JP2023149503A - 発光装置および光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、改善された新規な発光装置および光源装置を得る。【解決手段】発光装置は、例えば、第一方向に進み第二方向に間隔をあけて並んだ複数の光のビームのアレイが入力される集光レンズと、それぞれアレイに含まれるビームを出力する複数の発光ユニットを含む発光ユニット群であって、各発光ユニットは第二方向においてシングルモードとなりかつ第一方向および第二方向と直交した第三方向においてマルチモードとなるビームを出力し、発光ユニットから出力されたビームが当該アレイの第二方向の反対方向の端に位置するビームから遠いほど当該ビームを出力する発光ユニットと集光レンズとの間の光路長が長い、発光ユニット群と、を備え、発光ユニット群に含まれる複数の発光ユニットから出力されたビームのアレイの第二方向における中央に位置する中心線が、集光レンズの光軸に対して第二方向の反対方向にずれている。【選択図】図4

Description

本発明は、発光装置および光源装置に関する。
従来、複数のチップオンサブマウントを有した半導体レーザモジュールが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の半導体レーザモジュールでは、複数のチップオンサブマウントから出力されたレーザ光のビームのアレイが、集光レンズによって集光され、光ファイバに結合される。半導体レーザモジュールは、発光装置の一例であり、チップオンサブマウントは、発光ユニットの一例であり、光ファイバは、被結合部の一例である。
特開2016-164671号公報
特許文献1のように、複数の発光ユニットから出力された光のビームのアレイが集光レンズによって集光される構成を備えた発光装置では、各発光ユニットから集光レンズまでの光路長に差が生じる場合がある。
発明者の鋭意研究により、発光ユニットから集光レンズまでの光路長が長いビームは、光路長が短い他のビームに比べてビームが広がり易く、その分、当該他のビームに比べて被結合部に対する結合効率が低くなり、ひいては、複数のビームの被結合部への全体的な結合効率が低くなってしまう場合があることが判明した。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、複数の光のビームのアレイが集光レンズによって集光される構成を備えた発光装置において、複数のビームの被結合部への全体的な結合効率が低下するのを抑制することが可能となるような、改善された新規な発光装置、および当該発光装置を備えた光源装置を得ること、である。
本発明の発光装置は、例えば、光軸が第一方向に沿い当該第一方向と直交した第二方向において光を集光する集光レンズであって、前記第一方向に進み前記第二方向に間隔をあけて並んだ複数の光のビームのアレイが入力される集光レンズと、それぞれ前記アレイに含まれる前記ビームを出力する複数の発光ユニットを含む発光ユニット群であって、各発光ユニットは前記第二方向においてシングルモードとなりかつ前記第一方向および前記第二方向と直交した第三方向においてマルチモードとなる前記ビームを出力し、前記発光ユニットから出力された前記ビームが当該アレイの前記第二方向の反対方向の端に位置する前記ビームから遠いほど当該ビームを出力する発光ユニットと前記集光レンズとの間の光路長が長い、発光ユニット群と、を備え、前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力された前記ビームの前記アレイの前記第二方向における中央に位置する中心線が、前記集光レンズの光軸に対して前記第二方向の反対方向にずれている。
前記発光装置は、前記発光ユニット群として、当該発光ユニット群に含まれる複数の発光ユニットと前記集光レンズとの間の光路長の平均値が互いに異なる複数の発光ユニット群を備え、前記複数の発光ユニット群のそれぞれに対応した前記中心線の前記光軸に対するずれ量が互いに異なってもよい。
前記発光装置では、前記複数の発光ユニット群は、第一発光ユニット群と、第二発光ユニット群と、を含み、前記第一発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットに対応した前記アレイに含まれる光の偏光面と、前記第二発光ユニット群に対応した前記アレイに含まれる光の偏光面とが、互いに直交してもよい。
前記発光装置では、前記発光ユニット群は、アレイ状に配置された前記複数の発光ユニットを含んでもよい。
前記発光装置では、前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットが、前記第二方向に互いにずれて配置されてもよい。
前記発光装置は、前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力され前記第二方向と直交した光路を進む複数の光のビームを前記第二方向の反対方向にずらし、前記第二方向と直交した方向に出力する光学系を備えてもよい。
前記発光装置では、前記光学系は、複数の反射面を有した光学部品を含んでもよい。
前記発光装置では、前記光学系は、複数の屈折面を有した光学部品を含んでもよい。
前記発光装置では、前記光学系は、それぞれ反射面を有した複数の光学部品を含んでもよい。
前記発光装置では、前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力される光のビームの幅をwとしたとき、当該発光ユニット群に対応した前記中心線の、前記集光レンズの光軸に対するずれ量が、0.25w以上w以下であってもよい。
前記発光装置では、前記発光ユニットが出力する光の波長が、400[nm]以上550[nm]以下であってもよい。
また、本発明の光源装置は、前記発光装置を備えてもよい。
