JP2023155945A - 水洗大便器 - Google Patents

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周 頭島
Shu Tojima
紗絵子 山口
Saeko Yamaguchi
允 戸次
Makoto Totsugi
理彰 桃枝
Masaaki Momoe
洋式 山崎
Hironori Yamazaki
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Abstract

【課題】汚水の侵入を抑制することができる水洗大便器を提供すること。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、便器本体と、カバー部材とを備える。便器本体は、汚物を受けるボウル部と、ボウル部の少なくとも前方および左右側方を覆うように設けられたスカート部と、スカート部の後部に設けられた後部側壁部とを備える。カバー部材は、便器本体に対して後部側壁部の側方を覆うように取り付けられる。後部側壁部は、スカート部の後端部に境界壁面を形成する境界壁部と、境界壁部の後方に設けられ、カバー部材の取付部が取り付けられる被取付面を含み該被取付面の固定領域まで取付部を誘導可能とする誘導壁部とを備える。便器本体の後部上面には、局部洗浄機能を有する衛生洗浄装置が配置される。カバー部材の前端部には、誘導壁部よりも便器本体の内側へ延出している汚水侵入防止部材が設けられる。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、ボウル部で受けた汚物を洗浄水によって排出する水洗大便器において、ボウル部の少なくとも前方および左右側方を覆うスカート部から連続する便器本体の外周部を形成するように、便器本体の後部に着脱自在に取り付けられるカバー部材を備えるものが知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。
特開2021-127581号公報 特開2010-275807号公報
ところで、便器本体の後部上面には、局部洗浄機能を有する衛生洗浄装置が配置される。しかしながら、上記したような従来の水洗大便器はいずれも、便器本体と衛生洗浄装置との間に隙間が生じている可能性があり、このような隙間を埋めるために考慮されたものではない。このため、上記したような従来の水洗大便器では、便器本体と衛生洗浄装置との間の隙間から、男性の立位排尿に伴う飛散尿や、清掃のために使用する水や洗剤などの汚水が侵入するおそれがあった。
なお、便器本体と衛生洗浄装置との間に隙間が生じていることで、たとえば、カバー部材の前端部に緩衝材としてスポンジなどが取り付けられている場合には、汚水が付着して汚れや臭気の原因となってしまう。また、便器本体と衛生洗浄装置との間に隙間が生じていることで、たとえば、水洗大便器のデザイン性を高めたり、夜間の排泄行為に伴う転倒リスクの回避や、適切な位置への排泄を促すことで衛生性の確保を行うために便器本体や後部側壁部の内部をライトアップするような場合には、隙間から光が漏れてしまい美観が低下してしまう。
実施形態の一態様は、汚水の侵入を抑制することができる水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、洗浄水によって洗浄することで汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部の少なくとも前方および左右側方を覆うように設けられたスカート部と、前記スカート部の後部に設けられた後部側壁部とを備える便器本体と、前記便器本体に対して前記後部側壁部の側方を覆うように取り付けられるカバー部材とを備え、前記後部側壁部は、前記スカート部の後端部に境界壁面を形成する境界壁部と、前記境界壁部の後方に設けられ、前記カバー部材の取付部が取り付けられる被取付面を含み該被取付面の固定領域まで前記取付部を誘導可能とする誘導壁部とを備え、前記便器本体の後部上面には、局部洗浄機能を有する衛生洗浄装置が配置され、前記カバー部材の前端部には、前記誘導壁部よりも前記便器本体の内側へ延出している汚水侵入防止部材が設けられる。
