JP2001524522A - トロンビン阻害剤 - Google Patents

トロンビン阻害剤

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JP2001524522A JP2000522916A JP2000522916A JP2001524522A JP 2001524522 A JP2001524522 A JP 2001524522A JP 2000522916 A JP2000522916 A JP 2000522916A JP 2000522916 A JP2000522916 A JP 2000522916A JP 2001524522 A JP2001524522 A JP 2001524522A
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alkyl
mammal
cycloalkyl
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thrombin
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コバーン,クレイグ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Abstract

(57)【要約】 ヒトトロンビンを阻害し、構造(I)、例えば(II)を有する化合物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) トロンビンは、プロトロンビンという前駆体の形態で血漿中に存在するセリン
プロテアーゼである。トロンビンは、可溶性血漿タンパク質のフィブリノーゲン
の不溶性フィブリンへの変換による血液凝固のメカニズムにおいて中心的役割を
果たす。
【0002】 Edwardsら、J.Amer.Chem.Soc.114巻、1854−
63ページ(1992)には、セリンプロテアーゼヒト白血球エラスターゼ及び
ブタ膵エラスターゼの可逆性阻害剤であるペプチジルα−ケトベンゾオキサゾー
ル類を記載している。
【0003】 欧州特許出願公開第363284号明細書には、基質ペプチドの切断されやす
いアミド基の窒素原子が水素または置換カルボニル部分で置換されてなるペプチ
ダーゼ基質の類似体が記載されている。
【0004】 オーストラリア特許出願公開第86245677号明細書には、フルオロメチ
レンケトンまたはα−ケトカルボキシル誘導体のような活性化求電子性ケトン部
分を有するペプチダーゼ阻害剤も記載されている。
【0005】 先行文献に記載されているトロンビン阻害剤はアルギニン側鎖及びリシン側鎖
を含んでいる。こうした構造は、トロンビンに対する選択性の点で他のトリプシ
ン様酵素に比して劣ることが判明している。上記したトロンビン阻害剤の中には
低血圧毒性及び肝毒性を示すものもある。
【0006】 欧州特許出願公開第601459号明細書には、N−[4−[(アミノイミノ
メチル)アミノ]ブチル]−1−[N−(2−ナフタレニルスルホニル)−L−
フェニルアラニル]−L−プロリンアミドのようなスルホンアミドヘテロ環式ト
ロンビン阻害剤が記載されている。
【0007】 国際特許出願公開WO94/29336号パンフレットには、トロンビン阻害
剤として有用な化合物が記載されている。
【0008】 本発明化合物は、二環式ピリドントロンビン阻害剤である。Dornowら、
Chem.Ber.99巻、244−253ページ(1966)には、二環式ピ
リドン類の製造方法が記載されている。
【0009】 (発明の要旨) 本発明は、下記式:
【0010】
【化7】 を有する化合物及びその医薬的に許容され得る塩に関する。上記式中、 Rは水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、
3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル−、アリー
ル、アリールC1−6アルキル−及びヘテロアリールC1−6アルキル−からな
る群から選択され、前記アリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C 1−6 アルキル、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されており、前
記ヘテロアリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C1−6アルキル
、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されており; Aは
【0011】
【化8】 {式中、R及びRは独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニ
ル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、−COOH、−OH
、−COOR(ここで、RはC1−4アルキルである)、−CONR (ここで、R及びRは独立して、水素またはC1−4アルキルである)、−
OCHCOH、−OCHCOCH、−OCHCO(CH1− CH、−O(CH1−3C(O)NR1011(ここで、R10及び
11は独立して、水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキルまたは−
CHCFである)、−(CH1−4OH、−NHC(O)CH、−N
HC(O)CF、−NHSOCH及び−SONHからなる群から選択
される} であるか、または Aは
【0012】
【化9】 (式中、Rは水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキ
ニル、C3−8シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキル−で
あり、前記アリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C1−6アルキ
ル、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されている不飽和6員環であ
る) である。
【0013】 本発明の化合物類の中で、Aは
【0014】
【化10】 である。
【0015】 上記した化合物類の亜群において、Rは−CHである。
【0016】 上記した亜群において、RはC1−6アルキル、C3−8シクロアルキルC 1−6 アルキル、アリールC1−6アルキル及びヘテロアリールC1−6アルキ
ルからなる群から選択される。
【0017】 本発明の化合物の例には、
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】 及びその医薬的に許容され得る塩が含まれる。
【0020】 本発明化合物の医薬的に許容され得る塩(水溶性もしくは水分散性物質、また
