JP2023154197A - 転動体収容バンドの成型方法及び製造金型 - Google Patents

転動体収容バンドの成型方法及び製造金型 Download PDF

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Abstract

【課題】直線案内装置に用いられる転動体収容バンドのウエルドラインの発生位置を調節し強度の高い転動体収容バンドを製造するための成型方法及び金型を提供する。【解決手段】軌道部材と移動部材との間に複数の転動体列を有する直線案内装置に使用され、前記複数の転動体列を一体として保持する転動体収容バンドを金型によって射出成形する方法であって、前記金型のキャビティ内には複数の疑似転動体を千鳥状に配置して、前記複数の転動体列に対応した複数の疑似転動体列を構成し、前記キャビティに合成樹脂材料を射出するゲートは前記複数の疑似転動体列に対して交互に設けられていることを特徴とする。【選択図】 図5

Description

本発明は、直線案内装置における複数の転動体を一体として保持する転動体収容バンドの成型方法及び製造金型に関する。
工作機械、運搬装置等の産業機械には、移動部材が軌道部材上を直線的に移動可能な直線案内装置が用いられている(例えば、特許文献1)。直線案内装置は、長手方向に沿って転動体の転走面が形成された軌道部材と、当該転走面を転走する転動体を介して前記軌道部材に組み付けられた移動部材と、を備えている。当該直線案内装置は、軌道部材の転走面と移動部材の内側面に形成された負荷転走面とが対向して構築された無限循環路を有している。直線案内装置は当該無限循環路を転動体が循環することで移動部材が軌道部材に沿ってストロークを制限されることなく移動することができる。
無限循環路は、負荷通路、方向転換路、及び無負荷通路から構成されている。無限循環路内を転動する転動体は負荷通路においてのみ荷重を負荷する。転動体は一列に整列された状態で転動体収容バンドによって回転可能に保持されている。転動体収容バンドは移動部材が軌道部材に沿って移動すると、転動体と共に無限循環路内を循環する。
転動体収容バンドは、転動体間に配置される間座部と、当該間座部を一体に連結する帯状の連結体と、前記連結体に対して設けられた転動体収容ポケットと、を備えている。転動体収容ポケット及び間座は転動体を回転可能に保持することができる。これにより、無限循環路内における転動体同士の接触を防止し、移動部材が軌道部材に沿って円滑に移動することが可能となっている。
また、特許文献2に示されるように、直線案内装置の荷重負荷能力を向上させる目的で、複数条の転走溝を一組とした転走面を軌道部材に設けた直線案内装置も知られている。この直線案内装置では、複数条の転走溝を転動する複列の転動体を一組として転動体収容バンドに配列されている。そして、当該転動体収容バンドでは、前記負荷通路に存在するボールの個数の増減を小さくして、軌道部材に対する移動部材の微振動の発生を抑えるために、転動体収容バンドに対する転動体の配列を列の幅方向に関して隣合う転動体同士の位置を変位させた千鳥状になるように構成している。
特開2006-153164 特開2018-197559
合成樹脂の射出成形では、成形品に孔が存在する場合、当該孔の周囲で分流していた合成樹脂の合流線(ウエルドライン)が成形品の何処かに形成される。前記転動体収容バンドでは前記転動体収容ポケットが多数存在することから、当該転動体収容バンドを射出成形で製造する際に多数のウエルドラインが形成されることになる。このとき、金型のキャビティに対して合成樹脂を射出するゲートの形成位置によっては、前記間座部以外の肉厚の薄い部分に集中してウエルドラインが形成されてしまう懸念があり、転動体収容バンドに対して高い引っ張り強度を与え難いという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、軌道部材と移動部材との間に複数の転動体列を有する直線案内装置に使用される千鳥配列の転動体収容バンドにおいて、当該転動体収容バンドにおけるウエルドラインの発生位置を調節し、強度の高い転動体収容バンドを製造するための成型方法及び金型を提供することにある。
