JP2023158494A - 流体こし器、流体こし器用蓋機構、および流体こし器の異物除去方法 - Google Patents

流体こし器、流体こし器用蓋機構、および流体こし器の異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体こし器に堆積した異物をより簡便に除去する。【解決手段】本体容器と、本体容器内に収容され、異物を含む流体から異物を分離する、かご状のこし筒と、本体容器に設けられ、流体をこし筒内に流入させる流入管と、本体容器に設けられ、異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、こし筒内において流体を攪拌させる気体をこし筒内に注入する気体注入管と、気体によって攪拌され異物が混ざり合った流体である異物混合流体を排出する排出管と、を備える、流体こし器を提供する。【選択図】図6

Description

本発明は、流体こし器、流体こし器用蓋機構、および流体こし器の異物除去方法に関する。
異物を含む流体から異物を分離除去して濾し済流体を得る流体こし器が知られている。流体こし器は、例えば、船舶において、エンジンなどの冷却に用いられる海水の配管に設置される。この場合、流体こし器は、海水に含まれるクラゲなどの異物を分離除去し、配管の目詰まり、機器への損傷等を防止するために使用される。
流体こし器で捕捉された異物は、流体こし器内に堆積する。作業員は、流体こし器が異物によって閉塞するのを防止するため、流体こし器の内部に堆積した異物を、定期的にまたは必要に応じて除去する。
一般的に、流体こし器から異物を除去するには、流体こし器の上蓋の閉鎖状態を解除し、上蓋を開き、本体容器の内部のこし筒を引き上げ、こし筒内の異物を除去し、こし筒を元の位置に戻し、上蓋を閉じて閉鎖状態にするという作業が必要である。
特開平10-121967号公報
しかしながら、上記の作業は、非常に煩雑かつ重筋な作業であり、作業員への肉体的負担が非常に大きい。
上記事情により、流体こし器に堆積した異物をより簡便に除去することができる技術が望まれている。
なお、特許文献1には、海水冷却管に設けられこし筒を備えた海水こし器において、こし筒の入口側に位置するドレン室及びドレン室内のゴミを排出するコックを備えたものが記載されているが、当該海水こし器は、本願発明とは異なるものである。
本願発明の代表的な一実施形態は、本体容器と、前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、前記こし筒内において前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入する気体注入管と、前記こし筒の内部から、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を前記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、流体こし器である。
また、本願発明の代表的な他の一実施形態は、本体容器と、前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器に取り付けられる、流体こし器用蓋機構であって、蓋と、前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒内において前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入する気体注入管と、前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒の内部から、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を前記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、流体こし器用蓋機構である。
さらに、本願発明の代表的な他の一実施形態は、本体容器と、前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器において、前記本体容器の外部と前記こし筒の内部とをつなぐ気体注入管を通して、前記こし筒内の前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入し、前記本体容器の外部と前記こし筒の内部とをつなぐ排出管を通して、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を、前記こし筒の外部に排出する、流体こし器の異物除去方法である。
本願発明の代表的な一実施形態によれば、流体こし器に堆積した異物をより簡便に除去することができる。
船舶における海水配管設備の構成例を示す図である。 海水配管設備に設置された流体こし器に異物が堆積する様子を示す図である。 一般的な流体こし器を示す斜視図である。 一般的な流体こし器の側断面図である。 一般的な流体こし器の上面図である。 一般的な異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。 実施形態1に係る流体こし器の構成例を示す斜視図である。 実施形態1に係る流体こし器をy方向に沿って見た場合の図である。 実施形態1に係る流体こし器をx方向に沿って見た場合の図である。 実施形態1による流体こし器の設置態様の一例を示す図である。 流体こし器の異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。 流体こし器に異物が堆積される様子を示す図である。 流体こし器の内部が空気で攪拌される様子を示す図である。 流体こし器から異物と海水が空気圧にて排出される様子を示す図である。 流体こし器から異物と海水が空気圧にて排出される様子を示す図である。 実施形態1の変形例による流体こし器の設置態様を示す図である。 本変形例による流体こし器の異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。 実施形態2に係る流体こし器用蓋機構をy方向に沿って見た場合の図である。 実施形態2に係る流体こし器用蓋機構をx方向に沿って見た場合の図である。
流体こし器は、例えば、船舶、発電所、工場などにおいて、発熱する機器の冷却に使用する海水を海洋から吸い上げて冷却系統に送る配管設備に設置される。流体こし器は、海水に含まれている魚貝類、海藻類、クラゲ類などの異物を海水から分離除去するために用いられる。
ここでは、まず、流体こし器が設置される態様の一例として、船舶の海水配管設備を説明するとともに、従来の流体こし器および異物除去方法の一例を説明し、その後、本願発明の各実施形態について説明する。
〈船舶の海水配管設備の例〉
流体こし器が設置される船舶の海水配管設備の例について説明する。
