JP2023051223A - 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極組成物の厚さ調整の精度を向上させること。【解決手段】電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムに対し、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルムと共に搬送方向に搬送される前記電極組成物のうち、前記基材フィルムから所定の高さ以上の部分を切り取るブレードと、前記ブレードにより切り取られた前記電極組成物を当該ブレードから除去する除去部とを備える。【選択図】図3A
Description
本発明は、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法に関する。
リチウムイオン電池は高容量の二次電池であり、近年様々な用途で使用されている。リチウムイオン電池の電極は、例えば、集電体やセパレータと共に、所定の厚さに調整された電極組成物をロールプレス等によって圧縮することで、作製される。
電極組成物の厚さを調整する技術として、特許文献1には、回転するベルトによって電極組成物の過剰分をすくい上げて分離することが記載されている。また、特許文献2には、スキージによって、活物質とバインダとを含む複合粒子の過剰分を除去することが記載されている。
電極組成物は、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体の場合がある。このような電極組成物について特許文献1や特許文献2の手法で厚さの調整を行なう場合、厚さ調整の精度を担保できない場合がある。具体的には、特許文献1の手法で厚さの調整を行なう場合、ベルトに電極組成物が巻き込まれるようにして、電極組成物を過度に除去してしまう場合がある。また、特許文献2の手法で厚さの調整を行なう場合、スキージの前面に複合粒子が滞留し、表面の荒れや被覆層の剥離が生じる場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電極組成物の厚さ調整の精度を向上させることができる電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムに対し、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルムと共に搬送方向に搬送される前記電極組成物のうち、前記基材フィルムから所定の高さ以上の部分を切り取るブレードと、前記ブレードにより切り取られた前記電極組成物を当該ブレードから除去する除去部とを備える。
本発明の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法によれば、電極組成物の厚さ調整の精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、一部を省略して図示している場合がある。
<組電池(二次電池)>
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
<単セル(電池セル)>
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間に配置される。組電池において、複数の単セル10は、正極20aと負極20bとを同方向に向けて積層される。
セパレータ30には、電解質が保持される。これにより、セパレータ30は、電解質層として機能する。セパレータ30は、正極20a及び負極20bの電極活物質層22の間に配置され、これらが互いに接触することを抑制する。これにより、セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間の隔壁として機能する。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液またはゲルポリマー電解質等が挙げられる。これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータの形態としては、例えば、上記電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータなどを挙げることができる。
正極20a及び負極20bは、それぞれ、集電体21と、電極活物質層22と、枠体35とを有する。電極活物質層22と集電体21とは、セパレータ30側からこの順に並ぶ。枠体35は、額縁状(環状)である。枠体35は、電極活物質層22の周囲を囲む。正極20aの枠体35と負極20bの枠体35とは、互いに溶着され一体化されている。以下の説明において、正極20a及び負極20bの電極活物質層22を互いに区別する場合、これらをそれぞれ正極活物質層22a、負極活物質層22bと呼ぶ。
<正極集電体の具体例>
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
金属集電体としては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は、薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属集電体として用いてもよい。
樹脂集電体としては、導電性フィラーとマトリックス樹脂とを含むことが好ましい。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等が挙げられるが、特に限定されない。また、導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択されれば特に限定されない。導電性フィラーは、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いても良い。
