JP2023150687A - コイル挿入装置及びコイル挿入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットへのコイル挿入作業の作業性を向上させることができるコイル挿入装置及びコイル挿入方法を提供すること。【解決手段】巻回状態のコイルアッセンブリを、ステータコアの内方から拡径することによって、ステータコアのスロットへ挿入するコイル拡径手段を有するコイル挿入装置であって、コイル拡径手段は、コイルアッセンブリのコイルエンド部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド押圧部と、スロットに挿入されるコイルアッセンブリのコイル直線部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部押圧部と、を備える。【選択図】図16

Description

本発明は、コイル挿入装置及びコイル挿入方法に関する。
従来、円環状に巻かれたコイルをステータコアの内側に挿入し、コイルの内側に偏心して配置されるローラによって、コイルをステータコアのスロットに対して内方から外方に向けて押圧してコイルを拡径させ、ステータコアのスロットに装着する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6390772号公報
しかしながら、コイルを押圧するローラは、コイルの周方向を部分的に押圧するだけであるため、コイルの全周をスロットに挿入するためには、コイルを1周以上回転させる必要がある。そのため、スロットへのコイルの挿入作業の工数が掛かるとともに、ローラによるコイルの押圧箇所が常にコイルの周方向に移動するため、コイルの拡径状態が不安定になり易い、という課題がある。
本発明は、スロットへのコイル挿入作業の作業性を向上させることができるコイル挿入装置及びコイル挿入方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るコイル挿入装置は、巻回状態のコイルアッセンブリ(例えば、後述の帯状コイル100)を、ステータコア(例えば、後述のステータコア2)の内方から拡径することによって、前記ステータコアのスロット(例えば、後述のスロット22)へ挿入するコイル拡径手段(例えば、後述のコイル拡径装置5)を有するコイル挿入装置(例えば、後述のコイル挿入装置1)であって、前記コイル拡径手段は、前記コイルアッセンブリのコイルエンド部(例えば、後述のコイルエンド部103)を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド押圧部(例えば、後述のコイルエンド押圧部53)と、前記スロットに挿入される前記コイルアッセンブリのコイル直線部(例えば、後述のコイル直線部102)を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部押圧部(例えば、後述のコイル直線部押圧部56、57)と、を備える。
(2) 上記(1)に記載のコイル挿入装置において、前記コイル直線部押圧部(例えば、後述のコイル直線部押圧部57)は、前記ステータコアの端面(例えば、後述の端面2a)側から前記スロットにそれぞれ挿入されて前記スロット内の前記コイル直線部を押圧する固定突出部(例えば、後述の固定突出部572)を有するものであってよい。
(3) 上記(1)に記載のコイル挿入装置において、前記コイル直線部押圧部(例えば、後述のコイル直線部押圧部56)は、前記ステータコアの内側から径方向外側に移動して前記スロット内の前記コイル直線部を押圧する可動突出部(例えば、後述の可動突出部562)を有するものであってよい。
(4) 上記(1)~(3)のいずれかに記載のコイル挿入装置において、前記コイル拡径手段は、前記コイルアッセンブリの外側に配置され、前記コイルエンド押圧部によって拡径される前記コイルエンド部の外方への移動を制限するとともに、前記コイルエンド押圧部との間で、前記コイルエンド部を挟持する制限部(例えば、後述の制限部55)をさらに備えてよい。
(5) 上記(4)に記載のコイル挿入装置において、前記制限部の内周面(例えば、後述の内周面55a)は、前記ステータコアの端面(例えば、後述の端面2a)に対して垂直な面であってよい。
(6) 上記(4)に記載のコイル挿入装置において、前記制限部の内周面(例えば、後述の内周面55a)は、前記ステータコアの端面(例えば、後述の端面2a)から離れるに従って径方向外側に傾斜する傾斜面であってよい。
(7) 本発明に係るコイル挿入方法は、巻回状態のコイルアッセンブリ(例えば、後述の帯状コイル100)を、ステータコア(例えば、後述のステータコア2)の内方から拡径することによって、前記ステータコアのスロット(例えば、後述のスロット22)へ挿入するコイル挿入方法であって、前記コイルアッセンブリの内側に配置したコイルエンド押圧部(例えば、後述のコイルエンド押圧部53)によって、前記コイルアッセンブリのコイルエンド部(例えば、後述のコイルエンド部103)を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド部拡径工程と、前記コイルアッセンブリの内側に配置したコイル直線部押圧部(例えば、後述のコイル直線部押圧部56、57)によって、前記スロットに挿入される前記コイルアッセンブリのコイル直線部(例えば、後述のコイル直線部102)を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部拡径工程と、を有し、前記コイル直線部拡径工程を前記コイルエンド拡径工程と共に実行することによって、前記コイルアッセンブリの前記コイルエンド部と前記コイル直線部とを共に押圧する。
(8) 上記(7)に記載のコイル挿入方法において、前記コイルエンド押圧部によって拡径される前記コイルエンド部の外方への移動を、前記コイルエンド部の外側に配置した制限部(例えば、後述の制限部55)によって制限するとともに、前記コイルエンド押圧部と前記制限部との間で、前記スロットに挿入された前記コイルアッセンブリの前記コイルエンド部を挟持してよい。
上記(1)によれば、スロットに挿入されるコイルアッセンブリのコイルエンド部がコイルエンド押圧部によって押圧されて拡径するとともに、コイル直線部もコイル直線部押圧部によって押圧されて拡径する。これによって、コイルアッセンブリは、スロットに対してバランス良く押圧され、拡径時にコイルアッセンブリが弓なりに変形することが防止される。そのため、このコイル挿入装置によれば、スロットへのコイル挿入作業の作業性を向上させることができる。