図1は、船舶における海水配管設備の構成例を示す図である。海水配管設備1は、船舶に搭載されたメインエンジン、発電機用エンジンなどを、海水により冷却するための配管設備である。
図1に示すように、海水配管設備1は、例えば、海水吸入口10、吸水濾過系統20、冷却系統30、および海水排出口40を有している。
海水吸入口10と吸水濾過系統20とは、配管15によって接続されている。吸水濾過系統20と冷却系統30とは、配管25によって接続されている。冷却系統30と海水排出口40とは、配管35により接続されている。
海水吸入口10は、海洋から海水80を吸入するための開口であり、船底部または船側部に形成されている。吸水濾過系統20は、海水吸入口10から配管15を通して海水80を吸い上げ、海水80から異物81を分離除去し、配管25を通して冷却系統30に送り出す。
冷却系統30は、送られてきた海水80を用いてエンジンなどを冷却する。冷却に使用された海水80は、配管35を通して海水排出口40に送り出される。海水排出口40は、冷却系統30から送り出された海水80を排出するための開口である。海水排出口40は、船底部または船側部に形成されている。
吸水濾過系統20は、並列に接続された第1吸水濾過系統21および第2吸水濾過系統22を有する。
第1吸水濾過系統21は、第1入口バルブ211、第1流体こし器212、第1海水ポンプ213、および第1出口バルブ214を有する。第1入口バルブ211、第1流体こし器212、第1海水ポンプ213、および第1出口バルブ214は、配管15からこの順番で直列に接続されている。
同様に、第2吸水濾過系統22は、第2入口バルブ221、第2流体こし器222、第2海水ポンプ223、および第2出口バルブ224を有する。第2入口バルブ221、第2流体こし器222、第2海水ポンプ223、および第2出口バルブ224は、配管15からこの順番で直列に接続されている。
吸水濾過系統20の運用は、例えば、次のように行われる。第2入口バルブ221および第2出口バルブ224は閉鎖されており、第2海水ポンプ223は停止している。一方、第1入口バルブ211および第1出口バルブ214は開放されており、第1海水ポンプ213は作動している。第1海水ポンプ213の作動により、海水80が海水吸入口10から吸い上げられる。吸い上げられた海水80は、第1流体こし器212で濾され、第1海水ポンプ213を通り、冷却系統30に送られる。
図2は、海水配管設備に設置された流体こし器に異物が堆積する様子を示す図である。図2に示すように、海水吸入口10は、船舶11の船底部または船側部である船舶部分12に設けられている。異物81を含む海水80は、第1海水ポンプ213の吸引力により、海水吸入口10から吸い上げられ、第1入口バルブ211を通り、第1流体こし器212に流入される。第1流体こし器212では、海水80から異物81、例えば、魚貝類、クラゲ類などが分離除去される。このように海水80から異物81を除去することにより、配管の閉塞、ポンプを含む機器の損傷などが回避される。
第1流体こし器212による異物81の分離除去が継続して行われると、図2に示すように、第1流体こし器212には徐々に異物81が堆積する。第1流体こし器212に異物81が堆積すると、海水80の流れが異物81によって妨げられて海水80の流量が減り、海水80による冷却効果が低下する。当該理由から、一般的には、異物81がある程度堆積した場合、または、ある程度時間が経過した場合には、第1流体こし器212から、堆積した異物81を除去する作業(以下、異物除去作業ともいう)が行われる。
しかしながら、洋上で船舶の運航を継続させるためには、異物除去作業を行っている間であっても、発熱する機器を冷却し続ける必要がある。そこで、異物除去作業を行う際には、使用する吸水濾過系統が、第1吸水濾過系統21からもう一方の第2吸水濾過系統22に切り替えられる。
第2吸水濾過系統22において、第2流体こし器222に異物81がある程度堆積した場合には、使用する吸水濾過系統が、第2吸水濾過系統22から第1吸水濾過系統21に切り替えられる。そして、第2流体こし器222の異物除去作業が行われる。なお、第1入口バルブ211、第1出口バルブ214、第2入口バルブ221、および第2出口バルブ224が、逆止弁である場合には、これら4つのバルブは、常時、開放状態で使用される。
船舶の運航中、このような吸水濾過系統の切替えと流体こし器の異物除去作業とが複数回繰り返し行われる。
〈従来の一般的な流体こし器の例〉
次に、従来の一般的な流体こし器の例について説明する。
図3は、一般的な流体こし器を示す斜視図である。また、図4Aは、一般的な流体こし器の側断面図であり、図4Bは、一般的な流体こし器の上面図である。なお、本願の明細書では、流体こし器において海水が流れる方向をx方向とし、x方向に直交する水平方向をy方向とし、x方向およびy方向に直交する方向をz方向とする。流体こし器が一般的な姿勢で設置される場合には、x方向およびy方向は水平方向になり、z方向は鉛直方向になる。図4Bでは、一部の領域が断面図で表されている。
図3、図4A、および図4Bに示すように、一般的な流体こし器5は、本体容器51、流入管52、流出管53、こし筒54、上蓋55、および、上蓋取付機構56を有する。なお、流体こし器は、濾過器、ストレーナなどとも言われ、こし筒は、エレメントフィルタなどとも言われる。
本体容器51は、z方向に延びる円筒形状の筒状部材と、当該筒状部材の下方の開口を塞ぐように当該筒状部材に接続された底面部材とを有する。本体容器51は、x方向の一方側は、流体が入流する流入開口部を有している。また、本体容器51は、x方向の他方側に、流体が流出する流出開口部を有している。
流入管52は、本体容器51の流入開口部に接続されている。また、流出管53は、本体容器51の流出開口部に接続されている。
こし筒54は、概ね、かご形状を有している。こし筒54は、本体容器51の内部に収容できるように構成されている。こし筒54は、こし筒54の側面のうち流入管52側に、開口部を有している。
上蓋55は、本体容器51を構成する筒状部材の上方の開口を閉鎖することができるように構成されている。上蓋55は、上面に環状のリング部551を有している。上蓋55は、このリング部551に吊り工具のフックを取り付けて吊り上げることにより開けられる。
上蓋取付機構56は、上蓋55を本体容器51に取り付ける機構である。上蓋取付機構56は、例えば、上蓋55および本体容器51が有する切欠き部と、切欠き部に通すボルトと、ボルトに嵌めてねじ回すことにより上蓋55を本体容器51に締結する取付けナットとを含む。
なお、一般的に、上蓋55には、流体こし器5の内部の気体、例えば空気を外部に排出するための気体抜き弁が設けられる。
〈一般的な流体こし器の異物除去方法〉
一般的な流体こし器の異物除去方法について説明する。
図5は、一般的な異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。