すなわち、本発明は、軌道部材と移動部材との間に複数の転動体列を有する直線案内装置に使用され、前記複数の転動体列を一体として保持する転動体収容バンドを金型によって射出成形する方法であって、前記金型のキャビティ内には複数の疑似転動体を千鳥状に配置して、前記複数の転動体列に対応した複数の疑似転動体列を構成し、前記キャビティに合成樹脂材料を射出するゲートは前記複数の疑似転動体列に対して交互に設けられていることを特徴とする。
本発明の成型方法よれば、転動体収容バンドの比較的樹脂の厚みが大きい間座部の位置及びゲートが設けられていない疑似転動体列の位置にウエルドラインが形成されるように転動体収容バンドを製造することができる。そのため、本発明の成型方法は、連結体の樹脂が薄い部分に集中してウエルドラインが発生することを防止することができ、強度の高い転動体収容バンドを成形することができる。また、本発明の製造金型は前記成型方法と同様の効果を奏するため、強度の高い転動体収容バンドを製造することができる。
直線案内装置の短手方向における断面図である。 直線案内装置の長手方向における断面図である。 直線案内装置に使用する転動体収容バンドを示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる金型の一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる金型のキャビティ内を示す模式図であって、図4に示す金型を矢印X方向から観察したものである。 本発明の一実施形態にかかる転動体収容ポケットが四列で構成された場合における金型のゲート位置を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる転動体収容ポケットが二列で構成された場合における金型のゲート位置を示す模式図である。 従来の転動体収容バンドを製造する金型のゲート位置を示す模式図である。
以下、添付図面を用いて本発明にかかる成型方法及び製造金型を詳細に説明する。
図1は、本発明により成形又は製造される転動体収容バンドを用いた直線案内装置の短手方向における断面図を示す。直線案内装置100は、断面略矩形状に形成された長尺な軌道部材110と、多数の転動体であるボール150を介して当該軌道部材110に組み付けられた移動部材120と、を備えている。直線案内装置100は、各種産業機械の固定部に軌道部材110を敷設し、移動部材120に対して各種可動体を搭載することで、当該可動体を軌道部材110に沿って往復移動自在に案内することができるようになっている。
移動部材120は軌道部材110上に跨るようにして当該軌道部材110に沿って自在に往復運動するように構成されている。軌道部材110は固定孔111を介して各種産業機械の固定部に対して取り付けられる。軌道部材110の両側面には、三列の転走溝が一組として形成された転走面が2つずつ設けられており、合計4つの転走面が設けられている。一方、移動部材120の内側面には前記軌道部材110に設けられた転走面に対応した負荷転走面が4つ設けられている。これにより、直線案内装置100は、ボール150が転動する無限循環路の一部である負荷通路130を構築している。
軌道部材110の転走面及び移動部材の負荷転走面は三列の転走溝が一組として形成されているため、直線案内装置100は三列の転動体列が一組になった複列転動体が無限循環路内を循環するように構成されている。また、移動部材120は前記負荷通路130の一端から他端へボール150を循環させる無負荷通路140を有している。無負荷通路140は各負荷通路130に対応して4つ設けられている。
図2に示すように、前記移動部材120の移動方向の両端には、合成樹脂で形成された一対の蓋体210が装着されている。蓋体210は内部に方向転換路220を有している。方向転換路220は、負荷通路130の端部と無負荷通路140の端部とを接続しこれらの間でボール150を往来させている。そのため、移動部材120に対して一対の蓋体210を固定すると、ボール150の無限循環路が完成する。この無限循環路においてボール150が荷重を負荷しながら転動するのは、移動部材120の負荷転走面と軌道部材110の転走面とが対向して形成された負荷通路130のみである。
図3は、直線案内装置100に使用される転動体収容バンド300を示す模式図である。転動体収容バンド300は、複数の転動体列で構成された複列転動体を一体として保持することができ、直線案内装置100に用いられる際には複列転動体と共に無限循環路内を移動する。
