JP2023162279A - ミトコンドリア標的化ペプチド - Google Patents

ミトコンドリア標的化ペプチド Download PDF

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JP2023162279A JP2023133575A JP2023133575A JP2023162279A JP 2023162279 A JP2023162279 A JP 2023162279A JP 2023133575 A JP2023133575 A JP 2023133575A JP 2023133575 A JP2023133575 A JP 2023133575A JP 2023162279 A JP2023162279 A JP 2023162279A
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Guozhu Zheng
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SMUKSTE Inese
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Abstract

【課題】ミトコンドリア標的化ペプチドを提供する。【解決手段】式(I):TIFF2023162279000213.tif32115の化合物、またはその薬学的に許容される塩。具体的には、例えばD-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾールが示される。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
この出願は、2017年12月15日出願の米国仮特許出願第62/599,175号の優先権の利益を主張する。
ミトコンドリアを標的とするペプチド化合物は、ミトコンドリア機能障害に関連する疾患を処置するための治療可能性を示している。これら化合物の潜在的な治療適用のため、効力および治療プロファイルが改善された新規化合物を開発する必要がある。
本出願は、ミトコンドリア標的化ペプチドを提供する。本発明のいくつかの態様において、ペプチドは、虚血再灌流障害(例えば、心虚血再灌流障害)または心筋梗塞の処置および予防に有用である。
より具体的には、本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2023162279000001
式中、
AA
Figure 2023162279000002
から選択され、
AA
Figure 2023162279000003
から選択され、

Figure 2023162279000004
から選択され、
2a
Figure 2023162279000005
から選択され、
2bは、HまたはMeであり、
およびRは、H、および(C1-C6)アルキルから独立して選択され、
およびRは、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、またはシクロブチルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
は、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから選択され、
およびRは、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから独立して選択されるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
nは1、2、または3であり、
Xは
Figure 2023162279000006
から選択され、
は、RへのXの結合点を表す。
本発明の別の態様は、本発明の化合物と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物である。
本発明はまた、虚血再灌流障害を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、心筋梗塞を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、下肢虚血(hind limb ischemia)または重症下肢虚血を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
式(I)の例示的な化合物を表にしたもの。 図1-1の続き。 図1-2の続き。 図1-3の続き。 図1-4の続き。 図1-5の続き。 図1-6の続き。 図1-7の続き。 図1-8の続き。 図1-9の続き。 図1-10の続き。 図1-11の続き。 図1-12の続き。 図1-13の続き。 図1-14の続き。 図1-15の続き。 図1-16の続き。 本発明の化合物を使用した際の、リスク領域に対する梗塞サイズの%(平均値の標準誤差(SEM)を伴う平均値)を表すグラフ。 本発明の化合物を使用した際の、リスク領域に対する白い壊死組織領域の%を表すグラフである。注意:白い壊死組織の領域のみを分析に使用する;SEMを伴う平均値。 本発明の化合物を使用した際の、梗塞サイズ(%)を表すグラフ。 本発明の化合物を使用した際の、血漿クレアリンに対する保護%を表すグラフ。 本発明の化合物を使用した際の、血中尿素窒素(BUN)に対する保護%を表すグラフ。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2023162279000007
式中、
AA
Figure 2023162279000008
から選択され、
AA
Figure 2023162279000009
から選択され、

Figure 2023162279000010
から選択され、
2a
Figure 2023162279000011
から選択され、
2bは、HまたはMeであり、
およびRは、H、および(C1-C6)アルキルから独立して選択され、
およびRは、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、またはシクロブチルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
は、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから選択され、
およびRは、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから独立して選択されるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
nは1、2、または3であり、
Xは
Figure 2023162279000012
から選択され、
は、RへのXの結合点を表す。
いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000013
である。いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000014
である。いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000015
である。
いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000016
である。いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000017
である。
いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000018
である。いくつかの実施形態では、AA
Figure 2023162279000019
である。
いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000020
である。いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000021
である。いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000022
である。いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000023
である。いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000024
である。いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000025
である。
いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000026
である。
いくつかの実施形態では、R
Figure 2023162279000027
である。
いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000028
である。いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000029
である。
いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000030
である。いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000031
である。
いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000032
である。
いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000033
である。
いくつかの実施形態では、R2a
Figure 2023162279000034
である。
いくつかの実施形態では、R2bはHである。いくつかの実施形態では、R2bはメチルである。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rは(C1-C6)アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。いくつかの実施形態では、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rは(C1-C6)アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。いくつかの実施形態では、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、RとRは同じである。いくつかの実施形態では、RとRは異なる。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、RとRは同じである。いくつかの実施形態では、RとRは異なる。
いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは4~6員環である。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rは(C1-C6)アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rはシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、Rはアリールである。いくつかの実施形態では、Rはフェニルである。
いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、Rは(C1-C6)アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rはシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、Rはアリールである。いくつかの実施形態では、Rはフェニルである。
いくつかの実施形態では、Rはシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、Rはアリールである。いくつかの実施形態では、Rはフェニルである。
いくつかの実施形態では、RとRは同じである。いくつかの実施形態では、RとRは異なる。
いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは4~6員環である。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである。
いくつかの実施形態では、Xは
Figure 2023162279000035
である。いくつかの実施形態では、Xは
Figure 2023162279000036
である。いくつかの実施形態では、Xは
Figure 2023162279000037
である。いくつかの実施形態では、Xは
Figure 2023162279000038
である。いくつかの実施形態では、Xは
Figure 2023162279000039
である。
いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。
いくつかの実施形態では、化合物は以下から選択される:
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-2’,6’-ジアミノヘキサ-2’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(2’,3’,4’,5’,6’-ペンタフルオロベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-トリフルオロメチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-シクロヘキシルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェネチル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1S)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ(admant)-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1R)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル(admantylmethyl))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェネチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-p-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチル(admantyl))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1S)-2-(ピリジン-4-イル)-1-アミノエチル-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(N,N-diMe)-D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノプロパン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-(ビシクロ[2.2.2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-α-ヒスタミン(histimine))-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノブタン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-ヒスタミン))-3-ベンジル)-1,3,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-チアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-チアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-フラン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-フラン;
D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェノキシ)-ベンゼン;
D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ベンゼン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ピリジン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-フェノキシ)-ピリジン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-6-ベンジル)-ピリジン;および
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-ピリミジン。
ペプチド合成
本発明のペプチド化合物は、従来の液相ペプチド合成または固相ペプチド合成などのペプチド合成法を使用して、あるいは自動ペプチド合成装置によるペプチド合成によって調製することができる(Kelley et al., Genetics Engineering Principles and Methods, Setlow, J. K. eds., Plenum Press NY. (1990) Vol. 12, pp.1 to 19; Stewart et al., Solid-Phase Peptide Synthesis (1989) W. H.; Houghten, Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1985) 82: p.5132)。このように作成したペプチドは、通常の方法、例えば、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換カラムクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、逆相カラムクロマトグラフィーおよびHPLCなどのクロマトグラフィー、硫安分画、限外濾過、および免疫吸着によって、収集または精製することができる。
固相ペプチド合成では、ペプチドは通常、アミノ酸鎖のカルボニル基側(C末端)からアミノ基側(N末端)に向かって合成される。ある実施形態では、アミノ(N)-保護アミノ酸を、典型的にはエステルまたはアミド結合を介して、および任意選択で連結基を介して、アミノ酸のカルボキシル基によって固体支持体材料に共有結合させる。アミノ基を脱保護し、カップリング試薬を使用して第2のアミノ(N)-保護アミノ酸のカルボニル基と反応(すなわち、「カップリング」)させ、固体支持体に結合したジペプチドを生成する。これらのステップ(すなわち、脱保護、カップリング)を繰り返して、所望のペプチド鎖を形成することができる。所望のペプチド鎖が完成したら、ペプチドを固体支持体から切断することができる。
ある実施形態では、アミノ酸残基のアミノ基に使用される保護基には、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)およびt-ブチルオキシカルボニル(Boc)が含まれる。Fmoc基は塩基によりアミノ末端から除去され、一方Boc基は酸により除去される。別の実施形態では、アミノ保護基は、ホルミル;アクリリル(Acr);ベンゾイル(Bz);アセチル(Ac);トリフルオロアセチル;アラルキルオキシカルボニルタイプの置換または非置換基、例えば、ベンジルオキシカルボニル(Z)、p-クロロベンジルオキシカルボニル、p-ブロモベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、2(p-ビフェニリル)イソプロピルオキシカルボニル、2-(3,5-ジメトキシフェニル)イソプロピルオキシカルボニル、p-フェニルアゾベンジルオキシカルボニル、トリフェニルホスホノエチルオキシカルボニル、または9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)など;アルキルオキシカルボニルタイプの置換または非置換基、例えば、tert-ブチルオキシカルボニル(Boc)、tert-アミルオキシカルボニル、ジイソプロピルメチルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2メチルスルホニルエチルオキシカルボニル、または2,2,2-トリクロロエチルオキシカルボニル基など;シクロアルキルオキシカルボニルタイプの基、例えば、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、またはイソボルニルオキシカルボニル基など;およびヘテロ原子を含む基、例えば、ベンゼンスルホニル、p-トルエンスルホニル、メシチレンスルホニル、メトキシトリメチルフェニルスルホニル、2-ニトロベンゼンスルホニル、2-ニトロベンゼンスルフェニル、4-ニトロベンゼンスルホニル、または4-ニトロベンゼンスルフェニル基などでもよい。
多くのアミノ酸は、その側鎖に反応性官能基を有する。ある実施形態では、そのような官能基は、入ってくるアミノ酸とその官能基が反応するのを防ぐために保護される。これらの官能基と共に使用される保護基は、ペプチド合成の条件に対して安定でなければならないが、固体支持体からのペプチドの切断の前、後、または同時に除去することができる。
ある実施形態では、固相ペプチド合成法で使用される固体支持体材料は、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、またはポリエチレングリコールなどのゲルタイプの支持体である。あるいは、細孔ガラス、セルロース繊維、またはポリスチレンなどの材料をそれらの表面で官能化して、ペプチド合成のための固体支持体を提供することができる。
本明細書に記載される固相ペプチド合成において使用され得るカップリング試薬は、典型的にはカルボジイミド試薬である。カルボジイミド試薬の例には、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDC)、N-シクロヘキシル-N’-イソプロピルカルボジイミド(CIC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N-tert-ブチル-N’-メチルカルボジイミド(BMC)、N-tert-ブチル-N’-エチルカルボジイミド(BEC)、ビス[[4-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソリル)]-メチル]カルボジイミド(BDDC)、およびN,N-ジシクロペンチルカルボジイミドが含まれるが、それらに限定されない。DCCは好ましいカップリング試薬である。
ある例示的な実施形態では、線状化合物1は、スキーム1に示す固相合成に従い、収束様式で合成される。
以下のスキームでの参照のため、
Figure 2023162279000040

Figure 2023162279000041
を示し、
Figure 2023162279000042
は、固体支持体および任意選択で連結基を表す。
Figure 2023162279000043
たとえば、次に示す化合物は、スキーム2に示すような方法で合成することができる。
Figure 2023162279000044
以下のスキームでの参照のために、
Figure 2023162279000045