図5に示すように、ステップJ1では、流体こし器の出入口バルブの閉鎖が行われる。作業員は、出入口バルブを閉鎖し、流体こし器5の内部における海水80の流入および流出を停止させる。
ステップJ2では、流体こし器の上蓋の取付けナットを緩める作業が行われる。通常、上蓋55を本体容器51に取り付ける取付けナットは、流体こし器5から海水80が漏れ出ないように、きつく締め付けられている。また、取付ナットは、比較的サイズが大きい。作業員は、大型のレンチを使用して複数の取付けナットを一本ずつ緩める。
ステップJ3では、上蓋を吊り上げるための吊り工具の準備が行われる。一般的に、比較的大きな船舶に使用される流体こし器の上蓋55は、数十キログラムから百キログラム超の重量がある。重い上蓋55を素手で持ち上げることは容易ではなく、通常は、上蓋55を吊り上げるための吊り工具が用いられる。吊り工具は、例えば、チェンブロック、クレーンウインチ、ワイヤホイストなどである。
ステップJ4では、上蓋を吊り工具により吊り上げて上蓋を開ける作業が行われる。
ステップJ5では、吊り工具を用いてこし筒を本体容器から吊り上げて取り出す作業が行われる。こし筒54は、上蓋55と同様に比較的重く、また深さも比較的深いため、作業員は、吊り工具によりこし筒54を吊り上げて取り出す。
ステップJ6では、こし筒から堆積した異物を除去し、異物を処理する作業が行われる。こし筒54には、クラゲ類などの粘性の強い異物81が張り付いていることが多く、異物81を除去するには、こし筒84から異物を手作業で剥がし取る必要がある。
ステップJ7では、こし筒を清掃する作業が行われる。作業員は、こし筒54が直ぐに目詰まりしないように、念入りにこし筒54を清掃する。
ステップJ8では、清掃されたこし筒を吊り工具を用いて本体容器に収納する作業が行われる。作業員は、こし筒54に吊り工具のフックを取り付けて、こし筒54を、一旦吊り上げ、本体容器51上部に移動させ、徐々に降ろして、本体容器51に収納する。
ステップJ9では、上蓋を閉鎖する作業が行われる。作業員は、上蓋55に吊り工具のフックを取り付け、徐々に降ろし、上蓋55を閉める。
ステップJ10では、流体こし器の上蓋の取付けナットを締め付ける作業が行われる。作業員は、重い大型のレンチを用いて、取付けナットを一本ずつしっかり締め付ける。
ステップJ11では、流体こし器の出入口バルブの開放が行われる。作業員は、入口バルブと出口バルブの開操作を行い、出入口バルブを開放する。出入口バルブを開放することにより、流体こし器5の内部における海水80の流入および流出が開始される。
ステップJ12では、流体こし器の内部の空気抜きが行われる。作業員は、流体こし器5の上蓋55に設けられている気体抜き弁のバルブを開操作して気体抜き弁を開き、流体こし器の内部に残っている空気を外部に排気する。空気が外部に排気されたら、気体抜き弁のバルブを閉操作し、気体抜き弁を閉鎖する。
このように、流体こし器に堆積した異物を除去する作業は、重筋で煩雑な作業である。また、特に夏場には、クラゲが大量発生し、流体こし器にクラゲがすぐに堆積する。異物除去作業は、多いときには、一日に50回以上も行われる。以上から理解されるように、流体こし器の異物除去作業に伴う作業員への肉体的な負担は、非常に大きい。故に、流体こし器に堆積した異物をより簡便に除去することができる技術が、切に望まれている。
本願発明の各実施形態は、後述するように、流体こし器に堆積した異物をより簡便に除去することができる効果を奏する。
これより、本願発明の各実施形態について適宜図面を参照して説明する。なお、以下で説明する各実施形態は、本願発明を実施するための一例であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。また、以下の各実施形態において、同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は、特に必要な場合を除き省略する。
〈実施形態の概要〉
本願発明の各実施形態は、流体こし器、流体こし器用蓋機構、および、流体こし器の異物除去方法である。
本願発明の一実施形態である流体こし器は、本体容器と、上記本体容器内に収容され、異物を含む流体から上記異物を分離する、かご状のこし筒と、上記本体容器に設けられ、上記流体を上記こし筒内に流入させる流入管と、上記本体容器に設けられ、上記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、上記こし筒内において上記流体を攪拌させる気体を上記こし筒内に注入する気体注入管と、上記こし筒の内部から上記気体によって攪拌され上記異物が混ざり合った上記流体である異物混合流体を上記前記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、流体こし器である。
また、本願発明の一実施形態である流体こし器用蓋機構は、本体容器と、上記本体容器内に収容され、異物を含む流体から上記異物を分離する、かご状のこし筒と、上記本体容器に設けられ、上記流体を上記こし筒内に流入させる流入管と、上記本体容器に設けられ、上記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器に取り付けられる、流体こし器用蓋機構であって、蓋と、上記蓋を貫通するように設けられ、上記こし筒内において上記流体を攪拌させる気体を上記こし筒内に注入する気体注入管と、上記蓋を貫通するように設けられ、上記こし筒の内部から、上記気体によって攪拌され上記異物が混ざり合った上記流体である異物混合流体を上記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、流体こし器用蓋機構である。
また、本願発明の一実施形態である流体こし器の異物除去方法は、本体容器と、上記本体容器内に収容され、異物を含む流体から上記異物を分離する、かご状のこし筒と、上記本体容器に設けられ、上記流体を上記こし筒内に流入させる流入管と、上記本体容器に設けられ、上記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器において、上記本体容器の外部と前記こし筒の内部とをつなぐ気体注入管を通して、上記こし筒内の上記流体を攪拌させる気体を上記こし筒内に注入し、上記本体容器の外部と上記こし筒の内部とをつなぐ排出管を通して、上記気体によって攪拌され上記異物が混ざり合った上記流体である異物混合流体を上記こし筒の外部に排出する、流体こし器の異物除去方法である。
なお、後述する「海水」は、上記「流体」の一例である。また、後述する「濾し済み海水」は上記「濾し済み流体」の一例である。また、後述する「異物混合海水」は、上記「異物混合流体」の一例である。また、後述する「空気」は、上記「気体」の一例である。さらに、後述する「上蓋」は、上記「蓋」の一例である。
〈実施形態1に係る流体こし器の構成例〉
