JP2023148373A - 吸収性物品個包装体 - Google Patents

吸収性物品個包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2023148373A
JP2023148373A JP2022056351A JP2022056351A JP2023148373A JP 2023148373 A JP2023148373 A JP 2023148373A JP 2022056351 A JP2022056351 A JP 2022056351A JP 2022056351 A JP2022056351 A JP 2022056351A JP 2023148373 A JP2023148373 A JP 2023148373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
individual
cut
absorbent
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022056351A
Other languages
English (en)
Inventor
椋子 濱野
Ryoko Hamano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2022056351A priority Critical patent/JP2023148373A/ja
Publication of JP2023148373A publication Critical patent/JP2023148373A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】手や指先が不自由な人でも吸収性物品を取り出しやすく、かつ、吸収性物品を取り出す際に吸収性物品本体に手で触れる必要がなく、衛生的に使用できる、吸収性物品個包装体を提供する。【解決手段】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に位置する吸収体と、を含む吸収性物品と、吸収性物品の非肌当接面側に配置される個包装シートと、を備える吸収性物品個包装体であって、吸収性物品個包装体は、長手方向に離間しそれぞれ幅方向に延びる第一折り線及び第二折り線によって三つ折り状態にされており、個包装シートは、第一折り線と第二折り線との長手方向における間の領域に、幅方向に延びる第一切れ目を有し、第一切れ目と厚さ方向に重なる部分に、最終的には下着に固定するために用いられる接着剤が塗布されていることを特徴とする、吸収性物品個包装体を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品及び個包装シートを有する吸収性物品個包装体に関する。
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。
このような構成の吸収性物品は、一般的に下着に装着して使用するものであるが、直接肌に触れるものでもあるため、衛生面に配慮する必要がある。
そのため、吸収性物品は1個ずつ個包装シートに包装された状態で、複数個がパッケージとして販売されていることが多い。
このような吸収性物品の個包装体の先行技術として、例えば特許文献1には、吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品の個包装体であって、吸収性物品は、包装シートの内側面に重ねられて、包装シートとともに折り畳まれており、包装シートはプラスチックフィルムから構成され、長手方向の一方側の第1端部と他方側の第2端部を有し、第1端部が個包装体の外側に面しており、包装シートには、個包装体の包装状態を維持する封止テープが設けられ、封止テープは、包装シートの第1端部に取り付けられた固定部と、包装シートの第1端部より長手方向の外方に延出したつまみ部を有し、つまみ部は内側面に粘着剤層を有し、包装シートの外側面に剥離可能に貼付されており、包装シートには、つまみ部の少なくとも一部と重なって、外側面が凹凸に形成されたエンボス領域が形成されていることを特徴とする吸収性物品の個包装体が開示されている。
特開2021-159318号公報
このような個包装体は、使用前に個包装シート又はその端部に備えられるタブテープをつまんで、個包装シートを吸収性物品本体から剥がす作業が必要となる。
しかし、下着に吸収性物品を装着する作業において、タブテープ又は個包装の端をつまんで剥がす動作が必要なため、両手で行う必要があり、とりわけ手や指先が不自由な人にとっては作業が難しくなる。また、個包装から取り出す際にどうしてもトップシート等の吸収性物品表面に手で触れる必要があり、使用における衛生面に不安が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、手や指先が不自由な人でも吸収性物品を取り出しやすく、かつ、吸収性物品を取り出す際に吸収性物品本体に手で触れる必要がなく、衛生的に使用できる、吸収性物品個包装体を提供することを目的とする。