Figure 2023162279000046
を示し、
Figure 2023162279000047
は、固体支持体および任意選択で連結基を表す。
Figure 2023162279000048
本発明の化合物(1)は、従来の液相ペプチド合成経路に従って合成することもでき、例えば、スキーム3に従って合成することができる。
Figure 2023162279000049
例えば、次に示す化合物は、スキーム4に示されているような方法で合成することができる。
Figure 2023162279000050
定義
本明細書に記載されるペプチド化合物を規定するために使用される命名法は、N末端のアミノ基が左に現れ、C末端のカルボキシル基が右に現れる、当技術分野で典型的に使用されるものである。
本明細書で使用される場合、「アミノ酸」という用語は、天然に存在するアミノ酸および非天然アミノ酸の両方を含む。「アミノ酸」という用語には、特に明記しない限り、単離されたアミノ酸分子(すなわち、アミノ結合水素とカルボニル炭素結合ヒドロキシルの両方を含む分子)と、アミノ酸の残基(すなわち、アミノ結合水素またはカルボニル炭素結合ヒドロキシルの一方または両方が除去されている)の両方が含まれる。アミノ基は、アルファ(α)アミノ基、ベータ(β)アミノ基などであってよい。例えば、「アミノ酸アラニン」という用語は、単離されたアラニンH-Ala-OH、またはアラニン残基H-Ala-、-Ala-OH、または-Ala-のいずれかを指すことができる。特に明記しない限り、本明細書に記載の化合物に見られるすべてのアミノ酸は、DまたはL配置のいずれかであり得る。D配置のアミノ酸は、「D」がアミノ酸の略語の前にくるように書くことができる。たとえば、「D-Arg」はD配置のアルギニンを表す。「アミノ酸」という用語にはその塩が含まれ、薬学的に許容される塩などが含まれる。アミノ酸は保護されていても保護されていなくてもよい。保護基は、アミノ基(たとえば、α-アミノ基)、主鎖カルボキシル基、または側鎖の任意の官能基に結合させてよい。例として、α-アミノ基においてベンジルオキシカルボニル基(Z)により保護されたフェニルアラニンは、Z-Phe-OHとして表される。
N末端アミノ酸を除いて、本開示におけるアミノ酸のすべての略語(例えば、Phe)は、-NH-C(R)(R’)-CO-の構造を表し、ここでRおよびR’はそれぞれ、独立して、水素またはアミノ酸の側鎖である(例えば、Pheの場合、R=ベンジル、およびR’=H)。したがって、フェニルアラニンはH-Phe-OHである。これらアミノ酸またはペプチド(例えば、Lys-Val-Leu-OH)の「OH」という表記は、C末端が遊離酸であることを示す。例えば、Phe-D-Arg-Phe-Lys-NHにおける「NH」の表示は、保護されたペプチドフラグメントのC末端がアミド化されていることを示す。さらに、特定のRおよびR’は、別々に、または環構造として組み合わせて、液相合成中に保護を必要とする官能基を含むことができる。
アミノ酸が異性体型を有する場合、例えばD-ArgなどのようにD型として明示的に示されていない限り、それは示されているアミノ酸のL型である。特に、多くのアミノ酸残基はD型とL型の両方で市販されている。例えば、D-Argは市販のD-アミノ酸である。
アミノ酸残基の略語と併せて使用される大文字の「D」は、アミノ酸残基のD型を指す。
本明細書で使用される場合、「ペプチド」という用語は、少なくとも1つのアミド結合(すなわち、ペプチド断片のアミノ酸から選択される1つのアミノ酸のアミノ基と別のアミノ酸のカルボキシル基との間の結合)によって共有結合した2つ以上のアミノ酸を指す。「ペプチド」という用語にはその塩が含まれ、薬学的に許容される塩などが含まれる。
「DMT」という用語は、2,6-ジ(メチル)チロシン(例えば、2,6-ジメチル-L-チロシン;CAS 123715-02-6)を指す。
「Nva」という用語は、ノルバリン、a/k/a 2-アミノペンタン酸(CAS 6600-40-4)を指す。ノルバリンには2つの鏡像異性体があり、それらはD-およびL-ノルバリンと称される。さらに、例えば、「δ-(置換基)-Nva」または「5-(置換基)-Nva」という名前は、指定された置換基がノルバリンのδ-または5-炭素上の水素原子に置き換わったノルバリンを指す。同様の方法で命名される他の置換パターンも可能である。
「Agb」という用語は、Argの同族体(またはホモログ)である2-アミノ-4-グアニジノ-酪酸(例えば、2-アミノ-4-グアニジノ-D-酪酸)を指す。
冠詞「a」および「an」は、本明細書では、冠詞の文法上の対象の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。例として、「1つの要素」は、1つの要素または2つ以上の要素を意味する。
本発明はまた、本発明の化合物の塩も提供する。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ナフタレン-2-スルホン酸、およびその他の酸を含む無機または有機酸に由来する塩が含まれる。薬学的に許容される塩形態は、塩を含む分子の比が1:1ではない形態を含むことができる。例えば、塩は、化合物分子あたり2つの塩酸分子などのように、塩基分子あたり2つ以上の無機または有機酸分子を含むことができる。別の例として、塩は、酒石酸分子あたり2分子の化合物などのように、塩基分子あたり1つ未満の無機または有機酸分子を含むこともできる。
本明細書で使用される「担体」および「薬学的に許容される担体」という用語は、それと共に化合物が投与されまたは投与のために処方される希釈剤、アジュバント、賦形剤、またはビヒクルを指す。そのような薬学的に許容される担体の非限定的な例には、水、生理食塩水、および油などの液体;ならびにアカシアガム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、尿素などの固体が含まれる。さらに、補助剤、安定剤、増粘剤、潤滑剤、香味剤、および着色剤を使用してもよい。適切な医薬担体の他の例は、E.W. Martinによる Remington’s Pharmaceutical Sciencesに記載されており、それは参照により全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用する場合、「阻害する」または「阻害」は、対照と比較して、客観的に測定可能な量または程度だけ低減することを意味する。一実施形態では、阻害するまたは阻害は、対照と比較して、少なくとも統計的に有意な量だけ低減することを意味する。一実施形態では、阻害するまたは阻害は、対照と比較して、少なくとも5パーセント低減することを意味する。様々な個々の実施形態において、阻害するまたは阻害は、対照と比較して、少なくとも10、15、20、25、30、33、40、50、60、67、70、75、80、90、95、または99パーセント低減することを意味する。
本明細書で使用する場合、「処置(treating)」および「処置する(treat)」という用語は、以下をもたらす介入を行うことを指す:(a)状態または疾患を発症するリスクがあるかまたはその状態または疾患を有する素因がある可能性があるがまだその状態または疾患を有すると診断されていない対象において、状態または疾患の発生を防ぐ;(b)状態または疾患を阻害する、例えば、その発症または進行を遅延または停止させる;あるいは(c)状態または疾患を緩和または改善する、例えば、状態または疾患の退行を引き起こす。一実施形態では、「処置」および「処置する」という用語は、以下をもたらす介入を行うことを指す:(a)状態または疾患を阻害する、例えば、その発症を遅延または停止させる;あるいは(b)状態または疾患を緩和または改善する、例えば、状態または疾患の退行を引き起こす。
本明細書で使用される場合、「対象」は、生きている動物を指す。様々な実施形態において、対象は哺乳動物である。様々な実施形態において、対象は、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウマ、ウシ、または非ヒト霊長類を含むがこれらに限定されない非ヒト哺乳動物である。ある実施形態では、対象はヒトである。
本明細書で使用される場合、「投与」は、その通常の意味を有し、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直接注射、粘膜、吸入、経口、および局所を含むがこれらに限定されない任意の適切な投与経路による投与を包む。
本明細書中で使用される語句「有効量」は、所望の生物学的効果を達成するのに十分な任意の量を指す。「治療有効量」は、例えば虚血再灌流障害を処置するために、所望の治療効果を達成するのに十分な量である。
本発明の化合物およびその塩は、他の治療薬と組み合わせてもよい。本発明の化合物と他の治療薬は、同時にまたは順次に投与され得る。他の治療薬が同時に投与される場合、それらは同じまたは別個の製剤で投与することができるが、それらは実質的に同時に投与される。他の治療薬と本発明の化合物の投与が時間的に分離されている場合、他の治療薬は、互いにおよび本発明の化合物と順次に投与される。これら化合物の投与間の時間の分離は、ほんの数分である場合もあれば、それより長い場合もある。
医薬組成物、投与経路、および投薬
ある実施形態では、本発明は、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。ある実施形態では、医薬組成物は、複数の本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを含む。
ある実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物以外の少なくとも1つの追加の医薬活性物質をさらに含む。少なくとも1つの追加の医薬活性物質は、虚血再灌流障害の処置に有用な薬剤であってよい。
本発明の医薬組成物は、本発明の1つまたは複数の化合物を、薬学的に許容される担体、および任意選択で1つまたは複数の追加の医薬活性物質と組み合わせることにより調製できる。
上述したように、「有効量」は、所望の生物学的効果を達成するのに十分な任意の量を指す。本明細書で提供される教示と組み合わせて、さまざまな活性化合物の中から選択し、効力、相対的バイオアベイラビリティ、患者の体重、有害な副作用の重症度および投与方法などの因子に重み付けすることにより、実質的な望ましくない毒性を引き起こさないがなお特定の対象を処置するのに効果的である有効な予防または治療処置レジメンを計画することができる。特定の適用のための有効量は、処置される疾患または状態、投与される本発明の特定化合物、対象のサイズ、または疾患または状態の重症度などの因子に応じて変化し得る。当業者は、過度の実験を必要とすることなく、本発明の特定化合物および/または他の治療薬の有効量を経験的に決定することができる。最大用量、すなわち、医学的判断による安全な最高用量を使用してもよい。化合物の適切な全身レベルを達成するために、1日あたり複数回の投与が企図される場合がある。適切な全身レベルは、たとえば、患者の薬物のピークまたは持続血漿レベルの測定によって決定できる。「用量(dose)」および「投薬量(dosage)」は、本明細書では互換的に使用される。
ある実施形態では、化合物の静脈内投与は、典型的には、0.1mg/kg/日~20mg/kg/日であり得る。一実施形態では、化合物の静脈内投与は、典型的には、0.1mg/kg/日~2mg/kg/日であり得る。一実施形態では、化合物の静脈内投与は、典型的には、0.5mg/kg/日~5mg/kg/日であり得る。一実施形態では、化合物の静脈内投与は、典型的には1mg/kg/日~20mg/kg/日であり得る。一実施形態では、化合物の静脈内投与は、典型的には1mg/kg/日~10mg/kg/日であり得る。
一般に、化合物の一日の経口用量は、ヒト対象の場合、約0.01mg/kg/日~1000mg/kg/日である。1日1回または複数回の投与で、0.5~50mg/kgの範囲の経口用量によって治療結果が得られると予想される。投薬量は、投与方法に応じて、局所または全身の所望の薬物レベルを達成するために適切に調整することができる。例えば、静脈内投与は、1日あたり1桁~数桁低い用量になると予想される。そのような用量で対象における応答が不十分である場合は、患者の耐容性が許す程度まで、より高い用量(あるいは異なるより局所的な送達経路による有効なより高い用量)を使用することができる。化合物の適切な全身レベルを達成するために、1日あたり複数回の投与が企図される。
本明細書に記載される任意の化合物について、治療有効量は、最初に動物モデルから決定することができる。治療有効用量は、ヒトで試験した化合物のヒトデータ、および他の関連活性物質などの同様の薬理活性を示すことが知られている化合物のヒトデータから決定することもできる。非経口投与にはより高い用量が必要な場合がある。適用される用量は、投与される化合物の相対的バイオアベイラビリティおよび効力に基づいて調整することができる。上記の方法および当技術分野で周知の他の方法に基づき最大効力を達成するように用量を調整することは、十分に当業者の能力の範囲内である。
本発明の製剤は、薬学的に許容される溶液で投与することができ、それは通常、薬学的に許容される濃度の塩、緩衝剤、保存剤、適合性のある担体、アジュバント、および任意選択で他の治療成分を含むことができる。
治療で使用するために、有効量の化合物を、所望の表面に化合物を送達する任意の様式で対象に投与することができる。医薬組成物の投与は、当業者に知られている任意の手段によって達成することができる。投与経路には、静脈内、筋肉内、腹腔内、膀胱内(膀胱)、経口、皮下、直接注射(例えば、腫瘍または膿瘍内)、粘膜(例えば、局所から眼に)、吸入、および局所が含まれるがそれらに限定されない。
静脈内および他の非経口投与経路の場合、本発明の化合物は、凍結乾燥調製物として、リポソーム挿入または封入活性化合物の凍結乾燥調製物として、水性懸濁液中の脂質複合体として、または塩複合体として製剤化することができる。凍結乾燥製剤は一般的に、投与の直前に、適切な水溶液(例えば、滅菌水または生理食塩水)中に再構成される。
経口投与の場合、化合物は、活性化合物を当技術分野でよく知られている薬学的に許容される担体と組み合わせることによって容易に製剤化することができる。そのような担体は、処置対象による経口摂取のために、本発明の化合物を、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などとして製剤化することを可能にする。経口使用のための医薬調製物は、固体賦形剤として得ることができ、任意選択で、必要に応じて適切な助剤を添加した後、得られた混合物を粉砕し、顆粒の混合物を加工して、錠剤または糖衣錠コアを得る。適切な賦形剤は、特に、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールなどの糖;例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース調製物、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)などの、充填剤である。必要に応じて、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの、崩壊剤を添加してもよい。任意選択で、経口製剤は、生理食塩水またはバッファー(例えば、内部酸性状態を中和するためのEDTA)中に製剤化してよく、あるいは担体なしで投与してもよい。
上記の1つまたは複数の成分の経口剤形も具体的に企図されている。1つまたは複数の成分は、誘導体の経口送達が効果的であるように化学的に修飾してもよい。一般に、企図される化学修飾は、成分分子自体への少なくとも1つの部分の結合であり、ここで、前記部分は、(a)酸加水分解の阻害;および(b)胃または腸から血流への取込みを可能にする。また、1つまたは複数の構成要素の全体的な安定性の増大、および体内の循環時間の延長も望ましい。そのような部分の例には、ポリエチレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびポリプロリンが含まれる。Abuchowski and Davis, “Soluble Polymer-Enzyme Adducts”, In: Enzymes as Drugs, Hocenberg and Roberts, eds., Wiley-Interscience, New York, N.Y., pp. 367-383 (1981); Newmark et al., J Appl Biochem 4:185-9 (1982)。使用できる他のポリマーは、ポリ-1,3-ジオキソランおよびポリ-1,3,6-チオキソカンである。医薬用途には、上記のように、ポリエチレングリコール部分が適している。
成分(または誘導体)に関して、放出場所は、胃、小腸(十二指腸、空腸、もしくは回腸)、または大腸であり得る。当業者は、胃では溶解しないが、十二指腸または腸の他の場所で物質を放出する利用可能な製剤を有する。好ましくは、放出は、本発明の化合物(または誘導体)の保護によるか、または腸内などの胃環境を越えての生物活性物質の放出によるかのいずれかによって、胃環境の有害な影響を回避する。
完全な胃耐性を確保するには、少なくともpH5.0まで不浸透性のコーティングが不可欠である。腸溶性コーティングとして使用されるより一般的な不活性成分の例は、セルロースアセタートトリメリタート(CAT)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート(HPMCP)、HPMCP 50、HPMCP 55、ポリビニルアセタートフタラート(PVAP)、オイドラギット(Eudragit)L30D、アクアテリック(Aquateric)、セルロースアセタートフタラート(CAP)、オイドラギットL、オイドラギットS、シェラックである。これらのコーティングは混合フィルムとして使用できる。
コーティングまたはコーティングの混合物は、胃からの保護が意図されていない錠剤にも使用できる。これには、糖衣、または錠剤を飲み込みやすくするコーティングを含めることができる。カプセルは、乾燥治療薬(例えば、粉末)の送達のためにハードシェル(ゼラチンなど)で構成されていてよく;液体形態には、ソフトゼラチンシェルを使用してよい。カシェ剤のシェル材料は、厚いデンプンまたは他の食用紙であってよい。丸剤、ロゼンジ、成形錠剤または湿製錠剤(tablet triturate)には、湿式塊化法(moist massing technique)を使用できる。
治療薬は、粒子サイズが約1mmの顆粒またはペレットの形態の微細な多粒子として製剤に含めることができる。カプセル投与のための材料の剤形は、粉末として、軽く圧縮されたプラグとして、または錠剤としてでもよい。治療薬は圧縮によって調製することができる。
着色剤および香味剤はすべて含めることができる。例えば、本発明の化合物(または誘導体)を、(リポソームまたはミクロスフェア封入などにより)製剤化し、次いで着色剤および香味剤を含有する冷蔵飲料などの食用製品内にさらに含めてもよい。
不活性物質で治療薬を希釈しまたはその体積を増加させることができる。これらの希釈剤には、炭水化物、特にマンニトール、α-ラクトース、無水ラクトース、セルロース、スクロース、修飾デキストランおよびデンプンが含まれ得る。特定の無機塩も充填剤として使用することができ、それら無機塩には、三リン酸カルシウム、炭酸マグネシウムおよび塩化ナトリウムなどが含まれる。いくつかの市販の希釈剤は、Fast-Flo、Emdex、STA-Rx 1500、Emcompress、およびAvicellである。
崩壊剤は、固形剤形に治療剤を製剤化する際に含めることができる。崩壊剤として使用される材料にはデンプンが含まれるが、これに限定されず、そのようなデンプンには、デンプンベースの市販の崩壊剤であるエキスプロタブ(Explotab)が含まれる。デンプングリコール酸ナトリウム、アンバーライト(Amber11te)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ウルトラミロペクチン、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、オレンジピール、酸性カルボキシメチルセルロース、天然スポンジ、およびベントナイトはすべて使用できる。崩壊剤の別の形態は、不溶性カチオン交換樹脂である。粉末ガムは、崩壊剤としても結合剤としても使用することができ、これらには、寒天、カラヤまたはトラガカントなどの、粉末ガムが含まれ得る。アルギン酸およびそのナトリウム塩も崩壊剤として有用である。
結合剤は、治療薬を一緒に保持して硬い錠剤を形成するために使用することができ、結合剤には、アカシア、トラガカント、デンプンおよびゼラチンなどの天然産物由来の材料が含まれる。その他には、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、およびカルボキシメチルセルロース(CMC)が含まれる。ポリビニルピロリドン(PVP)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は両方、治療薬を造粒するためにアルコール溶液で使用することができる。
抗摩擦剤は、製剤プロセス中の粘着を防止するために、治療薬の製剤に含めることができる。潤滑剤は、治療薬とダイ壁との間の相として使用することができ、これらには、ステアリン酸(そのマグネシウム塩およびカルシウム塩も含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、流動パラフィン、植物油およびワックスが含まれ得るが、これらに限定されない。ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、様々な分子量のポリエチレングリコール、Carbowax 4000および6000などの、可溶性潤滑剤も使用できる。
製剤化中の薬物の流動特性を改善し、また圧縮中の再配列を助ける流動促進剤(glidant)を添加することができる。流動促進剤には、デンプン、タルク、焼成シリカおよび水和シリコアルミナートが含まれ得る。
治療薬の水性環境への溶解を助けるために、界面活性剤を湿潤剤として添加してもよい。界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホスクシナートおよびジオクチルソジウムスルホナートなどの陰イオン性界面活性剤が含まれ得る。陽イオン性界面活性剤も使用でき、それには、塩化ベンザルコニウムおよび塩化ベンゼトニウムが含まれ得る。界面活性剤として製剤に含めることができる潜在的な非イオン性界面活性剤には、ラウロマクロゴール400、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、50および60、モノステアリン酸グリセロール、ポリソルベート40、60、65および80、ショ糖脂肪酸エステル、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースが含まれる。これらの界面活性剤は、本発明の化合物または誘導体の製剤中に、単独で、または異なる比率の混合物として存在することができる。
経口で使用できる医薬製剤には、ゼラチンで作られたプッシュ・フィット(push-fit)カプセル、ならびにゼラチンと可塑剤(例えば、グリセロールまたはソルビトールなど)とから作られたソフトシールドカプセルが含まれる。プッシュ・フィットカプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、ならびに任意選択で安定剤と混合した有効成分を含むことができる。ソフトカプセルでは、活性化合物を、脂肪油、流動パラフィン、または液体ポリエチレングリコールなどの適切な液体に溶解または懸濁させてよい。さらに、安定剤を添加してもよい。経口投与用に処方されたミクロスフェアも使用できる。そのようなミクロスフェアは、当技術分野で十分に定義されている。経口投与用のすべての製剤は、そのような投与に適した用量でなければならない。
口腔投与のために、組成物は、従来の方法で製剤化された錠剤またはロゼンジの形態をとることができる。
局所投与のために、化合物は、当技術分野でよく知られているように、溶液、ゲル、軟膏、クリーム、懸濁液などとして製剤化することができる。全身性製剤には、注射、例えば、皮下、静脈内、筋肉内、髄腔内または腹腔内注射による投与用に設計されたもの、ならびに経皮、経粘膜経口または肺投与用に設計されたものが含まれる。
吸入による投与のために、本発明に従って使用するための化合物は、適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切なガスを使用して、加圧パックまたはネブライザーからのエアゾールスプレー提示の形で都合よく送達することができる。加圧エアロゾルの場合、投薬単位は、計量された量を送達するためのバルブを設けることによって決定することができる。吸入器または注入器(insufflator)で使用するための例えばゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、化合物とラクトースまたはデンプンなどの適切な粉末基剤との粉末混合物を含めて作成することができる。
本明細書では、本明細書に記載の化合物(またはその塩)の肺送達も企図される。化合物は吸入中に哺乳動物の肺に送達され、肺上皮内層を横切って血流に移動する。吸入分子に関する他の報告として、Adjei et al., Pharm Res 7:565-569 (1990); Adjei et al., Int J Pharmaceutics 63:135-144 (1990)(酢酸リュープロリド); Braquet et al., J Cardiovasc Pharmacol 13(suppl. 5):143-146 (1989) (エンドセリン-1); Hubbard et al., Annal Int Med 3:206-212 (1989)(α1-アンチトリプシン); Smith et al., 1989, J Clin Invest 84:1145-1146(a-1-プロテイナーゼ); Oswein et al., 1990, "Aerosolization of Proteins", Proceedings of Symposium on Respiratory Drug Delivery II, Keystone, Colorado, March, (組換えヒト成長ホルモン); Debs et al., 1988, J Immunol 140:3482-3488(インターフェロン-γおよび腫瘍壊死因子α)、および、Platzらの米国特許第5,284,656号(顆粒球コロニー刺激因子;参照により組み込まれる)が挙げられる。全身作用のための薬物の肺送達の方法および組成物は、1995年9月19日に発行されたWongらの米国特許第5,451,569号(参照により取り込まれる)に記載されている。
ネブライザー、定量吸入器、および粉末吸入器を含むがこれらに限定されない、治療薬の肺送達用に設計された広範な機械装置が本発明の実施での使用に企図されており、これらのすべてが当業者によく知られている。
本発明の実施に適した市販のデバイスのいくつかの具体例は、米国ミズーリ州セントルイス所在のMallinckrodt,Inc.製造のUltraventネブライザー;米国コロラド州エングルウッド所在のMarquest Medical Products製造のAcorn IIネブライザー;米国ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク所在のGlaxo Inc.製造のVentolin定量吸入器;および、米国マサチューセッツ州ベッドフォード所在のFisons Corp.製造のSpinhaler粉末吸入器である。
このようなデバイスはすべて、本発明の化合物の投薬に適した製剤の使用を必要とする。典型的には、各製剤は、使用されるデバイスのタイプに特異的であり、治療に有用な通常の希釈剤、アジュバント、および/または担体に加えて、適切な噴射剤物質の使用を含んでいてよい。また、リポソーム、マイクロカプセルまたはミクロスフェア、包接複合体、または他のタイプの担体の使用も企図されている。化学修飾された本発明の化合物もまた、化学修飾のタイプまたは使用されるデバイスのタイプに応じて、さまざまな製剤に調製することができる。
ジェット式または超音波式のネブライザーでの使用に適した製剤は、典型的には、溶液1mLあたり約0.1~25mgの生物学的に活性な本発明の化合物の濃度で水に溶解した本発明の化合物(または誘導体)を含む。製剤はまた、緩衝剤および単糖も含んでいてよい(例えば阻害剤安定化および浸透圧の調節のため)。ネブライザー製剤はまた、エアロゾルを形成する際に溶液の噴霧化により生じる本発明の化合物の表面誘発凝集を低減または防止するために、界面活性剤も含んでいてよい。
定量吸入デバイスで使用する製剤は、一般に、界面活性剤の助けを借りて噴射剤に懸濁された本発明の化合物(または誘導体)を含む微細化粉末を含む。噴射剤は、クロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、もしくは、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノール、および1,1,1,2-テトラフルオロエタン、またはそれらの組合せを含む炭化水素など、この目的に用いられる任意の従来の材料であってよい。適切な界面活性剤には、ソルビタントリオレアートおよび大豆レシチンが含まれる。オレイン酸もまた、界面活性剤として有用である。
粉末吸入器から投薬するための製剤は、本発明の化合物(または誘導体)を含む微細化乾燥粉末を含み、ラクトース、ソルビトール、スクロース、またはマンニトールなどの増量剤を、例えば製剤の50~90質量%など、デバイスからの粉末の分散を促進する量で含んでいてよい。本発明の化合物(または誘導体)は、有利には、肺深部への最も効果的な送達のために、10マイクロメートル(μm)未満、最も好ましくは0.5~5μmの平均粒径を有する微粒子形態に調製される。
本発明の医薬組成物の経鼻送達も企図される。経鼻送達は、肺に薬品を堆積させる必要なしに、治療薬品の鼻への投与直後、本発明の医薬組成物を血流に通過させることを可能にする。経鼻送達用の製剤には、デキストランまたはシクロデキストランを含むものが含まれる。
経鼻投与の場合、有用なデバイスは、定量噴霧器が取り付けられた小さな硬いボトルである。一実施形態では、本発明の医薬組成物の溶液を規定容量のチャンバ内に引き込むことによって定量が送達され、このチャンバは、チャンバ内の液体が圧縮されたときにスプレーを形成することによってエアロゾル製剤をエアロゾル化するように寸法設定された開口部を有する。チャンバは、本発明の医薬組成物を投与するために圧縮される。ある実施形態では、チャンバはピストン構成である。このようなデバイスは市販されている。
あるいは、スクイズされたときにスプレーを形成することによってエアロゾル製剤をエアロゾル化するように寸法設定された開口部または開口を備えたプラスチック製のスクイズボトルが用いられる。開口部は、通常、ボトルの上端部に設けられ、この上端部は、エアロゾル製剤の効率的な投与のために、鼻腔に部分的に適合するように一般的に先細になっている。好ましくは、鼻吸入器は、薬物の定量投与のために、計量された量のエアロゾル製剤を供給する。
化合物は、それらを全身送達することが望ましい場合には、例えばボーラス注射または持続注入などの注入による非経口投与用に製剤化することができる。注入用製剤は、例えば、保存剤が添加された、アンプルまたは複数回投与用容器などの単位剤形(unit dosage form)で提供してもよい。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液または乳濁液(エマルジョン)などの形態であってよく、懸濁剤、安定剤および/または分散剤などの製剤化剤(formulatory agents)を含んでいてもよい。
非経口投与用の医薬製剤には、水溶性形態の活性化合物の水溶液が含まれる。さらに、活性化合物の懸濁液は、適切な油性注射用懸濁液として調製してもよい。適切な親油性溶媒またはビヒクルには、ゴマ油などの脂肪油、あるいはオレイン酸エチルまたはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、あるいはリポソームが含まれる。水性注射用懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、またはデキストランなどの、懸濁液の粘性を高める物質も含んでいてよい。任意選択で、懸濁液は、適切な安定剤または化合物の溶解性を高めて高濃縮溶液の調製を可能にする物質も含んでいてよい。
あるいは、活性化合物は、使用前に例えば発熱物質を含まない滅菌水などの適切なビヒクルで再構成するための粉末の形態であってもよい。
化合物はまた、例えばカカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含む、坐剤または停留浣腸などの直腸または膣用組成物に製剤化することもできる。
上記の製剤に加えて、化合物はデポー製剤として製剤化してもよい。このような長時間作用型の製剤は、適切なポリマー性または疎水性材料(例えば、許容される油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいは例えば難溶性塩などの難溶性誘導体として、製剤化することができる。
医薬組成物はまた、適切な固体またはゲル相の担体または賦形剤も含んでいてよい。このような担体または賦形剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、さまざまな糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコールなどのポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
適切な液体または固体の医薬製剤の形態は、例えば、吸入用の水溶液または生理食塩水、マイクロカプセル化形態、渦巻形内包化(encochleated)形態、微細な金粒子上に被覆された形態、リポソームに内包された形態、霧化形態、エアロゾル、皮膚への移植用ペレット、または皮膚を引っ掻くための鋭器上の乾燥形態などである。医薬組成物には、顆粒、粉末、錠剤、コーティング錠、(マイクロ)カプセル、坐剤、シロップ、乳濁液、懸濁液、クリーム、点滴剤、または活性化合物が持続放出される製剤も含まれ、これら製剤において、賦形剤および添加剤、および/または助剤(例えば崩壊剤、結合剤、コーティング剤、膨潤剤、潤滑剤、香味剤、甘味剤または可溶化剤など)が、上述したように慣習的に用いられる。医薬組成物は、さまざまな薬物送達システムでの使用に適している。薬物送達の方法の簡単なレビューについては、参照によって本明細書に組み込まれるLanger R, Science 249:1527-33(1990)を参照されたい。
本発明の化合物および任意選択で他の治療薬は、それ自体(そのまま)で、または薬学的に許容される塩の形態で投与することができる。医薬に用いられる場合、塩は薬学的に許容されるものであるが、薬学的に許容されない塩は、それらの薬学的に許容される塩の調製に都合よく使用することができる。そのような塩には、以下の酸から調製されるものが含まれるが、これらに限定されない:塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、p-トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、マロン酸、コハク酸、ナフタレン-2-スルホン酸、およびベンゼンスルホン酸。また、そのような塩は、カルボン酸基のナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩など、アルカリ金属またはアルカリ土類塩として調製することもできる。
適切な緩衝剤には、酢酸および塩(1~2%w/v);クエン酸および塩(1~3%w/v);ホウ酸および塩(0.5~2.5%w/v);ならびにリン酸および塩(0.8~2%w/v)が含まれる。適切な保存剤には、塩化ベンザルコニウム(0.003~0.03%w/v);クロロブタノール(0.3~0.9%w/v);パラベン(0.01~0.25%w/v)およびチメロサール(0.004~0.02%w/v)が含まれる。
本発明の医薬組成物は、薬学的に許容される担体中に含まれる、有効量の本発明の化合物、および任意選択で他の治療薬を含む。用語「薬学的に許容される担体」は、ヒトまたは他の脊椎動物への投与に適した1つまたは複数の適合性のある固体または液体の充填剤、希釈剤または封入剤を意味する。用語「担体」は、適用を容易にするために活性成分と併用される天然または合成の有機または無機成分を意味する。医薬組成物の成分はまた、本発明の化合物と、ならびに互いに、実質的に所望の薬剤効率を損なうような相互作用がない態様で混合可能である。
特に本発明の化合物を含むがそれに限定されない治療薬を、粒子で提供してもよい。本明細書で用いられる粒子は、ナノ粒子またはマイクロ粒子(または、場合によっては、より大きい粒子)を意味し、それら粒子は、その全部または一部が本明細書に記載の本発明の化合物または他の治療薬で構成されていてよい。粒子は、コーティングによって取り囲まれたコア内に治療薬を含むことができ、そのようなコーティングには腸溶性コーティングが含まれるがそれに限定されない。治療薬は粒子全体に分散されていてもよい。治療薬はまた、粒子に吸着されていてもよい。粒子は、ゼロ次放出、一次放出、二次放出、遅延放出、持続放出、即時放出、およびそれらの任意の組合せなどを含む、任意の次数の放出速度を示してよい。粒子は、治療薬に加えて、薬学および医学の分野で日常的に使用される材料のいずれも含んでいてよく、そのような材料には、浸食性(erodible)、非浸食性、生分解性、または非生分解性の材料またはそれらの組合せが含まれるがそれらに限定されない。粒子は、本発明の化合物を溶液または半固体状態で含むマイクロカプセルであってもよい。粒子は、実質的に任意の形状であってよい。
非生分解性および生分解性ポリマー材料の両方を、治療薬の送達のための粒子の製造に使用することができる。このようなポリマーは、天然ポリマーであっても合成ポリマーであってもよい。ポリマーは、望ましい放出期間に基づいて選択される。特に興味深い生体接着性ポリマーには、Sawhney H S et al. (1993) Macromolecules 26:581-7に記載される生体内分解性のハイドロゲルが含まれ、その教示は本明細書に組み込まれる。これらには、ポリヒアルロン酸、カゼイン、ゼラチン、グルチン、ポリ無水物、ポリアクリル酸、アルギン酸塩、キトサン、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸ブチル)、ポリ(メタクリル酸イソブチル)、ポリ(メタクリル酸ヘキシル)、ポリ(メタクリル酸イソデシル)、ポリ(メタクリル酸ラウリル)、ポリ(メタクリル酸フェニル)、ポリ(アクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸イソプロピル)、ポリ(アクリル酸イソブチル)、およびポリ(アクリル酸オクタデシル)が含まれる。
治療薬は、制御放出システムに含まれていてもよい。用語「制御放出」は、製剤からの薬物放出の態様およびプロファイルが制御される任意の薬物含有製剤を指すことが意図されている。これは、即時放出製剤および非即時放出製剤を指し、非即時放出製剤には、徐放性製剤および遅延放出製剤が含まれるがこれらに限定されない。用語「徐放性」(「持続放出」とも称される)は通常の意味で用いられ、長期間にわたり薬物を徐々に放出し、好ましくは、必ずというわけではないが、長期間にわたり薬物の実質的に一定の血中レベルをもたらす薬物製剤を指す。用語「遅延放出」は通常の意味で用いられ、製剤の投与と製剤からの薬物の放出との間に時間的遅延が存在する薬物製剤を指す。「遅延放出」は、長期間にわたる薬物の徐放を伴っても伴わなくてもよく、したがって「徐放性」であってもなくてもよい。
長期徐放性インプラントの使用は、慢性状態の処置に特に適している場合がある。「長期」放出は、本明細書で用いられる場合、インプラントが、少なくとも7日間、好ましくは30~60日間、治療レベルの活性成分を送達するように構成および配置されることを意味する。長期徐放性インプラントは、当業者に広く知られており、上記の放出システムのいくつかを含む。
本明細書に記載される組成物および方法に対する他の適切な修正および適応は、当業者に既知の情報を考慮して本明細書に含まれる発明の説明から容易に明らになり、本発明またはその任意の実施形態の範囲から逸脱することなく行うことができることが、当業者に理解されるであろう。本発明を詳細に説明したが、それは以下の実施例を参照することによってより明確に理解され、それら実施例は本発明の単なる例示のために含まれ、本発明を限定することを意図していない。
使用方法
本発明は、虚血再灌流障害、または心筋梗塞もしくは心筋梗塞に関連する損傷を処置または予防するのに有用な非天然トリペプチド化合物を提供する。
したがって、ある実施形態では、本発明は、虚血再灌流障害を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法に関する。あるこのような実施形態では、虚血再灌流障害は心虚血再灌流障害である。いくつかの実施形態では、化合物は、経口、局所、全身、静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内に投与される。
他の実施形態において、本発明は、心筋梗塞を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。そのような方法は、梗塞の開始または進行を防ぐことにより、再灌流時の心臓への損傷を防ぐことができる。一部の実施形態では、化合物は、経口、局所、全身、静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内に投与される。
虚血は、組織または臓器への血液供給の低減または減少であり、多くの異なる原因を有する。虚血は、例えば血栓または塞栓などにより引き起こされるなど、局所的である場合や、例えば低い灌流圧によるなど、より広範囲である場合もある。虚血性イベントは、低酸素症(酸素の減少)および/または無酸素症(酸素の欠如)を引き起こす可能性がある。
哺乳動物の組織または臓器における虚血は、酸素欠乏(低酸素症)および/またはグルコース(例えば、基質)欠乏によって引き起こされる多面的な病的状態である。組織または臓器の細胞における酸素および/またはグルコースの欠乏は、エネルギー生成能力の低下または完全な喪失をもたらし、その結果、細胞膜を横切る能動的イオン輸送機能の喪失をもたらす。酸素および/またはグルコースの欠乏は、ミトコンドリア膜透過性遷移を含む、他の細胞膜の病理学的変化にもつながる。さらに、通常はミトコンドリア内に区画化されているアポトーシスタンパク質などの他の分子が、細胞質に漏出し、アポトーシス細胞死を引き起こす可能性がある。深刻な虚血は壊死性細胞死を引き起こす可能性がある。
特定の組織または臓器における虚血または低酸素症は、組織または臓器への血液供給の喪失または深刻な減少によって引き起こされる場合がある。血液供給の喪失または深刻な減少は、例えば、血栓塞栓性脳卒中、冠状動脈硬化症、または末梢血管疾患が原因である場合がある。虚血または低酸素症の影響を受ける組織は、典型的には、心筋、骨格筋、平滑筋などの筋肉である。
虚血または低酸素症によって影響を受ける臓器は、虚血または低酸素症になりやすいあらゆる臓器であり得る。限定ではなく例として、心筋虚血または低酸素症は、一般的に、アテローム硬化性または血栓性閉塞によって引き起こされ、それは心臓の動脈および毛細血管の血液供給による心臓組織への酸素送達の減少または喪失につながる。このような心虚血または低酸素症は、それに冒された心筋の痛みおよび壊死を引き起こし、最終的に心不全につながり得る。
再灌流は、血流が減少または遮断されている臓器または組織への血流の回復である。例えば、虚血によって影響を受けた臓器や組織に血流を回復させることができる。血流の回復(再灌流)は、当業者に知られている任意の方法によって行うことができる。例えば、虚血性心臓組織の再灌流は、血管形成術、冠動脈バイパス移植術、または血栓溶解薬の使用により生じさせることができる。
虚血再灌流障害は、虚血期間の後、血液供給が患部に戻るときに引き起こされる細胞または組織の損傷である。虚血中の酸素および栄養素の不足は、循環の回復が組織への損傷をもたらす状態を作り出す。限定ではなく例として、心筋の再灌流障害には、再灌流誘発不整脈(reperfusion-induced arrhythmia)、心筋スタニング、緩慢な冠血流で現れる微小血管閉塞、および致死的な心筋再灌流障害(すなわち、指標虚血イベントの終了時に生存可能であった心筋細胞の再灌流誘発死)が含まれる。研究により、致死的な心筋再灌流障害が最終的な心筋梗塞サイズの約50%を占めることが示唆されている。
ある実施形態では、ペプチドは、経口的、静脈内、または非経口的に投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。
本発明の非天然トリペプチド化合物、またはその薬学的に許容される塩(例えば、酢酸塩、酒石酸塩、またはトリフルオロ酢酸塩など)は、疾患の症状を治すまたは少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、虚血性障害の疑いがあるまたはすでに虚血性障害を患っている対象に投与することができ、そのような疾患の症状には、その合併症およびその疾患の発症における中間的な病理学的表現型も含まれる。虚血性障害を患っている対象は、当技術分野で知られている診断アッセイまたは予後アッセイのいずれかまたは組合せによって特定することができる。限定ではなく例として、いくつかの実施形態では、虚血性障害は、心虚血、脳虚血(brain ischemia)、腎虚血、中枢虚血(cerebral ischemia)、腸虚血、肝虚血、または心筋梗塞に関連する。
限定ではなく例として、心虚血の典型的な症状には、狭心症(例えば、胸痛および胸部圧迫感)、息切れ、動悸、脱力、めまい、吐き気、発汗、急速な鼓動、および疲労が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる心虚血と診断された対象の処置は、心虚血の以下の症状の1つまたは複数を改善または取り除く:狭心症(例えば、胸痛および胸部圧迫感)、息切れ、動悸、脱力、めまい、吐き気、発汗、急速な鼓動(または頻拍)、および疲労。
限定ではなく例として、腎虚血の典型的な症状には、尿毒症(すなわち、例えば尿素などのタンパク質副産物の高い血中濃度)、肺への体液の突然の蓄積に起因する呼吸困難の急性症状(努力呼吸または肩息)、高血圧、腎臓の近くで感じられる痛み、脱力、高血圧、吐き気、脚の痛みの履歴、脚への循環障害を反映するストライド、さらに、首(例えば、頸動脈の血管雑音)、腹部(腎動脈の狭窄を反映している可能性がある)、および鼠径部(大腿動脈の血管雑音)で検出され得る動脈内の血液の乱流に起因する血管雑音(聴診器で聞かれる音または雑音)が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる腎虚血と診断された対象の処置は、腎虚血の以下の症状の1つまたは複数を改善または取り除く:尿毒症(すなわち、例えば尿素などのタンパク質副産物の高い血中濃度)、肺への体液の突然の蓄積に起因する呼吸困難の急性症状(努力呼吸または肩息)、高血圧、腎臓の近くで感じられる痛み、脱力、高血圧、吐き気、下肢の痛みの履歴、脚への循環障害を反映するストライド、さらに、首(例えば、頸動脈の血管雑音)、腹部(腎動脈の狭窄を反映している可能性がある)、および鼠径部(大腿動脈の血管雑音)で検出され得る動脈内の血液の乱流に起因する血管雑音(聴診器で聞かれる音または雑音)。
限定ではなく例として、中枢(または脳)虚血の典型的な症状には、片目の失明、片方の腕または脚の脱力、体の片側全体の脱力、めまい、回転性めまい、複視、体の両側の脱力、発話困難、不明瞭な発話、協調性の喪失(loss of cordination)が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる中枢(または脳)虚血と診断された対象の処置は、中枢(または脳)虚血の以下の症状の1つまたは複数を改善または取り除く:片眼の失明、片方の腕または脚の脱力、体の片側全体の脱力、めまい、回転性めまい、複視、体の両側の脱力、発話困難、不明瞭な発話、および協調性の喪失。
別の態様では、本発明は、虚血再灌流障害および/または虚血再灌流障害に対する既存の治療法に関連する副作用を処置する方法に関する。治療適用では、本発明の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩(例えば酢酸塩、酒石酸塩またはトリフルオロ酢酸塩など)を含む組成物または医薬は、疾患の発生中の合併症および中間的な病理学的表現型を含む、疾患の症状を治すまたは少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、虚血再灌流障害の疑いがあるまたはすでに虚血再灌流障害を患っている対象に投与される。虚血再灌流障害を患っている対象は、当技術分野で知られている診断アッセイまたは予後アッセイのいずれかまたは組合せによって特定することができる。いくつかの実施形態では、虚血再灌流障害は、心虚血、脳虚血、腎虚血、中枢虚血、腸虚血、および肝虚血に関連する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、心虚血再灌流障害を処置するのに有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の環状ペプチド化合物は、再灌流時の心臓への損傷を防ぐために、対象の心筋梗塞を処置するのに有用である。いくつかの実施形態では、本発明は、哺乳動物対象に治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与すること、および冠動脈バイパス移植術(CABG)の手順を実施することを含む、冠動脈血行再建術の方法に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物による心筋梗塞の処置は、梗塞サイズを低減し、LVDPを増大させ、そして収縮および弛緩の最大速度(±dP/dt)を増大させる。
さらに他の実施形態では、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を対象に投与することを含む、それを必要とする対象における下肢虚血または重症下肢虚血を処置または予防する方法を提供する。
前述の実施形態のいずれかにおいて、本発明の化合物は、経口、局所、全身、静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内に投与され得る。
予防方法
いくつかの実施形態では、本発明は、虚血性障害を有するリスクのある対象における虚血性障害または虚血性障害の症状の発症を防止または遅延させる方法を提供する。いくつかの実施形態では、本技術は、虚血性障害を有するリスクのある対象における虚血性障害の症状を予防または軽減する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、虚血再灌流障害を有するリスクのある対象における虚血再灌流障害または虚血再灌流障害の症状の発症を防止または遅延させる方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、虚血再灌流障害を有するリスクのある対象における虚血再灌流障害の症状を予防または軽減する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、虚血性障害、虚血再灌流障害、または虚血性障害もしくは虚血再灌流障害の症状は、心虚血、脳虚血、腎虚血、中枢虚血、腸管虚血、および肝虚血に関連する。いくつかの実施形態では、虚血性障害は心筋梗塞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の環状ペプチド化合物は、心虚血再灌流障害の処置または予防に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、心虚血再灌流障害の予防に有用である。
虚血性障害または虚血再灌流障害のリスクのある対象は、例えば、当技術分野で公知の診断アッセイまたは予後アッセイのいずれかまたは組合せによって特定することができる。予防適用において、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば酢酸塩、酒石酸塩、またはトリフルオロ酢酸塩)の医薬組成物または医薬は、疾患の生化学的、組織学的および/または行動的症状、疾患の発生中に現れるその合併症および中間的な病理学的表現型を含む、疾患のリスクを取り除く、低減する、または疾患の発症を遅延させる、あるいは疾患の症状ならびに/または疾患の発生中に現れる合併症および中間的な病理学的表現型を軽減するのに十分な量で、虚血性障害または虚血再灌流障害に罹りやすいかそうでなければリスクのある対象に投与される。予防的ペプチドの投与は、疾患または障害に特徴的な症状が現れる前に行うことができ、その結果、疾患または障害が予防され、その進行が遅延し、または疾患または障害の症状または副作用の重症度が軽減される。
例として、いくつかの実施形態では、対象は、冠動脈疾患(アテローム性動脈硬化症)、血栓、または冠動脈攣縮を有する場合、心虚血のリスクを有する可能性がある。
限定ではなく例として、いくつかの実施形態では、対象は、腎障害(例えば、急性腎障害)および/または腎臓から正常な血流が長期間奪われる手術(例えば、心臓バイパス手術)による障害または合併症を有する場合、腎虚血のリスクを有する可能性がある。
限定ではなく例として、いくつかの実施形態では、対象は、鎌状赤血球貧血症、圧迫血管、心室頻拍、動脈内のプラークの蓄積、血餅、心臓発作の結果としての極度の低血圧、脳卒中、または先天性心欠陥を有する場合、中枢虚血のリスクを有する可能性がある。
治療および/または予防適用のために、本明細書に記載の少なくとも1つの環状ペプチド化合物、またはその薬学的に許容される塩(例えば、酢酸塩、酒石酸塩、またはトリフルオロ酢酸塩など)を含む組成物が、それを必要とする対象に投与される。いくつかの実施形態では、ペプチド組成物は、1日あたり1、2、3、4、または5回投与される。いくつかの実施形態では、ペプチド組成物は、1日あたり5回より多く投与される。さらにまたはあるいは、いくつかの実施形態では、ペプチド組成物は、毎日、隔日、三日おき、四日おき、五日おき、または六日おきに投与される。いくつかの実施形態では、ペプチド組成物は、毎週、隔週、三週間毎、または毎月投与される。いくつかの実施形態では、ペプチド組成物は、1、2、3、4、または5週間の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態では、ペプチドは6週間以上投与される。いくつかの実施形態では、ペプチドは12週間以上投与される。いくつかの実施形態では、ペプチドは1年未満の期間投与される。いくつかの実施形態では、ペプチドは、1年を超える期間投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる処置は、心虚血の以下の症状の1つまたは複数の発症を防止または遅延する:狭心症(例えば、胸痛および胸部圧迫感)、息切れ、動悸、脱力、めまい、吐き気、発汗、急速な鼓動、および疲労。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる処置は、腎虚血の以下の症状の1つまたは複数の発症を防止または遅延する:尿毒症(すなわち、例えば尿素などのタンパク質副産物の高い血中濃度)、肺への体液の突然の蓄積に起因する呼吸困難の急性症状(努力呼吸または肩息)、高血圧、腎臓の近くで感じられる痛み、脱力、高血圧、吐き気、下肢の痛みの履歴、脚への循環障害を反映するストライド、さらに、首(例えば、頸動脈の血管雑音)、腹部(腎動脈の狭窄を反映している可能性がある)、および鼠径部(大腿動脈の血管雑音)で検出され得る動脈内の血液の乱流に起因する血管雑音(聴診器で聞かれる音または雑音)。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の少なくとも1つのペプチドによる処置は、中枢(または脳)虚血の以下の症状の1つ以上の発症を防止または遅延する:片眼の失明、片方の腕または脚の脱力、体の片側全体の脱力、めまい、回転性めまい、複視、体の両側の脱力、発話困難、不明瞭な発話、および協調性の喪失。
ペプチド模倣物の合成の一般的手順
Figure 2023162279000051
1,2,4-オキサジアゾール成分の合成の一般的手順
Figure 2023162279000052
ステップa:N-ヒドロキシイミドアミド9の合成:
EtOH(1.2L)中のニトリル8(1.0mol)の溶液にNHOH(50%水溶液、130g、2.0mol)を添加し、その溶液を加熱して還流し、12時間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をEtOH(350mL)に再溶解し、再び減圧下で濃縮した(この手順を3回繰り返した)。得られた固体をヘキサン(350mL)中で粉砕し、濾過し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、乾燥して、所望の生成物9を白色固体として得た。
ステップb:1,2,4-オキサジアゾール複素環11の環化:
酢酸エチル(2.30L)中の保護されたエナンチオピュアな(鏡像異性的に純粋な)アミノ酸10(0.50mol)およびヒドロキシイミドアミド9(0.55mol、1.1当量)の溶液に、NaHCO(1.5mol、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で20分間撹拌し、プロパンホスホン酸無水物(TP、酢酸エチル中の50%溶液、1.5mol、3.0当量)を添加した後、反応混合物を80℃に加熱して4時間撹拌した(HPLCに基づき、化合物10の約60%の変換率)。次に、化合物9(0.55モル、1.1当量)を添加し、反応混合物を80℃でさらに20時間撹拌した(約10%の化合物10が残った)。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(2.0L)を添加し、酢酸エチル(3X1.0L)で抽出し、合わせた有機相をブライン(1L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。濾過および濃縮して粗残留物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製して化合物11を得た。
ステップc:最終的な1,2,4-オキサジアゾールを生成するための脱保護:
ACN(0.4mol)中の化合物11の溶液にTEA(1.0mol)を添加した。混合物を機械的攪拌機により20~25℃で15時間攪拌し続けた。反応混合物を水道水およびMTBEで希釈した。分離した水相をMTBEで1回抽出した。両方のMTBE相を組み合わせ、NHClおよびNHClで洗浄した。次に、無水NaSOを添加し、溶液を少なくとも2時間撹拌した後、ろ過し、MTBEで洗浄して5を得た。
参考文献:
a) Moussebois, Claude; Heremans, Joseph F.; Merenyi, Robert; Rennerts, Walthere: Synthesis of two new phenolic amino acids containing the 1,2,4-oxadiazole ring, Helvetica Chimica Acta Vol. 60(1), 237-42, 1977;
b) Borg, Susanna; Estenne-Bouhtou, Genevieve; Luthman, Kristina; Csoeregh, Ingeborg; Hesselink, Willy; Hacksell, Uli: Synthesis of 1,2,4-Oxadiazole-, 1,3,4-Oxadiazole-, and 1,2,4-Triazole-Derived Dipeptidomimetics, Journal of Organic Chemistry, Vol.60(10), 3112-20, 1995
実施例1:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタン-1-アミニウム=4-メチルベンゼンスルホナート(12a)の合成
Figure 2023162279000053
1)ステップa:N-ヒドロキシ-2-フェニルアセトイミドアミド(9a)の合成
2-フェニルアセトニトリル(8a、2kg、17.1mol)を使用して、スキーム6の一般的手順に記載されているのと同じ手順で、中間体N-ヒドロキシ-2-フェニルアセトイミドアミド(9a)の溶液をIPAC(10.5kg;KF=1295)において良好な結果(HPLCによる純度 >98.9A%;アッセイ=22.2w%、収率=91%)で得た。H NMR(300MHz,DMSO-d):δ8.90(s,1H),7.28-7.18(m,5H),5.40(s,2H),3.25(s,2H)ppm。MS:(M+H):m/z=151.1。
2)ステップb:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(11a)の合成
