JP2022087084A - 印刷装置用色測定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置の対象印刷ジョブの自動測定を容易にするカラーマネジメントシステム及び適応色測定のための方法を提供する。【解決手段】印刷システム用のカラーマネジメントシステム100は、複数の印刷装置に対してキャリブレーションや品質チェックなどの品質管理操作を制御するカラーマネジメントサービスを含む。カラーマネジメントサービスは、カラーパッチで作られた品質管理対象を有する対象印刷ジョブを生成する。また、カラーマネジメントサービスは、コントロールストリップを使用して対象印刷ジョブ内のメタデータを符号化する。コントロールストリップは、異なるカラーパッチと色強度を使用してメタデータを符号化する。コントロールストリップは印刷装置においてスキャンされ、メタデータを復号化し、品質管理操作を完了するためのユーザーインターフェースを有効にする。【選択図】図1A
Description
本発明は、印刷装置の対象印刷ジョブの自動測定を容易にするためのメタデータを含む、1つまたは複数の印刷装置用の適応色測定システムに関する。
プロセス制御を、すべての印刷システムやショップが必要とし、プロセス制御は安定して実行するために苦労する作業である。特に、フランチャイズ印刷装置のように回転率が高く、熟練していない、または専用ではないオペレータがいる環境では、このような状況になる可能性がある。例えば、オペレータはプロダクションプリンティング装置の数分間のトレーニングを受けることができるが、その中には商業環境でのレジの使い方や売り上げの上げ方などのトレーニングも含まれる。自動カラーマネジメントは、このような印刷環境において、色の再現プロセスをよりよく制御するのに役立つ場合がある。しかし、印刷会社がすべての装置にインライン分光光度計を導入しない限り、このプロセスでは、オペレータが適切に測定作業を行う必要がある。
印刷システム内の適応色測定のための方法が開示されている。本方法は、品質管理操作のための紙媒体を決定することにより、印刷装置における品質管理操作のための対象印刷ジョブを生成することを含む。また、前記生成することは、前記品質管理操作に基づいて品質管理対象のためのカラーパッチを生成することを含む。前記カラーパッチは少なくとも1つの行に配置されている。また、前記生成することは、前記対象印刷ジョブ内のコントロールストリップ中の測定パッチを使用してメタデータを符号化することを含む。前記メタデータは、固有の測定要求識別子を含む。また、本方法は、前記印刷装置において前記対象印刷ジョブを印刷することを含む。また、本方法は、デバイスを使用して前記コントロールストリップの前記測定パッチから前記メタデータを検出することにより、前記対象印刷ジョブの前記品質管理対象の前記カラーパッチを測定することを含む。前記メタデータは、前記固有の測定要求識別子を示す。また、前記測定することは、少なくとも1つの行に対する前記カラーパッチをスキャンすることを含む。また、前記測定することは、前記スキャンされたカラーパッチに対する測定データを固有の行識別子にマッチングさせることを含む。また、本方法は、測定データをカラーマネジメントサービスにアップロードすることを含む。
印刷システム内で品質管理操作を行うための方法が開示されている。本方法は、前記品質管理操作のための少なくとも1つの行のカラーパッチおよび測定パッチのコントロールストリップを有する対象印刷ジョブを生成することを含む。前記測定パッチは、その上に符号化されたメタデータを含む。また、本方法は、前記印刷システム内の印刷装置において前記対象印刷ジョブを印刷することを含む。また、この方法は、コントロールストリップ内の前記メタデータから固有の測定要求識別子を検出することを含む。前記固有の測定要求識別子は、前記品質管理操作に対応する測定要求タイプを指定する。本方法は、前記測定要求タイプに基づいて前記品質管理操作のためのユーザーインターフェースを有効にすることを含む。また、本方法は、前記ユーザーインターフェース内に前記少なくとも1つの行を含む前記対象印刷ジョブを表示することを含む。また、本方法は、デバイスを使用して前記対象印刷ジョブの前記少なくとも1つの行を測定して、前記カラーパッチから色データを取り込むことを含む。前記測定された色データは、前記メタデータから決定された固有の行識別子、開始マーカーおよび終了マーカーと相関する。また、本方法は、前記測定された色データをカラーマネジメントサービスにアップロードして、前記品質管理操作を完了することを含む。
印刷システム用のカラーマネジメントシステムが開示されている。前記カラーマネジメントシステムは、品質管理操作のための対象印刷ジョブを生成するように構成されたクラウドベースのカラーマネジメントサービスを含む。前記対象印刷ジョブは、前記品質管理操作のための少なくとも1つの行のカラーパッチおよび前記品質管理操作のためのメタデータを符号化する測定パッチのコントロールストリップを有する品質管理対象を含む。前記メタデータは、固有の測定要求識別子を含む。また、前記カラーマネジメントシステムは、対象印刷ジョブを印刷する印刷装置を含む。また、前記カラーマネジメントシステムは、前記品質管理対象の前記カラーパッチから色データを取り込む測定装置を含む。また、前記カラーマネジメントシステムは、前記コントロールストリップの前記メタデータから前記固有の測定要求識別子を検出する演算装置を含む。前記固有の測定要求識別子で指定された測定要求タイプは、前記品質管理操作に対応する。また、前記演算装置は、前記測定要求タイプに基づいて前記品質管理操作のためのユーザーインターフェースを有効にする。また、前記演算装置は、前記ユーザーインターフェース内の少なくとも1つの行を含む前記品質管理対象を表示する。また、前記演算装置は、前記測定装置を使用して前記カラーパッチの前記少なくとも1つの行を測定するようにオペレータに促して前記カラーパッチから前記色データを取り込む。前記測定された色データは、前記少なくとも1つの行に対する固有の行識別子、前記開始マーカーおよび終了マーカーと相関する。また、前記演算装置は、前記測定された色データをカラーマネジメントサービスにアップロードし、前記品質管理操作を完了する。
本発明の様々な他の特徴および付随する利点は、添付の図面と併せて考慮すると、より完全に理解できるであろう。
本発明の様々な他の特徴および付随する利点は、添付の図面と併せて考慮すると、より完全に理解できるであろう。
本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。これらの実施形態の例は、添付の図面に示されている。本発明について十分な理解が得られるように具体的な詳細を数多く記載する。実施形態は図面と併用して説明するが、以下の説明は本発明をいずれか一つの実施形態に限定することを意図していないことは理解されるであろう。逆に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲の主旨と範囲内に含まれ得る代替、変更、および均等物を含めることを意図するものである。本発明について十分な理解が得られるように具体的な詳細を数多く記載する。
本開示の実施形態は、以下の定義を利用する場合がある。
プリンタキャリブレーション:印刷装置で生成される色品質の一貫性を確保するためのプロセス。
テストカラーパッチ:テストカラーシート上の単色を含む長方形であり得る領域。
テストカラーストリップ:印刷されたテストカラーシート上にある一連のテストカラーパッチの列。
コントロールストリップ:符号化された情報を含むテストカラーストリップ。
対象印刷ジョブ:印刷装置のキャリブレーションに使用される、テストカラーストリップの列を含む印刷ページ。
色測定ツール:テストカラーシートのカラーパッチを測定するための分光光度計などのツール。測定データは、国際照明委員会(CIE)のXYZ値またはCIELAB値で構成される場合がある。CIELABは、CIEが人間の目に見えるすべての色を表現するために規定した色空間で、デバイスに依存しない基準として使用されるものを指すことがある。
プリンタキャリブレーション:印刷装置で生成される色品質の一貫性を確保するためのプロセス。
テストカラーパッチ:テストカラーシート上の単色を含む長方形であり得る領域。
テストカラーストリップ:印刷されたテストカラーシート上にある一連のテストカラーパッチの列。
コントロールストリップ:符号化された情報を含むテストカラーストリップ。
対象印刷ジョブ:印刷装置のキャリブレーションに使用される、テストカラーストリップの列を含む印刷ページ。
色測定ツール:テストカラーシートのカラーパッチを測定するための分光光度計などのツール。測定データは、国際照明委員会(CIE)のXYZ値またはCIELAB値で構成される場合がある。CIELABは、CIEが人間の目に見えるすべての色を表現するために規定した色空間で、デバイスに依存しない基準として使用されるものを指すことがある。
本開示の実施形態は、経験の浅いオペレータがプロセス制御操作を適切に行うことができるように、プロセス制御対象の測定プロセスを簡素化することができる。中央集中型カラーマネジメントサービスは、すべての印刷装置を登録し、カラーマネジメントポリシーを定義する場合がある。初期キャリブレーションは印刷装置で行ってもよい。カラーマネジメントシステムは、生成されたすべての情報を、特定の印刷装置のためのベースラインとして保持する。カラーマネジメントサービスは、品質管理操作が必要と判断された場合、アプリケーションを使って印刷装置やモバイル機器を介してオペレータに注意を促す。
システムは印刷用の対象印刷ジョブを自動的に送信する場合がある。あるいは、オペレータは準備ができたら、印刷装置に品質管理操作を行うように指示する。カラーマネジメントサービスは、対象印刷ジョブを生成する。印刷装置は、対象印刷ジョブを必要な設定で印刷する。また、カラーマネジメントサービスは、対象印刷ジョブ上の追加の測定パッチを使用してメタデータを符号化する。対象印刷ジョブが印刷された後、オペレータは印刷ジョブ内の対象を測定する。測定は、携帯型の分光光度計を使って行ってもよい。他のプロセスとは異なり、オペレータはどのような順序でも、どのような方向でも列を測定することができる。メタデータには、固有の測定要求識別子が示される。本開示の実施形態は、固有の測定要求識別子を使用して、測定要求タイプ、固有の行識別子、およびその行に対する測定データを処理するための開始および終了インジケータを決定する場合がある。
システムは、測定要求タイプを使用して、オペレータが測定する必要のある測定対象のように見えるようにユーザーインターフェースを変更する。ユーザーインターフェースは、測定パスの開始点から行を測定するようにオペレータに促す。しかし、測定順序は重要ではない。オペレータが特定の順序で行を測定するか、測定テーブルと座標を使用してパッチを識別する必要がある従来のシステムと異なり、本開示の実施形態は、携帯型の機器で動作し、任意の順序で行を測定することができる。オペレータが測定対象のすべての行を測定したら、本開示の実施形態は、測定データをカラーマネジメントサービスにアップロードする。
また、本開示の実施形態は、オペレータに品質管理要求を強制的に実行させるための規定を含む。オペレータが通知で指定された時間内に測定対象を印刷しない場合、本開示の実施形態は、品質管理操作が完了するまで他のジョブの印刷を防止するために印刷装置をロックする場合がある。また、本開示の実施形態は、オペレータに、品質管理対象を指定された時間内に測定しなければならないことを知らせる警告を提示することがある。オペレータが指定された時間内に測定操作を完了しない場合は、その操作が完了するまで印刷装置をロックすることもある。