転動体収容バンド300は、薄い帯状に形成された連結体310と、前記連結体310に対して配列され、ボール150を回転可能に保持する転動体収容ポケット320と、転動体収容ポケット320同士の間に配置された間座部330と、を備えている。転動体収容ポケット320は、ボール150の直径よりも僅かに大きく設定されている。間座部430は略短円柱状に形成されており、前記間座部430の両端にはボール150の球面に対応した凹部が形成されている。これにより、転動体収容ポケット320及び間座部330はボール150を回転可能に保持することができる。
間座部330は転動体収容ポケット320の列内において転動体収容ポケット320同士の間に配置される。すなわち、間座部330は、転動体収容ポケット320の列が延びている方向に対して隣合わせとなる転動体収容ポケット320同士の間に配置されるものであり、転動体収容ポケット320の列の幅方向に隣合わせとなる転動体収容ポケット320同士の間には配置されないものである。そのため、間座部330は、転動体収容バンド300が直線案内装置100に用いられる際に、同じ転走溝を前後して転走するボール150同士の間に配置される。これにより、間座部330は直線案内装置100の無限循環路を転動するボール150同士の接触を防止することができる。
図4は、本発明の一実施形態にかかる金型の一部を示す断面図である。金型400は製造する転動体収容バンド300と同じ形状をした空洞であるキャビティ420を有している。金型400は加熱溶融させた合成樹脂材料をゲート410からキャビティ420内に射出することによって転動体収容バンド300を製造することができる。当該キャビティ420内には転動体収容ポケット320に対応した疑似転動体430が複数列設けられている。疑似転動体430は、ゲート410からキャビティ420内に合成樹脂を射出した際に、転動体収容ポケット320の部分に合成樹脂が流れ込まないようにするためのものである。
図5は、金型400のキャビティ内を示す模式図であって、図4に示す金型400を矢印X方向から観察したものである。疑似転動体430は直線案内装置100の無限循環路内を転走する複列転動体に対応するために三列で構成されている。すなわち、疑似転動体430はキャビティ内において複数の転動体列に対応した複数の疑似転動体列を構成している。また、疑似転動体430は列の幅方向に対して隣合わせとなる疑似転動体430同士の位置をボール直径の1/2ピッチ変位させている。そのため、疑似転動体430は、列の幅方向における疑似転動体430同士が平行している格子状に配列されるものではなく、列の幅方向における疑似転動体同士の位置が変位した千鳥状に配列される。このように、疑似転動体430が千鳥状に配列されることで、成形品である転動体収容バンド300の幅方向の大きさを抑えることができ、その結果として直線案内装置100のサイズを小さくすることができる。なお、本実施形態において、列の幅方向に対して隣合わせとなる疑似転動体430同士の位置はボール150の直径の1/2ピッチ変位させているが、疑似転動体430がキャビティ420内で千鳥状に配列されていれば、疑似転動体430同士をどの程度変位させるかについての限定はなく、ボール直径の1/3ピッチ、1/4ピッチ等に適宜設計変更が可能である。また、本実施形態の転動体収容バンド300は三列の複列転動体に対応するために疑似転動体430についても三列で構成しているが、これは一例にすぎず、複列転動体の列数に対応して疑似転動体430の列数を変更することが可能である。
図5において、一点鎖線で示す部分は、ゲート410からキャビティ420内に射出した合成樹脂材料の合流地点であり、成形品に発生するウエルドラインの位置を示す。
ゲート410は転動体収容バンド300の間座部330の位置にのみ対応して設けられている。また、ゲート410はキャビティ420内における前記複数の疑似転動体列に対して交互に設けられている。ここで、金型400においてゲート410が対応している疑似転動体430の列を第一疑似転動体列と呼び、ゲート410が対応していない列を第二疑似転動体列と呼ぶことがある。図5において、ゲート410が対応している列は、紙面上の列である第一疑似転動体列A及び紙面下の列である第一疑似転動体列Cである。一方、ゲート410が対応していない列は紙面真ん中の列である第二疑似転動体列Bである。このように、ゲート410は第一疑似転動体列と第二疑似転動体列とが列の幅方向に対して交互に配列されるように設けられている。そのため、ゲート410は、第一疑似転動体列同士又は第二疑似転動体列同士が隣合わせにならないように構成されている。
