JP2023160304A - 編地の編成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】退避編成によって生じる編目の大きさの違いが目立たない編地の編成方法を提供する。【解決手段】編地の編成方法は、横編機を用いて複数の退避編成を繰り返すことで、第一フィーダーによって編成される第一編地部と、第二フィーダーによって前記第一編地部の編成範囲に重複する位置に編成される第二編地部を編成する。前記複数の退避編成では、前記第一編地部を構成する第一編目列の編成を停止する位置をアトランダムに変化させるとともに、前記第二フィーダーを退避させる際、編成時における第一編針よりも前記第二フィーダーから延びる編糸が下方に配置されるように前記第二フィーダーを退避させる。前記第一編針は、前記第一編目列の編成を再開したときの始端編目を編成する編針である。【選択図】図2

Description

本発明は、横編機を用いた編地の編成方法に係る。
横編機は、複数の針床と、複数の針床の編針に編糸を供給する複数のフィーダーを備える。このような横編機を用いて編成を行う場合、第一フィーダーを用いて編地部が編成される際、第一フィーダーが、停止している第二フィーダーを横切る場合がある。このとき、第二フィーダーから延びる編糸が、上記編地部に編み込まれてしまう場合がある。このような問題点を解決する技術として、例えば特許文献1に開示される編地の編成方法がある。
特許文献1は、インターシャ編成において生じる上記問題点を解決する技術を開示する。特許文献1の図2には、第一フィーダー(符号13)を用いて編成される第一編地部と、第一編地部の編幅方向に重複する第二編地部とを編成する工程が示されている。具体的には、図2のステップ1において、第二フィーダー(符号11)を用いて第二編地部(符号INT)を編成した後、ステップ2~4において第一フィーダー(符号13)を用いて第一編地部(符号BR)を編成することが示されている。ステップ3に示されるように、第一フィーダーが第二フィーダーを横切る際、第一フィーダーと第二フィーダーが共に、蹴り返されている。両フィーダーが蹴り返されることで、第二フィーダーから第二編地部に延びる編糸が、ステップ4において第一編地部に編み込まれることが防止される。本明細書においては、第一フィーダーと第二フィーダーを蹴り返して、第二フィーダーの編糸が第一編地部に編み込まれないようにする編成を退避編成と呼ぶ。
特開平10-1852号公報
退避編成において第一フィーダーが蹴り返される際、第一フィーダーから延びる編糸のテンションが変化する。その結果、第一フィーダーの蹴り返しの前後で編目の大きさが変化する場合がある。特許文献1の技術では、第二編地部の編幅方向の端部に対応する位置で、第一編地部の編成を一旦停止している。そのため、第一編地部において、第二編地部の編幅方向の端部の輪郭線を転写したような筋ができてしまう。第一編地部を編成する編糸の種類によっては、第一編地部にできた筋が目立ってしまう場合がある。
本発明の目的の一つは、退避編成によって生じる編目の大きさの違いが目立たない編地の編成方法を提供することにある。
<1>本発明の筒状編地の編成方法は、
少なくとも第一針床と、前記第一針床に対向する第二針床と、第一フィーダーと、第二フィーダーと、を備える横編機を用いて、
複数の退避編成を繰り返すことで、前記第一フィーダーによって編成される第一編地部と、前記第二フィーダーによって前記第一編地部の編成範囲に重複する位置に編成される第二編地部を編成し、
各退避編成では、前記第一編地部を構成する第一編目列を編成する際、前記第一フィーダーが前記第二フィーダーを横切る前に前記第一編目列の編成を一旦停止し、前記第二フィーダーから延びる編糸が前記第一編地部に編み込まれないように前記第二フィーダーを退避させてから前記第一編目列の編成を再開する編地の編成方法であって、
前記複数の退避編成では、前記第一編目列の編成を停止する位置をアトランダムに変化させるとともに、前記第二フィーダーを退避させる際、編成時における第一編針よりも前記第二フィーダーから延びる編糸が下方に配置されるように前記第二フィーダーを退避させる。
但し、前記第一編針は、前記第一編目列の編成を再開したときの始端編目を編成する編針である。
退避編成は、1段の第一編目列を編成する際に、1回以上行われる。第二編地部が複数ある場合、1段の第一編目列を編成する際に、複数回の退避編成が行われることもある。
『編成時における第一編針よりも下方』とは、『編成のために歯口に進出した状態にある第一編針よりも下方』という意味である。歯口は、第一針床と第二針床との間に形成される隙間である。