本発明によれば、改善された新規な発光装置および光源装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な平面図である。 図2は、第1実施形態の光学装置に含まれるベースの例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、第1実施形態の光学装置に含まれるサブユニットの例示的かつ模式的な側面図である。 図4は、第1実施形態の光学装置の集光レンズに入力される光のビームのアレイの例示的かつ模式的な側面図である。 図5は、第1実施形態の光学装置の集光レンズに入力される光のビームのアレイの例示的かつ模式的な断面図である 図6は、第2実施形態の光学装置に含まれる光学系の例示的かつ模式的な側面図である。 図7は、第3実施形態の光学装置に含まれる光学系の例示的かつ模式的な側面図である。 図8は、第4実施形態の光学装置に含まれる光学系の例示的かつ模式的な側面図である。 図9は、第5実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な平面図である。 図10は、第6実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な平面図である。 図11は、第7実施形態の光学装置の例示的かつ模式的な斜視図である。 図12は、第8実施形態の光源装置の例示的な構成図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下に示される複数の実施形態は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
本明細書において、序数は、部品や、部位、方向等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
また、各図において、X1方向を矢印X1で表し、X2方向を矢印X2で表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表す。X1方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに互いに直交している。また、X1方向とX2方向とは互いに逆方向である。
なお、図1,3,4,6~10において、レーザ光(のビーム)の光路は、実線の矢印で示されている。
[第1実施形態]
[全体構成]
図1は、第1実施形態の発光装置100A(100)の概略構成図であって、発光装置100Aの内部をZ方向の反対方向に見た平面図である。
図1に示されるように、発光装置100Aは、ベース101と、複数のサブユニット100aと、光合成部108と、集光レンズ104,105と、光ファイバ107と、を備えている。各サブユニット100aの発光ユニット10Aから出力されたレーザ光は、各サブユニット100aのミラー103、光合成部108、および集光レンズ104,105を経由して光ファイバ107の端部(不図示)に伝送され、光ファイバ107と光学的に結合される。
ベース101は、例えば、銅系材料やアルミニウム系材料のような、熱伝導率が高い材料で作られる。ベース101は、一つの部品で構成されてもよいし、複数の部品で構成されてもよい。また、ベース101は、カバー(不図示)で覆われている。複数のサブユニット100a、複数のミラー103、光合成部108、集光レンズ104,105、および光ファイバ107の端部は、いずれもベース101上に設けられ、ベース101とカバーとの間に形成された収容室(不図示)内に収容されている。収容室は、気密封止されている。
光ファイバ107は、出力光ファイバであって、その端部を支持するファイバ支持部106aを介して、ベース101と固定されている。
ファイバ支持部106aは、ベース101の一部として当該ベース101と一体的に構成されてもよいし、ベース101とは別部材として構成されたファイバ支持部106aが、例えばねじのような固定具を介してベース101に取り付けられてもよい。
サブユニット100aは、それぞれ、レーザ光を出力する発光ユニット10Aと、複数のレンズ41A~43Aと、ミラー103と、を有している。レンズ41A~43Aおよびミラー103は、光学部品の一例である。レンズ42A,43Aは、速軸および遅軸において、レーザ光をコリメートする。
また、発光装置100Aは、複数のサブユニット100aがY方向に所定間隔で並ぶ二つのアレイA1,A2を備えている。アレイA1のサブユニット100a1(100a)において、発光ユニット10Aは、レーザ光をX1方向に出力し、レンズ41A~43Aは、当該発光ユニット10Aからのレーザ光をX1方向に伝送し、ミラー103は、X1方向へ進むレーザ光をY方向へ反射する。他方、アレイA2のサブユニット100a1(100a)において、発光ユニット10Aは、レーザ光をX2方向に出力し、レンズ41A~43Aは、当該発光ユニット10Aからのレーザ光をX2方向に伝送し、ミラー103は、X2方向へ進むレーザ光をY方向へ反射する。
本実施形態では、アレイA1のサブユニット100a1とアレイA2のサブユニット100a2とが、X1方向(X2方向)に並んでいる。サブユニット100a1とサブユニット100a2とがX1方向に並んだ場合、例えば、発光装置100AのY方向のサイズがより小さくなるという利点が得られる。ただし、これには限定されず、サブユニット100a1とサブユニット100a2とは、互いにずれていてもよい。例えば、各サブユニット100a2は、Y方向に隣り合う二つのサブユニット100a1の間の隙間に対してX1方向に並んでもよい。
