JP2023146893A - 印刷システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】色検証の判定の確度を上げてジョブが効率的に印刷できるようにする。【解決手段】1或いは複数の画像形成装置と、1或いは複数の画像形成装置の色調整の状態を管理するサーバと、画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置とを有する印刷システムであって、情報処理装置は、印刷ジョブを送信する対象の画像形成装置の色検証結果を取得し、取得した対象の画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、印刷ジョブの色範囲が色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定し、色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、印刷ジョブを対象の画像形成装置に送信するよう制御する。【選択図】図11
Description
本発明は、印刷システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラムに関する。
商業印刷では、印刷機の印刷における色味を正確に再現することが求められる。そのため、印刷現場では印刷機の色味の状態を定期的に検証(以後、色検証)し、正確な色味が再現できない状態の場合は、色味の状態の調整(以後、色調整)を実施し、正確な色味が再現できる状態を維持している。色検証を実施した結果、正確な色味が再現できない状態と判断された印刷機で、印刷物の生産を行うと、顧客が所望する品質の印刷物が生産できない可能性が高くなる。
一般的に印刷会社が顧客に提供できる品質基準を達成できているかを確認するために、、例えば、朝、2交代、3交代の交代時などの決められたタイミングでデバイス毎にJapan ColorやGRACOLといった基準色で色検証を行っている。例えば特許文献1には、ジョブ毎に用紙の特性等を考慮して画質基準に達するか否かを判定する方法が記載されている。
顧客が所望する品質の印刷物を生産するために、色検証で正確な色味が再現できない状態と判断された印刷機は、必ずキャリブレーションなど色調整をしていた。そのため色調整の間は印刷機を使用することができなかった。この色調整には長い時間を要する場合もあり、印刷業務に支障が生じるおそれがある。
例えば、色検証でNGと判定された場合でも、ジョブによっては色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使用しない場合がある。この様な場合は、そのジョブは、そのNGと判定された色調整前の印刷機でも、顧客が所望する品質を保って印刷することが可能である。しかし、対象ジョブがその条件に該当するかどうかオペレータは判断することができなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、印刷ジョブが色検証NGの色を使っていないことを確認することで、色検証NGの場合でも、顧客の要望に合う品質を満たしつつ効率的に印刷物を生産することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷システムは以下のような構成を備える。即ち、
1或いは複数の画像形成装置と、前記1或いは複数の画像形成装置の色調整の状態を管理するサーバと、画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置とを有する印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
前記印刷ジョブを送信する対象の画像形成装置の色検証結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記対象の画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを前記対象の画像形成装置に送信するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
1或いは複数の画像形成装置と、前記1或いは複数の画像形成装置の色調整の状態を管理するサーバと、画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置とを有する印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
前記印刷ジョブを送信する対象の画像形成装置の色検証結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記対象の画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを前記対象の画像形成装置に送信するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷ジョブが色検証NGの色を使っていないことを確認することで、色検証NGの場合でも、顧客の要望に合う品質を満たしつつ効率的に印刷物を生産できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係る印刷システムの構成を説明する図。
実施形態1に係る情報処理装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
実施形態1に係る画像形成装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
実施形態1に係るCMS、情報処理装置の機能構成を説明する機能ブロック図。
実施形態1に係る情報処理装置が、色状態を管理する対象の画像形成装置及び色検証を行うための色検証設定をCMSに登録するときの処理を説明するフローチャート。
実施形態1に係る情報処理装置で表示される設定画面例を示す図。
実施形態1に係るデバイス追加画面の一例を示す図。
実施形態1に係るCMSに登録された色検証設定を表示する設定画面例を示す図。
実施形態1に係る色検証設定を作成する画面例を示す図。
実施形態1に係るCMSに登録された色検証ジョブを表示する設定画面例をす図。
実施形態1に係る色検証ジョブの作成画面の一例を示す図。
実施形態1に係る色検証ジョブの検証実行画面の一例を示す図。
実施形態1に係るCMSが、登録された色検証処理を実行するときの処理の流れを説明するフローチャート。
実施形態1に係る情報処理装置が印刷ワークフローアプリケーションを実行して行う印刷ジョブリスト表示の更新処理を説明するフローチャート。
印刷ワークフローアプリケーションの印刷ジョブ管理画面の一例を示す図。
色検証用のプロファイルをLab色空間に投影した図。
色検証用のプロファイルをLab色空間に投影した図で、色検証NGの部分を示す図。
実施形態1に係る情報処理装置において、図15(A)の画面でオペレータによって色チェックボタンが押下されたときの処理を説明するフローチャート。
図18のS1803の処理を説明するフローチャート。
本発明の実施形態2に係る情報処理装置が、図18のS1803において、RIPしたビットマップ画像を用いて、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていないジョブかをチェックする処理を説明するフローチャート。
本発明の実施形態3に係る情報処理装置による、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていないジョブであるかをチェックする処理を説明するフローチャート
本発明の実施形態4に係る情報処理装置が、リピートオーダーの場合に、前回の測色時に取得したそのジョブが使用する色範囲を使用する処理を説明するフローチャート。
実施形態1に係るジョブデータの一例を示す図。
実施形態3に係る、印刷ジョブと一緒に渡されたプロファイルの例を示す図。
実施形態3に係る、プロファイル間の包含関係を説明する図。
実施形態に係るデバイス管理情報、色検証設定情報の一例を示す図。
実施形態に係る色検証ジョブの一例を示す図。
実施形態に係る色検証ジョブ、デバイス情報、及びプロファイルの一例を示す図。
実施形態に係る印刷ジョブ情報及びプロファイルデータの一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムの構成を説明する図である。実施形態1に係るシステム構成は、カラーマネージメントシステム(以後CMS)100、情報処理装置101,103、画像形成装置104,105,106を備える。情報処理装置101,103と画像形成装置104,105,106は、ネットワーク107を介して互いに接続される。ここで、情報処理装置101,103と画像形成装置104,105,106は印刷物を生産する生産ラインAに属している。CMS100は、生産ラインAと同様の構成を持つ別の生産ラインB、生産ラインCからも接続され、複数の生産ラインの画像形成装置の色状態を管理するクラウドサービスである。ここで示す生産ラインは、CMS100に接続が可能な構成であれば、同一の印刷工場内の複数の生産ラインでも、別の印刷工場の生産ラインでも構わない。
