JP2023146624A - 電線、及びケーブル - Google Patents

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【課題】放熱性が高い電線を提供する。【解決手段】導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、前記導体の断面は、長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、前記第一の長辺及び前記第二の長辺の少なくとも一方の中央部が前記短径方向に膨らむように湾曲している、電線。【選択図】図1

Description

本開示は、電線、及びケーブルに関する。
特許文献1から特許文献3は、導体と、導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線を開示する。導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線で構成されている。導体は扁平形状である。
特開2010-282748号公報 特開2016-91842号公報 特開2017-224565号公報
電線は、導体に電流が流れることによって導体の温度が上昇する。導体の温度が高くなると、導体の電気抵抗が大きくなるため、通電ロスが大きくなる。したがって、電線は、通電ロスの低減を図るため、放熱性が高いことが望まれる。
本開示は、放熱性が高い電線を提供することを目的の一つとする。本開示は、上記電線を備えるケーブルを提供することを別の目的の一つとする。
本開示の電線は、
導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
前記導体の断面は、
長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
前記第一の長辺及び前記第二の長辺の少なくとも一方の中央部が前記短径方向に膨らむように湾曲している。
本開示の別の電線は、
導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
前記導体の断面は、
長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
前記電線の横断面において、前記絶縁体は、前記第一の長辺を覆う第一の絶縁部と、前記第二の長辺を覆う第二の絶縁部と、前記第一の短辺を覆う第三の絶縁部と、前記第二の短辺を覆う第四の絶縁部とを有し、
前記第一の絶縁部、前記第二の絶縁部、前記第三の絶縁部、及び前記第四の絶縁部から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い。
本開示のケーブルは、
本開示の電線を複数備え、
複数の前記電線が前記長径方向に隣り合うように並列に配置されており、
複数の前記電線を一括して覆うシースを備える。
本開示の電線は放熱性が高い。本開示のケーブルは放熱性が高い電線を備える。
図1は、実施形態1に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図2は、変形例1-1に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図3は、変形例1-2に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図4は、変形例1-3に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図5は、変形例1-4に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図6は、実施形態2に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図7は、実施形態2に係る電線に備える導体の変形例を示す概略断面図である。 図8は、変形例2-1に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図9は、変形例2-1に係る電線の構成を示す概略断面図である。 図10は、実施形態に係るケーブルの構成を示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の第一の実施態様に係る電線は、
導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