は油溶性もしくは油分散性物質)には、例えば無機もしくは有機の酸または塩基
から形成される慣用の非毒性塩または4級アンモニウム塩が含まれる。前記酸付
加塩の例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息
香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸
塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩
、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グ
リセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素
酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン
酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュ
ウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピ
クリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン
酸塩、トシル酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。塩基塩には、アンモニウム塩
、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩及びカリウム塩)、アルカリ土類金属
塩(例えば、カルシウム塩及びマグネシウム塩)、有機塩基との塩(例えば、ジ
シクロヘキシルアミン塩及びN−メチル−D−グルカミン)、アミノ酸(例えば
、アルギニン、リシン等)との塩が含まれる。また、塩基性窒素含有基は、低級
アルキルハライド(例えば、塩化メチル,エチル,プロピル及びブチル、臭化メ
チル,エチル,プロピル及びブチル、並びにヨウ化メチル,エチル,プロピル及
びブチル)、ジアルキルスルフェート(例えば、ジメチル,ジエチル,ジブチル
及びジアミルスルフェート)、長鎖ハライド(例えば、塩化デシル,ラウリル,
ミリスチル及びステアリル、臭化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル
、並びにヨウ化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル)、アルアルキル
ハライド(例えば、臭化ベンジル及びフェネチル)等のような物質を用いて4級
化され得る。
【0021】 本発明化合物はキラル中心を有し得、ラセミ体、ラセミ混合物及び個別のジア
ステレオマーまたはエナンチオマーとして存在し得、全ての異性体が本発明に包
含される。本発明化合物は多形結晶形態を有し得、全ての多形結晶形態が本発明
に包含される。
【0022】 変数が成分または式I中に複数回存在するとき、その定義は各回独立している
。また、置換基及び/または変数の組合せにより安定な化合物が生ずるならば、
前記組合せも許容され得る。
【0023】 本発明は、哺乳動物における血小板減少の阻止、血小板凝集物形成の抑制、フ
ィブリン形成の抑制、血栓形成の抑制及び塞栓形成の抑制のための組成物を包含
し、該組成物は医薬的に許容され得る担体中に本発明化合物を含む。前記組成物
は、任意に抗凝固薬、抗血小板薬及び血栓溶解薬を含んでいてもよい。前記組成
物は、所望の阻害(抑制)を得るために血液、血液製剤または哺乳動物臓器に添
加することができる。
【0024】 本発明は、哺乳動物における不安定型狭心症、難治性狭心症、心筋梗塞、一過
性虚血発作、心房細動、血栓性脳卒中、塞栓性卒中、深静脈血栓症、播種性血管
内凝固、眼内フィブリン蓄積及び再疎通血管の再閉塞または再狭窄を予防または
治療するための組成物をも包含し、該組成物は医薬的に許容され得る担体中に本
発明化合物を含む。前記組成物は、任意に抗凝固薬、抗血小板薬及び血栓溶解薬
を含んでいてもよい。
【0025】 本発明は、哺乳動物における表面の血栓形成傾向を減ずる方法をも包含し、該
方法は当該表面に対して本発明化合物を共有的にまたは非共有的に結合させるこ
とを含む。
【0026】 本発明は、哺乳動物における血栓形成の抑制、血栓形成の予防、トロンビンの
阻害、フィブリン形成の抑制及び血小板凝集物形成の抑制のための薬剤の製造に
おける本発明化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用をも包含する。
【0027】 (発明の詳細な説明) 本発明化合物はトロンビン阻害剤であり、抗凝固治療において有用である。抗
凝固治療は、各種血栓状態、特に冠動脈及び脳血管疾患の治療及び予防のために
適応される。当分野の経験者ならば抗凝固治療が必要な状況を容易に認識するこ
とができる。本明細書中「患者」は、ヒトを含めた霊長類、ヒツジ、ウマ、ウシ
、ブタ、イヌ、ネコ、ラット及びマウスのような哺乳動物を指す。
【0028】 本発明化合物の特定具体例を下表に示す。これらの化合物は、インビトロ測定
に従って下記する力価でトロンビンを阻害する(は<10nMのK**
>10nMのKを示す)。
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】 及びその医薬的に許容され得る塩。
【0031】 プロテイナーゼ阻害を測定するためのインビトロアッセイ ヒトα−トロンビン及びヒトトリプシンのアッセイを、0.05M TRIS
緩衝液(pH7.4)、0.15M NaCl、0.1% PEG中25℃で実
施した。トリプシンアッセイには1mM CaClも含めた。
【0032】 p−ニトロアニリド(pna)基質の加水分解率を測定するアッセイでは、T
hermomax96ウェルプレートリーダーを用いてp−ニトロアニリンの生
成を経時的に(405nmで)測定した。sar−PR−pna(サルコシン−
Pro−Arg−p−ニトロアニリド)を用いてヒトα−トロンビン(K=1
25μM)及びヒトトリプシン(K=59μM)をアッセイした。342nm
での吸光度測定値から8270cm−1−1の吸光係数を用いてp−ニトロア
ニリド基質濃度を求めた。
【0033】 トロンビン阻害度が高い強力な阻害剤(K<10nM)を用いる試験では、
感度のより高いアッセイを使用した。このアッセイでは、蛍光形成基質Z−GP
R−afc(Cbz−Gly−Pro−Arg−7−アミノ−4−トリフルオロ
メチルクマリン)(K=27μM)のトロンビン触媒加水分解率を、7−アミ
ノ−4−トリフルオロメチルクマリンの生成に伴う500nm(400nmで励
起)での蛍光の増加から測定した。Z−GPR−afcのストック溶液のアリコ
ートがトロンビンにより完全加水分解したときに生成する7−アミノ−4−トリ
フルオロメチルクマリンの380nmでの吸光度を測定して、該ストック溶液の
濃度を調べた。