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムの構成を説明する図である。実施形態1に係るシステム構成は、カラーマネージメントシステム(以後CMS)100、情報処理装置101,103、画像形成装置104,105,106を備える。情報処理装置101,103と画像形成装置104,105,106は、ネットワーク107を介して互いに接続される。ここで、情報処理装置101,103と画像形成装置104,105,106は印刷物を生産する生産ラインAに属している。CMS100は、生産ラインAと同様の構成を持つ別の生産ラインB、生産ラインCからも接続され、複数の生産ラインの画像形成装置の色状態を管理するクラウドサービスである。ここで示す生産ラインは、CMS100に接続が可能な構成であれば、同一の印刷工場内の複数の生産ラインでも、別の印刷工場の生産ラインでも構わない。
情報処理装置101は、印刷物の注文及び生産を管理し、画像形成装置104,105,106に対して印刷指示の実行、及びCMS100へアクセスして、接続している画像形成装置の色状態を確認する役割を担う。また画像形成装置104,05,106は、内蔵したインラインセンサ(以後、ILS)により印刷物の色測定を行い、測定した色情報をCMS100へ送信する。色測定処理は、ILSではなく測色機(不図示)を用いて実行可能な構成にしても構わない。情報処理装置103は、生産ラインAの各種装置とCMS100との接続を代理するプロキシサーバであり、ローカルエリアネットワークで接続される生産ラインAの各種装置と、パブリックネットワークで接続されるCMS100との間の通信を仲介する。
画像形成装置104~106は、情報処理装置101などから送信される印刷データを解析し、1ページずつドットイメージに変換して印刷する。画像形成装置104~106には印刷物に対して、ステイプル、パンチ、折りや製本、断裁などの後加工を施すフィニッシャーを装着可能であり、印刷と共に各種後加工を施した状態で印刷物を出力することが可能である。
尚、図1では、生産ラインAでは、情報処理装置が2台、画像形成装置が3台接続された例を示しているが、別の構成をとっても構わない。例えば、複数の情報処理装置からの印刷データを1台の画像形成装置で処理するようにしても良く、或いは画像形成装置に外部コントローラ(不図示)が接続され、情報処理装置を介さずに外部コントローラが情報処理装置相当の印刷データの処理を担う構成にしても構わない。また実施形態で、画像形成装置104,105,106(もしくは接続される外部コントローラ)が担う、色測定と色測定した色情報のCMS100への送信処理は、他の情報処理装置で実行可能な構成にしても構わない。
図2は、実施形態1に係る情報処理装置101,103のハードウェア構成を説明するブロック図である。
CPU201は、ROM202に記憶されたブートプログラムを実行してHDD204に記憶されているプログラムをRAM203に展開し、それを実行することで各種制御処理を実行する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリアなどの一時記憶領域として用いられる。HDD204は、画像データや各種プログラムを記憶する。キーボード205は、指示入力手段である入力装置であり、後述するアプリケーションに対して制御コマンドの命令やテキスト入力などを指示する。ポインティングデバイス206はキーボード205とともに指示入力手段である入力装置であり、後述するアプリケーションに対して制御コマンドの命令を指示する。ディスプレイ207は表示手段である出力装置であり、キーボード205やポインティングデバイス206から入力されたコマンドや、後述するアプリケーションの状態などを表示する。ネットワークI/F208は情報処理装置101,103をネットワーク(Local Area Networkやインターネットなど)に接続する。情報処理装置101,103はネットワークI/F208を用いてネットワーク上の他の装置と各種情報を送受信する。
図3は、実施形態1に係る画像形成装置104~106のハードウェア構成を説明するブロック図である。尚、ここでは画像形成装置104~106は同じ構成とし、画像形成装置104を例に説明する。
画像形成装置104は、制御部301、操作部304、認証部305、NIC(ネットワーク・インタフェースカード)306、画像読取部307、印刷部308、CPU309、RAM310、ROM311、記憶部312、ILS313を有している。制御部301は、上述の各部と接続され、この画像形成装置104全体の動作を制御している。制御部301は、装置全体の動作を制御する装置制御部302、画像データを処理する画像処理部303、ILS313を制御して色測定を行う色測定部314とを有する。
操作部304は、例えばソフトウェアキーボード、タッチパネル、その他入力装置を有し、各種の設定値の入力、及び表示をすることが可能である。CPU309は、ROM311内に記憶されたプログラムや、記憶部312からRAM310に展開されたアプリケーションを実行する。即ち、CPU309が読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、制御部301の各処理部として機能する。RAM310は、CPU309のメインメモリであり、ワークエリアなどとして機能する。画像読取部307は、例えばスキャナなどを含み、紙文書を読み取ることにより画像データ形式の文書画像を取得することが出来る。制御部301は、記憶部312に配置された文書画像を操作部304に提供し、操作部304に文書画像を出力する処理を実行する。また制御部301は同様に、記憶部312に記憶された文書画像を印刷部308に提供し、印刷部308は種々の形式で文書画像を出力する処理を実行する。例えば、印刷部308は、文書画像に係る画像データを記憶媒体に出力する処理を実行することが出来る。ILS313は、印刷画像を読み取ることができ、読み取った情報を色測定部314に渡す。また画像形成装置104は、NIC306を介してネットワーク107と接続し、ネットワーク107を介してデータの送受信を可能とする。NIC306を介して得られたデータは、操作部304上に表示することも可能である。
図4は、実施形態1に係るCMS100、情報処理装置101の機能構成を説明する機能ブロック図である。尚、これら機能は、各対応する装置のCPUが、各装置のRAMに展開されたプログラムを実行することにより実現される。
まず初めに、CMS100のソフトウェア構成を説明する。
CMS100は、デバイス管理部401、色検証設定管理部402、色検証処理部403、通信部404、Webページ生成部405を含む。CMS100は、クラウド上のハードウェアリソースを使用して動作するクラウドサービスであり、クライアントからのリクエストに応じて各処理部が処理を行い、クライアントへレスポンスを返却する。尚、本実施形態1では、CMS100をクラウドサービスとして説明するが、同様の処理が実行可能であれば、クライアントサーバ型のシステムにおいて、サーバ側で実現するようにしても構わない。デバイス管理部401は、色状態を管理する対象の画像形成装置の各種情報を設定及び管理する。色検証設定管理部402は、画像形成装置の色検証を行うために必要となる基準の色情報、及び後述する色検証ジョブの設定及び管理を行う。色検証処理部403は、色検証設定管理部402で管理される基準の色情報と、画像形成装置の出力結果から測定された色情報とに基づいて、当該画像形成装置の色味が正常か否かを検証する。通信部404は、情報処理装置103を介して情報処理装置101からの各種処理リクエスト及び各種処理リクエストに対するレスポンスの送受信、及び画像形成装置104~106への印刷指示の送信を実行する。Webページ生成部405は、画像形成装置の登録処理や色検証設定を行うためのWebページを生成する。また色検証処理部403で検証した画像形成装置の色状態を表示したWebページも生成する。こうして生成したWebページは、情報処理装置のWebブラウザからアクセスされる。
デバイス管理情報406は、デバイス管理部401で管理される画像形成装置の情報を格納するデータベースである。色検証設定情報407は、色検証設定管理部402で管理される色検証を行うための基準の色情報を格納するデータベースである。色検証ジョブ情報408は、色検証の対象のデバイスと、検証の基準とする色検証設定とを関連付けた色検証ジョブの設定を格納するデータベースである。色検証ジョブには、色検証処理部403において色検証を実行した結果、日時の情報も合わせて格納される。
次に情報処理装置101のソフトウェア構成を説明する。
印刷ワークフローアプリケーション409は、情報処理装置101のHDD204にインストールされ、実行時にRAM203に展開され、CPU201により実行されるプログラムモジュールである。UI部410は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の構築や、ユーザからの各種入力操作を受け付けて、対応する処理の実行指示を行う。印刷ジョブ管理部411は、後述する印刷ジョブ情報145にアクセスし、印刷ワークフローアプリケーション409が画像形成装置へ送信する印刷ジョブの各種情報への参照を実行する。印刷ジョブ制御部412は、印刷ワークフローアプリケーション409における印刷ジョブに対する各種機能(印刷ジョブの送信、編集、削除など)の実行を制御する。印刷処理部413は、印刷ジョブ制御部412から受信した印刷ジョブの送信指示に応じて、画像形成装置へ印刷ジョブのコンテンツデータとジョブチケットデータを送信する。デバイス管理部414は、後述するデバイス情報416にアクセスし、印刷ワークフローアプリケーション409から印刷ジョブを送信する対象となる画像形成装置の各種情報(識別名称、アドレスなど)を管理する。ジョブチケット処理部418は、印刷ジョブにジョブチケットが付与されている場合に、そのジョブチケットを解析、処理する。プロファイル管理部419は、後述するプロファイルデータにアクセスし、色検証で使用するプロファイルの情報を管理する。プロファイル比較部420は、プロファイルデータの包含関係をチェックする。印刷データ処理部421は、印刷データのコンテンツを解析し必要な情報を抽出し処理する。