N2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-N6-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リジン(10a、4.31kg、9.2mol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、粗生成物(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(11a)をACN中の溶液(19.7kg、アッセイ=20%、キラルHPLC純度=99.12A%、収率=73%)として得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ7.78(d,J=7.5Hz,2H),7.61(d,J=6.3Hz,2H),7.42(t,J=7.5Hz,2H),7.35-7.30(m,7H),5.52(br,1H),5.09-5.05(m,1H),4.56-4.37(m,3H),4.22(t,J=6.6Hz,1H),4.08(s,2H),1.95-1.86(m,2H),1.48-1.42(m,11H)ppm。MS:(M-100+H):m/z=483.2.
3)ステップc:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)-カルバマート(5a)の合成
化合物(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(11a)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、MTBE中の粗tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)-カルバマート(5)の溶液(32.9kg、アッセイ=6.5%、収率=88%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO-d):δ7.33-7.25(m,5H),6.78(br,1H),5.09-5.05(m,1H),4.56-4.37(m,3H),4.06(s,2H),3.98(t,J=6.6Hz,1H),2.87-2.84(m,2H),2.10(s,2H),1.38-1.34(m,2H),1.24(s,9H),1.20-1.15(m,2H)ppm。MS:(M+H):m/z=361.1。
4)ステップd:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)ペンタン-1-アミニウム=4-メチルベンゼンスルホナート(12a)の合成
粗tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)-カルバマート(5a)の溶液およびPTSA(1.07kg、5.63mol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)ペンタン-1-アミニウム=4-メチルベンゼンスルホナート(12a)(2.7kg、収率=85%、HPLC純度>99%、ee>99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.74(br,3H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.37-7.26(m,5H),7.11(d,J=8.0Hz,2H),6.77(t,J=5.2Hz,1H),4.82(t,J=6.8Hz,1H),4,17(s,2H),2.90-2.86(m,2H),2.29(s,3H),1.39-1.36(m,11H),1.35-1.28(m,2H)ppm。MS:(M-172+H):m/z=361.1。
実施例2:(S)-tert-ブチル=(5-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)カルバマート=アセタート(12b)の合成
Figure 2023162279000054
1)ステップa:2-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9b)の合成
2-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)アセトニトリル(8b、3.00g、15.5mmol)を使用して、スキーム6の一般的的手順に記載されているのと同じ手順で、2-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9a)(2.4g)を収率68%で得た。H NMR(DMSO-d,300MHz):δ=9.10(brs,1H),7.67-7.54(m,4H),7.49-7.41(m,2H),7.41-7.30(m,3H),5.76ppm(brs,2H)。
2)ステップb:(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11b)の合成
(S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(((2-(トリメチルシリル)エトキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン酸(10b、391mg、1.0mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、粗生成物(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11b、295mg、51%)を無色のガラス様固体として得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ=7.61-7.52(m,4H),7.47-7.30(m,5H),5.33-5.20(m,1H),5.12-4.98(m,1H),4.52(brs,1H),4.21-4.12(m,2H),4.10(s,2H),3.16-3.00(m,2H),2.02-1.77(m,2H),1.54-1.33(m,4H),1.43(s,9H),1.02-0.92(m,2H),0.02ppm(s,9H)。
3)ステップc:(S)-tert-ブチル=(5-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)カルバマート=アセタート(12b)の合成
乾燥THF(10mL)(氷/水浴で冷却)中の(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11b、290mg、0.508mmol)の溶液に、TBAF(THF中1M、0.76mL、0.762mmol)を滴下し、反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を氷/水浴で冷却し、追加のTBAF(THF中1M、0.25mL、0.254mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で6時間撹拌し、氷浴で冷却しながらTHF(30mL)中のAcOH(0.2mL)の溶液でクエンチした。揮発性物質を減圧下で除去し、溶離液としてMeOHと0.1%AcOH水溶液との混合物を使用する逆相フラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製した。生成物は70%のMeOHでカラムから溶出し、88%の収率で所望の生成物12b(221mg)を得た。H NMR(CDOD,300MHz):δ=7.61-7.52(m,4H),7.46-7.27(m,5H),4.41-4.30(m,1H),4.13(s,2H),3.01(t,2H,(H,H)=6.6Hz),1.98-1.83(m,2H),1.54-1.27(m,4H),1.41ppm(s,9H)。
実施例3:(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(5c)の合成
Figure 2023162279000055
1)ステップa:(Z)-2-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9c)の合成
2-(4-(tert-ブチル)フェニル)アセトニトリル(8c、3.00g、17.3mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(Z)-2-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9c、2.57g)を収率72%で得た。H NMR(300MHz,DMSO-d):δ=8.84(s,1H),7.41-7.24(m,2H),7.25-7.11(m,2H),5.32(m,2H),3.20(s,2H),1.26ppm(s,9H)。
2)ステップb:(S)-(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11c)の合成
(Z)-2-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9c、2.57g、12.5mmol)および(S)-2-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン酸(10a、5.86g、12.5mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11c、4.1g)を収率51%で得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d):δ=7.79-7.72(m,2H),7.63-7.54(m,2H),7.44-7.18(m,8H),5.53-5.41(m,1H),5.12-4.99(m,1H),4.60-4.32(m,3H),4.26-4.17(m,1H),4.03(s,2H),3.16-2.98(m,2H),2.01-1.78(m,2H),1.55-1.30(m,13H),1.28ppm(s,9H)。
3)ステップc:(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(5c)の合成
(S)-(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11c、4.1g、6.42mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-(4-(tert-(ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(5c、1.66g)を収率62%で得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ=7.37-7.31(m,2H),7.27-7.22(m,2H),4.60-4.45(m,1H),4.18-4.07(m,1H),4.03(s,2H),3.16-3.02(m,2H),1.96-1.42(m,8H),1.43(s,9H),1.30ppm(s,9H)。
実施例4:(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート=アセタート(12d)の合成
Figure 2023162279000056
1)ステップa:(Z)-N’-ヒドロキシ-3-フェニルプロパンイミドアミド(9d)の合成
3-フェニルプロパンニトリル(8d、2.00g、15.2mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、N-ヒドロキシ-3-フェニルプロパンイミドアミド(9d、1.9g)を76%の収率で得た。H NMR(DMSO-d,300MHz):δ=8.72(brs,1H),7.30-7.13(m,5H),5.41(brs,2H),2.83-2.74(m,2H),2.28-2.19(m,2H)。
2)ステップb:(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11d)の合成
(Z)-N’-ヒドロキシ-3-フェニルプロパンイミドアミド(9d、391mg、1.0mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(10b、328mg)を収率63%で無色の粘着性油として得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ=7.33-7.17(m,5H),5.34-5.21(m,1H),5.11-4.98(m,1H),4.59-4.47(m,1H),4.23-4.13(m,2H),3.18-2.96(m,6H),2.01-1.79(m,2H),1.61-1.31(m,6H),1.44(s,9H),1.04-0.94(m,2H),0.04(s,9H)。
3)ステップc:(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート=アセタート(12d)の合成
(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11d、320mg、0.617mmol)およびTBAF(THF中1M、0.95mL、0.925mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-tert-ブチル=(5-アミノ-5-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート=アセタート(12d、191mg)を収率71%で得た。H NMR(CDOD,300MHz):δ=7.30-7.13(m,5H),4.49-4.37(m,1H),3.10-2.98(m,6H),2.02-1.89(m,2H),1.56-1.27(m,4H),1.42。
実施例5:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(5e)の合成
Figure 2023162279000057
1)ステップa:シクロヘキシルメチル=メタンスルホナート(14)の合成
無水DCM(80mL)中のシクロヘキシルメタノール(13、43.79mmol、5.00g、1.0当量)の溶液に、塩化メタンスルホニル(48.17mmol、5.51g、1.10当量)およびトリエチルアミン(6.9mL)をアルゴン下において0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、HO(3x40mL)、1N HCl(2x30mL)およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物シクロヘキシルメチル=メタンスルホナート(14、12g、96%)を黄色の油状物として得た。生成物を追加で精製することなくさらに使用した。
2)ステップb:2-シクロヘキシルアセトニトリル(8e)の合成
シクロヘキシルメチル=メタンスルホナート(14、30.16mmol、5.80g、1.00当量)およびKCN(66.36mmol、4.32g、2.20当量)のDMF(30mL)中の混合物を90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をHO(100mL)に注いだ。水相をEtO(3x100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2x100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物2-シクロヘキシルアセトニトリル(8e、4.13g、111%)を追加で精製することなくさらに使用した。
3)ステップc:(Z)-2-シクロヘキシル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9e)の合成
2-シクロヘキシルアセトニトリル(8e、4.10g、33.28mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(3.47g、49.92mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、生成物(Z)-2-シクロヘキシル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9e、2.3g、44%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ6.89(s,1H),4.50(s,2H),2.00(d,J=7.2Hz,2H),1.80-1.59(m,5H),1.60-1.48(m,1H),1.31-1.08(m,3H),1.01-0.88(m,2H)。
4)ステップd:tert-ブチル=(2-トリメチルシリルエチル)=(6-((2-シクロヘキシルアセトイミドアミド)オキシ)-6-オキソヘキサン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(15a)の合成
DMF(300mL)中の化合物10b(101.2g、0.26mmol、1.5当量)の溶液に、HOBT(23.49g、0.26mol、1.5当量)、EDC.HCl(28.31g、0.22mol、1.3当量)および化合物9e(27.0g、0.17モル)を添加し、次いで室温で一晩攪拌した。完了後、水を添加し、EAで抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して、黄色の液体(15a、32.0g、粗製物)を得て、これを精製しないで次のステップに使用した。
5)ステップe:tert-ブチル=(2-トリメチルシリルエチル)=(1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(11e)の合成
ピリジン(320mL)中の化合物15a(32.0g、粗製物)の溶液を一晩還流した。完了後、室温まで冷却し、水(500mL)を添加し、EA(300mL*3)で抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して粗生成物を得て、これをシリカカラムにより精製して黄色の液体(11e、18g)を得た。
6)ステップf:tert-ブチル=(S)-(3-アミノ-3-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)カルバマート(5e)の合成
化合物11e(24g、46.99mmol)をTHF(450mL)に溶解し、TBAF(24.6g、93.9mol、2当量)を添加し、35℃で一晩撹拌した。LCMSが完了を示した後、水(500mL)を添加し、EA(300mL*3)で抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して粗生成物を得て、これをシリカカラムにより精製して黄色の液体を混合物として得て、これをキラルHPLCにより精製し、純粋な生成物5e(11g、100%、98.6%ee)を得た。1H NMR(CDCl,MHz300):d=4.55(s(br),1H);4.15(m,1H);3.12(m,2H);2.61(m,2H);1.90(m,6H);1.75(m,4H);1.55(m,2H);1.45(s,9H);1.30(m,4H)。MS(M+1):367.1。
実施例6:tert-ブチル=(S)-5-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマート(5f)の合成
Figure 2023162279000058
1)ステップa:2-アダマンタン-1-イル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9f)の合成
2-アダマンタン-1-イル-アセトニトリル(8f、1.0g、5.705mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、2-アダマンタン-1-イル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9f、665mg、56%)を白色粉末として得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ1.98-1.93(m,3H),1.87(s,2H),1.77-1.61(m,12H)。
2)ステップb:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイルジカルバマート(11f)の合成
2-アダマンタン-1-イル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9f、1.30g、6.27mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、2.21g(11f、52%)の(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(S)-1-(3-アダマンタン-1-イルメチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマートを得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=7.5Hz,2H),7.67(t,J=8.1Hz,2H),7.34(dt,J=25.2,7.3Hz,4H),4.90(dd,J=8.7,6.2Hz,1H),4.44(dd,J=10.2,6.5Hz,1H),4.31(dd,J=10.2,7.3Hz,1H),4.22(t,J=6.8Hz,1H),3.03(t,J=6.1Hz,2H),2.45(s,2H),1.98-1.88(m,5H),1.66-1.42(m,23Hz)。
3)ステップc:tert-ブチル=(S)-5-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマート(5f)の合成
(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(S)-1-(3-アダマンタン-1-イル-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイルジカルバマート(11f、2.5g、3.90mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、tert-ブチル=(S)-5-(3-アダマンタン-1-イル-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマート(5f、820mg、50%)を得た。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ4.15(t,J=6.9Hz,1H),3.02(t,J=6.9Hz,2H),2.48(s,2H),1.96-1.80(m,5H),1.76-1.74(m,3H),1.66-1.61(m,10H),1.51-1.34(m,12H)。
実施例7:tert-ブチル=(S)-5-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマート(5g)の合成
Figure 2023162279000059
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイルジカルバマート(11g)の合成
N’-ヒドロキシアダマンタン-1-カルボキシイミドアミド(9g、1.0g、5.15mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1S)-1-(3-アダマンタン-1-イル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイルジカルバマート(11g、1.75g、62%)を白色粉末として得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=7.5Hz,2H),7.67(dd,J=16.3,7.5Hz,2H),7.41-7.35(m,2H),7.30(t,J=7.5Hz,2H),4.93(dd,J=9.3,5.5Hz,1H),4.43(dd,J=10.4,6.8Hz,1H),4.34(d,J=17.6Hz,1H),4.23(t,J=6.8Hz,1H),3.08(dt,J=7.9,4.0Hz,2H),2.05-1.97(m,10H),1.85-1.74(m,7H),1.56-1.51(m,2H),1.43(s,9H)。
2)ステップb:tert-ブチル=(5S)-5-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマート(5g)の合成
(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1S)-1-(3-アダマンタン-1-イル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイルジカルバマート(11g、1.75g、2.86mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物tert-ブチル=(S)-5-(3-アダマンタン-1-イル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチルカルバマートを白色泡状物として得た(5g、0.89g、80%)。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ4.15(t,J=6.9Hz,1H),3.06(t,J=6.9Hz,2H),2.07(s,3H),2.02(d,J=2.8Hz,6H),1.91-1.75(m,8H),1.55-1.48(m,2H),1.43(s,9H)。
実施例8:tert-ブチル=(S)-(3-アミノ-3-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)カルバマート(5h)の合成
Figure 2023162279000060
1)ステップa:2,5-ジオキソピロリジン-1-イル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=カーボナート(18)の合成
CHCN(780mL)中の化合物16(22.2mL、0.156mol、1.0当量)の溶液に、EtN(65.7mL、0.468mol、3.0当量)および化合物17(60g、0.234mmol、1.5当量)を室温で添加し、一晩攪拌した。完了後、濃縮し、EA(500mL)を添加し、飽和NaHCO(200mL)、NaCl(200mL*3)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して、黄色の液体(18、54.2g、粗製物)を得て、これを精製することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(((2-(トリメチルシリル)エトキシ)-カルボニル)アミノ)ブタン酸(10c)の合成
1,4-ジオキサン(180mL)およびHO(180mL)中の化合物19a(25g、0.114mol、1.0当量)の溶液に、NaHCO(23.2g、0.228mol、2.0当量)を添加し、さらに1,4-ジオキサン(100mL)中の化合物2,5-ジオキソピロリジン-1-イル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=カーボナート(18、32.7g、0.12mmol、1.1当量)の溶液を室温で滴下し、一晩撹拌した。完了後、残留物に水(200mL)を添加し、0℃で2N HClによりpH=3~4に調整し、DCM:MeOH=10:1(100mL*5)で抽出し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して、黄色の液体(10c、43.6g、粗製物)を得て、これを精製することなく次のステップに使用した。MS:(m-H)+:361.1。
3)ステップc:tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(4-オキソ-4-((2-フェニルアセトイミドアミド)オキシ)ブタン-1,3-ジイル)(S)-ジカルバマート(15b)の合成
DMF(300mL)中の化合物10c(43.6g、粗製物、0.12mmol、1.5当量)の溶液に、HOBT(16.26g、0.18mol、1.5当量)、EDC.HCl(19.98g、0.156mol、1.3当量)、および化合物9a(12.04g、0.08mol、1当量)を添加し、次いで室温で一晩撹拌した。完了後、水(500mL)を添加し、EA(300mL*3)で抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して、黄色の液体(15b、53.3g、粗製物)を得て、これを精製することなく次のステップで使用した。MS:(m+H):495.2。
4)ステップd:tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロパン-1,3-ジイル)(S)-ジカルバマート(11h)の合成
ピリジン(533mL)中の化合物15b(53.3g、粗製物)の溶液を一晩還流した。完了後、室温に冷却し、水(500mL)を添加し、EA(300mL*3)で抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して粗製物を得て、これをシリカカラムにより精製し、黄色の液体(11h、23g)を得た。MS:(m+H):476.1。
5)ステップe:tert-ブチル=(S)-(3-アミノ-3-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)カルバマート(5h)の合成
化合物11h(22g、46.22mmol)をTHF(440mL)に溶解し、TBAF(24.2g、92.4mol、2当量)を添加し、35℃で一晩撹拌した。LCMSが完了を示した後、水(500mL)を添加し、EA(300mL*3)で抽出し、NaCl(aq)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過および濃縮して粗製物を得て、これをシリカカラムにより精製して黄色の液体(14g)を混合物として得て、これをキラルHPLCにより精製して純粋な生成物5h(96%、97%ee)を得た。H NMR(CDCl3,MHz300):d=7.31(m,5H);4.20(m,1H);4.17(s,2H);3.43(m,1H);3.27(m,1H);2.06(m,1H);1.92(m,1H);1.83(s(br),2H(NH));1.44(s,9H)。MS(M+1):333.2。
実施例9:tert-ブチル=(S)-(4-アミノ-4-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)カルバマート(5i)の合成
Figure 2023162279000061
1)ステップa:2,5-ジオキソピロリジン-1-イル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=カーボナート(18)の合成
スキーム14に記載されているのと同じ手順。
2)ステップb:(S)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(((2-トリメチルシリルエトキシ)-カルボニル)アミノ)ペンタン酸(10d)の合成
1,4-ジオキサン(180mL)およびHO(180mL)中の化合物19b(25g、0.108mol)を使用して、スキーム14に記載されているのと同じ手順で、NaHCO(23.2g、0.228mol、2.0当量)を添加して、黄色の液体生成物(10d)を得た。MS:(m-H):376.1。
3)ステップc:tert-ブチル=(2-トリメチルシリルエチル)=(5-オキソ-5-((2-フェニルアセトイミドアミド)-オキシ)ペンタン-1,4-ジイル)(S)-ジカルバマート(15c)の合成
化合物10d(52.8g、0.14mol)を使用して、スキーム14に記載されているのと同じ手順で、黄色の液体(15c、65.3g)を得た。MS(M+H):509.3。
4)ステップd:tert-ブチル=(2-トリメチルシリルエチル)=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)(S)-ジカルバマート(11i)の合成
化合物15cを使用して、スキーム14に記載されているのと同じ手順で、黄色の液体(11i、23g)を得た。MS:(m+H):489.2。
5)ステップe:tert-ブチル=(S)-(4-アミノ-4-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)カルバマート(5i)の合成
化合物11i(23g、46.87mmol)を使用して、スキーム14に記載されているのと同じ手順で、黄色の液体(14g)をラセミ混合物として得て、これをキラル分離により精製して、純粋な生成物5i(98%、97%ee)を得た。1H NMR(CDCl3,MHz 300):d=7.33(m,5H);4.68(s(br),1H);4.15(m,1H);4.08(s,2H);3.16(m,2H);1.92(m,1H);1.83(m,3H);1.74(m,2H),1.45(s,9H)。MS(M+Na):369.2。
実施例10:(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1-アミニウム=アセタート(12j)の合成
Figure 2023162279000062
1)ステップa:シクロヘキシルメチル=メタンスルホナート(14)の合成
スキーム11に記載されているのと同じ手順。
2)ステップb:2-シクロヘキシルアセトニトリル(8e)の合成
スキーム11に記載されているのと同じ手順。
3)ステップc:(Z)-2-シクロヘキシル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9e)の合成
2-シクロヘキシルアセトニトリル(8e、4.10g、33.28mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(3.47g、49.92mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、生成物(Z)-2-シクロヘキシル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9e、2.3g、44%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ6.89(s,1H),4.50(s,2H),2.00(d,J=7.2Hz,2H),1.80-1.59(m,5H),1.60-1.48(m,1H),1.31-1.08(m,3H),1.01-0.88(m,2H)。
4)ステップd:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)ジカルバマート(11j)の合成
(Z)-2-シクロヘキシル-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9e、2.30g、14.72mmol)およびN2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-N6-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リジン(10e、6.08g、13.38mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)ジカルバマート(11j、1.57g、20%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=7.5Hz,2H),7.67(dd,J=11.8,7.6Hz,2H),7.39(t,J=7.5Hz,2H),7.30(t,J=7.5Hz,2H),4.93(dd,J=9.2,5.6Hz,1H),4.42(dd,J=10.4,6.9Hz,1H),4.34(dd,J=10.5,7.0Hz,1H),4.22(t,J=6.9Hz,1H),3.08(t,J=6.2Hz,2H),2.56(d,J=7.0Hz,2H),2.00-1.93(m,1H),1.92-1.82(m,1H),1.80-1.72(m,1H),1.72-1.51(m,7H),1.43(s,9H),1.22-1.12(m,3H),1.05-0.93(m,2H)。
5)ステップe:(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1-アミニウム=アセタート(12j)の合成
(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)ジカルバマート(11j、1.50g、2.61mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1-アミニウム=アセタート(12j、750mg、81%)を黄色の粘性油として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ4.22(t,J=5.3Hz,1H),3.06(t,J=6.8Hz,2H),2.59(d,J=7.0Hz,2H),1.95-1.77(m,3H),1.76-1.63(m,5H),1.60-1.47(m,2H),1.43(s,9H),1.34-1.14(m,3H),1.09-0.96(m,2H)。
実施例11:tert-ブチル=(S)-(4-アミノ-4-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)カルバマート(5k)の合成
Figure 2023162279000063
1)ステップa:ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメタノール(21)の合成
ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸(20、1.00g;6.5mmol)を0℃で乾燥THF(10mL)に溶解した。BH(1M THF溶液;15mL)を滴下した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。乾燥MeOH(15mL)で反応をクエンチし、揮発性物質を減圧下で除去した。残留物を乾燥MeOH(50mL)に溶解し、さらに3回エバポレートした。ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメタノール(21、930mg、定量的)を得た。生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ3.14(d,J=6.1Hz,2H),1.57-1.40(複数のピーク,7H),1.36-1.23(複数のピーク,6H),1.19(t,J=6.1Hz,1H)。
2)ステップb:ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル=メタンスルホナート(22)の合成
ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメタノール(21、897mg;6.4mmol)およびDIPEA(1.75mL;10.0mmol)を0℃で乾燥DCM(30mL)に溶解した。MsCl(0.70mL;9.0mmol)を滴下した。反応の進行をTLCで監視した。完全に変換した後(約4時間)、反応混合物をEtOAc(150mL)とKHSO(5%;100mL)の間で分配させた。有機相を飽和NaHCO水溶液(100mL)およびブライン(150mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下でエバポレートした。黄色がかった油のビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル=メタンスルホナート(22、1.45g、約100%)を得た。生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ3.74(s,2H),2.91(s,3H),1.60-1.43(複数のピーク,7H),1.43-1.23(複数のピーク,6H)。
ステップc:2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)アセトニトリル(8g)の合成
ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル=メタンスルホナート(22、1.40g;6.4mmol)、KCN(1.30g;20mmol)およびKI(830mg;5.0mmol)をDMF(10mL)およびHMPA(3mL)中において約6時間、100℃に加熱した。反応の進行をGC-MSで監視した。完全に変換すると、反応混合物を、EtOAc(150mL)と水(200mL)との間で分配させた。有機相を水(4x100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下でエバポレートした。残留物を最少量のDCM/ヘキサン(1/4)に溶解し、シリカゲルのパッドを通して濾過した。生成物を含む画分を減圧下でエバポレートした。白色固体の2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)アセトニトリル(8g、770mg、80%)を得た。生成物をさらに特性化することなく次のステップで使用した。
3)ステップd:2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9h)の合成
2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)アセトニトリル(8g、770mg;5.16mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9h、585mg、62%)の白色固体を、真空での乾燥後に得た。LC-MS分析は、[M+H]=183の単一ピークを示した。生成物をさらに特性化することなく次のステップで使用した。
4)ステップe:tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)(S)-ジカルバマート(11k)の合成
2-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(9h、585mg;3.2mmol)および(S)-tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(10d、328mg)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、740mg(44%)のtert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)(S)-ジカルバマート(11k)を非晶質固体の形態で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ4.85(dd,J=8.8,5.7Hz,1H),4.12(t,J=8.2Hz,2H),3.03(t,J=6.8Hz,2H),2.40(s,2H),1.97-1.68(m,2H),1.61-1.30(m,24H),0.96(t,J=8.2Hz,2H),0.00(s,9H)。
5)ステップf:tert-ブチル=(S)-(4-アミノ-4-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)カルバマート(5k)の合成
tert-ブチル=(2-(トリメチルシリル)エチル)=(1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイル)(S)-ジカルバマート(11k、740mg;1.42mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、520mg(97%)の非晶質生成物(5k)を得た。生成物を特性化することなく次のステップで使用した。
実施例12:tert-ブチル=(S)-4-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチルカルバマート(5l)の合成
Figure 2023162279000064
化合物51は、10dを使用して、スキーム12に記載されているのと同じ手順で合成し、所望の生成物を得た(95%HPLC、95%ee)。
実施例13:tert-ブチル=(S)-4-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチルカルバマート(5m)の合成
Figure 2023162279000065
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタン-1,4-ジイルジカルバマート(11m)の合成
9g(1.0g、5.15mmol)および10e(2.11g、4.633mmol)を使用して、スキーム13に記載されているのと同じ手順で、1.75g(62%)の11mを白色粉末として得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=7.5Hz,2H),7.67(dd,J=16.3,7.5Hz,2H),7.41-7.35(m,2H),7.30(t,J=7.5Hz,2H),4.93(dd,J=9.3,5.5Hz,1H),4.43(dd,J=10.4,6.8Hz,1H),4.34(d,J=17.6Hz,1H),4.23(t,J=6.8Hz,1H),3.08(dt,J=7.9,4.0Hz,2H),2.05-1.97(m,10H),1.85-1.74(m,7H),1.56-1.51(m,2H),1.43(s,9H)。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチルカルバマート(5m)の合成
11m(1.75g、2.86mmol)を使用して、スキーム13に記載されているのと同じ手順で、生成物5mを白色泡状物として得た(0.89g、80%)。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ4.15(t,J=6.9Hz,1H),3.06(t,J=6.9Hz,2H),2.07(s,3H),2.02(d,J=2.8Hz,6H),1.91-1.75(m,8H),1.55-1.48(m,2H),1.43(s,9H)。
実施例14:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-N5、N5-ジメチルペンタン-1,5-ジアミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12n)の合成
Figure 2023162279000066
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-(ジメチルアミノ)ペンチルカルバマート(11n)の合成
9g(330mg、1.70mmol)および10f(424mg、1.54mmol)を使用して、スキーム13に記載されているのと同じ手順に従って、生成物を無色の油として得た(11n、360mg、54%)。H NMR(300MHz,CDOD)δ:2.38(t,J=7.6Hz,2H),2.28(s,6H),2.07(brs,3H),2.01(brs,6H),1.97-1.75(m,8H),1.61-1.49(m,2H),1.45(s,9H),1.49-1.28(m,2H)。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチルカルバマート(12n)の合成
11n(360mg、0.832mmol)をDCM(13mL)に溶解し、0℃に冷却し、TFA(1.27mL、16.64mmol)を滴下し、溶液を0℃で5時間撹拌した。次に、DCMを(0~5℃で)蒸発させ、435mg(99%)の生成物12nを非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,CDOD)δ:4.82(t,J=7.0Hz,1H),3.13(t,J=8.1Hz,2H),2.88(s,6H),2.19-2.00(m,11H),1.93-1.72(m,8H),1.59-1.43(m,2H)。
実施例15:tert-ブチル=(R)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(5o)の合成
Figure 2023162279000067
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=(R)-(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル)ジカルバマート(11o)の合成
9a(3.0g;20.0mmol)および10f(7.0g;14.9mmol)を使用して、スキーム7に記載されているのと同じ手順で、5.4g(62%)の生成物を非晶質固体の形態で得た。反応生成物は特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(3-アダマンタン-1-イル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチルカルバマート(12n)の合成
11o(5.4g;9.3mmol)を使用して、スキーム7に記載されているのと同じ手順で、2.54g(62%)の黄色がかった油5oを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.29-7.26(m,4H),7.25-7.18(m,1H),4.09(t,J=6.9Hz,1H),4.04(s,2H),2.98(t,J=6.8Hz,2H),1.90-1.70(m,2H),1.50-1.24(m,13H)。
実施例16:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-1,1,2,2,3,3,4,4-d8)カルバマート(5p)の合成
Figure 2023162279000068
1)ステップa:銅(II)ビス(N6-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リジナート-3,3,4,4,5,5,6,6-d8)(24)の合成
リジン(D8)-2HCl(23、1.50g、7.87mmol)を2M NaHCO(7.80mL、15.72mmol、1.32g)に溶解し、これにHO(7.8mL)中のCuSO・5HO(0.982g、3.94mmol)の溶液を添加した。追加のNaHCO(0.66g、7.89mmol)を添加し、続いてアセトン9.6mLに溶解した二炭酸ジ-tert-ブチル(2.75g、12.59mmol)を添加した。混合物を24時間攪拌した。メタノール(3mL)を溶液に添加し、攪拌を14時間続けた。反応混合物にHO(3mL)を添加し、続いて生成物を濾過し、HO(6x3mL)で洗浄し、乾燥させて、2.24g(99%収率)のCu[lys(D8)ε(Boc)](24)を淡青色の固体として得た。
2)ステップb:N6-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リジン-3,3,4,4,5,5,6,6-d8(19c)の合成
24の銅を除去するために、Cuキレート(2.19g、3.84mmol)をHO(80mL)に懸濁させた。その後、8-キノリノール(1.45g、9.98mmol)を添加し、混合物を18時間攪拌した(淡いサラダグリーン色の沈殿物の形成)。懸濁液を濾過し、沈殿物をHO(3x25mL)で洗浄し、濾液をEtOAc(3x50mL)で洗浄した。水相をエバポレートし、2.00g(収率99%)のLys(ε-Boc)(D8)-OH(19c)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,DO)δ:3.72(s,1H),1.44(s,9H)。
3)ステップc:N6-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リジン-3,3,4,4,5,5,6,6-d8(10h)の合成
NaHCO(3.30g、39.3mmol)を水(31mL)に懸濁させ、その後に19c(1.00g、3.93mmol)、THF(31mL)およびteoc-Onsu(1.43g、5.50mmol)を添加した。二相性混合物を室温で20時間激しく攪拌した。次に、反応混合物のTHFを蒸発させ、追加の水(50mL)を添加し、反応混合物をEtO(2x20mL)で洗浄した。水相にクエン酸を添加してpH3~4にして、生成物をDCM(4x50mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、エバポレートして、生成物を無色の油として得た(1.52、97%)。H NMR(300MHz,MeOD-d)δ:4.15(t,J=8.1Hz,2H),4.09(s,1H),1.43(s,9H),1.00(t,J=8.4Hz,2H),0.05(s,9H)。
4)ステップd:tert-ブチル=(2-トリメチルシリルエチル)=(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタン-1,5-ジイル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)(S)-ジカルバマート(11p)の合成
10h(1.52g、3.81mmol)および9a(1.14g、7.62mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、生成物11pを無色の油として得た(1.21g、62%)。H NMR(300MHz,MeOD-d)δ:7.34-7.19(m,5H),4.14(t,J=8.3Hz,2H),4.05(s,2H),1.42(s,9H),0.99(t,J=8.3Hz,2H),0.04(s,9H)。
5)ステップe:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-1,1,2,2,3,3,4,4-d8)カルバマート(5p)の合成
11p(1.21mg、2.36mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、生成物5pを黄色がかった油として得た(835mg、96%)。H NMR(300MHz,MeOD-d)δ:7.33-7.20(m,5H),4.10(s,1H),4.06(s,2H),1.42(s,9H)。
実施例17:(S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12q)の合成
Figure 2023162279000069
1)ステップa:Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の合成
ジオキサン(16mL)および水(16mL)中のL-ヒスチジン(19d、2.00g、12.9mmol)の溶液に、NaOH(1.03g、25.8mmol)を0℃で添加し、反応混合物を5分間撹拌し、次にBocO(7.03g、32.2mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次に有機溶媒を蒸発させた。残留物をEtO(2x)で抽出した。水相を重硫酸カリウムでpH3に注意深く酸性化し、次にEtOAc(3x)で抽出した。EtOAc抽出物を分離し、無水NaSOで乾燥させ、濾過およびエバポレートした。4.0g(87%)のNα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)を単離し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11q)の合成
化合物10i(1000mg、2.81mmol)および9i(383mg、2.81mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、884mg(69%)の11qを得た。
3)ステップc:(S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12q)の合成
DCM(6mL)中の11q(165mg、0.362mmol)の溶液に、0℃でTFA(3mL)を添加した。5分後、氷浴を取り外し、反応混合物を周囲温度で30分撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで粗生成物12qをトルエンと共にエバポレートし、精製することなく次のステップで使用した。
実施例18:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12r)の合成
Figure 2023162279000070
1)ステップa:Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の合成
スキーム22に記載されているのと同じ手順で、Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の生成物を得た。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(2-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11r)の合成
10i(1000mg、2.81mmol)および9a(422mg、2.81mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、tert-ブチル=(S)-4-(2-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11r、615mg、46%)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:7.93(s,1H),7.34-7.23(m,5H),7.04(s,1H),6.09(d,J=8Hz,1H),5.31(d,J=8Hz,1H),4.04(s,2H),3.17-3.11(m,2H),1.60(s,9H),1.53(s,9H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12r)の合成
11r(75mg、0.160mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、精製することなく所望の生成物を得た。
実施例19:(S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12s)の合成
Figure 2023162279000071
1)ステップa:Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の合成
スキーム22に記載されているのと同じ手順で、Nα,Nτ-ビス(ブトキシブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の生成物を得た。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11s)の合成
10i(960mg、2.70mmol)および9d(444mg、2.70mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、tert-ブチル=(S)-4-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11s、600mg、46%)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:7.97(s,1H),7.30-7.17(m,5H),7.08(s,1H),6.15(d,J=8.8Hz,1H),5.32(d,J=8.8Hz,1H),3.20-3.18(m,2H),3.05-2.94(m,4H),1.58(s,9H),1.45(s,9H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12s)の合成
11s(190mg、0.393mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、精製することなく所望の生成物を得た。
実施例20:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12t)の合成
Figure 2023162279000072
1)ステップa:Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の合成
スキーム22に記載されているのと同じ手順で、Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の生成物を得た。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-4-(2-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11t)の合成