図2は、ベース101の斜視図である。図2に示されるように、ベース101の表面101bには、Y方向に向かうにつれてサブユニット100aの位置がZ方向の反対方向にずれる複数の段差101b1(段差面)が設けられている。複数のサブユニット100aがY方向に所定間隔(例えば一定間隔)で並ぶアレイA1,A2のそれぞれについて、サブユニット100aは、各段差101b1上に設けられている。これにより、アレイA1に含まれるサブユニット100aのZ方向の位置は、Y方向に向かうにつれてZ方向の反対方向にずれるとともに、アレイA2に含まれるサブユニット100aのZ方向の位置も、Y方向に向かうにつれてZ方向の反対方向にずれる。このような構成により、各アレイA1,A2において、複数のミラー103から、光合成部108に、Y方向に進みZ方向に並んだ互いに平行なレーザ光を、入力することができる。なお、アレイA1において、発光ユニット10Aは、Y方向とZ方向の反対方向との間の方向に沿ってアレイ状に配置され、アレイA2において、発光ユニット10Aは、Y方向とZ方向の反対方向との間の方向に沿ってアレイ状に配置されている。すなわち、アレイA1において、複数の発光ユニット10Aは、Z方向に互いにずれて配置され、アレイA2において、複数の発光ユニット10Aは、Z方向に互いにずれて配置されている。
図1に示されるように、各ミラー103からのレーザ光は、光合成部108に入力され、当該光合成部108において合成される。
光合成部108は、コンバイナ108a、ミラー108b、および1/2波長板108cを有している。コンバイナ108a、ミラー108b、および1/2波長板108cは、光学部品の一例である。
ミラー108bは、アレイA1のサブユニット100aからのレーザ光を1/2波長板108cを介してコンバイナ108aに向かわせる。1/2波長板108cは、アレイA1からの光の偏光面を90°回転させる。
他方、アレイA2のサブユニット100aからのレーザ光は、コンバイナ108aに直接入力される。したがって、アレイA2のサブユニット100aからのレーザ光の偏光面と、アレイA1のサブユニット100aからのレーザ光の偏光面とは、互いに直交している。
コンバイナ108aは、二つのアレイA1,A2からのレーザ光を合成する。コンバイナ108aは、偏波合成素子とも称される。
コンバイナ108aからのレーザ光は、集光レンズ104,105によって光ファイバ107の端部(不図示)に向けて集光され、光ファイバ107と光学的に結合され、光ファイバ107内を伝送される。集光レンズ104は、Z方向において、レーザ光を集光する。ここに、Z方向においてレーザ光を集光するとは、当該集光レンズ104の光軸からZ方向に離れたレーザ光を光軸上の集束点に向交わせることを意味する。また、集光レンズ105は、X1方向またはX2方向において、レーザ光を集光する。ここに、X1方向またはX2方向において集光するとは、当該集光レンズ104の光軸からX1方向またはX2方向に離れたレーザ光を光軸上の集束点に向交わせることを意味する。集光レンズ104,105は、光学部品の一例である。
また、ベース101には、サブユニット100a(発光ユニット10A)や、ファイバ支持部106a、集光レンズ104,105、コンバイナ108a、遮蔽壁101d(後述)等を冷却する冷媒通路109が設けられている。冷媒通路109では、例えば、冷却液のような冷媒が流れる。冷媒通路109は、例えば、ベース101の各部品の実装面の近く、例えば直下またはその近傍を通り、冷媒通路109の内面および冷媒通路109内の冷媒(不図示)は、冷却対象の部品や部位、すなわち、サブユニット100a(発光ユニット10A)や、ファイバ支持部106a、集光レンズ104,105、コンバイナ108a等と、熱的に接続されている。ベース101を介して冷媒と部品や部位との間で熱交換が行われ、部品が冷却される。なお、冷媒通路109の入口109aおよび出口109bは、一例として、ベース101のY方向の反対方向の端部に設けられているが、他の位置に設けられてもよい。
[サブユニット]
図3は、アレイA1のサブユニット100a1(100a)の構成を示す平面図である。なお、アレイA2のサブユニット100a2は、光学部品の配置およびレーザ光の伝送方向がサブユニット100a1とは逆であるが、サブユニット100a1と同様の構成を有している。
発光ユニット10Aは、チップオンサブマウント30と、当該チップオンサブマウント30を収容したケース20と、を有している。なお、図3において、発光ユニット10Aは、ケース20の内部が透視された状態で描かれている。
ケース20は、直方体状の箱であり、チップオンサブマウント30を収容している。ケース20は、壁部材21と、窓部材22と、を有している。壁部材21は、例えば金属材料で作られている。
また、ケース20は、ベース21aを有している。ベース21aは、Z方向と交差した板状の形状を有している。ベース21aは、例えば、壁部材21の一部(底壁)である。ベース21aは、例えば、無酸素銅のような、熱伝導率が高い金属材料で作られている。無酸素銅は、銅系材料の一例である。なお、ベース21aは、壁部材21とは別に設けられてもよい。
壁部材21のX1方向の端部には、開口部21bが設けられている。開口部21bには、レーザ光Lを透過する窓部材22が取り付けられている。窓部材22は、X1方向と交差しかつ直交している。チップオンサブマウント30からX1方向に出射されたレーザ光Lは、窓部材22を通過して、発光ユニット10Aの外へ出る。レーザ光Lは、発光ユニット10AからX1方向に出射される。
壁部材21(ケース20)を構成する複数の部材(不図示)の境界部分、ならびに壁部材21と窓部材22との間の境界部分などは、気体が通過できないようにシールされている。すなわち、ケース20は、気密封止されている。なお、窓部材22は、壁部材21の一部でもある。
チップオンサブマウント30は、サブマウント31と、発光素子32と、を有している。
サブマウント31は、例えば、Z方向と交差するとともに直交した板状の形状を有している。サブマウント31は、例えば、窒化アルミニウムや、セラミック、ガラスのような、熱伝導率が比較的高い絶縁材料で作られうる。サブマウント31上には、発光素子32に電力を供給する電極として、メタライズ層31aが形成されている。