印刷ジョブ情報415は、後述する印刷ジョブに関わる情報を管理するデータベースである。デバイス情報416は、印刷ワークフローアプリケーション409が印刷ジョブの送信先として管理しているデバイスの各種情報を管理するデータベースである。プロファイルデータ422は、色検証で使用するプロファイル情報を管理するデータベースである。印刷ジョブ情報415、デバイス情報416及びプロファイルデータ422は、情報処理装置101のHDD204に格納される構成だけではなく、例えば、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置(データベースサーバなど)を格納先としても構わない。Webブラウザ417は、情報処理装置101のHDD204にインストールされて動作し、実行時にRAM203に展開され、CPU201により実行されるプログラムモジュールで、CMS100へのアクセスを行い、各種処理を実行するために使用される。
図5は、実施形態1に係る情報処理装置が、色状態を管理する対象の画像形成装置及び色検証を行うための色検証設定をCMS100に登録するときの処理を説明するフローチャートである。尚、図5において、情報処理装置101が実行する処理は、CPU201がRAM203に展開したプログラムを実行することにより達成されるが、ここでは図4の機能ブロックによる処理として説明する。
まずS501で情報処理装置101のWebブラウザ417が、CMSの設定画面にアクセスを実行する。このときオペレータから、Webブラウザ417にCMSの設定画面のURLが入力され、実行が指示されたことを受信すると、Webブラウザ417はCMS100へ、そのURLで示された設定画面の取得リクエストを送信する。
これによりS502でCMS100は、設定画面のWebページを返却する。このときCMS100の通信部404は、受信したリクエストに基づいて、Webページ生成部405からCMSの設定画面のWebページを取得して返却する。
これによりS503でWebブラウザ417が、S502で返却されたCMSの設定画面のWebページを表示する。
図6~図12は、実施形態1に係る情報処理装置で表示される設定画面例を示す図である。
図6(A)は、CMS100の設定画面の設定一覧画面の一例を示す図で、CMS100に登録されたデバイス設定が表示されている例を示している。尚、図6(A)で示す画面が、CMS100の設定画面の初期画面となる。S503では、Webブラウザに図6(A)で示した画面が表示された状態となる。
図6(A)において、デバイス600は、デバイスの設定を表示するためのメニュー項目、色検証設定601は、色検証設定を表示するためのメニュー項目、色検証ジョブ602は、色検証ジョブを表示するためのメニュー項目である。デバイスリスト603は、登録されたデバイス設定を表示するデバイスリストである。追加ボタン604は、CMS100に新たにデバイス設定を登録するためのボタンである。変更ボタン605は、登録されたデバイス設定の内容を変更するためのボタンである。削除ボタン606は、登録されているデバイス設定を削除するためのボタンである。ログイン名607は、CMS100にログインしているユーザ名を表示している。
デバイスリスト603には、後述するデバイス追加画面で設定した情報が表示される。尚、デバイスリスト603に表示されるデバイス設定は、CMS100にログインするユーザに応じて変更される。例えば、図6(B)のデバイスリスト603は、別のユーザ(ここでは「Imn456」)がログインしたときのデバイスリストを示している。このデバイスリスト603は、CMS100に登録されているデバイス設定から、ログインするユーザの権限に応じて絞り込んで表示される。例えば、図6(A)のログインユーザ名「ABC123」は〇×印刷に属するため、〇×会社のデバイス設定のみが表示されるようにし、図6(B)のログインユーザ名「Imn456」は、□□印刷に属するため、□□印刷のデバイス設定のみが表示されるようにする。
次にS504で情報処理装置101は、デバイスの登録処理が実行された旨を受信する。
図7は、図6(A)の画面で、追加ボタン604が押下されることで表示されるデバイス追加画面の一例を示している。
この追加画面は、デバイス名700、モデル701、国名702、会社名703、拠点名704、IPアドレス705、備考の入力欄706を有している。ここで、IPアドレス705は、情報処理装置101から画像形成装置へアクセスするために必要な情報となる。この画面を介して、登録対象の画像形成装置の各種情報が入力されてOKボタン707が押下されると、デバイスの登録処理の実行が指示されたことを受信してS505に進む。尚、キャンセルボタン708が押下されると、デバイスの登録処理をキャンセルして元の画面(図6(A))に戻る。
そしてS505で情報処理装置101は、図7のデバイス追加画面で設定された各種情報をCMS100へ送信する。これによりS506でCMS100は、受信したデバイス設定情報をデバイス管理情報406へ登録する。このときデバイス管理部401は、通信部404を介してS505で送信されたデバイスの設定情報を受信し、受信した情報に基づいてデバイス管理情報406へ登録する。
図26(A)は、デバイス管理情報406に格納されたデータ例を示す図である。ここでは、S504で指定された各種デバイス設定情報が格納される。尚、デバイス管理情報406には、CMS100が管理するすべてのデバイス設定(ID、デバイス名、モデル、国、会社名、拠点名、ホストアドレス、IPアドレス、備考)が格納される。尚、ホスト(Host)アドレスは、CMS100との接続を仲介するプロキシサーバ(情報処理装置103)のIPアドレスとなる。こうしてCMS100は、受信したデバイス設定情報の送信先となるプロキシサーバのIPアドレスの情報をデバイス管理情報406に合わせて登録する。
次にS507で情報処理装置101は、色検証設定の登録処理が実行された旨を受信する。これは図6(A)の画面で、色検証設定601が押下されたことを検知することで受け取る。
図8は、CMS100に登録された色検証設定を表示する設定画面例を示す図で、図6(A)でメニュー項目の色検証設定601が選択されると、この図8に示す色検証設定を表示する画面が表示される。色検証設定リスト801は、登録された色検証設定を表示している。作成ボタン802は、CMS100に新たに色検証設定を作成するためのボタンである。変更ボタン803は、登録された色検証設定の内容を変更するためのボタンである。削除ボタン804は、登録された色検証設定を削除するためのボタンである。
この色検証設定の設定画面で、作成ボタン802が押下されると、図9に示す色検証設定作成画面が表示される。
図9は、色検証設定を作成する画面例を示す図である。
この画面は、色検証設定名901、基準プロファイル902、許容値903、会社名904、備考の入力欄905を含んでいる。色検証設定名901は、登録する色検証設定を一意に識別するための設定名であり任意の値を設定する。基準プロファイル902は、デバイスの色味を検証する際に使用するカラープロファイル名を指定する。許容値903は、基準プロファイル902で設定したカラープロファイルの色情報と、デバイスの出力結果から測色された色情報とを比較する際に使用される許容値を指定する。この許容値には、色差を示すΔE値が指定される。後述する色検証処理において、基準プロファイルとデバイスの測色との色差が許容値以内であれば、デバイスの色味が正常な状態であると判定される。尚、許容値903を入力しない場合は、許容値無し(検証時に色差の誤差を許容しない)となる。会社名904、備考905は、任意の値が設定される。登録する色検証設定の情報を入力してOKボタン906が押下されると、色検証設定の登録処理の実行が指示されたことを受信する。尚、キャンセルボタン907が押下されると、色検証設定の登録処理をキャンセルして元の画面(図8)に戻る。
OKボタン906が押下されるS508に進み情報処理装置101は、図9の色検証設定画面で設定された各種情報をCMS100へ送信する。
S509でCMS100は、受信した色検証設定情報を色検証設定情報407へ登録する。色検証設定管理部402は、通信部404を介してS508で送信された色検証設定情報を受信し、受信した情報に基づいて色検証設定情報407へ登録する。
図26(B)は、色検証設定情報407に格納されているデータ例を示す図である。ここではS507で指定された各種色検証設定情報が格納される。尚、色検証設定情報407には、CMS100が管理するすべての色検証設定情報(ID、色検証設定名、基準プロファイル、許容値、会社名、備考)が格納される。