本開示の実施形態は、プリントショップが高価なハードウェアを購入することを必要とせず、経験の浅いオペレータによる品質管理操作をよりよくサポートする。品質管理要求が必要であるという通常の通知を行うことに加えて、本開示の実施形態は、必要な測定対象の「ワンクリック」印刷を可能にする。オペレータは、どのような品質管理操作を行う必要があるかを知る必要はない。また、対象印刷ジョブがどのように印刷されるべきかを知る必要もない。カラーマネジメントシステムは、管理者が設定したベースラインを使用して、その後のすべての品質管理操作を行う。
また、本開示の実施形態は、高価な測定テーブルやインライン分光光度計を使用することなく、誤差のない測定が可能である。パッチに格納されているメタデータにより、オペレータは任意の順序と方向で行を測定することができる。必要であれば、測定データがアップロードされるまで、カラーマネジメントシステムが印刷装置をロックダウンすることも可能である。この機能により、カラーマネジメントシステムが要求する品質管理要求をオペレータが確実に行うことができる。
図1Aは、本開示の実施形態に係る、印刷装置104、140、142用のカラーマネジメントシステム100を示す。カラーマネジメントシステム100は、中央集中型カラーマネジメントサービス106を含む。カラーマネジメントサービス106は、システム100内のすべての印刷装置を登録し、印刷装置のカラーマネジメントポリシーを定義するクラウドベースのサーバである場合がある。144A、144B、および144Cの各ポリシーは、例示のために示されている。カラーマネジメントサービス106は、システム100内の印刷装置を管理するための任意の数のポリシーを含むことができる。ポリシー144A、144B、および144Cは、品質管理のチェックやキャリブレーションの頻度、色再現の許容範囲などに関する場合がある。
ポリシー144A、144B、および144Cは、品質管理ポリシーと呼ばれることがある。品質管理ポリシーでは、キャリブレーション、プロファイリング、品質チェックなど、必要な品質管理操作を定義する。また、毎日午前9時までに品質チェックを行うとか、施設をオープンするなど、必要な業務が発生する時間枠を定義することができる。また、ポリシーには、対象印刷ジョブ105をXX時間(30分、1時間など)で印刷し、XX時間以内に測定するといった、品質管理ステップを実行するための時間枠を定義することができる。したがって、システム100は、印刷装置104が、色が定義された許容範囲内にあるという仕様内にあるかどうかの両方を追跡することができる。また、印刷装置104が準拠しているかどうかを追跡することができる。必要な品質管理操作が、必要な時間枠内に行われている。したがって、システム100内のポリシーは、カラー印刷操作の指定された許容範囲内にあることだけでなく、品質管理操作の準拠を追跡し、強制することができる。
本開示の実施形態は印刷装置104を含み、この印刷装置は、以下に示す適応色測定プロセスを説明するために使用される。印刷装置104をカラーマネジメントシステム100に追加するために、管理者などが印刷装置を登録し、N個の異なるメディア130を使用して印刷装置上で初期キャリブレーションを行う場合がある。登録が行われる際には、N個の異なるメディア130が定義されたり、表示されたりしてもよい。N個の異なるメディア130には、ハーフトーンやカラー特性など、プロダクションプリンティング業務で通常使用される再現性を有する各種紙媒体が含まれていてもよい。また、異なるメディア130には、特定のブランドやスタイルの紙が含まれることもある。ブランドやスタイルの違いにより、カラー印刷が異なる場合がある。また、カラーマネジメントサービス106は、カラー印刷操作の基準を定義するために、N個の異なるメディア130に対してICC(International Color Consortium)プロファイリングを行う場合がある。カラーマネジメントシステム100は、カラーマネジメントサービス106を使用して、印刷装置104などの特定の印刷装置用のベースラインとして上記の情報をすべて保持することができる。
実施形態によっては、演算装置102は、カラーマネジメントサービス106に送信される印刷用データを生成するアプリケーション112を含む場合がある。また、カラーマネジメントサービス106は、キャリブレーション操作、具体的にはカラーキャリブレーションを行うために、印刷装置104とデータを交換することがある。カラーマネジメントサービス106は、複数の印刷装置104、140、および142の間で印刷ジョブやタスクを管理するサーバである。また、カラーマネジメントサービス106は、印刷装置に対してキャリブレーション操作を行う。ユーザは、演算装置102からカラーマネジメントサービス106を使用して、複数の印刷装置のキャリブレーションタスクを行ってもよい。
好ましくは、カラーマネジメントサービス106は、カラー印刷ジョブの検査、キャリブレーション、およびプロファイリングを可能にするクラウドベースのサービスである。カラーマネジメントサービス106は、クラウドベースのプラットフォームからカラーマネジメントを提供するSaaS(Software as a Service)ソリューションとして機能する場合がある。このサービスにより、印刷装置での繰り返し可能な色の再現が可能になる。また、カラーマネジメントサービス106は、用紙カタログを含むプロダクションプリンティングからのデジタルフロントエンド(DFE)を管理する場合がある。これらの用紙カタログには、用紙の測定値や用紙の測定プロファイルが含まれていることがある。例えば、印刷装置104は、DFE132を含む。
実施形態によっては、ユーザは、システム100内の印刷装置104のキャリブレーションを要求する場合がある。ユーザは、演算装置102上のアプリケーション112を利用して、印刷装置104用のキャリブレーションデータを生成する命令103を生成してもよい。命令103は、要求タイプ、印刷装置の識別、および媒体/紙の識別を含む場合がある。色の再現性を高めるために、プロダクションプリンティング装置では、保持しているカラーマネジメントプロファイルを特定の紙媒体と関連付けることがある。ほとんどの印刷装置では、数百種類の用紙を使用することがあり、それぞれの用紙で印刷や測定のカラーパッチが発生する。したがって、ユーザはこれらの異なる種類の紙のキャリブレーション要求を一度に大量に生成して送信する場合がある。
カラーマネジメントサービス106は、提供された情報に基づいて、印刷装置104のキャリブレーションのための命令103を受信する。カラーマネジメントサービス106は、印刷装置104において用紙のキャリブレーションデータを取得するための対象印刷ジョブ105を生成する。対象印刷ジョブ105は、印刷装置104に転送され、印刷装置104は指示された用紙/媒体タイプに印刷する。オペレータが対象印刷ジョブ105を引き受ける。上記に開示されたユーザでもあり得るオペレータは、色測定ツール108およびソフトウェアアプリケーション115を使用して、対象印刷ジョブ105上のカラーパッチを測定し、キャリブレーションデータを取得する。
実施形態によっては、オペレータは、色測定ツール108をシートの適切な部分上に移動させることにより、対象印刷ジョブ105上のカラーパッチを測定する場合がある。その移動は手で行ってもよい。他の実施形態では、印刷装置104は、ニアライン測定ツールとは対照的に、インライン測定ツールを使用してこれらの測定をする場合がある。演算装置114は、色測定ツール108からデータを受け取り、印刷装置104のキャリブレーションに使用するためにデータを処理するソフトウェアアプリケーション115を実行する場合がある。アプリケーション115は、カラーマネジメントサービス106とインターフェースで接続して、そこにデータを配信してもよい。演算装置114は、アプリケーション115を実行するデスクトップコンピューティングデバイスであってもよい。実施形態によっては、演算装置114は、アプリケーション115が印刷装置上で実行されるように、印刷装置104の一部である。あるいは、演算装置114は、印刷装置104に接続されたモバイル機器であってもよい。測定は、オペレータを必要とせずに、印刷装置によって実行し、カラーマネジメントサービス106に送信することができる。
アプリケーション115は、対象印刷ジョブ105から提供されたデータを復号化して、それを識別し、キャリブレーションデータを取得するための関連情報を取得する。これらの特徴については、以下で詳しく説明する。次に、オペレータは色測定ツール108を使用して、シート上のテストカラーパッチのテストカラーストリップを測定する。テストカラーストリップの数は、要求タイプによって異なる。すべてのテストカラーストリップを測定すると、アプリケーション115は測定データをカラーマネジメントサービス106にアップロードする。カラーマネジメントサービス106は、アプリケーション115からアップロードされた情報を処理できるまで格納する。
実施形態によっては、カラーマネジメントサービス106は、品質管理操作が必要であると判断する。これらの例では、カラーマネジメントサービス106は、以下の動作を実行する場合がある。DFE132にアラート134をプッシュして、品質管理操作が必要であることをオペレータに知らせることがある。アラート134は、品質管理操作に必要な媒体/紙などの情報をオペレータに提供する場合がある。上記で開示したように、プロダクションプリンティング装置では、さまざまな種類の用紙を使用する場合がある。また、アラート134は、操作を実行しなければならない時間帯を含んでいてもよい。この時間帯は、ポリシー144Aなどのポリシーで定義することができる。
カラーマネジメントサービス106は、対象印刷ジョブ105を印刷する処理を自動的に実行する場合がある。あるいは、オペレータは準備ができたら、印刷装置104に品質管理操作を行うように指示することもある。本開示の実施形態を使用すると、カラーマネジメントサービス106は、オペレータが印刷の指示、測定対象、または操作のタイプを指定することなく動作することができる。カラーマネジメントサービス106は、初期キャリブレーションチェックを、対象印刷ジョブや品質管理操作と相関させることが可能である。オペレータは何もする必要がない。したがって、オペレータからの潜在的なミスが減少または排除される。
カラーマネジメントサービス106は、対象印刷ジョブ105を生成する。上記で開示したように、対象印刷ジョブ105は、必要な設定で印刷するという要求とともに印刷装置104に送信される。この設定には、上記の初期キャリブレーションで使用した紙媒体が含まれる。カラーマネジメントサービス106は、登録時に行われた初期キャリブレーションで使用された条件を維持したい。さらに、設定は、印刷装置104またはシステム100内の他のソースからのすべてのカラーマネジメントおよびトーンリプロダクションカーブ(TRC)を無効にするなど、品質管理要求のための適切なカラーマネジメント設定を含んでもよい。
