JP2023153574A - 表示装置および波長変換基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い発光効率と高い生産性とを実現できる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置100は、基板111上に近紫外LEDおよび青色LEDのいずれかのみが複数配置されたLED部110と、平面視において複数の開口を有する格子状であり、かつ開口内にLEDが位置するように配置された隔壁6と、赤フィルタRと緑フィルタGと青フィルタBとを有し、各フィルタが平面視において開口と重なるように配置されたカラーフィルタ部120と、LED部とカラーフィルタ部との間に設けられ、平面視において開口内に位置し、ベース樹脂にEu2+賦活蛍光体が分散して配置された蛍光発光層1とを備える。蛍光発光層は、蛍光体としてEu2+賦活蛍光体のみを有し、蛍光発光層の少なくとも一部は、Eu2+賦活蛍光体として、LED部から発せられる光を励起光とする第1の蛍光体と、第1の蛍光体が発する蛍光を励起光とする第2の蛍光体とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。この表示装置に好適に使用できる波長変換基板についても言及する。
近年、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(以降、「有機EL」とも称する)表示装置のような自発光表示装置の開発が盛んとなっている。マイクロLEDディスプレイとは、およそ2μmから50μmサイズのLED素子をマトリクス状に配列した構造を有し、複数のLED素子の各々を個別駆動することによって表示を行う表示装置である。このような自発光表示装置は、光の透過・非透過を切り替える表示機能層としての液晶を用いずに表示を行うことができるため、黒表示時に光漏れが生じることが課題となっていた液晶表示装置と比較して、特に暗所での視認性に優れている。
マイクロLEDディスプレイは、赤色発光、緑色発光、青色発光の3種類のLED素子を用いる方式と、青色から近紫外の波長域の光を発する単色発光LED素子のみを用いる方式とに大別される。マイクロLEDディスプレイにおいては、個々のLED素子が表示機能層の役割を果たす。赤色発光、緑色発光、青色発光の3種類のLED素子を用いる方式では、輝度や寿命に優れている。一方、LED素子の実装プロセスが増えることによるコスト増や、駆動電圧がLED素子ごとに異なることによる制御の難しさが課題であり、これらを解決するための取り組みが多くなされている。
対策の一つが、単色発光LED素子を用いる方式である。この方式では、使用するLED素子を1種類として製造プロセスを簡素にしつつ、LED素子から発せられた光の波長を赤色、緑色、および青色に変換する波長変換層を積層することで、カラー表示を実現している。波長変換層としては、例えば量子ドットや無機蛍光体などが分散した層が用いられる。
特許文献1には、紫外光を発する単色光源と、この光源から発せられた光を赤色、緑色、および青色に変換する色変換層あるいは蛍光体層とを用いることが開示されている。
LEDや有機ELなどの発光素子からの出射光を有効に活用するために、蛍光体層を複数積層する技術が、特許文献2に開示されている。
特許文献2では、発光素子からの出射光の変換効率を最大化する目的で、フォトリソグラフィにより2層以上の蛍光体層をパターニングしつつ積層している。発光素子の出射光は、まず下側蛍光体層に吸収され、下側蛍光体層の発光を上側蛍光体層が吸収し再発光する。このような出射光波長のダウンコンバージョンにより変換効率が向上される。
LEDなどの発光素子からの出射光を有効に活用するために、蛍光体を混合する技術が、特許文献3に開示されている。
特許文献3には、Mn2+賦活蛍光体とEu2+蛍光体を適切な重量比率で混合した波長変換層により、広い色域と高い発光効率とを両立することが記載されている。
国際公開第2019/159702号 国際公開第2013/133139号 特開2019-29584号公報
詳細は後述するが、特許文献2の技術は、ダウンコンバージョンの効率が十分でない点や生産性の点等において改善の余地がある。
特許文献3の技術に関して、発明者は、特許文献3に記載されていなかった新たな課題を見出して解決し、本発明を完成させた。