上記(2)によれば、コイル直線部押圧部の固定突出部をステータコアの端面側からスロットにそれぞれ挿入させることによって、固定突出部がスロット内のコイル直線部を押圧するため、拡径時にコイルアッセンブリが弓なりに変形することを効果的に防止することができる。
上記(3)によれば、ステータコアの内側に配置させたコイル直線部押圧部の可動突出部を径方向外側に移動させることによって、可動突出部がスロット内のコイル直線部を押圧するため、拡径時にコイルアッセンブリが弓なりに変形することを効果的に防止することができる。コイル直線部押圧部がステータコアの内側に挿入される際は、可動突出部を縮径させておくことによって、可動突出部がコイル直線部と擦れてコイル直線部を傷つけることを防止することができる。
上記(4)によれば、コイルエンド部が、コイルエンド押圧部と制限部との間で挟持され、コイルエンド部に発生するスプリングバックを打ち消すことができる。そのため、スロットへの挿入後のコイルエンド部のスプリングバックによるコイルの内方への戻りを抑制することができ、コイル挿入作業の作業性をさらに向上させることができる。コイルエンド押圧部と制限部との間でコイルエンド部が挟持されることによって、スロット内に積層されるコイル間の隙間も解消される。
上記(5)によれば、コイルエンド部に対して均等に押圧力を掛けることができるとともに、コイルエンド部をステータコアの端面に整然とレイアウトすることができる。
上記(6)によれば、コイルエンド部を径方向外側に傾斜させることができるため、コイルエンド部の突出高さを抑制することができるとともに、コイルエンド部の内径側の空間を容易に確保することができる。
上記(7)によれば、スロットに挿入されるコイルアッセンブリのコイルエンド部がコイルエンド押圧部によって押圧されて拡径するとともに、コイル直線部もコイル直線部押圧部によって押圧されて拡径する。これによって、コイルアッセンブリは、スロットに対してバランス良く押圧され、拡径時にコイルアッセンブリが弓なりに変形することが防止される。そのため、このコイル挿入方法によれば、スロットへのコイル挿入作業の作業性を向上させることができる。
上記(8)によれば、コイルエンド部が、コイルエンド押圧部と制限部との間で挟持され、コイルエンド部に発生するスプリングバックを打ち消すことができる。そのため、スロットへの挿入後のコイルエンド部のスプリングバックによるコイルの内方への戻りを抑制することができ、コイル挿入作業の作業性をさらに向上させることができる。コイルエンド押圧部と制限部との間でコイルエンド部が挟持されることによって、スロット内に積層されるコイル間の隙間も解消される。
本発明の一実施形態に係るコイル挿入装置を示す斜視図である。 コイル挿入装置におけるステータコアが固定されたステータコア固定治具とコイル巻取治具とを分解して示す斜視図である。 ステータコアのスロットの構成を示す斜視図である。 コイルアッセンブリの一実施形態を示す正面図である。 コイルアッセンブリに向けてコイル拡径装置を装着する様子を示すコイル挿入装置の断面図である。 ステータコア内のコイルアッセンブリと制限部とを示す平面図である。 コイルアッセンブリの内側にコイル拡径装置が挿入される様子を示す斜視図である。 コイル拡径装置の縮径状態のコイルエンド押圧部を示す側面図である。 コイル拡径装置の縮径状態のコイルエンド押圧部を示す正面図である。 コイル拡径装置の拡径状態のコイルエンド押圧部を示す側面図である。 コイル拡径装置の拡径状態のコイルエンド押圧部を示す側面図である。 コイル直線部押圧部の一実施形態を示す斜視図である。 図12に示すコイル直線部押圧部が拡径動作する様子を示す断面図である。 コイル直線部押圧部の可動突出部を示す正面図である。 コイル直線部押圧部の可動突出部の一部分を示す側面図である。 コイル直線部押圧部の可動突出部の一部分を示す平面図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって押圧されてスロットに挿入される様子を説明する図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって制限部に向けて押圧される様子を説明する図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって制限部に向けて押圧される様子を説明する図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって制限部に向けて押圧される様子を説明する図である。 ステータコアの内側にコイル直線部押圧部を挿入する様子を示すコイル挿入装置の断面図である。 スロット内のコイル直線部がコイル直線部押圧部によって押圧される状態を示す平面図である。 スロットに挿入されたコイルアッセンブリのコイルエンド部とコイル直線部とがコイルエンド押圧部とコイル直線部押圧部とによって押圧される状態を示す断面図である。 ステータを示す斜視図である。 コイル直線部押圧部の他の実施形態を示す斜視図である。 図20に示すコイル直線部押圧部の断面図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって制限部に向けて押圧される様子を説明する図である。 コイルアッセンブリがコイルエンド押圧部によって制限部に向けて押圧される様子を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2に示すように、コイル挿入装置1は、ステータコア2と、ステータコア2を固定するステータコア固定治具3と、ステータコア2の内側に挿入され、帯状コイル100を円環状に巻き取ったコイル巻取治具4と、コイル巻取治具4に巻き取られた帯状コイル100を拡径移動させるコイル拡径装置5と、を備える。
ステータコア2は、図2及び図3に示すように、例えば、薄肉のコアプレートが複数積層された積層体からなる円環部21を有する。円環部21の中心には、軸方向に貫通する貫通孔20を有する。ステータコア2は、ステータコア2の軸方向に貫通する複数のスロット22を有する。スロット22は、円環部21の周方向に沿って一定の間隔で放射状に配列され、貫通孔20に向けて開口する開口部22aを有する。本実施形態のステータコア2は、72個のスロット22を有する。ステータコア2の円環部21の外周には、一定の間隔で突出する6つの耳部23を有する。
なお、ステータコア2において、図2に示すように、スロット22が配列されるX方向が周方向である。貫通孔20の中心から放射方向に沿うY方向が径方向である。Z方向が軸方向である。