必要な設定に加えて、カラーマネジメントサービス106は、対象印刷ジョブ105内の追加の測定パッチを使用してメタデータを符号化する。符号化されたメタデータは、固有の測定要求識別子を含んでもよい。本開示の実施形態は、固有の測定要求識別子を使用して、測定要求タイプ、品質管理操作のタイプ、各測定行の固有の識別子、および各行の開始マーカーおよび終了マーカーなど、対象印刷ジョブをスキャンするための他の情報を決定する場合がある。これらの特徴については、以下で詳しく説明する。
対象印刷ジョブ105が印刷された後、オペレータは、色測定ツール108を使用して対象内のカラーパッチを測定する。上述したように、色測定ツール108は、携帯型の分光光度計または測定テーブルであってもよい。対象のカラーパッチを測定するために、オペレータは分光光度計を対象の上に移動させる場合がある。測定アプリケーション115またはDFE132は、対象印刷ジョブ105上のカラーパッチの列を測定するようにオペレータに促す場合がある。オペレータが行を測定すると、システム100はパッチを使用して、測定要求タイプ/品質管理操作のタイプ、固有の行識別子、および開始および終了インジケータとともに固有の測定要求識別子を決定し、その行について取り込まれた測定データを処理する。
さらに、カラーマネジメントサービス106を使用するシステム100は、測定要求タイプを使用して、ユーザーインターフェースを特定または変更することができる。ユーザーインターフェースは、演算装置114に表示されてもよいし、印刷装置104においてパネルやスクリーンに表示されてもよい。オペレータが測定する必要のある対象印刷ジョブ105上の測定対象のように見えるように、ユーザーインターフェースが変更される。オペレータが測定した行には、測定ステータスが付されることがある。ユーザーインターフェースは、測定パスの開始点から行を測定するようにオペレータに促す。この特徴については、以下で詳しく説明する。
しかし、本開示の実施形態では、対象印刷ジョブ105上の行の測定順序は重要ではない。カラーマネジメントサービス106が行を識別し、ユーザーインターフェースにおいて適切な行のステータスを更新することが可能であるので、オペレータはどの行でも測定することができる。測定テーブルと座標を使用して行を識別する既存のシステムとは異なり、本開示の実施形態は、色測定ツール108として携帯型の機器と連携する。行の識別と開始/終了パッチにより、カラーマネジメントサービス106は、行の識別とその行におけるすべての個別パッチの識別の両方を行うことができる。ユーザが対象印刷ジョブ105の測定対象のすべての行を測定したら、システム100はデータをカラーマネジメントサービス106にアップロードし、データはそこで通常のカラーマネジメントシステムの機能に従って処理されてもよい。
また、システム100は、対象印刷ジョブ105を使用してオペレータに品質管理操作を強制的に行わせる機能を提供する場合がある。これらの機能を有効にするには、ポリシーを使用することができる。例えば、ポリシー144Aは、通知またはアラート134で指定された時間内にオペレータが対象印刷ジョブ105を印刷しない場合、品質管理対象が測定されるまで他のジョブの印刷を防止するために、システム100が印刷装置104をロックダウンし得るというポリシーパラメータを含んでもよい。また、システム100は、通知136を管理者に送信する場合がある。また、オペレータに注意を喚起するために、通知136を演算装置114に送信する場合がある。印刷装置104が対象印刷ジョブ105を印刷すると、システム100は印刷装置のロックを解除し、オペレータが他のジョブを印刷できるようにする。また、システム100は、品質管理対象の測定操作が特定の時間内に行われなければならないことをオペレータに知らせる警告を提示する場合がある。ここでも、システム100は、ユーザが一定時間内に測定データをカラーマネジメントサービス106にアップロードしない場合、印刷装置104をロックダウンし、通知を送信する場合がある。
図1Bは、本開示の実施形態に係るカラーマネジメントシステム100内のプロセスフローを示す。図1Bが開示する機能は、図1Aが開示する機能とともに、システム100に含まれていてもよい。ここで紹介するプロセスは、顧客などのネットワーク内にローカルにインストールされるソフトウェアとして実装されてもよい。品質管理要求150は、対象印刷ジョブ105のベースライン情報を提供するために、カラーマネジメントサービス106で生成されてもよい。品質管理要求150は、演算装置102からの要求に応じて生成されてもよいし、システム100内で開始されてもよい。品質管理要求は、印刷装置104で検査操作、キャリブレーション操作、またはプロファイリング操作を行うために使用されてもよい。
品質管理要求150は、XJDF(Exchange Job Definition Format)に従って生成されてもよい。XJDFは、異なるベンダーからのシステムを自動化されたワークフローで動作させることができる。印刷物を作成するためのコントローラ、デバイス、およびMISs(Management Information Systems)のシステムで使用される交換フォーマットとして機能する。XJDFは、印刷ジョブを、最終的に作成される製品と、その製品を作成するために必要な作業手順で記述する機能を提供する。XJDFは、プロセスを実行するデバイスに固有のプロセスの詳細を指定する構文を有効にする場合がある。
品質管理要求150は、対象印刷ジョブ105に符号化するメタデータ151を含んでもよい。上記で開示したように、メタデータ151は、固有の測定要求識別子159を含む。固有の測定要求識別子159は、対象印刷ジョブ105内のカラーパッチとして符号化される。システム100は、固有の測定要求識別子を使用して、開示された操作からの測定データを品質管理要求と相関させる。メタデータ151はまた、測定要求タイプ、または品質管理操作のタイプ160、各測定行に対する固有の識別子162、および各行の開始マーカーおよび終了マーカー164を含む。
メタデータ151はまた、コントロールストリップまたはカラーパッチの第1列に符号化され得る品質管理(QC)識別子166を含んでもよい。検査、キャリブレーション、プロファイリングなどの測定要求タイプまたは品質管理タイプ160を決定するために、オペレータが特定の行を測定する必要があるであろう。符号化された品質管理タイプ160は、システム100が、品質管理識別子166が識別されるまで、対象印刷ジョブ105の品質管理対象156に測定された行からの測定データを格納し得るように機能する。システム100は、その後、汎用プロンプトから個々の行を測定するために、ユーザーインターフェースによって表示される情報に切り替えてもよい。
カラーマネジメントサービス106は、品質管理要求150を対象印刷ジョブ105とともにファイアウォール152を介してローカルエージェント154に送信する場合がある。カラーマネジメントサービス106は、印刷装置104を有する別のドメインに印刷することができるクラウドベースの安全なサーバである場合がある。また、カラーマネジメントサービス106は、顧客のネットワーク内のサーバにインストールされたアプリケーションであってもよいし、DFEソフトウェアの一部であってもよい。したがって、ファイアウォール152は、外部から顧客のネットワークへのアクセスを防ぐ。ローカルエージェント154は、印刷装置106と接続するローカルサーバまたはデバイスであってもよい。印刷装置104は、対象印刷ジョブ105を受信し、品質管理対象156とともに印刷する。言い換えれば、品質管理対象156は、品質管理要求150に記載された品質管理操作を行うためのカラーパッチおよび他の情報を含む。
オペレータは、色測定ツール108を使用してメタデータ151を復号化してユーザーインターフェースを有効にし、対象印刷ジョブ105の品質管理対象156を使用して要求された操作を実行できるようにする。このプロセスについては、以下で詳しく説明する。色測定ツール108は、測定アプリケーション158と連携して、品質管理対象156からの色情報を測定する。色測定ツール108によって取り込まれ、印刷装置104またはモバイル/演算装置114によって処理された測定データ159は、カラーマネジメントサービス106に送信される。
図2は、本開示の実施形態に係る印刷装置104の構成要素のブロック図を示す。図2の開示では、例示のために印刷装置104を参照することがある。図2に示した構成は、システム100内で印刷、スキャン、保存、コピーなどの様々な機能を実行する任意の多機能印刷装置または画像形成装置に適用することができる。上記で開示したように、印刷装置104は、ネットワークサービス106やシステム100内の他の装置からデータを送受信する場合がある。
印刷装置104は、これらの機能をサポートする操作を行うコンピューティングプラットフォーム201を含む。コンピューティングプラットフォーム201は、CPU(Central Processing Unit)202、画像形成部204、メモリユニット206、およびネットワーク通信インターフェース210を含む。他の構成要素も含まれる可能性があるが、簡潔にするために示していない。印刷装置104は、コンピューティングプラットフォーム201を使用して、スキャン、コピー、印刷、ファクシミリの受信または送信、または原稿処理などの様々な操作を行うように構成されてもよい。このように、印刷装置104は、印刷装置であってもよいし、スキャナ、およびコピー機、ファクシミリ装置、プリンタの1つ以上の機能を備える多機能周辺装置であってもよい。これらの機能を提供するために、印刷装置104は、印刷操作を行うためのプリンタコンポーネント220、コピー操作を行うためのコピアコンポーネント222、スキャン操作を行うためのスキャナコンポーネント224、ファクシミリ文書を受信および送信するためのファクシミリコンポーネント226を含む。CPU202は、これらの構成要素に対して、所望の操作を行うように指令を出す場合がある。
また、印刷装置104は、フィニッシャ211と、1つ以上の用紙カセット212とを含む。フィニッシャ211は、所望の操作後に画像形成面を持つ用紙をトレイに移動させる回転可能な下流側ローラーを含む。また、フィニッシャ211は、完成した用紙の仕分け、ステープルによるシートの綴じ込み、二重にする、折り目をつける、穴を開ける、折りたたむ、などの付加的な動作を行う場合がある。用紙カセット212は、様々なコンポーネント220、222、224、および226に用紙を供給し、用紙上に画像形成面を作成する。用紙カセット212は、様々なサイズ、色、組成などを有する紙を含んでもよい。用紙カセット212は、必要に応じて取り外して補充することができる。
ドキュメントプロセッサ入力給紙トレイ230は、処理されるべき紙や原稿を受け取るための印刷装置104の物理的構成要素であってもよい。ドキュメントプロセッサ入力給紙トレイ230に原稿が置かれ、このトレイが原稿を印刷装置104内の他のコンポーネントに移動させる。なお、ドキュメントプロセッサ入力給紙トレイ230からの原稿の移動は、ユーザが入力した指令によって制御される場合がある。例えば、原稿は、スキャン操作のために、スキャナのフラットベッドに移動することがある。したがって、ドキュメントプロセッサ入力給紙トレイ230は、原稿をスキャナコンポーネント224に提供する。図2に示すように、ドキュメントプロセッサ入力給紙トレイ230は、エンジン260と相互作用して、所望の動作を行うことができる。