10i(0.432g、1.217mmol)および9b(0.275g、1.217mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、黄色がかった固体(S)-4-(2-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11t、0.35g)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.06(s,1H),7.58-7.52(m,4H),7.41-7.37(m,2H),7.33-7.27(m,3H),7.24(s,1H),5.18-5.14(m,1H),4.08(s,2H),3.17(dd,J=14.8,5.8Hz,1H),3.07(dd,J=14.8,8.7Hz,1H),1.56(s,9H),1.37(s,9H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12t)の合成
11t(0.3g、0.55mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、黄色がかった固体(12t、0.185g)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.91(d,J=1.3Hz,1H),7.60-7.57(m,4H),7.50-7.48(m,1H),7.45-7.38(m,4H),7.36-7.31(m,1H),5.24(t,J=7.3Hz,1H),4.19(s,2H),3.60(d,J=7.3Hz,2H)。
実施例21:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12u)の合成
Figure 2023162279000073
1)ステップa:Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の合成
スキーム22に記載されているのと同じ手順で、Nα,Nτ-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-L-ヒスチジン(10i)の生成物を得た。
2)ステップb:tert-ブチル=4-((S)-2-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(11u)の合成
10i(1.28g;3.6mmol)および9f(660mg;3.17mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、635mg(38%)の生成物11uを非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.88(s,1H),7.01(s,1H),6.09(d,J=8.4Hz,1H),5.26(q,J=5.4Hz,1H),3.24-3.01(複数のピーク,2H),2.38(s,2H),1.91-1.81(bs,3H),1.66-1.56(複数のピーク,3H),1.52(複数のピーク,12H),1.49-1.42(複数のピーク,6H),1.38(s,9H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12u)の合成
11u(635mg;1.49mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、835mg(約100%)の12uを非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ8.94(s,1H),7.49(s,1H),5.27(t,J=7.4Hz,1H),3.64(複数のピーク,2H),2.56(s,2H),1.98(bs,3H),1.82-1.72(複数のピーク,3H),1.71-1.51(複数のピーク,9H)。
実施例22:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12v)の合成
Figure 2023162279000074
1)ステップa:Nα-(tert-ブトキシカルボニル)-Nτ-メチル-L-ヒスチジン(10k)の合成
アルゴン雰囲気下、乾燥MeCN(20mL)中の10j(1.00g、3.92mmol)の冷却(-15℃)した攪拌懸濁液に水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、548mg、13.7mmol)を少しずつ添加した。NaHを完全に添加した後、得られた混合物を同じ温度で30分間撹拌した。次に、ヨウ化メチル(0.13mL、4.31mmol)を滴下し、反応混合物を-5℃で4時間撹拌した。反応混合物をMeOH(15mL)でクエンチし、減圧下において室温でエバポレートした。乾燥石油エーテル(50mL)を固体残留物に添加し、粗混合物は非常に吸湿性が高いためCaClチューブでフラスコを閉じた。混合物を室温で10分間撹拌し、石油エーテルをデカントした。次に、得られた白色非晶質固体をクロロホルム(3x50mL)で抽出し、合わせた液相をエバポレートして、粗生成物10kを得て、これを使用して次のステップの反応を実施した。
2)ステップb:tert-ブチル=((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール)-4-イル)エチル)カルバマート(11v)の合成
前のステップからの10k、および9f(817mg、3.92mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、11v(0.51g、29%)を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ=7.30(s,1H),6.52(s,1H),6.40-6.31(m,1H),5.32-5.21(m,1H),3.56(s,3H),3.26-3.06(m,2H),2.45(s,2H),2.02-1.88(m,4H),1.79-1.17ppm(m,20H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12v)の合成
11v(635mg;1.49mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、12v(350mg、87%)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=8.65-8.48(m,1H),7.35(s,1H),5.16-5.09(m,1H),3.85(s,3H),3.54-3.42(m,2H),2.54(s,2H),2.01-1.91(s,3H),1.84-1.51(m,12H)。
実施例23:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12w)の合成
Figure 2023162279000075
1)ステップa:Nα-(tert-ブトキシカルボニル)-Nτ-メチル-L-ヒスチジン(10k)の合成
スキーム27に記載されているのと同じ手順。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)カルバマート(11w)の合成
前のステップからの10k、および9b(267mg、1.18mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、11w(136mg、25%)を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ=7.61-7.30(m,9H),6.46-6.38(m,1H),6.36-6.25(m,1H),5.33-5.21(m,1H),4.07(s,2H),3.50(s,3H),3.26-3.05(m,2H),1.53-1.28ppm(m,9H)。
3)ステップc:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12w)の合成
11q(635mg;1.49mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、白色非晶質固体として65%の収率で12q(76mg)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=8.56(s,1H),7.64-7.54(m,4H),7.49-7.24(m,6H),5.14-5.06(m,1H),4.18(s,2H),3.80(s,3H),3.55-3.39ppm(m,2H)。
実施例24:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミン(5x)の合成
Figure 2023162279000076
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバマート(11x)の合成
10l(788mg、2.59mmol)および9a(389mg、2.59mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、tert-ブチル=(S)-(1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバマート(11x、560mg、52%)を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ:7.96(s,1H),7.45-7.13(m,8H),7.05(t,J=7.5Hz,1H),6.77(s,1H),5.35(s,1H),5.18(s,1H),4.01(s,2H),3.40(d,J=4.9Hz,2H),1.41(s,9H)。
2)ステップb:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12x)の合成
11x(560mg、1.34mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で所望の生成物を得て、これを次の反応に使用した。
3)ステップc:(S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミン(5x)の合成
上記の生成物をDCM(20mL)に溶解し、次に5%NaHCO(20mL)水溶液を添加し、30分間撹拌した後、生成物を含む有機相を分離し、無水NaSOで乾燥し、濾過およびエバポレートした。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、EtOAc(100%、R(PR)0.3))により精製して、黄色がかった油として305mgの生成物(5x、72%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ:8.16(s,1H),7.49(d,J=8.0Hz,1H),7.34-7.20(m,5H),7.16(dd,J=11.3,3.9Hz,1H),7.07(ddd,J=7.1,0.9,0.5Hz,1H),6.86(d,J=2.3Hz,1H),4.48(dd,J=7.5,5.3Hz,1H),4.03(s,2H),3.29(ddd,J=21.9,14.4,6.2Hz,2H),1.72(s,2H)。
実施例25:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12y)の合成
Figure 2023162279000077
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバマート(11y)の合成
10l(1.086g、3.568mmol)および9b(0.807g、3.568mmol)を使用して、スキーム6に記載されているのと同じ手順で、生成物tert-ブチル=(S)-(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバマート(11y、0.905g)を褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.87(s,1H),7.74(d,J=7.9Hz,1H),7.63(m,4H),7.47(m,3H),7.34(dt,J=17.2,8.0Hz,4H),7.10(d,J=1.9Hz,1H),7.06(t,J=7.5Hz,1H),6.95(t,J=7.5Hz,1H),5.00(q,J=7.6Hz,1H),4.10(s,2H),3.29-3.22(m,2H),1.31(s,9H)。
2)ステップb:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=クロリド(12y)の合成
11y(0.68g、1.375mmol)を使用して、スキーム22に記載されているのと同じ手順で、0.55gの所望の生成物12yを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.58-7.50(m,4H),7.43(m,2H),7.38-7.31(m,3H),7.26-7.24(m,2H),7.14-7.09(m,2H),6.99(ddd,J=8.0,7.1,0.9Hz,1H),5.07(t,J=6.7Hz,1H),4.10(d,J=3.0Hz,2H),3.56(d,J=6.7Hz,2H)。
実施例26:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミン(5z)の合成
Figure 2023162279000078
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-1-(2-(アダマンタン-1-イル)アセトイミドアミドオキシ)-3-(1H-インドール-3-イル)-1-オキソプロパン-2-イルカルバマート(15d)の合成
10l(61.32g、0.20mol)および9f(35g、0.17mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、黄色の固体(15d、40g、48%)を得た。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチルカルバマート(11z)の合成
15d(40g)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、白色固体(11z、15g、39%)を得て、これを乾燥させて次のステップで直接使用した。
3)ステップc:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミン(5z)の合成
11z(15g)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、黄色の液体(5z、5.5g、99.35% HPLC、47%)を得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ=8.10(s(br),1H),7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.37(d,J=7.8Hz,1H),7.18(m,2H),7.04(s,1H),4.56(m,1H),3.45(m,1H),3.33(m,1H),2.49(s,2H),1.50-2.10(m,15H)。
実施例27:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12aa)の合成
Figure 2023162279000079
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール)-3-イル)エチル)カルバマート(11aa)の合成
10l(500mg;1.6mmol)および9f(270mg;1.3mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順により、非晶質固体として219mg(34%)の11aaを得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.37(d,J=7.9Hz,1H),7.19(d,J=8.1Hz,1H),7.13(m,1H),7.01(m,1H),6.66(bs,1H),5.36-5.20(m,1H),5.18-5.00(m,1H),3.63(s,3H),3.35(m,2H),2.38(s,2H),1.87(bs,3H),1.61(bd,J=12.0Hz,3H),1.55-1.40(m,9H),1.36(s,9H)。
2)ステップb:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12aa)の合成
11aa(219mg;0.45mmol)を使用して、スキーム11に記載されたのと同じ手順で、非晶質固体として195mg(約100%)の12aaを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.37(dt,J=8.0,0.9Hz,1H),7.32(d,J=8.3Hz,1H),7.15(ddd,J=8.2,7.1,1.1Hz,1H),7.05-6.98(m,2H),5.06(t,J=6.8Hz,1H),3.74(s,3H),3.55(m,2H),2.42(s,2H),1.88(bs,3H),1.69(bd,J=12.1Hz,3H),1.56(bd,J=11.3Hz,3H),1.46(m,6H)。
実施例28:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ab)の合成
Figure 2023162279000080
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール)-3-イル)エチル)カルバマート(11ab)の合成
10h(676mg;2.1mmol)および9f(625mg;3.0mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、220mg(21%)の11abを非晶質固体の形態で得た。生成物を特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ab)の合成
11ab(219mg;0.45mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、234mg(約100%)の12abを得て、非晶質固体として単離した。生成物を特性化することなく次のステップで使用した。
実施例29:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ac)の合成
Figure 2023162279000081
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-(1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)カルバマート(11ac)の合成
10m(950mg;3.0mmol)および9b(700mg;3.1mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、75mg(49%)の11adを非晶質固体の形態として得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.75-7.63(m,4H),7.62-7.53(m,2H),7.53-7.41(m,4H),7.38-7.29(ms,2H),7.23-7.11(td,J=7.2,2.2Hz1H),6.76(bs,1H),5.48(bs,1H),5.30(d,J=7.9Hz,1H),4.20(s,2H),3.76(s,3H),3.54(m,2H),1.55(s,9H)。
2)ステップb:(S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタン-1-アミニウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ac)の合成
11ac(219mg;0.45mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、605mg(約79%)の12acを白色の結晶性固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.55(m,2H),7.50(m,2H),7.41(m,2H),7.34-7.27(m,3H),7.24(d,J=8.3Hz,2H),7.16(ddd,J=8.2,7.1,1.1Hz,1H),6.99(ddd,J=7.9,7.1,0.9Hz,1H),6.94(s,1H),5.02(t,J=6.6Hz,1H),4.10(d,J=15.3Hz,1H),4.05(d,J=15.3Hz,1H),3.68(s,3H),3.51(m,2H)。
実施例30:4-((S)-2-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-アンモニオエチル)ピリジン-1-イウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ad)の合成
Figure 2023162279000082
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エチル)カルバマート(11ad)の合成
10o(0.384g、1.44mmol)および9f(0.3g、1.44mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、生成物11ad(220mg、45%)を得た。H-NMR(300MHz,CDCl)δ8.46(d,J=5.5Hz,2H),7.01(d,J=5.5Hz,2H),5.34(s,2H),3.34-3.11(m,2H),2.44(s,2H),1.97-1.89(m,3H),1.72-1.52(m,6H),1.51-1.45(m,6H),1.40(s,9H)。
2)ステップb:4-((S)-2-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-アンモニオエチル)ピリジン-1-イウム=2,2,2-トリフルオロアセタート(12ad)の合成
11ad(219mg;0.45mmol)を使用して、スキーム11に記載されているのと同じ手順で、605mg(約79%)の12adを白色の結晶性固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.55(m,2H),7.50(m,2H),7.41(m,2H),7.34-7.27(m,3H),7.24(d,J=8.3Hz,2H),7.16(ddd,J=8.2,7.1,1.1Hz,1H),6.99(ddd,J=7.9,7.1,0.9Hz,1H),6.94(s,1H),5.02(t,J=6.6Hz,1H),4.10(d,J=15.3Hz,1H),4.05(d,J=15.3Hz,1H),3.68(s,3H),3.51(m,2H)。
実施例31:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7a)の合成
Figure 2023162279000083
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-((R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-グアニジノペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3a)の合成
MeCN(800mL)中のDMT-OBnxHCl(2a、45.0g、134mmol)の懸濁液に、NMM(32.7mL、298mmol)を0℃で添加した。反応混合物が透明になるまで反応混合物を撹拌した。次に、Boc-D-Arg-OHxHCl(1a、46.3g、149mmol)およびHOBt*HO(9.11g、59.5mmol)を反応混合物に添加し、15分間撹拌した。最後に、EDC*HCl(38.5g、201mmol)を添加し、混合物を0℃で4時間撹拌した。次に、EtOAc(450mL)およびブライン中の1N HCl(300mL)を添加した。合わせた有機抽出物をブライン中の1N HCl(7x150mL)、NaHCO/ブライン(300mLおよび水相のpHが約pH=6~7になるまで)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。86.0g(97%)のBoc-D-Arg-DMT-OBn(3a)を得て、さらに精製することなく使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.33-7.18(m,5H),6.43(s,2H),5.06(s,2H)4.71(t,J=7.8Hz,1H),4.07(t,J=6.7Hz,1H),3.19-3.09(m,3H),3.03-2.97(m,1H),2.23(s,6H),1.72-1.65(m,1H),1.54-1.43(m,3H),1.45(s,9H)。
2)ステップb:(S)-2-((R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-グアニジノペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4a)の合成
MeOH(1000mL)中のBoc-D-Arg-DM-Tyr-OBn(3a、84.0g、142mmol)の溶液に、Pd/C(10%w/w、14.0g)を添加した。反応混合物中に水素を室温で4時間パージした。次に、反応混合物を濾紙で濾過し、MeOH(150mL)で洗浄した。溶媒をエバポレーションにより除去した。白色の泡状生成物4a(74.0g、93%)を得て、さらに精製することなく使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.44(s,2H),4.68(t,J=7.2Hz,1H),4.04(t,J=6.8Hz,1H),3.15-3.09(m,3H),3.02-2.94(m,1H),2.29(s,6H),1.74-1.59(m,1H),1.54-1.43(m,1H),1.45(s,9H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6a)の合成
DMF(200mL)を4a(11.17g、24mmol)に添加し、室温で15分間撹拌した。得られた懸濁液に、12a(10.65g、20mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。HOBt(612mg、4.00mmol)の添加後、懸濁液を氷浴で冷却した。EDC・HCl(5.38g、28mmol)を一度に添加し、反応混合物を氷浴中で2.5時間冷却しながら攪拌し、次いで室温で4.5時間撹拌した。ほぼ均一な反応混合物をEtOAc(1500mL)でクエンチし、得られた溶液をブライン/0.5M HCl水溶液(1:1;400mL)で10回洗浄した。6回目と9回目の洗浄中に、水相にゲルが形成された。iPrOH(各場合40mL)を添加し、繰り返し振盪した後、相は再び透明になった。その後、有機相をブライン/飽和NaHCO水溶液(9:1;400mL)で6回洗浄した。4回目の洗浄中に、水相にゲルが形成された。iPrOH(40mL)を添加して繰り返し振盪した後、相は簡単に分離した。有機相をブライン(200mL)および水(100mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。相分離の困難を避けるため、水で洗浄する際に激しい振盪は行わなかった。その結果、16.8gの粗生成物(6a、HPLCによる純度97.0%、白色非晶質固体)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)ppm:δ=7.33-7.16(m,5H),6.38(s,2H),5.18-5.07(m,1H),4.64-4.55(m,1H),4.10-3.92(m,3H),3.18-2.77(m,6H),2.20(s,6H),1.97-1.76(m,2H),1.75-1.14(m,8H),1.43(s,9H),1.41(s,9H)。
4)ステップd:(R)-2-アミノ-N-(((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7a)の合成
6a(16.8g)をDCM(100mL)に溶解し、0℃に冷却し、TFA(20mL)を滴下し、溶液を0℃で10分間攪拌し、次いで室温で3時間攪拌した。(LC/MSは出発物質を示さなかった)。次に、反応混合物をエバポレートし(0~5℃)、さらにDCM(100mL、0~5℃)から再エバポレートした。粗製物質を4つの部分に分けて逆相(カートリッジC-18、120G)でのフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行った。次に、すべての溶媒を減圧下において<40℃で蒸発させた。白色泡状物をイソプロパノール(100mL)に溶解し、イソプロパノール中のHCl(5~6M)5mLを0℃で添加し、減圧下でエバポレートした。このステップを3回繰り返した。さらに、100mLのMeCNを追加し、懸濁液をもう一度エバポレートした。その結果、7aの白色粉末を塩酸塩として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.36-7.14(m,5H),6.40(s,2H),5.15(dd,J=8.5,6.3Hz,1H),4.68(dd,J=8.7,7.5Hz,1H),4.07(s,2H),3.97(t,J=6.3Hz,1H),3.18(t,J=6.9Hz,2H),3.11(dd,J=14.2,8.8Hz,1H),2.95-2.84(m,3H),2.22(s,6H),2.02-1.59(m,6H),1.57-1.28(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 608.4[M+1]。
実施例32:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-(1,1’-ビフェニル-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7b)の合成
Figure 2023162279000084
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-12-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6b)の合成
4a(11.17g、24mmol)および12b(221mg、0.445mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6b(300mg)を酢酸塩として収率78%で得た。H NMR(CDOD,300MHz):δ=7.61-7.50(m,4H),7.46-7.29(m,5H),6.39(s,2H),5.19-5.10(m,1H),4.67-4.56(m,1H),4.10(s,2H),3.99-3.90(m,1H),3.16-2.77(m,7H),2.20(s,6H),2.02-1.82(m,2H),1.67-1.05(m,25H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7b)の合成
6b(300mg、0.318mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7bのTFA塩(68mg)を21%の収率で淡黄色のガラス状固体として得た。H NMR(CDOD,400MHz):δ=7.57-7.50(m,4H),7.43-7.36(m,4H),7.34-7.29(m,1H),6.39(s,2H),5.15(dd,1H,J=6.3Hz,J=8.7Hz),4.69(dd,1H,J=7.6Hz,J=8.7Hz),4.12(s,2H),3.92(t,1H,J=6.3Hz),3.14(t,2H,J=6.8Hz),3.07(dd,1H,J=8.8Hz,J=14.1Hz),2.92-2.80(m,3H),2.20(s,6H),2.01-1.58(m,6H),1.54-1.25ppm(m,4H)。分子式:C3749 3TFA;分子量:1025.93;遊離塩基分子量:683.86。EI-MS:m/z 684.5[M+1]。
実施例33:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7c)の合成
Figure 2023162279000085
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-12-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6c)の合成
4a(2.0g、3.98mmol)および5c(1.66g、3.98mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6c(1.97g)を収率54%で得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7c)の合成
6c(1.97g、2.13mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7cのHCl塩(590mg)を収率38%で淡黄色のガラス状固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d):δ=8.65-8.60(m,1H),7.35-7.30(m,2H),7.24-7.19(m,2H),6.39(s,2H),5.19-5.11(m,1H),4.73-4.66(t,J=8.2Hz,1H),4.08-3.93(m,3H),3.21-3.05(m,3H),2.94-2.84(m,3H),2.21(s,6H),2.03-1.31(m,10H),1.28ppm(s,9H)。EI-MS:m/z 664.6[M+1]。
実施例34:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-(4-(tert-ブチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7d)の合成
Figure 2023162279000086
化合物7dはスキーム38から単離した:H NMR(400MHz,メタノール-d):δ=7.38ppm(m,2H),7.22(m,2H),6.52(s,2H),5.06(m,1H),4.78(m,1H),4.02(m,2H),3.95(m,1H),3.20(m,3H),2.95(m,3H),2.34(s,6H),1.50-1.90(m,8H),1.33(s,9H),1.10(m,2H)。EI-MS:m/z 664.5[M+1]。
実施例35:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7e)の合成
Figure 2023162279000087
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-12-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6d)の合成
4a(201mg、0.400mmol)および12d(191mg、0.440mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6d(260mg)を74%の収率で得た。H NMR(CDOD,300MHz):δ=7.31-7.10(m,5H),6.38(s,2H),5.19-5.10(m,1H),4.69-4.57(m,1H),4.03-3.91(m,1H),3.20-2.79(m,10H),2.22(s,6H),2.00-1.83(m,2H),1.72-1.02(m,26H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7e)の合成
6d(234mg、0.265mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7eのTFA塩(140mg)を収率55%で淡黄色のガラス状固体として得た。H NMR(CDOD,400MHz):δ=7.29-7.14(m,5H),6.37(s,2H),5.15(dd,1H,J=6.7Hz,J=8.4Hz),4.69(dd,1H,J=7.3Hz,J=9.1Hz),3.93(t,1H,J=6.3Hz),3.16(t,2H,J=6.9Hz),3.11(dd,1H,J=9.3Hz,J=14.1Hz),3.07-3.01(m,4H),2.93-2.86(m,3H),2.22(s,6H),2.06-1.61(m,6H),1.57-1.27ppm(m,4H)。分子式:C3247 3TFA;分子量:963.86;遊離塩基分子量:621.79。EI-MS:m/z 622.5[M+1]。
実施例36:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-シクロヘキシルメチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7f)の合成
Figure 2023162279000088
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-12-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6e)の合成
4a(1.40g;2.80mmol)および5e(843mg;2.3mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、1.22g(61%)の白色泡状物の6eを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.36(s,2H),5.11(m,1H),4.62(t,J=7.8Hz,1H),3.95(m,1H),3.18-3.04(m,3H),2.99(t,J=6.5Hz,2H),2.85(dd,J=14.1,8.2Hz,1H),2.56(d,J=6.9Hz,2H),2.20(s,6H),1.97-1.84(m,5H),1.78-1.59(複数のピーク,8H),1.56-1.33(m,24H),1.32-1.11(m,3H),1.08-0.92(m,2H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7f)の合成
6e(8.28g;8.66mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7fのHCl塩6.09g(97%)を白色固体として得た。H NMR(CDOD):δ6.37(s,2H),5.13(dd,J=8.7,6.3Hz,1H),4.71(t,J=8.1Hz,1H),3.97(t,J=6.4Hz,1H),3.20-3.06(m,3H),2.96-2.84(m,3H),2.57(d,J=6.9Hz,2H),2.23(s,6H),2.02-1.87(m,2H),1.84-1.59(m,10H),1.55-1.31(m,4H),1.32-1.13(m,3H),1.01(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 614.6[M+1]。
実施例37:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンタ-1-イル)、7g)の合成
Figure 2023162279000089
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-12-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6f)の合成
4a(959mg、1.91mmol)および5f(800mg、1.91mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6fを白色泡状物として得た(1.04g、63%)。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.41(s,2H),5.13(t,J=7.4Hz,1H),4.68(t,J=7.7Hz,1H),3.95(t,J=6.9Hz,1H),3.17-3.08(m,3H),3.02(t,J=6.1Hz,2H)2.94-2.86(m,1H),2.47(s,2H),2.24(s,6H),1.99-1.95(m,5H),1.80-1.53(m,16H),1.49-1.30(m,22H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7g)の合成
6f(8.28g;8.66mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7gのHCl塩6.09g(97%)を白色固体として得た。H NMR(CDOD):δ6.37(s,2H),5.13(dd,J=8.7,6.3Hz,1H),4.71(t,J=8.1Hz,1H),3.97(t,J=6.4Hz,1H),3.20-3.06(m,3H),2.96-2.84(m,3H),2.57(d,J=6.9Hz,2H),2.23(s,6H),2.02-1.87(m,2H),1.84-1.59(m,10H),1.55-1.31(m,4H),1.32-1.13(m,3H),1.01(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 614.6[M+1]。
実施例38:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジンペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンタ-1-イル)、7h)の合成
Figure 2023162279000090
1)ステップa:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-12-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6g)の合成
4a(950mg、1.89mmol)および5g(850mg、2.10mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6fを白色固体(1.15g)として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.38(s,2H),5.16(t,J=7.8Hz,1H),4.62(t,J=8.1Hz,1H),3.98(t,J=8.2Hz,1H),3.19-3.07(m,3H),3.06-2.96(m,2H),2.92-2.82(m,1H),2.23(s,6H),2.11-1.75(m,18H),1.74-1.60(m,2H),1.58-1.26(m,14H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7g)の合成
6g(1.02g、1.19mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7gのTFA塩を白色固体(750mg)として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.39(s,2H),5.17(dd,J=8.7,6.3Hz,1H),4.72(t,J=8.2Hz,1H),3.98(t,J=6.2Hz,1H),3.16(dt,J=14.5,7.7Hz,3H),2.98-2.86(m,3H),2.24(s,6H),2.07(s,3H),2.04-1.89(m,8H),1.89-1.64(m,9H),1.56-1.28(m,4H)。分子式:C3453 3HCl;MS:EI-MS:m/z 652.6[M+1]。
実施例39:(2R)-N-((2S)-1-(((1R)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((R)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-アミノペンタ-1-イル)、7i)の合成
Figure 2023162279000091
化合物7iは上記のスキーム42から単離した:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.43(s,2H),5.20(m,1H),4.73(m,1H),3.97(m,1H),3.18(m,3H),2.95(m,3H),2.27(s,6H),1.30-2.10(m,25H)。EI-MS:m/z 652.5[M+1]。
実施例40:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-3-アミノ-1-(3-ヘンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル))-Nva-DMT-NH((S)-3-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロパ-1-イル)、7j)の合成
Figure 2023162279000092
1)ステップa:(R)-5-(tert-ブトキシ)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-オキソペンタン酸(カルボン酸イソブチル)無水物の合成(26)
THF(30mL)中の酸25(6.0g、20.0mmol)およびトリエチルアミン(2.2g、22.0mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、-5℃で、THF(20mL)中のクロロぎ酸イソブチル(3.26g、24mmol)を10分かけて添加した。得られた懸濁液を周囲温度で30分間撹拌し、得られた混合物を濾過し、THF(15mL)で洗浄した。この有機溶液を次のステップの反応に使用した。
2)ステップb:tert-ブチル=(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-ヒドロキシペンタノアート(27)の合成
ステップaからの濾液を、水(8.6mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(1.52g、40mmol)の氷冷溶液に30分かけて滴下した。混合物を周囲温度で4時間撹拌し、次に1Nの塩酸水溶液でpH2に酸性化した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。次に、合わせた有機抽出物を1Mの重炭酸ナトリウム水溶液(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)させ、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップに使用した(4.5g、76%)。
3)ステップc:tert-ブチル=(R)-5-ブロモ-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタノアート(28)の合成
DCM(40mL)中のN-ブロモスクシンイミド(2.67g、15mmol)のスラリーに、トリフェニルホスフィン(3.70g、14mmol)を添加した。溶液を室温で5分間攪拌し、次にピリジン(474mg、6mmol)および化合物27(1.45g、5mmol)で処理した。得られた溶液を室温で16時間攪拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、得られた黒色の油をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物28を透明な油として得た(1.50g、85%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ5.08(m,1H),4.22(m,1H),3.43(m,2H),1.93(m,4H),1.48(s,9H),1.45(s,9H)。
4)ステップd:tert-ブチル=(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(2-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタノアート(30)の合成
2-ニトロ-1H-イミダゾール(29、1.0g、9.1mmol)をDMF(15mL)に溶解し、CsCO(3.0g、9.1mmol)を一度に添加し、30分間撹拌した後、化合物28(2.0g、5.7mmol)のDMF溶液(3mL)を0℃で滴下し、得られた溶液を一晩撹拌し、EtOAcで希釈し、冷水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物30を淡黄色の固体として得た(1.1g、50%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ7.16(s,1H),5.16(m,1H),4.49(m,2H),4.26(m,1H),1.92(m,3H),2.98-2.86(m,2H),1.65(m,2H),1.47(s,9H),1.46(s,9H)。
5)ステップe:tert-ブチル=(R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタノアート(31)の合成
化合物30(l.0g、2.6mmol)をEtOH(15mL)に溶解し、Pd/C(200mg)を添加し、H雰囲気下で5時間撹拌し、溶液をセライトのパッドで濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物31を濃厚な油(900mg、98%)として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ7.14(m,1H),6.51(s,1H),6.35(s,1H),5.32(br,2H),3.80(m,1H),3.63(m,2H),1.52(m,4H),1.61(s,9H),1.59(s,9H)。
6)ステップf:(R)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタン酸の合成(32)の合成
化合物31(1.7g、4.8mmol)をジオキサン(20mL)に溶解し、ジオキサン(24mL)中の4N HCl溶液を滴下し、得られた溶液を18時間撹拌し、沈殿物を濾過により収集し、真空で乾燥して、純粋な目的物をオフホワイトの固体のHCl塩として得た(32、800mg、61%)。H NMR(300MHz,DO)δ6.71(s,2H),3.87(m,1H),3.80(m,2H),1.84(m,4H)。MS(M+1):199.0。
7)ステップg:(R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタン酸(1b)の合成
15mLのTHF中のBocO(3.018g、13.83mmol)の溶液を、20mLの水および3mLのTHF中の32(1.5g、5.532mmol)および炭酸ナトリウム(2.345g、22.128mmol)の溶液に添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。水相を5%クエン酸で酸性化し、エバポレートした。逆相フラッシュクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、0.95gの所望の生成物の酢酸塩を白色固体1bとして得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.87(d,J=2.5Hz,1H),6.80(d,J=2.5Hz,1H),4.02-4.00(m,1H),3.88(h,J=6.8Hz,2H),1.84-1.66(m,4H),1.44(s,9H)。
8)ステップh:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(34)の合成
乾燥DMF(15mL)中のFmoc-DMT-OH(33、1.29g、3mmol、1当量)、5h(1.0g、3mmol、1当量)、HOBt(689mg、4.5mmol、1.5当量)に、EDC・HCl(1.43g、7.5mmol、2.5当量)を添加し、次にNMM(0.82mL、7.5mmol、2.5当量)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で20時間攪拌した。次に、DMFを蒸発させ、粗生成物をEtO(3x5mL)で洗浄した。生成物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:HO(0.2%AcOH)/MeOH、5%~85%のメタノール)により精製して、34を白色泡状物として得た(1.24g、56%)。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=7.6Hz,2H),7.63(t,J=7.4Hz,2H),7.38(t,J=7.6Hz,2H),7.29-7.27(m,5H),7.24-7.18(m,2H),6.36(s,2H),5.25dd,J=9.6,5.4Hz,1H),4.30(d,J=6.5Hz,2H),4.24(t,J=7.7Hz,1H),4.17(t,J=7.1Hz,1H),4.05(s,2H),3.20-2.98(m,3H),2.93-2.76(m,2H),2.17(s,6H),2.08-2.00(m,1H),1.95-1.87(m,1H),1.36(s,9H)。
9)ステップi:tert-ブチル=((S)-3-((S)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド)-3-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)カルバマート(35)の合成
化合物34(1.04g、1.2mmol)をDMFとピペリジン(体積で8:2)の混合物(10mL)に溶解し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下において室温で除去した。次に、KHSO水溶液(5%)をpH4になるまで添加し、EtOAc(4x30mL)で抽出した。抽出物をNaSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:HO(0.2%AcOH)/MeOH、5%~85%のメタノール)により精製して、35を白色泡状物として得た(339mg、54%)。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.31-7.22(m,5H),6.38(s,2H),5.26(dd,J=9.2,5.6Hz,1H),4.07(s,2H),3.89-3.76(m,1H),3.19-2.91(m,4H),2.14(s,6H),1.94-1.84(m,2H),1.42(s,9H)。
10)ステップj:tert-ブチル=((8S,11S,14R)-17-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-8-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-11-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,10,13-トリオキソ-3-オキサ-5,9,12-トリアザヘプタデカン-14-イル)カルバマート(6h)の合成
6mLのDMF中の35(343mg、0.553mmol)、化合物5h(165mg、0.553mmol)、HOBT(120mg、0.754mmol)、EDC.HCl(290mg、1.51mmol)に、NMM(166μL、1.51mmol)を0℃で滴下し、混合物を室温で7時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:HO(0.2%AcOH)/MeOH、5%~85%のメタノール)で精製して、6hを油として得た(297mg、67%)。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.30-7.28(m,4H),7.25-7.20(m,1H),6.77(d,J=16.2Hz,2H),6.64(s,1H),6.37(s,1H),5.24(dt,J=9.6,4.7Hz,1H),4.78-4.70(m,1H),4.04(s,2H),3.99-3.95(m,2H),3.80-3.70(m,2H),3.27-3.13(m,2H),3.02-2.83(m,2H),2.29-2.22(m,8H),1.65-1.51(m,4H),1.42-1.36(m,18H)。
11)ステップk:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-3-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)プロピル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7j)の合成
化合物6h(290mg、0.361mmol)をDCM(4mL)に溶解し、0℃に冷却し、TFA(2.6mL)を滴下し、溶液を0℃で10分間攪拌し、次いで室温で2時間攪拌した(LC/MSは出発物質を示さない)。次に、反応混合物をエバポレートし(0~5℃)、さらにDCM(20mL、0~5℃)から再エバポレートした。分取HPLCによる精製により、目的の7jを3TFA塩として得た(220mg、74%)。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.29(d,J=4.4Hz,4H),7.24-7.20(m,1H),6.84(dd,J=18.8,2.5Hz,2H),6.39(s,2H),5.34(dd,J=9.6,5.1Hz,1H),4.57(dd,J=9.1,6.9Hz,1H),4.07(s,2H),3.96(t,J=6.0Hz,1H),3.86-3.80(m,2H),3.13-2.99(m,3H),2.92-2.87(m,8H),1.84-1.64(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 604.5[M+1]。
実施例41:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(D-Agb-DMT-NH(-((S)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-1-イル)、7k)の合成
Figure 2023162279000093
1)ステップa:(R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-グアニジノブタン酸(37)の合成
冷(0℃)DCM(25mL)中のNα-((ベンジルオキシ)カルボニル)-Nω,Nω’-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-ノル-D-アルギニン(36、4.00g;8.1mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(12mL)を滴下した。溶液を8時間かけてゆっくりと周囲温度に温めた。揮発性物質を減圧下で除去した;残留物をベンゼンに懸濁し、再びエバポレートした。3.26g(99%)のガラス状固体37を得た。粗製物質を次のステップで直接使用した。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.45-7.31(複数のピーク,4H),7.21(m,1H),5.16(s,2H),4.30(dd,J=9.8,4.7Hz,1H),3.33(CDOHと重複する複数のピーク,2H),2.23(m,1H),1.94(m,1H)。
2)ステップb:ベンジル=(S)-2-((R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-グアニジノブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3b)の合成