第一編地部と第二編地部とが同じ針床で編成される場合もあるし、対向する異なる針床で編成される場合もある。例えば、第一編地部と第二編地部とが共に第一針床で編成される場合、第一編地部の編幅方向の中間に第二編地部が重複する二層編地が編成される。例えば、第一編地部が第一針床で編成され、第二編地部が第二針床で編成される場合、第一編地部の編幅方向の中間部に第二編地部がある筒状編地が編成される。
<2>上記編地の編成方法において、
前記第一フィーダーによって編成される前記第一編目列の編成が停止する位置は、第一領域内の位置であり、
前記第一領域は、前記第二編地部を構成する第二編目列の終端編目を含む所定幅の領域であっても良い。
<3>上記編地の編成方法において、
前記横編機は、前記第二フィーダーから延びる編糸の位置を下げる追加機構を備え、
前記追加機構は、前記第一編目列が編成される際、前記第二フィーダーから延びる編糸を下げても良い。
本発明の編地の編成方法では、退避編成における第一フィーダーの停止位置がランダムに変化する。そのため、退避編成によって生じた大きさの異なる編目が、第二編地部の輪郭形状とは関係ない状態で第一編地部の平面方向に分散する。第一編地部の平面方向にランダムに分散する大きさの異なる編目は目立ち難い。
上記<2>に記載される編地の編成方法によれば、退避編成における第二フィーダーの移動距離が小さくなる。従って、編地が効率的に編成される。
上記<3>に記載される編地の編成方法によれば、第二フィーダーから第二編地部に延びる編糸が、前記始端編目を編成する編針にひっかけられることを確実に防止できる。
図1は、実施形態1に係る編地であるニットウェアの概略図である。 図2は、実施形態1に係る編地の編成方法を示すイメージ図である。 図3は、実施形態2に係る編地の編成方法を示すイメージ図である。 図4は、実施形態1の比較例に係る編地の編成方法を示すイメージ図である。 図5は、実施形態2の比較例に係る編地の編成方法を示すイメージ図である。
<実施形態1>
本実施形態1では、本発明の編地の編成方法によってインターシャ組織を有するニットウェアを編成する例を図1,2に基づいて説明する。本例において使用される横編機は、2枚ベッド横編機であって、キャリッジに搭載されるカムシステムの数は2である。もちろん、本例の編地の編成方法によって編成される編地は、ニットウェアに限定されるわけではなく、例えばシートカバーなどの産業資材であっても良い。また、横編機は、4枚ベッド横編機でも良いし、カムシステムの数も特に限定されない。
図1に示されるニットウェア100は、身頃50と右袖60Rと左袖60Lとを有する。身頃50は、前身頃50Fと後身頃50Bとを備える。前身頃50Fには柄部70が形成されている。柄部70はインターシャ編成によって得られる。前身頃50Fのうち、柄部70の左袖60L側(紙面右側)の前左部50FLと、柄部70の右袖60R側(紙面左側)の前右部50FRとは、後身頃50Bと同じ編糸によって編成されている。つまり、柄部70を構成する編糸と、柄部70以外の部分を構成する編糸とは異なっている。
身頃50における柄部70を含む部分を編成する手順を図2のイメージ図に基づいて説明する。図2の左端のマス目に記載される数字は編成ステップの番号を示している。そのマス目の右に示される矢印は、キャリッジの移動方向を示している。数字が付されたマス目よりも右側にあるマス目は、各編成ステップにおいて編成される編目を示している。図2はイメージ図であり、図2に示される編目の数は実際よりもかなり少ない。白色のマス目は後身頃50Bの編目を示し、135°のハッチングが付されたマス目は前身頃50Fの編目を示し、Vマークが付されたマス目はタック目を示す。後身頃50Bは第一針床で編成され、前身頃50Fは第一針床に対向する第二針床で編成される。白色の逆三角マークは第一フィーダー8を、45°のハッチングが付された逆三角マークは第二フィーダー9を示す。縦長の四角は、二つのフィーダー8,9のそれぞれに編糸を供給するサイドテンション装置7を示す。本例のフィーダー8,9はキャリッジによって移動される構成である。本例とは異なり、フィーダー8,9はキャリッジと独立して移動する自走式フィーダーでも良い。
ステップ0には、前身頃50Fと後身頃50Bとが筒状に編成された状態が示されている。前身頃50Fと後身頃50Bは、第一フィーダー8から給糸される編糸8Yによって編成される。編糸8Yは、針床の長手方向の側方(図2における左方)に配置されるサイドテンション装置7から第一フィーダー8に供給される。
