JP2023051209A - 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮後の活物質層の形状を精度良く整えること。【解決手段】電池用電極製造装置は、搬送方向に搬送される帯状の基材フィルム上に、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルム及び前記電極組成物を挟み込んで圧縮する圧縮部とを備える電池用電極製造装置であって、前記電極組成物は、圧縮時において前記搬送方向の上流側に伸長され、前記供給部は、前記電極組成物の幅方向の各位置における前記伸長の度合いに応じた形状となるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する。【選択図】図4
Description
本発明は、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法に関する。
リチウムイオン電池は高容量の二次電池であり、近年様々な用途で使用されている。リチウムイオン電池の電極には、活物質層が含まれる。このような活物質層は、例えば、活物質及び電解液を含んだ電極組成物をロールプレス等によって圧縮することで、形成することができる。
リチウムイオン電池の活物質層は、例えば特許文献1に記載のように、矩形に構成される。具体的には、基材フィルム上に電極組成物を矩形に載置し、ロールプレス等によって圧縮することで、矩形の活物質層を形成することができる。
ロールプレス等による圧縮時においては、電極組成物が厚さ方向に圧縮されることの他に、変形が生じてしまう場合がある。例えば、矩形に載置した電極組成物をロールプレスする際、搬送方向に沿って電極組成物が引き伸ばされてしまい、形成される活物質層が矩形とならない場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、圧縮後の活物質層の形状を精度良く整えることができる電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、搬送方向に搬送される帯状の基材フィルム上に、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルム及び前記電極組成物を挟み込んで圧縮する圧縮部とを備える。前記電極組成物は、圧縮時において前記搬送方向の上流側に伸長される。前記供給部は、前記電極組成物の幅方向の各位置における前記伸長の度合いに応じた形状となるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する。
本発明の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法によれば、圧縮後の活物質層の形状を精度良く整えることができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、一部を省略して図示している場合がある。
<組電池(二次電池)>
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
<単セル(電池セル)>
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間に配置される。組電池において、複数の単セル10は、正極20aと負極20bとを同方向に向けて積層される。
セパレータ30には、電解質が保持される。これにより、セパレータ30は、電解質層として機能する。セパレータ30は、正極20a及び負極20bの電極活物質層22の間に配置され、これらが互いに接触することを抑制する。これにより、セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間の隔壁として機能する。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液またはゲルポリマー電解質等が挙げられる。これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータの形態としては、例えば、上記電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータなどを挙げることができる。
正極20a及び負極20bは、それぞれ、集電体21と、電極活物質層22と、枠体35とを有する。電極活物質層22と集電体21とは、セパレータ30側からこの順に並ぶ。枠体35は、額縁状(環状)である。枠体35は、電極活物質層22の周囲を囲む。正極20aの枠体35と負極20bの枠体35とは、互いに溶着され一体化されている。以下の説明において、正極20a及び負極20bの電極活物質層22を互いに区別する場合、これらをそれぞれ正極活物質層22a、負極活物質層22bと呼ぶ。
<正極集電体の具体例>
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
金属集電体としては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は、薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属集電体として用いてもよい。
樹脂集電体としては、導電性フィラーとマトリックス樹脂とを含むことが好ましい。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等が挙げられるが、特に限定されない。また、導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択されれば特に限定されない。導電性フィラーは、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いても良い。