このような構成によれば、便器本体の後部側壁部の側方を覆うカバー部材の前端部に汚水侵入防止部材が設けられることで、便器本体と衛生洗浄装置との隙間を適切に埋めることができ、汚物(汚水)の侵入を抑制することができる。また、便器本体と衛生洗浄装置との間に隙間があると、たとえば、便器本体(ボウル部)や後部側壁部の内部をライトアップするものの場合には隙間から光が漏れてしまい美観が低下したり、想定外の部分からの光漏れによって品位が低下するおそれがあるが、汚水侵入防止部材で隙間を埋めることで光の漏えいを抑えることができ、これにより、美観や品位の低下を抑制することができる。
また、上記した水洗大便器において、前記汚水侵入防止部材は、前記カバー部材の側面部の上端面よりも前記衛生洗浄装置へ向けて突出している。
このような構成によれば、汚水侵入防止部材がカバー部材の側面部の上端面よりも上方へ突出しているため、汚水侵入防止部材と衛生洗浄装置との間に隙間が生じにくくなり、隙間から汚物(汚水)が侵入するのをより確実に抑制することができる。
また、上記した水洗大便器において、前記汚水侵入防止部材は、下方へ延出しており前記便器本体と当接する当接面を備える。
このような構成によれば、当接面が便器本体と当接することで、汚水侵入防止部材と便器本体との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記当接面は、前記カバー部材の前端面よりも前方へ突出しているとともに、後方へ移動可能である。
このような構成によれば、当接面がカバー部材の前端面よりも前方へ突出し、かつ、後方へ移動可能であることで、当接面が便器本体の形状に追従するようになる。これにより、汚水侵入防止部材と便器本体との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記カバー部材は、当該カバー部材を前記衛生洗浄装置に固定する固定部を備える。
このような構成によれば、カバー部材が衛生洗浄装置に固定されることで、このカバー部材が便器本体の上方に配置される衛生洗浄装置側、すなわち、便器本体の上方側にあわせて固定されることになり、汚水侵入防止部材によって便器本体と衛生洗浄装置との間に隙間をより生じにくくすることができる。また、たとえば、汚水侵入防止部材が弾性体である場合にはカバー部材に下方へ向けた付勢力が生じてカバー部材が下方へずれる可能性があるが、カバー部材を衛生洗浄装置に固定することで、カバー部材の下方へのずれを抑制することができる。
また、上記した水洗大便器において、前記固定部は、前記カバー部材を前後方向へ移動可能に固定する。
このような構成によれば、カバー部材の位置が前後方向へ調整可能となるため、便器本体が陶器製である場合の製造上のばらつきに対応してカバー部材を固定することができる。これにより、汚水侵入防止部材と便器本体との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、上記した水洗大便器において、前記固定部は、上方へ伸長可能な伸長部を備える。
このような構成によれば、伸長部によって固定部が上方へ伸長可能となるため、たとえば、衛生洗浄装置が清掃時などに上昇(リフトアップ)するリフトアップ機能を有する場合に、カバー部材と衛生洗浄装置との固定を解除しなくても衛生洗浄装置のリフトアップが可能となる。また、カバー部材の位置が上下方向へ調整可能となるため、便器本体が陶器製である場合の製造上のばらつきに対応してカバー部材を固定することができる。これにより、汚水侵入防止部材と便器本体との間に隙間をより生じにくくすることができる。
実施形態の一態様によれば、汚水の侵入を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る水洗大便器を示す概略側面図である。 図2は、実施形態に係る水洗大便器を示す概略分解斜視図である。 図3は、汚水侵入防止部材の説明図(その1)である。 図4は、汚水侵入防止部材の説明図(その2)である。 図5は、汚水侵入防止部材の庇面および当接面の変形例の説明図である。 図6は、汚水侵入防止部材の当接面の変形例の説明図(その1)である。 図7は、汚水侵入防止部材の当接面の変形例の説明図(その2)である。 図8は、カバー部材の固定部の説明図(その1)である。 図9は、カバー部材の固定部の説明図(その2)である。 図10は、カバー部材の固定部の変形例の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<水洗大便器の構成>