実施形態1に係る流体こし器の構成例について説明する。
図6は、実施形態1に係る流体こし器6の構成例を示す斜視図である。図6では、流体こし器6の一部が断面図で示されており、他の一部が透視図で示されている。また、図7Aは、実施形態1に係る流体こし器6をy方向に沿って見た場合の図である。図7Bは、実施形態1に係る流体こし器6をx方向に沿って見た場合の図である。
図6、図7A、および図7Bに示すように、流体こし器6は、本体容器61、流入管62、流出管63、こし筒64、上蓋65、気体注入管67、排出管68、気体抜き弁69、および連結部材70を有している。また、図6に示すように、流体こし器6は、上蓋取付機構66を有している。流体こし器6を構成する各部品は、例えば、鋳鉄、鋼板、ステンレス鋼などの材料によって製造され、各部品の一部または全部には、腐食防止処理がなされる。
図6に示すように、本体容器61は、z方向に延びる円筒形状を有する筒状部材611と、筒状部材611の下方の開口を塞ぐように筒状部材611に接続された底面部材612とを有する。筒状部材611は、x方向における一方側の曲面に、流体が流入される開口が形成された流入開口部611aを有している。また、筒状部材611は、x方向における他方側の曲面に、流体が流出される開口が形成された流出開口部611bを有している。
流入管62は、概ね、x方向と平行な方向に延びる円筒形状を有している。流入管62は、流入管62の一方の開口と流入開口部611aの開口とが合わさるように、本体容器61に接続されている。
流出管63は、概ね、x方向と平行な方向に延びる円筒形状を有している。流出管63は、流出管63の一方の開口と流出開口部611bの開口とが合わさるように、本体容器61に接続されている。
なお、本体容器61、流入管62、および流出管63は、一体的に成形されてもよい。
こし筒64は、概ね、かご形状を有している。こし筒64は、本体容器61の内部に収容できるように構成されている。こし筒64の側面には、多数の濾し孔64aが形成されている。濾し孔64aは、濾し孔64aの開口より大きい異物は通さず、流体は通すように作用する。こし筒64は、こし筒64の側面のうち流入開口部611aと対向する位置に、流入開口部611aの開口と実質的に同じまたは近似した形状の開口が形成されたこし筒開口部64bを有している。
上蓋65は、概ね、円板形状または椀形状を有している。上蓋65は、本体容器61を構成する筒状部材611の上方の開口を閉鎖することができるように構成されている。
上蓋取付機構66は、上蓋65を本体容器61に取り付ける機構である。本実施例では、上蓋取付機構66は、上蓋65の外周部に形成される複数の切欠き部と、本体容器61の上部開口の外周部に形成される複数の切欠き部と、切欠き部を通るボルトと、ボルトにねじ合わされるナットとを含む。上蓋65の切欠き部と本体容器61の切欠き部とは、互いに対応する位置に形成されている。上蓋65は、上蓋65の切欠き部と本体容器61の切欠き部とを合わせて、切欠き部にボルトを下から通し、ボルトにナットを合わせて回し込むことにより、本体容器61に締結される。ボルトは、下方の端部を支点に回動するように取り付けられている。
なお、上蓋取付機構66は、本実施例に限定されず、その他の公知の取付機構であってもよい。
気体注入管67は、上蓋65を貫通するように上蓋65に取り付けられている。気体注入管67の上蓋65より上方側すなわち本体容器61の外部側の開口から気体が注入される。気体注入管67は、主要部として、直管部671、曲管部672、および湾曲管部673を有している。
直管部671は、上蓋65に設けられた貫通孔を隙間なく通りこし筒64の底部に向かって延びる管部材である。直管部671は、上蓋65に溶接等により固着されている。なお、直管部671は、直線状に延びている必要はなく、上蓋65が閉じられた状態において、本体容器61側の開口部がこし筒64の底部の近傍に配置されるような構成を有していればよい。直管部671の本体容器61外部側の開口部には、気体注入バルブ67aが接続されている。
曲管部672は、一方の開口部が直管部671の本体容器61内部側の開口部に接続される管部材である。曲管部672は、上蓋65が閉じられた場合に、注入された気体の流れる方向が下方向から概ね水平方向へと変化するように曲がった形状を有している。
湾曲管部673は、一方の開口部が曲管部672の他方の開口部に接続される管部材である。湾曲管部673は、上蓋65が閉じられた場合に、注入された気体の流れる方向が、こし筒64の内部側面領域のうち流出管63の開口に近接する領域の下方において、こし筒64の周方向に沿うように湾曲した形状を有している。すなわち、湾曲管部673は、こし筒64の内部側面領域のうち流出管63の開口に近接する領域の下方において、こし筒64の側面の周方向に沿って延在している。
湾曲管部673には、注入された気体が噴き出る複数の噴出孔673aが形成されている。本実施形態では、気体注入管67の注入口には、気体注入バルブ67aが接続されている。気体注入バルブ67aには、船舶内に設けられた圧縮空気の配管が接続される。すなわち、本実施形態では、上記の気体は、圧縮された空気であり、気体注入管67の気体注入バルブ67aを開くと、注入口から空気が注入され、複数の噴出孔673aから空気が噴き出る。なお、湾曲管部673の先端側の開口部は、解放されていてもよいが、閉鎖されている方が、噴出孔673aから噴出する気体の勢いが強くなるため、より好ましい。
異物は、海水の流れの勢いによって、こし筒64の内部側面領域のうち、流出管63の開口に近接する領域に貼り付く場合が多い。湾曲管部673を、このような位置に配置することにより、注入された空気は、こし筒64の内部側面領域のうち、流出管63の開口に近接する領域の下方から噴出される。すると、噴出された空気が、こし筒64に貼り付いた異物に直接当たって異物に圧力を与えたり、噴出された空気によって生じる海水の攪拌が、異物に水圧を与えたりする。その結果、こし筒64に貼り付いた異物は、こし筒64から容易に剥離される。
なお、噴出孔673aは、噴出孔673aの開口面の法線方向が、鉛直下方の成分を有する方向または水平方向となるように形成されていることが好ましい。すなわち、噴出孔673aは、湾曲管部673の真横から真下までの間のいずれかの方向を向くように形成されていることが好ましい。噴出孔673aがこのような向きで形成されれば、細かいゴミが重力で降下して噴出孔673aに入ることがなくなり、噴出孔673aがゴミで詰まるリスクを低減することができる。
排出管68は、上蓋65を貫通するように上蓋65に取り付けられている。排出管68は、主要部として、直管部681と、曲管部682とを有している。
直管部681は、上蓋65に設けられた貫通孔を隙間なく通り、こし筒64の底部に向かって延びる管部材である。直管部681の本体容器61外部側の開口部は、排出バルブ68aと接続されている。
