JP7320579B2 - コイル挿入ガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル挿入ガイド装置に関する。
従来、略円筒形状に巻回した帯状コイルをステータコアの内方からスロットに挿入する際に、コイルエンド部の折り曲げ部の変形を抑制するために、径方向に延びるスペーサによってガイドする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-112749号公報
上記特許文献1に記載の技術において、帯状コイルの挿入をガイドするスペーサはステータの部品であるため、使い回すことができず、ステータ毎に設ける必要がある。
また、帯状コイルがスペーサによってガイドされることによって、以下の問題がある。すなわち、図17に示すように、一般に帯状コイルCは、複数平行に配列される直線部C1と、隣り合う直線部C1,C1の端部同士を山型状に交互に連結するコイルエンド部C2とを連続して折り曲げ成形することによって形成される。帯状コイルCがスロット内を径方向外側に向けて移動するのに伴って、帯状コイルCの周長が長くなると、直線部C1のピッチPtが大きくなり、コイルエンド部C2が拡がるように変形する。そのため、図17中に白抜き矢印で示すように、帯状コイルCには、直線部C1とコイルエンド部C2との連結部付近に、コイルエンド部C2を閉じようとする反力Fが作用する。
図18は、帯状コイルCのコイルエンド部C2に反力Fが作用したときの、スロットST内の直線部C1の様子を模式的に示している。コイルエンド部C2は、拡径に伴って周方向に倒れるように引かれるため、図18中に三角形で示すスペーサとの接触部位が支点P1、反力Fが力点となり、てこの原理によってスロットST内の直線部C1が傾いて、接触部位と反対側のスロットSTの内壁面に接触し、その接触部位を作用点P2として、直線部C1が変形する。反力Fは、直線部C1の両端部で反対方向に作用するため、スロットST内の直線部C1は、ステータコアの軸方向の両側において、スロットSTの相対する内壁面にそれぞれ接触する。作用点P2には、帯状コイルCがスロットST内に挿入完了するまで局所的に荷重が掛かり続けるため、スロットST内の直線部C1は略S字状に変形する。変形した直線部C1は、スロットST内の絶縁紙を噛み込んだり、破損したりすることによって、帯状コイルCのスロットSTへの装着作業性を低下させる。しかし、上記特許文献1には、スロット内の直線部の変形を抑制するための具体的な方策に関して何も開示されていない。
本発明は、ステータコアのスロットに挿入される帯状コイルの直線部の変形を抑制し、スロットへの装着作業性を向上させることができるコイル挿入ガイド装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るコイル挿入ガイド装置は、スロット(例えば、後述のスロット22)内に絶縁部材(例えば、後述の絶縁紙24)を有するステータコア(例えば、後述のステータコア2)の軸方向(例えば、後述のZ方向)の両端面(例えば、後述の端面2a)にそれぞれ配置され、前記スロットに対して前記ステータコアの径方向(例えば、後述のY方向)に沿って挿入される帯状コイル(例えば、後述の帯状コイル100)の移動をガイドする複数のガイド部(例えば、後述のガイド部331)を有するコイル挿入ガイド装置(例えば、後述のコイル挿入ガイド装置1)であって、前記帯状コイルは、前記スロット内に挿入される複数の直線部(例えば、後述の直線部102)と、前記複数の直線部のうちの隣り合う前記直線部同士を連結する複数のコイルエンド部(例えば、後述のコイルエンド部103)と、を有し、前記ガイド部において前記帯状コイルの前記コイルエンド部と接触する肩部(例えば、後述の肩部331b)は、頂部(例えば、後述の頂部331c)から最大幅部(例えば、後述の最大幅部331d)にかけて連続する凸曲面である。
(2) 上記(1)に記載のコイル挿入ガイド装置において、前記ガイド部は、前記ステータコアの前記端面に面する側に、前記端面から突出する前記絶縁部材を収容して規制する規制溝部を有し、前記規制溝部の高さを「絶縁部材規制高さ」、前記規制溝部と前記規制溝部に隣接する前記ガイド部の前記最大幅部との間に形成される角部の曲面の半径を「コイル接触面逃げR」、前記ガイド部が前記帯状コイルと最初に接触する部位の前記ステータコアの前記端面からの高さを「コイル初期接触位置」、前記帯状コイルの前記直線部と前記コイルエンド部との境界部の前記ステータコアの前記端面からの高さを「コイルR起点」、としたとき、
前記ガイド部は、
条件A:「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」≦「コイル初期接触位置」≦「コイルR起点」
