JP2023158597A - 音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作性に優れ、かつ、生活環境に溶け込んだ音響装置を提供する。【解決手段】 音響装置1は、筐体100と、筐体100の表面において、線を描くように配列された複数の指示検知センサと、複数の指示検知センサにより線に沿った指示位置の移動を検出する操作検出部と、筐体100の外部に振動を与えるトランスデューサ30と、操作検出部の検出結果に応じて、トランスデューサ30の動作を制御する制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

この発明は、設置された板面、壁面等を振動させることにより音を発する音響装置に関する。
設置された板面、壁面等を振動させることにより音を発する音響装置が知られている。例えば特許文献1および2には、この種の音響装置の一例であるスピーカが開示されている。このスピーカは、アクチュエータスピーカ(特許文献1および2の場合)、振動スピーカ等と呼ばれている。
特許第6666807号
特許第6722541号
現在、上述した音響装置の用途が広がり、生活環境に溶け込んだ音響装置が望まれている。その一方、音響装置に関しては、多彩な操作を受け付けることに関する要求がある。しかし、多彩な操作を受け付けるため、多くの操作子を音響装置の筐体に取り付けると、音響装置の美観が損なわれ、生活環境に溶け込んだものでなくなる。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、操作性に優れ、かつ、生活環境に溶け込んだ音響装置を提供することを目的としている。
この発明は、筐体と、前記筐体の表面において、線を描くように配列された複数の指示検知センサと、前記複数の指示検知センサにより前記線に沿った指示位置の移動を検出する操作検出部と、前記筐体の外部に振動を与えるトランスデューサと、前記操作検出部の検出結果に応じて、前記トランスデューサの動作を制御する制御部と、を有する音響装置を提供する。
この発明の第1実施形態である音響装置の構成を示す斜視図である。 同音響装置の断面図である。 同音響装置のメインボードに搭載された装置の構成を示すブロック図である。 同メインボードに搭載されたCPUの機能構成を示すブロック図である。 同音響装置の操作状態を例示する斜視図である。 同音響装置の操作状態を例示する斜視図である。 同音響装置の操作状態を例示する斜視図である。 同音響装置の操作状態を例示する斜視図である。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 同音響装置の動作例を示すタイムチャートである。 この発明の第2実施形態である音響装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。 同実施形態において筐体の縁が複数の領域に分割される例を示す斜視図である。 同実施形態におけるモーフィング処理を説明する斜視図である。 同実施形態におけるモーフィング処理を説明する図である。 同実施形態におけるクロスフェード処理を説明する斜視図である。 同実施形態においてクロスフェード処理を実行する回路の構成を示すブロック図である。 この発明の第3実施形態である音響装置の使用状態を示す図である。 同音響装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。 同実施形態の動作例を示す平面図である。 同実施形態の他の動作例を示す平面図である。 この発明の第4実施形態である音響装置の指示検知センサの構成を示す断面図である。 同指示検知センサの平面図である。 同指示検知センサの動作原理を説明する平面図である。 同指示検知センサの構成を示す図である。 同指示検知センサから得られる出力信号のパターンを示す図である。 この発明の第5実施形態である音響装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。 同音響装置の情報提供部が提供する情報の例を示す図である。 同実施形態における非可聴帯域の信号の第1の例を示す波形図である。 同実施形態における非可聴帯域の信号の第2の例を示す波形図である。 この発明の第6実施形態である音響装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。 同実施形態の動作例を示す図である。 この発明の第7実施形態である音響装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。 同実施形態の動作例を示す図である。 この発明の他の実施形態である音響装置の動作例を示す平面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態である音響装置1Aの斜視図である。この音響装置1Aは、円筒形状の筐体100を有する。この筐体100は、円形状の頂面101と、頂面101と同じ円形状の底面102とを有する。この頂面101と底面102は間隔を空けて対向している。また、筐体100は、頂面101および底面102間の空間を囲む円筒形状の側面103を有する。なお、頂面101および底面102は、大きさまたは形状が異なっていてもよい。
そして、本実施形態による音響装置1Aでは、筐体100の表面において線を描くように複数の指示検知センサSPが配置されている。具体的には、音響装置1Aでは、筐体100の頂面101および側面103の境界である縁104に複数の指示検知センサSPが埋め込まれている。本実施形態において、複数の指示検知センサSPが配置される線は筐体100の縁104であるが、縁104に厳密に一致している必要はなく、縁104から1~2cm離れた線でもよい。
本実施形態において、指示検知センサSPは、導体板からなる静電容量センサである。本実施形態では、導体板に指が接近し、導体板の静電容量が閾値を越えたのを検知することにより、導体板に対する指示を検知する。音響装置1Aは、この指示検知センサSPに対する操作に応じて、その動作が制御される。
図2は図1において円筒形の筐体100の中心軸を含む鉛直面により音響装置1Aを切断した断面図である。図2に示すように、頂面101の下側にはメインボード10が配置されている。このメインボード10には音響装置1Aを動作させるための各種の装置が搭載されている。また、底面102の上側にはトランスデューサ30が配置されている。このトランスデューサ30は、メインボード10から音信号を受け取り、この音信号に基づく振動を底面102に与え、底面102を支持する支持面200に放音を行わせる手段である。支持面200は、例えばテーブル等の上面である。トランスデューサ30は、例えば磁気回路とボイスコイルからなるダイナミックスピーカのドライバであってもよい。
図3はメインボード10に搭載された装置の一例を示すブロック図である。図示の例では、CPU11と、センサI/F(Interface)12と、ワイヤレス通信部13と、記憶部14とがメインボード10に搭載されている。
CPU11は、音響装置1A全体の制御中枢である。センサI/F12は、縁104に沿って埋め込まれた複数の指示検知センサSPの各々に対応付けられた複数の検出回路を含む。各検出回路は、各々に対応付けられた指示検知センサSPの静電容量を測定し、静電容量が閾値を越えている場合に当該指示検知センサSPが指示されていることを示す指示検知信号を出力する。
