JP2023152595A - 蛍光部材、蛍光部材の製造方法、又は、発光装置 - Google Patents

蛍光部材、蛍光部材の製造方法、又は、発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 効率的に光を出力することのできる蛍光部材を提供する。【解決手段】 第1面と、第2面とを有する蛍光部と、第1面の外縁と接続し、かつ、第2面の外縁と接続する包囲部と、を備え、第1面に垂直な平面視で、第1面は、第1方向に向かって、第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる第1領域を有した形状であり、第2面の第2方向の最大幅は、第1面における第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい、蛍光部材。【選択図】 図5

Description

本発明は、蛍光部材、蛍光部材の製造方法、又は、蛍光部材を備える発光装置に関する。
特許文献1には、蛍光体を含む透光部材と、透光部材を取り囲むように側方に設けられた光反射部材と、を備える光学部品が開示されている。またさらに、発光素子からの光が透光部材に入射する、発光装置の形態が開示されている。
特開2019-9406
発光装置に搭載可能な蛍光部材であって、効率的に光を出力することのできる蛍光部材を提供する。
一実施形態に開示される蛍光部材は、第1面と、第2面とを有する蛍光部と、前記第1面の外縁と接続し、かつ、前記第2面の外縁と接続する包囲部と、を備え、前記第1面に垂直な平面視で、前記第1面は、第1方向に向かって、前記第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる第1領域を有した形状であり、前記第2面の前記第2方向の最大幅は、前記第1面における前記第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい。
一実施形態に開示される、第1面と、第2面と、前記第1面の反対側の面である第3面とを有する蛍光部材の製造方法は、第1方向に向かって前記第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる領域を有した形状の前記第3面をそれぞれが有する複数の蛍光部と、前記複数の蛍光部の前記第3面の外縁を囲う包囲部と、を有する母材を用意する工程と、前記第3面に垂直な平面視で、前記第2方向に平行であって、前記領域における前記第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい幅を通る直線に沿って、前記第3面から前記第1面の方向に向かって、前記第1面に到達しない位置まで、前記母材を切削し、前記複数の蛍光部のそれぞれにおいて前記第2面を設ける工程と、前記母材の前記包囲部のみを切断し、複数の蛍光部を個片化する工程と、を含む。
一実施形態に開示される発光装置は、発光素子と、上述の蛍光部材と、前記発光素子及び前記蛍光部材が配置される内部空間を形成するパッケージと、を備え、前記発光素子から出射された光が、前記蛍光部材の前記第2面に入射し、前記蛍光部材の前記第1面から出射された光が前記パッケージの外部へと出射される。
実施形態に開示される1または複数の発明の少なくとも一つにおいて、発光装置に搭載可能な蛍光部材であって、効率的に光を出力することのできる蛍光部材を提供する効果が期待される。
図1は、各実施形態に係る発光装置の斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る発光装置から蓋部材を除いた状態の斜視図である。 図3は、図2の状態における上面図である。 図4は、図1のIV-IV断面線における断面図である。 図5は、各実施形態に係る蛍光部材の上方から見た斜視図である。 図6は、各実施形態に係る蛍光部材の下方から見た斜視図である。 図7は、各実施形態に係る蛍光部材の上面図である。 図8は、各実施形態に係る蛍光部材の下面図である。 図9は、各実施形態に係る蛍光部材の、入射面側からみた側面図である。 図10は、各実施形態に係る蛍光部の斜視図である。 図11は、各実施形態に係る包囲部の斜視図である。 図12Aは、各実施形態に係る蛍光部材の製造方法における第1工程を説明するための模式図である。 図12Bは、各実施形態に係る蛍光部材の製造方法における第2工程を説明するための模式図である。 図12Cは、各実施形態に係る蛍光部材の製造方法における第3工程を説明するための模式図である。 図13は、第2実施形態に係る発光装置から蓋部材を除いた状態の上面図である。 図14は、図1のXIV-XIV断面線における断面図である。
本明細書または特許請求の範囲において、三角形や四角形などの多角形に関しては、多角形の隅に角丸め、面取り、角取り、丸取り等の加工が施された形状も含めて、多角形と呼ぶものとする。また、隅(辺の端)に限らず、辺の中間部分に加工が施された形状も同様に、多角形と呼ぶものとする。つまり、多角形をベースに残しつつ、部分的な加工が施された形状は、本明細書及び特許請求の範囲で記載される“多角形”の解釈に含まれるものとする。
また、多角形に限らず、台形や円形や凹凸など、特定の形状を表す言葉についても同様である。また、その形状を形成する各辺を扱う場合も同様である。つまり、ある辺において、隅や中間部分に加工が施されていたとしても、“辺”の解釈には加工された部分も含まれる。なお、部分的な加工のない“多角形”や“辺”を、加工された形状と区別する場合は“厳密な”を付して、例えば、“厳密な四角形”などと記載するものとする。
また、本明細書または特許請求の範囲において、上下(上方/下方)、左右、表裏、前後(前方/後方)、手前と奥などの記載は、相対的な位置、向き、方向などの関係を述べるに過ぎず、使用時における関係と一致していなくてもよい。
また、図面においてX方向、Y方向、及び、Z方向などの方向を、矢印を用いて示すことがある。この矢印の方向は、同じ実施形態に係る複数の図面間で整合が取られている。また、図面においてX、Y、及び、Zが記されている矢印の方向を正方向、これと反対の方向を負方向とする。例えば、矢印の先にXが記されている方向は、X方向であり、かつ、正方向である。なお、X方向であり、かつ、正方向である方向を、「Xの正方向」と呼ぶものとし、これと反対の方向を「Xの負方向」と呼ぶものとする。Y方向、及び、Z方向についても同様である。
また、本明細書において、例えば構成要素などを説明するときに「部材」や「部」と記載することがある。「部材」は、物理的に単体で扱う対象を指すものとする。物理的に単体で扱う対象とは、製造の工程で一つの部品として扱われる対象ということもできる。一方で、「部」は、物理的に単体で扱われなくてもよい対象を指すものとする。例えば、1つの部材の一部を部分的に捉えるときに「部」が用いられる。
なお、上述の「部材」と「部」の書き分けは、均等論の解釈において権利範囲を意識的に限定するという意思を示すものではない。つまり、特許請求の範囲において「部材」と記載された構成要素があったとしても、そのことのみを以って、この構成要素を物理的に単体で扱うことが本発明の適用に必要不可欠であると出願人が認識しているわけではない。
また、本明細書または特許請求の範囲において、ある構成要素が複数あり、それぞれを区別して表現する場合に、その構成要素の頭に“第1”、“第2”と付記して区別することがある。また、本明細書と特許請求の範囲とで区別する対象が異なる場合があり得る。そのため、特許請求の範囲において本明細書と同一の付記がされた構成要素が記載されていても、この構成要素によって特定される対象が、本明細書と特許請求の範囲との間で一致しないことがあり得る。
