JP2023148517A - 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 - Google Patents

電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基材フィルム上から余分な電極組成物を除去すること。【解決手段】電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、搬送される前記基材フィルムにおける規定位置に対して、活物質を含む電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルムにおける、前記規定位置と異なる位置に供給された前記電極組成物を検出する検出部と、前記異なる位置に供給された前記電極組成物を除去する除去部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法に関する。
リチウムイオン電池は高容量の二次電池であり、近年様々な用途で使用されている。リチウムイオン電池の電極は、活物質層、集電体層、セパレータ、及び、活物質層を封入する枠体等によって構成される(例えば、特許文献1参照)。リチウムイオン電池における活物質層は、例えば、帯状の基材フィルムに対して電極組成物を供給し、ロールプレス等によって圧縮することで形成することができる。
基材フィルムに対する電極組成物の供給時においては、基材フィルム上の規定位置に対して正確に電極組成物を供給することが好ましいが、規定位置から電極組成物がこぼれてしまうケースも想定される。このような余分な電極組成物は、リチウムイオン電池の不具合の原因となるおそれがある。
特許第6633866号公報 特開2001-70891号公報
余分な物質を製造ライン上から除去する技術として、特許文献2には、不良物体を検出して吸引することにより、当該不良物体を除去することについて記載されている。しかしなら、リチウムイオン電池の製造に用いられる電極組成物は挙動の制御が難しく、単に吸引しようとしても基材フィルム上から除去しきれない場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、基材フィルム上から余分な電極組成物を除去することができる電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、搬送される前記基材フィルムにおける規定位置に対して、活物質を含む電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルムにおける、前記規定位置と異なる位置に供給された前記電極組成物を検出する検出部と、前記異なる位置に供給された前記電極組成物を除去する除去部とを備える。
本発明の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法によれば、基材フィルム上から余分な電極組成物を除去することができる。
図1は、実施形態の電池用電極製造装置を用いて製造される電池の単セルの断面模式図である。 図2は、実施形態の電池用電極製造装置の概略図である。 図3は、実施形態の検出装置の一例を示す図である。 図4Aは、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図4Bは、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図5は、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図6は、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図7Aは、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図7Bは、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図8は、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図9は、実施形態の除去装置の一例を示す図である。 図10は、実施形態の除去装置の一例を示す図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、一部を省略して図示している場合がある。
<組電池(二次電池)>
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
本明細書におけるリチウムイオン電池は、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間のリチウムイオンの移動により充放電が行われる二次電池をいう。当該リチウムイオン電池(二次電池)は、電解質に液体材料を使用した電池を含み、電解質に固体材料を使用した電池(いわゆる全固体電池)を含む。また本実施形態におけるリチウムイオン電池は、集電体として金属箔(金属集電箔)を有する電池を含み、金属箔に代わって導電性材料が添加された樹脂から構成される、いわゆる樹脂集電体を有する電池を含む。当該樹脂集電体を、後述するバイポーラ電極用樹脂集電体として用いる場合には、当該樹脂集電体の一方の面に正極を形成し、もう一方の面に負極を形成して双極型電極を構成したものであってもよい。なお、本実施形態におけるリチウムイオン電池は、バインダを用いて正極または負極活物質等を正極用または負極用集電体にそれぞれ塗布して電極を構成したものを含み、双極型の電池の場合には、集電体の一方の面にバインダを用いて正極活物質等を塗布して正極層を、反対側の面にバインダを用いて負極活物質等を塗布して負極層を有する双極型電極を構成したものを含む。
組電池の積層方法は、任意である。積層方法の一例として、第1面に正極樹脂集電体を有し、第2面に負極樹脂集電体を有する単セルを、隣り合う一対の単セルの第1面(正極側)と第2面(負極側)とが隣接するように直列に複数積層した積層電池としても良い。別の一例として、一枚の樹脂集電体の片面に正極層を設け、樹脂集電体の他方の面に負極層を設けた単セルを、電解質層を介して複数積層した積層電池としても良い。
<単セル(電池セル)>
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極20(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間に配置される。組電池において、複数の単セル10は、正極20aと負極20bとを同方向に向けて積層される。