ステータコア固定治具3は、図2に示すように、ステータコア2の軸方向の寸法に略等しい軸方向の寸法を有する六角柱形状を有し、ステータコア2を挿入して配置可能なステータコア挿入孔31を中央に有する。本実施形態のコイル挿入装置1において、ステータコア固定治具3は、ステータコア挿入孔31内に固定されたステータコア2の軸方向が水平方向になるように、コイル挿入装置1の基台11の中央部に固定される。
ステータコア固定治具3は、ステータコア挿入孔31内のステータコア2を所定の位置及び姿勢に固定する。詳しくは、ステータコア固定治具3は、図2に示すように、ステータコア2の6つの耳部23の位置に対応して、ステータコア挿入孔31内に対して突出及び後退するように移動可能な6つのコア押さえブロック32を有する。ステータコア固定治具3は、ステータコア挿入孔31内にステータコア2が挿入された後、コア押さえブロック32を、図示しないシリンダ等のアクチュエータの駆動によって、それぞれステータコア挿入孔31内に向けて突出させる。これによって、コア押さえブロック32は、図2に示すように、それぞれステータコア2の耳部23を把持し、ステータコア挿入孔31内のステータコア2を所定の位置及び姿勢に固定する。
ステータコア2のスロット22には、図3に示すように、それぞれ絶縁紙24が予め装着されている。絶縁紙24は、ステータコア2を軸方向から見たときのスロット22の略コ字状の内面形状に倣うように、略コ字状に折り曲げられて形成される。スロット22内に装着された絶縁紙24は、スロット22からステータコア2の軸方向に所定の高さで突出するカフス部24aを有する。カフス部24aは、スロット22からステータコア2の軸方向の両外側にそれぞれ突出している。
図2に示すように、ステータコア2が固定されたステータコア固定治具3の軸方向の両端面3a,3aには、それぞれ複数のカフスガイド33が周方向に沿って一定の間隔で放射状に配列するように取り付けられる。カフスガイド33は、それぞれ図示しないシリンダ等のアクチュエータの駆動によって、ステータコア2の径方向に沿って移動可能に設けられる。カフスガイド33は、ステータコア2の径方向に沿って長尺な薄板状に形成される。カフスガイド33は、ステータコア固定治具3の内方に向けて開口し、絶縁紙24のカフス部24aを両側から挟持することによって、帯状コイル100の挿入時に、スロット22内の絶縁紙24を支持する。
コイル巻取治具4は、図2に示すように、略円筒状の治具本体41と、治具本体41の外周に放射状に突出する複数の櫛歯部42と、周方向に隣り合う櫛歯部42の間によって形成される複数の櫛歯状溝43と、治具本体41の中心に開口する軸孔44と、を有する。櫛歯部42及び櫛歯状溝43は、治具本体41の軸方向の両端部にそれぞれ設けられる。治具本体41の両端部の櫛歯部42及び櫛歯状溝43のそれぞれの位相は軸方向に揃えられている。治具本体41の周方向に配列される櫛歯状溝43の数は、ステータコア2に設けられるスロット22の数に一致している。したがって、本実施形態のコイル巻取治具4は、72個の櫛歯状溝43を有する。コイル巻取治具4は、ステータコア2の円環部21の内側に挿入可能となるように、櫛歯部42の先端の位置によって規定されるコイル巻取治具4の外径が、ステータコア2の内径よりも小径になるように形成されている。
帯状コイル100は、コイル巻取治具4に円環状に巻き取られる。帯状コイル100は、図4に示すように、断面形状が略矩形状の銅、アルミニウム等の平角導線101によって形成される長尺帯状の連続する波巻コイルからなるコイルアッセンブリである。コイルアッセンブリとしては、波巻コイルの他に、略U字状に形成された複数のセグメントコイルを使用することも可能である。しかし、連続する波巻コイルは、コイルをステータコアのスロット内にセットする際、世間一般の主流である、コイルを複数のセグメントに分割成形し、スロット内挿入後にコイルエンドを溶接する技術を必要としないため、溶接箇所の熱加工に対応できるように、例えば、コイルに高純度の銅材を使用する必要がなくなる。そのため、不純物を含むリサイクル銅材を使用することも可能となり、資源の循環利用の実現に貢献することができる。しかも、波巻コイルは、溶接の必要がないため、コイルの軽量化が可能であり、このコイルを使用した回転電機の軽量化を図ることができる。回転電機がハイブリッドカーに搭載される場合、車両重量が軽量化されることによって、二酸化炭素の削減が可能であり、地球環境上の悪影響を軽減することができる。
帯状コイル100は、複数のコイル直線部102と複数のコイルエンド部103とを有する。コイル直線部102は、ステータコア2のスロット22内に挿入される部位であり、それぞれ略直線状に延びて一定の間隔で平行に配置される。コイルエンド部103は、コイル直線部102よりも帯状コイル100の側端寄りの位置にそれぞれ配置され、隣り合うコイル直線部102の一方端部同士、他方端部同士をそれぞれ山型状に交互に連結する。コイルエンド部103は、帯状コイル100がステータコア2のスロット22に装着された際に、スロット22からステータコア2の軸方向にそれぞれ突出するように配置される部位である。本実施形態の帯状コイル100は、複数のコイル直線部102と複数のコイルエンド部103とがそれぞれ折り曲げ形成された6本の平角導線101を、コイル直線部102が一定の間隔で平行に並列するように束ねることによって、長尺帯状に形成される。
コイル巻取治具4は、ステータコア2の内側に挿入される前に、帯状コイル100のコイル直線部102を櫛歯状溝43に順次挿入することによって、帯状コイル100を多重に巻き取っている。これによって、図2に示すように、帯状コイル100が円環状に巻き取られたコイル巻取治具4が構成される。
帯状コイル100を円環状に巻き取ったコイル巻取治具4は、ステータコア固定治具3を間に挟んでその両側にそれぞれ配置されるコイル拡径装置5によって、ステータコア挿入孔31内の所定の位置に所定の姿勢で保持される。本実施形態のコイル拡径装置5は、コイル拡径手段を構成する。コイル拡径装置5の本体部50は、図1に示すように、ステータコア2の内側に挿入されたコイル巻取治具4に対して軸方向から対向している。
図1及び図5に示すように、コイル挿入装置1には、ステータコア固定治具3を固定する基台11上に、ステータコア固定治具3を挟んで対面するように、一対の支持基板12,12が立設される。コイル拡径装置5は、支持基板12からステータコア2の内側に挿入されるコイル巻取治具4に向けてそれぞれ水平方向に突出している。コイル拡径装置5は、支持基板12が図示しないモータ等の駆動によって基台11上を直線的に移動することによって、コイル巻取治具4に対して当接する方向及び離隔する方向にそれぞれ移動可能に設けられる。