を満たすことが好ましい。
(3) 上記(2)に記載のコイル挿入ガイド装置において、前記コイルエンド部の根元部の曲げ半径を「コイルエンド肩R」、としたとき、前記条件Aにおいて、「コイルR起点」≦「コイルエンド肩R」、であることが好ましい。
(4) 上記(1)~(3)のいずれかに記載のコイル挿入ガイド装置において、前記帯状コイルの幅を「コイル幅」、隣り合う前記ガイド部間のクリアランスを「ガイドCL」、としたとき、
前記ガイド部は、
条件B:「コイル幅」≦「ガイドCL」
を満たすことが好ましい。
(5) 上記(1)~(4)のいずれかに記載のコイル挿入ガイド装置において、前記ガイド部の前記肩部の曲面の半径を「ガイド肩R」、前記コイルエンド部の根元部の曲げ半径を「コイルエンド肩R」、としたとき、
前記ガイド部は、
条件C:「ガイド肩R」≦「コイルエンド肩R」
を満たすことが好ましい。
(6) (1)~(5)のいずれかに記載のコイル挿入ガイド装置において、前記スロットに挿入される前の前記帯状コイルを巻き取り保持するくし歯部(例えば、後述のくし歯部42)を有するコイル巻取治具(例えば、後述のコイル巻取治具4)をさらに備え、前記帯状コイルと接触する前記くし歯部の肩部の曲面の半径を「くし歯部肩R」、としたとき、
前記ガイド部は、
条件D:「ガイド肩R」≦「くし歯部肩R」
を満たすことが好ましい。
上記(1)によれば、帯状コイルがスロット内を移動するのに伴って、コイルエンド部がガイド部の肩部の曲面に沿って倒れるように徐々に変形することによって、帯状コイルとガイド部の肩部との接触部の位置が変化する。そのため、コイルエンド部に作用する反力を力点、接触部を支点とした際に、帯状コイルの直線部がスロットの内壁面に当接する作用点の位置も変化する。したがって、直線部に局所的に荷重が掛かることが避けられ、直線部の略S字状の変形が抑制される。その結果、帯状コイルのスロットへの装着作業性が向上する。
上記(2)によれば、コイル初期接触位置」が、「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」以上であることによって、支点-力点間の距離が短くなり、直線部はより傾きにくくなる。「コイルR起点」が「コイル初期接触位置」以上であることによって、接触部を支点とする直線部の傾きはさらに抑制される。そのため、ガイド部は、直線部の略S字状の変形をさらに効果的に抑制することができる。
上記(3)によれば、ガイド部と帯状コイルとの接触高さを低く抑え、直線部が長くなりすぎることによってモータ性能に与える影響を抑制することができる。
上記(4)によれば、直線部の傾きを抑制しつつ、帯状コイルの被膜へ与えるダメージを抑制することができる。
上記(5)によれば、帯状コイルとガイド部とが接触して帯状コイルが塑性変形し始めた際に、支点となる接触部の位置がステータコアの端面から遠ざかる方向に次第に移動し易くなる。そのため、作用点の位置が変化することよる、スロット内での局所的な荷重増加による直線部の略S字状の変形をより効果的に抑制することができる。
上記(6)によれば、帯状コイルがくし歯部からガイド部の肩部に接触し、くし歯部からガイド部に乗り移った後の帯状コイルの直線部の傾きを抑制することができる。
ステータコアが装着されたコイル挿入ガイド装置を示す斜視図である。 ステータコアのスロット内に装着された絶縁部材を示す斜視図である。 コイル巻取治具及びステータコアが装着されたコイル挿入ガイド装置の一部を示す平面図である。 ガイド部材の側面図である。 図4中のA-A線に沿う断面図である。 コイル巻取治具を示す斜視図である。 帯状コイルを示す正面図である。 帯状コイルの内側にコイル拡張装置を挿入する様子を示す斜視図である。 ガイド部がガイド位置に配置された帯状コイル挿入前のコイル挿入ガイド装置の一部を示す平面図である。 ガイド部がガイド位置に配置された帯状コイル挿入後のコイル挿入ガイド装置の一部を示す平面図である。 ガイド部と帯状コイルとの関係を説明する図である。 スロット挿入時に帯状コイルに作用する力を説明する図である。 ガイド部と帯状コイルの各部位を説明する図である。 コイルエンド部肩Rを説明する図である。 くし歯部肩Rを説明する図である。 ステータの外観を示す斜視図である。 スロット挿入時にコイルに作用する力を説明する図である。 コイル挿入時に帯状コイルに作用する力を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すコイル挿入ガイド装置1は、ステータコア2と、ステータコア2を内側に位置決めして固定する位置決め治具3と、ステータコア2の内側に挿入され、帯状コイル100を円環状に巻き取ったコイル巻取治具4と、を備える。