上記事情に鑑み、本発明は、高い発光効率と高い生産性とを実現できる表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、基板上に近紫外LEDおよび青色LEDのいずれかのみが複数配置されたLED部と、平面視において複数の開口を有する格子状であり、かつ開口内に近紫外LEDまたは青色LEDが位置するように配置された隔壁と、赤フィルタと緑フィルタと青フィルタとを有し、赤フィルタ、緑フィルタ、および青フィルタが、平面視において、開口と重なるように配置されたカラーフィルタ部と、LED部とカラーフィルタ部との間に設けられ、平面視において開口内に位置し、ベース樹脂にEu2+賦活蛍光体が分散して配置された蛍光発光層とを備える表示装置である。
蛍光発光層は、蛍光体としてEu2+賦活蛍光体のみを有し、蛍光発光層の少なくとも一部は、Eu2+賦活蛍光体として、LED部から発せられる光を励起光とする第1の蛍光体と、第1の蛍光体が発する蛍光を励起光とする第2の蛍光体とを含む。
本発明の第二の態様は、透明な基板と、基板上に設けられ、赤フィルタと緑フィルタと青フィルタとを有するカラーフィルタと、平面視において複数の開口を有する格子状であり、かつ開口内に赤フィルタ、緑フィルタ、および青フィルタのいずれかが位置するように配置された隔壁と、平面視において開口内に位置し、ベース樹脂にEu2+賦活蛍光体が分散して配置された蛍光発光層とを備える波長変換基板である。
蛍光発光層は、蛍光体としてEu2+賦活蛍光体のみを有し、蛍光発光層の少なくとも一部は、Eu2+賦活蛍光体として、第一の蛍光体と、第一の蛍光体が発する蛍光を励起光とする第二の蛍光体とを含む。
本発明によれば、高い発光効率と高い生産性とを実現できる表示装置を提供できる。
本発明の第一実施形態に係る表示装置の模式断面図である。 同表示装置の変形例を示す模式断面図である。 本発明の第二実施形態に係る表示装置の模式断面図である。 同表示装置に係る波長変換基板を示す模式断面図である。 同表示装置の変形例を示す模式断面図である。 変形例の表示装置に係る波長変換基板を示す模式断面図である。 実験例に係る第一蛍光体の励起スペクトルと蛍光スペクトルを示す図である。 実験例に係る第二蛍光体の励起スペクトルと蛍光スペクトルを示す図である。 実験例に係る第三蛍光体の励起スペクトルと蛍光スペクトルを示す図である。 実験例におけるサンプルの発光スペクトルを示す図である。 実験例におけるサンプルの発光スペクトルを示す図である。 実験例におけるサンプルの発光スペクトルを示す図である。 実験例におけるサンプルの蛍光寿命スペクトルを示す図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1および図2を参照しながら説明する。
以降の説明において、同一又は実質的に同一の機能及び構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化し、あるいは、必要な場合のみ説明を行う。
本明細書中において、「平面視」とは、後述する表示装置や波長変換基板等の面を、観察者が法線方向に見た状態を意味する。
各構成における「第一」や「第二」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付しており、序列や数量を特定しない。
本発明に使用されるLEDには、例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)、ガリウムヒ素リン(GaAsP)、インジウム窒化ガリウム(InGaN)/窒化ガリウム(GaN)/アルミニウム窒化ガリウム(AlGaN)、リン化ガリウム(GaP)、セレン化亜鉛(ZnSe)、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlGaInP)等の化合物が用いられている。単色発光のLEDとして後述する青色LEDや近紫外LEDには、主に窒化ガリウム(GaN)が用いられている。
図1は、本実施形態に係る表示装置100の部分断面図である。図1に示すように、表示装置100は、LED部110と、カラーフィルタ部120とを備えている。
LED部110は、基板111上に複数のLED素子112がマトリクス状に配置された基本構造を有する。基板111上に配置されたLED素子は1種類である。本実施形態のLED素子112は、紫外波長帯の光を出射するものであり、例えば2μm~50μm程度の寸法のマイクロLEDである。
LED素子112の構造に特に制限はなく、n側電極とp側電極が同じ側にある水平型LED、n側電極とp側電極が厚み方向に発光部を挟む垂直型LEDのいずれも使用できる。図1には、垂直型LEDを示している。