曲管部682は、一方の開口部が直管部681の本体容器61内部側の開口部と接続される管部材である。曲管部682の先端には、海水に異物が混ざり合った異物混合海水を吸い込む吸込口682aが形成されている。曲管部682は、上蓋65が閉じられた場合に、吸込口682aから吸い込まれる異物混合海水の流れる方向が概ね水平方向となるように曲がった形状を有している。
なお、図7Bに示すように、吸込口682aの開口面αの法線方向Hは、水平面に対して非直角であることが好ましい。さらに、当該法線方向Hの水平面からの角度は、上斜め45度から下斜め45度までの間であることがより好ましい。本発明者らの検討結果によれば、吸込口682aの開口面αの法線方向Hが水平面に対して非直角である場合、特に、当該法線方向Hの水平面からの角度が、上斜め45度から下斜め45度までの間である場合に、海水に混ざり込んだ異物が効率よく吸い込まれることが判明している。本実施形態では、吸込口682aの開口面αの法線方向Hは、水平面に対して平行である。すなわち、開口面αは、水平面に対して垂直である。
排出管68の管の吸込口682aの最下点とこし筒64の底面との間隔は、10mm以上、80mm以下であることが好ましい。本発明者らの検討結果によれば、上記間隔が当該距離範囲にある場合に、異物混合海水に混ざり込んだ異物81が効率よく吸い込まれることが判明している。
気体抜き弁69は、上蓋65に取り付けられている。気体抜き弁69は、弁を開くことにより、本体容器61の内部と外部とが空間的に繋がり、弁を閉じることにより本体容器61の内部と外部とが遮断されるように構成されている。
気体注入管67から気体を注入する際に、気体抜き弁69を開くことにより、こし筒64内に注入された気体を、気体抜き弁69を通して外部に排気することができ、こし筒64内で海水を攪拌させることが可能になる。
連結部材70は、気体注入管67と排出管68とを、本体容器61側の領域において繋ぎとめて連結させる部材である。この連結部材70の存在により、上蓋65、気体注入管67、排出管68、および連結部材70は、一体的に構成され、全体として剛性が高まる。このような上蓋65、気体注入管67、排出管68、および連結部材70の高剛性化により、気体注入管67および排出管68が海水の流れによって水圧を受けたり振動が生じたりして損傷するリスクを低減させることが、可能になる。
図6、図7A、および図7Bに示すように、流体こし器6は、さらに、圧力計71および安全弁72を有している。圧力計71は、上蓋65に設けられ、流体こし器6の内部の気圧を計測するように構成されている。作業員は、流体こし器6の内部の気圧を、圧力計71を確認することに逐次把握することができる。また、安全弁72は、上蓋65に設けられ、流体こし器6の内部の気圧が閾値を超えた場合に弁が開くように構成されている。このような安全弁72の設置により、流体こし器6が内部気圧の異常上昇により損傷するリスクを低減させることが、可能になる。
なお、気体抜き弁69の管直径は、40mm以上、80mm以下であることが好ましい。気体抜き弁69の管直径が小さいと気体抜きに長い時間を要し、作業員にストレスが掛かる。一方、気体抜き弁69の管直径を大きくすると、気体抜きに要する時間は減少するが、気体抜き弁69の製造に掛かる費用が大きくなる。本発明者らの検討結果によれば、気体抜き弁69の管直径が40mm以上、80mm以下の範囲にある場合に、気体抜き弁69の製造に掛かる費用と気体の抜ける速度とのバランスが良好であることが判明している。
図8は、実施形態1による流体こし器の設置態様の一例を示す図である。図8に示すように、流入管62は、配管92の一方の開口部に接続されている。配管92の他方の開口部は、入口バルブ101の一方の開口部と接続されている。また、入口バルブ101の他方の開口部は、海水吸入口に繋がっている配管91と接続されている。
流出管63は、配管93の一方の開口部と接続されている。配管93の他方の開口部は、海水ポンプ102の吸込み口と接続されている。海水ポンプ102の吐出し口は、配管94の一方の開口部と接続されている。配管94の他方の開口部は、出口バルブ103の一方の開口部と接続されている。出口バルブ103の他方の開口部は、配管95の一方の開口部と接続されている。配管95の他方の開口部は、冷却系統に繋げられる。
気体注入管67の上蓋65より上方側すなわち本体容器61の外部側の開口部は、気体注入バルブ67aの一方の開口部と接続されている。気体注入バルブ67aの他方の開口部は、船舶内に設けられており圧縮空気を供給する配管96と接続されている。
排出管68の上蓋65より上方側すなわち本体容器61の外部側の開口部は、排出バルブ68aの一方の開口部と接続されている。排出バルブ68aの他方の開口部は、配管97の一方の開口部と接続されている。配管97の他方の開口部は、異物混合海水を収容する異物混合海水収容容器110の上方に配置されている。異物混合海水収容容器110は、排出されてきた異物混合海水から異物を分離するためのフィルタ111が設けられている。
〈本実施形態に係る流体こし器の異物除去方法〉
本実施形態に係る流体こし器の異物除去方法について説明する。
図9は、流体こし器の異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。また、図10Aは、流体こし器に異物が堆積される様子を示す図である。図10Bは、流体こし器の内部が空気で攪拌される様子を示す図である。図10Cは、流体こし器から異物と海水が空気圧にて排出される様子を示す図である。図10Dは、流体こし器から異物と海水が空気圧にて排出される様子を示す図である。
異物除去作業を行う前は、図10Aに示すように、異物81を含む海水80が、流入管62を通って矢印D1の向きに流入されている。海水80に含まれる異物81は、こし筒64で濾されて分離される。異物81が分離された濾済み海水82は、流出管63を通って矢印D2の向きに流出されている。異物81は、こし筒64の内部に堆積する。異物81は、海水80の流れにより、こし筒64の内部側面領域のうち流出管63に近接する領域R1に多く貼り付いている。
異物除去作業は、次の手順に従って行われる。なお、海水ポンプ102は、既に停止しているものとする。
図9に示すように、ステップS1では、流体こし器の出入り口バルブの閉鎖が行われる。具体的には、作業員が、流体こし器6の流入管62側にある入口バルブ101と、流体こし器6の流出管63側にある出口バルブ103との閉操作を行い、これらのバルブを閉鎖状態にする。
ステップS2では、気体抜き弁の開放が行われる。具体的には、作業員が、気体抜き弁69のバルブの開操作を行い、気体抜き弁69を開放状態にする。
ステップS3では、こし筒内部への空気の注入が行われる。具体的には、作業員が、気体注入管67の気体注入バルブ67aの開操作を行い、こし筒64内部への空気100の注入を開始させる。空気100は、図10Bの矢印D3で示すように気体注入管67に供給される。
