JP2023149808A - カーテンユニットの異音防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームからの異音を発生させないカーテンユニットの異音防止構造を提供する。【解決手段】軸部33は、有底溝35bの軸部33の軸線方向における先端部36側の側面が第一係合部37aとされ、大径部34と、小径部35とを繋ぐ段差面が第二係合部37bとされる。ブッシュ40は、突部44の先端側面が、第一係合部37aと係合可能な第一被係合部45aとされ、大内径部40aと小内径部40bとを繋ぐ段差面が、第二係合部37bと係合可能な第二被係合部45bとされる。組み付けられた状態において、第一係合部37aと第一被係合部45a、第二係合部37bと第二被係合部45bが、係合されることで、ブッシュ40が軸部33の軸線方向への移動を規制され、アーム部43が有底溝35bと対向するように配され、アーム部43と軸部33との間に隙間を有するように配設されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用日除け装置の、カーテンを開閉操作する際の異音発生を防止する異音防止構造に関するものである。
従来の車両用日除け装置に用いられるカーテンユニットの異音防止構造として、本出願人が先にした特許文献1に記載されるものがあった。
特許文献1において、カーテンユニットは、筒状の巻取シャフトと、巻取シャフトに巻かれるカーテンと、カーテンを巻き取り方向に付勢する付勢部材と、ケースに取り付け可能とされるとともに、巻取シャフトの軸線方向における一端側の方向に配設されて軸部を有するフロントホルダと、巻取シャフトの軸線方向における一端側において、巻取シャフトに嵌められるとともに、内側に前記軸部が回動可能に挿入され軸受となるブッシュと、ケースに取り付け可能とされるとともに、巻取シャフトの軸線方向における他端側に取り付けられるリアホルダと、巻取シャフト内で、巻取シャフトの軸線方向に沿って摺動可能、かつ、巻取シャフトの回転に追従可能なスライダと、を備え、付勢部材としてのコイルばねは、軸部とスライダとを架け渡すように配設されていた。
特許文献1のカーテンユニットの異音防止構造では、フロントホルダの軸部には、軸部の外周面から軸部の軸線に向かう環状の有底溝として形成された係合部が配設され、ブッシュには、嵌合部から延びた複数のアーム部の先端に、係合部と係合可能な突起状部分を備える被係合部が配設され、組み付けられた状態において、係合部と被係合部とが係合されブッシュが軸部の軸線方向への移動を規制され、かつ、巻取シャフトの内周面と、アーム部を含む被係合部の外周面とが当接する構成とされていた。
特開2022-39177号公報
しかし、上記のカーテンユニットの異音防止構造では、組み付けられた状態において、アーム部が軸部の外周面と接触し、作動時に異音が発生するおそれがあった(特許文献1、図6参照)。
本発明は、上記事情に鑑み、アームからの異音を発生させないカーテンユニットの異音防止構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、車両用日除け装置を構成するケースに取り付け可能なカーテンユニットの異音防止構造であって、
前記カーテンユニットは、
筒状の巻取シャフトと、
前記巻取シャフトに巻かれるカーテンと、
前記カーテンを巻き取り方向に付勢する付勢部材と、
前記ケースに取り付け可能とされるとともに、前記巻取シャフトの軸線方向における一端側に配設されて軸部を有する取付ホルダと、
前記巻取シャフトの軸線方向における一端側において、前記巻取シャフトに嵌められるとともに、内側に前記軸部が回動可能に挿入され軸受となるブッシュと、
前記巻取シャフト内で、前記巻取シャフトの軸線方向に沿って摺動可能、かつ、前記巻取シャフトの回転に追従可能なスライダと、
を備え、
前記巻取シャフトの軸線方向における他端側において、前記ケースに回動可能に取り付け可能とされ、
前記付勢部材は、前記軸部と前記スライダとを架け渡すように配設され、
前記軸部は、
基端側に配される大径部と、前記大径部から延設され前記大径部より小径に形成された小径部と、前記小径部から延設され前記小径部より幅が小さく形成された先端部と、を有し、前記小径部の前記先端部側に前記軸部の外周面から前記軸部の軸線に向かう環状の有底溝が配され、