メモリユニット206は、指令215を格納するメモリ格納場所214を含む。指令215は、CPU202または印刷装置104に関連する他のプロセッサ、例えばコンポーネント220、222、224、または226内の任意のプロセッサで実行可能である。また、メモリユニット206は、印刷装置104に固有のデータだけでなく、各種プログラムやアプリケーションの情報を格納する場合がある。例えば、格納場所214は、印刷装置104内のコンポーネントをサポートするためにコンピューティングプラットフォーム201によって実行されるオペレーティングシステムを実行するためのデータを含んでもよい。本開示の実施形態によれば、メモリユニット206は、印刷装置104の延期操作を行う際に使用されるトークンとコードを記憶する場合がある。
メモリユニット206は、揮発性メモリと不揮発性メモリで構成されてもよい。揮発性メモリには、RAM(Random Access Memory)も含み得る。不揮発性メモリの例としては、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、デジタルテープ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。メモリユニット206はまた、他の可能なメモリデバイスとともに、読み取り可能または書き込み可能な揮発性メモリまたは不揮発性メモリの任意の組み合わせを含む。
コンピューティングプラットフォーム201は、CPU202のような1つ以上のプロセッサをホストする場合がある。これらのプロセッサは、1つまたは複数の格納場所214に格納された指令215を実行することができる。これらの指令を実行することにより、プロセッサは、印刷装置104に様々な動作を行わせる。また、プロセッサには、ASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)など、特定の目的のためのプロセシング・ユニットを組み込む場合がある。コンポーネント220、222、224、および226に特有の操作を実行するために、他のプロセッサが含まれていてもよい。言い換えれば、特定のプロセッサは、印刷装置104を、プリンタ、コピー機、スキャナ、およびファクシミリ装置として動作させることができる。
印刷装置104はまた、コンピューティングプラットフォーム201に接続され得る操作パネル208を含む。操作パネル208は、表示部216と、印刷装置104にコマンドを提供するためのユーザとの対話を容易にするための入力部217とを含む場合がある。表示部216は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などの任意の電子ビデオディスプレイである場合がある。入力部217は、ボタン、タッチスクリーン、キーボードまたはキーパッド、スイッチ、ダイヤルなど、ユーザが操作パネル208に情報を入力することができるデバイスの任意の組み合わせを含む場合がある。好ましくは、入力部217は、ユーザからの入力を受け取るためにタッチを感知する表示部216に重ねられたタッチスクリーンデジタイザを含む。このようにして、ユーザは表示部216と対話する。これらのコンポーネントを使用して、印刷装置104にコードまたは他の情報を入力する場合がある。
また、印刷装置104は、ネットワーク通信処理部218を含む。ネットワーク通信処理部218は、ネットワーク通信インターフェース210を使用して、1つ以上の他の画像形成装置またはネットワークサービス106との無線または有線接続等のネットワーク通信を確立することができる。CPU202は、ネットワーク通信処理部218に対して、ネットワーク通信インターフェース210を用いたネットワーク上での情報の送信または取得を指示することができる。ネットワークを介してコンピューティングプラットフォーム201でデータが受信されると、ネットワーク通信処理部218が着信パケットを復号化し、CPU202に配信する。CPU202は、印刷装置104に操作を発生させることで、それに応じた動作を行ってもよい。また、CPU202は、印刷装置104の設定など、メモリユニット206に格納されている情報を取得することができる。
また、印刷装置104は、エンジン260を含む。エンジン260は、タスクを達成するために適宜動作するハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアコンポーネントの組み合わせであってもよい。例えば、エンジン260は、原稿を印刷するためのコンポーネントとソフトウェアで構成される。エンジン260は、操作パネル208を介したユーザ入力の後、コンピューティングプラットフォーム201からの指示を受信する場合がある。あるいは、エンジン260は、取り付けられた他の装置やリンクされた装置から指令を受信する場合がある。
エンジン260は、用紙へのトナーの配置を作動させるハードウェアコンポーネントなど、印刷装置エンジンの低レベルの機構を管理および運営する。エンジン260は、ハーフトナー、トナーカートリッジ、ローラー、スケジューラー、ストレージ、入出力操作などを管理および調整することができる。ページ記述言語(PDL)を解釈するラスターイメージプロセッサ(RIP)ファームウェア290は、印刷装置104での操作中に、画像の実際の描写と用紙へのトナーの塗布のために、下位レベルのエンジン260に対して指令を送信および下達する。
印刷装置104は、コンピューティングプラットフォーム201またはCPU202に提供するデータおよび情報を収集する1つまたは複数のセンサ262を含んでもよい。各センサ262は、印刷装置104の特定の動作条件を監視するために使用されてもよい。センサ262は、紙詰まりの位置、ハードウェアやソフトウェアの障害、部品の破損、オペレーティングシステムの問題、原稿のミスフィード、トナーレベル、その他の動作状態を示すために使用することができる。センサ262はまた、印刷装置104によって印刷または処理されたページの数を検出することができる。センサ262が動作上の問題や障害イベントを検出すると、CPU202に信号を送信することができる。CPU202は、その問題に関連するエラーアラートを生成することができる。エラーアラートには、エラーコードが含まれてもよい。
エラーの中には、ハードウェアに起因するものもある。例えば、フィニッシャ211に紙詰まりなどの障害が発生した場合、表示部216は、エラーに関する情報や障害イベントの発生場所、またはフィニッシャを表示することができる。用紙(ペーパー)カセット212で紙詰まりが発生した例では、表示部216は、ペーパーカセットのうちの1つに位置する詰まりエラーの情報を表示する。
エラーの中には、ファームウェアに起因するものもある。例えば、ネットワーク通信処理部218は、ファームウェアまたはソフトウェアのエラーを引き起こす可能性がある。表示部216は、ファームウェア関連のエラー、適用可能なエラーコードを表示し、装置の再起動など、エラーに対処するための推奨事項を提供することができる。
メモリユニット206は、障害イベントや発生したエラーの履歴を、各エラーのタイムスタンプとともに記憶する場合がある。印刷装置104は、上に挙げたようなネットワークプロトコルを利用して、ネットワーク通信インターフェース210を介してネットワークサービス106と通信する。実施形態によっては、印刷装置104はREST APIを介してネットワークサービス106と通信し、これによりサーバはシステム100内の複数の装置からデータを収集することが可能である。REST APIおよびSOAPは、ファイル、XMLメッセージ、JSONメッセージなど、さまざまな形式でデータを提出するのに使用されるアプリケーションプロトコルである。適用可能なネットワーク通信プロトコルおよびアプリケーションプロトコルを利用することにより、印刷装置104はネットワークサービス106からデータを提出および受信する。
図3は、本開示の実施形態に係る、対象印刷ジョブ105の品質管理対象156上に符号化されたコントロールストリップ300を示す。コントロールストリップ300は、要求された動作を実行する目的で、メタデータ151に符号化された情報を生成するために、色測定ツール108およびアプリケーション115と併せて使用される場合がある。コントロールストリップ300は、符号化されたデータを有するカラーパッチを含む。符号化されたデータは、固有の測定要求識別子159を含んでもよい。本開示の実施形態は、固有の測定要求識別子を使用して、測定要求タイプ160、二次固有識別子162、ならびに品質管理識別子166を決定する場合がある。本開示の実施形態は、コントロールストリップ300を分析して、カラーパッチに符号化されたデータに基づいてこの情報を決定する。この符号化された情報は、印刷装置104の適応色測定を行うための基礎となる。
固有の測定要求識別子159は、特定の対象印刷ジョブに対応する場合がある。メタデータ151に符号化されている他のパラメータは、一連の対象印刷ジョブの間で同じであってもよい。言い換えれば、対象印刷ジョブは、同じ測定要求タイプ、同じ品質管理識別子、例えばキャリブレーション、固有の行識別子、および開始マーカーおよび終了マーカーなどを使用する場合がある。しかし、各対象印刷ジョブは、固有の測定要求識別子159を持つことになる。例えば、対象印刷ジョブを3台の印刷装置に送信する場合がある。各印刷装置は、それに関連した独自の固有の測定要求識別子を有することになる。他の例としては、同じ印刷装置で異なる種類の用紙を使用する対象印刷ジョブの場合がある。10種類の用紙があれば、10個の固有の測定要求識別子があるはずである。測定データがカラーマネジメントサービス106に提供されると、そのデータは固有の測定要求識別子と関連付けられ、システムがそのデータの出所を「知る」ことができる。
コントロールストリップ300は、測定パッチ1~20を含む。測定パッチ1~20は、品質管理操作のために再現され得るカラーパッチである。実施形態によっては、コントロールストリップ300は、20個以上またはそれ以下の測定カラーパッチを含んでもよい。図3では、色の違いは、パッチの付いた図形記号の違いで示されてもよい。例えば、測定カラーパッチ1はブラック、測定カラーパッチ2はシアン、測定カラーパッチ3はブラック、測定カラーパッチ4はレッド、測定カラーパッチ5はグリーン、測定カラーパッチ6はシアン、測定カラーパッチ7はシアン、測定カラーパッチ8はイエロー、測定カラーパッチ9はグリーン、測定カラーパッチ10はブラック、測定カラーパッチ11はマゼンタ、測定カラーパッチ12はマゼンタ、測定カラーパッチ13はグリーン、測定カラーパッチ14はブラック、測定カラーパッチ15はグリーン、測定カラーパッチ16はマゼンタ、測定カラーパッチ17はイエロー、測定カラーパッチ18はブラック、測定カラーパッチ19はシアン、測定カラーパッチ20はレッドである場合がある。
測定カラーパッチ1~20内の色に加えて、各パッチが色強度を持っていてもよい。この色強度を利用して、各パッチ内のデータを符号化する。例えば、カラーパッチは、色強度に応じて、00、01、10、または11という2ビットの値を有する場合がある。異なる色は、システム100内の異なるデータまたは情報を表すことがあるため、色強度値は、その色の4つの異なるデータ値を表すことがある。例えば、色測定ツール108は、カラーパッチに基づいて以下の強度値を決定することが可能であってもよい。
シアン - 25% 50% 75% 100%
マゼンタ - 25% 50% 75% 100%
イエロー - 25% 50% 75% 100%
ブラック - 25% 50% 75% 100%
レッド - 25% 50% 75% 100%
ブルー - 25% 50% 75% 100%
グリーン - 25% 50% 75% 100%
