JP2023150333A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽い感触で、伸びが良く、化粧膜が均一で撥水性が高く均一な膜が得られ、油性感を強く感じさせず、良好な使用感が得られ、シリコーン等の油性成分、有機紫外線吸収剤を配合しても、優れた保存安定性、化粧持続性(化粧持ち)を有する化粧料を与える、分岐型オルガノポリシロキサンを含有する化粧料を提供する。【解決手段】下記式(1)(R13SiO1/2)a(R12SiO2/2)b(R1SiO3/2)c(SiO4/2)d(式中、R1は、独立に水素原子、水酸基又は炭素数1~3の1価アルキル基であり、R1の2つ以上が炭素数2又は3の1価アルキル基である。)で表され、10hPaにおける沸点が87~119℃である分岐型オルガノポリシロキサンを1種以上含有する化粧料。【選択図】図1

Description

本発明は、分岐型オルガノポリシロキサンを含有する化粧料に関するものである。
ジメチルポリシロキサンに代表されるシリコーンは、軽い感触、伸びの良さ、優れた撥水性、及び高い安全性等の特徴を持つために、近年、化粧料に用いる油剤として多用されている。
例えば、オクタメチルテトラシロキサン(D4)、デカメチルペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルヘキサシロキサン(D6)等の揮発性の環状シロキサン、25℃における動粘度が0.65~6mm2/sの直鎖状シロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン(M3T)のようなシロキサン鎖が分岐した揮発性シロキサン等を含む化粧料は、皮膚に塗布した時の軽い感触、伸びの良さ、撥水性に優れている(特許文献1)。
しかしながら、これらのシリコーン系では、ワックス等、化粧料を固化する目的で配合される油性成分との親和性が低い場合がある。そのため、当該油性成分の結晶化を妨げ、均一な化粧料が得られなかったり、期待する製剤の硬度が得られない場合がある。また、前記シリコーン系は、極性油剤に対して相溶性が悪く、透明混合できない、化粧料の使用感や安定性を損なう場合がある。特に、この傾向は、有機紫外線吸収剤を使用した場合に顕著に現れる。
一方、極性油剤やワックス等に対して相溶性を高める目的で、フェニル変性シリコーンやエステル等を相溶化剤として使用することも知られている。しかしながら、これらの場合は使用感が重くなり、シリコーンの軽い感触が失われてしまう場合があった。さらに、これらの油剤の多くは、不揮発性又は低揮発性であるために、化粧料の肌への塗布後、油性感を強く感じさせてしまう場合があった。
一方、特許文献2では、有機紫外線吸収剤と揮発性オイル等を含む日焼け止めの処方のべたつきを軽減する目的で、吸油量の多い粉体等を配合する組成物が提案されている。しかしながら、揮発性シリコーンオイルの相溶性を向上するための検討として、イソドデカン等の炭化水素油を併用した例のみが掲載されている。これらの低粘度の炭化水素油を高配合すると、肌への刺激等が感じられる場合がある。また、粉体を高配合した場合、塗布後の化粧膜が均一になりにくく、化粧膜の持続性が不十分である場合があった。
国際公開第01/015658号 特開2018-70556号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、軽い感触で、伸びが良く、化粧膜が均一で撥水性が高く均一な膜が得られ、油性感を強く感じさせず、良好な使用感が得られ、シリコーン等の油性成分、有機紫外線吸収剤を配合しても、優れた保存安定性、化粧持続性(化粧持ち)を有する、分岐型オルガノポリシロキサンを含有する化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、所定の範囲内の沸点を有する特定構造の分岐型オルガノポリシロキサンを化粧料に配合することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は化粧料を提供する。
1.下記式(1)
(R1 3SiO1/2a(R1 2SiO2/2b(R1SiO3/2c(SiO4/2d (1)
(式中、R1は、独立に水素原子、水酸基又は炭素数1~3の1価アルキル基であり、aは0~5の整数であり、bは0~3の整数であり、cは0~2の整数であり、dは0又は1であり、c+dは1又は2であり、a+b+c+dが4~7の整数である。ただし、R1の2つ以上が炭素数2又は3の1価アルキル基である。)
で表され、10hPaにおける沸点が87~119℃である分岐型オルガノポリシロキサンを1種以上含有する化粧料。
2.上記式(1)において、b=0、d=0、c=1である1記載の化粧料。
3.分岐型オルガノポリシロキサンが、1,5-ジエチル-3-トリメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン、及び1,5-ジエチル-3-エチルジメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサンから選ばれる1種以上である1又は2記載の化粧料。
4.さらに、25℃で固体状の油性成分を含有する、1~3のいずれかに記載の化粧料。
5.上記25℃で固体状の油性成分が、ポリエチレン、セレシン、オゾケライト、キャンデリラロウ、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びセタノールから選ばれる1種以上である、4記載の化粧料。
6.さらに、有機紫外線吸収剤を含有する1~5のいずれかに記載の化粧料。
7.上記有機紫外線吸収剤が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル、ポリシリコーン-15、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及びオクトクリレンから選ばれる1種以上である、6記載の化粧料。
本発明によれば、軽い感触で、伸びが良く、化粧膜が均一で撥水性が高く均一な膜が得られ、油性感を強く感じさせず、良好な使用感が得られ、シリコーン等の油性成分、有機紫外線吸収剤を配合しても、優れた経時安定性、化粧持続性を有する化粧料を与える、分岐型オルガノポリシロキサンを含有する化粧料を提供することができる。
合成例1で合成した分岐型オルガノポリシロキサンの1H-NMRスペクトルのチャートである。 合成例1で合成した分岐型オルガノポリシロキサンの29Si-NMRスペクトルのチャートである。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明はこれらに限定されるものではない。なお、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はInternational Nomenclature of Cosmetic Ingredient(INCI)で記載する場合がある。化粧品表示名称とINCIが対応する場合は英語記載を省略する場合がある。
I.分岐型オルガノポリシロキサン
本発明のオルガノポリシロキサンは、下記式(1)
(R1 3SiO1/2a(R1 2SiO2/2b(R1SiO3/2c(SiO4/2d (1)
(式中、R1は、独立に水素原子、水酸基又は炭素数1~3の1価アルキル基であり、aは0~5の整数であり、bは0~3の整数であり、cは0~2の整数であり、dは0又は1であり、c+dは1又は2であり、a+b+c+dが4~7の整数である。ただし、R1の2つ以上が炭素数2又は3の1価アルキル基である。)
で表され、10hPaにおける沸点が87~119℃であり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
1は、独立に水素原子、水酸基又は炭素数1~3の1価アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。ただし、R1の2つ以上は炭素数2~3の1価アルキル基であり、具体的には、エチル基、プロピル基が挙げられる。R1がすべてメチル基、もしくはR1の1つのみが炭素数2~3の1価アルキル基である場合、25℃で固体の油性成分や極性油剤に対する親和性が十分でなく、優れた経時安定性、化粧持続性を有する化粧料を得ることが難しくなる。
aは0~5の整数であり、bは0~3の整数であり、cは0~2の整数であり、dは0又は1であり、c+dは1又は2であり、a+b+c+dが4~7の整数である。中でも、b=0、d=0、c=1であることが好ましい。このような分岐型オルガノポリシロキサンであれば、化粧料に配合した際、油性感を強く感じさせず、良好な使用感を達成できる。加えて、各種油剤、25℃で固体状の油性成分、又は有機紫外線吸収剤を配合した場合も、優れた経時安定性、化粧持続性を有する化粧料を与える。
分岐型オルガノポリシロキサンの例としては、以下のようなものが挙げられる。
Figure 2023150333000002
本発明の分岐型オルガノポリシロキサンの10hPaにおける沸点は87~119℃であり、このようなオルガノポリシロキサンを含む化粧料を肌へ塗布しても、乾燥感を与えることがなく、また塗布後、油性感を強く感じさせない。なお、沸点が87℃未満であると、揮発速度が早く乾燥感を与える場合があり、また化粧料を良好に塗り広げることが難しくなる。また、119℃より高いと、油性感を強く感じるものとなる。また、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンは、10hPaにおける沸点が87~119℃の範囲にあり、揮発性が高いため、化粧料の肌への塗布後、油性感を強く感じさせず、使用感が良い。さらに、本発明では、揮発性が高いオルガノポリシロキサンと、揮発性が穏やかなオルガノポリシロキサンを組み合わせるような厳密な揮発速度の制御は必要としない。すなわち、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンを単独で使用することでも、上記目的は達成される。前記分岐型オルガノポリシロキサンを2種以上併用する場合は、それらの沸点の平均値が上記範囲内に入っていればよい。したがって、前記分岐型オルガノポリシロキサンの1種以上の沸点が上記範囲内であればよく、その他の化粧料に配合する分岐型オルガノポリシロキサンについては、その沸点が上記範囲外であってもよい。なお、本発明において沸点とは、試料を10hPaで昇温し、毎秒数滴の速度で還流が繰り返される状態の内温を記録する方法によって測定した、平衡還流沸点である。
分岐型オルガノポリシロキサンとしては、1,5-ジエチル-3-トリメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン、及び1,5-ジエチル-3-エチルジメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサンから選ばれる1種以上が好ましい。このような分岐型オルガノポリシロキサンであれば、より確実に、油性感を強く感じさせず、良好な使用感が得られる化粧料を与える。各種油剤、25℃で固体状の油性成分、又は有機紫外線吸収剤を配合した場合も、優れた経時安定性、化粧持続性を有する化粧料をより確実に与える。
II.分岐型オルガノポリシロキサンの製造方法
本発明の分岐型オルガノポリシロキサンの製造方法の一例としては、オルガノハイドロジェンシロキサンと、エチレン又はプロピレンを付加反応させることが挙げられる。
上記オルガノハイドロジェンシロキサンの具体例としては、下記一般式(2),(3)で示される2種が挙げられ、これらを組み合わせて使用してもよい。
Figure 2023150333000003
(式中、R1は上記の通りである。)
Figure 2023150333000004
(式中、R1は上記の通りである。)
上記一般式(2),(3)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、エチレン又はプロピレンとの配合比は、ヒドロシリル基に対するエチレン又はプロピレンのモル比としては、好ましくは1.0~2.0、より好ましくは1.0~1.2である。
上記付加反応は、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸-ビニルシロキサン錯体等が好適に使用される。なお、触媒の使用量は、触媒量でよく、特に白金又はロジウム量で好ましくは50ppm以下、より好ましくは20ppm以下である。
上記付加反応を行う際は無溶剤で行ってもよいし、必要に応じ有機溶剤を使用してもよい。有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n-ペンタン、n-ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル化合物等、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等が挙げられるが、無溶剤で付加反応を行うこと、又は、有機溶剤として炭化水素、エーテル化合物を使用して付加反応を行うことが好ましい。
付加反応条件は特に限定されないが、気体のエチレン又は気体のプロピレンを、反応容器内の液中又は液外に導入しながら、40~100℃で、1~10時間反応させることが好適である。
III.化粧料
本発明における(A)分岐型オルガノポリシロキサンは、極性油剤等との相溶性が良好であるため、各種溶剤や化粧料の油剤用途に適している。本発明における分岐型オルガノポリシロキサンは、異なる沸点の2種以上を組み合わせて、その使用感や揮発速度を調整できる。なお、緩和な揮発速度を達成させる目的においては、厳密な調整を必要とせず、単独で化粧料に用いることもできる。化粧料等に本発明の(A)分岐型オルガノポリシロキサンを配合する場合、その配合量は特に限定されず、0.01~100質量%未満範囲で適宜配合される。その剤型、用途、任意成分配合、及びその配合量は特に限定されず、公知のものを適宜選定することができる。以下、任意成分を列記する。それぞれ1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
(B)25℃で固体の油性成分
本発明における(A)分岐型オルガノポリシロキサンは、25℃で固体の油性成分を併用した場合においても、油性成分との親和性が高い。そのため、当該油性成分の固化を妨げることなくスティック状の製剤等の調製が容易であり、当該製剤において期待する硬度が得られる。
25℃で固体状の油性成分は、好ましくは40℃以上、より好ましくは60~110℃の融点を有する。例えば、ワックス、炭化水素、エステル、高級アルコール、高級脂肪酸が挙げられ、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。