コイル拡径装置5は、図5及び図7に示すように、支持基板12からステータコア2の内側に挿入されたコイル巻取治具4に向けて延びる主軸部51を中心に有する。主軸部51の先端には、ステータコア2の内側においてコイル巻取治具4を所定の位置及び姿勢に保持する保持部52が設けられる。保持部52は、主軸部51の先端に配置される円形状の端板部521の中心から突出する軸突部522と、軸突部522の径方向外側の端板部521から軸突部522と同一方向に突出する1つの位置決め突部523と、を有する。軸突部522は、コイル巻取治具4の軸孔44に嵌合する。位置決め突部523は、コイル巻取治具4の軸孔44の径方向外側に設けられる1つの位置決め孔45に嵌合する。
コイル巻取治具4の位置決め孔45及び保持部52の位置決め突部523は、互いに嵌合した際に、ステータコア固定治具3に固定されるステータコア2のスロット22の位相と、ステータコア2の内側に挿入されたコイル巻取治具4の櫛歯状溝43の位相とが一致するように、予め位置決めされて設けられている。したがって、コイル拡径装置5がステータコア固定治具3に向けて移動し、コイル巻取治具4の軸孔44及び位置決め孔45と保持部52の軸突部522及び位置決め突部523とが嵌合すると、図6に示すように、コイル巻取治具4は、ステータコア2のスロット22に対して櫛歯状溝43の位相を合わせた状態で保持される。これによって、ステータコア2のスロット22の内部とコイル巻取治具4の櫛歯状溝43の内部とが、径方向に連通する。
コイル拡径装置5は、主軸部51の外周側にコイルエンド押圧部53を有する。コイルエンド押圧部53は、主軸部51の外周側に嵌合する可動筒部531と、可動筒部531のさらに外周側に配置される複数の可動腕部532と、可動腕部532の先端にそれぞれ設けられる複数の駒部材533と、を有する。
可動筒部531は、主軸部51の長さよりも短い長さを有し、支持基板12の後方に配置されるシリンダ等のアクチュエータ54の駆動によって、主軸部51の軸方向に沿って摺動可能に設けられる。
可動腕部532は、主軸部51の軸方向に沿って延び、可動筒部531の外周側において周方向に一定の間隔をおいて複数配置される。本実施形態のコイルエンド押圧部53は、主軸部51の周方向に沿って配列される12本の可動腕部532を有する。支持基板12の表面には、主軸部51を中心にして径方向外側に向けて放射状に配列される12本のガイドレール121が設けられる。可動腕部532の後端532bは、それぞれガイドレール121に沿って移動可能に取り付けられる。可動腕部532は、ガイドレールから可動筒部531の軸方向に沿って屈曲して保持部52の外周近傍まで延びている。可動腕部532の先端532aは、それぞれ回動可能に取り付けられる2つずつのリンク部534を介して、可動筒部531の先端側の外周面に連結される。
駒部材533は、図8~図11に示すように、略扇形状を有し、可動腕部532の先端にそれぞれ1つずつ設けられる。したがって、本実施形態のコイルエンド押圧部53は、円環状に配置される12個の駒部材533を有する。駒部材533は、コイルエンド押圧部53の周方向(円環状の複数の駒部材533の周方向)の一方端部に一対の係合突片533aをそれぞれ有し、周方向の他方端部に、一対の係合突片533aと係合する一対の係合溝533bをそれぞれ有する。一対の係合突片533aは、コイルエンド押圧部53の軸方向に平行に配置され、それぞれコイルエンド押圧部53の外周面530に連続して周方向に向けて平行に突出している。12個の駒部材533は、周方向に隣り合う駒部材533,533の一対の係合突片533aと一対の係合溝533bとが互いに係合し合うことによって、保持部52の外周側に円環状に配列される。なお、コイルエンド押圧部53における周方向は、図8~図11中に示すC方向である。
図5は、可動筒部531が主軸部51の後端側(支持基板12側)に後退した状態を示す。このとき、可動腕部532は、それぞれ放射状のガイドレール121の内方端側に移動し、可動筒部531の外周面に最も近接するように配置される。これによって、コイルエンド押圧部53は、図8及び図9に示すように、12個の駒部材533を互いに密接させて最も縮径した状態とされる。駒部材533が縮径したときのコイルエンド押圧部53の外径は、帯状コイル100が巻き取られたコイル巻取治具4から軸方向に円筒状に突出するコイルエンド部103の内径よりも小さい。コイル拡径装置5は、コイルエンド押圧部53の複数の駒部材533が縮径した状態で、コイル巻取治具4の軸方向に円筒状に突出するコイルエンド部103に挿入され、保持部52によってコイル巻取治具4を保持する。
可動筒部531が、アクチュエータ54の駆動によって、主軸部51に沿ってコイル巻取治具4に向けて前進すると、可動筒部531に連結されるリンク部534が、それぞれ可動筒部531の径方向外側に向けて張り出すように回動し、可動腕部532をガイドレールに沿ってそれぞれ外側に平行移動させる。これによって、12本の可動腕部532は、可動筒部531から径方向外側に離隔する。このとき、コイルエンド押圧部53は、図10及び図11に示すように、隣り合う駒部材533を互いに広げるように移動させて最も拡径した状態とされる。拡径したときのコイルエンド押圧部53の外径は、コイル巻取治具4の外径よりも大きい。コイルエンド押圧部53が拡径することによって、コイルエンド部103を内方から外方に向けて移動させる。
なお、図9及び図11に示すように、コイルエンド押圧部53が最も拡径した際、隣り合う駒部材533,533同士は離隔するが、駒部材533,533間には一対の係合突片533aが周方向に張り出している。係合突片533aは、隣の駒部材533の係合溝533bから完全に抜け出ておらず、係合溝533bに対する係合を維持している。そのため、拡径した円環状の複数の駒部材533は、周方向に連続する閉じた外周面530を有する。したがって、コイルエンド押圧部53を周方向に見た場合、隣り合う駒部材533,533の間は一対の係合突片533aによって連続し、コイルエンド押圧部53を径方向に貫通するような溝部(間隙)は形成されない。
コイル拡径装置5は、図1、図5~図7に示すように、さらに、制限部55を有する。本実施形態の制限部55は円筒状に形成されるが、制限部55は、中央部が円形に開口する板状に形成されてもよい。制限部55は、周方向に複数に分割されてもよい。この場合、制限部55は、ステータコア2に対して径方向に移動可能に設けられてもよい。なお、この制限部55は、図2では省略されている。図6において、ステータコア固定治具3は省略されている。