シアン - 25% 50% 75% 100%
マゼンタ - 25% 50% 75% 100%
イエロー - 25% 50% 75% 100%
ブラック - 25% 50% 75% 100%
レッド - 25% 50% 75% 100%
ブルー - 25% 50% 75% 100%
グリーン - 25% 50% 75% 100%
これらのカラーパッチは、命令103またはカラーマネジメントサービス106によって指定されるように、異なる紙媒体に対してこれらの強度値を持っていてもよい。上記の値は、白紙に使用する場合がある。コントロールストリップ300のカラーパッチからの測定された色強度値は、各パッチに対して2ビットを格納するためにデジタル情報にマッピングされる。例えば、色強度25%は00に、色強度50%は01に、色強度75%は10に、色強度100%は11にマッピングされる場合がある。
他の実施形態では、コントロールストリップ300のカラーパッチの他の特性を利用して、パッチに格納されるデータ量を拡大する場合がある。例えば、カラーパッチの色相や光度を測定操作中に決定する場合がある。例えば、シアンは00、01、10、および11を符号化してもよい。しかし、色相を考慮すると、シアンを符号化するために、000、001、010、または011のように数字を加えることがある。そして、マゼンタを100、101、110、および111と符号化することがある。2色の場合、パッチに8ビットの符号化が可能である。本開示の実施形態は、上記で開示したように、すべての原色と二次色を使用することができる。したがって、各パッチは256ビットを符号化することができる。更なる実施形態では、パッチ内のデータをより多く符号化するために、10%刻みなどのより細かい強度を使用する場合がる。
実施形態によっては、コントロールストリップ300は、固有の測定要求識別子159に加えて、測定要求タイプ160および品質管理要求タイプ識別子166のデータを符号化する場合がある。システム100は、このデータを使用して、対象印刷ジョブ105の色測定操作の実行に使用される残りの情報を取得する場合がある。この付加情報は、スキャンモード、スキャン方向、印刷装置の情報などを含み得る。また、行の開始と終了を示す開始マーカーおよび終了マーカー、および各行の固有の識別子も含み得る。この情報は、色測定ツール108を使用して色測定を行うためにオペレータに表示されるユーザーインターフェースを構成するために使用されてもよい。
したがって、例えば、コントロールストリップ300のカラーパッチを使用して、色に関連するデータを持たせることで、情報を符号化することができる。カラーパッチの中で、色の強さ(25%、50%、75%、100%)によって、その色のデータをさらに細かく分けてもよい。上記で開示したように、各色が2ビット、または4つの異なる値を格納できるように、色の強度は1と0に対応する場合がある。実施形態によっては、色相や光度などのデータを符号化するために、任意の数の異なる変形を使用する場合がある。コントロールストリップ300を使用して、多数の異なる識別子や要求タイプを格納することがある。また、コントロールストリップ300内の異なる位置は、システム100で使用するための異なるデータを示すことがある。例えば、コントロールストリップ300は、注文番号などの品質管理要求のための識別子と、色測定データを用いたキャリブレーション操作などの品質管理要求タイプのための識別子とを識別するための符号化データを含んでもよい。
図4は、本開示の実施形態に係る、対象印刷ジョブ105のための品質管理対象156を表示するユーザーインターフェース400を示す。コントロールストリップ300のデータを解析して、ユーザーインターフェース400が表示する情報を構成する。ユーザーインターフェース400は、アプリケーション115を使用してモバイル/演算装置114に表示されてもよい。あるいは、ユーザーインターフェース400は、印刷装置104のパネル208に表示されてもよい。ユーザーインターフェース400は、色測定ツール108を使用してスキャンするカラーパッチの列を示してもよい。完成した行は、測定された色と強度で表示されるが、スキャンされなかった行は、カラーパッチが表示されない。
ユーザーインターフェース400は、品質管理対象156の全部または一部を表示してもよい。品質管理対象156は、対象行402のカラーパッチを含む。図4は、対象行402のA行、B行、C行、D行を示す。対象印刷ジョブが異なると、テストカラーストリップも異なる場合がある。対象行402の数は、要求タイプによって異なる。したがって、測定要求タイプ160は、適切な数のテストカラーストリップを生成するために使用する場合がある。例えば、ユーザーインターフェース400は、キャリブレーション操作のための測定要求、または品質管理要求のタイプ160を表示してもよい。キャリブレーションのリクエストは、4つの対象行を生成する場合がある。ICCチェックでは、測定プロファイルを完成させるために5ページ分のカラーパッチが必要になる場合があるが、品質チェックのリクエストでは、測定対象となる行数が少なくなる場合がある。カラーパッチの測定を実行するための正しい表示情報を準備するために、オペレータが何かを参照する必要がないように、これらの情報のすべてがコントロールストリップ300に符号化されることがある。
したがって、ユーザーインターフェース400は、メタデータ151に符号化された対象印刷ジョブ105に関する情報であって、必ずしも印刷ジョブに印刷されていないものを表示する。ユーザーインターフェース400は、異なるフィールドや動作を表示するように適宜設定される。例えば、品質管理要求タイプフィールド404は、対象印刷ジョブがキャリブレーション操作のためのものであることを示す。要求識別子フィールド406は、品質管理要求のための固有の測定要求識別子を示す場合がある。印刷装置情報フィールド408は、印刷装置104用の人間が読める情報を含む場合がある。例えば、印刷装置情報は、R&J K-Inkjet 03 - Gardena,CAのような印刷システム内での名称、TASKalfa Pro 15000Cのようなモデルやタイプ、K3740-Y47521Cのようなシリアル番号や識別番号などを含む場合がある。この情報は、キャリブレーション操作の実行要求を受信した後、カラーマネジメントサービス106によって提供されてもよい。印刷ジョブ情報フィールド410は、品質管理要求に使用された紙や媒体の種類に関する情報を含んでもよい。例えば、対象印刷ジョブ105に使用される用紙の種類は、EPSON Presentation Paper Matte 27LBであってもよい。また、本開示の実施形態は、固有の測定要求識別子159を使用して、カラーマネジメントサービス106からこの情報を取得する場合がある。
他のフィールドには、プロセスのどの段階のユーザーインターフェース400であるかの情報が含まれる。例えば、フィールド412は、コントロールストリップ300を表示およびスキャンするために選択されてもよい。それが行われた後、フィールド414は、品質管理対象156の行をスキャンするために有効にされてもよい。オペレータがこのフィールドをクリックすると、テストカラーパッチの測定が開始されてもよい。スキャンモードフィールド416は、スキャンモードが自動か手動かを示してもよい。手動スキャンモードの場合、オペレータは色測定ツール108を使用するように促されることがある。スキャン方向フィールド418は、交互または左から右など、オペレータが使用するスキャン方向を示してもよい。この機能は、オペレータが対象行402を正しくスキャンする方法を指示するものである。この情報は、コントロールストリップ300から情報が復号化された後に取得されてもよい。オペレータは、コントロールストリップ300により、対象行402のカラーパッチの測定値を収集する際に、この情報をアプリケーション115に手動で入力する必要はない。本開示の実施形態は、測定に使用された適切なキャリブレーションリファレンスを自動的に取得するとともに、収集された測定値を適切な要求に関連付ける。
対象行402はまた、対象印刷ジョブ105に符号化された特定情報を提供するカラーパッチを含む。例えば、行の開始および終了マーカーカラーパッチ420は、開始マーカーおよび終了マーカー164によって示されてもよい。符号化された情報は、その色と強度、ならびに対象行の開始と終了を示すカラーパッチのその他の特徴的な機能を示す。オペレータが行A~Dをスキャンすると、開始および終了マーカーカラーパッチ420は、新しい行が始まった、または終了したという情報を色測定ツール108に提供する。スキャン中にオペレータが手動で指示する必要はない。
さらに、対象印刷ジョブ105は、各測定対象行に対する固有の識別子162を含む。ユーザーインターフェース400は、固有の識別子情報を行情報422として表示する場合がある。適切な行内のカラーパッチ421は、システム100が測定された行をユーザーインターフェース400内の行と一致させることができるように、その固有の識別子を提供する場合がある。行内のカラーパッチの測定された色対象データは、カラーパッチ421によって符号化された固有の識別子と関連付けられる。対象行がスキャンされると、スキャンされた情報は、対象行Aのスキャンされたカラーパッチ424のように、完成した状態で表示または示されてもよい。他の対象行はスキャンされていないので、スキャンされたカラーパッチを含まない。
ユーザーインターフェース400は、測定パスの開始点から対象行A~Dを測定するようにオペレータに促す。しかし、測定順序は重要ではない。システム100が行を識別し、ユーザーインターフェース400において適切な行のステータスを更新することができるので、オペレータはどの対象行でも測定することができる。測定テーブルと座標を使用して行を識別する従来のシステムとは異なり、本開示の実施形態は、携帯型の機器である色測定ツール108と連携する。行の識別と開始および終了カラーパッチにより、システム100は、行の識別と行内の個別カラーパッチの識別の両方を行うことが可能である。
図1Bに戻り参照すると、色測定ツール108およびアプリケーション115は、本開示の実施形態に従って、対象行A~Dのカラーパッチの測定値を取り込むために使用される。色測定ツール108は、品質管理対象156のカラーパッチの値を測定する。上記で開示したように、オペレータは、色測定ツール108をカラーパッチの上に移動させて、テストカラーシート105で使用される色を測定する場合がある。このデータは、固有の測定要求識別子159に関連付けられた測定データ160として、カラーマネジメントサービス106に提供されてもよい。測定データ160は、通常のカラーマネジメントシステムの機能に従って処理されてもよい。
図5は、本開示の実施形態に係るカラーマネジメントシステム100を使用して品質管理操作を行うためのフローチャート500を示す。フローチャート500の実施形態を開示する際の例示目的で、図1A~4を参照することができる。しかし、フローチャート500は、図1A~4が開示する機能に限定されない。
ステップ502では、印刷装置104をカラーマネジメントサービス106に登録する。印刷装置104は、IPアドレスやネットワークアドレスなど、カラーマネジメントシステム100内の固有のアドレスを含んでいてもよい。さらに、印刷装置104は、名前、シリアル番号、モデル、ブランドなど、その装置の特定情報を含んでいてもよい。図1Aに示すように、カラーマネジメントサービス106は、複数の印刷装置を登録する場合がある。