例えば、本明細書において“第1”、“第2”、“第3”と付記されて区別される構成要素があり、本明細書において“第1”及び“第3”が付記された構成要素を特許請求の範囲に記載する場合に、見易さの観点から特許請求の範囲においては“第1”、“第2”と付記して構成要素を区別することがある。この場合、特許請求の範囲において“第1”、“第2”と付記された構成要素はそれぞれ、本明細書において“第1”“第3”と付記された構成要素を指すことになる。なお、このルールの適用対象は構成要素に限らず、その他の対象に対しても、合理的かつ柔軟に適用される。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。またさらに、図面を参照しながら、本発明を実施するための具体的な形態を説明する。なお、本発明を実施するための形態は、この具体的な形態に限定されない。つまり、図示される実施形態は、本発明が実現される唯一の形態ではない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解の便宜を図るために誇張していることがある。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る発光装置1を説明する。図1乃至図11は、発光装置1の例示的な一形態を説明するための図面である。図1は、発光装置1の斜視図である。図2は、発光装置1から蓋部材16を除いた状態の斜視図である。図3は、発光装置1から蓋部材16を除いた状態の上面図である。図4は、図1のIV-IV断面線における断面図である。図5は、蛍光部材40を上方から見た斜視図である。図6は、蛍光部材40を下方から見た斜視図である。図7は、蛍光部材40の上面図である。なお、図7は、第1領域42Mと第2領域42Nをハッチングで記している。図8は、蛍光部材40の下面図である。なお、図8は、光反射膜46をハッチングで記している。図9は、蛍光部材40の入射面側から蛍光部材40をみた側面図である。なお、図9は、光制御膜45をハッチングで記している。図10は、蛍光部41を上方から見た斜視図である。図11は、包囲部43を上方から見た斜視図である。なお、図11は、包囲部43の内側面44Dをわかりやすく示すため、透過図となっている。
発光装置1は、複数の構成要素を備えている。複数の構成要素には、パッケージ10A、発光素子20、サブマウント30、蛍光部材40、保護素子50、及び、複数の配線60が含まれる。なお、発光装置1は、この他にも構成要素を備えていてよい。また、発光装置1は、ここで挙げた複数の構成要素の一部を備えていなくてもよい。
まず、各構成要素について説明する。
(パッケージ10A)
パッケージ10Aは、基部14Aと枠部15と蓋部17とを有する。また、パッケージ10Aは、基部材11Aと蓋部材16とを備える。基部材11Aは、基部14Aと枠部15とを有し、蓋部材16は、蓋部17を有する。また、基部材11Aは、実装基板12Aと、枠部材13と備える。実装基板12Aは基部14Aを有し、枠部材13は枠部15を有する。
パッケージ10Aは、内部に閉空間を形成する。この内部空間は、封止された空間である。また、この内部空間は、所定の雰囲気で気密された状態で封止された空間である。
基部14Aは、上面及び下面を有している。基部14Aの外形は、上面視で矩形である。この矩形は、長辺と短辺を有する矩形であってよい。なお、上面視でみた基部14Aの外形は、矩形でなくてもよい。特に正方形を除外するような言及がされていない限り、矩形には正方形も含まれてよいものとする。図示されるパッケージ10Aにおいて、この矩形の長辺方向はX方向と同じ方向であり、短辺方向はY方向と同じ方向である。
基部14Aは、第1実装面141を有する。例えば、基部14Aの上面が、第1実装面141となり得る。第1実装面141には、他の構成要素が実装される。第1実装面141は、他の構成要素が配置される配置領域となり得る。
枠部15は、1又は複数の内側面、及び、1又は複数の外側面を有している。枠部15の内側面は、基部14Aの上面と交わり、基部14Aの上面から上方に延びる。枠部15は、上面視で、基部14Aの上面を囲う枠を形成する。枠部15は、上面視で矩形の枠を形成する。この矩形は、長辺と短辺を有する矩形であってよい。図示されるパッケージ10Aにおいて、この矩形の長辺方向はX方向と同じ方向であり、短辺方向はY方向と同じ方向である。
枠部15は、段差部151を有する。ここで、段差部151を構成する表面は、上面、及び、この上面と交わり下方に進む側面のみとする。つまり、この上面と交わり上方に進む側面は、段差部151を構成する表面に含まれない。段差部151は、上面視で、枠部15の外側面により画定される枠の内側に設けられる。段差部151の側面は、枠部15の内側面となり得る。枠部15は、段差部151の側面となる内側面と、この段差部151の上面に交わり上方に進む側面となる内側面と、を有する。段差部151の側面は、第1実装面141と交わる。
段差部151は、枠部15による枠に沿って設けられる。段差部151は、枠の全周に沿っては設けられず、枠に部分的に沿うようにして設けられる。なお、全周に沿って設けられてもよい。段差部151は、枠部15における矩形の枠の一辺に沿って設けられる。この一辺は、枠の長辺である。
段差部151の上面には、1又は複数の金属膜が設けられる。段差部151の上面に設けられる金属膜は、パッケージ10Aの外面に設けられた金属膜と電気的に接続する。
蓋部17は、上面と、下面とを有している。蓋部17の下面は、基部14Aの上面と対向する。蓋部17は、所定波長の光を透過させる。蓋部17は、下面から上面に亘って透光性を有している。ここで、所定波長の光に対して透光性を有するとは、所定波長の光に対する透過率が80%以上であることを意味するものとする。
基部14Aの上面、枠部15の内側面、及び、蓋部17の下面によって、パッケージ10Aの内部空間が画定される。
基部材11Aは、第1上面と、第1上面よりも上方に位置する第2上面と、を有する。第2上面は、上面視で、第1上面を囲む。基部材11Aにおいて、凹形状が形成されている。第1上面は、基部14Aの上面である。第2上面は、枠部の外側面及び内側面と交わる。基部材11Aは、さらに、第1上面よりも上方かつ第2上面よりも下方に位置する第3上面を有する。第3上面は、段差部151の上面である。
実装基板12Aは、平板形状で形成される。上面視で実装基板12Aは、枠部15の外縁の内側に包含される。実装基板12Aの上面の周縁領域において、実装基板12Aは枠部材13と接合する。蓋部材16は、平板形状で形成される。上面視で、蓋部材16の方が、実装基板12Aよりも外縁形状が大きい。
実装基板12Aの主材料は金属、または、金属を含む複合物である。例えば、実装基板12Aの主材料は銅である。枠部材13の主材料はセラミックスである。例えば、枠部材13の主材料は、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、または、酸化アルミニウムのいずれかである。蓋部材16の主材料は、例えば、石英、炭化ケイ素、サファイア、又は、ガラスのいずれかである。段差部151の金属膜には、Ni/Au(Ni、Auの順で積層した金属膜)やTi/Pt/Au(Ti、Pt、Auの順で積層した金属膜)などを用いることができる
ここで、主材料とは、対象となる形成物において、重量または体積が最も多くの割合を占める材料をいうものとする。なお、1つの材料から対象となる形成物が形成される場合には、その材料が主材料である。つまり、ある材料が主材料であるとは、その材料の占める割合が100%となり得ることを含む。
実装基板12Aと枠部材13とを、同じ材料で一体的に形成した基部材11Aであってもよい。実装基板12Aを金属とすることで、放熱性に優れた基部材11Aとなるが、このような基部材11Aに限らなくてよい。
段差部151は、枠部15が有する代わりに基部14Aが有してもよい。段差部151を枠部15と一体に設けることで、パッケージ10Aを小型化できるが、このようなパッケージ10Aに限らなくてよい。
(発光素子20)
発光素子20は、光を出射する光出射面を有する。発光素子20は、上面、下面、複数の側面を有する。発光素子20側面が、光出射面となる。発光素子20は、1または複数の光出射面を有する。
発光素子20の上面の形状は、長辺と短辺を有する矩形である。なお、発光素子20の上面の形状は、矩形でなくてもよい。発光素子20には、半導体レーザ素子を採用することができる。なお、発光素子20には、半導体レーザ素子に限らず、発光ダイオードなどを採用してもよい。
発光素子20には、例えば、青色の光を出射する発光素子、緑色の光を出射する発光素子、または、赤色の光を出射する発光素子を採用することができる。なお、発光素子20に、その他の色の光を出射する発光素子を採用してもよい。
ここで、青色の光は、その発光ピーク波長が420nm~494nmの範囲内にある光をいうものとする。緑色の光は、その発光ピーク波長が495nm~570nmの範囲内にある光をいうものとする。赤色の光は、その発光ピーク波長が605nm~750nmの範囲内にある光をいうものとする。