制限部55は、帯状コイル100のコイルエンド部103の外側において、ステータコア2と同芯状に配置される。詳しくは、制限部55は、図5及び図6に示すように、ステータコア2の軸方向の両端面2a,2aにおいて、円環状の帯状コイル100の外側を全周に亘って包囲するように、コイル巻取治具4に巻き取られた巻回状態の帯状コイル100と同芯状に配置される。本実施形態において、制限部55の内周面55aは、ステータコア2のスロット22の外径側の位置(スロット22の溝底部の位置)よりもやや外側に配置されている。
本実施形態の制限部55は、ステータコア2がステータコア固定治具3に取り付けられた後のステータコア2の両端面2a,2aに、例えば、ロボットアーム等を有する図示しない装着機構によって、複数のカフスガイド33を端面2aとの間に挟むようにそれぞれ装着される。また、制限部55は、図示しないが、コイル拡径装置5のコイルエンド押圧部53の外周に同芯状に配置され、コイルエンド押圧部53が帯状コイル100の内側に挿入されたときに、同時に帯状コイル100の外側に配置されるように構成されてもよい。
制限部55は、ステータコア2のスロット22の外側に配置され、後述するように、拡径するコイルエンド押圧部53によって帯状コイル100がスロット22内に挿入された際に、コイルエンド部103をコイルエンド押圧部53の駒部材533との間で挟持する。本実施形態の制限部55の内周面55aは、ステータコア2の端面2aに対して垂直な面を形成している。この内周面55aは、帯状コイル100の移動方向に対して垂直な面であり、ステータコア2の軸方向Zに平行な面である。
コイル拡径装置5は、図12及び図13に示すコイル直線部押圧部56をさらに有する。コイル直線部押圧部56は、制限部55と同様に、コイル拡径装置5の本体部50とは別体に構成される。コイル直線部押圧部56は、コイル巻取治具4が取り外された後のステータコア2の貫通孔20内に、例えば、コイル拡径装置5の保持部52によって挿入される。
コイル直線部押圧部56は、図12及び図13に示すように、一対の可動円板部561,561と、複数の可動突出部562と、可動突出部562にそれぞれ一体に設けられる作動板部563と、一対の可動円板部561,561の間隔を調整する複数本のボルト564と、を有する。
可動円板部561は、ステータコア2の貫通孔20の内径よりも小径な円板状に形成さる。可動円板部561の一方の面の外周側には、径方向外側に向けて次第に厚みが薄くなるように傾斜したテーパー部561aが形成されている。テーパー部561aは、可動円板部561の全周に亘って形成されている。可動円板部561の中央部には、コイル拡径装置5の保持部52の軸突部522を挿入可能な軸孔部561bが形成されている。一対の可動円板部561,561は、テーパー部561aが形成されている面同士を所定の間隔をおいて対面するように配置させた状態で、複数本のボルト564によって連結される。
可動突出部562は、ステータコア2の軸方向に沿って延びる棒状部材からなり、コイル直線部押圧部56において、帯状コイル100のコイル直線部102に当接して押圧する押圧部位を構成する。可動突出部562は、コイル直線部押圧部56において、ステータコア2のスロット22の数と同数配設けられる。可動突出部562は、一対の可動円板部561,561のテーパー部561a,561aの間に、径方向外側に向けて放射状に突出するように配置される。
図14Aに示すように、可動突出部562の長さLは、ステータコア2の軸方向に沿うスロット22の長さに略等しい。可動突出部562の幅W2は、スロット22の周方向に沿うスロット22内の絶縁紙24の内側の幅W1(図3参照)以下である。図14A及び図14Bに示すように、可動突出部562の長さ方向の両端部は先細り状に形成され、その両端部におけるステータコア2の周方向の両側面と径方向外側面には、それぞれテーパー部562a、562bがそれぞれ設けられる。図14Cに示すように、可動突出部562の径方向外側面の両角部562c,562cは、丸め加工されている。
作動板部563は、可動突出部562の径方向内側にそれぞれ一体に設けられる。作動板部563は、可動円板部561のテーパー部561aにそれぞれ対応する径方向内側の角部に、テーパー部561aの傾斜に沿うテーパー部563a,563aをそれぞれ有する。なお、作動板部563のテーパー部563a,563aは、可動円板部561のテーパー部561aに沿って設けられる図示しない溝部に嵌合している。これによって、作動板部563は、一対の可動円板部561,561の間に放射状に取り付けられている。
ステータコア2の貫通孔20内に挿入される前の状態では、コイル直線部押圧部56の外周に放射状に配置される可動突出部562は最も縮径している。図13に示すように、このときのコイル直線部押圧部56の外径D2は、ステータコア2の貫通孔20の内径D1(図16参照)以下である。この状態から、ボルト564の回転操作によって、一対の可動円板部561,561の間隔が狭められると、可動円板部561のテーパー部561aが、作動板部563のテーパー部563aを傾斜面に沿って径方向外側に向けて押し出す。これによって、作動板部563に一体に設けられる可動突出部562が、一対の可動円板部561,561の間から径方向外側に向けて突出し、コイル直線部押圧部56は拡径する。
次に、コイル挿入装置1において、コイル巻取治具4に巻き取られた帯状コイル100を、ステータコア固定治具3に固定されたステータコア2の内側からスロット22に挿入する方法について、図15A~図18を参照して説明する。なお、図15A~図15Dは、ステータコア2の一方の端面2a側のみを示す。
まず、帯状コイル100を円環状に巻き取ったコイル巻取治具4がステータコア固定治具3に固定されたステータコア2の内側に挿入される。その後は、カフスガイド33が、図示しないアクチュエータの駆動によって径方向内側に向けて移動し、スロット22内の絶縁紙24のカフス部24aを挟持して支持する。これによって、絶縁紙24は、それぞれスロット22内の所定の位置に位置決めされる。
ステータコア2の内側に挿入されたコイル巻取治具4は、図5及び図7に示すように、一対のコイル拡径装置5の本体部50がコイル巻取治具4に向けてそれぞれ移動することによって、コイル拡径装置5の保持部52によって挟持されて保持される。このとき、コイルエンド押圧部53の駒部材533は、図8及び図9に示したように、円環状の帯状コイル100の内径よりも縮径した状態であり、帯状コイル100のコイルエンド部103の内側にそれぞれ挿入される。
その後、コイルエンド押圧部53の駒部材533が、アクチュエータ54の駆動によって、図10及び図11に示したように、縮径状態から拡径するように移動する。これによって、コイル巻取治具4に巻き取られた帯状コイル100のコイルエンド部103は、その全周に亘って、コイルエンド押圧部53の駒部材533によって内方から外方に向けて同時に押圧されて拡径する(コイルエンド部拡径工程)。
