JP2023156655A - 記録装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023156655000001
【課題】ユーザがハンドヘルド型の記録装置を誤った位置から次走査へ移行すること。
【解決手段】
第1の方向に沿って延在する記録手段を有し、前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置は、所定の通知をする通知手段と、前記通知手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御する。
【選択図】図5

Description

本開示は、記録装置、制御方法、およびプログラムに関する。
ユーザによって手動で移動されるのに伴いプリントヘッドのノズル列からインクを吐出して画像の記録を行うハンドヘルド型の記録装置が開発されている。
特許文献1には、回転可能な2つのローラ部を同一軸上で一体回転するローラユニットを底面に有し、走査方向に移動されるのに伴って画像の記録を行う画像形成装置が記載されている。
特開2019-155889号公報
ハンドヘルド型の記録装置を用いて、複数の走査を行うことで複数行の文字等の画像を用紙に記録することが考えられる。この場合、本走査の記録が完了した後、ユーザが記録装置を走査方向と直交する方向に移行させ、再度ユーザが走査方向に記録装置を移動させることで、次走査の記録が行われることになる。この場合、本走査から次走査へ移行する位置をユーザが誤って認識すると、誤った位置から次走査の記録が行われてしまう。その結果、次走査で記録されるべき画像の一部が用紙上に記録できなくなる虞がある。または、画像の記録ができた場合でも、記録された用紙上の画像の画質の低下もしくは記録時間が増大する虞がある。
本開示の記録装置は、第1の方向に沿って延在する記録手段を有し、前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置であって、所定の通知をする通知手段と、前記通知手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御することを特徴とする。
本開示によれば、ハンドヘルド型の記録装置が誤った位置で次走査へ移行されることを抑制することができる。
ポータブルプリンタの構成を示す図である。 ポータブルプリンタのシステム構成を示すブロック図である。 画像処理における各機能を示す図である。 複数回走査して記録する場合の記録領域を示す模式図である。 記録処理における次走査への移行を処理のフローを示す図である。 複数回走査して記録する場合の記録領域を示す模式図である。 ポータブルプリンタの構成を示す図である。 複数回走査して記録する場合の記録領域を示す模式図である。 記録処理における次走査への移行を処理のフローを示す図である。 複数回走査して記録する場合の記録領域を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本開示の技術の実施形態を例示的に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本開示の技術の範囲は、以下の実施形態に記載されている構成要素のみに限定するものではない。
<第1の実施形態>
紙等の記録媒体にトナーやインク等の記録材料を塗布して記録する記録装置は、給排紙機構により搬送される記録媒体上にプリントヘッドが記録材料を塗布する構成が一般的である。このような給排紙機構をもつ記録装置は、装置のサイズが大型となるため据え置き型が主流であった。一方、昨今のスマートデバイス等の普及等によって、小型で軽量な記録装置が開発されている。
本実施形態では、給排紙機構を備えた記録装置における記録媒体の搬送方向および搬送方向と交差する走査方向に手動で記録装置を移動させることで、給排紙機構を備えた記録装置と同様の記録を行う手動走査式のハンドヘルド型の記録装置について説明する。
[ポータブルプリンタの構成]
図1は、本実施形態における手動走査式のハンドヘルド型の記録装置であるポータブルプリンタ100の構成を説明するための図である。
図1(a)は、ポータブルプリンタ100の底面図である。ポータブルプリンタ100の底面は、ポータブルプリンタ100が用紙等の記録媒体と対面して記録媒体に接する面である。プリントヘッド101は、インクを液滴として噴射して画像を記録するインクジェットヘッドであり、記録手段としてインクを吐出するインク吐出ノズル列102(以下、単にノズル列と記す)を備えている。図1(a)に示すノズル列102は、一列に配されたインクが吐出される物理的な複数の吐出口である。図1(a)では、ノズル列102は1列だけである例を図示しているが、実際に使用される色の数だけ、ノズル列を備えることが一般的である。
なお、本実施形態のポータブルプリンタ100は、インクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタであるものとして説明するが、他にも、例えば熱転写型、またはインクリボン型等、本開示の技術を適用可能な他の記録手段を有するプリンタでもよい。
ポータブルプリンタ100の底面には、記録媒体上の相対的な位置の情報を取得するための2つの位置情報センサ103a、103bが配されている。位置情報センサ103aはプリントヘッド101におけるノズル列102が延在する方向における上部に、位置情報センサ103bはプリントヘッド101におけるノズル列102が延在する方向における下部に、それぞれ配されている。ノズル列102における上部のノズルは、記録される画像の上部を記録するノズルである。
位置情報センサ103a、103bは、マウス等で使用されている光学センサと同類のセンサである。位置情報センサ103a、103bは、ポータブルプリンタ100が置かれている記録媒体に光を照射し、その部分の状態を模様として読み取る。ポータブルプリンタ100の動きに対して、その模様がどのように変化するかを連続的に捉えることでポータブルプリンタ100の移動量が算出される。