【0034】 活性アッセイは、酵素または阻害剤で平衡化した酵素を含有する溶液に基質の
ストック溶液を少なくとも10倍希釈して≦0.5Kの最終濃度とすることに
より実施した。酵素と阻害剤の平衡を得るのに要する時間をコントロール実験で
求めた。阻害剤の非存在下(V)または阻害剤の存在下(V)での生成物形
成の初期速度を測定した。競合阻害であり、K/[S]、[I]/e及び[I
]/e(ここで[S]、[I]及びeはそれぞれ基質、阻害剤及び酵素の全濃度
を表す)に比して単位元が無視できると仮定すると、酵素からの阻害剤の解離の
平衡常数(K)は、式1に示すV/Vの[I]に対する依存から求めるこ
とができる。
【0035】 V/V=1+[I]/K (1)
【0036】 このアッセイで調べた活性は、本発明化合物が不安定型狭心症、難治性狭心症
、心筋梗塞、一過性虚血発作、心房細動、血栓性脳卒中、塞栓性卒中、深静脈血
栓症、播種性血管内凝固及び再疎通血管の再閉塞または再狭窄を患っている患者
の様々な状態の治療に有用であることを示す。
【0037】 本明細書中、特記しない限り、「アルキル」は、特定数の炭素原子を有する直
鎖もしくは分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基を指す(Meはメチル、Etはエチル
、Prはプロピル、Buはブチルである)。「アルコキシ」は、酸素橋を介して
結合した指定数の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を指す。本明
細書中、「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード
を指し、「対イオン」は、小さな1つの負に帯電した種、例えばクロリド、ブロ
ミド、ヒドロキシド、アセテート、トリフルオロアセテート、ペルクロレート、
ニトレート、ベンゾエート、マレエート、スルフェート、タータレート、ヘミタ
ータレート、ベンゼンスルホネート等を指す。
【0038】 用語「C3−7シクロアルキル」には、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が含まれる。
【0039】 用語「C7−12二環式アルキル」には、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(
ノルボルニル)、ビシクロ[2.2.2]オクチル、1,1,3−トリメチル−
ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(ボルニル)等が含まれる。
【0040】 本明細書中、特記しない限り、用語「アリール」は、安定な6〜10員の単環
式または二環式環系、例えばフェニルまたはナフチルを指す。アリール環は未置
換であっても、1つ以上のC1−4低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハ
ロゲン、アミノで置換されていてもよい。用語「ヘテロアリール」は、O、N及
びSから選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する5〜7員の不飽和環
を指す。
【0041】 本明細書中、特記しない限り、用語「複素環」または「複素環式環」は、炭素
原子及びN、O及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子から構成
される、安定な5〜7員の単環式または二環式ヘテロ環系または安定な9〜10
員の二環式ヘテロ環系を示し、前記環は飽和でも不飽和でもよく、前記窒素及び
硫黄ヘテロ原子は任意に酸化され得、窒素ヘテロ原子は任意に4級化され得る。
前記したヘテロ環がベンゼン環に融合した二環式基も上記した定義に含まれる。
二環式不飽和環系には、部分的または完全に不飽和の二環式環系が含まれる。部
分的に不飽和の二環式環系の例には、シクロペンテノピリジニル、ベンゾジオキ
サン、メチレンジオキシフェニル基が含まれる。1個の酸素または硫黄原子、1
〜4個の窒素原子、または1個の酸素または硫黄原子と1〜2個の窒素原子を含
有する環が特に有用である。安定な構造を形成するようにヘテロ環が任意のヘテ
ロ原子または炭素原子に結合していてもよい。前記したヘテロ環基の例には、ピ
ペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル
、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4
−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、
イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピ
リダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサ
ゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キ
ヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル
、ベンゾイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、
ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、テ
トラゾル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルス
ルホキシド、チアモルホリニルスルホン及びオキサジアゾリルが含まれる。モル
ホリノはモルホリニルと同一である。
【0042】 抗凝固治療は、各種血栓状態、特に冠動脈及び脳血管疾患の治療及び予防のた
めに適応される。当分野の経験者ならば抗凝固治療が必要な状況を容易に認識す
ることができる。本明細書中「患者」は、ヒトを含めた霊長類、ヒツジ、ウマ、
ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラット及びマウスのような哺乳動物を指す。
【0043】 トロンビン阻害は、血栓状態の個体の抗凝固治療において有用であり、また保
存全血の凝固の予防や試験または保存用の他の生物学的サンプルの凝固の予防の
ような血液凝固を抑制しなければならない場合にも有用である。従って、トロン
ビン阻害剤は、トロンビンを含有しているかまたは含有していると疑われ、哺乳
動物血液を血管移植片、ステント、整形外科人工装具、人工心臓及び体外循環シ
ステムからなる群から選択されるマテリアルと接触させるときのように血液凝固
の抑制が望まれる媒体に添加され得るか、前記媒体と接触させ得る。
【0044】 本発明化合物は、哺乳動物における静脈血栓塞栓症(例えば、剥離した血栓に
よる静脈の閉塞または閉鎖、剥離した血栓による肺動脈の閉塞または閉鎖)、心
臓血管塞栓症(例えば、剥離した血栓による心臓の閉塞または閉鎖)、動脈血栓
症(例えば、動脈により供給される組織の梗塞を引き起こし得る動脈内での血栓