コイルエンド部103がコイルエンド押圧部53によって押圧された帯状コイル100は、全周に亘って徐々に拡張する。これに伴い、コイル直線部102は、コイル巻取治具4の櫛歯状溝43にガイドされながら、櫛歯状溝43と連通するステータコア2のスロット22に向けて移動する。帯状コイル100のコイル直線部102は、ステータコア2のスロット22に干渉することなく、スロット22の開口部22aからスロット22内に挿入される(図15A)。
さらにコイルエンド押圧部53が拡径すると、帯状コイル100のコイルエンド部103は、コイルエンド押圧部53の駒部材533に押圧されてスロット22の外径側の端部に当接する。制限部55の内周面55aは、スロット22の外径側の位置よりもやや外側に配置されているため、コイルエンド部103と制限部55の内周面55aとの間は、僅かに離隔している(図15B)。
コイルエンド部103がスロット22の外径側の端部に当接した後、コイルエンド部103がさらに押圧されると、コイルエンド部103は径方向外側に傾くように変形しつつ、制限部55の内周面55aに当接する(図15C)。
その後、コイルエンド部103は、拡径するコイルエンド押圧部53の駒部材533の押圧力によって制限部55の内周面に押し付けられる。これによって、コイルエンド部103は、駒部材533と制限部55との間で挟持される(図15D)。
帯状コイル100のコイル直線部102がそれぞれスロット22内に挿入された後、一対のコイル拡径装置5,5の本体部50,50のうちの一方の本体部50が、ステータコア2から離れるように移動し、保持部52に保持されているコイル巻取治具4をステータコア2の貫通孔20から離脱させる。その後、図16に示すように、コイル巻取治具4が取り外された保持部52に、コイル直線部押圧部56の軸孔部561bを嵌合させることによって、コイル直線部押圧部56が取り付けられる。このときの放射状の可動突出部562は縮径しており、コイル直線部押圧部56の外径D2は、貫通孔20の内径D1以下である。
その後、コイル直線部押圧部56が取り付けられた本体部50は、再びステータコア2に向けて前進し、コイル直線部押圧部56をステータコア2の貫通孔20内に挿入する。コイル直線部押圧部56がステータコア2の貫通孔20内に挿入されると、ロボットアーム等によって、あるいは作業者によって、ボルト564が回転操作される。ボルト564の回転操作によって一対の可動円板部561,561の間隔が狭められ、放射状の可動突出部562は、ステータコア2の内側から径方向外側に向けて拡径移動する(コイル直線部拡径工程)。
これによって、図17に示すように、可動突出部562は、それぞれスロット22の開口部22aからスロット22内に挿入され、スロット22内の帯状コイル100のコイル直線部102を径方向外側に向けて押圧する。このとき、コイルエンド押圧部53の駒部材533も、帯状コイル100のコイルエンド部103に対して径方向外側に向けた押圧力を付与している。すなわち、コイル直線部押圧部56の可動突出部562が、拡径移動して、コイル直線部102を径方向外側に向けて押圧力を付与する動作は、コイルエンド押圧部53の駒部材533がコイルエンド部103に対して径方向外側に向けて押圧力を付与する動作と共に実行される。
コイルエンド部103が、駒部材533と制限部55との間で挟持され、スロット22内のコイル直線部102が、コイル直線部押圧部56の可動突出部562によって押圧されるとき、図18に示すように、コイルエンド部103の外径側の位置は、制限部55の内周面55aによって規定される外径規制位置Yaに制限される。制限部55は、スロット22の外側に位置不動に配置されているため、コイルエンド部103は、コイルエンド押圧部53の駒部材533の外周面530と制限部55の内周面55aの間で挟持されることよって、径方向外側の制限部55の内周面55aに向けて圧縮される。圧縮されたコイルエンド部103の内径側の位置は、圧縮前の内径基準位置Ybよりも径方向外側に移動する。
コイルエンド部103が、拡径するコイルエンド押圧部53の駒部材533と制限部55との間で所定時間圧縮されることによって、コイルエンド部103には塑性変形以上の応力が掛けられる。これによって、拡径によってコイルエンド部103に発生する残留応力の方向が変化し、スプリングバックが打ち消される。その結果、スロット22内に挿入された帯状コイル100がスプリングバックによって内方に戻ろうとすることが抑制される。また、コイルエンド部103の外方への移動が制限部55によって制限されるため、移動方向前方側の帯状コイル100のバラケの発生が抑制されるとともに、スロット22内に積層されるコイル直線部102間の隙間も解消される。さらに、コイル直線部102がスロット22内で絶縁紙24の背部24bに過度に突き当たることが抑制されるため、絶縁紙24の潰れも抑制される。
コイルエンド部103がコイルエンド押圧部53の駒部材533と制限部55との間で圧縮されているとき、スロット22内のコイル直線部102は、コイル直線部押圧部56の可動突出部562によって拡径するように押圧されている。これによって、ステータコア2の軸方向に沿う帯状コイル100の全体が、スロット22に対してバランス良く押圧され、全周に亘って拡径することができるため、帯状コイル100のコイル直線部102が径方向内側に向けて弓なりに変形することが防止される。そのため、スロット22へのコイル挿入作業の作業性が向上する。
可動突出部562は、ステータコア2の内側から外側に向けて拡径移動し、スロット22内のコイル直線部102を摺動することがないため、コイル直線部102を傷つけるおそれはない。可動突出部562の長さ方向の先端部は、先細り状に形成されることによってテーパー部562a、562bを有するため、コイル直線部押圧部56がステータコア2の貫通孔20内に挿入される際、可動突出部562の先端部がステータコア2と干渉することが抑制される。また、可動突出部562の径方向外側面の両角部562c,562cは、丸め加工されているため、可動突出部562がスロット22の開口部22aに侵入する際に、絶縁紙24を噛み込むことが抑制される。
これによって、図19に示すように、帯状コイル100の戻りが抑制されたステータ200が得られる。
図20及び図21は、コイル直線部押圧部の他の実施形態を示している。このコイル直線部押圧部57は、押圧部本体571と、押圧部本体571の外周に配置される複数の固定突出部572と、を有する。このコイル直線部押圧部57は、可動部を有していない。
押圧部本体571は、略円筒状に形成され、中央部にコイル拡径装置5の保持部52の軸突部522を挿入可能な軸孔部571aを有する。