ステータコア2は、例えば、薄肉のコアプレートが複数積層された積層体からなる円環部21を有する。ステータコア2は、円環部21の中心に、軸方向に貫通する貫通孔20を有する。ステータコア2は、図2に示すように、ステータコア2の軸方向に貫通する複数のスロット22を有する。スロット22は、円環部21の周方向に沿って一定の間隔で放射状に配列され、円環部21の径方向の内方の貫通孔20に向けて開口する開口部22aを有する。本実施形態のステータコア2は、72個のスロット22を有する。ステータコア2の円環部21の外周には、一定の間隔で突出する6つの耳部23を有する。なお、ステータコア2及び位置決め治具3において、図1に示すように、スロット22が配列されるX方向が周方向であり、貫通孔20の中心から放射方向に沿うY方向が径方向であり、Z方向が軸方向である。
位置決め治具3は、ステータコア2の軸方向の寸法に略等しい軸方向の寸法を有する六角柱形状を有し、ステータコア2を挿入して配置可能なステータコア挿入孔31を中央に有する。位置決め治具3は、ステータコア2の外周に配置される6つの耳部23を、それぞれコア押さえブロック32によって把持することによって、ステータコア挿入孔31内のステータコア2を所定の位置及び姿勢に固定する。
ステータコア2のスロット22には、図2に示すように、それぞれ絶縁部材である絶縁紙24が予め装着されている。絶縁紙24は、ステータコア2を軸方向から見たときのスロット22の略コ字状の内面形状に倣うように、略コ字状に折り曲げられて形成される。すなわち、絶縁紙24は、ステータコア2の径方向に延びるスロット22の内壁面に沿う一対の径方向部241,241と、径方向部241,241の径方向外側の端部同士をステータコア2の周方向に沿って連結する背部となる周方向部242と、を有する。
スロット22内に装着された絶縁紙24は、カフス部24aを有する。カフス部24aは、絶縁紙24の径方向部241,241及び周方向部242がステータコア2の軸方向に延長されてスロット22からはみ出し、ステータコア2の軸方向の端面2aから外側に突出する部位である。図2は、ステータコア2の一方の端面2aからはみ出した絶縁紙24の一方のカフス部24aのみを示すが、カフス部24aは、ステータコア2の軸方向の両方の端面2a,2aからそれぞれはみ出している。
図1及び図3に示すように、予めステータコア2が固定された位置決め治具3の軸方向の両端面3a,3aには、それぞれ複数のカフスガイド33が、周方向に沿って一定の間隔で放射状に配列するように取り付けられる。カフスガイド33は、後述の帯状コイル100をステータコア2のスロット22内に挿入する際の移動を案内するガイド部331を有する。カフスガイド33は、それぞれ図示しないシリンダ等のアクチュエータの駆動によって、ステータコア2の径方向に沿って進退移動可能に設けられる。カフスガイド33は、ステータコア2の径方向内側に向けて移動することによって、帯状コイル100を案内するガイド位置に配置される(図9参照)。
カフスガイド33は、ステータコア2の径方向に長尺な薄板状に形成される。図3、図4及び図5に示すように、カフスガイド33の内端33a側には、径方向内側に向けて突出し、後述の帯状コイル100の移動を案内する一対のガイド部331,331がそれぞれ設けられる。一対のガイド部331,331は、カフスガイド33の内端33a側を、カフスガイド33の長さ方向に沿ってコ字状に切り欠くことによって形成される。一対のガイド部331,331の間には、内方に向けて開口し、帯状コイル100を受け入れる溝部332が形成される。一対のガイド部331,331間のクリアランス(=溝部332の幅)は、ステータコア2の周方向に沿うスロット22の幅に略等しい。ガイド部331の長さD(=溝部332の溝深さ)は、ステータコア2の径方向に沿うスロット22の深さ以上である。カフスガイド33には、ガイド部331,331よりも外端33b側に、カフスガイド33の径方向の移動範囲を規制する長孔333が設けられる。
本実施形態のコイル挿入ガイド装置1は、位置決め治具3の1つの端面3a当たり、ステータコア2の1つおきのスロット22に対応する36個のカフスガイド33を有する。カフスガイド33がガイド位置に配置された状態で、隣り合うカフスガイド33,33のガイド部331,331間のクリアランスも、ステータコア2の周方向に沿うスロット22の幅及び溝部332の幅に略等しくなるように設定される。そのため、隣り合うカフスガイド33,33のガイド部331,331間も、溝部332と同様に、帯状コイル100を受け入れてスロット22への挿入を案内するように構成される。