の形成)、アテローム性動脈硬化症(例えば、不規則に分布する脂質沈着物によ
り特徴づけられる動脈硬化症)の治療または予防のために、及び血液と接触する
デバイスの血液凝固傾向を低下させるために有用である。
【0045】 本発明化合物を用いて治療または予防され得る静脈血栓塞栓症の例には、静脈
の閉塞、肺動脈の閉塞(肺塞栓症)、深静脈血栓症、ガン及びガン化学療法に伴
う血栓症、タンパク質C欠乏、タンパク質S欠乏、アンチトロンビンIII欠乏
及び因子Vライデンのような血栓形成傾向疾患を有する血栓症、及び全身性エリ
テマトーデス(炎症性結合組織疾患)のような後天性血栓形成傾向疾患による血
栓症が含まれる。静脈血管塞栓症の場合にも、本発明化合物は留置カテーテルの
開通性を維持するためにも有用である。
【0046】 本発明化合物を用いて治療または予防され得る心臓血栓塞栓症の例には、血栓
形成傾向の卒中(剥離した血栓が脳血液供給障害に関連する神経学的疾患を起こ
す)、心房細動に伴う心臓血栓塞栓症(上心室筋フィブリルの迅速で不規則な変
化(twitching))、機械的心臓弁のような人工心臓弁に伴う心臓血栓塞栓症、及 び心疾患に伴う心臓血栓塞栓症が含まれる。
【0047】 動脈血栓症の例には、不安定型狭心症(冠動脈に起因する胸の重篤な収縮痛)
、心筋梗塞(不十分な血液供給により生ずる心筋細胞死)、虚血性心疾患(血液
供給の例えば動脈狭窄による閉塞に起因する局所的貧血)、経皮的経管冠血管形
成中またはその後の再閉塞、経皮的経管冠血管形成後の再発狭窄症、冠動脈バイ
パスグラフトの閉塞、及び閉塞的脳血管疾患が含まれる。動脈血栓症の場合にも
、本発明化合物は動静脈カテーテルの開通性を維持するためにも有用である。
【0048】 アテローム性動脈硬化症の例には、動脈硬化症が含まれる。
【0049】 血液と接触するデバイスの例には、血管移植片、ステント、整形外科人工装具
、人工心臓、及び体外循環システムが含まれる。
【0050】 本発明のトロンビン阻害剤は、錠剤、カプセル剤(いずれも徐放性または時間
調節放出性製剤を含む)、ピル剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸
濁剤、シロップ剤及び乳剤のような経口投与用剤型で投与され得る。また、本発
明のトロンビン阻害剤は、製薬業界の当業者に公知の静注(ボーラスまたは注入
)、腹腔内、皮下または筋肉内投与の剤型で投与され得る。所望される化合物の
非毒性有効量が抗凝集剤として使用され得る。眼内フィブリン蓄積を治療するた
めには、本発明化合物は眼内または局所投与され得、経口または非経口投与して
もよい。
【0051】 本発明のトロンビン阻害剤は、活性成分を持続的に放出できるように処方され
得るデポ注射剤またはインプラント製剤の形態で投与することができる。この場
合、活性成分はペレットまたは小円柱に圧縮され、デポ注射剤またはインプラン
トとして皮下または筋肉内に植え付けられ得る。インプラントには、生分解性ポ
リマーまたは合成シリコーン(例えば、Silastic、シリコーンラバーま
たはダウ・コーニング社製の他のポリマー)のような不活性材料を用いてもよい
【0052】 本発明のトロンビン阻害剤は、リポソーム送達系、例えば小さな単一ラメラ層
小胞、大きな単一ラメラ層小胞及び多ラメラ層小胞の形態でも投与され得る。リ
ポソームは、各種リン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミンまたはホ
スファチジルコリンから製造され得る。
【0053】 トロンビン阻害剤を、化合物分子をカップリングさせる担体としてモノクロー
ナル抗体を用いて送達させることもできる。トロンビン阻害剤を、標的可能な薬
物担体として可溶性ポリマーとカップリングさせることもできる。前記ポリマー
には、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピルメ
タクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタミド−フェノ
ール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリシン
が含まれる。更に、トロンビン阻害剤を、薬物の徐放を達成するために有用な各
種生分解性ポリマー、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ酢酸−ポリグリ
コール酸コポリマー、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオル
トエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、
及びヒドロゲルの架橋もしくは両親媒性ブロックコポリマーにカップリングさせ
ることもできる。
【0054】 トロンビン阻害剤を使用する投与レジメは、各種要因、例えば患者のタイプ、
種、年齢、体重、性別及び医学的状態、治療する症状の重篤度、投与経路、患者
の腎及び肝機能、並びに投与する特定化合物またはその塩に応じて選択される。
医師または獣医師ならば、症状の進行の予防、阻止または抑制に必要な薬物の有
効量を容易に決定、処方することができる。
【0055】 所望の効果を得るために使用されるトロンビン阻害剤の経口投与量は、1日当
たり体重1kg当たり約0.01mg(mg/kg/日)〜約30mg/kg/
日、好ましくは0.025〜7.5mg/kg/日、より好ましくは0.1〜2
.5mg/kg/日、最も好ましくは0.1〜0.5mg/kg/日である(特
記しない限り、活性成分の量は遊離塩基基準である)。例えば、80kgの患者
には、約0.8mg/日〜2.4g/日、好ましくは2〜600mg/日、より
好ましくは8〜200mg/日、最も好ましくは8〜40mg/日投与される。
従って、1日1回投与するために適当に調製された薬剤は0.8mg〜2.4g
、好ましくは2〜600mg、より好ましくは8〜200mg、最も好ましくは
8〜40mg、例えば10mg、20mg及び40mgを含有する。トロンビン
阻害剤を1日2〜4回に分けて投与することが有利である。1日2回投与する場
合、適当に調製された薬剤は0.4mg〜4g、好ましくは1〜300mg、よ
り好ましくは4〜100mg、最も好ましくは4〜20mg、例えば4mg、5
mg、10mg及び20mgを含有する。
【0056】 静注の場合、0.025〜7.5mg/kg/日、好ましくは0.1〜2.5
mg/kg/日、より好ましくは0.1〜0.5mg/kg/日を送達するのに
十分な量の活性成分が患者に投与される。前記量は多数の好適方法で、例えば大
容量の低濃度活性成分を長時間にわたりまたは1日に数回、小容量の高濃度活性
成分を短期間、例えば1日1回投与され得る。典型的には、活性成分を約0.0
1〜1.0mg/ml(例えば、0.1mg/ml、0.3mg/ml及び0.
6mg/ml)の濃度で含有する一般的な静脈製剤が調製され、1日あたり0.
