JP2023149535A - 両回転式スクロール型圧縮機 - Google Patents

両回転式スクロール型圧縮機 Download PDF

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彬人 管原
Akito Sugawara
和也 本田
Kazuya Honda
友次 橋本
Tomoji Hashimoto
裕之 小林
Hiroyuki Kobayashi
洋介 稲垣
Yosuke Inagaki
圭史朗 武藤
keishiro Muto
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents

Abstract

【課題】ハウジングの外周面にインバータ回路を設けつつ、駆動軸心の径方向に作用する圧縮荷重に起因して発生する振動や騒音を抑える。【解決手段】駆動軸心X1に直交する平面を想定した場合、駆動側基礎円34の中心と従動側基礎円44の中心との中点MPを駆動軸心X1の径方向に発生する圧縮荷重の作用点と規定し、駆動渦巻体33の外側面33Aと従動渦巻体43の内側面43Bとが最外周側で接する第1接点P1と、駆動渦巻体33の内側面33Bと従動渦巻体43の外側面43Aとが最外周側で接する第2接点P2とを結ぶ仮想線VLに対して直交する方向を圧縮荷重の荷重方向LDと規定し、かつ、駆動スクロール30が1回転する間に荷重方向LDが変動する範囲を変動範囲FRと規定したとき、筒状のハウジング60の外周面に設けられたインバータ回路12は、駆動軸心X1の周方向において変動範囲FRを避けて配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は両回転式スクロール型圧縮機に関する。
特許文献1に従来の両回転式スクロール型圧縮機(以下、単に圧縮機という)が開示されている。この圧縮機は、駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備えている。
駆動機構は、ハウジング内に設けられた電動モータを有している。駆動スクロールは、ハウジング内に設けられるとともに、駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動される。従動スクロールは、ハウジング内に設けられるとともに、駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで駆動スクロール及び従動機構によって回転従動される。
駆動スクロールは、駆動端板及び駆動渦巻体を有している。駆動端板は、駆動軸心と交差する方向に延びている。駆動渦巻体は、駆動端板から従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなしている。
従動スクロールは、従動端板及び従動渦巻体を有している。従動端板は、従動軸心と交差する方向に延びている。従動渦巻体は、従動端板から駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなしている。
駆動スクロール及び従動スクロールは、駆動渦巻体と従動渦巻体とが互いに対向して圧縮室を形成するとともに、回転駆動及び回転従動によって圧縮室の容積を変化させる。
特開2002-310073号公報
圧縮機の作動中には、圧縮室内で冷媒が圧縮されることで圧縮荷重が発生する。この圧縮荷重は、駆動軸心方向よりも駆動軸心の径方向に主に作用する。このため、駆動軸心の径方向の圧縮荷重が駆動スクロールや従動スクロールを軸支するベアリング等を介してハウジングに作用することで、ハウジングが振動するおそれがある。
しかし、上記従来の圧縮機では、このような圧縮荷重に起因するハウジングの振動を問題視していない。仮に、電動モータを駆動するインバータ回路を、圧縮機が駆動軸心方向に大型化するのを避けるべくハウジングの外周面に設けた場合、ハウジングの振動がそのインバータ回路やインバータ基板を収容する薄型形状のケーシングによって増幅され、騒音も悪化するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ハウジングの外周面にインバータ回路を設けつつ、駆動軸心の径方向に作用する圧縮荷重に起因して発生する振動や騒音を抑えることができる両回転式スクロール型圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の両回転式スクロール型圧縮機は、駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備え、
前記駆動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす駆動渦巻体とを有し、