セパレータ30には、電解質が保持される。これにより、セパレータ30は、電解質層として機能する。セパレータ30は、正極20a及び負極20bの電極活物質層22の間に配置され、これらが互いに接触することを抑制する。これにより、セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間の隔壁として機能する。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液またはゲルポリマー電解質等が挙げられる。これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータの形態としては、例えば、上記電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータ等を挙げることができる。
正極20a及び負極20bは、それぞれ、集電体21と、電極活物質層22と、枠体35とを有する。電極活物質層22と集電体21とは、セパレータ30側からこの順に並ぶ。枠体35は、額縁状(環状)である。枠体35は、電極活物質層22の周囲を囲む。正極20aの枠体35と負極20bの枠体35とは、互いに溶着され一体化されている。以下の説明において、正極20a及び負極20bの電極活物質層22を互いに区別する場合、これらをそれぞれ正極活物質層22a、負極活物質層22bと呼ぶ。
<正極集電体の具体例>
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
金属集電体としては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は、薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属集電体として用いてもよい。
樹脂集電体としては、導電性フィラーとマトリックス樹脂とを含むことが好ましい。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等が挙げられるが、特に限定されない。また、導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択されれば特に限定されない。導電性フィラーは、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いても良い。
正極集電体層21aの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。複数の樹脂集電体を積層して正極集電体層21aとして用いる場合には、積層後の全体の厚さが5~150μmであることが好ましい。正極集電体層21aは、例えば、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び必要により用いるフィラー用分散剤を溶融混練して得られる導電性樹脂組成物を公知の方法でフィルム状に成形することにより得ることができる。
<正極活物質の具体例>
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属元素が2種である複合酸化物、金属元素が3種類以上である複合酸化物等が挙げられるが、特に限定されない。
正極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆正極活物質であってもよい。正極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、正極の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆材を構成する高分子化合物としては、特開2017-054703号公報及び国際公開第2015/005117号等に活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆材には、導電剤が含まれていてもよい。導電剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様のものを好適に用いることができる。
正極活物質層22aには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、例えば、特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調節したもの、及び、特開平10-255805号公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。なお、粘着性樹脂は、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱等を使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。したがって、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは、異なる材料である。
正極活物質層22aには、電解質と非水溶媒を含む電解液が含まれていてもよい。電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用できる。非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの(例えば、リン酸エステル、ニトリル化合物等及びこれらの混合物等)等が使用できる。例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液を用いることができる。
正極活物質層22aには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
正極活物質層22aの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、正極活物質層22aを形成するために供給される正極組成物は、正極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体であってもよい。この場合、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、正極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~15重量%とすることが望ましい。
<負極集電体の具体例>
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
<負極活物質の具体例>