01〜10.0ml/kg−患者体重(例えば、0.1ml/kg、0.2ml
/kg及び0.5ml/kg)の量で投与され得る。1つの例では、80kgの
患者に対して活性成分濃度が0.5mg/mlの静脈製剤を1日2回8ml投与
すると、1日あたり8mgの活性成分が投与される。グルクロン酸、L−乳酸、
酢酸、クエン酸、または静脈投与のために許容され得るpH範囲で合理的な緩衝
能を有する医薬的に許容され得る酸/共役塩基を緩衝液として使用することもで
きる。選択する際には、薬物の溶解度を考慮しなければならない。当業者ならば
、製剤の適当な緩衝液及びpHを投与する薬物の溶解度に応じて容易に選択する
ことができる。
【0057】 本発明化合物は、当業者に公知の経皮パッチの形態を用いて、適当な鼻内賦形
剤を局所使用することによりまたは経皮ルートにより鼻内形態でも投与され得る
。経皮送達系の形態で投与するためには、投与レジメの間、間欠的よりむしろ連
続的に投与する方がよい。
【0058】 本発明のトロンビン阻害剤は通常、適当な医薬用希釈剤、賦形剤または担体(
本明細書では、これらをまとめて「担体」と称する)と混合される活性成分とし
て投与され得る。担体は、所望の投与剤型、すなわち経口用錠剤、カプセル剤、
エリキシル剤、シロップ剤等により一般的な製薬プラクティスに合わせて選択さ
れる。
【0059】 例えば、錠剤またはカプセル剤の形態での経口投与の場合、活性薬物成分は経
口用の医薬的に許容され得る非毒性不活性担体、例えばラクロース、スターチ、
スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン 酸ジカルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール等と組合せられ
得る。液体形態での経口投与の場合、経口用薬物成分は任意の経口用の医薬的に
許容され得る非毒性不活性担体、例えばエタノール、グリセロール、水等と組合
せられ得る。更に、所望もしくは所要により、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及
び着色剤をも混合物に配合することができる。適当な結合剤には、スターチ、ゼ
ラチン、天然糖(例えば、グルコースまたはβ−ラクトース)、コーン甘味料、
天然及び合成ゴム(例えば、アラビアゴム、トラガントガムまたはアルギン酸ナ
トリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックス
等が含まれる。上記した投与剤型で使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム
、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が含まれる。崩壊剤には、スターチ、メチ
ルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等が含まれるが、これらに
限定されない。
【0060】 トロンビン阻害剤の投与に適当な典型的な錠剤コアは、下記する量の標準成分
から構成されるが、これに限定されない。
【0061】
【表1】
【0062】 マンニトール、微結晶セルロース及びステアリン酸マグネシウムを他の医薬的
に許容され得る賦形剤で置換してもよい。
【0063】 トロンビン阻害剤を適当な抗血小板薬と一緒に投与することもできる。前記抗
血小板薬には、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト(例えば、不安定型狭心
症を治療または予防するため、または血管形成術及び再発狭窄症後の再閉塞を防
止するため)、アスピリンのような抗凝固薬、各種血管病態の治療において相乗
効果を得るためにプラスミノーゲンアクチベータまたはストレプトキナーゼのよ
うな血栓溶解薬、アテローム性動脈硬化症を治療または予防するために抗高コレ
ステロール血症剤(例えば、ロバスタチンのようなHMG CoAレダクターゼ
阻害剤、HMG CoAシンターゼ阻害剤等)が含まれるが、これらに限定され
ない。例えば、冠動脈疾患を罹患している患者や血管形成術を受けた患者に対し
てフィブリノーゲン受容体アンタゴニスト及びトロンビン阻害剤を併用すること
は有利である。また、トロンビン阻害剤により、組織プラスミノーゲンアクチベ
ーター媒介血栓溶解再潅流の効率が増強される。血栓形成後にまずトロンビン阻
害剤を投与し、その後組織プラスミノーゲアクチベーターまたは他のプラスミノ
ーゲンアクチベーターを投与してもよい。
【0064】 他の好適な抗血小板薬、抗凝固薬または血栓溶解薬と併用するときの本発明の
トロンビン阻害剤の典型的な用量は、患者の治療の必要性に応じて、追加の抗血
小板薬、抗凝固薬または血栓溶解薬と併用せずに投与されるトロンビン阻害剤の
量と同一であっても、または追加の抗血小板薬、抗凝固薬または血栓溶解薬と併
用せずに投与されるトロンビン阻害剤の用量より実質的に少なくてもよい。
【0065】 本明細書に記載されている幾つかの略号は以下の通りである:名称 HBT(HOBTまたはHOBt) 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
、 ETNまたはTEA トリエチルアミン、 ETOAc 酢酸エチル、 TFA トリフルオロ酢酸、 POCl オキシ塩化リン、 MeCN アセトニトリル、 BnETCl 塩化ベンジルトリエチルアンモニウム 、 NaH 水素化ナトリウム、 DMF ジメチルホルムアミド、 EtOH エチルアルコール、 Pd(C) 活性炭担持パラジウム触媒、 CFCOOH トリフルオロ酢酸、 DCM ジクロロメタン、 DMSO ジメチルスルホキシド、 MgSO 硫酸マグネシウム、 CDCl 重水素化クロロホルム、 CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール、 THF テトラヒドロフラン EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド、 NMM N−メチルモルホリン、 CDOD 重水素化メタノール、 CHCl クロロホルム、 CHOH メタノール、 NHOH 水酸化アンモニウム。
【0066】 本発明の化合物は、下記する一般的合成方法に従って製造され得る。
【0067】 4−ヒドロキシ−6−メチル−3−ニトロピリドンを例えばオキシ塩化リン、
アセトニトリル及びベンジルトリエチルアンモニウムクロリドを用いて塩素化し
て、I:
【0068】
【化15】 を形成する。次いで、Iを例えば水素化ナトリウム、ジメチルホルムアミド及び
tert−ブチルブロモアセテートを用いてアルキル化して、II:
【0069】
【化16】 を形成する。次いで、IIに例えば加熱条件下でエチルアルコールを用いてR NHを付加して、III:
【0070】
【化17】 を形成する。IIIを例えば水素ガス及び活性炭担持パラジウム触媒を用いて還
元閉環して、IV:
【0071】
【化18】 を形成する。IVを例えば約0℃でトリフルオロ酢酸及びジクロロメタンを用い
て加水分解して、V:
【0072】
【化19】 を形成する。Vを例えばEDCI、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物及
びジイソプロピルエチルアミンを用いてACHNHとアミドカップリングし
て、VI:
【0073】
【化20】 を形成する。
【0074】 特記しない限り、NMRはすべて400MHz磁場強さを用いて測定した。
【0075】 下記化合物を本発明の化合物を合成する際に使用するために製造した。
【0076】
【化21】
【0077】 MeCN(65ml)中に4−ヒドロキシ−6−メチル−3−ニトロピリドン
(Fluka,3.15g,18.5mmol)及びBnEtNCl(16.