ワイヤレス通信部13は、音響装置1Aの外部の装置を通信相手としてワイヤレス通信を行う手段である。ワイヤレス通信部13は、例えば無線LANのI/Fである。本実施形態において、ワイヤレス通信部13の通信相手となる装置には、音響装置1Aに曲データ等の各種の情報を提供するサーバが含まれる。このサーバは、例えば音響装置1Aと同じ居住空間に配置されたPC(Personal Computer)であってもよく、インターネットに接続されたサーバであってもよい。
記憶部14は、RAM等からなる揮発性記憶部と、ROM、HDD等からなる不揮発性記憶部とを含む。不揮発性記憶部には、CPU11により実行されるプログラムが記憶される。揮発性記憶部は、CPU11がプログラムを実行する際にワークエリアとして利用される。また、揮発性記憶部には、ワイヤレス通信部13によってサーバからダウンロードされる曲データが記憶される。曲データの揮発性記憶部へのダウンロードは、指示検知センサSPを指示する所定の操作に応じて行われてもよく、あるいはサーバの操作部に対する操作に応じてサーバにより行われてもよい。
図4はCPU11の機能構成を示すブロック図である。本実施形態において、CPU11は、記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより、操作検出部111と、再生制御部112と、信号処理部113として機能する。
操作検出部111は、複数の指示検知センサSPの指示検知信号をセンサI/F12から取得し、取得した指示検知信号に基づいてコマンドを生成する手段である。ここで、コマンドは、何等かの動作を音響装置1Aに対して指示するコマンドである。このコマンドには、記憶部14に記憶された曲データの再生制御に関する第1のコマンドと、曲データの再生により得られる音信号に対する信号処理に関する第2のコマンドとが含まれる。
第1のコマンドには、曲データの再生開始を指示するコマンド、再生中の曲データの再生停止を指示するコマンド、再生対象を次の曲に進めることを指示するコマンド、再生対象を1曲前に戻すことを指示するコマンド等が含まれる。
再生制御部112は、この第1のコマンドに従って、記憶部14に記憶された曲データの再生の制御を行う。この曲データの再生により曲を構成する音信号が得られる。
第2のコマンドには、音信号に施すエフェクトの切替を指示するコマンド、音信号に施すEQ(Equalizer)のパラメータの切替を指示するコマンド、音量の増加を指示するコマンド、音量の減少を指示するコマンド等が含まれる。
信号処理部113は、曲データの再生により得られる音信号の信号処理を行う手段である。本実施形態では、第2のコマンドに従って、この信号処理の制御が行われる。そして、信号処理部113の信号処理によって得られた音信号によりトランスデューサ30が駆動され、支持面200による放音が行われる。
本実施形態において、再生制御部112と信号処理部113は、操作検出部111の検出結果に基づいて、トランスデューサ30の動作を制御する制御部115を構成している。制御部115における再生制御部112は、操作検出部111の検出結果に基づいて、曲データの再生の制御を行うことによりトランスデューサ30の動作を制御する。また、制御部115における信号処理部113は、操作検出部111の検出結果に基づいて、曲データの再生により得られる音信号に対する信号処理を制御することによりトランスデューサ30の動作を制御する。
図5~図8は音響装置1Aに対して行われる各種の操作を例示している。図5に示す例では、筐体100の縁104上の任意の位置を短い時間間隔で2回指示する操作F1が行われている。操作検出部111は、曲データの再生が行われていない期間にこの操作F1を検出すると、曲データの再生開始を指示する第1のコマンドを出力する。また、操作検出部111は、曲データの再生が行われている期間にこの操作を検出すると、曲データの再生停止を指示する第1のコマンドを出力する。
図6には、2つの操作例が示されている。第1の操作例では、筐体100の縁104上の任意の位置を指示し、この指示位置を縁104に沿って所定速度より高い速度で反時計廻り方向に移動させる操作F2Rが行われている。操作検出部111は、この操作F2Rを検出すると、現在再生中の曲または直前に再生を終えた曲の次の曲の曲データの再生開始を指示する第1のコマンドを出力する。また、第2の操作例では、筐体100の縁104上の任意の位置を指示し、この指示位置を縁104に沿って所定速度より高い速度で時計廻り方向に移動させる操作F2Lが行われている。操作検出部111は、この操作F2Lを検出すると、現在再生中の曲または直前に再生を終えた曲の前の曲の曲データの再生開始を指示する第1のコマンドを出力する。
図7には、2つの操作例が示されている。第1の操作例では、筐体100の縁104上の任意の位置を指示し、この指示位置を縁104に沿って所定速度より低い速度で反時計廻り方向に移動させる操作F3Rが行われている。操作検出部111は、この操作F3Rを検出すると、曲データの再生により得られる音信号に施すエフェクトの切替を指示する第2のコマンドを出力する。また、第2の操作例では、筐体100の縁104上の任意の位置を指示し、この指示位置を縁104に沿って所定速度より低い速度で時計廻り方向に移動させる操作F3Lが行われている。操作検出部111は、この操作F3Lを検出すると、曲データの再生により得られる音信号に施すEQのパラメータの切替を指示する第2のコマンドを出力する。
図8には、2つの操作例が示されている。第1の操作例では、筐体100の縁104上の任意の2つの位置を指示し、この2つの指示位置を縁104に沿って互いに遠ざけるピンチアウト操作F4oが行われている。操作検出部111は、この操作F4oを検出すると、曲データの再生により得られる音信号を増幅する際の出力音量の増加を指示する第2のコマンドを出力する。また、第2の操作例では、筐体100の縁104上の任意の2つの位置を指示し、この2つの指示位置を縁104に沿って互いに近づけるピンチイン操作F4iが行われている。操作検出部111は、この操作F4iを検出すると、曲データの再生により得られる音信号を増幅する際の出力音量の減少を指示する第2のコマンドを出力する。
次に図9~図15を参照し、本実施形態において指示検知信号からコマンドを生成する動作例について説明する。図9において、SPkは任意の1つの指示検知センサSPから得られる指示検知信号を意味する。また、SPkのインデックスkは、縁104に沿って埋め込まれた複数の指示検知センサSPのうち指示検知信号SPkが得られる指示検知センサSPの位置を示すインデックスである。ここで、縁104上の所定の基準位置にある指示検知センサSPのインデックスkは1になっている。そして、この基準位置から縁104に沿って時計廻り方向に進むに従って、指示検知センサSPのインデックスkは1つずつ増加する。他の図10~図15についても同様である。
図9は図5の操作F1が行われる場合の動作例を示している。図9では、任意の1つの指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPkが2回に亙って断続的にONになっている。ここで、指示検知信号SPkがONを継続する時間は、1回目および2回目のいずれも閾値th1未満であり、また、指示検知信号SPkがONからOFFに転じてから再びONになるまでの時間は、閾値th2よりも短い。このため、操作検出部111は、音響装置1Aに対して操作F1が行われたと判断し、操作F1に対応付けられたコマンド(この例では再生開始または再生停止)を出力する。
