JP2007304770A - シミュレートシステム、シミュレート装置、シミュレート方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷システムが実行する処理の結果を正確に確認することができる技術を提供する。
【解決手段】印刷システム4が実行可能な処理条件を示すシステム情報が、ネットワークを介して、印刷システム4の印刷管理装置5から入稿システム1のシミュレート装置2に送信される。シミュレート装置2では、この印刷システム4に固有のシステム情報に基づいて、コンテンツデータにRIP処理がなされて網点化画像データが生成され、その網点化画像データがディスプレイ26に表示される。これにより、印刷システム4が実行する処理を的確にシミュレートすることができ、シミュレート装置2のユーザは印刷システム4が実行する処理の結果をデータ入稿前に正確に確認できる。
【選択図】図2
【解決手段】印刷システム4が実行可能な処理条件を示すシステム情報が、ネットワークを介して、印刷システム4の印刷管理装置5から入稿システム1のシミュレート装置2に送信される。シミュレート装置2では、この印刷システム4に固有のシステム情報に基づいて、コンテンツデータにRIP処理がなされて網点化画像データが生成され、その網点化画像データがディスプレイ26に表示される。これにより、印刷システム4が実行する処理を的確にシミュレートすることができ、シミュレート装置2のユーザは印刷システム4が実行する処理の結果をデータ入稿前に正確に確認できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷システムが実行する処理の結果を確認するための技術に関する。
近年、原稿の内容を制作する制作会社から印刷物を作成する印刷会社への入稿において、インターネットなどのネットワークを介してコンテンツデータを送信するネットワーク入稿が一般的になりつつある(例えば、特許文献1参照。)。また、近年では、ネットワークを利用して校正を行うリモートプルーフも提案されている。
図7は、このようなリモートプルーフを行う場合における、制作会社及び印刷会社の作業の流れの一例を説明する図である。図中左側が制作会社の作業、右側が印刷会社の作業を示している。
まず、データ入稿処理として制作会社から印刷会社にネットワークを介してコンテンツデータが送信される(ステップSP1,SP2)。コンテンツデータを受信した印刷会社は、まず、そのコンテンツデータが入稿データとして所定のデータ条件を満たしているかをチェックするプリフライトチェックを行う(ステップSP3)。次に、オペレータが必要な設定パラメータを設定した後(ステップSP4)、コンテンツデータにRIP処理を行って校正用データとなる印刷可能データを作成する(ステップSP5)。
作成された校正用データは、印刷会社から制作会社にネットワークを介して送信される(ステップSP6,SP7)。制作会社は、この校正用データを確認し(ステップSP8)、修正すべき点を明示した校正指示データを作成して印刷会社に送信する(ステップSP9,SP10)。
校正指示データを受信した印刷会社は、その校正指示データに基づいてコンテンツデータを修正する(ステップSP11)。そして、RIP処理により修正後のコンテンツデータを印刷可能データに変換し、さらに面付処理を行う(ステップSP12)。その面付処理後の印刷可能データを印刷装置に入力して最終的な印刷物を生成することになる(ステップSP13)。
上記のようなリモートプルーフを利用すると、物理的な校正紙等の移動が無いため、入稿してから印刷物を生成するまでの期間の短縮を図ることが可能である。
しかしながら、このようなリモートプルーフを利用した場合であっても、データ入稿(ステップSP1)から校正用データの受信(ステップSP7)までの期間P1(図7参照。)では印刷会社で作業がなされ、制作会社はそれまで校正作業を行うことができない。すなわち、作業の進捗は印刷会社側の都合に左右されることになり、制作会社は自社努力で印刷期間を大きく短縮することはできないことになる。
このため、制作会社では、印刷会社の影響を軽減するため、自社が備える簡易的なプリンタでコンテンツデータを出力して校正を行うことも検討されている。しかし、このようなプリンタでの出力では、印刷会社が備える印刷システムに固有の特性等が考慮されないため、印刷システムが実行する処理の結果を正確に確認することはできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷システムが実行する処理の結果を正確に確認することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのシミュレートシステムであって、互いにネットワークで結合されたサーバ装置とクライアント装置とを備え、前記サーバ装置は、前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を前記クライアント装置に前記ネットワークを介して送信する手段、を備え、前記クライアント装置は、前記システム情報を前記サーバ装置から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する生成手段と、前記印刷可能データを閲覧可能に出力する出力手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のシミュレートシステムにおいて、前記生成手段が実行するラスタライズ処理のアルゴリズムは、前記印刷システムが実行するラスタライズ処理のアルゴリズムと同一である。
また、請求項3の発明は、印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのシミュレート装置であって、前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する受信手段と、前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する生成手段と、前記印刷可能データを閲覧可能に出力する出力手段と、を備えている。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のシミュレート装置において、前記生成手段が実行する前記ラスタライズ処理のアルゴリズムは、前記印刷システムが実行するラスタライズ処理のアルゴリズムと同一である。
また、請求項5の発明は、請求項3または4に記載のシミュレート装置において、前記システム情報は、前記印刷システムにおいて取り扱い可能な前記コンテンツデータのデータ条件を示す情報を含み、前記コンテンツデータが前記データ条件に適合するか否かを検査する検査手段、をさらに備えている。