ステップS4では、流体の攪拌による異物の剥離が行われる。具体的には、作業員が、気体注入管67の気体注入バルブ67aの開放状態をしばらくの間維持し、こし筒64内部へ空気100を注入し続ける。注入された空気100は、図10Bに示すように、こし筒64内部の海水80を攪拌し、こし筒64に付着した異物81を剥離する。注入された空気100は、海水80の中を通って上昇し、開放されている気体抜き弁69から外部に排気される。
気体注入管67の先端側に位置する湾曲管部673は、異物81が貼り付きやすい領域R1の下方においてこし筒64の内部側面の周方向に沿うように配置されている。また、この湾曲管部673に形成された複数の噴出孔673aから空気100が、例えば、図10Bの矢印D4で示すように、領域R1の近傍に向けて噴き出される。すると、この空気100は、上記の領域R1に貼り付いた異物81に接触し、異物81に圧力が与えられ、異物81の剥離が促される。また、この空気100の噴出しによって、こし筒64内部あるいは本体容器61内部において、例えば、図10Bの矢印D5~D6で示すように、外側から内側に海水80の回流が発生する。この海水80の回流によって異物81に圧力が与えられ、異物81の剥離がさらに促される。
ステップS5では、排出管のバルブの開放が行われる。具体的には、作業員が、排出管68の排出バルブ68aの開操作を行い、排出管68の排出バルブ68aを開放状態にする。
ステップS6では、気体抜き弁のバルブの閉鎖が行われる。具体的には、作業員が、気体抜き弁69のバルブ69aの閉操作を行い、気体抜き弁69のバルブ69aを閉鎖状態にする。
ステップS7では、異物を含む異物混合流体の排出が行われる。具体的には、作業員が、排出管68のバルブの開放状態と、気体抜き弁69のバルブの閉鎖状態とを、しばらくの間維持させる。すると、図10Cに示すように、注入された空気100は、本体容器61の上部に溜まり続ける。溜まった空気100は、こし筒64内部すなわち本体容器61内部の異物81が混ざった異物混合海水83を、例えば、図10Cの矢印D7で示すように、下方に押し下げる。押し下げられた異物混合海水83は、例えば、矢印D8で示すように、排出管68の吸込口682aに入る。異物混合海水83は、さらに矢印D9で示すように、排出管68内を進む。
本体容器61の上部に溜まった空気100がさらに増えると、図10Dに示すように、溜まった空気100は、異物混合海水83を、矢印D10で示すように、さらに下方に押し下げる。異物混合海水83は、排出管68内をさらに進み、流体こし器6の外部に排出される。
作業員は、ほぼすべての異物混合海水83が排出されるまで、排出管68の排出バルブ68aの開放状態と、気体抜き弁69のバルブ69aの閉鎖状態とを、維持させる。
なお、作業員は、本体容器61内部の海水80を攪拌するときと、異物混合海水83を排出するときとで、注入する空気100の流量を調節してもよい。例えば、作業員は、本体容器61内部の海水80を攪拌するときは、注入する空気100の流量を相対的に少なくし、異物混合海水83を排出するときは、注入する空気100の流量を相対的に多くしてもよい。
ステップS8では、気体の注入の停止が行われる。具体的には、作業員は、気体注入管67の気体注入バルブ67aの閉操作を行い、気体注入管67の気体注入バルブ67aを閉鎖状態にする。この作業により、空気100の注入が停止される。
ステップS9では、排出管のバルブの閉鎖が行われる。具体的には、作業員が、排出管68の排出バルブ68aの閉操作を行い、排出管68の排出バルブ68aを閉鎖状態にする。
ステップS10では、流体こし器の出入り口バルブの開放が行われる。具体的には、作業員が、流体こし器6の流入管62側にある入口バルブ101と、流体こし器6の流出管63側にある出口バルブ103との開操作を行い、これらのバルブを開放状態にする。すると、海水80が流体こし器6の流入管62から流出管63へと流れ始め、流体こし器6の稼働が準備される。
ステップS11では、流体こし器の内部の気体抜きが行われる。具体的には、作業員は、気体抜き弁69のバルブ69aの開操作を行い、気体抜き弁69のバルブ69aを開放状態にする。すると、流体こし器6内部に残っていた空気100が気体抜き弁69を通って外部に排気される。作業員は、流体こし器6内部の空気100が外部にほぼ完全に排出されたことを確認した後、気体抜き弁69のバルブ69aの閉操作を行い、気体抜き弁69のバルブ69aを閉鎖状態にする。
ステップS12では、排出された異物81の処理が行われる。具体的には、作業員は、ステップS7で排出された異物混合海水83に混じっていた異物81を、異物混合海水収容容器110等に入れる。
このような実施形態1の流体こし器6によれば、気体注入管67から注入された空気100によりこし筒64内の海水80を攪拌して異物81をこし筒64から剥離し、注入された空気100の圧力で異物81を含む異物混合海水83を排出管68に押し出して外部に排出する。
したがって、実施形態1の流体こし器6によれば、上蓋65を開放あるいは取外しすることなくこし筒64に堆積した異物81を流体こし器6の外部に排出させることができる。また、基本的に、バルブ類の簡単な開閉操作のみで異物81を排出させることができる。また、必要な配管類および諸弁類が上蓋65に集中して装備されており、作業員は少ない移動で操作を完結させることができる。
以上から、流体こし器6に堆積した異物81をより簡便に除去することができる。すなわち、流体こし器6から異物81を外部に排出する作業に伴う作業員の肉体的な負担を、大幅に軽減することができる。また、異物除去作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
また、実施形態1の流体こし器6によれば、こし筒64内に注入する気体として、圧縮された空気100が用いられる。一般的に、船舶、発電所、工場などにおいては、圧縮された空気100が供給される配管が設けられている。よって、こし筒64内に注入する気体を供給するための設備を新たに設ける必要がなく、実施形態1の流体こし器6の配管設備への導入に掛かる費用を抑え、導入に要する時間を短縮することができる。
〈実施形態1の変形例〉
実施形態1の変形例について説明する。本変形例は、流体こし器の排出管に吸引ポンプを接続する例である。実施形態1では、気体注入管から注入される空気の圧力が異物混合海水に与えられ、異物混合海水の排出が促される。本変形例では、吸引ポンプによる吸引力が異物混合海水に与えられ、異物混合海水の排出がより促される。
図11は、実施形態1の変形例による流体こし器の設置態様を示す図である。本変形例では、図11に示すように、排出管68と通じている配管97の開口部は、吸引ポンプ104の入口と接続されている。吸引ポンプ104の出口は、配管98の一方の開口部と接続されている。配管97の他方の開口部は、バルブ105の一方の開口部と接続されいる。バルブ105の他方の開口部は、船外へと通ずる排水配管99と接続されている。なお、ここで説明した接続状態以外の配管等の接続状態は、実施形態1と同様である。