発明者は鋭意検討を行い、吸収性物品と、吸収性物品の非肌当接面側に配置される個包装シートと、を備える吸収性物品個包装体において、吸収性物品個包装体が、長手方向に離間しそれぞれ幅方向に延びる第一折り線及び第二折り線によって三つ折り状態にされている状態で、個包装シートが、第一折り線と第二折り線との長手方向における間の領域に、幅方向に延びる第一切れ目を有し、第一切れ目と厚さ方向に重なる部分に、最終的には下着に固定するために用いられる接着剤が塗布されていることで、手や指先が不自由な人でも吸収性物品を取り出しやすく、かつ、吸収性物品を取り出す際に吸収性物品本体に手で触れる必要がなく、衛生的に使用できる吸収性物品個包装体とすることができ、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に位置する吸収体と、を含む吸収性物品と、前記吸収性物品の非肌当接面側に配置される個包装シートと、を備える吸収性物品個包装体であって、吸収性物品個包装体は、長手方向に離間しそれぞれ幅方向に延びる第一折り線及び第二折り線によって三つ折り状態にされており、前記個包装シートは、前記第一折り線と前記第二折り線との長手方向における間の領域に、幅方向に延びる第一切れ目を有し、前記第一切れ目と厚さ方向に重なる部分に、最終的には下着に固定するために用いられる接着剤が塗布されていることを特徴とする、吸収性物品個包装体である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品個包装体であって、前記三つ折り状態において、前記吸収性物品の長手方向における一方端部と他方端部が厚さ方向において重ならないことを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(2)に記載の吸収性物品個包装体であって、前記吸収性物品と前記個包装シートとの間に剥離紙を更に有し、前記剥離紙は、前記第一切れ目と厚さ方向に重なる位置に、幅方向に延びる第二切れ目を有することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(3)に記載の吸収性物品個包装体であって、前記第一切れ目及び前記第二切れ目は、スリット又はミシン目のいずれかであることを特徴とするものである。
本発明によれば、手や指先が不自由な人でも吸収性物品を取り出しやすく、かつ、吸収性物品を取り出す際に吸収性物品本体に手で触れる必要がなく、衛生的に使用できる、吸収性物品個包装体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品個包装体の平面斜視図である。 図1の個包装体を、三つ折りを解いた状態でトップシート側から見た平面図である。 図2のY-Y線における断面図である。 本発明の一実施形態に係る吸収性物品個包装体の製造工程を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
また、本明細書の説明において、吸収性物品10の着用時とは、吸収性物品10の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。吸収性物品10の長手方向とは、吸収性物品10が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Xで示す方向である。また、吸収性物品10の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Yで示す方向である。さらに、吸収性物品10の厚さ方向とは、吸収性物品10を構成する各部材が積層される方向であり、図中、符号Zで示す方向である。そして、肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、非肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品10としては、生理用ナプキンや軽度の失禁用パッドが例示され、特に軽度の失禁用パッドであることが好ましいが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
<個包装体>
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品個包装体(以下、単に「個包装体」とも称する)1の平面斜視図である。図1に示すように、本発明の個包装体1は、吸収性物品10と、吸収性物品10の非肌当接面側に配置される個包装シート20と、を備える吸収性物品個包装体である。
図2は、図1の個包装体1を、三つ折りを解いた状態でトップシート11側から見た平面図であり、図3は、図2のY-Y線における断面図である。本発明の個包装体1は、長手方向に離間しそれぞれ幅方向に延びる第一折り線21及び第二折り線22によって図1に示すような三つ折り状態にされている。
なお、三つ折り状態において、吸収性物品10の長手方向における一方端部と他方端部が厚さ方向において重ならないことが好ましい。長手方向における一方端部と他方端部が厚さ方向において重ならないことにより、吸収性物品10を個包装シート20から取り出しやすくなる。また、三つ折り状態にされた個包装体1の幅方向両端部は、接着されていることが好ましい。さらに、三つ折り状態にされた個包装体1の長手方向両端部は接着されていても接着されていなくてもよいが、接着されているほうが好ましい。長手方向両端部の接着に用いる接着剤としては、タブテープやホットメルト接着剤を使用できるが、中でもホットメルト接着剤が好ましい。