前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす従動渦巻体とを有し、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機において、
前記駆動機構は、前記ハウジング内に設けられた電動モータと、前記ハウジングの外周面に設けられ、前記電動モータを駆動するインバータ回路とを有し、
前記駆動軸心に直交する平面を想定した場合に、
前記駆動渦巻体を形成する駆動側基礎円の中心と、前記従動渦巻体を形成する従動側基礎円の中心との中点を、前記駆動スクロール及び前記従動スクロールの回転により前記駆動軸心の径方向に発生する圧縮荷重の作用点と規定し、
前記駆動渦巻体の外側面と前記従動渦巻体の内側面とが最外周側で接する第1接点と、前記駆動渦巻体の内側面と前記従動渦巻体の外側面とが最外周側で接する第2接点とを結ぶ仮想線に対して直交する方向を、前記圧縮荷重の荷重方向と規定し、かつ、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールが1回転する間に前記荷重方向が変動する範囲を変動範囲と規定したとき、
前記インバータ回路は、前記駆動軸心の周方向において前記変動範囲を避けて配置されていることを特徴とする。
両回転式スクロール型圧縮機では、圧縮室内で冷媒が圧縮されることで、主に駆動軸心の径方向に作用する圧縮荷重が発生する。
固定スクロール及び旋回スクロールを有するスクロール型圧縮機であっても、旋回スクロールを旋回させる回転軸の径方向に圧縮荷重が作用する。この回転軸の径方向に作用する圧縮荷重の方向は、旋回スクロールの旋回に伴って回転して360度変化する。なお、以下の説明において、特に断らない限り、圧縮荷重とは、駆動軸心の径方向又は回転軸の径方向に作用する圧縮荷重を意味する。
これに対し、両回転式スクロール型圧縮機では、駆動スクロールと従動スクロールとが偏心しつつ同一の角速度で回転する。このため、圧縮荷重の方向は、駆動軸心の周方向において圧縮機の作動中に大きく変化することがない。すなわち、圧縮機の作動中に発生する圧縮荷重の範囲は、駆動軸心の周方向において所定の小さな角度範囲に限られている。本発明者らは、この点に着目して本発明を完成した。
すなわち、圧縮荷重の方向が旋回スクロールの旋回に伴って回転して360度変化する場合、ハウジングの外周面にインバータ回路を設ければ、旋回スクロールが1回転する毎に、周方向においてインバータ回路が占める角度範囲の全体に圧縮荷重が必ず作用することになる。このため、圧縮荷重の影響を受けて発生するハウジングの振動が大きく増幅するおそれがある。
この点、本発明の両回転式スクロール型圧縮機では、ハウジングの外周面に設けられたインバータ回路が、駆動軸心の周方向において、上記のように規定した変動範囲を避けて配置されている。このため、圧縮荷重に起因するハウジングの振動がインバータ回路やインバータ基板を収容する薄型形状のケーシングによって増幅することを抑えることができ、その結果騒音が悪化することも抑えることができる。
したがって、本発明の両回転式スクロール型圧縮機は、ハウジングの外周面にインバータ回路を設けつつ、駆動軸心の径方向に作用する圧縮荷重に起因して発生する振動や騒音を抑えることができる。
電動モータは、ハウジングに固定されたステータと、ステータ内に配置され、駆動スクロールと共に回転可能なロータとを有し、駆動スクロールはロータに内蔵され、インバータ回路はステータの外周に配置されていることが好ましい。
この場合、駆動スクロールの外周にインバータ回路が配置されることになる。駆動スクロール及びインバータ回路が駆動軸心の径方向に並べば、駆動スクロールや従動スクロールに作用した圧縮荷重の影響が、これらを軸支するベアリング等を介してハウジングやその外周面に設けられたインバータ回路に及び易い。このため、インバータ回路によってハウジングの振動が増幅する問題が特に顕著になるが、本発明によりこの問題を有効に解決しうる。
また、ステータの外周にインバータ回路が配置されているので、インバータ回路からステータへの給電のための配線構造を簡素化するのに有利となる。
さらに、駆動スクロールがロータに内蔵されてもいるので、駆動スクロール及び従動スクロールに対して、ステータ、ロータ及びインバータ回路が駆動軸心の径方向に並ぶ。このため、駆動スクロール及び従動スクロールに対して、ステータ、ロータ及びインバータ回路が駆動軸心方向に並ぶ場合と比較して、駆動軸心方向において圧縮機を小型化できる。
本発明の両回転式スクロール型圧縮機は、ハウジングの外周面にインバータ回路を設けつつ、駆動軸心の径方向に作用する圧縮荷重に起因して発生する振動や騒音を抑えることができる。