前記導体の断面は、
長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
前記第一の長辺及び前記第二の長辺の少なくとも一方の中央部が前記短径方向に膨らむように湾曲している。
上記電線は、放熱性が高い。扁平形状の断面を有する導体は、円形状の断面を有する円形導体に比べて、表面積が大きく、表面から熱が放散され易い。そのため、上記導体を備える電線は、導体の熱を効率よく放熱できる。特に、上記導体は、第一の長辺及び第二の長辺のいずれか一方が膨らむ形状であることから、両方の長辺が直線状である導体に比べて、表面積が増加し、放熱性が向上する。したがって、上記電線は、高い放熱性を有することができる。
(2)上記本開示の電線において、
前記第一の短辺及び前記第二の短辺の少なくとも一方の中央部が前記長径方向に膨らむように湾曲していてもよい。
上記電線は、より高い放熱性を有することができる。上記導体は、更に、第一の短辺及び第二の短辺のいずれか一方が膨らむ形状であることから、両方の短辺が直線状である導体に比べて、表面積がより増加し、放熱性がより向上する。
(3)上記本開示の電線において、
前記電線の横断面において、前記絶縁体は、前記第一の長辺を覆う第一の絶縁部と、前記第二の長辺を覆う第二の絶縁部と、前記第一の短辺を覆う第三の絶縁部と、前記第二の短辺を覆う第四の絶縁部とを有し、
前記第一の絶縁部、前記第二の絶縁部、前記第三の絶縁部、及び前記第四の絶縁部から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄くてもよい。
上記電線は、電線を短径方向又は長径方向に曲げる際、厚さが薄い絶縁部を内側にして曲げ易い。
(4)上記(3)に記載の電線において、
前記第一の絶縁部の厚さと前記第二の絶縁部の厚さとが異なってもよい。
上記電線は、電線を短径方向に曲げる際、第一の絶縁部と第二の絶縁部のうち厚さが薄い方の絶縁部を内側にして曲げ易い。電線を短径方向に曲げるとは、第一の絶縁部と第二の絶縁部のうち一方の絶縁部が曲げの内側、他方の絶縁部が曲げの外側となるように曲げることをいう。
(5)上記(3)又は(4)に記載の電線において、
前記第三の絶縁部の厚さと前記第四の絶縁部の厚さとが異なってもよい。
上記電線は、電線を長径方向に曲げる際、第三の絶縁部と第四の絶縁部のうち厚さが薄い方の絶縁部を内側にして曲げ易い。電線を長径方向に曲げるとは、第三の絶縁部と第四の絶縁部のうち一方の絶縁部が曲げの内側、他方の絶縁部が曲げの外側となるように曲げることをいう。
(6)上記(3)から(5)のいずれか1つに記載の電線において、
前記第一の絶縁部の厚さと前記第二の絶縁部の厚さとの平均値と、前記第三の絶縁部の厚さと前記第四の絶縁部の厚さとの平均値とが異なってもよい。
上記電線は、電線を短径方向又は長径方向に曲げ難くなることを抑制できる。
(7)本開示の第二の実施態様に係る電線は、
導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
前記導体の断面は、
長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
前記電線の横断面において、前記絶縁体は、前記第一の長辺を覆う第一の絶縁部と、前記第二の長辺を覆う第二の絶縁部と、前記第一の短辺を覆う第三の絶縁部と、前記第二の短辺を覆う第四の絶縁部とを有し、
前記第一の絶縁部、前記第二の絶縁部、前記第三の絶縁部、及び前記第四の絶縁部から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い。
上記電線は、放熱性が高い。扁平形状の断面を有する導体は、円形状の断面を有する円形導体に比べて、表面積が大きく、表面から熱が放散され易い。そのため、上記導体を備える電線は、導体の熱を効率よく放熱できる。更に、上記電線は、電線を短径方向又は長径方向に曲げる際、厚さが薄い絶縁部を内側にして曲げ易い。
(8)本開示の実施態様に係るケーブルは、
上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の電線を複数備え、
複数の前記電線が前記長径方向に隣り合うように並列に配置されており、
複数の前記電線を一括して覆うシースを備える。