また、ゲート410は第一疑似転動体列に沿って間座部330の奇数個ごとに所定の間隔をあけて設けられている。図5の金型400においてゲート410は、第一疑似転動体列A及びCにおいて間座部一個おきの間隔で対応する間座部330の位置に設けられている。なお、本実施形態では、ゲート410は、間座部一個おきの間座部330に対応する位置に設けられているが、これに限定するものではなく、間座部三個おき、間座部五個おき等、間座部330の奇数個ごとに所定の間隔をあけて設けられているのであれば適宜設計変更が可能である。
図6は、四列の転動体列に対応した転動体収容バンド300を製造する金型400を示す模式図である。図5の場合と同様に、一点鎖線は成形品である転動体収容バンド300のウエルドラインが発生する位置を示す。当該転動体収容バンド300においても、紙面上の列から、第一疑似転動体列A、第二疑似転動体列B、第一疑似転動体列C、第二疑似転動体列Dといったように、第一疑似転動体列と第二疑似転動体列とが列の幅方向に対して交互に配置されている。また、ゲート410は第一疑似転動体列に沿って間座部一個おきの間隔で対応する間座部330の位置に設けられている。
また、図7に示すように、金型400は二列の転動体列に対応した転動体収容バンド300を製造する場合にも対応可能である。当該金型400についても、三列又は四列の転動体列に対応した転動体収容バンド300を製造する場合の構成と同様に、第一疑似転動体列Aと第二疑似転動体列Bとが交互に配置されている。このように、本発明の金型400は二以上の転動体列に対応した転動体収容バンド300の製造する場合であれば適宜対応可能である。
金型400は間座部330に対応した複数のゲート410からキャビティ420に対して合成樹脂材料を射出する。射出された合成樹脂材料はキャビティ420内においてゲート410の位置から疑似転動体列の長さ方向及び幅方向に対して流動する。疑似転動体列の長さ方向に対して流れ込んだ合成樹脂材料は、ゲート410の位置が第一疑似転動体列に沿って間座部一個おきの間隔で設けられていることにより間座部330に対応したゲート410同士の中間がゲート410を設けていない間座部330の位置になるため、当該ゲート410を設けていない間座部330の位置で合流する。そのため、図5において一点鎖線で示すように、成形品である転動体収容バンド300には、第一疑似転動体列A及び第一疑似転動体列Cにおいてゲート410を設けていない間座部330の位置にウエルドラインが形成される。また、疑似転動体列の幅方向に対して流れ込んだ合成樹脂材料は、第一疑似転動体列と第二疑似転動体列とが列の幅方向に対して交互に配列されていることにより、第一疑似転動体列Aのゲート410と第一疑似転動体列Cのゲート410との中間が第二疑似転動体列Bの位置する部分となり、第二疑似転動体列Bの位置で合流する。そのため、転動体収容バンド300には第二疑似転動体列Bの列方向に沿ってウエルドラインが形成される。また、当該金型400から成形された転動体収容バンド300にはゲート410の位置に対応してゲート跡が生じることになる。
転動体収容バンド300においてウエルドラインが形成される位置は、四列の転動体列に対応した転動体収容バンド300を製造する図5の金型においても類似しており、第一疑似転動体列の間座部330の位置及び第二疑似転動体列Bの位置である。また、四列に対応した転動体収容バンド300の場合は、紙面上の一端列にゲート410が対応する第一疑似転動体列Aが配置される一方、紙面下の他端列にはゲート410が対応しない第二疑似転動体列Dが配置される。これにより、連結体310の他端部の樹脂が薄い部分にも僅かにウエルドラインが発生することになる。このように、ゲート410が対応しない第二疑似転動体列が他端部に配置されると、他端部の比較的樹脂が薄い部分にウエルドラインが発生するため、他端列には第一疑似転動体列を配置することが好ましい。また、一端列についても他端列と同様に第一疑似転動体列を配置することが好ましい。したがって、金型400は、奇数の転動体列に対応する転動体収容バンド300を製造する場合であって、かつ、一端列及び他端列を第一疑似転動体列とした方が比較的樹脂が厚い位置に集中してウエルドラインを発生させることができる。