本例では、第一フィーダー8を右方向に移動させて後身頃50Bを編成した後、第一フィーダー8を左方向に移動させて前身頃50Fを編成している。従って、第一フィーダー8は、前身頃50Fと後身頃50Bの左側に配置されている。この状態から、図1に示される柄部70を含む身頃50を編成する。柄部70を除く部分は第一フィーダー8から給糸される編糸8Yによって編成される。以降の説明では、後身頃50Bを第一編地部1と呼び、柄部70を第二編地部2と呼ぶ。第一編地部1は、ウエール方向に続く複数の第一編目列11によって構成される。第二編地部2は、ウエール方向に続く複数の第二編目列21によって構成される。図1の前左部50FLは、ウエール方向に続く複数の第三編目列21Lによって構成され、前右部50FRは、ウエール方向に続く複数の第四編目列21Rによって構成される。
第二編地部2は、第二フィーダー9から給糸される編糸9Yによって編成される。第二フィーダー9は、第一フィーダー8と独立したフィーダーである。第一フィーダー8と第二フィーダー9の基本配置は針床の左端である。基本配置は、編成開始前にフィーダーが待機している位置である。基本配置が針床の左端であるフィーダー8,9は基本的に、針床よりも左側に配置されるサイドテンション装置7から編糸の供給を受ける。本例とは異なり、フィーダー8,9は、針床の上方から編糸の給糸を受けても良い。
ステップ1では、第二フィーダー9を右方向に移動させ、タック目を編成した後、第二編目列21を編成する。ステップ2では、第二フィーダー9を左方向に移動させ、タック目を編成した後、第二編目列21を編成する。ステップ1,2によって、2段の第二編目列21が編成される。
ステップ3では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第一編目列11の一部を編成する(1回目の退避編成の一部)。第一編目列11の編成を一旦停止する位置、即ちステップ3で最後に編成する編目の位置は、第一領域R1内の位置である。第一領域R1は、第二編目列21の終端編目4を含む所定幅の領域である。終端編目4は、第一編目列11の編成を開始する前にステップ2で編成した第二編目列21の編目のうち、最後に編成した編目である。所定幅は例えば、終端編目4を中心に2インチ(50.8mm)程度である。本例の第一領域R1は、終端編目4から左方向に1インチ(25.4mm)の幅を有する左領域と、終端編目4から右方向に1インチの幅を有する右領域とによって構成されている。本例は、第一フィーダー8が第二フィーダー9を横切らないように、第一編目列11の編成を停止する位置は左領域内である。終端編目4から第二フィーダー9に延びる編糸9Yの傾斜方向、及び第一編目列11の編成方向などの条件に応じて、左領域の幅と右領域の幅は異なっていても良い。例えば、ステップ2に示されるように、終端編目4から第二フィーダー9に延びる編糸9Yが左上がりに傾斜し、ステップ2と後述するステップ6に示されるように、第一編目列11の編成方向が右方向である場合、左領域が2インチの幅を有し、右領域が1インチの幅を有していても良い。上記条件が変われば、左領域が1インチの幅を有し、右領域が2インチの幅を有していても良い。
本例とは異なり、ステップ3の前に第二フィーダー9を右方向に移動させても良い。右方向に移動された第二フィーダー9は、例えば第一領域R1の右領域、又は右領域よりも更に右側の位置に停止させる。この場合、ステップ3における第一編目列11の編成を停止する位置は、第一領域R1の右領域であっても良い。
ステップ4では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、ステップ5では、第二フィーダー9を左方向に移動させる(1回目の退避編成の一部)。第二フィーダー9は、第二フィーダー9から終端編目4に延びる編糸9Yが第一編針よりも下方に配置される位置に移動させる。第一編針は、後述するステップ6で第一編目列11の編成を再開したときの始端編目5を編成する編針である。図2に示されるように、終端編目4から第二フィーダー9に延びる編糸9Yが左上がりに傾斜し、第一編目列11の編成方向が右方向である場合、第二フィーダー9は、第一領域R1よりも左外側の第二領域(図示せず)に停止させることが好ましい。本例と同様に編糸9Yが左上がりに傾斜しているが、本例とは異なり第一編目列11の編成方向が左方向である場合、第二フィーダー9は第一領域R1に停止させても良いし、第二領域に停止させても良い。本例と異なり、編糸9Yが右上がりで第一編目列11の編成方向が右向きの場合、第二フィーダー9は第一領域R1に停止させても良いし、第二領域に停止させても良い。編糸9Yが右上がりで、第一編目列11の編成方向が左向きの場合、第二フィーダー9は第二領域に停止させることが好ましい。