例えば、発光素子20から、発光ピーク波長が、320nm~530nmの範囲、典型的には、430nm~480nmの範囲にある光が出射される。
ここで、発光素子20の一例である半導体レーザ素子について説明する。半導体レーザ素子は、上面視で、一方の対辺を長辺、他方の対辺を短辺とする矩形の外形を有する。半導体レーザ素子から出射される光(レーザ光)は拡がりを有する。また、半導体レーザ素子の出射端面から発散光が出射される。半導体レーザ素子の出射端面は、発光素子20の光出射面ということができる。
半導体レーザ素子から出射される光は、光の出射端面と平行な面において楕円形状のファーフィールドパターン(以下「FFP」という。)を形成する。FFPとは、出射端面から離れた位置における出射光の形状や光強度分布である。
ここで、FFPの楕円形状の中心を通る光、言い換えると、FFPの光強度分布においてピーク強度の光を、光軸を進む光、あるいは、光軸を通る光と呼ぶものとする。また、FFPの光強度分布において、ピーク強度値に対して1/e以上の強度を有する光を、主要部分の光と呼ぶものとする。
半導体レーザ素子から出射される光のFFPの形状は、光の出射端面と平行な面において、積層方向の方が、積層方向に垂直な方向よりも長い楕円形状である。積層方向とは、半導体レーザ素子において活性層を含む複数の半導体層が積層される方向のことである。積層方向に垂直な方向は、半導体層の面方向ということもできる。また、FFPの楕円形状の長径方向を半導体レーザ素子の速軸方向、短径方向を半導体レーザ素子の遅軸方向ということもできる。
FFPの光強度分布に基づきピーク光強度の1/eの光強度の光が拡がる角度を、半導体レーザ素子の光の拡がり角とする。拡がり角は、ピーク光強度の1/eの光強度の他に、例えば、ピーク光強度の半値の光強度から求められることもある。本明細書の説明において、単に「拡がり角」というときは、ピーク光強度の1/eの光強度における光の拡がり角を指すものとする。なお、速軸方向の拡がり角の方が、遅軸方向の拡がり角よりも大きいといえる。
発光素子20には、例えば、遅軸方向の拡がり角が2度から30度にある半導体レーザ素子を採用することができる。発光素子20には、例えば、速軸方向の拡がり角が5度から120度にある半導体レーザ素子を採用することができる。
青色の光を発する半導体レーザ素子、または、緑色の光を発する半導体レーザ素子として、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、及びAlGaNを用いることができる。赤色の光を発する半導体レーザ素子として、InAlGaP系やGaInP系、GaAs系やAlGaAs系の半導体を含むものが挙げられる。
(サブマウント30)
サブマウント30は、上面、及び、下面を有する。サブマウント30は、直方体の形状で構成される。サブマウント30は、上面視で、長辺及び短辺を有する矩形の外形を有する。サブマウント30は、上下方向の幅が最も小さい。サブマウント30の上下方向の幅は、50μm以上1000μm以下とすることができる。なお、サブマウント30の形状は直方体に限らなくてよい。サブマウント30は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、又は炭化ケイ素を用いて形成することができる。また、接合面には、接合のための金属膜が設けられている。
(蛍光部材40)
蛍光部材40は、蛍光部41と包囲部43とを有する。蛍光部材40の表面には、蛍光部41の表面と、包囲部43の表面とが含まれる。蛍光部材40において、蛍光部41の一部が露出し、他の部分が包囲部43によって囲まれる。包囲部43は、蛍光部41の露出する面以外の表面に設けられる。
またさらに、蛍光部材40は、光制御膜45を有し得る。また、蛍光部材40は、光反射膜46を有し得る。
蛍光部41は、複数の面42を有して形成される。複数の面42には、上面42Aと、下面42Bと、複数の側面42Cとが含まれる。蛍光部材40において、上面42Aは露出している。複数の側面42Cには、蛍光部材40において包囲部43から露出する側面42Cと、蛍光部材40において包囲部43から露出しない側面42Cと、が含まれる。蛍光部材40において包囲部43から露出しない側面42Cは包囲部43と接する。
複数の面42には、第1面42D、及び、第2面42Eが含まれる。第1面42D及び第2面42Eはそれぞれ、蛍光部材40において露出する。言い換えれば、包囲部43が設けられる蛍光部41の表面に、第1面42D及び第2面42Eは含まれない。第1面42Dと第2面42Eとは平行ではない。例えば、蛍光部41の上面42Aが第1面42Dとなり、蛍光部41の側面42Cが第2面42Eとなり得る。複数の面42には、第1面42Dの反対側の面である第3面42Fが含まれる。第2面42Eは、第3面42Fと交わる。
複数の面42には、第3面42Fに交わる第4面42P及び第5面42Qが含まれる。第4面42P及び第5面42Qはそれぞれ、蛍光部材40において露出しない。また、複数の面42には、第3面42Fに交わる第6面42R及び第7面42Sが含まれる。第6面42R及び第7面42Sはそれぞれ、蛍光部材40において露出しない。
第4面42P及び第5面42Qは、第2面42Eに交わる。第4面42P及び第5面42Qは、第1面42Dに交わる。第1面42Dは、第2面42Eとは交わらない。第1面42Dは、第4面42P及び第5面42Qと交わる。第1面42Dは、第6面42R及び第7面42Sと交わる。第4面42P、第5面42Q、第6面42R、及び、第7面42Sは、第1面42Dに垂直な平面である。なお、これらは、第1面42Dに垂直でなくてもよく、また、平面でなくてもよい。
包囲部43は、蛍光部41の第1面42Dの外縁と接続する。包囲部43は、蛍光部41の第2面42Eの外縁と接続する。包囲部43は、蛍光部41の第3面42Fの外縁と接続する。包囲部43は、蛍光部41の第4面42P及び第5面42Qに接する。包囲部43は、蛍光部41の第6面42R及び第7面42Sに接する。
包囲部43は、複数の面44を有して形成される。複数の面44には、上面44Aと、下面44Bと、外側面44Cと、内側面44Dと、が含まれる。また、複数の面44には、複数の外側面44Cと、複数の内側面44Dと、が含まれる。蛍光部材40において、上面44A及び外側面44Cは露出している。蛍光部材40において、内側面44Dは蛍光部41と接する。
複数の外側面44Cには、蛍光部41の第1面42Dの外縁と接続し、第1面42Dと同じ面方向に拡がる第1面44Eが含まれる。包囲部43の第1面44Eは、蛍光部41の第1面42Dを囲む。複数の面44には、蛍光部41の第2面42Eの外縁と接続し、第2面42Eと同じ面方向に拡がる第2面44Fが含まれる。
複数の外側面44Cには、第1面44Eの反対側の面である第3面44Gが含まれる。包囲部43の第3面44Gは、蛍光部41の第3面42Fの外縁と接続し、第3面42Fと同じ面方向に拡がる。
複数の外側面44Cには、包囲部43の第1面44E及び第2面44Fと交わる第4面44Hが含まれる。包囲部43の第4面44Hは、蛍光部41の第2面42Eよりも、包囲部43の第1面44Eに近い位置にある。包囲部43の第4面44Hは、蛍光部41の第2面42Eとは接続しない。複数の外側面44Cには、包囲部43の第1面44E及び第3面44Gと交わる、1または複数の第5面44Iが含まれる。
図示される蛍光部材40では、1または複数の第5面44Iは、それぞれが包囲部43の第2面44F及び第4面44Hと交わる2つの第5面44Iと、これら2つの第5面44Iと交わる他の第5面44Iと、を含んで構成される。
複数の内側面44Dは、蛍光部41の第4面42P及び第5面42Qに接する。第4面42Pに接する内側面44D及び第5面42Qに接する内側面44Dはそれぞれ、蛍光部41の第1面42Dの外縁と接続する。またさらに、蛍光部41の第3面42Fの外縁とも接続する。
複数の内側面44Dは、蛍光部41の第6面42R及び第7面42Sに接する。第6面42Rに接する内側面44D及び第7面42Sに接する内側面44Dはそれぞれ、蛍光部41の第1面42Dの外縁と接続する。またさらに、蛍光部41の第3面42Fの外縁とも接続する。