次にS510に進み情報処理装置101は、色検証ジョブの作成処理が実行された旨を受信する。
図10は、CMS100に登録された色検証ジョブを表示する設定画面例をす図である。この画面は、図6(A)のメニュー項目の色検証ジョブ602が選択されることにより表示される。
色検証ジョブリスト1001は、登録された色検証ジョブを表示する。作成ボタン1002は、CMS100に新たに色検証ジョブを作成するためのボタンである。変更ボタン1003は、登録された色検証ジョブの内容を変更するためのボタンである。削除ボタン1004は、登録された色検証設定を削除するためのボタンである。測色用ジョブ送信ボタン1005は、指定した色検証ジョブの色検証時に必要となる測色用の印刷ジョブの送信を指示するボタンである。色検証実行ボタン1006は、指定した色検証ジョブを実行させるボタンである。ILSを用いる構成では、測色用ジョブの送信後に続けて色検証処理も実施される。測色機を用いる構成では、測色用ジョブ送信ボタン1005と色検証実行ボタン1006が押下されたタイミングで、測色用ジョブと色検証がそれぞれ独立して実行される。色検証の処理フローに関しては後述する。
この色検証ジョブの設定画面で作成ボタン1002が押下されると、図11で示す色検証ジョブ作成画面が表示される。
図11は、色検証ジョブの作成画面の一例を示す図である。
この画面は、色検証ジョブ名1101、対象デバイス1102、基準色検証設定1103、実行タイミング1104、備考の入力欄1109、最新の検証結果の有効期間を設定するか否かのチェックボックス1107を有している。ここで、対象デバイス1102は、S506でCMS100に登録されたデバイス設定情報のデバイス名の中から選択して指定する形式となる。そして基準色検証設定1103は、S509でCMSに登録された色検証設定情報の色検証設定名から選択して指定する形式となる。また実行タイミング1104は、オペレータが手動でジョブを実行する「手動」と、CMS100が定期的な間隔でジョブを実行する「定期」とから選択して指定する。「定期」が指定された場合は、定期間隔1105と時刻1106が設定可能となる。定期間隔1105では、何日おきに実行するかの数値を指定し、時刻1106では、色検証ジョブを実行する時刻を指定する。尚、同日に複数回の色検証ジョブを実行する場合は、時刻1106を複数設定する。チェックボックス1107にチェックして、最新の検証結果の有効期間を設定することを有効にした場合は、有効期間1108が設定可能となる。有効期間を設定することにより、最新の色検証が実施された日時から有効期間が経過したときに、最新の色検証結果を無効にすることが可能となる。これは、あるタイミングで色検証を実行して正常な色味であると判定されたデバイスに対して、以後色検証を実施しなかった場合に、色検証結果が正常である結果が残り続けることを防ぐための設定である。前回の色検証の日時から有効期間を過ぎても新しい色検証の結果が送信されない場合には、一旦前回の色検証の結果を自動的に無効に変更する。このようにして、登録する色検証ジョブの情報を入力してOKボタン1110が押下されると、色検証ジョブの登録処理の実行が指示されたことを受信する。尚、キャンセルボタン1111が押下されると、色検証ジョブの登録処理をキャンセルして元の画面(図10)に戻る。
次にS511で情報処理装置101は、図11の色検証ジョブの作成画面で設定された色検証ジョブの各種情報をCMS100へ送信する。
そしてS512でCMS100は、受信した色検証ジョブの情報を色検証ジョブ情報408へ登録する。色検証設定管理部402は、通信部404を介してS511で送信された色検証ジョブ情報を受信し、受信した情報に基づいて色検証ジョブ情報408へ登録する。
図27は、色検証ジョブ情報408に格納されるデータ例を示す図である。ここには、S510で指定された各種色検証ジョブ情報が格納される。尚、色検証ジョブ情報408には、CMS100が管理するすべての色検証ジョブ情報(ID、色検証ジョブ名、対象デバイス、基準色検証設定、実行タイミング、定期間隔、時刻、有効期間、検証結果(最新)、色検証NG部分のLab座標、検証時間、備考)が格納される。Lab座標に関しては後述する。また、各色検証ジョブの検証結果の履歴情報は、図28(A)で示すデータ例で色検証ジョブ情報408に格納される。この例では、ID=1に、色検証ジョブ(iPC10_定期)の検証結果と検証時刻の履歴が格納されている。
以上で、実施形態1において、情報処理装置101からCMS100にデバイスの登録、色検証設定及び色検証ジョブを登録する処理を説明した。
図13は、実施形態1に係るCMS100が、上述のようにして登録された色検証処理を実行するときの処理の流れを説明するフローチャートである。この色検証処理は、色検証を実行するために必要になる測色用ジョブの印刷処理と、印刷された用紙をILSで測色して色検証を処理する2つの処理フローから成る。図13はこれらの処理を示したフローチャートである。ここでCMS100の処理は、図4に示すCMS100の各機能部が実施し、画像形成装置の処理は、CPU309がRAM310に展開されたプログラムを実行することで、制御部301の各機能部として機能することにより達成される。
まずS1301でCMS100は、色検証を実行する色検証ジョブ、測色用ジョブの送信指示が実行された旨を受信する。これは測色を指示する情報処理装置101のWebブラウザ417から、図10で示した色検証ジョブ画面にアクセスされ、色検証を実行する対象の色検証ジョブを選択し、測色用ジョブ送信ボタン1005がオペレータによって押下されたことをCMS100が受信する。次にCMS100の色検証処理部403は、色検証ジョブ情報408、色検証設定情報407、デバイス管理情報406へアクセスし、対象の色検証ジョブを検証するための印刷ジョブを生成し、対象のデバイス(画像形成装置)に送信する。
例えば、図27の色検証ジョブ情報408のID=C1の色検証ジョブを指定した場合、対象デバイは「iPC10xxxxx」、基準色検証設定は「TG-JPC_3」となる。そして、図26(B)の色検証設定情報407の色検証設定名「TG-JPC_3」の基準プロファイルは「JapanColor2011」であるため、JapanColor2011の色味を検証するためのCMYK、グレーなどのカラーバーが印刷される測色用カラーパッチの印刷ジョブを生成する。そして、図26(A)のデバイス管理情報406からHostアドレス「1xx.23x.4xx」、IPアドレス「1xx.2xx.3xx」を取得し、生成した印刷ジョブを該宛先へ送信する。こうして印刷ジョブを送信した後S1302に進み、CMS100の色検証処理部403は対象の色検証ジョブの検証モードへ移行する。
次にS1303で画像形成装置のCPU309は、受信した測色用カラーパッチの印刷ジョブの印刷を実行する。ここでは指定された測色用カラーパッチの用紙を用いて、ILSにて測色及び色検証の処理を実行する。尚、本実施形態1では、CMS100から対象の画像形成装置へ測色用カラーパッチの印刷ジョブを送信したが、CMS100から直接、画像形成装置へ印刷ジョブを送信するのではなく、情報処理装置へ測色用カラーパッチのデータ(例:PDFファイル)をダウンロードし、情報処理装置からプリンタドライバなどを用いて画像形成装置へ印刷する方法をとっても構わない。
図12(A)、図12(B)は、実施形態1に係る色検証ジョブの検証実行画面の一例を示す図である。
この画面は、実行中の色検証ジョブ情報1201、測色した情報を表示する測色情報1202、色検証結果を表示する結果情報1203を含んでいる。色検証ジョブ情報1201は、実行中の色検証ジョブの各種情報(色検証ジョブ名、対象デバイス、基準プロファイルなど)を、色検証ジョブ情報408、色検証設定情報407、デバイス管理情報406から取得して表示する。測色情報1202は、実行中の色検証ジョブの検証項目詳細とそれぞれの基準値、そして後述する測色用カラーパッチから測色された値を表示する。結果情報1203は、色検証のステータス及び結果を表示する。
S1304で、測色実行前なので、図12(A)で示した検証実行画面の状態となる。尚、閉じるボタン1204を押下することにより、元の画面(図10)に戻ることができるが、色検証中に閉じるボタン1204が押下された場合は、色検証処理をキャンセルするようにしても構わない。
次にS1304に進みCPU309は、測色用カラーパッチの印刷物をILSで測色することで、色測定部314が測色した色情報を、NIC306を介してCMS100へ送信する。
S1305でCMS100は、情報処理装置102から測色された色情報を受信したかどうか判定する。ここで色検証処理部403が、測色された色情報を正常に受信したと判定した場合はS1306へ進み、色情報を受信していない、もしくは受信した色情報に欠損があると判定した場合はS1307へ進む。S1306でCMS100は、色検証処理部403が受信した色情報が基準値を満たしているか否かを判定する。ここで色検証処理部403は、受信した色情報の値と基準値の値を比較し、許容値内に収まっている場合は基準値を満たしていると判定してS1308へ進む。一方、色検証処理部403は、受信した色情報の値と基準値の値を比較し、許容値内に収まっていない場合は基準値を満たしていないと判定してS1309へ進む。S1307で色検証処理部403は、色検証結果を検証失敗と判断する。ここで言う検証失敗は、対象の画像形成装置の色味が正常ではないという意味ではなく、色の検証処理自体が通信状況やILSの読み取りミスなどにより正常に行われなかったことを意味する。そのため、検証失敗時は、測色の再試行へ移行するようにしても構わない。