まず、図1および2を参照して実施形態に係る水洗大便器1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る水洗大便器1を示す概略側面図である。図2は、実施形態に係る水洗大便器1を示す概略分解斜視図である。なお、図2には、便器本体を上方、かつ、後方から見た分解斜視を示している。また、図2においては、衛生洗浄装置5を覆うケーシング50を省略している。
また、各図には、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している。以下では、説明の便宜上、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定し、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
図1に示すように、水洗大便器1は、たとえば、トイレ室の床面Fに設置される、いわゆる床置き式の便器である。また、水洗大便器1は、たとえば、壁掛式の便器でもよく、他の方式の便器でもよい。水洗大便器1は、洗浄水によって洗浄することで汚物を排出する。また、水洗大便器1は、たとえば、洗い落とし(ウォッシュダウン)式の便器でもよいし、サイホン式の便器でもよいし、他の方式の便器でもよい。
図1および2に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、タンク装置3と、カバー部材4とを備える。便器本体2は、たとえば、陶器製であり、ボウル部21と、リム部22と、排水トラップ部(図示せず)と、スカート部23とを備える。
ボウル部21は、便器本体2において汚物を受ける部位であり、ボウル状に形成される。リム部22は、ボウル部21の上縁部に形成される。リム部22は、便器本体2の上面を形成する。排水トラップ部は、ボウル部21の底部から延びており、ボウル部21内の汚物を便器本体2外の設備配管(図示せず)へ排出する管路である。
スカート部23は、ボウル部21の少なくとも前方および左右の両側方を覆うように、ボウル部21および排水トラップ部の外周部に設けられる。
図1および2に示すように、タンク装置3は、貯水タンク31と、タンク給水部32と、ポンプ33とを備える。貯水タンク31は、水道などの給水源(図示せず)から供給された洗浄水を貯水する。タンク給水部32は、貯水タンク31の上方に設けられ、貯水タンク31内へ洗浄水を供給する。ポンプ33は、貯水タンク31内の洗浄水を便器本体2へ圧送する。
また、図2に示すように、便器本体2は、後部側壁部24を備える。後部側壁部24は、スカート部23の後方に設けられる。後部側壁部24は、境界壁部25と、誘導壁部26とを備える。境界壁部25は、スカート部23の後端部に設けられる。境界壁部25は、スカート部23との境界面(境界壁面25a)を形成する。
誘導壁部26は、境界壁部25の後方に境界壁部25から連続して設けられる。誘導壁部26は、後述するカバー部材4が取り付けられる被取付面43を形成する。誘導壁部26は、被取付面43の固定領域A1までカバー部材4の取付部41を誘導可能とする。なお、誘導壁部26によって形成される被取付面43は、後述するタンク装置3の側面に対して略平行に設けられる。
また、カバー部材4の取付部41は、前部取付部41aと、後部取付部41bとを備える。前部取付部41aは、カバー部材4の前端部に設けられ、後部取付部41bは、カバー部材4の後端部に設けられる。誘導壁部26の被取付面43は、カバー部材4の取付部41における前部取付部41aの取付面を、被取付面43の固定領域A1まで誘導可能とする。なお、カバー部材4の取付部41の後部取付部41bは、タンク装置3の後部に設けられた後部被取付部3a(図1参照)に対して着脱自在に取り付けられる。
被取付面43は、後述する図3のような汚水侵入防止部材6を採用する場合は、便器本体2の後部側壁部24の上端部(リム部22の上面22a)まで設けることができる。また、被取付面43は、後述する図4および6のような汚水侵入防止部材6を採用する場合は、当接面62の空間を確保するために便器本体2の後部側壁部24の上端部(リム部22の上面22a)まで設けられていないようにすることができる。
なお、本実施形態では、タンク装置3としては、ポンプ33の補圧を利用して貯水タンク31内の洗浄水を便器本体2へ供給することができるような形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。たとえば、貯水タンクに貯留した洗浄水について重力を利用して便器本体2へ供給する、いわゆる、重力給水式の貯水タンクの形態を採用してもよいし、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式の形態やフラッシュバルブ式の形態を採用してもよい。