蛍光部41の第4面42Pに接する内側面44Dは、蛍光部41の第2面42Eの外縁と接続する。蛍光部41の第5面42Qに接する内側面44Dは、蛍光部41の第2面42Eの外縁と接続する。蛍光部41の第6面42Rに接する内側面44Dは、蛍光部41の第2面42Eの外縁とは接続しない。蛍光部41の第7面42Sに接する内側面44Dは、蛍光部41の第2面42Eの外縁とは接続しない。
蛍光部41の第1面42Dは、第1面42Dに垂直な平面視で、第1方向に向かって、第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる第1領域42Mを有する。蛍光部41の第1面42Dは、第1面42Dに垂直な平面視で、第1方向に向かって、第2方向の幅が狭くなる第2領域42Nを有する。第2領域42Nは、第1領域42Mよりも第1方向に位置する。図示される蛍光部材40において、第1方向は、Xの正方向と同じ方向であり、第2方向は、Y方向と同じ方向である。また、第1方向及び第2方向に垂直な第3方向は、Z方向と同じ方向である。
蛍光部41の第1面42Dは、第1辺421及び第2辺422を有し、第1辺421及び第2辺422は第1領域42Mを形成する。蛍光部41の第1面42Dは、第3辺423及び第4辺424を有し、第3辺423及び第4辺424は第2領域42Nを形成する。蛍光部41の第1面42Dは、四角形の形状である。また、蛍光部41の第1面42Dは、菱形の形状である。また、蛍光部41の第1面42Dは、矩形の形状である。また、第1辺421、第2辺422、第3辺423、及び、第4辺424は、この四角形の各辺となる。
第4面42Pが第1辺421と交わり、第5面42Qが第2辺422と交わる。第6面42Rが第3辺423と交わり、第7面42Sが第4辺424と交わる。
第1辺421と第3辺423の交点、及び、第2辺422と第4辺424の交点を結ぶ仮想的な直線が、第1領域42Mと第2領域42Nの境界となる。第1領域42Mは、第1辺421、第2辺422、及び、この仮想線によって画定される。第2領域42Nは、第3辺423、第4辺424、及び、この仮想線によって画定される。この仮想線は、第2方向に平行である。
蛍光部41の第2面42Eの外形は、細長い形状である。第2面42Eの側からみた平面視で、第2面42Eを線対称に二分する仮想線に平行な第4方向の長さが、第4方向に垂直な第5方向の長さよりも大きい。図示される蛍光部材40において、第4方向は、Z方向と同じ方向であり、第5方向は、Y方向と同じ方向である。蛍光部41の第2面42Eは、第2方向の最大幅よりも、第3方向の最大幅の方が大きい形状であるといえる。
蛍光部41の第2面42Eの第2方向の最大幅は、蛍光部41の第1面42Dの第2方向の最小幅よりも大きい。また、蛍光部41の第2面42Eの第2方向の最大幅は、蛍光部41の第1面42Dの第1領域における第2方向の最小幅よりも大きい。
蛍光部41の第2面42Eの第2方向の最大幅は、蛍光部41の第1面42Dの第2方向の最大幅よりも小さい。また、蛍光部41の第2面42Eの第2方向の最大幅は、蛍光部41の第1面42Dの第1領域における第2方向の最大幅よりも小さい。
蛍光部41の第2面42Eの第2方向の最大幅は、蛍光部41の第1面42Dの第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい。図示される蛍光部材40では、第1面42Dの第2方向の最小幅は、第1辺421と第2辺422の交点であり、幅は0といえる。また、第1面42Dの第2方向の最大幅は、第1辺421と第3辺423の交点から、第2辺422と第4辺424の交点までの距離に等しい。
蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、蛍光部41の第2面42Eは、第1領域42Mに包含される。蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、蛍光部41の第2面42Eは、第1領域42Mと重なり、かつ、第2領域42Nとは重ならない。蛍光部41の第2面42Eの面積は、蛍光部41の第1面42Dの面積よりも小さい。
蛍光部41の第1面42Dと第2面42Eは、第1領域42Mを通り第1面42Dに垂直な仮想線であり、かつ、蛍光部41の第2面42Eを貫く仮想線が存在するという関係を満たす。蛍光部41の第2面42Eの上端から第1面42Dまでの第3方向の距離は、第2面42Eの第3方向の長さよりも小さい。
蛍光部41の第3面42Fの面積は、蛍光部41の第1面42Dの面積よりも小さい。第3面42Fは、蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、第1辺421と部分的に重なる辺と、第2辺422に部分的に重なる辺と、第1辺421の途中の点と第2辺422の途中の点とを結ぶ直線に重なる第5辺425と、を有する。この第1辺421の途中の点は、第1辺421の中点よりも、第1辺421と第2辺422の交点に近い位置にある。この第2辺422の途中の点は、第2辺422の中点よりも、第1辺421と第2辺422の交点に近い位置にある。蛍光部41の第5辺425は、蛍光部41の第2面42Eと第3面42Fの交線である。
蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、第1面42Dの形状は、第3面42Fの形状を包含する。蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、第1領域42Mは、第3面42Fと重なる領域と、第3面42Fとは重ならず第2面42Eと重なる領域と、を有する。蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、第2領域42Nは、第3面42Fと重なる領域を有し、かつ、第2面42Eと重なる領域を有さない。
包囲部43の第1面44Eは、第1面44Eの外縁の一部を構成する第1辺441を有する。蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、蛍光部41の第1辺421は、包囲部43の第1辺441に対して斜めである。蛍光部41の第1面42Dに垂直な平面視で、蛍光部41の第2辺422は、包囲部43の第1辺441に対して斜めである。斜めであるとは、言い換えれば、平行でもなく、垂直でもないといえる。ここでの平行、及び、垂直は、±8度の差を許容する。
蛍光部41の第1辺421を通る直線と包囲部43の第1辺441を通る直線とが成す第1角の角度と、蛍光部41の第2辺422を通る直線と包囲部43の第1辺441を通る直線とが成す第2角の角度は同じである。ここでの同じ角度は、角度差が5度以内であることを許容する。第1角及び第2角の角度は、10度以上80度以下である。
包囲部43の第1面44Eはさらに、第1面44Eの外縁の一部を構成する第2辺442及び第3辺443を有する。第2辺442及び第3辺443はいずれも、第1辺441と交わる。第1角の角度と、蛍光部41の第1辺421を通る直線と包囲部43の第2辺442を通る直線とが成す角の角度は同じである。第2角の角度と、蛍光部41の第2辺422を通る直線と、包囲部43の第3辺443を通る直線とが成す角の角度は同じである。ここでの同じ角度は、角度差が5度以内であることを許容する。
包囲部43の第1面44Eはさらに、第1面44Eの外縁の一部を構成する第4辺444を有する。包囲部43の第1面44Eの外縁は、矩形の形状である。また、第1辺441、第2辺442、第3辺443、及び、第4辺444は、この矩形の各辺となる。
図示される蛍光部材40では、包囲部43の第1辺441の中点と第4辺444の中点を結ぶ線上に、蛍光部41の第1辺421と第2辺422の交点が位置する。また、この線上に、蛍光部41の第3辺423と第4辺424の交点が位置する。包囲部43の第2辺442の中点と第3辺443の中点を結ぶ線上に、蛍光部41の第1辺421と第3辺423の交点、及び、第2辺422と第4辺424の交点が位置する。
包囲部43の第1辺441の長さは、蛍光部41の第1辺421あるいは第2辺422の長さの、ルート2倍よりも大きく、かつ、4倍以下である。第1角及び第2角を45度とした場合に、ルート2倍よりも大きくすることで、外縁が矩形の第1面44Eにより、上面視で蛍光部41を囲うことができる。また、4倍以下とすることで、蛍光部材40の大きさを抑えることができる。