サブマウント31は、ベース21a上に実装されている。発光素子32は、サブマウント31の頂面上に実装されている。すなわち、発光素子32は、サブマウント31を介してベース21a上に実装されるとともに、サブマウント31およびケース20を介して、ベース101上に実装されている。
発光素子32は、例えば、速軸(FA)と遅軸(SA)とを有した半導体レーザ素子である。発光素子32は、X1方向に延びた細長い形状を有している。発光素子32は、X1方向の端部に設けられた出射開口(不図示)から、X1方向に、レーザ光Lを出射する。チップオンサブマウント30は、発光素子32の速軸がZ方向に沿い、かつ遅軸がY方向に沿うよう、実装される。Z方向は速軸方向の一例であり、Y方向は、遅軸方向の一例である。
発光素子32は、例えば、400[nm]以上1200[nm]以下の波長のレーザ光Lを出力する。また、レーザ光Lは、発光素子32から、速軸方向(Z方向)においてはシングルモードで出力されるとともに、遅軸方向(Y方向)にはマルチモードで出力される。
発光素子32から出射されたレーザ光Lは、レンズ41A、レンズ42A、およびレンズ43Aをこの順に経由し、少なくともZ方向およびY方向でコリメートされる。レンズ41A、レンズ42A、およびレンズ43Aは、いずれもケース20外に設けられている。
本実施形態では、レンズ41A、レンズ42A、およびレンズ43Aは、X1方向にこの順に並んでいる。発光素子32から出射されたレーザ光Lは、レンズ41A、レンズ42A、およびレンズ43Aを、この順に通過する。また、発光素子32から出て、レンズ41A、レンズ42A、およびレンズ43Aを通過し、ミラー103に到達するまでの間、レーザ光Lの光軸は直線状であり、X1方向またはX2方向に沿う。また、この間、レーザ光Lの速軸方向はZ方向に沿い、かつレーザ光Lの遅軸方向はY方向に沿う。
レンズ41Aは、窓部材22からX1方向に僅かに離れるか、あるいは窓部材22に対してX1方向に接している。
レンズ41Aには、窓部材22を通過したレーザ光Lが入射する。レンズ41Aの光学的な機能部分は、例えば、光軸に沿う中心軸Axに対する軸対称形状を有するとともに、中心軸Ax周りの回転体形状を有している。レンズ41Aは、中心軸AxがX1方向に沿うとともにレーザ光Lの光軸と重なるように配置される。レンズ41Aの入射面41aおよび出射面41bは、それぞれ、X1方向に延びた中心軸Ax周りの回転面を有している。出射面41bは、X1方向に凸の凸曲面である。出射面41bは、入射面41aよりも大きく突出している。レンズ41Aは、所謂凸レンズであり、集光レンズとも称される。
レンズ41Aを出たレーザ光Lのビーム幅は、X1方向に進むにつれて狭くなる。なお、ビーム幅は、レーザ光のビームプロファイルにおいて、光強度が所定値以上となる領域の幅である。所定値は、例えば、ピークの光強度の1/eである。レンズ41Aは、レーザ光Lを、Z方向、Y方向、およびZ方向とY方向との間の方向において集束するため、レーザ光Lの収差が小さくなるという効果が得られる。
レンズ42Aは、Z方向と交差しかつ直交した平面としての仮想中心面Vc2に対する面対称形状を有している。レンズ42Aの入射面42aおよび出射面42bは、Y方向に沿う母線を有しY方向に延びた柱面を有している。入射面42aは、X1方向の反対方向に凸の凸曲面である。また、出射面42bは、X1方向に凹の凹曲面である。
レンズ42Aは、レーザ光Lを、Z方向におけるビーム幅Wzcが、レンズ41Aへの入射面41aでのZ方向におけるビーム幅Wzaよりも小さい状態で、Z方向において、すなわち速軸においてコリメートする。レンズ42Aは、Y方向と直交する断面において凹レンズである。レンズ42Aは、コリメートレンズとも称される。
また、レンズ42Aは、レンズ41Aによるレーザ光LのZ方向の集束点Pczよりもレンズ41Aの近くに位置されている。仮に、レンズ42Aが、Z方向の集束点Pczよりもレンズ41Aの遠くに位置された場合、レンズ41Aとレンズ42Aとの間のレーザ光Lの光路上に、Z方向の集束点Pczが出現することになる。この場合、エネルギ密度の高いZ方向の集束点Pczにおいて塵芥が集積するなどの不都合が生じる虞がある。この点、本実施形態では、レンズ42AがZ方向の集束点Pczよりもレンズ41Aの近くに位置されているため、レーザ光Lが集束点Pczに到達する前にレンズ42Aによってコリメートされる。すなわち、本実施形態によれば、レーザ光Lの光路上にZ方向の集束点Pczが出現しないため、当該集束点Pczによる不都合が生じるのを、回避することができる。
なお、レーザ光LのY方向における集束点(不図示)は、レンズ41Aとレンズ42Aとの間に出現するが、Y方向における集束点でのエネルギ密度はそれほど高くないため、塵芥の集積のような問題は生じ無い。
発光素子32から出射されレンズ41Aおよびレンズ42Aを経由したレーザ光LのY方向のビーム幅は、X1方向に進むにつれて拡がる。レンズ43Aには、レンズ42Aを経由してY方向において拡がっている先太りのレーザ光Lが入射する。
レンズ43Aの光学的な機能部分は、例えば、Y方向と交差しかつ直交した平面としての仮想中心面に対する面対称形状を有している。レンズ43Aの入射面43aおよび出射面43bは、Z方向に沿う母線を有しZ方向に延びた柱面を有している。入射面43aは、X1方向と直交する平面である。また、出射面43bは、X1方向に凸の凸曲面である。
レンズ43Aは、レーザ光Lを、Y方向において、すなわち遅軸においてコリメートする。レンズ43Aは、Z方向と直交する断面において凸レンズである。レンズ43Aは、コリメートレンズとも称される。
[レーザ光のビームのアレイ]
図4は、サブユニット100a2のアレイA2(図1参照)に含まれる当該サブユニット100a2からの複数のレーザ光のビームBの、集光レンズ104,105を経由して被結合部としての光ファイバ107へ至る光路を示す側面図である。なお、図4に示される各光路は、各ビームBの中心軸(光軸)を示している。