図1に示す座標は、ポータブルプリンタ100の移動座標を示している。座標のY方向はノズル列102が配列している方向と並行な方向である。X方向は。ノズル列102が配列している方向と垂直な方向である。位置情報センサ103a、103bが読み取ることでX方向とY方向の位置情報(移動量)が取得される。
ポータブルプリンタ100をX方向に移動するのを補助するために、プリントヘッド101の底面には、X方向の両端にそれぞれローラユニット104a、104bが配置されている。ローラユニット104a、104bは、それぞれ2つのローラ部を有する。即ち、ローラユニット104aは、ローラ部108a、108bを有し、ローラユニット104bは、ローラ部108c、108dを有する。ローラ部108a~dは、記録媒体に接触して回転することによりX方向に移動することを補助する。本実施形態のポータブルプリンタ100では、ローラ部108a~dを有しているが、X方向および後述のY方向に移動可能であれば、ローラ部108a~dが無い構成でもよい。
図1(b)は、ポータブルプリンタ100の上面の構成を示す上面図である。上面は、ポータブルプリンタ100とユーザの手とが接する面である。ポータブルプリンタ100の上面には、ポータブルプリンタ100の電源のONとOFFとを切り替えるための電源ボタン105、記録開始または記録停止等を切り替えるための制御ボタン106が配置されている。また、電源状態、記録状態、およびエラー等をユーザに通知するためのLED107が配置されている。本実施形態のポータブルプリンタ100は、記録媒体と接地した状態のまま、ユーザがポータブルプリンタ100を手動で+X方向または-X方向に移動させることで記録が行われる。なお、+X方向または-X方向のいずれかを指す場合は単にX方向と記す場合がある。
1走査分の記録が完了した後、ユーザが図1(a)に示すノズル列102の長さdの距離だけポータブルプリンタ100を-Y方向に移動させて改行を行うことで、次走査へ移行(改行)が行われる。長さd分の-Y方向への移動は、例えば、位置情報センサ103a、103bが距離dだけ-Y方向への移動を検出するまでユーザがポータブルプリンタ100を移動させることで行われる。または、-Y方向への移動を補助する不図示の改行機構を有し、ユーザが改行機構を操作することによって行われてもよい。ポータブルプリンタ100は、ユーザがX方向の走査と-Y方向の改行を繰り返し行うことにより、給排紙機構を持つプリンタと同様の記録手順で記録媒体上に画像を形成することができる。
[制御部の構成]
図2は、本実施形態のポータブルプリンタ100の制御部のハードウェア構成を説明するための図である。ポータブルプリンタの制御部200は、CPU201、画像処理アクセラレータ202、データ転送I/F203、RAM204、ROM205、ヘッドコントローラ206を有する。
CPU201はデータ演算処理を行う。画像処理アクセラレータ202はポータブルプリンタ100の画像処理演算に特化したブロックであり、CPU201と協働してデータ演算処理を行う。データ転送I/F203は、ポータブルプリンタ100の外部の装置、例えばパーソナルコンピュータ装置(PC)、スマートフォン等とデータのやり取りを行う。RAM204は、CPU201および画像処理アクセラレータ202が演算する際の一時記憶領域として用いられる。ROM205は、CPU201および画像処理アクセラレータ202が演算する際に用いるパラメータを保持している。ROM205から読みだされたパラメータはRAM204に展開されることがある。ヘッドコントローラ206は、プリントヘッド101によるインクの吐出を制御する。
電源ボタン105がユーザによって押下されることに応じて、制御部200への電源の供給の開始または終了が切り替えられる。また、制御ボタン106の押下は制御部200に伝えられ、制御部200は、記録状態に応じて、プリントヘッド101に記録の開始または記録の中止を実行させる。また、CPU201は、電源状態、記録状態、エラー等に応じてLED107を所定パターンで点灯、または所定の色で発光させることでユーザへの通知を行う。このようにCPU201は、LED107を介したユーザへの通知を制御する通知制御手段として機能する。また、CPU201は、ポータブルプリンタ100の移動に応じて位置情報センサ103a、103bから位置情報を連続的に取得することで移動量を算出する。移動量は、記録の開始が可能な状態で制御ボタン106が押された際のポータブルプリンタ100の位置座標を原点として算出される。
[画像処理の機能構成]
図3は、画像処理に係る制御部200の機能構成を示す図である。入力部301は、データ転送I/F203を介して受信した画像データと印刷設定を入力データとして取得する。取得された入力データは、画像処理アクセラレータ202に出力される。
画像処理アクセラレータ202は、変倍部302、色補正部303、色分解部304、出力階調補正部305、量子化処理部306を有する。
変倍部302は、ユーザが設定した印刷サイズに基づいて入力された画像を変倍する。印刷サイズとは、記録媒体上に形成される画像のサイズである。色補正部303は、画像データの色空間をポータブルプリンタ100固有の色空間に変換する。色分解部304は、色補正後のデータをインク色に対応する階調データに分解する。出力階調補正部305は、プリントヘッドが記録媒体に対してインクを付与した際に生じる特性を補正する。量子化処理部306は、インク色のそれぞれに対応する階調データに対し所定の量子化処理を行い、数ビットの量子化データに変換する。
変倍部302、色補正部303、色分解部304、出力階調補正部305、量子化処理部306がそれぞれの処理を行うことで、画像データは、インク色ごとの印刷データに変換される。そして、印刷データに基づきプリントヘッド101がドットを吐出することで記録媒体上に画像が記録される。