包囲部43の第1辺441は、包囲部43の第1面44Eと第4面44Hの交線である。包囲部43は、包囲部43の第2面44Fと第4面44Hの交線である第5辺445を有する。第4面44Hに垂直な平面視で、第4面44Hの面積よりも、第2面44Fの面積の方が大きい。第4面44Hに垂直な平面視で、包囲部43の第4面44Hと、蛍光部41の第2面42Eとは重ならない。
第4面44Hに垂直な平面視で、第4方向に関し、包囲部43の第4面44Hの長さは、包囲部43の第2面44Fの長さの150%以下である。第4面44Hに垂直な平面視で、第4方向に関し、包囲部43の第2面44Fの長さは、蛍光部41の第2面42Eの長さよりも大きく、かつ、蛍光部41の第2面42Eの長さの150%以下である。
蛍光部41の第2面42E及び包囲部43の第2面44Fは、平面領域と、平面領域から連続する曲面領域を有する。平面領域は、第1方向に垂直な平面を構成する。第2面42Eの平面領域は、蛍光部41の第3面42Fと交わり、第2面44Fの平面領域は、包囲部43の第3面44Gと交わる。第2面44Fの曲面領域は、第2面42Eの曲面領域よりも第1方向と反対の方向に延びる。第2面44Fの曲面領域は、包囲部43の第4面44Hと交わる。
第2面42Eの平面領域は、第2面42Eの曲面領域及び第3面42Fと繋がる部分を除き、第2面44Fの平面領域に囲まれる。第2面42Eの曲面領域は、第2面42Eの平面領域と繋がる部分を除き、第2面44Fの曲面領域に囲まれる。平面領域に垂直な平面視でみた蛍光部41の第2面42Eの面積は、第1面42Dに垂直な平面視でみた蛍光部41の第1面42Dの面積よりも小さい。
光制御膜45は、特定の波長の光を透過させ、また別の特定の波長の光を反射する。光制御膜45は、蛍光部41の第2面42E上に設けられる。光制御膜45は、蛍光部41の第2面42Eの全面に設けられる。光制御膜45は、蛍光部41の第2面42E上、及び、包囲部43の第2面44F上に設けられる。光制御膜45は、包囲部43の第2面44Fの全面に設けられる。
光反射膜46は、光反射膜46に入射する光を反射する。光反射膜46は、光反射膜46に入射する光の90%以上を反射する。光反射膜46により反射される光の波長は制限的であってもよい。例えば、光反射膜46は、可視光の光を反射する。あるいは、光反射膜46は、300nm~1000nmの波長の光を反射する。光反射膜46は、蛍光部41の第3面42F上に設けられる。光反射膜46は、蛍光部41の第3面42Fの全面に設けられる。光反射膜46は、蛍光部41の第3面42F上、及び、包囲部43の第3面44G上に設けられる。光反射膜46は、包囲部43の第3面44Gの全面に設けられる。
蛍光部41は、蛍光体を含む。蛍光体としては、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LAG)、ユウロピウムで賦活されたシリケート((Sr,Ba)SiO)、αサイアロン蛍光体、βサイアロン蛍光体等が挙げられる。なかでも、YAG蛍光体は、耐熱性が良好である。
蛍光部41には、光の照射により分解されにくい無機材料を主材料に用いて形成することが好ましい。蛍光部41の主材料は、例えば、セラミックスである。なお、主材料は、セラミックに限らなくてよい。また、蛍光部41は、蛍光体の単結晶で形成されてもよい。セラミックスとしては、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、又は酸化マグネシウムが挙げられる。蛍光部41は、例えば、セラミックスを主材料として形成された焼結体である。蛍光部41は、例えば、蛍光体と、酸化アルミニウム等の透光性材料とを焼結させて形成できる。蛍光体の含有量は、セラミックスの総体積に対して0.05体積%~50体積%とすることができる。また、例えば、蛍光体の紛体を焼結させた、実質的に蛍光体のみからなるセラミックスを用いてもよい。
包囲部43の主材料は、例えば、セラミックスである。主材料に用いられるセラミックスとしては、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、又は酸化マグネシウム等が挙げられる。包囲部43は、例えば、セラミックスを主材料として形成された焼結体である。なお、包囲部43は、セラミックスを主材料としなくてもよい。
蛍光部41と包囲部43を一体的に形成して、蛍光部材40を形成することができる。例えば、蛍光部41と包囲部43が一体的に焼結することで、蛍光部材40を形成することができる。蛍光部材40の製造方法の詳細は後述する。
光制御膜45は、複数種類の誘電体層を積層して多層膜に形成した誘電体多層膜によって構成することができる。誘電体層としては、酸化ケイ素、酸化ニオブ、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル等を採用することができる。これらを適当に組み合わせて、目的に応じた誘電体多層膜を作成する。光反射膜46は、例えば、銀、アルミニウム等の金属や、誘電体多層膜により形成することができる。
(保護素子50)
保護素子50は、特定の素子(例えば発光素子20)に過剰な電流が流れて破壊されてしまうことを防ぐためのものである。保護素子50としては、例えば、ツェナーダイオードがあげられる。また、ツェナーダイオードとしては、Siで形成されたものを採用できる。
(配線60)
配線60は、両端を接合部とする線状の導電性材料である。両端の接合部は、他の構成要素との接合部分になる。配線60は、例えば、金属のワイヤである。金属には、例えば、金、アルミニウム、銀、銅などを用いることができる。
次に、上述した構成要素を備える発光装置1について説明する。
(発光装置1)
発光装置1において、発光素子20が、パッケージ10Aの内部空間に配置される。発光素子20は、パッケージ10Aの基部14Aに配置される。発光素子20は、基部14Aの第1実装面141に配置される。発光素子20は、パッケージ10Aの配置領域に配置される。発光素子20は、光出射面から枠部15の方へと進む光を出射する。発光素子20は、光出射面から第1方向に進む光を出射する。
発光素子20は、サブマウント30を介して、パッケージ10Aに実装される。サブマウント30を介することで、発光素子20の発光点を高くすることができる。発光素子20は、光出射面が、サブマウント30の1つの側面と同一方向を向くように配置される。また、発光素子20の光出射面は、例えば、枠部15の内側面又は外側面と平行になる。ここでの平行は、±10度の差を許容する。
発光素子20は、上面視で、枠部15による枠の長辺方向に、発光素子20の長辺が揃うように配置される。これにより、発光装置1を小型にできる。サブマウント30を介する場合、サブマウント30の長辺も、枠部15による枠の長辺方向に揃うように配置されるのが、発光装置1の小型化にとって好ましい。
発光装置1において、保護素子50が、パッケージ10Aの内部空間に配置される。保護素子50は、サブマウント30上に実装される。
発光素子20は、上面視で、長辺方向に平行な仮想線でサブマウント30を2等分したときに、枠部15の段差部151に近い方の領域に配置される。一方で、保護素子50は、枠部15の段差部151に遠い方の領域に配置される。このように配置することで、発光素子20から出射される光の光軸を、発光装置1の短辺方向における中心に近付けることができる。
基部材11Aに発光素子20を電気的に接続するために、複数の配線60が設けられる。複数の配線60には、両端のうちの一端の接合部が発光素子20に接合され、他端の接合部が段差部151の上面に接合される配線60が含まれる。また、複数の配線60には、両端のうちの一端の接合部がサブマウント30に接合され、他端の接合部が段差部151の上面に接合される配線60が含まれる。この配線は、上述の、枠部15の段差部151に遠い方の領域で、サブマウント30に接合される。
基部材11Aに発光素子20を電気的に接続するための配線60は全て、枠部15による枠の一辺に沿って設けられた段差部151に接合される。このようにすることで、枠部15による枠の一辺のみに沿って段差部151を設ければよいため、発光装置1を小型化できる。
発光装置1において、蛍光部材40が、パッケージ10Aの内部空間に配置される。蛍光部材40は、基部14Aの第1実装面141に配置される。蛍光部材40は、パッケージ10Aの配置領域に配置される。発光素子20は、光出射面から蛍光部材40へと進む光を出射する。発光素子20から出射された光は、蛍光部材40の蛍光部41に入射する。蛍光部材40は、発光素子20から第1方向に進んだ先に配置される。つまり、蛍光部材40は、発光素子20が配置される位置から第1方向に離れた位置に配置される、といえる。
