JP2023160351A - 対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ - Google Patents

対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ Download PDF

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Abstract

【課題】剛性の確保と軽量化との両立を図れる、対向ピストン型ディスクブレーキ用のキャリパを実現する。【解決手段】キャリパ2を構成するアウタボディ6に、バンド状のアウタ側補強リブ17bを設ける。アウタ側補強リブ17は、周方向両側の端部が回入側連結部7及び回出側連結部8に接続されており、アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれの底部16a、16b、16cを周方向に横切るように軸方向外側から覆う。アウタ側補強リブ17の周方向外側部には、軸方向に凹んだ有底の欠肉部18a、18bを設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、対向ピストン型ディスクブレーキ装置を構成するキャリパに関する。
自動車や自動二輪車の制動を行うために、ディスクブレーキ装置が広く使用されている。ディスクブレーキ装置による制動時には、車輪とともに回転するロータの軸方向両側に配置された1対のパッドを、ピストンによりロータの軸方向両側面に押し付ける。このようなディスクブレーキ装置として、従来から各種構造のものが知られているが、ロータの軸方向両側にピストンを備える対向ピストン型ディスクブレーキ装置は、安定した制動力を得られることから、近年使用例が増えている。
対向ピストン型ディスクブレーキ装置は、車輪とともに回転するロータを径方向外側から覆うように配置され、車体に固定されるキャリパと、該キャリパに対し軸方向の移動を可能に支持され、ロータの軸方向両側に配置される1対のパッドとを備える。
自動車用のディスクブレーキ装置を構成するキャリパは、ロータの軸方向内側に配置されるインナボディと、ロータの軸方向外側に配置されるアウタボディと、ロータの外周縁よりも径方向外側に配置され、インナボディの周方向両外側の端部とアウタボディの周方向両外側の端部とを連結する、回入側連結部及び回出側連結部とを有する。
インナボディは、インナシリンダ部を有しており、該インナシリンダ部には、インナピストンが嵌装されている。インナシリンダ部は、ロータに対向するインナボディの軸方向外側面に開口している。アウタボディは、アウタシリンダ部を有しており、該アウタシリンダ部には、アウタピストンが嵌装されている。アウタシリンダ部は、ロータに対向するアウタボディの軸方向内側面に開口している。
制動時には、インナシリンダ部及びアウタシリンダ部のそれぞれに、マスターシリンダからブレーキオイルが送り込まれる。これにより、インナシリンダ部に嵌装したインナピストンを軸方向に押し出し、インナボディに支持したパッドを、ロータの軸方向内側面に押し付ける。同様に、アウタシリンダ部に嵌装したアウタピストンを軸方向に押し出し、アウタボディに支持したパッドを、ロータの軸方向外側面に押し付ける。この結果、ロータが、1対のパッドにより軸方向両側から強く挟持され、車両の制動が行われる。
制動時には、インナ、アウタ両ピストンにより、1対のパッドをロータの軸方向両側面に押し付ける反作用として、インナ、アウタ両ボディに、軸方向に互いに離れる方向の力が加わる。このため、キャリパの剛性が十分でないと、これらインナ、アウタ両ボディが軸方向に互いに離れる方向に弾性変形し、所期の制動力が得られなくなる可能性がある。また、キャリパの剛性が十分でない場合には、制動時に、アウタボディがインナボディに対してロータの回転方向に変位するように弾性変形し、振動や騒音を発生させる可能性がある。
このような事情に鑑みて、たとえば特表2012-514166号公報(特許文献1)には、アウタボディの軸方向外側部に、バンド状(帯状)の補強リブを設ける構造が開示されている。具体的には、特表2012-514166号公報に記載の従来構造では、回入側連結部及び回出側連結部のそれぞれに周方向両外側の端部を接続するようにバンド状の補強リブを設け、該補強リブにより、アウタボディに備えられた2つのアウタシリンダ部の底部を軸方向外側から覆っている。このような構成を有する従来構造では、アウタボディの剛性の向上を図れる。このため、所期の制動力を得る面で有利になるとともに、振動や騒音の発生を抑える面で有利になる。
特表2012-514166号公報
ディスクブレーキ装置は、車両のうちで懸架装置を構成するバネよりも路面側に設けられるため、いわゆるバネ下荷重となる。このため、ディスクブレーキ装置を構成するキャリパには、車両の燃費性能や走行性能の向上を目的として、軽量化を図ることが求められているが、特表2012-514166号公報に記載された従来構造は、剛性の確保と軽量化との両立を図る面で、未だ改良の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、剛性の確保と軽量化との両立を図れる、対向ピストン型ディスクブレーキ用のキャリパを提供することを目的とする。
本発明の対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパは、インナボディと、アウタボディと、回入側連結部及び回出側連結部とを備える。
前記インナボディは、インナシリンダ部を有し、ロータの軸方向内側に配置される。
前記アウタボディは、アウタシリンダ部を有し、前記ロータの軸方向外側に配置される。
前記回入側連結部及び前記回出側連結部は、前記ロータの外周縁よりも径方向外側に配置され、前記インナボディの周方向両外側の端部と前記アウタボディの周方向両外側の端部とを軸方向に連結する。
前記アウタボディは、周方向両外側の端部が前記回入側連結部及び前記回出側連結部に接続され、かつ、前記アウタシリンダ部の底部を周方向に横切るように軸方向外側から覆う、バンド状の補強リブを備えている。
前記補強リブは、周方向両外側部のうちの少なくともいずれか一方に、軸方向に凹んだ有底又は無底の欠肉部、すなわち、軸方向外側に開口する欠肉部を有する。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記欠肉部を、周方向に長い形状を有するものとし、前記補強リブを、前記欠肉部の径方向両側に、それぞれが周方向に伸長したサイドリブを有するものとすることができる。また、前記サイドリブを、合計2本以上備えることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記サイドリブのそれぞれを、周方向内側に向かうほど、前記アウタシリンダ部の中心軸に近づく方向に伸長したものとすることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記欠肉部を、前記補強リブの径方向中間部に備えることができる。そして、前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブを、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜したものとし、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブを、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜したものとすることができる。
この場合には、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブを、前記回入側連結部又は前記回出側連結部の周方向外側の端部に接続することもできる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブの径方向厚さを、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブの径方向厚さよりも大きくすることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、径方向外側から見て、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブを、前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブから外側に張り出させることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記補強リブを、周方向内側部分に、前記補強リブの軸方向外側面により構成される平坦面状の意匠面を有するものとし、前記意匠面と前記サイドリブの軸方向外側面とを、段差なく滑らかに接続することができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記サイドリブのそれぞれの軸方向外側面を、周方向外側に向かうほど軸方向内側に向かう方向に傾斜させることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、少なくとも1本の前記サイドリブを、ブレーキオイルを通過させる連通路を内部に備えたものとすることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記欠肉部を、前記補強リブの周方向両外側部の径方向中間部にそれぞれ1つずつ備えることができ、前記欠肉部のそれぞれを、軸方向視で略三角形状を有し、周方向外側に向かうほど径方向幅が大きくなったものとすることができる。そして、前記補強リブのうちで前記欠肉部を除いた部分を、軸方向視で略X字形状を有するものとすることができる。
この場合には、前記補強リブのうちで前記欠肉部を除いた部分の軸方向厚さを、前記アウタシリンダ部の底部を覆った部分よりも、前記アウタシリンダ部から周方向外側に外れた部分で大きくすることができる。
本発明の一態様にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパでは、前記欠肉部を有底とする、つまり、凹部(有底孔)とすることができる。
あるいは、前記欠肉部を無底とする、つまり、貫通孔とすることもできる。
本発明の対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパによれば、剛性の確保と軽量化との両立を図れる。
図1は、実施の形態の1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置を径方向外側から見た平面図である。 図2は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、軸方向外側から見た正面図である。 図3は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、軸方向内側から見た背面図である。 図4は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、回入側から見た端面図である。 図5は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、回出側から見た端面図である。 図6は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、径方向内側から見た底面図である。 図7は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して示す斜視図である。 図8は、実施の形態の第1例にかかる対向ピストン型ディスクブレーキ装置からキャリパを取り出して、径方向外側から見た透視図である。 図9は、実施の形態の第2例を示す、図2に相当する図である。 図10は、実施の形態の第3例を示す、図2に相当する図である。 図11は、実施の形態の第4例を示す、図2に相当する図である。 図12は、実施の形態の第4例を示す、図7に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1~図8を用いて説明する。
本例の対向ピストン型ディスクブレーキ装置1は、自動車用として用いられるもので、キャリパ2と、1対のパッド3(インナパッド及びアウタパッド)とを備えている。
本明細書及び特許請求の範囲で、「軸方向」、「周方向」及び「径方向」とは、特に断らない限り、円板状のロータ4(図1参照)の軸方向、周方向及び径方向をいう。また、周方向内側とは、対向ピストン型ディスクブレーキ装置1の周方向中央側をいい、周方向外側とは、対向ピストン型ディスクブレーキ装置1の周方向両側をいう。また、回入側とは、周方向外側のうち、車両の前進時の状態で車輪とともに回転するロータ4が、キャリパ2の内側に入り込む側を言い、回出側とは、周方向外側のうち、ロータ4がキャリパ2の外側に抜け出す側をいう。
〈キャリパ〉
キャリパ2は、ロータ4を径方向外側から覆うように配置され、1対のパッド3を、軸方向(図1、図6及び図8の上下方向、図2及び図3の表裏方向、図4及び図5の左右方向)に移動可能に支持するものであり、アルミニウム合金などの軽合金や鉄系合金製の素材に、鍛造加工などを施すことにより一体に成形されている。
キャリパ2は、全体が舟型形状を有しており、軸方向視で略弓形状を有している。キャリパ2は、ロータ4を軸方向両側から挟むように配置されたインナボディ5及びアウタボディ6と、インナ、アウタ両ボディ5、6の周方向両外側の端部同士を軸方向に連結する、回入側連結部7及び回出側連結部8とを備えている。
《インナボディ》
インナボディ5は、ロータ4の軸方向内側に配置されている。インナボディ5は、3つのインナシリンダ部9a、9b、9cと、2つの取付孔10a、10bとを備えている。
3つのインナシリンダ部9a、9b、9cは、周方向に離隔して配置されている。インナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれは、有底円筒状に構成され、内部に略円柱状のシリンダ空間を有している。インナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれのシリンダ空間には、図示しないインナピストンが軸方向に関する変位を可能に嵌装されている。インナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれは、インナボディ5の周方向内側部に配置されており、ロータ4に対向するインナボディ5の軸方向外側面に開口している。
インナボディ5には、有底円筒状であるインナシリンダ部9a、9b、9cの外郭形状の一部が現れている。具体的には、図1に示すように、インナボディ5の径方向外側面には、インナシリンダ部9a、9b、9cを構成する筒部11a、11b、11cの外周側部分が現れている。また、図6に示すように、インナボディ5の径方向内側面には、インナシリンダ部9a、9b、9cを構成する筒部11a、11b、11cの内周側部分が現れている。さらに、図3に示すように、インナボディ5の軸方向内側面には、インナシリンダ部9a、9b、9cを構成する円形状の底部12a、12b、12cが現れている。