LED素子112は、近紫外光を出射する単色発光の近紫外LEDである。本明細書において、「単色発光」とは、出射光の半値幅が70nm以下であり、かつ出射光の波長範囲内に1つの発光ピークを有することを意味する。LED素子112の半値幅は、小さい方が好ましい。また、近紫外光とは波長300nm以上410nm未満の範囲の光を指す。近紫外LEDとは、波長300nm以上410nm未満の範囲内に発光ピークを有するLEDである。
基板111上には、隔壁6が形成されている。LED部110の平面視において、隔壁6は格子状であり、各LED素子112を一つずつ取り囲んで他のLED素子と隔絶している。
隔壁6は、カーボンを含有し、光を吸収する特性を有する。カーボンとしては、可視光の波長選択性が低いものが好適である。「可視光の波長選択性が低い」とは、波長400nmから700nmの範囲の光に対して、吸収もしくは反射した光の着色がほぼなく、目視において、黒またはグレーの色彩を呈することを意味する。
隔壁6を樹脂のカーボン分散体で形成する場合、フォトリソグラフィの手法を適用できる。隔壁6をフォトリソグラフィの手法で形成する場合、アルカリ可溶な感光性樹脂を使用できる。
隔壁6は、光吸収性のものに限られず、光反射性のものでもよい。光反射性の隔壁は、例えば樹脂製のコアの表面を金属薄膜が覆った構成とできる。
コアは、アルカリ可溶な感光性樹脂を周知のフォトリソグラフィの手法でパターニングしたり、熱硬化性樹脂の層をドライエッチングの手法でパターニングしたりすることにより形成できる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂を例示できる。
隔壁6によって区切られた各区画には、LED素子112を覆うように蛍光発光層1が設けられている。蛍光発光層1は、透明のベース樹脂に粒状の蛍光体が分散された基本構造を有する。
ベース樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリノルブルネン樹脂、これらの変性樹脂、ハイブリッド樹脂等を例示できる。中でも、耐熱性および耐光性に優れるシリコーン樹脂が好ましい。
本実施形態において、蛍光発光層1は、青色変換層1Aと、緑色変換層1Bと、赤色変換層1Cとの3つの変換層からなる。
青色変換層1Aは、紫外光を吸収して青い蛍光を発する第一蛍光体2がベース樹脂に分散された構成を有する。すなわち、青色変換層1Aは、1種類の蛍光体を含む。
緑色変換層1Bは、第一蛍光体2と、青色の光を吸収して緑色の蛍光を発する第二蛍光体3とがベース樹脂に分散された構成を有する。すなわち、緑色変換層1Bは、2種類の蛍光体を含む。
赤色変換層1Cは、第二蛍光体3と、緑色の光を吸収して赤色の蛍光を発する第三蛍光体4とがベース樹脂に分散された構成を有する。すなわち、赤色変換層1Cは、2種類の蛍光体を含む。
第一蛍光体2、第二蛍光体3、および第三蛍光体4は、いずれもEu2+賦活蛍光体である。詳細については後述する。
各蛍光体の粒子径は、0.1μm以上15μm以下が好ましい。本明細書においては、光子相関法によって求めた粒度分布における積算値50%における粒径を「粒子径」と定義し、簡易的には、蛍光発光層1の断面の所定範囲を走査顕微鏡で観察し、確認された蛍光体粒子の径の算術平均値とできる。
蛍光発光層1は、感光性樹脂をベース樹脂として所定の蛍光体を分散させた分散液を塗布し、フォトリソグラフィの手法でパターニングすることにより簡便に作製できる。蛍光発光層1の厚さは、1μm以上50μm以下とできる。50μmより厚く形成してもよいが、厚すぎると形成時の工程負荷、例えば塗布・乾燥などの作業時間に無駄を発生しやすい。蛍光発光層1の厚みが1μm以上50μm以下であれば、隔壁6と高さを揃えやすい。
蛍光発光層1の厚みは、隔壁6の高さ以下であることが好ましい。蛍光発光層1の厚みが隔壁6の高さより大きいと、蛍光発光層1の光が隣接画素へ漏れる可能性がある。
ベース樹脂は、熱で劣化しにくく、例えば150℃で500時間熱処理した後でもLED素子112から出射される光の透過率が変化しにくい材質が好ましい。例えば、150℃で500時間の熱処理前後の透過率の変化率が、LEDの発光ピーク波長385nmにおいて5%以下であることが好ましい。
隔壁6および蛍光発光層1は、透明樹脂層7により覆われている。LED部110の上面は、透明樹脂層7により平坦化されている。