蛍光部材40は、第3面42Fが、基部14Aの上面と対向する向きで、基部14Aに配置される。蛍光部材40は、第2面42Eが、発光素子20の光出射面と対向する向きで配置される。発光素子20から出射された光は、蛍光部材40の第2面42Eに入射する。蛍光部材40の第2面42Eは、発光素子20から出射された光が入射する光入射面ということができる。蛍光部材40の側面に光入射面が設けられる。発光素子20から出射される主要部分の光は、光入射面において、光入射面の外縁に包含される。
蛍光部材40の第2面42Eから入射した光に基づき、蛍光部41は蛍光を出射する。蛍光部材40の第1面42Dから、発光素子20からの光または蛍光部41による蛍光が出射される。第1面42Dから蛍光のみを出射させることもできるが、例えば、発光素子20から出射される青色の光と、蛍光体による黄色の蛍光とを合わせて出射させることで、白色の光を出射させることができる。つまり、蛍光部材40の第1面42Dから、発光素子20からの光及び蛍光部41による蛍光が出射され得る、といえる。
蛍光部41は、発光素子20から出射された光に基づき、この光とは異なる波長に変換した光(蛍光)を発する。なお、蛍光部41から発せられる蛍光の一部に、発光素子20から出射される光と同じ波長の光があってもよい。蛍光部41は、発光素子20から出射された光に基づき波長変換した光を第1面42Dから出射する波長変換部ということができる。また、蛍光部材40は、波長変換部を有する波長変換部材ということができる。
蛍光部材40の第1面42Dから上方に光が出射される。蛍光部材40の第1面42Dから出射された光は、パッケージ10Aの外部へと出射される。第1面42Dは、蛍光部材40の光出射面ということができる。蛍光部材40の上面に光出射面が設けられる。
なお、発光装置1は、第1面42Dを光出射面とし、第2面42Eを光入射面とする形態に限らなくてもよい。また、発光装置1は、蛍光部材40の側面を光入射面とし、上面を光出射面とする形態に限らなくてもよい。例えば、蛍光部材40のある側面を光入射面とし、別の側面を光出射面としてもよい。
図示される発光装置1のように、蛍光部材40の側面である第2面42Eを光入射面とし、上面である第1面42Dを光出射面とすると、蛍光部材40の第1面42Dにおける第1領域は、第1面42Dに垂直な平面視で、発光素子20に最も近い点または辺から第1方向に向かって、第2方向の幅が広くなる形状となる。また、第1面42Dに垂直な平面視で、第2面42Eの少なくとも80%以上の領域が、第1面42Dの発光素子20に最も近い点または辺を通り第2方向に平行な仮想線よりも第1方向に離れた領域に包含される。また、第1面42Dに垂直な平面視で、第2面42Eの少なくとも80%以上の領域が、第1面42Dの外縁の内側(外縁は含まない)に包含される。また、第1面42Dに垂直な平面視で、第2面42Eの少なくとも80%以上の領域が、第1面42Dの第1領域の内側(外縁は含まない)に包含される。
発光素子20は、第1方向に垂直な平面上で、第2方向よりも、第3方向に長い形状の光を出射する。例えば、半導体レーザ素子である発光素子20からは、FFPの速軸方向が第3方向に平行になり、遅軸方向が第2方向に平行になるように、光(レーザ光)が出射される。ここでの平行はいずれも、±8度の差を許容する。発光素子20から出射される主要部分の光は、第1方向に垂直な平面上で、第2方向よりも、第3方向に長い形状を有する。
蛍光部材40の第2面42Eは、第2方向の最大幅よりも第3方向の最大幅の方が大きい形状であり、光入射面の形状を、光入射面に入射する光の形状に対応させている。これにより、蛍光部41の光入射面から出射される光を抑え、蛍光部材40の光出射面から効率的に光を出力することができる。
蛍光部材40の第2面42Eの第2方向の最大幅は、第2面42Eに入射する主要部分の光のFFPの短径の長さの5倍以下である。蛍光部材40の第2面42Eの第3方向の最大幅は、第2面42Eに入射する主要部分の光のFFPの長径の長さの5倍以下である。このような条件で光入射面の形状を光入射面に入射する光の形状に対応させることで、蛍光部材40の光出射面から効率的に光を出力することができる。
蛍光部材40の光入射面における第2方向の最大幅と第3方向の最大幅の比率は、発光素子20から出射される光の第2方向の最大幅と第3方向の最大幅の比率の50%から200%の間に収まる。これにより、蛍光部41の光入射面から出射される光を抑え、蛍光部材40の光出射面から効率的に光を出力することができる。
図示される発光装置1では、第3方向と第4方向が同じ方向であり、第2方向と第5方向が同じ方向である。半導体レーザ素子である発光素子20からは、FFPの速軸方向が第4方向に平行になり、遅軸方向が第5方向に平行になるように、光が出射される。このような発光装置1は、効率的に光を出力することができる。
発光装置1において、発光素子20から出射された光は、第2面42Eの平面領域に入射する。発光素子20から出射された主要部分の光は、第2面42Eの平面領域に入射し、かつ、曲面領域にも入射し得る。平面領域及び曲面領域に光を入射させることで、第2面42Eに効率的に光を入射させることができ、効率的に光を出力することができる。
あるいは、発光素子20から出射された主要部分の光は、第2面42Eの平面領域に入射し、かつ、曲面領域には入射しない形態もあり得る。曲面領域を利用しないことで、第2面42Eに入射する主要部分の光の進行方向を制御でき、出射される光の色ムラが改善され得る。
第2面42Eに入射する光の第3方向の長さに対し、蛍光部材40の第3方向の長さは、1.2倍以上3倍以下である。1.2倍以上とすることで、光入射面の上端と光出射面を離すことができ、3倍以下とすることで蛍光部材40のサイズを抑えることができる。蛍光部材40が第3方向に短すぎると光が十分拡散されないため、輝度ムラや色むらの観点で、出射される光の品質が不十分となり得る。一方で、蛍光部材40が第3方向に長すぎると、光出射面から出射される光の取り出し効率が悪くなり得る。蛍光部材40の第3方向の長さをこの範囲に収めることで、効率的に光を出力することができる。
蛍光部材40は、第3面42Fと第2面42Eが交わるため、第2面42Eが、蛍光部材40の外縁における下端の一部を構成する。このように、蛍光部材40の下端まで光入射面が延びることで、発光素子20からの光を蛍光部41に取り込みやすくなり、効率的に光を出力することができる。
一方で、蛍光部材40は、第1面42Dと第2面42Eとが交わらず、包囲部43の面44により光入射面と光出射面が明確に区切られるため、光出射面から効率的に出射光を取り出すことができる。
発光装置1において、蛍光部41の第1面42Dと第2面42Eの形状は、第2面42Eの第2方向の最大幅よりも第1面42Dの第2方向の最大幅の方が大きいという条件を満たす。このような条件を満たして、第1面42Dと第2面42Eの形状を設計することで、効率的に光を出力することができる発光装置1を提供できる。
蛍光部材40の第1辺441は、第2方向に平行である。蛍光部材40の第2辺442は、第1方向に平行である。蛍光部材40の第3辺443は、第1方向に平行である。蛍光部材40の第4辺444は、第2方向に平行である。ここでの平行はいずれも、±10度の差を許容する。
蛍光部材40において、包囲部43は、蛍光部41に入射した光または蛍光部41による蛍光が、光入射面または光出射面以外から出射されることを抑制する。また、包囲部43は、蛍光部41に入射した光または蛍光部41による蛍光を反射する光反射部にもなる。特に、蛍光部41の露出していない面と接する領域の近傍は、反射領域として機能する。例えば、焼結により包囲部43を形成するときに、この領域の近傍に空隙を設けることで反射機能を持たせることができる。そのため、包囲部43が蛍光部41の第1面42D及び第2面42Eの外縁と接続していることは、光出射面から効率的に光を出力させることに寄与し得る。発光装置1において、蛍光部41に入射した発光素子20からの光及び蛍光部41による蛍光が光反射部(包囲部43)により反射される。