また、請求項6の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載のシミュレート装置において、前記システム情報は、前記印刷システムが実行する処理に係る設定パラメータに設定可能な内容を示す設定可能情報を含み、前記設定可能情報に基づいて、前記設定パラメータに設定内容を指定する操作を受け付ける受付手段、をさらに備え、前記生成手段は、前記受付手段により指定された設定内容に従って前記データ処理を行う。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載のシミュレート装置において、前記受付手段により指定された設定内容と、前記コンテンツデータとを前記サーバ装置に前記ネットワークを介して送信する送信手段、をさらに備えている。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載のシミュレート装置において、前記送信手段は、前記印刷可能データを前記サーバ装置にさらに送信する。
また、請求項9の発明は、請求項6ないし8のいずれかに記載のシミュレート装置において、前記設定可能情報は、前記印刷システムが実行するスクリーニング処理に利用可能な網点の種類を示す情報を含み、前記生成手段が実行する前記データ処理は、前記受付手段により指定された種類の網点を利用して網点化画像データを生成するスクリーニング処理を含む。
また、請求項10の発明は、請求項6ないし9のいずれかに記載のシミュレート装置において、前記設定可能情報は、前記印刷システムが実行する面付処理に利用される製本パラメータに設定可能な内容を示す情報を含み、前記出力手段は、前記コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する前記印刷可能データを、前記製本パラメータの設定内容に従った面付処理の結果の配列で表示可能である。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載のシミュレート装置において、前記出力手段は、前記コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する前記印刷可能データを、前記面付処理の結果の配列と、前記複数のページが並ぶ順序に応じた配列とで切り替えて表示可能である。
また、請求項12の発明は、請求項3ないし11のいずれかに記載のシミュレート装置において、前記システム情報は、前記印刷装置に固有の色特性を示すカラープロファイルを含み、前記生成手段が実行する前記データ処理は、前記カラープロファイルに基づく色補正処理を含む。
また、請求項13の発明は、印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするシミュレート方法であって、前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する工程と、前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する工程と、前記印刷可能データを閲覧可能に出力する工程と、を備えている。
また、請求項14の発明は、印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのプログラムであって、コンピュータに、前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する工程と、前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する工程と、前記印刷可能データを閲覧可能に出力する工程と、を実行させる。
請求項1ないし14の発明によれば、印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報に基づいて印刷可能データを生成するため、印刷システムが実行する処理を的確にシミュレートすることができる。これにより、印刷システムが実行する処理の結果を正確に確認できる。
また、特に請求項2及び4の発明によれば、生成手段が実行するラスタライズ処理のアルゴリズムは、印刷システムが実行するラスタライズ処理のアルゴリズムと同一であるため、印刷システムが実行する処理を忠実にシミュレートすることができる。
また、特に請求項5の発明によれば、コンテンツデータが印刷システムにおいて取り扱い可能なデータ条件に適合するか否かをシミュレート装置が検査するため、印刷システム側での検査を省略できる。
また、特に請求項6の発明によれば、印刷システムで設定可能な内容の範囲で、設定パラメータに設定内容を指定することができる。そして、その指定した設定内容に従ってデータ処理を行うため、所望する設定内容に応じた処理を的確にシミュレートすることができる。
また、特に請求項7の発明によれば、コンテンツデータとともに指定された設定内容がサーバ装置に送信されるため、印刷システム側での設定パラメータへの設定作業を省略できる。
また、特に請求項8の発明によれば、シミュレート結果としての印刷可能データがサーバ装置に送信されるため、印刷システムが実行する実際の結果とシミュレート装置のユーザが所望する結果との比較が容易となる。
また、特に請求項9の発明によれば、所望の網点の種類に応じた網点化画像データを確認できる。
また、特に請求項10の発明によれば、コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する印刷可能データを面付処理の結果の配列で表示可能であるため、実際の印刷用紙におけるページの配置を確認できる。
また、特に請求項11の発明によれば、必要に応じて実際の印刷用紙におけるページの配置を確認できる。
また、特に請求項12の発明によれば、印刷装置に固有の色特性を示すカラープロファイルに基づいて色補正処理がなされるため、印刷システムで得られる印刷物の色を忠実にシミュレートすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.ネットワークシステムの全体概要>