ステップ504では、カラーマネジメントサービス106に登録されている各印刷装置上で初期キャリブレーションを行う。印刷装置104を参照すると、初期キャリブレーションは、システム100または管理者によって定義されるように、いくつかの異なるタイプの媒体、またはN個のメディア130に対して行われることがある。印刷装置104は、異なる用紙の種類やサイズなど、多くの異なる種類の媒体と連携し、その上に印刷されたアイテムの異なる特性評価を行う商業印刷装置であってもよい。オペレータは、印刷装置104において初期キャリブレーション操作を行う場合がある。ステップ506では、任意で、N個の異なるメディア130についてもICCプロファイリングを行う。ICCプロファイルは、印刷装置104におけるカラープロファイリングの異なる基準を定義してもよい。ステップ508では、初期キャリブレーション情報またはベースライン情報を、カラーマネジメントサービス106に格納する。
ステップ510では、キャリブレーション、検査、またはプロファイリングなどの品質管理操作の実行のために、カラーマネジメントサービス106で命令103を受信する。ステップ512では、任意で、印刷装置104のDFE132にアラート134をプッシュする。また、システム100は、印刷するためのジョブを自動的に提出する場合がある。アラート134は、印刷装置104で品質管理操作が必要であることをオペレータに知らせる。アラート134は、品質管理操作に必要な媒体と、その操作が行われる時間の情報をオペレータに提供してもよい。また、アラート134は、DFE132に品質管理操作の実行を指示する。ステップ514では、印刷装置104が品質管理操作を実行する準備ができていることをカラーマネジメントサービス106に知らせるためのプロンプトまたは指示をオペレータから受信する。例えば、オペレータは、指定された媒体を印刷装置104内にロードしたり、カラー印刷用に設定したりする必要がある場合がある。
ステップ516では、カラーマネジメントサービス106において、品質管理対象156を含む対象印刷ジョブ105を生成する。カラーマネジメントサービス106は、初期キャリブレーションステップで収集された情報を使用して、品質管理対象156を生成する場合がある。好ましくは、印刷装置104のカラー印刷能力は、初期キャリブレーション操作以降、大きく低下していない。このステップは、以下の図6によってより詳細に開示されている。ステップ518では、カラーマネジメントサービス106から対象印刷ジョブ105を印刷装置104に転送する。印刷装置104は、対象印刷ジョブ105を印刷するように構成されてもよい。ステップ520では、印刷装置104で対象印刷ジョブ105を印刷する。好ましくは、対象印刷ジョブ105は、指定された媒体に印刷された品質管理対象156を含む。
ステップ522では、品質管理対象156内のコントロールストリップ300を測定する。上記で開示したように、コントロールストリップ300は、色測定ツール108を使用してスキャンされてもよい。また、上述したように、色測定ツール108は、分光光度計であってもよく、この分光光度計は、コントロールストリップ300内のカラーパッチの色および強度を取り込むためにオペレータによって使用されるハンドヘルドデバイスである。システム100は、取り込まれた情報を使用してカラーパッチを復号化し、その中に符号化されたメタデータ151を取得してもよい。この情報は、本開示の実施形態が測定要求タイプ160を決定することができる固有の測定要求識別子159、固有の行識別子162、開始マーカーおよび終了マーカー164、および品質管理識別子166を含む場合がある。上記で開示したように、コントロールストリップ300は、異なる色の複数の色、強度、色相、光度などを使用して、品質管理操作をどのように進めるかの指令や情報を提供する情報を符号化する場合がある。
ステップ524では、品質管理操作を行うために使用されるユーザーインターフェース400を起動または変更する。ユーザーインターフェース400は、モバイル/演算装置114または印刷装置104に表示される場合がある。ユーザーインターフェース400は、測定する測定対象を表示する場合がある。測定された行には、測定ステータスが付されることがある。図4に戻り参照すると、行Aはスキャンされたカラーパッチが表示されているので、測定されているものとして示されている。さらに、インジケータ490は、行がスキャンされ、測定値が取り込まれたことを示している。
ステップ526では、品質管理対象156の対象行とカラーパッチを測定する。ユーザーインターフェース400は、測定パスの開始点から行を測定するようにオペレータに促す場合がある。システム100が行を識別し、その行に符号化されたメタデータを使用してユーザーインターフェース400でその状態を更新することができるので、オペレータがどの行を測定またはスキャンしても、測定順序は重要ではない場合がある。ステップ528では、モバイル/演算装置114において、カラーパッチの色と強度の取り込まれたデータをコンパイルする。アプリケーション115は、必要に応じて、あるいは所望のフォーマットにデータを処理することができる。さらに、アプリケーション115は、品質管理対象156内のすべてのカラーパッチと情報が取り込まれていることを確認するために、整合性チェックを実行してもよい。ステップ530では、測定データ160をカラーマネジメントサービス106にアップロードし、品質管理操作に従った処理を完了する。測定データ160は、どの対象印刷ジョブが情報を提供しているかを示すために、固有の測定要求識別子159とともにアップロードされる。カラーマネジメントサービス106は、固有の測定要求識別子159に基づいて、特定の対象印刷ジョブが完了したことを示す場合がある。
図6は、本開示の実施形態に係る、符号化されたメタデータ151を有する対象印刷ジョブ105を生成するためのフローチャート600を示す。フローチャート600の実施形態を開示する際の例示目的で、図1A~5を参照することができる。しかし、フローチャート600は、図1A~5が開示する機能に限定されない。また、フローチャート600は、上記で開示したフローチャート500のステップ516に関連する場合がある。
カラーマネジメントサービス106は、品質管理操作を行うための命令103を受信する場合がある。あるいは、カラーマネジメントサービス106は、システム100内の印刷装置のカラー印刷能力を維持するために、品質管理操作を定期的に実行する場合がある。いずれにしても、カラーマネジメントサービス106では、品質管理操作を行うための対象印刷ジョブ105が生成される。
ステップ602では、品質管理操作のための紙媒体を決定する。操作に使用する紙媒体は、初期キャリブレーションに使用した媒体と一致する。上述したように、初期キャリブレーションを行うためにN個の異なるメディア130が使用される。したがって、品質管理操作に使用する紙媒体は、N個の異なるメディアのうちの1つであるべきである。ステップ604では、品質管理要求に対するカラーマネジメント設定を適用する。例えば、カラーマネジメント設定では、すべてのカラーマネジメントおよびトーンリプロダクションカーブを無効にしてもよい。
ステップ606では、品質管理対象156内の対象カラーとして使用されるカラーパッチを生成する。カラーパッチの数は、品質管理要求のタイプによって異なる。例えば、品質チェックでは2~3列のカラーパッチが生成されるのに対し、ICCプロファイリングでは1000以上のカラーパッチが生成されることもある。
ステップ608では、コントロールストリップ300の測定カラーパッチ1~20を使用してメタデータ151を符号化する。メタデータ151は、固有の測定要求識別子159を含む。メタデータ151の値は、品質管理操作に利用できる異なる色と、その色の強さを使用して符号化することができる。上記で開示したように、各測定カラーパッチは、コントロールストリップ300のメタデータ151の値を提供するために、その色とともに少なくとも2つのビットを符号化する。実施形態によっては、色の使用により、4つ以上の異なる値が得られる場合がある。ステップ610では、コントロールストリップ300の測定カラーパッチ1~20を生成する。したがって、測定カラーパッチ1~20は、上記で取得された初期キャリブレーションデータに基づいて生成されるのではなく、品質管理操作に対応する固有のメタデータ情報に基づいて生成される。ステップ612では、対象印刷ジョブ105内に配置されるコントロールストリップ300を生成する。
ステップ614では、上記で生成されたカラーパッチを行に有する品質管理対象156を生成する。ステップ616では、カラーマネジメントサービス106において、コントロールストリップ300および品質管理対象156を有する対象印刷ジョブ105を生成する。対象印刷ジョブ105は、オペレータが印刷装置104への送信を要求するまで、カラーマネジメントサービス106に格納される場合がある。
図7は、本開示の実施形態に係るカラーパッチを測定するためのフローチャート700を示す。フローチャート700の実施形態を開示する際の例示目的で、図1A~6を参照することができる。しかし、フローチャート700は、図1A~6が開示する機能に限定されない。また、フローチャート700は、フローチャート500のステップ522~526に対応する場合がある。
ステップ702では、色測定ツール108を使用してコントロールストリップ300をスキャンする。オペレータは、色測定ツール108を、対象印刷ジョブ105で印刷されるコントロールストリップ300上に移動する場合がある。ステップ704では、スキャンされたカラーパッチからデータを復号化する。上記で開示したように、データは、色と、その値に対応する色のプロパティを含んでもよい。例えば、カラーパッチは、色強度が50%のシアンであってもよい。本開示の実施形態は、色の違い、すなわちΔeを測定することができる。これらの違いは、測定カラーパッチ内の異なる値を表すことができる。したがって、測定されたカラーパッチは、シアンという色に対して10という値、つまり2ビットを表し得るが、これは他の値やデータのタイプにも対応する。上記で開示したように、他の符号化操作を使用する場合もある。
ステップ706では、復号化されたデータを解析して、対象印刷ジョブ105内に符号化されたメタデータ151を決定する。コントロールストリップ300のカラーパッチに対して復号化されたデータストリングを解析して、品質管理操作を完了するために必要なメタデータを決定する場合がある。 例えば、本開示の実施形態は、コントロールストリップ300のカラーパッチ1~15のデータから、固有の測定要求識別子159を識別する場合がある。残りのデータは、測定、または品質管理、要求タイプ160、固有の行識別子162、および開始マーカーおよび終了マーカー164を識別するために使用されることがある。また、復号化されたデータから品質管理識別子166が解析されることもある。
ステップ708では、品質管理操作からの格納データをカラーマネジメントサービス106から取得する。品質管理操作に関わる全ての情報がコントロールストリップ300に符号化されるわけではない。測定要求タイプ160は、品質管理対象156を処理するために必要な他の情報を取得するために使用されてもよい。実施形態によっては、メタデータの残りの部分は、測定要求タイプ160を使用して取得する場合がある。上記で開示したように、この情報は、交互に行を使ってスキャンするかどうか、左から右にスキャンするかどうかを含む。