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質としては、例えば、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物等を用いることができるが、特に限定されない。
負極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆負極活物質であってもよい。負極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、負極の体積変化が緩和され、負極の膨張を抑制することができる。
被覆材としては、被覆正極活物質を構成する被覆材と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bは、電解質と非水溶媒を含む電解液を含有する。電解液の組成は、正極活物質層22aに含まれる電解液と同様の電解液を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極活物質層22aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、正極活物質層22aの任意成分である粘着性樹脂と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、負極活物質層22bを形成するために供給される負極組成物は、負極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体であってもよい。この場合、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、負極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~25重量%とすることが望ましい。
<セパレータの具体例>
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。セパレータとして、硫化物系、酸化物系の無機系固体電解質、または高分子系の有機系固体電解質などを適用することもできる。固体電解質の適用により、全固体電池を構成することができる。
<枠体の具体例>
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
<電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法>
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
図2は、電池用電極製造装置1000の概略図である。例えば、電池用電極製造装置1000は、チャンバ100、搬送装置200、電極組成物供給装置300、枠体供給装置400、プレス装置500、検出装置600及び除去装置700を含む。なお、以下では、帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bである場合を一例として説明する。
チャンバ100は、内部を大気圧よりも減圧された状態に保持できる部屋である。チャンバ100の内部は、図示しない減圧ポンプにより大気圧よりも減圧される。なお、標準大気圧は、約1013hPa(約105Pa)である。
例えば、チャンバ100の外部に集電体ロール21Rが配置され、集電体ロール21Rから引き出された帯状の集電体21Bが、スリットを通してチャンバ100の内部に搬送される。以下、帯状の集電体21Bを集電体21Bと記載する場合がある。なお、集電体21Bは、上述した集電体21が所定の形状に切り出される前のものである。集電体21Bは、搬送方向Daに沿って所定の速度で搬送される。以下では、集電体21Bが搬送される方向を下流側Da1、その反対方向を上流側Da2として説明する。なお、集電体ロール21Rが配置されるチャンバ100の外部空間は、常圧であってもよいし、チャンバ100と異なるチャンバによって減圧されていてもよい。
なお、図2に示す通り、鉛直方向Dbにおける上側をDb1、鉛直方向Dbにおける下側をDb2とする。搬送方向Da及び鉛直方向Dbに対して直交する方向は、集電体21B、及び、集電体21Bに載置される電極組成物22cの幅方向に対応する。
搬送装置200は、集電体21Bを、搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。例えば、チャンバ100の外部において、搬送装置200は、2つのローラで集電体21Bを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。これにより、搬送装置200は、スリットを通して集電体21Bをチャンバ100内に搬送する。また、チャンバ100の内部において、搬送装置200は、集電体21Bを下側から支持するベルトコンベアにより、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。なお、後述の電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給が行なわれた後、搬送装置200は、電極組成物22cを載せた集電体21Bを搬送することとなる。また、後述の枠体供給装置400による枠体35の供給が行なわれた後、搬送装置200は、枠体35及び電極組成物22cを載せた集電体21Bを搬送することとなる。搬送装置200は、搬送部の一例である。
電極組成物供給装置300は、図2に示す通り、チャンバ100内で搬送される集電体21B上に電極組成物22cを供給する。電極組成物22cは、少なくとも活物質(正極活物質又は負極活物質)を含む物質である。後述するプレス装置500によって電極組成物22cを圧縮することにより、電極活物質層22(正極活物質層22a、負極活物質層22b)が形成される。
一例を挙げると、電極組成物供給装置300は、ホッパ及びシャッタから構成される。この場合、電極組成物供給装置300は、鉛直方向Dbの下側Db2に開口を有するホッパ1の内部に電極組成物22cを保持するとともに、ホッパの開口をシャッタで開閉することにより、集電体21B上の規定位置に対して所定量の電極組成物22cを供給することができる。電極組成物供給装置300は、供給部の一例である。
枠体供給装置400は、搬送される集電体21Bに対して枠体35を供給する。例えば、枠体供給装置400は、ロボットアームを有し、事前に製造された枠体35を、搬送される集電体21B上の所定の位置に配置する。或いは、枠体供給装置400は、集電体21Bの上で枠体35を製造してもよい。一例を挙げると、集電体21Bを基材とし、ディスペンサーやコーター等によって集電体21B上に所定の材料を所定の形状に吐出又は塗布することで、集電体21B上に枠体35を形成することができる。