本実施形態で画像処理される画像データは、予め画像のY方向のサイズが1走査分の記録で使用されるノズル列102長さに分割された画像のデータである。このため、1走査毎に対応するように分割された画像に対して画像処理が行われる。他にも、全体の画像のデータに対して上述の画像処理を実施した後に、Y方向のサイズがノズル列102長さとなるようにデータを分割して、1走査分の印刷データを生成してもよい。
また、本実施形態では画像処理をポータブルプリンタ100本体で行う例を示しているが、PC、スマートフォン等が、少なくとも一部の画像処理を行ってもよい。その場合、入力部301は、画像処理後のデータと印刷設定とを合わせて入力データとして取得してもよい。また、画像処理の内容は、上述した内容に限らず、任意の補正処理などが加えられてもよい。
[記録処理の比較例について]
図4は、+X方向に1回走査して画像を用紙上に記録した後にX方向と垂直な方向に記録幅(図1のd)分だけ移動して、次走査は前走査の走査方向とは逆方向(-X方向)に走査すること繰り返す記録方法を説明するための模式図である。図4では、印刷データに対応する画像の範囲である領域401、402を実線の枠で示している。
図4(a)における領域401内の文字「ABCD」および領域402内の「EFG」は、印刷データに含まれる画像であり用紙内にインクを付与して記録される画像を表している。また、印刷データが示す画像内には記録が行われない余白が含まれていることがある。例えば、領域402内の画像「EFG」以外の領域は画像内の余白であり、領域402内の画像「EFG」は、領域401内の画像「ABCD」よりも、x0からの余白をさらに設けて画像が記録されるように印刷データが生成されている。ユーザが適切な操作をすることにより、用紙に記録される画像「EFG」は、画像「ABCD」よりも右側に位置するように用紙内に記録されることになる。
一般的なシリアルプリンタで領域401および領域402を走査して画像を記録する場合、領域401をプリントヘッドが左方向(-X方向)または右方向(+X方向)に少なくとも1回走査することで記録を行う。そして、一般的なシリアルプリンタでは、紙送り機構が走査方向と垂直な方向に記録幅分だけ用紙を送り、領域402へ画像の記録を行うことになる。
しかし、ポータブルプリンタ100では、シリアルプリンタでのプリントヘッドの移動および紙送りに対応する機能は、人(ユーザ)がポータブルプリンタ100を手動で移動させることで実現される。ユーザが、ポータブルプリンタ100を、領域401内の記録が完了する位置、即ち、図4(a)のx1の位置まで移動させると、そのユーザは、その時点で領域401に対応する印刷データの記録が完了したと認識してしまう。そうなると、そのユーザはポータブルプリンタ100をx1の位置から次走査の領域402へ移行してしまう場合がある。その場合、図4(a)に示すように、ポータブルプリンタ100は、領域402内の画像が記録される領域の途中に位置するように次走査へ移行されてしまうことになる。
次走査の記録が図4(a)の次走査の領域402の端部であるx2の位置から行われる前提で、次走査分の印刷データが生成されるポータブルプリンタ100の構成が考えられる。この場合、次走査の記録が行われる画像の途中にポータブルプリンタ100が位置するように次走査へ移行されてしまうと、次走査の記録の継続ができなくなることになる。
または、次走査へ移行した結果、ポータブルプリンタ100が位置している領域402内の位置に応じて印刷データが生成されるポータブルプリンタ100の構成も考えられる。このようなポータブルプリンタ100が、x1に位置するように領域402内に移行されたとする。この場合、図4(b)に示すように、x1の位置から領域402を左方向(-X方向)に移動させて走査することで記録が行われることになる。これでは、図4(b)に示すように記録されるべき画像の一部しか記録が行われない。
このため、さらにポータブルプリンタ100を右方向(+X方向)に移動させることで、図4(c)に示すように全ての画像の記録が行われるものとする。この場合、-X方向へのプリントヘッド101の走査と、+X方向へのプリントヘッド101の走査が行われるようにポータブルプリンタ100を移動させることが必要となり記録時間が増えてしまう。さらに、領域402内のx1が次走査における記録領域の端部となることで、端部の両側においてインクの着弾時間差が発生する。その結果、領域402のx1の位置で縦線のスジ403による画質低下が発生する場合がある。
そこで本実施形態では、本走査において、ユーザに次走査へ移行するための移行位置(改行位置)を通知することで、次走査の記録領域の途中で改行されてしまうことを抑制するポータブルプリンタ100についての説明をする。
[記録処理時における通知処理について]
図5は、本実施形態のポータブルプリンタ100が次走査への移行をユーザに通知する処理を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートで示される一連の処理は、制御部200のCPU201がROM205に記憶されているプログラムコードをRAM204に展開し実行することにより行われるものとして説明する。他にも、図5におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電子回路等のハードウェアで実現してもよい。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップであることを意味し、以後のフローチャートにおいても同様とする。
S501において入力部301は、データ転送I/F203を介して画像データを取得する。取得された画像データは、図3を用いて説明したように画像処理アクセラレータ202によって印刷データに変換されて、印刷データが取得される。入力部301は、印刷データをデータ転送I/F203を介して取得してもよい。印刷データが示す画像の走査方向のサイズは、紙面上に形成される画像サイズに対応したサイズである。
S502においてCPU201は、本走査の記録領域を取得する。例えば、CPU201は、S501で取得した画像データに基づき本走査の記録領域を決定することで、記録領域を取得する。