図1は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、インバータケース以外の部分の断面を示す模式断面図である。 図2は、図1のA-A線における断面図である。 図3は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、最外周側に形成される圧縮室が閉鎖された瞬間(閉じ込み時)の図である。 図4は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から60度回転した時の図である。 図5は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から120度回転した時の図である。 図6は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から180度回転した時の図である。 図7は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から240度回転した時の図である。 図8は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から300度回転した時の図である。 図9は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向を説明する模式図であり、閉じ込み時から360度回転する直前の図である。 図10は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の荷重方向の変動範囲を説明する模式図である。 図11は、実施例の両回転式スクロール型圧縮機に係り、圧縮荷重の発生範囲を説明する模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の両回転式スクロール型圧縮機1(以下、単に圧縮機1という)は、本発明の具体的態様の一例である。圧縮機1は、ハウジング60を備えている。ハウジング60は、ハウジング本体61及びカバー65を有している。
ハウジング本体61は、外周壁62及び底壁63を有する有底筒状部材である。外周壁62は、駆動軸心X1を中心とする円筒状の内周面62Cを有している。底壁63は、駆動軸心X1と直交して略円形平板状に延びている。
底壁63の外周縁は、外周壁62におけるカバー65から離れた基端に接続している。底壁63の内面中央には、駆動軸心X1を中心とする円筒状の軸支部64が凸設されている。軸支部64には、ベアリング71の外輪が嵌入している。
カバー65は、駆動軸心X1と直交して略円形平板状に延びている。カバー65は、その外周縁がハウジング本体61の外周壁62の先端に当接する状態で、図示しないボルトによって外周壁62に締結されることにより、ハウジング本体61を塞いでいる。
カバー65の内面中央には、従動軸心X2を中心とする円筒状の軸支部66が凸設されている。従動軸心X2は、駆動軸心X1に対して所定の偏心量で偏心しつつ駆動軸心X1と平行に延びている。軸支部66には、ニードルベアリング72の外輪が嵌入している。
カバー65は、吸入孔67及び吐出孔68を有している。吸入孔67は、カバー65における外周縁と軸支部66との間に位置し、駆動軸心X1と平行な方向においてカバー65を貫通している。吐出孔68は、カバー65の中央に位置し、駆動軸心X1と平行な方向においてカバー65を貫通している。
図1及び図2に示すように、圧縮機1は、駆動機構10、従動機構20、駆動スクロール30及び従動スクロール40を備えている。
駆動機構10は、駆動スクロール30を駆動軸心X1周りで回転駆動させる。駆動機構10は、電動モータ11と、電動モータ11を駆動するインバータ回路12とを有する。電動モータ11は、ステータ13と、ロータ14とを有する。
インバータ回路12は、筒状のハウジング本体61の外周側面、すなわち外周壁62の外周面に設けられている。インバータ回路12は、インバータケース15に内蔵されている。外周壁62の周方向において、インバータケース15が取り付けられる範囲の外周壁62の部位は、他の薄肉一般部62Bよりも厚さの厚い厚肉部62Aとなっている。この厚肉部62Aの外表面は平坦面62Dとされている。インバータケース15は平坦面62Dに図示しないボルトにより固定されている。インバータ回路12を構成するインバータ基板は、平坦面62Dに対してほぼ平行に配置されている。
図2に示すように、インバータケース15は、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、駆動軸心X1と従動軸心X2とが並ぶ方向、すなわち駆動軸心X1と駆動軸心X2とを結ぶ直線方向に配置されている。なお、インバータケース15は、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、後述する仮想線VL方向に配置されている。また、後述するように、インバータケース15は、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、圧縮荷重の荷重方向LDの変動範囲FRを避け、かつ、圧縮荷重の発生範囲GRを避けて配置されている。