図1は、本発明の一の実施の形態に係るネットワークシステム100の全体の概要を示す図である。図に示すように、ネットワークシステム100は、依頼を受けて印刷物を作成する印刷会社に配置される印刷システム4と、原稿の内容を制作する制作会社に配置される入稿システム1とを備え、これらはインターネットを代表とする広域のネットワーク7を介して結合されている。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るネットワークシステム100の全体の概要を示す図である。図に示すように、ネットワークシステム100は、依頼を受けて印刷物を作成する印刷会社に配置される印刷システム4と、原稿の内容を制作する制作会社に配置される入稿システム1とを備え、これらはインターネットを代表とする広域のネットワーク7を介して結合されている。
このネットワークシステム100では、制作会社の入稿システム1で作成されたコンテンツデータがネットワーク7を介して印刷会社に入稿され、このコンテンツデータに基づいて印刷システム4が印刷物を作成するようになっている。さらに、ネットワークシステム100はシミュレートシステムとしても機能し、印刷会社側の印刷システム4が実行する処理を制作会社側の入稿システム1でシミュレートし、その結果を入稿前に確認できるようになっている。
印刷会社の印刷システム4は、印刷管理装置5と印刷装置6とを備えて構成され、印刷管理装置5と印刷装置6とはLANやケーブルなどにより通信可能に接続されている。
印刷管理装置5は、入稿されたコンテンツデータを、印刷装置6が印刷可能な印刷可能データに変換して、印刷装置6に出力するものである。また、印刷管理装置5は、印刷システム4に関するシステム情報を、ネットワーク7を介して入稿システム1に提供するネットワーク上のサーバ装置としても機能する。印刷装置6は、印刷管理装置5から入力された印刷可能データに基づいて印刷用紙に印刷を行って実際の印刷物を作成する。
一方、制作会社の入稿システム1は、DTP装置3とシミュレート装置2とを備えて構成され、DTP装置3とシミュレート装置2とはLANやケーブルなどにより通信可能に接続されている。
DTP装置3は、原稿の内容を示すコンテンツデータを編集するものである。コンテンツデータは、例えばPDF形式などのページ記述言語形式の文書ファイルであり、一または複数のページを含んで構成される。DTP装置3で作成されたコンテンツデータはシミュレート装置2に入力される。
シミュレート装置2は、DTP装置3から入力されたコンテンツデータに関して、印刷システム4が実行する処理をシミュレートし、その結果を表示するものである。また、シミュレート装置2は、サーバ装置たる印刷管理装置5からネットワーク7を介してシステム情報を受信し、また、印刷管理装置5にネットワーク7を介してコンテンツデータを送信して入稿するというネットワーク上のクライアント装置としても機能する。
<2.各装置の概要>
印刷会社に配置される印刷管理装置5のハードウェア構成は、一般的なコンピュータと同様である。具体的には、印刷管理装置5は、CPU51、RAM52及びROM53を有する制御部500を備えている。また、この制御部500には、各種情報を記憶する記憶装置であるハードディスク54と、キーボードやマウスなどから構成される操作部55と、各種情報を表示可能なディスプレイ56と、ネットワーク7を介して通信を行う通信部57と、記録媒体9を読み取る読取装置58とがバスライン50を介して接続されている。さらに、バスライン50にはインターフェイス(I/F)59が設けられ、このインターフェイス59を介して印刷装置6が接続されている。
印刷会社に配置される印刷管理装置5のハードウェア構成は、一般的なコンピュータと同様である。具体的には、印刷管理装置5は、CPU51、RAM52及びROM53を有する制御部500を備えている。また、この制御部500には、各種情報を記憶する記憶装置であるハードディスク54と、キーボードやマウスなどから構成される操作部55と、各種情報を表示可能なディスプレイ56と、ネットワーク7を介して通信を行う通信部57と、記録媒体9を読み取る読取装置58とがバスライン50を介して接続されている。さらに、バスライン50にはインターフェイス(I/F)59が設けられ、このインターフェイス59を介して印刷装置6が接続されている。
ハードディスク54には、プログラム95が記憶されている。このプログラム95は、記録媒体9からの読み出しや、ネットワーク7に接続された外部装置からのダウンロードなどにより、ハードディスク54に記憶される。このプログラム95を、制御部500が実行する(演算手段たるCPU51がメモリたるRAM52と協働しつつ実行する)ことにより、印刷管理装置5としての各種の機能が実現されるようになっている。
また、制作会社に配置されるシミュレート装置2のハードウェア構成も、一般的なコンピュータと同様である。具体的には、シミュレート装置2は、CPU21、RAM22及びROM23を有する制御部200を備えている。また、この制御部200には、各種情報を記憶する記憶装置であるハードディスク24と、キーボードやマウスなどから構成される操作部25と、各種情報を表示可能なディスプレイ26と、ネットワーク7を介して通信を行う通信部27と、記録媒体9を読み取る読取装置28とがバスライン20を介して接続されている。さらに、バスライン20にはインターフェイス(I/F)29が設けられ、このインターフェイス29を介してDTP装置3が接続されている。
ハードディスク24には、プログラム92が記憶されている。このプログラム92は、記録媒体9からの読み出しや、ネットワーク7に接続された外部装置からのダウンロードなどにより、ハードディスク24に記憶される。このプログラム92を、制御部200が実行する(演算手段たるCPU21がメモリたるRAM22と協働しつつ実行する)ことにより、シミュレート装置2としての各種の機能が実現されるようになっている。
図2は、ネットワークシステム100で実現される主たる機能を示すブロック図である。図中では、印刷システム4の制御部500、及び、シミュレート装置2の制御部200がプログラムを実行することで実現される機能を含めて示している。
図2中に示す印刷管理装置5の情報提供部501、印刷受注部502、パラメータ設定部503、RIP処理部504、面付処理部505及び印刷出力部506は、制御部500がプログラム95(図1参照。)を実行することで実現される機能である。
情報提供部501は、ネットワーク7を介してシミュレート装置2に印刷システム4に関するシステム情報等を提供するものである。システム情報とは、印刷システム4が実行可能な処理条件を示すものである。印刷システム4では、ありとあらゆる条件下で印刷に係る処理を実行可能なわけではなく、処理上において各種の制約が存在する。このため、印刷システム4において実行可能な固有の処理条件がシステム情報として、情報提供部501によりシミュレート装置2に提供される。換言すれば、システム情報は、印刷システム4が実行する処理における固有の制約を示す制約情報であるともいえる。システム情報は、予めハードディスク54に記憶されている。