図6は、記録領域を説明するための図である。記録領域とは、用紙などの記録媒体内にプリントヘッド101がインクを付与して画像を形成する領域である。図6の場合、画像「ABCD」のある領域が記録領域603として、S502で決定されることになる。
本走査の記録領域603の決定では、はじめに、記録開始後の最初に走査する走査可能な領域601が、S501で取得された画像データに基づき特定される。走査可能な領域601は、本走査の画像データが示す、余白部を含む画像の領域である。画像データには解像度の情報が付与されており、等倍で記録が行われる場合は画像データの画素数および解像度の情報から走査可能な領域601のX方向のサイズは特定される。走査可能な領域601のY方向のサイズは、本走査でプリントヘッド101が記録可能なノズル数とノズル間隔(解像度)から特定される。そして、特定された走査可能な領域601内のうちインクを付与して画像を記録する領域である画像「ABCD」のある領域(X方向の位置x0からx1まで領域)が本走査の記録領域603として決定される。
S503においてCPU201は、次走査の記録領域を取得する。次走査の記録領域の取得方法は、本走査の記録領域の取得と同様の方法でよい。例えば、CPU201は、画像データから次走査で走査可能な領域602を特定する。そして、走査可能な領域602における次走査で記録媒体にインクを付与して画像を形成する領域である記録領域604を決定する。図6の場合、領域602のX方向の位置x3からx4までの画像「EFG」のある領域が次走査の記録領域604として決定されて取得される。
上述したx0からx4のX方向の位置情報の単位は、cmやmm、pixel等の長さを表す単位である。画像データはユーザが設定した記録媒体上に記録される画像のサイズに対応したデータであるため、位置情報は上記のいずれの単位でも管理可能である。位置情報センサ103a、103bの情報から得られる位置情報も、記録開始位置に基づき取得されるため、位置情報の単位は上記のいずれの単位でも管理可能である。
S504においてCPU201は、次走査へ移行不可なX方向の範囲と次走査へ移行可なX方向の範囲を決定する。CPU201は、S503で取得された本走査の記録領域603のX方向の範囲と、S504で取得された次走査の記録領域604のX方向の範囲から、次走査へ移行不可な範囲、および次走査へ移行可な範囲を決定する。決定された移行不可または移行可の範囲はROM205またはRAM204の記憶部に記憶される。
例えば、本走査の記録領域603におけるX方向の範囲内(x0≦X≦x1)、および、次走査の記録領域604におけるX方向の範囲内(x3≦X≦x4)の両方の範囲が次走査に移行不可なX方向の範囲として決定される。このため、図6の場合、次走査に移行不可なX方向の範囲はx0≦X≦x4と決定される。次走査へ移行可の範囲は、例えば、本走査の走査可能な領域601のうちの移行不可な範囲以外の範囲として決定される。
本走査の記録領域603では、ユーザがポータブルプリンタ100を走査方向へ移動させることで画像が形成されているため、ユーザが記録領域603内で次走査に移行させる可能性は低いと考えられる。このため、他にも、本走査の記録領域603の範囲外(x1<X)、かつ、次走査の記録領域604における範囲内(x3≦X≦x4)の範囲が、次走査に移行不可なX方向の範囲と決定されてもよい。例えば、図6の場合は、次走査に移行不可なX方向の範囲は、x1<X≦x4と決定されてもよい。即ち、本走査における記録完了後のポータブルプリンタ100の位置が、次走査の記録領域604におけるX方向の範囲に含まれている場合は、移行不可の範囲に位置していると決定してもよい。もちろん本走査の記録領域603の範囲内を次走査に移行不可な範囲としもよく、その場合は後述するステップで本走査の記録領域603の範囲内でも移行が不可であることを通知してもよい。
S504の完了後、CPU201は、制御ボタン106のユーザによる押下を受け付けた後、ヘッドコントローラ206を介して、プリントヘッド101に1走査分の記録処理を実行させる。プリントヘッド101は、位置情報センサ103a、103bによってX方向の移動が検出されるのに伴って1走査分の記録処理を実行する。本ステップによる1走査分の記録は、S501で取得された印刷データに基づいて行われる。なお、記録処理は、S502の後に、図5のS503~S504の処理と並行して行われてもよい。
S505においてCPU201は、本走査における走査中におけるポータブルプリンタ100のX方向の位置(位置X)に応じて、次走査への移行が可であるか否であるかをユーザに通知するための制御を行う。
具体的には、S505においてCPU201は、現在のポータブルプリンタ100の位置Xの情報を取得する。そしてCPU201は、現在のポータブルプリンタ100の位置Xが、次走査へ移行不可または次走査へ移行可の範囲内であるかを判定する。CPU201は、判定結果に応じてLED107が次走査への移行が可であるか否であるかの通知を行うように、LED107を制御する。ポータブルプリンタ100が次走査に移行不可な範囲を走査中は、次走査へ移行が不可であることがLED107を介してユーザに通知されることになる。
ポータブルプリンタ100の位置Xを示す位置情報は、位置情報センサ103a、103bのいずれかが位置を検知した結果から適時得られる。取得される位置Xの精度を向上させるために、CPU201は、位置情報センサ103a、103bのそれぞれの検知結果から得られたそれぞれの位置を表す値の平均値を用いて位置Xを決定してもよい。
ユーザへ次走査への移行が不可であることを通知する方法は、次走査への移行が可であることを通知する方法と同じでなければ何でもよい。例えば本実施形態では、移行が不可である通知は単色の点滅パターンとする。その場合、例えば、次走査への移行が可となる通知方法については、LED107を点灯させないことで、移行が可であることを通知してよい。このように通知方法としては、LED107を点灯させないことが含まれるものとする。即ち、LED107を点灯させないことで、移行が不可であることの通知がされてもよく、その場合は、LEDを点灯させるまたは点滅させるなどの方法で、次走査への移行が可となる通知をしてもよい。