<吸収性物品>
図2及び図3に示すように、本発明の個包装体1に備えられる吸収性物品10は、液透過性のトップシート11と、液不透過性のバックシート12と、これらの間に位置する吸収体13と、を含む。
吸収性物品10における、長手方向の寸法は130mm以上400mm以下、幅方向の寸法は50mm以上150mm以下であることが好ましい。吸収性物品10の寸法を上記の範囲に調整することにより、生理用ナプキン、失禁用パッド等に適した吸収性物品10を得ることができる。
(トップシート)
トップシート11は、体液が吸収体13へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等を使用できる。また、トップシート11には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート11には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート11の坪量は、10g/m以上40g/m以下であることが好ましく、20g/m以上30g/m以下であることがより好ましい。トップシート11の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体13へと誘導するために必要とされる、吸収体13を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート12は、吸収体13が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、通気性又は非通気性の不透液性のプラスチックフィルムを使用できる。
強度及び加工性の点から、バックシート12の坪量は、20g/m以上40g/m以下であることが好ましく、25g/m以上35g/m以下であることがより好ましい。バックシート12に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート12にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
本発明の個包装体1に備えられる吸収性物品10において、吸収体13の長手方向の寸法は、100mm以上400mm以下であることが好ましく、110mm以上380mm以下であることがより好ましい。また、吸収体13の幅方向の寸法は、30mm以上150mm以下であることが好ましく、40mm以上140mm以下であることがより好ましい。
吸収体13は、基材としての吸収性繊維及び高吸収性ポリマー(以下、SAPとも称する)を含むことが好ましい。
吸収性繊維は、一般に吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体13に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、特に限定されないが、50g/m以上500g/m以下であることが好ましく、100g/m以上300g/m以下であることがより好ましい。これにより、吸収体13により多くの体液を吸収させることができる。
吸収体13が含むSAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
また、SAPの坪量は、特に限定されないが、50g/m以上500g/m以下であることが好ましく、100g/m以上300g/m以下であることがより好ましい。
吸収体13において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したものでもよく、吸収性繊維間にSAP粒子を固着したシートでもよい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体13の形状の安定化の目的から、吸収体13を包むような、キャリアシートを設けてもよい(図示しない)。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュー、吸収紙、エアレイド不織布、スパンボンド不織布等の親水性不織布を挙げることができるが、中でもスパンボンド不織布が好ましい。また、キャリアシートを複数備える場合は、複数のキャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
<個包装シート>
図2及び図3に示すように、本発明の個包装体1において、吸収性物品10の非肌当接面側に配置される個包装シート20は、第一折り線21と第二折り線22との長手方向における間の領域に、幅方向に延びる第一切れ目31を有する。また、第一切れ目31と厚さ方向に重なる部分に、最終的には下着に固定するために用いられる接着剤が塗布されている(塗布された部分が形成する接着部は、後述する剥離紙30を有する場合は第二接着部42となるが、有しない場合は第一接着部41となる)。
このような第一切れ目31を有する個包装シート20が備えられることにより、個包装体1の使用時(吸収性物品10の装着時)において、片手で個包装体1を長手方向に折り曲げることで、第一切れ目31に図1に示すX軸方向の両側に力が掛かる。それによって第一切れ目31が切断されて、バックシート12及び第二接着部42(又は第一接着部41)が露出するので、個包装体1を持った片手でそのまま吸収性物品10を、第二接着部42(又は第一接着部41)を介して下着に装着することができる。