印刷受注部502は、シミュレート装置2から送信される印刷の依頼内容を示す印刷依頼情報を受信して、印刷を受注するものである。印刷依頼情報には、印刷システム4で印刷すべき内容を示す入稿データとしてのコンテンツデータが含まれている。
パラメータ設定部503は、印刷システム4で実行される印刷に係る処理に関しての各種の設定パラメータを設定するものである。
RIP処理部504は、コンテンツデータから、印刷装置6が印刷可能な印刷可能データである網点化画像データ(網点を構成する2値の画像データ)を生成するデータ処理であるRIP処理を行うものである。RIP処理には、コンテンツデータ(ベクタデータ)をビットマップデータ(ラスタデータ)に変換するラスタライズ処理、ビットマップデータを網点化画像データに変換するスクリーニング処理、及び、印刷装置6のカラープロファイルに応じてビットマップデータの色を補正する色補正処理などが含まれる。
面付処理部505は、一つのコンテンツデータに含まれる複数のページを、印刷装置6が印刷する印刷用紙に対して割り当てる面付処理を行うものである。印刷装置6では、ページごとに印刷が実行されるわけではなく、一の印刷用紙が複数のページ(例えば、8ページ)を含む状態で印刷が実行される。このような印刷用紙へのページの割り当てが面付処理部505により行われる。
印刷出力部506は、RIP処理部504により生成された網点化画像データを印刷装置6に出力し、印刷装置6に印刷を実行させるものである。面付処理により一の印刷用紙に割り当てられた各ページに相当する網点化画像データが統合された状態で、印刷出力部506から出力される。
また、図2中に示すシミュレート装置2の情報取得部201、データ検査部202、パラメータ設定部203、RIP処理部204、面付処理部205及び印刷発注部206は、制御部200がプログラム92(図1参照。)を実行することで実現される機能である。
情報取得部201は、印刷システム4の印刷管理装置5からネットワーク7を介してシステム情報等を取得するものである。
データ検査部202は、DTP装置3から入力されたコンテンツデータが、印刷システム4において取り扱い可能なコンテンツデータのデータ条件に適業するか否かを検査するプリフライトチェックを行うものである。
パラメータ設定部203は、シミュレート装置2で実行されるシミュレート処理に関しての各種の設定パラメータを設定するものである。このパラメータ設定部203で設定される設定パラメータは、印刷管理装置5のパラメータ設定部503において設定される設定パラメータと同一のものとなる。設定パラメータへの設定内容の指定はユーザによって行われ、そのユーザの操作は操作部25により受け付けられる。そして、受け付けられた設定内容がパラメータ設定部203により設定パラメータへ設定される。
RIP処理部204は、コンテンツデータから網点化画像データ(印刷可能データ)を生成するデータ処理であるRIP処理を行うものである。RIP処理には、ラスタライズ処理、スクリーニング処理及び色補正処理などが含まれる。RIP処理部204が実行する処理のアルゴリズムは、印刷管理装置5のRIP処理部504が実行する処理のアルゴリズムと同一となっている。RIP処理部204で生成された網点化画像データは、ディスプレイ26に表示される。
面付処理部205は、面付処理を行うものである。面付処理部205が実行する面付処理のアルゴリズムは、印刷管理装置5の面付処理部505が実行する面付処理のアルゴリズムと同一となっている。ディスプレイ26は、この面付処理部205による面付処理の結果の配列で、各ページに相当する網点化画像データを表示することも可能となっている。
また、印刷発注部206は、印刷管理装置5に印刷依頼情報をネットワーク7を介して送信して印刷を発注するものである。前述のように印刷依頼情報にはコンテンツデータが含まれるため、印刷発注部206から発信された印刷依頼情報が印刷管理装置5の印刷受注部502に受信されることで、データ入稿がなされることになる。
<3.処理>
図3は、ネットワークシステム100でなされる処理の流れを示す図である。図中左側が入稿システム1(主にシミュレート装置2)の処理、右側が印刷システム4(主に印刷管理装置5)の処理を示している。以下では、図2及び図3を参照しつつ、ネットワークシステム100でなされる処理について説明する。
図3は、ネットワークシステム100でなされる処理の流れを示す図である。図中左側が入稿システム1(主にシミュレート装置2)の処理、右側が印刷システム4(主に印刷管理装置5)の処理を示している。以下では、図2及び図3を参照しつつ、ネットワークシステム100でなされる処理について説明する。
まず、シミュレート装置2の情報取得部201により印刷システム4に係るシステム情報が取得される。すなわち、情報取得部201からシステム情報を要求する要求信号が印刷管理装置5の情報提供部501に送信される。印刷管理装置5の情報提供部501は、この要求信号の受信に応答して、ハードディスク54からシステム情報を読み出して情報取得部201に送信する(ステップS21)。これにより、情報取得部201がシステム情報を取得する(ステップS11)。
なお、印刷管理装置5の情報提供部501に、システム情報とともに、シミュレート装置2の処理の実行を許可するライセンス情報を送信させ、このライセンス情報をシミュレート装置2の情報取得部201に取得させるようにしてもよい。そして、情報取得部201がライセンス情報を正しく取得できないときは、シミュレート装置2における以降の処理の実行が制限されるようになっていてもよい。このようにすることで、シミュレート装置2が、特定の印刷システム以外の印刷システムの処理のシミュレートに利用されることを防止できる。
システム情報には、「プリフライトプロファイル」、「カラープロファイル」、「網点設定可能情報」、及び、「製本設定可能情報」などが含まれている。
「プリフライトプロファイル」は、印刷システム4において取り扱い可能なコンテンツデータのデータ条件を示す情報である。「プリフライトプロファイル」では、コンテンツデータに関して、フォント、画像形式、画像リンク、解像度及びカラー形式などのデータ条件が規定されている。
「カラープロファイル」は、印刷システム4が備える印刷装置6に固有の色特性を示す、例えばICCプロファイル形式の情報である。より具体的には、「カラープロファイル」により、印刷装置6が出力するCMYKの各原色の特性や、印刷装置6で印刷することが可能な色の範囲である色再現領域(GAMUT/ガマット)などが示されることになる。