上述したように、サブユニット100a2のアレイA2において、各ミラー103で反射された複数のレーザ光のビームBは、いずれもY方向に進むとともに、Z方向に略等間隔で並び、かつ互いに平行である。そして、図1,2から、ビームBは、Z方向における表面101bからの距離が大きいほど、Y方向における集光レンズ104からの距離が大きいミラー103で反射されていることがわかる。ここで、サブユニット100a2における発光ユニット10A(発光素子32)からミラー103までのビームBの光路長は同じである。したがって、図4に示される複数のビームBにあっては、表面101bから遠いほど、言い換えるとZ方向の反対方向の端に位置するビームBnから遠いほど、さらに言い換えるとZ方向の前方(図4では上方)に位置するほど、発光ユニット10Aから集光レンズ104までの光路長が長いことになる。
また、上述したように、発光素子32から、レーザ光は、速軸方向にはシングルモードで出力されるとともに、遅軸方向にはマルチモードで出力されている。ここで、図4に示されている範囲において、レーザ光のビームBの速軸方向はZ方向であり、遅軸方向はX1方向およびX2方向である。また、集光レンズ104の光軸Ax1が延びる方向であり、かつ集光レンズ104に入射するビームBが進む方向であるY方向は、第一方向の一例であり、シングルモードとなるZ方向は、第二方向の一例であり、マルチモードとなるX1方向およびX2方向は、第三方向の一例である。
このような構成において、発明者は、図4に示されるレーザ光のビームBのアレイArにおいては、ビームBの発光ユニット10A(発光素子32)から集光レンズ104までの距離が長いほど、すなわち、ビームBがビームBnからより遠いほど、光ファイバ107への結合効率が低く、これにより、複数のビームBのアレイArの光ファイバ107への全体的な結合効率が低くなってしまうことを見出した。これは、発光ユニット10A(発光素子32)から出力されたレーザ光のビームBが、マルチモードとなる方向(図4に示されている範囲ではX1方向およびX2方向)においては、発光ユニット10A(発光素子32)からの光路長が長くなるほど、当該マルチモードとなる方向におけるビーム幅がより大きく広がってしまうことによるものであると推定される。
そこで、本実施形態の発光装置100は、図4に示されるように、複数のビームBのアレイArのZ方向における中央に位置する中心線Cが、集光レンズ104の光軸Ax1に対してZ方向の反対方向にずれるよう、構成されている。具体的には、例えば、発光装置100において、このようなずれが生じるよう、段差101b1や、発光ユニット10A、サブユニット100a、ミラー103、集光レンズ104、光ファイバ107等が配置されている。なお、中心線Cは、Z方向の端に位置するビームB1の光軸と、Z方向の反対方向の端に位置するビームBnの光軸との間に位置し、Y方向に延びた仮想線である。
Z方向において集光する集光レンズ104を通過する複数のビームBにあっては、集光レンズ104の収差等の影響で、光軸Ax1から遠いほど光ファイバ107への結合効率が低くなり、光軸Ax1に近いほど光ファイバ107への結合効率が高くなる。よって、中心線Cを、光軸Ax1に対してZ方向の反対方向にずらすことにより、発光ユニット10Aからの光路長が長いビームBを光軸Ax1に近付け、その分、当該ビームBの光ファイバ107への結合効率を高めることができる。レーザ光の波長が、400[nm]以上550[nm]以下である場合、ビームBの幅がより広がり易い。よって、中心線Cを光軸Ax1に対してZ方向の反対方向にずらすことによる効果は、レーザ光の波長が、400[nm]以上550[nm]以下である場合に、特に効果的である。
また、ここでは、図4に示されるビームBのアレイArが、サブユニット100a2のアレイA2に含まれる複数の発光ユニット10Aから出力されたレーザ光のビームBによって構成される場合を例示したが、サブユニット100a1のアレイA1に含まれる複数の発光ユニット10Aから出力されたレーザ光のビームBによっても、図4と同様のアレイArが構成され、サブユニット100a2のアレイA2の場合と同様に、中心線Cを光軸Ax1に対してZ方向の反対方向にずらすことによる効果が得られる。
図5は、ビームBのアレイArの断面図である。図5に示されるように、アレイArにおいて、複数のビームBは、Z方向において同じ幅wを有し、Z方向に略一定のピッチpで配置されている。ピッチpは、例えば、幅wと略同じ値に設定される。なお、ビームBの幅wは、レーザ光のビームプロファイルにおいて、光強度が所定値以上となる領域の幅である。所定値は、例えば、ピークの光強度の1/eである。なお、図5では、複数のビームBのX1方向およびX2方向における幅は、全て同じに描かれているが、実際には当該幅は、Z方向の前方に(図5では上方)に位置するほど、広くなっている。
発明者は、中心線CのZ方向の反対方向へのずれ量δ(図4参照)についての実験的な研究により、ずれ量δが、w(≒p)を上回ると、すなわち、ずれが過多であると、Z方向の反対方向の端に位置するビームBn(B)において光ファイバ107への結合効率が低下し、ひいてはアレイArに含まれる全てのビームBの光ファイバ107への全体的な結合効率が低下することが判明した。また、逆に、ずれ量δが、0.25w(≒0.25p)を下回ると、すなわち、ずれが不足であると、Z方向の端に位置するビームB1(B)において光ファイバ107への結合効率が低下し、ひいてはアレイArに含まれる全てのビームBの光ファイバ107への全体的な結合効率が低下することが判明した。すなわち、発明者は、実験的な研究により、ずれ量δが、0.25w以上かつw以下、あるいは0.25p以上かつp以下であるのが好ましいことを見出した。