図4及び図5に示すように、ガイド部331は、ガイド位置においてガイド部331の両側に配置される絶縁紙24のカフス部24aを収容して規制するカフス部規制溝部331aを有する。カフス部規制溝部331aは、カフスガイド33の底面33c側(ステータコア2の端面2aに対面する側)の幅を狭くすることによって、ガイド部331の両側縁にそれぞれ形成される。カフス部規制溝部331aの高さは、ステータコア2の端面2aから突出する絶縁紙24のカフス部24aを収容可能な高さに設定されている。カフス部規制溝部331a,331aは、カフスガイド33における少なくともガイド部331の全長に亘って延びている。
図5に示すように、ガイド部331におけるカフス部規制溝部331a,331aよりも上方(カフスガイド33の底面33cから遠い方)は、幅広状に形成され、略半球状の断面形状を有する。カフス部規制溝部331a,331aよりも上方のガイド部331の表面は、後述する帯状コイル100の後述するコイルエンド部103と接触して帯状コイル100の移動を案内する肩部331b,331bを構成する。
肩部331b,331bは、図5に示すように、ステータコア2の軸方向に沿ってガイド部331の中心を通る中心線Oに対して左右対称の断面形状を有する。詳しくは、肩部331b,331bは、中心線O上の頂部331cからカフス部規制溝部331a,331aの直上の最大幅部331d,331dにかけて連続する凸曲面によって形成される。カフス部規制溝部331a,331aと最大幅部331d,331dとの間の角部331e,331eは、丸められた曲面となっている。ガイド部331は、長さ方向(ステータコア2の径方向)に沿って同一厚みであり、同一の断面形状を有する。このガイド部331と帯状コイル100との関係については、さらに後述する。
位置決め治具3の両端面3a,3aには、図3に示すように、カフスガイド33にそれぞれ対応して一対ずつ設けられる内径側規制ピン34a及び外径側規制ピン34bが設けられる。内径側規制ピン34aは、カフスガイド33が位置決め治具3の径方向外側に向けて移動した際に、長孔333の内端部333aに当接することによって、図3に示すように、カフスガイド33を最も径方向外側の非ガイド位置に位置決めする。非ガイド位置では、カフスガイド33の内端33aは、ステータコア挿入孔31よりも径方向の外側に配置される。外径側規制ピン34bは、カフスガイド33が位置決め治具3の径方向内側に向けて移動した際に、長孔333の外端部333bに当接することによって、カフスガイド33を最も径方向内側のガイド位置に位置決めする。このとき、カフスガイド33の内端33aは、コイル巻取治具4よりも径方向外側に配置される(図9参照)。
なお、ステータコア2は、位置決め治具3のステータコア挿入孔31に、軸方向のいずれか一方側から挿入されるため、ステータコア2の挿入側と反対側に配置されるカフスガイド33は、図3に示すように、外径側規制ピン34bが長孔333の内端部333aに当接した状態で、内端33a側がステータコア2の円環部21に干渉するように配置されていてもよい。しかし、内径側規制ピン34a及び外径側規制ピン34bは、位置決め治具3の内部に設けたシリンダ等のアクチュエータを有する図示しない進退機構によって、位置決め治具3の表面に対する突出及び陥没を選択可能に構成してもよい。これによって、図3に示すようにカフスガイド33が配置される場合、必要に応じて、内径側規制ピン34a及び外径側規制ピン34bを位置決め治具3の表面に対して陥没させることによって、カフスガイド33をさらに径方向外側に移動させ、図1に示すように、カフスガイド33をステータコア2の円環部21から完全に退避させた状態にすることができる。
コイル巻取治具4は、図6に示すように、略円筒状の治具本体41と、治具本体41の外周に放射状に突出する複数のくし歯部42と、周方向に隣り合うくし歯部42の間に形成される複数のコイル装着溝43と、治具本体41の中心に開口する軸孔44と、を有する。くし歯部42及びコイル装着溝43は、治具本体41の軸方向の両端部にそれぞれ設けられる。治具本体41の軸方向の両端部のくし歯部42,42間の距離は、ステータコア2の両端面2a,2aにそれぞれ配置されるガイド部331,331間の距離に略等しい。治具本体41の両端部のくし歯部42及びコイル装着溝43のそれぞれの位相は軸方向に揃えられている。治具本体41の周方向に配列されるコイル装着溝43の数は、ステータコア2に設けられるスロット22の数に一致している。コイル巻取治具4は、ステータコア2の円環部21の内側に挿入可能となるように、くし歯部42の先端の位置によって規定されるコイル巻取治具4の外径が、ステータコア2の貫通孔20の径よりも小径になるように形成されている。
