JP2023150429A - コイル挿入装置及びステータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコアの負荷を低減して、コイルを挿入する、コイル挿入装置及びステータの製造方法を提供する。【解決手段】コイル挿入装置は、ステータコア20の軸方向に貫通する複数のスロット24に対して、コイルを軸方向一側から他側に向けて相対的に移動させることにより挿入するコイル挿入装置であって、軸方向に移動し、ステータコアの径方向内側に配置され、コイルを保持する複数のブレード110と、軸方向に移動し、ブレードの径方向内側に配置され、コイルを移動させるコイル移動機構と、を備え、ブレードは、コイル移動機構の径方向外側に配置される第1ブレード111と、第1ブレードの径方向外側に配置される第2ブレード112と、を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、コイル挿入装置及びステータの製造方法に関する。
従来、ステータコアのスロットにコイルを挿入するコイル挿入装置が知られている。例えば、特開平5-236712号公報(特許文献1)には、コイルを保持する第1及び第2の可動ブレードと、コイルをスロット内に挿入させるストリッパと、を備えるコイル挿入装置が開示されている。第1及び第2の可動ブレードをストリッパと共にステータコア内の第1の所定の位置まで前進させた状態で、第2の可動ブレードのみをコイルが離脱しない範囲内で後退させ、再び第1及び第2の可動ブレードをストリッパと共にさらに第2の所定位置まで前進させた状態で、第2の可動ブレードのみをコイルが離脱しない範囲内で後退させる。
特開平5-236712号公報
上記特許文献1のコイル挿入装置では、第2の可動ブレードの前進及び後退の一連の作動を繰り返す。このため、第2の可動ブレードとステータコアとの間に摩擦が生じるので、ステータコアに負荷がかかる。
本発明は、ステータコアの負荷を低減して、コイルを挿入する、コイル挿入装置及びステータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点からのコイル挿入装置は、ステータコアの軸方向に貫通する複数のスロットに対して、コイルを軸方向一側から他側に向けて相対的に移動させることにより挿入するコイル挿入装置であって、軸方向に移動し、ステータコアの径方向内側に配置され、コイルを保持する複数のブレードと、軸方向に移動し、ブレードの径方向内側に配置され、コイルを移動させるコイル移動機構と、を備え、ブレードは、コイル移動機構の径方向外側に配置される第1ブレードと、第1ブレードの径方向外側に配置される第2ブレードと、を含む。
本発明の第2の観点からのステータの製造方法は、第1観点からのコイル挿入装置を用いて、ステータコアの軸方向に貫通する複数のスロットに、コイルを軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入して、ステータを製造する。
本発明は、ステータコアの負荷を低減して、コイルを挿入する、コイル挿入装置及びステータの製造方法を提供することができる。
図1は、実施形態のステータの軸方向に垂直な断面の模式図である。 図2は、実施形態のコイル挿入装置を模式的に示す断面図である。 図3は、実施形態のコイル挿入装置を模式的に示す断面図である。 図4は、実施形態のコイル挿入装置を模式的に示す断面図である。 図5は、実施形態のコイル挿入装置を模式的に示す断面図である。 図6は、実施形態のコイル挿入装置を模式的に示す断面図である。 図7は、実施形態のブレード近傍を模式的に示す断面図である。 図8は、図7の拡大図である。 図9は、実施形態のステータの製造方法のフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
また、以下の説明において、ステータ1の中心軸が延びる方向、すなわちスロットの貫通方向を「軸方向」とする。軸方向に沿った一側を下(後)側、他側を上(前)側とする。上下(前後)方向は、位置関係を特定するために用いるためであって、実際の方向を限定するものではない。すなわち、下方向は重力方向を必ずしも意味するものではない。軸方向は、特に限定されず、鉛直方向、水平方向、これらの方向に交差する方向などを含む。
また、ステータ1の中心軸に直交する方向を「径方向」とする。径方向に沿った一側を内側、他側を外側とする。さらに、ステータ1の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とする。
また以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示す場合がある。よって、各構成要素の寸法及び比率は実際のものと必ずしも同じではない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示する場合がある。