ステータ13は、駆動軸心X1を中心とする円筒状であり、巻き線16を有している。ステータ13は、ハウジング本体61の外周壁62の内周面62Cに嵌入することにより、ハウジング60に駆動軸心X1周りに固定されている。
ロータ14は、駆動軸心X1周りで円筒状をなしている。ロータ14は、ステータ13に対応する複数個の図示しない永久磁石と、各永久磁石を固定する図示しない積層鋼板とからなる。ロータ14は、ステータ13の内周に配置され、ステータ13内で回転可能とされている。
ロータ14には駆動スクロール30が内蔵されている。ロータ11の内周面14Aには駆動スクロール30の後述する駆動周壁32が嵌着されている。これにより、ロータ14と駆動スクロール30とが一体回転するようになっている。こうして、駆動スクロール30は、駆動機構10によって駆動軸心X1周りで回転駆動される。
図1に示すように、駆動スクロール30は、駆動端板31、駆動周壁32及び駆動渦巻体33を有している。
駆動端板31は、駆動軸心X1と直交して略円形平板状に延びている。駆動端板31におけるハウジング本体61の底壁63と対向する面の中央には、駆動軸心X1を中心とする円筒状の被軸支部34が凸設されている。
被軸支部34には、ベアリング71の内輪が外嵌している。これにより、駆動スクロール30は、駆動軸心X1周りで回転可能にハウジング本体61に支持されている。
駆動周壁32は、駆動端板31の外周縁31Fから従動スクロール40に向かって駆動軸心X1と平行に突出し、駆動軸心X1周りで円筒状をなしている。
図1及び図2に示すように、駆動渦巻体33は、駆動周壁32よりも駆動軸心X1の径方向の内側に位置している。駆動渦巻体33は、駆動端板31から従動スクロール40に向かって駆動軸心X1と平行に突出し、駆動軸心X1周りで渦巻状をなしている。
従動スクロール40は、従動端板41及び従動渦巻体43を有している。
従動端板41は、従動軸心X2と直交して略円形平板状に延びている。従動端板41におけるカバー65と対向する面の中央には、従動軸心X2を中心とする円筒状の被軸支部44が凸設されている。
被軸支部44には、ニードルベアリング72の内輪が外嵌している。これにより、従動スクロール40は、従動軸心X2周りで回転可能にカバー65に支持されている。
従動端板41は、吸入ポート47(図2参照)及び吐出ポート48を有している。
吸入ポート47は、軸支部66の外周面よりも従動軸心X2の径方向の外側に位置し、従動軸心X2と平行な方向において従動端板41を貫通している。吸入ポート47は、従動端板41に180度の位相差をもって2個形成されている。
吐出ポート48は、被軸支部44の内周面よりも従動軸心X2の径方向の内側に位置し、従動軸心X2と平行な方向において従動端板41を貫通している。
被軸支部44の内周面に囲まれ、かつカバー65と従動端板41とに挟まれた空間は、吐出室55とされている。
従動端板41には、吐出室55側に位置して吐出ポート48を開閉する吐出弁58と、吐出弁58の開度を規制するリテーナ59とが設けられている。
図1及び図2に示すように、従動渦巻体43は、従動端板41から駆動スクロール30に向かって従動軸心X2と平行に突出し、従動軸心X2周りで渦巻状をなしている。
駆動スクロール30及び従動スクロール40は、互いに対向し、かつ駆動渦巻体33及び従動渦巻体43が互いに噛合することにより、圧縮室50を形成している。
従動機構20は、複数組(ピン・リング方式では3組以上)のピン21及びリング22を備えている。各組のピン21及びリング22は、駆動スクロール30から従動スクロール40に駆動力を伝達する。
各ピン21はそれぞれ、駆動軸心X1の周方向において適宜間隔を置いて、駆動周壁32の先端から従動端板41に向かって突出する円柱部材である。
各リング22はそれぞれ、各ピン21に対向するように従動端板41側に設けられている。各リング22はそれぞれ、従動端板41に凹設された円形有底穴に嵌着されている。各ピン21は、各リング22の内周面に摺接する状態で移動可能となっている。
駆動スクロール30が駆動機構10によって駆動軸心X1周りで回転駆動されるとき、各ピン21は各リング22の内周面に摺接しつつ各リング22を各ピン21の中心周りで相対的に回転させることで、従動スクロール40に駆動スクロール30のトルクを伝達する。リング22の旋回半径は、駆動スクロール30の駆動軸心X1に対する従動スクロール40の従動軸心X2の偏心量に等しくされている。