図示の例では、3つのインナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれのシリンダ径を、互いに異ならせている。具体的には、3つのインナシリンダ部9a、9b、9cのシリンダ径は、回入側に配置されたインナシリンダ部9aのシリンダ径が最も小さく、回出側に配置されたインナシリンダ部9cのシリンダ径が最も大きい。
2つの取付孔10a、10bは、3つのインナシリンダ部9a、9b、9cを周方向両側から挟むように、インナボディ5の周方向両外側部に配置されている。キャリパ2は、取付孔10a、10bを径方向外側から挿通した図示しないボルトを利用して、車体の懸架装置を構成するナックルに対し、直接固定するか又は図示しないアダプタを介して固定される。このため、本例のキャリパ2は、ラジアルマウント式のキャリパとなる。
インナボディ5の軸方向内側部には、インナ側補強リブ13が備えられている。インナ側補強リブ13は、他の部分に比べて肉厚が大きく、軸方向内側に向けて盛り上がった厚肉部である。このため、インナボディ5は、インナ側補強リブ13が設けられた部分で、肉厚が増大し、剛性が向上している。
インナ側補強リブ13は、周方向に伸長したバンド状に構成されており、周方向両外側の端部が、回入側連結部7及び回出側連結部8に接続されている。インナ側補強リブ13は、インナシリンダ部9a、9b、9cを構成するそれぞれの底部12a、12b、12cを、周方向に横切るようにして、軸方向内側から覆っている。
インナボディ5は、ロータ4の軸方向内側に配置されるインナ側のパッド3を軸方向に移動可能に支持する。このために、インナボディ5は、軸方向外側面の周方向両外側部に、それぞれ軸方向に張り出したインナ側張出部28を有する。
《アウタボディ》
アウタボディ6は、ロータ4の軸方向外側に配置されている。アウタボディ6は、3つのアウタシリンダ部14a、14b、14cを備えている。
3つのアウタシリンダ部14a、14b、14cは、周方向に離隔して配置されている。アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれは、有底円筒状に構成され、内部に略円柱状のシリンダ空間を有している。アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれのシリンダ空間には、図示しないアウタピストンが軸方向に関する変位を可能に嵌装されている。アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれは、アウタボディ6の周方向内側部に配置されており、ロータ4に対向するアウタボディ6の軸方向内側面に開口している。
アウタボディ6には、有底円筒状であるアウタシリンダ部14a、14b、14cの外郭形状の一部が現れている。具体的には、図1に示すように、アウタボディ6の径方向外側面には、アウタシリンダ部14a、14b、14cを構成する筒部15a、15b、15cの外周側部分が現れている。また、図6に示すように、アウタボディ6の径方向内側面には、アウタシリンダ部14a、14b、14cを構成する筒部15a、15b、15cの内周側部分が現れている。さらに、図2に示すように、アウタボディ6の軸方向外側面には、アウタシリンダ部14a、14b、14cを構成する円形状の底部16a、16b、16cが現れている。
図示の例では、3つのアウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれのシリンダ径を、互いに異ならせている。具体的には、3つのアウタシリンダ部14a、14b、14cのシリンダ径は、回入側に配置されたアウタシリンダ部14aのシリンダ径が最も小さく、回出側に配置されたアウタシリンダ部14cのシリンダ径が最も大きい。
アウタシリンダ部14a、14b、14cは、インナシリンダ部9a、9b、9cと、それぞれ同軸に配置されている。
アウタボディ6の軸方向外側部には、アウタ側補強リブ17が備えられている。アウタ側補強リブ17は、他の部分に比べて肉厚が大きく、軸方向外側に向けて盛り上がった厚肉部である。このため、アウタボディ6は、アウタ側補強リブ17が設けられた部分で、肉厚が増大し、剛性が向上している。本例では、アウタ側補強リブ17が、特許請求の範囲に記載した補強リブに相当する。
アウタ側補強リブ17は、周方向に伸長したバンド状に構成されており、周方向両外側の端部が、回入側連結部7及び回出側連結部8に接続されている。アウタ側補強リブ17は、アウタシリンダ部14a、14b、14cを構成するそれぞれの底部16a、16b、16cを、周方向に横切るようにして、軸方向外側から覆っている。
アウタ側補強リブ17の径方向外側面は、径方向内側が凸となるようにわずかに円弧状に湾曲した部分円筒面である。これに対し、アウタ側補強リブ17の周方向内側部の径方向内側面は、径方向外側が凸となるように円弧状に湾曲した部分円筒面である。このため、アウタ側補強リブ17の周方向内側部の径方向幅は、周方向外側から周方向内側に向かうほど小さくなり、周方向中間部に配置されたアウタシリンダ部14bの底部16bを覆った部分で最も小さくなっている。
アウタ側補強リブ17は、周方向両外側部の径方向中間部に、軸方向に凹んだ欠肉部(肉抜き部)18a、18bを1つずつ有している。本例では、欠肉部18a、18bのそれぞれは、有底の凹部である。
欠肉部18a、18bのそれぞれは、径方向幅よりも周方向幅が大きい、周方向に長い形状を有している。具体的には、欠肉部18a、18bのそれぞれは、軸方向視で略三角形状を有している。欠肉部18a、18bのそれぞれの径方向幅は、周方向外側に向かうほど大きくなる。
回入側に配置された欠肉部18aは、軸方向外側及び周方向外側(回入側)にそれぞれ開口している。また、回出側に配置された欠肉部18bは、軸方向外側及び周方向外側(回出側)にそれぞれ開口している。
図示の例では、回入側に配置された欠肉部18aの周方向内側の隅角部(端部)は、回入側に配置されたアウタシリンダ部14aよりも周方向外側に位置しており、応力の集中を防止するために凹曲面により構成されている。また、回出側に配置された欠肉部18bの周方向内側の隅角部についても、回出側に配置されたアウタシリンダ部14cよりも周方向外側に位置しており、凹曲面により構成されている。ただし、本発明を実施する場合には、回入側及び回出側に配置された欠肉部のそれぞれの周方向内側の隅角部を、アウタシリンダ部の底部と重なる位置に配置することもできるし、凹曲面ではなく角部により構成することもできる。
本例のバンド状のアウタ側補強リブ17は、径方向外側面を径方向内側が凸となるように湾曲させるとともに、径方向内側面を径方向外側が凸となるように湾曲させ、かつ、周方向両外側部の径方向中間部に、軸方向視で略三角形状の欠肉部18a、18bを1つずつ備えている。このため、アウタ側補強リブ17は、周方向両外側部が二股形状を有しており、全体として、軸方向視で略X字形状を有している。
アウタ側補強リブ17の軸方向厚さは、周方向にわたり一定ではなく、周方向位置に応じて異なる。具体的には、欠肉部18a、18bを除いたアウタ側補強リブ17の軸方向厚さは、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cを覆った部分よりも、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cから周方向外側に外れた部分で大きくなっている。