化合物37(2.86g;7.0mmol)、DMT-OBn(2a、1.80g;6.0mmol)およびHOBT水和物(766mg;5.0mmol)を乾燥DMF(35mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、EDCI(3.07g;16.0mmol)を一度に添加した。反応混合物を15分間撹拌し、次にN-メチルモルホリン(1.65mL;15.0mmol)を滴下した。反応物を8時間かけて周囲温度まで温めた。この時点で、LC-MS分析は、出発物質の完全な消費および所望の生成物の形成を示した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(120g C18 Biotageカラム;移動相0.1%TFA水溶液/MeOH、5%MeOH→80%MeOH v/vの勾配)で精製した。3.18g(77%)の白色泡状物3bを得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.44-7.14(m,10H),6.45(s,2H),5.12(s,2H),5.07(s,2H),4.73(t,J=8.1Hz,1H),4.21(dd,J=8.4,5.4Hz,1H),3.23-3.05(複数のピーク,3H),2.99(dd,J=14.3,8.6Hz,1H),2.23(s,6H),1.96(m,1H),1.77(m,1H)。
3)ステップc:(S)-2-((R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-グアニジノブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4b)の合成
化合物3b(3.16g;4.6mmol)、BocO(3.27g;15.0mmol)およびPd/C(10%;300mg)をEtOH(120mL)に懸濁した。反応混合物を水素流下で約4時間撹拌した。反応の進行をLC-MSでモニターした。完全に変換したら、反応混合物をセライトのパッドで濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOH(約20mL)に再懸濁した。生成物は溶液から結晶化した。母液をニードルで除去した。沈殿物を減圧下で乾燥させた。1.79g(86%)の白色固体4bを得た。NMRは、生成物がいくらかの残留EtOHを含むことを示した。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.48(s,2H),4.72(dd,J=9.0,5.8Hz,1H),4.16(dd,J=8.1,5.7Hz,1H),3.23(dd,J=14.4,6.0Hz,1H),3.12(t,J=6.4Hz,2H),3.02(dd,J=14.4,10.0Hz,1H),2.36(s,6H),1.86(m,1H),1.72(m,1H),1.49(s,9H)。
4)ステップd:tert-ブチル=((5R,8S,11R)-1-アミノ-11-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-8-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-18,18-ジメチル-6,9,16-トリオキソ-17-オキサ-2,7,15-トリアザノナデカン-5-イル)カルバマート(6i)の合成
4b(677mg;1.5mmol)および5i(500mg;1.44mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、642mg(53%)の白色泡状物6iを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.24(複数のピーク,5H),6.35(s,2H),5.16(dd,J=9.0,5.8Hz,1H),4.53(t,J=8.1Hz,1H),4.02(複数のピーク,3H),3.21-2.88(複数のピーク,5H),2.83(dd,J=14.3,7.4Hz,1H),2.16(s,6H),1.97-1.62(複数のピーク,7H),1.58-1.31(複数のピーク,20H)。
5)ステップe:(R)-2-アミノ-N-((2S,5R)-8-アミノ-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-3-オキソオクタン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(7k)の合成
6i(400mg;0.41mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、108mg(36%)の7kを白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.27(複数のピーク,4H),7.20(m,1H),6.36(s,2H),5.21(dd,J=9.5,5.5Hz,1H),4.62(dd,J=8.9,7.4Hz,1H),4.08(t,J=6.6Hz,1H),4.05(m,2H),3.23-3.06(ms,3H),2.96-2.88(m,3H),2.20(s,6H),2.07-1.85(m,4H),1.84-1.61(m,2H))。分子式:C2941 3HCl;分子量:689.08;遊離塩基分子量:579.71。EI-MS:m/z 580.5[M+1]。
実施例42:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-4-アミノ-1-(3-シクロヘキシルメチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-1-イル)、7l)の合成
Figure 2023162279000094
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-((R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3c)の合成
(R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタン酸(1b、3.00g、10.1mmol、スキーム43に従い作成した)、ベンジル=(S)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(2a、3.63g、12.1mmol)、EDC(N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド)塩酸塩(5.82g、30.3mmol)、およびHOBt(1-ヒドロキシベンゾトリアゾール)(2.32g、15.2mmol)の混合物に、乾燥DMF(60mL)を添加し、得られた混合物を室温で15分間攪拌した。次に、N-メチルモルホリン(3.3mL、30.3mmol)を添加し、反応混合物を室温で20時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留混合物をEtOAc(800mL)および飽和NaHCO水溶液(100mL)で希釈し、室温で20分間撹拌した。水相を分離し、有機相を水(3×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOH(200mL)に溶解し、得られた溶液にEtOH(50mL)中の1%AcOH溶液を添加し、揮発性物質を除去した後、粗生成物をMeOHと0.1%AcOH水溶液の混合物を溶離液として使用する逆相フラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物は、30~65%のMeOHでカラムから溶出し、59%の収率で3c(3.8g)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=7.37-7.14(m,5H),6.79-6.72(m,2H),6.42(s,2H),5.07(s,2H),4.77-4.66(m,1H),4.14-4.03(m,1H),3.83-3.65(m,2H),3.20-3.08(m,1H),3.04-2.90(m,1H),2.23(s,6H),1.72-1.32ppm(m,13H)。
2)ステップb:(S)-2-((R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4c)の合成
MeOH(150mL)中の3c(3.8g、5.94mmol)の溶液に、活性炭上のパラジウム(10重量%、190mg)を添加した。室温で1時間撹拌した懸濁液に水素をバブリングした。反応混合物を濾過してパラジウムおよび活性炭を除去し、得られた透明な溶液をエバポレートした。溶離液としてMeOHと0.1%AcOH水溶液との混合物を使用する逆相フラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製した。生成物は、34%のMeOHでカラムから溶出し、4c(2.60g)を80%の収率で得た。HNMR(300MHz,メタノール-d):δ=6.83-6.75(m,2H),6.40(s,2H),4.65-4.55(m,1H),4.07-3.98(m,1H),3.81-3.69(m,2H),3.19-3.08(m,1H),2.97-2.85(m,1H),2.29(s,6H),1.72-1.36ppm(m,13H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((9S,12S,15R)-18-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-9-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,11,14-トリオキソ-3-オキサ-5,10,13-トリアザオクタデカン-15-イル)カルバマート(6j)の合成
4c(422mg、0.77mmol)および12j(380mg、0.92mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6j(0.342g、53%)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.83-6.76(m,2H),6.36(s,2H),5.18(dd,J=9.1,5.8Hz,1H),4.71-4.61(m,1H),4.01-3.95(m,1H),3.84-3.69(m,2H),3.19-3.10(m,1H),3.09-3.01(m,2H),2.92-2.82(m,1H),2.58(d,J=6.9Hz,2H),2.30(s,1H),2.23(s,6H),2.05-1.85(m,2H),1.95(s,4H),1.79-1.61(m,9H),1.60-1.48(m,4H),1.42(s,19H),1.32-1.15(m,4H),1.08-0.95(m,2H)。
4)ステップd:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7l)の合成
6j(400mg、0.49mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7l(220mg、72%)を淡黄色の泡状物として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.88(d,J=2.5Hz,1H),6.83(d,J=2.5Hz,1H),6.38(s,2H),5.21(dd,J=9.2,6.0Hz,1H),4.71(t,J=8.2Hz,1H),3.97(t,J=6.1Hz,1H),3.82(dt,J=14.1,7.1Hz,2H),3.17-3.08(m,1H),3.00-2.86(m,3H),2.60(d,J=6.9Hz,2H),2.24(s,6H),2.12-2.01(m,1H),2.00-1.90(m,1H),1.83-1.56(m,12H),1.33-1.15(m,3H),1.10-0.96(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 624.6[M+1]。
実施例43:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-4-アミノ-1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-1-イル)、7m)の合成
Figure 2023162279000095
1)ステップa:tert-ブチル=((9S,12S,15R)-18-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-9-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,11,14-トリオキソ-3-オキサ-5,10,13-トリアザオクタデカン-15-イル)カルバマート(6k)の合成
4c(783mg;1.60mmol)および5k(490mg;1.3mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、白色泡状物の6kを106mg(10%)得た。LC-MS分析は、[M+H]=850.5Daの単一ピークを示した。生成物をさらに特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7m)の合成
6k(100mg;0.12mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7m(28mg、31%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.86(d,J=2.5Hz,1H),6.84(d,J=2.5Hz,1H),6.36(s,2H),5.19(dd,J=9.3,5.7Hz,1H),4.72(t,J=8.1Hz,1H),4.00(t,J=5.8Hz,1H),3.92-3.74(m,2H),3.12(dd,J=14.2,8.2Hz,1H),3.02-2.84(m,3H),2.45(s,2H),2.23(s,6H),2.11-1.88m,2H),1.88-1.47(m,13H),1.47-1.37(m,6H)。分子式:C4355 2HCl;分子量:834.89;遊離塩基分子量:761.97。EI-MS:m/z 762.7[M+1]。
実施例44:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブタ-1-イル)、7n)の合成
Figure 2023162279000096
1)ステップa:tert-ブチル=((9S,12S,15R)-9-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-18-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-12-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,11,14-トリオキソ-3-オキサ-5,10,13-トリアザオクタデカン-15-イル)カルバマート(61)の合成
4c(5.0g、9.097mmol)および5l(4.05g、10.0mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6l(4.0G)を酢酸塩として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7n)の合成
6l(4.0g、4.273mmol)を使用して、スキーム37に記載されているのと同じ手順で7n(2.3g)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.88(d,J=2.5Hz,1H),6.86(d,J=2.5Hz,1H),6.39(s,2H),5.22(dd,J=9.2,5.6Hz,1H),4.79-4.75(m,1H),4.04-3.98(m,1H),3.90-3.77(m,2H),3.14(dd,J=14.2,8.2Hz,1H),3.01-2.90(m,3H),2.49(s,2H),2.26(s,6H),2.12-1.98(m,2H),1.94(s,3H),1.88-1.78(m,2H),1.78-1.69(m,5H),1.67-1.62(m,4H),1.62-1.56(m,7H).)。MS:EI-MS:m/z 676.7[M+1]。
実施例45:(R)-N-((S)-1-(((R)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((R)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブタ-1-イル)、7o)の合成
Figure 2023162279000097
スキーム7に従って化合物7oを単離した:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.89(m,1H),6.82(m,1H),6.52(s,2H),5.02(m,1H),4.66(m,1H),3.97(m,1H),3.85(m,2H),3.24(m,1H),3.80(m,3H),2.30(m,2H),2.26(s,6H),1.10-1.90(m,23H)。MS:EI-MS:m/z 676.6[M+1]。
実施例46:(2R)-N-((2S)-1-(((1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブタ-1-イル)、7p)の合成
Figure 2023162279000098
1)ステップa:tert-ブチル=((9S,12S,15R)-9-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-18-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-12-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,11,14-トリオキソ-3-オキサ-5,10,13-トリアザオクタデカン-15-イル)カルバマート(6m)の合成
4c(1.24g、2.304mmol)および5m(1.0g、2.56mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6mを白色泡状物として得た(910mg、44%)。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.80-6.78(m,2H),6.37(s,2H),5.22-5.16(m,1H),4.68-4.61(m,1H),4.01-3.96(m,1H),3.82-3.71(m,2H),3.09-3.02(m,2H),2.90-2.83(m,1H),2.23(s,6H),2.07-2.03(m,14H),1.86-1.79(m,6H),1.67-1.50(m,4H),1.42(s,18H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-4-アミノブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7p)の合成
6m(910mg、1.02mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7p(370mg、98%)を白色粉末として得た。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.88(q,J=2.3Hz,2H),6.38(s,2H),5.24(dd,J=9.1,5.8Hz,1H),4.70(t,J=8.2Hz,1H),4.06-3.97(m,1H),3.14(dd,J=14.2,8.5Hz,1H),3.00-2.87(m,3H),2.25(s,6H),2.09-1.98(m,11H),1.88-1.59(m,12H)。MS:661.85。EI-MS:m/z 662.6[M+1]。
実施例47:(2R)-N-((2S)-1-(((1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-(ジメチルアミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-ジメチルアミノペンタ-1-イル)、7q)の合成
Figure 2023162279000099
1)ステップa:tert-ブチル=((2R)-1-(((2S)-1-(((1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-(ジメチルアミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6n)の合成
4c(100g、0.182mmol)および5n(102mg、0.182mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6n(121mg、72%、11%のエピマーを含む)を透明な非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,CDOD)δ:6.84(d,J=2.3Hz,1H),6.81(d,J=1.6Hz,1H),6.37(s,2H),5.18(dd,J=8.5,6.3Hz,1H),4.60(t,J=7.9Hz,1H),4.03(t,J=6.0Hz,1H),3.91-3.68(m,2H),3.20-2.96(m,3H),2.84(s,6H),2.22(s,6H),2.07(brs,3H),2.03-1.90(m,11H),1.89-1.46(m,14H),1.42(s,9H)。
2)ステップb:(2R)-N-((2S)-1-(((1S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-(ジメチルアミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7q)の合成
6n(160mg、0.173mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7q(105mg、58%、HPLC純度-99.2%(210nm))を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ:6.86(d,J=2.4Hz,1H),6.81(d,J=2.5Hz,1H),6.39(s,2H),5.16(dd,J=9.0,6.0Hz,1H),4.69(t,J=8.1Hz,1H),3.96(t,J=6.0Hz,1H),3.89-3.75(m,2H),3.17-3.04(m,3H),2.90(dd,J=8.9,5.4Hz,1H),2.87(s,6H),2.23(s,6H),2.10-1.26(m,25H)。MS:EI-MS:m/z 704.7[M+1]。
実施例48:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7r)の合成
Figure 2023162279000100
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6o)の合成
4a(3.63g;7.80mmol)および5o(2.30g;6.38mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6o(4.18g、78%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7r)の合成
6o(4.10g;4.86mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7r(1.56g、45%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.34-7.12(m,5H),6.47(s,2H),5.02(dd,J=8.9,5.6Hz,1H),4.74(dd,J=9.9,6.9Hz,1H),4.01(見かけ上のシングレット,2H),3.92(t,J=6.4Hz,1H),3.18(t,J=7.0Hz,2H),3.13(dd,J=14.0,9.8Hz,1H),2.91(dd,J=14.0,6.9Hz,1H),2.87-2.81(m,2H),2.29(s,6H),1.91-1.61(m,4H),1.62-1.44(m,4H),1.08(p,J=8.0Hz,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.3[M+1]。
実施例49:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2,3,3,4,4,5,5-d8-ペンタ-1-イル)、7s)の合成
Figure 2023162279000101
実施例50:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)ペンチル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2,3,3,4,4,5,5-d8-ペンタ-1-イル)、7t)の合成
Figure 2023162279000102
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6p)およびtert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6q)の合成
4a(1213mg、2.61mmol)および5p(835mg、2.27mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6pおよび6qを白色泡状物として得た(1.68g、87%、1H NMRにより32%エピマー、HPLC純度92%)。H NMR(300MHz,CDOD)δ:7.37-7.17(m,5H),6.38(s,2H),5.12(s,1H),4.60(t,J=7.5Hz,1H),4.05(s,2H),4.01-3.90(m,1H),3.19-3.05(m,3H),2.95-2.77(m,1H),2.20(s,6H),1.76-1.24(m,4H),1.42(s,9H),1.41(s,9H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7s)および(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル-2,2,3,3,4,4,5,5-d8)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7t)の合成
6pと6qの混合物(1.68g、1.97mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7s(500mg)を得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ:7.36-7.13(m,5H),6.39(s,2H),5.13(s,1H),4.68(dd,J=8.9,7.4Hz,1H),4.07(d,J=2.0Hz,2H),3.94(t,J=6.3Hz,1H),3.16(t,J=7.0Hz,2H),3.09(dd,J=14.1,9.0Hz,1H),2.87(dd,J=14.1,7.4Hz,1H),2.21(s,6H),1.86-1.66(m,2H),1.56-1.36(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 616.4[M+1];and7t(150mg):H NMR(400MHz,CDOD)δ:7.35-7.19(m,5H),6.49(s,2H),5.05-5.00(m,1H),4.76(dd,J=9.8,6.8Hz,1H),4.03(s,2H),3.93(t,J=6.4Hz,1H),3.24-3.11(m,3H),2.93(dd,J=14.0,7.0Hz,1H),2.31(s,6H),1.91-1.72(m,2H),1.61-1.47(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 616.4[M+1]。
実施例51:(R)-N-((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エタ-1-イル)、7u)の合成
Figure 2023162279000103
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6r)の合成
4a(112mg、0.241mmol)および5q(174mg、0.362mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6r(80mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.81(s,1H),8.05(d,J=12Hz,2H),7.60-7.49(m,3H),7.39(s,1H),6.37(s,2H),5.65-5.61(m,1H),4.58-4.53(m,1H),4.05-3.98(m,1H),3.59-3.33(m,2H),3.26-3.10(m,3H),2.93-2.86(m,1H),2.23(s,6H),1.72-1.37(m,4H),1.42(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7u)の合成
6q(80mg、0.086mmol)の混合物を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7u(57mg)を白色固体として得た(HPLC純度 >99%)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.81(s,1H),8.05(d,J=11.6Hz,2H),7.59-7.51(m,3H),7.40(s,1H),6.35(s,2H),5.64-5.61(m,1H),4.64-4.60(m,1H),3.96-3.93(m,1H),3.54-3.31(m,2H),3.19-3.10(m,3H),2.92-2.86(m,1H),2.22(s,6H),1.86-1.75(m,2H),1.70-1.51(m,2H).)。MS:EI-MS:m/z 603.6[M+1]。
実施例52:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7v)の合成
Figure 2023162279000104
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6s)の合成
4a(50mg、0.107mmol)および12r(80mg、0.160mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6s(30mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.74(s,1H),7.34-7.21(m,6H),6.38(s,2H),5.54-5.48(m,1H),4.51-4.46(m,1H),4.07(s,2H),4.08-3.98(m,2H),3.41-3.26(m,1H),3.24-3.11(m,3H),2.88-2.81(m,1H),2.19(s,6H),1.73-1.30(m,4H),1.42(s,9H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジンペンタンアミド(7v)の合成
6r(30mg、0.032mmol)の混合物を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7v(17mg)を白色固体として得た(HPLC純度 >99%)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.74(s,1H),7.33-7.21(m,6H),6.38(s,2H),5.54-5.49(m,1H),4.56-4.50(m,1H),4.12(s,2H),4.02-3.90(m,2H),3.40-3.26(m,1H),3.24-3.08(m,3H),2.88-2.83(m,1H),2.19(s,6H),1.87-1.70(m,2H)1.56-1.36(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 617.8[M+1]。
実施例53:(R)-N-((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エタ-1-イル)、7w)の合成
Figure 2023162279000105
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6t)の合成
4a(122mg、0.262mmol)および12s(200mg、0.393mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6t(120mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.79(s,1H),7.30-7.14(m,6H),6.37(s,2H),5.55-5.50(m,1H),4.57-4.47(m,1H),4.04-3.98(m,1H),3.46-3.30(m,1H),3.21-3.04(m,8H),2.92-2.83(m,1H),2.21(s,6H),1.80-1.41(m,4H),1.53(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-(3-フェネチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7w)の合成
6s(110mg、0.115mmol)の混合物を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7w(70mg)を白色固体として得た(HPLC純度 >98%)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ:8.75(s,1H),7.30-7.16(m,6H),6.36(s,2H),5.55-5.51(m,1H),4.58-4.54(m,1H),3.94-3.91(m,1H),3.41-3.35(m,1H),3.26-3.2.99(m,4H),3.04(s,2H)3.21-3.04(m,8H),2.90-2.84(m,1H),2.21(s,6H),1.85-1.71(m,2H),1.59-1.38(m,2H).)。MS:EI-MS:m/z 631.7[M+1]。
実施例54:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7x)の合成
Figure 2023162279000106
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(39)の合成
10mLのDMF中の12t(0.15g、0.393mmol)とBoc-DMT-OH(38、0.134g、0.432mmol)の混合物に、EDCT・HCl(0.188G、0.982mmol)を添加し、続いてHOBt・HO(0.108g、0.707mmol)を添加した。10~15分後、NMM(0.119g、1.179mmol)を添加し、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次に、揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を5%クエン酸水溶液でエバポレートした。得られた残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(39、0.165g)を得た。
2)ステップb:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(40)の合成
DCM(20mL)中の39(0.165g、0.26mmol)の冷却溶液に、TFA(8mL)を添加した。次に、氷/水浴を取り外し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をトルエンから濃縮した(2x)。得られた残留物(40)をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.71(d,J=1.3Hz,1H),7.59-7.56(m,4H),7.44-7.40(m,2H),7.36-7.31(m,3H),7.18(s,1H),6.38(s,2H),5.59(t,J=7.1Hz,1H),4.12(d,J=4.2Hz,2H),3.91(dd,J=11.2,5.0Hz,1H),3.29-3.13(m,3H),2.97(dd,J=14.0,5.1Hz,1H),2.16(s,6H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6u)の合成
15mLのDMF中の1b(0.091g、0.254mmol)と40(0.165g、0.254mmol)の混合物に、EDCI・HCl(0.122g、0.635mmol)を添加し、続いてHOBt・HO(0.078g、0.508mmol)を添加した。10~15分後、NMM(0.098g、0.965mmol)を添加し、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次に、揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を5%クエン酸水溶液でエバポレートした。得られた残留物を逆相フラッシュカラムに通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7x)の合成
6t(0.11g、0.125mmol)の混合物を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7x(52mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで97.2%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.72(d,J=1.3Hz,1H),7.54-7.52(m,4H),7.40-7.26(m,6H),6.84(d,J=2.5Hz,1H),6.79(d,J=2.5Hz,1H),6.35(s,2H),5.50(dd,J=8.9,5.8Hz,1H),4.52(dd,J=9.2,7.1Hz,1H),4.10(s,2H),3.90(t,J=6.1Hz,1H),3.79(p,J=7.3Hz,2H),3.35(dd,J=15.4,5.6Hz,1H),3.25-3.22(m,1H),3.02(dd,J=14.2,9.2Hz,1H),2.80(dd,J=14.1,7.1Hz,1H),2.16(s,6H),1.79-1.56(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 717.5[M+1]。
実施例55:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7y)の合成
Figure 2023162279000107
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6v)の合成
12u(795mg、2.18mmol)および4c(1.0g、1.82mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6v(1.1g、71%)を白色泡状物として得た。H NMR(300MHz,CDOD)δ:7.88(s,1H),6.92(s,1H),6.84(s,1H),6.81(s,1H),6.36(s,2H),5.48(t,J=7.4Hz,1H),4.65(t,J=7.6Hz,1H),4.01(t,J=7.3Hz,1H),3.88-3.66(m,2H),3.10(dd,J=14.2,7.0Hz,1H),2.85(dd,J=14.3,8.2Hz,1H),2.45(s,2H),2.22(s,6H),1.94(s,3H),1.79-1.48(m,15H),1.43(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7y)の合成
6u(1.1g、1.28mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7y(305mg、31%、HPLC 98.4%(210nm))を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ:8.86(d,J=1.3Hz,1H),7.42(s,1H),6.88(dd,J=5.4,2.5Hz,2H),6.38(s,2H),5.55(dd,J=8.7,5.9Hz,1H),4.62(t,J=8.1Hz,1H),4.03(t,J=6.0Hz,1H),3.97-3.79(m,2H),3.43(qd,J=15.4,7.2Hz,2H),3.11(dd,J=14.2,8.7Hz,1H),2.88(dd,J=14.2,7.5Hz,1H),2.49(s,2H),2.23(s,6H),1.95(s,3H),1.87-1.53(m,16H)。MS:EI-MS:m/z 699.6[M+1]。
実施例56:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7z)の合成
Figure 2023162279000108
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6w)の合成
12v(446mg、1.18mmol)および4c(649mg、1.18mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6w(0.4g)を39%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=7.49(s,1H),6.86-6.75(m,3H),6.36(s,2H),5.45-5.36(m,1H),4.73-4.62(m,1H),4.64-4.52(m,2H),4.04-3.96(m,1H),3.83-3.71(m,2H),3.66-3.55(m,3H),2.90-2.77(m,2H),2.45(s,2H),2.22(s,6H),1.98-1.89(m,3H),1.79-1.28ppm(m,25H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7z)の合成
6v(400mg、0.458mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7z(75mg)を22%の収率で得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.82-8.81(m,1H),7.38-7.36(m,1H),6.90-6.86(m,2H),6.37(s,2H),5.52-5.46(m,1H),4.63-4.57(m,1H),4.03-3.95(m,1H),3.93-3.80(m,5H),3.45-3.33(m,2H),3.16-3.08(m,1H),2.91-2.83(m,1H),2.55-2.46(m,2H),2.23(s,6H),1.98-1.91(m,3H),1.86-1.54ppm(m,16H)。MS:EI-MS:m/z 713.5[M+1]。
実施例57:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7aa)の合成
Figure 2023162279000109
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6x)の合成
12x(64mg、0.20mmol)および4c(100mg、0.20mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6x(144mg、87%)を黄色がかった泡状物として得た。H NMR(300MHz,CDOD)δ:7.40(d,J=7.9Hz,1H),7.32-7.13(m,7H),7.06(t,J=7.6Hz,1H),6.94(t,J=7.5Hz,1H),6.36(s,2H),5.44(t,J=7.5Hz,1H),4.64(t,J=7.9Hz,1H),4.06-3.90(m,3H),3.13-2.93(m,3H),2.80(dd,J=14.2,7.7Hz,1H),2.15(s,6H),1.71-1.31(m,4H),1.42(s,9H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7aa)の合成
6x(144mg、0.174mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7aa(82mg、53%)をHPLC純度-99.3%で得た。H NMR(300MHz,CDOD)δ:7.40(d,J=7.9Hz,1H),7.33-7.13(m,6H),7.07(t,J=7.1Hz,1H),6.95(t,J=7.1Hz,1H),6.99-6.91(m,1H),6.87(s,1H),6.36(s,2H),5.45(dd,J=8.2,6.8Hz,1H),4.71(dd,J=8.7,7.6Hz,1H),4.08-3.95(m,2H),3.90(t,J=6.2Hz,1H),3.40-3.33(m,1H),3.29-3.22(m,1H),3.15(t,J=6.9Hz,2H),2.92(ddd,J=21.5,14.1,8.2Hz,2H),2.17(s,6H),1.88-1.62(m,2H),1.58-1.31(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 666.50[M+1]。
実施例58:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ab)の合成
Figure 2023162279000110
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(41)の合成
12y(0.5g、1.16mmol)および38(0.395g、1.276mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で、41(0.584g)を褐色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.56(m,2H),7.53-7.50(m,2H),7.40(q,J=7.7Hz,3H),7.34-7.28(m,2H),7.22(m,2H),7.05(t,J=7.6Hz,1H),6.96-6.92(m,2H),6.34(s,2H),5.47(t,J=7.3Hz,1H),4.22(t,J=7.7Hz,1H),4.04(s,2H),3.35(s,2H),2.94(dd,J=14.1,8.6Hz,1H),2.74(dd,J=14.2,7.2Hz,1H),2.14(s,6H),1.38(s,9H)。
2)ステップb:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(42)の合成
41(0.2g、0.292mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で42を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.59-7.51(m,4H),7.45-7.28(m,5H),7.22-7.19(m,2H),7.06(ddd,J=8.2,7.1,1.1Hz,1H),6.94(ddd,J=7.9,7.2,0.9Hz,1H),6.83(s,1H),6.34(s,2H),5.56-5.50(m,1H),4.05(d,J=3.4Hz,2H),3.88(dd,J=11.1,5.1Hz,1H),3.28-3.23(m,2H),3.14(dd,J=13.9,11.1Hz,1H),2.96(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.10(s,6H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6y)の合成
42(0.32g、0.368mmol)および1b(0.145g、0.405mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で6yを得て、これを逆相フラッシュカラムに通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(7ab)の合成
6y(0.1g、0.108mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ab(35mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで99.0%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.54-7.49(m,4H),7.43-7.38(m,3H),7.34-7.29(m,2H),7.26-7.22(m,2H),7.09-7.05(m,1H),6.98-6.94(m,1H),6.91(s,1H),6.87(d,J=2.4Hz,1H),6.80(d,J=2.4Hz,1H),6.35(s,2H),5.46(dd,J=8.4,6.7Hz,1H),4.72(t,J=8.2Hz,1H),4.06(s,2H),3.92-3.77(m,3H),3.37(dd,J=14.4,8.5Hz,1H),3.30-3.26(m,1H),2.99(dd,J=14.2,8.8Hz,1H),2.81(dd,J=14.1,7.7Hz,1H),2.16(s,6H),1.78-1.54(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 766.5[M+1]。
実施例59:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ac)の合成
Figure 2023162279000111
1)ステップa:tert-ブチル=((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(43)の合成
12z(0.376g、1.0mmol)および38(0.39g、1mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で、43(0.51g)を得て、次のステップに使用した。
2)ステップb:(S)-N-((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(44)の合成
43(0.51g、0.76mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で44(0.75g)を得て、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
3)ステップc:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6z)の合成
44(0.27g、0.4mmol)および1b(0.18g、0.5mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で、6z(128mg)を得て、これを逆相フラッシュカラムに通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7ac)の合成
6z(0.120g、0.14mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ac(24mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで97.0%である)。H NMR(400MHz,メタノ1ル-d)δ7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),7.05(dd,J=14.4,7.2Hz,1H),6.99(dd,J=16.4,7.2Hz,1H),6.87(m,1H),6.81(d,J=2.4Hz,1H),6.33(s,2H),5.51(dd,J=8.8,6.4Hz,1H),4.76(dd,J=16.4,8.8Hz,1H),3.93-3.90(m,1H),3.85-3.79(m,1H),3.42-3.33(m,1H),3.06-3.01(m,1H),2.4(s,2H),1.95(s,2H),1.88-1.28(複数のピーク,22H)。MS:EI-MS:m/z 748.6[M+1]。
実施例60:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ad)の合成
Figure 2023162279000112
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6aa)の合成
12aa(188mg;0.44mmol)および4c(181mg;0.37mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6aa(115mg、36%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.36(d,J=7.9Hz,1H),7.17(d,J=8.2Hz,1H),7.02(t,J=7.5Hz,1H),6.90(t,J=7.2Hz,1H),6.82(bs,1H),6.54(m,2H),6.24(s,2H),5.37(t,J=7.5Hz,1H),4.56(t,J=7.7Hz,1H),3.90(bs,1H),3.68-3.51(m,5H),3.40-3.21(m,2H),2.96(dd,J=13.5,8.2Hz,1H),2.73(dd,J=14.2,7.8Hz,1H),2.29(s,2H),2.08(s,6H),1.78(bs,3H),1.67-1.39(m,10H),1.40-1.24(m,15H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7ad)の合成
6aa(115mg;0.13mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ad(35mg、31%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.45(d,J=7.9Hz,1H),7.26(d,J=8.2Hz,1H),7.11(t,J=7.6Hz,1H),6.99(t,J=7.5Hz,1H),6.90(s,1H),6.87-6.79(m,2H),6.32(s,2H),5.46(dd,J=8.7,6.4Hz,1H),4.76(t,J=8.0Hz,1H),3.94(t,J=6.1Hz,1H),3.84(m,2H),3.67(s,3H),3.37(dd,J=14.4,8.7Hz,1H),3.31(dd,1H),3.03(dd,J=14.0,8.7Hz,1H),2.85(dd,J=14.0,7.6Hz,1H),2.38(m,2H),2.17(s,6H),1.86(bs,3H),1.81-1.49(m,10H),1.42(bs,6H)。MS:EI-MS:m/z 762.7[M+1]。
実施例61:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ae)の合成
Figure 2023162279000113
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6ab)の合成
12ab(203mg;0.40mmol)および4c(188mg;0.32mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ab(164mg、53%)の黄色がかった泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.26(dd,J=8.9,4.4Hz,1H),7.17(dt,J=9.9,2.9Hz,1H),7.07(s,1H),6.91-6.76(m,3H),6.69(s,2H),5.49(dd,J=8.9,6.6Hz,1H),4.71(t,J=7.8Hz,1H),4.04(m,1H),3.94-3.70(m,2H),3.44-3.26(m,2H),3.18(dd,J=13.8,8.4Hz,1H),2.96(dd,J=14.0,7.2Hz,1H),2.45-2.36(m,2H),2.29(s,6H),1.91(bs,3H),1.78-1.36(m,34H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7ae)の合成
6ab(164mg;0.17mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ae(37mg、26%)を黄色がかった固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.23(dd,J=8.8,4.3Hz,1H),7.12(dd,J=9.8,2.4Hz,1H),7.04(s,1H),6.88-6.84(m,2H),6.81(td,J=9.2,2.4Hz,1H),6.31(s,2H),5.45(dd,J=9.0,6.4Hz,1H),4.71(t,J=8.1Hz,1H),3.95(t,J=5.9Hz,1H),3.85(m,2H),3.34(dd,J=14.4,9.1Hz,1H),3.26(dd,J=14.4,6.3Hz,1H),3.02(dd,J=14.1,8.7Hz,1H),2.85(dd,J=14.1,7.6Hz,1H),2.38(m,2H),2.18(s,6H),1.85(bs,3H),1.81-1.57(m,7H),1.53(bd,J=11.7Hz,3H),1.40(bs,6H)。MS:EI-MS:m/z 766.7[M+1]。
実施例62:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7af)の合成
Figure 2023162279000114
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6ac)の合成
12ac(311mg;0.60mmol)および4c(250mg;0.51mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ac(130mg、39%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.50-7.38(複数のピーク,4H),7.36-7.08(複数のピーク,7H),7.01(t,J=7.5Hz,1H),6.86(t,J=7.4Hz,1H),6.69(bs,1H),6.43(m,2H),6.24(s,2H),5.31(t,J=7.3Hz,1H),4.52(t,J=7.7Hz,1H),3.97-3.82(m,3H),3.59(bs,2H),3.50(s,3H),3.33-3.13(m,2H),2.93(dd,J=14.0,7.6Hz,1H),2.68(dd,J=14.0,7.9Hz,1H),2.04(s,6H),1.65-1.37(m,4H),1.31(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7af)の合成
6ac(130mg;0.15mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7af(47mg、37%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.53-7.45(m,4H),7.39(m,3H),7.29(t,J=7.3Hz,1H),7.23(m,3H),7.10(t,J=7.6Hz,1H),6.95(t,J=7.5Hz,1H),6.84(m,2H),6.77(s,1H),6.33(s,2H),5.40(dd,J=8.2,6.6Hz,1H),4.68(t,J=8.2Hz,1H),4.03(m,2H),3.94(t,J=5.9Hz,1H),3.90-3.74(m,2H),3.58(s,3H),3.33(dd,J=14.4,8.2Hz,1H),3.25(dd,1H),2.98(dd,J=14.2,8.7Hz,1H),2.80(dd,J=14.2,7.7Hz,1H),2.14(s,6H),1.83-1.53(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 780.6[M+1]。
実施例63:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(3-(アダンタンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エタ-1-イル)、7ag)の合成
Figure 2023162279000115
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6ad)の合成
12ad(0.482g、0.85mmol)および4a(0.356g、0.71mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ad(250mg、37%)を得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ8.40(d,J=5.5Hz,2H),7.29(d,J=5.5Hz,2H),6.35(s,2H),5.53(t,1H),4.58(t,1H),4.02-3.92(m,1H),3.20-3.11(m,4H),2.89-2.79(m,1H),2.46(s,2H),2.20(s,4H),1.95(s,8H),1.78-1.57(m,7H),1.55-1.49(m,7H),1.45(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(ピリジン-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-グアニジノペンタンアミド(7ag)の合成