その結果、従動スクロール40は、駆動スクロール30に対して偏心しつつ駆動軸心X1と平行な従動軸心X2周りで駆動スクロール30及び従動機構20によって回転従動される。駆動スクロール30及び従動スクロール40は、その回転駆動及びその回転従動によって従動スクロール40が駆動スクロール30に対して駆動軸心X1周りで相対的に公転することで、圧縮室50の容積を変化させる。
図示は省略するが、この圧縮機1は、蒸発器、膨張弁及び凝縮器とともに車両用空調装置の冷凍回路を構成している。吸入孔67には、蒸発器が配管によって接続されている。吐出孔68には、凝縮器が配管によって接続されている。膨張弁は、配管によって蒸発器及び凝縮器と接続されている。
蒸発器から供給される冷媒は、吸入孔67からハウジング60内に流入し、吸入ポート47を経由して圧縮室50に導入される。圧縮室50で吐出圧力まで圧縮された冷媒は、吐出ポート48を経由して吐出室55に吐出され、吐出孔68から凝縮器に排出される。こうして、車両用空調装置の空調が行われる。
<荷重方向の変動範囲>
圧縮機1の作動中においては、駆動スクロール30及び従動スクロール40の回転により、圧縮室50内で圧縮荷重が発生する。
図3~図11は、駆動軸心X1及び従動軸心X2に対して直交する平面を想定した図である。図3~図9は、圧縮機1の作動中に駆動スクロール30及び従動スクロール40が約1回転する間に、圧縮室50内で発生する圧縮荷重の荷重方向LDについて、回転角度60度刻みで示す。
図3~図11においては、駆動スクロール30及び従動スクロール40について、圧縮室50の形成に実質的に寄与する部分のみの駆動渦巻体33及び従動渦巻体43を模式的に示す。図3~図9において、駆動渦巻体33の外側面33A及び内側面33Bを形成する駆動側基礎円(インボリュート曲線の基礎円)34と、従動渦巻体43の外側面43A及び内側面43Bを形成する従動側基礎円(インボリュート曲線の基礎円)44を示す。二点鎖線で示す円のうち図中上側のものは駆動側基礎円34であり、二点鎖線で示す円のうち図中下側のものは従動側基礎円44である。駆動側基礎円34の中心と従動側基礎円44の中心とは、駆動軸心X1に直交する方向に所定量ずれている。図3~図9において、3つの黒丸のうち中央の黒丸は、駆動側基礎円34の中心と従動側基礎円44の中心との中点MPである。図3において、2つの白丸のうち上側のものは駆動軸心X1の位置を示し、下側のものは従動軸心X2の位置を示す。図4~図9において、駆動軸心X1の位置は示すが、従動軸心X2は省略している。
図3は、最外周側に2つの圧縮室50、50が閉鎖された瞬間(閉じ込み時、0deg)の図である。この時、駆動渦巻体33の外側面33Aと従動渦巻体43の内側面43Bとが最外周側で第1接点P1で接するとともに、駆動渦巻体33の内側面33Bと従動渦巻体43の外側面43Aとが最外周側で第2接点P2で接している。
駆動渦巻体33と従動渦巻体43とが最外周側で接する2つの接点である、第1接点P1と第2接点P2とを結ぶ仮想線VLを規定する。仮想線VLの長さは、2つの圧縮室50全体の径方向幅RWとみなすことができる。中点MPは2つの圧縮室50全体の中心とみなすことができる。仮想線VLを含み、かつ、駆動軸心X1及び従動軸心X2の軸心方向に延びる面を圧縮荷重の受圧面と規定する。駆動側基礎円34の中心と従動側基礎円44の中心との中点MPを圧縮荷重の作用点と規定する。駆動軸心X1及び従動軸心X2と直交する平面において仮想線VLに対して直交する方向を圧縮荷重の荷重方向(作用方向)LDと規定する。
なお、第1接点P1は、駆動側基礎円34及び従動側基礎円44の双方に接する一方の接線上に位置する。第2接点P2は、駆動側基礎円34及び従動側基礎円44の双方に接する他方の接線上に位置する。これらの接線は、仮想線VLと平行に延びている。
図4は閉じ込み時から60度回転した時の図である。図5は、閉じ込み時から120度回転した時の図である。図6は、閉じ込み時から180度回転した時の図である。図7は、閉じ込み時から240度回転した時の図である。図8は、閉じ込み時から300度回転した時の図である。図9は、閉じ込み時から360度回転する直前の図である。
図4~図9に示すように、駆動スクロール30及び従動スクロール40の回転が進むにつれて、第1接点P1及び第2接点P2が内周側に向かって変位する。これに伴い、仮想線VLの長さ、すなわち2つの圧縮室50全体の径方向幅RWも徐々に小さくなる。
駆動スクロール30の駆動軸心X1と従動スクロール40の従動軸心X2とは所定の偏心量で偏心している。駆動スクロール30及び従動スクロール40が回転するに従って、第1接点P1及び第2接点P2が移動するため、中点MPを作用点とする圧縮荷重の荷重方向LDも変動する。駆動スクロール30及び従動スクロール40が1回転する間に荷重方向LDが変動する範囲を変動範囲FRと規定する。
図3~図9において水平線を想定し、荷重方向LDの水平線に対する角度を荷重角度θと規定する。図3に示す閉じ込み時に最小の荷重角度θminとなり、図9に示す閉じ込み時から360度回転する直前の時に最大の荷重角度θmaxとなる。