(ステータ)
図1に示すように、ステータ1は、モータの構成部品であって、図示しないロータと相互作用して回転トルクを発生させる。本実施形態のステータ1は、いくつかのスロット24を跨いでコイル線を巻きつける分布巻きとされる。ステータ1は、コイル10と、ステータコア20と、を備える。
<ステータコア>
ステータコア20は、中空の円柱形状に形成される。ステータコア20は、薄い珪素鋼鈑を重ねて形成される。ステータコア20は、コアバック21と、複数のティース22と、複数のアンブレラ23と、を含む。本実施形態のステータコア20は、一体型のステータコアである。
コアバック21は、環状である。本実施形態のコアバック21は、1つの部材で構成される。すなわち、コアバック21は、周方向に分割可能な複数の部品ではなく、1つの部品である。
複数のティース22は、コアバック21から径方向に延びる。ティース22は、周方向に複数配置される。
詳細には、ティース22は、コアバック21から径方向内側に延びる。ティース22は、コアバック21の径方向内側端において、周方向に等間隔に配置される。なお、本実施の形態のティース22の周方向の幅は一定であるが、一定でなくてもよい。
周方向に隣り合うティース22間には、スロット24が設けられる。スロット24は、周方向の空隙である。
複数のスロット24は、軸方向に貫通する。スロット24の周方向幅は、径方向外側に向かうにつれて大きくなる。本実施形態のスロット24の周方向幅は、径方向外側に向かうにつれて、徐々に大きくなる。
スロット24は、径方向内側端部に位置するスロットオープン25を有する。スロットオープン25は、スロット24においてコイル10を収容する空間の周方向幅よりも小さい。
複数のアンブレラ23は、スロット24の周方向両側に位置して周方向に突出する。詳細には、複数のアンブレラ23は、ティース22のそれぞれの径方向内側端部に接続され、周方向両側に延びる。つまり、アンブレラ23の周方向の幅は、ティース22の径方向内端部の周方向の幅よりも大きい。複数のアンブレラ23は、周方向に等間隔に配置される。複数のアンブレラ23は、モータに利用される場合には、ロータと向かい合う。
<コイル>
コイル10は、コイル線が環状に巻きつけられた環状のコイル束である。本実施形態のコイル線は、丸線であるが、特に限定されず、平角線などでもよい。
コイル10は、二つのコイル辺部と、コイルエンドと、を有する。二つのコイル辺部は、スロット24内に収容される。具体的には、一方のコイル辺部が収納されるスロット24と、他方のコイル辺部が収納されるスロット24とは、異なる。一方のコイル辺部が収納されるスロット24と、他方のコイル辺部が収納されるスロット24とは、図1に示すように別のスロットを介して周方向に配置されてもよく、隣り合っていてもよい(図示せず)。
(コイル挿入装置)
図1~図8を参照して、コイル挿入装置100について説明する。図2~図6は、コイル挿入装置100を軸方向に切断した状態を模式的に示す。コイル挿入装置100によって、図2~図6の順にコイル10がスロット24に挿入される。図7は、ステータコア20の径方向内側に配置されたブレード110を軸方向に切断した状態を模式的に示す。図9は、図8のブレード110近傍を拡大して示す。図2~図8に示すコイル挿入装置100は、ステータコア20の軸方向に貫通する複数のスロット24に対して、コイル10を軸方向一側から他側に向けて相対的に移動させることにより挿入する。詳細には、コイル挿入装置100は、ステータコア20のいくつかのスロット24を跨ぐようにそれぞれのスロットオープン25からコイル線が巻き付けられた環状のコイル10を挿入する。
コイル挿入装置100は、複数のブレード110と、コイル移動機構としてのストリッパ120と、を備える。
<ブレード>
図2~図6に示すように、ブレード110は、軸方向に移動し、ステータコア20の径方向内側に配置され、コイル10を保持する。ここでは、ブレード110は、ストリッパ120の径方向外側に配置される。ブレード110により、コイル10をスロット24に容易に挿入できる。
複数のブレード110は、ステータコア20の周方向に並んで配置される。ここでは、ブレード110は、複数のティース22を介して配置される。詳細には、複数のブレード110は、ティース22に対応して、同一円周上に配設される。
ブレード110は、スロットオープン25に配置される形状を有する。ブレード110は、軸方向に延びる棒状の部材である。
本実施形態のブレード110の径方向外側端縁は、ステータコア20の径方向内側端縁よりも径方向内側に位置するが、ステータコア20の径方向内側端縁よりも径方向外側に位置してもよい。
