JP2023149543A - Web会議システム、メール監視装置及び電話制御装置 - Google Patents

Web会議システム、メール監視装置及び電話制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 Web会議に召集された参加予定者が、当該Web会議に参加して来ない場合に、当該Web会議とは別手段で、容易に呼び出しを行うことができるようにする。【解決手段】 電話制御装置6は、社員連絡席DB605、電話帳DB606に、参加予定者の電子メールアドレスと、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶保持している。会議情報取得部621は、UTM装置3からの会議情報を取得し、会議電話帳作成部622は、取得された会議情報と自機に記憶保持している連絡先情報とから会議電話帳を作成し、これを会議電話提供部623が、参加予定者の内線電話に提供して利用可能にする。【選択図】図3

Description

この発明は、PC(Personal Computer)などの通信端末を用い、インターネットを介して会議を行うようにするWeb会議システム、当該システムで用いられる装置に関する。
PCやタブレットPCなどの通信端末を用い、インターネットを介して、離れた場所にいる者同士が会議を行うWeb会議が広く利用されている。Web会議は、通信端末に内蔵されたあるいは接続された、マイクロホンからの音声やカメラからの映像を、インターネットを通じて会議サーバに送信し、これを参加者が自己の通信端末を用いて共有することでリアルタイムに会議を行う仕組みである。Web会議については、例えば後に記す特許文献1などに開示されているように、種々の利用者が容易に利用できるようにする種々の改良が行われている。
Web会議を行う際には、事前に日時を指定した会議開催通知を会議招集者が、電子メールにて参加者に対し送信し、その日時に会議体が形成され、会議を行うことができる。開催されたWeb会議上では、いわゆる会議アプリを利用して、招集されているメンバーや参加者を一覧で見ることができ、まだ参加していないメンバー(参加予定者)に対しては、当該Web会議上から個別で呼び出しを行うことができる。
特願2010-282596号公報
上述したように、Web会議の開始時刻になっても参加していないメンバー(参加予定者)に対しては、会議アプリを利用してWeb会議上で個別に呼び出しが可能である。しかしながら、当該Web会議に参加していないメンバーを同じ手段であるWeb会議上で呼び出しても応答しない場合が多々ある。そのため、電話や電子メールといった別手段で呼び出すことがあるが、電話番号や電子メールアドレスを探すのが煩雑で、会議招集者が呼び出していては会議の開始、進行の妨げになる。
そのため、招集者が他の参加者に呼び出しの代行をお願いすることもがあるが、会議招集者以外は、不参加メンバーと面識がない場合も多く、電話番号や電子メールアドレスを調べようにも所属やフルネームを知らないので探せないことが多々ある。この場合には、結局会議招集者が、代行をお願いした他の参加者に電話番号や電子メールアドレスを教えることになり、会議に支障を来たすという問題を生じる。
以上のことに鑑み、この発明は、Web会議に召集された参加予定者が、当該Web会議に参加して来ない場合に、当該Web会議の参加者であれば当該Web会議とは別手段を通じて、容易に呼び出しを行うことができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のWeb会議システムは、
1以上の情報処理装置が接続されると共に、IP(Internet Protocol)網に接続されるメール監視装置と、複数の内線電話端末が接続されて内線電話システムを構築すると共に、広域電話網に接続される電話制御装置とが接続されて構成されるWeb会議システムであって、
前記メール監視装置は、
自機に接続された配下の前記情報処理装置から送信される電子メールを監視し、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する会議参加依頼抽出手段と、
前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、前記Web会議の参加予定者を特定する参加予定者特定情報を抽出する参加予定者特定情報抽出手段と、
前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、少なくとも前記Web会議の会議識別情報と開催日時とを抽出する開催情報抽出手段と、
抽出された前記参加予定者特定情報と前記会議識別情報と前記開催日時とを含む会議情報を形成して、前記電話制御装置に提供する会議情報提供手段と
を備え、
前記電話制御装置は、
前記参加予定者特定情報に対応する相手先特定情報と、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶する連絡先記憶手段と、
前記メール監視装置から提供される前記会議情報を取得する会議情報取得手段と、
前記会議情報取得手段で取得された前記会議情報と、前記連絡先記憶手段の前記連絡先情報とに基づいて、前記Web会議の参加予定者と、当該参加予定者の電話番号とを対応付けた会議電話帳を形成する会議電話帳作成手段と、
前記会議電話帳作成手段で作成された前記会議電話帳を、前記Web会議の参加予定者の前記内線電話端末を通じて利用可能にする会議電話帳提供手段と
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明のWeb会議システムによれば、メール監視装置は、会議参加依頼抽出手段により、送信メールを監視してWeb会議への参加を依頼する電子メールを抽出する。参加予定者抽出手段は、参加依頼抽出手段により抽出された電子メールから参加予定者特定情報を抽出し、開催情報抽出手段は、参加依頼抽出手段により抽出された電子メールから会議識別情報や開催日時などの情報を抽出する。会議情報提供手段は、抽出された参加予定者特定情報、会議識別情報、開催日時などを含む会議情報を形成して電話制御装置に提供する。
電話制御装置は、連絡先記憶手段において、参加予定者特定情報に対応する相手先特定情報と、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶保持している。会議情報取得手段は、メール監視装置から提供される会議情報を取得する。会議電話帳作成手段は、取得された会議情報と自機に記憶保持している連絡先情報とから会議電話帳を作成し、これを会議電話提供手段が、参加予定者の内線電話端末を通じて利用可能にする。
この発明によれば、Web会議の参加予定者の電話番号からなる会議電話帳が作成され、これが参加予定者の内線電話端末を通じて利用可能にされる。これにより、当該Web会議に召集された参加予定者が、当該Web会議に参加して来ない場合に、当該Web会議の参加者であれば当該Web会議とは別手段である電話を通じて、容易に未参加者と連絡をとり、当該Web会議への参加を促すことができる。
実施の形態のWeb会議システムの構成例を説明するための図である。 実施の形態のUTM装置の構成例を説明するためのブロック図である。 実施の形態の電話制御装置の構成例を説明するためのブロック図である。 電話制御装置の社員連絡先DB(Data Base)の格納データの例を説明するための図である。 電話制御装置の電話帳DB(Data Base)の格納データの例を説明するための図である。 UTM装置から電話制御装置に提供される会議情報の例と、電話制御装置の会議電話帳フォルダに格納される会議電話帳データの例を説明するための図である。 実施の形態の内線電話の構成例を説明するためのブロック図である。 内線電話のディスプレイに表示される会議電話帳の表示例を説明するための図である。 実施の形態のWeb会議システムで行われる会議予約から会議電話帳作成までの処理を説明するためのシーケンス図である。 作成された会議電話帳の提供処理の例を説明するためのシーケンス図である。 作成された会議電話帳の提供処理の他の例を説明するためのシーケンス図である。 実施の形態の電話制御装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。 図12の電話制御装置を含むWeb会議システムで行われる処理を説明するためのシーケンス図である。 図12の電話制御装置を含むWeb会議システムで行われる処理の他の例を説明するためのシーケンス図である。
以下、図を参照しながら、この発明によるシステム、装置の実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、この発明によるWeb会議システムを、例えば会社のオフィスに構成する場合を例にして説明する。当該Web会議システムは、この発明によるメール監視装置、電話制御装置を用いて構成されるものである。
[Web会議システムの構成例]
図1は、実施の形態のWeb会議システムの構成例を説明するための図である。図1において、中央部分に示した広域ネットワーク7は、外線電話網71と、IP(Internet Protocol)網72とを含む。外線電話網71は、公衆交換電話網、携帯電話網などを含み、主に音声通話サービスを実現するものである。IP網72は、インターネット・プロトコル・スイート技術を利用して相互接続されたコンピュータネットワークを意味し、いわゆる「インターネット」と等価のものである。
IP網72に接続されたUTM(Unified Threat Management)装置3には、LAN(Local Area Network)2を介して、複数のPC1(1)、1(2)、1(3)、…が接続されることにより、LANシステムを構成している。UTM装置3は、コンピュータウイルスやハッキングなどの脅威から自社内に形成したLANシステムを効率的かつ包括的に保護するものであり、統合脅威管理装置とも呼ばれるものである。この実施の形態において、UTM装置3が、メール監視装置としての機能を実現している。
PC1(1)、1(2)、1(3)、…のそれぞれは、UTM装置3を介して、IP網72上に設けられたWebサーバに蓄積されているWebページを参照したり、IP網72を通じて電子メールの送信/受信を行ったりすることができる。また、PC1(1)、1(2)、1(3)、…のそれぞれは、UTM装置3を介して、IP網72上に設けられた会議サーバにアクセスし、Web会議を設定したり、また、設定されたWeb会議に参加したりすることができる。すなわち、PC1(1)、1(2)、1(3)、…のそれぞれは、通信機能を備えた情報処理装置である。
外線電話網71とIP網72とに接続された電話制御装置6には、内線電話網5を介して、複数の内線電話端末(以下、内線電話と記載する。)4(1)、4(2)、4(3)、…が接続されて、ビジネスホンシステムを構成している。電話制御装置6は、内線と外線との間の接続や内線内の接続を制御する。すなわち、電話制御装置6は、複数の内線電話4(1)、4(2)、4(3)、…が接続されたものであり、内線と外線の間や内線内の通信の接続、切断、転送等のいわゆる呼制御を行うものである。なお、電話制御装置6が、IP網72にも接続されているのは、IP網72を通じて、VoIP技術を利用したIP電話サービスの利用も可能にしているためである。
この実施の形態においては、図1に示すように、UTM装置3と電話制御装置6とは、LAN2通じて接続され、相互にデータ等の送受信を行うことができる。これにより、詳しくは後述するが、UTM装置3から電話制御装置6に対して、Web会議に関する会議情報の提供を可能にしている。図1においては、LAN2を通じて、UTM装置3と電話制御装置6とを接続しているが、UTM装置3と電話制御装置6とを直接に接続することももちろん可能である。