「網点設定可能情報」は、印刷システム4のRIP処理部504が実行するスクリーニング処理に利用可能な網点の種類を示す情報である。つまり、「網点設定可能情報」により、印刷システム4のスクリーニング処理に利用する設定パラメータとしての「網点」に設定可能な、スクエア、ラウンド及びチェーンなどの網点の種類(形状)が示されることになる。
「製本設定可能情報」は、印刷システム4の面付処理部505が実行する面付処理に利用される設定パラメータである製本パラメータに設定可能な内容を示す情報である。製本パラメータには「折り方向」、「綴じ方法」及び「オフセット」などがあり、「製本設定可能情報」にはそれらの製本パラメータごとに設定可能な具体的内容が示される。例えば、「折り方向」に関しては「左」及び「右」、「綴じ方法」に関しては「平綴じ」及び「中綴じ」、「オフセット」に関して数値範囲(上限値及び下限値)などがそれぞれ「製本設定可能情報」により示されることになる。
システム情報が取得されると、DTP装置3からシミュレート装置2に、コンテンツデータが入力される。このコンテンツデータは、シミュレート装置2でのシミュレート処理の対象となると共に、印刷システム4での印刷処理の対象となるものである。次に、システム情報に含まれる「プリフライトプロファイル」が利用され、データ検査部202により、入力されたコンテンツデータに対するプリフライトチェックが行われる。すなわち、入力されたコンテンツデータが、印刷システム4において取り扱い可能なデータ条件に適合するか否かが検査される(ステップS12)。
コンテンツデータがデータ条件に適合しない場合は(ステップS13にてNo)、以降のシミュレート処理や印刷処理を実行できない。このため、DTP装置3を利用してコンテンツデータの修正がなされ(ステップS18)、修正後のコンテンツデータに対して再びプリフライトチェックが行われる(ステップS12)。
コンテンツデータがデータ条件に適合した場合は(ステップS13にてYes)、次に、パラメータ設定部203の処理により、設定パラメータ設定処理がなされる。すなわち、各設定パラメータのそれぞれに対して、ユーザの操作により指定された設定内容が設定される(ステップS14)。この設定パラメータ設定処理は、コンテンツ情報に含まれていた「網点設定可能情報」及び「製本設定可能情報」に基づいて行われる。例えば、設定パラメータとしての「網点」に対しては、「網点設定可能情報」に示された種類の範囲で一つの種類の網点がユーザに指定される。同様に、「折り方向」、「綴じ方法」及び「オフセット」などの製本パラメータそれぞれに対しても、「製本設定可能情報」に示された内容の範囲で設定内容がユーザに指定される。このようにして設定パラメータへ設定された設定内容は、制御部200のRAM22に記憶される。
このような設定パラメータ設定処理がなされると、次に、当該コンテンツデータを対象として印刷システム4が実行する処理をシミュレートするシミュレート処理がなされる(ステップS15)。
図4は、シミュレート処理の詳細な流れを示す図である。まず、RIP処理部204によりラスタライズ処理がなされ、コンテンツデータからビットマップデータが生成される(ステップS31)。
次に、RIP処理部204により、システム情報に含まれていた「カラープロファイル」を利用して、ビットマップデータの色を補正する色補正処理がなされる。この際、必要に応じて色空間圧縮が行われ、ビットマップデータが示す色が印刷装置6の色再現領域内となるように調整される(ステップS32)。
さらに、RIP処理部204によりスクリーニング処理がなされ、ビットマップデータから網点化画像データが生成される。このスクリーニング処理では、パラメータ設定処理(図3:ステップS14)にてユーザに指定された種類の網点が利用され、一つのコンテンツデータに含まれていた各ページごとに網点化画像データが生成される(ステップS33)。
前述したように、RIP処理部204が実行する処理のアルゴリズムは、印刷管理装置5のRIP処理部504のものと同一である。したがって、上記のRIP処理部204によるステップS31〜S33の処理により、印刷システム4が実行する処理が忠実にシミュレートされることになる。
網点化画像データが生成されると、次に、シミュレート結果である網点化画像データを表示する手法を選択する画面がディスプレイ26に表示される。そして、コンテンツデータの複数のページにそれぞれ相当する網点化画像データを、そのページが並ぶ順序に応じた配列(以下、「ページ順配列」という。)で表示するか、面付処理の結果の配列(以下、「面付配列」という。)で表示するかがユーザにより選択される(ステップS34)。
そして、選択された表示手法に従って、シミュレート結果が閲覧可能にディスプレイ26に表示される。すなわち、「ページ順配列」が選択された場合は、複数のページにそれぞれ相当する網点化画像データがページ順配列でディスプレイ26に表示される(ステップS35,S36)。一方、「面付配列」が選択された場合は、まず、面付処理部205により、複数のページにそれぞれ相当する網点化画像データを対象として面付処理がなされる(ステップS35,S37)。そして、それら網点化画像データが面付配列でディスプレイ26に表示される(ステップS38)。
図5は、シミュレート結果をページ順配列で表示する場合におけるディスプレイ26の表示例を示す図である。一方、図6は、シミュレート結果を面付配列で表示する場合におけるディスプレイ26の表示例を示す図である。なお、これらの図中では、説明の便宜上、網点化画像データD中に対応するページ番号を示す数字を付しているが、実際には、網点化画像データDの内容が表示されることになる。
図5に示すようにページ順配列の場合では、一つのページに相当する一つ網点化画像データDがディスプレイ26の画面に表示される。そして、この画面上に表示されるスクロールバーSBを移動させることで、表示される網点化画像データDをそのページが並ぶ順序に応じて切り替えることが可能となっている。例えば、図5に例示のように「1」ページに相当する網点化画像データDが表示された状態で、スクロールバーSBを下方向へ移動させれば、「2」ページ、「3」ページ…の順で各ページに相当する網点化画像データDが表示されることになる。
一方、図6に示すように面付配列の場合では、一の印刷用紙に割り当てられた複数のページにそれぞれ相当する複数の網点化画像データDが同時にディスプレイ26の画面に表示される。これらの網点化画像データDの配列は、面付処理部205による面付処理の結果の配列となっている。そして、この画面上に表示されるスクロールバーSBを移動させることで、表示される複数の網点化画像データDを、一の印刷用紙に相当する複数のページの単位で切り替えることが可能となっている。