さらに、発明者は、実験的な研究により、0.25w以上かつw以下となるずれ量δの範囲において、アレイArに含まれる複数のビームBの光ファイバ107への全体的な結合効率が最も高くなるずれ量δは、サブユニット100a1のアレイA1とサブユニット100a2のアレイA2とについて相違することを見出した。これは、アレイA1に属する発光ユニット10Aと集光レンズ104との間の光路長の平均値と、アレイA2属する発光ユニット10Aと集光レンズ104との間の光路長の平均値とが、互いに異なることによるものと推定される。したがって、ずれ量δは、アレイArを構成する複数のビームBを出力する複数の発光ユニット10A(以下、これを発光ユニット群と称する)毎に、適宜に設定されるのが好ましい。サブユニット100a1に含まれる複数の発光ユニット10Aは、第一発光ユニット群の一例であり、サブユニット100a2に含まれる複数の発光ユニット10Aは、第一発光ユニット群の一例である。なお、上述したように、サブユニット100a1に含まれる複数の発光ユニット10Aからのレーザ光のビームBの偏光面と、サブユニット100a2に含まれる複数の発光ユニット10Aからのレーザ光のビームBの偏光面とは、互いに直交している。
以上、説明したように、本実施形態では、図4に示されるように、アレイArのZ方向における中心線Cが、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずれている。このような構成により、発光ユニット10Aからの光路長が長いことによりX1方向およびX2方向において光ファイバ107への結合効率が低下しているビームBを、光軸Ax1のより近くに位置することにより、当該ずれの無い場合に比べて、Z方向において当該ビームBの光ファイバ107への結合効率を高めることができる。これにより、複数のビームBのアレイArの光ファイバ107への全体的な結合効率を、より高めることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の発光装置100B(100)に含まれる光学系110の側面図である。
図6に示される光学系110は、集光レンズ104の前段、すなわち光合成部108と集光レンズ104との間に、設けられる。光学系110は、二つの反射面111b1,111b2を有した、例えばダブプリズムのような光学部品111Bを有している。この場合、光学系110は、レーザ光のビームBを、反射面111b1,111b2で反射することにより、Y方向に進むビームBを、Z方向の反対方向にずらすとともに、Y方向に出力している。なお、図6には、一つのビームBの光路のみが描かれているが、アレイArに含まれる全てのビームB(図4参照)が、光学系110を経由することができる。すなわち、光学系110は、アレイArに含まれる全てのビームBを、一括してZ方向の反対方向にずらすことができる。
このような構成によれば、集光レンズ104の前段に光学系110を追加することにより、例えば、段差101b1や、発光ユニット10A、サブユニット100a、ミラー103、集光レンズ104、光ファイバ107等の相互の配置を調整することなく、比較的容易に、アレイArのZ方向における中心線Cを、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずらすことができる。すなわち、本実施形態によれば、複数のビームBのアレイArの光ファイバ107への全体的な結合効率がより高い状態を、比較的容易に実現することができる。また、ずれ量δが異なる複数の光学系110を用意しておき、製造ばらつきが生じた場合等においても、より高い結合効率が得られるずれ量δを与える光学系110を選択的に設けることにより、全体的な結合効率がより一層高い状態を、比較的容易に実現することができる。
なお、光学部品111Bは、スペックを種々に変更して実施することができる。例えば、反射面111b1,111b2の数は、3以上であってもよいし、反射面111b1,111b2のY方向やZ方向に対する傾斜角度は、図6の例とは異なってもよい。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態の発光装置100C(100)に含まれる光学系110の側面図である。
図7に示される光学系110も、集光レンズ104の前段、すなわち光合成部108と集光レンズ104との間に、設けられる。光学系110は、二つの屈折面111c1,111c2を有してビームBを透過する、例えば平行平板のような光学部品111Cである。この場合、光学系110は、レーザ光のビームBを、屈折面111c1,111c2で屈折することにより、Y方向に進むビームBを、Z方向の反対方向にずらすとともに、Y方向に出力している。なお、図7には、一つのビームBの光路のみが描かれているが、アレイArに含まれる全てのビームB(図4参照)が、光学系110を経由することができる。すなわち、光学系110は、アレイArに含まれる全てのビームBを、一括してZ方向の反対方向にずらすことができる。すなわち、光学系110は、アレイArに含まれる全てのビームBを、一括してZ方向の反対方向にずらすことができる。
本実施形態によっても、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態によれば、Z方向またはY方向に対する光学部品111Cの傾斜角度を変更することにより、ずれ量δを比較的容易に変更することができるという利点も得られる。なお、光学部品111Cは、例えば、厚さや、長さ、形状のようなスペックを種々に変更して実施することができる。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態の発光装置100D(100)に含まれる光学系110の側面図である。
図8に示される光学系110は、集光レンズ104の前段、すなわち光合成部108と集光レンズ104との間に、設けられる。光学系110は、それぞれ反射面111dを有した例えばミラーのような二つの光学部品111Dを有している。この場合、光学系110は、レーザ光のビームBを、二つの反射面111dで反射することにより、Y方向に進むビームBを、Z方向の反対方向にずらすとともに、Y方向に出力している。なお、図8には、一つのビームBの光路のみ描かれているが、アレイArに含まれる全てのビームB(図4参照)が、光学系110を経由することができる。すなわち、光学系110は、アレイArに含まれる全てのビームBを、一括してZ方向の反対方向にずらすことができる。