図10は図6の操作F2Lが行われる場合の動作例を示している。この動作例では、筐体100の縁104に沿って時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPk、SPk+α、…、SPk+k1αが順次ONになる動作が閾値th4より短い時間だけ継続している。ここで、指示検知信号SPkは、縁104に配置された任意の指示検知センサSPから得られる指示検知信号である。また、指示検知信号SPk+αは、指示検知信号SPkの発生元である指示検知センサSPから時計廻り方向にα個移動した位置(αは移動経路上の指示検知センサSPの個数であり、1以上の整数)の指示検知センサSPから得られる指示検知信号である。また、指示検知信号SPk+k1αは、指示検知信号SPkの発生元である指示検知センサSPから時計廻り方向にk1α個移動した位置(k1αは移動経路上の指示検知センサSPの個数であり、k1は1以上の整数)の指示検知センサSPから得られる指示検知信号である。
図示の例では、複数の指示検知信号SPk~SPk+k1αが順番にONになる時間間隔がいずれも閾値th3未満である。この場合、縁104に沿って時計廻り方向に移動する指示位置の移動速度が所定の移動速度を越えていると判断することができる。また、図示の例では、最初にONになる指示検知信号SPkのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPk+k1αのONタイミングまでの経過時間が閾値th4未満である。この場合、縁104に沿った指示位置の時計廻り方向への移動は、短時間で行われたと判断することができる。このため、操作検出部111は、音響装置1Aに対し、指示位置を時計廻り方向に所定速度より高い速度で移動させる操作F2Lが行われたと判断し、操作F2Lに対応付けられたコマンドを出力する。このように、本実施形態における操作検出部111は、複数の指示検知センサSPにより縁104に沿った指示位置の移動を検出し、検出結果に基づいてコマンドを発生する。
図11は図6の操作F2Rが行われる場合の動作例を示している。この動作例では、筐体100の縁104に沿って反時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPk、SPk-α、…、SPk-k1αが順にONになっている。ここで、指示検知信号SPk-αは、指示検知信号SPkの発生元である指示検知センサSPから反時計廻り方向にα個移動した位置の指示検知センサSPから得られる指示検知信号である。また、指示検知信号SPk-k1αは、指示検知信号SPkの発生元である指示検知センサSPから反時計廻り方向にk1α個移動した位置の指示検知センサSPから得られる指示検知信号である。図示の例では、複数の指示検知信号SPk~SPk-k1αが順番にONになる時間間隔がいずれも閾値th3未満である。また、最初にONになる指示検知信号SPkのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPk-k1αのONタイミングまでの経過時間が閾値th4未満である。このため、操作検出部111は、音響装置1Aに対し、指示位置を反時計廻り方向に所定速度より高い速度で移動させる操作F2Rが行われたと判断し、操作F2Rに対応付けられたコマンドを出力する。このように、本実施形態における操作検出部111は、複数の指示検知センサSPにより縁104に沿った指示位置の移動を検出し、検出結果に基づいてコマンドを発生する。後述する図12~図14の動作例についても同様である。
図12は図7の操作F3Lが行われる場合の動作例を示している。図10の動作例と同様、図12の動作例では、筐体100の縁104に沿って時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPk、SPk+α、…、SPk+k1αが順にONになっている。操作検出部111は、次の2つの条件が満たされる場合に、音響装置1Aに対し、指示位置を時計廻り方向に所定速度より低い速度で移動させる操作F3Lが行われたと判断する。第1の条件は、複数の指示検知信号SPk~SPk+k1αが順番にONになる時間間隔がいずれも閾値th3以上であり、かつ、閾値th3より大きい閾値th5未満であるという条件である。第2の条件は、最初にONになる指示検知信号SPkのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPk+k1αのONタイミングまでの経過時間が閾値th4以上であるという条件である。
図示は省略したが、操作F3Lの場合と同様に、音響装置1Aに対し、指示位置を反時計廻り方向に所定速度より低い速度で移動させる操作F3R(図7参照)が行われたか否かの判断が行われる。
図13は図8の操作F4oが行われる場合の動作例を示している。図13の動作例では、筐体100の縁104に沿って反時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPm、SPm-α、…、SPm-m1αが順にONになる第1の動作が発生している。また、図13の動作例では、第1の動作と並行し、筐体100の縁104に沿って時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPn、SPn+α、…、SPn+n1αが順にONになる第2の動作が発生している。
ここで、指示検知信号SPnの発生元である指示検知センサSPは、指示検知信号SPmの発生元である指示検知センサSPから見て時計廻り方向にある(すなわち、n>m)。また、指示検知信号SPm、SPm-α、…、SPm-m1αが順番にONになる時間間隔と、指示検知信号SPn、SPn+α、…、SPn+n1αが順番にONになる時間間隔は、いずれも閾値th6未満である。また、第1の動作において最初にONになる指示検知信号SPmのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPm-m1αのONタイミングまでの経過時間が閾値th7未満である。また、第2の動作において最初にONになる指示検知信号SPnのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPn+n1αのONタイミングまでの経過時間も閾値th7未満である。さらに図13の動作例では、第1の動作の開始タイミングと第2の動作の開始タイミングとの時間差が閾値th8未満である。
このため、操作検出部111は、音響装置1Aにおいて、縁104上の2点を指示し、2点のうちの反時計廻り方向にある指示位置を反時計廻り方向に移動させるとともに2点のうちの時計廻り方向にある指示位置を時計廻り方向に移動させることにより、2つの指示位置の間隔を広げるピンチアウト操作F4o(図8参照)が行われたと判断し、操作F4oに対応付けられたコマンドを出力する。
図14は図8の操作F4iが行われる場合の動作例を示している。図14の動作例では、筐体100の縁104に沿って時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPm、SPm+α、…、SPm+m1αが順にONになる第1の動作が発生している。また、図14の動作例では、第1の動作と並行し、筐体100の縁104に沿って反時計廻り方向に並んだ複数の指示検知センサSPから得られる指示検知信号SPn、SPn-α、…、SPn-n1αが順にONになる第2の動作が発生している。