正極集電体層21aの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。複数の樹脂集電体を積層して正極集電体層21aとして用いる場合には、積層後の全体の厚さが5~150μmであることが好ましい。正極集電体層21aは、例えば、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び必要により用いるフィラー用分散剤を溶融混練して得られる導電性樹脂組成物を公知の方法でフィルム状に成形することにより得ることができる。
<正極活物質の具体例>
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属元素が2種である複合酸化物、金属元素が3種類以上である複合酸化物等が挙げられるが、特に限定されない。
正極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆正極活物質であってもよい。正極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、正極の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆材を構成する高分子化合物としては、特開2017-054703号公報及び国際公開第2015/005117号等に活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆材には、導電剤が含まれていてもよい。導電剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様のものを好適に用いることができる。
正極活物質層22aには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、例えば、特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調節したもの、及び、特開平10-255805号公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。なお、粘着性樹脂は、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱等を使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。したがって、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは、異なる材料である。
正極活物質層22aには、電解質と非水溶媒を含む電解液が含まれていてもよい。電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用できる。非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの(例えば、リン酸エステル、ニトリル化合物等及びこれらの混合物等)等が使用できる。例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液を用いることができる。
正極活物質層22aには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
正極活物質層22aの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、正極活物質層22aを形成するために供給される正極組成物は、正極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、正極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~15重量%とすることが望ましい。
<負極集電体の具体例>
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
<負極活物質の具体例>
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質としては、例えば、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物等を用いることができるが、特に限定されない。
負極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆負極活物質であってもよい。負極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、負極の体積変化が緩和され、負極の膨張を抑制することができる。
被覆材としては、被覆正極活物質を構成する被覆材と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bは、電解質と非水溶媒を含む電解液を含有する。電解液の組成は、正極活物質層22aに含まれる電解液と同様の電解液を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極活物質層22aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、正極活物質層22aの任意成分である粘着性樹脂と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、負極活物質層22bを形成するために供給される負極組成物は、負極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、負極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~25重量%とすることが望ましい。