上記ケーブルは、放熱性が高い。上記ケーブルは、複数の電線が長径方向に並列に配置された構造であることから、複数の電線が短径方向に積層された構造を有するケーブルに比べて、表面積が大きく、表面から熱が放散され易い。そのため、上記ケーブルは、各電線の熱を効率よく放熱できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の具体例を説明する。図中の同一符号は同一名称物を意味する。各図面は、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す。図面における各部の寸法比も実際とは異なる場合がある。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<電線>
[概要]
図1から図9を参照して、実施形態に係る電線1を説明する。電線1は、導体10と絶縁体30とを備える。図1から図9は、電線1の横断面を模式的に示したものである。横断面は、電線1の長手方向と直交する断面である。まず、図1を主に参照して、電線1の概要を説明する。次に、電線1の具体的な実施形態を詳しく説明する。
(導体)
導体10は、複数の素線100が撚り合わされた撚り線である。撚り線は、同心撚り線でもよいし、集合撚り線でもよい。同心撚り線は、1本の素線を中心にして、複数の素線を同心状に撚り合わせた撚り線である。集合撚り線は、複数の素線をひとまとめにして撚り合わせた撚り線である。図1では、便宜上、撚り線を構成する素線のうち、撚り線の最外周に配置された素線100のみが図示されている。図1には図示されていないが、実際には、最外周に配置された素線100の内側にも素線が存在する。図2から図9では、素線の図示を省略している。
〈断面〉
導体10の断面11の形状は、長径13及び短径15を有する扁平形状である。断面11は横断面である。断面11の形状は、導体10を構成する撚り線の包絡線の形状である。扁平形状の具体例は、長方形状、オーバル形状である。長方形状は、長方形の角が丸められた形状を含む。オーバル形状は、2つの平行な直線状の長辺と、各長辺の両端同士をつなぐ2つの円弧状の短辺とを有する形状である。
短径15は、断面11の輪郭を挟む2本の平行線の組み合わせのうち、2本の平行線の間隔が最短になる平行線間の距離である。短径方向Yは、これら平行線に直交する方向である。長径13は、断面11の輪郭を挟む2本の平行線の組み合わせのうち、短径方向Yに直交する2本の平行線の間隔が最長になる平行線間の距離である。長径方向Xは、これら平行線に直交する方向である。長径13は導体10の幅に相当する。短径15は導体10の厚さに相当する。長径方向Xと短径方向Yとは互いに直交する。
扁平形状の断面11を有する導体10は、円形状の断面を有する円形導体に比べて、表面積が大きく、表面から熱が放散され易い。そのため、導体10を備える電線1は、導体10の熱を効率よく放熱できる。長径13と短径15との比は、例えば2以上である。長径13と短径15との比は、長径13を短径15で割った値である。長径13と短径15との比が大きいほど、導体10の表面積が大きくなるため、導体10の放熱性が高くなる。長径13と短径15との比が2以上であることで、導体10の放熱性が十分に高くなる。長径13と短径15との比は、更に4以上でもよい。長径13と短径15との比の上限は、例えば10である。長径13と短径15との比は、例えば2以上10以下、更に3以上6以下である。
断面11は、第一の長辺21及び第二の長辺22と、第一の短辺23及び第二の短辺24とを有する。これら4つの辺は、断面11において最外周に配置された素線100を囲む包絡線により構成される。第一の長辺21及び第二の長辺22は長径方向Xに延びる。第一の長辺21と第二の長辺22とは短径方向Yに向かい合う。長辺が長径方向Xに延びるとは、長辺全体が概ね長径方向Xに延びていることを意味し、厳密に長径方向Xに沿って直線状に延びている必要はない。長辺の両端は、図1に示すように、長径方向に沿った線上に位置することが好ましい。第一の短辺23及び第二の短辺24は短径方向Yに延びる。第一の短辺23と第二の短辺24とは、長径方向Xに向かい合う。短辺が短径方向Yに延びるとは、短辺全体が概ね短径方向Yに延びていることを意味し、厳密に短径方向Yに沿って直線状に延びている必要はない。短辺の両端は、図1に示すように、短径方向に沿った線上に位置することが好ましい。