図10に示すように、荷重方向LDの変動範囲FRは、最小の荷重角度θminと最大の荷重角度θmaxとの差の角度範囲となる。図10において、閉じ込み時における荷重方向LDを実線の矢印で示し、閉じ込み時から360度回転する直前の時における荷重方向LDを二点鎖線で示す。
<圧縮荷重の発生範囲>
図3に示す閉じ込み時に2つの圧縮室50全体の大きさが最大になる。この時、駆動軸心X1及び従動軸心X2の径方向、すなわち駆動軸心X1及び従動軸心X2と直交する平面において、圧縮室50内で発生する圧縮荷重の範囲が最大になる。
図11に示すように、閉じ込み時における第1接点P1と第2接点P2の距離、すなわち仮想線VLの長さに等しい幅で、この時の荷重方向LDに延びる範囲を圧縮荷重の発生範囲GRと規定する。
図2に示すように、この圧縮機1では、インバータ回路12を内蔵するインバータケース15が、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、圧縮荷重の荷重方向LDの変動範囲FRを避け、かつ、圧縮荷重の発生範囲GRを避けて配置されている。
<作用効果>
上述のとおり、実施例の圧縮機1では、ハウジング本体61の外周壁62に設けられたインバータケース15が、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、圧縮荷重の荷重方向LDの変動範囲FRを避けて配置されている。駆動側基礎円34の中心と従動側基礎円44の中心との中点MPを作用点とする圧縮荷重の荷重方向LDは、2つの圧縮室50全体の中心において圧縮室50の外部に作用する圧縮荷重の方向となる。圧縮機1の作動中にこの荷重方向LDが変動する変動範囲FRを避けてインバータケース15を配置することで、圧縮機50内で発生する圧縮荷重の影響がインバータケース15に及ぶことを抑えることができる。
第1接点P1と第2接点P2との距離、すなわち仮想線VLの長さは、2つの圧縮室全体の径方向幅RWとみなすことができる。2つの圧縮室50全体の大きさは閉じ込み時に最大となる。閉じ込み時における第1接点P1と第2接点P2の距離、すなわち仮想線VLの長さが2つの圧縮室50全体の径方向幅RWが最大となる長さとみなすことができる。閉じ込み時における第1接点P1と第2接点P2の距離(仮想線VLの長さ)に等しい幅で、この時の荷重方向LDに延びる範囲である圧縮荷重の発生範囲GRを避けてインバータケース15を配置することで、圧縮機50内で発生する圧縮荷重の影響がインバータケース15に及ぶことをより抑えることができる。
このため、実施例の圧縮機1では、圧縮室50内で発生する圧縮荷重に起因するハウジング60の振動がインバータ回路12やインバータケース15によって増幅することを抑えることができ、その結果騒音が悪化することも抑えることができる。
したがって、実施例の両回転式スクロール型圧縮機1は、ハウジング60の外周面にインバータ回路12を設けつつ、駆動軸心X1の径方向に作用する圧縮荷重に起因して発生する振動や騒音を抑えることができる。
この圧縮機1では、ハウジング60内に設けられた電動モータ11に駆動スクロール30及び従動スクロール40が内蔵されており、これらの外周側、すなわち駆動軸心X1の径方向外方にインバータ回路12を含むインバータケース15が配置されている。
この場合、駆動スクロール30の外周にインバータケース15が配置されることになる。駆動スクロール30及びインバーケース15が駆動軸心X1の径方向に並べば、駆動スクロール30や従動スクロール40に作用した圧縮荷重の影響が、これらを軸支するベアリング等を介してハウジング60やその外周面に設けられたインバータケース15やインバータ回路12に及び易い。このため、インバータ回路12やインバータケース15によってハウジング60の振動が増幅する問題が特に顕著になるが、この圧縮機1ではこの問題を有効に解決しうる。
また、ステータ13の外周にインバータ回路12が配置されているので、インバータ回路12からステータ13への給電のための配線構造を簡素化するのに有利となる。
さらに、駆動スクロール30及び従動スクロール40に対して電動モータ11及びインバータケース15が駆動軸心X1の径方向に並んでいるので、駆動スクロール30及び従動スクロール40に対して電動モータ11及びインバータケース15が駆動軸心X1方向に並ぶ場合と比較して、駆動軸心X1方向において圧縮機1を小型化できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、インバータ回路12及びインバータケース12が、駆動軸心X1及び従動軸心X2の周方向において、駆動軸心X1と従動軸心X2とを結ぶ直線方向又は仮想線VL方向に配置されており、これらの直線上にインバータ回路12が存在し、かつ、これらの直線とほぼ直交するようにインバータ回路12が配置されているが、本発明はこの構成に限定されない。駆動軸心X1の周方向におけるインバータ回路12の位置や角度は、上記荷重方向LDの変動範囲FRを避け得る限り、適宜設定可能である。