アウタ側補強リブ17は、回入側に配置された欠肉部18aの径方向両側に、2本のサイドリブ19a、19bを備えており、かつ、回出側に配置された欠肉部18bの径方向両側に、2本のサイドリブ20a、20bを備えている。また、アウタ側補強リブ17は、回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bと回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bとの間に、1本のセンタリブ21を備えている。このため、本例のアウタ側補強リブ17は、アウタ側補強リブ17の周方向内側部を構成する1本のセンタリブ21と、アウタ側補強リブ17の周方向両外側部を構成する合計4本のサイドリブ19a、19b、20a、20bとからなる。
回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bのうち、欠肉部18aの径方向外側に配置されたサイドリブ19aの周方向外側の端部は、回入側連結部7の周方向内側部に接続されている。また、サイドリブ19aの周方向内側の端部は、センタリブ21の径方向外側部の周方向外側の端部に接続されている。これに対し、2本のサイドリブ19a、19bのうち、欠肉部18aの径方向内側に配置されたサイドリブ19bの周方向外側の端部は、サイドリブ19aの周方向外側の端部よりも周方向外側に位置しており、回入側連結部7の周方向外側の端部に接続されている。また、サイドリブ19bの周方向内側の端部は、サイドリブ19aの周方向内側の端部とほぼ同じ周方向位置(X1位置)で、センタリブ21の径方向内側部の周方向外側の端部に接続されている。なお、本発明を実施する場合に、サイドリブの周方向内側部を、センタリブの周方向外側の端部に接続するとともに、回入側のアウタシリンダ部の筒部に対して直接接続することもできる。
2本のサイドリブ19a、19bは、径方向厚さが少しだけ異なる。具体的には、周方向位置が同じ部分において、欠肉部18aの径方向外側に配置されたサイドリブ19aの径方向厚さは、欠肉部18aの径方向内側に配置されたサイドリブ19bの径方向厚さよりも少しだけ大きい。また、図1に示すように、キャリパ2を径方向外側から見た場合に、欠肉部18aの径方向内側に配置されたサイドリブ19bの一部は、欠肉部18aの径方向外側に配置されたサイドリブ19aから外側にわずかに張り出している。なお、本発明を実施する場合に、欠肉部の径方向内側に配置されたサイドリブの大部分を、欠肉部の径方向外側に配置されたサイドリブから外側に張り出させることもできる。
回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bのそれぞれは、回入側に配置されたアウタシリンダ部14aの中心軸O14aに近づく方向に伸長している。このため、2本のサイドリブ19a、19bは、互いに非平行に配置されている。径方向外側に配置されたサイドリブ19aは、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜している。これに対して、径方向内側に配置されたサイドリブ19bは、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜している。2本のサイドリブ19a、19b間の傾斜角度は、10°~60°程度、より好ましくは20°~50°程度である。
サイドリブ19a、19bのそれぞれの軸方向外側面は、周方向外側に向かうほど軸方向内側に向かう方向に、略直線的に傾斜している。
回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bのうち、欠肉部18bの径方向外側に配置されたサイドリブ20aの周方向外側の端部は、回出側連結部8の周方向内側部に接続されている。また、サイドリブ20aの周方向内側の端部は、センタリブ21の径方向外側部の周方向外側の端部に接続されている。これに対し、2本のサイドリブ20a、20bのうち、欠肉部18bの径方向内側に配置されたサイドリブ20bの周方向外側の端部は、サイドリブ20aの周方向外側の端部よりも周方向外側に位置しており、回出側連結部8の周方向外側の端部に接続されている。また、サイドリブ20bの周方向内側の端部は、サイドリブ20aの周方向内側の端部とほぼ同じ周方向位置(X2位置)で、センタリブ21の径方向内側部の周方向外側の端部に接続されている。なお、本発明を実施する場合に、サイドリブの周方向内側部を、センタリブの周方向外側の端部に接続するとともに、回出側のアウタシリンダ部の筒部に対して直接接続することもできる。
2本のサイドリブ20a、20bは、径方向厚さが少しだけ異なる。具体的には、周方向位置が同じ部分において、欠肉部18bの径方向外側に配置されたサイドリブ20aの径方向厚さは、欠肉部18bの径方向内側に配置されたサイドリブ20bの径方向厚さよりも少しだけ大きい。また、図1に示すように、キャリパ2を径方向外側から見た場合に、欠肉部18bの径方向内側に配置されたサイドリブ20bの一部は、欠肉部18bの径方向外側に配置されたサイドリブ20aから外側にわずかに張り出している。なお、本発明を実施する場合に、欠肉部の径方向内側に配置されたサイドリブの大部分を、欠肉部の径方向外側に配置されたサイドリブから外側に張り出させることもできる。
回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bのそれぞれは、回出側に配置されたアウタシリンダ部14cの中心軸O14cに近づく方向に伸長している。このため、2本のサイドリブ20a、20bは、互いに非平行に配置されている。径方向外側に配置されたサイドリブ20aは、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜している。これに対して、径方向内側に配置されたサイドリブ20bは、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜している。2本のサイドリブ20a、20b間の傾斜角度は、回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19b間の傾斜角度と同じである。
サイドリブ20a、20bのそれぞれの軸方向外側面は、周方向外側に向かうほど軸方向内側に向かう方向に略直線的に傾斜している。
本例のアウタ側補強リブ17は、軸方向に関して対称形状を有している。このため、回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bと、回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bとは、軸方向に関して対称形状を有している。
センタリブ21は、アウタ側補強リブ17の周方向内側部(中間部)に備えられている。センタリブ21は、周方向に伸長しており、3つのアウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれの底部16a、16b、16cの径方向中間部を、周方向に横切るようにして、軸方向外側から覆っている。このため、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cの径方向外側部及び径方向内側部は、センタリブ21によって覆われずに、センタリブ21から径方向にそれぞれはみだしている。