ここで、指示検知信号SPnの発生元である指示検知センサSPは、指示検知信号SPmの発生元である指示検知センサSPから見て時計廻り方向にある(すなわち、n>m)。また、指示検知信号SPm、SPm+α、…、SPm+m1αが順番にONになる時間間隔と、指示検知信号SPn、SPn-α、…、SPn-n1αが順番にONになる時間間隔は、いずれも閾値th6未満である。また、第1の動作において最初にONになる指示検知信号SPmのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPm+m1αのONタイミングまでの経過時間が閾値th7未満である。また、第2の動作において最初にONになる指示検知信号SPnのONタイミングから最後にONになる指示検知信号SPn-n1αのONタイミングまでの経過時間も閾値th7未満である。さらに図14の動作例では、第1の動作の開始タイミングと第2の動作の開始タイミングとの時間差が閾値th8未満である。
このため、操作検出部111は、音響装置1Aにおいて、縁104上の2点を指示し、2点のうちの反時計廻り方向にある指示位置を時計廻り方向に移動させるとともに2点のうちの時計廻り方向にある指示位置を反時計廻り方向に移動させることにより、2つの指示位置の間隔を狭くするピンチイン操作F4i(図8参照)が行われたと判断し、この判断結果に基づいてコマンドを出力する。
以上のように、本実施形態による音響装置1Aは、筐体100の表面において、縁104に沿って埋め込まれた複数の指示検知センサSPと、複数の指示検知センサSPにより縁104に沿った指示位置の移動を検出する操作検出部111と、操作検出部111の検出結果に応じて、トランスデューサ30の動作を制御する制御部115と、を有する。従って、本実施形態による音響装置1Aによれば、多数の操作子を筐体100に設けることなく、多彩な操作を受け付けることができる。従って、本実施形態によれば、多数の操作子を筐体100に設けることなく、操作性に優れた音響装置を実現することができる。また、本実施形態によれば、生活環境に溶け込んだ音響装置を実現することができる。生活環境に溶け込んだ音響装置の一例として、外観の色が周囲の家具の色と同じである音響装置が挙げられる。このような音響装置では、多数の操作子を設ける場合に、これらの操作子も周囲の家具の色と同じ色にすることになるので、操作子を視認して操作することが困難になる。これに対し、本実施形態による音響装置は、操作子を音響装置の筐体に設ける必要がない。従って、本実施形態によれば、操作性に優れ、かつ、生活環境に溶け込んだ音響装置を実現することができる。
<第2実施形態>
図15はこの発明の第2実施形態である音響装置1Bの構成を示すブロック図である。上記第1実施形態と同様、音響装置1Bの筐体100には、縁104に沿って複数の指示検知センサSP(図1参照)が埋め込まれている。また、上記第1実施形態と同様、音響装置1Bは、CPU11と、センサI/F12と、ワイヤレス通信部13と、記憶部14とを有する(図3参照)。本実施形態のCPU11は、記憶部14内のプログラムを実行することにより、操作検出部111B、再生制御部112Bおよび信号処理部113Bとして機能する。
本実施形態において特徴的な第1の機能は、モーフィングの機能である。ここで、モーフィングとは、再生対象である曲をある曲から別の曲に徐々に変化させる機能である。
図15において、サーバ300は、モーフィングが可能な複数チャネルの曲データからなる曲データ群を記憶している。このモーフィングが可能な複数チャネルの曲データは、曲の区切り(あるいは長さ)、テンポ、キー(調)、コード進行が共通している。サーバ300は、音響装置1Bからの要求に応じて、この複数チャネルの曲データを再生し、音響装置1Bにより選択された1チャネルの曲データから再生される音信号を音響装置1Bにストリーミング配信する。また、サーバ300は、音響装置1Bからの要求に応じて、配信対象の音信号の切替を行う。本実施形態において、1チャネルの曲データは、複数のトラックの曲データにより構成されている。配信対象の切替は、チャネル単位で行う他、トラック単位で行うことも可能である。
本実施形態では、初期状態において、図16に示すように、縁104を周囲方向にq分割(qは2以上の整数)した領域SA1~SAqに各種のコマンドが対応付けられる。操作検出部111Bは、これらの領域SA1~SAqのいずれかの領域に属する指示検知センサSPが指示されると、当該領域に対応付けられたコマンドを生成する。
本実施形態では、領域SA1~SAqのうちのある領域に、モーフィングが可能な曲データ群の再生を指示するコマンドが対応付けられている。このコマンドが対応付けられた領域に属する指示検知センサSPが指示されると、操作検出部111Bは、当該コマンドを生成して再生制御部112Bに与える。再生制御部112Bは、ワイヤレス通信部13を介すことにより、サーバ300に対し、モーフィングが可能な曲データ群の再生を要求する。
サーバ300は、この要求を受け取ると、モーフィングが可能な曲データ群の再生を開始し、それらのうちの1つのチャネルの曲データから再生される音信号を音響装置1Bにストリーミング配信する。この配信の対象となる音信号は例えばチャネル1の曲データから再生される音信号である。
サーバ300から音響装置1Bへの音信号のストリーミング配信が開始されると、音響装置1Bでは、再生制御部112Bがこの音信号をワイヤレス通信部13により受信する。再生制御部112Bは、受信した音信号を、信号処理部113Bを介してトランスデューサ30に与える。
また、サーバ300から音響装置1Bへの音信号のストリーミング配信が開始されると、操作検出部111Bは、縁104をモーフィングが可能な曲データ群のチャネル数と同数の領域に分割し、各領域にチャネル選択コマンドを対応付ける。本実施形態において、モーフィングが可能な曲データ群のチャネル数は4である。このため、図17に示すように、縁104は、チャネル1~4に対応した領域SC1~SC4に分割され、領域SC1~SC4にチャネル1~4の選択コマンドが対応付けられる。この例において、チャネル1はポップス、チャネル2は和風の曲、チャネル3は森林浴、チャネル4は野鳥公園のチャネルである。
図17において、ユーザが領域SC1~SC4のうちのいずれかの領域、例えば領域
SC4内の同じ位置を短時間に亙って指示する操作を短い時間間隔で2回行ったとする(図5の操作F1のような操作)。この場合、操作検出部111Bは、指示された領域SC4に対応付けられたチャネル4を指定するチャネル選択コマンドを生成し、再生制御部112Bに与える。この結果、再生制御部112Bは、配信対象をチャネル選択コマンドにより指定されたチャネル4にすることを要求するコマンドを生成し、ワイヤレス通信部13を介してサーバ300に送信する。このコマンドを受け取ったサーバ300は、コマンドにより指定されたチャネル4の曲データから再生される音信号を配信対象とする。
また、初期状態において、例えばチャネル1が配信対象となっており、チャネル1のトラック11、12および13から再生された音信号がサーバ300から音響装置1Bに配信されていたとする。そして、この状態において、ユーザが縁104における指示位置を領域SC1内の位置から領域SC2内の位置に移動させる操作F15を行ったとする。操作検出部111Bは、この操作F15を検知すると、トランスデューサ30により放音される音信号をチャネル1の音信号からチャネル2の音信号に徐々に変化させるモーフィング処理の実行を指示するコマンドを再生制御部112Bに与える。この結果、再生制御部112Bは、モーフィング処理を実行する。
ここで、図18を参照し、モーフィング処理について説明する。図18に示す例において、チャネル1は、ポップスの曲データであり、ギター音のトラック11、ベース音のトラック12およびドラム音のトラック13からなる。また、チャネル2は、和風の曲データであり、三味線音のトラック21、ベース音のトラック22および打楽器音のトラック23からなる。初期状態では、チャネル1のトラック11、12および13の音信号が配信対象になっている。