ブレード110は、第1ブレード111と、第2ブレード112と、を含む。第1ブレード111は、ストリッパ120の径方向外側に配置される。第2ブレード112は、第1ブレード111の径方向外側に配置される。径方向外側に配置される第2ブレード112をステータコア20に接触させるように配置した後に、第2ブレード112よりも径方向内側に配置される第1ブレード111及びストリッパ120により、コイル10をスロット24に挿入することができる。これにより、コイル10の挿入のために、第1ブレード111が軸方向一側から他側への相対移動、及び軸方向他側から一側への相対移動を行っても、ステータコア20と接触する第2ブレード112を移動させる必要がない。したがって、第2ブレード112と接触するステータコア20に生じる摩擦を抑制できるので、ステータコア20の負荷を低減することができる。
第1ブレード111と第2ブレード112とは、別の部材である。ブレード110は、第1ブレード111及び第2ブレード112と別の部材である第3ブレードをさらに含んでも良いが、本実施形態では、ブレード110は、第1ブレード111と、第2ブレード112と、からなる。
第2ブレード112の少なくとも一部は、第1ブレード111の径方向外側に配置される。ここでは、第2ブレード112の全体は、第1ブレード111の径方向外側に配置される。また、図7及び図8では、軸方向視において、第1ブレード111は、径方向の内側及び周方向の両側から第2ブレード112を覆う。
第1ブレード111と第2ブレード112とは、接触する。これにより、ステータコア20に接触させるように配置した第2ブレード112に沿って、第1ブレード111を相対移動することができる。このため、第1ブレード111の軸方向の相対移動をスムーズに行うことができる。
第1ブレード111と第2ブレード112とは、点接触しても良いが、本実施形態では、第1ブレード111と第2ブレード112とは、面接触する。これにより、第1ブレードの軸方向の相対移動をよりスムーズに行うことができる。
第1ブレード111と第2ブレード112との向かい合う面111a、112aは、特に限定されないが、角部がないことが好ましい。具体的には、図8に示すように、第1ブレード111と第2ブレード112との向かい合う面111a、112aは、軸方向視において径方向内側に向かって湾曲することが好ましい。これにより、第1ブレード111の相対移動の際に生じる応力の集中を抑制できる。
詳細には、第1ブレード111は、第2ブレード112との向かい合う面111aを有する。第2ブレード112は、第1ブレード111と向かい合う面112aを有する。第1ブレード111と第2ブレード112との向かい合う面111a、112aは、U字形状である。また、第1ブレード111と第2ブレード112との向かい合う面111a、112aは、互いに接触する。
図8では、第1ブレード111及び第2ブレード112は、軸方向視において、ティース22の中心軸に対して、対称である。
第1ブレード111の軸方向の可動域は、第2ブレード112の軸方向の可動域よりも大きい。これにより、第1ブレード111によるコイル10の挿入が容易である。
なお、第1ブレード111の軸方向の可動域は、ステータコア20の軸方向一側から、図3に示すように、ステータコア20の軸方向他側端面よりも軸方向他側まで移動する。第2ブレード112の軸方向の可動域は、ステータコア20の軸方向一側から、図2~図5に示すように、ステータコア20の軸方向他側端面近傍まで移動する。
第2ブレード112の軸方向長さは、第1ブレード111の軸方向長さ以上である。本実施形態では、図2~図6に示すように、第2ブレード112の軸方向長さは、第1ブレード111の軸方向長さよりも長い。
図7及び図8に示すように、ブレード110は、アンブレラ23の周方向外側の少なくとも一部を覆うリップ部113を含む。第1ブレード111は、リップ部113の少なくとも一部を構成する。これにより、アンブレラ23の周方向外側において、コイル10の挿入に応じて相対移動する第1ブレード111を配置することができる。このため、アンブレラ23間に設けられるスロットオープン25からコイル10を容易に挿入することができる。
本実施形態では、第1ブレード111及び第2ブレード112は、それぞれリップ部113を含む。これにより、第2ブレード112をアンブレラ23に接触させるように配置した後に、第1ブレード111及びストリッパ120により、コイル10をスロット24に挿入することができる。このため、第2ブレード112と接触するアンブレラ23に生じる摩擦を抑制できるので、ステータコア20の負荷をより低減することができる。
図8では、アンブレラ23には、第2ブレード112のみが接触し、第1ブレード111は接触しない。さらに、ステータコア20には、第2ブレード112のみが接触し、第1ブレード111は接触しない。一方、コイル10には、第1ブレード111のみが接触し、第2ブレード112は接触しない。