PC1(1)、1(2)、1(3)、…及び内線電話4(1)、4(2)、4(3)、…のそれぞれは、会社のオフィスの机上に設置されるものである。図1に示したように、例えば、PC1(1)と内線電話4(1)は、1階の営業部のAさんの机の上に配置されたものであるとする。また、図1に示したように、PC1(2)と内線電話4(2)は、2階の企画部のBさんの机の上に、また、PC1(3)と内線電話4(3)とは、3階の開発部のCさんの机の上に配置されたものであるとする。すなわち、この実施の形態において、PC1(1)と内線電話4(1)、PC1(2)と内線電話4(2)、PC1(3)と内線電話4(3)は、同じ会社内であるが、階が異なるなど、対面では会話をすることができない離れた場所に設置されているものである。
図1に示すように、広域ネットワーク7には、ルータ8(1)を介してPC9(1)及び固定電話端末10(1)が接続されると共に、基地局BSを介して、携帯電話端末11(1)が接続されている。同様に、広域ネットワーク7には、ルータ8(2)を介してPC9(2)及び固定電話端末10(2)が接続されると共に、基地局BSを介して、携帯電話端末11(2)が接続されている。図1において、基地局BSは、通信不能エリアが生じないように各地に設置される携帯電話網の多数の基地局の代表として示している。
図1に示したように、PC9(1)及び固定電話端末10(1)は、例えば、取引先の担当者の会社などに設置されて使用されるものであり、携帯電話端末11(1)は、当該取引先の担当者が所持するものである。また、PC9(2)及び固定電話端末10(2)は、自社の開発部のCさんの自宅に設置されているものであり、携帯電話端末11(2)は、当該開発部のCさんが所持するものである。ここで、開発部のCさんは、この実施の形態のWeb会議システムが構築される会社のオフィスにおいて、PC1(3)及び内線電話4(3)を使用する者でもある。
図1に示したネットワークシステムにおいては、PC1(1)、1(2)、1(3)、9(1)、9(2)を通じて、所定の会議アプリを用いてIP網72上に設けられた所定の会議サーバにアクセスして、Web会議を設定することができる。もちろん、自分が設定したWeb会議については、PC1(1)、1(2)、1(3)、9(1)、9(2)などを通じて参加することができる。また、会議サーバに設定されたWeb会議に招待されている場合(参加を依頼されている場合)には、PC1(1)、1(2)、1(3)、9(1)、9(2)を通じて、当該Web会議に参加することができる。なお、Web会議に招待されているとは、例えば、電子メールを通じてWeb会議のURL(Uniform Resource Locator)や会議ID及びパスワードが通知されており、これらを用いて当該Web会議に参加できる状態にあることをいう。
従って、設定されたWeb会議に参加する場合、PC1(1)、1(2)、1(3)からは、LAN2及びUTM装置3を通じてIP網72上の会議サーバにアクセスすることになる。また、PC9(1)からはルータ8(1)を通じて、IP網72上の会議サーバにアクセス、PC9(2)からはルータ8(2)を通じて、IP網72上の会議サーバにアクセスすることになる。
図1に示したように構成されるWeb会議システムにおいて、例えば、営業部のAさんが、企画部のBさんと開発部のCさんとを参加メンバーとするWeb会議を設定して開催したとする。この場合に当該Web会議の開催日時を過ぎても、開発部のCさんだけが当該Web会議に参加して来なかったとする。一般的には、当該Web会議を設定した営業部のAさんが、PC1(1)から所定の会議アプリを用いて、LAN2及びUTM装置3を通じてIP網72上の会議サーバにアクセスし、開発部のCさんのPC1(3)を通じてCさんを呼び出すことができる。しかし、開発部のCさんがPC1(3)を使用していなかったり、自席に居なかったりする場合には、当該Web会議を行うルートと同一ルートで呼び出しても、呼び出しの意味をなさない。
そこで、この実施の形態のWeb会議システムでは、UTM装置3がメール監視装置として機能する。UTM装置3は、配下のPC1(1)、1(2)、1(3)、…から送信される電子メールを監視して、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する。UTM装置3は、抽出した電子メールから、Web会議の参加予定者(参加メンバー)を特定する情報や開催日時などの情報を収集して、これらを含む会議情報を形成し、LAN2を通じて電話制御装置6に提供する。
電話制御装置6では、自機が保持する連絡先情報とUTM装置3からの会議情報とを用いて、Web会議の参加予定者の電話番号を含む会議電話帳を作成し、これを当該Web会議に参加している参加者の内線電話から利用可能にする。これにより、当該Web会議の参加者が、未参加者の電話番号を知らない場合でも、簡単に未参加者に電話をかけて、Web会議への参加を促すことができるようにしている。すなわち、Web会議を行うルートとは異なる電話ルートを通じて、電話による呼び出しを簡単に行えるようにしている。
以下、この実施の形態のWeb会議システムを構成するUTM装置3、電話制御装置6、内線電話4(1)、4(2)、4(3)の構成例と動作について説明する。なお、内線電話4(1)、4(2)、4(3)のそれぞれは、基本的に同様の構成を有するものである。このため、区別して示す必要がある場合を除き、共通する構成や動作を説明する場合においては、内線電話4(1)、4(2)、4(3)のそれぞれを総称して内線電話4と記載する。PC1(1)、1(2)、1(3)、9(1)、9(2)は、いわゆる市販のもので対応可能であるため、その構成例についての説明は省略し、区別して示す必要がある場合を除き、PC1、PC9と総称する。
また、固定電話端末10(1)、10(2)については、いわゆる市販のもので対応可能であるので、その構成例についての説明は省略し、区別して示す必要がある場合を除き、固定電話10と総称する。同様に、携帯電話端末11(1)、11(2)についても、いわゆる市販のもので対応可能であるので、その構成例についての説明は省略し、区別して示す必要がある場合を除き、携帯電話端末11と総称する。
[UTM装置3の構成例]
図2は、実施の形態のUTM装置3の構成例を説明するためのブロック図である。UTM装置3は、Web会議システムにおけるメール監視装置として機能するものである。UTM装置3の接続端301Tは、IP網72への接続端部を構成する。通信I/F301は、IP網72を通じて自機宛てに送信されてきたデータを自機において処理可能な形式のデータに変換して取り込む処理を行う。また、通信I/F301は、自機から送信するデータを送信する形式のデータに変換し、IP網72を通じて目的とする相手先に送信する処理を行う。従って、IP網72に接続されたサーバ装置等との通信は、接続端301T及び通信I/F301とを通じて行うことになる。
制御部302は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリがバスを介して接続されて構成されたマイクロプロセッサであり、UTM装置3の各部を制御する機能を実現する。記憶装置303は、例えば、SSD(Solid State Drive)等の記録媒体とそのドライバとからなる装置部であり、種々のデータの記録媒体への記録、読み出し、変更、削除等を行う。記憶装置303は、必要となるデータやプログラムを記憶保持する他、種々の処理において生じる中間データを一時記憶する作業領域としても用いられる。時計回路304は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができると共に、所定の時間範囲を計測するタイマー機能をも実現することができるものである。
LAN用接続端305Tは、LAN2への接続端部を構成する。LANI/F(interface)305は、LAN2を通じて配下の端末装置から自機宛てに送信されてきたデータを自機において処理可能な形式のデータに変換して取り込む処理を行う。また、LANI/F305は、自機から配下の端末装置に送信するデータを送信する形式のデータに変換し、LAN2を通じて目的とする端末装置に送信する処理を行う。従って、LAN2に接続された配下の端末装置との通信は、LAN用接続端305T及びLANI/F305を通じて行うことになる。
図2において、P2P対策部311と、HPアクセス制御部312と、ウィルス対策部313と、メール対策部314と、IPS/IDS部315と、ファイアウォール部316とが、セキュリティ機能部310を構成する。P2P対策部311は、セキュリティ対策を行っていない相手や悪意のある相手とのP2P接続を禁止する機能を実現する。なお、「P2P」とは、「Peer to Peer」を意味し、インターネットを介して対等なもの同士が直接に通信を行うことを意味する。P2P対策部311の機能により、例えば画像等のファイル交換を問題のある相手との間において1対1で行うことを防止し、相手からのウィルス感染を防止する等の機能を実現する。
HP(Home Page)アクセス制御部312は、例えば、予め目的とするホームページカテゴリを選択しておくことにより、当該カテゴリに該当するホームページへのアクセスを禁止する機能を実現する。例えば、ギャンブルサイト、アダルトサイト、麻薬関連サイト等の不適切サイトへのURLフィルタリングが可能となる。ウィルス対策部313は、Webページのレスポンスの検証(ウィルスチェック)を行う。具体的にウィルス対策部313は、Webページを閲覧するときの通信を監視し、閲覧しようとしている画像やダウンロードするファイルにウィルスが混入していないかを検証(チェック)する機能を実現する。
メール対策部314は、受信した電子メールに関し、不要な広告やウィルスが添付された電子メールをブロックする機能を実現する。IPS/IDS部315は、不適切な侵入を防止したり、不適切な侵入を通知したりする機能を実現する。ここで、IPSは、侵入防止システム(Intrusion Prevention System)の略称であり、IDSは、侵入検知システム(Intrusion Detection System)の略称である。IPS/IDS部315は、ワームやトロイの木馬といったいわゆるマルウェアによる攻撃に対して防御を行うことができる。ファイアウォール部316は、データ通信の状況や利用するソフトウェア等により、LAN2にデータを供給するか否かを判断し、外部のネットワークからの攻撃や不正なアクセスから自システムを防御する機能を実現する。
図2において、会議参加依頼抽出部321と、参加予定者特定情報抽出部322と、開催情報抽出部323と、会議情報提供部324とが、Web会議対策部320を構成する。会議参加依頼抽出部321は、LAN2を通じて接続された配下のPC1(1)、1(2)、1(3)、…からIP網72に送出される送信メールを監視し、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する。なお、会議参加依頼抽出部321において抽出されたWeb会議への参加を依頼する電子メールは、相手先に送信されなくなることはない。会議参加依頼抽出部321は、目的とする電子メールを抽出するだけで、抽出された電子メールであっても、通常通りに通信I/F301及び接続端301Tを通じてIP網72に送出され、相手先(送信先)に送信される。