長辺の両端は、長辺を二等分する位置から長径方向Xの最も外側に位置する変曲点である。この変曲点は、長辺と角部との接続点である。短辺の両端は、短辺を二等分する位置から短径方向Yの最も外側に位置する変曲点である。この変曲点は、短辺と角部との接続点である。変曲点は、曲線と曲線との接続点、曲線と直線との接続点、及び直線と直線との接続点を含む。図1に示す断面11の場合、角部の曲率は長辺の曲率よりも小さい。長辺の両端は、長辺を二等分する位置から長径方向Xの外側に向けて、曲率が大きい曲線から曲率が小さい曲線につながる最も遠位側の変曲点である。短辺の両端は、短辺を二等分する位置から短径方向Yの外側に向けて曲率が大きい曲線から曲率が小さい曲線につながる最も外側の変曲点である。
導体10の横断面における断面積は、例えば0.5mm以上500mm以下である。導体10の断面積は、撚り線を構成する素線100の断面積の合計値である。導体10の断面積は、電線1の許容電流に応じて適宜設定される。導体10の断面積は1.25mm以上250mm以下でもよい。
〈素線〉
素線100の材料は、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金である。素線100の横断面における直径は、例えば0.1mm以上1.0mm以下である。素線100の直径は、素線100の断面積と等しい面積を有する円の直径とみなす。素線100の直径が1.0mm以下であることで、導体10が曲げ易くなる。同じ断面積の導体10では、素線100の直径が大きいほど、撚り線を構成する素線100の数が少ない。素線100の直径が0.1mm以上であることで、素線100の数が少なくて済むので、導体10の生産性が良くなる。素線100の直径は0.2mm以上0.6mm以下でもよい。全ての素線100の直径は同一であってもよいし、少なくとも1本の素線100の直径が異なっていてもよい。素線100の数は、電線1の許容電流に応じて適宜設定される。
導体10は、例えば、複数の素線を撚り合わせた円形撚り線を扁平形状に圧縮成形して製造される。円形撚り線は、撚り線機を用いて製造できる。素線を撚り合わせる方法は、同心撚りでもよいし、集合撚りでもよい。円形撚り線は、横断面の形状が円形状の撚り線である。横断面は、撚り線の長手方向に直交する断面である。扁平形状の撚り線は、例えば圧縮ダイス又は圧延ロールを用いて、円形撚り線を成形すればよい。撚り線の成形は、圧縮ダイスと圧延ロールとを組み合わせて行ってもよい。圧縮ダイス又は圧延ロールは、導体10の断面11の形状に対応した形状を有する。
(絶縁体)
絶縁体30は、導体10の外周を覆う。絶縁体30は導体10に密着している。絶縁体30は、第一の絶縁部31と、第二の絶縁部32と、第三の絶縁部33と、第四の絶縁部34とを有する。第一の絶縁部31は第一の長辺21を覆う。第二の絶縁部32は第二の長辺22を覆う。第三の絶縁部33は第一の短辺23を覆う。第四の絶縁部34は第二の短辺24を覆う。更に、絶縁体30は、隣り合う絶縁部の間に角部35を有する。角部35は、隣り合う長辺と短辺の各接続部を覆う。絶縁体30は、電線1の横断面において、4つの絶縁部と、4つの角部とを有する。図1では、絶縁部と角部との境界を二点鎖線によって仮想的に示している。この点は図2から図9でも同じである。絶縁体30の輪郭の形状は、導体10の断面11の形状に応じて、扁平形状である。
絶縁体30の材料は、例えば樹脂又はゴムである。樹脂は、例えば架橋ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂である。ゴムは、例えばエチレンプロピレン、天然ゴム、シリコーンゴムである。
絶縁体30の厚さは、例えば0.5mm以上5.0mm以下である。絶縁体30の厚さは、電線1の使用電圧などに応じて要求される絶縁性を満たすように適宜設定される。絶縁体30の厚さは、電線1の横断面において、導体10の断面11を構成する各辺から絶縁体30の外周縁までの寸法である。図1では、絶縁体30の厚さが均一である。絶縁体30の厚さが均一であるとは、4つの絶縁部の厚さが同じであることをいう。絶縁体30の厚さは不均一であってもよい。つまり、4つの絶縁部のうち、いずれか1つ以上の絶縁部の厚さが異なっていもよい。第一の絶縁部31の厚さは、第一の長辺21から第一の絶縁部31の外周縁までの短径方向Yの距離である。第二の絶縁部32の厚さは、第二の長辺22から第二の絶縁部32の外周縁までの短径方向Yの距離である。第三の絶縁部33の厚さは、第一の短辺23から第三の絶縁部33の外周縁までの長径方向Xの距離である。第四の絶縁部34の厚さは、第二の短辺24から第四の絶縁部34の外周縁までの長径方向Xの距離である。角部35は、厚さの測定対象から除外する。