本変形例による流体こし器の異物除去方法の流れについて説明する。図12は、本変形例による流体こし器の異物除去方法の流れの一例を示すフロー図である。図12に示す本変形例のフロー図は、図9に示す実施形態1のフロー図と比較して、破線で囲んだステップS6a~8aが異なっており、ステップS12が削除されている。すなわち、図12に示す本変形例によるステップS1~S5,S9~S11の内容は、実施形態1による異物除去方法の流れを示す図9のステップS1~S5,S9~S11と同様である。よって、ここでは、これらのステップS1~S5,S9~S11については、簡略的に説明し詳細な説明は省略する。
ステップS1では、流体こし器の出入り口バルブの閉鎖が行われる。ステップS2では、気体抜き弁の開放が行われる。ステップS3では、こし筒内部への空気の注入が行われる。ステップS4では、海水の攪拌による異物の剥離が行われる。ステップS5では、排出管68の排出バルブ68aの開放が行われる。
ステップS6aでは、気体抜き弁の閉鎖および吸引ポンプの作動が行われる。具体的には、作業員が、気体抜き弁69の閉操作を行って気体抜き弁69を閉鎖し、注入される空気100の逃げ道を塞ぐ。また、作業員は、吸引ポンプ104の作動開始操作を行って、吸引ポンプ104の作動を開始させる。
ステップS7aでは、異物を含む異物混合流体の船外への排出が行われる。具体的には、作業員は、吸引ポンプ104の作動状態を維持させ、流体こし器6内の異物混合海水83を、排水配管99を通じて船外へ排出させる。作業員は、異物混合海水83がほぼすべて排出されるまで、空気100の注入、吸引ポンプ104の作動を維持させる。
ステップS8aでは、気体の注入の停止および吸引ポンプの停止が行われる。具体的には、作業員は、気体注入管67の気体注入バルブ67aの閉操作を行い、気体注入管67の気体注入バルブ67aを閉鎖して、空気100の注入を停止させる。また、作業員は、吸引ポンプ104の作動停止操作を行い、吸引ポンプ104を停止させる。作業員によるこれらの作業により、異物混合海水83を排出させる処理が終了する。なお、
ステップS9では、排出管のバルブの閉鎖が行われる。ステップS10では、流体こし器の出入り口バルブの開放が行われる。ステップS11では、流体こし器6の内部の空気抜きが行われる。異物は船外に排出されているので、実施形態1と異なり、異物81を処理する作業は不要である。
本変形例によれば、吸引ポンプ104を用いることにより、異物混合海水83を力強く排出することができる。異物混合海水83を力強く排出することができれば、例えば、異物混合海水83を船底部から海洋に直接排出することが可能になる。一般的に、船舶の船底部は、海洋から比較的強い水圧を受けており、気体注入管67から注入される空気100の圧力だけでは、異物混合海水83を船底部から海洋に直接排出することは容易でない。一方、本変形例によれば、海洋からの水圧よりも高い圧力で異物混合海水83を排出することができ、異物混合海水83を船底部から海洋に直接排出することが可能になる。
異物混合海水83を海洋に直接排出することができれば、船内が異物81で汚れる状況を回避することができ、作業員が異臭で悩まされることがなくなる。また、異物81を処分する作業が不要となり、作業員への負担は、大幅に軽減される。船舶の機関室などに異物81を溜めておく必要がないため、省スペース化を実現させることができる。また、船内の床が異物81で滑りやすくなる状況を排除することでき、作業員はより安全に作業を行うことができる。
なお、吸引ポンプ104は、ねじポンプであることが好ましい。ねじポンプとは、ねじ型の回転子を用いて対象物を搬送する形式のポンプのことである。ねじポンプは、高粘度物あるいは固形物を含む流体の輸送に適しており、構造が簡単で洗浄、メンテンスが容易などの特長をもつ。吸引ポンプ104がネジポンプであれば、クラゲなどの粘性を持つ半固形の異物が含まれる異物混合海水83を容易に排出することが可能となる。
(実施形態2)
本願発明の実施形態2に係る流体こし器用蓋機構について説明する。
図13Aは、実施形態2に係る流体こし器用蓋機構7をy方向に沿って見た場合の図である。また、図13Bは、実施形態2に係る流体こし器用蓋機構7をx方向に沿って見た場合の図である。
流体こし器用蓋機構7は、図13Aおよび図13Bに示すように、上蓋65、気体注入管67、排出管68、気体抜き弁69、圧力計71、および安全弁72を有している。すなわち、流体こし器用蓋機構7は、実施形態1による流体こし器6から、本体容器61、流入管62、流出管63、およびこし筒64が除かれた構成を有している。
なお、流体こし器用蓋機構7は、圧力計71あるいは安全弁72を着脱可能とする構成を有するようにしてもよい。また、流体こし器用蓋機構7は、圧力計71および安全弁72の一方または両方が省かれた構成を有するようにしてもよい。
実施形態2に係る流体こし器用蓋機構7によれば、必要な配管類および諸弁類が上蓋65に集中して装備されている。このような流体こし器用蓋機構7の構成により、既設の流体こし器に対して、上蓋65以外の部分を流用し、既設の上蓋65を本流体こし器用蓋機構7に交換するだけで、実施形態1に係る流体こし器6を実現させることができる。すなわち、既設の上蓋65を本流体こし器用蓋機構7に交換するだけで、異物排出機能を付加することができる。よって、実施形態1に係る流体こし器6を導入する際に、既設の流体こし器に対しては、導入作業が簡便となり、流体こし器6の導入に必要な工事費用および工事時間を、大幅に削減することができる。
〈その他〉
上記実施形態では、流体こし器を船舶の海水配管設備に設置する態様を例に説明した。しかしながら、本願発明の実施形態は、上記実施形態に限定されない。例えば、流体こし器は、火力発電所、原子力発電所、製紙工場などの施設における発熱体を冷却するための海水を通す配管設備に設置してもよい。また、例えば、水力発電所、浄水場などの施設におけるダムからの原水を通す配管設備に設置してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。これらは全て本発明の範疇に属するものである。さらに文中や図中に含まれる数値等もあくまで一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうものではない。
本発明は、船舶、火力発電所、原子力発電所、製紙工場、水力発電所、浄水場などにおける海水または水の配管設備に設置される流体こし器に利用することができる。
6 流体こし器、61 本体容器、62 流入管、63 流出管、64 こし筒、65 上蓋、66 上蓋取付機構、67 気体注入管、68 排出管、69 気体抜き弁、70 連結部材、71 圧力計、72 安全弁