Web会議への参加を依頼する電子メールには、所定の場所に、当該Web会議に参加するためのURLや会議ID及びパスワードといった所定情報が付加されている。また、Web会議への参加を依頼する電子メールには、「Web会議への参加依頼」といったタイトルやWeb会議への参加を依頼するテキストデータ(メール文)が存在する場合もある。このため、会議参加依頼抽出部321は、当該所定情報の有無に応じて、また、タイトルやメール本文の内容を解析して、Web会議への参加を依頼する電子メールの抽出を行う。もちろん、これに限るものではない。Web会議への参加を依頼する電子メールの場合に備える特有の情報が存在する場合には、当該特有の情報の有無に応じて、あるいは、当該特有の情報の有無をも考慮して、Web会議への参加を依頼する電子メールの抽出を行うようにしてもよい。
参加予定者特定情報抽出部322は、会議参加依頼抽出部321によって抽出された電子メールから、開催されるWeb会議への参加予定者を特定する参加予定者特定情報を抽出する。Web会議への参加を依頼する電子メールは、Web会議を設定して当該Web会議への参加を依頼する者が送信元となり、当該Web会議に参加を依頼された者が送信先となるものである。このため、この実施の形態において、参加予定者特定情報抽出部322は、抽出された電子メールの送信元(from)の電子メールアドレスと、当該電子メールの送信先(to)の電子メールアドレスとを、参加予定者特定情報として抽出する。
なお、主催者が共通で異なる日あるいは異なる時間にWeb会議が設定される場合もあるし、1人の者が複数のWeb会議の参加者となる場合もある。このため、参加予定者特定情報抽出部322は、設定されたWeb会議のそれぞれごとに、過不足なく参加者特定情報を抽出することができるようにしている。参加予定者特定情報抽出部322は、例えば、Web会議への参加を依頼する電子メールに含まれる、送信元と開催日時とに基づいて、あるいは、Web会議ごとに固有の情報である会議IDや参加のためのURLに基づいて、各Web会議を識別できる。
開催情報抽出部323は、会議参加依頼抽出部321によって抽出された電子メールから、開催されるWeb会議の開催日時などの開催情報を抽出する処理を行う。開催情報抽出部323は、Web会議の開催日時の他にも、終了予定日時、当該Web会議に参加するために必要になるURL、会議ID(会議識別情報)とパスワードとった種々の情報を抽出する。なお、当該Web会議に参加するために必要になるURL、会議ID、パスワードといった情報は、上述もしたように当該Web会議を特定するための情報としても用いることができる。
会議情報提供部324は、参加予定者特定情報抽出部322で抽出された参加予定者の電子メールアドレスや開催情報抽出部323で抽出されたWeb会議の開催日時などの情報から会議情報を形成し、これを電話制御装置6に提供する処理を行う。会議情報提供部324で形成された会議情報は、LANI/F305及びLAN用接続端305Tを通じてLAN2に送出され、電話制御装置6に提供される。
このように、UTM装置3のWeb会議対策部320は、配下のPC1(1)などを通じてWeb会議が設定され、当該Web会議への参加を依頼するメールが送信された場合に、Web会議に関する会議情報を形成して、電話制御装置6に通知する機能を有する。なお、会議情報提供部324により形成され、電話制御装置6に提供される会議情報は、参加予定者や開催日時の情報を含むものであり、電話制御装置6において、いつ、だれが参加するWeb会議が開催されるのかを把握することができる。なお、会議情報提供部324により形成され、電話制御装置6に提供される会議情報の詳細については後述する。
[電話制御装置6の構成例]
図3は、実施の形態の電話制御装置6の構成例を説明するためのブロック図である。接続端601Tは、外線電話網71への接続端部を構成する。通信I/F601は、外線電話網71を通じての通信処理を行う部分である。すなわち、通信I/F601は、外線電話網71を介して送信されて来る自機宛ての信号を、自機において処理可能な形式の信号に変換してこれを取り込む。また、通信I/F601は、自機から目的とする相手先に送信する信号を、送信用の形式の信号に変換してこれを外線電話網71に送出して相手先に送信する。
制御部602は、図示しないがCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えたマイクロプロセッサであり、電話制御装置6の各部を制御する。記憶装置603は、例えば、SSD等の記録媒体とそのドライバとからなる装置部であり、種々のデータの記録、変更、削除、読み出しなどを行う。記憶装置603は、必要となるデータやプログラムを記憶保持する他、種々の処理において生じる中間データを一時記憶する作業領域としても用いられる。時計回路604は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができると共に、所定の時間範囲を計測するタイマー機能をも実現することができるものである。
社員連絡先DB605は、この実施の形態のWeb会議システムが構成される会社の社員の連絡先に関する情報を記憶保持する。図4は、電話制御装置6の社員連絡先DB605の格納データの例を説明するための図である。図4に示すように、社員連絡先DB605は、当該会社に所属する者(当該会社の社員)の名前、名前のフリガナ、所属部署、電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号が記憶保持される。所属部署は、営業部、企画部、開発部といった、どの部署に所属しているのかを示す情報であり、実際には、〇〇本部□□部△△課のように、詳細な所属部署の管理が可能である。
電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号は、当該社員と連絡を取りたい場合に利用できる電子メールアドレスや電話番号を示している。例えば、社員「青山一郎」は、「営業部」に所属しており、当該社員の電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号が特定できるようになっている。図4を見ると分かるように、電子メールアドレスに基づいて、社員連絡先DB605を参照すれば、名前はもちろん、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号まで特定することができる。
なお、会社電話番号は、通常は、会社の代表電話番号であるが、部署ごとに設けられた電話番号が存在する場合もあり、その場合には部署ごとに設けられた電話番号が記録される。また、図4を用いて説明した社員連絡先DB605の格納データの例は、あくまでも一例であり、例えば、住所、親会社や子会社などの実際の所属会社などといった種々の情報を管理することももちろん可能である。
電話帳DB606は、図1に示したビジネスホンシステムの利用者が、内線電話4(1)、4(2)、4(3)、…を通じてよく電話を掛ける相手の連絡先に関する情報を記憶保持する。図5は、電話制御装置の電話帳DBの格納データの例を説明するための図である。図5に示すように、電話帳DB606は、当該電話帳データの登録に用いられた内線電話4の内線番号、当該電話帳データを登録した社員である登録者の氏名を有する。これらの情報は、誰が登録して利用するデータであるのかを管理するために用いられる。すなわち、電話帳DB606の登録データは、基本的には登録を行った内線電話4を通じて登録者によって利用されるものである。
更に、電話帳DB606は、相手先の名前、当該相手先の名前のフリガナ、会社名、所属部署、電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、その他の情報が記憶保持される。会社名は、当該相手先が所属する会社の会社名であり、所属部署は当該相手先が所属する部署の名称である。電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号は、当該相手先と連絡を取りたい場合に利用できる電子メールアドレスや電話番号である。
例えば、よく電話を掛ける相手先である「鈴木太郎」は、「株式会社△△△」の「営業部」に所属しており、当該相手先の電子メールアドレス、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号が特定できるようになっている。図5を見ると分かるように、電子メールアドレスに基づいて、電話帳DB606を参照すれば、名前はもちろん、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号まで特定できる。なお、図5を用いて説明した電話帳DB606の格納データの例は、あくまでも一例であり、例えば、所属する会社の住所などといった種々の情報を管理することももちろん可能である。また、電話帳DB606には、基本的に外線電話をかけて通話を行う相手先についての情報が記憶保持されることになるが、内線電話の相手先についても、登録して利用することも可能である。
会議電話帳フォルダ607は、上述したように、UTM装置3から提供される会議情報によって把握されるWeb会議を特定する情報や当該Web会議の参加予定者特定情報などに基づいて形成される会議電話帳データ(会議電話帳ファイル)を記憶保持する。会議電話帳データは、後述する会議呼び出し対策部620において作成されて、会議電話帳フォルダ607に登録される。このため、会議電話帳DB606の格納データの詳細については、会議呼び出し対策部620の説明において合わせて説明する。
接続端608Tは、内線電話網5への接続端部を構成する。接続I/F(Interface)608は、電話制御装置6と、内線電話網5を通じて電話制御装置6に収容される内線電話4のそれぞれとの間の通信を可能にする。従って、内線電話4からの信号は、接続I/F608において自機において処理可能な形式の信号に変換されて取り込まれる。また、電話制御装置6から内線電話4への信号は、接続I/F608において送信用の形式の信号に変換されて、内線電話4に送信される。
LAN用接続端609Tは、LAN2への接続端部を構成する。LANI/F(Interface)609は、電話制御装置6と、LAN2を通じてUTM装置3との間の通信を可能にする。従って、電話制御装置6からUTM装置3への信号は、LANI/F609において送信用の形式の信号に変換されて、UTM装置3に送信される。また、UTM装置3からの信号は、LANI/F609において自機において処理可能な形式の信号に変換されて取り込まれる。
呼制御部610は、制御部602の制御の下、配下の内線電話4の発信、着信、応答、切断等の呼制御を行う。呼制御部610は、図3に示すように、発信制御部611と、着信制御部612とを備えている。呼制御部610は、配下の内線電話4から発信(発信要求)を受け付けると、発信制御部611が機能して、指示された相手先を呼び出すようにし、当該相手先が応答してきたら通話回線を接続して通話を可能にする。
また、呼制御部610は、自機宛ての着信(相手先からの発信通知)を受け付けた場合には、着信制御部612が機能して、配下の内線電話4に着信通知を行う。これにより、内線電話4では、呼び出し音が放音され、着信の発生が通知される。内線電話4において、着信に応答する操作(オフフック操作)がされると、着信制御部612は、これを検知して、着信に応答し、オフフックがされた配下の内線電話4との間に通話回線を接続して通話を可能にする。
なお、この実施の形態の電話制御装置6において、接続した通話回線を保留にしたり、転送したり、解放したりする処理は、配下の内線電話4からの要求に応じて、制御部602の制御の下に処理される。この他、制御部602は、配下の内線電話4が備えるLED(Light Emitting Diode)の点灯/消灯制御やディスプレイへの表示制御なども行う。従って、制御部602は、呼制御部610からの通知を受信して、通話回線の接続、保持、解放の状態についても把握している。