ステップS37の面付処理では、パラメータ設定処理(図3:ステップS14)にてユーザに指定された製本パラメータが利用され、その製本パラメータの設定内容に従った処理が面付処理部205によりなされる。また、前述したように、面付処理部205が実行する処理のアルゴリズムは、印刷管理装置5の面付処理部505のものと同一である。このため、設定した製本パラメータに従って印刷システム2にて実際に印刷される印刷用紙におけるページの配置を正確に把握できることになる。
また、図5及び図6に示すように、シミュレート結果を表示する画面においては、「表示切替」ボタンB1と「終了」ボタンB2とのコマンドボタンが存在している。「表示切替」ボタンB1がクリックされた場合は(ステップS39にてYes)、シミュレート結果の表示手法が切り替えられた後、再び、シミュレート結果が表示される(ステップS35〜S38)。すなわち、「表示切替」ボタンB1のクリックにより、ページ順配列の表示の場合は面付配列の表示に、面付配列の表示の場合はページ順配列の表示にそれぞれ表示手法が切り替えられることになる。これにより、ユーザは所望の表示手法によりシミュレート結果を確認することが可能であり、必要に応じて実際の印刷用紙におけるページの配置を確認できることになる。
また、「終了」ボタンB2がクリックされた場合は(ステップS39にてNo)、シミュレート処理は終了し、処理は図3のステップS16に進む。
シミュレート処理の終了後、シミュレート結果を承認するか否かをユーザに問い合せる画面がディスプレイ26に表示される。ここで、ユーザがシミュレート結果を承認しない場合は(ステップS16にてNo)、ステップS18に進みDTP装置3を利用してコンテンツデータの修正がなされるか、あるいは、ステップS14に進み設定パラメータの再設定を行うことになる。
一方、ユーザがシミュレート結果を承認した場合は(ステップS16にてYes)、その時点のコンテンツデータが入稿すべき最終的なコンテンツデータとして決定される。そして、そのコンテンツデータを含む印刷依頼情報が、印刷発注部206から印刷システム4に送信されて、データ入稿がなされる(ステップS17)。
この際、印刷依頼情報には、コンテンツデータの他、パラメータ設定処理(ステップS14)にてユーザに指定された設定パラメータの設定内容を示す設定内容情報、及び、シミュレート処理(ステップS15)で生成されたシミュレート結果となる網点化画像データも含まれている。したがって、これら設定内容情報及び網点化画像データも、データ入稿の際に印刷システム4に送信されることになる。
送信された印刷依頼情報は、印刷管理装置5の印刷受注部502より受信される(ステップS22)。この受信に応答して、パラメータ設定部503により設定パラメータの設定がなされる。この際、印刷依頼情報に含まれる設定内容情報(すなわち、シミュレート装置2のユーザに指定された設定内容)がそのまま利用されて、設定パラメータの設定内容に反映される。したがって、オペレータの操作を伴うことなく設定パラメータの設定を行うことができる(ステップS23)。
設定パラメータが設定されると、次に、RIP処理部504により、ラスタライズ処理、色補正処理及びスクリーニング処理等を含むRIP処理がなされ、印刷依頼情報に含まれていたコンテンツデータが網点化画像データに変換される。さらに、面付処理部505により面付処理がなされる(ステップS24)。そして、印刷出力部506によりこの面付処理後の網点化画像データが印刷装置6に出力され、印刷装置6により実際の印刷物が生成される(ステップS25)。
<4.まとめ>
以上のように、ネットワークシステム100では、印刷システム4が実行可能な処理条件を示すシステム情報がネットワーク7を介して印刷管理装置5からシミュレート装置2に送信される。そして、シミュレート装置2では、このシステム情報に基づいて、コンテンツデータにラスタライズ処理等のRIP処理がなされて網点化画像データが生成され、その網点化画像データがディスプレイ26に表示される。
以上のように、ネットワークシステム100では、印刷システム4が実行可能な処理条件を示すシステム情報がネットワーク7を介して印刷管理装置5からシミュレート装置2に送信される。そして、シミュレート装置2では、このシステム情報に基づいて、コンテンツデータにラスタライズ処理等のRIP処理がなされて網点化画像データが生成され、その網点化画像データがディスプレイ26に表示される。
このようにしてシミュレート装置2では、印刷システム4に固有のシステム情報に基づいてシミュレート処理がなされるため、印刷システム4が実行する処理を的確にシミュレートすることができる。これにより、シミュレート装置2のユーザは、印刷システム4が実行する処理の結果をデータ入稿前に正確に確認できることになる。このため、制作会社は、印刷会社側の都合の影響を受けずに、データ入稿前に印刷システム4の特性に合わせた的確なデータ修正を十分に行うことできる。また、データ入稿後における校正作業も不要となり、印刷に係る期間を大幅に短縮できることになる。さらに、データ修正が制作会社側でなされるため、データ修正済の最終的なコンテンツデータを制作会社側でも保存しておくことが可能となる。
また、システム情報には「プリフライトプロファイル」が含まれ、この「プリフライトプロファイル」に基づいて、シミュレート装置2においてプリフライトチェックが行われる。したがって、シミュレート装置2から入稿されるコンテンツデータのプリフライトチェックは完了しているため、印刷会社側でのプリフライトチェックを省略でき、印刷に係る期間をさらに短縮できる。
また、システム情報には「カラープロファイル」が含まれ、この「カラープロファイル」に基づいて、シミュレート装置2において色補正処理が行われる。したがって、印刷システム4で得られる印刷物の色を忠実にシミュレートすることができる。
また、システム情報には、印刷システムが実行する処理に係る設定パラメータに設定可能な内容を示す「網点設定可能情報」や「製本設定可能情報」が含まれ、これらの設定可能情報に基づいて設定パラメータへの設定内容がユーザにより指定される。このため、印刷システム4で設定可能な内容の範囲で、設定パラメータの設定を行うことができる。また、ユーザに指定された設定内容に従ってシミュレート処理がなされるため、ユーザが所望する設定内容に応じた処理を的確にシミュレートすることができる。
特に「網点設定可能情報」に基づき、ユーザに指定された種類の網点を利用してスクリーニング処理が行われる。このため、所望の網点の種類に応じた網点化画像データを閲覧することができ、網点の種類によりモアレ等が発生するかどうかも予め確認することができる。