このような第一切れ目31を有する個包装シート20が備えられることにより、従来の吸収性物品個包装体と異なり、タブテープをつまんで剥がす作業が不要になり、指先が不自由であっても吸収性物品10を取り出しやすい。また、個包装のまま全体を折り曲げる作業は片手で完結するため、両手が使いづらい場合や手の不自由な人でも吸収性物品10を取り出すことができる。さらに、個包装体1から吸収性物品10を取り出す際に吸収性物品10に手で触れる必要がないため、衛生的に使用できる。
なお、第一切れ目31はスリット又はミシン目のいずれかであることが好ましいが、スリットであることがより好ましい。
個包装シート20の材質は特に限定されないが、例えば、不織布や紙、シリコンコートフィルム等を使用でき、その中でも個包装体1全体に硬さを持たせるためにメルトブローン層を有する不織布を使用することが好ましい。また、個包装シート20の長手方向の寸法は130mm以上450mm以下、幅方向の寸法は60mm以上190mm以下であることが好ましい。
さらに、個包装シート20と後述する剥離紙30(剥離紙30を有しない場合は、バックシート12)は、接着剤を塗布することで形成した第一接着部41を介して接着されていることが好ましい。用いる接着剤としてはホットメルト接着剤等、吸収性物品に通常用いることができる接着剤であれば、特に限定されない。このとき、第一接着部41は、後述する剥離紙30を有しない場合は、上述したように最終的に吸収性物品10を下着に固定するために用いる。具体的には、個包装シート20を第一切れ目31で切断した後、第一切れ目31周辺の第一接着部41が露出するので、第一接着部41の露出部分を下着に貼り付けることで、吸収性物品10と下着を固定することができる。
<剥離紙>
図2及び図3に示すように、本発明の個包装体1は、吸収性物品10と個包装シート20との間に剥離紙30を更に有することが好ましい。個包装体1全体が紙であると、硬すぎて吸収性物品10を下着に固定した後に、個包装シート20から吸収性物品10を取り出しづらい。個包装体1全体がフィルムや不織布のみであると、硬さが足りずに第一切れ目から第二接着部42が露出しづらく、結果として吸収性物品10を取り出しづらい。剥離紙30を有することで、個包装体1の全体が適度に硬くなり、個包装体1から吸収性物品10を更に取り出しやすくなる。
また、剥離紙30は、個包装シート20における第一切れ目31と厚さ方向に重なる位置に、幅方向に延びる第二切れ目32を有することが好ましい。剥離紙30が第二切れ目32を有することにより、上述した個包装体1から片手で吸収性物品10を取り出す作業において、第一切れ目31と同時に第二切れ目32が切断されるため、剥離紙30の端部を指でつまんで剥がす作業が不要となる。
なお、第二切れ目32はスリット又はミシン目のいずれかであることが好ましいが、第一切れ目31と同じであることがより好ましい。
剥離紙30の材質は特に限定されないが、吸収性物品10を衛生的に保つために、例えば、シリコン加工紙等を使用できる。また、剥離紙30の長手方向及び幅方向の寸法は、後述する第二接着部42を完全に覆う大きさであれば、特に限定されない。
さらに、剥離紙30とバックシート12は、接着剤を塗布することで形成した第二接着部42を介して接着されていることが好ましい。用いる接着剤は特に限定されないが、例えば、ホットメルト接着剤等が挙げられる。なお、剥離紙30を剥離した後の第二接着部42は、最終的に吸収性物品10を下着に固定するために用いる。具体的には、上述した第一接着部41と同様に、個包装シート20を第一切れ目31で、剥離紙30を第二切れ目32で同時に切断した後、第二切れ目31周辺の第二接着部42が露出するので、第二接着部42の露出部分を下着に貼り付けることで、吸収性物品10と下着を固定することができる。
<個包装体の製造工程>
図4は、本発明の一実施形態に係る個包装体1の製造工程を示す図である。以下、図4を参照しながら、個包装体1の製造工程について説明する。なお、図中におけるMD方向とは製造工程における個包装体1の流れ方向(Machine Direction)であり、CD方向とは、MD方向と直交する方向(Cross Direction)である。
まず、図4(a)に示すように、あらかじめ非肌当接面側に剥離紙30を、接着剤を用いて接着した吸収性物品10を用意する。このとき、剥離紙30の中央部に、既に第二切れ目32が形成されていることが好ましい。
そして、図4(b)に示すように、吸収性物品10を90°回転し、工程におけるMD方向と第二切れ目32が延びる方向が平行になるようにする。
次に、図4(c)に示すように、複数個の吸収性物品10を並べた状態で、非肌当接面側から個包装シート20を、接着剤を用いてそれぞれ接着する。このとき、個包装シート20の第一切れ目31と、剥離紙30の第二切れ目32とが、厚さ方向で重なり、かつ、平行となるように個包装シート20を接着する。
このように個包装シート20を接着することで、上述した個包装体1の使用時(吸収性物品10の装着時)において、片手で個包装体1を開封し、そのまま吸収性物品10を下着に装着することができる。