実施例では、駆動スクロール30及び従動スクロール40に対して電動モータ11及びインバータ回路12が駆動軸心X1の径方向に並ぶが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、駆動スクロール30及び従動スクロール40に対して電動モータ11が駆動軸心X1方向に並び、その電動モータ11の位置でハウジング60の外周面にインバータ回路12が設けられていてもよい。また、駆動スクロール30及び従動スクロール40に対して、電動モータ11のみが駆動軸心X1の径方向に並び、インバータ回路12は駆動軸心X1方向にずれた位置でハウジング60の外周面に設けられていてもよい。
実施例では、駆動渦巻体33及び従動渦巻体43が2巻き弱程度であるが、駆動渦巻体33及び従動渦巻体43の巻き数はこれに限られない。例えば、駆動渦巻体33及び従動渦巻体43の巻き数を増やして、圧縮室50の数を増やしてもよい。また、駆動渦巻体33と従動渦巻体43とで巻き数を異ならせてもよい。この場合でも、最外周側で2つの圧縮室50が閉鎖された瞬間を0degの上記閉じ込み時とすることができる。
実施例では、変動範囲FRに関し、閉じ込み時に最小の荷重角度θminとなり、閉じ込み時から360度回転する直前の時に最大の荷重角度θmaxとなったが、スクロール形状によっては、最小の荷重角度θminになる時が閉じ込み時からずれたり、最大の荷重角度θmaxになる時が閉じ込み時から360度回転する直前の時からずれたりする場合がある。
実施例では、従動機構20がピン21及びリング22によって構成されているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、従動機構20は、2本のピンが1つのフリーリングの内周面に摺接するピン・リング・ピン方式、2本のピンの外周面同士が摺接するピン・ピン方式、オルダム接手を用いる方式等によって構成されていてもよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、上記実施例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(付記1)
駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備え、
前記駆動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす駆動渦巻体とを有し、
前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす従動渦巻体とを有し、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機において、
前記駆動機構は、前記ハウジング内に設けられた電動モータと、前記ハウジングの外周面に設けられ、前記電動モータを駆動するインバータ回路とを有し、
前記駆動軸心に直交する平面を想定した場合に、
前記駆動渦巻体を形成する駆動側基礎円の中心と、前記従動渦巻体を形成する従動側基礎円の中心との中点を、前記駆動スクロール及び前記従動スクロールの回転により前記駆動軸心の径方向に発生する圧縮荷重の作用点と規定し、かつ、
最外周側に形成される前記圧縮室が閉鎖された瞬間において、前記駆動渦巻体の外側面と前記従動渦巻体の内側面とが最外周側で接する第1接点と、前記駆動渦巻体の内側面と前記従動渦巻体の外側面とが最外周側で接する第2接点とを結ぶ仮想線に対して直交する方向を、前記圧縮荷重の荷重方向と規定したとき、
前記インバータ回路は、前記駆動軸心の周方向において、前記第1接点と前記第2接点との距離に等しい幅で前記荷重方向に延びる範囲を避けて配置されていることを特徴とする両回転式スクロール型圧縮機。
(付記2)
駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備え、
前記駆動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす駆動渦巻体とを有し、
前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす従動渦巻体とを有し、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機において、
前記駆動機構は、前記ハウジング内に設けられた電動モータと、前記ハウジングの外周面に設けられ、前記電動モータを駆動するインバータ回路とを有し、