6ad(120mg)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ag(55mg)を得た。H-NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.64(s,2H),7.77(s,2H),6.36(s,2H),5.63(t,J=8.1Hz,1H),4.57(m,1H),3.88(t,J=6.2Hz,1H),3.58-3.48(m,1H),3.44-3.38(m,1H),3.16(t,J=7.0Hz,2H),3.11-3.03(m,1H),2.89-2.80(m,1H),2.49(s,2H),2.20(s,6H),1.94(s,3H),1.84-1.67(m,5H),1.66-1.57(m,3H),1.56-1.52(m,6H),1.51-1.38(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 686.6[M+1]。
実施例64:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(D-Agb-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7ah)の合成
Figure 2023162279000116
1)ステップa:tert-ブチル=((5R,8S,11S)-1-アミノ-11-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-8-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-19,19-ジメチル-6,9,17-トリオキソ-18-オキサ-2,7,10,16-テトラアザイコサン-5-イル)カルバマート(6ae)の合成
12ae(360mg;1.0mmol)および4b(420mg;0.93mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ae(360mg、45%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.39-7.18(m,5H),6.42(s,2H),5.19(t,J=7.5Hz,1H),4.60(t,J=7.8Hz,1H),4.09(複数のピーク,3H),3.31-2.97(複数のピーク,5H),2.88(m,1H),2.24(s,6H),2.03-1.85(複数のピーク,6H),1.75(m,1H),3.31-2.97(複数のピーク,22H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(7ah)の合成
6ae(350mg;0.41mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ah(165mg、57%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.27(m,4H),7.20(m,1H),6.36(s,2H),5.14(t,J=6.4Hz,1H),4.64(t,J=8.0Hz,1H),4.10(m,1H),4.04(m,2H),3.25-3.05(m,3H),2.96-2.80(m,3H),2.19(s,6H),2.07-1.80(m,4H),1.71-1.58(m,2H),1.54-1.26(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 594.5[M+1]。
実施例65:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7ai)の合成
Figure 2023162279000117
1)ステップa:tert-ブチル=((10S,13S,16R)-19-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-10-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-13-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,12,15-トリオキソ-3-オキサ-5,11,14-トリアザノナデカン-16-イル)カルバマート(6af)の合成
5e(799mg、2.18mmol)および4c(1.00g、1.82mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6af(0.63g)を39%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=6.84-6.71(m,2H),6.36(s,2H),5.20-5.08(m,1H),4.71-4.58(m,1H),4.05-3.94(m,1H),3.86-3.68(m,2H),3.66-3.56(m,1H),3.20-3.07(m,1H),3.06-2.93(m,2H),2.93-2.79(m,1H),2.63-2.53(m,2H),2.22(s,6H),1.83-0.88ppm(m,38H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-(シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7ai)の合成
6af(0.63g、0.702mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ai(258mg)を49%の収率で得た。H NMR(400MHz,メタノール-d):δ=6.90-6.84(m,2H),6.38(s,2H),5.19-5.11(m,1H),4.78-4.71(m,1H),4.03-3.96(m,1H),3.92-3.77(m,2H),3.17-3.08(m,1H),2.97-2.86(m,3H),2.62-2.57(m,2H),2.25(s,6H),2.05-1.88(m,2H),1.84-0.95ppm(m,20H)。MS:EI-MS:m/z 638.7[M+1]。
実施例66:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(D-(α-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル))-Gly-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7aj)の合成
Figure 2023162279000118
1)ステップa:(R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)酢酸(46)の合成
重炭酸ナトリウム(3.252g、38.71mmol)を水(31mL)に懸濁し、次に45(1g、3.871mmol)、THF(31mL)およびN-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(1.350、5.419mmol)を添加した。二相性混合物を室温で一晩激しく撹拌した。次に、追加の水(31mL)を添加し、反応混合物をEtO(3x57mL)で洗浄した。水相にクエン酸の5%溶液(85mL)を添加し、生成物をDCM(4x85mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、エバポレートした。残留物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(46、0.866g)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.38-7.27(m,5H),5.10(d,J=2.4Hz,2H),4.15(d,J=5.9Hz,1H),4.09(d,J=13.3Hz,2H),2.80-2.63(m,2H),2.05-1.94(m,1H),1.68-1.60(m,2H),1.44(s,9H),1.28(pd,J=12.8,4.4Hz,2H)。
2)ステップb:(R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(ピペリジン-4-イル)酢酸(47)の合成
DCM(50mL)中の46(0.866g、2.21mmol)の冷却溶液に、TFA(15mL)を添加した。次に、氷/水浴を取り外し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をトルエンから濃縮した(2x)。得られた粗製物質(47)をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.38-7.28(m,5H),5.14-5.07(m,2H),4.22(d,J=5.9Hz,1H),3.40(d,J=14.5Hz,2H),2.98(qd,J=13.2,2.7Hz,2H),2.21-2.12(m,1H),1.93(dd,J=32.9,14.5Hz,2H),1.65-1.52(m,2H)。
3)ステップc:(R,E)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(1-(N,N’-ビス(tert-ブトキシカルボニル)カルバムイミドイル)ピペリジン-4-イル)酢酸(48)の合成
DMF(25mL)中の47(1.0g、2.46mmol)の溶液に、N,N’-ジ-Boc-1H-ピラゾール-1-カルボキサミジン(0.840g、2.71mmol)およびDIPEA(3.817g、29.53mmol)を添加した。混合物を一晩攪拌した。次に、沈殿物が完全に溶解するまでMeOHを添加し、2時間攪拌した。減圧下での濃縮により残留物を得て、これをEtOAcで希釈し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機相を濃縮し、逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1.0gの所望の生成物48を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.38-7.26(m,5H),5.09(s,2H),4.16-4.09(m,3H),3.01-2.91(m,2H),2.15-2.06(m,1H),1.72(dd,J=25.7,14.0Hz,2H),1.51-1.45(m,2H),1.48(s,18H)。
4)ステップd:(R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)酢酸(49)の合成
DCM(50mL)中の48(1.0g、1.87mmol)の冷却溶液に、TFA(15mL)を添加した。次に、氷/水浴を取り外し、混合物を周囲温度で4時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を濃縮し、逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(49、0.5g)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.39-7.27(m,5H),5.10(d,J=1.7Hz,2H),4.19(d,J=6.1Hz,1H),3.91(d,J=13.8Hz,2H),3.12-3.02(m,2H),2.21-2.11(m,1H),1.79(dd,J=25.0,13.6Hz,2H),1.50-1.37(m,2H)。
5)ステップe:tert-ブチル=(S)-2-((R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(50)の合成
20mLのDMF中の49(0.2g、0.539mmol)とH-DMT-OtBu(2b、0.157g、0.593mmol)の混合物に、EDCI・HCl(0.258g、1.347mmol)を添加し、続いてHOBt・HO(0.165g、1.078mmol)を添加した。10~15分後、NMM(0.153g、1.509mmol)を添加し、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次に、揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を5%クエン酸水溶液でエバポレートした。得られた残留物を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(50、0.17g)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.23(d,J=8.4Hz,1H),7.37-7.27(m,5H),6.45(s,2H),5.09(s,2H),4.73-4.67(m,1H),4.08(d,J=6.8Hz,1H),3.83(d,J=13.5Hz,2H),3.09(dd,J=14.3,6.8Hz,1H),3.00-2.91(m,3H),2.28(s,6H),1.92-1.82(m,1H),1.55-1.44(m,2H),1.37(s,9H),1.27-1.17(m,2H)。
6)ステップf:tert-ブチル=(S)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(51)の合成
MeOH(20mL)中の50(0.170G、0.275mmol)の溶液に、Pd/C 10%w/w(0.044G、0.041mmol)を添加した。フラスコをHで洗い流し、混合物を室温(RT)で2時間撹拌した。次に、混合物を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。所望の生成物5lの得られた残留物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.46(s,2H),4.77(dd,J=9.8,7.0Hz,1H),3.86(d,J=15.1Hz,2H),3.11(dd,J=14.3,7.1Hz,1H),3.01-2.92(m,3H),2.34-2.26(m,1H),2.30(s,6H),1.85-1.73(m,1H),1.55-1.50(m,2H),1.37(s,9H),1.32-1.19(m,2H)。
7)ステップg:(S)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(52)の合成
DCM(15mL)中の51(0.12g、0.268mmol)の冷却溶液に、TFA(6mL)を添加した。次に、氷/水浴を取り外し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をトルエンから濃縮した(2x)。所望の生成物52の得られた残留物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.23-7.09(m,2H),6.47(s,2H),5.02(dd,J=11.2,5.5Hz,1H),3.90-3.81(m,2H),3.23(dd,J=14.7,5.5Hz,1H),3.05-2.90(m,3H),2.33-2.30(m,1H),2.32(s,6H),1.91-1.80(m,1H),1.50(d,J=13.9Hz,1H),1.30-1.11(m,4H)。
8)ステップh:(S)-2-((R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4d)の合成
10mLのバッファー溶液(pH=8.5)中の52(0.174G、0.344mmol)の氷/水浴で冷却した溶液に、15mLのTHFに溶解したBocO(0.113G、0.516mmol)を滴下した。次に、反応混合物を氷/水浴で1時間撹拌し、さらに室温で一晩撹拌した。LCMSはいくらかの量のSMを示し、さらに10mLのバッファー(pH=8.5)を添加し、完全に変換されるまで攪拌を続けた。その後、5%酢酸溶液でpH=4に調整し、エバポレートした。逆相フラッシュクロマトグラフィーでの精製により、0.120Gの所望の生成物(4d)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.41(s,2H),4.71(dd,J=10.3,5.7Hz,1H),4.03(d,J=5.2Hz,1H),3.84-3.77(m,2H),3.15(dd,J=14.4,5.7Hz,1H),3.00-2.87(m,3H),2.32(s,6H),1.93-1.84(m,1H),1.55(d,J=13.1Hz,1H),1.44(s,9H),1.34-1.12(m,3H)。
9)ステップi:tert-ブチル=((R)-2-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-1-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)-2-オキソエチル)カルバマート(6ag)の合成
12t(0.047g、0.122mmol)および4d(0.061g、0.111mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で6agを得て、これを逆相フラッシュカラムに通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
10)ステップj:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(7aj)の合成
6ag(0.065g、0.074mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7aj(41mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで97.5%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.77(d,J=1.3Hz,1H),7.57-7.53(m,4H),7.43-7.30(m,6H),6.40(s,2H),5.55(dd,J=9.0,5.8Hz,1H),4.66(t,J=8.3Hz,1H),4.13(s,2H),3.94-3.87(m,2H),3.79(d,J=5.9Hz,1H),3.41(dd,J=15.5,5.7Hz,1H),3.09-2.95(m,3H),2.86(dd,J=14.2,8.0Hz,1H),2.21(s,6H),2.02-1.92(m,1H),1.57(dd,J=41.4,13.1Hz,2H),1.37-1.22(m,3H)。MS:EI-MS:m/z 719.5[M+1]。
実施例67:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-メチル)-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7ak)の合成
Figure 2023162279000119
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(53)の合成
NaHCO(5.61g、66.8mmol)を水(53mL)に懸濁し、ベンジル=(S)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(2a)(2.00g、6.68mmol)に添加した。得られた懸濁液に、THF(50mL)中のBocO(2.18g、10.0mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に、追加の水(50mL)を添加し、得られた混合物をEtOAc(3x150mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、溶離液としてPEとEtOAcの混合物(1:0→2:1の勾配)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、53(2.18g)を82%の収率で無色のガラス様固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=δ7.38-7.28(m,3H),7.20-7.13(m,2H),6.45(s,2H),5.11-5.01(m,2H),4.58-4.48(m,1H),3.07-2.89(m,2H),2.25(s,6H),1.38ppm(s,9H)。
2)ステップb:ベンジル=(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(54)の合成
乾燥DMF中の53(2.18g、5.46mmol)とKCO(3.47g、32.8mmol)の混合物に、ヨウ化メチル(6.1mL、98.3mmol)を添加し、得られた懸濁液を室温で24時間撹拌した。反応混合物に、EtOAc(600mL)および水(100mL)を添加し、得られた混合物を室温で15分間撹拌した。次に、水相を分離し、有機相を水(3x80mL)およびブライン(80mL)で洗浄した。無水NaSOで乾燥した後、揮発性物質を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 1:0→20:3の勾配)で精製して、54(1.8g)を80%の収率で白色非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ=7.34-7.27(m,3H),7.19-7.11(m,2H),6.53(s,2H),5.09-4.99(m,2H),4.59-4.47(m,1H),3.74(s,3H),3.06-2.97(m,2H),2.29(s,6H),1.43-1.20ppm(m,9H)。
3)ステップc:ベンジル=(S)-2-アミノ-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(2c)の合成
乾燥DCM(18mL)中の54(1.65g、0.318mmol)の冷却(氷浴)溶液に、TFA(6.0mL)を滴下し、徐々に室温に到達させながら反応混合物を4時間攪拌した。次に、揮発性物質を減圧下で除去し、粗生成物を、溶離液としてEtOH/MeCN(4:1)と0.01%HCl水溶液の混合物を使用する逆相フラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物は、28~36%のEtOH/MeCN(4:1)でカラムから溶出し、2c(1.28g)を92%の収率で白色非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.34-7.23(m,3H),7.10-7.04(m,2H),6.57(s,2H),5.11-4.98(m,2H),4.19-4.11(m,1H),3.74(s,3H),3.30-3.21(m,1H),3.18-3.09(m,1H),2.25ppm(s,2H)。
4)ステップd:ベンジル=(S)-2-((R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3e)の合成
2c(647mg、1.85mmol)および1b(0.500g、1.68mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、3e(0.57g)を52%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.36-7.13(m,5H),6.82-6.74(m,2H),6.53(s,2H),5.06(s,2H),4.77-4.67(m,1H),4.15-4.04(m,1H),3.83-3.64(m,5H),3.23-2.94(m,2H),2.28(s,6H),1.75-1.06(m,13H)。
5)ステップe:(S)-2-((R)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4e)の合成
3e(0.57g、0.872mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、4e(0.42g)を74%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=6.83-6.77(m,2H),6.51(s,2H),4.64-4.55(m,1H),4.06-3.97(m,1H),3.81-3.63(m,5H),3.21-3.11(m,1H),2.99-2.87(m,1H),2.34(s,6H),1.76-1.12ppm(m,13H)。
6)ステップf:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6ah)の合成
4d(100mg、0.199mmol)および12t(109mg、0.238mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で6ah(87mg)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.44(s,1H),7.53(dd,J=8.1,2.0Hz,3H),7.42-7.30(m,5H),7.19(s,1H),6.75(dd,J=11.2,2.3Hz,2H),6.43(s,2H),5.56-5.47(m,1H),4.52(t,J=7.6Hz,1H),4.05-4.00(m,2H),3.81(s,1H),3.67(s,3H),3.40-3.35(m,1H),3.12-3.00(m,1H),2.90-2.82(m,1H),2.20(s,6H),1.78-1.53(m,4H),1.36(s,9H)。
7)ステップg:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7ak)の合成
6ah(87mg、0.105mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で7ak(40mg)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.75(s,1H),7.56(d,J=8.0Hz,3H),7.45-7.28(m,5H),6.84(dd,J=22.3,2.4Hz,2H),6.46(s,2H),5.54(dd,J=8.9,5.7Hz,1H),4.51(dd,J=9.4,6.7Hz,1H),4.11(s,2H),3.94(t,J=5.9Hz,1H),3.84(q,J=6.6Hz,2H),3.71(s,3H),3.36(dd,J=15.6,5.3Hz,1H),3.28-3.22(m,1H),3.08(dd,J=14.0,9.6Hz,1H),2.85(dd,J=14.1,6.6Hz,1H),2.22(s,6H),1.89-1.59(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 731.6[M+1]。
実施例68:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-4-グアニジノブタンアミド(D-Agb-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7al)の合成
Figure 2023162279000120
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-4-グアニジノ-1-オキソブタン-2-イル)カルバマート(6ai)の合成
4b(300mg;0.66mmol)および12u(666mg;1.2mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ai(340mg、57%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.85(s,1H),6.92(s,1H),6.39(s,2H),5.51(t,J=7.4Hz,1H),4.62(t,J=7.9Hz,1H),4.08(dd,J=8.2,5.8Hz,1H),3.36-3.02(複数のピーク,5H),2.89(dd,J=14.2,7.7Hz,1H),2.48(s,2H),2.23(s,6H),2.03-1.87(複数のピーク,7H),1.81-1.69(複数のピーク,4H),1.69-1.59(複数のピーク,3H),1.56(bs,6H),1.47(s,9H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-4-グアニジノブタンアミド(7al)の合成
6ai(340mg;0.38mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7al(126mg、42%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.83(s,1H),7.40(s,1H),6.34(s,2H),5.54(dd,J=8.7,5.9Hz,1H),4.58(dd,J=9.1,7.3Hz,1H),4.08(t,J=6.6Hz,1H),3.42(dd,J=15.5,5.7Hz,1H),3.34(dd,J=15.3,8.6Hz,1H),3.25-3.05(複数のピーク,3H),2.88(dd,J=14.1,7.2Hz,1H),2.47(複数のピーク,2H),2.21(s,6H),2.08-1.87(複数のピーク,5H),1.72(bd,J=12.2Hz,3H),1.61(bd,J=11.4Hz,3H),1.54(bs,6H)。MS:EI-MS:m/z 661.6[M+1]。
実施例69:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-(ジメチルアミノ)-4-グアニジノブタンアミド(D-(N2,N2-ジメチル)-Agb-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7am)の合成
Figure 2023162279000121
1)ステップa:(R)-2-(ジメチルアミノ)-4-グアニジノブタン酸(1c)の合成
ノル-(D-)アルギニン=トリフラート(55、2.32g、6.00mmol)を、2Lの水に溶解した8.2gの酢酸ナトリウムの攪拌溶液に室温で添加し、次に37%ホルムアルデヒド水溶液(37%)4.46mL(59.8mmol)および3.78g(60.2mmol)のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを反応混合物に素早く添加した。得られた混合物を一晩攪拌し、次いで、圧力をかけて40℃で濃縮乾固した。得られた残留物を真空下で一晩乾燥させて残留ホルムアルデヒドを除去し、次に40mLの水に溶解し、イオン交換樹脂を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。Amberlite IR-120(28~35メッシュ、H形態)を利用し、HO(700mL)、希釈NH(0.5N、400mL)、および3NのNH水溶液(400mL)を使用して生成物を溶出させた。画分を収集し、CHOHと濃NHの1:3混合物を使用するシリカゲルプレートでのTLCで監視した。生成物を含む水溶液を合わせ、40℃で水を除去した。残留物を真空下において室温で乾燥させて、0.77g(68%)の生成物1cを得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ3.27(dd,J=10.2,3.4Hz,2H),3.01(dd,J=8.1,6.4Hz,1H),2.44(s,6H),1.99-1.80(m,2H)。
2)ステップb:tert-ブチル=(S)-2-((R)-2-(ジメチルアミノ)-4-グアニジノブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3f)の合成
1c(0.68g、3.6mmol)および2b(0.79g、3mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、3f(980mg、62%)の白色泡状物を得た。H-NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.46(s,2H),4.71-4.62(m,1H),4.05-4.00(m,1H),3.22-2.95(m,10H,オーバーラップシグナル),2.29(s,6H),1.35-1.26(m,11H,オーバーラップシグナル)。
3)ステップc:(S)-2-((R)-2-(ジメチルアミノ)-4-グアニジノブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4e)の合成
3f(900mg、2.07mmol)をDCM(8mL)に溶解し、0℃に冷却した。TFA(8mL)を滴下し、溶液を0℃で10分間攪拌し、次に室温で2時間撹拌した(LC/MSは出発物質がないことを示す)。次に、反応混合物をエバポレートし(0~5℃)、さらにDCM(20mL、0~5℃)から再エバポレートして、4f(1.0g、90%)を非晶質粉末として得た。
4)ステップd:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-(ジメチルアミノ)-4-グアニジノブタンアミド(7am)の合成
4f(170mg;0.37mmol)および12u(388mg;0.70mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7am(24mg、8%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.87(s,1H),7.38(s,1H),6.33(s,2H),5.51(dd,J=8.8,5.8Hz,1H),4.46(dd,J=10.0,6.4Hz,1H),4.07(dd,J=10.0,4.0Hz,1H),3.43-3.30(複数のピーク,2H),3.18-2.95(複数のピーク,3H),2.91(複数のピーク,7H),2.48(複数のピーク,2H),2.29-2.05(複数のピーク,8H),1.93(bs,3H),1.72(d,J=12.3Hz,3H),1.61(d,J=11.6Hz,3H),1.55(bs,6H))。MS:EI-MS:m/z 689.7[M+1]。
実施例70:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(D-(δ-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-メチル)-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7an)の合成
Figure 2023162279000122
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6aj)の合成
4e(210mg、0.321mmol)および12w(160mg、0.404mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6aj(250mg)を86%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=7.79(s,1H),7.60-7.50(m,4H),7.45-7.27(m,5H),6.86-6.72(m,3H),6.45(s,2H),5.46-5.37(m,1H),4.62-4.53(m,1H),4.08(s,2H),4.07-3.93(m,1H),3.84-3.52(m,8H),3.28-2.97(m,3H),2.90-2.77(m,1H),2.22(s,6H),1.75-1.28ppm(m,13H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-5-(2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)ペンタンアミド(7an)の合成
6aj(250mg、0.276mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で7anを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d):δ=8.72(s,1H),7.61-7.53(m,4H),7.45-7.29(m,5H),7.27-7.23(m,1H),6.88(d,J=2.5Hz,1H),6.82(d,J=2.5Hz,1H),6.46(s,2H),5.54-5.47(m,1H),4.52-4.45(m,1H),4.16-4.06(m,2H),3.99-3.92(m,1H),3.90-3.78(m,5H),3.73-3.68(m,3H),3.30-3.19(m,2H),3.14-3.05(m,1H),2.92-2.82(m,1H),2.21(s,6H),1.92-1.54ppm(m,4H)。MS:EI-MS:m/z 745.6[M+1]。
実施例71:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(D-Agb-DMT-NH((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ao)の合成
Figure 2023162279000123
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-4-グアニジノ-1-オキソブタン-2-イル)カルバマート(6ak)の合成
4b(320mg;0.71mmol)および12x(287mg;0.9mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ak(427mg、74%)の黄色がかった泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ8.61(d,J=8.1Hz,1H),7.42(d,J=7.9Hz,1H),7.37-7.15(複数のピーク,6H),7.09(t,J=7.5Hz,1H),6.97(t,J=7.5Hz,1H),6.87(s,1H),6.36(s,2H),5.47(m,1H),4.69(dd,J=9.1,7.2Hz,1H),4.04(複数のピーク,2H),3.99(t,J=6.5Hz,1H),3.41-3.22(CHDODと重複する複数のピーク,2H),3.14(t,J=7.2Hz,2H),3.05(dd,1H),2.88(dd,1H),2.18(s,6H),2.10-1.89(複数のピーク,5H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-グアニジノブタンアミド(7ao)の合成
6ak(400mg;0.49mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ao(111mg、31%)を黄色がかった固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.37(d,J=7.9Hz,1H),7.30-7.22(複数のピーク,3H),7.19(m,1H),7.14(d,J=6.9Hz,2H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),6.92(t,J=7.5Hz,1H),6.86(s,1H),6.32(s,2H),5.43(dd,J=8.3,6.9Hz,1H),4.64(dd,J=8.8,7.2Hz,1H),4.07-3.91(複数のピーク,3H),3.36-3.22(複数のピーク,2H),3.13(t,J=7.2Hz,2H),3.01(dd,J=14.0,9.1Hz,1H),2.84(dd,J=14.0,7.2Hz,1H),2.14(s,6H),2.08-1.82(複数のピーク,2H)。MS:EI-MS:m/z 652.5[M+1]。
実施例72:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(D-(α-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル))-(Gly-DMT-NH((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7ap)の合成
Figure 2023162279000124
1)ステップa:(R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)酢酸(56)の合成
MeOH(20mL)中の49(0.21g、0.566mmol)の溶液に、Pd/C 10%w/w(0.090G、0.085mmol)を添加した。フラスコをHOで洗い流し、混合物を室温で2時間撹拌した。粗生成物56を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。
2)ステップb:(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)酢酸(1d)の合成
10mLのバッファー溶液(pH=8.5)中の所望の生成物(56、0.125g、0.528mmol)の得られた残留物の氷/水浴中の冷却溶液に、15mLのTHFに溶解したBocO(0.173g、0.792mmol)を滴下した。その後、反応混合物を氷/水浴で1時間攪拌し、その後室温で一晩攪拌した。LCMSはいくらかの量のSMを示し、さらに10mLのバッファー溶液(pH=8.5)を添加し、完全に変換するまで攪拌を続けた。次に、5%酢酸溶液でpHを4に調整し、エバポレートした。逆相フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、0.1gの所望の生成物1dを得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ3.96(d,J=5.0Hz,1H),3.88(m,2H),3.02(m,2H),2.09-1.99(m,1H),1.75(m,2H),1.44(s,9H),1.42-1.29(m,2H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(57)の合成
12y(0.5g、1.16mmol)および38(0.395g、1.276mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で、57(0.584g)を褐色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.56(m,2H),7.53-7.50(m,2H),7.40(q,J=7.7Hz,3H),7.34-7.28(m,2H),7.22(m,2H),7.05(t,J=7.6Hz,1H),6.96-6.92(m,2H),6.34(s,2H),5.47(t,J=7.3Hz,1H),4.22(t,J=7.7Hz,1H),4.04(s,2H),3.35(s,2H),2.94(dd,J=14.1,8.6Hz,1H),2.74(dd,J=14.2,7.2Hz,1H),2.14(s,6H),1.38(s,9H)。
4)ステップd:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(58)の合成
57(0.2g、0.292mmol)を使用して、スキーム55に記載されているのと同じ手順で58(0.148g)を得た。所望の生成物の得られた残留物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.59-7.51(m,4H),7.45-7.28(m,5H),7.22-7.19(m,2H),7.06(ddd,J=8.2,7.1,1.1Hz,1H),6.94(ddd,J=7.9,7.2,0.9Hz,1H),6.83(s,1H),6.34(s,2H),5.56-5.50(m,1H),4.05(d,J=3.4Hz,2H),3.88(dd,J=11.1,5.1Hz,1H),3.28-3.23(m,2H),3.14(dd,J=13.9,11.1Hz,1H),2.96(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.10(s,6H)。
5)ステップe:tert-ブチル=((R)-2-(((S)-1-(((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-1-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)-2-オキソエチル)カルバマート(6al)の合成
58(0.148g、0.201mmol)および1d(0.066g、0.183mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で6al(0.115g)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.51(m,4H),7.39(m,3H),7.29(m,2H),7.22(m,2H),7.05(t,J=7.2Hz,1H),6.93(m,2H),6.36(s,2H),5.44(t,J=7.5Hz,1H),4.78-4.73(m,1H),4.03(s,2H),3.82-3.73(m,1H),3.77(d,J=36.3Hz,2H),3.39(dd,J=18.1,7.3Hz,1H),3.01(dd,J=13.7,7.1Hz,1H),2.95-2.66(m,5H),2.27-2.21(m,1H),2.16(s,6H),1.80-1.70(s,1H),1.54-1.45(m,1H),1.38(s,9H),1.22-1.10(m,2H)。
6)ステップf:(S)-N-((S)-1-(3-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-2-((R)-2-アミノ-2-(1-カルバムイミドイルピペリジン-4-イル)アセトアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド(7ap)の合成
6al(0.105g、0.113mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ap(29mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで97.7%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.51-7.46(m,4H),7.42-7.36(m,3H),7.31-7.27(m,2H),7.23(d,J=8.3Hz,2H),7.06(t,J=8.1Hz,1H),6.98-6.90(m,2H),6.35(s,2H),5.47-5.43(m,1H),4.04(s,2H),3.86(d,J=13.7Hz,2H),3.72(d,J=5.8Hz,1H),3.38(dd,J=14.4,8.2Hz,1H),3.00-2.91(m,3H),2.81(dd,J=14.4,8.7Hz,1H),2.17(s,6H),1.93-1.83(m,1H),1.54(d,J=13.2Hz,1H),1.44(d,J=11.6Hz,1H),1.30-1.18(m,3H)。MS:EI-MS:m/z 768.6[M+1]。
実施例73:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-4-グアニジノブタンアミド(D-Agb-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エタ-1-イル)、7aq)の合成
Figure 2023162279000125
1)ステップa:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-4-グアニジノ-1-オキソブタン-2-イル)カルバマート(6am)の合成
4b(320mg;0.71mmol)および12z(339mg;0.9mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6am(148mg、26%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.50(d,J=7.8Hz,1H),7.31(d,J=7.9Hz,1H),7.08(t,J=7.5Hz,1H),7.01(複数のピーク,2H),6.36(s,2H),5.53(dd,J=8.6,6.7Hz,1H),4.64(t,J=7.9Hz,1H),4.09(dd,J=7.5,5.8Hz,1H),3.49-3.28(CDHODと重複する複数のピーク,2H),3.26-2.98(複数のピーク,3H),2.88(dd,J=14.1,7.5Hz,1H),2.42(複数のピーク,2H),2.20(s,6H),2.05(s,3H),2.07-1.89(複数のピーク,4H),1.84-1.65(複数のピーク,4H),1.65-1.53(複数のピーク,3H),1.53-1.33(複数のピーク,15H)。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-アミノ-4-グアニジノブタンアミド(7aq)の合成
6am(142mg;0.16mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7aq(30mg、23%)を黄色がかった固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.27(d,J=8.0Hz,1H),7.04(t,J=7.2Hz,1H),7.01-6.91(複数のピーク,2H),6.31(s,2H),5.49(dd,J=8.9,6.5Hz,1H),4.70(t,J=7.9Hz,1H),4.01(t,J=6.7Hz,1H),3.37(dd,J=14.4,9.0Hz,1H),3.29(dd,1H),3.12(t,J=7.4Hz,2H),3.05(dd,J=14.1,9.0Hz,1H),2.88(dd,J=14.0,7.4Hz,1H),2.38(複数のピーク,2H),2.18(s,6H),2.07-1.89(複数のピーク,2H),1.86(bs,3H),1.66(bd,J=11.7Hz,3H),1.54(bd,J=12.3Hz,3H),1.41(bs,6H)。MS:EI-MS:m/z 710.7[M+1]。
実施例74:(R)-2-アミノ-N-((R)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-D-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7ar)の合成
Figure 2023162279000126
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=((R)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(60)の合成
(R)-Fmoc-DMT(59、2.35g;5.6mmol)、12a(2.40g;4.5mmol)およびHOBT水和物(0.92g;6.0mmol)を乾燥DMF(25mL)に溶解し、次にN-メチルモルホリン(300μL;2.3mmol)を滴下した。溶液を0℃に冷却し、EDCI(2.68g;14.0mmol)を一度に添加した。反応物を4時間かけて周囲温度まで温めた。この時点で、LC-MS分析は、出発物質の完全な消費と所望の生成物の形成を示した。反応物をEtOAc(250mL)と水(100mL)との間で分配した。有機相を分離し、飽和NaHCO水溶液(2x50mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートした。3.56g(60、約100%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:tert-ブチル=((S)-5-((R)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド)-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(61)の合成
60(3.56g;約4.5mmol)を乾燥DCM(35mL)に溶解した。ピペリジン(20mL)を滴下した。30分後、LC-MSは完全な変換を示した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/EtOAc/MeOHの1/1/0→0/1/0→0/10/1の勾配)により精製した。1.70g(66%)の白色泡状物(61)を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
3)ステップc:tert-ブチル=((6R,9R,12S)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6an)の合成
61(1.00g;1.81mmol)、Boc-D-アルギニン(1a、777mg;2.5mmol)およびHOBT水和物(276mg;18mmol)を乾燥DMF(10mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、EDCI(959mg;5.0mmol)を一度に添加した。反応物を4時間かけて周囲温度まで温めた。この時点で、LC-MS分析は、出発物質の完全な消費および所望の生成物の形成を示した。反応物をEtOAc(250mL)と水(100mL)との間で分配した。有機相を分離し、飽和NaHCO水溶液(4x50mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートした。1.40g(6an、91%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(R)-2-アミノ-N-((R)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7ar)の合成
6an(1.40g;1.66mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ar(675mg、57%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.34-7.19(複数のピーク,5H),6.50(s,2H),4.93(dd,J=9.3,5.0Hz,1H),4.62(dd,J=11.6,4.8Hz,1H),4.02(見かけ上のs,2H),3.99(t,J=6.2Hz,1H),3.26-3.09(複数のピーク,3H),2.90(dd,J=13.9,4.8Hz,1H),2.84(m,2H),2.28(s,6H),1.98-1.82(複数のピーク,2H),1.81-1.45(複数のピーク,6H),1.05-0.82(複数のピーク,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.5[M+1]。
実施例75:(S)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7as)の合成
Figure 2023162279000127
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-グアニジノペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(3g)の合成
1e(4.00g;12.2mmol)および2a(3.0g;10.0mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、3g(5.6g、95%)の白色泡状物を得た。LC-MS、HPLCおよびNMRは十分に純粋な生成物を示した。反応生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.31(複数のピーク,3H),7.14(m,2H),6.45(s,2H),5.07-4.97(複数のピーク,2H),4.70(t,J=8.1Hz,1H),4.09(m,1H),3.23-3.11(複数のピーク,3H),3.01(dd,J=14.2,7.7Hz,1H),2.24(s,6H),1.85-1.53(複数のピーク,4H),1.47(s,9H)。
2)ステップb:(S)-2-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-グアニジノペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(4g)の合成
3g(5.6g;9.5mmol)を使用して、スキーム36に記載されたのと同じ手順で、4g(4.6g、95%)の白色固体を得た。LC-MS、NMRおよびHPLCは十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ6.41(s,2H),4.61(t,J=7.7Hz,1H),4.00(t,J=6.6Hz,1H),3.19-3.06(複数のピーク,3H),2.93(dd,J=14.3,8.8Hz,1H),2.26(s,6H),1.71-1.46(複数のピーク,4H),1.42(s,9H)。
3)ステップc:tert-ブチル=((6S,9S,12S)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6ao)の合成
4g(700mg;139mmol)および12a(586mg;1.10mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ao(750mg、81%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、純粋な物質を示した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.30-7.15(m,5H),6.33(s,2H),5.07(dd,J=8.4,6.4Hz,1H),4.44(dd,J=9.6,5.9Hz,1H),4.08-3.99(m,3H),3.14(t,J=6.9Hz,2H),3.03(dd,J=14.0,10.0Hz,1H),2.95(t,J=6.3Hz,2H),2.80(dd,J=14.0,5.8Hz,1H),2.13(s,6H),1.79-1.49(m,10H),1.43(s,9H),1.39(s,9H)。
4)ステップd:(S)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7as)の合成
6ao(740mg;0.87mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7as(300mg、45%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.35-7.12(m,5H),6.34(s,2H),5.04(dd,J=8.6,6.2Hz,1H),4.39(dd,J=11.2,4.7Hz,1H),4.07(d,J=15.4Hz,1H),4.02(d,J=15.3Hz,1H),3.97(t,J=6.3Hz,1H),3.23(t,J=7.0Hz,2H),3.11(dd,J=13.8,11.3Hz,1H),2.86(m,3H),2.13(s,6H),1.98-1.89(m,2H),1.88-1.53(m,6H),1.41-1.19(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.3[M+1]。
実施例76:(S)-2-アミノ-N-((R)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(Arg-D-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7at)の合成
Figure 2023162279000128
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=((R)-1-(((S)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(6ap)の合成
61(300mg、0.544mmol)および1e(197mg、0.599mmol)を使用して、スキーム76およびスキーム36に記載されているのと同じ手順で、85%の収率で6ap(400mg)を得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ=7.32-7.20(m,5H),6.46(s,2H),5.09-5.01(m,1H),4.71-4.65(m,1H),4.04(s,2H),3.98-3.91(m,1H),3.16-3.06(m,3H),3.00-2.94(m,2H),2.94-2.86(m,1H),2.28(s,6H),1.88-1.29(m,26H),1.18-1.05ppm(m,2H)。
2)ステップb:(R)-2-アミノ-N-((R)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7at)の合成