具体的には、カルナウバロウ(表示名称(INCI:Copernicia Cerifera (Carnauba) Wax))、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ等の植物性ワックス、ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス、固体パラフィン、ポリエチレン、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素系ワックス、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セタノール等の高級アルコール、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸、及び、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(表示名称(INCI:Acrylates/Stearyl Acrylate/Dimethicone Methacrylate Copolymer)等のシリコーンワックス、又はこれらの誘導体が挙げられ、これらから選択される1種以上であることが好ましい。市販されているシリコーンワックスの例としては、信越化学工業(株)製:KP-561P等が挙げられる。
特に、ポリエチレン(INCI)、セレシン(INCI)、オゾケライト(INCI)、キャンデリラロウ(表示名称(INCI:Euphorbia Cerifera(Candelilla) Wax))、ミツロウ(表示名称(INCI:Beeswax))、マイクロクリスタリンワックス(INCI)、ステアリルアルコール(INCI)、ベヘニルアルコール(INCI)及びセタノール(表示名称(INCI:Cetyl Alcohol)は、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンとの親和性が高く、これらの油性成分の固化を妨げることなく、スティック状の製剤等を容易に調製でき、当該製剤において期待する硬度が得られる。
25℃で固体の油性成分の量は、化粧料中0.5~50質量%が好ましく、化粧料中2~35質量%がより好ましい。
(C)紫外線吸収剤
本発明において、化粧料に紫外線遮蔽効果を所望する場合には、紫外線吸収剤を配合することが好ましい。本発明における分岐型オルガノポリシロキサンは、紫外線吸収剤との相溶性に優れるため、このような紫外線吸収剤を含有する化粧料は、使用感が良好で、優れた経時安定性、化粧持続性を有する化粧料となる。
紫外線吸収剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、オキシベンゾン-1(表示名称(INCI:Benzophenone-1))、オキシベンゾン-2(表示名称(INCI:Benzophenone-2)))、オキシベンゾン-3(表示名称(INCI:Benzophenone-3))、オキシベンゾン-4(表示名称(INCI:Benzophenone-4))、オキシベンゾン-5(表示名称(INCI:Benzophenone-5))、オキシベンゾン-6(表示名称(INCI:Benzophenone-6))、オキシベンゾン-9(表示名称(INCI:Benzophenone-9))、ホモサレート(INCI)、オクトクリレン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、サリチル酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ポリシリコーン-15、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Dimethoxybenzylidene Dioxoimidazolidine Propionate))、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(表示名称(INCI:Terephthalylidene Dicamphor Sulfonic Acid))、エチルヘキシルトリアゾン(INCI)、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル(表示名称(INCI:Isopentyl Trimethoxycinnamate Trisiloxane))、ドロメトリゾールトリシロキサン(INCI)、ジメチルPABAエチルヘキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Dimethyl PABA))、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル(表示名称(INCI:Isopropyl Methoxycinnamate))、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(表示名称(INCI:Phenylbenzimidazole Sulfonic Acid))、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ジメトキシケイ皮酸エチルヘキサン酸グリセリル(表示名称(INCI:Glyceryl Ethylhexanoate Dimethoxycinnamate))、グリセリルPABA(INCI)、ジイソプロピルケイ皮酸メチル(表示名称(INCI:Diisopropyl Methyl Cinnamate))、シノキサート(INCI)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸エチルヘキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Dimethoxybenzylidene Dioxoimidazolidine Propionate))等が挙げられる。
また、UVA吸収剤(例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等)と、UVB吸収剤(例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等)を併用することが可能であり、それぞれを任意に組み合わせることも可能である。
この場合、紫外線吸収剤が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Methoxycinnamate))、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(表示名称(INCI:Diethylamino Hydroxybenzoyl Hexyl Benzoate))、サリチル酸エチルヘキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Salicylate))、ポリシリコーン-15(INCI)、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(表示名称(INCI:Butyl Methoxydibenzoylmethane))、オキシベンゾン(表示名称(INCI:Benzophenone))、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(INCI)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(INCI)及びオクトクリレン(INCI)から選ばれる1種以上の有機紫外線吸収剤であることが好ましい。このような有機紫外線吸収剤であれば、特に、紫外線吸収効果が高まると共に、本発明の分岐型オルガノポリシロキサンとの相溶性に優れるために好ましい。
紫外線吸収剤の量は、化粧料中1~50質量%が好ましく、化粧料中3~20質量%がより好ましい。
<その他の任意成分>
その他の任意成分としては、例えば、(1)上記(B)以外の油剤、(2)アルコール性水酸基を有する化合物、(3)界面活性剤、(4)粉体、(5)架橋型オルガノポリシロキサンと室温で液状の油剤からなる組成物、(6)皮膜形成剤、(7)制汗剤、(8)抗菌剤、(9)その他の添加剤を含んでよい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせ、適量を用いることができる。
(1)上記(B)以外の油剤
油剤は、上記25℃で固体状の油性成分を除く、半固体、液状、いずれであってもよく、例えば、天然動植物油脂類及び半合成油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル等、本発明の効果発現のために必須成分となる上記分岐型オルガノポリシロキサン以外のシリコーンオイル、及びフッ素系油剤を使用できる。
・天然動植物油脂類及び半合成油脂
天然動植物油剤及び半合成油剤としては、アボカド油(表示名称(INCI:Persea Gratissima (Avocado) Oil))、アマニ油(表示名称(INCI:Linum Usitatissimum (Linseed) Seed Oil))、アーモンド油(表示名称(INCI:Prunus Amygdalus Dulcis (Sweet Almond) Oil))、エゴマ油(表示名称)、オリーブ油(表示名称(INCI:Olea Europaea (Olive) Fruit Oil))、アメリカガヤ油(表示名称(INCI:Torreya Californica (California Nutmeg) Oil))、コウスイガヤ油(表示名称(INCI:Cymbopogon Nardus (Citronella) Oil))、カヤ種子油(表示名称(INCI:Torreya Nucifera Seed Oil))、キョウニン油(表示名称(INCI:Kyounin Yu))、コムギ胚芽油(表示名称(INCI:Triticum Vulgare (Wheat) Germ Oil))、ゴマ油(表示名称(INCI:Sesamum Indicum (Sesame) Seed Oil))、コムギ胚芽油(表示名称(INCI:Triticum Vulgare (Wheat) Germ Oil))、コメ胚芽油(表示名称(INCI:Oryza Sativa (Rice) Germ Oil))、コメヌカ油(表示名称(INCI:Oryza Sativa (Rice) Bran Oil))、サザンカ油(表示名称(INCI:Camellia Kissi Seed Oil))、サフラワー油(表示名称(INCI:Carthamus Tinctorius (Safflower) Seed Oil))、ダイズ油(表示名称(INCI:Glycine Soja(Soybean)Oil))、チャ実油(表示名称(INCI:Camellia Sinensis Seed Oil))、ツバキ油(表示名称(INCI:Camellia Japonica Seed Oil))、月見草油(表示名称(INCI:Oenothera Biennis (Evening Primrose) Oil))、ナタネ油(表示名称(INCI:RAPE SHUSHI YU))、トウモロコシ胚芽油(表示名称(INCI:Zea Mays (Corn) Germ Oil))、コムギ胚芽油(表示名称(INCI:Triticum Vulgare (Wheat) Germ Oil))等の胚芽油、パーシック油(表示名称)、パーム油(表示名称(INCI:Elaeis Guineensis (Palm) Oil))、パーム核油(表示名称(INCI:Elaeis Guineensis (Palm) Kernel Oil))、ヒマシ油(表示名称(INCI:Ricinus Communis (Castor) Seed Oil))、ヒマワリ油(表示名称(INCI:Helianthus Annuus (Sunflower) Seed Oil))、ブドウ種子油(表示名称(INCI:Vitis Vinifera (Grape) Seed Oil))、ホホバ種子油(表示名称(INCI:Simmondsia Chinensis (Jojoba) Seed Oil))、マカデミア種子油(表示名称(INCI:Macadamia Ternifolia Seed Oil))、メドウフォーム油(表示名称(INCI:Limnanthes Alba (Meadowfoam) Seed Oil))、綿実油(表示名称(INCI:Gossypium Herbaceum (Cotton) Seed Oil))、ヤシ油(表示名称(INCI:Cocos Nucifera (Coconut) Oil))、ピーナッツ油(表示名称(INCI:Arachis Hypogaea (Peanut) Oil))などの天然植物油、サメ肝油(表示名称(INCI:Shark Liver Oil))、タラ肝油(表示名称(INCI:Cod Liver Oil))、魚肝油(表示名称(INCI:Fish Liver Oil))、タートル油(表示名称(INCI:Turtle Oil))、ミンク油(表示名称(INCI:Mink Oil))、卵黄油(表示名称(INCI:Egg Oil))などの天然動物油、水添ヤシ油(表示名称(INCI:Hydrogenated Coconut Oil))、液状ラノリン(表示名称(INCI:Lanolin Oil))等の半合成油脂等が挙げられる。
・炭化水素油
炭化水素油としては、直鎖状又は分岐状の炭化水素油が挙げられ、揮発性の炭化水素油であっても不揮発性の炭化水素油であってもよい。
具体的には、オレフィンオリゴマー(INCI)、(C13,14)イソパラフィン(INCI)等のイソパラフィン、イソドデカン(INCI)、ウンデカン(INCI)、ドデカン(INCI)、イソヘキサデカン(INCI)、水添ポリイソブテン(表示名称(INCI:Hydrogenated Polyisobutene))、スクワラン(INCI)、ミネラルオイル(INCI)、ヤシアルカン(INCI)、(C13-15)アルカン(INCI)、ワセリン(表示名称(INCI:Petrolatum)などのアルカン等が挙げられる。
・高級脂肪酸
高級脂肪酸としては、オレイン酸(表示名称(INCI:Oleic Acid)) 、リノール酸(表示名称(INCI:Linoleic Acid)) 、リノレン酸(表示名称(INCI:Linolenic Acid))、アラキドン酸(表示名称(INCI:Arachidonic Acid))、エイコサペンタエン酸(表示名称(INCI:Eicosapentaenoic Acid))、ドコサヘキサエン酸(表示名称(INCI:Docosahexaenoic Acid))、イソステアリン酸(表示名称(INCI:Isostearic Acid))、ヒドロキシステアリン酸(表示名称(INCI:Hydroxystearic Acid))等が挙げられる。