正極集電体層21aの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。複数の樹脂集電体を積層して正極集電体層21aとして用いる場合には、積層後の全体の厚さが5~150μmであることが好ましい。正極集電体層21aは、例えば、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び必要により用いるフィラー用分散剤を溶融混練して得られる導電性樹脂組成物を公知の方法でフィルム状に成形することにより得ることができる。
<正極活物質の具体例>
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属元素が2種である複合酸化物、金属元素が3種類以上である複合酸化物等が挙げられるが、特に限定されない。
正極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆正極活物質であってもよい。正極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、正極の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆材を構成する高分子化合物としては、特開2017-054703号公報及び国際公開第2015/005117号等に活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆材には、導電剤が含まれていてもよい。導電剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様のものを好適に用いることができる。
正極活物質層22aには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、例えば、特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調節したもの、及び、特開平10-255805号公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。なお、粘着性樹脂は、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱等を使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。したがって、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは、異なる材料である。
正極活物質層22aには、電解質と非水溶媒を含む電解液が含まれていてもよい。電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用できる。非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの(例えば、リン酸エステル、ニトリル化合物等及びこれらの混合物等)等が使用できる。例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液を用いることができる。
正極活物質層22aには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
正極活物質層22aの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、正極活物質層22aを形成するために供給される正極組成物は、正極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、正極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~15重量%とすることが望ましい。
<負極集電体の具体例>
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
<負極活物質の具体例>
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質としては、例えば、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物等を用いることができるが、特に限定されない。
負極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆負極活物質であってもよい。負極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、負極の体積変化が緩和され、負極の膨張を抑制することができる。
被覆材としては、被覆正極活物質を構成する被覆材と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bは、電解質と非水溶媒を含む電解液を含有する。電解液の組成は、正極活物質層22aに含まれる電解液と同様の電解液を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極活物質層22aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、正極活物質層22aの任意成分である粘着性樹脂と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、負極活物質層22bを形成するために供給される負極組成物は、負極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、負極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~25重量%とすることが望ましい。