前記有底溝の前記軸部の軸線方向における前記先端部側の側面が第一係合部とされ、
前記大径部と、前記小径部とを繋ぐ段差面が第二係合部とされ、
前記ブッシュは、
内周面側が、大内径部と、前記大内径部より小径に形成された小内径部と、を有し、外周面側が、前記巻取シャフトの内周面と嵌合可能な嵌合部を備え、前記嵌合部から前記ブッシュの軸線方向に沿って延設される複数のアーム部と、前記アーム部の先端部から前記ブッシュの軸線に向かって突出する突部と、を有し、
前記突部の先端側面が、前記第一係合部と係合可能な第一被係合部とされ、
前記大内径部と前記小内径部とを繋ぐ段差面が、前記第二係合部と係合可能な第二被係合部とされ、
組み付けられた状態において、前記第一係合部と前記第一被係合部、前記第二係合部と前記第二被係合部が、係合されることで、前記ブッシュが前記軸部の軸線方向への移動を規制され、
前記アーム部が前記有底溝と対向するように配され、前記アーム部と前記軸部との間に隙間を有するように配設されている。
これによれば、アーム部と軸部とが接触しないので、アーム部に余分な負荷がかからなくなるため、アーム部からの異音発生を防止できる。
上記構成では、取付ホルダのケースへの取付部と軸部の接合部において、軸部の径が太くなるため、軸部のたわみが少なく折れにくい構造とすることができる。
また、前記突部の前記第一被係合部とは反対側には、前記ブッシュの軸線に対して傾斜して形成され、前記突部を前記有底溝に誘導するガイド部が配設されている。
これによれば、ブッシュを軸部に嵌めるときに、ブッシュのアーム部先端の突部が、軸部の小径部端末の円盤状となる部分を乗り越えて有底溝に嵌り込む必要がある。そこで、突部の第一被係合部とは反対側に、ブッシュの軸線に対して傾斜するガイド部を設け、アーム部が撓みながら円滑に移動可能としたので、突部の破損を防止することができる。
また、前記大径部には、前記軸部の軸線に直交する方向に貫通する挿通孔が配設され、
前記ブッシュには、前記巻取シャフトに嵌められない側の端面に、前記ブッシュの軸線から放射状の位置に、前記巻取シャフトに嵌められる側の端面に向かって切り欠かれた、切欠部が複数個配設され、
前記軸部が前記ブッシュに挿入された状態で、前記挿通孔と前記切欠部とを連通させ、前記挿通孔と前記切欠部にロックピンが挿入されることで、前記ブッシュの回転が規制され、前記巻取シャフトの回転がロックされる。
これにより、カーテンユニット内部の付勢部材としてのコイルばねに、巻きを加えた状態で長時間維持することができるようになり、カーテンユニットをケースに組み立てる作業が、遠隔地で行われる際に有益となる。なお、ブッシュの構造は軸部の軸線に直交する方向にロックピンを挿通させる構成であるが、ブッシュに切欠部が複数形成されていることで、任意の回転位置でカーテンユニットをロックさせることができる。さらに、ブッシュを製造する金型は、スライド構造を必要としないので、費用を抑制できる。
本発明の一実施形態で、カーテンユニットの異音防止構造を備える車両用日除け装置の左前側からみた斜視図である。 同実施形態の異音防止構造の左後側からみた部分分解斜視図である。 同実施形態の異音防止構造の左後側からみた部分組立斜視図である。 図3の縦断面図である。 カーテンユニットの異音防止構造の組み付け時の説明図で、左側は平面図、右側は縦断面図である。 カーテンユニットの左前側からみた分解斜視図である。 カーテンユニットの巻取シャフトの回転防止機構の使用態様の説明図である。
本発明のカーテンユニットの異音防止構造を備えた車両用日除け装置の一実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、各図面の矢印は、Fを前、Bを後、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。
車両用日除け装置10は、図1に示すように、カーテンユニット15が、ケース20にタッピングねじのねじ38で取り付けられて構成されている。
ケース20は、合成樹脂製で、図1、図7に示すように、本体部21と、前支持部22と、後支持部23と、を有している。本体部21は、上外装部21aと内筒壁部21bとを有している。内筒壁部21bは、断面略J字状に形成され、巻取シャフト60の回動、及びカーテン70の巻取り、繰出しを可能としている。