図3に示すように、会議情報取得部621と、会議電話帳作成部622と、会議電話帳提供部623とが、会議呼び出し対策部620を構成する。会議情報取得部621は、上述したUTM装置3からの会議情報を接続端609T及びLANI/F609を通じて取得する機能を実現する。会議電話帳作成部622は、会議情報取得部621を通じて取得された会議情報に基づいて、Web会議ごとであって、参加予定者ごとに会議電話帳を作成する機能を実現する。
図6は、UTM装置3から電話制御装置6に提供される会議情報の例と、電話制御装置6の会議電話帳フォルダ607に格納される会議電話帳データの例を説明するための図である。UTM装置3から提供され会議情報取得部621で取得される会議情報は、図6(A)に示すように、会議ID、パスワード(PW)、会議名、URL(Uniform Resource Locator)、開催日、開始時刻、終了予定時刻をヘッダ情報として備える。
会議IDは、設定されたWeb会議を一意に特定することができるWeb会議の識別情報であり、パスワードは、当該Web会議に対して設定されたパスワードである。従って、会議IDとパスワードとは、当該Web会議に参加するための認証情報としても用いることができるものである。会議名は、当該Web会議に対して設定された名称であり、いわゆるインデックスとして利用される。URLは、会議への参加をより容易に行うための情報である。当該URLが記載された電子メールによりWeb会議への参加を依頼された者は、当該URLをクリックするだけで(選択するだけで)、簡単に当該Web会議に参加することができる。開催日は、当該Web会議が開催される日を、開始時刻は、当該Web会議が開始される時刻を、終了予定時刻は、当該Web会議の終了が予定される時刻を示している。
これらのヘッダ情報に付随して、会議情報は、参加予定者の名前と電子メールアドレスとを有する。参加予定者は、当該Web会議の開催者と、当該開催者から参加を依頼された者の両方を含む。参加予定者の電子メールアドレスは、各参加予定者を一意に特定することができる参加予定者特定情報ある。図6(A)に示す会議情報は、この実施の形態のWeb会議システムが構築された会社の社員であるAさんがWeb会議を設定(予約)し、同じ会社の社員であるBさんとCさんに参加を依頼するようにしたWeb会議についての会議情報である。したがって、図6(A)に示すように、当該会議情報は、参加予定者として、Aさん、Bさん、Cさんのそれぞれの名前と、電子メールアドレスとを備えたものになっている。
会議電話帳作成部622は、会議情報取得部621で取得された会議情報と、上述した社員連絡先DB605、電話帳DB606とを使用して、設定されたWeb会議専用の会議電話帳を、Web会議ごとであって、参加予定者ごとに作成する。社員連絡先DB605を使用するのは、参加予定者が当該会社の社員である場合に、当該会社の社員の連絡先を特定するためである。また、電話帳DB606を使用するのは、参加予定者が当該会社の社員以外の者(外部の者)である場合に、当該外部の者の連絡先を特定するためである。すなわち、社員連絡先DB605と電話帳DB606とは、連絡先情報を記憶保持する連絡先記憶部として機能する。
例えば、図6(A)に示した会議情報が提供された場合に、会議電話帳作成部622は、会議IDが「MA12345」であるWeb会議について、参加予定者であるAさん用、Bさん用、Cさん用の会議電話帳(会議電話帳データ)を作成する。図6(B)は、図6(A)に示した会議情報が提供された場合に、会議電話帳作成部622で作成されるAさん用の会議電話帳データの例を示している。図6(B)に示すように、Aさん用の会議電話帳データは、内線番号、名前、会議ID、会議名、開催日、開始時刻、その他といった情報からなるヘッダ情報を備える。
内線番号は、Aさんが使用する内線電話4(1)の内線番号であり、会議情報のAさんの電子メールアドレスに基づいて、社員連絡先DB605を参照することにより取得できる。名前はAさんの名前であり、会議IDは、当該Web会議の識別情報であり、会議名は当該Web会議に付けられた名称である。内線番号、名前、会議ID、会議名によって、どの内線電話4に提供する、誰用の、どのWeb会議の会議用電話帳データであるのかが特定できる。開催日は、当該Web会議の開催日を示し、開催時刻は、当該Web会議が開催される時刻を示す。
ヘッダ情報の内線番号以外の情報は、UTM装置3から提供された会議情報から取得できる。なお、その他の情報として、当該Web会議の終了予定時刻、参加予定者の総数、主催者か招請された者かなど、種々の情報を付加することが可能である。主催者か招請された者かの区別は、UTM装置3において、会議情報を形成する場合に、もとになる電子メールの送信元(from)と送信先(to)に基づいて判別し、会議情報に付加しておけばよい。
図6(B)に示すように、ヘッダ情報に付随して、会議用電話帳データは、当該会議用電話帳データの提供先であるAさん以外の参加予定者の名前、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号を有する。会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号は、参加予定者であるBさんの電子メールアドレス、Cさんの電子メールアドレスに基づいて、社員連絡先DB605を参照することにより取得した情報である。
なお、参加予定者の電子メールアドレスの「@(アットマーク)」以降のいわゆる、メールサーバ名やプロバイダ名により、当該会社の社員か外部の者かを区別できる。このため、参加予定者の電子メールアドレスにより、当該会社の社員である場合には社員連絡先DB605を参照して連絡先となる電話番号を特定し、外部の者である場合には、電話帳DB606を参照して連絡先となる電話番号を特定する。
図6(B)は、Aさん用の会議電話帳データの例であるが、Bさん用の会議電話帳データは、内線番号と名前がBさんについてのものとなり、参加予定者がBさん以外のAさんとCさんになったものが作成される。同様に、Cさん用の会議電話帳データは、内線番号と名前がCさんについてのものとなり、参加予定者がCさん以外のAさんとBさんになったものが作成される。会議電話帳データ(会議電話帳ファイル)は、上述した会議電話帳フォルダ607に格納される。
会議電話帳提供部623は、会議電話帳フォルダ607に格納された会議用電話帳データ(電話帳ファイル)を、Web会議の参加予定者に対して提供する。これにより、Web会議の参加予定者は、設定されたWeb会議に参加して実際に参加者となった後に、他の参加予定者が当該Web会議に参加してこなかったとする。この場合に、電話制御装置6の会議電話帳提供部623から提供される自分用の会議電話帳に基づいて、参加してこない参加予定者に電話をかけて参加を促すことができる。
このため、会議電話帳データの提供は、当該Web会議の開催日の開催時刻以降に、自動的に提供したり、あるいは、提供先からの要求があった場合に提供したりする。Web会議の開催前に提供しても、上述したように、本来、Web会議への未参加者を呼び出すためのものであり、あまり早く提供しても、内線電話4で保持して管理する必要が生じるためである。
[内線電話4の構成例]
図7は、実施の形態の内線電話の構成例を説明するためのブロック図である。図8は、内線電話4のディスプレイに表示される会議電話帳の表示例を説明するための図である。制御部410は、図示しないが、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えたマイクロプロセッサであり、内線電話4の各部を制御する。
接続端401Tは、内線電話網5への接続端部を構成する。接続I/F401は、内線電話網5を通じた電話制御装置6との接続を実現する。すなわち、接続I/F401は、自機宛てに送信されてきた信号を、自機において処理可能な形式の信号に変換して自機に取り込む処理を行う。また、接続I/F401は、自機から送信する信号を、送信用の信号に変換し、これを送出する処理を行う。内線電話4は、接続端401T及び接続I/F401を通じて電話制御装置6に対して有線接続されている。
ハンドセット402は、スピーカ(受話器)とマイクロホン(送話器)とを備えたものである。また、内線電話4は、ハンドセット402が内線電話4の筐体の定位置に置かれているときにはオンフック状態となり、内線電話4の筐体の定位置から取り上げるとオフフック状態となるようにさている。このため、内線電話4においては、これらのフック状態を制御部410が把握できる構成が整えられている。
コーデック403は、接続端401T及び接続I/F401を通じて受信し、制御部410で制御データなどが分離されたデジタル音声データの供給を受けて、これをアナログ音声信号に変換し、オフフック状態のハンドセット402のスピーカに供給する。これにより、相手先からの音声がハンドセット402のスピーカから放音される。また、コーデック403は、オフフック状態のハンドセット402のマイクロホンにより収音されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、これを制御部410に供給する。制御部410は、コーデック403からのデジタル音声データに対して必要なデータを付加して、これを接続I/F401及び接続端401Tを通じて相手先に送信する。
操作入力部404は、使用者からの操作入力を受け付けて、受け付けた情報を制御部410に提供する。操作入力部404には、例えば、テンキーや複数のファンクションキーが設けられている他、外線キー、内線キー、パーク保留キーなどの設定が可能ないわゆるラインキーなどが設けられている。LED部405は、内線電話4のラインキーやファンクションキーなどに対応して設けられ、制御部410の制御により、点灯、点滅、消灯の制御がされる。
放音部406は、制御部410の制御の下、着信時において着信音を放音させるものである。放音部406は、その他にも、制御部410の制御の下、例えば、誤操作の場合の警告音を放音したり、音声メッセージなどを放音したりすることもできるものである。ディスプレイ407は、ディスプレイコントローラを備え、制御部410の制御の下、表示画面に、種々の情報を表示する処理を行う。また、ディスプレイ407の表示画面の全面に対応してタッチセンサ408が設けられており、ディスプレイ407とタッチセンサ408とによって、入出力インターフェースであるタッチパネル409を構成している。
このような構成の内線電話4が、電話制御装置6に収容され、電話制御装置6を介して、外線電話を受けたり、外線電話を掛けたり、内線電話を受けたり、内線電話を掛けたりすることができるようになっている。
また、内線電話4では、電話制御装置6において作成され、電話制御装置6の会議電話帳提供部623を通じて会議電話帳が提供されると、これを接続端401T及び接続I/F401を通じて受け付け、これを制御部410がディスプレイ407に供給する。これにより、図8に示すように、内線電話4のディスプレイ407には会議電話帳が表示される。図8に示す会議電話帳は、図6(B)を用いて説明したAさん用の会議電話帳データに応じたものである。
図8に示すように、ディスプレイ407に表示される会議電話帳の場合、会議名、開催日、開催時刻が表示されて、行われるWeb会議が特定できるようにされると共に、当該Web会議への参加予定者の名前と連絡先を示すボタンアイコンが表示される。図8に示す会議電話帳は、Aさんに提供するものであるので、参加予定者は、Aさん以外のBさんとCさんである。図8に示すように、参加予定者であるBさんの名前の右側には、内線ボタンB11、携帯ボタンB12、自宅ボタンB13が設けられている。