<セパレータの具体例>
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
<枠体の具体例>
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
<製造装置及び電池用電極の製造方法>
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
図2は、電池用電極製造装置1000の概略図である。例えば、電池用電極製造装置1000は、チャンバ100、電極組成物供給装置200、及び圧縮装置300を含む。以下では一例として、帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bである場合について説明する。
チャンバ100は、内部を大気圧よりも減圧された状態に保持できる部屋である。チャンバ100の内部は、図示しない減圧ポンプにより大気圧よりも減圧される。なお、標準大気圧は、約1013hPa(約105Pa)である。
例えば、チャンバ100の外部に集電体ロール21Rが配置され、集電体ロール21Rから引き出された帯状の集電体21Bが、スリットを通してチャンバ100の内部に搬送される。以下、帯状の集電体21Bを集電体21Bと記載する場合がある。なお、集電体21Bは、上述した集電体21が所定の形状に切り出される前のものである。集電体21Bは、ベルトコンベア等の搬送装置によって、搬送方向Dに沿って搬送される。以下では、集電体21Bが搬送される方向を下流側D1、その反対方向を上流側D2として説明する。なお、集電体ロール21Rが配置されるチャンバ100の外部空間は、常圧であってもよいし、チャンバ100と異なるチャンバによって減圧されていてもよい。
電極組成物供給装置200は、図2に示す通り、チャンバ100内で搬送される集電体21B上に電極組成物22cを供給する。電極組成物供給装置200は、供給部の一例である。上述したように、実施形態において、電極活物質層22(正極活物質層22a、負極活物質層22b)を形成するために、電極組成物供給装置200から供給される電極組成物22c(正極組成物、負極組成物)は、電極活物質(正極活物質、負極活物質)と電解液(非水電解液)を含んでなる湿潤粉体である。また、実施形態において、電極組成物22cとしての湿潤粉体は、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。また、電極活物質は、高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆電極活物質である。
例えば、電極組成物供給装置200は、内部に電極組成物を保持するホッパと、当該ホッパの開口を開閉するシャッタとを備える。この場合、電極組成物供給装置200は、シャッタを開閉することにより、搬送される集電体21B上の搬送方向Dにおける所望の位置に電極組成物22cを供給することができる。電極組成物22cに含まれる電極活物質は、被覆電極活物質であるため、集電体21B上に供給する工程では、電極組成物22cを柔らかい状態にしておくことが必要となる。
圧縮装置300は、集電体21B及び電極組成物22cを挟み込んで圧縮することで、図1に示した電極活物質層22を形成する。圧縮装置300は、圧縮部の一例である。例えば、圧縮装置300は、図2に示すような一対のローラである。
なお、図1では、圧縮装置300として一対のローラのみを示すが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、電池用電極製造装置1000は、圧縮装置300として一対のローラを複数備え、集電体21B及び電極組成物22cを段階的に圧縮する構成としても構わない。また、ローラと電極組成物22cとの間に離型フィルムを挟んだ状態で、電極組成物22cの圧縮を行なうこととしてもよい。これにより、電極組成物22cの一部がローラに付着することを回避し、電極組成物22cの表面をより平滑にすることができる。或いは、ローラと電極組成物22cとの間にセパレータ30を挟んだ状態で、電極組成物22cの圧縮を行なうこととしてもよい。これにより、電極組成物22cの表面をより平滑にすることができるとともに、正極20a又は負極20bに対してセパレータ30を供給する工程を省略することができる。
ここで、圧縮装置300による圧縮工程においては、電極組成物22cの変形が生じてしまう場合がある。具体的には、電極組成物供給装置200は、圧縮装置300による圧縮工程によって所定形状の電極活物質層22が形成されるように、集電体21B上に当該所定形状で電極組成物22cを供給することができる。しかしながら、圧縮装置300による圧縮工程においては、電極組成物22cが搬送方向Dの上流側D2に伸長されてしまう。更に、当該伸長の度合いが電極組成物22cの位置ごとに異なる結果、圧縮の前後で電極組成物22cの形状が変化してしまう場合がある。
そこで、電極組成物供給装置200は、電極組成物22cの幅方向の各位置における伸長の度合いに応じた形状となるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給することで、電極活物質層22の形状を精度良く整えることを可能とする。なお、電極組成物22cの幅方向は、搬送方向D及び鉛直方向に直交する方向である。