プレス装置500は、集電体21Bに供給された電極組成物22cを圧縮する。例えば、プレス装置500は、図2に示す通り、上部ローラ501及び下部ローラ502を有する。プレス装置500は、上部ローラ501及び下部ローラ502により、集電体21Bに供給された電極組成物22cを挟み込んで圧縮する。即ち、プレス装置500は、電極組成物22cに対するロールプレスを実行する。
プレス装置500による圧縮工程の後、図1に示したセパレータ30が更に供給され、単セル10が作製される。セパレータ30の供給は、搬送方向Daに沿って搬送される集電体21B及び電極組成物22cに対して連続的に行なわれてもよいし、集電体21Bや電極組成物22cを所定単位に分割した後、枚葉に行なってもよい。
ここで、上述した電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給時においては、集電体21B上の規定位置に対して正確に電極組成物22cを供給することが好ましいが、規定位置から電極組成物22cがこぼれてしまうケースも想定される。このような余分な電極組成物22cは、リチウムイオン電池の不具合の原因となるおそれがあるため、除去することが好ましい。
しかしながら、電極組成物22cは挙動の制御が難しく、単に吸引しようとしても集電体21B上から除去しきれない場合がある。特に、電極組成物22cは、電極活物質(正極活物質、負極活物質)と電解液(非水電解液)を含んでなる湿潤粉体である場合がある。湿潤粉体は集電体21Bに対して付着してしまうため、除去することが特に難しい。
そこで、実施形態の電池用電極製造装置1000においては、以下で説明する検出装置600及び除去装置700によって、集電体21B上から余分な電極組成物22cを除去することを可能とする。
図3においては、検出装置600の一例として、カメラ610を図示する。カメラ610は、電極組成物22cが載置された集電体21Bを撮影し、撮影画像について画像認識を行なうことにより、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22cを検出する。以下では、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22cを、電極組成物22c’とも記載する。即ち、電極組成物22c’は、余分な電極組成物22cであり、除去装置700による除去処理の対象である。
検出装置600はカメラ610に限定されるものではなく、電極組成物22c’を検出することが可能であれば任意の変形が可能である。例えば、検出装置600は深度センサであってもよい。この場合、検出装置600は、集電体21Bの表面形状を解析して電極組成物22c’を検出する。また、例えば、検出装置600は光源を含み、集電体21Bを透過した光の強度から電極組成物22c’を検出してもよい。即ち、電極組成物22c’の存在によって光が減衰することから、集電体21Bを透過した光の強度分布を取得することにより、電極組成物22c’の存在及びその位置を検出することができる。
図4A及び図4Bにおいては、除去装置700の一例として、レール711、アーム712、吸引具713及びホース714を備えた除去装置710を示す。除去装置710は、検出装置600による検出結果に従い、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’を除去する。
アーム712は、吸引具713及びホース714を保持するとともに、レール711に沿って搬送方向Daに移動可能に構成される。例えば、アーム712は、検出装置600より下流側Da1であって、レール711に沿った可動域のうち搬送方向Daの上流側Da2の端部にて待機する。検出装置600により電極組成物22c’が検出された場合、検出された電極組成物22c’は、一定時間後、待機するアーム712の位置まで下流側Da1に搬送される。ここで、アーム712は、レール711に沿った下流側Da1への移動を開始する。具体的には、アーム712は、搬送方向Daの位置が電極組成物22c’と一致するように、電極組成物22c’と同じ速度で下流側Da1に移動する。
電極組成物22c’は、吸引具713の先端から吸引され、ホース714を通って排出される。ここで、吸引具713の先端は、図4Bに示す通り絞られた形状を有している。即ち、吸引具713は、吸引の対象範囲を狭める代わりに強い吸引力を発揮し、電極組成物22c’を除去することができる。電極組成物22c’の位置については検出装置600により把握できるため、吸引の対象範囲が狭くなっても電極組成物22c’を狙って吸引することが可能である。
吸引具713の先端を電極組成物22c’の位置に合わせる方法について説明する。まず、搬送方向Daの位置については、レール711に沿ってアーム712が移動することにより調整することができる。即ち、除去装置710は、搬送される集電体21Bに同期して移動しつつ、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’を除去する。なお、図4Aに示す通りアーム712がロボットアームである場合、ロボットアームの関節部を駆動させて、搬送方向Daの位置を微調整してもよい。また、吸引具713における先端角度を変更可能に構成して、搬送方向Daの位置を微調整してもよい。
また、図4Aに示す通りアーム712がロボットアームである場合、ロボットアームの関節部を駆動させて、吸引具713の先端と電極組成物22c’との鉛直方向Dbの位置や、幅方向の位置を合わせることができる。また、吸引具713における先端角度を変更可能に構成して、幅方向の位置を微調整することとしてもよい。
除去装置700の他の例を図5に示す。図5においては、除去装置700の一例として、回転ブラシ721、カップ722及び吸引具723を備えた除去装置720を示す。なお、図5においては、集電体21B上の広い範囲に電極組成物22c’がこぼれたケースについて説明する。
回転ブラシ721は、集電体21B上にこぼれた電極組成物22c’を拭き取って除去する。回転ブラシ721により拭き取られた電極組成物22c’は、回転ブラシ721に付着したままになるか、或いはカップ722内に巻き上げられる。吸引具723は、回転ブラシ721により巻き上げられた電極組成物22c’を、カップ722内の気体とともに吸引する。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については単に吸引しようとしても除去できないケースがあるところ、回転ブラシ721によって直接的に電極組成物22c’を拭き取ることによって、集電体21B上から除去することができる。なお、図5に示す回転ブラシ721、カップ722及び吸引具723を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。