第一の絶縁部31、第二の絶縁部32、第三の絶縁部33、及び第四の絶縁部34の各厚さは、例えば0.5mm以上5.0mm以下である。各絶縁部の厚さは次のようにして測定する。各絶縁部に対応する各辺上に複数の測定点を定める。次に、それぞれの測定点から所定の方向に外周縁までの距離を測定する。各絶縁部について測定された距離の平均値を各絶縁部の厚さとする。上記所定の方向は、第一の絶縁部31又は第二の絶縁部32の場合は短径方向Yであり、第三の絶縁部33又は第四の絶縁部34の場合は長径方向Xである。測定点は、各絶縁部の長さを等分する位置に設けることが好ましい。測定点の数は、例えば3以上、更に5以上が好ましい。長辺に設定する測定点は、短辺に設定する測定点よりも多くてもよい。
絶縁体30は、押出し機を用いて、導体10に絶縁材料を押出し被覆すればよい。絶縁材料は、例えば樹脂又はゴムである。押出し機は、導体が通過するクロスヘッドを備える。クロスヘッドには、流動状態の絶縁材料が導入される。クロスヘッドは、導体を位置決めするニップルと、絶縁材料を成形するダイスとを有する。導体10は、クロスヘッドに送り込まれ、ニップルを通過した後、絶縁材料が被覆される。導体10に被覆された絶縁材料は、ダイスで所定の厚さに成形される。絶縁体30の厚さは、ダイスのサイズによって決まる。また、各絶縁部の厚さは、例えば、導体10の中心軸とダイスの中心軸とがずれるようにニップルの位置を調整することで、異ならせることができる。
以下、実施形態1及び2に基づいて電線1の構成を詳しく説明する。各実施形態では、上述の概要で説明した事項と共通する事項については説明を省略し、特徴部分を中心に説明する。
[実施形態1]
図1を参照して、実施形態1の電線1aについて説明する。実施形態1の電線1aは、導体10の断面11の形状に特徴がある。導体10の断面11は、長方形状で、かつ、第一の長辺21及び第二の長辺22の少なくとも一方の中央部が短径方向Yに膨らむように湾曲している。図1は、第一の長辺21及び第二の長辺22の各々の中央部が短径方向Yに膨らむように湾曲している形態を示す。第一の短辺23及び第二の短辺24の各々は直線状である。
実施形態1では、長辺のうち、長辺を二等分する位置が最も短径方向Yに膨らんでいる。この最も短径方向Yに膨らむ位置は、上記二等分する位置から長辺の第一の端部及び第二の端部のいずれかの方向にずれていてもよい。つまり、長辺の中央部は、上記二等分する位置に厳密に一致していなくてよい。長辺の第一の端部は、角部を介して第一の短辺23につながる。長辺の第二の端部は、角部を介して第二の短辺24につながる。
実施形態1では、導体10は、第一の長辺21及び第二の長辺22のいずれか一方が膨らむ形状である。このような導体10は、第一の長辺21及び第二の長辺22の両方が直線状である導体に比べて、表面積が増加し、放熱性が向上する。図1に示すように、第一の長辺21及び第二の長辺22の両方が膨らむ形状であると、一方の長辺のみが膨らむ形状よりも、導体10の放熱性がより高くなる。
[変形例1-1]
図2を参照して、実施形態1の変形例1-1を説明する。変形例1-1は、第一の短辺23及び第二の短辺24の少なくとも一方の中央部が長径方向Xに膨らむように湾曲している点が、上述の実施形態1と相違する。図2は、第一の短辺23及び第二の短辺24の各々の中央部が長径方向Xに膨らむように湾曲している形態を示す。第一の長辺21及び第二の長辺22は図1に示す実施形態1と同様である。
変形例1-1では、導体10は、第一の短辺23及び第二の短辺24のいずれか一方が膨らむ形状である。このような導体10は、図1に示す実施形態1の導体10に比べて、表面積が増加し、放熱性が向上する。図2に示すように、第一の短辺23及び第二の短辺24の両方が膨らむ形状であると、一方の短辺のみが膨らむ形状よりも、導体10の放熱性がより高くなる。
[変形例1-2]
図3を参照して、実施形態1の変形例1-2を説明する。変形例1-2の電線1aは、絶縁体30の厚さが不均一である。絶縁体30は、第一の絶縁部31、第二の絶縁部32、第三の絶縁部33、及び第四の絶縁部34から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い。変形例1-2は、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さとが異なる例である。図3は、第二の絶縁部32の厚さが第一の絶縁部31の厚さよりも薄い形態を示す。第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さは同じである。第三の絶縁部33及び第四の絶縁部34の各々の厚さは、第二の絶縁部32の厚さよりも厚く、第一の絶縁部31の厚さよりも薄い。つまり、4つの絶縁部のうち、第一の絶縁部31の厚さが最も厚く、第二の絶縁部32の厚さが最も薄い。導体10の形状は、図2に示す変形例1-1と同様である。