図3及び図4では、実施形態の電極組成物供給装置200の一例として、電極組成物供給装置210を示す。電極組成物供給装置210は、電極組成物22cを保持するホッパ211と、ホッパ211の開口を開閉するシャッタ212及びシャッタ213とを備える。図3に示すように、シャッタ212は、搬送方向Dの上流側D2における一辺を直線状とした形状を有する。また、シャッタ213は、搬送方向Dの下流側D1における一辺を凸状とした形状を有する。なお、シャッタ212における下流側D1の一辺の形状、及び、シャッタ213における上流側D2の一辺の形状については任意である。また、図4においては、集電体21B上に供給される電極組成物22cとして、電極組成物A11、電極組成物A12及び電極組成物A13を図示する。
なお、図3及び図4は、圧縮装置300による圧縮時において、電極組成物22cの幅方向Eの中央部における伸長の度合いが、端部における伸長の度合いよりも大きい場合を示す。電極組成物22cの幅方向Eの各位置における伸長の度合いは、電極組成物22cの組成や、幅方向Eの各位置における電極組成物22cの厚さ等に応じて、予め推定することができる。当該推定は、実測結果に基づいてもよいし、流体解析ソフト等によるシミュレーションに基づいてもよい。
例えば、電極組成物供給装置210は、まず、シャッタ212によってホッパ211の開口を閉じることで、電極組成物22cの供給を停止した状態で待機する。次に、電極組成物供給装置210は、シャッタ212を下流側D1に移動させることで、ホッパ211の開口を開く。この時、ホッパ211の開口は矩形状となり、幅方向Eの各位置に対して電極組成物22cが供給される。
次に、電極組成物供給装置210は、シャッタ213を下流側D1に移動させることで、ホッパ211の開口を部分的に閉じる。この時、ホッパ211の開口は、幅方向Eにおける中央部は閉じ、両端部は開いた形状となる。これにより、電極組成物供給装置210は、幅方向Eの端部に対してのみ、電極組成物22cを供給することができる。
上記のようにシャッタ212及びシャッタ213の制御を行なうことで、電極組成物供給装置210は、図4の電極組成物A11及び電極組成物A12に示されるように、搬送方向Dに沿った電極組成物の長さが、幅方向Eの端部において、幅方向Eの中央部よりも長くなるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給することができる。なお、電極組成物供給装置210は、図3に示す均しローラ214等によって、供給した電極組成物22cの表面を整えることとしてもよい。
更に、このような電極組成物22cを圧縮装置300で圧縮することで、図4の電極組成物A13に示されるように、所定の矩形状に整形することができる。即ち、電極組成物22cの供給時において幅方向Eの中央部は端部より短くなっている。そして、電極組成物22cの圧縮時において、幅方向Eの中央部が端部よりも大幅に伸長される結果、中央部と端部とでの長さが略等しくなり、矩形状に整形されることとなる。
電極組成物供給装置200の別の例について、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6では、実施形態の電極組成物供給装置200の一例として、電極組成物供給装置220を示す。電極組成物供給装置220は、電極組成物22cを保持するホッパ221と、ホッパ221の開口を開閉するシャッタ222及びシャッタ223とを備える。図5に示すように、シャッタ222は、搬送方向Dの上流側D2における一辺を直線状とした形状を有する。また、シャッタ223は、搬送方向Dの下流側D1における一辺を凹状とした形状を有する。なお、シャッタ222における下流側D1の一辺の形状、及び、シャッタ223における上流側D2の一辺の形状については任意である。また、図6においては、集電体21B上に供給される電極組成物22cとして、電極組成物A21、電極組成物A22及び電極組成物A23を図示する。また、図5及び図6は、圧縮装置300による圧縮時において、電極組成物22cの幅方向Eの端部における伸長の度合いが、中央部における伸長の度合いよりも大きい場合を示す。
例えば、電極組成物供給装置220は、まず、シャッタ222によってホッパ221の開口を閉じることで、電極組成物22cの供給を停止した状態で待機する。次に、電極組成物供給装置220は、シャッタ222を下流側D1に移動させることで、ホッパ221の開口を開く。この時、ホッパ221の開口は矩形状となり、幅方向Eの各位置に対して電極組成物22cが供給される。
次に、電極組成物供給装置220は、シャッタ223を下流側D1に移動させることで、ホッパ221の開口を部分的に閉じる。この時、ホッパ221の開口は、幅方向Eにおける端部は閉じ、中央部は開いた形状となる。これにより、電極組成物供給装置220は、幅方向Eの中央部に対してのみ、電極組成物22cを供給することができる。
上記のようにシャッタ222及びシャッタ223の制御を行なうことで、電極組成物供給装置220は、図6の電極組成物A21及び電極組成物A22に示されるように、搬送方向Dに沿った電極組成物の長さが、幅方向Eの中央部において、幅方向Eの端部よりも長くなるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給することができる。なお、電極組成物供給装置220は、図5に示す均しローラ224等によって、供給した電極組成物22cの表面を整えることとしてもよい。
更に、このような電極組成物22cを圧縮装置300で圧縮することで、図6の電極組成物A23に示されるように、所定の矩形状に整形することができる。即ち、電極組成物22cの供給時において幅方向Eの端部は中央部より短くなっている。そして、電極組成物22cの圧縮時において、幅方向Eの端部が中央部よりも大幅に伸長される結果、中央部と端部とでの長さが略等しくなり、矩形状に整形されることとなる。