また、移行不可を通知する場合、本走査の記録領域603の範囲内である場合と、本走査の記録領域603の範囲外でかつ次走査の記録領域604の範囲内である場合と、で通知方法を変えてもよい。
一方、ユーザへの次走査への移行が可であることを通知は、本走査の記録領域603への画像の記録の完了後に行われるよう制御される。本走査の記録領域603に対する画像形成が完了しており、かつ次走査の記録領域604の範囲外であれば、次走査に移行可である通知はいつでもよい。
ただし、ポータブルプリンタ100では、一般的なシリアルプリンタと異なり、人によってプリントヘッド101が走査されるため、記録領域の範囲外を走査した場合、その後の画像の記録の失敗または画像の記録が不可な状態になる虞がある。具体的には、記録媒体における既に画像が記録されている領域に重ねて画像を記録してしまうことによる失敗、記録媒体をはみ出すことでポータブルプリンタ100のローラ部108a~dが記録媒体から脱輪して画像の記録の継続不可となる場合がある。このため、ポータブルプリンタ100の移動が、ユーザがサイズ指定した範囲で収まるように、次走査に移行可能なX方向の範囲にポータブルプリンタ100が到達したら、できるだけ直ぐに次走査に移行が可であることをユーザに通知することが好ましい。
S506においてCPU201は、次走査があるかを判定する。次走査がある場合(S506がYES)は、CPU201はS502に処理を戻し、次走査を本走査とするS502~S505の処理を行う。本実施形態では、S503では次走査の記録領域が取得される。このため、次走査を本走査とするS502~S505の処理では、既に取得されている記録領域を用いればよいため、S502はスキップして、S503~S505が行われるようにしてもよい。一方、次走査が無い場合(S506がNO)には本フローチャートの処理を終了する。
なお、次走査へ移行不可を通知していても、ユーザが間違って次走査に移行するための操作を行ってしまう場合があり得る。この場合は、次走査の記録領域604の途中にポータブルプリンタ100が移動されてしまう。
次走査の記録領域604の途中にポータブルプリンタ100が移行されてしまうとポータブルプリンタ100のシステム上で記録不可とする構成も考えられる。このような構成のポータブルプリンタ100を、次走査に移行不可と通知している間にユーザが間違って次走査に移行させてしまった場合、ユーザに記録の継続が不可である旨が通知されてもよい。または、次走査の記録領域604の途中に位置するようにポータブルプリンタ100が次走査へ移行された場合、前の走査可能な領域601に戻ってから、移行可が通知されるまでポータブルプリンタ100の走査を継続するように促す通知が行われてもよい。このように、印刷画質が低下することはあっても記録中止とならないような制御が行われてもよい。
または、次走査の記録領域604の途中に位置するようにポータブルプリンタ100が次走査へ移行されてしまっても、ポータブルプリンタ100を次走査の記録領域604の端まで移動させることで記録を継続することを可能とする構成も考えられる。この構成のポータブルプリンタ100をユーザが間違って次走査に移行させてしまった場合、CPU201は、次走査の記録領域604の範囲外になったら、その領域内での記録の開始が可能であることを、LED107を介してユーザに通知してもよい。その後、S503~S505に進み次走査への移行可否の通知と、記録領域604を記録対象とする本走査の記録処理が行われてもよい。この場合は、画質は低下しても次走査で記録継続を可能とすることができる。
以上説明したように本実施形態によれは、本走査の記録領域の範囲と次走査の記録領域の範囲から次走査への移行不可を通知することができる。このため、次走査の記録領域の途中にポータブルプリンタ100が移行されてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態では、走査方向を、ポータブルプリンタ100のノズル列102が配列されている方向と垂直な方向であるX方向として説明した。しかしながら本実施形態の走査方向はX方向に限られるものではなく、ポータブルプリンタ100はY方向にも移動可能に構成されていてもよい。この場合には、Y方向の座標、またはX方向およびY方向の両方の座標から記録領域の範囲が規定されてもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、各走査の走査方向をユーザが知っていることを前提としたポータブルプリンタ100の形態を説明した。しかしながら、例えば、次走査に移行する位置に応じて次走査の走査方向が、+X方向または-X方向の何れかに変わる場合があり、その場合、ユーザは走査方向がどの方向であるかが分からないことも考えられる。そこで本実施形態では、走査方向を通知する通知手段を有するポータブルプリンタ100について説明する。本実施形態については、第1の実施形態からの差分を中心に説明する。特に明記しない部分については第1の実施形態と同じ構成および処理である。
図7は、本実施形態のポータブルプリンタ100の上面の構成を示す上面図である。本実施形態におけるポータブルプリンタ100は、上面に走査方向を通知する手段として第1のLED701aおよび第2のLED701bが備わっている。第1のLED701aおよび第2のLED701bについてもCPU201が点灯を制御することでユーザへの通知が制御される。
図8は、第1の走査と、第1の走査の次の走査である第2の走査と、第2の走査の次の走査である第3の走査の記録領域を説明するための模式図である。図8の記録領域603、604は、図6の記録領域603、604と同じであり、図8は、図6にさらに次走査(第3の走査)による記録がされる場合を説明するための図である。