前支持部22には、図1、図7に示すように、フロントホルダ30(特許請求の範囲の取付ホルダに相当する)が取り付け可能とされている。
本実施形態では、前支持部22に、上下方向において貫通するねじ孔22aと、上方向に円柱状に延設される基準ボス22bが配設され、後述するフロントホルダ30の取付部31のねじ孔31bとねじ孔22aと連通可能とされ、かつ、基準ボス22bがフロントホルダ30の取付部31の挿通孔31cに挿通可能とされている。挿通孔31cに基準ボス22bを挿通させ、ねじ孔31bとねじ孔22aとを連通させて、ねじ38を用いて、フロントホルダ30を取り付け可能とされている。
後支持部23には、図1、図7に示すように、下側が開放した樋形状の、前板24と後板25が、前後方向において間隔を設けて配設され、巻取シャフト60の後端部を軸支可能とされている。
後支持部23については、本出願人が先にした特願2020-144069号(特開2022-39177号公報)におけるものと、機能、作用は本願発明においても同様であるので詳細な説明は省略する。
カーテンユニット15は、図1~図7に示すように、ケース20に取り付けられるフロントホルダ30と、後述する巻取シャフト60の前端側に取り付けられるブッシュ40と、ケース20に対して回動可能に軸支される巻取シャフト60と、巻取シャフト60に両面接着テープ75を介して巻き付けられるカーテン70と、巻取シャフト60内で、巻取シャフト60の軸線方向に沿って摺動可能、かつ、巻取シャフト60の回転に追従可能なスライダ80と、カーテン70を巻き取り方向に付勢する付勢部材としてのコイルばね90と、コイルばねの振動を抑制するサイレンサーチューブ100と、ロックピン110と、を備えている。
フロントホルダ30は、合成樹脂製で、図1~図7に示すように、取付部31と軸部33とを有している。
取付部31の底壁には、上下方向において貫通するねじ孔31bと、上下方向において貫通し基準ボス22bを挿通可能な挿通孔31cと、が配設されている。
フロントホルダ30は、取付部31において、挿通孔31cに基準ボス22bを挿通させ、ねじ孔31bにねじ38を挿通させねじ止めされて前支持部22に取り付け可能とされている。ケース20に取り付けられた状態において、軸部33は前後方向に沿って延びるよう形成されている。
軸部33は、基端側に配される大径部34と、大径部34から後側に延設され大径部34より小径に形成された小径部35と、小径部35から後側に延設され小径部35より幅が小さく形成された先端部36を有している。
大径部34には、軸部33の軸線に直交する方向に貫通する挿通孔34aが配設され、ロックピン110を挿入可能とされている。
小径部35の先端部36側には、小径部35の外周面から小径部35の軸線に向かう断面矩形状かつ環状に形成された有底溝35bが配されている。
本実施形態では、小径部35は、大径部34側から先端部36側に、摺動部35aと、有底溝35bと、端末部35cと、を有する。摺動部35aはブッシュ40の後述する小内径部40bと摺動可能な円筒形状で、有底溝35bはブッシュ40の後述するアーム部43の突部44が接しない太さの円筒形となるように形成され、端末部35cは円盤状で、摺動部35aと同じ外径に形成されている。
先端部36には、係止孔36aが形成され、後述するコイルばね90の前端部が掛止される。
軸部33には、第一係合部37aと、第二係合部37bと、が配設されている。
本実施形態では、有底溝35bの先端部36側の側面が第一係合部37aとされ、換言すれば、有底溝35bの軸部33の軸線方向における大径部34とは反対側の後端部側面が第一係合部37aとされ、大径部34と、小径部35とを繋ぐ段差面が第二係合部37bとされている。
軸部33の外側には、合成樹脂製で、軸受となる円筒状のブッシュ40が嵌められている。
ブッシュ40は、図1~図7に示すように、フロントホルダ30の軸部33に対して、回動可能とされている。
ブッシュ40は、大内径部40aと、大内径部40aより小径に形成された小内径部40bと、を有している。
ブッシュ40は、巻取シャフト60の内周面と嵌合可能な嵌合部41を備えている。嵌合部41の外周面には、図2~図5に示すように、ブッシュ40の軸線方向(組み付けられた状態における前後方向)に沿うとともに、ブッシュ40の軸線方向からみて等間隔に径方向外側に突出する、リブ42が複数配設されている。リブ42は、巻取シャフト60の後述する波形溝61と嵌合可能とされている。