センタリブ21の径方向幅は、サイドリブ19a、19b、20a、20bのそれぞれの径方向幅よりも大きく、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cの直径よりも小さい。具体的には、センタリブ21の径方向幅は、最も径方向幅の大きい周方向両外側部分で、サイドリブ19a、19b、20a、20bのそれぞれの径方向幅の2倍~3倍程度であり、最も径方向幅の小さい周方向中央部分で、サイドリブ19a、19b、20a、20bのそれぞれの径方向幅の1.2~1.5倍程度である。
センタリブ21の周方向両外側の端部は、回入側に配置されたサイドリブ19a、19bのそれぞれの周方向内側の端部、及び、回出側に配置されたサイドリブ20a、20bのそれぞれの周方向内側の端部に、それぞれ周方向に接続されている。センタリブ21の回入側の周方向外側の端部と、回入側に配置されたサイドリブ19a、19bのそれぞれの周方向内側の端部との境界位置は、図2中のX1で示す位置であり、センタリブ21の回出側の周方向外側の端部と、回出側に配置されたサイドリブ20a、20bのそれぞれの周方向内側の端部との境界位置は、図2中のX2で示す位置である。
センタリブ21は、軸方向外側面の周方向中央部に、文字や図形などを表示するのに利用可能な平坦面状の意匠面22を有し、軸方向外側面の周方向両外側部に曲面部23を有する。センタリブ21の意匠面22と、4本のサイドリブ19a、19b、20a、20bのそれぞれの軸方向外側面とは、曲面部23を介して、段差なく滑らかに接続されている。なお、本発明を実施する場合には、センタリブの意匠面とサイドリブの軸方向外側面とを直接、段差なく滑らかに接続することもできる。
センタリブ21の径方向外側面は、径方向内側が凸となるようにわずかに円弧状に湾曲した部分円筒面であり、センタリブ21の径方向内側面は、径方向外側が凸となるように円弧状に湾曲した部分円筒面である。本例では、センタリブ21の径方向外側面と、径方向外側部に配置された1対のサイドリブ19a、20aの径方向外側面とが、周方向に滑らかに接続されている。また、センタリブ21の径方向内側面と、径方向内側部に配置された1対のサイドリブ19b、20bの径方向内側面とが、周方向に滑らかに接続されている。
アウタボディ6は、ロータ4の軸方向外側に配置されるパッド3を軸方向に移動可能に支持する。このために、アウタボディ6は、軸方向内側面の周方向両外側部に、それぞれ軸方向に張り出したアウタ側張出部29を有する。
《回入側連結部及び回出側連結部》
回入側連結部7及び回出側連結部8は、ロータ4の外周縁よりも径方向外側に配置されている。また、回入側連結部7は、インナボディ5の回入側の周方向外側の端部とアウタボディ6の回入側の周方向外側の端部とを、軸方向に連結している。回出側連結部8は、インナボディ5の回出側の周方向外側の端部とアウタボディ6の回出側の周方向外側の端部とを、軸方向に連結している。回入側連結部7及び回出側連結部8は、円弧状に湾曲した部分円筒形状を有しており、ロータ4を径方向外方から覆う。回入側連結部7及び回出側連結部8のそれぞれの内周面には、ロータ4の外周縁部を進入させるための凹部である、ロータパス部24が備えられている。インナ、アウタ両ボディ5、6と回入側、回出側両連結部7、8とにより四周を囲まれた部分は、径方向に貫通する、平面視略矩形状の開口部25となっている。
《連通路》
図8に示すように、キャリパ2の内部には、ブレーキオイルを通過させるための連通路26が備えられている。連通路26には、マスターシリンダからブレーキオイルが送り込まれる。連通路26は、第1貫通孔27a~第8貫通孔27hまでの合計8本の貫通孔から構成されている。
第1貫通孔27a~第3貫通孔27cのそれぞれは、インナボディ5の内部に備えられている。第1貫通孔27aは、インナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれを横切るように周方向に直線状に伸長している。第2貫通孔27bは、回入側のインナシリンダ部9aよりも回入側に配置されており、第1貫通孔27aと連通している。第2貫通孔27bは、軸方向外側に向かうほど回入側に向かう方向に斜めに伸長している。第3貫通孔27cは、大部分が回出側のインナシリンダ部9cよりも回出側に配置されており、第1貫通孔27aと連通している。第3貫通孔27cは、軸方向外側に向かうほど回出側に向かう方向に斜めに伸長している。
第4貫通孔27dは、回入側連結部7の内部に備えられており、軸方向に伸長している。第4貫通孔27dの軸方向内側部は、第2貫通孔27bと連通している。第5貫通孔27eは、回出側連結部8の内部に備えられており、軸方向に伸長している。第5貫通孔27eの軸方向内側部は、第3貫通孔27cと連通している。
第6貫通孔27f~第8貫通孔27hのそれぞれは、アウタボディ6の内部に備えられている。第6貫通孔27fは、アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれを横切るように周方向に直線状に伸長している。第7貫通孔27gは、回入側のアウタシリンダ部14aよりも回入側に配置されており、第4貫通孔27d及び第6貫通孔27fのそれぞれと連通している。第7貫通孔27gは、軸方向内側に向かうほど回入側に向かう方向に斜めに伸長している。第8貫通孔27hは、大部分が回出側のアウタシリンダ部14cよりも回出側に配置されており、第5貫通孔27e及び第6貫通孔27fのそれぞれと連通している。第8貫通孔27hは、軸方向内側に向かうほど回出側に向かう方向に斜めに伸長している。
本例では、回入側に配置された1対のサイドリブ19a、19bのうち、径方向外側に配置されたサイドリブ19aの内部に、連通路26を構成する第7貫通孔27gを形成している。サイドリブ19aの軸方向外側面には、第7貫通孔27gが開口している。また、回出側に配置された1対のサイドリブ20a、20bのうち、径方向外側に配置されたサイドリブ20aの内部に、連通路26を構成する第8貫通孔27hを形成している。サイドリブ20aの軸方向外側面には、第8貫通孔27hが開口している。
〈パッド〉
図1に示すように、1対のパッド3のそれぞれは、ライニング(摩擦材)30と、ライニング30の裏面を支持した金属製の裏板(プレッシャプレート)31とから構成されている。
本例では、ロータ4の軸方向内側に配置されたインナ側のパッド3(インナパッド)を、1対のインナ側張出部28同士の間に配置し、かつ、該インナ側のパッド3を構成する裏板31の周方向両外側の端部を、1対のインナ側張出部28に対し軸方向の移動を可能に係合させている。これにより、該インナ側のパッド3を、インナボディ5に対して軸方向に移動可能に支持している。
また、ロータ4の軸方向外側に配置されたアウタ側のパッド3(アウタパッド)を、1対のアウタ側張出部29同士の間に配置し、かつ、該アウタ側のパッド3を構成する裏板31の周方向両外側の端部を、1対のアウタ側張出部29に対し軸方向の移動を可能に係合させている。これにより、該アウタ側のパッド3を、アウタボディ6に対して軸方向に移動可能に支持している。
なお、図示は省略するが、1対のパッド3のそれぞれを構成する裏板31の周方向両外側面と、インナ側張出部28及びアウタ側張出部29のそれぞれの周方向内側面との間には、パッドクリップを介在させることもできる。本発明を実施する場合、インナ、アウタ両ボディ5、6に対する1対のパッド3の支持構造については、上述した構造に限定されず、従来から知られた各種構造を採用することができる。