カラーフィルタ部120の基本構成は公知であり、ブラックマトリクス(以下、「BM」と称することがある。)121と、複数の色フィルタとを有する。カラーフィルタ部における色フィルタの数および組み合わせは、用途等に応じて適宜設定できる。本実施形態のカラーフィルタ部120は、赤フィルタR、緑フィルタG、および青フィルタBの3種の色フィルタを有する。
ブラックマトリクス121は、透明樹脂層7と接して形成されている。ブラックマトリクス121は、平面視において複数の開口を有する格子状パターンを形成しており、この格子状パターンは、表示装置100の平面視において、隔壁6の格子状パターンと重なっている。
ブラックマトリクス121の形成方法は特に制限されないが、遮光性を有するカーボンが分散した、アルカリに可溶な感光性レジストを用いると、公知のフォトリソグラフィにより格子状パターンを簡便に形成できる。
各色フィルタR、G、Bは、対応する色彩の有機顔料が樹脂に分散された分散体を使用して形成できる。樹脂としては、アクリル等を例示できる。
赤フィルタRに適用できる赤色の有機顔料として、C.I.Pigment Red 7、14、41、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、81:4、146、168、177、178、179、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272、279等を例示できる。
これら赤色顔料に、黄色顔料や橙色顔料が混合されてもよい。適用できる黄色の有機顔料として、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、147、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、187、188、193、194、199、198、213、214等を例示できる。
赤フィルタRとしては、380nm以上580nm以下の波長の光の透過率が5%以下であるものが好ましい。
緑フィルタGに適用できる緑色顔料として、C.I.Pigment Green 7、10、36、37等を例示できる。これら緑色顔料に、上述の黄色顔料が混合されてもよい。他に、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン緑色顔料やハロゲン化アルミニウムフタロシアニン緑色顔料も好適に使用できる。
緑フィルタGとしては、380nm以上480nm以下の波長の光の透過率が5%以下であるものが好ましい。
青フィルタBに適用できる青色顔料として、C.I.Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64等を例示できる。
これら青色顔料に、紫色顔料が混合されてもよい。紫色顔料として、C.I.Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等を例示できる。
上述した各顔料は、有機溶剤や分散剤とともに透明樹脂に分散して用いる。透明樹脂は、可視域の透過率が90%以上の透明樹脂であることが望ましく、樹脂の前駆体を含むアルカリ可溶性の感光性樹脂であることが望ましい。顔料は、樹脂に対し、15質量%から65質量%の範囲内で含有させることができる。
感光性樹脂として、水酸基、カルボキシ基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基、シラノール基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を線状高分子に導入したポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、オキセタン樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾオキサジン樹脂等を例示できる。前駆体であるモノマーおよびオリゴマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。波長365nmなどの紫外線照射により感光性樹脂を硬化する場合には、感光性樹脂に光重合開始剤等が添加されてもよい。
各色フィルタR、G、Bは、平面視においていずれかがブラックマトリクス121の開口と重なるように配置されている。表示装置100の平面視において、各色フィルタR、G、Bは、それぞれ赤色変換層1C、緑色変換層1B、および青色変換層1Aと重なっている。赤フィルタR、緑フィルタG、および青フィルタBは、互いに接触して配置されてもよいし、離間して配置されてもよい。
上記のように構成された表示装置100の使用時の動作について説明する。