図8は、従来の金型を示すものである。従来の金型は、ゲート410の位置が間座部330の位置に対応して設けられているが、ゲート410が対応する第一疑似転動体列とゲート410が対応しない第二疑似転動体列との区別がなされておらず、全ての疑似転動体列に対してゲート410が対応している。この場合、ゲート410から射出された合成樹脂材料は、ゲート410から幅方向に対して流動する合成樹脂材料が紙面上の疑似転動体列aと紙面下の疑似転動体列bとの中間で合流することになる。疑似転動体列aと疑似転動体列bの中間は、疑似転動体列の幅方向における疑似転動体430同士が接近する部分になるため、連結体310の他の部分と比べて樹脂の厚みが薄くなる。そのため、従来の金型では樹脂の厚みが薄くなる部分に集中してウエルドラインが形成されてしまう懸念があった。
これに対し、本願発明の成型方法及び金型400によれば、転動体収容バンド300において比較的樹脂の厚みが大きい間座部330の位置、及びゲート410が対応していない疑似転動体列の位置にウエルドラインが形成される。したがって、本願発明は、疑似転動体列の幅方向における疑似転動体430同士の間隔が狭くなってしまう千鳥状配列の転動体収容バンド300において樹脂の厚みが大きい箇所にウエルドラインを集中させることができる。これにより、本願発明は、連結体310の樹脂が薄い部分に集中してウエルドラインが発生することを防止することができるため、強度の高い転動体収容バンド300を製造することができる。特に、奇数列の転動体列に対応した転動体収容バンド300を製造する場合であって、かつ、疑似転動体列の一端列及び他端列をゲート410が対応している第一疑似転動体列とした場合に強度の高い転動体収容バンド300を製造することができる。この場合、第一疑似転動体列は、第二疑似転動体列の列数よりも多い。
100…直線案内装置、110…軌道部材、120…移動部材、300…転動体収容バンド、310…連結体、320…転動体収容ポケット、330…間座部、400…金型、410…ゲート、420…キャビティ、430疑似転動体

Claims (5)

  1. 軌道部材と移動部材との間に複数の転動体列を有する直線案内装置に使用され、前記複数の転動体列を一体として保持する転動体収容バンドを金型によって射出成形する方法であって、
    前記金型のキャビティ内には複数の疑似転動体を千鳥状に配置して、前記複数の転動体列に対応した複数の疑似転動体列を構成し、
    前記キャビティに合成樹脂材料を射出するゲートは前記複数の疑似転動体列に対して交互に設けられていることを特徴とする転動体収容バンドの成形方法。
  2. 前記キャビティ内に配列された疑似転動体列が奇数列である場合、
    前記キャビティの両端に設けられた疑似転動体列に対して前記ゲートが設けられていることを特徴とする請求項1記載の転動体収容バンドの成形方法。
  3. 軌道部材と移動部材との間に複数の転動体列を有する直線案内装置に使用され、前記複数の転動体列を一体として保持する転動体収容バンドを射出成形によって製造するための金型であって、
    前記転動体収容バンドは、
    帯状に形成された連結体と、
    前記連結体に対して千鳥状に配列された複列の転動体収容ポケットと、
    前記転動体列において同じ転走溝を前後して転走する転動体同士の間に配置された間座部とを備え、
    前記金型は前記転動体収容ポケットに対応した複列の疑似転動体をキャビティに有すると共に前記キャビティに溶融した合成樹脂材料を射出する複数のゲートを有し、
    前記ゲートは所定の間座部の位置にのみ対応して設けられ、
    前記ゲートが対応している第一疑似転動体列と前記ゲートが対応していない第二疑似転動体列とが交互に配列されたことを特徴とする転動体収容バンドを製造するための金型。
  4. 前記疑似転動体列は奇数列で構成され、
    前記第一疑似転動体列は、第二疑似転動体列の列数よりも多いことを特徴とする請求項3記載の金型。
  5. 請求項3又は4に記載された金型により製造されたことを特徴とする転動体収容バンド。
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