図3~図6では、シャッタの形状により、供給される電極組成物22cの形状を制御するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、ホッパの開口の形状により、供給される電極組成物22cの形状を制御することも可能である。以下、この点について、図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8では、実施形態の電極組成物供給装置200の一例として、電極組成物供給装置230を示す。
電極組成物供給装置230は、電極組成物22cを保持するホッパ231と、ホッパ231の開口を開閉するシャッタ232及びシャッタ233とを備える。図5に示すように、ホッパ231の開口は、搬送方向Dの下流側D1における一辺を直線状とし、上流側D2における一辺を凸状とした形状を有する。また、シャッタ232は、搬送方向Dの上流側D2における一辺を直線状とした形状を有する。また、シャッタ233は、搬送方向Dの下流側D1における一辺を直線状とした形状を有する。なお、シャッタ232における下流側D1の一辺の形状、及び、シャッタ233における上流側D2の一辺の形状については任意である。また、図8においては、集電体21B上に供給される電極組成物22cとして、電極組成物A31、電極組成物A32及び電極組成物A33を図示する。また、図7及び図8は、圧縮装置300による圧縮時において、電極組成物22cの幅方向Eの端部における伸長の度合いが、中央部における伸長の度合いよりも大きい場合を示す。
例えば、電極組成物供給装置220は、まず、シャッタ233によってホッパ231の開口を閉じることで、電極組成物22cの供給を停止した状態で待機する。次に、電極組成物供給装置230は、シャッタ233を上流側D2に移動させ、ホッパ231の開口を部分的に開く。具体的には、電極組成物供給装置230は、図7に示すように、ホッパ231の開口が矩形状となる位置まで、シャッタ233を移動させる。これにより、幅方向Eの各位置に対して、電極組成物22cが供給される。
次に、電極組成物供給装置220は、シャッタ233を上流側D2に移動させるとともに、シャッタ232を上流側D2に移動させ、シャッタ232によってホッパ231の開口を部分的に閉じた状態とする。この時、ホッパ231の開口は、幅方向Eにおける端部は閉じ、中央部は開いた形状となる。これにより、電極組成物供給装置230は、幅方向Eの中央部に対してのみ、電極組成物22cを供給することができる。
上記のようにシャッタ232及びシャッタ233の制御を行なうことで、電極組成物供給装置230は、図8の電極組成物A31及び電極組成物A32に示されるように、搬送方向Dに沿った電極組成物の長さが、幅方向Eの中央部において、幅方向Eの端部よりも長くなるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給することができる。なお、電極組成物供給装置220は、図7に示す均しローラ234等によって、供給した電極組成物22cの表面を整えることとしてもよい。
更に、このような電極組成物22cを圧縮装置300で圧縮することで、図8の電極組成物A33に示されるように、所定の矩形状に整形することができる。即ち、電極組成物22cの供給時において幅方向Eの端部は中央部より短くなっている。そして、電極組成物22cの圧縮時において、幅方向Eの端部が中央部よりも大幅に伸長される結果、中央部と端部とでの長さが略等しくなり、矩形状に整形されることとなる。
図7及び図8では、電極組成物22cの幅方向Eの端部における伸長の度合いが中央部における伸長の度合いよりも大きい場合について説明したが、中央部における伸長の度合いが端部における伸長の度合いよりも大きい場合についても同様に適用が可能である。この場合、ホッパの開口は、搬送方向Dの下流側D1における一辺を直線状とし、上流側D2における一辺を凹状とした形状を有することとなる。
図3~図8では、シャッタの制御によりホッパの開口を部分的に閉じて、供給される電極組成物22cの形状を制御するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、電極組成物22cをスタンプ状に供給する場合、ホッパの開口の形状と同じになるように、電極組成物22cの供給を行なうことができる。例えば、図4の電極組成物A11及び電極組成物A12に示されるような形状で電極組成物22cの供給を行なう場合において、当該形状に一致する形状の開口を有するホッパを使用し、ホッパの開口の全体を開閉することで、搬送方向Dに沿った電極組成物の長さが、幅方向Eの端部において、幅方向Eの中央部よりも長くなるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給することができる。
上述したように、電極組成物供給装置200は、電極組成物22cの幅方向Eの各位置における伸長の度合いに応じた形状となるように、集電体21B上に電極組成物22cを供給する。これにより、圧縮時における搬送方向Dの上流側D2へ電極組成物22cが伸長される分を吸収し、形成される電極活物質層22の形状を精度良く整えることができる。
また、実施形態では、電極組成物供給装置200による電極組成物22cの供給や、圧縮装置300による電極組成物22cの圧縮といった各工程を、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバ100内で実行する。これにより、電極組成物22cの内部に空気が残留することが防止でき、電極活物質層22の均一性を向上することができる。
なお、圧縮装置300による圧縮工程の後、図1に示した枠体35やセパレータ30が更に供給され、単セル10が作製される。枠体35やセパレータ30の供給は、搬送方向Dに沿って搬送される集電体21B及び電極組成物22cに対して連続的に行なわれてもよいし、集電体21Bを所定単位に分割した後、枚葉に行なってもよい。