・高級アルコール類
高級アルコール類としては、例えば、炭素原子数が好ましくは6 以上のアルコール類が挙げられる。高級アルコール類の具体例としては、ラウリルアルコール(INCI)、ミリスチルアルコール(INCI)、パルミチルアルコール(INCI)、ステアリルアルコール(INCI)、ベヘニルアルコール(INCI)、オレイルアルコール(INCI)、イソステアリルアルコール(INCI)、オクチルドデカノール(INCI)、コレステロール(INCI)、フィトステロールズ(INCI)、バチルアルコール(INCI)等が挙げられる。
・エステル油
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル(表示名称(INCI:Diisobutyl Adipate))、アジピン酸ジヘキシルデシル(表示名称)、アジピン酸ジヘプチルウンデシル(表示名称(INCI:Diheptylundecyl Adipate))、イソステアリン酸イソステアリル(表示名称(INCI:Isostearyl Isostearate))等のモノイソステアリン酸n-アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル(表示名称(INCI:Isocetyl Isostearate))、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(表示名称(INCI:Trimethylolpropane Triisostearate))、ジエチルヘキサン酸グリコール(表示名称(INCI:Glycol Diethylhexanoate))、エチルヘキサン酸セチル(表示名称(INCI:Cetyl Ethylhexanoate))、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(表示名称(INCI:Trimethylolpropane Triethylhexanoate))、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(表示名称(INCI:Pentaerythrityl Tetraethylhexanoate))、オクタン酸セチル(表示名称(INCI:Cetyl Ethylhexanoate))、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル(表示名称(INCI:Octyldodecyl Stearoyl Stearate))等のオクチルドデシルエステル、オレイン酸オレイル(表示名称(INCI:Oleyl Oleate))、オレイン酸オクチルドデシル(表示名称(INCI:Octyldodecyl Oleate))、オレイン酸デシル(表示名称(INCI:Decyl Oleate))、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール(表示名称(INCI:Neopentyl Glycol Diethylhexanoate))、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(表示名称(INCI:Neopentyl Glycol Dicaprate))、リンゴ酸ジイソステアリル(表示名称(INCI:Diisostearyl Malate))、クエン酸トリエチル(表示名称(INCI:Triethyl Citrate))、コハク酸ジエチルヘキシル(表示名称(INCI:Diethylhexyl Succinate))、酢酸アミル(表示名称(INCI:Amyl Acetate))、酢酸エチル(表示名称(INCI:Etyl Acetate))、酢酸ブチル(表示名称(INCI:Butyl Aceetate))、ステアリン酸イソセチル(表示名称(INCI:Isocetyl Stearate))、ステアリン酸ブチル(表示名称(INCI:Butyl Stearate))、セバシン酸ジイソプロピル(表示名称(INCI:Diisopropyl Sebacate))、セバシン酸ジエチルヘキシル(表示名称(INCI:Diethylhexyl Sebacate))、乳酸セチル(表示名称(INCI:Cetyl Lactate))、乳酸ミリスチル(表示名称(INCI:Myristyl Lactate))、イソノナン酸イソノニル(表示名称(INCI:Isononyl Isononanoate))、イソノナン酸イソトリデシル(表示名称(INCI:Isotridecyl Isononanoate))、パルミチン酸イソプロピル(表示名称(INCI:Isopropyl Palmitate))、パルミチン酸エチルヘキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Isopalmitate))、パルミチン酸ヘキシルデシル(表示名称(INCI:Isocetyl Palmitate、Hexyldecyl Palmitate))等のパルミチン酸エステル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル(表示名称(INCI:Cholesteryl Hydroxystearate))、ミリスチン酸イソプロピル(表示名称(INCI:Isopropyl Myristate))、ミリスチン酸オクチルドデシル(表示名称(INCI:Octyldodecyl Myristate))、ミリスチン酸ミリスチル(表示名称(INCI:Myristyl Myristate))等のミリスチン酸エステル、ラウリン酸エチルへキシル(表示名称(INCI:Ethylhexyl Laurate))、ラウリン酸ヘキシル(表示名称(INCI:Hexyl Laurate))、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル(表示名称(INCI:Dioctyldodecyl Lauroyl Glutamate))、ラウロイルサルコシンイソプロピルエステル(表示名称(INCI:Isopropyl Lauroyl Sarcosinate))等が挙げられる。
また、エステル油の中で、グリセライド油としては、トリエチルヘキサノイン(INCI)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(表示名称(INCI:Caprylic/Capric Triglyceride))、ココグリセリル(INCI)、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリル(表示名称(INCI:Caprylic/Capric/Succinic Triglyceride))、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ(表示名称(INCI:Caprylic/Capric Glycerides))等が挙げられる。
・シリコーンオイル
シリコーンオイルとしては、本発明の効果発現のために必須成分となる分岐型オルガノポリシロキサン以外のシリコーンオイルを配合できる。
例えば、ジメチコン(INCI)、トリシロキサン(INCI)、メチルトリメチコン(INCI)、エチルトリシロキサン(INCI)、エチルメチコン(INCI)、へキシルジメチコン(INCI)等のアルキル変性シリコーン、カプリリルメチコン(INCI)等の長鎖アルキル変性シリコーン、フェニルトリメチコン(INCI)、ジフェニルジメチコン(INCI)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(INCI)、テトラフェニルジメチルジシロキサン(INCI)、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の低粘度から高粘度の直鎖或いは分岐状のオルガノポリシロキサン、シクロテトラシロキサン(INCI),シクロペンタシロキサン(INCI)、シクロヘキサシロキサン(INCI)等の環状オルガノポリシロキサン、アモジメチコン(INCI)、アミノプロピルジメチコン(INCI)等のアミノ変性オルガノポリシロキサン、PCAジメチコン(INCI)等のピロリドン変性オルガノポリシロキサン、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンガムやゴムの低粘度オルガノポリシロキサン溶液、アミノ酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。
市販されているシリコーンオイルの例としては、信越化学工業(株)製:KF-96L-1cs、KF-96L-1.5cs、KF-96L-2cs、KF-96A-6cs、KF-4422、KF-54、KF-54HV、KF-56A、KF-995等が挙げられる。
・フッ素系油剤
フッ素系油剤としては、パーフルオロデカリン(INCI)、パーフルオロノニルジメチコン(INCI)、パーフルオロメチルシクロペンタン(INCI)等が挙げられる。
(2)アルコール性水酸基を有する化合物
アルコール性水酸基を有する化合物としては、エタノール(表示名称(INCI:Alcohol))、イソプロパノール(表示名称(INCI:Isopropyl Alcohol))等、炭素原子数が好ましくは2~5の低級アルコール、ソルビトール(INCI)、マルトース(INCI)、キシリトール(INCI)等の糖アルコール等が挙げられる。また、コレステロール(INCI)、シトステロール(表示名称(INCI:Beta-Sitosterol))、フィトステロールズ(INCI)、ラノステロール(INCI)等のステロール等が挙げられる。
(3)界面活性剤
界面活性剤としては、非イオン性、アニオン性、カチオン性及び両性の活性剤があるが、特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。これらの界面活性剤の中でも、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン・アルキル共変性オルガノポリシロキサンであることが好ましい。これらの界面活性剤において、親水性のポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基又はポリグリセリン残基の含有量が、分子中の10~70質量%を占めることが好ましい。
部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとしては、例えば、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー(INCI)、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(PEG-10/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(ジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー(INCI)、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー(INCI)、(ポリグリセリン-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー(INCI)等が挙げられる。
また、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを用いる場合には、当該架橋型オルガノポリシロキサンと室温で液状の油剤からなる組成物において、架橋型オルガノポリシロキサンは、液状油に対し、自重以上の該液状油剤を含んで膨潤することが好ましい。
液状油剤としては、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンであっても良く、あるいは、任意成分の(1)油剤中の液状のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油、半合成油等、フッ素系油を用いることができ、例えば、シクロペンタシロキサン(INCI)、ジメチコン(INCI)、ミネラルオイル(INCI)、イソドデカン(INCI)、イソヘキサデカン(INCI)、トリエチルヘキサノイン(INCI)、イソノナン酸イソトリデシル(表示名称(INCI:Isotridecyl Isononanoate))、スクワラン(INCI)等が挙げられる。
市販されている架橋型オルガノポリシロキサンが液状油剤を含んで膨潤するものの例としては、信越化学工業(株)製:KSG-210、KSG-240、KSG-270、KSG-310、KSG-320、KSG-330、KSG-340、KSG-320Z、KSG-350Z、KSG-710、KSG-810、KSG-820、KSG-830、KSG-840、KSG-820Z、KSG-850Z等が挙げられる。
架橋型オルガノポリシロキサンではない界面活性剤としては、例えば、PEG-11メチルエーテルジメチコン(INCI)、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン(INCI)、PEG-3ジメチコン(INCI)、PEG-10ジメチコン(INCI)、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(INCI)、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(INCI)、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン(INCI)、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン(INCI)、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(INCI)、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(INCI)等が挙げられる。
市販されているものの例としては、信越化学工業(株)製:KF-6011、KF-6011P、KF-6012、KF-6015、KF-6017、KF-6043、KF-6028、KF-6038、KF-6048、KF-6100、KF-6104、KF-6106、KF-6105、KF-6115等が挙げられる。
いずれの場合においても界面活性剤の配合量としては、化粧料全体の0.1~20質量%が好ましい。0.1%以上であれば、分散や乳化の機能を十分に果たすことができ、20質量%以下であれば化粧料がべたついた使用感になるおそれがないために好ましい。界面活性剤のHLBは、限定されないが化粧料の耐水性を維持するという目的から2~14.5が好ましい。