第1のLED701aは走査方向が図8の-X方向である場合に点灯されるように制御される。例えば、図8の領域602を走査可能な領域とする第2の走査である場合において、記録の開始位置が領域602内のx4とx2との間である場合、第1のLED701aが点灯される。
また、第2のLED701bは走査方向が図6の+X方向である場合に点灯されるように制御される。例えば、領域601を走査可能な領域とする第1の走査である場合において、記録の開始位置が領域601内のx0である場合、第2のLED701bが点灯される。
第1のLED701aと第2のLED701bとのいずれかが点灯されるようにCPU201が制御を行うことにより、ユーザはどの方向にポータブルプリンタ100を移動(走査)するべきかを認識することが可能となる。
図9は、本実施形態のユーザへの通知処理を説明するためのフローチャートである。はじめに、本走査が、図8の記録領域604の画像を記録するための第2の走査としてS901~S905の説明を行う。なお、S901~S904の処理はS501~S504と同様の処理であるため、S901~S904の説明の一部は省略する。
S903はS503と同様の処理である。CPU201は、画像データから図8に示す次走査で走査可能な領域801を特定する。さらにCPU201は、領域801内における次走査の記録領域802を決定する。図8では、X方向のx5からx6までの領域が次走査の記録領域802として決定される。
S904はS504と同様の処理である。CPU201は、本走査の記録領域604の範囲(x3≦X≦x4)および次走査の記録領域802の範囲(x5≦X≦x6)から、次走査に移行不可な領域および移行可な範囲を決定する。S504と同様に、本走査の記録領域603の範囲内(x3≦X≦x4)、および、次走査の記録領域802の範囲内(x5≦X≦x6)の両方の範囲が次走査に移行不可な範囲として決定される。また、CPU201は、次走査に移行可な範囲として、本走査の記録領域604の範囲外、かつ、次走査の記録領域802の範囲外である範囲を決定する。図8では、x6≦X≦x3、およびX≦x5の両方の範囲が次走査に移行可能な範囲として決定される。
S905においてCPU201は、制御ボタン106のユーザによる押下を受け付けて本走査の記録が可能になった時、第1のLED701aまたは第2のLED701bを介して、ユーザに本走査の走査方向を通知する。
本走査を行うために、ユーザによってポータブルプリンタ100が領域602内の位置x4に移行されたとする。この場合、ユーザがポータブルプリンタ100を-X方向(図8の左方向)に移動させて走査させることで、画像「EGF」が形成される。このため、S905においてCPU201は、本走査の記録が可能になった時に第1のLED701aを点灯させる。第1のLED701aが点灯することで、ユーザは、走査方向を認知し、ポータブルプリンタ100を位置x4から-X方向(図8の左方向)に移動させる。このため、ポータブルプリンタ100は走査しながら画像の記録を開始することができる。
さらに、S905においてCPU201は、第1実施形態と同様に、LED107を介して本走査において次走査への移行の可否を通知する。ポータブルプリンタ100が先に決定された移行不可の範囲に位置している間は、CPU201は、ユーザに次走査への移行が不可であることを、LED107を介して通知する。CPU201は、本走査の記録領域604を走査して画像形成が完了した後、ポータブルプリンタ100が次走査に移行可能な範囲に位置している場合は、次走査に移行可であることを、LED107を介してユーザに通知する。
S906においてCPU201は、次走査があるかを判定する。次走査がある場合(S906がYES)は、CPU201はS902に処理を戻し、次走査を本走査とする際のS902~S905の処理を行う。
次に、本走査が、図8の記録領域802の画像「HI」を記録する第3の走査であるものとしてS905の説明を行う。
図10は、本走査の走査方向の通知方法を説明するための図である。図10における記録領域内の画像である文字は、ポータブルプリンタ100が走査されることで記録される画像を表している。
前走査(記録領域604の画像「EFG」を記録するための走査)においてx6≦X≦x3の範囲で次走査に移行されたものとする。この場合、図10(a)に示すように、記録領域802の画像を記録するための本走査の開始位置はx6≦X≦x3の範囲となり、本走査の走査方向は、前走査と同一方向とすることで、記録領域802に画像を記録することが可能である。そのため、CPU201は、本走査による記録可能になった時、図7の第1のLED701aが点灯するように制御することで、ユーザに走査方向は、-X方向であることを通知する。
一方、前走査においてX≦x5の範囲で次走査に移行された場合は、図10(b)に示すように、記録領域802の画像を記録するための本走査の開始位置はX≦x5の範囲となる。この場合は、本走査の走査方向は、前走査と逆方向とすることで、記録領域802に画像を記録することが可能である。そのため、CPU201は、本走査による記録可能になった時、図7の第2のLED701bが点灯するように制御することで、ユーザに走査方向は、+X方向であることを通知する。
以上説明したように本実施形態におけるポータブルプリンタ100は、走査方向をユーザに通知することができる。このため本実施形態によれば、次走査に移行された位置に応じて次走査の走査方向が変わる場合でも、ユーザによって異なる方向にポータブルプリンタ100が移動されてしまうことを抑制することができる。
なお、通知手段として次走査への移行可否を通知する通知手段であるLED107と、走査方向を通知する第1のLED701aおよび第2のLED701bと、は別のLEDであり2種類の通知手段があるものとして説明した。他にも、1つの通知手段が、次走査への移行可否および走査方向を通知の両方の通知を行ってもよい。例えば、文字または図形が表示可能な表示部が備えられており、表示部によって表示される画像に基づき次走査への移行可否および走査方向を通知が行われてもよい。