8g,74mmol)を含む溶液に、POCl(7.6ml,81.4mmo
l)を添加した。生じた溶液を40℃で30分間撹拌した後、1時間加熱還流し
た。溶媒を蒸発させた後、水(70ml)を添加し、混合物を室温で16時間撹
拌した。形成した沈殿を濾過し、ヘキサンで洗浄して、化合物I−1を黄色固体
として得た。
【0078】 H NMR(DMSO−d)δ 6.45(s,1H)、2.25(s,
3H) HPLC R=0.43。
【0079】
【化22】
【0080】 DMF(80ml)中に4−クロロ−6−メチル−3−ニトロピリドン(I−
1)(3.93g,20.8mmol)を含む0℃溶液に、NaH(550mg
,22.9mmol)を添加した、生じた溶液を0℃で15分間撹拌した後、t
ert−ブチルブロモアセテート(3.69ml,25.0mmol)を添加し
た。均質溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をEtOA
c及び水に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮
した。暗褐色油状物のカラムクロマトグラフィー(1:1 EtOAc/ヘキサ
ン)により、I−2を淡褐色固体として得た。
【0081】 H NMR(CDCl)δ 6.21(s,1H)、4.75(s,2H
)、2.35(s,3H)、1.45(s,9H) HPLC R=0.71。
【0082】 スキーム1:二環式ピリドントロンビン阻害剤の一般的合成
【0083】
【化23】
【0084】
【化24】
【0085】 実施例1
【0086】
【化25】
【0087】 ステップA:
【化26】
【0088】 EtOH(10ml)中にピリドンI−2(740mg.2.45mmol)
を含む溶液に、2−ピリジルエチルアミン(0.35ml,2.94mmol)
及びEtN(0.41ml,2.94mmol)を添加した。溶液を70℃で
1時間撹拌し、冷却し、蒸発させて油状物とした。この残渣をEtOAc及び水
に分配し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、上記
アミン1−1を次ステップのために十分な純度を有する白色固体として得た。
【0089】 H NMR(CDCl)δ 9.50(bs,1H)、8.60(d,J
=2.9Hz,1H)、7.64(t,J=8.2Hz,1H)、7.21(m
,2H)、5.77(s,1H)、4.64(s,2H)、3.80(t,J=
6.6Hz,2H)、3.17(t,J=6.6Hz,2H)、2.25(s,
3H)、1.47(s,9H)。
【0090】 ステップB:
【化27】
【0091】 EtOAc(40ml)中にニトロピリドン1−1(700mg,1.80m
mol)を含む溶液に、10%Pd(C)(300mg)を添加した。溶液を室
温で17時間撹拌し、セライトを通して濾過し、蒸発させて油状物とした。こう
して、ジアミン1−2を白色固体として得た。これを更に精製することなく次ス
テップにおいて直接使用した。
【0092】 H NMR(CDCl)δ 8.60(d,J=2.9Hz,1H)、7
.64(t,J=8.2Hz,1H)、7.17(m,2H)、5,80(s,
1H),4.75(s,2H)、3,60(t,J=6.6Hz,2H)、3.
05(t,J=6.6Hz,2H)、2.25(s,3H)、1.47(s,9
H)。
【0093】 ステップC:
【化28】
【0094】 THF(20ml)中にアミノピリドン1−2(500mg,1.39mmo
l)を含む溶液に、カルボニルジイミダゾール(248mg,1.53mmol
)を添加した。溶液を50℃で16時間撹拌し、冷却し、蒸発させて固体とした
。残渣をEtOAc及び水に分配し、有機相を水(3×10ml)、ブライン(
10ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、上記二環式化合物1−
3を白色固体として得た。
【0095】 H NMR(CDCl)δ 8.60(d,J=2.9Hz,1H)、8
.15(bs,1H)、7.55(t,J=8.2Hz,1H)、7.10(m
,2H)、5.90(s,1H),4.75(s,2H)、4.15(t,J=
6.6Hz,2H)、3.20(t,J=6.6Hz,2H)、2.25(s,
3H)、1.47(s,9H)。
【0096】 ステップD:
【化29】
【0097】 DCM(15ml)中に二環式ピリドン1−3(281mg,0.73mmo
l)を含む溶液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加した。更にTFA(6m
l)を添加後溶液を室温で4時間撹拌した。16時間撹拌後、溶液を蒸発させて
油状物を得た。この油状物をベンゼン、EtOAc及びトルエンと順次共沸させ
て、1−4を白色固体として得た。
【0098】 H NMR(DMSO−d)δ 8.61(d,J=2.9Hz,1H)
、8.05(bt,1H)、7.50(m,2H)、6.30(s,1H)、4
.80(s,2H)、4.15(m,2H)、3.20(m,2H)、2.25
(s,3H)、1.47(s,9H)
【0099】 元素分析(C1616・TFA) C H N(%) 計算値 48.87 3.87 12.67、 実験値 48.69 3.87 12.55。
【0100】 ステップE:
【化30】
【0101】 DMF(2ml)中に1−4(238mg,0.60mmol)及び5−アミ
ノメチル−2−boc−アミノ−6−メチルピリジン(170mg,0.72m
mol)を含む溶液に、EDCI(138mg,0.72mmol)、HOBT
(97mg,0.72mmol)及びN−メチルモルホリン(0.16ml,1
.44mmol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌後、溶媒を真空下で除
去した。混合物をEtOAc(2ml)及び水(2ml)で希釈した。未溶解固
体を濾過し、風乾して、所望生成物1−5を白色固体として得た。
【0102】 H NMR(DMSO−d)δ 9.55(bs,1H)、8,55(m
,2H)、7.65(bt,1H)、7.20(m,2H)、6.25(s,1
H)、4.70(s,2H)、4.20(s,2H)、4.15(m,2H)、
3.10(m,2H)、2.40(s,3H)、2.25(s,3H)、1.4
5(s,9H)
【0103】 元素分析(C2833・0.3HO) C H N(%) 計算値 60.81 6.12 17.73、 実験値 60.83 6.28 18.13。
【0104】 ステップF:
【化31】
【0105】 DCM(8ml)中にピリドン1−5(274mg,0.50mmol)を含