カバー部材4は、たとえば、樹脂製であり、左右一対で設けられ、便器本体2に対して、後部側壁部24の左右それぞれの側方を覆うように、着脱自在に取り付けられる。また、カバー部材4は、便器本体2の後部に収納されたタンク装置3の左右の両側方を覆うように取り付けられる。なお、図2においては、一方(左方)のカバー部材4のみを図示し、他方(右方)のカバー部材4の図示は省略している。
図1および2に示すように、カバー部材4の前端縁部4aは、前方から後方へ向けて斜め下方へ下り傾斜するように延びている。また、図2に示すように、カバー部材4の前部取付部41aは、前部取付部41aの裏面に設けられた複数(たとえば、3つ)の面ファスナ42を備える。複数の面ファスナ42は、カバー部材4の前方から後方へ向けて下り傾斜して延びた前端縁部4aに対して前後方向と略平行に配置され、かつ、隣接する面ファスナ42同士が所定間隔をあけて配置される。
また、図2に示すように、便器本体2の誘導壁部26が形成する被取付面43の固定領域A1には、カバー部材4の前部取付部41aの取付面における面ファスナ42を被取付面43の固定領域A1に対して固定する部材(面ファスナ44)が接着剤などによって接着されている。
なお、面ファスナ42,44は、一方を雄側のファスナ部材とし、他方を雌側のファスナ部材としており、互いの面ファスナ42,44同士が接着することで互いに固定可能である。なお、面ファスナ42,44の他に、磁石,金属部材や磁石,磁石などの付け外し可能な固定手段を任意に採用することができる。
また、便器本体2の後部側壁部24における境界壁部25において、境界壁面25aの上端部は、境界壁面25aの下端部よりも前方に設けられる。また、境界壁面25aは、便器本体2の後部側壁部24の上端部(リム部22の上面22a)から後部側壁部24の下端部にわたって設けられる。
また、水洗大便器1は、人体(使用者)の局部を洗浄する局部洗浄機能を有する衛生洗浄装置5を備える。衛生洗浄装置5は、水洗大便器1に取り付けられ、便器本体2の後部上面、すなわち、ボウル部21およびスカート部23よりも後方のリム部22の上面22aに配置される。また、衛生洗浄装置5は、タンク装置3における貯水タンク31の上方のタンク給水部32よりも前方に配置される。なお、衛生洗浄装置5およびタンク装置3は、ケーシング50(図1参照)によって上方から覆われている。
なお、衛生洗浄装置5は、便器本体2におけるボウル部21よりも後方のリム部22の上面22aに設けられ、機能部を内蔵する筐体を備える。衛生洗浄装置5の筐体の上面は、後方から前方へ向けて下り傾斜する傾斜面を形成する部分を有する。また、衛生洗浄装置5の筐体の前部下端部の前後方向の位置は、カバー部材4の前部上端部が取り付けられる便器本体2の境界壁部25における境界壁面25aの上端部の前後方向の位置と略同一となる位置に配置される。
ここで、図1に示すように、便器本体2と衛生洗浄装置5との間の位置Pには隙間が生じていることがある。便器本体2と衛生洗浄装置5との間に隙間が生じていると、この隙間から使用者の立位排尿時などに尿(汚水)が便器本体2内へ侵入するおそれがある。汚水が便器本体2内へ侵入すると、たとえば、カバー部材4の前端縁部4aに緩衝材としてスポンジなどが取り付けられている場合、スポンジに汚水が付着したりスポンジ内に汚水が侵入して汚れや臭気の原因となってしまう。
また、陶器製の便器本体2の陶器面である被取付面43に接着されている面ファスナ444に汚水が付着した場合は、面ファスナ44との接着面の接着力が弱まり、カバー部材4が面ファスナ42と共に便器本体2から外れてしまう。
また、便器本体2と衛生洗浄装置5との間に隙間が生じていることで、たとえば、水洗大便器1のデザイン性を高めるために便器本体2や後部側壁部24の内部をライトアップするような場合、隙間から光が漏れてしまい美観が低下したり、ものとしての品位が低下してしまう。このため、本実施形態は、カバー部材4に汚水侵入防止部材6を設けることで、便器本体2と衛生洗浄装置5との間の隙間を埋めて、そもそも便器本体2と衛生洗浄装置5との間から汚水を侵入させない構造である。
<汚水侵入防止部材>