再生制御部112Bは、モーフィングを実行すべき旨のコマンドが与えられてから所定時間が経過すると、チャネル1のトラック11を配信対象から除外し、チャネル2のトラック21を配信対象に追加することを要求するコマンドを生成し、ワイヤレス通信部13を介してサーバ300に送信する。このコマンドを受け取ったサーバ300は、チャネル1のトラック11を配信対象から除外し、チャネル2のトラック21を配信対象に追加する。
さらに所定時間が経過すると、再生制御部112Bは、チャネル1のトラック12を配信対象から除外し、チャネル2のトラック22を配信対象に追加することを要求するコマンドを生成し、ワイヤレス通信部13を介してサーバ300に送信する。このコマンドを受け取ったサーバ300は、チャネル1のトラック12を配信対象から除外し、チャネル2のトラック22を配信対象に追加する。
さらに所定時間が経過すると、再生制御部112Bは、チャネル1のトラック13を配信対象から除外し、チャネル2のトラック23を配信対象に追加することを要求するコマンドを生成し、ワイヤレス通信部13を介してサーバ300に送信する。このコマンドを受け取ったサーバ300は、チャネル1のトラック13を配信対象から除外し、チャネル2のトラック23を配信対象に追加する。
本実施形態では、このようなモーフィング処理が行われることにより、トランスデューサ30により放音される音信号がチャネル1の音信号からチャネル2の音信号に徐々に変化する。
本実施形態において特徴的な第2の機能は、クロスフェード機能である。このクロスフェード機能は、例えば音信号に施すエフェクトをあるエフェクトから他のエフェクトに変える場合に、音信号に施すエフェクトを前者のエフェクトから後者のエフェクトに徐々に変化させる機能である。
前掲図16において、領域SA1~SAqのうちのある領域に、エフェクトの設定を要求するコマンドが対応付けられている。操作検出部111Bは、この領域が指示されたことを検知すると、縁104をエフェクトの種類の数と同じ数の領域に分割し、各領域にエフェクト設定要求コマンドを対応付ける。図19に示す例では、縁104が4個の領域SD1~SD4に分割されており、これらの領域SD1~SD4にエフェクトA~Dの設定要求コマンドが対応付けられている。
図19において、ユーザが領域SD1~SD4のうちのいずれかの領域、例えば領域SD4内の同じ位置を短時間に亙って指示する操作を短い時間間隔で2回行ったとする。この場合、操作検出部111Bは、指示された領域SD4に対応付けられたエフェクトDの設定要求コマンドを生成し、信号処理部113Bに与える。この結果、信号処理部113Bは、再生制御部112Bにより再生される音信号に対してエフェクトDを施してトランスデューサ30に供給する。
また、初期状態において、例えばエフェクトDが信号処理部113Bに設定されていたとする。そして、この状態において、ユーザが縁104における指示位置を領域SD4内の位置から領域SD1内の位置に移動させる操作F19を行ったとする。操作検出部111Bは、この操作F19を検知すると、音信号に施すエフェクトをエフェクトDからエフェクトAに徐々に変化させるクロスフェード処理の実行を指示するコマンドを信号処理部113Bに与える。
図20はこのクロスフェード処理を実行する信号処理部113Bの構成を示すブロック図である。この信号処理部113Bでは、再生制御部112Bからの入力信号に対し、エフェクトDおよびエフェクトAが各々施される。乗算器1131は、エフェクトDの施された信号に対して係数を乗算し、乗算器1132は、エフェクトAの施された信号に対して係数を乗算する。加算器1133は、乗算器1131の出力信号と、乗算器1132の出力信号とを加算して出力する。
クロスフェード処理では、乗算器1131に与える係数を1から0に徐々に変化させる一方、これと並行し、乗算器1132に与える係数を0から1に徐々に変化させる。このようにすることで、再生制御部112Bからの入力信号に対して施されるエフェクトがエフェクトDからエフェクトAに徐々に変化する。
以上のように、本実施形態によれば、操作検出部111Bは、縁104に沿った指示位置の移動を検知することにより、モーフィング処理またはクロスフェード処理の実行を指示するコマンドを発生する。従って、上記第1実施形態と同様、筐体100に設ける操作子を増やすことなく、操作性を高めることができる。
<第3実施形態>
図21はこの発明の第3実施形態である音響装置1Cの使用状態を示す図である。本実施形態では、音響装置1Cおよびこれを使用するユーザUを撮像するカメラ210が生活空間内に配置される。図示の例では、天井面220にカメラ210が設置されているが、カメラ210は天井面220以外の場所、例えば部屋の壁等に設置されてもよい。
上記第2実施形態では、縁104が複数の領域に分割され、各領域にコマンドが対応付けられていた。そして、各領域とコマンドとの対応関係は固定されている。従って、ユーザは、所望のコマンドを発生するために、当該コマンドの対応付けられた領域の位置を判断し、その位置を指示しなければならない。
このような音響装置1Cの操作を容易にするための手段として、各種のコマンドが対応付けられた複数の領域の中の1つの領域の位置を基準位置とし、この基準位置を示す目印を筐体100に縁104上に付けるという手段が考えられる。この手段によれば、ユーザは、目印の位置から所望のコマンドの対応付けられた領域の位置を判断し、その位置にある領域を指示することができる。また、音響装置1Cがテーブル等の支持面200に固定されておらず、頻繁に向きが変わる状況では、ユーザは、例えば目印が自分の正面に位置するような姿勢をとれば、音響装置1Cの操作が容易になる。しかしながら、そのような目印を付けると、音響装置1Cの美観が損なわれる。
そこで、本実施形態による音響装置1Cは、カメラ210により、音響装置1Cおよびこれを使用するユーザUを撮像する。そして、音響装置1Cは、この撮像により得られる画像に基づいて、ユーザUと音響装置1Cとの位置関係を求め、その位置関係に適合するように、縁104上の複数の領域へのコマンドの割り当てを行う。
図22は音響装置1CのCPU11Cの機能構成を示すブロック図である。図22に示すように、CPU11Cは、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、操作検出部111Cおよび制御部115として機能する。制御部115は、上記第1実施形態の制御部115と同様である。本実施形態における操作検出部111Cは、画像認識部1111と、コマンド割当部1112とを含む。
画像認識部1111は、カメラ210によって撮像された画像をワイヤレス通信部13(図3参照)により取得し、この画像に画像認識処理を施すことにより、ユーザUと音響装置1Cとの位置関係を求める。
コマンド割当部1112は、画像認識部1111が求めた位置関係に適合するように、縁104を分割した複数の領域に対して各種のコマンドを割り当てる。操作検出部111Cは、複数の領域のいずれかの領域が指示された場合に、当該領域に割り当てられたコマンドを生成し、制御部115に与える。
図23は操作検出部111Cの動作例を示す平面図である。この動作例において、コマンド割当部1112は、ユーザUの頭部中心Q1および音響装置1Cの中心Q2を含む鉛直平面と縁104とが交差する位置を基準位置Pとする。そして、コマンド割当部1112は、縁104を分割したn個(nは2以上の整数)の領域のうち基準位置Pにある領域に対し、予め序列化されたn個のコマンドのうちの第1のコマンドCM1を割り当てる。また、コマンド割当部1112は、基準位置Pにある領域から時計廻り方向に並んだn-1個の領域に対し、序列化された第2~第nのコマンドCM2~CMnを割り当てる。