内線ボタンB11には、Bさんの内線番号が対応付けられており、内線ボタンB11上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からBさんの内線番号に発信するように構成されている。同様に、携帯ボタンB12には、Bさんの携帯電話番号が対応付けられており、携帯ボタンB12上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からBさんの携帯電話番号に発信するように構成されている。同様に、自宅ボタンB13には、Bさんの自宅の電話番号が対応付けられており、自宅ボタンB13上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からBさんの自宅の電話番号に発信するように構成されている。
また、図8に示すように、参加予定者であるCさんの名前の右側には、内線ボタンB21、携帯ボタンB22、自宅ボタンB23が設けられている。内線ボタンB21には、Cさんの内線番号が対応付けられており、内線ボタンB21上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からCさんの内線番号に発信するように構成されている。同様に、携帯ボタンB22には、Cさんの携帯電話番号が対応付けられており、携帯ボタンB22上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からCさんの携帯電話番号に発信するように構成されている。同様に、自宅ボタンB23には、Cさんの自宅の電話番号が対応付けられており、自宅ボタンB23上を指でタッチするなどの選択操作を行うと、Aさんの内線電話4からCさんの自宅の電話番号に発信するように構成されている。
ここでは、Aさん用の会議電話帳を用いる場合を例にして説明したが、同様にして、BさんはBさん用の会議電話帳を用いることにより、AさんやCさんの内線電話、携帯電話、自宅の固定電話の内から選択した相手先に電話をすることができる。また、同様にして、CさんはCさん用の会議電話帳を用いることにより、AさんやBさんの内線電話、携帯電話、自宅の固定電話の内から選択した相手先に電話をすることができる。
これにより、当該Web会議の参加予定者であって参加してこない者(未参加者)がいる場合に、当該Web会議に参加した者(参加者)は、当該未参加者に対して、Web会議上ではなく電話通信により連絡を取り、当該Web会議への参加を促すことができる。このように、Web会議上ではなく電話通信により簡単に連絡を取ることができるようにしているので、未参加者がPC1を使用していなくても確実に連絡をとり、Web会議への参加を促すことができる。
[Web会議システムの処理の説明]
上述したUTM装置3及ぶ電話制御装置6を用いて構成されるWeb会議システムで行われる処理(動作)について、図9から図11のシーケンス図を用いて説明する。以下においても、当該Web会議システムが構築された会社において、社員Aさんが設定したWeb会議に、社員Bさんと社員Cさんを招請してWeb会議を行う場合を例にして説明する。
<会議予約(設定)から会議電話帳作成までの処理>
図9は、実施の形態のWeb会議システムで行われる会議予約から会議電話帳作成までの処理を説明するためのシーケンス図である。当該会社の社員Aさんは、自己のPC1(1)において、所定の会議アプリケーションプログラム(以下、会議アプリと略称する。)を用いて、所定の会議サーバにアクセスしてWeb会議を設定(予約)したとする(ステップS1)。この後、Aさんは、自己のPC1(1)を利用して、同じ会社のBさんに当該Web会議への参加依頼メールを送信する(ステップS2)。当該参加依頼メールには、Web会議の開催日、開始時刻、当該Web会議に参加するためのURLあるいは会議IDとパスワードといった必要情報が記載されているものである。
この場合に、UTM装置3のWeb会議対策部320が機能し、会議情報を抽出する処理を行う(ステップS3)。ステップS3の処理では、まず、会議参加依頼抽出部321が機能して、配下のPC1から送信された電子メールから該参加依頼メールを抽出する。次に、参加予定者特定情報抽出部322が機能して、抽出された参加依頼メールの送信元(from)、送信先(to)の情報により参加予定者特定情報として電子メールアドレスを抽出する。また、開催情報抽出部323が機能して、抽出された参加依頼メールに記載されている情報から、会議ID、パスワード、参加のためのURL、会議名、開催日、開始時刻などの必要情報を抽出する。
同様に、Aさんは、自己のPC1(1)を利用して、同じ会社のCさんにも当該Web会議への参加依頼メールを送信する(ステップS4)。この場合においても、UTM装置3のWeb会議対策部320が機能し、会議情報を抽出する処理が行われる(ステップS5)。ステップS5の処理においてもまた、ステップS3の処理と同様に、会議参加依頼抽出部321、開催情報抽出部323が機能して必要情報が抽出される。必要情報は上述もしたように、参加予定者特定情報としての電子メールアドレス、会議ID、パスワード、参加のためのURL、会議名、開催日、開始時刻などの情報である。
この後、UTM装置3の会議情報提供部324が機能し、図6(A)に示した態様の会議情報を形成して、これを電話制御装置6に提供する(ステップS6)。電話制御装置6では、会議呼び出し対策部620が機能して、会議電話帳を作成する処理が行われる(ステップS7)。ステップS7では、まず、会議情報取得部621が機能して、UTM装置3から提供される図6(A)に示した態様の会議情報を取得する。次に、会議電話帳作成部622が機能して、図6(B)に示した態様のWeb会議別、参加予定者別の会議電話帳データを作成し、これを会議電話帳フォルダ607に格納する。
このように、UTM装置3と電話制御装置とが共同して、Web会議への参加依頼メールから必要情報を抽出し、Web会議ごとであって、参加予定者ごとに会議電話帳データを作成し、会議電話帳フォルダ607に格納して、利用することができる。なお、上述したように、UTM装置3では、Web会議ごとに図6(A)に示した態様の会議情報を作成し、電話制御装置6に提供するものとして説明したが、これに限るものではない。Web会議への参加依頼メールごとに会議情報を形成して電話制御装置6に提供し、電話制御装置6において、参加依頼メールごとの会議情報を、会議IDに基づいてWeb会議ごとにまとめて、図6(A)に示した会議情報を作成するようにしてもよい。
<会議電話帳の提供処理1>
図10は、作成された会議電話帳の提供処理の例を説明するためのシーケンス図である。図10に示す会議電話帳の提供処理の例は、Web会議の開催日の開始時刻以後に、電話制御装置6が自動的に会議電話帳を会議参加予定者に送付する場合の例である。図9を用いて説明し、また、図10にも示すように、電話制御装置6において、会議電話帳作成部622が機能し、Aさん用、Bさん用、Cさん用のそれぞれの会議電話帳が作成され、会議電話帳フォルダ607に記録されたとする(ステップS7)。
この後、電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、時計回路604の現在時刻と会議電話帳フォルダ607の会議電話帳データの開催日及び開始時刻とを参照して、開催日において開始時刻が到来した会議電話帳データを特定する。ここで、電話制御装置6の会議電話帳提供部623において、Aさん、Bさん、Cさんが参加予定者となっているWeb会議の開催日において開始時刻が到来したことを検知したとする。
この場合、電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、Aさんの使用する内線電話4(1)に、会議電話帳フォルダ607に記憶されているAさん用の会議電話帳データを、内線電話網5を通じて送付(提供)する(ステップS8)。これにより、Aさんが使用する内線電話4(1)は、Aさん用の会議電話帳データを取得し(ステップS9)、これを図6(B)に示した態様で内線電話4(1)のディスプレイ407に表示し(ステップS10)、利用可能にする。
同様に、電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、Bさんの使用する内線電話4(2)に、会議電話帳フォルダ607に記憶されているBさん用の会議電話帳データを、内線電話網5を通じて送付(提供)する(ステップS11)。これにより、Bさんが使用する内線電話4(2)は、Bさん用の会議電話帳データを取得し(ステップS12)、これを図6(B)に示した態様で内線電話4(2)のディスプレイ407に表示し(ステップS13)、利用可能にする。
同様に、電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、Cさんの使用する内線電話4(3)に会議電話帳フォルダ607に記憶されているCさん用の会議電話帳データを、内線電話網5を通じて送付(提供)する(ステップS14)。これにより、Cさんが使用する内線電話4(3)は、Cさん用の会議電話帳データを取得し(ステップS15)、これを図6(B)に示した態様で内線電話4(3)のディスプレイ407に表示し(ステップS16)、利用可能にする。
これにより、当該Web会議の参加予定者であるAさん、Bさん、Cさんのそれぞれは、自己の会議電話帳を用いることにより、自己が参加しているWeb会議に参加していない参加予定者が存在する場合に、当該未参加者に対して極めて簡単に電話できる。従って、Web会議とは全く別経路の電話通信により、未参加者に対して当該Web会議への参加を促すことができる。
なお、ここでは、時計回路604の現在時刻と会議電話帳フォルダ607の会議電話帳データの開催日及び開始時刻とを参照して、開催日において開始時刻が到来した会議電話帳データを提供するようにした。しかし、これに限るものではない。電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、時計回路604の現在時刻と会議電話帳フォルダ607の会議電話帳データの開催日及び開始時刻とを参照して、開催日において開始時刻の所定時間前になった会議電話帳データを特定する。この特定した会議電話帳データを提供するようにしてもよい。
ここで開催日において開始時刻の所定時間前は、例えば、開始時刻の5分前、10分前などであり、当該Web会議の開催日の開始時刻の前に、会議電話帳を配布して利用可能にすることができる。この場合には、例えばWeb会議の開催を忘れていそうな参加予定者に事前に電話連絡を入れて、当該Web会議に参加してもらうように対応を取ることができる。
<会議電話帳の提供処理2>
図11は、作成された会議電話帳の提供処理の他の例を説明するためのシーケンス図である。図11に示す会議電話帳の提供処理の他の例は、Web会議の参加予定者の内線電話4を通じて会議電話帳が参照するようにされた場合に、要求元の参加予定者に応じた会議電話帳を提供する場合の例である。図9を用いて説明し、また、図11にも示すように、電話制御装置6において、会議電話帳作成部622が機能し、この例においては、Aさん用、Bさん用、Cさん用のそれぞれの会議電話帳が作成され、会議電話帳フォルダ607に記録されたとする(ステップS7)。
この後、電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、内線電話網5を通じて、配下の内線電話4を通じて、会議電話帳の参照要求が到来するのを待つ。例えば、Aさんが自己の内線電話4(1)の操作入力部404の会議電話帳の参照を行うための操作キーを押下操作したとする。この場合、内線電話4(1)の制御部410は、会議電話帳参照要求を形成して、これを電話制御装置6に送信し、会議電話帳の参照を要求する(ステップS21)。当該会議電話帳参照要求は、当該要求が会議電話帳参照要求であることを示す情報と、自機の内線番号とを含むものである。