次に、図3~7を参照して汚水侵入防止部材6について説明する。図3および4は、汚水侵入防止部材6の説明図である。なお、図3(a)には、汚水侵入防止部材6の正面を示し、(b)には、汚水侵入防止部材6の左側面を示している。また、図4(a)には、汚水侵入防止部材6の正面を示し、(b)には、汚水侵入防止部材6の左側面を示している。図5は、汚水侵入防止部材6の庇面61および当接面62の説明図である。なお、図5には、便器本体2(ボウル部21)の左部における平面図を示している。
図3に示すように、カバー部材4には、汚水侵入防止部材6が設けられる。汚水侵入防止部材6は、前端部(具体的には、上部前端部)に設けられる。汚水侵入防止部材6は、庇面61を備える。庇面61は、カバー部材4の側面部の上部前端部から、誘導壁部26(図2参照)よりも便器本体2(図2参照)の内側となる左右方向の中央側へ庇状に延出している。
また、庇面61は、ゴム材などの弾性材で形成される。汚水侵入防止部材6を形成する庇面61は、カバー部材4の側面部の上部前端部に設けられ、庇面61と同様にカバー部材4の側面部の上部前端部から便器本体2の内側へ向けて延出している板状のステー部(図示せず)上に接着などによって固定される。なお、このようなステー部は、延出方向(左右方向)において、庇面61と同等の長さに形成される必要はなく、庇面61よりも短い長さに形成されてよい。
また、庇面61は、カバー部材4の側面部の上端面4bよりも衛生洗浄装置5(図2参照)へ向けて、すなわち、便器本体2の内側へ向けて突出している。庇面61は、便器本体2の後部側壁部24の上端部を覆うように設けられている。図3および4などに示す例では、庇面61の前端部は、カバー部材4の上端の前端部まで設けられているが、図5に示すように、便器本体2と衛生洗浄装置5との間の位置P(図1参照)の隙間の大きさに合わせて、カバー部材4の上端の前端部から突出させ、被取付面43(図2参照)が便器本体2の後部側壁部24(図2参照)の上端部(図2に示すリム部22の上面22a)を覆うように設けることができる。また、端部が曲面形状である場合は、形状に合わせて、突出範囲を拡大することができる。
図4に示すように、汚水侵入防止部材6は、当接面62をさらに備える。当接面62は、カバー部材4の上部前端部に設けられる。言い換えると、当接面62は、庇面61の前端部に設けられる。当接面62は、カバー部材4の上部前端部において下方へ延出している。また、当接面62は、前方から後方へ向けて被取付面43(図2参照)の傾斜にあわせて下り傾斜している。なお、被取付面43が便器本体2の後部側壁部24の上端部(リム部22の上面22a)まで設けられている場合やカバー部材4の上端の前端部から突出している場合は、当接面62は、被取付面43の後方側面へ当接するよう、カバー部材4の上部の前方側に設けることもできる。
また、当接面62は、庇面61と同様、ゴム材などの弾性材で形成される。当接面62は、カバー部材4の取付状態において、図5に示すように、便器本体2の境界壁部25(境界壁面25a)に当接している。この場合、当接面62は、ゴム材などの弾性材であるため、境界壁部25の境界壁面25aの形状に追従するように弾性変形して、境界壁部25の境界壁面25aに当接する。
なお、図5に示すように、当接面62は、ゴム材などの弾性材の場合には撓むことで、境界壁面25aの形状に沿って左右方向に傾いているため、便器本体2と衛生洗浄装置5との間などの隙間をより確実に埋めることができる。また、たとえば、当接面62がカバー部材4と同様の樹脂材などの場合、当接面62が最初から境界壁面25aの傾きにあわせて傾斜しているように設けられてもよい。これにより、便器本体2と衛生洗浄装置5との間などの隙間をより確実に埋めることができる。
また、図6に示すように、当接面62は、カバー部材4の前端縁部4aよりも前方へ突出している。そして、当接面62は、ゴム材などの弾性材であるため、弾性変形することで、図6(b)において矢線で示すように、後方へ移動可能となる。
このように、当接面62が後方へ移動可能であるため、図7に示すように、当接面62は、カバー部材4の取付状態において、境界壁部25の境界壁面25aの形状に追従する。このように、当接面62が境界壁部25の境界壁面25aの形状に追従することで、陶器製の便器本体2の製造上の誤差にも対応することができる。また、樹脂製のカバー部材4に製造上の誤差があった場合にも対応することができる。
また、汚水侵入防止部材6の庇面61と当接面62とは、一体的に形成されてもよいし、別体で形成されてもよい。なお、別体で形成される場合は、たとえば、庇面61に対して、弾性の板材などを介して当接面62が連結される。