<セパレータの具体例>
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
<枠体の具体例>
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
<製造装置及び電池用電極の製造方法>
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
図2は、電池用電極製造装置1000の概略図である。例えば、電池用電極製造装置1000は、チャンバ100、枠体供給装置200、電極組成物供給装置300、厚さ調整装置400、圧縮装置500及び搬送装置600を含む。以下では一例として、帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bである場合について説明する。
チャンバ100は、内部を大気圧よりも減圧された状態に保持できる部屋である。チャンバ100の内部は、図示しない減圧ポンプにより大気圧よりも減圧される。なお、標準大気圧は、約1013hPa(約105Pa)である。
例えば、チャンバ100の外部に集電体ロール21Rが配置され、集電体ロール21Rから引き出された帯状の集電体21Bが、スリットを通してチャンバ100の内部に搬送される。以下、帯状の集電体21Bを集電体21Bと記載する場合がある。なお、集電体21Bは、上述した集電体21が所定の形状に切り出される前のものである。集電体21Bは、搬送方向Dに沿って搬送される。例えば、集電体21Bは、搬送装置600によって所定の速度で搬送される。以下では、集電体21Bが搬送される方向を下流側D1、その反対方向を上流側D2として説明する。なお、集電体ロール21Rが配置されるチャンバ100の外部空間は、常圧であってもよいし、チャンバ100と異なるチャンバによって減圧されていてもよい。
枠体供給装置200は、搬送される集電体21Bに対して枠体35を供給する。なお、図2では枠体供給装置200がチャンバ100の内部に配置される場合を示すが、枠体供給装置200はチャンバ100の外部に配置されてもよい。例えば、枠体供給装置200は、ロボットアームを有し、事前に製造された枠体35を、搬送される集電体21B上の所定の位置に配置する。なお、枠体35を集電体21Bに配置した後、集電体21B及び枠体35を挟み込むように、ロールプレスで圧縮することとしてもよい。
また、図2においては予め製造された枠体35を集電体21B上に置くものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、枠体35は、集電体21Bの上で製造されてもよい。一例を挙げると、集電体21Bを基材とし、ディスペンサーやコーター等によって集電体21B上に所定の材料を所定の形状に吐出又は塗布することで、集電体21B上に枠体35を形成することができる。
電極組成物供給装置300は、図2に示す通り、チャンバ100内で搬送される集電体21B上に電極組成物22cを供給する。電極組成物供給装置300は、供給部の一例である。上述したように、実施形態において、電極活物質層22(正極活物質層22a、負極活物質層22b)を形成するために、電極組成物供給装置300から供給される電極組成物22c(正極組成物、負極組成物)は、電極活物質(正極活物質、負極活物質)と電解液(非水電解液)を含んでなる湿潤粉体である。また、実施形態において、電極組成物22cとしての湿潤粉体は、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。また、電極活物質は、高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆電極活物質である。
例えば、電極組成物供給装置300は、内部に電極組成物を保持するホッパと、当該ホッパの開口を開閉するシャッタとを備える。この場合、電極組成物供給装置300は、シャッタを開閉することにより、搬送される集電体21B上の搬送方向Dにおける所望の位置に電極組成物22cを供給することができる。電極組成物22cに含まれる電極活物質は、被覆電極活物質であるため、集電体21B上に供給する工程では、電極組成物22cを柔らかい状態にしておくことが必要となる。
厚さ調整装置400は、集電体21Bに対して供給された電極組成物22cの厚さを調整する。即ち、集電体21Bへの電極組成物22cの供給は電極組成物供給装置300によって制御されるが、供給される電極組成物22cの量には誤差が生じる場合がある。特に、電極組成物22cが湿潤粉体である場合には、ホッパ内で湿潤粉体の一部が固着してしまう等、電極組成物22cの挙動を制御することが難しい。また、電極組成物22cの量を制御できるとしても、集電体21B上における位置ごとに、電極組成物22cの厚さにばらつきが生じる場合がある。
そこで、電極組成物供給装置300は、所定の厚さを超えるように電極組成物22cの供給を行ない、厚さ調整装置400は、電極組成物22cの厚さを所定の厚さに調整する。これにより、圧縮装置500による圧縮工程の前に、電極組成物22cの厚さをより精度良く調整することができる。
圧縮装置500は、集電体21B上に供給され、厚さ調整装置400によって厚さが調整された電極組成物22cを圧縮することで、図1に示した電極活物質層22を形成する。例えば、圧縮装置500は、図2に示すような一対のローラである。この場合、圧縮装置500は、集電体21B、枠体35及び電極組成物22cを挟み込んで圧縮することにより、正極20a又は負極20bを製造することができる。