電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、内線電話4(1)からの会議電話帳参照要求に応じて、Aさん用の会議電話帳(内線電話4(1)の内線番号を有する会議電話帳)を会議電話帳フォルダ607から読み出し、これを内線電話4(1)に提供する。これにより、Aさん用の会議電話帳が、内線電話4(1)のディスプレイ407に表示され(ステップS22)、利用可能にされる。
同様に、Bさんが自己の内線電話4(2)の操作入力部404の会議電話帳の参照を行うための操作キーを押下操作したとする。この場合、内線電話4(2)の制御部410は、会議電話帳参照要求を形成して、これを電話制御装置6に送信し、会議電話帳の参照を要求する(ステップS23)。電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、内線電話4(2)からの会議電話帳参照要求に応じて、Bさん用の会議電話帳(内線電話4(2)の内線番号を有する会議電話帳)を会議電話帳フォルダ607から読み出し、これを内線電話4(2)に提供する。これにより、Bさん用の会議電話帳が、内線電話4(2)のディスプレイ407に表示され(ステップS24)、利用可能にされる。
同様に、Cさんが自己の内線電話4(3)の操作入力部404の会議電話帳の参照を行うための操作キーを押下操作したとする。この場合、内線電話4(3)の制御部410は、会議電話帳参照要求を形成して、これを電話制御装置6に送信し、会議電話帳の参照を要求する(ステップS25)。電話制御装置6の会議電話帳提供部623は、内線電話4(3)からの会議電話帳参照要求に応じて、Cさん用の会議電話帳(内線電話4(3)の内線番号を有する会議電話帳)を会議電話帳フォルダ607から読み出し、これを内線電話4(3)に提供する。これにより、Cさん用の会議電話帳が、内線電話4(3)のディスプレイ407に表示され(ステップS26)、利用可能にされる。
これにより、当該Web会議の参加予定者であるAさん、Bさん、Cさんのそれぞれは、自己が参加しているWeb会議に参加していない参加予定者が存在する場合に、自己の会議電話帳を参照し、当該未参加者に対して極めて簡単に電話することができる。従って、Web会議とは全く別経路の電話通信により、未参加者に対して当該Web会議への参加を促すことができる。この場合には、未参加者に対して電話を掛ける参加者だけが、自己の会議電話帳を参照すればよく、その他の参加者が自己の会議電話帳を参照する必要はないので、不必要な者に対して会議電話帳を提供することが無い。
なお、図11のシーケンス図を用いて説明した処理は、基本的には、Web会議設定後において、会議参加予定者は、適宜のタイミングで会議電話帳を参照することができる。しかし、図11のシーケンス図を用いて説明した処理においても、会議電話帳の参照は、各会議電話帳の開催日、開始時刻に基づいて、当該Web会議の開催日の開始時刻以降のタイミングでなければ、会議電話帳の参照ができないようにすることもできる。この場合、会議電話帳参照要求が到来した場合に、提供する会議電話帳の開催日、開始時刻が、時計回路604が提供する現在時刻より後である場合には、会議電話帳の提供をせずに、Web会議の開催日時が未到来ことを示すメッセージを提供するようにすればよい。
[電話制御装置の他の例]
上述した実施の形態の電話制御装置6は、Web会議の開催日において開始時刻が到来した場合に自動的に会議電話帳を当該Web会議の参加予定者に提供したり、あるいは、参加予定者が自己の内線電話4を通じて電話制御装置6の会議電話帳を参照したりした。しかし、前者の場合には未出席者の内線電話にも会議電話帳が提供される。また、後者の場合には、内線電話4を通じて会議電話帳の参照を要求しなければ見ることができない。
会議電話帳が必要になるのは、Web会議の参加予定者であるのに当該Web会議に参加していない未参加者が生じた場合である。この場合に、会議電話帳を必要とするのは、既に当該Web会議に参加している参加者であり、当該会議電話帳に記載されているべき情報は、未参加者の電話番号である。この状況を踏まえ、以下に説明する電話制御装置6Aは、設定されたWeb会議の開催日において開始時刻から所定時間経過後に未参加者が生じている場合に、参加者に対して当該参加者用の会議電話帳を自動的に提供するものである。この場合の会議電話帳は、未参加者の電話番号が特定可能なものである。また、開始時刻から所定時間経過後は、例えば、開催日の開始時刻から5分経過後、10分経過後のように、電話制御装置6Aに設定することが可能である。
図12は、実施の形態の電話制御装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。図3と図12とを比較すると分かるように、上述した電話制御装置6とこの例の電話制御装置6Aとでは、会議呼び出し対策部620Aの構成が異なっていが、それ以外の構成部分は同様に構成されている。このため、この例の電話制御装置6Aについては、会議呼び出し対策部620Aの構成について説明し、それ以外の構成部分についての説明は、上述した電話制御装置6についての説明と重複するため省略する。
図12において、会議呼び出し対策部620Aの会議情報取得部621は、図3を用いて説明した電話制御装置6の会議呼び出し対策部620の会議情報取得部621と同様に構成されたものである。従って、この例の電話制御装置6Aにおいても、図3に示した電話制御装置6の場合と同様に、会議情報取得部621が機能して、UTM装置3からの会議情報を取得する処理が行われる。また、この実施の形態において、取得された会議情報は、記憶装置603の所定の記憶領域に記憶されて保持される。UTM装置3からの会議情報の一例は図6(A)を用いて説明した通りである。
電話制御装置6Aの場合には、図12に示すように、会議呼び出し対策部620Aには、参加状況把握部624と、会議電話帳作成部625と、提供先特定部626と、会議電話帳提供部627と、電話先変更部628とが設けられている。参加状況把握部624は、記憶装置603に記録した会議情報の開催日及び開始時刻と、時計回路604が提供する現在時刻とを比較する。参加状況把握部624は、現在時刻が、開催日の開始時刻を所定時間経過したWeb会議が存在する場合に、当該Web会議への参加予定者の参加状況を確認する。この場合、参加状況把握部624は、当該会議情報のURLあるいは会議IDとパスワードとを用いて、所定の会議サーバにアクセスし、当該Web会議の参加状況を確認する。
参加状況把握部624は、参加状況の確認の結果、未参加者が存在することを確認したWeb会議については、会議IDと未参加者の電子メールアドレスとを会議電話帳作成部625と、提供先特定部626とに提供する。会議電話帳作成部625は、会議IDによって特定される会議情報を参照し、未参加者の電話番号が記載された会議電話帳であって、未参加者以外の参加予定者の内線電話に提供する会議電話帳を作成し、会議電話帳フォルダ607に記録する。
この場合の会議電話帳の作成は、基本的には図3に示した電話制御装置6の会議電話帳作成部622と同じようにして行われるが、ここでは未参加者のみの連絡先(電話番号)からなる会議電話帳が作成される。すなわち、会議電話帳作成部625は、参加状況把握部624からの未参加者の電子メールアドレスに基づいて、社員連絡先DB605を参照し、未参加者の電話番号を取得して、会議電話帳を作成する。会議電話帳作成部625で作成される会議電話帳は、図6(B)に示した会議電話帳と同様のヘッダ情報を有するものであるが、名前、会社電話番号、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号は、未参加者のものだけとなる。
提供先特定部626は、通知された会議IDに基づいて、記憶装置603に記憶されている会議情報を参照し、未参加者以外の参加予定者(この場合、既に当該Web会議に参加している参加者)の電子メールアドレスを、会議電話帳の提供先として特定する。この後、提供先特定部626は、参照した会議情報の会議IDと特定した電子メールアドレスとを会議電話帳提供部627に対して通知し、特定した相手先の内線電話4に対して、会議電話帳を提供するように指示を出す。
会議電話帳提供部627は、提供先特定部626からの電子メールアドレスに基づいて、社員連絡先DB605を参照し、会議電話帳を提供する相手先の内線番号を特定する。会議電話帳提供部627は、提供先特定部626から提供された会議IDと特定した内線番号に基づいて、会議電話帳フォルダ607から提供すべき会議電話帳を抽出する。会議電話帳提供部627は、この抽出した会議電話帳を、内線電話網5を通じて、特定した内線番号(抽出した会議電話帳の内線番号と同じ)の内線電話に提供する処理を行う。
これにより、参加を依頼された参加予定者でありながら、開催日の開催時刻を過ぎても参加していない未参加者が発生しているWeb会議が存在したとする。この場合に、当該Web会議に既に参加している参加者だけに、内線電話4を通じて未参加者だけの電話番号の特定が可能な会議電話帳を提供できる。従って、当該Web会議に既に参加している参加者は、提供を受けた会議電話帳を通じて、未参加者に対して電話をして迅速に連絡をとり、Web会議への参加を促すことができる。
なお、この例の電話制御装置6Aの会議呼び出し対策部620Aの電話先変更部628は、未参加者が複数の電話番号を有する場合に、電話をかけても応答がない場合に他の電話番号に電話をかけ直す機能を実現する。すなわち、この実施の形態のWeb会議システムが構築された会社の社員は、図4を用いて説明したように、内線番号、携帯電話番号、自宅電話番号の少なくとも3つの連絡先電話番号を有する。このため、電話先変更部628は、最初に未参加者の内線番号に電話をかけ、例えば10回コールしても(呼び出しても)応答がない場合には、自動的に携帯電話番号に電話をかけ直す機能を実現する。
また、携帯電話番号に電話をかけ、例えば10回コールしても(呼び出しても)応答がない場合には、自動的に自宅電話番号に電話をかけ直すようにすることもできる。このように、電話先変更部628は、Web会議に参加している参加者が、未参加者に電話をかける状況に鑑み、自動的に未参加者に割り当てられている異なる電話番号に自動的にかけ直しができるようにしている。このため、未参加者に電話をかける参加者の電話番号のディスプレイ407においては、未参加者のどの電話端末に電話をかけているのかを示す表示が行われ、参加者は未参加者のどの電話端末に電話をかけているのかを把握することができるようにされる。
[電話制御装置6Aを含むWeb会議システムで行われる処理]
図13は、図12の電話制御装置6Aを含むWeb会議システムで行われる処理を説明するためのシーケンス図である。この例もまた、上述したように、この実施の形態のWeb会議システムが構築された会社の社員であるAさんがWeb会議を設定(予約)し、同じ会社の社員であるBさんとCさんに参加を依頼するようにした場合の例である。従って、Web会議の設定からUTM装置3が機能して電話制御装置6Aに会議情報を提供するまでの処理は、図9を用いて説明したステップS1~ステップS6までの処理と同様に行われる。図9のステップS1~ステップS6までの処理により、Web会議が設定され、UTM装置3から会議情報が電話制御装置6Aに提供された後に、図13に示すシーケンス図の処理が行われることになる。