またS1308で色検証処理部403は、色検証結果を検証OKと判定してS1310に進む。検証OKは、対象の画像形成装置の色味が、基準プロファイルで定義される色味を正しく再現できる状態であることを意味する。一方、S1309で色検証処理部403は、色検証結果を検証NG(不良)と判定してS1310に進む。検証NGは、対象の画像形成装置の色味が、基準プロファイルで定義される色味を正しく再現できていない状態であることを意味する。色検証処理部403は、色検証ジョブ情報408の図27で表される色検証ジョブ情報の該当する色検証ジョブに、検証結果NGと、色検証NG部分のLab座標を書き込む。
図12(B)は、色検証実行後の検証実行画面の例を示している。測定情報1205の各項目の測定値の欄に、測色された色情報の値が表示され、結果情報1206に色検証結果が表示された状態となる。
そしてS1310で色検証処理部403は、S1307,S1308,S1309で判定した色検証結果に基づいて、色検証ジョブ情報408へアクセスし、対象の色検証ジョブの検証結果の情報を更新する。色検証処理部403は、前述した色検証ジョブ情報408の対象の色検証ジョブの、「検証結果(最新)」、「検証時刻(最新)」へ検証結果と時刻(日時)を登録する。また、対象の色検証ジョブの、前述した色検証ジョブ情報408の検証結果の履歴情報の「検証結果」、「検証時刻」にも検証結果と時刻(日時)を登録する。
図14は、実施形態1に係る情報処理装置101が印刷ワークフローアプリケーション409を実行して行う印刷ジョブリスト表示の更新処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理はCPU201がRAM203に展開した印刷ワークフローアプリケーションを実行することで達成される。尚。ここではCPU201が図4に示す印刷ワークフローアプリケーション409の機能部として動作する例で説明する。
S1401でデバイス管理部414が、デバイス情報416に登録されたデバイスの色検証結果及び使用した色検証用のプロファイルの情報を取得する要求をCMS100へ送信する。
図15は、印刷ワークフローアプリケーション409の印刷ジョブ管理画面の一例を示している。
オペレータから印刷ワークフローアプリケーション409の実行ファイルの実行が指示されると、RAM203にプログラムが展開され、UI部410はディスプレイ207に印刷ジョブ管理画面を表示する。印刷ジョブリスト1501は、印刷ワークフローアプリケーション409が管理している印刷ジョブの一覧を表示している。印刷ワークフローアプリケーション409は、印刷ジョブ情報415に格納されている印刷ジョブの情報を、印刷ジョブ管理部411を介してアクセスし、印刷ジョブリスト1501に、印刷対象となる印刷ジョブを表示する。印刷ボタン1502は、印刷ジョブの印刷指示を行うボタン、削除ボタン1503は、印刷ジョブの削除を行うボタンである。色チェックボタン1506は、後述する色検証NG時のジョブの印刷可否を判断する処理を行うボタンである。オペレータは、印刷ジョブリスト1501に表示された印刷ジョブをポインティングデバイス206等で選択し、印刷ボタン1502を押下することで、その印刷ジョブに対して印刷指示を行う。
デバイス一覧1504は、印刷ワークフローアプリケーション409が出力先として管理している画像形成装置のリストを表示している。デバイス一覧1504には、当該デバイスとの通信状態や色検証状態が表示される。印刷ワークフローアプリケーション409は、デバイス管理部414を介してデバイス情報416の情報を取得し、デバイス一覧1504に表示する。更新ボタン1505は、デバイスの通信状態と色検証状態を最新の情報に更新する。デバイスの通信状態と色検証状態は、定期間隔で更新を実行するが、更新ボタン1505が押下されることで任意のタイミングで更新することも可能とする。図15の例では、デバイス「iPC9xxxx」の色検証結果がNGである。従って、印刷ジョブリスト1501において、出力先が「iPC9xxxx」であるジョブID「Job0001」と「Job0006」はグレーアウトされていて、選択して印刷することができなくなっている。
図28(B)は、デバイス管理部414が管理しているデバイス情報416の情報を示している。デバイス情報には、接続する画像形成装置を示す情報が格納され、デバイスID、デバイス名、IPアドレス、検証結果(最新)、プロファイル、速度、カラーなどのデータが格納される。S1401では、このデバイス情報に格納されるIPアドレスの情報をキーにCMS100へ色検証結果の情報を取得する要求を送信する。
図29(B)は、プロファイル管理部419が管理しているプロファイルデータ422の情報を示している。プロファイルデータには、色検証に使用するプロファイル情報が格納され、プロファイル名とそのLab座標情報及び色検証NGの部分のLab座標情報が格納される。色検証NGの部分のLab座標情報は、色検証NGの部分が無い場合は空となる。Lab座標情報に関しては後述する。
次にS1402でCMS100の色検証処理部403は、受信したデバイスの最新の色検証結果及び使用した色検証用のプロファイルの情報を返却する。CMS100の色検証処理部403は、通信部404を介して、印刷ワークフローアプリケーション409のデバイス管理部414が送信したデバイスのIPアドレスと、情報処理装置103のプロキシサーバのIPアドレス(Hostアドレス)をキーに、デバイス管理情報406からデバイスを特定し、そのデバイスに関連付けられた色検証ジョブ情報408から最新の色検証結果及び、使用した色検証用のプロファイルの情報を返却する。例えば、図28(B)のデバイス情報416のデバイスID「D-01」のデバイスであれば、図26(A)のIPアドレス「1xx.2xx.3xx」と情報処理装置103のIPアドレス(Hostアドレス「1xx.23x.4xx」をキーに、デバイス管理情報406から適合するデバイス(ID「A1」、デバイス名「iPC10xxxxx」)を特定する。そして、そのデバイスに関連付けられた色検証ジョブ情報を色検証ジョブ情報408から探索し、図27のID=「C1」、色検証ジョブ名「iPC10_定期」を特定する。そして、その特定した色検証ジョブの最新の色検証結果の情報(検証結果(最新)「OK」)、及び使用した色検証用のプロファイル名(JapanColor2011)と、そのLab座標情報、色検証NGの部分のLab座標情報を返却する。
ここでプロファイルのLab座標情報について説明する。
図16は、色検証用のプロファイルをLab色空間に投影した図である。図16はLab色空間を表していて、明度を意味するLと、補色次元のa及びbからなる。
Lab色空間は人間の視覚を近似するように設計されている。各L値におけるa,bの座標がプロットされている。図には、L=25,50,75,90の例が示されている。プロファイル情報は、図16の様に多角形1601~1604を示していて、各頂点の座標を保存している。ここで使用する色空間としてLab色空間を選択しているが、XYZ色空間等他の色空間としても構わない。尚、色検証NGの部分に関して図17で説明する。
図16で示した色検証用のプロファイルをLab色空間に投影した多角形の内部に対して色検証が実施される。その結果NGだった部分は、参照番号1701,1702,1703,1704で示すように、濃いグレー部分で表される。この部分の色は色検証で基準を満たさないと判定された部分である。色検証NGの部分のLab座標情報として、この多角形の各頂点の座標を色検証処理部403は、色検証ジョブ情報408に図28(C)の形式で保存している。
次に、S1403でデバイス管理部414は、返却された色検証結果及び使用した色検証用のプロファイルの情報に基づいて、デバイス情報416の検証結果(最新)の値及びプロファイルデータ422のプロファイル及び座標データを更新する。またUI部410は、デバイス情報416の更新に合わせて、図15のデバイス一覧1504の色検証の表示及び後述する印刷ジョブリスト1501の表示を更新する。尚、これらS1401,S1402,S1403の処理は、印刷ワークフローアプリケーション409が定期間隔で実行するが、前述したように、更新ボタン1505の押下に応じて任意のタイミングでも実行される。
次に、定期間隔及びMIS(不図示)から印刷ワークフローアプリケーション409にジョブが入稿されたタイミング実行される処理について説明する。
S1404で印刷ジョブ管理部411は、印刷ジョブリスト1501のジョブ数分以下の処理を繰り返す。S1405で印刷ジョブ管理部411は、処理する印刷ジョブの情報を印刷ジョブ情報415から取得する。図29(A)は、印刷ジョブ情報415を示している。印刷ジョブ情報には、オーダID、ジョブID、ジョブ名、部数、片面/両面、カラー、用紙、コンテンツ名、出力先などのデータが格納される。
次にS1406では印刷ジョブ管理部411は、S1405で取得した、印刷ジョブの出力先の色検証結果がOKか否かを判定する。例えば、印刷指示されている印刷ジョブがジョブID「Job0001」である場合、出力先は「iPC9xxxx」であり、デバイス情報416(図28(B))からiPC9xxxxの検証結果(最新)の情報を取得する。ここで取得した検証結果(最新)の情報がOKである場合はS1409へ進み、NGである場合はS1407へ進む。尚、OK、NGではなく色検証が実行されていない状態を示す「無効」、又は色検証が失敗している状態を示す「失敗」の場合もS1407へ進む。