ブレード110の径方向外側において、周方向両端部には、第1ブレード111及び第2ブレード112のいずれが位置してもよいが、本実施形態では、第1ブレード111が位置する。
なお、本実施形態のコイル挿入装置100は、第1ブレード111を軸方向に移動する第1駆動機構と、第2ブレード112を軸方向に移動する第2駆動機構と、をさらに備える。第1駆動機構と、第2駆動機構とは、別部材である。
<ストリッパ>
図2~図6に示すように、ストリッパ120は、コイル10を移動させるコイル移動機構(コイル挿入治具)である。ストリッパ120は、ステータコア20の径方向内側に配置され、軸方向に移動する。
ストリッパ120は、コイル10を軸方向一側から他側に向けて挿入する。ストリッパ120は、コイル10に接触する。ストリッパ120により、コイル10がステータコア20の径方向内側を軸方向に移動しつつ、コイル10の一部がスロットオープン25からスロット24内部に挿入される。具体的には、ストリッパ120は、コイル10の径方向の内側を引っ掛けて、ブレード110に沿ってコイル10を引き上げる。
本実施形態のストリッパ120の径方向外側端縁は、ステータコア20の径方向内側端縁よりも径方向内側に位置するが、ステータコア20の径方向内側端縁よりも径方向外側に位置してもよい。
(ステータの製造方法)
図1~図9を参照して、ステータ1の製造方法について説明する。図9は、本実施形態のステータ1の製造方法を示すフローチャートである。ステータ1の製造方法は、上述したコイル挿入装置100を用いて、ステータコア20の軸方向に貫通する複数のスロット24に、コイル10を軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入して、ステータ1を製造する。
まず、図9に示すように、コイル線が複数回巻き付けられた環状のコイルを形成する形成工程(S1)を実施する。形成工程(S1)では、コイル線を環状に巻き付けて、スロット24内に収容される二つのコイル辺部と、二つのコイル辺部を繋ぎ、ステータコア20の軸方向両側に配置されるコイルエンドと、を有するコイル10を形成する。
次に、ブレード110にコイル10を保持する保持工程(S2)を実施する。保持工程(S2)では、ステータコア20の軸方向一側にコイル挿入装置100を配置する。また、複数のブレード110の径方向の中央であって軸方向一側に、ストリッパ120を配置する。そして、図2に示すように、形成工程(S1)で形成した環状のコイル10を、複数のブレード110間に保持されるようにコイル10を配置する。本実施形態では、環状のコイル10を、第1ブレード111に保持させる。
次に、第2ブレード112を軸方向他側に移動する第1工程(S3)を実施する。この第1工程(S3)では、第2ブレード112をステータコア20に接触させるように、軸方向に移動する。
次に、図3に示すように、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向他側に移動する第2工程(S4)を実施する。第2工程(S4)では、第2ブレード112に沿って、第1ブレード111を軸方向他側に移動する。
第1工程(S3)及び第2工程(S4)では、第2ブレード112のみがステータコア20と接触する。すなわち、第2工程(S4)を実施しても、第1ブレード111は、ステータコア20と接触しない。
第2工程(S4)では、第1工程(S3)の後に、第2ブレード112を固定した状態で、図3に示すように、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向他側に移動する。
第2工程(S4)では、コイル10を保持する第1ブレード111及びコイル10を押し上げるストリッパ120を移動することによって、軸方向一側から他側に向けて、コイル10をスロット24内に挿入する。
第2工程(S4)の実施中にコイル10の挿入抵抗等に基づいて、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向一側に移動する第3工程(S5)を実施する。なお、挿入抵抗は、スロット24への挿入時にコイル10に加えられる荷重である。すなわち、挿入抵抗は、ストリッパ120によるコイル10を挿入する際の抵抗である。この第3工程(S5)では、第2ブレード112を固定した状態で、図4に示すように、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向一側に移動する。このため、第3工程(S5)では、第2ブレード112のみがステータコア20と接触する。