表示装置100においては、隣接する赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタBの組が1画素を構成する。各画素においては、入力された映像信号に応じて赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタBに対応するLED素子122が駆動され、画素の色彩や明度が変化する。
LED素子122から出射された励起光は、カラーフィルタ部120に到達する前に蛍光発光層1に入射する。
青色変換層1Aに入射した励起光は、第一蛍光体2で青色の蛍光に波長変換されて青フィルタBに入射する。
緑色変換層1Bに入射した励起光の多くは第一蛍光体2で青色の蛍光に波長変換される。この青色蛍光の一部は、第二蛍光体3で緑色の蛍光に波長変換されて緑フィルタGに入射する。
赤色変換層1Cに入射した励起光の多くは第二蛍光体3で緑色の蛍光に波長変換される。この緑色蛍光の一部は、第三蛍光体4で赤色の蛍光に波長変換されて赤フィルタRに入射する。
本実施形態で使用される蛍光体2、3、4は、いずれもEu2+賦活蛍光体である。本発明において、「Eu2+賦活蛍光体」とは、Eu2+のみにより賦活される蛍光体を指し、Eu2+に加えて他のイオンによっても賦活されるEu2+,Mn2+共賦活BaMgAlO蛍光体等は含まれない。
Eu2+賦活蛍光体は、Eu2+を発光中心に持ち、蛍光体に励起光を照射すると、発光イオン(Eu2+)が励起光を吸収して基底準位の電子が励起準位へと励起される。この励起電子が再び基底準位に戻るとき,その差分のエネルギーが蛍光として放出される。発光イオンであるEu2+は、発光および吸収の遷移が許容遷移のため、遷移確率は高い。一方、Mn2+賦活蛍光体は、Mn2+を発光イオンに持ち、発光および吸収の遷移が禁制遷移である。そのため遷移確率は低いものの、狭いスペクトルを有する発光が得られ色再現性を向上させることができるという特徴を持つ。
発明者は、Eu2+賦活蛍光体とMn2+賦活蛍光体とを併用した表示装置において、表示映像に色が付いて見える現象や、3D表示時に左右映像が混ざって見えるいわゆるクロストーク現象等の不具合が発生することを見出した。発明者は、この原因について検討し、Mn2+賦活蛍光体が関係していることを突き止めた。
KSF蛍光体等のMn2+賦活蛍光体は、CASN蛍光体やSCASN蛍光体等のEu2+賦活蛍光体よりもピーク波長の波長幅が広く、色再現性に優れる。その反面、LED素子の光が消えた後に蛍光の発光強度が1/e(eは自然対数の底)となるまでに要する時間である残光時間が10ミリ秒程度と、Eu2+賦活蛍光体の1~10マイクロ秒より100~1000倍も長いことが分かった。
Mn2+賦活蛍光体の残光により生じるクロストークは、例えば、画面上をテロップ文字が流れる映像などにおいて顕著に発生し、表示品質を低下させる。
発明者は、上記知見を踏まえ、蛍光発光層からMn2+賦活蛍光体を排除し、Eu2+賦活蛍光体のみを用いて構成した。さらに、これにより生じる若干の色再現性の低下を、カラーフィルタ部120を設けることによりカバーした。
本実施形態に係る表示装置100においては、上記構成により、残光の抑制された高い表示品質と、充分な色再現性とが両立されている。
さらに、LED部に配置されるLED素子が1種類のみの単色発光構成であるため、製造プロセスが簡素であり、生産性にも優れている。
緑色変換層1Bおよび赤色変換層1Cにおいては、発する蛍光の色彩が異なる蛍光体が混合されていることにより、フェルスター機構によるエネルギー移動現象が起きる。フォトルミネッセンスによるエネルギー移動は、ある蛍光体から放射された蛍光が他の蛍光体の励起エネルギーとして利用されることにより生じる。フェルスター機構は、このような光の発光および吸収のプロセスを経ずに、近接した2つの蛍光体の間で励起エネルギーが電子の共鳴により直接移動するものである。フェルスター機構による蛍光体間のエネルギー移動は、光の発光および吸収のプロセスを介さずに行われるため、最適条件ではエネルギーのロスが小さい。
エネルギー移動により輝度を向上させるためには、異色蛍光体どうしが近距離にあることや、異色蛍光体のうち、LED素子から放出される励起光を吸収して発光する蛍光体の発光波長が、もう一方の蛍光体の最大吸収波長と近しいことが必要である。本実施形態に係る蛍光発光層1のうち緑色変換層1Bおよび赤色変換層1Cにおいては、2種類の蛍光体を混合しつつ分散させることにより、2種類の蛍光体のそれぞれを含む層を積層するよりも蛍光体間の距離が短くなる。その結果、エネルギー移動効率を向上させることができる。