(4)粉体
粉体としては、着色顔料、無機粉体、金属粉体、有機粉体、無機・有機複合粉体等が挙げられる。具体的には次の通りである。
・着色顔料
着色顔料としては、通常、化粧料の着色を目的に使用される顔料であれば、特に限定はなく、赤色の酸化鉄(表示名称(INCI:Iron Oxides))、黄色の酸化鉄(表示名称(INCI:Iron Oxides))、白色の酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))、黒色の酸化鉄(表示名称(INCI:Iron Oxides))、グンジョウ(表示名称(INCI:Ultramarines))、コンジョウ(表示名称(INCI:Ferric Ferrocyanide, Ferric Ammonium Ferrocyanide))、マンガンバイオレット(表示名称(INCI:Manganese Violet))、チタン酸コバルト(表示名称(INCI:Cobalt Titanium Oxide))、水酸化クロム(表示名称(INCI:Chromium Hydroxide Green))、酸化クロム(表示名称(INCI:Chromium Oxide Greens))、酸化(Al/コバルト)(表示名称(INCI:Cobalt Aluminum Oxide))、チタン酸コバルト(表示名称(INCI:Cobalt Titanium Oxide))、(チタン/酸化チタン)焼成物(表示名称(INCI:Titanium/Titanium Dioxide))、チタン酸(Li/コバルト)(表示名称(INCI:Lithium Cobalt Titanate))、チタン酸コバルト(表示名称(INCI:Cobalt Titanium Oxide))、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物(表示名称)、酸化鉄ドープ酸化チタン(表示名称(INCI:Iron Oxides,Titanium Dioxide))等の異種金属がドーピングされた複合物、窒化チタン(表示名称(INCI:Titanium Nitride))、水酸化第一鉄(表示名称(INCI:Iron Hydroxide))、γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄土等の無機黄色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの等の有色顔料等、いずれのものも使用することができる。
また、顔料の形状としては、球状、略球状、棒状、紡錘状、花弁状、短冊状、不定形状等、いずれの形状であっても良く、化粧料に色を付与することが可能であれば、その幾何学的態様には特に限定はない。
・無機粉体
無機粉体としては、酸化ジルコニウム(表示名称(INCI:Zirconium Dioxide))、酸化亜鉛(表示名称(INCI:Zinc Oxide))、酸化セリウム(表示名称(INCI:Cerium Oxide))、酸化Mg(表示名称(INCI:Magnesium Oxide))、硫酸Ba(表示名称(INCI:Barium Sulfate))、硫酸カルシウム(表示名称(INCI:Calcium Carbonate))、硫酸Mg(表示名称(INCI:Magnesium Sulfate))、炭酸Ca(表示名称(INCI:Calcium Carbonate))、炭酸Mg(表示名称(INCI:Magnesium Carbonate))、タルク(INCI)、マイカ(INCI)、カオリン(INCI)、合成フルオロフロゴパイト(表示名称(INCI:Synthetic Fluorphlogopite)、合成金雲母鉄(表示名称)、黒雲母(表示名称(INCI:Biotite)、ケイ酸K(表示名称(INCI:Potassium Silicate))、シリカ(INCI)、ケイ酸Al(表示名称(INCI:Aluminum Silicate))、ケイ酸Mg(表示名称(INCI:Magnesium Silicate))、ケイ酸(Al/Mg)(表示名称(INCI:Magnesium Aluminum Silicate))、ケイ酸Ca(表示名称(INCI:Calcium Silicate))、ケイ酸(Al/Ca/Na)(表示名称(INCI:Aluminum Calcium Sodium Silicate))、ケイ酸(Li/Mg/Na)(表示名称(INCI:Lithium Magnesium Sodium Silicate))ケイ酸(Na/Mg)(表示名称(INCI:Sodium Magnesium Silicate))、ホウケイ酸(Ca/Al)(表示名称(INCI:Calcium Aluminum Borosilicate))、ホウケイ酸(Ca/Na)(表示名称(INCI:Calcium Sodium Borosilicate))、ヒドロキシアパタイト(INCI)、ベントナイト(INCI)、モンモリロナイト(INCI)、ヘクトライト(INCI)、ゼオライト(INCI)、アルミナ(INCI)、水酸化Al(表示名称(INCI:Aluminum Hydroxide))、窒化ホウ素(表示名称(INCI:Boron Nitride))、ガラス(表示名称(INCI:Glass))等からなる微粒子が挙げられる。
また、無機着色パール顔料としては、酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))で被覆したマイカ(INCI)、酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))で被覆した合成フルオロフロゴパイト(表示名称(INCI:Synthetic Fluorphlogopite)等のパール剤や、オキシ塩化ビスマス(表示名称(INCI:Bismuth Oxychloride))、酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))で被覆したオキシ塩化ビスマス(表示名称(INCI:Bismuth Oxychloride))、酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))で被覆したタルク(INCI)、魚鱗箔(表示名称)、酸化チタン(表示名称(INCI:Titanium Dioxide))被覆した着色雲母等のパール顔料が挙げられ、未処理でも一般的に化粧品に使用される公知の表面処理でも特に限定はされない。
・金属粉体
金属粉体としては、Al(表示名称(INCI:Aluminum、Aluminum Powder))、銅(表示名称(INCI:Copper Powder))、銀(表示名称(INCI:Silver Powder))、金(表示名称(INCI:Gold))等からなる金属微粒子が挙げられる。
・有機粉体
有機粉体としては、シリコーン、ポリアミド、ポリアクリル酸・アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリエチレン(INCI)、ポリプロピレン(INCI)、ポリスチレン(INCI)、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン、ポリメチルベンゾグアナミン、テトラフルオロエチレン、ポリメチルメタクリレート、セルロース(INCI)、シルク(INCI)、ナイロン(表示名称)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート等からなる粉体が挙げられる。
特に、シリコーンとしては、シリコーン樹脂粒子;ポリメチルシルセスキオキサン(:INCI)、シリコーンゴム粉末、シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉末;(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(INCI)、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー(INCI)、ポリシリコーン-1クロスポリマー(INCI)、ポリシリコーン-22(INCI)等が挙げられる。
市販されているシリコーンからなる粉体の例としては、信越化学工業(株)製:KMP-590、KMP-591、KMP-592、KMP-597、KMP-598、KSP-100、KSP-101、KSP-102、KSP-105、KSP-300、KSP-411、KSP-441、KM-9729、KM-440等が挙げられる。
また、金属石鹸等も挙げられ、具体例としては、ステアリン酸亜鉛(表示名称(INCI:Zinc Stearate))、ステアリン酸Al(表示名称(INCI:Aluminum Stearate))、ステアリン酸Ca(表示名称(INCI:Calcium Stearate))、ステアリン酸Mg(表示名称(INCI:Magnesium Stearate))、ミリスチン酸亜鉛(表示名称(INCI:Zinc Myristate))、ミリスチン酸Mg(表示名称(INCI:Magnesium Myristate))、セチルリン酸(亜鉛/Na)(表示名称(INCI:Sodium Zinc Cetyl Phosphate))、セチルリン酸K(表示名称(INCI:Potassium Cetyl Phosphate))等からなる粉体も挙げられる。
さらに、有機系色素等も挙げられ、具体例としては、赤3、赤104(1)(表示名称(INCI:Red 28、Red 28 Lake))、赤106、赤201(表示名称(INCI:Red 6))、赤202(表示名称(INCI:Red 7))、赤204、赤205、赤220(表示名称(INCI:Red 34))、赤226(表示名称(INCI:Red 30))、赤227(表示名称(INCI:Red 33、RED 33 Lake ))、赤228(表示名称(INCI:Red 36))、赤230(1)(表示名称(INCI:Red 22、Red 22 Lake))、赤230(2)(表示名称)、赤401(表示名称)、赤505(表示名称)、黄4(表示名称(INCI:Yellow 5))、黄5(表示名称(INCI:Yellow 6、Yellow 6 Lake))、黄202(1)(表示名称(INCI:Yellow 8))、黄203(表示名称(INCI:Yellow 10、Yellow 10 Lake))、黄204(表示名称(INCI:Yellow 11))、黄401、青1(表示名称(INCI:Blue 1、Blue 1 Lake))、青2、青201、青205(表示名称(INCI:Blue 4))青404(表示名称)、緑3(表示名称(INCI:Green 3、Green 3 Lake))、緑201(表示名称(INCI:Green 5))、緑202(表示名称(INCI:Green 6))、緑204(表示名称(INCI:Green 8))、緑205(表示名称)、橙201(表示名称(INCI:Orange 5))、橙203(表示名称(INCI:Pigment Orange 5))、橙204(表示名称)、橙205(表示名称(INCI:Orange 4 、Orange 4 Lake))、橙206(表示名称(INCI:Orange 10))、橙207(表示名称(INCI:Orange 11))等のタール色素、コチニール(INCI)、ラッカイン酸(表示名称(INCI:Laccaic Acid))、ベニバナ赤(表示名称(INCI:Carthamus Tinctorius (Safflower) Flower Extract))、ムラサキ根エキス(表示名称(INCI:Lithospermum Officinale Root Extract))、クチナシ黄(表示名称)、クチナシ青(表示名称(INCI:Hydrolyzed Gardenia Florida Extract))等の天然色素が挙げられる。
・無機・有機複合粉体
無機・有機複合粉体としては、例えば、無機粉体表面が、公知公用の方法により有機粉体で被覆された複合粉体が挙げられる。
なお、上述の粉体は、粒子表面を処理したものも使用できる。また、その表面処理剤は、化粧料の耐水性の観点から疎水性を付与できるものが好ましく、この疎水性を付与する処理剤としては特に限定されず、シリコーン処理剤、ワックス類、パラフィン類、ペルフルオロアルキルとリン酸塩等の有機フッ素化合物、界面活性剤、N-アシルグルタミン酸等のアミノ酸、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等の金属石鹸等の処理剤が挙げられる。
より好ましくはシリコーン処理剤で、トリエトキシカプリリルシラン(INCI)等のシラン類又はシリル化剤、ジメチコン(INCI)、メチコン(INCI)、ハイドロゲンジメチコン(INCI)、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン(INCI)トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン(INCI)、(アクリレーツ/アクリル酸トリデシル/メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(表示名称(INCI:Acrylates/Tridecyl Acrylate/Triethoxysilylpropyl Methacrylate/Dimethicone Methacrylate Copolymer)等が挙げられる。 これらシリコーン処理剤の具体例としては、信越化学工業(株)製:AES-3083、KF-99P、KF-9901、KF-9908、KF-9909、KP-574、KP-541等が挙げられる。
さらに、上記の表面疎水化処理剤は、単独、あるいは、2種以上を組合せ使用しても良い。表面処理を施した着色顔料の具体例としては、信越化学工業(株)製:KTP-09シリーズ、特に、KTP-09W、09R、09Y、09B等が挙げられる。
(5)架橋型オルガノポリシロキサンと室温で液状の油剤から成る組成物
架橋型オルガノポリシロキサンと室温で液状の油剤からなる組成物において、架橋型オルガノポリシロキサンは、液状油に対し、自重以上の該液状油剤を含んで膨潤することが好ましい。当該液状油剤としては、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンであっても良く、あるいは、任意成分の(1)油剤中の液状のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油、半合成油等、フッ素系油を用いることができ、例えば、シクロペンタシロキサン(INCI)、ジメチコン(INCI)、ミネラルオイル(INCI)、イソドデカン(INCI)、イソヘキサデカン(INCI)、トリエチルヘキサノイン(INCI)、イソノナン酸イソトリデシル(表示名称(INCI:Isotridecyl Isononanoate))、スクワラン(INCI)等が挙げられる。