前記駆動軸心に直交する平面を想定した場合に、
前記駆動渦巻体を形成する駆動側基礎円の中心と、前記従動渦巻体を形成する従動側基礎円の中心とを結ぶ第2仮想線を規定したとき、
前記インバータ回路は、前記駆動軸心の周方向において、前記第2仮想線上に配置されている両回転式スクロール型圧縮機。
(付記3)
駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備え、
前記駆動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす駆動渦巻体とを有し、
前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす従動渦巻体とを有し、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機において、
前記駆動機構は、前記ハウジング内に設けられた電動モータと、前記ハウジングの外周面に設けられ、前記電動モータを駆動するインバータ回路とを有し、
前記駆動軸心に直交する平面を想定した場合に、
最外周側に形成される前記圧縮室が閉鎖された瞬間において、前記駆動渦巻体の外側面と前記従動渦巻体の内側面とが最外周側で接する第1接点と、前記駆動渦巻体の内側面と前記従動渦巻体の外側面とが最外周側で接する第2接点とを結ぶ第3仮想線を規定したとき、
前記インバータ回路は、前記駆動軸心の周方向において、前記第3仮想線上に配置されている両回転式スクロール型圧縮機。
(付記4)
前記駆動軸心の周方向において、前記インバータ回路の中心が前記第2仮想線又は前記第3仮想線上に位置する付記2又は付記3に記載の両回転式スクロール型圧縮機。
本発明は例えば、車両の空調装置等に利用可能である。
1…両回転式スクロール型圧縮機
10…駆動機構
11…電動モータ
12…インバータ回路
13…ステータ
14…ロータ
20…従動機構
30…駆動スクロール
31…駆動端板
33…駆動渦巻体
34…駆動側基礎円
40…従動スクロール
41…従動端板
43…従動渦巻体
44…従動側基礎円
50…圧縮室
60…ハウジング
X1…駆動軸心
X2…従動軸心
MP…中点
P1…第1接点
P2…第2接点
VL…仮想線
LD…荷重方向
FR…変動範囲

Claims (2)

  1. 駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及び筒状のハウジングを備え、
    前記駆動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動され、
    前記従動スクロールは、前記ハウジング内に設けられるとともに、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
    前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす駆動渦巻体とを有し、
    前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって突出し、渦巻状をなす従動渦巻体とを有し、
    前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機において、
    前記駆動機構は、前記ハウジング内に設けられた電動モータと、前記ハウジングの外周面に設けられ、前記電動モータを駆動するインバータ回路とを有し、
    前記駆動軸心に直交する平面を想定した場合に、
    前記駆動渦巻体を形成する駆動側基礎円の中心と、前記従動渦巻体を形成する従動側基礎円の中心との中点を、前記駆動スクロール及び前記従動スクロールの回転により前記駆動軸心の径方向に発生する圧縮荷重の作用点と規定し、
    前記駆動渦巻体の外側面と前記従動渦巻体の内側面とが最外周側で接する第1接点と、前記駆動渦巻体の内側面と前記従動渦巻体の外側面とが最外周側で接する第2接点とを結ぶ仮想線に対して直交する方向を、前記圧縮荷重の荷重方向と規定し、かつ、
    前記駆動スクロール及び前記従動スクロールが1回転する間に前記荷重方向が変動する範囲を変動範囲と規定したとき、
    前記インバータ回路は、前記駆動軸心の周方向において前記変動範囲を避けて配置されていることを特徴とする両回転式スクロール型圧縮機。
  2. 前記電動モータは、前記ハウジングに固定されたステータと、前記ステータ内に配置され、前記駆動スクロールと共に回転可能なロータとを有し、
    前記駆動スクロールは前記ロータに内蔵され、
    前記インバータ回路は前記ステータの外周に配置されている請求項1記載の両回転式スクロール型圧縮機。
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