本実施形態によっても、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態によれば、二つの光学部品111Dの配置を変更することにより、ずれ量δを比較的容易に変更することができるという利点も得られる。なお、光学部品111Dは、スペックを種々に変更して実施することができる。例えば、光学部品111Dの数は、3以上であってもよいし、反射面111dのY方向やZ方向に対する傾斜角度は、図8の例とは異なってもよい。
[第5実施形態]
図9は、第5実施形態の発光装置100E(100)の平面図である。発光装置100Eは、サブユニット100aの光学部品の構成が異なる点を除き、第1実施形態の発光装置100A(100)と同様の構成を備えている。
本実施形態では、サブユニット100aは、発光ユニット10E、レンズ42B、レンズ43B、およびミラー103を有している。発光ユニット10Eは、第1実施形態のようなケース20(図3参照)を有さず、チップオンサブマウント30を有している。当該チップオンサブマウント30は、発光装置100Dの収容室内では露出している。レンズ42Bは、発光素子32からのレーザ光を、Z方向において、すなわち速軸においてコリメートする。また、レンズ43Bは、レンズ42Bからのレーザ光を、Y方向において、すなわち遅軸においてコリメートする。
本実施形態でも、例えば、第1実施形態のように段差101b1(図2参照)や、発光ユニット10E、サブユニット100a、ミラー103、集光レンズ104、光ファイバ107等の相互の配置を調整したり、集光レンズ104の前段に上記第2~第4実施形態のような光学系110を追加したりすることにより、図4と同様に、アレイArのZ方向における中心線Cを、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずらすことができる。すなわち、本実施形態によっても、上記第1~第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
図10は、第6実施形態の発光装置100F(100)の平面図である。発光装置100Fは、複数の発光素子32が、互いに異なる波長(λ1,λ2,・・・,λn-1,λn)のレーザ光を出力し、1/2波長板108cを有しない点を除き、上記第5実施形態の発光装置100Eと同様の構成を備えている。複数の波長の間隔は、例えば、中心波長間で、5[nm]~20[nm]である。また、ここで合成される光には、青色のレーザ光が含まれてもよい。
本実施形態でも、例えば、第1実施形態のように段差101b1(図2参照)や、発光ユニット10E、サブユニット100a、ミラー103、集光レンズ104、光ファイバ107等の相互の配置を調整したり、集光レンズ104の前段に上記第2~第4実施形態のような光学系110を追加したりすることにより、図4と同様に、アレイArのZ方向における中心線Cを、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずらすことができる。すなわち、本実施形態によっても、上記第1~第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第7実施形態]
図11は、第7実施形態の発光装置100G(100)の斜視図である。図11に示されるように、本実施形態では、複数の発光ユニット10Aは、ベース101の段差の無い平面状の一つの表面101b上に並んでいる。これら複数の発光ユニット10Aからのレーザ光は、Y方向に等間隔で並ぶ。
そして、発光ユニット10Aからレンズ43B等を通ってZ方向の反対方向に向かう光は、まずはミラー103aによってX方向に反射された後、ミラー103bによってY方向に反射されて、集光レンズ104に向かう。ここで、ベース101は、Z方向を向き階段状に並ぶ複数の側面101f(段差)を有している。側面101fは、それぞれ、Z方向と交差し、X方向およびY方向に延びている。また、側面101fは、Y方向の反対方向に向かうにつれてZ方向に段差状にずれている。光学的に接続されたミラー103aおよびミラー103bのセットは、それぞれ、側面101f上に実装されている。このような構成により、各ミラー103bから集光レンズ104に向けてY方向に進む光は、集光レンズ104への入射面において、互いに平行であり、Z方向に等間隔で並んでいる。各発光ユニット10Aからの光は、集光レンズ104,105を経由して、光ファイバ107へ結合される。
本実施形態でも、集光レンズ104へ入力されるレーザ光のビームは、図4に示された配置と同様の配置を有している。よって、本実施形態によれば、例えば、第1実施形態のように、側面101fや、ミラー103a,103b、集光レンズ104、光ファイバ107等の相互の配置を調整することにより、アレイArのZ方向における中心線Cを、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずらすことができる。また、本実施形態でも、集光レンズ104の前段に上記第2~第4実施形態のような光学系110を追加することにより、アレイArのZ方向における中心線Cを、集光レンズ104の光軸Ax1に対して、Z方向の反対方向にずらすことができる。すなわち、本実施形態によっても、上記第1~第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第8実施形態]
[光源装置]