本実施形態に係る表示装置の変形例を図2に示す。図2に示す表示装置200は、LED素子112に代えて、青色光を出射する青色LED素子112Aを有する。
本明細書において、青色光とは波長410nm以上490nm未満の範囲の光を指し、青色LEDとは、波長410nm以上490nm未満の範囲内に発光ピークを有するLEDである。
表示装置200のLED部110Aは、青色変換層1Aに代えて散乱層1Dを有し、緑色変換層1Bに代えて緑色変換層1bを有する。
散乱層1Dは、上述のベース樹脂に透明な光散乱粒子5が分散配置された構成を有する。
緑色変換層1bは、蛍光体として第二蛍光体3のみを含有し、第一蛍光体2を含まない。
カラーフィルタ部120Aは、青フィルタBに代えて透明層CLを有する。透明層CLの材料は、透明樹脂層7と同一とできる。
表示装置200では、青色LED素子112Aを用いることにより、LED素子112Aの光を波長変換せずに青色として使用する構成となっているが、赤色変換層1Cにおいては、表示装置100と概ね同様の波長変換が行われるため、同様の効果を奏する。
本発明の第二実施形態について、図3から図6を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図3は、本実施形態に係る表示装置300を示す模式断面図である。表示装置300は、LED部310と、波長変換基板320とを備えている。LED部310は、第一実施形態のLED部110から隔壁6および蛍光発光層1を除いた構成を有する。
図4に、波長変換基板320を示す。波長変換基板320は、透明基板321上に、ブラックマトリクス121、色フィルタR、G、Bが順次形成され、その上にさらに隔壁6および蛍光発光層1が設けられた構成を有する。
表示装置300は、LED部310のLED素子122を覆うように透明な粘着層11を配置し、波長変換基板320の隔壁6側を粘着層11に接合してLED部310と波長変換基板320とを貼り合わせることにより作製できる。
表示装置300は、ブラックマトリクス121の位置関係が第一実施形態の表示装置100と若干異なるものの、蛍光発光層1によるLED素子112から発せられた光の波長変換は概ね表示装置100と同様に行われるため、同様の効果を奏する。
本実施形態に係る波長変換基板320は、残光の抑制された高い表示品質と充分な色再現性とが両立された表示装置を効率よく製造することに貢献できる。
本実施形態の変形例を図5および図6に示す。図5に示す変形例の表示装置400は、LED部310Aと波長変換基板320Aとを、粘着層11を介して接合することにより形成されている。
LED部310Aは、LED素子112に代えて青色LED素子112Aを有する点を除き、LED部310と同一の構造を有する。波長変換基板320Aは、青色変換層1A、緑色変換層1B、および青フィルタBに代えて、散乱層1D、緑色変換層1b、および透明層CLを有する点を除き、波長変換基板320と同一の構造を有する。
すなわち、表示装置400は、単色発光光源が青色光を発する構成であり、上述した表示装置200と概ね同様の作用効果を奏する。
発明者は、蛍光発光層に含有される複数種類のEu2+賦活蛍光体には、好適な混合比率があることを見出した。以下では、この点について、実験例を用いて説明する。
(実験例1:紫外光LEDを用いた検討)
LED素子として、発光ピーク波長385nmの紫外光LEDを用いた。
蛍光発光層に使用した材料は以下の通りである。
ベース樹脂:シリコーン樹脂(信越化学工業社製)
第一蛍光体:Eu2+賦活アパタイト蛍光体(粒子径3.7μm)
第二蛍光体:Eu2+賦活(Ba,Sr)GaS蛍光体(粒子径4.6μm)
第三蛍光体:Eu2+賦活SCASN蛍光体(粒子径5.4μm)
第一蛍光体、第二蛍光体、第三蛍光体の励起スペクトルおよび蛍光スペクトルを、それぞれ図7、図8、図9に示す。上記紫外光LEDの発光ピーク波長が第一蛍光体の励起スペクトルの範囲内であり、第一蛍光体の蛍光スペクトルのピーク帯域が第二蛍光体の励起スペクトルのピーク帯域に近く、第二蛍光体の蛍光スペクトルのピーク帯域が第三蛍光体の励起スペクトルのピーク帯域に近いことが図7から図9よりわかる。
(1-1:赤色変換層)
上述のベース樹脂と、粉砕して粒径を整えた第二蛍光体および第三蛍光体とを用いて、赤色変換層を作製した。第三蛍光体の量を、ベース樹脂100質量部に対して20質量部に固定し、第二蛍光体の量を異ならせて、以下の4つの組成物を作製した。
組成物1:5部
組成物2:10部