なお、図1では、圧縮装置500として一対のローラのみを示すが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、電池用電極製造装置1000は、圧縮装置500として一対のローラを複数備え、集電体21B、枠体35及び電極組成物22cを段階的に圧縮する構成としても構わない。また、ローラと電極組成物22cとの間に離型フィルムを挟んだ状態で、電極組成物22cの圧縮を行なうこととしてもよい。これにより、電極組成物22cの一部がローラに付着することを回避し、電極組成物22cの表面をより平滑にすることができる。或いは、ローラと電極組成物22cとの間にセパレータ30を挟んだ状態で、電極組成物22cの圧縮を行なうこととしてもよい。これにより、電極組成物22cの表面をより平滑にすることができるとともに、正極20a又は負極20bに対してセパレータ30を供給する工程を省略することができる。
搬送装置600は、集電体21Bを、搬送方向Dに沿って搬送する。勿論、集電体21B上に供給された電極組成物22c及び枠体35も、集電体21Bと共に、搬送装置600によって搬送される。例えば、搬送装置600は、ベルトと当該ベルトを駆動させる駆動機構を含んだベルトコンベアである。この場合、集電体21Bは、搬送装置600におけるベルトに載置された状態で搬送される。
例えば、搬送装置600は、集電体21Bを、一定の速度で搬送する。或いは、搬送装置600は、集電体21Bを、適宜速度を変化させながら搬送する。例えば、搬送装置600は、電極組成物供給装置300から集電体21Bへの活物質の供給が行なわれる際に集電体21B及び枠体35が停止するように、搬送と停止とを制御する。
次に、厚さ調整装置400について、図3A及び図3Bを用いてより詳細に説明する。図3A及び図3Bは、厚さ調整装置400の一例を示す図である。なお、図3Aは、搬送方向D及び鉛直方向に対して垂直な方向から厚さ調整装置400を示した図であり、図3Bは、厚さ調整装置400の斜視図である。
図3Aにおいては、搬送装置600として、ベルト601、及び、ローラ602a~602dを示す。ベルト601は、集電体21Bを載置する。ローラ602a~602dは、駆動機構の一例であり、ベルト601を搬送方向Dの下流側D1に搬送する。
図3A及び図3Bに示すように、厚さ調整装置400は、ブレード401と、除去装置402とを含む。ブレード401は、ブレードの一例である。除去装置402は、除去部の一例である。
ブレード401は、集電体21Bと共に搬送方向Dに搬送される電極組成物22cのうち、集電体21Bから所定の高さ以上の部分を切り取る。即ち、ブレード401は、電極組成物22cの余剰分を切り取る。以下、ブレード401により切り取られた余剰分の電極組成物22cを、余剰電極組成物とも記載する。例えば、ブレード401は、図3Aに示すように、搬送方向Dに対し略平行に配置される。ブレード401の素材については限定されるものではなく、任意の金属や樹脂材料等を用いて作製することができる。
除去装置402は、余剰電極組成物をブレード401から除去する。即ち、ブレード401により切り取られた余剰電極組成物は、ブレード401の上面に蓄積される。除去装置402は、余剰電極組成物を除去することでブレード401の上面に余剰電極組成物が滞留しないようにし、ひいては、厚さが調整された後の電極組成物22cに余剰電極組成物がこぼれるといった事態を予防することができる。
例えば、除去装置402は、輪状のベルト402a、ローラ402b及びローラ402cを含んだベルトコンベアである。ローラ402b及びローラ402cは、ベルト402aを回転させる駆動機構である。図3Aに矢印で示す通り、ベルト402aは、搬送方向D及び鉛直方向に対して垂直な方向を回転軸として、ベルト402a上面の移動方向が搬送方向Dの下流側D1に一致する方向に回転する。即ち、図3Aにおいて、ベルト402aは時計回り(右回り)に回転する。ベルト402aの作製方法については特に限定されるものではないが、例えば、帯状のシートの両端を接合して輪状にすることで、輪状のベルト402aを作成することができる。
更に、ベルト402aは、搬送方向Dの上流側D2の一端がブレード401の上面に近接するように配置される。図3A及び図3Bにおいては、ベルト402aにおいてローラ402bにより支持される側の一端がブレード401の上面に近接する場合を図示する。ベルト402aとブレード401とは接触していてもよいし、ブレード401の上面に乗った余剰電極組成物が通らない程度の隙間をあけて配置されてもよい。
ベルト402aの回転速度について特に限定されるものではないが、ベルト402aの上面の移動速度が、集電体21B及び電極組成物22cの搬送方向Dへの搬送速度と比較して、同じ又は速い速度であることが好ましい。これにより、余剰電極組成物がブレード401の上面に蓄積するよりも速いペースで、ブレード401の上面から余剰電極組成物を除去することができる。
厚さ調整装置400は、図3A及び図3Bに示す通り、除去装置402によってブレード401から除去された余剰電極組成物を搬送する搬送ベルト403を更に備えてもよい。即ち、ブレード401の上面から除去された余剰電極組成物は、ベルト402aの上面のうち搬送方向Dの下流側D1の一端から落下する。搬送ベルト403は、ベルト402aから落下した余剰電極組成物を受けて、搬送方向D及び鉛直方向に対して略直交する方向に搬送する。例えば、搬送ベルト403は、余剰電極組成物を、チャンバ100の外部まで搬送することができる。
ここで、上述した通り、ベルト402aは、帯状のシートの両端を接合して輪状にしたものである場合がある。この場合、ベルト402aには、図4に示すような接合部が生じる。当該接合部により、ブレード401の上面からの余剰電極組成物の除去に不具合を生じるおそれがある。
