図12は、工具本体を定位置で回転させたときの基準切刃と各パッドとの軌跡を示した図である。
この第4の実施形態は、図9に示された第2の実施形態と同様に、工具本体1の先端部に、軸線Oに対して異なる傾斜角(切削角度)α〜γを有する複数(本実施形態では3つ)の切刃3…(3A〜3C)が周方向に形成され、かつ軸線O方向には僅かに位置をずらされて、互いの回転軌跡が折れ線状をなして連続するように、切刃チップ4A〜4Cに形成され配設されている。また、この第4の実施形態では、切刃3…(3A〜3C)のうち切刃3Bを基準切刃としている。
ここで、図14に示されるように、パッド6Aのガイド面5A、パッド6Bのガイド面5B、パッド6Cのガイド面5Cと、基準切刃である切刃3Aとの工具回転方向Tになす角度は、それぞれφA,φB,φCであり、φA、φB、φC(例えば、60°、180°、300°)の順で、漸次大きくなるように形成されている。
図14に示されるように、パッド6Aのガイド面5Aは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向に長さlAの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXAの位置に設置されている。
ここで、パッド6Bのガイド面5Bは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向の長さlBの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXBの位置に設置されている。
さらに、パッド6Cのガイド面5Cは、工具本体1の外周上において、切刃3Aから工具回転方向Tの逆方向に長さlCの位置であって、切刃3Aから工具本体1の軸線O方向後端側に長さXCの位置に設置されている。
ここで、XA〜XCはパッド6A〜6Cと基準切刃である切刃3Aとの回転軌跡のクリアランスを示すものである。
また、工具回転方向Tの逆方向に長さlA〜lCと、工具本体1の軸線O方向後端側に長さXA〜XCとは、互いに比例関係にある。
つまり、工具本体1の外周上において、工具本体1の先端側から螺旋状にパッド6A、パッド6B、パッド6Cが設置されている。
また、図15に示されるように、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cと軸線Oとのなす角度と、切刃3Aと軸線Oとのなす角度とは、共にβとなるように、ガイド面5A〜5Cが設置されている。なお、DBは、逃げ面R1の内径を示すものである。
このため、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cは、工具本体1に送りが加えられバルブ穴を加工する際において、切刃3Bが加工するバルブシート面Sに摺接させられることになる。
上記のように形成された穴加工工具においては、バルブ穴を加工する際には、各パッド6A〜6Cのガイド面5A〜5Cは、バルブシート面Sに摺接することから、バルブシート面Sを加工する切刃チップ4Aがぶれ難くなる。
このため、良好なバルブシート面Sを形成することがでる。
なお、本実施形態においても、複数のパッド6A〜6Cが工具本体1を支持することから、工具本体1にビビリ振動が生じにくいことになる。
以上説明したように、本発明によれば、工具本体の軸線に対して切刃の反対側に、ガイド面を有するパッドを調整手段によってガイド面の前進又は後退量を調整可能に設けることにより、個々の穴加工工具における加工精度の向上を図ることができるのは勿論、マシニングセンタ等の工作機械においてこのような穴加工工具を交換して加工を行う場合でも、各加工間での加工精度を向上させることができ、さらにはパッドの摩耗によって工具本体ごと廃棄することもなくなって経済的な穴加工を行うことも可能となることから、産業上の利用可能性が高いといえる。
本発明の第1の実施形態を示す側断面図である。 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から見た正面図である。 図1における矢線Y方向視の図である。 図1に示す実施形態のパッド6と切刃チップ4との軸線O回りの回転軌跡を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示す側断面図である。 図5に示す実施形態を軸線O方向先端側から見た正面図である。 図5における矢線Y方向視の図である。 図5に示す実施形態のパッド6(6B)と切刃チップ4(4B)との軸線O回りの回転軌跡を示す図である。 図5に示す実施形態の複数の切刃チップ4A〜4Cの軸線O回りの回転軌跡を示す図である。 第3の実施形態に係る工具本体の正面図である。 切刃3Aを基準切刃としたときの各パッドのガイド面の位置を示した展開図である。 工具本体を定位置で回転させたときの基準切刃と各パッドとの軌跡を示した図である。 第4の実施形態に係る工具本体の正面図である。 切刃3Aを基準切刃としたときの各パッドのガイド面の位置を示した展開図である。 工具本体を定位置で回転させたときの基準切刃と各パッドとの軌跡を示した図である。
符号の説明
1 工具本体
3(3A〜3C) 切刃
4(4A〜4C) 切刃チップ
5(5A〜5C) ガイド面
6(6A〜6C) パッド
11 クランプネジ(押圧手段)
12,20 調整手段
14 押圧ピン
16,22 押圧ネジ
21 クサビ部材
O 工具本体1の軸線
θ,α,β,γ 切刃3,3A,3B,3Cの軸線Oに対する傾斜角
X 切刃3の回転軌跡に対するガイド面5の後退量

Claims (6)

  1. 軸線回りに回転される工具本体の外周に切刃が設けられて、バルブ穴開口部のバルブシート面を上記切刃により円錐面状に形成するのに用いられる穴加工工具において、上記軸線に対してこの切刃と反対側の工具本体外周には、ガイド面を有するパッドが設けられており、このパッドのガイド面の切刃回転軌跡に対する位置が工具内周側、工具外周側間にて前進又は後退可能に調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする穴加工工具。
  2. 請求項1に記載の穴加工工具において、
    上記前進又は後退量が調整可能とされたパッドは、上記軸線に対して傾斜した上記ガイド面を有して該軸線方向に進退可能かつ上記工具本体に押圧手段によって押圧されて取り付けられるとともに、上記調整手段は、上記押圧手段による押圧力に抗して上記パッドを進退可能とされていることを特徴とする穴加工工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の穴加工工具において、上記軸線に対する傾斜の異なる複数の上記切刃が設けられていて、このうち少なくとも軸線に対する傾斜の最も小さい切刃の反対側に、上記ガイド面の前進又は後退量が調整可能とされた上記パッドが設けられていることを特徴とする穴加工工具。
  4. 請求項1又は2に記載の穴加工工具において、
    上記工具本体には、上記軸線回りに複数の切刃が設けられるとともに、上記軸線に対して上記各切刃と反対側にそれぞれ上記パッドが設けられ、上記切刃のうち、一の切刃が基準切刃とされるとともに上記各パッドのガイド面と上記基準切刃との回転軌跡のクリアランスが、上記基準切刃の位置を基準として、上記軸線回りに工具回転方向と逆方向に漸次大となるように配置されていることを特徴とする穴加工工具。
  5. 請求項4に記載の穴加工工具において、
    上記各パッドの上記ガイド面が上記軸線に対して上記各切刃と上記軸線とのなす角度のうち、最も小さい角度をなす基準切刃により切削される切削面に摺接するように配置されていることを特徴とする穴加工工具。
  6. 請求項4に記載の穴加工工具において、
    上記各パッドの上記ガイド面が上記軸線に対して上記各切刃と上記軸線とのなす角度のうち、二番目に小さい角度をなす基準切刃により切削される切削面に摺接するように配置されていることを特徴とする穴加工工具。
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