組成物3:20部
組成物4:30部
各組成物を、東洋ビジュアルソリューションズ社製カラーレジストを用いて形成した赤フィルタ上に塗布してパターニングした。これにより、波長変換基板320に類似した構造を有するサンプル1~4を得た。サンプル1~4は、それぞれ組成物1~4を用いて形成した赤色変換層を備える。
各サンプルを、赤色変換層をLED素子側に向けて配置し、LED素子を発光させて、赤フィルタ側から正面輝度計にて発光スペクトルを測定した。
サンプル1~4の発光スペクトルを図10に示す。いずれのサンプルも、赤フィルタのみの場合に比べ、ピーク波長の発光強度が増加していた。サンプル2~4の結果が特に良好であったことから、第三蛍光体と第二蛍光体との比率として4:2~2:4程度が好ましいと考えられた。
(1-2:緑色変換層)
ベース樹脂と、粉砕して粒径を整えた第一蛍光体および第二蛍光体とを用いて、緑色変換層を作製した。第二蛍光体の量を、ベース樹脂100質量部に対して20質量部に固定し、第一蛍光体の量を異ならせて、以下の4つの組成物を作製した。
組成物5:5部
組成物6:10部
組成物7:20部
組成物8:30部
各組成物を、東洋ビジュアルソリューションズ社製カラーレジストを用いて形成した緑フィルタ上に塗布してパターニングした。これにより、波長変換基板320に類似した構造を有するサンプル5~8を得た。サンプル5~8は、それぞれ組成物5~8を用いて形成した緑色変換層を備える。
各サンプルを、緑色変換層をLED素子側に向けて配置し、LED素子を発光させて、緑フィルタ側から正面輝度計にて発光スペクトルを測定した。
サンプル5~8の発光スペクトルを図11に示す。いずれのサンプルも、緑フィルタのみの場合に比べ、ピーク波長の発光強度が増加していた。
(実験例2:青色LEDを用いた検討)
LED素子として、発光ピーク波長450nmの青色LEDを用いた。
実験例1-1で用いたサンプル1~4を、赤色変換層をLED素子側に向けて配置し、LED素子を発光させて、赤フィルタ側から正面輝度計にて発光スペクトルを測定した。
実験例2におけるサンプル1~4の発光スペクトルを図12に示す。いずれのサンプルも、赤フィルタのみの場合に比べ、ピーク波長の発光強度が増加していた。実験例1-1同様、第三蛍光体と第二蛍光体との比率として4:2~2:4程度が好ましいと考えられた。
(実験例3:蛍光体による残光時間の検討)
緑色変換層に用いられる蛍光体が残光時間に及ぼす影響について検討した。実験に供した緑色変換層1および2の組成を以下に示す。
緑色変換層1
ベース樹脂:シリコーン樹脂(信越化学工業社製) 100部
蛍光体:Eu2+賦活(Ba,Sr)GaS蛍光体(粒子径4.6μm) 30部
緑色変換層2
ベース樹脂:緑色変換層1と同一 100部
蛍光体:Eu2+,Mn2+共賦活BaMgAlO蛍光体(粒子径3.9μm) 30部
各変換層に係る組成物を、東洋ビジュアルソリューションズ社製カラーレジストを用いて形成した緑フィルタ上に塗布してパターニングした。これにより、波長変換基板320に類似した構造を有するサンプル9および10を得た。サンプル9および10は、それぞれ緑色変換層1および緑色変換層2を備える。
各サンプルを、緑色変換層を光源側に向けて配置し、パルス光を照射して励起発光させた。パルス光を消灯してから実際にスペクトルを測定し始めるまでの時間t(遅延時間と称する)を0.05ms~20msの範囲で変更しつつ、蛍光の発光強度を複数回測定した。
サンプル9~10の蛍光寿命スペクトルを図13に示す。図13には、遅延時間t=0における蛍光発光強度も併せて示している。
サンプル9においては、最も短い遅延時間であるt=0.05msにおいて信号が観測されず、かつ全範囲において発光が検出されなかった。したがって、サンプル9においては、蛍光の発光が0.05ms以内に消失していると推測され、上述した定義に基づく残光時間は0.05ms未満であると考えられた。
一方、サンプル10においては、t=0.05msにおいて信号が観測され、その後発光強度が指数関数的に減少する減衰曲線が得られた。上述した定義に基づく残光時間は3.6msであった。
以上より、Eu2+賦活蛍光体を用いた変換層の残光時間はサブミリ秒オーダーであり、Eu2+,Mn2+共賦活蛍光体を用いた変換層の残光時間はミリ秒オーダーであったことから、Eu2+賦活蛍光体を用いた変換層の優位性が示された。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
例えば、本発明においては、以下のような変更が可能である。