以上のような本例の対向ピストン型ディスクブレーキ装置1の場合にも、制動時には、インナシリンダ部9a、9b、9c及びアウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれに、マスターシリンダから連通路26を通じてブレーキオイルが送り込まれる。これにより、インナシリンダ部9a、9b、9cのそれぞれに嵌装したインナピストンを軸方向に押し出し、インナボディ5に支持したインナ側のパッド3を、ロータ4の軸方向内側面に押し付ける。同様に、アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれに嵌装したアウタピストンを軸方向に押し出し、アウタボディ6に支持したアウタ側のパッド3を、ロータ4の軸方向外側面に押し付ける。この結果、ロータ4が、1対のパッド3により軸方向両側から強く挟持され、車両の制動が行われる。
特に本例の場合には、対向ピストン型ディスクブレーキ装置1を構成するキャリパ2に関して、剛性の確保と軽量化との両立を高次元で図れる。
[剛性を向上できる理由]
本例のキャリパ2では、バンド状のアウタ側補強リブ17(センタリブ21)により、アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれの底部16a、16b、16cを軸方向外側から覆っている。このため、アウタボディ6のうちで、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cの軸方向に関する剛性を向上できる。したがって、制動時に、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cが、軸方向外側に弾性変形するのを抑制できるため、インナボディ5とアウタボディ6とが軸方向に互いに離れる方向に弾性変形するのを抑制できる。これにより、本例の対向ピストン型ディスクブレーキ装置1によれば、所期の制動力を得ることができる。また、アウタ側補強リブ17は、周方向に伸長しており、周方向両側の端部が回入側連結部7及び回出側連結部8に接続されているため、アウタボディ6の周方向に関する剛性を向上することもできる。このため、制動時に、アウタボディ6がインナボディ5に対して、周方向(ロータ4の回転方向)に変位するように弾性変形するのを抑制でき、振動や騒音を抑制することもできる。
また、本例では、アウタ側補強リブ17の回入側の周方向外側部に配置された1対のサイドリブ19a、19bのそれぞれを、回入側のアウタシリンダ部14aの中心軸O14aに近づく方向に伸長させており、1対のサイドリブ19a、19bを互いに非平行に配置している。また、アウタ側補強リブ17の回出側の周方向外側部に配置された1対のサイドリブ20a、20bのそれぞれを、回出側のアウタシリンダ部14cの中心軸O14cに近づく方向に伸長させており、1対のサイドリブ20a、20bを互いに非平行に配置している。このため、アウタボディ6のねじれ剛性を向上することができるとともに、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cが、軸方向外側に弾性変形するのを抑制できる。
また、本例では、回入側に配置された1対のサイドリブ19a、19bのうち、径方向外側に配置されたサイドリブ19aの径方向厚さを、径方向内側に配置されたサイドリブ19bの径方向厚さよりも少しだけ大きくしている。また、回出側に配置された1対のサイドリブ20a、20bのうち、径方向外側に配置されたサイドリブ20aの径方向厚さを、径方向内側に配置されたサイドリブ20bの径方向厚さよりも少しだけ大きくしている。これにより、径方向外側に配置されたサイドリブ19a、20aの径方向の圧縮応力を高めることができるため、制動時に、アウタボディ6が、インナボディ5から軸方向に離れる方向に弾性変形することを効果的に抑制できる。
また、キャリパ2を径方向外側から見た場合に、回入側に配置された1対のサイドリブ19a、19bのうち、径方向内側に配置されたサイドリブ19bを、径方向外側に配置されたサイドリブ19aから外側に張り出させている。同様に、回出側に配置された1対のサイドリブ20a、20bのうち、径方向内側に配置されたサイドリブ20bを、径方向外側に配置されたサイドリブ20aから外側に張り出させている。これにより、径方向内側に配置されたサイドリブ19b、20bの軸方向及び/又は周方向の引張り応力を高めることができるため、制動時に、アウタボディ6が、インナボディ5から軸方向に離れる方向に弾性変形することを効果的に抑制できる。
[軽量化を図れる理由]
本例のキャリパ2は、アウタ側補強リブ17の周方向両外側部に、欠肉部18a、18bを設けている。別な言い方をすれば、剛性の向上に十分に寄与しない部分には、アウタ側補強リブを設けずに、欠肉部18a、18bを設けている。このため、キャリパ2の剛性を確保しつつ、キャリパ2の軽量化を図ることができる。特に本例では、欠肉部18a、18bを、アウタシリンダ部14a、14cのそれぞれの底部16a、16cから周方向外側に外れた部分に設けているため、底部16a、16b、16cの補強を十分に行いながら、軽量化を図ることができる。
また、アウタ側補強リブ17を構成するセンタリブ21の径方向幅を、アウタシリンダ部14a、14b、14cのそれぞれの底部16a、16b、16cの直径よりも小さくし、該センタリブ21により、アウタシリンダ部14a、14b、14cの底部16a、16b、16cの径方向中間部のみを覆っている。このため、アウタ側補強リブ17を設けたことにより、キャリパ2の重量がいたずらに増加するのを防止できる。
さらに、本例では、回入側でかつ径方向外側に配置されたサイドリブ19aの内部に、連通路26を構成する第7貫通孔27gを形成しているとともに、回出側でかつ径方向外側に配置されたサイドリブ20aの内部に、連通路26を構成する第8貫通孔27hを形成している。このため、ブレーキオイルを通過させるための配管を外部に設けずに済むため、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
この結果、本例のキャリパ2によれば、剛性の確保と軽量化との両立を高次元で図ることがでる。
また、本例では、センタリブ21の意匠面22と、4本のサイドリブ19a、19b、20a、20bのそれぞれの軸方向外側面とを、曲面部23を介して、段差なく滑らかに接続している。このため、キャリパ2の軸方向外側からの意匠性を向上できる。また、センタリブ21と、サイドリブ19a、19b、20a、20bとの接続部に応力が集中することを抑制することもできる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図9を用いて説明する。
本例では、実施の形態の第1例の構造に対して、アウタ側補強リブ17aの周方向両外側部の構造のみを変更している。
具体的には、本例では、アウタ側補強リブ17aの回入側の周方向外側部の径方向中間部に、有底の欠肉部18c、18dを径方向に並べて2つ設けるとともに、アウタ側補強リブ17aの回出側の周方向外側部の径方向中間部に、有底の欠肉部18e、18fを径方向に並べて2つ設けている。
4つの欠肉部18c~18fのそれぞれは、径方向幅よりも周方向幅が大きい、周方向に長い形状を有している。具体的には、4つの欠肉部18c~18fのそれぞれは、軸方向視で略三角形状を有している。欠肉部18c~18fのそれぞれの径方向幅は、周方向外側に向かうほど大きくなる。