また、「製本設定可能情報」に基づいて製本パラメータが設定され、その設定内容に従って面付処理が実施される。そして、その面付結果の配列で、コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する網点化画像データを表示可能である。このため、所望の製本パラーメータを設定した場合における、実際の印刷用紙におけるページの配置を確認することができる。また、これらの網点化画像データは、面付配列とページ順配列とで切り替えて表示可能であるため、必要に応じて、実際の印刷用紙におけるページの配置を確認できる。
また、シミュレート装置2においてユーザに指定された設定パラメータの設定内容は設定内容情報として、データ入稿時に印刷システム4に送信される。これにより、印刷システム4側では、この設定内容情報に従って印刷処理に必要な設定パラメータを設定できる。このため、オペレータによる設定パラメータの設定作業を省略でき、印刷システム4側ではデータ入稿後の処理をほぼ自動化することも可能となる。
また、シミュレート結果としての網点化画像データは、データ入稿時に印刷システム4に送信される。この網点化画像データは、シミュレート装置2のユーザが所望する結果に相当する。このため、印刷システム4が実行する実際の結果とユーザが所望する結果との比較が容易となり、何らかのトラブルがあり印刷システム4の処理内容や装置等の変更があった場合などでも、実際の結果をユーザが所望する結果に近づけることが可能となる。
<5.他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態(以下、「代表形態」という。)に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜に組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態(以下、「代表形態」という。)に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜に組み合わせてもよい。
代表形態では、シミュレート結果の印刷可能データとして、スクリーニング処理後の網点化画像データが表示されていたが、ラスタライズ処理後のビットマップデータが表示されてもよい。
また、代表形態では、ラスタライズ処理やスクリーニング処理等のRIP処理を行った後に面付処理を行っているが、面付処理を行った後にRIP処理を行うようにしてもよい。
また、シミュレート装置2では、代表形態で説明した処理以外の処理、例えば、コンテンツデータに関して色の境界位置における印刷時の版ずれに対応すべく一方の色領域を拡幅するトラッピング処理などが行われるようにしてもよい。このようなトラッピング処理を実施する場合では、トラッピング処理に関する設定パラメータ(例えば、「拡幅幅」等)に設定可能な内容(範囲)を示す情報がシステム情報に含まれていていてもよい。
また、シミュレート装置2は、シミュレート結果の印刷可能データをディスプレイ26に表示する際に、印刷可能データを拡大あるいは縮小して表示する機能を有していてもよい。
また、代表形態では、シミュレート結果の印刷可能データを閲覧可能に出力する装置はディスプレイ26であったが、プリンタなど他の出力装置であってもよい。
また、代表形態では、一つの印刷管理装置5が、コンテンツデータにRIP処理を行い印刷可能データを印刷装置6に出力する機能と、ネットワーク7を介してシステム情報を提供するサーバ装置としての機能とを有していたが、これらの機能はそれぞれ独立した装置により実現されてもよい。
2 シミュレート装置(クライアント装置)
4 印刷システム
5 印刷管理装置(サーバ装置)
6 印刷装置
7 ネットワーク
100 ネットワークシステム
201 情報取得部
202 データ検査部
203 パラメータ設定部
204 RIP処理部
205 面付処理部
206 印刷発注部
501 情報提供部
502 印刷受注部
4 印刷システム
5 印刷管理装置(サーバ装置)
6 印刷装置
7 ネットワーク
100 ネットワークシステム
201 情報取得部
202 データ検査部
203 パラメータ設定部
204 RIP処理部
205 面付処理部
206 印刷発注部
501 情報提供部
502 印刷受注部
Claims (14)
- 印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのシミュレートシステムであって、
互いにネットワークで結合されたサーバ装置とクライアント装置とを備え、
前記サーバ装置は、
前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を前記クライアント装置に前記ネットワークを介して送信する手段、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記システム情報を前記サーバ装置から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する生成手段と、
前記印刷可能データを閲覧可能に出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするシミュレートシステム。 - 請求項1に記載のシミュレートシステムにおいて、
前記生成手段が実行するラスタライズ処理のアルゴリズムは、前記印刷システムが実行するラスタライズ処理のアルゴリズムと同一であることを特徴とするシミュレートシステム。 - 印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのシミュレート装置であって、
前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する受信手段と、
前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する生成手段と、
前記印刷可能データを閲覧可能に出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項3に記載のシミュレート装置において、
前記生成手段が実行する前記ラスタライズ処理のアルゴリズムは、前記印刷システムが実行するラスタライズ処理のアルゴリズムと同一であることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項3または4に記載のシミュレート装置において、