ここで、横編機は、編糸9Yが第一編針よりも確実に下方に配置されるように編糸9Yの位置を下げる追加機構を備えていても良い。そのような機構は例えば、ループプレッサー(特開2013-64205号公報などを参照)、スティッチプレッサー(特開平3-8841号公報などを参照)、シンカー、又はフィーダー8,9を上下動可能に支持する揺動機構などである。追加機構によって、第二フィーダー9から終端編目4に延びる編糸9Yが下げられるので、編糸9Yが第一編地部1に編み込まれ難い。従って、ステップ5における第二フィーダー9の停止位置の自由度が高くなる。
ステップ6では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第一編目列11の残部を編成する(1回目の退避編成の残部)。第一編目列11の編成範囲から第二フィーダー9が退避しているので、第二フィーダー9の編糸9Yが第一編目列11に編み込まれることはない。
ステップ7では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第三編目列21Lを編成する。ステップ8では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、タック目を編成した後、第三編目列21Lを編成する。ステップ7,8によって、2段の第三編目列21Lが編成される。
ステップ9では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第一編目列11の一部を編成する(2回目の退避編成の一部)。ステップ10における第一編目列11の終端編目の位置は、編幅方向における第二編地部2の左端の編目と同じ位置である。
ステップ10では、第一フィーダー8を、ステップ12の始端編目5よりも右方向に移動させ、ステップ11では、第二フィーダー9を、ステップ12の始端編目5よりも右方向に移動させる(2回目の退避編成の一部)。第二フィーダー9は、編糸9Yが、編成時に歯口に進出した第一編針よりも下方に配置される位置に移動される(2回目の退避編成の一部)。第一編針は、後述するステップ12で第一編目列11の編成を再開したときの始端編目5を編成する編針である。
ステップ12では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第一編目列11の残部を編成する(2回目の退避編成の残部)。ステップ12によって2段目の第一編目列11が編成される。
ステップ13では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第四編目列21Rを編成する。ステップ14では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第四編目列21Rを編成する。ステップ13,14によって、2段の第四編目列21Rが編成される。
上述したように、ウエール方向の異なる位置で実施される2回の退避編成において、第一編目列11の編成を停止する位置が変化している。編成を停止させる位置はアトランダムに決定されている。3回目以降の退避編成においても、編成を停止させる位置は、第一領域R1の範囲内でランダムに変化する。そのため、第一編目列11の編成を停止することで大きさが変化した編目が、第一編地部1の平面方向に分散する。従って、第一編目列11において大きさが異なる編目が目立ち難い。
実施形態1の比較として、従来の退避編成によって柄部70を有する前身頃50Fと、後身頃50Bとを編成する例を図4に基づいて説明する。図4の見方は図2と同じである。ここでは、実施形態1との相違点のみを説明する。
図4に示される従来の退避編成では、ステップ3において第二フィーダー9が右方向に移動されている。ステップ3は、ステップ4における第一編目列11の編成範囲から第二フィーダー9を退避させるためのものである。従来の編成方法では、第一編目列11の編成を停止する位置が、第二編目列21の編幅方向の左端に集中するため、大きさが変化した編目がウエール方向に直線状に並び、目立ってしまう。また、横編機のカムシステムの数などによって編成効率は変化するが、2つのカムシステムを使用した本例の場合では、従来の退避編成の編成ステップ数は、実施形態1の退避編成の編成ステップ数よりもステップ3の分だけ多い。従って、実施形態1の編地の編成方法は、従来の退避編成を含む編地の編成方法に比べて編地の生産性を向上させることができる。
<実施形態2>
実施形態2では、複数の第二編地部2,2A,2Bを備える編地を編成するための退避編成の一例を図3に基づいて説明する。図3では、キャリッジの移動方向を示す矢印は省略されている。