この例においては、当該Web会議の開催日の開始時刻が到来し、まず、Aさんが所定の会議サーバにアクセスして、当該Web会議に参加し(ステップS31)、直後に、同様にしてBさんが当該Web会議に参加したとする(ステップS32)。しかし、参加予定者のCさんは当該Web会議に参加して来ず、Cさんの未参加の状態が継続しているとする(ステップS33)。この後、電話制御装置6Aの参加状況把握部624が機能し、当該Web会議の会議情報から当該Web会議について、開催日の開始時刻から所定時間が経過していることが検知される(ステップS34)。
この場合、参加状況把握部624は、所定の会議サーバに設定されている当該Web会議にアクセスし、当該Web会議の参加状況を確認するようにし(ステップS35)、その応答を得る(ステップS36)。すなわち、ステップS35及びステップS36の処理は、当該Web会議に参加が認められたものであれば、当該Web会議に参加することによって参照可能な当該Web会議の参加状況を参照する処理である。この例の場合、参加状況把握部624は、参加予定者であるCさんの未参加を把握するので、会議IDとCさんの電子メールアドレスとを会議電話帳作成部625と提供先特定部626に通知する。
会議電話帳作成部625は、参加状況把握部624からの情報に基づいて、会議電話帳を作成し、提供先特定部626は、参加状況把握部624からの情報に基づいて、会議電話帳の提供先を特定して、会議電話帳提供部627に通知する(ステップS37)。この例の場合、会議電話帳作成部625は、未参加者Cさんの電話番号を記載した会議電話帳であって、Aさん用とBさん用の会議電話帳を作成して会議電話帳フォルダ607に記録する。また、提供先特定部626は、AさんとBさんとを会議電話帳の提供先として特定して、会議電話帳提供部627に通知する。
この後、電話制御装置6Aの会議電話帳提供部627は、Aさんが使用する内線電話4(1)にステップS37で作成されたAさん用の会議電話帳を提供して利用可能にする(ステップS38)。更に、電話制御装置6Aの会議電話帳提供部627は、Bさんが使用する内線電話4(2)にステップS37で作成されたBさん用の会議電話帳を提供して利用可能にする(ステップS39)。この例においては、当該Web会議において、AさんがBさんに対して、Cさんに電話して当該Web会議に参加するように促すことを依頼したとする。
この場合、Bさんは自分の使用する(自分の席にある)内線電話4(2)のディスプレイ407に、図8を用いて説明した態様で表示される会議電話帳を通じて、Cさんの内線電話4(3)に発信する(ステップS40)。当該発信は内線電話網5を通じて電話制御装置6Aに送られ、電話制御装置6AからCさんの内線電話4(3)に送られる(ステップS41)。これにより、Cさんの内線電話4(C)は鳴動し、着信の発生がCさんに通知される。Cさんが内線電話4(3)に対してオフフック操作を行うと、内線電話4(3)から内線電話網5を通じて、当該発信に対する応答が電話制御装置6Aに送信される(ステップS42)。
Cさんの内線電話4(3)からの応答を受信した電話制御装置6Aは、発信元の内線電話4(2)と着信先の内線電話4(3)との間に通話回線を接続して通話を可能にする(ステップS43)。当該接続された通話回線を通じて、BさんはCさんに対して音声通話により当該Web会議への参加を促すことができる。これに応じて、Cさんは自己のPC1(3)を用いて即座に当該Web会議に参加することができる(ステップS44)。
[電話制御装置6Aを含むWeb会議システムで行われる他の処理]
図13のシーケンス図で説明した処理では、BさんがCさんの内線電話4(3)に電話をかけて、Cさんが応答した場合の例であったが、Cさんが自分の席にいないために、内線電話4(3)にかかってきた電話に出られない場合もある。そこで、電話制御装置6Aは、電話先変更部628が機能し、会議電話帳に基づいて、電話先を自動的に変更できるようにしている。
図14は、図12の電話制御装置6Aを含むWeb会議システムで行われる処理の他の例を説明するためのシーケンス図である。図14のシーケンス図において、図13のシーケンス図を用いて説明した処理と同様に行われる部分には、同じ参照符号を付している。すなわち、電話制御装置6Aにおいて、Cさんの電話番号の使用を可能にするBさん用とCさん用の会議電話帳が作成され、会議電話帳の提供先がAさんの内線電話4(1)とBさんの内線電話4(2)であると特定される(ステップS37)。この後、Bさんの内線電話4(2)に会議電話帳が提供され、この会議電話帳が、内線電話4(2)のディスプレイ407に表示されて、利用可能にされる(ステップS39)。
Bさんは、内線電話4(2)のディスプレイ407に表示された会議電話帳を用いてCさんの内線電話4(3)に発信する(ステップS40)。これに応じて、電話制御装置6Aを介して、Cさんの内線電話4(3)に発信し、Cさんの内線電話4(3)が鳴動する(ステップS41)。Cさんの内線電話4(3)が鳴動しているのに、Cさんが自己の席に居なかったために応答できず、一定期間が経過しても応答はなかったとする(ステップS51)。この場合、電話制御装置6Aの電話先変更部628が機能して、Bさんの内線電話4(2)からの発信はそのまま維持して、Cさんの内線電話4(3)への発信は中止する(ステップS52)。
この後、電話先変更部628は、Cさんの携帯電話端末11(3)に発信し直す(ステップS53)。これにより、Cさんの携帯電話端末11(3)が鳴動し、着信が発生したことをCさんに通知する。これに応じて、Cさんが自己の携帯電話端末11(C)に対してオフフックする操作を行うと、応答が携帯電話端末11(3)から電話制御装置6Aに返される(ステップS54)。Cさんの携帯電話端末11(3)からの応答を受信した電話制御装置6Aの電話先変更部628は、Bさんの内線電話4(2)とCさんの携帯電話端末11(3)との間に通話回線を接続して、通話を可能にする(ステップS55)。
当該接続された通話回線を通じて、BさんはCさんに対して音声通話により当該Web会議への参加を促すことができる。この場合、Cさんは、例えば自分の席に戻り、自己のPC1(3)を用いて即座に当該Web会議に参加することができる(ステップS56)。なお、Cさんが会社には居らず自宅にいる場合には自宅のPCを用いて当該Web会議に参加することもできるし、自分が所持する携帯電話やタブレットPCから当該Web会議に参加することも可能である。
このように、図14のシーケンス図を用いて説明した処理の場合には、Cさんが自分の席に居らず、内線電話に出ることができない場合であっても、自動的にCさんの携帯電話端末11(3)などに電話をかけることができる。このため、Bさんは自分の手を煩わせることなく、Cさんに割り当てられている他の電話番号に自動的に電話をかけ直すようにして、Cさんと通話を行うことができるようにしている。これにより、より確実にCさんと通話を行い、Web会議への参加を促すことができる。
[実施の形態の効果]
上述したように、この実施の形態のWeb会議システムの場合には、Web会議とは別の通信ルートとなる電話ルートにより、未参加者との間で通話を行い、Web会議への参加を促すことができる。これにより、Web会議の参加に用いられるPC1の電源が入っていなかったり、PC1の近傍に居なかったりする場合であっても、電話通信により未参加者に対して連絡を入れて、より確実にWeb会議への参加を促すようにすることができる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態のWeb会議システムの場合には、電話制御装置6、6Aは、内線電話網5に接続された内線電話4に対して会議電話帳を提供する。しかし、会議電話帳に電話帳DB606のデータにより特定した外部の参加者の電話番号を記載しておくことにより、外部の参加者の電話通信による呼び出しも可能である。
また、会議電話帳の提供の際に、外線発信を行うようにすれば、広域ネットワーク7に接続された外線電話である例えば固定電話端末10(1)にも会議電話帳を提供し、これを用いて未参加者の呼び出しを行うようにすることもできる。しかし、通常、外部の参加者に未参加者の呼び出しを依頼するケースは少ないと考えられるので、内線電話4に対して会議電話帳を提供する構成にとどめるようにしてももちろん良い。
また、上述した実施の形態において、会議電話帳が、参加予定者や未参加者の名前と、内線、携帯電話、自宅といった電話を掛ける先を指定するアイコンボタンによって構成するようにした。この場合、アイコンボタンのそれぞれには、内線番号、携帯電話番号、自宅の電話番号が対応付けられており、アイコンボタンを選択操作することにより、内線電話4は、選択されたアイコンボタンに対応付けられている電話番号に電話を掛けることができる。従って、この場合には、内線番号、携帯電話番号、自宅の電話番号を、Web会議の参加者に知られることはない。
しかし、アイコンボタンに替えて、番号を表示することももちろん可能である。この場合には、Web会議終了後においても、連絡を取りやすくなるというメリットがある。しかし、電話番号について、秘匿性を保持したい場合には、図8に示したように、電話番号は表示せずに、電話番号に対応付けた、アイコンボタンを用いるようにすればよい。もちろん、アイコンボタンも表示せずに、電話を掛ける相手先の名前のみを表示するようにしてもよい。この場合には、表示された名前の選択によって、当該名前で特定される相手先に電話を掛けることができると共に、電話番号についての秘匿性も保持できる。
なお、会議電話帳はWeb会議の未参加者の呼び出しのためのものであり、Web会議終了後においては使われない。このため、電話制御装置6、6Aの会議電話帳フォルダ607に作成された会議電話帳データは、Web会議終了後においては、削除することが望ましい。
また、上述した実施の形態では、電話制御装置6Aの参加状況把握部624が機能して、Web会議の参加状況を確認するようにしたが、これに限るものではない。Web会議には、サービス提供元が管理する会議サーバへアクセスする「クラウド型」と、自社のネットワーク内に設けた会議サーバへアクセスする「オンプレミス型」の2種類が存在する。オンプレミス型のWeb会議の場合に、自社の会議サーバにアクセスしてWeb会議を行う構成となる。
この場合には、自社の会議サーバに、設定された開催日の開催時刻を所定時間経過しても参加してこない未参加者が存在するWeb会議が発生したときに、電話制御装置6Aに対して、当該Web会議への参加状況を通知する機能を設けることができる。この場合の参加状況の通知は、会議ID、パスワード、URL、開催日、開始時刻、未参加者の電子メールアドレスなどを含むものとなる。また、電話制御装置6Aの参加状況把握部624は、自社の会議サーバからの参加状況の通知を受け付けて、未参加者が発生している会議IDや未参加者の電子メールアドレスを取得するように構成すればよい。もちろん、サービス提供元が管理する会議サーバに、参加状況の通知機能を設けることも可能である。
また、上述した実施の形態では、UTM装置3にWeb会議対策部320を設けるようにしたが、これに限るものではない。Web会議対策部320の機能のみを備えたメール監視装置を、UTM装置3に代えて設けるようにすることもできる。すなわち、UTM装置とは別に、メール監視装置を追加して設ける構成とすることもできる。
また、上述した実施の形態では参加者予定者特定情報は、参加予定者に割り当てられている電子メールアドレスを用いるようにしたが、これに限るものではない。例えば、電子メールにより、必ず社員番号を記載してWeb会議への参加を依頼する取り決めがある場合には、参加予定者特定情報として電子メールアドレスに替えて社員番号を用いるようにしてもよい。この場合には、社員連絡先DB605の各社員の情報に社員番号を記載しておけばよい。この場合、外部の参加者の場合には、そのまま電子メールアドレスを用いるようにすればよい。