<カバー部材の固定部>
次に、図8~10を参照してカバー部材4の固定部7について説明する。図8および9は、カバー部材4の固定部7の説明図である。なお、図8には、固定部7によって衛生洗浄装置5にカバー部材4が固定された状態を模式的な左側面図で示している。また、図9には、固定部7の構成を模式的な左側面図で示している。
図10は、カバー部材4の固定部7の変形例の説明図である。なお、図10には、変形例に係る固定部7(7A)の構成を模式的な左側面図で示している。
図8に示すように、カバー部材4は、固定部7を備える。固定部7は、カバー部材4を衛生洗浄装置5に固定するための部材であり、カバー部材4の上部(好ましくは、上端部)に設けられるとともに、カバー部材4から衛生洗浄装置5にわたって設けられる。固定部7は、カバー部材4を前後方向へ移動可能に固定する。
図9に示すように、固定部7は、第1固定部71と、第2固定部72とを備える。第1固定部71は、衛生洗浄装置5側に設けられる。第2固定部72は、カバー部材4側に設けられる。第1固定部71および第2固定部72は、共にマグネットであり、互いに磁力によって接続可能である。なお、第1固定部71および第2固定部72のいずれか一方をマグネットとし、他方を金属としてもよい。
このように、第1固定部71および第2固定部72が磁力によって接続されることで、衛生洗浄装置5に対してカバー部材4が前後方向に移動可能となる。これにより、図9において矢線で示すように、カバー部材4を前後方向に調整することができる。また、衛生洗浄装置5に対してカバー部材4が左右方向に移動可能となる。これにより、カバー部材4を左右方向に調整することもできる。
なお、第1固定部71は、衛生洗浄装置5の下端縁に沿って前後方向に長く形成されてもよい。また、第2固定部72は、カバー部材4の上端縁に沿って前後方向に長く形成されてもよい。
また、固定部7は、たとえば、衛生洗浄装置5側に形成された凹部と係合するフックによって形成されてもよい。この場合、フックを凹部よりも小径とすることで、または、凹部をフックよりも前後方向(および左右方向)に長い形状とすることで、固定部7の前後方向(および左右方向)への移動(調整)が可能となる。
また、固定部7は、衛生洗浄装置5を覆っているケーシング50(図8参照)に固定されてもよい。図10に示すように、ケーシング50(衛生洗浄装置5)は、清掃時などに、矢線D方向へ上昇(リフトアップ)するリフトアップ機能を有する。このため、固定部7の変形例(固定部7A)においては、リフトアップに追従するように、伸長部73を備える。
伸長部73は、たとえば、一方向(上下方向)に伸縮するアジャスタ部材であり、衛生洗浄装置5のリフトアップに追従して上方へ伸長可能である。これにより、カバー部材4と衛生洗浄装置5との固定を解除しなくても衛生洗浄装置5のリフトアップが可能となる。また、カバー部材4を取り付ける場合に、衛生洗浄装置5のリフトアップした状態でカバー部材4を取り付け、カバー部材4を取り付けた後に衛生洗浄装置5をリフトダウンすることで、カバー部材4と衛生洗浄装置5との間に隙間が生じにくくなる。
以上説明したような実施形態に係る水洗大便器1によれば、便器本体2の後部側壁部24の側方を覆うカバー部材4の上部前端部に汚水侵入防止部材6が設けられることで、便器本体2と衛生洗浄装置5との隙間を適切に埋めることができ、汚水の侵入を抑制することができる。また、便器本体2と衛生洗浄装置5との間に隙間があると、たとえば、便器本体2(ボウル部21)や後部側壁部24の内部をライトアップするものの場合には隙間から光が漏れてしまい美観が低下したり、光漏れによって品位が低下するおそれがあるが、汚水侵入防止部材6で隙間を埋めることで光の漏えいを抑えることができ、これにより、美観や品位の低下を抑制することができる。
また、汚水侵入防止部材6の庇面61がカバー部材4の側面部の上端面4bよりも上方へ突出しているため、汚水侵入防止部材6と衛生洗浄装置5との間に隙間が生じにくくなり、隙間から汚水が侵入するのをより確実に抑制することができる。