例えば、図3の状態までコイル10を挿入したときに、挿入抵抗が閾値よりも大きいことが検知されると、図4に示すように、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向一側に戻す第3工程(S5)を実施する。すると、コイル10が第1ブレード111から外れたときに、反力(スプリングバック)による弾性変形によって、その一部が外径側に移動する。
なお、第3工程(S45)では、第2ブレード112に沿って、第1ブレード111を軸方向一側に移動する。
次に、図5に示すように、再び、第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向他側に移動する第2工程(S4)を実施する。この第2工程(S4)を実施すると、第1ブレード111の径方向内側のコイル10を径方向外側に移動することができる。
この第2工程(S4)によって、コイル10の2つのコイル辺部をスロット24内に配置できる。また、軸方向一側のコイルエンドは、ステータコア20の一側でスロット24間を跨ぐ。また、軸方向他側のコイルエンドは、ステータコア20の軸方向他側の端面から突出して、スロット24間を跨ぐ。
第2工程(S4)では、コイル10のうち、第1ブレード111の径方向内側に保持されたコイルエンドを複数の組に分けて、組毎に第1ブレード111の径方向外側かつステータコアの径方向他側に移動することが好ましい。複数の組は、例えば、2~4組である。軸方向他側のコイルエンドを複数回に分けて径方向外側に移動することによって、1回でコイルエンドをブレード110の径方向外側かつステータコア20の軸方向他側に移動する場合に比べて、コイルエンドを短縮することができる。
また、第2工程(S4)では、第1工程(S3)における第2ブレード112よりも、第1ブレード111を軸方向他側に移動させる。詳細には、第1工程(S3)における第2ブレード112は、図2に示す位置で固定される。第2工程(S4)における第1ブレード111は、図3に示すように、ステータコア20の軸方向他側端面から半分以上が露出する位置まで移動する。このように、第2工程(S4)での第1ブレード111の軸方向の可動域を、第1工程(S3)での第2ブレード112の軸方向の可動域よりも大きくする。
次に、コイル挿入装置100をステータコア20から取り外す工程(S6)を実施する。具体的には、図6に示すように、第1ブレード111、第2ブレード112及びストリッパ120を軸方向一側に向かって移動する。
以上の工程(S1~S6)を実施することにより、図1に示すステータ1を製造することができる。なお、第3工程(S5)及び第2工程(S4)は、ステータ1の仕様に応じて繰り返す。
第1工程(S3)を実施することにより、径方向外側に配置される第2ブレード112をステータコア20に接触させるように配置できる。その後に、第2ブレード112よりも径方向内側に配置される第1ブレード111及びストリッパ120を軸方向他側に移動する第2工程(S4)を実施することにより、コイル10をスロット24に挿入することができる。これにより、コイル10の挿入のために、第1ブレード111が軸方向一側から他側への相対移動(S4)、及び軸方向他側から一側への相対移動(S5)を行っても、ステータコア20と接触する第2ブレード112を移動させる必要がない。したがって、第2ブレード112と接触するステータコア20に生じる摩擦を抑制できるので、ステータコア20の負荷を低減することができる。
本実施形態では、ステータコア20は、薄い珪素鋼鈑を重ねて形成されるので、剛性が小さい。このステータコア20に接触して摺動するのは、第1工程(S3)と取り外す工程(S6)の2回のみである。したがって、ステータコア20の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、コイル10と第1ブレード111とを共に軸方向に移動する。これにより、高占積率のためのコイル10と、第1ブレード111との摩擦を低減できる。
(変形例1)
上述した実施形態では、ブレード110のリップ部113は、第1ブレード111及び第2ブレード112で構成されるが、これに限定されない。リップ部113は、第2ブレード112のみで構成されてもよいが、本変形例では、ブレード110のリップ部113は、第1ブレード111のみで構成される。
上述した実施形態及び変形例1では、リップ部113を含むブレード110を例に挙げて説明したが、リップ部113は省略されてもよい。
(変形例3)
上述した実施形態では、図1に示すように、コイルを挿入する2つのスロット24は、スロット24を3つ挟んだ一のスロット24と他のスロット24とされるが、これに限定されない。
(変形例4)