(5)成分は、前述の(3)成分とは異なり、分子構造中、ポリエーテル又はポリグリセリン構造を有しない化合物であり、具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(INCI)、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマー(INCI)等が挙げられる。
市販されている架橋型オルガノポリシロキサンと室温で液状の油剤から成る組成物の例としては、信越化学工業(株)製:KSG-15、KSG-1510、KSG-16、KSG-1610、KSG-19、KSG-016F、KSG-18A、KSG-41A、KSG-42A、KSG-43、KSG-44、KSG-042Z、KSG-045Z、KSG-048Z等が挙げられる。
(6)皮膜形成剤
皮膜形成剤は、主に化粧料の効果持続性をさらに維持させる目的で配合される。特に限定は無いが、撥水性付与の観点からシリコーン系組成物であることが好ましい。具体的には、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル-シリコーン皮膜剤、シリコーン変性ノルボルネン、シリコーン変性プルラン等を使用することができる。
シリコーン系組成物の皮膜形成剤の例としては、トリメチルシロキシケイ酸(表示名称(INCI:Trimethylsiloxysilicate)、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー(INCI)、(ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマー(INCI)、トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン(表示名称(INCI:Trimethylsiloxysilylcarbamoyl Pullulan)等が挙げられる。
当該皮膜形成剤は、事前に室温で液状の油剤で溶解させてから化粧料に配合されても良い。当該液状油剤としては、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンであっても良く、あるいは、任意成分の(1)油剤中の液状のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油、半合成油等、フッ素系油を用いることができ、例えば、シクロペンタシロキサン(INCI)、ジメチコン(INCI)、ミネラルオイル(INCI)、イソドデカン(INCI)、イソヘキサデカン(INCI)、トリエチルヘキサノイン(INCI)、イソノナン酸イソトリデシル(表示名称(INCI:Isotridecyl Isononanoate))、スクワラン(INCI)、酢酸ブチル(表示名称(INCI:Butyl Acetate))等が挙げられる。市販されているシリコーン皮膜形成剤の具体例としては、信越化学工業(株)製:KF-7312J、KP-545、KP-549、KP-543、NBN-30-ID、TSPL-30-ID,TSPL-30-D5等が挙げられる。
(7)制汗剤
本発明に係る化粧料がデオドラント剤である場合には、制汗剤を任意に配合することができる。制汗剤は皮膚を収斂させることに依って、汗の発生を抑える成分であれば、特に限定はなく、汎用の成分を広く利用できる。例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム等のヒドロキシハロゲン化アルミニウム、塩化アルミニウム等のハロゲン化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、タンニン酸、カキタンニン、硫酸アルミニウムカリウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛、焼きミョウバン、テトラクロロ(Al/ジルコニウム)水和物、トリクロロハイドレックスグリシン(Al/ジルコニウム)等が挙げられる。特に、高い効果を発現する成分として、好ましくは、ハロゲン化アルミニウム、ヒドロキシハロゲン化アルミニウム、ならびにそれらとオキシハロゲン化ジルコニルおよびヒドロキシハロゲン化ジルコニルとの錯体又は混合物からなる群より選択される制汗活性分である。
これらの制汗剤は、水に溶解して配合したり、また、粉末をそのまま製剤に配合して使用することができる。制汗剤は、市販品を用いることもできる。用いる市販品は、他の成分との混合原料の形態であってもよい。制汗剤の含有量は特に限定されず、他の成分の配合量に応じて適宜変更することができる。制汗効果に優れたデオドラント剤を得る目的、並びに、肌への刺激が低減されたデオドラント剤を得る目的から、その含有量は、デオドラント剤全体に対して、好ましくは0.001~30質量%の範囲であり、より好ましくは0.01~20質量%の範囲である。
(8)抗菌剤
抗菌剤は体臭の原因物質を作り出す皮膚の常在菌の増殖を抑制させることに依って、防臭効果が得られる成分であれば、特に限定はない。例えば、トリクロサン、塩化ベンザエルコニウム、塩化ベンゾトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、イソメチルフェノール等の抗菌薬剤が一般に利用される。また、緑茶乾留エキス等、生薬由来の精油や抽出物などで抗菌性を有するものを配合しても良い。生薬由来の精油や抽出物などの防臭効果を有する抗菌剤としては、例えば、緑茶エキス、ラベンダーエキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オオバクエキス、カワラヨモギエキス、キダチアロエエキス、クララ根エキス、クマザサ葉エキス、ニンニクエキス、ハマメリスエキス、紅茶エキス、セージ葉エキス、サンショウエキス、ショウガ根エキス、ショウブ根エキス、セイヨウキズタエキス、ドクダミエキス、モモ果実エキス、モモ葉エキス、セイヨウハッカ葉エキス、センキュウエキス、ユーカリ葉エキス、ラッカセイ種皮エキス、レイシエキス、ワレモコウエキスなどを用いることができる。植物抽出物は、1種又は、2種以上を混合してもよい。
(9)その他の添加剤
その他の添加剤としては、油溶性ゲル化剤、紫外線吸収散乱剤、保湿剤、防腐剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等が挙げられる。
・油溶性ゲル化剤
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン;ラウロイルグルタミン酸(表示名称(INCI:Lauroyl Glutamic Acid))、α,γ-ジ-n-ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;パルミチン酸デキストリン(表示名称(INCI:Dextrin Palmitate))、イソステアリン酸デキストリン(表示名称(INCI:Dextrin Isostearate))、ミリスチン酸デキストリン(表示名称(INCI:Dextrin Myristate))、ステアリン酸イヌリン(表示名称(INCI:Stearoyl Inulin))、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン(表示名称(INCI:Dextrin Palmitate/Ethylhexanoate))等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、フラクトオリゴ糖2-エチルヘキサン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル;モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体;ジステアルジモニウムヘクトライト(INCI)、ステアラルコニウムヘクトライト(INCI)、ヘクトライトの有機変性粘土鉱物;ステアラルコニウムベントナイト(INCI)等が挙げられる。
・紫外線吸収散乱剤
紫外線吸収散乱剤としては微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等、紫外線を吸収散乱する粒子が挙げられ、これらの紫外線を吸収散乱する粒子をあらかじめ油剤に分散させた分散物を用いることもできる。当該油剤としては、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンであっても良く、あるいは、任意成分の(1)油剤中の液状のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油、半合成油等、フッ素系油を用いることができ、例えば、シクロペンタシロキサン(INCI)、ジメチコン(INCI)、ミネラルオイル(INCI)、イソドデカン(INCI)、イソヘキサデカン(INCI)、トリエチルヘキサノイン(INCI)、イソノナン酸イソトリデシル(表示名称(INCI:Isotridecyl Isononanoate))、スクワラン(INCI)等が挙げられる。
紫外線を吸収散乱する粒子をあらかじめ油剤に分散させた分散物の具体例としては、信越化学工業(株)製:SPDシリーズ(商品名)、特に、SPD-T5,Z5,T6,Z6、T7等が挙げられる。
・保湿剤
保湿剤としては、BG(表示名称(INCI:Butylene Glycol))、PG(表示名称(INCI:Propylene Glycol))、DPG(表示名称(INCI:Dipropylene Glycol))、ペンチレングリコール(INCI)、1,10-デカンジオール(INCI)、オクタンジオール(INCI)、1,2-ヘキサンジオール(INCI)、エリスリトール(INCI)、グリセリン(INCI)、ジグリセリン(INCI)、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;グルコース(INCI)、グリセリルグルコシド(INCI)、ベタイン(INCI)、コンドロイチン硫酸Na(表示名称(INCI:Sodium Chondroitin Sulfate))、PCA-Na(表示名称(INCI:Sodium PCA))、メチルグルセスー10(INCI)、メチルグルセスー20(INCI)、ヒアルロン酸、卵黄レシチン、大豆レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質等が挙げられる。
・防腐剤
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
・香料
香料としては、天然香料及び合成香料がある。天然香料としては花、葉、材、果皮、などから分離した植物性香料;ムスク、シベットなどの動物性香料がある。合成香料としてはモノテルペンなどの炭化水素類、脂肪族アルコール、芳香族アルコールなどのアルコール類;テルペンアルデヒド、芳香族アルデヒドなどのアルデヒド類;脂環式ケトンなどのケトン類;テルペン系エステルなどのエステル類;ラクトン類;フェノール類;オキサイド類;含チッソ化合物類;アセタール類などが挙げられる。
・塩類
塩類としては無機塩、有機酸塩、アミン塩及びアミノ酸塩が挙げられる。無機塩としては、例えば、塩酸、硫酸、炭酸、硝酸等の無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩等;有機酸塩としては、例えば、酢酸、デヒドロ酢酸、クエン酸、りんご酸、コハク酸、アスコルビン酸、ステアリン酸等の有機酸類の塩;アミン塩及びアミノ酸塩としては、例えば、トリエタノールアミン等のアミン類の塩、グルタミン酸等のアミノ酸類の塩等が挙げられる。また、その他、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の塩、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等や、さらには、化粧料処方の中で使用される酸-アルカリの中和塩等も使用することができる。
・酸化防止剤
酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、カロチノイド、アスコルビン酸及びその塩、ステアリン酸アスコルビル、トコフェノール、酢酸トコフェノール、トコフェロール、p-t-ブチルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸、フェルラ酸、チオタウリン、ヒポタウリン、亜硫酸塩、エリソルビン酸及びその塩、クロロゲン酸、エピカテキン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、アピゲニン、カンフェロール、ミリセチン、ケルセチン等が挙げられる。酸化防止剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用しても良い。
・pH調整剤
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl-リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
・キレート剤
キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等挙げられる。
・清涼剤
清涼剤としては、L-メントール、カンフル等が挙げられる。
・抗炎症剤
抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
・美肌用成分
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤;肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
・ビタミン類
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテート等のビタミンB6類、ビタミンB12及びその誘導体、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-硫酸ナトリウム、L-アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール、ニコチン酸dl-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロール等のビタミンE類;ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、ビタミンH、ビタミンP、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン等が挙げられる。
・アミノ酸類