・蛍光発光層の各層に光散乱粒子5を含有させる
・赤色変換層1Cに第一蛍光体2を含有させる
・表示装置200および波長変換基板320Aにおいて、青色変換層1Aおよび青フィルタBを用いる
本発明に係るカラーフィルタ部や波長変換基板には、透過率調整層や反射防止層等の、所望の特性を付与するための層が設けられてもよい。
蛍光発光層は、量子ドットを含有してもよい。量子ドットとは、量子閉じ込め効果を持つナノメートルサイズの半導体微粒子であり、蛍光発光層に添加することにより、波長変換を補助できる。
量子ドットの添加量は蛍光体の質量の0.5%~10%程度とできる。量子ドットは蛍光体に比して耐熱性や耐光性に劣るため、量子ドットの添加量が多すぎると、表示装置や波長変換基板の信頼性が低下する可能性がある。
蛍光発光層の耐熱性は、150℃のオーブンに500時間投入し、発光特性の変化を測定することで評価できる。耐光性は、温度40℃、湿度70%の条件下でキセノンランプを200時間照射し、発光特性の変化を測定することで測定できる。表示装置を構成した際の信頼性の観点からは、耐熱性試験や耐光性試験後の蛍光発光層の発光特性変化率が10%以下であることが好ましい。
指標とする発光特性としては、「内部量子収率」、「メインピーク波長の発光強度」、「メインピーク波長の半値幅」、「光学濃度」等から1つ以上を選択できる。
1 蛍光発光層
2 第一蛍光体
3 第二蛍光体
4 第三蛍光体
6 隔壁
100、200、300、400 表示装置
110、110A、310、310A LED部
111 基板
112、112A LED素子
120、120A カラーフィルタ部
320、320A 波長変換基板
B 青フィルタ
G 緑フィルタ
R 赤フィルタ
321 透明基板

Claims (7)

  1. 基板上に近紫外LEDおよび青色LEDのいずれかのみが複数配置されたLED部と、
    平面視において複数の開口を有する格子状であり、かつ前記開口内に前記近紫外LEDまたは前記青色LEDが位置するように配置された隔壁と、
    赤フィルタと緑フィルタと青フィルタとを有し、前記赤フィルタ、前記緑フィルタ、および前記青フィルタが、平面視において、前記開口と重なるように配置されたカラーフィルタ部と、
    前記LED部と前記カラーフィルタ部との間に設けられ、平面視において前記開口内に位置し、ベース樹脂にEu2+賦活蛍光体が分散して配置された蛍光発光層と、
    を備え、
    前記蛍光発光層は、蛍光体として前記Eu2+賦活蛍光体のみを有し、
    前記蛍光発光層の少なくとも一部は、前記Eu2+賦活蛍光体として、前記LED部から発せられる光を励起光とする第1の蛍光体と、前記第1の蛍光体が発する蛍光を励起光とする第2の蛍光体とを含む、
    表示装置。
  2. 前記第1の蛍光体と前記第2の蛍光体との質量比が、2:1~1:2の範囲内である、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記Eu2+賦活蛍光体の粒子径が0.1μm以上15μm以下である、
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記蛍光発光層は、キセノンランプ200時間照射後の発光特性変化率が10%以下である、
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記蛍光発光層の厚さが1μm以上50μm以下である、
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記蛍光発光層が量子ドットを含有する、
    請求項1に記載の表示装置。
  7. 透明な基板と、
    前記基板上に設けられ、赤フィルタと緑フィルタと青フィルタとを有するカラーフィルタと、
    平面視において複数の開口を有する格子状であり、かつ前記開口内に前記赤フィルタ、前記緑フィルタ、および前記青フィルタのいずれかが位置するように配置された隔壁と、
    平面視において前記開口内に位置し、ベース樹脂にEu2+賦活蛍光体が分散して配置された蛍光発光層と、
    を備え、
    前記蛍光発光層は、蛍光体として前記Eu2+賦活蛍光体のみを有し、
    前記蛍光発光層の少なくとも一部は、前記Eu2+賦活蛍光体として、第1の蛍光体と、前記第1の蛍光体が発する蛍光を励起光とする第2の蛍光体とを含む、
    波長変換基板。
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