前記システム情報は、前記印刷システムにおいて取り扱い可能な前記コンテンツデータのデータ条件を示す情報を含み、
前記コンテンツデータが前記データ条件に適合するか否かを検査する検査手段、
をさらに備えることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項3ないし5のいずれかに記載のシミュレート装置において、
前記システム情報は、前記印刷システムが実行する処理に係る設定パラメータに設定可能な内容を示す設定可能情報を含み、
前記設定可能情報に基づいて、前記設定パラメータに設定内容を指定する操作を受け付ける受付手段、
をさらに備え、
前記生成手段は、前記受付手段により指定された設定内容に従って前記データ処理を行うことを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項6に記載のシミュレート装置において、
前記受付手段により指定された設定内容と、前記コンテンツデータとを前記サーバ装置に前記ネットワークを介して送信する送信手段、
をさらに備えることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項7に記載のシミュレート装置において、
前記送信手段は、前記印刷可能データを前記サーバ装置にさらに送信することを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項6ないし8のいずれかに記載のシミュレート装置において、
前記設定可能情報は、前記印刷システムが実行するスクリーニング処理に利用可能な網点の種類を示す情報を含み、
前記生成手段が実行する前記データ処理は、前記受付手段により指定された種類の網点を利用して網点化画像データを生成するスクリーニング処理を含むことを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項6ないし9のいずれかに記載のシミュレート装置において、
前記設定可能情報は、前記印刷システムが実行する面付処理に利用される製本パラメータに設定可能な内容を示す情報を含み、
前記出力手段は、前記コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する前記印刷可能データを、前記製本パラメータの設定内容に従った面付処理の結果の配列で表示可能であることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項10に記載のシミュレート装置において、
前記出力手段は、前記コンテンツデータに含まれる複数のページにそれぞれ相当する前記印刷可能データを、前記面付処理の結果の配列と、前記複数のページが並ぶ順序に応じた配列とで切り替えて表示可能であることを特徴とするシミュレート装置。 - 請求項3ないし11のいずれかに記載のシミュレート装置において、
前記システム情報は、前記印刷装置に固有の色特性を示すカラープロファイルを含み、
前記生成手段が実行する前記データ処理は、前記カラープロファイルに基づく色補正処理を含むことを特徴とするシミュレート装置。 - 印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートする方法であって、
前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する工程と、
前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する工程と、
前記印刷可能データを閲覧可能に出力する工程と、
を備えることを特徴とするシミュレート方法。 - 印刷装置を含む印刷システムが実行する処理をシミュレートするためのプログラムであって、コンピュータに、
前記印刷システムが実行可能な処理条件を示すシステム情報を所定のサーバ装置からネットワークを介して受信する工程と、
前記システム情報に基づいて、印刷すべき内容を示すコンテンツデータにラスタライズ処理を含むデータ処理を行い、前記印刷装置で印刷可能な印刷可能データを生成する工程と、
前記印刷可能データを閲覧可能に出力する工程と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131268A JP2007304770A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シミュレートシステム、シミュレート装置、シミュレート方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006131268A JP2007304770A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シミュレートシステム、シミュレート装置、シミュレート方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007304770A true JP2007304770A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38838653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006131268A Pending JP2007304770A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シミュレートシステム、シミュレート装置、シミュレート方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007304770A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013109454A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Fujifilm Corp | 印刷条件決定装置、印刷条件決定方法及びプログラム |
JP2016177541A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 株式会社リコー | 画像処理システム、画像形成出力制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
-
2006
- 2006-05-10 JP JP2006131268A patent/JP2007304770A/ja active Pending
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