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等が挙げられる。
・核酸
核酸としては、デオキシリボ核酸等が挙げられる。
・ホルモン
ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオール等が挙げられる。
・包接化合物
包接化合物としては、シクロデキストリン等が挙げられる。
本発明において、化粧料の剤形又は形態は特に限定されず、粉体、液体、固体等が挙げられる。水性、油性、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、非水エマルジョン、W/O/WやO/W/O等のマルチエマルジョンのいずれでもよい。本発明に係る化粧料の主な製剤型では、液状、クリーム状、エアゾール、軟膏状、乳化固形状、スティック状、乳化スティック状等が挙げられる。
化粧料の用途も特に限定されず、例えば、スキンケア化粧料、頭髪化粧料、メークアップ化粧料、紫外線防御用化粧料、制汗剤等が挙げられる。スキンケア化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、クレンジング、パック、オイルリキッド、マッサージ料、美容液、美容オイル、ハンドクリーム、リップクリーム、しわ隠しスキンケア化粧料等が挙げられる。頭髪化粧料としては、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアクリーム、キューティクルコート、セット剤等が挙げられる。メークアップ化粧料としては、メークアップ下地、コンシーラー、白粉、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、油性ファンデーション、ホホ紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅、ネイル用品等が挙げられる。紫外線防御用化粧料としては、サンカット(日焼け止め)オイルやサンカット乳液、サンカットクリーム、サンカットローション等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、以下の合成例において、1H-NMRは、Brucker社製AvanceIII400を用いて、29Si-NMRは、JEOL社製ECX-500を用いて、それぞれ測定した。純度は、ガスクロマトグラフィーで測定したクロマトグラムの面積%である。また、動粘度はJIS Z8803:2011記載のキャノンフェンスケ粘度計によって測定した25℃における値である。製品名で記載されている配合量は、配合した製品の配合量である。
[合成例1]
1,5-ジエチル-3-エチルジメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン
1Lの4つ口フラスコに、下記式(4)
Figure 2023150333000005
で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(純度100%)580gと、塩化白金酸-ビニルシロキサン錯体0.5質量%のトルエン溶液0.6gを加えた。40~50℃で攪拌をしながら、液中へエチレンガスを吹き込み、60~70℃を保持しながら、ヒドロシリル化反応を行った。反応は、ガスクロマトグラフィーにて追跡し、生成物の割合が、95%以上となったことを確認し、反応を終了した。減圧蒸留(油浴温度90~130℃、1~30hPa)を行い、無色透明液体の溜分630gを得た。得られた溜分の1H-NMR及び29Si-NMRスペクトル分析により、目的物である下記式(5)
Figure 2023150333000006
で示される構造のオルガノポリシロキサン(1,5-ジエチル-3-エチルジメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン)を、純度100%、収率83%で得たことを確認した。動粘度は2.5mm2/sであり、沸点は113℃/10hPaであった。1H-NMRスペクトルのチャートを図1、29Si-NMRスペクトルのチャートを図2に示す。
[合成例2]
1,5-ジエチル-3-トリメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン
1Lの4つ口フラスコに、下記式(6)
Figure 2023150333000007
で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(純度72%)490gと、塩化白金酸-ビニルシロキサン錯体0.5質量%のトルエン溶液0.5gを加えた。40~50℃で攪拌をしながら、液中へエチレンガスを吹き込み、60~70℃を保持しながら、ヒドロシリル化反応を行った。反応は、ガスクロマトグラフィーにて追跡し、生成物の割合が、95%以上となったことを確認し、反応を終了した。減圧蒸留(油浴温度90~130℃、1~30hPa)を行い、無色透明液体の溜分153gを得た。得られた溜分の1H-NMR及び29Si-NMRスペクトル分析により、目的物である下記式(7)
Figure 2023150333000008
で示される構造のオルガノポリシロキサン(1,5-ジエチル-3-トリメチルシリロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン)を、純度100%、収率36%で得たことを確認した。動粘度は2.2mm2/sであり、沸点は97℃/10hPaであった。
[25℃で固体の油性成分との相溶性と結晶化試験]
合成例2で得られた分岐型オルガノポリシロキサン及びその他のオルガノポリシロキサンについて、25℃で固体の油性成分との相溶性と、結晶化に及ぼす影響を下記に示す方法で評価した。評価結果を表1に示す。
(評価方法)
25℃で固体の各油性成分と、合成例2で得られた分岐型オルガノポリシロキサン及びその他のオルガノポリシロキサンとを1:9の質量比で採取し、90℃/20分間加熱してその溶解状態を目視観察した。下記の基準で評価した。
均一溶解:◎
均一分散:〇
分離:×
その後、それぞれの加熱混合液をジャー容器に入れ、25℃で2日間静置して固化させ、固形物のレオメーター硬度を測定した。測定は、レオメーターRT2002D・D((株)レオテック製)を用い、RANGE:200g、アダプター:φ3mm(棒型)、試料台速度:5cm/min、侵入幅:1cmの条件で各3回測定した。3回の測定値の平均値を求めた。値が高い方が硬いことを示す(単位:g)。
Figure 2023150333000009
KF-96L-1.5cs:デカメチルテトラシロキサン(信越化学工業(株)製)
KF-96L-2cs:ウンデカメチルペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
TMF-1.5:トリストリメチルシロキシメチルシラン(信越化学工業(株)製)
KF-995:デカメチルペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
KF-4422:ジエチルオクタメチルテトラシロキサン(信越化学工業(株)製)
表1に示されるように、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンは、いずれの固体の油性成分にも良好に溶解又は均一分散した。特に、キャンデリラロウを用いた場合、その他のケイ素化合物がいずれも分離したのに対し、本発明における分岐型オルガノポリシロキサンは均一に分散することが明らかになった。また、ポリエチレンを用いた場合も、直鎖状ジメチルポリシロキサンに比べて、相溶性が良好であることが明らかになった。さらに、加熱された組成物を冷却することにより、混成組成物を固化させることが可能であることも分かった。
一般的に、ワックス等の固体の油性成分と相溶性の高い油剤を用いて混成組成物を調製する際、加熱溶解後、冷却されて固化した組成物の硬度が低くなることが知られており、加熱時に均一溶解又は分散しても、冷却後に経時安定性に優れた化粧料を得るための十分な硬度を得ることが難しい場合がある。本発明における分岐型オルガノポリシロキサンを用いた場合、いずれの固体の油性成分にも良好に溶解又は均一分散し、かつ冷却後はその他のケイ素化合物と比較して、高い硬度を有することが明らかになった。
[メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとの相溶性試験]
合成例1,2で得られた分岐型オルガノポリシロキサン及びその他のオルガノポリシロキサンの有機紫外線吸収剤との相溶性を下記に示す方法で評価した。評価結果を表2に示す。
(評価方法)
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(OMCと示す場合がある。)と各オルガノポリシロキサン(Sxと示す場合がある。)を表2に示す質量比で採取し、室温で振盪混合し、翌日の溶解状態を観察した。溶解状態を、溶解:○、分離:×でそれぞれ示す。
Figure 2023150333000010
KF-96L-1.5cs:デカメチルテトラシロキサン(信越化学工業(株)製)
KF-96L-2cs:ウンデカメチルペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
TMF-1.5:トリストリメチルシロキシメチルシラン(信越化学工業(株)製)
KF-995:デカメチルシクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
D6:ドデカメチルヘキサシロキサン
表2に示されるように、本発明における、合成例1,2で得られた分岐型オルガノポリシロキサンは、その他のケイ素化合物に比べ、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとの相溶性が高いことが明らかになった。
以下、化粧料に係る実施例及び比較例の処方例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。配合量は特に指定のない限り%(質量%)で示す。
[実施例1,2、比較例1~3]W/O型サンスクリーン
実施例1,2については、合成例1,2で得られた分岐型オルガノポリシロキサンを使用して、比較例1~3については、これを使用しないで、下記の製造方法に従いW/O型サンスクリーンを調製した。実施例1,2及び比較例1~3の組成を表3に示す。
Figure 2023150333000011
(注1)デカメチルシクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
(注2)トリストリメチルシロキシメチルシラン(INCI:メチルトリメチコン)(信越化学工業(株)製)
(注3)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(信越化学工業(株)製)
(注4)ジメチコン70~80%+(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー20~30%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注5)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン80~85%+架橋型フェニル変性ジメチルポリシロキサン15~20%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注6)セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
成分1~12を攪拌し、均一になるよう混合した。別途成分17に成分13~16を均一溶解させ、前述の成分1~12の混合物に穏やかに加え、攪拌して乳化物とした。これを所定の容器に充填し、W/O型サンスクリーンを得た。
得られたW/O型サンスクリーンについて、(1)感触の良さ(軽い感触)、(2)伸びの良さ、(3)膜の均一性の良さ、(4)化粧膜の持続性、について女性10名の専門パネルにより、下記評点に基づき使用テストを行なった。結果を、得られた平均点から下記評価基準で示す。また、(5)化粧料を40℃で1ヶ月間静置した際の状態、(6)化粧料を5℃で1ヶ月間静置した際の状態、についても観察した。評価結果を表4に示す。
(評点)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
(評価基準)
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点以上2.5点未満
××:平均点が1.5点未満
Figure 2023150333000012
表4から明らかなように、実施例1,2のサンスクリーンは比較例1~3と比べ、軽い感触で油性感を感じさせず、伸びが良く、また撥水性が高く均一な膜が得られるため、化粧膜の持続性の良い均一な膜が得られるサンスクリーンであることが実証された。また、保存安定性に優れたサンスクリーンであることも明らかになった。
[実施例3,4、比較例4,5]口紅
実施例3,4については、合成例1,2で得られた分岐型オルガノポリシロキサンを使用して、比較例4,5については、これを使用しないで、下記の製造方法に従いスティック状口紅を作製した。実施例3,4及び比較例4,5の組成を表5に示す。
Figure 2023150333000013
(注1)デカメチルシクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
(注2)ジメチコン(2cs)(信越化学工業(株)製)
(注3)トリメチルシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶解品(信越化学工業(株)製)
(注4)トリエチルヘキサノイン65-75%+アルキル分岐・架橋型ジメチルポリシロキサン25-35%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注5)ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分5の一部に成分13を混合し、ロールミルにて分散後、得られた分散物を成分1~4、成分5の残部、成分6~14と共に加熱混合し、組成物を得た。
B:Aで得られた混合物を、型に流し込み冷却固化させ、スティック状の口紅を得た。
得られた口紅について、(1)伸びの良さ、(2)膜の均一性の良さ、(3)化粧持ちの良さについて、女性8名の専門パネルにより下記評点に基づき使用テストを行なった。結果を、得られた平均点から下記評価基準で示す。また、(4)化粧料を40℃で1ヶ月間静置した際の状態についても観察した。評価結果を表6に示す。
(評点)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