本実施形態によれば、音響装置1CのユーザUとの位置関係とは無関係に、常に縁104上においてユーザUの正面の位置が基準位置Pとなり、この基準位置Pを基準にコマンドが縁104上の各領域に割当てられる。従って、本実施形態によれば、筐体100に目印を付けるのに比べ、音響装置1Cの操作性を高めることができる。
図24は操作検出部111Cの他の動作例を示す平面図である。音響装置1Cの筐体100の縁104が大径である場合、体格の小さい子供が縁104上の全域を指示することは困難である。そこで、この動作例において、画像認識部1111は、ユーザUと音響装置1Cとの位置関係を求めることに加え、ユーザUの体格が基準となる体格より大きいか小さいかを判断する。そして、ユーザUの体格が基準となる体格より小さい場合、コマンド割当部1112は、図24に示すように、縁104上においてコマンドの割当を行う領域の範囲を狭める。
図24において基準位置Pの決定方法は図23の動作例と同じである。ユーザUの体格が基準となる体格より小さい場合、コマンド割当部1112は、コマンドの割り当てを行う領域の範囲を、図24に示す±αの角度範囲内に制限する。この角度範囲は、コマンドの割当を行う領域の位置と音響装置1Cの中心Q2とを含む鉛直平面と、基準位置Pと音響装置1Cの中心Q2とを含む鉛直平面とがなす角度の範囲であり、±180°よりも小さい角度範囲である。
図24では、基準位置Pから時計廻り方向に角度αだけ移動する範囲がn/2個の領域に分割され、このn/2個の領域に時計廻り方向にn/2個のコマンドCM1~CMn/2が割り当てられている。また、図24では、基準位置Pから反時計廻り方向に角度αだけ移動する範囲がn/2個の領域に分割され、このn/2個の領域に時計廻り方向にn/2個のコマンドCMn/2+1~CMnが割り当てられている。
この動作例によれば、体格の小さいユーザUは、縁104上の狭い範囲を指示操作することにより所望のコマンドを発生させることができる。従って、この動作例によれば、体格の小さいユーザUにとっての音響装置1Cの操作性を高めることができる。
なお、この動作例では、ユーザUの体格が基準となる体格よりも小さい場合、ユーザUの体格が基準となる体格よりも大きい場合に比べ、1つのコマンドの割当を行う領域の縁104に沿った長さが短くなる。しかし、ユーザUの体格が基準となる体格よりも小さい場合、そのユーザUは指も小さいので、縁104に沿った長さが短くなった領域を指示することに支障はない。
<第4実施形態>
この発明の第4実施形態は、指示検知センサSPの改良に関するものである。図25は本実施形態による指示検知センサSPsが設けられた筐体100の断面図である。図25に示すように、筐体100は、円形の頂面41Hと円筒形状の側面41Vとを有する支持部材41を有している。この支持部材41の縁104Pに沿って電極51および52の組が複数配置されている。この電極51および52の組は、縁104Pにおいて直角に折れ曲っている。電極51および52の表面は、支持部材41と同様な円筒形状をなす絶縁膜42により覆われている。この円筒形状の絶縁膜42の縁が筐体100の縁104となっている。
図26は電極51および52の組を複数組示す平面図である。図26には縁104Pにおいて直角に折れ曲った電極51および52の組を平面状に延ばした電極51および52の組が示されている。
図26に示すように、電極51および52は台形形状を有している。電極51は、一部が支持部材41の頂面41Hに配置され、残りの一部の三角形状部分が支持部材41の側面41Vに配置されている。電極52は、一部が支持部材41の側面41Vに配置され、残りの一部の三角形状部分が支持部材41の頂面41Hに配置されている。電極51および52は、各々の斜辺を対向させ、互いに離間している。
図27は電極51が指示された状態を示している。図27では、複数の電極51を区別するため、電極51_1~51_5というように電極51の表記にアンダーバーとインデックスが追加されている。電極52についても同様である。また、後述する図28および図29についても同様である。なお、図27の例では、図面が煩雑になるのを防ぐため、5個の電極51_1~51_5と5個の電極52_1~52_5が示されているが、実際にはこれより多くの電極51および52が支持部材41上に配置されている。
図27に示す例では、電極51_2が指60によって支持されている。このように指60が電極51_2を指示すると、電極51_2および接地間の容量C0に対し、電極51_2から指60を介して接地に至る経路の容量C1が並列接続されるため、電極51_2および接地間の容量が増加する。以上、電極51_2が指示される場合について説明したが、他の電極51_1、51_3~51_5、電極52_1~52_5が指示される場合も同様であり、指示されることにより、指示された電極の容量が増加する。
そこで、本実施形態では、図28に示すように、電極51_1~51_5に対し、容量測定部71_1~71_5が接続され、電極52_1~52_5に対し、容量測定部72_1~72_5が接続される。ここで、容量測定部71_1~71_5、72_1~72_5は、電極51_1~51_5、52_1~52_5の容量を各々測定し、測定した容量を閾値と比較することにより、当該電極が指示されたか否かを検知する。容量測定部71_1~71_5、72_1~72_5は、例えば上記第1実施形態のセンサI/F12(図3参照)内に設けられる。
この指示検知センサSPsでは、図25に示すように、指示の向きをG1、G2、G3と変えた場合に、容量測定部71_1~71_5、72_1~72_5の出力信号の発生態様が指示の向きG1、G2、G3により異なったものとなる。
図29は、指示の向きG1、G2、G3により変わる指示検知センサSPsの出力信号(容量測定部71_1~71_5、72_1~72_5の出力信号)のパターンを示している。図29の左上の図において、例えば容量測定部71_1の出力信号が“1”となっているが、これは容量測定部71_1の接続された電極51_1が指示されたことを示している。また、例えば容量測定部72_1の出力信号が“0”となっているが、これは容量測定部72_1の接続された電極52_1が指示されていないことを示している。図29に示すように、指示検知センサSPsの出力信号のパターンは、指示の向きG1、G2、G3により明らかに異なったものとなる。そこで、本実施形態における操作検出部111(図4参照)は、指示検知センサSPsの出力信号のパターンに基づき、電極51または52に対する指示の向きを判別する。
指示の向きの判別に関しては、例えば次のような判別方法が考えられる。まず、電極51_1~51_5のいずれかの指示が検知され、かつ、電極52_1~52_5の指示が全く検知されない場合には、指示の向きは頂面41Hに対して直角をなす向きG1であると判別する。また、電極52_1~52_5のいずれかの指示が検知され、かつ、電極51_1~51_5の指示が全く検知されない場合には、指示の向きは側面41Vに対して直角をなす向きG3であると判別する。また、電極51_1~51_5のいずれかの指示が検知され、かつ、電極52_1~52_5のいずれかの指示が検知された場合には、指示の向きは頂面41Hおよび側面41Vに対して斜めの向きG2であると判別する。