6ap(400mg、0.461mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7at(80mg)を23%の収率で得た。生成物のHPLC純度は97.4%であった。H NMR(400MHz,CDOD):δ=7.33-7.20(m,5H),6.49(s,2H),5.07-5.01(m,1H),4.80-4.74(m,1H),4.08-3.99(m,2H),3.96-3.91(m,1H),3.23-3.11(m,3H),2.97-2.83(m,3H),2.31(s,6H),1.90-1.44(m,8H),1.16-1.05ppm(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.5[M+1]。
実施例77:(R)-2-アミノ-N-((R)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-D-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7au)の合成
Figure 2023162279000129
1)ステップa:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=((R)-1-(((R)-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-5((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバマート(62)の合成
59(1.84g;4.4mmol)および5o(1.58g;4.4mmol)を使用して、スキーム76に記載されているのと同じ手順で、62(3.20g、約96%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:tert-ブチル=((R)-5-((R)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド)-5-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)カルバマート(63)の合成
62(3.20g;4.2mmol)を使用して、スキーム77に記載されているのと同じ手順で、63(1.20g、52%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
3)ステップc:tert-ブチル=((6R,9R,12R)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6aq)の合成
63(1.20g;2.18mmol)および1a(777mg;2.5mmol)を使用して、スキーム77に記載されているのと同じ手順で、6aq(1.67g、91%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(R)-2-アミノ-N-((R)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7au)の合成
6aq(1.67g;1.98mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7au(793mg、56%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.37-7.15(複数のピーク,5H),6.36(s,2H),5.04(dd,J=8.8,6.2Hz,1H),4.40(dd,J=11.2,4.7Hz,1H),4.09(d,J=15.4Hz,1H),4.04(d,J=15.3Hz,1H),3.99(t,J=6.3Hz,1H),3.24(t,J=7.0Hz,2H),3.12(dd,J=13.8,11.3Hz,1H),2.93-2.80(複数のピーク,3H),2.14(s,6H),2.00-1.53(複数のピーク,8H),1.43-1.17(複数のピーク,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.4[M+1]。
実施例78:(S)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール)-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(Arg-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7av)の合成
Figure 2023162279000130
1)ステップa:tert-ブチル=((6S,9S,12R)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6ar)の合成
4g(803mg;1.60mmol)および5o(477mg;1.32mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ar(934mg、84%)の白色泡状物を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.34-7.16(m,4H),6.45(s,2H),5.02-4.90(m,1H),4.59(dd,J=9.2,6.5Hz,1H),4.05-3.95(m,3H),3.15-3.05(m,3H),2.95(t,J=7.0Hz,2H),2.88(dd,J=13.9,6.4Hz,1H),2.25(s,6H),1.81-1.42(m,6H),1.40(s,9H),1.37(s,9H),1.16-0.92(m,2H)。
2)ステップb:(S)-2-アミノ-N-((S)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7av)の合成
6ar(930mg;1.10mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7av(310mg、39%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.34-7.14(m,5H),6.48(s,2H),4.92(dd,J=9.6,5.1Hz,1H),4.61(dd,J=11.7,4.8Hz,1H),4.00(s,2H),3.96(t,J=6.2Hz,1H),3.20(dd,J=13.7,11.7Hz,1H),3.13(t,J=6.9Hz,2H),2.88(dd,J=13.9,4.8Hz,1H),2.85-2.77(m,2H),2.27(s,6H),1.96-1.80(m,2H),1.80-1.43(m,6H),1.02-0.82(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 608.3[M+1]。
実施例79:(S)-2-アミノ-N-((R)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(Arg-D-DMT-NH((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7aw)の合成
Figure 2023162279000131
1)ステップa:tert-ブチル=((6S,9R,12R)-1-アミノ-12-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6as)の合成
63(200mg、0.363mmol)および1e(131mg、0.399mmol)を使用して、スキーム77に記載されているのと同じ手順で、6as(210mg)を67%の収率で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=7.33-7.19(m,5H),6.38(s,2H),5.18-5.10(m,1H),4.64-4.57(m,1H),4.10-4.00(m,2H),4.00-3.93(m,1H),3.16-3.06(m,3H),3.03-2.95(m,2H),2.89-2.80(m,1H),2.20(s,6H),1.97-1.83(m,2H),1.71-1.22ppm(m,26H)。
2)ステップb:(S)-2-アミノ-N-((R)-1-(((R)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7aw)の合成
6as(210mg、0.242mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、85%の収率で7aw(154mg)を得た。生成物のHPLC純度は96.3%であった。H NMR(300MHz,メタノール-d):δ=7.35-7.19(m,5H),6.39(s,2H),5.17-5.10(m,1H),4.71-4.65(m,1H),4.12-4.02(m,2H),3.96-3.90(m,1H),3.19-3.05(m,3H),2.91-2.83(m,3H),2.21(s,6H),1.99-1.28ppm(m,10H)。MS:EI-MS:m/z 608.6[M+1]。
実施例80:(R)-2,5-ジアミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)ペンタンアミド(D-Org-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7ax)の合成
Figure 2023162279000132
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-((R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(65)の合成
(L)-DMT-OBn(HCl)(2a、2.69g;8.0mmol)、Nα-Z-Nδ-Boc-D-オルニチン(64、602mg;1.2mmol)、およびHOBT水和物(1.23g;8.0mmol)を乾燥DMF(25mL)に溶解した。N-メチルモルホリン(880μL;8.0mmol)を滴下した。溶液を0℃に冷却し、EDCI(3.64g;19.0mmol)を一度に添加した。反応物を4時間かけて周囲温度まで温めた。この時点で、LC-MS分析は、出発物質の完全な消費および所望の生成物の形成を示した。反応物を、EtOAc(350mL)とHCl水溶液(1M;100mL)との間で分配した。有機相を分離し、HCl水溶液(1M;100mL)で洗浄し、続いて飽和NaHCO水溶液(2x150mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートした。5.3g(約100%)の65を白色泡状物としてとして得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(S)-2-((R)-2-アミノ-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(66)の合成
65(5.3g;8.1mmol)およびPd/C(10%;800mg)をEtOH(120mL)に懸濁した。反応混合物を7バールの水素下で約4時間撹拌した。反応の進行をLC-MSで監視した。完全に変換したら、反応混合物をセライトのパッドで濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。3.44g(95%)の白色固体を得た。LC-MS、NMRおよびHPLCは十分に純粋な物質を示した。反応生成物66をさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.45(s,2H),4.78(dd,J=10.8,5.5Hz,1H),3.76(t,J=6.4Hz,1H),3.25(dd,J=14.5,5.6Hz,1H),3.07-2.83(m,3H),2.34(s,6H),1.81-1.51(複数のピーク,2H),1.47(s,9H),1.14-0.91(複数のピーク,2H)。
3)ステップc:(S)-2-((R)-2-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)プロパン酸(67)の合成
66(3.40g;8.0mmol)をTHF(80mL)および水(60mL)に懸濁した。NaHCO(2.52g;30mmol)およびFmoc-OSu(3.44g;10.2mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この時点でLC-MSは完全な変換を示した。反応物を、EtOAc(350mL)とHCl水溶液(1M;100mL)との間で分配した。有機相を分離し、HCl水溶液(1M;100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートした。4.1g(79%)の白色固体(67)を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
4)ステップd:(9H-フルオレン-9-イル)メチル=tert-ブチル=((10S,13S,16R)-10-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-13-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,12,15-トリオキソ-3-オキサ-5,11,14-トリアザノナデカン-16,19-ジイル)ジカルバマート(68)の合成
67(4.l0g;6.35mmol)、12a(3.25g;6.1mmol)およびHOBT水和物(1.23g;8.0mmol)を乾燥DMF(25mL)に溶解した。N-メチルモルホリン(880μL;8.0mmol)を滴下した。溶液を0℃に冷却し、EDCI(3.64g;19.0mmol)を一度に添加した。反応物を4時間かけて周囲温度まで温めた。この時点で、LC-MS分析は、出発物質の完全な消費および所望の生成物の形成を示した。反応物を、EtOAc(350mL)とHCl水溶液(1M;100mL)との間で分配した。有機相を分離し、HCl水溶液(1M;100mL)で洗浄し、続いて飽和NaHCO水溶液(4x150mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートした。5.90g(94%)の白色泡状物68を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
5)ステップe:tert-ブチル=((10S,13S,16R)-16-アミノ-10-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-13-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,12,15-トリオキソ-3-オキサ-5,11,14-トリアザノナデカン-19-イル)カルバマート(69)の合成
68(5.90g;5.97mmol)を乾燥DCM(35mL)に溶解した。ピペリジン(20mL)を滴下した。30分後、LC-MSは完全な変換を示した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/EtOAc/MeOHの1/1/0→0/1/0→0/5/1の勾配)により精製した。2.90g(63%)の非晶質固体69を得た。HPLCおよびLC-MSは、十分に純粋な物質を示した。反応生成物をさらに精製および特性化することなく次のステップで使用した。
6)ステップf:(S)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7ax)の合成
0℃で乾燥DCM(20mL)中の69(1.00g;1.31mmol)の懸濁液にTFA(15mL)を添加した。反応混合物を0℃で6時間撹拌し、次に揮発性物質を0℃で減圧下において除去した。逆相フラッシュクロマトグラフィー(120g C18 Biotageカラム;移動相:0.1%TFA水溶液/MeOHの5%MeOH→80%MeOH v/vの勾配)により精製を行った。純粋な7axを含む画分を濃縮し、残ったガラス状固体を最少量のMeOHに溶解し、HCl/ジエチルエーテル(2M;5mL)で処理した。揮発性物質を減圧下で除去し、HCl/ジエチルエーテルでの処理をさらに2回繰り返した。残留物をMeCN(約7mL)から結晶化させた。母液を遠心分離により注意深く除去した。真空乾燥後、534mg(61%)の7axを白色固体として単離した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.31-7.27(複数のピーク,4H),7.22(m,1H),6.38(s,2H),5.14(dd,J=8.8,6.2Hz,1H),4.66(dd,J=9.3,7.1Hz,1H),4.08(d,J=15.3Hz,1H),4.05(d,J=15.3Hz,1H),3.98(t,J=6.3Hz,1H),3.10(dd,J=14.1,9.4Hz,1H),2.91(m,5H),2.20(s,6H),1.97-1.51(m,8H),1.52-1.28(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 566.5[M+1]。
実施例81:(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(D-(N-(2-ホルムイミドアミド)-Dab-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-1-イル)、7ay)の合成
Figure 2023162279000133
1)ステップa:ベンジル=(S)-2-アミノ-3-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルフェニル)プロパノアート(70)の合成
乾燥DCM(150mL)中のDMT-OBn(2a、4.00g;13.4mmol)とイミダゾール(1.91g;28.0mmol)の冷(0℃)溶液に、TBS-Cl(5.96g;39.5mmol)を少しずつ添加した。溶液を6時間かけてゆっくりと周囲温度に温めた。次に、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(3×200mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下でエバポレートした。残留物を約30mLのDCM/ヘキサン(1/1)に溶解し、シリカのパッドでろ過した(最初にヘキサンで、次にEtOAcで溶出)。生成物を含む画分を減圧下で濃縮した。5.50g(99%)の粘性油70を得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.23-7.11(複数のピーク,3H),7.11-7.02(m,2H),6.32(s,2H),4.95(d,J=12.3Hz,1H),4.89(d,J=12.3Hz,1H),3.55(dd,J=9.0,5.9Hz,1H),2.85(dd,J=14.1,5.9Hz,1H),2.67(dd,J=14.1,9.0Hz,1H),2.09(s,6H),1.28(bs,2H),0.80(s,9H),0.00(s,6H)。
2)ステップb:ベンジル=(10R,13S,E)-10-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-13-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,11-ジオキソ-3-オキサ-5,7,12-トリアザテトラデカ-5-エン-14-オアート(71)の合成
70(5.50g;13.3mmol)、Nα-(ベンジルオキシカルボニル)-Nω,Nω’-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-ノル-D-アルギニン(36、10.88g;22.0mmol)およびHOBT水和物(1.53g;10.0mmol)を0℃で乾燥DMF(150mL)に溶解した。EDCI(6.71g;35mmol)を一度に添加した。次に、反応混合物を0℃で20分間撹拌し、N-メチルモルホリン(3.85mL、35mmol)を少しずつ添加した。溶液を6時間かけてゆっくりと周囲温度まで温めた。次に、反応混合物を、EtOAc(350mL)とKHSO水溶液(5%、350mL)との間で分配した。有機相を分離し、水(3x150mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、減圧下でエバポレートした。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcの5/1→2/1の勾配)で精製した。所望の生成物は最初の主要画分として溶出し、その後副産物(Mas-specおよびNMRに基づいて指定された構造)が溶出する。純粋な71を含む画分を減圧下で濃縮した。7.4g(62%)の白色泡状物を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.40-7.12(複数のピーク,10H),6.42(s,2H),5.05(複数のピーク,4H),4.73(dd,J=9.8,7.4Hz,1H),4.15(dd,J=8.8,4.4Hz,1H),3.36-3.18(複数のピーク,2H),3.11(dd,J=14.3,6.8Hz,1H),2.97(dd,J=14.1,9.2Hz,1H),2.21(s,6H),1.87-1.72(m,1H),1.62(m,1H),1.45(複数のピーク,18H),0.94(s,9H),0.12(s,6H)。
3)ステップc:(8R,11S,Z)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-8-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-11-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,9-ジオキソ-3-オキサ-5,7,10-トリアザドデカ-5-エン-12-酸(4h)の合成
71(4.50g;5.1mmol)、NaHCO(924mg;11mmol)、炭素上のPd(10%;500mg)およびBocO(2.20g;10mmol)をEtOH(250mL)に懸濁した。反応フラスコを水素でフラッシュし、反応混合物を水素流下で約4時間撹拌した。反応の進行をLC-MSで監視した。完全な変換後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧下でエバポレートした。残留物をKHSO水溶液(5%、200mL)とEtOAc(300mL)との間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、減圧下でエバポレートした。残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcの3/1→1/1の勾配)で精製した。4hは最初に(主にヘキサン/EtOAc=2/1で)溶出する。純粋な4hを含む画分を合わせ、減圧下でエバポレートした。1.53g(39%)の4hを白色泡状物の形態で得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ6.31(s,2H),4.53(dd,J=9.9,5.8Hz,1H),4.47(dd,J=9.3,4.2Hz,1H),3.02(dd,J=14.4,5.9Hz,1H),2.97-2.88(m,1H),2.83(dd,J=14.3,10.0Hz,1H),2.71(m,1H),2.13(s,6H),1.73-1.53(m,1H),1.43-1.20(複数のピーク,28H),0.81(s,9H),0.00(s,6H)。
4)ステップd:N-(((S)-1-tert-ブトキシルカルボニルアミノ)-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンタ-5-イル)(8R,11S,Z)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-8-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-11-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,9-ジオキソ-3-オキサ-5,7,10-トリアザドデカ-5-エン-12-アミド(6at)の合成
4h(680mg;0.85mmol)および12a(460mg;1.28mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6at(520mg、55%)をオフホワイトの泡状物として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.18-6.96(複数のピーク,5H),6.25(s,2H),4.97(dd,J=8.5,6.5Hz,1H),4.48(dd,J=8.7,4.5Hz,1H),4.38(t,J=7.7Hz,1H),3.87(複数のピーク,2H),3.07-2.63(複数のピーク,6H),2.02(s,6H),1.78-1.57(複数のピーク,3H),1.46(m,1H),1.40-1.09(複数のピーク,40H),0.81(s,9H),0.01(s,3H),0.00(s,3H)。
5)ステップe:(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(7ay)の合成
6at(400mg;0.36mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7ay(129mg、51%)を白色固体として得た。H NMR(CDOD):δ7.27(複数のピーク,4H),7.21(m,1H),6.36(s,2H),5.15(dd,J=8.6,6.5Hz,1H),4.49(dd,J=9.5,6.5Hz,1H),4.36(dd,J=7.4,5.4Hz,1H),4.05(d,J=15.3Hz,1H),4.04(d,J=15.3Hz,1H),3.10(dd,J=14.1,9.6Hz,1H),2.99-2.81(複数のピーク,5H),2.17(複数のピーク,7H),2.04(m,1H),1.86(複数のピーク,2H),1.72-1.54(複数のピーク,2H),1.51-1.25(multiplepaks,2H)。MS:EI-MS:m/z 594.5[M+1]。
実施例82:(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(D-(N-(2-ホルムイミドアミド)-Dab-DMT-NH(S)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-1-イル)、7sz)の合成
Figure 2023162279000134
実施例例83:(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((R)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル))ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(D-(N-(2-ホルムイミドアミド)-Dab-DMT-NH((R)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-1-イル)、7ba)の合成
Figure 2023162279000135
1)ステップa:N-(((S)-1-tert-ブトキシルカルボニルアミノ)-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-4-イル)(8R,11S,Z)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-8-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-11-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,9-ジオキソ-3-オキサ-5,7,10-トリアザドデカ-5-エン-12-アミド(6au)およびN-(((R)-1-tert-ブトキシルカルボニルアミノ)-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブタ-4-イル)(8R,11S,Z)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-8-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-11-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,9-ジオキソ-3-オキサ-5,7,10-トリアザドデカ-5-エン-12-アミド(6av)の合成
4h(1.25g;1.63mmol)および5i(623mg;1.8mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6auおよび6av(1.32g、74%)をオフホワイトの泡状物として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d)δ7.18-6.97(複数のピーク,5H),6.25(s,2H),5.00(dd,J=8.9,5.9Hz,1H),4.47(dd,J=8.7,4.5Hz,1H),4.40(t,J=7.7Hz,1H),3.87(s,2H),3.05-2.62(複数のピーク,6H),2.03(s,6H),1.79-1.56(複数のピーク,3H),1.40-1.12(複数のピーク,39H),0.81(s,9H),0.01(s,3H),0.00(s,3H)。
2)ステップb:(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((S)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(7az)および(R)-4-アミノ-N-((S)-1-(((R)-4-アミノ-1-(3-ベンジル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ブチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-2-グアニジノブタンアミド(7ba)の合成
6auと6avの混合物(2.960g;2.70mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7az(990mg、53%)を白色固体として得た。H NMR(CDOD):δ7.26(複数のピーク,4H),7.20(m,1H),6.36(s,2H),5.22(dd,J=9.3,5.5Hz,1H),4.51-4.34(複数のピーク,2H),4.06(d,J=15.4Hz,1H),4.01(d,J=15.4Hz,1H),3.11(dd,J=14.0,9.6Hz,1H),2.91(複数のピーク,5H),2.17(s,6H),2.13-1.99(複数のピーク,2H),1.98-1.81(複数のピーク,2H),1.71(複数のピーク,2H)。MS:EI-MS:m/z 580.6[M+1]。また、7ba(13mg)を白色固体として得た。H NMR(CDOD):δ7.26(複数のピーク,5H),6.49(s,2H),5.07(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),4.69-4.65(複数のピーク,2H),4.29-4.26(m,1H),4.03(2H,s),3.19-3.13(m,1H),2.98-2.80(複数のピーク,5H),2.24(s,6H),2.20-1.90(複数のピーク,2H),1.93-1.64(複数のピーク,2H),1.40-1.32(複数のピーク,2H)。MS:EI-MS:m/z 580.5[M+1]。
実施例84:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール.-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-アミノ-2-グアニジノブタンアミド(D-(N-(2-ホルムイミドアミド)-Dab-DMT-NH((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イル)メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7bb)の合成
Figure 2023162279000136
1)ステップa:N-((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン-1-アミン)(8R,11S,Z)-6-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-8-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-11-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,6-ジメチルベンジル)-2,2-ジメチル-4,9-ジオキソ-3-オキサ-5,7,10-トリアザドデカ-5-エン-12-アミド(6aw)の合成
4h(467mg;0.61mmol)および12u(427mg;0.77mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6aw(172mg、26%)を白色泡状物として得た。LC-MS分析は、[M+H]=1075.6Daの単一ピークを示した。6awをさらに特性化することなく次のステップで使用した。
2)ステップb:(R)-N-((S)-1-(((S)-1-(3-(アダマンタン-1-イルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-4-アミノ-2-グアニジノブタンアミド(7bb)の合成
6aw(2.960g;2.70mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7bb(36mg、39%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.84(s,1H),7.38(s,1H),6.35(s,2H),5.55(dd,J=8.5,6.1Hz,1H),4.45(t,J=7.5Hz,1H),4.37(t,J=6.0Hz,1H),3.40(dd,J=15.4,6.0Hz,1H),3.33(dd,1H),3.10(dd,J=14.1,9.5Hz,1H),3.01-2.81(複数のピーク,3H),2.48(複数のピーク,2H),2.19(複数のピーク,7H),2.05(m,1H),1.93(bs,3H),1.72(bd,J=12.2Hz,3H),1.61(bd,J=11.5Hz,3H),1.54(bs,6H)。MS:EI-MS:m/z 661.6[M+1]。
実施例85:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-1-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタ-1-イル)、7bc)の合成
Figure 2023162279000137
1)ステップa:tert-ブチル=(S)-4-(2-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシラート(73)の合成
乾燥THF(10mL)中の10i(0.3g、0.957mmol)、フェニル酢酸ヒドラジド(72、0.143g、0.957mmol)、およびHATU(0.364g、0.957mmol)の溶液に、0.21mLのNMM(1.91mmol)を添加し、反応物を室温で3時間攪拌した。次に、最初の化合物の消費後(LC-MSで確認)、0.228gのバージェス試薬(2.39mmol)を一度に添加した。次に2mLの水を添加し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を逆フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:水/MeCN)により精製して、73(0.4g、89%)を非晶質固体として得た。H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.91(d,J=1.1Hz,1H),7.35-7.22(m,5H),7.06(s,1H),6.09-5.89(m,1H),5.37-5.16(m,1H),4.16(s,2H),3.14(d,J=5.4Hz,2H),2.00(s,2H),1.60(s,9H),1.42(s,9H)。
2)ステップb:(S)-1-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エタン1-アミン(12ae)の合成
DCM(5mL)中の73(0.4g、0.85mmol)の溶液に、℃でTFA(1mL)を添加し、反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物12aeをTFA塩として0.42g単離した。
3)ステップc:tert-ブチル=((R)-1-(((S)-1-(((S)-1-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-5-グアニジノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバマート(6ax)の合成
10mLのDMF中の12ae(0.35g、0.7mmol)とBoc-(D-)-Arg-DMT-OH(4a、0.406g、0.7mmol)の混合物に、HOBt*HO(0.183g、1.2mmol)、EDC*HCl(0.384g、2.0mmol)およびNMM(0.55mL、5mmol)を5分間かけて添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次にそれを200mLの酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し(7回、50mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗生成物を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.43g(収率:78%)の6axを得た。それをすぐに次のステップで使用した。
4)ステップd:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-1-(5-ベンジル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7bc)の合成
DCM(10mL)中の6ax(0.43g)の冷却溶液に、TFA(4mL)を添加した。その後、氷/水浴を取り外し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をトルエンから濃縮した(2x)。分取HPLCによる精製により、45mgの所望の生成物7bcを得た(HPLC純度は210nmで95.1%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.74(t,J=1.5Hz,1H),7.39-7.16(m,6H),6.39(s,2H),5.55(t,J=7.2Hz,1H),4.48(d,J=12.1Hz,1H),4.30-4.19(m,2H),3.93(t,J=6.5Hz,1H),3.22-3.15(m,2H),3.03(dd,J=14.0,9.9Hz,1H),2.84(dd,J=13.9,6.5Hz,1H),2.19(s,6H),1.91-1.73(m,2H),1.61-1.44(m,2H)。EI-MS:m/z 617.5[M+1]。
実施例86:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ)-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンタ-1-イル)、7bd)の合成
Figure 2023162279000138
5)ステップa:(S,E)-2-メチル-N-(3-フェノキシベンジリデン)プロパン-2-スルフィンアミド(76a)の合成
THF(200mL)中の化合物74a(19.8g、0.1mol、1.0当量)の溶液に、(S)tert-ブタンスルファミド(75、12.1g、0.1mol、1.0当量)を添加し、その混合物にチタン酸イソプロピル(68.4g、0.3mol、3.0当量)を20分かけて滴下した。次に、混合物を一晩攪拌した。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を濾過し、EAで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物を白色固体として得た(76a、25g、83.3%)。
6)ステップb:(S)-2-メチル-N-((S)-1-(3-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-イル)プロパン-2-スルフィンアミド(78a)の合成
化合物76a(15g、0.05mol、1.0当量)をTHF(150mL)に溶解し、-75℃に冷却した。0.5Mの3-ブテニルマグネシウムブロミド(77、300mL、0.15mol、3.0当量)をN雰囲気下で混合物に20分かけて滴下した。添加が完了したら、反応物を室温まで温め、N雰囲気下で一晩撹拌した。LCMSが完了を示した後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、混合物を濾過し、EAで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物(78a、56:44の比のジアステレオ異性体の混合物、カラムで分離不可、14g、79%)を得た。
7)ステップc:(S)-1-(3-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-アミン(79a)の合成
化合物78a(10.7g、0.03mol)を4Mの塩酸イソプロピルアルコール溶液(100mL)に溶解し、室温で30分攪拌した。LCMSが完了を示した後、反応混合物を濃縮した。残留物にDCMを添加し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=7~8に調整した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、所望の粗生成物(79a、7.8g)を得て、それを次のステップに直接使用した。
8)ステップd:ベンジル=(S)-(1-(3-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-イル)カルバマート(80a)の合成
THF(80mL)中の化合物79a(7.6g、0.03mol、1.0当量)の溶液に、NaHCO(7.56g、0.09mol、3.0当量)を添加し、0℃に冷却した。ベンジル=カルボノクロリダート(6.1g、0.036mol、1.2当量)を混合物に15分かけて滴下した。添加が完了した後、反応物の温度を維持し、2時間撹拌した。LCMSが完了を示した後、反応混合物をHOでクエンチし、DCMで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物(80a、9.7g、82.8%)を得た。
9)ステップe:ベンジル=(S)-(5-ヒドロキシ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(81a)の合成
THF(100mL)中の化合物80a(9.7g、0.025mol、1.0当量)の溶液に、0.5Mの9-BBN(100mL、0.05mol、2.0当量)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは完了を示し、反応混合物をHでクエンチし、DCMで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物(81a、7.6g、74.2%)を得た。
10)ステップf:ベンジル=(S)-(5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(82a)の合成
THF(80mL)中の化合物81a(7.3g、0.018mol、1.0当量)の溶液に、トリフェニルホスフィン(7.08g、0.027mol、1.5当量)およびイソインドリン-1,3-ジオン(3.17g、0.0216mol、1.2当量)を添加した。混合物を-0℃に冷却し、DIAD(5.45g、0.027モル、1.5当量)を15分かけて混合物に滴下した。添加が完了した後、反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。LCMSが完了を示した後、反応混合物をHOでクエンチし、DCMで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物(82a、6.8g、65%)を得た。
11)ステップg:ベンジル=(S)-(5-アミノ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(83a)の合成
MeOH(80mL)中の化合物82a(6.4g、0.012モル、1.0当量)の溶液に、ヒドラジン水和物(0.9g、0.018モル、1.5当量)を添加した。反応混合物を2時間加熱還流した。LCMSが完了を示した後、反応混合物を濃縮した。残留物をDCMに溶解し、濾過し、濾液を濃縮して、所望の粗生成物(83a、5.8g)を得て、それを次のステップに直接使用した。
12)ステップh:ベンジル=tert-ブチル=(1-(3-フェノキシフェニル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(84a)の合成
DCM(60mL)中の化合物83a(5.6g、0.014mol、1.0当量)の溶液に、トリエチルアミン(2.8g、0.028mol、2.0当量)を添加し、0℃に冷却した。(Boc)O(4.6g、0.021mol、1.5当量)を15分かけて混合物に滴下した。添加が完了した後、反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。LCMSが完了を示した後、反応混合物をHOでクエンチし、DCMで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカカラムで精製して、所望の生成物(84a、4.8g、61.5%)を得た。
13)ステップi:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(5ae)の合成
MeOH(40mL)中の化合物84a(4.0g、8mmol)の溶液に、Pd/C(2g)を添加した。混合物をH雰囲気下で一晩撹拌した。LCMSが完了を示した後、混合物を濾過し、MeOHで洗浄し、濾液を濃縮し、シリカカラム(2.8g、94.6%)およびDaicelによるキラル分離により精製して、所望の生成物5ae(HPLC 98%、98%ee)を得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ7.40(m,2H),7.30(m,1H),7.12(m,2H),7.00(m,3H),6.85(m,1H),6.75(br,1H),3.74(m,1H),2.86(m,2H),1.50(m,2H),1.31(s,9H),1.25(m,4H)。MS(M+1)=371.1。
14)ステップj:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-12-(3-フェノキシフェニル)-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6ay)の合成
5ae(0.200g、0.540mmol)および4a(0.271g、0.540mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6ay(0.200g)を得た。得られた残留物を逆相フラッシュカラムに通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
15)ステップk:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7bd)の合成
6ay(0.200G、0.228mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7bd(83mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで98.8%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.37-7.321(m,2H),7.25(t,J=7.9Hz,1H),7.13-7.09(m,1H),7.04-7.02(m,1H),6.97-6.93(m,3H),6.79(ddd,J=8.2,2.5,1.0Hz,1H),6.50(s,2H),4.69(dd,J=10.2,5.9Hz,1H),4.65-4.61(m,1H),3.87(t,J=6.4Hz,1H),3.21-3.12(m,3H),2.92-2.82(m,3H),2.32(s,6H),1.88-1.73(m,2H),1.59-1.50(m,6H),1.07-0.97(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 618.6[M+1]。
実施例87:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(4-フェノキシフェニル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(D-Arg-DMT-NH((S)-5-アミノ-1-(4-フェノキシフェニル)ペンタ-1-イル)、7be)の合成
Figure 2023162279000139
1)ステップa:(S,E)-2-メチル-N-(4-フェノキシベンジリデン)プロパン-2-スルフィンアミド(76b)の合成
74b(19.8g、0.1mol、1.0当量)および(S)tert-ブタンスルファミド(75、12.1g、0.1mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(76b、25g、83.3%)を白色固体として得た。
2)ステップb:(S)-2-メチル-N-((S)-1-(4-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-イル)プロパン-2-スルフィンアミド(78b)の合成
76b(15g、0.05mol、1.0当量)および0.5Mの3-ブテニルマグネシウムブロミド(77、300mL、0.15mol、3.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(78b、5g、28%、96%de、ジアステレオ異性体はカラムで分離可能であった)を得た。
3)ステップc:(S)-1-(4-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-アミン(79b)の合成
78b(10.7g、0.03mol)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の粗生成物(79b、7.8g)を得て、それを次のステップに直接使用した。
4)ステップd:ベンジル=(S)-(1-(4-フェノキシフェニル)ペンタ-4-エン-1-イル)カルバマート(80b)の合成
79b(7.6g、0.03mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(80b、9.7g、82.8%)を得た。
5)ステップe:ベンジル=(S)-(5-ヒドロキシ-1-(4-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(81b)の合成
80b(9.7g、0.025mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(81b、7.6g、74.2%)を得た。
6)ステップf:ベンジル=(S)-(5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(82b)の合成
81b(7.3g、0.018mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(82b、6.8g、65%)を得た。
7)ステップg:ベンジル=(S)-(5-アミノ-1-(4-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(83b)の合成
82b(6.4g、0.012mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の粗生成物(83b、5.8g)を得て、それを次のステップに直接使用した。
8)ステップh:ベンジル=tert-ブチル=(1-(4-フェノキシフェニル)ペンタン-1,5-ジイル)(S)-ジカルバマート(84b)の合成
83b(5.6g、0.014mol、1.0当量)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物(84b、4.8g、61.5%)を得た。
9)ステップi:tert-ブチル=(S)-(5-アミノ-5-(4-フェノキシフェニル)ペンチル)カルバマート(5af)の合成
84b(4.0g、8mmol)を使用して、スキーム86に記載されているのと同じ手順で、所望の生成物5af(HPLC 99.5%、98%ee)を得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ7.35(m,4H),7.12(m,1H),6.95(m,4H),6.72(br,1H),3.72(m,1H),2.88(m,2H),1.55(m,2H),1.35(s,9H),1.26(m,4H)。MS(M+1)=371.1。
10)ステップj:tert-ブチル=((6R,9S,12S)-1-アミノ-9-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)-1-イミノ-20,20-ジメチル-7,10,18-トリオキソ-12-(3-フェノキシフェニル)-19-オキサ-2,8,11,17-テトラアザヘニコサン-6-イル)カルバマート(6az)の合成
5ae(0.200G、0.540mmol)および4a(0.271G、0.540mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、6az(0.200g)を得た。得られた残留物を逆相フラッシュカラムを通してフラッシュし、さらに精製することなく次のステップで使用した。
11)ステップk:(R)-2-アミノ-N-((S)-1-(((S)-5-アミノ-1-(3-フェノキシフェニル)ペンチル)アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)-5-グアニジノペンタンアミド(7be)の合成
6az(0.200G、0.228mmol)を使用して、スキーム36に記載されているのと同じ手順で、7be(90mg)を白色固体として得た(HPLC純度は210nmで99.5%である)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.36-7.30(m,2H),7.27-7.24(m,2H),7.12-7.08(m,1H),6.95-6.91(m,2H),6.90-6.86(m,2H),6.50(s,2H),4.66(td,J=9.3,8.3,6.4Hz,2H),3.87(t,J=6.4Hz,1H),3.21-3.14(m,3H),2.92-2.84(m,3H),2.33(s,6H),1.90-1.73(m,2H),1.61-1.49(m,6H),1.10-0.98(m,2H)。MS:EI-MS:m/z 618.6[M+1]。
実施例88:放射性リガンド置換の方法および手順
1)放射性リガンド置換の方法および手順
1.1 ラット心臓ホモジネートの調製
Aptuitは最高水準の動物福祉に取り組んでおり、イタリア政令第26/2014号に従う。すべての研究は、国内法に従って、イタリア保健省から発行された許可の下で行われた。
ラット心臓ホモジネートアリコートを以下の手順に従って調製した。20匹のSprague Dawleyオスラットの心臓を解剖し、-80℃ですばやく凍結した。ホモジネート調製の日に、心臓を4℃で解凍した。2ボリュームの氷冷20mM HEPES、1M EDTA、pH7.4バッファー中の2個の心臓の群を、D02プロトコールを使用して、GentleMACS Dissociator(Miltenyi Biotec)でホモジネートした。20個の心臓の最終的な懸濁液を4つのアリコートに分け、各チューブに氷冷バッファーを200mLまで添加し、Polytronでホモジナイズし、4℃、24,000gで40分間遠心分離した(T21 Sorvall、Rotor SL0250T、13、500rpm)。各チューブについて、上清を廃棄し、ペレットを100mLの氷冷バッファーで再懸濁し、ホモジナイズおよび遠心分離した。このステップを2回繰り返した。最終ペレットを、70mLのバッファーを含む1つのチューブにまとめて収集した。均質化後、懸濁液を1.5mLバイアルに等分し、-80℃で保存した。BSAを標準として使用するBradford(Bio-Rad)法で測定したタンパク質含有量は6.15mg/mLであった。すべての結合実験を、同じラット心臓ホモジネート調製物を使用して行った。
1.2 化合物プレートの準備
・DMSOで3倍連続希釈を手動で行い、最終濃度の300倍の濃度で11ポイントCRCを作成した(特に指定のない限り、化合物の最終濃度範囲は30μM~0.51nMであった)。
・この化合物プレートから、各ウェルの1μLを96ディープウェルプレート(アッセイプレート)にスタンプした。
・非特異的結合(NSB)は1μLの9mM SBT-031(最終30μM)の添加により規定し、全結合(TB)は1μLのDMSOの添加により規定した。
Figure 2023162279000140
1.3 試薬およびバッファー溶液
H D-Arg-DMT-Lys-Phe-NHは、Moravek、カタログ番号MT-1002819、ロット 745-110-0241-A-20160502-DJIおよび750-006-0237-A-20160909-DJIから入手した。アッセイバッファーの組成は、20mM HEPES、pH7.1、10mM KCl、0.01% Pluronic F127、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Abeam、ab65621)1:500であった。氷冷洗浄バッファーの組成は、20mM HEPES、10mM KCl、pH7.1であった。
1.4 H D-Arg-DMT-Lys-Phe-NH濾過結合アッセイ
置換結合実験は、次のプロトコールに従って、96ディープウェルプレートにおいて最終アッセイ容量300μL/ウェルにより室温で行った。
・アッセイバッファー中のH D-Arg-DMT-Lys-Phe-NH 150μLを、DMSOに溶解した1μLの化合物を含むディープウェルプレートに添加し、6~8nMのアッセイ最終放射性リガンド濃度にした。正確な濃度は、液体シンチレーション計測(LSC)によって決定した
・置換結合は、アッセイバッファーへの150μLのラット心臓ホモジネートの添加により開始し、5μg/ウェルに対応する16μg/mLの最終アッセイ濃度を得た。
・プレートを23℃で60分間シェーカーによりインキュベートした。
・ポリエチレンイミン(PEI)1%(w/v)溶液に1時間事前に浸したUinifilter-96 GF/Cフィルタープレートを介した迅速な濾過によって反応を終了させ、セルハーベスター(Cell Harvester)装置(PerkinElmer)を使用して、約0.5mLの氷冷アッセイバッファーで簡単に洗浄した。
・フィルタープレートを約0.5mLの氷冷バッファーで3回洗浄した後、50℃で約1時間放置して乾燥させた。
・50μLのMicroscint-20を各ウェルに添加し、プレートをトップシールA(PerkinElmer)でシールした。
・結合放射能をマイクロプレートリーダーTopCountまたはMicrobeta2を使用して測定した。
・放射性リガンド濃度は次のように決定した:50μLのH SBT-031溶液と3mLのFilterCount(PerkinElmer)をトータル添加バイアルで混合し、βカウンターTriCarb 2900で読み取った。
2)データ処理および解析
放射性リガンド結合の生データは、TopCountリーダーからのcpm値で構成されていた。次式に従って計算された、TBに対するパーセント(%)を使用して、化合物曲線データ分析を行った。