除去装置700の他の例を図6に示す。図6においては、除去装置700の一例として、ムービングベルト731、ブラシ732、吸引具733及びカップ734を備えた除去装置730を示す。なお、図6においては、集電体21B上の広い範囲に電極組成物22c’がこぼれたケースについて説明する。
ムービングベルト731は、図6の矢印に示す方向に回転しつつ、集電体21B上にこぼれた電極組成物22c’を吸着して、集電体21B上から除去する。即ち、ムービングベルト731は、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’を拭き取って除去する。ブラシ732は、ムービングベルト731に付着した電極組成物22c’をこそぎ落とす。ムービングベルト731からこそぎ落とされた電極組成物22c’は、カップ734内に巻き上げられ、カップ734内の気体とともに吸引具733により吸引される。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については単に吸引しようとしても除去できないケースがあるところ、ムービングベルト731によって直接的に電極組成物22c’を拭き取ることによって、集電体21B上から除去することができる。なお、図6に示すムービングベルト731、ブラシ732、吸引具733及びカップ734を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。
除去装置700の他の例を図7A及び図7Bに示す。図7A及び図7Bにおいては、除去装置700の一例として、把持アーム741及び吸引具742を備えた除去装置740を示す。なお、図7A及び図7Bにおいては、集電体21B上に小塊状の電極組成物22c’がこぼれたケースについて説明する。
把持アーム741は、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’を把持して集電体21B上から除去する。把持アーム741に把持された電極組成物22c’は、吸引具742の先端から吸引されて外部に排出される。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については単に吸引しようとしても除去できないケースがあるところ、把持アーム741によって直接的に電極組成物22c’を把持して持ち上げることにより、集電体21B上から除去することができる。なお、図7A及び図7Bに示す把持アーム741及び吸引具742を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。
除去装置700の他の例を図8に示す。図8においては、除去装置700の一例として、ブロワ751及び吸引具752を備えた除去装置750を示す。
ブロワ751は、電極組成物22c’に対して気体を吹き付けて、吸引具752の方向に移動させる。吸引具752は、電極組成物22c’を吸引して外部に排出する。即ち、図8の除去装置750は、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22cに対して気体を吹き付けつつ電極組成物22c’を吸引することにより、集電体21B上から電極組成物22c’を除去する。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については吸引具752のみによって除去することができないケースがあるところ、ブロワ751により集電体21Bから引き剥がしてから電極組成物22c’を吸引することにより、電極組成物22c’を除去することが可能となる。なお、ブロワ751が電極組成物22c’に対して吹き付ける気体は、空気であってもよいし、窒素等の不活性ガスであってもよい。また、図8に示すブロワ751及び吸引具752を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。
除去装置700の他の例を図9に示す。図9においては、除去装置700の一例として、ブロワ761及びカップ762を備えた除去装置760を示す。
ブロワ761は、電極組成物22c’に対して気体を吹き付ける。ブロワ761により気体が吹き付けられた電極組成物22c’は、カップ762内に巻き上げられるとともに、カップ762内の気体とともに外部に排出される。即ち、図9の除去装置760は、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’をカップ762で覆い、カップ762内において、電極組成物22c’に対して気体を吹き付けつつ電極組成物22c’を吸引することにより、集電体21B上から電極組成物22c’を除去する。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については単に吸引しただけでは除去できないケースがあるところ、ブロワ761により集電体21Bから引き剥がしてから電極組成物22c’を吸引することにより、電極組成物22c’を除去することが可能となる。また、カップ762内において電極組成物22c’に気体を吹き付けつけることにより、電極組成物22c’が回収されることなく吹き飛ばされるといった事態を回避することができる。なお、ブロワ761が電極組成物22c’に対して吹き付ける気体は、空気であってもよいし、窒素等の不活性ガスであってもよい。また、図9に示すブロワ761及びカップ762を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。
除去装置700の他の例を図10に示す。図10においては、除去装置700の一例として、ブロワ771及びカップ772を備えた除去装置770を示す。
ブロワ771は、電極組成物22c’に対して気体を吹き付ける。ブロワ771により気体が吹き付けられた電極組成物22c’は、カップ772内に巻き上げられるとともに、カップ772内の気体とともに外部に排出される。即ち、図10の除去装置770は、規定位置と異なる位置に供給された電極組成物22c’をカップ772で覆い、カップ772内において、電極組成物22c’に対して気体を吹き付けつつ電極組成物22c’を吸引することにより、集電体21B上から電極組成物22c’を除去する。集電体21Bに付着した電極組成物22c’については単に吸引しただけでは除去できないケースがあるところ、ブロワ771により集電体21Bから引き剥がしてから電極組成物22c’を吸引することにより、電極組成物22c’を除去することが可能となる。また、カップ772内において電極組成物22c’に気体を吹き付けつけることにより、電極組成物22c’が回収されることなく吹き飛ばされるといった事態を回避することができる。なお、ブロワ771が電極組成物22c’に対して吹き付ける気体は、空気であってもよいし、窒素等の不活性ガスであってもよい。