図3に示す絶縁体30は、第二の絶縁部32の厚さが第一の絶縁部31の厚さよりも薄い。変形例1-2の電線1aは、電線1aを短径方向Yに曲げ易い。具体的には、電線1aは、薄い絶縁部を曲げの内側、厚い絶縁部を曲げの外側にして曲げ易い。図3に示す例では、第二の絶縁部32を曲げの内側、第一の絶縁部31を曲げの外側にして曲げ易い。図3に示す例とは異なり、第一の絶縁部31の厚さが第二の絶縁部32の厚さよりも薄くてもよい。この場合、電線1aを短径方向Yに曲げるときに、第一の絶縁部31を曲げの内側、第二の絶縁部32を曲げの外側にして曲げ易い。また、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さは異なってもよい。第三の絶縁部33及び第四の絶縁部34の各々の厚さは、第一の絶縁部31の厚さと同じであってもよいし、第二の絶縁部32の厚さと同じであってもよいし、第一の絶縁部31の厚さよりも厚くてもよいし、第二の絶縁部32の厚さよりも薄くてもよい。導体10の形状は、図1に示す実施形態1と同様であってもよい。
[変形例1-3]
図4を参照して、実施形態1の変形例1-3を説明する。変形例1-3は、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さとが異なる例である。図4は、第四の絶縁部34の厚さが第三の絶縁部33の厚さよりも薄い形態を示す。第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さは同じである。第一の絶縁部31及び第二の絶縁部32の各々の厚さは、第四の絶縁部34の厚さよりも厚く、第三の絶縁部33の厚さよりも薄い。つまり、4つの絶縁部のうち、第三の絶縁部33の厚さが最も厚く、第四の絶縁部34の厚さが最も薄い。導体10の形状は、図2に示す変形例1-1と同様である。
図4に示す絶縁体30は、第四の絶縁部34の厚さが第三の絶縁部33の厚さよりも薄い。変形例1-3の電線1aは、電線1aを長径方向Xに曲げ易い。具体的には、電線1aは、薄い絶縁部を曲げの内側、厚い絶縁部を外側にして曲げ易い。図4に示す例では、第四の絶縁部34を曲げの内側、第三の絶縁部33を曲げの外側にして曲げ易い。図4に示す例とは異なり、第三の絶縁部33の厚さが第四の絶縁部34の厚さよりも薄くてもよい。この場合、電線1aを長径方向Xに曲げるときに、第三の絶縁部33を曲げの内側、第四の絶縁部34を曲げの外側にして曲げ易い。また、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さは異なってもよい。第一の絶縁部31及び第二の絶縁部32の各々の厚さは、第三の絶縁部33の厚さと同じであってもよいし、第四の絶縁部34の厚さと同じであってもよいし、第三の絶縁部33の厚さよりも厚くてもよいし、第四の絶縁部34の厚さよりも薄くてもよい。導体10の形状は、図1に示す実施形態1と同様であってもよい。
[変形例1-4]
図5を参照して、実施形態1の変形例1-4を説明する。変形例1-4は、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さとの平均値と、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さとの平均値とが異なる例である。以下、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さとの平均値を厚さ平均値Aと呼び、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さとの平均値を厚さ平均値Bと呼ぶ。厚さ平均値Aは、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さとの合計値を2で割った値である。厚さ平均値Bは、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さとの合計値を2で割った値である。図5は、厚さ平均値Aが厚さ平均値Bよりも小さい形態を示す。図5に示す絶縁体30は、第一の絶縁部31及び第二の絶縁部32の各々の厚さが第三の絶縁部33及び第四の絶縁部34の各々の厚さよりも薄い。第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さは同じである。第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さは同じである。導体10の形状は、図2に示す変形例1-1と同様である。