帯状コイル100は、コイル巻取治具4に円環状に巻き取られる。帯状コイル100は、図7に示すように、断面形状が略矩形状の銅、アルミニウム等の平角導線101によって形成される長尺帯状の連続する波巻コイルからなる。連続する波巻コイルは、コイルをステータコア2にセットする際、世間一般の主流である、コイルを複数のセグメントに分割成形し、スロット内への挿入後にコイルエンドを溶接する技術を必要としないため、溶接個所の熱加工に対応できるように、例えば、コイルに高純度の銅材を使用する必要がない。そのため、不純物を含むリサイクル銅材を使用することも可能となり、資源の循環利用の実現に貢献することができる。しかも、波巻コイルは、溶接の必要がないことから、コイルの軽量化が可能であり、このコイルを使用した回転電機の軽量化を図ることができる。回転電機がハイブリッドカーに搭載される場合、車両重量が軽量化されることによって、二酸化炭素の削減が可能であり、地球環境上の悪影響を軽減することができる。
帯状コイル100は、複数の直線部102と複数のコイルエンド部103とを有する。直線部102は、ステータコア2のスロット22内に挿入される部位であり、それぞれ略直線状に延びて一定の間隔で平行に配置される。コイルエンド部103は、直線部102よりも帯状コイル100の側端寄りの位置にそれぞれ配置され、隣り合う直線部102の一方端部同士と他方端部同士とを略三角形の山型状に交互に連結する。コイルエンド部103は、帯状コイル100がステータコア2のスロット22に装着された際に、スロット22からステータコア2の軸方向にそれぞれ突出するように配置される部位である。本実施形態の帯状コイル100は、複数の直線部102と複数のコイルエンド部103とがそれぞれ折り曲げ形成された6本の平角導線101を、直線部102が一定の間隔で平行に並列するように束ねることによって、長尺帯状に形成される。
コイル巻取治具4は、ステータコア2の内側に挿入される前に、帯状コイル100の直線部102をコイル装着溝43に順次挿入することによって、帯状コイル100を多重に巻き取っている。これによって、図1に示すように、帯状コイル100が円環状に巻き取られたコイル巻取治具4が構成される。
コイル巻取治具4に巻き取られた帯状コイル100は、ステータコア2の内側に配置された後、図8に示すコイル拡張装置5によって、円環状の帯状コイル100の内側から押し拡げられることによって拡径される。図8では、1つのコイル拡張装置5のみを示すが、コイル拡張装置5は、コイル挿入ガイド装置1の軸方向の両側にそれぞれ配置され、帯状コイル100のコイルエンド部103を軸方向の両側から押し拡げる。
コイル拡張装置5は、図8~図10に示すように、主軸部51の先端側の外周に複数のコイル押圧部52を有する。複数のコイル押圧部52は、コイル拡張装置5の先端側の外周に沿って環状に配列され、図示しないアクチュエータの駆動によって径方向に移動することによって拡径及び縮径可能に設けられる。図8及び図9に示すように、コイル押圧部52が縮径したときの外径は、コイル巻取治具4に巻き取られた円環状の帯状コイル100の内径以下である。図10に示すようにコイル押圧部52が拡径したときの外径は、コイル巻取治具4の外径よりも大きい。
コイル拡張装置5は、縮径状態のコイル押圧部52をコイル巻取治具4に巻き取られた円環状の帯状コイル100のコイルエンド部103の内側に挿入し、主軸部51の先端部51aをコイル巻取治具4の軸孔44に嵌合させることによって、コイル巻取治具4を保持する。図10に示すように、帯状コイル100の内側に挿入されたコイル押圧部52が拡径すると、帯状コイル100のコイルエンド部103が外側に向けて押圧され、帯状コイル100が拡径する。これによって、帯状コイル100の直線部102が、径方向外側に配置されるスロット22内の絶縁紙24の内側に向けて移動し、スロット22内に挿入される。
直線部102がスロット22に挿入されると、帯状コイル100は、図11に示すように、直線部102とコイルエンド部103との境界部であってコイルエンド部103が曲がり始めるコイルエンドR起点BPと略同一高さの接触部CPでガイド部331の肩部331bに最初に接触する。その後、帯状コイル100は、コイル押圧部52に押されて、コイルエンド部103がガイド部331の肩部331bに案内されながら、絶縁紙24の内側をスロット22の奥に向けて移動する。帯状コイル100の拡径に伴って、直線部102のピッチは次第に大きくなり、コイルエンド部103は、周方向に開くように拡げられる。