ステップ0には、第一フィーダー8を用いて編成された前身頃50Fと後身頃50Bとが示されている。本例の前身頃50Fは、三つの第二編地部2,2A,2Bを備える。第二編地部2を構成する第二編目列21は、45°のハッチングが付された第二フィーダー9によって編成される。第二編地部2Aを構成する第二編目列21Aは、黒色の第二フィーダー9Aによって編成される。第一フィーダー8、第二フィーダー9、及び第二フィーダー9Aの基本配置は針床の左端である。従って、これらのフィーダー8,9,9Aは、左側のサイドテンション装置7から編糸の供給を受ける。第二編地部2Bを構成する第二編目列21Bは、0°のハッチングが付された第二フィーダー9Bによって編成される。第二フィーダー9Bの基本配置は針床の右端である。従って、第二フィーダー9Bは、右側のサイドテンション装置7Bから編糸の供給を受ける。ステップ0の時点では、各フィーダー9,9A,9Bは、各第二編目列21,21A,21Bの始端編目を編成する位置の近傍に配置されている。
ステップ1では、第二フィーダー9を右方向に移動させ、タック目と第二編目列21を編成した後、第二フィーダー9Bを右方向に移動させ、タック目と第二編目列21Bを編成する。第二編目列21,21Bはキャリッジの一方向への移動によって編成される。ステップ2では、第二フィーダー9Bを左方向に移動させ、タック目と第二編目列21Bを編成した後、第二フィーダー9を左方向に移動させ、タック目と第二編目列21を編成する。
ステップ3では、第二フィーダー9を右方向に移動させ、ステップ4では、第二フィーダー9Aを右方向に移動させる。第二フィーダー9,9Aは、第二編目列21Bの編幅内に停止する。この第二フィーダー9,9Aの移動は、次のステップ5の第一編目列11の編成方向に第二フィーダー9,9Aを退避させるためのものである。
ステップ5では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第一編目列11の一部を編成する(1回目の退避編成の一部)。第一編目列11の編成を停止する位置は、第二編地部2Bの終端編目4を含む第一領域R1内の任意の位置である。
ステップ6では、第一フィーダー8を左方向に移動させる。ステップ7では第二フィーダー9を左方向に移動させる。ステップ8では、第二フィーダー9Bを左方向に移動させる。ステップ9では、第二フィーダー9Aを左方向に移動させる。ステップ7,8,9によって、ステップ10で編成される第一編目列11の編成範囲から第二フィーダー9,9A,9Bが退避される。第二フィーダー9,9A,9Bからそれぞれ給糸される編糸9Yは、編成時の第一編針よりも下方に配置される。ここでの第一編針は、ステップ10における始端編目5を編成する編針である。第二フィーダー9,9A,9Bが停止する位置は、後述するステップ13で編成される第一編目列11の終端編目よりも左側である。
ステップ10では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第一編目列11の残部を編成する(1回目の退避編成の残部)。第一編目列11の編成範囲から第二フィーダー9,9A,9Bが退避しているので、第二フィーダー9,9A,9Bの編糸9Yが第一編目列11に編み込まれることはない。ステップ11,12では、第一フィーダー8を往復させて、2段分の第三編目列21Lを編成する。
ステップ13では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第一編目列11の一部を編成する(2回目の退避編成の一部)。第一編目列11の編成を停止する位置は、第二フィーダー9,9A,9Bよりも手前の位置である。
ステップ14では、第一フィーダー8を、ステップ18の始端編目5よりも右方向に移動させる。ステップ15では、第二フィーダー9Bを、ステップ17の第二編目列21Aの編成範囲よりも右方向に移動させる。ステップ16では、第二フィーダー9を、ステップ18の始端編目5よりも右方向に移動させる。ステップ14,15,16は、2回目の退避編成の一部である。
ステップ17では、第二フィーダー9Aを右方向に移動させ、第二編目列21Aを編成する。ステップ18では、第二フィーダー9Aを左方向に移動させ、2段目の第二編目列21Aを編成する。ステップ18では更に、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第一編目列11の残部を編成する(2回目の退避編成の残部)。