固定突出部572は、ステータコア2の軸方向に沿って延びる棒状部材からなり、ステータコア2のスロット22の数と同数配設けられる。固定突出部572の具体的に構成は、コイル直線部押圧部56の可動突出部562と同一である。
図21に示すように、コイル直線部押圧部57の外径D3は、ステータコア2の貫通孔20の内径D1よりもやや大きい。詳しくは、コイル直線部押圧部57の外径D3は、固定突出部572がスロット22内に挿入されたときのスロット22の残りの空間の径方向の寸法が、スロット22内に挿入されるコイル直線部102の径方向の寸法と同一もしくはやや小さくなるように設定される。
このコイル直線部押圧部57は、図16に示すコイル直線部押圧部56の場合と同様に、コイル巻取治具4が取り外された保持部52の軸突部522に取り付けられた状態で、ステータコア2の貫通孔20内に挿入される。これによって、コイル直線部押圧部57の固定突出部572は、ステータコア2の端面2a側から、コイル直線部102が挿入された後のスロット22内にそれぞれ挿入される。このとき、コイル直線部押圧部57の固定突出部572は、スロット22内のコイル直線部102の内径側の面に対して、ステータコア2の軸方向に沿って摺動しながらスロット22内に挿入される。そのため、コイル直線部押圧部57は、ステータコア2の貫通孔20内に挿入されるだけで、固定突出部572によって、スロット22内のコイル直線部102を径方向外側に向けて押圧して拡径させることができる。
制限部55の内周面55aは、ステータコア2の端面2aに対して垂直な面であるため、コイルエンド部103に対して均等に押圧力を掛けることができるとともに、コイルエンド部103をステータコア2の端面2aに整然とレイアウトすることができる。しかし、制限部55の内周面55aは、垂直な面に限定されない。内周面55aは、ステータコア2の端面2aから軸方向に離れるに従って径方向外側に傾斜する傾斜面であってもよい。
図22A及び図22Bは、内周面55aが傾斜面である制限部55に対してコイルエンド部103を押圧する様子を示している。コイルエンド押圧部53の駒部材533によって押圧されたコイルエンド部103は、制限部55の傾斜した内周面55aの下端縁(ステータコア2の端面2a側の端縁)に当接する(図22A)。その後、コイルエンド部103がさらに押圧されると、コイルエンド部103が制限部55の傾斜した内周面55aに沿って径方向外側に傾斜しながら圧縮される(図22B)。圧縮されたコイルエンド部103は、ステータコア2の端面2aから軸方向に離れるに従って、径方向外側に傾斜した形状に形成される。そのため、コイルエンド部103の突出高さが抑制されるとともに、コイルエンド部103の内径側の空間(ローター挿入空間等)を容易に確保することができる。
このような制限部55を使用する場合は、コイルエンド押圧部53の駒部材533の外周面も、制限部55の内周面55aと同様に、ステータコア2の端面2aから軸方向に離れるに従って径方向外側に傾斜する傾斜面によって構成されていてもよい。
以上、本実施形態のコイル挿入装置1によれば、以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態のコイル挿入装置1は、巻回状態の帯状コイル100を、ステータコア2の内方から拡径することによって、ステータコア2のスロット22へ挿入するコイル拡径装置5を有する。コイル拡径装置5は、帯状コイル100のコイルエンド部103を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド押圧部53と、スロット22に挿入される帯状コイル100のコイル直線部102を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部押圧部56、57と、を備える。
これによれば、スロット22に挿入される帯状コイル100のコイルエンド部103がコイルエンド押圧部53によって押圧されて拡径するとともに、コイル直線部102もコイル直線部押圧部56、57によって押圧されて拡径する。これによって、帯状コイル100は、スロット22に対してバランス良く押圧され、拡径時に帯状コイル100が弓なりに変形することが防止される。そのため、このコイル挿入装置1によれば、スロット22へのコイル挿入作業の作業性を向上させることができる。
本実施形態のコイル挿入装置1において、コイル直線部押圧部57は、ステータコア2の端面2a側からスロット22にそれぞれ挿入されてスロット22内のコイル直線部102を押圧する固定突出部572を有する。
これによれば、コイル直線部押圧部57の固定突出部572をステータコア2の端面2a側からスロット22にそれぞれ挿入させることによって、固定突出部572がスロット22内のコイル直線部102を押圧するため、拡径時に帯状コイル100が弓なりに変形することを効果的に防止することができる。
本実施形態のコイル挿入装置1において、コイル直線部押圧部56は、ステータコア2の内側から径方向外側に移動してスロット22内のコイル直線部102を押圧する可動突出部562を有する。
これによれば、ステータコア2の内側に配置させたコイル直線部押圧部56の可動突出部562を径方向外側に移動させることによって、可動突出部562がスロット22内のコイル直線部102を押圧するため、拡径時に帯状コイル100が弓なりに変形することを効果的に防止することができる。コイル直線部押圧部56がステータコア2の内側に挿入される際は、可動突出部562を縮径させておくことによって、可動突出部562がコイル直線部102と擦れてコイル直線部102を傷つけることを防止することができる。
本実施形態のコイル挿入装置1において、コイル拡径装置5は、帯状コイル100の外側に配置され、コイルエンド押圧部53によって拡径されるコイルエンド部103の外方への移動を制限するとともに、コイルエンド押圧部53との間で、コイルエンド部103を挟持する制限部55をさらに備える。
これによれば、コイルエンド部103が、コイルエンド押圧部53と制限部55との間で挟持され、コイルエンド部103に発生するスプリングバックを打ち消すことができる。そのため、スロット22への挿入後のコイルエンド部103のスプリングバックによるコイルの内方への戻りを抑制することができ、コイル挿入作業の作業性をさらに向上させることができる。コイルエンド押圧部53と制限部55との間でコイルエンド部103が挟持されることによって、スロット22内に積層されるコイル間の隙間も解消される。