このとき、ガイド部331の肩部331bは、図5に示したように、中心線O上の頂部331cからカフス部規制溝部331a,331aの直上の最大幅部331dにかけて連続する凸曲面によって形成されている。そのため、図12に示すように、帯状コイル100とガイド部331とが最初に接触部CP1で接触した後、帯状コイル100がスロット22内を移動するのに伴って、コイルエンド部103は、ガイド部331の肩部331bの曲面に沿って倒れるように徐々に変形する。それに伴って、帯状コイル100とガイド部331との接触部位は、最初の接触部CP1から、ガイド部331の頂部331cに近づいた接触部CP2に変化する。そのため、コイルエンド部103に作用する反力Fを力点、接触部CPを支点とするてこの原理によって、直線部102がスロット22の内壁面に当接する作用点も、支点が最初の接触部CP1であるときの作用点P21の位置から、支点が接触部CP2に移動することによって作用点P22の位置に変化する。したがって、直線部102に局所的に荷重が掛かることが避けられ、直線部102の略S字状の変形が抑制される。その結果、帯状コイル100のスロット22への装着作業性が向上する。
ここで、コイル挿入ガイド装置1のガイド部331は、以下の条件A~Dの少なくともいずれか1つを満たすことが望ましい。
条件A:「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」≦「コイル初期接触位置」≦「コイルR起点」
条件B:「コイル幅」≦「ガイドCL」
条件C:「ガイド肩R」≦「コイルエンド肩R」
条件D:「ガイド肩R」≦「くし歯部肩R」
上記条件Aについて、図13を参照して説明する。「絶縁部材規制高さ」は、ガイド部331におけるカフス部規制溝部331aの高さである。「コイル接触面逃げR」は、ガイド部331におけるカフス部規制溝部331aの直上の角部331eの曲面の半径である。「コイル初期接触位置」は、ガイド部材331に対して帯状コイル100が最初に接触する接触部CPのステータコア2の端面2aからの高さである。「コイルR起点」は、コイルエンド部103のR起点BPのステータコア2の端面2aからの高さである。本実施形態では、コイル初期接触位置とコイルR起点は、同一高さに設定されている。「コイル初期接触位置」が、「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」以上であることによって、支点-力点間の距離が短くなり、直線部102はより傾きにくくなる。「コイルR起点」が「コイル初期接触位置」以上であることによって、接触部CPを支点とする直線部102の傾きはさらに抑制される。そのため、ガイド部331は、上記条件Aを満たすことによって、直線部102の略S字状の変形をさらに効果的に抑制することができる。
上記条件Aにおいて、「コイルR起点」≦「コイルエンド肩R」であることがさらに望ましい。「コイルエンド肩R」は、図13に示すように、コイルエンド部103の根元部の曲げ半径である。詳しくは、「コイルエンド肩R」は、図14に示すように、隣り合うスロット22,22に挿入される隣り合う直線部102,102のピッチPaの中心と、コイルエンド部103が曲がり始めるR起点BPのステータコア2の端面2aからの高さとが交わる位置P0を中心とする半径rである。この半径rは、コイルエンド部103の曲がり方向の内側に配置される曲面の半径である。これによれば、ガイド部331と帯状コイル100との接触高さを低く抑え、直線部102が長くなりすぎることによってモータ性能に与える影響を抑制することができる。
上記条件Bについて、図11を参照して説明する。「コイル幅」は、帯状コイル100の直線部102の最大幅寸法Wである。「ガイドCL」は、隣り合うガイド部331,331間のクリアランスCLである。このクリアランスCLは、隣り合うガイド部331,331の最大幅部331d,331d間の寸法である。「ガイドCL」は、直線部102の傾きを抑制する観点からは、狭い方が有利であるが、帯状コイル100の移動時に、帯状コイル100の表面に形成されている被膜を損傷するおそれがある。「ガイドCL」が「コイル幅」以上であることによって、直線部102の傾きを抑制しつつ、帯状コイル100の被膜へ与えるダメージを抑制することができる。
上記条件Cにおいて、図13を参照して説明する。「ガイド肩R」は、ガイド部331の肩部331bの曲面の半径である。「ガイド肩R」は、大きい方が帯状コイル100とガイド部331との接触部CPの位置が高くなり、直線部102の傾きは小さくなる。「ガイド肩R」が大きいと、帯状コイル100との接触面も大きくなるため、帯状コイル100とガイド部331との接触面圧も小さくなり、帯状コイル100に与えるダメージを小さくすることができる。「ガイド肩R」が「コイルエンド肩R」以下であることによって、帯状コイル100とガイド部331とが接触して帯状コイル100が塑性変形し始めた際に、支点となる接触部CPの位置がステータコア2の端面2aから遠ざかる方向に次第に移動し易くなる。そのため、作用点の位置が変化することよる、スロット22内での局所的な荷重増加による直線部102の略S字状の変形をより効果的に抑制することができる。