S1407でUI部410は、その印刷ジョブの行をグレーアウトする。これは図15(A)に示すように、その印刷ジョブの行をグレーアウト表示することで、オペレータは該当ジョブをポインティングデバイス206等で選択することができなくなる。そしてS1408に進み、その印刷ジョブをキャンセルして、この処理を終了する。
以上の処理を実行することで、印刷ジョブの出力先デバイスの色検証状態に応じて、印刷ジョブリスト表示を更新することができる。そして、検証NGの場合は、その印刷ジョブの表示をグレーアウトすることで、ジョブの選択の可否を制御して印刷の制御が可能となる。また、そのデバイスの色検証状態が、正確な色味を再現できない状態である場合は、そのデバイスへの印刷ジョブの送信を止めることが可能となり、印刷不良の発生を事前に防ぐことが可能となる。
一方、色検証がNGだったとしても、ジョブによっては色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使わない場合がある。この様なジョブは、色調整前の色検証NGのデバイスの状態でも品質を保って印刷することが可能である。例えば、緊急ジョブが入稿されたが、色検証の結果NGとなってしまった場合に、品質を保って印刷できるのならば色調整を実施する前に印刷したいケースがあり得る。
次にその様なケースに有効な機能について説明する。
図18は、実施形態1に係る情報処理装置101において、図15(A)の画面でオペレータによって色チェックボタン1506が押下されたときの処理を説明するフローチャートである。この色チェックボタン1506は、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていない印刷ジョブであるか否かをチェックするためのボタンである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU201がRAM203に展開された印刷ワークフローアプリケーション409を実行することで達成されるが、ここでは図4に示す情報処理装置101の各機能部による処理として説明する。
S1801で印刷ジョブ管理部411は、印刷ジョブリストの色検証がNGとなったデバイスで出力されるジョブ数分、以下の処理を繰り返す。S1802で印刷ジョブ管理部411は、当該の色検証がNGとなったデバイスで出力される印刷ジョブの情報を印刷ジョブ情報415から取得する。次にS1803に進み印刷データ処理部421は、後述するジョブのデータで使用している色が、デバイス毎に行った色検証NGの色範囲を使用していないかチェックする。ここでは、印刷データとプロファイルデータ422に保存されている図28(C)で表される該当デバイスの色検証NGの色範囲のLab座標を用いてチェックする。そしてS1804に進み印刷データ処理部421は、S1803のチェックの結果、当該のジョブのデータが色検証NGの色範囲を使用していないと判定するとS1805に進み、使用していると判定するとS1805をスキップしてS1806に進む。S1805でUI部410は、そのジョブの行のグレーアウトを解く。
これにより例えば図15に示すように、図15(A)ではグレーアウトされていた行1501が、図15(B)に示すように、その行1501のグレーアウトが解除されて選択できるようになる。
次に、S1803で実行する、ジョブのデータで使用している色がデバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックする処理について図19のフローチャートを用いて説明する。
図19は、図18のS1803の処理を説明するフローチャートである。
まずS1901で印刷データ処理部421は、ジョブのデータであるPDLを構成する全オブジェクト数分以下を繰り返す。
図23(A)は、ジョブのデータの一例を示す図である。
このジョブデータは、2行のテキスト、2つのグラフィックオブジェクトと1つのイメージオブジェクからなるページである。このページのPDLデータ例が図23(B)で、XMLやJSONデータからなるテキストファイルである。この例の場合5つのオブジェクト(textが2つ、rectangle(グラフィックオブジェクト)が2つ、image1つ)からなり、それぞれの色がRGB表記で記載されている。ここでジョブのデータの例としてPDLを示したが、Portable Document Format(以下PDF)やXML Paper Specification(以下、XPS)等の他のファイル形式でも構わない。またデータ内で使用される色もRGBでなくCMYK等他の形式でも構わない。
S1901で印刷データ処理部421は、このジョブのデータに含まれる5つのオブジェクトを順次取り出し、以下の処理を繰り返す。単色のテキスト、グラフィックオブジェクトならばオブジェクトで使用する色は1つのみであるが、イメージの場合はピクセル毎に異なる色が使用される。よってイメージオブジェクトに対しては、そのイメージを構成する全ピクセルを処理する対象とする。
S1902で印刷データ処理部421は、オブジェクトの色を取得する。図23(B)の例では、1つ目のテキストオブジェクトの色は黒(R=255, G=255, B=255)であり、2つ目のテキストオブジェクトの色は赤(R=255, G=0, B=0)となる。
次にS1903に進み印刷データ処理部421は、S1902で取得したRGB値をLab値に変換する。RGB値からLab値への変換は、sRGBを経由する計算式による変換方法が一般的に知られている。そしてS1904に進み印刷データ処理部421は、該当する明度Lの色検証NGの多角形の座標をプロファイルデータ422から取得する。そしてS1905に進み印刷データ処理部421は、該当するLの色検証NGの範囲の多角形に変換した色が含まれるかチェックする。このチェックには、例えばCrossing Number AlgorithmやWinding Number Algorithm等を用いて行うことが一般的に知られている。 以上が、ジョブのデータで使用している色がデバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックの説明となる。
以上説明したように図18及び図19のフローチャートを実施することで、iPC9xxxxが色検証NGの結果、図15(A)の状態であったジョブリストが、図15(B)の状態となる。ジョブID「Job0001」は、図15(A)の状態では、出力先であるiPC9xxxxが色検証NGであるためグレーアウトされて印刷できない状態であった。色チェックボタン(指示具)1506が押下されて図18及び図19のフローチャートが実施されることで、Job0001のデータが使用している色が、iPC9xxxxの色検証NGの色範囲を使用していないことが確認できたため、現在のiPC9xxxxの状態でも品質を保って印刷可能と判断できるためグレーアウトが解かれ選択、印刷が可能となっている。
一方、Job0006に関しては、ジョブデータが使用している色がiPC9xxxxの色検証NGの色範囲を使用していることが確認されたため、現状のiPC9xxxxでは品質を保って印刷することはできないと判断されている。よって図15(B)に示すように、Job0006の行はグレーアウト状態のままで、選択、印刷が不可となっている。
以上説明したように実施形態1によれば、印刷ジョブが色検証NGの色を使用しているかどうか検証し、印刷ジョブが色検証NGの色を使用していなければ、色検証NG時のデバイスを使用しても顧客の要望に合う品質を満たした印刷物を提供できる。また、そのようなデバイスでも印刷できる印刷ジョブを探索して印刷させることができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2に関して説明する。尚、前述の実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態2では、ジョブが使用するデータの色の抽出をPDLではなく、RIPしたビットマップ画像から行う方法に関して説明する。
本発明の実施形態2に関して説明する。尚、前述の実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態2では、ジョブが使用するデータの色の抽出をPDLではなく、RIPしたビットマップ画像から行う方法に関して説明する。
図20は、本発明の実施形態2に係る情報処理装置が、図18のS1803において、RIPしたビットマップ画像を用いて、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていないジョブかをチェックする処理を説明するフローチャートである。尚、図20において、前述の図19と同じ処理は、同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