最後に、図4(d)に示すように、複数個の吸収性物品10をまとめて三つ折りし、その後、個包装シート20をCD方向にカットして、1個毎の個包装体1とする。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 個包装体
10 吸収性物品
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
20 個包装シート
21、22 折り線
30 剥離紙
31、32 切れ目
41、42 接着部

Claims (4)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に位置する吸収体と、を含む吸収性物品と、前記吸収性物品の非肌当接面側に配置される個包装シートと、を備える吸収性物品個包装体であって、
    吸収性物品個包装体は、長手方向に離間しそれぞれ幅方向に延びる第一折り線及び第二折り線によって三つ折り状態にされており、
    前記個包装シートは、前記第一折り線と前記第二折り線との長手方向における間の領域に、幅方向に延びる第一切れ目を有し、
    前記第一切れ目と厚さ方向に重なる部分に、最終的には下着に固定するために用いられる接着剤が塗布されていることを特徴とする、吸収性物品個包装体。
  2. 前記三つ折り状態において、前記吸収性物品の長手方向における一方端部と他方端部が厚さ方向において重ならないことを特徴とする、請求項1に記載の吸収性物品個包装体。
  3. 前記吸収性物品と前記個包装シートとの間に剥離紙を更に有し、
    前記剥離紙は、前記第一切れ目と厚さ方向に重なる位置に、幅方向に延びる第二切れ目を有することを特徴とする、請求項2に記載の吸収性物品個包装体。
  4. 前記第一切れ目及び前記第二切れ目は、スリット又はミシン目のいずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の吸収性物品個包装体。
JP2022056351A 2022-03-30 2022-03-30 吸収性物品個包装体 Pending JP2023148373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022056351A JP2023148373A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 吸収性物品個包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022056351A JP2023148373A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 吸収性物品個包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023148373A true JP2023148373A (ja) 2023-10-13

Family

ID=88287896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022056351A Pending JP2023148373A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 吸収性物品個包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023148373A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2010337805B2 (en) Absorbent article and absorbent article packaging
JP4732497B2 (ja) 吸収性物品
NZ239387A (en) Sanitary napkin:release surface on underwear facing side
JP6596706B2 (ja) 吸収性物品
JP7230300B2 (ja) 吸収性物品
JP2019072425A (ja) 吸収性物品
JP2012081066A (ja) 吸収性物品の個装体
JP2003284741A (ja) 吸収性物品
JP2018050714A (ja) 吸収性物品
JP2003290277A (ja) 吸収性物品
JP2006061396A (ja) 吸収性物品の個装体
JP6938820B2 (ja) 吸収性物品
JP2023148373A (ja) 吸収性物品個包装体
JP2020000462A (ja) 吸収性物品
TWI845813B (zh) 包裝片及包裝吸收性物品
JP2022112685A (ja) 吸収性物品
JP2023044252A (ja) 吸収性物品
JP2019005421A (ja) 軽失禁用吸収性物品
JP2023148118A (ja) 吸収性物品個装体
JP2023028223A (ja) 吸収性物品包装体
JP2022190277A (ja) 失禁用吸収性物品
JP2023097918A (ja) 吸収性物品個包装体
JP2024033122A (ja) 吸収性物品包装体
JP2023041107A (ja) 吸収性物品包装体
JP2023017251A (ja) 吸収性物品