上記条件Dにおいて、図15を参照して説明する。「くし歯部肩R」は、スロット22に挿入される前の帯状コイル100を巻き取り保持するコイル巻取治具4のくし歯部42の肩部の曲面の半径である。くし歯部42の肩部は、コイルエンド部103の曲がり方向の内側に配置される肩部である。帯状コイル100がくし歯部42に案内されつつスロット22に向けて移動する際にも、コイルエンド部103は拡径する。「ガイド肩R」が「くし歯部肩R」以下であることによって、帯状コイル100がくし歯部42からガイド部331の肩部331bに接触し、くし歯部42からガイド部331に乗り移った後の帯状コイル100の直線部102の傾きを抑制することができる。
以上のように、コイル挿入ガイド装置1によって帯状コイル100がガイド部331に案内されつつスロット22に挿入されることによって、図16に示すように、スロット22内に帯状コイル100が装着されたステータ200が形成される。
本実施形態に係るコイル挿入ガイド装置1によれば以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態に係るコイル挿入ガイド装置1は、スロット22内に絶縁紙24を有するステータコア2の軸方向の両端面2a,2aにそれぞれ配置され、スロット22に対してステータコア2の径方向に沿って挿入される帯状コイル100の移動をガイドする複数のガイド部331を有する装置である。帯状コイル100は、スロット22内に挿入される複数の直線部102と、複数の直線部102のうちの隣り合う直線部102,102同士を連結する複数のコイルエンド部103と、を有する。ガイド部331において帯状コイル100のコイルエンド部103と接触する肩部331bは、頂部331cから最大幅部331dにかけて連続する凸曲面である。これによれば、帯状コイル100がスロット22内を移動するのに伴って、コイルエンド部103がガイド部331の肩部331bの曲面に沿って倒れるように徐々に変形することによって、帯状コイル100とガイド部331の肩部331bとの接触部CPの位置が変化する。そのため、コイルエンド部103に作用する反力Fを力点、接触部CPを支点とした際に、帯状コイル100の直線部102がスロット22の内壁面に当接する作用点の位置も変化する。これにより、直線部102に局所的に荷重が掛かることが避けられ、直線部102の略S字状の変形が抑制される。その結果、帯状コイル100のスロット22への装着作業性が向上する。
本実施形態において、ガイド部331は、ステータコア2の端面2aに面する側に、端面2aから突出する絶縁紙24を収容して規制するカフス部規制溝部331aを有する。カフス部規制溝部331aの高さを「絶縁部材規制高さ」、カフス部規制溝部331aとカフス部規制溝部331aに隣接するガイド部331の最大幅部331dとの間に形成される角部の曲面の半径を「コイル接触面逃げR」、ガイド部331が帯状コイル100と最初に接触する部位のステータコア2の端面2aからの高さを「コイル初期接触位置」、帯状コイル100の直線部102とコイルエンド部103との境界部のステータコア2の端面2aからの高さを「コイルR起点」、としたとき、ガイド部331は、条件A:「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」≦「コイル初期接触位置」≦「コイルR起点」、を満たすことが好ましい。「コイル初期接触位置」が、「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」以上であることによって、支点-力点間の距離が短くなり、直線部102はより傾きにくくなる。「コイルR起点」が「コイル初期接触位置」以上であることによって、接触部CPを支点とする直線部102の傾きはさらに抑制される。そのため、ガイド部331は、直線部102の略S字状の変形をさらに効果的に抑制することができる。
本実施形態において、条件Aにおいて、「コイルR起点」≦「コイルエンド肩R」、であることが好ましい。これによれば、ガイド部331と帯状コイル100との接触高さを低く抑え、直線部102が長くなりすぎることによってモータ性能に与える影響を抑制することができる。