まずS2001で印刷データ処理部421は、ジョブデータのRIP処理を画像形成装置に要求する。これによりS2002で画像形成装置は、NIC306を介してジョブデータを入手して、画像処理部303が印刷部308を用いてRIP処理を実施する。ここでは画像形成装置がRIP処理をする例を示したが、情報処理装置101内にRIP機能を持ってもよいし、他の情報処理装置でRIP処理を行う構成でも良い。そしてS2003に進み制御部301は、RIP処理にて生成されたビットマップ画像をNIC306を介して情報処理装置101に送付する。
これによりS2004で印刷データ処理部421は、入手したビットマップ画像の全ピクセル分以下の処理を繰り返す。そしてS1902で印刷データ処理部421は、ピクセルの色(RGB)を取得する。S1903~S1905は、実施形態1と同様のため説明を省略する。
以上説明したように実施形態2によれば、前述の実施形態1と同様の効果を得ることができる。更に、RIPしたビットマップ展開した画像データを用いて、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていないジョブかをチェックすることができる。
[実施形態3]
本発明の実施形態3に関して説明する。尚、実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態3では、ジョブのデータで使用している色がデバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックするためにPDLではなく、注文時にジョブと一緒に渡される色見本のプロファイルを用いる方法に関して説明する。
本発明の実施形態3に関して説明する。尚、実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態3では、ジョブのデータで使用している色がデバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックするためにPDLではなく、注文時にジョブと一緒に渡される色見本のプロファイルを用いる方法に関して説明する。
図24は、実施形態3に係る、印刷ジョブと一緒に渡されたプロファイルの例を示す図である。
図24(A)の様にジョブチケットに標準化されている基準色を指定することもできるし、図24(B)の様に、it8ファイル等のカスタマイズしたプロファイルを指定することもできる。図24(C)は、図24(B)で指定されたit8ファイルのサンプルである。
ここでプロファイル間の包含関係に関して図25を用いて説明する。
図25は、実施形態3に係る、プロファイル間の包含関係を説明する図である。
図25(A)において、参照番号2501は、デバイス毎に行う色検証用のプロファイルの範囲を示し、参照番号2502は、ジョブチケットで指定されたプロファイルの色範囲を示しているとする。ジョブチケットで指定されたプロファイルの色範囲2502が、デバイスの色検証用のプロファイルの範囲2501の内部にある場合が、ジョブチケットで指定されたプロファイルの色範囲がデバイス毎に行う色検証用のプロファイルの色範囲に含まれる状態である。一方、図25(B)のように、ジョブチケットで指定されたプロファイルの色範囲2504のように、その色範囲の一部でも、デバイスの色検証用のプロファイルの範囲2501の外部にある場合は、ジョブチケットで指定されたプロファイルの色範囲はデバイス毎に行う色検証用のプロファイルに含まれない状態となる。
図21は、本発明の実施形態3に係る情報処理装置が、図18のS1803において、注文時にジョブと一緒に渡されたプロファイルを用いて、色検証された色のうち特定の色(色検証NGでない色)しか使っていないジョブかをチェックする処理を説明するフローチャートである。
S2101でジョブチケット処理部418は、ジョブチケットからプロファイルデータを抽出する。図24(A)の例では、抽出されるプロファイルデータはPSOcoated_v3.iccを指す。次にS2102に進みでジョブチケット処理部418は、ジョブのプロファイル情報の解析をCMS100に要求する。
これによりS2103でCMS100の色検証処理部403は、プロファイルのLab座標リストを抽出して、図28(C)に示した座標データと同様の形式で返却する。
これによりS2104でプロファイル管理部419は、その返却された色情報に基づいて、プロファイルデータ421のジョブのプロファイルデータを更新する。
図29(B)は、プロファイルデータ421に保存されたジョブのプロファイルデータの一例を示す図である。ここでは、ジョブIDと、そのジョブに紐づくプロファイル及びそのLab座標リストの情報が格納されている。
次にS2105に進みプロファイル比較部420は、プロファイルデータ421からジョブの色情報、即ち、プロファイルのLab座標リスト、対象デバイスの色検証プロファイルのLab座標リスト及び色検証NGの部分のLab座標情報を取得する。そしてジョブのプロファイルのLab座標リストの全座標が対象デバイスの色検証プロファイルのLab座標リストが形成する多角形の内部に含まれ、かつ色検証NGの部分のLab座標リストが形成する多角形の内部に含まれていないことをチェックする。つまり対象デバイスの色検証OKの部分のLab座標リストが、形成する多角形の内部に含まれているかをチェックしている。このチェックには、Crossing Number AlgorithmやWinding Number Algorithm等を用いて行うことが一般的に知られている。
以上説明したように実施形態3によれば、前述の同様の効果を奏することができる。更に、注文時にジョブと一緒に渡される色見本のプロファイルを使用して、ジョブのデータで使用している色が、デバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックできる。
[実施形態4]
次に本発明の実施形態4に関して説明する。尚、前述の実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態4では、リピートオーダーで同じデータを同じ条件で印刷する場合は、ジョブチケットに含まれるプロファイルではなく、前回の測色時に取得したそのジョブが使用する色範囲を使用する。
次に本発明の実施形態4に関して説明する。尚、前述の実施形態1と同一の構成に関しては説明を省略する。実施形態4では、リピートオーダーで同じデータを同じ条件で印刷する場合は、ジョブチケットに含まれるプロファイルではなく、前回の測色時に取得したそのジョブが使用する色範囲を使用する。
情報処理装置101の印刷データ処理部421は、測色時に図29(B)と同様の形式で使用した色範囲のLab座標をプロファイルデータ421に保存する。そして印刷ジョブ管理部411は、リピートオーダーの場合、プロファイル管理部419を介してプロファイルデータ422の該当するジョブが使用したLab座標リストを入手する。これを用いてジョブのデータで使用している色がデバイス毎に行う色検証NGの色範囲を使用していないかチェックすることができる。
図22は、本発明の実施形態4に係る情報処理装置が、リピートオーダーで同じデータを同じ条件で印刷する場合は、ジョブチケットに含まれるプロファイルではなく、前回の測色時に取得したそのジョブが使用する色範囲を使用する処理を説明するフローチャートである。尚、図22において、前述の図18、図21と同じ処理は、同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
まずS2201で印刷ジョブ管理部411は、ジョブがリピートオーダーかどうか判定する。リピートオーダーかどうかは、印刷ジョブ情報415に同じジョブIDが存在するかで判定できる。印刷ジョブ管理部411は、印刷ジョブ情報で同じジョブIDを検索し、見つかればリピートオーダーと判定してS2202に進み、見つからなければS1803に進む。S1803は図18のS1803と同じ処理を行う。
S2202でプロファイル管理部419は、該当するジョブIDのジョブが前回使用したLab座標リストをプロファイルデータ422から取得してS2105に進む。これは実施形態3の図21のS2105と同様のため説明を省略する。
以上説明したように実施形態3によれば、前述の同様の効果を奏することができる。更に、リピートオーダーで同じデータを同じ条件で印刷する場合は、ジョブチケットに含まれるプロファイルではなく、前回の測色時に取得したそのジョブが使用する色範囲を使用することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、色検証結果がNGとなったデバイスでも色検証結果とジョブの色を用いたチェックを実施することで、色検証結果がNGの場合でも、品質を満たして印刷可能なジョブかを判定できる。そして、そのチェックの結果、印刷可能となったジョブは、色検証結果がNGの状態でも印刷することでユーザの要望に応えることができるできる。このため色調整を含めた印刷スケジュールの調整が可能となり、業務への支障を少なく抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…カラーマネージメントシステム(CMS)、102,103…情報処理装置、104~106…画像形成装置、303…画像処理部、314…色測定部、401…デバイス管理部、403…色検証処理部、410…UI部、411…印刷ジョブ管理部、412…印刷ジョブ制御部、413…印刷処理部、414…デバイス管理部、421…印刷データ処理部、415…印刷ジョブ情報、416…デバイス情報、422…プロファイルデータ
Claims (22)