第2面42Eから入射し、蛍光部41を進行する光は、第4面42P、第5面42Q、第6面42R、及び、第7面42Sに接する包囲部43の内側面44Dの近傍において反射される。このように、包囲される部分において光を効率的に反射することで、光出射面から効率的に光を出射させることができる。
また、蛍光部41が第2領域42Nを有し、第2領域42Nの外縁と交わる第6面42R及び第7面42Sを有することで、これらの面42に接する包囲部43による反射機能を活用し、光出射面から効率的に光を出力させることができる。
発光装置1において、第2面42Eの上端から第1面42Dまでの第3方向の距離は、第2面42Eの上端から第1実装面141までの第3方向の距離よりも小さい。この条件を満たすように蛍光部材40の形状を設計することで、発光装置1は、効率的に光を出力することができる。図示される発光装置1ではさらに、第2面42Eの上端から第1面42Dまでの第3方向の距離は、第2面42Eの第3方向の長さよりも小さい。
上面視で、蛍光部材40の第1方向の幅は、枠部15の1又は複数の内側面による枠の第1方向の幅の10%以上50%以下である。また、上面視で、発光素子20から蛍光部材40までの第1方向の最大長さ(第1方向に関し、蛍光部材40から最も遠い発光素子20上の点と、発光素子20から最も遠い蛍光部材40上の点の間の長さ)は、枠部15の1又は複数の内側面による枠の第1方向の幅の50%以上100%未満である。このように蛍光部材40の第1方向の大きさを抑えることで、発光装置1を小型に製造することができる。
蛍光部材40の第1辺421と第2辺422の交点、及び、第3辺423と第4辺424の交点を結ぶ仮想線は、発光素子20から出射される光の光軸と平行である。また、上面視で、この仮想線と光の光軸は重なる。ここでの平行は、仮想線と光軸の成す角が10度以内に収まっていることを許容する。これにより、光軸と重なる直線上における、光入射面から第6面42Rあるいは第7面42Sまでの距離を長く確保できるため、相対的に蛍光への波長変換効率があがる。これにより、必要な蛍光を得るのに必要な蛍光部41の高さを低くでき、効率的に光を出力させることができる。
光制御膜45により透過される光の波長範囲には、発光素子20から出射される光の発光ピーク波長が含まれる。光制御膜45により反射される光の波長範囲には、蛍光部41による蛍光のピーク波長が含まれる。光制御膜45は、例えば、440nmから650nmの波長範囲にある光を80%以上反射する。光制御膜45が蛍光部材40の光入射面に設けられることで、効率的に光を出力させることができる。
光反射膜46は、光入射面から蛍光部41に入射した光、及び、蛍光部41による蛍光を反射する。下方に進む光を上方に反射することで、光出射面から効率的に光を出力させることができる。
(蛍光部材40の製造方法)
図12Aから図12Cを用いながら、蛍光部材40の製造方法の一例を説明する。蛍光部材40は、複数の工程を含む製造方法により製造することができる。この複数の工程には、複数の蛍光部41を有する母材1Aを用意する工程(以下、第1工程と呼ぶ。)、母材1Aを切削して第2面42Eを設ける工程(以下、第2工程と呼ぶ。)、及び、複数の蛍光部41を個片化する工程(以下、第3工程と呼ぶ。)が含まれる。また、この複数の工程には、第2面42E上に光制御膜45を設ける工程や、第3面42F上に光反射膜46を設ける工程を含み得る。またさらに、別の工程を含んでいてもよい。
図12Aは、第1工程において用意される母材1Aの模式図である。図12Bは、第2工程において第2面42Eを設けるために、母材1Aをどのように切削するかを示す模式図である。図12Bにおいて、切削される部分が点線で記されている。図12Cは、第3工程において、複数の蛍光部材40が繋がった母材1Aを各蛍光部材40に個片化するために、母材1Aをどのように切断するかを示す模式図である。図12Cにおいて、切断される部分が点線で記されている。
第1工程において用意される母材1Aは、複数の蛍光部41が互いに離隔して並べられ、複数の蛍光部41の全側面を囲うようにして包囲部43が設けられた母材1Aである(図12A参照)。複数の蛍光部41は、四角柱の形状である。複数の蛍光部41は、上面視で、隣り合う蛍光部41における四角形の交点同士が最も近付き、かつ、四角形の対角線同士が平行になるように並べて配置される。
図12Aでは、複数の蛍光部41を第2方向に並べて配置している。また、第2方向に並ぶ複数の蛍光部41を、第1方向に複数並べている。また、蛍光部41の第3面42Fが上面を向いている。
第1工程において用意される母材1Aは、第1方向に向かって第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる第3領域42Lを有した形状の第3面42Fをそれぞれが有する複数の蛍光部41と、複数の蛍光部41の第3面42Fの外縁を囲う包囲部43と、を有することになる。
第1工程において用意される母材1Aにおいて、複数の蛍光部41はそれぞれ、第1領域42Mを有した形状の第1面42Dを有することになる。第1工程において用意される母材1Aの蛍光部41は、第2面42Eを有していない。
第2工程では、第3面42Fに垂直な平面視で、第2方向に平行であって、第3領域42Lにおける第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい幅を通る直線上を、第3面42Fから第1面42Dの方向に向かって、第1面42Dに到達しない位置まで、母材1Aを切削する。この切削により、複数の蛍光部41のそれぞれにおいて第2面42Eを設ける。また、この切削により、第3面42Fの第5辺425が形成される。
第2工程では、第2方向に並べて配置される複数の蛍光部41をまとめて切削する。第1工程において複数の蛍光部41の交点同士を向かい合わせて配置したことで、まとめての切削が可能となっている。
第3工程では、母材1Aを構成する蛍光部41と包囲部43のうち包囲部43のみを切断して、複数の蛍光部41に個片化する。上下方向に切断することで、複数の蛍光部41に個片化できる。また、個片化された蛍光部41のそれぞれが、第2面44F及び第4面44Hを有する包囲部と接続する。
第3工程において、母材1Aの包囲部43のみを切断し、それぞれが第1面42D、第2面42E、及び第3面42Fを有する複数の蛍光部材40に個片化する。複数の蛍光部材40への個片化に伴って個片化された蛍光部41のそれぞれにおいて、第1面42D、第2面42E、及び、第3面42Fが露出し、その他の面42が包囲部43によって覆われる。また、この切断により、包囲部43の第4面44Hが形成される。このように、複数の蛍光部41は、それぞれが複数の蛍光部材40の一部となって個片化される。
第2工程における切削と、第3工程における切断は、同じダイシング装置を用いて実行することができる。第2工程においては、切断する手前までにダイシング装置を制御し、第3工程においては、切断される程度までダイシング装置を制御する。第2工程及び第3工程では、どちらも直線状に切削あるいは切断を行うことができるため、蛍光部材40を簡便に製造することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る発光装置2を説明する。発光装置2は、パッケージの形状が、第1実施形態と異なる。図13及び図14は、発光装置2の例示的な一形態を説明するための図面である。また、図1、及び、図5乃至図12Cは、発光装置2を説明する図面にもなる。図13は、発光装置2から蓋部材16を除いた状態の上面図である。図14は、図1のXIV-XIV断面線における断面図である。
発光装置2は、複数の構成要素を備えている。複数の構成要素には、パッケージ10B、発光素子20、サブマウント30、蛍光部材40、保護素子50、及び、複数の配線60が含まれる。また、パッケージ10Bは、基部14Bを有する。また、パッケージ10Bは、基部材11Bを備える。
上述した第1実施形態の発光装置1及び各構成要素に係る説明のうち、発光装置2に係る図1、及び、図5乃至図14の図面から矛盾すると言える内容を除いた全ての内容が、発光装置2の説明としても当てはまる。矛盾しない全ての内容は、重複を避けるため、再度ここで説明を記載しない。