本実施形態のコイル挿入装置1において、制限部55の内周面55aが、ステータコア2の端面2aに対して垂直な面である場合は、コイルエンド部103に対して均等に押圧力を掛けることができるとともに、コイルエンド部103をステータコア2の端面2aに整然とレイアウトすることができる。
本実施形態のコイル挿入装置1において、制限部55の内周面55aが、ステータコア2の端面2aから離れるに従って径方向外側に傾斜する傾斜面である場合は、コイルエンド部103を径方向外側に傾斜させることができるため、コイルエンド部103の突出高さを抑制することができるとともに、コイルエンド部103の内径側の空間を容易に確保することができる。
本発明に係るコイル挿入方法は、巻回状態の帯状コイル100を、ステータコア2の内方から拡径することによって、ステータコア2のスロット22へ挿入するコイル挿入方法であって、帯状コイル100の内側に配置したコイルエンド押圧部53によって、帯状コイル100のコイルエンド部103を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド部拡径工程と、帯状コイル100の内側に配置したコイル直線部押圧部56、57によって、スロット22に挿入される帯状コイル100のコイル直線部102を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部拡径工程と、を有し、コイル直線部拡径工程をコイルエンド拡径工程と共に実行することによって、帯状コイル100のコイルエンド部103とコイル直線部102とを共に押圧する。
これによれば、スロット22に挿入される帯状コイル100のコイルエンド部103がコイルエンド押圧部53によって押圧されて拡径するとともに、コイル直線部102もコイル直線部押圧部56、57によって押圧されて拡径する。これによって、帯状コイル100は、スロット22に対してバランス良く押圧され、拡径時に帯状コイル100が弓なりに変形することが防止される。そのため、このコイル挿入方法によれば、スロット22へのコイル挿入作業の作業性を向上させることができる。
本実施形態のコイル挿入方法において、コイルエンド押圧部53によって拡径されるコイルエンド部103の外方への移動を、コイルエンド部103の外側に配置した制限部55によって制限するとともに、コイルエンド押圧部53と制限部55との間で、スロット22に挿入された帯状コイル100のコイルエンド部103を挟持する。
これによれば、コイルエンド部103が、コイルエンド押圧部53と制限部55との間で挟持され、コイルエンド部103に発生するスプリングバックを打ち消すことができる。そのため、スロット22への挿入後のコイルエンド部103のスプリングバックによるコイルの内方への戻りを抑制することができ、コイル挿入作業の作業性をさらに向上させることができる。コイルエンド押圧部53と制限部55との間でコイルエンド部103が挟持されることによって、スロット22内に積層されるコイル間の隙間も解消される。
以上説明した実施形態のコイル挿入装置1は、ステータコア2及びコイル巻取治具4の軸方向が水平方向に配置されるように構成されるが、ステータコア2及びコイル巻取治具4の軸方向が垂直方向等の水平方向以外の方向に配置されるように構成されてもよい。
1 コイル挿入装置
2 ステータコア
2a 端面
22 スロット
5 コイル拡径装置(コイル拡径手段)
53 コイルエンド押圧部
55 制限部
55a 内周面
56、57 コイル直線部押圧部
562 可動突出部
572 固定突出部
100 帯状コイル(コイルアッセンブリ)
102 コイル直線部
103 コイルエンド部


Claims (8)

  1. 巻回状態のコイルアッセンブリを、ステータコアの内方から拡径することによって、前記ステータコアのスロットへ挿入するコイル拡径手段を有するコイル挿入装置であって、
    前記コイル拡径手段は、
    前記コイルアッセンブリのコイルエンド部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド押圧部と、
    前記スロットに挿入される前記コイルアッセンブリのコイル直線部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部押圧部と、を備える、コイル挿入装置。
  2. 前記コイル直線部押圧部は、前記ステータコアの端面側から前記スロットにそれぞれ挿入されて前記スロット内の前記コイル直線部を押圧する固定突出部を有する、請求項1に記載のコイル挿入装置。
  3. 前記コイル直線部押圧部は、前記ステータコアの内側から径方向外側に移動して前記スロット内の前記コイル直線部を押圧する可動突出部を有する、請求項1に記載のコイル挿入装置。
  4. 前記コイル拡径手段は、前記コイルアッセンブリの外側に配置され、前記コイルエンド押圧部によって拡径される前記コイルエンド部の外方への移動を制限するとともに、前記コイルエンド押圧部との間で、前記コイルエンド部を挟持する制限部をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  5. 前記制限部の内周面は、前記ステータコアの端面に対して垂直な面である、請求項4に記載のコイル挿入装置。
  6. 前記制限部の内周面は、前記ステータコアの端面から離れるに従って径方向外側に傾斜する傾斜面である、請求項4に記載のコイル挿入装置。
  7. 巻回状態のコイルアッセンブリを、ステータコアの内方から拡径することによって、前記ステータコアのスロットへ挿入するコイル挿入方法であって、
    前記コイルアッセンブリの内側に配置したコイルエンド押圧部によって、前記コイルアッセンブリのコイルエンド部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイルエンド部拡径工程と、
    前記コイルアッセンブリの内側に配置したコイル直線部押圧部によって、前記スロットに挿入される前記コイルアッセンブリのコイル直線部を内方から外方に向けて押圧して拡径させるコイル直線部拡径工程と、を有し、
    前記コイル直線部拡径工程を前記コイルエンド拡径工程と共に実行することによって、前記コイルアッセンブリの前記コイルエンド部と前記コイル直線部とを共に押圧する、コイル挿入方法。
  8. 前記コイルエンド押圧部によって拡径される前記コイルエンド部の外方への移動を、前記コイルエンド部の外側に配置した制限部によって制限するとともに、前記コイルエンド押圧部と前記制限部との間で、前記スロットに挿入された前記コイルアッセンブリの前記コイルエンド部を挟持する、請求項7に記載のコイル挿入方法。
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