また、図10に示すブロワ771及びカップ772を、図4Aに示したレール711及びアーム712により保持して、電極組成物22c’に対する位置を制御してもよい。ここで、カップ772は、図10に示すように、フィルム押さえ部772aを備えてもよい。即ち、集電体21Bに対するブロワ771及びカップ772の相対位置についてはレール711やアーム712等の動作によって固定されるが、機械的な精度には限界があり、細かいがたつきが生じることが想定される。これに対し、フィルム押さえ部772aが集電体21Bに接することにより、集電体21Bに対するブロワ771及びカップ772の相対位置を安定させることができる。
上述した実施形態では、電極組成物22cが載置される帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図2に示した帯状の集電体21Bに代えて、帯状のセパレータシートや、帯状の離形フィルムを基材フィルムとしてもよい。かかる場合、上述の除去装置700は、セパレータシートや離形フィルムから、余分な電極組成物22c’を除去することができる。なお、帯状のセパレータシートは、後にトリミングすることで、図1に示したセパレータ30を形成することができる。
例えば、セパレータシートを基材フィルムとする場合、セパレータシート上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおけるセパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。
また、離形フィルムを基材フィルムとする場合、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面に集電体21Bを供給し、離形フィルムを回収した後、集電体21Bと反対側の面にセパレータシートを供給し、集電体21B及びセパレータシートを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、セパレータシートを供給して後にトリミングすることに代え、電極組成物22cに対してセパレータ30を供給することとしても構わない。
或いは、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面にセパレータシートを供給し、離形フィルムを回収した後、セパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、集電体21Bを供給して後にトリミングすることに代え、所定の形状にトリミングされた集電体21を電極組成物22cに対して供給することとしても構わない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。更に、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
10:単セル
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:搬送装置
300:電極組成物供給装置
400:枠体供給装置
500:プレス装置
501:上部ローラ
502:下部ローラ
600:検出装置
610:カメラ
700,710,720,730,740,750,760,770:除去装置
711:レール
712:アーム
713,723,733,742,752:吸引具
714:ホース
721:回転ブラシ
722,734,762,772:カップ
731:ムービングベルト
732,751,761,771:ブラシ
741:把持アーム
1000:電池用電極製造装置
Da:搬送方向
Da1:下流側
Da2:上流側
Db:鉛直方向
Db1:上側
Db2:下側

Claims (9)

  1. 帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、
    搬送される前記基材フィルムにおける規定位置に対して、活物質を含む電極組成物を供給する供給部と、
    前記基材フィルムにおける、前記規定位置と異なる位置に供給された前記電極組成物を検出する検出部と、
    前記異なる位置に供給された前記電極組成物を除去する除去部と
    を備えた電池用電極製造装置。
  2. 内部が大気圧よりも減圧されたチャンバを備え、
    前記搬送部は、前記チャンバの内部において、前記基材フィルムを搬送する、
    請求項1に記載の電池用電極製造装置。
  3. 前記除去部は、搬送される前記基材フィルムに同期して移動しつつ、前記異なる位置に供給された前記電極組成物を除去する、請求項1又は2に記載の電池用電極製造装置。
  4. 前記除去部は、前記異なる位置に供給された前記電極組成物に対して気体を吹き付けつつ当該電極組成物を吸引することにより、当該電極組成物を除去する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
  5. 前記除去部は、前記異なる位置に供給された前記電極組成物をカップで覆い、当該カップ内において、当該電極組成物に対して気体を吹き付けつつ当該電極組成物を吸引することにより、当該電極組成物を除去する、請求項4に記載の電池用電極製造装置。
  6. 前記除去部は、前記異なる位置に供給された前記電極組成物を把持して除去する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
  7. 前記除去部は、前記異なる位置に供給された前記電極組成物を拭き取って除去する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
  8. 前記電極組成物は、前記活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である、請求項1~7のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
  9. 帯状の基材フィルムを搬送し、
    搬送される前記基材フィルムにおける規定位置に対して、活物質を含む電極組成物を供給し、
    前記基材フィルムにおける、前記規定位置と異なる位置に供給された前記電極組成物を検出し、
    前記異なる位置に供給された前記電極組成物を除去する
    ことを含む、電池用電極製造方法。
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