ブッシュ40は、嵌合部41からブッシュ40の軸線方向に沿って延設される一対のアーム部43と、アーム部43の先端部からブッシュ40の軸線に向かって突出し、第一係合部37aと係合可能な突部44と、を有している。
突部44の後述する第一被係合部45aとは反対側には、ブッシュ40の軸線に対して傾斜する端面として形成され、突部44を有底溝35bに誘導するガイド部44aが配設されている。
ブッシュ40には、第一係合部37aと、第二係合部37bと、係合可能な第一被係合部45aと、第二被係合部45bと、が配設されている。
本実施形態では、突部44の後側の側面が第一被係合部45aとされ、大内径部40aと、小内径部40bとを繋ぐ段差面が前記第二被係合部45bとされている。
ブッシュ40には、巻取シャフト60に嵌められない側の端面(前端面)に、ブッシュ40の軸線から放射状の位置に、巻取シャフト60に嵌められる側の端面(後端面)に向かって切り欠かれた、切欠部46が複数個配設されている。本実施形態では、30度間隔で六対十二か所配設されている。
軸部33がブッシュ40に挿入された状態で、挿通孔34aと切欠部46とを連通させた状態で、挿通孔34aと切欠部46にロックピン110を挿入させることで、巻取シャフト60が回転しないようにロック可能とされる。
巻取シャフト60は、図1~図4、図6、図7に示すように、アルミニウムで円筒状に形成されている。巻取シャフト60の内周面には、巻取シャフト60の軸線方向に沿って回転対称な複数の波形溝61が複数形成され、波形溝61は、ブッシュ40のリブ42、アーム部43、と嵌合可能な形状に形成されている。また、車両用日除け装置10として組み付けられた状態において、後述するサイレンサーチューブ100のフィン103が、波形溝61内に配置可能とされている。
巻取シャフト60の前端部が、ブッシュ40の嵌合部41と嵌合され、ケース20の前支持部22に取り付けられるフロントホルダ30の軸部33に対して回動可能に取り付けられる。巻取シャフト60の後端部が、ケース20の後支持部23の前板24と後板25に挿通され、ケース20に対して回動可能に取り付けられる。
カーテン70は、図1、図6、図7に示すように、合成樹脂で布状に形成され、両面接着テープ75を介して、巻取シャフト60と圧入されたブッシュ40とに跨るように巻き付けられている。
カーテン70の上端部には、アッパーワイヤ73が内蔵された合成樹脂製のアッパーワイヤカバー71が配設されている。アッパーワイヤカバー71の前後方向の中央部分には、カーテン70を引き上げるための合成樹脂製のノブ72が配設されている。アッパーワイヤカバー71には、上端から下端に向かって切り欠かれ、アッパーワイヤ73を露出可能とするスリット部74が、二か所設けられている。
後述する付勢部材としてのコイルばね90により、カーテン70は巻き取り方向に付勢される。
巻取シャフト60の内部には、スライダ80と、コイルばね90と、サイレンサーチューブ100が配設されている。
スライダ80は、図6に示すように、合成樹脂で略円柱状に形成され、外周面には、スライダ80の軸線方向(組み付けられた状態における前後方向)に沿うとともに、スライダ80の軸線方向からみて径方向外側に突出する、回転対称な複数の波形突起を有した嵌合部81が配設されている。嵌合部81は、巻取シャフト60内の波形溝61と噛み合い可能に形成され、巻取シャフト60の回転が、スライダ80に伝達可能とされている。
スライダ80は、巻取シャフト60内で、巻取シャフト60の軸線方向に沿って摺動可能、かつ、巻取シャフト60の回転に追従可能とされている。
コイルばね90は、金属製で、図2~図4、図6に示すように、前端部がフロントホルダ30の軸部33の先端部36と連結され、後端部がスライダ80に設けられた前端部82と連結されている。
サイレンサーチューブ100については、本出願人が先にした特願2017-238437号(特開2019-105089号公報)におけるものと、機能、作用は本願発明においても同様であるので詳細な説明は省略する。
サイレンサーチューブ100は、内管部と、外管部と、を備えた二重管構造とされ、図2~図4、図6に示すように、複数のフィン103が外管部の外側に配設されている。
サイレンサーチューブ100と、コイルばね90とは、同じくらいの長さに形成されている。