また、第1実施形態のパッケージ10Aに関する説明についても、第2実施形態のパッケージ10Bに係る図面から矛盾する内容を除き、パッケージ10Bの説明にも当てはまる。なお、第1実施形態におけるパッケージ10A、基部材11A、実装基板12A、及び、基部14Aはそれぞれ、第2実施形態におけるパッケージ10B、基部材11B、実装基板12B、及び、基部14Bに対応する
(パッケージ10B)
パッケージ10Bでは、基部14Bが、第2実装面142を有する。第2実装面142は、第1実装面141よりも下方に設けられる。第2実装面142は、上面視で、第1実装面141に囲まれる。基部14Bにおいて、第1実装面141に囲まれる凹部143が形成されているといえる。
(発光装置2)
発光装置2では、第1実装面141に蛍光部材40が配置され、第2実装面142に発光素子20が配置される。これにより、第1実施形態の発光装置1と比較して、蛍光部材40に対し。発光素子20から出射される光の発光点を低い位置に設けることができる。発光点から光反射膜46までの距離が短くなることで、光入射面の面積が相対的に小さくなり、効率的に光を出力させることができる。
以上、本発明に係る各実施形態を説明してきたが、本発明に係る発光装置は、各実施形態の発光装置に厳密に限定されるものではない。つまり、本発明は、各実施形態により開示された発光装置の外形や構造に限定されなければ実現できないものではない。本発明は、全ての構成要素を必要十分に備えることを必須とせずに適用され得るものである。例えば、特許請求の範囲に、実施形態により開示された発光装置の構成要素の一部が記載されていなかった場合、その一部の構成要素については、代替、省略、形状の変形、材料の変更などの当業者による設計の自由度を認め、その上で特許請求の範囲に記載された発明が適用されることを特定するものである。
各実施形態に記載の発光装置は、スマートライトや間接照明などの照明器具、車載ヘッドライト、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクタ、ディスプレイ等に使用することができる。
1、2 発光装置
10A、10B パッケージ
11A、11B 基部材
12A、12B 実装基板
13 枠部材
14A、14B 基部
141 第1実装面
142 第2実装面
143 凹部
15 枠部
151 段差部
16 蓋部材
17 蓋部
20 発光素子
30 サブマウント
40 蛍光部材
41 蛍光部
42 面
42A 上面
42B 下面
42C 側面
42D 第1面
42E 第2面
42F 第3面
42P 第4面
42Q 第5面
42R 第6面
42S 第7面
421 第1辺
422 第2辺
423 第3辺
424 第4辺
425 第5辺
42M 第1領域
42N 第2領域
43 包囲部
44 面
44A 上面
44B 下面
44C 外側面
44D 内側面
44E 第1面
44F 第2面
44G 第3面
44H 第4面
44I 第5面
441 第1辺
442 第2辺
443 第3辺
444 第4辺
445 第5辺
45 光制御膜
46 光反射膜
50 保護素子
60 配線
1A 母材
42L 第3領域

Claims (16)

  1. 第1面と、第2面とを有する蛍光部と、
    前記第1面の外縁と接続し、かつ、前記第2面の外縁と接続する包囲部と、
    を備え、
    前記第1面に垂直な平面視で、前記第1面は、第1方向に向かって、前記第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる第1領域を有した形状であり、
    前記第2面の前記第2方向の最大幅は、前記第1面における前記第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい、蛍光部材。
  2. 前記第1面に垂直な平面視で、前記第2面は、前記第1領域に包含される、請求項1に記載の蛍光部材。
  3. 前記第2面は、前記第1面に平行ではない、請求項1または2に記載の蛍光部材。
  4. 前記第2面は、前記第2方向の最大幅よりも、前記第1方向及び第2方向に垂直な第3方向の最大幅の方が大きい形状である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蛍光部材。
  5. 前記蛍光部は、前記第1面と反対側の第3面を有し、
    前記第3面は、前記第1面よりも面積が小さい、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蛍光部材。
  6. 前記第1面は、前記第1領域を形成する第1辺及び第2辺を有し、
    前記第3面は、前記第1面に垂直な平面視で、前記第1辺と部分的に重なる辺と、前記第2辺に部分的に重なる辺と、前記第1辺の途中の点と前記第2辺の途中の点とを結ぶ直線に重なる辺と、を有する、請求項5に記載の蛍光部材。
  7. 前記第2面は、前記第3面と交わり、かつ、前記第1面とは交わらない、請求項5または6に記載の蛍光部材。
  8. 前記第1面に垂直な平面視で、前記第1面の形状は、前記第3面の形状を包含し、前記第1領域は、前記第3面と重なる領域と、前記第3面とは重ならず前記第2面と重なる領域と、を有する、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の蛍光部材。
  9. 前記第1面に垂直な平面視で、前記第1面は、前記第1領域を形成する第1辺及び第2辺と、前記第1方向に向かって、前記第2方向の幅が狭くなる第2領域を形成する第3辺及び第4辺と、を有し、
    前記第1面に垂直な平面視で、前記第2面は、前記第1面に包含され、前記第1領域と重なり、かつ、前記第2領域とは重ならない、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蛍光部材。
  10. 前記第1面は、四角形の形状である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の蛍光部材。
  11. 第1面と、第2面と、前記第1面の反対側の面である第3面とを有する蛍光部材の製造方法であって、
    第1方向に向かって前記第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる領域を有した形状の前記第3面をそれぞれが有する複数の蛍光部と、前記複数の蛍光部の前記第3面の外縁を囲う包囲部と、を有する母材を用意する工程と、
    前記第3面に垂直な平面視で、前記第2方向に平行であって、前記領域における前記第2方向の最小幅よりも大きく、かつ、最大幅よりも小さい幅を通る直線に沿って、前記第3面から前記第1面の方向に向かって、前記第1面に到達しない位置まで、前記母材を切削し、前記複数の蛍光部のそれぞれにおいて前記第2面を設ける工程と、
    前記母材の前記包囲部のみを切断し、複数の蛍光部を個片化する工程と、
    を含む、蛍光部材の製造方法。
  12. 前記母材を用意する工程において、前記複数の蛍光部はそれぞれ、第1方向に向かって前記第1方向に垂直な第2方向の幅が広くなる領域を有した形状の前記第1面を有し、
    前記複数の蛍光部を個片化する工程において、前記母材の前記包囲部のみを切断し、それぞれが前記第1面、前記第2面、及び前記第3面を有する複数の蛍光部材に個片化する、請求項11に記載の製造方法。
  13. 発光素子と、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の蛍光部材と、
    前記発光素子及び前記蛍光部材が配置される内部空間を形成するパッケージと、
    を備え、
    前記発光素子から出射された光が、前記蛍光部材の前記第2面に入射し、
    前記蛍光部材の前記第1面から出射された光が前記パッケージの外部へと出射される、発光装置。
  14. 前記蛍光部材は、前記発光素子から前記第1方向に進んだ先に配置される、請求項13に記載の発光装置。
  15. 前記発光素子は、前記第1方向に垂直な平面上で、前記第2方向よりも、前記第1方向及び第2方向に垂直な方向に長い形状の光を出射する、請求項13または14に記載の発光装置。
  16. 前記発光素子は、前記第2方向を遅軸とし、前記第1方向及び第2方向に垂直な方向を速軸とするファーフィールドパターンを形成するレーザ光を出射する半導体レーザ素子である、請求項15に記載の発光装置。
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