また、汚水侵入防止部材6の当接面62が便器本体2と当接することで、汚水侵入防止部材6と便器本体2との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、汚水侵入防止部材6の当接面62がカバー部材4の前端面よりも前方へ突出し、かつ、後方へ移動可能であることで、当接面62が便器本体2の形状に追従するようになる。これにより、汚水侵入防止部材6と便器本体2との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、カバー部材4が衛生洗浄装置5に固定されることで、カバー部材4が便器本体2の上方に配置される衛生洗浄装置5側、すなわち、便器本体2の上方側にあわせて固定されることになり、汚水侵入防止部材6によって便器本体2と衛生洗浄装置5との間に隙間をより生じにくくすることができる。また、たとえば、汚水侵入防止部材6が弾性体である場合にはカバー部材4に下方へ向けた付勢力が生じてカバー部材4が下方へずれる可能性があるが、カバー部材4を衛生洗浄装置5に固定することで、カバー部材4の下方へのずれを抑制することができる。
また、カバー部材4の位置が前後方向へ調整可能となるため、便器本体2が陶器製である場合の製造上のばらつきに対応してカバー部材4を固定することができる。これにより、汚水侵入防止部材6と便器本体2との間に隙間をより生じにくくすることができる。
また、伸長部73によって固定部7が上方へ伸長可能となるため、たとえば、衛生洗浄装置5が清掃時などに上昇(リフトアップ)するリフトアップ機能を有する場合に、カバー部材4と衛生洗浄装置5との固定を解除しなくても衛生洗浄装置5のリフトアップが可能となる。また、カバー部材4の位置が上下方向へ調整可能となるため、便器本体2が陶器製である場合の製造上のばらつきに対応してカバー部材4を固定することができる。これにより、汚水侵入防止部材6と便器本体2との間に隙間をより生じにくくすることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 カバー部材
4b 上端面
5 衛生洗浄装置
6 汚水侵入防止部材
7 固定部
21 ボウル部
23 スカート部
24 後部側壁部
25 境界壁部
25a 境界壁面
26 誘導壁部
41 取付部
43 被取付面
62 当接面
73 伸長部
A1 固定領域

Claims (7)

  1. 洗浄水によって洗浄することで汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部の少なくとも前方および左右側方を覆うように設けられたスカート部と、前記スカート部の後部に設けられた後部側壁部とを備える便器本体と、
    前記便器本体に対して前記後部側壁部の側方を覆うように取り付けられるカバー部材と
    を備え、
    前記後部側壁部は、前記スカート部の後端部に境界壁面を形成する境界壁部と、前記境界壁部の後方に設けられ、前記カバー部材の取付部が取り付けられる被取付面を含み該被取付面の固定領域まで前記取付部を誘導可能とする誘導壁部とを備え、
    前記便器本体の後部上面には、局部洗浄機能を有する衛生洗浄装置が配置され、
    前記カバー部材の前端部には、前記誘導壁部よりも前記便器本体の内側へ延出している汚水侵入防止部材が設けられる
    ことを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記汚水侵入防止部材は、前記カバー部材の側面部の上端面よりも前記衛生洗浄装置へ向けて突出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記汚水侵入防止部材は、下方へ延出しており前記便器本体と当接する当接面を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  4. 前記当接面は、前記カバー部材の前端面よりも前方へ突出しているとともに、後方へ移動可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の水洗大便器。
  5. 前記カバー部材は、当該カバー部材を前記衛生洗浄装置に固定する固定部を備える
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  6. 前記固定部は、前記カバー部材を前後方向へ移動可能に固定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の水洗大便器。
  7. 前記固定部は、上方へ伸長可能な伸長部を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の水洗大便器。
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