図2~図4、図6に示すように、巻取シャフト60と、コイルばね90の間に、サイレンサーチューブ100が、配設されている。サイレンサーチューブ100は、コイルばね90に対して回動可能とされている。
ロックピン110は、金属製で、弾性変形可能とされ、図2~図4、図7に示すように、スナップピン形状に形成されている。
カーテンユニット15の異音防止構造の使用態様を説明する。
フロントホルダ30の軸部33に摺動用耐熱グリスを塗布し、図2、図5(1)に示すように、軸部33をブッシュ40に、第一被係合部45aが後側になるように配置して、挿入する。このとき、図5(2)に示すように、突部44は、軸部33の外周面と接しながら小径部35の端末部35cに到達する。突部44の第一被係合部45aとは反対側に配設されるガイド部44aは、ブッシュ40の軸線に対して傾斜するように形成されている。よって、突部44が端末部35cを乗り越える際、アーム部43は容易に押し広げられ、突部44の破損を防止する。
そして、図5(3)に示すように、端末部35cを乗り越えて、有底溝35b内に突部44が進入して、有底溝35bの後端部側面と突部44の後側の端面、及び、大径部34と小径部35とを繋ぐ段差面と、大内径部40aと小内径部40bとを繋ぐ段差面と、が係合する。
換言すれば、第一係合部37aと第一被係合部45a、第二係合部37bと第二被係合部45bが、係合する。
このとき、ブッシュ40は、軸部33に対して回動可能な状態で、前後方向への移動が規制されている。
コイルばね90の前端部と先端部36の係止孔36aと連結をし、コイルばね90に防錆用グリスを塗布する。コイルばね90の後端部側から、サイレンサーチューブ100を被せ、コイルばね90の後端部とスライダ80の前端部82と連結する。
巻取シャフト60に、上記行程により形成された、図6の四角で囲まれた領域で構成される巻取機構16を挿入し、ブッシュ40がこれ以上入らないところまで挿入し嵌合させる。
このとき、図示していないが、アーム部43の外周面は、巻取シャフト60の内周面と当接することにより、外側に広がることを規制され、第一係合部37aと第一被係合部45a、第二係合部37bと第二被係合部45b、の係合が解除されない状態となる。
両面接着テープ75を使って、カーテン70を、巻取シャフト60とブッシュ40とに跨るように配置し巻き付ける。さらに、フロントホルダ30を回転させ、コイルばね90が設定トルクになるまで巻く。
さらに、挿通孔34aと切欠部46とを連通させる。そして、挿通孔34aと切欠部46とを連通させた状態で、挿通孔34aと切欠部46にロックピン110を挿入することで、ブッシュ40の回転が規制され、巻取シャフト60の回転がロックされる。併せて、カーテンユニット15のカーテン70の巻きが緩まないよう、粘着テープ120でノブ72とカーテン70とを固定する。
以上のことより、図7の最上段に示すような、カーテンユニット15が形成される。図7の二段目に示すように、カーテンユニット15を箱詰めして別工場に輸送し、別工場にてケース20に組み付けることを可能とする。
詳説すると、図7の三段目及び拡大図に示すように、後支持部23に、巻取シャフト60の後端部を差し込んだ後、前支持部22にフロントホルダ30を嵌合させ、挿通孔31cに基準ボス22bを挿通させ、前支持部22のねじ孔22aと、フロントホルダ30の取付部31のねじ孔31bとを、タッピングねじのねじ38で挿通し固定することで、カーテンユニット15が、ケース20に対して取り付けられる。
図7の最下段に示すように、挿通孔34aと切欠部46からロックピン110を抜き出すことで、カーテンユニット15のロック状態が解除される。併せて、粘着テープ120を取り外す。これにより、カーテン70の出し入れが可能な、車両用日除け装置10の完成品状態となる。
このとき、ブッシュ40が軸部33に対して回動可能な状態のまま、第一係合部37aと第一被係合部45a、第二係合部37bと第二被係合部45b、が係合した状態となり、ブッシュ40が前後方向(軸部33の軸線方向)への移動を規制され、ブッシュ40がフロントホルダ30の軸部33の根本に当たることがなくなるので、走行中の不快音が発生しなくなる。
上記構成のカーテンユニットの異音防止構造では、車両用日除け装置10を構成するケース20に取り付け可能なカーテンユニット15の異音防止構造であって、
カーテンユニット15は、
筒状の巻取シャフト60と、
巻取シャフト60に巻かれるカーテン70と、