む溶液に、トリフルオロ酢酸(4ml)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌し
、蒸発して固体とした。固体をベンゼンで被覆し、共沸させた(×2)。酢酸エ
チルを添加し、手順を繰り返した。生じた白色固体をエーテル中で撹拌し、濾過
して、標記化合物1−6を白色固体として得た。
【0106】 H NMR(CDOD)δ 8.70(bt,1H)、8.61(d,J
=5.5Hz,1H)、8.20(t,J=7.7Hz,1H)、7.85(d
,J=9.1Hz,1H)、7.65(m,2H)、6.80(d,J=7.2
Hz,2H)、6.40(s,1H)、4,80(s,2H)、4.30(d,
J=4.8Hz,2H)、4.20(t,J=6.6Hz,2H)、3.20(
t,J=6.6Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.38(s,3H)
【0107】 元素分析(C2325・2.5TFA) C H N(%) 計算値 45.90 3.78 13.39、 実験値 45.71 3.73 13.09。
【0108】 実施例2
【0109】
【化32】
【0110】 2−1を、中間体I−2及びフェネチルアミンを出発物質として実施例1に記
載されている6ステップと同様にして製造した。
【0111】 H NMR(DMSO−d)δ 8.70(t,J=5.5Hz,1H)
、7.76(d,J=9.0Hz,1H)、7.71(bs,IH)、7.4−
7.2(m,4H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)、6.33(s,
1H)、4.69(s,2H)、4.15(d,J=5.5Hz,2H)、3.
91(t,J=7.0Hz,2H)、3.50(bs,2H),2.89(t,
J=7.0Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.38(s,3H)。
【0112】 実施例3
【0113】
【化33】
【0114】 3−1を、中間体I−2及びアミノメチルシクロプロパンを出発物質として実
施例1に記載されている6ステップと同様にして製造した。最終化合物をCHC
/CHOH/NHOHを溶離液とするクロマトグラフィーにかけて、遊
離塩基3−1を白色固体として得た。
【0115】 H NMR(DMSO−d)δ 8.40(bt,1H)、7.26(d
,J=9.0Hz,1H)、6.41(s,1H)、6.26(d,J=9.0
Hz,1H)、4.65(s,2H)、4.15(d,J=5Hz,2H)、3
.58(d,J=6.8Hz,2H)、2.33(s,3H)、2.28(s,
3H)、1.13(m,1H)、0.45(m,2H)、0.35(m,2H)
【0116】 実施例4
【0117】
【化34】
【0118】 4−1を、中間体I−2及び2−フルオロフェネチルアミンを出発物質として
実施例1に記載されている6ステップと同様にして製造した。
【0119】 H NMR(CDOD)δ 8.70(t,J=5.5Hz,1H)、7
.86(d,J=9.0Hz,1H)、7.25(m,2H)、7.05(m,
2H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)、6.10(s,1H),4.
79(s,2H)、4.25(d,J=5.5Hz,2H)、4.05(t,J
=7.0Hz,2H)、3.05(t,J=7.0Hz,2H)、2.50(s
,3H),2.38(s,3H)
【0120】 元素分析(C2425F・2.2TFA・0.2CHCl) C H N(%) 計算値 46.99 3.86 11.40、 実験値 46.99 3.89 11.08。
【0121】 実施例5
【0122】
【化35】
【0123】 5−1を、中間体I−2及び4−フルオロフェネチルアミンを出発物質として
実施例1に記載されている6ステップと同様にして製造した。
【0124】 H NMR(CDOD)δ 8.70(t,J=5.5Hz,1H)、7
.86(d,J=9.0Hz,1H)、7.25(m,2H)、6.95(m,
2H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)、6.10(s,1H)、4.
79(s,2H)、4.25(d,J=5.5Hz,2H)、4.05(t,J
=7.0Hz,2H)、3.05(t,J=7.0Hz,2H)、2.50(s
,3H)、2.38(s,3H)。
【0125】 実施例6
【0126】
【化36】
【0127】 6−1を、中間体I−2及びイソアミルアミンを出発物質として実施例1に記
載されている6ステップと同様にして製造した。
【0128】 H NMR(CDOD)δ 8.70(t,J=5.5Hz,1H)、7
.84(d,J=9.0Hz,1H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)
、6.45(s,1H)、4.80(s,2H)、4.27(d,J=5.5H
z,2H)、3.80(t,J=7.0Hz,2H)、2.51(s,3H),
2.38(s,3H)、1.80(m,1H)、1.60(t,J=7.0Hz
,2H)、0.97(d,J=7.0H,6H)
【0129】 元素分析(C2128・1.4TFA) C H N(%) 計算値 49.96 5.18 14.69、 実験値 49.93 5.44 15.07。
【0130】 実施例7
【0131】
【化37】
【0132】 7−1を、中間体I−2及び1−アミノ−3,3−ジメチルブタンを出発物質
として実施例1に記載されている6ステップと同様にして製造した。
【0133】 H NMR(CDOD)δ 8.70(t,J=5.5Hz,1H)、7
.84(d,J=9.0Hz,1H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)
、6.45(s,1H)、4.80(s,2H)、4.27(d,J=5.5H
z,2H)、3.80(t,J=7.0Hz,2H)、2.51(s,3H)、
2.38(s,3H)、1.55(t,J=7.0Hz,2H)、0.97(s
,9H)
【0134】 元素分析(C2230・1.5TFA) C H N(%) 計算値 47.70 4.93 12.84、 実験値 47.90 4.53 12.47。
【0135】 実施例8
【0136】
【化38】
【0137】 8−1を、中間体I−2及び(R)−α−メチルベンジルアミンを出発物質と
して実施例1に記載されている6ステップと同様にして製造した。
【0138】 H NMR(CDOD)δ 8,70(bs,1H)、7.82(d,J
=9.0Hz,1H)、7.4−7.2(m,5H)、6.80(d,J=9.