- 1或いは複数の画像形成装置と、前記1或いは複数の画像形成装置の色調整の状態を管理するサーバと、画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置とを有する印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
前記印刷ジョブを送信する対象の画像形成装置の色検証結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記対象の画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを前記対象の画像形成装置に送信するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 前記制御手段は、前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用すると判定すると、前記印刷ジョブを前記対象の画像形成装置に送信しないよう制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記取得手段は、前記サーバから前記対象の画像形成装置の色検証結果を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
- 前記情報処理装置が有する印刷ジョブの情報と、当該印刷ジョブを送信する送信先の画像形成装置とを関連付けた印刷ジョブの一覧を含む画面を表示する表示手段を、更に有し、
前記表示手段は、前記色検証結果が不良の色範囲を含む画像形成装置が前記送信先の画像形成装置として関連付けられている印刷ジョブを選択できないように表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記画面は、前記色検証結果が不良の色範囲を含む画像形成装置が前記送信先の画像形成装置として関連付けられている印刷ジョブの検証を要求する指示具を含み、
前記制御手段は、前記指示具による指示に応じて前記判定手段に判定させ、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを選択できるように表示することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。 - 前記色検証結果は、前記不良の色範囲をLab座標情報で表していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷システム。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブの色範囲をLab値に変換し、前記変換したLab値が前記不良の色範囲に含まれるかどうかで、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定することを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブの印刷データをビットマップ展開したピクセルのRGB値をLab値に変換し、前記変換したLab値が前記不良の色範囲に含まれるかどうかで、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷システム。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブのジョブチケットのプロファイルデータに基づいて、前記色検証結果が不良の色範囲に含まれるかどうか判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の印刷システム。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブがリピートオーダーかどうか判定し、前記リピートオーダーであれば、前回の印刷で使用した印刷ジョブのジョブチケットのプロファイルデータに基づいて、前記色検証結果が不良の色範囲に含まれるかどうか判定することを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
- 画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置であって、
前記印刷ジョブを送信する画像形成装置の色検証結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記判定手段が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用すると判定すると、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信しないよう制御することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
- 前記取得手段は、前記画像形成装置を管理しているサーバから前記画像形成装置の色検証結果を取得することを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置が有する印刷ジョブの情報と、当該印刷ジョブを送信する送信先の画像形成装置とを関連付けた印刷ジョブの一覧を含む画面を表示する表示手段を、更に有し、
前記表示手段は、前記色検証結果が不良の色範囲を含む画像形成装置が前記送信先の画像形成装置として関連付けられている印刷ジョブを選択できないように表示することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。 - 前記画面は、前記色検証結果が不良の色範囲を含む画像形成装置が前記送信先の画像形成装置として関連付けられている印刷ジョブの検証を要求する指示具を含み、
前記制御手段は、前記指示具による指示に応じて前記判定手段に判定させ、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを選択できるように表示することを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。 - 前記色検証結果は、前記不良の色範囲をLab座標情報で表していることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブの色範囲をLab値に変換し、前記変換したLab値が前記不良の色範囲に含まれるかどうかで、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブの印刷データをビットマップ展開したピクセルのRGB値をLab値に変換し、前記変換したLab値が前記不良の色範囲に含まれるかどうかで、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブのジョブチケットのプロファイルデータに基づいて、前記色検証結果が不良の色範囲に含まれるかどうか判定することを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記印刷ジョブがリピートオーダーかどうか判定し、前記リピートオーダーであれば、前回の印刷で使用した印刷ジョブのジョブチケットのプロファイルデータに基づいて、前記色検証結果が不良の色範囲に含まれるかどうか判定することを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
- 画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷を指示する情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記印刷ジョブを送信する画像形成装置の色検証結果を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した前記画像形成装置の色検証結果が不良の色範囲を含む場合、前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用するかどうか判定する判定工程と、
前記判定工程が前記印刷ジョブの色範囲が前記色検証結果が不良の色範囲を使用しないと判定すると、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信するよう制御する制御工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項11乃至20のいずれか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022054322A JP2023146893A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 印刷システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2023146893A true JP2023146893A (ja) | 2023-10-12 |
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Family Applications (1)
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