本実施形態において、帯状コイル100の幅を「コイル幅」、隣り合うガイド部331,331間のクリアランスを「ガイドCL」、としたとき、ガイド部331は、条件B:「コイル幅」≦「ガイドCL」、を満たすことが好ましい。これによれば、直線部102の傾きを抑制しつつ、帯状コイル100の被膜へ与えるダメージを抑制することができる。
本実施形態において、ガイド部331の肩部331bの曲面の半径を「ガイド肩R」、コイルエンド部103の根元部の曲げ半径を「コイルエンド肩R」、としたとき、ガイド部331は、条件C:「ガイド肩R」≦「コイルエンド肩R」、を満たすことが好ましい。これによれば、帯状コイル100とガイド部331とが接触して帯状コイル100が塑性変形し始めた際に、支点となる接触部CPの位置がステータコア2の端面2aから遠ざかる方向に次第に移動し易くなる。そのため、作用点の位置が変化することよる、スロット22内での局所的な荷重増加による直線部102の略S字状の変形をより効果的に抑制することができる。
本実施形態において、コイル挿入ガイド装置1は、スロット22に挿入される前の帯状コイル100を巻き取り保持するくし歯部42を有するコイル巻取治具4をさらに備える。帯状コイル100と接触するくし歯部42の肩部の曲面の半径を「くし歯部肩R」、としたとき、ガイド部331は、条件D:「ガイド肩R」≦「くし歯部肩R」、を満たすことが好ましい。これによれば、帯状コイル100がくし歯部42からガイド部331の肩部331bに接触し、くし歯部42からガイド部331に乗り移った後の帯状コイル100の直線部102の傾きを抑制することができる。
1 コイル挿入ガイド装置
2 ステータコア
2a 端面
22 スロット
24 絶縁紙(絶縁部材)
331 ガイド部
331a カフス部規制溝部(規制溝部)
4 コイル巻取治具
42 くし歯部
100 帯状コイル
102 直線部
103 コイルエンド部

Claims (5)

  1. スロット内に絶縁部材を有するステータコアの軸方向の両端面にそれぞれ配置され、前記スロットに対して前記ステータコアの径方向に沿って挿入される帯状コイルの移動をガイドする複数のガイド部を有するコイル挿入ガイド装置であって、
    前記帯状コイルは、前記スロット内に挿入される複数の直線部と、前記複数の直線部のうちの隣り合う前記直線部同士を連結する複数のコイルエンド部と、を有し、
    前記ガイド部において前記帯状コイルの前記コイルエンド部と接触する肩部は、頂部から最大幅部にかけて連続する凸曲面であ
    前記ガイド部は、前記ステータコアの前記端面に面する側に、前記端面から突出する前記絶縁部材を収容して規制する規制溝部を有し、
    前記規制溝部の高さを「絶縁部材規制高さ」、
    前記規制溝部と前記規制溝部に隣接する前記ガイド部の前記最大幅部との間に形成される角部の曲面の半径を「コイル接触面逃げR」、
    前記ガイド部が前記帯状コイルと最初に接触する部位の前記ステータコアの前記端面からの高さを「コイル初期接触位置」、
    前記帯状コイルの前記直線部と前記コイルエンド部との境界部の前記ステータコアの前記端面からの高さを「コイルR起点」、
    としたとき、
    前記ガイド部は、
    条件A:「絶縁部材規制高さ」+「コイル接触面逃げR」≦「コイル初期接触位置」≦「コイルR起点」
    を満たす、コイル挿入ガイド装置。
  2. 前記条件Aにおいて、前記コイルエンド部の根元部の曲げ半径を「コイルエンド肩R」、としたとき、「コイルR起点」≦「コイルエンド肩R」、である、請求項に記載のコイル挿入ガイド装置。
  3. 前記帯状コイルの幅を「コイル幅」、
    隣り合う前記ガイド部間のクリアランスを「ガイドCL」、
    としたとき、
    前記ガイド部は、
    条件B:「コイル幅」≦「ガイドCL」
    を満たす、請求項1~のいずれか1項に記載のコイル挿入ガイド装置。
  4. 前記ガイド部の前記肩部の曲面の半径を「ガイド肩R」、
    前記コイルエンド部の根元部の曲げ半径を「コイルエンド肩R」、
    としたとき、
    前記ガイド部は、
    条件C:「ガイド肩R」≦「コイルエンド肩R」
    を満たす、請求項1~のいずれか1項に記載のコイル挿入ガイド装置。
  5. 前記スロットに挿入される前の前記帯状コイルを巻き取り保持するくし歯部を有するコイル巻取治具をさらに備え、
    前記帯状コイルと接触する前記くし歯部の肩部の曲面の半径を「くし歯部肩R」、としたとき、
    前記ガイド部は、
    条件D:「ガイド肩R」≦「くし歯部肩R」
    を満たす、請求項1~のいずれか1項に記載のコイル挿入ガイド装置。
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