また、近年においては、インターネットを含むコンピュータネットワーク上のデータ通信回線を利用したリアルタイムコミュニケーションツールである「チャット」などと呼ばれるツールが用いられて、Web会議への参加の依頼が行われる場合がある。この場合であっても、上述したUTM装置3のWeb会議対策部320において、配下のPC1から送信されるチャットのデータを監視し、参加予定者特定情報、会議ID、パスワード、開催部、開始時刻などの必要情報を抽出する。これらの抽出した情報を含む会議情報を形成して、電話制御装置6、6Aに提供すればよい。
この場合の参加予定者特定情報は、当該チャットにおいて、電子メールアドレスが用いられて、通信の相互の相手先が特定される場合には、電子メールアドレスを用いればよいし、電話番号が用いられている場合には電話番号を用いればよい。あるいは、当該チャットにおいては、専用の使用者IDが用いられている場合には、当該使用者IDを参加予定者特定情報として用いるようにすればよい。この場合には、社員連絡先DB605の各社員の情報に当該使用者IDを記載し、また、電話帳DB606の各相手先の情報に当該使用者IDを記載しておけばよい。
このように、参加予定者特定情報は、Web会議への参加を依頼する電子メールやチャットで用いられている通信の相手先(発信元と発信先)を特定可能な種々の情報を用いることが可能である。この場合、用いる参加予定者特定情報によって、参加予定者の電話番号の特定が可能なように、社員連絡先DB605、電話帳DB606の各自のデータに、当該参加予定者特定情報を記録するようにしておけばよい。
また、上述した実施の形態では、Web会議に参加する場合には、通信端末、すなわち通信機能を備えた情報処理装置としてPC(Personal Computer)を用いるものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、タブレットPCやスマートホン等のIP網に接続可能な通信機能を備えた種々の情報処理装置を用いることができる。この場合において、IP網への接続は、Wi-Fi(登録商標)方式の無線LANを通じて接続するようしてももちろんよい。
[その他]
上述の実施の形態の説明からも分かるように、請求項のメール監視装置の会議参加依頼抽出手段の機能は、実施の形態のUTM装置3の会議参加依頼抽出部321が実現している。また、請求項のメール監視装置の参加予定者特定情報抽出手段、開催情報抽出手段、会議情報提供手段の各機能は、実施の形態のUTM装置3の参加予定者特定情報抽出部322、開催情報抽出部323、会議情報提供部324が実現している。
また、請求項の電話制御装置の連絡先記憶手段の機能は、実施の形態の電話制御装置の社員連絡先DB605、電話帳DB606が実現している。また、請求項の電話制御装置の会議情報取得手段、会議電話帳作成手段、会議電話帳提供手段の各機能は、実施の形態の電話制御装置6、6Aの会議情報取得部621、会議電話帳作成部622、625、会議電話帳提供部623、627が実現している。また、請求項の電話制御装置の参加状況把握手段の機能は、実施の形態の電話制御装置6Aの参加状況把握部624が実現している。
1、1(1)、1(2)、1(3)…PC、2…LAN、3…UTM装置、301T…IP網への接続端、301…通信I/F、302…制御部、303…記憶装置、304…時計回路、305T…LANへの接続端、305…LANI/F、310…セキュリティ機能部、320…Web会議対策部、321…会議参加依頼抽出部、322…参加予定者特定情報抽出部、323…開催情報抽出部、324…会議情報提供部、4、4(1)、4(2)、4(3)…内線電話、5…内線電話網、6…電話制御装置、601T…外線電話網への接続端、601…通信I/F、602…制御部、603…記憶装置、604…時計回路、605…社員連絡先DB、606…電話帳DB、607…会議電話帳フォルダ、608T…内線電話網への接続端、608…接続I/F、609T…LANへの接続端、609…LANI/F、610…呼制御部、611…発信制御部、612…着信制御部、620、620A…会議呼び出し対策部、621…会議情報取得部、622、625…会議電話帳作成部、623、627…会議電話帳提供部、624…参加状況把握部、626…提供先特定部、628…電話先変更部、7…広域ネットワーク、71…外線電話網、72…IP網、8(1)、8(2)…ルータ、9(1)、(2)…PC、10(1)、10(2)…固定電話、11(1)、11(2)…携帯電話端末

Claims (6)

  1. 1以上の情報処理装置が接続されると共に、IP(Internet Protocol)網に接続されるメール監視装置と、複数の内線電話端末が接続されて内線電話システムを構築すると共に、広域電話網に接続される電話制御装置とが接続されて構成されるWeb会議システムであって、
    前記メール監視装置は、
    自機に接続された配下の前記情報処理装置から送信される電子メールを監視し、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する会議参加依頼抽出手段と、
    前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、前記Web会議の参加予定者を特定する参加予定者特定情報を抽出する参加予定者特定情報抽出手段と、
    前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、少なくとも前記Web会議の会議識別情報と開催日時とを抽出する開催情報抽出手段と、
    抽出された前記参加予定者特定情報と前記会議識別情報と前記開催日時とを含む会議情報を形成して、前記電話制御装置に提供する会議情報提供手段と
    を備え、
    前記電話制御装置は、
    前記参加予定者特定情報に対応する相手先特定情報と、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶する連絡先記憶手段と、
    前記メール監視装置から提供される前記会議情報を取得する会議情報取得手段と、
    前記会議情報取得手段で取得された前記会議情報と、前記連絡先記憶手段の前記連絡先情報とに基づいて、前記Web会議の参加予定者と、当該参加予定者の電話番号とを対応付けた会議電話帳を形成する会議電話帳作成手段と、
    前記会議電話帳作成手段で作成された前記会議電話帳を、前記Web会議の参加予定者の前記内線電話端末を通じて利用可能にする会議電話帳提供手段と
    を備えることを特徴とするWeb会議システム。
  2. 請求項1に記載のWeb会議システムであって、
    前記メール監視装置の前記会議情報提供手段は、前記開催日時の所定時間前に前記会議情報を前記電話制御装置に提供する
    ことを特徴とするWeb会議システム。
  3. 請求項1に記載のWeb会議システムであって、
    前記電話制御装置の前記電話帳提供手段は、前記会議情報の前記開催日時の経過後に前記電話帳の利用を可能にする
    ことを特徴とするWeb会議システム。
  4. 請求項1に記載のWeb会議システムであって、
    前記電話制御装置は、
    前記Web会議の開催日時以後に、前記Web会議の参加予定者の参加の状況を把握する参加状況把握手段を備え、
    前記電話制御装置の前記会議電話帳作成手段は、当該Web会議の開始時刻から所定時間経過後において、前記参加状況把握手段により参加していない参加予定者が把握された場合に、参加していない前記参加予定者についての前記会議電話帳を作成し、
    前記電話制御装置の前記会議電話帳提供手段は、当該Web会議に参加済みの参加者の前記内線電話端末を通じて利用可能にする
    ことを特徴とするWeb会議システム。
  5. 1以上の情報処理装置が接続されると共に、IP(Internet Protocol)網に接続されるメール監視装置と、複数の内線電話端末が接続されて内線電話システムを構築すると共に、広域電話網に接続される電話制御装置とが接続されて構成されるWeb会議システムの前記メール監視装置であって、
    前記電話制御装置は、前記メール監視装置で特定される参加予定者特定情報に対応する相手先特定情報と、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶する連絡先記憶手段と、前記メール監視装置から提供される会議情報を取得する会議情報取得手段と、前記会議情報取得手段で取得された前記会議情報と、前記連絡先記憶手段の前記連絡先情報とに基づいて、前記Web会議の参加予定者と、当該参加予定者の電話番号とを対応付けた会議電話帳を形成する会議電話帳作成手段と、前記会議電話帳作成手段で作成された前記会議電話帳を、前記Web会議の参加予定者の前記内線電話端末を通じて利用可能にする会議電話帳提供手段と、を備えるものであり、
    自機に接続された配下の前記情報処理装置から送信される電子メールを監視し、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する会議参加依頼抽出手段と、
    前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、前記Web会議の参加予定者を特定する前記参加予定者特定情報を抽出する参加予定者特定情報抽出手段と、
    前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、少なくとも前記Web会議の会議識別情報と開催日時とを抽出する開催情報抽出手段と、
    抽出された前記参加予定者特定情報と前記会議識別情報と前記開催日時とを含む前記会議情報を形成して、前記電話制御装置に提供する会議情報提供手段と
    を備えることを特徴とするメール監視装置。
  6. 1以上の情報処理装置が接続されると共に、IP(Internet Protocol)網に接続されるメール監視装置と、複数の内線電話端末が接続されて内線電話システムを構築すると共に、広域電話網に接続される電話制御装置とが接続されて構成されるWeb会議システムでの前記電話制御装置であって、
    前記メール監視装置は、自機に接続された配下の前記情報処理装置から送信される電子メールを監視し、Web会議への参加を依頼する電子メールを抽出する会議参加依頼抽出手段と、前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、前記Web会議の参加予定者を特定する参加予定者特定情報を抽出する参加予定者特定情報抽出手段と、前記会議参加依頼抽出手段で抽出された前記電子メールに含まれる情報から、少なくとも前記Web会議の会議識別情報と開催日時とを抽出する開催情報抽出手段と、抽出された前記参加予定者特定情報と前記会議識別情報と前記開催日時とを含む会議情報を形成して、前記電話制御装置に提供する会議情報提供手段と、を備えるものであり、
    前記参加予定者特定情報に対応する相手先特定情報と、当該相手先の電話番号とを対応付けた連絡先情報を記憶する連絡先記憶手段と、
    前記メール監視装置から提供される前記会議情報を取得する会議情報取得手段と、
    前記会議情報取得手段で取得された前記会議情報と、前記連絡先記憶手段の前記連絡先情報とに基づいて、前記Web会議の参加予定者と、当該参加予定者の電話番号とを対応付けた会議電話帳を形成する会議電話帳作成手段と、
    前記会議電話帳作成手段で作成された前記会議電話帳を、前記Web会議の参加予定者の前記内線電話端末を通じて利用可能にする会議電話帳提供手段と
    を備えることを特徴とする電話制御装置。
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