ステップ710では、測定要求タイプ160に応じてユーザーインターフェース400を表示する。ユーザーインターフェース400は、オペレータが測定する必要のある測定対象に似ている。好ましくは、品質管理対象156は、行情報422だけでなく、インジケータ490とともに、ユーザーインターフェース400内に表示される。この機能により、オペレータはユーザーインターフェース400に何かをロードしたりコピーしたりすることなく、測定対象を見ることができる。測定対象は自動的に取得される。ステップ712では、上記に開示された行A~Dのような、品質管理対象156の対象行をスキャンする。ステップ714では、対象行内のカラーパッチを測定する。
ステップ716は、ステップ712および714とともに実行され、各対象行に対する固有の行識別子162、および行の開始および終了場所を示す開始マーカーおよび終了マーカー164を決定する。これらは、図4のカラーパッチ420として見ることができる。オペレータは、その行の開始マーカーと終了マーカーを識別することで、その行のスキャンが完了したことを知ることができる。代替の実施形態では、システム100は開始識別子のみを使用するであろう。オペレータは、開始識別子がスキャンされた最初のパッチか最後のパッチかに基づいて、スキャン方向を知る。また、これらのマーカーは、各パッチが一意に識別できるように、システム100にスキャン方向を知らせる。この機能により、オペレータはどちらの方向にもスキャンすることができる。さらに、カラーパッチ421は、その行の行情報422と一致する行識別子を示すことができる。この機能により、オペレータは任意の順序で行をスキャンすることができる。また、1つの行を2回スキャンしたり、意図せずに行を飛ばしたりしてしまうようなエラーも防ぐ。本開示の実施形態は、スキャンされたカラーパッチからの測定データを、固有の行識別子とともに格納する場合がある。
ステップ718では、スキャンが完了したかどうか、つまり、すべての対象行がスキャンされたかどうかを判断する。ユーザーインターフェース400は、行の検出されたメタデータに基づいて、行が完全にスキャンされたことを示す場合がある。完了すると、ユーザーインターフェース400はそのように表示することができる。ステップ718でNOである場合、フローチャート700はステップ712に戻り、対象行のスキャンを続ける。ステップ718でYESである場合、ステップ720では、固有の測定要求識別子159によって示されるように、品質管理対象156に対する測定データ160を処理する。検出された色強度と期待される色強度との差、すなわちΔeを決定する場合がある。その後、測定データ160は、カラーマネジメントサービス106にアップロードされる場合がある。
図8は、本開示の実施形態に係る品質管理操作を、ポリシー144Aを使用して行うためのフローチャート800を示す。フローチャート800の実施形態を開示する際の例示目的で、図1A~7を参照することができる。しかし、フローチャート800は、図1A~7が開示する機能に限定されない。
ステップ802では、要求された品質管理操作に適切なポリシーを定義する。品質管理操作には、キャリブレーション、検査、プロファイリング、品質チェックなどの作業が考えられる。ポリシーでは、品質管理操作の種類に応じたパラメータを定義することができる。例えば、キャリブレーションよりも品質管理チェックの方が短時間で完了する場合もある。したがって、カラーマネジメントサービス106は、品質管理操作に適用するポリシー144Aなどの適用ポリシーを定義または決定してもよい。
ステップ804では、アプリケーション115を使用してアラート134が印刷装置104またはオペレータに送信される時刻を決定する。カラーマネジメントサービス106は、ポリシー144Aに従って対象印刷ジョブ105を印刷するための時間帯を開始するために、その時間を記してもよい。ステップ806では、決定されたアラート134の時刻に基づいて、ポリシー144Aに従って指定された時間内に対象印刷ジョブ105を印刷するように、オペレータに警告を送信する。実施形態によっては、印刷は自動的に実行される場合があり、警告は、以下に開示されているように、対象印刷ジョブを解放すること、または対象印刷ジョブを必要な時間枠で測定することに関するものであってもよい。
ステップ808では、オペレータが印刷装置104において対象印刷ジョブ105を印刷したかどうかを判断する。このステップは定期的に繰り返す場合がある。言い換えれば、カラーマネジメントサービス106は、対象印刷ジョブ105が印刷されたという応答を受信したかどうかを確認する場合がある。ステップ808でYESの場合、ステップ810では、対象印刷ジョブ105の印刷時刻を決定して実行する。カラーマネジメントサービス106は、ポリシー144Aで指定された時間帯に品質管理操作が完了するように、その進捗を監視する。ここでも、ユーザーインターフェース400を開いて品質管理対象156のカラーパッチをスキャンするように、オペレータに警告を送信する場合がある。
ステップ812では、品質管理操作のスキャンされたカラーパッチからの測定データ160が、カラーマネジメントサービス106にアップロードされたかどうかを判断する。YESである場合、ステップ814では、必要に応じて、印刷装置104を品質管理操作から解放する。品質管理操作が完了するまで、印刷装置104の特定の操作を停止する場合がある。そうであれば、これらの操作を再開することができる。
ステップ808またはステップ812でNOである場合、ポリシー144Aの時間帯パラメータが満たされていない。フローチャート800はステップ816に進み、印刷装置104をロックダウンする。この操作は、対象印刷ジョブ105が印刷されるまで、または品質管理操作が完了するまで、他のジョブの印刷を妨げることができる(いずれか該当する方)。ステップ818では、対象印刷ジョブ105の印刷を完了するか、または品質管理操作を実行するように、オペレータに通知136を送信する。また、マネージャや管理者に通知を送信する場合がある。ステップ820では、印刷装置104のロックダウンを引き起こしている状態を解決する。対象印刷ジョブ105を印刷したり、測定データをカラーマネジメントサービス106にアップロードしたりして、品質管理操作を行う上での滞留状態を解消する。フローチャート800はその後、ステップ814に進み、印刷装置104を解放して印刷を継続する。
例えば、ポリシー144Aは、キャリブレーション品質管理操作のための対象印刷ジョブ105を印刷するために30分の時間帯を提供し、対象行のカラーパッチのスキャンを完了して測定データをアップロードするために60分の時間帯を提供してもよい。カラーマネジメントサービス106は、1300において、アラート134をオペレータに送信する。オペレータは、印刷装置104のロックダウンを避けるために、1320において、対象印刷ジョブを印刷する。なお、ロックダウンは任意であることに留意されたい。その後、オペレータは1420までに品質管理操作を完了させ、測定データをアップロードする。1420において、カラーマネジメントサービス106は、測定データが受信されていないと判断し、ロックダウンしてそれ以上の印刷ジョブを防止する指令を印刷装置104に送信する。オペレータが通知され、1440において、品質管理操作を完了させる。カラーマネジメントサービスは、測定データを受け取り、印刷装置104を解放する。対象印刷ジョブは、固有の測定要求識別子159を使用して追跡することができる。
当業者であれば理解できるように、本発明は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化することができる。したがって、本発明は、完全なハードウェアの実施形態、完全なソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形をとることができ、これらはすべて、本明細書では「回路」、「モジュール」、「システム」と呼ばれることがある。さらに、本発明は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを有する任意の有形の表現媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
1つまたは複数のコンピュータで使用可能な媒体またはコンピュータで読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを利用することができる。コンピュータで使用可能またはコンピュータで読み取り可能媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、または半導体のシステム、装置、デバイス、または伝搬媒体であってもよいが、これらに限定されるものではない。コンピュータで読み取り可能な媒体の具体例としては、1本以上の電線を有する電気接続、ポータブルコンピュータのディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、インターネットやイントラネットをサポートするような伝送媒体、磁気記憶装置などが挙げられる(ただし、これらの媒体は全てを網羅するものではない)。なお、コンピュータで使用可能な媒体やコンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラムが印刷された紙やその他の適切な媒体であっても構わない。なぜなら、プログラムは、例えば、紙やその他の媒体を光学的にスキャンすることによって電子的に取り込まれ、そして必要に応じて適切な方法でコンパイル、解釈され、その他の処理が行われ、その後、コンピュータメモリに格納されるからである。
本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、全体がユーザのコンピュータ上で実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で実行されても、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で、一部がリモートコンピュータ上で実行されても、全体がリモートコンピュータまたはサーバ上で実行されてもよい。後者の場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)などのあらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよいし、外部のコンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して接続するなど)。
本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して、本発明を説明する。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、およびフローチャート図および/またはブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施することができることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロックで指定された機能/行為を実施するための手段を作成するような、機械を製造することができる。