また、上述した実施形態では、電極組成物22cが載置される帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図2に示した帯状の集電体21Bに代えて、帯状のセパレータシートや、帯状の離形フィルムを基材フィルムとしてもよい。なお、帯状のセパレータシートは、後にトリミングすることで、図1に示したセパレータ30を形成することができる。
例えば、セパレータシートを基材フィルムとする場合、セパレータシート上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおけるセパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。
また、離形フィルムを基材フィルムとする場合、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面に集電体21Bを供給し、離形フィルムを回収した後、集電体21Bと反対側の面にセパレータシートを供給し、集電体21B及びセパレータシートを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、セパレータシートを供給して後にトリミングすることに代え、電極組成物22cに対してセパレータ30を供給することとしても構わない。
或いは、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面にセパレータシートを供給し、離形フィルムを回収した後、セパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、集電体21Bを供給して後にトリミングすることに代え、所定の形状にトリミングされた集電体21を電極組成物22cに対して供給することとしても構わない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。更に、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
10:単セル
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:電極組成物供給装置
210:電極組成物供給装置
211:ホッパ
212:シャッタ
213:シャッタ
214:均しローラ
220:電極組成物供給装置
221:ホッパ
222:シャッタ
223:シャッタ
224:均しローラ
230:電極組成物供給装置
231:ホッパ
232:シャッタ
233:シャッタ
234:均しローラ
300:圧縮装置
1000:電池用電極製造装置
D:搬送方向
D1:下流側
D2:上流側
E:幅方向
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:電極組成物供給装置
210:電極組成物供給装置
211:ホッパ
212:シャッタ
213:シャッタ
214:均しローラ
220:電極組成物供給装置
221:ホッパ
222:シャッタ
223:シャッタ
224:均しローラ
230:電極組成物供給装置
231:ホッパ
232:シャッタ
233:シャッタ
234:均しローラ
300:圧縮装置
1000:電池用電極製造装置
D:搬送方向
D1:下流側
D2:上流側
E:幅方向
Claims (6)
- 搬送方向に搬送される帯状の基材フィルム上に、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給する供給部と、前記基材フィルム及び前記電極組成物を挟み込んで圧縮する圧縮部とを備える電池用電極製造装置であって、
前記電極組成物は、圧縮時において前記搬送方向の上流側に伸長され、
前記供給部は、前記電極組成物の幅方向の各位置における前記伸長の度合いに応じた形状となるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、電池用電極製造装置。 - 前記供給部は、前記搬送方向に沿った前記電極組成物の長さが、前記幅方向の端部において、前記幅方向の中央部よりも長くなるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、請求項1に記載の電池用電極製造装置。
- 前記供給部は、前記搬送方向に沿った前記電極組成物の長さが、前記幅方向の中央部において、前記幅方向の端部よりも長くなるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、請求項1に記載の電池用電極製造装置。
- 前記供給部は、前記電極組成物を保持するホッパと、当該ホッパの開口を開閉するシャッタであって、前記搬送方向の下流側における一辺を凸状又は凹状としたシャッタとを用いて、前記形状となるように前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
- 前記供給部は、前記電極組成物を保持するホッパであって、前記搬送方向の上流側における一辺を凸状又は凹状としたホッパを用いて、前記形状となるように前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池用電極製造装置。
- 搬送方向に搬送される帯状の基材フィルム上に、活物質及び電解液を含んだ湿潤粉体である電極組成物を供給し、前記基材フィルム及び前記電極組成物を挟み込んで圧縮することを含む電池用電極製造方法であって、
前記電極組成物は、圧縮時において前記搬送方向の上流側に伸長され、
前記電極組成物の幅方向の各位置における前記伸長の度合いに応じた形状となるように、前記基材フィルム上に前記電極組成物を供給する、電池用電極製造方法。
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