そこで、ベルト402aの接合部がブレード401に近接する際、ブレード401が、第1の枠体35の内部に供給され電極組成物22cと、隣接する第2の枠体35の内部に供給された電極組成物22cとの間の隙間に位置するように制御してもよい。即ち、電極組成物22cの間の隙間に位置する間、ブレード401の上面に電極組成物22cは蓄積されないため、ベルト402aに接合部が含まれる場合であっても、余剰電極組成物の除去に不具合を生じることはなくなる。
具体的には、まず、輪状のベルト402aにおける1週分の長さが、集電体21B上に枠体35を配置する間隔の整数倍の長さとなるように調整される。また、ベルト402aの回転速度は、ベルト402aの上面の移動速度が、集電体21B及び電極組成物22cの搬送方向Dへの搬送速度と同じになるように調整される。これにより、ベルト402aの接合部がブレード401に近接するタイミングと、ブレード401が電極組成物22cの間の隙間に位置するタイミングとを同期させることができる。
例えば、図5Aに示すように、ブレード401が電極組成物22cにおける所定の高さ以上の部分を切り取っている間、ベルト402aにおける接合部以外の部分が、ブレード401に近接する。図5Aに示す場合、ブレード401により切り取られた余剰電極組成物はブレード401の上面に蓄積されるが、ベルト402aにおける接合部以外の部分によって除去され、余剰電極組成物の滞留は生じない。
また、図5Bに示すように、ブレード401が電極組成物22cの間の隙間に位置する間、ベルト402aにおける接合部が、ブレード401に近接する。図5Bに示す場合、ブレード401は電極組成物22cに接しておらず、余剰電極組成物が新たに蓄積されることはないため、余剰電極組成物の滞留は生じない。
上述したように、厚さ調整装置400は、電極組成物22cの余剰分をブレード401で切り取った上で、除去装置402により除去する。ここで、電極組成物22cは湿潤粉体であり、圧力が加わると固着してしまう。従って、例えば特許文献1に記載のように、電極組成物22cの余剰分をベルトによって直接除去しようとすると、固着した電極組成物22cが根こそぎベルトに巻き込まれ、電極組成物22cを過度に除去してしまう場合がある。また、例えば特許文献2に記載のように、スキージで厚さを調整しようとすると、スキージの前面に電極組成物22cが固着し、厚さ調整後の電極組成物22cの表面が荒れてしまったり、被覆層が剥離してしまったりする場合がある。これに対し、上述の厚さ調整装置400によれば、ブレード401によって電極組成物22cの固着を回避しつつ余剰分を分離させ、更に、除去装置402によって電極組成物22cの余剰分が滞留しないようにすることができる。即ち、電極組成物22cの厚さ調整の精度を向上させることができる
また、実施形態では、電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給や、厚さ調整装置400による電極組成物22cの厚さ調整、圧縮装置500による電極組成物22cの圧縮といった各工程を、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバ100内で実行する。これにより、電極組成物22cの内部に空気が残留することが防止でき、電極活物質層22の均一性を向上することができる。
なお、上述した実施形態では、電極組成物22cが集電体21B上かつ枠体35の内部に供給され、枠体35の内部における電極組成物22cの厚さを調整する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、帯状の集電体21Bの上に連続的に電極組成物22cを載置して、厚さ調整装置400により厚さを調整し、その後、枠体35が配置可能なように電極組成物22cをトリミングしても良い。或いは、帯状の集電体21B上にマスク等内部に電極活物質層22を形成できる空間のあるものが載置され、その内部に電極組成物22cが供給された状態において、厚さ調整装置400により厚さを調整してもよい。かかる場合、マスクが除去された後に、枠体35が載置される。
また、上述した実施形態では、電極組成物22cが載置される帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図2に示した帯状の集電体21Bに代えて、帯状のセパレータシートや、帯状の離形フィルムを基材フィルムとしてもよい。なお、帯状のセパレータシートは、後にトリミングすることで、図1に示したセパレータ30を形成することができる。
例えば、セパレータシートを基材フィルムとする場合、セパレータシート上に電極組成物22c及び枠体35を供給し、電極組成物22cにおけるセパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、更に、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングすることで、正極20a又は負極20bを作製することができる。
また、離形フィルムを基材フィルムとする場合、離形フィルム上に電極組成物22c及び枠体35を供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面に集電体21Bを供給し、離形フィルムを回収した後、集電体21Bと反対側の面にセパレータシートを供給し、更に、集電体21B及びセパレータシートを所定の形状にトリミングすることで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、セパレータシートを供給して後にトリミングすることに代え、電極組成物22cに対してセパレータ30を供給することとしても構わない。