図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態に係るシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装の構成、機能、および動作を示す。この点、フローチャートやブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ以上の実行可能な命令を含む、コードのモジュール、セグメント、または部分を表す場合がある。また、いくつかの代替実装では、ブロックに記載された機能が、図に記載された順序ではなく発生する可能性があることに留意されたい。例えば、連続して表示されている2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行されることもあれば、関係する機能に応じてブロックが逆の順序で実行されることもある。また、ブロック図またはフローチャート図の各ブロック、およびブロック図またはフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能または行為を実行する特殊目的のハードウェアベースのシステム、または特殊目的のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実施することができることに留意されたい。
ここで使用されている用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上で別段明確に示していない限り、複数形も同様に含むことを意図している。さらに、用語「含む(comprise)」および/または「含んでいる(comprising)」は、本明細書で使用される場合、記述された機能、整数、ステップ、動作、要素、またはコンポーネントの存在を明示するが、一以上の他の機能、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことは理解されよう。
実施形態は、コンピュータのプロセス、コンピューティング・システムとして、あるいはコンピュータ読み取り可能な媒体のコンピュータプログラム製品等の製品として実施することができる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムによって読み取り可能で、かつコンピュータのプロセスを実行するためのコンピュータプログラムの指示を符号化するコンピュータ記憶媒体であってもよい。この命令は、アクセスされると、上記に開示された機能を実行するように、プロセッサに他のコンポーネントを有効にさせる。
下記の請求項における、機能要素に加えて、すべての手段またはステップの対応する構造、材料、動作、および均等物は、具体的に請求されている他の請求要素と一緒に機能の実行をするためのあらゆる構造、材料または動作を含むことが意図されている。本発明に関する記載は、例示および説明の目的で提示してきたが、開示された形態で本発明を網羅あるいは限定する意図ではない。本発明の範囲と主旨から逸脱することなく多くの変更および変形ができることは、当業者にとって明らかであろう。本発明と実用的応用の本質を最もよく説明するために、そして本発明を当業者が理解できるようにするために、考えられる特定の用途に適した様々な変更がされた実施形態について選択して説明されている。
開示されたネットワークまたはシステムの一以上の部分は、情報およびデータを交換することが可能なネットワークに接続された一以上のMFPシステムに渡って分散されてもよい。MFPシステムの様々な機能およびコンポーネントが複数のクライアントのコンピュータ・プラットフォームに渡って分散され、あるいは分散システムの一部としてタスクを実行するように構成されてもよい。これらのコンポーネントは、実行可能で、プロトコルを使用してネットワークを介して通信できる中間コードまたは解釈済コードであってもよい。コンポーネントは、ネットワーク内でコンポーネントを特定するために特定のアドレスまたはその他の指示子を有してもよい。
本発明の主旨および範囲を逸脱することなく開示に対して様々な変更ができることは、当業者にとって明らかであろう。したがって、変更が請求項とその均等物の範囲に入ることを条件として、本発明が上記で開示された変更と変形を含むように意図されている。
Claims (20)
- 印刷システム内の適応色測定のための方法であって、
品質管理操作のための紙媒体を決定して、前記品質管理操作に基づいて、品質管理対象のための、少なくとも1つの行に配置されているカラーパッチを生成して、対象印刷ジョブ内のコントロールストリップ中の測定パッチを使用して、固有の測定要求識別子を含むメタデータを符号化することにより、印刷装置における前記品質管理操作のための前記対象印刷ジョブを生成することと、
前記印刷装置において前記対象印刷ジョブを印刷することと、
デバイスを使用して前記コントロールストリップの前記測定パッチから前記固有の測定要求識別子を示す前記メタデータを検出して、前記少なくとも1つの行の前記カラーパッチをスキャンして、前記少なくとも1つの行の前記スキャンされたカラーパッチに対する測定データを固有の行識別子にマッチングさせることにより、前記対象印刷ジョブの前記品質管理対象の前記カラーパッチを測定することと、
前記測定データをカラーマネジメントサービスにアップロードすることと、
を含む、方法。 - 前記メタデータを符号化することは、前記対象印刷ジョブのための測定要求タイプを符号化することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの行内で前記固有の行識別子を符号化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの行についての開始マーカーおよび終了マーカーを符号化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの行の前記カラーパッチをスキャンする間に、前記少なくとも1つの行についての前記開始マーカーおよび終了マーカーを復号化することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記品質管理操作のための前記紙媒体を含む複数の異なる媒体を使用して前記印刷装置の初期キャリブレーションを行うことをさらに含み、
前記初期キャリブレーションによって生成されたキャリブレーションデータが前記対象印刷ジョブに使用される、請求項1に記載の方法。 - 前記メタデータを検出することは、前記測定パッチから符号化された値を復号することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記印刷することがポリシーに従って実行されない場合に、前記印刷装置をロックダウンすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ポリシーのパラメータが満たされておらず、前記印刷装置がロックダウンされている旨の警告を前記印刷システム内に送信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 印刷システム内で品質管理操作を行うための方法であって、
前記品質管理操作のための少なくとも1つの行のカラーパッチと符号化されたメタデータを含む測定パッチのコントロールストリップとを有する対象印刷ジョブを生成することと、
前記印刷システム内の印刷装置において前記対象印刷ジョブを印刷することと、
前記コントロールストリップ内の前記メタデータから、前記品質管理操作に対応する測定要求タイプを指定する固有の測定要求識別子を検出することと、
前記測定要求タイプに基づいて前記品質管理操作のためのユーザーインターフェースを有効にすることと、
前記ユーザーインターフェース内に前記少なくとも1つの行を含む前記対象印刷ジョブを表示することと、
前記カラーパッチから色データを取り込むために、デバイスを使用して前記対象印刷ジョブの前記少なくとも1つの行を測定することであって、前記測定された色データは、前記メタデータから決定された固有の行識別子、開始マーカーおよび終了マーカーと相関することと、
前記測定された色データをカラーマネジメントシステムにアップロードして、前記品質管理操作を完了することと、
を含む、方法。 - 前記ユーザーインターフェースを介して、ユーザに前記測定することの実行を促すことをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記有効にすることは、前記測定要求タイプに従って前記ユーザーインターフェースを変更することを含む、請求項10に記載の方法。
- 各測定パッチの色強度または色相値を使用して、前記測定パッチ内の前記メタデータを符号化することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記デバイスを使用して各測定パッチの前記色強度または前記色相値を検出することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
- 前記対象印刷ジョブ内の前記コントロールストリップを検出すると、前記ユーザーインターフェースに切り替えることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 前記測定することがポリシーに従って実行されない場合に、前記印刷装置をロックダウンすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記測定することが完了すると、前記印刷装置のロックを解除することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 印刷システム用のカラーマネジメントシステムであって、
カラーマネジメントサービスと、
印刷装置と、
測定装置と、
演算装置と、を備えるカラーマネジメントシステムであって、
前記カラーマネジメントサービスは品質管理操作のための対象印刷ジョブを生成し、前記対象印刷ジョブは、前記品質管理操作のための少なくとも1つの行のカラーパッチと前記品質管理操作のためのメタデータを符号化する測定パッチのコントロールストリップとを有する品質管理対象を含み、前記メタデータは、固有の測定要求識別子を含み、
前記印刷装置は、前記対象印刷ジョブを印刷し、
前記測定装置は、前記品質管理対象の前記カラーパッチから色データを取り込み、
前記演算装置は、
前記コントロールストリップの前記メタデータから前記固有の測定要求識別子を検出し、ここで、前記固有の測定要求識別子で指定された測定要求タイプは、前記品質管理操作に対応しており、
前記測定要求タイプに基づいて前記品質管理操作のためのユーザーインターフェースを有効にし、
前記ユーザーインターフェース内の前記少なくとも1つの行を含む前記品質管理対象を表示し、
前記測定装置を使用して前記少なくとも1つの行のカラーパッチを測定するようにオペレータに促して前記カラーパッチから前記色データを取り込み、ここで、前記測定された色データは、前記少なくとも1つの行に対する固有の行識別子、開始マーカーおよび終了マーカーと相関しており、
前記測定された色データを前記カラーマネジメントサービスにアップロードして、前記品質管理操作を完了する、
カラーマネジメントシステム。 - 前記演算装置は、前記印刷装置に連結されたモバイル機器である、請求項18に記載のカラーマネジメントシステム。
- 前記演算装置は、前記印刷装置内にある、請求項18に記載のカラーマネジメントシステム。
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