TBに対するパーセント=(サンプル/TB)*100

サンプル 試験化合物ウェルのcpm
TB TB対照ウェルの平均cpm
カーブフィッティングおよびpIC50(IC50の負の対数)の推定は、GraphPad Prismを使用して行った。1サイトと2サイトのモデル間の統計的適合比較を使用して、どちらのモデルが好ましいかを選択した(P<0.05)。どちらのモデルでも、曲線の底は0よりも大きくなるように強制された。2サイトモデルの場合、高親和性サイトのフラクションも報告された(フラクション高)。GraphPadの自動外れ値除去オプションが適用され、明らかなサンプル外れ値の場合は手動のデータ除外と統合された。各化合物について、すべての実験の反復を含む平均適合(average fit)も実施した。
Z’値(Z’ factor)に基づくプレート合格基準が適用された(Zhang et al., 1999)。データ解析では、Z’>0.5のプレートのみを考慮した。薬理学的標準品質管理は、非標識SBT-031曲線に基づく:その高い親和性の値は、pIC50 7.6±0.5の範囲内にある必要があった(7.1~8.1のpIC50は、80nM~8nMのIC50に相当する)。H D-Arg-DMT-Lys-Phe-NH置換曲線のいずれもがこの要件を満たさない場合、実験全体が拒否された。
3)アーカイブ
署名された元の報告、あらゆる修正または逸脱、生データ、および関連ドキュメントは、試験が完了してから2年間、Central Archive Aptuit Veronaの責任の下で保持される。この期間が過ぎると、試験依頼者(Sponsor)にさらなる指示を問い合わせる。
電子データは保持される。最終報告書の複製PDF電子コピーは、適切にラベルが付けられた2枚のCD/DVDに保存される(各CD/DVDに1コピー)。これらのPDFファイルは、FDA 21 CFR Part 11の範囲外と見なされる。
4)結果
H D-Arg-DMT-Lys-Phe-NH置換結合で化合物を試験した。参照D-Arg-DMT-Lys-Phe-NH置換曲線が各実験に存在した。正規化された阻害率(%)の平均から得られた化合物の結合親和性の結果を図1に報告する。
5)参考文献
Zhang JH, Chung TD, Oldenburg KR: A simple statistical parameter for use in evaluation and validation of high throughput screening assays. J Biomol Screen. (1999), 4: 67-73
実施例89:ランゲンドルフ試験
虚血再灌流障害-ランゲンドルフ心臓の調製プロトコール(ラトビア有機合成研究所)
梗塞試験は、いくらかの修正を加えて、以前に報告されたランゲンドルフ法(Kuka J, Vilskersts R, Cirule H, Makrecka M, Pugovics O, Kalvinsh I, et al. The cardioprotective effect of mildronate is diminished after co-treatment with L-carnitine.J Cardiovasc Pharmacol Ther.2012;17:215-222)に従って実施する。ラットをペントバルビタールナトリウム(60mg/kg)で麻酔し、ヘパリンを腹腔内投与する。梗塞試験では、10mMグルコースを補足した酸素化された(95%O~5%CO)Krebs-Henseleit(KH)バッファー溶液(118mmol/L NaCl、4.7mmol/L KCl、1.24mmol/L CaCl、1.64mmol/L MgCl、24.88mmol/L NaHCO、1.18mmol/L KHPO、および0.05mmol/L EDTA;pH7.3~7.5;36.8~37.0℃)を60mmHgの一定の灌流圧で心臓に灌流させる。生理的圧力トランスデューサー(ADInstruments)に接続された水-エタノール混合物(1:1)で満たされたバルーンを左心室に挿入し、ベースライン拡張末期圧を5~10mmHgに設定する。ADInstrumentsのPowerLab 8/35システムを使用して、心拍数(HR)、フロー、左心室発生圧(LVDP)、収縮力(+dp/dt)を継続的に記録する。単離したラットの心臓を20分間適応させ、次いで左前下行枝(LAD)冠動脈を30分間閉塞した後、120分間再灌流させる。目的の化合物が添加されたまたは添加されていないKH灌流溶液(ビヒクルまたは1μM濃度)を、単離心臓灌流の全時間に使用する。閉塞は、冠状動脈流の約40%の低下によって確認する。梗塞サイズは以前に記載されているように決定する(Kuka J, Vilskersts R, Cirule H, Makrecka M, Pugovics O, Kalvinsh I, Dambrova M, Liepinsh E. The cardioprotective effect of mildronate is diminished after co-treatment with L-carnitine. J Cardiovasc Pharmacol Ther. 2012 Jun;17(2):215-22. doi: 10.1177/1074248411419502.; Liepinsh E, Kuka J, Dambrova M. Troubleshooting digital macro photography for image acquisition and the analysis of biological samples. J Pharmacol Toxicol Methods. 2013 Mar-Apr;67(2):98-106. doi: 10.1016/j.vascn.2012.11.001.)。簡単に説明すると、再灌流の終わりに、LADを再閉塞し、KHバッファー溶液に溶解した0.1%メチレンブルーで心臓を灌流させる。その後、心臓を心尖部から心基部まで横に2mm厚の6スライス(小さい心臓では5スライス)に切り、リン酸バッファー(pH7.4、37℃)中の1%トリフェニルテトラゾリウムクロライドと10分間インキュベートして、生存組織を赤く、そして壊死組織を白く染色する。Image-ProPlus v6.3ソフトウェアを使用して断面画像の面積測定解析(planemetric analysis)を実行し、リスク領域(AR)および壊死領域(AN)を決定し、それぞれ、スライス断面積に対するパーセンテージとして表わす。得られた値を使用して、次式に従って、梗塞サイズ(IS)をリスク領域に対するパーセンテージとして計算する。
IS(%)=AN/AR x 100%
壊死領域は、白い壊死組織の領域とピンク色の組織の領域を合わせることによって決定する。
試験概要
・20分間の適応+30分間の虚血(LAD結紮)+120分間の再灌流。ビヒクルまたは化合物1μM
・試験物質の濃度を調整することができる。変更はすべて、試験ファイル(Study File)および最終レポートに記録される。
・エンドポイント:HR、フロー、LVDP、±dP/dt、梗塞サイズ-壊死領域
セット当たりCTRL(ビヒクル)+最大4化合物(n=8/処置)を試験する。
プロトコールおよび試験化合物の数は、実験結果および試験依頼者との議論に基づいて変更される場合がある。プロトコールへの変更はすべて、試験ファイルおよび治験実施計画書の改訂に文書化される。
Figure 2023162279000141
Figure 2023162279000142
実施例90:ラット心筋梗塞モデル
ラット心筋梗塞モデルは、カナダのケベック州シャーブルックにあるIPST Therapeutique Incにより実施された。(可能な場合)各処置群の動物を各手術日にスケジュールすることを目的として、試験責任者により、体重に基づいて処置群間の均等分布に関して動物を無作為化した。
1)偽(sham)群:群のサイズ:n=2。投与経路:なし(n/a);
2)ビヒクル群:群のサイズ:n=8。投与経路:s.c.;
3)試験品群:群のサイズ:n=8。投与経路:s.c.;処置用量:2X2mg/kg、虚血の30分前および再灌流の5分前。
実験手順
試験設計
1)手術当日、酸素中の2~2.5%イソフルランUSP(Abbot Laboratories、カナダ、モントリオール)の混合液でラットを麻酔し、加熱パッドの上に置いて体温を維持する。
2)動物に挿管し、65~70ストローク/分の頻度で約10mL/kg体重に設定された齧歯動物用陽圧レスピレーターによって直ちに換気する。
3)ベースラインのバイオマーカーの定量化のために、ベースラインの血液サンプル(1mL)を頸静脈から採取する。血液をヘパリンリチウム微量採血管に収集し、3000rpm、4±2℃で10分間遠心分離する。血漿を等量(約250μL)の2つのサンプルに等分する。バイオマーカー分析まで、1つのアリコートは4±2℃で保存し、もう1つは-20±2℃で保存する。
4)開胸術を左の第4肋間腔を通して行って心臓を露出させる。
5)5-0ソフシルク縫合糸を左前下行(LAD)動脈の周囲、左心房の2~3mm下に配置する。
6)色の変化に基づいて心筋虚血のサイズおよび位置を確認するために縫合糸を短時間スネアし、次に結んで大きな前外側心筋梗塞(約50%)を引き起こす。
7)LAD閉塞の30分後、縫合糸を取り外して筋肉を再灌流する。
8)開胸を4-0縫合糸で閉じて、術後疼痛管理のためにメロキシカム(1mg/kg)の皮下注射を行う。
9)動物をケージに戻す前に、再灌流後30分のバイオマーカー分析のために、虚血前に行われたのと同様に2回目の採血を行う。
10)再灌流後24時間で動物を再び麻酔する(イソフルラン2%)。24時間のバイオマーカーの定量化のために、1mLの血液サンプルを頸静脈から採取する。
11)心臓を切除し、ランゲンドルフ装置に取り付ける。35±2℃に加熱した酸素化タイロード溶液を、約70mmHgの圧力および10mL/分オーダーの流速で、逆行性の様式で心臓を灌流する。
12)左心室圧(LVP)を測定するために、圧力トランスデューサーに接続された液体充填バルーンを備えたカニューレを、肺静脈および僧帽弁を通して左心室に挿入する。左心室収縮性パラメータを評価するためにPVループ計測を実施する。
13)次に、心臓をエバンスブルー色素で灌流して、心筋梗塞のサイズを評価する。エバンスブルー染色に続いて、心臓をランゲンドルフ装置から取り出し、冷エタノール(-50℃)に浸す。心臓を約2mmの横断面スライスでカットする。スライスをスキャンしてリスク領域(AAR)を評価した後、1%TTCを含むリン酸バッファー中において35±2℃で30分間インキュベートし、次に4%ホルマリンに移して4±2℃で24時間おく。スライスを再スキャンして、梗塞領域を測定する。
計算
梗塞サイズ(%)=(梗塞領域/リスク領域)*100
コンピューターシステム
Microsoft Windows8、XP ProfessionalまたはMicrosoft Windows Vista Businessのいずれかを実行するネットワーク接続されたパーソナルコンピューターをデータ収集に使用する。分析ソフトウェアは、Microsoft Windows8、XP ProfessionalまたはVistaを実行するネットワーク接続されたパーソナルコンピューターにインストールされたMicrosoft Office Excel 2007である。
Figure 2023162279000143
実施例91:ラット急性腎障害(AKI)モデル
ラット急性腎障害(AKI)モデルは、カナダのケベック州シャーブルックにあるIPST Therapeutique Incによって実施された。各群の動物を各手術日にスケジュールすることを目的として、試験責任者により、体重に基づいて治療群間の均等分布に関して動物を無作為化した。ラットは食物と水に自由にアクセスできる。
実験手順
虚血-再灌流の誘発
1.酸素中の2%のイソフルランUSP(Abbot Laboratories、カナダ、モントリオール)でラットを麻酔し、加熱パッドの上に置いて体温を維持する。ECGおよび酸素飽和度を、手術プロセス全体にわたって監視する。体温は、腎臓に非常に近い腹部に導入されたプローブ温度計で監視する。
2.頸静脈から1mLの採血を行う。血液はヘパリンリチウムチューブに収集し、3000rpmで10分間遠心分離して血漿を取得する。血漿を200μLのアリコートに分け、バイオマーカーの定量化まで-20℃で保存する。
3.腹部をポビドンヨードで消毒し、開腹術を行う。
4.腎臓を露出させ、一時的な縫合糸を2つの腎臓の腎動脈の周りに取り付ける。腎虚血は、虚血の開始後数分以内に腎臓の色が赤から濃い紫色に徐々に変化することによって視覚的に確認する。虚血の間、ヒートランプおよび温かい(37℃)生理食塩水に浸した滅菌ガーゼを使用して、腎臓を湿った温かい状態に保つ。温度は、腎臓に非常に近い腹部に導入されたプローブ温度計で監視する。
5.閉塞の30分後、縫合糸を取り外す。
6.腹部の傷を4-0シルク縫合糸で閉じ、動物をそのケージに戻す。
7.再灌流の24時間後、ラットを再度麻酔する。虚血前に行われたように、2回目の採血を行う。
8.偽(Sham)群は、腎臓が虚血状態にならないことを除いて、ビヒクルと同じ条件下で処置する。
バイオマーカーの検出
血漿サンプルの200μLアリコートを、虚血前および虚血後24時間に採取する;両方とも、クレアチニンの血漿レベル(p.Cr)および血中尿素窒素(BUN)の検出のために、CHUS(Centre Hospitalier Universitaire de Sherbrooke、カナダ、ケベック州)の臨床検査室に送る。
コンピューターシステム
以下は、この試験の実施中に使用される検証済みのコンピューターシステムである。
分析ソフトウェアは、Microsoft Windows8、XP ProfessionalまたはVistaを実行しているネットワーク接続されたパーソナルコンピューターにインストールされたMicrosoft Office Excel 2007である。
データ解析
値は平均±SEM(平均の標準誤差)として表示され、グラフでは記号+で表示される。反復の対応のないスチューデントのtテストを、すべての実験データに対してMicrosoft Excel 2007で実行した。差は、p<0.05の場合に有意であると見なされた。
ビヒクル群を偽(Sharm)群と比較し、一方で試験品をビヒクル群と比較した。
I/R後の血漿クレアチニン(ビヒクルに対する%平均)は、次式を使用して計算した:
Figure 2023162279000144
式中、
p.Cr=血漿クレアチニン
偽群の平均Δ血漿クレアチニン=偽群の平均(虚血後24時間の血漿クレアチニン-虚血前の血漿クレアチニン)
ビヒクル群の平均Δ血漿クレアチニン=ビヒクル群の平均((虚血後24時間の血漿クレアチニン-虚血前の血漿クレアチニン)-偽群の平均Δ血漿クレアチニン)
I/R後のBUN(ビヒクルに対する%平均)は、次式を使用して計算した:
Figure 2023162279000145
式中、
BUN=血中尿素窒素
偽群の平均ΔBUN=偽群の平均(虚血後24時間のBUN-虚血前のBUN)
ビヒクル群の平均ΔBUN=ビヒクル群の平均((虚血後24時間のBUN-虚血前のBUN)-偽群の平均ΔBUN)
保護%は次式を使用して計算した:

保護%(血漿クレアチニン)=100%-I/R後のΔ血漿クレアチニン(ビヒクルに対する%平均)

保護%(BUN)=100%-I/R後のΔBUN(ビヒクルに対する%平均)
Figure 2023162279000146
Figure 2023162279000147
実施例92:ラット透過性心臓線維A/R試験
ミトコンドリア機能性のin vitro無酸素-再酸素化(A/R)モデル
1)透過性心臓線維(permeabilized cardiac fiber)の調製
多少の変更を加えて以前(Kuka J, Vilskersts R, Cirule H, Makrecka M, Pugovics O, Kalvinsh I, Dambrova M, Liepinsh E. The cardioprotective effect of mildronate is diminished after co-treatment with L-carnitine. J Cardiovasc Pharmacol Ther. 2012 Jun;17(2):215-22. doi: 10.1177/1074248411419502) に記載されているように、透過性心臓線維を正常酸素状態の心臓から調製する。1mLのバッファーA(20mMイミダゾール、0.5mMジチオトレイトール、20mMタウリン、7.1mM MgCl、50mM MES、5mM ATP、15mMホスホクレアチン、2.6mM CaKEGTA、7.4mM KEGTA、pH7.0、0℃)中の50μg/mLのサポニンおよび0.5mg/mLのコラゲナーゼを4℃で使用して線維束を透過処理する。15分のインキュベーション後、化合物(例えば100nM)またはビヒクルを補足した2mLのバッファーB(20mMイミダゾール、0.5mMジチオトレイトール、20mMタウリン、1.6mM MgCl、100mM MES、3mM KHPO、2.9mM CaKEGTA、7mM KEGTA、pH7.1、37℃)で線維を15分間洗浄する。
2)同時Hフラックス検出(simultaneous H2O2 flux detection)による呼吸測定
呼吸測定用媒体:MiR05-110mMスクロース、60mM K-ラクトビオン酸塩、0.5mM EGTA、3mM MgCl、20mMタウリン、10mM KHPO、20mM HEPES、30℃でpH7.1、および本質的に脂肪酸を含まない0.1%BSA。
プロトコール
無酸素状態を誘発するために、基質、すなわちコハク酸塩(10mM)をロテノン(0.5μM)およびADP(5mM)と共に添加することにより、サンプルの最大呼吸速度を刺激し、呼吸チャンバ内のすべてのOを消費するために調製物を放置し(10~20分以内)、それによって無酸素状態にする(Makrecka M, Svalbe B, Volska K, Sevostjanovs E, Liepins J, Grinberga S, Pugovics O, Liepinsh E, Dambrova M. Mildronate, the inhibitor of L-carnitine transport, induces brain mitochondrial uncoupling and protects against anoxia-reoxygenation. Eur J Pharmacol. 2014 Jan 15;723:55-61. doi: 10.1016/j.ejphar.2013.12.006.)。30分の無酸素後、チャンバを開いてOをチャンバに再導入して、再酸素化を実現する。チャンバ内のO濃度が初期濃度に達すると、チャンバを閉じ、Oフラックスを10分間監視する。H感受性プローブAmpliflu(商標)Red(AmR)を使用してO2k-フルオロメーターにおいて呼吸計測と同時にHフラックス(ROSフラックス)を測定する(Makrecka-Kuka M, Krumschnabel G, Gnaiger E. High-Resolution Respirometry for Simultaneous Measurement of Oxygen and Hydrogen Peroxide Fluxes in Permeabilized Cells, Tissue Homogenate and Isolated Mitochondria. Biomolecules. 2015 Jun 29;5(3):1319-38. doi: 10.3390/biom5031319)。10μM AmR、1U/mLの西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)および5U/mLのスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)をチャンバに添加する。HRPによって触媒されるAmRとHの間の反応生成物は、レソルフィンと同様に蛍光を発する。Hを0.1μMずつ繰り返し添加して校正を行う。再酸素化後のHフラックス測定を確実にするために、追加のAmRを添加することができる。
試験化合物またはビヒクルをベースラインで(透過処理した線維を添加する前に)添加する。
試験概要:
・透過性心臓線維CII OXPHOS状態+30分間の無酸素状態+H感受性プローブAmpliflu(商標)Redの存在下での10分間の再酸素化。
・パラメータ:CII OXPHOS(正常酸素状態、再酸素化後)、H(ROS)フラックス(正常酸素状態、再酸素化後)、H/O比(正常酸素状態、再酸素化後)。
・CTRL(ビヒクル)+100nM濃度の3~4のSBT化合物(n=5~6)を、セットごとに並行して試験する。並行して試験する化合物の数ならびに化合物の濃度は調整することができ、試験ファイルおよび最終レポートに記録する。
プロトコールは、実験結果および試験依頼者との議論に基づいて変更される場合がある。プロトコールへの変更はすべて、試験ファイルおよび治験実施計画書の改訂に文書化される。
等価物
理解を明確にする目的で例示および実施例により本発明をいくらか詳細に説明したが、本発明の範囲またはその具体的な実施形態に影響を及ぼすことなく、広い同等の範囲の条件、製剤および他のパラメータ内で本発明を修正または変更することによって同じものを実施でき、またそのような修正または変更は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることは当業者に明らかであろう。
参照による組み込み
上記の説明で言及されたすべての米国特許および米国およびPCTの公開特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
最後に、本発明の好ましい実施態様を項分け記載する。
[実施態様1]
式(I)の化合物:
Figure 2023162279000151
式中、
AA
Figure 2023162279000152
から選択され、
AA
Figure 2023162279000153
から選択され、

Figure 2023162279000154
から選択され、
2a
Figure 2023162279000155
から選択され、
2bはHまたはMeであり、
およびRは、H、および(C1-C6)アルキルから独立して選択され、
およびRは、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、またはシクロブチルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
は、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから選択され、
およびRは、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから独立して選択されるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
nは1、2、または3であり、
Xは
Figure 2023162279000156
から選択され、
は、RへのXの結合点を表す。
[実施態様2]

Figure 2023162279000157
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様3]

Figure 2023162279000158
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様4]

Figure 2023162279000159
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様5]

Figure 2023162279000160
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様6]

Figure 2023162279000161
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様7]

Figure 2023162279000162
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様8]

Figure 2023162279000163
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様9]

Figure 2023162279000164
である、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様10]
2a
Figure 2023162279000165
である、実施態様1~9のいずれかに記載の化合物。
[実施態様11]
およびRが、Hおよびメチルから独立して選択される、実施態様10に記載の化合物。
[実施態様12]
およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、実施態様10に記載の化合物。
[実施態様13]
前記ヘテロシクリルがアゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、実施態様12に記載の化合物。
[実施態様14]
2a
Figure 2023162279000166
である、実施態様10に記載の化合物。
[実施態様15]
2a
Figure 2023162279000167
である、実施態様10に記載の化合物。
[実施態様16]
2a
Figure 2023162279000168
である、実施態様1~9のいずれかに記載の化合物。
[実施態様17]
およびRが、Hおよびメチルから独立して選択される、実施態様16に記載の化合物。
[実施態様18]
およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、実施態様16に記載の化合物。
[実施態様19]
前記ヘテロシクリルが、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、実施態様18に記載の化合物。
[実施態様20]
2a
Figure 2023162279000169
である、実施態様16に記載の化合物。
[実施態様21]
2a
Figure 2023162279000170
である、実施態様1~9のいずれかに記載の化合物。
[実施態様22]
2a
Figure 2023162279000171
である、実施態様1~9のいずれかに記載の化合物。
[実施態様23]
AA
Figure 2023162279000172
である、実施態様1~22のいずれかに記載の化合物。
[実施態様24]
AA
Figure 2023162279000173
である、実施態様1~22のいずれかに記載の化合物。
[実施態様25]
がHである、実施態様24に記載の化合物。
[実施態様26]
が、メチル、エチル、イソプロピル、またはn-プロピルである、実施態様24に記載の化合物。
[実施態様27]
がメチルである、実施態様24に記載の化合物。
[実施態様28]
AA
Figure 2023162279000174
である、実施態様1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施態様29]
AA
Figure 2023162279000175
である、実施態様1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施態様30]
AA
Figure 2023162279000176
である、実施態様1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施態様31]
2bがHである、実施態様1~30のいずれかに記載の化合物。
[実施態様32]
2bがMeである、実施態様1~30のいずれかに記載の化合物。
[実施態様33]
がHである、実施態様1~32のいずれかに記載の化合物。
[実施態様34]
がMeである、実施態様1~32のいずれかに記載の化合物。
[実施態様35]
がHである、実施態様1~34のいずれかに記載の化合物。
[実施態様36]
がMeである、実施態様1~34のいずれかに記載の化合物。
[実施態様37]
およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、実施態様1~32のいずれかに記載の化合物。
[実施態様38]
前記ヘテロシクリルが、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、実施態様37に記載の化合物。
[実施態様39]
Xが
Figure 2023162279000177
である、実施態様1~38のいずれかに記載の化合物。
[実施態様40]
Xが
Figure 2023162279000178
である、実施態様1~38のいずれかに記載の化合物。
[実施態様41]
Xが
Figure 2023162279000179
である、実施態様1~38のいずれかに記載の化合物。
[実施態様42]
Xが
Figure 2023162279000180
である、実施態様1~38のいずれかに記載の化合物。
[実施態様43]
Xが
Figure 2023162279000181
である、実施態様1~38のいずれかに記載の化合物。
[実施態様44]
およびRがHである、実施態様1~43のいずれかに記載の化合物。
[実施態様45]
およびRが(C1-C6)アルキルである、実施態様1~43のいずれかに記載の化合物。
[実施態様46]
およびRが独立して、H、メチル、またはエチルである、実施態様1~43のいずれかに記載の化合物。
[実施態様47]
およびRがメチルである、実施態様46に記載の化合物。
[実施態様48]
およびRがエチルである、実施態様46に記載の化合物。
[実施態様49]
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-2’,6’-ジアミノヘキサ-2’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(2’,3’,4’,5’,6’-ペンタフルオロベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-トリフルオロメチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-シクロヘキシルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェネチル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1S)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1R)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェネチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-p-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-((1S)-2-(ピリジン-4-イル)-1-アミノエチル-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(N,N-diMe)-D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノプロパン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-(ビシクロ[2.2.2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-α-ヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノブタン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
(カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(5-(α-ヒスタミン))-3-ベンジル)-1,3,4-オキサジアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-チアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-チアゾール;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-フラン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-フラン;
D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェノキシ)-ベンゼン;
D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ベンゼン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ピリジン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-フェノキシ)-ピリジン;
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-6-ベンジル)-ピリジン;および
D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-ピリミジン
から選択される、実施態様1に記載の化合物。
[実施態様50]
虚血再灌流障害を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の実施態様1~49のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
[実施態様51]
前記虚血再灌流障害が心虚血再灌流障害である、実施態様50に記載の方法。
[実施態様52]
心筋梗塞を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の実施態様1~49のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
[実施態様53]
下肢虚血または重症下肢虚血を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の実施態様1~49のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
[実施態様54]
前記化合物が、経口、局所、全身、静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内に投与される、実施態様50~53のいずれかに記載の方法。

Claims (54)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2023162279000182
    式中、
    AA
    Figure 2023162279000183
    から選択され、
    AA
    Figure 2023162279000184
    から選択され、

    Figure 2023162279000185
    から選択され、
    2a
    Figure 2023162279000186
    から選択され、
    2bはHまたはMeであり、
    およびRは、H、および(C1-C6)アルキルから独立して選択され、
    およびRは、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、またはシクロブチルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
    は、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから選択され、
    およびRは、H、(C1-C6)アルキル、シクロアルキル、およびアリールから独立して選択されるか、あるいはRおよびRは、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成し、
    nは1、2、または3であり、
    Xは
    Figure 2023162279000187
    から選択され、
    は、RへのXの結合点を表す。

  2. Figure 2023162279000188
    である、請求項1に記載の化合物。

  3. Figure 2023162279000189
    である、請求項1に記載の化合物。

  4. Figure 2023162279000190
    である、請求項1に記載の化合物。

  5. Figure 2023162279000191
    である、請求項1に記載の化合物。

  6. Figure 2023162279000192
    である、請求項1に記載の化合物。

  7. Figure 2023162279000193
    である、請求項1に記載の化合物。

  8. Figure 2023162279000194
    である、請求項1に記載の化合物。

  9. Figure 2023162279000195
    である、請求項1に記載の化合物。
  10. 2a
    Figure 2023162279000196
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. およびRが、Hおよびメチルから独立して選択される、請求項10に記載の化合物。
  12. およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、請求項10に記載の化合物。
  13. 前記ヘテロシクリルがアゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、請求項12に記載の化合物。
  14. 2a
    Figure 2023162279000197
    である、請求項10に記載の化合物。
  15. 2a
    Figure 2023162279000198
    である、請求項10に記載の化合物。
  16. 2a
    Figure 2023162279000199
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  17. およびRが、Hおよびメチルから独立して選択される、請求項16に記載の化合物。
  18. およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、請求項16に記載の化合物。
  19. 前記ヘテロシクリルが、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、請求項18に記載の化合物。
  20. 2a
    Figure 2023162279000200
    である、請求項16に記載の化合物。
  21. 2a
    Figure 2023162279000201
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 2a
    Figure 2023162279000202
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  23. AA
    Figure 2023162279000203
    である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
  24. AA
    Figure 2023162279000204
    である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
  25. がHである、請求項24に記載の化合物。
  26. が、メチル、エチル、イソプロピル、またはn-プロピルである、請求項24に記載の化合物。
  27. がメチルである、請求項24に記載の化合物。
  28. AA
    Figure 2023162279000205
    である、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
  29. AA
    Figure 2023162279000206
    である、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
  30. AA
    Figure 2023162279000207
    である、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
  31. 2bがHである、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物。
  32. 2bがMeである、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物。
  33. がHである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  34. がMeである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  35. がHである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物。
  36. がMeである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物。
  37. およびRが、それらが結合しているN原子と一緒になって4~6員のヘテロシクリルを形成する、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  38. 前記ヘテロシクリルが、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、請求項37に記載の化合物。
  39. Xが
    Figure 2023162279000208
    である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物。
  40. Xが
    Figure 2023162279000209
    である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物。
  41. Xが
    Figure 2023162279000210
    である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物。
  42. Xが
    Figure 2023162279000211
    である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物。
  43. Xが
    Figure 2023162279000212
    である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物。
  44. およびRがHである、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物。
  45. およびRが(C1-C6)アルキルである、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物。
  46. およびRが独立して、H、メチル、またはエチルである、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物。
  47. およびRがメチルである、請求項46に記載の化合物。
  48. およびRがエチルである、請求項46に記載の化合物。
  49. D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-2’,6’-ジアミノヘキサ-2’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(2’,3’,4’,5’,6’-ペンタフルオロベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((R)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-tert-ブチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-トリフルオロメチルベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-(4’-シクロヘキシルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェネチル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((1S)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((1R)-(5-(1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル-3-アダマンタ-1’-イル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-フェネチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-p-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]ペンタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ビシクロ[2,2,2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-((1S)-2-(ピリジン-4-イル)-1-アミノエチル-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    (N,N-diMe)-D-Agb-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Agb-DMT-(5-((S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノプロパン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((R)-1’,4’-ジアミノブタ-1’-イル)-3-(ビシクロ[2.2.2]オクタニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-4’-ジメチルアミノ-1’-アミノブタ-1’-イル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((S)-5’-ジメチルアミノ-1’-アミノペンタ-1’-イル)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロペンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘプチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-シクロヘキシルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-DMT-(5-((1S)-(2-(1-メチル-インドール-3-イル)-1-アミノエチル)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-α-ヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-(δ-2-アミノ-1H-イミダゾール-1-イル)-Nva-(O-Me)-DMT-(5-(α-(S)-t-メチルヒスタミン)-3-(4-フェニルベンジル))-1,2,4-オキサジアゾール
    (カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    (カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-((S)-1’,5’-ジアミノブタン-1’-イル)-3-ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    (カルバムイミドイル)-D-Dab-DMT-(5-(2’-(S)-4-ヒスタミン)-3-アダマンチルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(5-(α-ヒスタミン))-3-ベンジル)-1,3,4-オキサジアゾール;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-オキサゾール;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-1,3-チアゾール;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-1,3-チアゾール;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-フラン;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-ベンジル)-フラン;
    D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-3-フェノキシ)-ベンゼン;
    D-Arg-DMT-(1-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ベンゼン;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-フェノキシ)-ピリジン;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-5-フェノキシ)-ピリジン;
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-6-ベンジル)-ピリジン;および
    D-Arg-DMT-(2-((S)-1’,5’-ジアミノペンタ-1’-イル)-4-ベンジル)-ピリミジン
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  50. 虚血再灌流障害を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  51. 前記虚血再灌流障害が心虚血再灌流障害である、請求項50に記載の方法。
  52. 心筋梗塞を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  53. 下肢虚血または重症下肢虚血を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  54. 前記化合物が、経口、局所、全身、静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内に投与される、請求項50~53のいずれか一項に記載の方法。
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