ステップ19では、第一フィーダー8を右方向に移動させ、第四編目列21Rを編成する。ステップ20では、第一フィーダー8を左方向に移動させ、第四編目列21Rを編成する。ステップ19,20によって、2段の第四編目列21Rが編成される。図示しないステップ21では、第二フィーダー9,9Bを左方向に移動させ、ステップ0における位置と同じ位置に配置する。以降は、ステップ1からステップ21を繰り返すことで、編地が編成される。
本例においても、ウエール方向の異なる位置で実施される2つの退避編成において、第一編目列11の編成を停止する位置をランダムに変化させている。従って、本例においても実施形態1と同様の効果が得られる。
実施形態2の比較として、従来の退避編成によって複数の第二編地部2,2A,2Bを有する前身頃50Fと、後身頃50Bとを編成する例を図5に基づいて簡単に説明する。図5の見方は図3と同じである。図5のステップ0には、第二フィーダー9,9A,9Bの配置のみを示す。
図5に示されるように、従来の退避編成では、第一編目列11を4回に分けて編成する。具体的には、ステップ4において第二編目列21の手前まで第一編目列11を編成し、ステップ7において第二編目列21A(ステップ26,27)の手前まで第一編目列11を編成し,ステップ10において第二編目列21Bの手前まで第一編目列11を編成する。そして、ステップ13において第一編目列11の残部を編成する。ステップ16、ステップ19、ステップ22,及びステップ25に示されるように、2段目の第一編目列11も4回に分けて編成される。
図5に示されるように、従来の退避編成の編成ステップ数は、図3に示される実施形態2の編成ステップ数よりもかなり多い。従って、実施形態2の編地の編成方法は、従来の退避編成を含む編地の編成方法に比べて編地の生産性を向上させることができる。
<その他>
本発明の編地の編成方法は、第一針床において二層状態となった編地を編成することにも利用可能である。そのような編地は例えば、ポケットを有するカーディガンである。この場合、ポケットが取り付けられる身頃を第一編地部、ポケットを第二編地部とみなし、実施形態1,2と同様の編成を行えばよい。
本発明の編地の編成方法は、第一編地部の編成範囲内に第二編地部が重複する編地の編成に有効である。従って、実施形態1,2以外にも、例えば前身頃の編幅と後身頃の編幅とが異なるニットウェアや、3層又は4層となる多層編地に対しても本発明の編地の編成方法を適用できる。
1 第一編地部
11 第一編目列
2、2A,2B 第二編地部
21、21A,21B 第二編目列
21L 第三編目列、21R 第四編目列
4 終端編目
5 始端編目
7,7B サイドテンション装置
8 第一フィーダー、8Y 編糸
9,9A,9B 第二フィーダー、9Y 編糸
R1 第一領域
100 ニットウェア
50 身頃、50B 後身頃、50F 前身頃、50FL 前左部、50FR 前右部
60R 右袖、60L 左袖
70 柄部

Claims (3)

  1. 少なくとも第一針床と、前記第一針床に対向する第二針床と、第一フィーダーと、第二フィーダーと、を備える横編機を用いて、
    複数の退避編成を繰り返すことで、前記第一フィーダーによって編成される第一編地部と、前記第二フィーダーによって前記第一編地部の編成範囲に重複する位置に編成される第二編地部を編成し、
    各退避編成では、前記第一編地部を構成する第一編目列を編成する際、前記第一フィーダーが前記第二フィーダーを横切る前に前記第一編目列の編成を一旦停止し、前記第二フィーダーから延びる編糸が前記第一編地部に編み込まれないように前記第二フィーダーを退避させてから前記第一編目列の編成を再開する編地の編成方法において、
    前記複数の退避編成では、前記第一編目列の編成を停止する位置をアトランダムに変化させるとともに、前記第二フィーダーを退避させる際、編成時における第一編針よりも前記第二フィーダーから延びる編糸が下方に配置されるように前記第二フィーダーを退避させ、
    前記第一編針は、前記第一編目列の編成を再開したときの始端編目を編成する編針である、
    編地の編成方法。
  2. 前記第一フィーダーによって編成される前記第一編目列の編成が停止する位置は、第一領域内の位置であり、
    前記第一領域は、前記第二編地部を構成する第二編目列の終端編目を含む所定幅の領域である、請求項1に記載の編地の編成方法。
  3. 前記横編機は、前記第二フィーダーから延びる編糸の位置を下げる追加機構を備え、
    前記追加機構は、前記第一編目列が編成される際、前記第二フィーダーから延びる編糸を下げる、請求項1又は請求項2に記載の編地の編成方法。
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