0Hz,1H)、6.13(s,1H),5.72(m,1H),4.80(s
,2H)、4.35(s,2H)、3.50(bs,2H)、2.44(s,3
H)、2.28(s,3H)、1.88(d,J=7.0Hz,3H)
【0139】 元素分析(C2426・1.5TFA) C H N(%) 計算値 49.37 4.13 12.25、 実験値 49.43 4.44 12.34。
【0140】 実施例9 錠剤の調製 活性化合物
【0141】
【化39】 をそれぞれ100.0mg、200.0mg及び300.0mg含有する錠剤を
以下のように調製する。
【0142】
【表2】
【0143】 活性成分、セルロース及びコーンスターチの一部を混合し、造粒して10%コ
ーンスターチペーストを得た。生じた顆粒を篩分けし、乾燥し、コーンスターチ
の残り及びステアリン酸マグネシウムと混合した。生じた顆粒を圧縮して、1錠
当たりそれぞれ100.0mg、200.0mg、300.0mgの活性成分を
含有する錠剤とした。
【0144】 実施例10 静注液剤の調製 上記活性化合物を含む静注製剤を次のように調製する: 活性化合物2−1 0.5〜100mg、 クエン酸ナトリウム 5〜50mg、 クエン酸 1〜15mg、 塩化ナトリウム 1〜8mg、 注射用水(USP) 1Lまで。
【0145】 上記した量にて、塩化ナトリウム、クエン酸及びクエン酸ナトリウムを注射用
水(USP、メリーランド州ロックビルに所在の米国薬局方協議会(1994)
発行の1995年版米国薬局方/国民医薬品集、1936ページを参照されたい
)に溶解して予め調製した溶液に、活性化合物を室温で溶解させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,H R,HU,ID,IL,IS,JP,KG,KR,KZ ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,US ,UZ,VN,YU Fターム(参考) 4C065 AA05 BB06 CC01 DD03 EE02 HH02 HH09 JJ04 KK09 LL04 PP03 PP04 PP12 4C086 AA01 AA02 AA03 CB05 MA01 NA14 ZA54 ZC20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式: 【化1】 [式中、 Rは水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、
    3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル−、アリー
    ル、アリールC1−6アルキル−及びヘテロアリールC1−6アルキル−からな
    る群から選択され、前記アリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C 1−6 アルキル、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されており、前
    記ヘテロアリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C1−6アルキル
    、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されており; Aは 【化2】 {式中、R及びRは独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニ
    ル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、−COOH、−OH
    、−COOR(ここで、RはC1−4アルキルである)、−CONR (ここで、R及びRは独立して、水素またはC1−4アルキルである)、−
    OCHCOH、−OCHCOCH、−OCHCO(CH1− CH、−O(CH1−3C(O)NR1011(ここで、R10及び
    11は独立して、水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキルまたは−
    CHCFである)、−(CH1−4OH、−NHC(O)CH、−N
    HC(O)CF、−NHSOCH及び−SONHからなる群から選択
    される} であるか、または Aは 【化3】 (式中、Rは水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキ
    ニル、C3−8シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキル−で
    あり、前記アリールは未置換であるかまたは−OH、−NH、C1−6アルキ
    ル、C3−8シクロアルキルまたはハロゲンで置換されている不飽和6員環であ
    る) である] を有する化合物及びその医薬的に許容され得る塩。
  2. 【請求項2】 Aが 【化4】 である請求の範囲第1項に記載の化合物及びその医薬的に許容され得る塩。
  3. 【請求項3】 Rが−CHである請求の範囲第2項に記載の化合物及び
    その医薬的に許容され得る塩。
  4. 【請求項4】 RがC1−6アルキル、C3−8シクロアルキルC1−6 アルキル、アリールC1−6アルキル及びヘテロアリールC1−6アルキルから
    なる群から選択される請求の範囲第3項に記載の化合物及びその医薬的に許容さ
    れ得る塩。
  5. 【請求項5】 【化5】 【化6】 からなる群から選択される請求の範囲第4項に記載の化合物及びその医薬的に許
    容され得る塩。
  6. 【請求項6】 請求の範囲第1項に記載の化合物及び医薬的に許容され得る
    担体を含む血中トロンビンを阻害するための組成物。
  7. 【請求項7】 請求の範囲第6項に記載の組成物を哺乳動物に投与すること
    を含む哺乳動物の血中トロンビンを阻害する方法。
  8. 【請求項8】 請求の範囲第6項に記載の組成物を哺乳動物に対して投与す
    ることを含む哺乳動物の血中における血小板凝集物の形成を抑制する方法。
  9. 【請求項9】 請求の範囲第6項に記載の組成物を哺乳動物に対して投与す
    ることを含む哺乳動物の血中におけるフィブリンの形成を抑制する方法。
  10. 【請求項10】 請求の範囲第6項に記載の組成物を哺乳動物に対して投与
    することを含む哺乳動物の血中における血栓の形成を抑制する方法。
  11. 【請求項11】 請求の範囲第6項に記載の組成物を哺乳動物に対して投与
    することを含む保存血液中のトロンビンを阻害する方法。
  12. 【請求項12】 請求の範囲第1項に記載の化合物またはその医薬的に許容
    され得る塩の、哺乳動物における血栓形成の抑制、血栓形成の予防、トロンビン
    の阻害、フィブリン形成の抑制及び血小板凝集物形成の抑制のための薬剤の製造
    における使用。
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