或いは、離形フィルム上に電極組成物22c及び枠体35を供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面にセパレータシートを供給し、離形フィルムを回収した後、セパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、更に、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングすることで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、集電体21Bを供給して後にトリミングすることに代え、所定の形状にトリミングされた集電体21を電極組成物22cに対して供給することとしても構わない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。更に、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
10:単セル
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:枠体供給装置
300:電極組成物供給装置
400:厚さ調整装置
401:ブレード
402:除去装置
402a:ベルト
402b:ローラ
402c:ローラ
403:搬送ベルト
500:圧縮装置
600:搬送装置
1000:電池用電極製造装置
D:搬送方向
D1:下流側
D2:上流側
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:枠体供給装置
300:電極組成物供給装置
400:厚さ調整装置
401:ブレード
402:除去装置
402a:ベルト
402b:ローラ
402c:ローラ
403:搬送ベルト
500:圧縮装置
600:搬送装置
1000:電池用電極製造装置
D:搬送方向
D1:下流側
D2:上流側
Claims (8)
- 帯状の基材フィルムに対し、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、
前記基材フィルムと共に搬送方向に搬送される前記電極組成物のうち、前記基材フィルムから所定の高さ以上の部分を切り取るブレードと、
前記ブレードにより切り取られた前記電極組成物を当該ブレードから除去する除去部と
を備える、電池用電極製造装置。 - 前記ブレードは、前記搬送方向に対し略平行に配置される、請求項1に記載の電池用電極製造装置。
- 前記除去部は、輪状のベルトと当該ベルトを回転させる駆動機構を含んだベルトコンベアである、請求項1又は2に記載の電池用電極製造装置。
- 前記ベルトは、前記搬送方向に対して上流側の一端が前記ブレードの上面に近接し、前記搬送方向及び鉛直方向対して垂直な方向を回転軸として、当該ベルトの上面の移動方向と前記搬送方向とが一致する方向に回転することで、前記ブレードにより切り取られた前記電極組成物を当該ブレードから除去する、請求項3に記載の電池用電極製造装置。
- 前記ベルトの上面の移動速度は、前記基材フィルム及び前記電極組成物の前記搬送方向への搬送速度と比較して、同じ又は速い速度である、請求項4に記載の電池用電極製造装置。
- 前記ベルトの上面のうち前記搬送方向に対して下流側の一端から落下する前記電極組成物を受けて、前記搬送方向及び前記鉛直方向に対して略直交する方向に搬送する搬送ベルトを更に備える、請求項5に記載の電池用電極製造装置。
- 前記電極組成物は、前記基材フィルム上かつ枠体の内部に供給され、
前記ベルトは、帯状のシートの両端を接合して輪状にしたものであり、
前記ベルトの1周分の長さは、前記基材フィルム上に前記枠体を配置する間隔の整数倍の長さを有し、
前記ベルトは、当該ベルトを輪状にする際に生じた接合部が、第1の枠体の内部に供給された前記電極組成物と、前記第1の枠体に隣接する第2の枠体の内部に供給された前記電極組成物との間の隙間に位置するように回転する、請求項5又は6に記載の電池用電極製造装置。 - 帯状の基材フィルムに対し、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給し、
前記基材フィルムと共に搬送方向に搬送される前記電極組成物のうち、前記基材フィルムから所定の高さ以上の部分をブレードで切り取り、
前記ブレードにより切り取られた前記電極組成物を当該ブレードから除去する
ことを含む、電池用電極製造方法。
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JP2021161772A JP2023051223A (ja) | 2021-09-30 | 2021-09-30 | 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 |
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JP2021161772A JP2023051223A (ja) | 2021-09-30 | 2021-09-30 | 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=85805670
Family Applications (1)
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JP2021161772A Pending JP2023051223A (ja) | 2021-09-30 | 2021-09-30 | 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 |
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- 2021-09-30 JP JP2021161772A patent/JP2023051223A/ja active Pending
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