上述した実施形態では、2つのスロット24に1つのコイル10を挿入する方法を例に挙げて説明した。4以上のスロット24に、複数のコイル10を同時に挿入してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :ステータ
10 :コイル
20 :ステータコア
23 :アンブレラ
24 :スロット
100 :コイル挿入装置
110 :ブレード
111 :第1ブレード
112 :第2ブレード
113 :リップ部
120 :ストリッパ

Claims (12)

  1. ステータコアの軸方向に貫通する複数のスロットに対して、コイルを軸方向一側から他側に向けて相対的に移動させることにより挿入するコイル挿入装置であって、
    軸方向に移動し、前記ステータコアの径方向内側に配置され、前記コイルを保持する複数のブレードと、
    軸方向に移動し、前記ブレードの径方向内側に配置され、前記コイルを移動させるコイル移動機構と、
    を備え、
    前記ブレードは、
    前記コイル移動機構の径方向外側に配置される第1ブレードと、
    前記第1ブレードの径方向外側に配置される第2ブレードと、
    を含む、コイル挿入装置。
  2. 前記第1ブレードと前記第2ブレードとは、接触する、請求項1に記載のコイル挿入装置。
  3. 前記第1ブレードと前記第2ブレードとは、面接触する、請求項2に記載のコイル挿入装置。
  4. 前記第1ブレードと前記第2ブレードとの向かい合う面は、軸方向視において径方向内側に向かって湾曲する、請求項1~3のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  5. 前記第1ブレードの軸方向の可動域は、前記第2ブレードの軸方向の可動域よりも大きい、請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  6. 前記ステータコアは、前記スロットの周方向両側に位置して周方向に突出するアンブレラを含み、
    前記ブレードは、前記アンブレラの周方向外側の少なくとも一部を覆うリップ部を含み、
    前記第1ブレードは、前記リップ部の少なくとも一部を構成する、請求項1~5のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  7. 前記ステータコアは、前記スロットの周方向両側に位置して周方向に突出するアンブレラを含み、
    前記ブレードは、前記アンブレラの周方向外側の少なくとも一部を覆うリップ部を含み、
    前記第1ブレード及び前記第2ブレードは、それぞれ前記リップ部を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のコイル挿入装置を用いて、前記ステータコアの軸方向に貫通する複数の前記スロットに、前記コイルを軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入して、ステータを製造する、ステータの製造方法。
  9. 前記第2ブレードを軸方向他側に移動する第1工程と、
    前記第1ブレード及び前記コイル移動機構を軸方向他側に移動する第2工程と、
    を備え、
    前記第1工程及び前記第2工程では、前記第2ブレードのみが前記ステータコアと接触する、請求項8に記載のステータの製造方法。
  10. 前記第2ブレードを軸方向他側に移動する第1工程と、
    前記第1ブレード及び前記コイル移動機構を軸方向他側に移動する第2工程と、
    を備え、
    前記第2工程では、前記第1工程の後に、前記第2ブレードを固定した状態で、前記第1ブレード及び前記コイル移動機構を軸方向他側に移動する、請求項8または9に記載のステータの製造方法。
  11. 前記第2ブレードを軸方向他側に移動する第1工程と、
    前記第1ブレード及び前記コイル移動機構を軸方向他側に移動する第2工程と、
    を備え、
    前記第2工程では、前記第1工程における前記第2ブレードよりも、前記第1ブレードを軸方向他側に移動させる、請求項8~10のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  12. 前記第2ブレードを軸方向他側に移動する第1工程と、
    前記第1ブレード及び前記コイル移動機構を軸方向他側に移動する第2工程と、
    を備え、
    前記第2工程では、前記コイルのうち、前記第1ブレードの径方向内側に保持されたコイルエンドを複数の組に分けて、前記組毎に前記第1ブレードの径方向外側かつ前記ステータコアの径方向他側に移動する、請求項8~11のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
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