カーテン70を巻き取り方向に付勢する付勢部材としてのコイルばね90と、
ケース20に取り付け可能とされるとともに、巻取シャフト60の軸線方向における一端側に配設されて軸部33を有する取付ホルダとしてのフロントホルダ30と、
巻取シャフト60の軸線方向における一端側において、巻取シャフト60に嵌められるとともに、内側に軸部33が回動可能に挿入され軸受となるブッシュ40と、
巻取シャフト60内で、巻取シャフト60の軸線方向に沿って摺動可能、かつ、巻取シャフト60の回転に追従可能なスライダ80と、
を備え、
巻取シャフト60の軸線方向における他端側において、ケース20に回動可能に取り付け可能とされ、
コイルばね90は、軸部33と前記スライダ80とを架け渡すように配設され、
軸部33は、
基端側に配される大径部34と、大径部34から延設され大径部34より小径に形成された小径部35と、小径部35から延設され小径部35より幅が小さく形成された先端部36と、を有し、小径部35の先端部36側に軸部33の外周面から軸部33の軸線に向かう環状の有底溝35bが配され、
有底溝35bの軸部33の軸線方向における先端部36側の側面が第一係合部37aとされ、
大径部34と、小径部35とを繋ぐ段差面が第二係合部37bとされ、
ブッシュ40は、
内周面側が、大内径部40aと、大内径部40aより小径に形成された小内径部40bと、を有し、外周面側が、巻取シャフト60の内周面と嵌合可能な嵌合部41を備え、嵌合部41からブッシュ40の軸線方向に沿って延設される複数のアーム部43と、アーム部43の先端部からブッシュ40の軸線に向かって突出する突部44と、を有し、
突部44の先端側面が、第一係合部37aと係合可能な第一被係合部45aとされ、
大内径部40aと小内径部40bとを繋ぐ段差面が、第二係合部37bと係合可能な第二被係合部45bとされ、
組み付けられた状態において、第一係合部37aと第一被係合部45a、第二係合部37bと第二被係合部45bが、係合されることで、ブッシュ40が軸部33の軸線方向への移動を規制され、
アーム部43が有底溝35bと対向するように配され、アーム部43と軸部33との間に隙間を有するように配設されている。
これによれば、アーム部43と軸部33とが接触しないので、アーム部43に余分な負荷がかからなくなるため、アーム部43からの異音発生を防止できる。
上記構成では、フロントホルダ30の取付部31と軸部33の接合部において、軸部33の径が太くなるため、軸部33のたわみが少なく折れにくい構造とすることができる。
また、突部44の第一被係合部45aとは反対側には、ブッシュ40の軸線に対して傾斜して形成され、突部44を有底溝35bに誘導するガイド部44aが配設されている。
これによれば、ブッシュ40を軸部33に嵌めるときに、ブッシュ40のアーム部43先端の突部44が、軸部33の小径部35の端末部35cを乗り越えて有底溝35bに嵌り込む必要がある。そこで、突部44の第一被係合部45aとは反対側に、ブッシュ40の軸線に対して傾斜するガイド部44aを設け、アーム部43が撓みながら円滑に移動可能としたので、突部44の破損を防止することができる。
また、大径部34には、軸部33の軸線に直交する方向に貫通する挿通孔34aが配設され、
ブッシュ40には、巻取シャフト60に嵌められない側の端面に、ブッシュ40の軸線から放射状の位置に、巻取シャフト60に嵌められる側の端面に向かって切り欠かれた、切欠部46が複数個配設され、
軸部33がブッシュ40に挿入された状態で、挿通孔34aと切欠部46とを連通させ、挿通孔34aと切欠部46にロックピン110が挿入されることで、ブッシュ40の回転が規制され、巻取シャフト60の回転がロックされる。
これにより、カーテンユニット15内部の付勢部材としてのコイルばね90に、巻きを加えた状態で長時間維持することができるようになり、カーテンユニット15をケース20に組み立てる作業が、遠隔地で行われる際に有益となる。なお、ブッシュ40の構造は軸部33の軸線に直交する方向にロックピン110を挿通させる構成であるが、ブッシュ40に切欠部46が複数形成されていることで、任意の回転位置でカーテンユニット15をロックさせることができる。さらに、ブッシュ40を製造する金型は、スライド構造を必要としないので、費用を抑制できる。