本実施形態では、図25に例示する3通りの指示の向きを判別することができるので、指示の向きに応じたトランスデューサ30(図1参照)の動作の制御を行うことが可能である。例えば信号処理部113(図4参照)が3バンドEQ(Equalizer)として機能しているときに、第1の位置の指示検知センサSPsが指示されたとする。この場合において、指示の向きがG1であれば高域のゲインを所定量増加させ、指示の向きがG2であれば中域のゲインを所定量増加させ、指示の向きがG3であれば低域のゲインを所定量増加させる。また、第1の位置とは別の第2の位置の指示検知センサSPsが指示されたとする。この場合において、指示の向きがG1であれば高域のゲインを所定量減少させ、指示の向きがG2であれば中域のゲインを所定量減少させ、指示の向きがG3であれば低域のゲインを所定量減少させる。このように同じ指示位置において指示の向きを変えることにより、3通りの動作を行わせることができる。
なお、本実施形態では、指示検知センサSPsとして、指示された電極の容量の変化を検出する自己容量方式のセンサを採用した。しかしながら、自己容量方式のセンサの代わりに、2枚の電極間の容量の変化を検出する相互容量方式のセンサを指示検知センサSPsとして採用してもよい。
<第5実施形態>
上記第1実施形態において、トランスデューサ30(図1参照)は、可聴帯域のみならず、それより低い非可聴帯域を含む広い帯域の振動を支持面200に与えることが可能である。この発明の第5実施形態は、この点を利用し、音を表す情報以外の情報をユーザに提供するものである。
図30はこの発明の第5実施形態である音響装置のCPU11Dの機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるCPU11Dは、上記第1実施形態のCPU11の諸機能に加え、情報提供部116を有する。この情報提供部116は、ユーザにとって有益な情報を取得し、この情報を示す非可聴帯域の信号をトランスデューサ30に与えることにより、ユーザに情報を提供する手段である。本実施形態において、非可聴帯域とは、可聴帯域の低周波側の周波数帯域である。
図31は情報提供部116が提供する情報の例を示す図である。情報提供部116は、図31に示す電池残量、電波強度等の各情報を取得し、それらのうち予め指定された情報を論理情報1、2または3により表現し、この論理情報を示す非可聴帯域の信号をトランスデューサ30に与える。この非可聴帯域の信号については後述する。
図31において、電池残量および時刻は、CPU11Dが検知可能である。電波強度は、図2のワイヤレス通信部13が検知可能である。アナウンサは、現在、放送番組を再生している場合におけるその放送番組のアナウンサである。このアナウンサに関する情報は、放送番組を提供しているサーバ等から取得してもよい。あるいは、放送番組の音声を分析することによりアナウンサを判別してもよい。天気予報、社長のスケジュールの各情報は、情報提供元であるサーバ等からインターネットを介して取得される。曲の残り時間は、再生制御部112がある曲を再生している場合におけるその曲の残り時間である。次のチャネルのジャンルとは、複数のチャネルを順次選局して各チャネルの曲を再生する場合における次のチャネルの曲のジャンルを意味する。この情報は再生制御部112から取得可能である。
本実施形態において、情報提供部116は、これらの複数種類の情報のうち予め指定された情報をユーザに対して提供する。ユーザに提供する情報の指定は、図示しないサーバにより行われてもよく、指示検知センサSPの指示により行われてもよい。
図32は情報提供部16が出力する非可聴帯域の信号の第1の例を示す図である。第1の例において、ユーザに提供する論理情報が1である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅を1回パルス状に立ち上げる。また、ユーザに提供する論理情報が2である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅を2回パルス状に立ち上げる。ユーザに提供する論理情報が3である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅を3回パルス状に立ち上げる。ユーザは、例えば支持面200に手をおいている場合に、支持面200の振動の回数に基づき、ユーザに提供された情報を判別することができる。例えばユーザに提供する情報として図31の電波強度が指定されており、支持面200の振動の回数が2回であった場合、ユーザは電波強度が中程度であると判別する。
図33は情報提供部16が出力する非可聴帯域の信号の第2の例を示す図である。第2の例において、ユーザに提供する論理情報が1である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅をパルス状に立ち上げる際に、パルスの振幅を最も小さい第1の振幅とする。また、ユーザに提供する論理情報が2である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅をパルス状に立ち上げる際に、パルスの振幅を第1の振幅より大きい第2の振幅とする。また、ユーザに提供する論理情報が3である場合、情報提供部16は、非可聴帯域のバースト状の信号の振幅をパルス状に立ち上げる際に、パルスの振幅を第2の振幅より大きい第3の振幅とする。ユーザは、例えば支持面200に手をおいている場合に、支持面200に発生する振動の大きさに基づき、ユーザに提供された情報を判別することができる。
<第6実施形態>
指示検知センサSPの指示に応じてコマンドを発生する形態として2つの形態がある。第1の形態では、上記第1実施形態において説明したように、時計廻り方向の指示位置の移動、反時計廻り方向の指示位置の移動といった指示位置の移動に応じてコマンドを発生する。第2の形態では、上記第2実施形態において説明したように、縁104を複数の領域に分割し、各領域に異なるコマンドを対応付け、ある領域内のいずれかの指示検知センサSPが指示された場合には、当該領域に対応付けられたコマンドを発生する。
ここで、第2の形態では、ユーザは所望のコマンドを発生するために、縁104を分割した複数の領域と複数のコマンドとの対応関係を憶える必要がある。これに対し、第1の形態では、指示位置とは無関係に、指示位置の移動に応じてコマンドを発生するので、ユーザは、縁104を分割した複数の領域と複数のコマンドとの対応関係を憶える必要がない。しかしながら、第1の形態の場合、指示位置の移動の態様を数多く定義することが困難であるため、多くのコマンドを発生するのが困難である。この発明の第6実施形態はこの点を改善したものである。
図34はこの発明の第6実施形態である音響装置のCPU11Eの機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるCPU11Eでは、上記第1実施形態における操作検出部111が操作検出部111Eに置き換えられている。
本実施形態において、コマンドは複数桁のコードにより表現される。操作検出部111Eは、縁104に沿った指示位置の移動の態様として、予め定義された6種類の態様のいずれかを検出することにより、コードの各桁の論理値を順次決定する。具体的には、操作検出部111Eは、1点の瞬時指示を検出した場合には、コードの桁の論理値を1とする。ここで、1点の瞬時指示とは、1点を指示し、かつ、その指示の継続時間が所定時間よりも短い指示を意味する。また、操作検出部111Eは、1点の長時間指示を検出した場合には、コードの桁の論理値を2とする。ここで、1点の長時間指示とは、1点を指示し、かつ、その指示の継続時間が所定時間よりも長い指示を意味する。また、操作検出部111Eは、指示位置の時計廻り方向への高速移動を検出した場合には、コードの桁の論理値を3とする。また、操作検出部111Eは、指示位置を反時計廻り方向の高速移動を検出した場合には、コードの桁の論理値を4とする。これらの高速移動は、指示位置の移動速度が所定速度より速い移動を意味する。また、操作検出部111Eは、指示位置の時計廻り方向の低速移動を検出した場合には、コードの桁の論理値を5とする。また、操作検出部111Eは、指示位置の反時計廻り方向の低速移動を検出した場合には、コードの桁の論理値を6とする。これらの低速移動は、指示位置の移動速度が所定速度より遅い移動を意味する。なお、1点の瞬時指示および1点の長時間指示は、指示位置の移動はないが、本実施形態では移動距離が0の移動と解している。