(評価基準)
◎:得られた平均点が4.5点以上
○:得られた平均点が3.5点以上4.5点未満
△:得られた平均点が2.5点以上3.5点未満
×:得られた平均点が1.5点以上2.5点未満
××:得られた平均点が1.5点未満
Figure 2023150333000014
表6から明らかなように、実施例3,4の口紅は、伸びが良く、均一な膜が得られ、かつ撥水性も高いため、化粧持ちも良い口紅であることが実証された。また、保存安定性に優れた口紅であることも明らかになった。
[実施例5]日焼け止め乳液(シェイキング)
組成 %
1.KF-995(注1) 22.5
2.合成例2のシロキサン 9
3.KSG-18A(注2) 3
4.KF-6038(注3) 2
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.5
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
7.オクトクリレン 2.5
8.ジステアルジモニウムヘクトライト 1
9.KP-545(注4) 2
10.KSP-105(注5) 0.5
11.SPD-T5(注6) 5
12.SPD-Z5(注7) 10
13.BG 3
14.クエン酸ナトリウム 0.2
15.塩化ナトリウム 0.5
16.エタノール 5
17.水 25.3
合計 100.0
(注1)シクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
(注2)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン80~90%+(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー10~20%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注3)ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注4)シクロペンタシロキサン70%+(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー30%の溶解品(信越化学工業(株)製)
(注5)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(信越化学工業(株)製)
(注6微粒子酸化チタン40%のシクロペンタシロキサン分散物(信越化学工業(株)製)
(注7)微粒子酸化亜鉛60%のシクロペンタシロキサン分散物(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~9を均一に混合した。
B:Aで得られた混合物に成分10を加え、均一に分散した。
C:成分17に成分13~16を加えて溶解した。
D:Cで得られた混合物を、Bで得られた混合物に徐添して乳化した後、成分11、12を加えて日焼け止め乳液を得た。
以上のようにして得られた日焼け止め乳液は、のび広がりも軽く、さらっとしてべたつきがなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性にも非常に優れていることがわかった。
[実施例6]日焼け止めクリーム
組成 %
1.合成例1のシロキサン 30
2.スクワラン 3
3.KF-6105(注1) 4
4.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.5
5.t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン 3
6.ポリシリコーン-15 1
7.ジステアリルジモニウムクロリド 1
8.酢酸トコフェノール 0.1
9.エタノール 1
10.クエン酸ナトリウム 0.5
11.硫酸マグネシウム 0.5
12.防腐剤 0.3
13.水 48.1
合計 100.0
(注1)ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~8を均一混合した。
B:成分9~12を成分13に均一溶解した。
C:攪拌下、Aで得られた混合物に、Bで得られた混合物を徐添して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
以上のようにして得られた日焼け止めクリームは、キメが細かく、のび広がりが軽く、しっとりとしてみずみずしく、さらにべたつきがないため、砂が全くつかず、使用性が非常に良いことがわかった。また、温度や経時による変化もなく安定性にも優れていることがわかった。
[実施例7]日焼け止めクリーム
組成 %
1.合成例2のシロキサン 16
2.KSG-310(注1) 3.5
3.KSG-18A(注2) 3
4.KF-6048(注3) 1.5
5.KF-7312J(注4) 3
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.5
7.t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン 3
8.サリチル酸エチルヘキシル 3
9.BG 5
10.クエン酸ナトリウム 0.5
11.塩化ナトリウム 1
12.防腐剤 0.3
13.水 52.7
合計 100.0
(注1)ミネラルオイル65~75%+(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー25~35%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注2)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン80~90%+(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー10~20%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注3)セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注4)トリメチルシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶解品(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~8を均一混合した。
B:成分9~12を成分13に均一溶解した。
C:攪拌下、Aで得られた混合物に、Bで得られた混合物を徐添して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
以上のようにして得られた日焼け止めクリームは、のび広がりも軽く、みずみずしくべたつきがなく、また膜が均一で撥水性が高いため化粧持ちもよく、そのため紫外線防御効果も持続するものであった。また、温度や経時による変化がなく、使用性も安定性にも非常に優れていることがわかった。
[実施例8]非水系ムース状ファンデーション
組成 %
1.KSG-240(注1) 18
2.KF-96A-6CS(注2) 1
3.合成例2のシロキサン 11
4.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
5.ホホバ油 1
6.シリル化処理無水ケイ酸(注3) 0.75
7.KTP-09R(注4) 0.2
8.KTP-09Y(注4) 1
9.KTP-09B(注4) 0.02
10.KTP-09W(注4) 5
11.KF-9909(注5)処理タルク 11.55
12.KF-7312J(注6) 4
13.KF-995(注7) 25.28
14.KSP-411(注8) 6
15.KМP-590(注9) 3
16.球状ポリメタクリル酸アルキル 7
17.酸化防止剤 0.2
合計 100.0
(注1)シクロペンタシロキサン75~85%+(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー15~25%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注2)ジメチコン(6cs)(信越化学工業(株)製)
(注3)表面疎水化処理ヒュームドシリカ:アエロジルR-972(日本アエロジル(株)製)
(注4)KF-9909処理着色無機顔料,W:白・R:赤・Y:黄・B:黒(信越化学工業(株)製)
(注5)トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注6)トリメチルシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶解品(信越化学工業(株)製)
(注7)シクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
(注8)ポリシリコーン-1クロスポリマー(信越化学工業(株)製)
(注9)ポリメチルシルセスキオキサン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
成分1~10をローラー処理にて均一に混合した。この混合物に、成分11~17を加えて均一になるように混合し、非水系ムース状ファンデーションを得た。
以上のようにして得られたファンデーションは、外観がムース状にしっかりと固まり、のび広がりが軽く、べたつきや油っぽさがない優れた使用感で、化粧持ちも非常に良いことが確認された。また、温度や経時による油のしみ出し等もなく、安定性にも優れていた。
[実施例9]非水系アイリンクルクリーム
組成 %
1.KSG-210(注1) 5
2.KSG-41A(注2) 7
3.KSG-15(注3) 55
4.KF-4422(注4) 8
5.合成例1のシロキサン 6
6.ホホバ油 2
7.KSP-101(注5) 12
8.KF-9028(注6) 5
合計 100.0
(注1)ジメチコン70~80%+(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー20-30%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注2)ミネラルオイル70~80%+(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー20-30%の混合物)(信越化学工業(株)製)
(注3)シクロペンタシロキサン90~96%+(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー4-10%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注4)エチルメチコン(信越化学工業(株)製)
(注5)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(信越化学工業(株)製)
(注6)ジメチコン(高重合)20%のシクロペンタシロキサン溶解品(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~8を均一混合し、アイリンクルクリームを得た。
以上のようにして得られたアイリンクルクリームは、のび広がりが軽く、べたつきや油っぽさがなく、しっとりとして肌なじみの良い使用感を与えると共に、温度や経時による変化がなく安定性にも優れていることがわかった。
[実施例10]洗い流しタイプパック化粧料
組成 %
1.KF-96A-6CS(注1) 3
2.合成例1のシロキサン 3
3.KF-6100(注2) 2
4.カオリン 30
5.カルボマー 0.4
6.BG 10
7.グリセリン 20
8.防腐剤 0.1
9.香料 0.1
10.水 31.4
合計 100.0
(注1)ジメチコン(6cs)(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~3及び8を混合した。
B:成分5~7及び10を均一混合した後、成分4,9を混合攪拌した。
C:Bで得られた混合物に、Aで得られた混合物を添加し乳化させ、ペースト状の洗い流しタイプのパック化粧料を得た。
以上のようにして得られた洗い流しタイプのパック化粧料は、塗布中はのび広がりが軽く、洗浄効果に優れ、洗い流した後は、しっとりとしてべたつきのなく肌がつるつるした感触で、非常に優れている使用感を持ち、また、安定性にも優れていることがわかった。
[実施例11]アイカラー
組成 %
1.TMF-1.5(注1) 25.5
2.KP-550(注2) 20
3.KP-561P(注3) 2
4.KSP-441(注4) 6
5.イソドデカン 3
6.合成例2のシロキサン 5
7.ワセリン 5
8.KSG-320(注5) 5
9.不定形無水珪酸(注6) 1
10.硫酸バリウム 5
11.有機顔料 0.2
12.KTP-09Y(注7) 1
13.KTP-09W(注7) 1
14.KF-9909(注8)処理雲母チタン 20
15.トコフェロール 0.2
16.香料 0.1
合計 100.0
(注1)メチルトリメチコン(信越化学工業(株)製)
(注2)イソドデカン60%+(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー40%の溶解品(信越化学工業(株)製)
(注3)(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(信越化学工業(株)製)
(注4)ポリシリコーン-22(信越化学工業(株)製)
(注5)イソドデカン70~80%+(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー20~30%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注6)表面疎水化処理ヒュームドシリカ:アエロジルR-972(日本アエロジル(株)製)
(注7)KF-9909処理着色無機顔料,W:白・Y:黄(信越化学工業(株)製)
(注8)トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~9を混合し、均一に分散させた。
B:Aで得られた混合物に成分10~16を加え、均一に分散させて、アイカラーを得た。
以上のようにして得られたアイカラーは、取れも良く、伸び広がりが軽い上、油っぽさ及び粉っぽさがない使用感のものであった。また、耐水性、撥水性、耐汗性が良好で持ちも良く、化粧崩れしにくい上、温度変化及び経時による変化がなく安定性にも優れていることが確認された。
[実施例12]アイライナー
組成 %
1.合成例2のシロキサン 22
2.KF-96A-6CS(注1) 5
3.KSG-42A(注2) 5
4.ホホバ油 2
5.KF-6038(注3) 3
6.KF-9901(注4)処理黒酸化鉄 20