回入側に配置された2つの欠肉部18c、18dのうち、径方向内側に配置された欠肉部18dは、径方向外側に配置された欠肉部18cよりも周方向長さが長い。径方向内側に配置された欠肉部18dの周方向外側の端部は、径方向外側に配置された欠肉部18cの周方向外側の端部よりも周方向外側に位置している。また、回出側に配置された2つの欠肉部18e、18fのうち、径方向内側に配置された欠肉部18fは、径方向外側に配置された欠肉部18eよりも周方向長さが長い。径方向内側に配置された欠肉部18fの周方向外側の端部は、径方向外側に配置された欠肉部18eの周方向外側の端部よりも周方向外側に位置している。
アウタ側補強リブ17aは、回入側に配置された2つの欠肉部18c、18dのそれぞれを径方向両側から挟むように、3本のサイドリブ19c、19d、19eを備えている。具体的には、径方向外側の欠肉部18cの径方向両側には、サイドリブ19c、19dが備えられており、径方向内側の欠肉部18dの径方向両側には、サイドリブ19d、19eが備えられている。また、アウタ側補強リブ17aは、回出側に配置された2つの欠肉部18e、18fのそれぞれを径方向両側から挟むように、3本のサイドリブ20c、20d、20eを備えている。具体的には、径方向外側の欠肉部18eの径方向両側には、サイドリブ20c、20dが備えられており、径方向内側の欠肉部18fの径方向両側には、サイドリブ20d、20eが備えられている。したがって、本例のアウタ側補強リブ17aは、合計6本のサイドリブ19c、19d、19e、20c、20d、20eを有する。
回入側に配置された3本のサイドリブ19c、19d、19eは、互いに非平行に配置されている。径方向外側に配置されたサイドリブ19cは、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜している。これに対して、径方向中間部に配置されたサイドリブ19d及び径方向内側に配置されたサイドリブ19eは、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜している。
径方向外側に配置されたサイドリブ19cの周方向外側の端部は、回入側連結部7の周方向内側部に接続されている。径方向中間部に配置されたサイドリブ19dの周方向外側の端部は、回入側連結部7の周方向中間部に接続されている。径方向内側に配置されたサイドリブ19eの周方向外側の端部は、回入側連結部7の周方向外側の端部に接続されている。回入側に配置された3本のサイドリブ19c、19d、19eのそれぞれの周方向内側の端部は、センタリブ21の回入側の周方向外側の端部に接続されている。
回出側に配置された3本のサイドリブ20c、20d、20eは、互いに非平行に配置されている。径方向外側に配置されたサイドリブ20cは、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜している。これに対して、径方向中間部に配置されたサイドリブ20d及び径方向内側に配置されたサイドリブ20eは、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜している。
径方向外側に配置されたサイドリブ20cの周方向外側の端部は、回出側連結部8の周方向内側部に接続されている。径方向中間部に配置されたサイドリブ20dの周方向外側の端部は、回出側連結部8の周方向中間部に接続されている。径方向内側に配置されたサイドリブ19eの周方向外側の端部は、回出側連結部8の周方向外側の端部に接続されている。回出側に配置された3本のサイドリブ20c、20d、20eのそれぞれの周方向内側の端部は、センタリブ21の回出側の周方向外側の端部に接続されている。
以上のような本例では、実施の形態の第1例の構造に比べて、欠肉部の数を2つ増やすことができるため、キャリパ2のさらなる軽量化を図ることができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図10を用いて説明する。
本例では、実施の形態の第1例の構造に対して、アウタ側補強リブ17bの周方向両外側部の構造のみを変更している。
具体的には、本例のアウタ側補強リブ17bは、回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bの周方向中間部を径方向に連結する、径方向リブ32aをさらに有する。径方向リブ32aは、2本のサイドリブ19a、19bの間部分に備えられた欠肉部18a(図2参照)を、周方向に2分割している。別に言い方をすれば、アウタ側補強リブ17bは、2本のサイドリブ19a、19bの間部分に、2つの欠肉部18g、18hを周方向に並べて設けている。2つの欠肉部18g、18hのうち、周方向内側に配置された欠肉部18gは、軸方向外側にのみ開口しているのに対し、周方向外側に配置された欠肉部18hは、軸方向外側かつ周方向外側に開口している。
また、アウタ側補強リブ17bは、回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bの周方向中間部を径方向に連結する、径方向リブ32bをさらに有する。径方向リブ32bは、2本のサイドリブ20a、20bの間部分に備えられた欠肉部18b(図2参照)を、周方向に2分割している。別に言い方をすれば、アウタ側補強リブ17bは、2本のサイドリブ20a、20bの間部分に、2つの欠肉部18i、18jを周方向に並べて設けている。2つの欠肉部18i、18jのうち、周方向内側に配置された欠肉部18iは、軸方向外側にのみ開口しているのに対し、周方向外側に配置された欠肉部18jは、軸方向外側かつ周方向外側に開口している。
以上のような本例では、回入側に配置された2本のサイドリブ19a、19bを径方向リブ32aにより径方向に連結するとともに、回出側に配置された2本のサイドリブ20a、20bを径方向リブ32bにより径方向に連結しているため、アウタボディ6の剛性のさらなる向上を図ることができる。このため、制動時に、アウタボディ6が、インナボディ5から軸方向に離れる方向に弾性変形することを効果的に抑制できる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第4例]
実施の形態の第4例について、図11及び図12を用いて説明する。
本例では、実施の形態の第1例の構造に対して、アウタ側補強リブ17cの周方向両外側部に設ける欠肉部33a、33bの構造のみを変更している。
具体的には、本例では、アウタ側補強リブ17cの回入側の周方向外側部の径方向中間部に、貫通孔である無底の欠肉部33aを設けるとともに、アウタ側補強リブ17cの回出側の周方向外側部の径方向中間部に、貫通孔である無底の欠肉部33bを設けている。
欠肉部33a、33bのそれぞれは、軸方向視で略直角三角形状を有する三角孔である。欠肉部33a、33bのそれぞれは、実施の形態の第1例の有底の欠肉部18a、18b(図2参照)に比べて、軸方向深さが深く、かつ、周方向寸法が短い。
以上のような本例では、アウタ側補強リブ17cの周方向両外側部に設ける欠肉部33a、33bのそれぞれを無底の貫通孔としているため、実施の形態の第1例の構造とキャリパ2の重量を同じとした場合に、実施の形態の第1例の構造に比べて、欠肉部33a、33bの周方向寸法を短くできる。このため、アウタボディ6の軸方向外側面の凹凸を少なくすることができて、意匠の自由度を向上することができる。また、キャリパ2の放熱効果を高めることもできる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、発明の技術思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、実施の形態の各例の構造は、矛盾を生じない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。