図35に示す例では、1点の瞬時指示、1点の長時間指示、指示位置の時計廻り方向の高速移動、指示位置の反時計廻り方向の低速移動という操作が順次行われている。操作検出部111Eは、この操作を検出することにより、1236というコマンドのコードを発生する。この例のように、コマンドのコードが4桁であり、各桁の論理値が6値である場合、操作検出部111Eは、6×6×6×6=1296種類のコマンドを発生可能である。このように本実施形態によれば、指示位置を移動させる操作により多くの種類のコマンドを発生することが可能であり、多彩な操作を実現することができる。
<第7実施形態>
上記第6実施形態において説明したように、コマンドの発生に関する第2の形態では、縁104を複数の領域に分割し、各領域に異なるコマンドを対応付け、ある領域内のいずれかの指示検知センサSPが指示された場合には、当該領域に対応付けられたコマンドを発生する。
この第2の形態は、発生するコマンドの数が多い場合に、縁104を分割することにより設ける複数の領域の数が多くなり、ユーザが所望のコマンドに対応付けられた領域を指示することが困難になる問題がある。この発明の第7実施形態は、この点を改善したものである。
図36はこの発明の第7実施形態である音響装置のCPU11Fの機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるCPU11Fでは、上記第1実施形態における操作検出部111が操作検出部111Fに置き換えられている。
本実施形態におけるコマンドは、複数の階層の属性データを有している。各コマンドは、複数の階層の属性データを特定することにより特定される。操作検出部111Fは、上位階層から順に各階層の属性データの指定を受け付けることにより、ユーザが望んでいるコマンドを特定する。ここで、属性データの指定を受け付けるため、操作検出部111Fは、縁104を属性データの個数と同数の領域に分割し、指示された領域に基づいて、ユーザによって指定された属性データを判定する。
図37は本実施形態の動作例を示す図である。この動作例において、操作検出部111Fは、最上位階層の属性データの指定を受け付けるため、縁104を4つの領域に分割し、各領域に対し、音源、信号処理、環境、ユーザという属性データを対応付ける。ユーザが音源の対応付けられた領域を指示すると、操作検出部111Fは、音源の下位階層の属性データの指定を受け付けるため、縁104を4つの領域に分割する。そして、操作検出部111Fは、分割した各領域に対し、音楽、話し声、環境音、ニュースという属性データを対応付ける。ユーザが音楽の対応付けられた領域を指示すると、操作検出部111Fは、音楽の下位階層の属性データの指定を受け付けるため、縁104を4つの領域に分割する。そして、操作検出部111Fは、分割した各領域に対し、ポップス、ロック、ジャズ、邦楽という属性データを対応付ける。ユーザがジャズの対応付けられた領域を指示すると、操作検出部111Fは、ジャズの下位階層の属性データの指定を受け付けるため、縁104を4つの領域に分割する。そして、操作検出部111Fは、分割した各領域に対し、ディキシー、スウィング、ビバップ、ウェストコーストという属性データを対応付ける。本実施形態では、このようにコマンドの各階層の属性データが順次指定され、コマンドが決定される。従って、本実施形態によれば、縁104を分割することにより設ける複数の領域の数を増やすことなく、多彩な操作を受け付けることができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の各実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態において、ワイヤレス通信部13(図3参照)は、音響装置1A等の操作を容易にする画像データを外部の表示装置に送信して表示させてもよい。操作を容易にする画像データには、例えば縁104を分割した複数の領域に対応付けられたコマンドを示す画像データが含まれる。
(2)第2実施形態では、縁104に沿って指示位置が移動することにより、所定時間を要して自動的にモーフィングおよびクロスフェードを実行した。しかし、このような自動的なモーフィングおよびクロスフェードではなく、現在の指示位置に基づくモーフィングおよびクロスフェードを実行してもよい。
図38はこの現在の指示位置に基づくモーフィングの動作例を示す図である。図38に示す例では、縁104が複数の領域に分割されており、そのうちの4つの領域S_ch1~S_ch4にチャネル1~4の再生を指示するコマンドが対応付けられている。これらの領域S_ch1~S_ch4は、各々の間にコマンドの対応付けられていない複数の領域を含んでいる。
図38の動作例では、縁104において、チャネル4の対応付けられた領域S_ch4とチャネル1の対応付けられた領域S_ch1の中間の位置Ptchが指示されている。そして、縁104において、領域S_ch4の中心位置Pch4と指示位置Ptchとの間の距離はLa、指示位置Ptchと領域S_ch1の中心位置Pch1との間の距離はLbとなっている。
この場合、再生するトラック数をMとすると、再生制御部112B(図15参照)は、再生する全トラックのうち、チャネル4のトラックの数がM・La/(La+Lb)に概ね一致し、チャネル1のトラックの数がM・Lb/(La+Lb)に概ね一致するように各チャネルの配分比を決定する。
この態様によれば、指示位置を移動させることにより、再生する全トラックにおける各チャネルの配分比を変化させることができる。以上、モーフィングを例に説明したが、クロスフェードについても同様である。
(3)音源は、サーバからダウンロードされるものに限定されず、例えばインターネットラジオ番組等であってもよい。
1A,1B,1C……音響装置、100……筐体、101……頂面、102……底面、103……側面、104……縁、SP,SPs……指示検知センサ、10……メインボード、30……トランスデューサ、200……支持面、11,11C,11D,11E,11F……CPU、12……センサI/F、13……ワイヤレス通信部、14……記憶部、111,111B,111C,111E,111F……操作検出部、112,112B……再生制御部、113,113B……信号処理部、115……制御部、1131,1132……乗算器、1133……加算器、220……天井面、210……カメラ、U……ユーザ、1111……画像認識部、1112……コマンド割当部、41……支持部材、41H……頂面、41V……側面、42……絶縁膜、51,51_1~51_5,52,52_1~52_5……電極、71_1~71_5,72_1~72_5……容量測定部、116……情報提供部。

Claims (1)

  1. 筐体と、
    前記筐体の表面において、線を描くように配列された複数の指示検知センサと、
    前記複数の指示検知センサにより前記線に沿った指示位置の移動を検出する操作検出部と、
    前記筐体の外部に振動を与えるトランスデューサと、
    前記操作検出部の検出結果に応じて、前記トランスデューサの動作を制御する制御部と、
    を有する音響装置。
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