7.エタノール 5
8.防腐剤 0.1
9.水 37.9
合計 100.0
(注1)ジメチコン(6cs)(信越化学工業(株)製)
(注2)イソドデカン75~85%+(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー15~25%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注3)ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注4)ハイドロゲンジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~5を加温混合し、成分6を添加して均一に分散した。
B:成分7~9を加温溶解した。
C:攪拌下、Aで得られた混合物に、Bで得られた混合物を徐添して乳化し、アイライナーを得た。
以上のようにして得られたアイライナーは、のびが軽くて油っぽさや粉っぽさがなく、みずみずしく、さっぱりとした使用感を与えると共に、耐水性や撥水性、耐汗性が良好で持ちも良く、化粧崩れしにくく、温度や経時的に変化がなく安定性にも優れていることがわかった。
[実施例13]W/Oクレンジングクリーム
組成 %
1.KF-96A-6CS(注1) 10
2.KF-54(注2) 15
3.ミネラルオイル 8
4.イソステアリン酸 1
5.合成例1のシロキサン 11
6.デキストリン脂肪酸エステル 0.8
7.KF-6017(注3) 4
8.グリセリン 10
9.クエン酸ナトリウム 0.2
10.塩化ナトリウム 1
11.防腐剤 0.1
12.香料 0.1
13.精製水 38.8
合計 100.0
(注1)ジメチコン(6cs)信越化学工業(株)製
(注2)ジフェニルジメチコン信越化学工業(株)製
(注3)PEG-10ジメチコン信越化学工業(株)製
A:成分1~7を加熱混合した。
B:成分8~11及び13を加熱溶解した。
C:攪拌下、Aで得られた混合物に、Bで得られた混合物を徐添して乳化し、冷却して成分12を添加しクレンジングクリームを得た。
以上のようにして得られたクレンジングクリームは、キメが細かく、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしく、さっぱりとした使用感を与えると共に、クレンジング効果も高く、温度や経時による変化がなく安定性にも優れていることがわかった。
[実施例14]クリーム状口紅
組成 %
1.(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン(注1) 9
2.合成例2のシロキサン 7
3.KP-545(注2) 5
4.KSG-43(注3) 8
5.KF-6105(注4) 2
6.KF-995(注5) 46
7.1,3-ブチレングリコール 5
8.精製水 10.8
9.着色剤 1.2
10.酸化チタン被覆マイカ 6
合計 100.0
(注1)レオパールTT(千葉製粉(株)製)
(注2)シクロペンタシロキサン70%+(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー30%の溶解品(信越化学工業(株)製)
(注3)トリエチルヘキサノイン65~75%+(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー25~35%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注4)ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注5)シクロペンタシロキサン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分2の一部に、成分9を混合しローラーミルにて分散後、得られた分散物を成分1、成分2の残部及び成分3~6と共に加熱混合した。
B:成分7、8を加熱し、Aで得られた混合物に加えて乳化後冷却した。
C:成分10をBで得られた乳化物に添加し、クリーム状口紅を得た。
得られたクリーム状口紅は、のびが軽く、べたつきや油っぽさが無く、持ちのよい膜を唇上に形成した。
[実施例15]マスカラ
組成 %
1.KF-6028(注1) 1
2.ジステアルジモニウムヘクトライト 4
3.イソドデカン 39.5
4.KP-550(注2) 20
5.パルミチン酸/エチルヘキサン酸デキストリン(注3) 3
6.セレシン 2.5
7.KP-562P(注4) 2
8.ミツロウ 2.5
9.合成例2のシロキサン 5
10.水添レシチン 0.5
11.シリカ 3
12.タルク 12
13.KTP-09B(注5) 5
合計 100.0
(注1)ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注2)イソドデカン60%+(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー40%の溶解品(信越化学工業(株)製)
(注3)レオパールTT(千葉製粉(株)製)
(注4)(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー(信越化学工業(株)製)
(注5)KF-9909処理着色無機顔料,B:黒(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~3を均一に混合した。
B:成分4~10を、加熱及び攪拌して溶解し、Aで得られた混合物及び粉砕した成分11、12、13を加えて均一になるよう混合した後冷却した。
以上のようにして得られたマスカラは、べたつきがなく、のびが軽くて睫に塗り易く、化粧持ちも非常に良かった。
[実施例16]オイルクレンジング
組成 %
1.ミネラルオイル 30
2.ミリスチン酸イソプロピル 2
3.合成例1のシロキサン 54.9
4.ジイソステアリン酸PEG-6 1
5.酢酸トコフェロール 0.1
6.トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル 10
7.グリセリン 1
8.水 1
合計 100.0
[製造方法]
A:成分1~6を均一に混合した。
B:成分7、8を攪拌して溶解し、Aで得られた混合物に加えて均一になるよう混合し、オイルクレンジングを得た。
以上のようにして得られたオイルクレンジングは、べたつきがなく、均一な油膜を作り伸びやすく、洗浄効果も非常に高かった。
[実施例17]デオドラントスティック
組成 %
1.クロルヒドロキシAl 23
2.合成例2のシロキサン 36.5
3.ステアリルアルコール 8
4.タルク 14.88
5.香料 0.1
6.BHT 0.02
7.パラフィン(固形) 2
8.ミネラルオイル 14.5
9.KF-6048(注1) 1
合計 100.0
(注1)セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分2、3、6~9を加熱溶解し、混合した。
B:成分1、4をAで得られた混合物に均一に混合し、ミキサーを用いて均一に分散混合した。
C:Bで得られた混合物に、成分5を加え均一に混合した。
D:Cで得られた混合物を、型に流し込み冷却固化させた。
以上のようにして得られたデオドラントスティックは、過度なドライ感やべたつき感が無く、防臭効果の持続性に優れるものであった。
[実施例18]デオドラントスプレー
組成 %
1.クロルヒドロキシAl 30
2.シリカ 15
3.合成例1のシロキサン 10
4.KF-9909(注1)処理タルク 14.88
5.香料 0.1
6.BHT 0.02
7.酸化亜鉛 5
8.トリクロサン 0.1
9.ミリスチン酸イソプロピル 21.9
10.KF-6105(注2) 3
合計 100.0
(注1)トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン(信越化学工業(株)製)
(注2)ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分2~4、6~10を均一混合した。
B:成分1をAで得られた混合物に均一に混合し、ミキサーを用いて均一に分散混合した。
C:Bで得られた混合物に、成分5を加え均一に混合した。
D:Cで得られた混合物10質量部(原液成分)、LPG90質量部をスプレー容器に充填した。
以上のようにして得られたデオドラントスプレーは、過度なドライ感やべたつき感が無く、防臭効果の持続性に優れるものであった。
[実施例19]非水系デオドラントクリーム
組成 %
1.トリクロロハイドレックスグリシン(Al/ジルコニウム) 19
2.合成例2のシロキサン 30
3.KSG-15(注1) 21.5
4.KSP-100(注2) 10
5.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 9.68
6.香料 0.1
7.BHT 0.02
8.クエン酸 0.1
9.ベンジルアルコール 0.1
10.ジメチルシリル化シリカ 0.5
11.ポリエチレン 3
12.セレシン 6
合計 100.0
(注1)シクロペンタシロキサン90~96%+(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー4~10%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注2)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分2、3、5、7、9、11、12を加熱し、均一混合した。
B:成分10をAで得られた混合物に均一に混合し、ミキサーを用いて均一に分散混合した。
C:Bで得られた混合物に、成分1、4、8をBに加え、均一に混合した。
D:成分6をCで得られた混合物に加え、均一に混合した後、容器に充填した。
以上のようにして得られたデオドラントクリームは、塗り広げが非常にスムーズで伸びが良く、過度なドライ感やべたつき感が無く、防臭効果の持続性に優れた非水系デオドラントクリームであった。
[実施例20]W/Oデオドラントクリーム
組成 %
1.KSG-210(注1) 3
2.KSG-15(注2) 2
3.KF-6028(注3)) 2
4.パルミチン酸エチルヘキシル 5
5.イソプロピルメチルフェノール 0.1
6.クロルヒドロキシAl) 5
7.ベンザルコニウムクロリド 0.1
8.合成例1のシロキサン 15
9.グリセリン 5
10.BG 5
11.エタノール 5
12.フェノキシエタノール 0.3
13.水 52.5
合計 100.0
(注1)ジメチコン70~80%+(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー20~30%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注2)シクロペンタシロキサン90~96%+(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー4-10%の混合物(信越化学工業(株)製)
(注3)ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~4、8を均一混合した。
B:成分5~7をAで得られた混合物に均一に混合し、ミキサーを用いて均一に分散混合した。
C:成分9~13を溶解した。
D:Bで得られた混合物に、Cで得られた混合物を加え、乳化した後、容器に充填した。
以上のようにして得られたデオドラントクリームは、瑞々しい使用感、且つ、塗り広げが非常にスムーズで伸びが良く、使用過度なドライ感やべたつき感が無く、防臭効果の持続性に優れたW/Oデオドラントクリームであった。
[実施例21]ヘアオイル
組成 %
1.合成例2のシロキサン 68
2.水添ポリイソブテン 10.3
3.KF-7312J(注1) 3
4.ジメチコノール 7
5.コハク酸ジエチルヘキシル 10
6.KF-9030(注2) 1.5
7.トコフェロール 0.1
8.香料 0.1
合計 100.0
(注1)トリメチルシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶解品(信越化学工業(株)製)
(注2)ジメチコン(ガム溶解品)(信越化学工業(株)製)
[製造方法]
A:成分1~8を均一に混合し、ヘアオイルを得た。
以上のようにして得られたヘアオイルは、のび広がりが軽く、毛髪に光沢と滑らかさを与えるヘアオイルであった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (7)

  1. 下記式(1)
    (R1 3SiO1/2a(R1 2SiO2/2b(R1SiO3/2c(SiO4/2d (1)
    (式中、R1は、独立に水素原子、水酸基又は炭素数1~3の1価アルキル基であり、aは0~5の整数であり、bは0~3の整数であり、cは0~2の整数であり、dは0又は1であり、c+dは1又は2であり、a+b+c+dが4~7の整数である。ただし、R1の2つ以上が炭素数2又は3の1価アルキル基である。)
    で表され、10hPaにおける沸点が87~119℃である分岐型オルガノポリシロキサンを1種以上含有する化粧料。
  2. 上記式(1)において、b=0、d=0、c=1である請求項1記載の化粧料。
  3. 分岐型オルガノポリシロキサンが、1,5-ジエチル-3-トリメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサン、及び1,5-ジエチル-3-エチルジメチルシロキシ-1,1,3,5,5-ペンタメチルトリシロキサンから選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の化粧料。
  4. さらに、25℃で固体状の油性成分を含有する、請求項1~3のいずれか1項記載の化粧料。
  5. 上記25℃で固体状の油性成分が、ポリエチレン、セレシン、オゾケライト、キャンデリラロウ、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びセタノールから選ばれる1種以上である、請求項4記載の化粧料。
  6. さらに、有機紫外線吸収剤を含有する請求項1~5のいずれか1項記載の化粧料。
  7. 上記有機紫外線吸収剤が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル、ポリシリコーン-15、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及びオクトクリレンから選ばれる1種以上である、請求項6記載の化粧料。
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