<その他の実施形態>
ユーザへの通知する通知手段は、LED107または第1のLED701aおよび第2のLED701bに限られない。通知手段は、ユーザに通知することが可能な手段であれば何でもよい。例えば、ポータブルプリンタ100にディスプレイを配置して、CPU201は、ディスプレイに画面を表示させてユーザに通知を行ってもよい。または、ブザー等の音を発生させる手段を備えており、音によりユーザに通知が行われてもよい。または、ポータブルプリンタ100自身を振動させる手段を備えており、振動によってユーザに通知が行われてもよい。また、ポータブルプリンタ100が通知を行うのではなく、PCやスマートデバイス等のホストを介して通知が行われてもよい。
また、上述した本実施形態では、ポータブルプリンタ100が、次走査への移行可否の範囲を記録領域に基づき決定するものとして説明した。他にも、図5または図9のフローチャートの開始前に事前に記録領域を決定して保持しておいてもよい。さらに図5または図9のフローチャートの開始前に各走査における次走査への移行可否の範囲も予め決定して保持しておいてもよい。また、記録領域の決定または移行可否の範囲の決定はポータブルプリンタ100が行わなくてもよく、他の装置が決定した移行可否の範囲を示す情報をポータブルプリンタ100が取得して保持してもよい。そして、ポータブルプリンタ100のCPU201は、各走査において、保持した値を参照して移行可否および走査方向の通知を制御してもよい。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
<その他>
上述した実施形態の開示は、以下の構成、方法、およびプログラムを含む。
(構成1)
第1の方向に沿って延在する記録手段を有し、
前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、
前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置であって、
所定の通知をする通知手段と、
前記通知手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御する
ことを特徴とする記録装置。
(構成2)
前記制御手段は、
前記第1の走査における前記記録装置の現在の位置に応じて、前記第2の走査への移行が可である通知または前記第2の走査への移行が不可である通知の何れかを行うように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成3)
前記制御手段は、
前記第1の走査による記録の完了後における前記記録装置の現在の位置が、前記第2の走査の記録領域に対応する位置にある場合、前記第2の走査への移行が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成2に記載の記録装置。
(構成4)
前記制御手段は、
前記記録装置の現在の位置が前記第1の走査の記録領域にある場合、前記第2の走査への移行が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成3に記載の記録装置。
(構成5)
前記制御手段は、
前記第1の走査による記録の完了後における前記記録装置の現在の位置が、前記第2の走査の記録領域に対応する位置の範囲外にある場合、前記第2の走査への移行が可であることを通知するように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成2から4のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成6)
前記記録領域は、前記記録手段によって記録材が付与される記録媒体内の領域である
ことを特徴とする構成3から5のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成7)
前記制御手段は、
前記第2の走査による記録を行うための画像データを取得し、前記取得された画像データに基づき、前記第2の走査の前記記録領域を決定する
ことを特徴とする構成3から6のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成8)
前記制御手段は、
前記第2の走査への移行が不可である通知がされている間に前記記録装置が前記第2の走査の記録領域に移行がされた場合、記録の継続が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成2から7のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成9)
前記制御手段は、
前記第2の走査への移行が不可である通知がされている間に前記記録装置が前記第2の走査の記録領域に移行がされた場合、前記第2の走査の記録領域の前記走査方向における端部まで前記記録装置を移動する通知をするように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成2から8のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成10)
前記通知手段は、LED、ディスプレイ、音を発生させる手段、および振動を発生させる手段の少なくとも1つである
ことを特徴とする構成1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成11)
前記記録装置の位置を検出するための位置情報センサをさらに有する
ことを特徴とする構成1から10のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成12)
前記走査方向は、第1の走査方向および前記第1の走査方向とは逆方向である第2の走査方向のいずれかの方向であり、
前記制御手段は、
前記走査方向が、前記第1の走査方向または前記第2の走査方向であるかを前記ユーザに通知ように前記通知手段を制御する