Claims (20)

  1. 本体容器と、
    前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、
    前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、
    前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、
    前記こし筒内において前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入する気体注入管と、
    前記こし筒の内部から、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を前記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、
    流体こし器。
  2. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記本体容器に取り付けられる蓋を備え、
    前記気体注入管および前記排出管は、前記蓋を貫通するように設けられている、
    流体こし器。
  3. 請求項2に記載の流体こし器において、
    前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒内に注入された前記気体を排気する気体抜き弁を備える、
    流体こし器。
  4. 請求項2に記載の流体こし器において、
    前記気体注入管と前記排出管とを前記蓋より前記本体容器側において繋ぎ止める連結部材を備える、
    流体こし器。
  5. 請求項2に記載の流体こし器において、
    前記蓋を貫通するように設けられ、前記本体容器側からの圧力が閾値を超えると弁が開く安全弁を備える、
    流体こし器。
  6. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記排出管は、前記異物混合流体を吸引する吸引ポンプに接続される、
    流体こし器。
  7. 請求項6に記載の流体こし器において、
    前記吸引ポンプは、ねじポンプである、
    流体こし器。
  8. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記気体注入管は、前記流出管に近接するように配置される、
    流体こし器。
  9. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記気体注入管は、前記こし筒の前記流出管に近接する領域の下方の領域から前記気体が噴き出すように構成されている、
    流体こし器。
  10. 請求項9に記載の流体こし器において、
    前記気体注入管は、前記こし器の側面の周方向に沿って延在する湾曲管部を有し、
    前記湾曲管部には、前記気体が噴き出す複数の噴出孔が形成されている、
    流体こし器。
  11. 請求項10に記載の流体こし器において、
    前記噴出孔は、該噴出孔の開口面の法線方向が、鉛直下方の成分を有する方向または水平方向となるように形成されている、
    流体こし器。
  12. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記排出管の吸込口の開口面の法線方向は、水平面に対して非直角である、
    流体こし器。
  13. 請求項1に記載の流体こし器において、
    前記排出管の吸込口の最下点と前記こし筒の底面との距離は、10mm以上、80mm以下である、
    流体こし器。
  14. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の流体こし器において、
    前記気体は、空気である、
    流体こし器。
  15. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の流体こし器において、
    前記流体は、海水である、
    流体こし器。
  16. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の流体こし器において、
    前記異物は、クラゲを含む、
    流体こし器。
  17. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の流体こし器において、
    前記本体容器は、船舶の海水配管設備に設置される、
    流体こし器。
  18. 本体容器と、
    前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、
    前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、
    前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器に取り付けられる、流体こし器用蓋機構であって、
    蓋と、
    前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒内において前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入する気体注入管と、
    前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒の内部から、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を前記こし筒の外部に排出する排出管と、を備える、
    流体こし器用蓋機構。
  19. 請求項18に記載の流体こし器用蓋機構において、
    前記蓋を貫通するように設けられ、前記こし筒内に注入された前記気体を排気する気体抜き弁を備える、
    流体こし器用蓋機構。
  20. 本体容器と、
    前記本体容器内に収容され、異物を含む流体から前記異物を分離する、かご状のこし筒と、
    前記本体容器に設けられ、前記流体を前記こし筒内に流入させる流入管と、
    前記本体容器に設けられ、前記異物が分離された濾し済流体を流出させる流出管と、を備える流体こし器において、
    前記本体容器の外部と前記こし筒の内部とをつなぐ気体注入管を通して、前記こし筒内の前記流体を攪拌させる気体を前記こし筒内に注入し、
    前記本体容器の外部と前記こし筒の内部とをつなぐ排出管を通して、前記気体によって攪拌され前記異物が混ざり合った前記流体である異物混合流体を、前記こし筒の外部に排出する、
    流体こし器の異物除去方法。
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