図12は、上記第1~第7実施形態のいずれかの発光装置100が実装された第8実施形態の光源装置200の構成図である。光源装置200は、励起光源として、複数の発光装置100を備えている。複数の発光装置100から出力されたレーザ光は、光ファイバ107を介して光結合部としてのコンバイナ201に伝送される。光ファイバ107の出力端は、複数入力1出力のコンバイナ201の複数の入力ポートにそれぞれ結合されている。なお、光源装置200は、複数の発光装置100を有するものに限定されるものではなく、少なくとも1つの発光装置100を有していればよい。
本実施形態の光源装置200によれば、上記第1~第7実施形態の発光装置100を備えていることにより、上記第1~第7実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10A,10E…発光ユニット
20…ケース
21…壁部材
21a…ベース
21b…開口部
22…窓部材
30…チップオンサブマウント
31…サブマウント
31a…メタライズ層
32…発光素子
41A…レンズ
41a…入射面
41b…出射面
42A,42B…レンズ
42a…入射面
42b…出射面
43A,43B…レンズ
43a…入射面
43b…出射面
100,100A~100F…発光装置
100a,100a1,100a2…サブユニット
101…ベース
101b…表面
101b1…段差
101d…遮蔽壁
101f…側面(段差)
103…ミラー
103a,103b…ミラー
104,105…集光レンズ
106a…ファイバ支持部
107…光ファイバ
108…光合成部
108a…コンバイナ
108b…ミラー
108c…1/2波長板
109…冷媒通路
109a…入口
109b…出口
110…光学系
111B…光学部品
111b1,111b2…反射面
111C…光学部品
111c1,111c2…屈折面
111D…光学部品
111d…反射面
200…光源装置
201…コンバイナ
Ax…中心軸
Ax1…光軸
A1,A2…アレイ
Ar…アレイ
B,B1,Bn…ビーム
C…中心線
L…レーザ光
Pcz…集束点
p…ピッチ
Vc2…仮想中心面
Wza…ビーム幅
Wzc…ビーム幅
w…幅
X1…方向(第三方向)
X2…方向(第三方向)
Y…方向(第一方向)
Z…方向(第二方向)
δ…ずれ量

Claims (12)

  1. 光軸が第一方向に沿い当該第一方向と直交した第二方向において光を集光する集光レンズであって、前記第一方向に進み前記第二方向に間隔をあけて並んだ複数の光のビームのアレイが入力される集光レンズと、
    それぞれ前記アレイに含まれる前記ビームを出力する複数の発光ユニットを含む発光ユニット群であって、各発光ユニットは前記第二方向においてシングルモードとなりかつ前記第一方向および前記第二方向と直交した第三方向においてマルチモードとなる前記ビームを出力し、前記発光ユニットから出力された前記ビームが当該アレイの前記第二方向の反対方向の端に位置する前記ビームから遠いほど当該ビームを出力する発光ユニットと前記集光レンズとの間の光路長が長い、発光ユニット群と、
    を備え、
    前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力された前記ビームの前記アレイの前記第二方向における中央に位置する中心線が、前記集光レンズの光軸に対して前記第二方向の反対方向にずれた、発光装置。
  2. 前記発光ユニット群として、当該発光ユニット群に含まれる複数の発光ユニットと前記集光レンズとの間の光路長の平均値が互いに異なる複数の発光ユニット群を備え、
    前記複数の発光ユニット群のそれぞれに対応した前記中心線の前記光軸に対するずれ量が互いに異なる、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記複数の発光ユニット群は、第一発光ユニット群と、第二発光ユニット群と、を含み、
    前記第一発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットに対応した前記アレイに含まれる光の偏光面と、前記第二発光ユニット群に対応した前記アレイに含まれる光の偏光面とが、互いに直交する、請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記発光ユニット群は、アレイ状に配置された前記複数の発光ユニットを含む、請求項1~3のうちいずれか一つに記載の発光装置。
  5. 前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットが、前記第二方向に互いにずれて配置された、請求項1~4のうちいずれか一つに記載の発光装置。
  6. 前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力され前記第二方向と直交した光路を進む複数の光のビームを前記第二方向の反対方向にずらし、前記第二方向と直交した方向に出力する光学系を備えた、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の発光装置。
  7. 前記光学系は、複数の反射面を有した光学部品を含む、請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記光学系は、複数の屈折面を有した光学部品を含む、請求項6に記載の発光装置。
  9. 前記光学系は、それぞれ反射面を有した複数の光学部品を含む、請求項6に記載の発光装置。
  10. 前記発光ユニット群に含まれる前記複数の発光ユニットから出力される光のビームの幅をwとしたとき、当該発光ユニット群に対応した前記中心線の、前記集光レンズの光軸に対するずれ量が、0.25w以上w以下である、請求項1~9のうちいずれか一つに記載の発光装置。
  11. 前記発光ユニットが出力する光の波長が、400[nm]以上550[nm]以下である、請求項1~10のうちいずれか一つに記載の発光装置。
  12. 請求項1~11のうちいずれか一つに記載の発光装置を備えた、光源装置。
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