ことを特徴とする構成1から11のいずれか1項に記載の記録装置。
(構成13)
前記通知手段は、
前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知をする第1の通知手段、および前記走査方向を通知する第2の通知手段によって少なくとも構成される
ことを特徴とする構成12に記載の記録装置。
(方法1)
第1の方向に沿って延在する記録手段と、
所定の通知をする通知手段と、を有し、
前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、
前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置の制御方法であって、
第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御する工程を含む
ことを特徴とする制御方法。
(プログラム1)
コンピュータに方法1に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
100 ポータブルプリンタ
107 LED
201 CPU

Claims (15)

  1. 第1の方向に沿って延在する記録手段を有し、
    前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置であって、
    所定の通知をする通知手段と、
    前記通知手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の走査における前記記録装置の現在の位置に応じて、前記第2の走査への移行が可である通知または前記第2の走査への移行が不可である通知の何れかを行うように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の走査による記録の完了後における前記記録装置の現在の位置が、前記第2の走査の記録領域に対応する位置にある場合、前記第2の走査への移行が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記記録装置の現在の位置が前記第1の走査の記録領域にある場合、前記第2の走査への移行が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記第1の走査による記録の完了後における前記記録装置の現在の位置が、前記第2の走査の記録領域に対応する位置の範囲外にある場合、前記第2の走査への移行が可であることを通知するように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記記録領域は、前記記録手段によって記録材が付与される記録媒体内の領域である
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記第2の走査による記録を行うための画像データを取得し、前記取得された画像データに基づき、前記第2の走査の前記記録領域を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記第2の走査への移行が不可である通知がされている間に前記記録装置が前記第2の走査の記録領域に移行がされた場合、記録の継続が不可であることを通知するように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記第2の走査への移行が不可である通知がされている間に前記記録装置が前記第2の走査の記録領域に移行がされた場合、前記第2の走査の記録領域の前記走査方向における端部まで前記記録装置を移動する通知をするように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  10. 前記通知手段は、LED、ディスプレイ、音を発生させる手段、および振動を発生させる手段の少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 前記記録装置の位置を検出するための位置情報センサをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記走査方向は、第1の走査方向および前記第1の走査方向とは逆方向である第2の走査方向のいずれかの方向であり、
    前記制御手段は、
    前記走査方向が、前記第1の走査方向または前記第2の走査方向であるかを前記ユーザに通知ように前記通知手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記通知手段は、
    前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知をする第1の通知手段、および前記走査方向を通知する第2の通知手段によって少なくとも構成される
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 第1の方向に沿って延在する記録手段と、
    所定の通知をする通知手段と、を有し、
    前記第1の方向と交差する走査方向にユーザによって移動されることにより1走査分の画像を記録し、前記1走査分の画像の記録の完了後、前記ユーザによって前記第1の方向に移行されてから走査方向に移動されることにより次走査の画像の記録を行うことが可能なハンドヘルド型の記録装置の制御方法であって、
    第1の走査の次に第2の走査による記録が行われる場合、前記第1の走査において、前記第2の走査への移行が可または不可であることを表す通知を前記通知手段が行うように制御する工程を含む
    ことを特徴とする制御方法。
  15. コンピュータに請求項14に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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