実施の形態の各例では、アウタ側補強リブの周方向両外側部に欠肉部を設けた構造について説明したが、本発明を実施する場合に、欠肉部の配置及びその数は、実施の形態の各例で示した構造に限定されない。たとえば、本発明を実施する場合に、回入側の周方向外側部にのみ、又は、回出側の周方向外側部にのみ、欠肉部を設けることもできる。また、複数の欠肉部を設ける場合には、有底の欠肉部と無底の欠肉部とを組み合わせて設けることもできる。また、回入側の周方向外側部に設ける欠肉部の数及び形状と、回出側の周方向外側部に設ける欠肉部の数及び形状とを、互いに異ならせることもできる。
本発明を実施する場合に、対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパは、たとえばアルミニウム合金などの材料により一体的に構成されたモノコック構造(一体構造)としても良いし、インナボディとアウタボディとをボルトにより連結した構造としても良い。また、インナシリンダ部及びアウタシリンダ部の数は、実施の形態で説明した3個に限定されず、1個又は2個でも良いし、4個以上としても良い。
1 対向ピストン型ディスクブレーキ装置
2 キャリパ
3 パッド
4 ロータ
5 インナボディ
6 アウタボディ
7 回入側連結部
8 回出側連結部
9a、9b、9c インナシリンダ部
10a、10b 取付孔
11a、11b、11c 筒部
12a、12b、12c 底部
13 インナ側補強リブ
14a、14b、14c アウタシリンダ部
15a、15b、15c 筒部
16a、16b、16c 底部
17、17a~17c アウタ側補強リブ
18a~18j 欠肉部
19a~19e サイドリブ
20a~20e サイドリブ
21 センタリブ
22 意匠面
23 曲面部
24 ロータパス部
25 開口部
26 連通路
27a~27h 第1貫通孔~第8貫通孔
28 インナ側張出部
29 アウタ側張出部
30 ライニング
31 裏板
32a、32b 径方向リブ
33a、33b 欠肉部

Claims (14)

  1. インナシリンダ部を有し、ロータの軸方向内側に配置されるインナボディと、
    アウタシリンダ部を有し、前記ロータの軸方向外側に配置されるアウタボディと、
    前記ロータの外周縁よりも径方向外側に配置され、前記インナボディの周方向両外側の端部と前記アウタボディの周方向両外側の端部とを軸方向に連結する、回入側連結部及び回出側連結部と、を備え、
    前記アウタボディは、周方向両外側の端部が前記回入側連結部及び前記回出側連結部に接続され、かつ、前記アウタシリンダ部の底部を周方向に横切るように軸方向外側から覆う、バンド状の補強リブを備えており、
    前記補強リブは、周方向両外側部のうちの少なくともいずれか一方に、軸方向に凹んだ有底又は無底の欠肉部を有する、
    対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  2. 前記欠肉部は、周方向に長い形状を有しており、
    前記補強リブは、前記欠肉部の径方向両側に、それぞれが周方向に伸長したサイドリブを有し、
    前記サイドリブは、合計2本以上備えられている、
    請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  3. 前記サイドリブのそれぞれは、周方向内側に向かうほど、前記アウタシリンダ部の中心軸に近づく方向に伸長している、請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  4. 前記欠肉部は、前記補強リブの径方向中間部に備えられており、
    前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブは、周方向内側に向かうほど、径方向内側に向かう方向に傾斜しており、
    前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブは、周方向内側に向かうほど、径方向外側に向かう方向に傾斜している、
    請求項3に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  5. 前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブは、前記回入側連結部又は前記回出側連結部の周方向外側の端部に接続されている、請求項4に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  6. 前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブの径方向厚さは、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブの径方向厚さよりも大きい、請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  7. 径方向外側から見て、前記欠肉部の径方向内側に配置された前記サイドリブは、前記欠肉部の径方向外側に配置された前記サイドリブから外側に張り出している、請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  8. 前記補強リブは、周方向内側部分に、前記補強リブの軸方向外側面により構成される平坦面状の意匠面を有しており、
    前記意匠面と前記サイドリブの軸方向外側面とは、段差なく滑らかに接続されている、
    請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  9. 前記サイドリブのそれぞれの軸方向外側面は、周方向外側に向かうほど軸方向内側に向かう方向に傾斜している、請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  10. 少なくとも1本の前記サイドリブは、ブレーキオイルを通過させる連通路を内部に備えている、請求項2に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  11. 前記欠肉部は、前記補強リブの周方向両外側部の径方向中間部にそれぞれ1つずつ備えられており、
    前記欠肉部のそれぞれは、軸方向視で略三角形状を有し、周方向外側に向かうほど径方向幅が大きくなり、
    前記補強リブのうちで前記欠肉部を除いた部分は、軸方向視で略X字形状を有する、
    請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  12. 前記補強リブのうちで前記欠肉部を除いた部分の軸方向厚さは、前記アウタシリンダ部の底部を覆った部分よりも、前記アウタシリンダ部から周方向外側に外れた部分で大きい、請求項11に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  13. 前記欠肉部は、有底である、請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
  14. 前記欠肉部は、無底である、請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ。
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