本発明のカーテンユニットの異音防止構造は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
例えば、切欠部46の数は、挿通孔34aと連通可能な態様であれば、十二以外の数に適宜変更することができる。
また、ロックピン110の形状も、挿通孔34a、切欠部46に挿入可能であれば適宜変更することができる。
10 車両用日除け装置
15 カーテンユニット
20 ケース
30 フロントホルダ
33 軸部
34 大径部
34a 挿通孔
35 小径部
35b 有底溝
36 先端部
37a 第一係合部
37b 第二係合部
40 ブッシュ
40a 大内径部
40b 小内径部
41 嵌合部
43 アーム部
44 突部
44a ガイド部
45a 第一被係合部
45b 第二被係合部
46 切欠部
60 巻取シャフト
70 カーテン
80 スライダ
90 コイルばね
110 ロックピン

Claims (3)

  1. 車両用日除け装置を構成するケースに取り付け可能なカーテンユニットの異音防止構造であって、
    前記カーテンユニットは、
    筒状の巻取シャフトと、
    前記巻取シャフトに巻かれるカーテンと、
    前記カーテンを巻き取り方向に付勢する付勢部材と、
    前記ケースに取り付け可能とされるとともに、前記巻取シャフトの軸線方向における一端側に配設されて軸部を有する取付ホルダと、
    前記巻取シャフトの軸線方向における一端側において、前記巻取シャフトに嵌められるとともに、内側に前記軸部が回動可能に挿入され軸受となるブッシュと、
    前記巻取シャフト内で、前記巻取シャフトの軸線方向に沿って摺動可能、かつ、前記巻取シャフトの回転に追従可能なスライダと、
    を備え、
    前記巻取シャフトの軸線方向における他端側において、前記ケースに回動可能に取り付け可能とされ、
    前記付勢部材は、前記軸部と前記スライダとを架け渡すように配設され、
    前記軸部は、
    基端側に配される大径部と、前記大径部から延設され前記大径部より小径に形成された小径部と、前記小径部から延設され前記小径部より幅が小さく形成された先端部と、を有し、前記小径部の前記先端部側に前記軸部の外周面から前記軸部の軸線に向かう環状の有底溝が配され、
    前記有底溝の前記軸部の軸線方向における前記先端部側の側面が第一係合部とされ、
    前記大径部と、前記小径部とを繋ぐ段差面が第二係合部とされ、
    前記ブッシュは、
    内周面側が、大内径部と、前記大内径部より小径に形成された小内径部と、を有し、外周面側が、前記巻取シャフトの内周面と嵌合可能な嵌合部を備え、前記嵌合部から前記ブッシュの軸線方向に沿って延設される複数のアーム部と、前記アーム部の先端部から前記ブッシュの軸線に向かって突出する突部と、を有し、
    前記突部の先端側面が、前記第一係合部と係合可能な第一被係合部とされ、
    前記大内径部と前記小内径部とを繋ぐ段差面が、前記第二係合部と係合可能な第二被係合部とされ、
    組み付けられた状態において、前記第一係合部と前記第一被係合部、前記第二係合部と前記第二被係合部が、係合されることで、前記ブッシュが前記軸部の軸線方向への移動を規制され、
    前記アーム部が前記有底溝と対向するように配され、前記アーム部と前記軸部との間に隙間を有するように配設されていることを特徴とするカーテンユニットの異音防止構造。
  2. 前記突部の前記第一被係合部とは反対側には、前記ブッシュの軸線に対して傾斜して形成され、前記突部を前記有底溝に誘導するガイド部が配設されていることを特徴とする請求項1記載のカーテンユニットの異音防止構造。
  3. 前記大径部には、前記軸部の軸線に直交する方向に貫通する挿通孔が配設され、
    前記ブッシュには、前記巻取シャフトに嵌められない側の端面に、前記ブッシュの軸線から放射状の位置に、前記巻取シャフトに嵌められる側の端面に向かって切り欠かれた、切欠部が複数個配設され、
    前記軸部が前記ブッシュに挿入された状態で、前記挿通孔と前記切欠部とを連通させ、前記挿通孔と前記切欠部にロックピンが挿入されることで、前記ブッシュの回転が規制され、前記巻取シャフトの回転がロックされることを特徴とする請求項1又は2記載のカーテンユニットの異音防止構造。
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