図5に示す絶縁体30は、厚さ平均値Aが厚さ平均値Bよりも小さい。変形例1-4の電線1aは、電線1aを短径方向Yに曲げ難くなることを抑制できる。図5に示す例とは異なり、厚さ平均値Bが厚さ平均値Aよりも小さくてもよい。例えば、第三の絶縁部33及び第四の絶縁部34の各々の厚さが第一の絶縁部31及び第二の絶縁部32の厚さよりも薄くてもよい。この場合、電線1aを長径方向Xに曲げ難くなることを抑制できる。第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さは異なってもよい。第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さは異なってもよい。導体10の形状は、図1に示す実施形態1と同様であってもよい。
[実施形態2]
図6を参照して、実施形態2の電線1bについて説明する。実施形態2の電線1bは、導体10の断面11の形状が長方形状である。実施形態2は、図1に示す実施形態1と異なり、第一の長辺21及び第二の長辺22の両方が直線状である。電線1bは、絶縁体30の厚さが不均一である点が特徴の一つである。絶縁体30は、第一の絶縁部31、第二の絶縁部32、第三の絶縁部33、及び第四の絶縁部34から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い。実施形態2は、図3に示す変形例1-2と同様に、第一の絶縁部31の厚さと第二の絶縁部32の厚さとが異なる。図6は、図3と同様に、第二の絶縁部32の厚さが第一の絶縁部31の厚さよりも薄い形態を示す。4つの絶縁部の厚さの関係は、変形例1-2と同様である。
実施形態2の電線1bは、変形例1-2の電線1aと同じように、電線1bを短径方向Yに曲げるときに、第二の絶縁部32を内側にして曲げ易い。4つの絶縁部の厚さは、変形例1-2と同様に適宜変更することが可能である。例えば、第一の絶縁部31の厚さが第二の絶縁部32の厚さよりも薄くてもよい。導体10の断面11の形状は、図7に示すオーバル形状でもよい。その場合、絶縁体30の輪郭の形状も、導体10の断面11の形状に応じて、オーバル形状でもよい。
[変形例2-1]
図8を参照して、実施形態2の変形例2-1を説明する。変形例2-1は、図4に示す変形例1-3と同様に、第三の絶縁部33の厚さと第四の絶縁部34の厚さとが異なる。図8は、図4と同様に、第四の絶縁部34の厚さが第三の絶縁部33の厚さよりも薄い形態を示す。4つの絶縁部の厚さの関係は、変形例1-3と同様である。
変形例2-1の電線1bは、変形例1-3の電線1aと同じように、電線1bを長径方向Xに曲げるときに、第四の絶縁部34を内側にして曲げ易い。4つの絶縁部の厚さは、変形例1-3と同様に適宜変更することが可能である。例えば、第三の絶縁部33の厚さが第四の絶縁部34の厚さよりも薄くてもよい。導体10の断面11の形状は、図7に示すオーバル形状でもよい。その場合、絶縁体30の輪郭の形状も、導体10の断面11の形状に応じて、オーバル形状でもよい。
[変形例2-2]
図9を参照して、実施形態2の変形例2-2を説明する。変形例2-2は、図5に示す変形例1-4と同様に、厚さ平均値Aと、厚さ平均値Bとが異なる。図9は、図5と同様に、厚さ平均値Aが厚さ平均値Bよりも小さい形態を示す。4つの絶縁部の厚さの関係は、変形例1-4と同様である。
変形例2-2の電線1bは、変形例1-4の電線1aと同じように、電線1bを短径方向Yに曲げ難くなることを抑制できる。4つの絶縁部の厚さは、変形例1-4と同様に適宜変更することが可能である。厚さ平均値Bが厚さ平均値Aよりも小さくてもよい。例えば、第三の絶縁部33及び第四の絶縁部34の各々の厚さが第一の絶縁部31及び第二の絶縁部32の厚さよりも薄くてもよい。導体10の断面11の形状は、図7に示すオーバル形状でもよい。その場合、絶縁体30の輪郭の形状も、導体10の断面11の形状に応じて、オーバル形状でもよい。
<ケーブル>
図10を参照して、実施形態に係るケーブル2を説明する。ケーブル2は、複数の電線1と、シース50とを備える。図10は、ケーブル2の横断面を模式的に示したものである。以下、ケーブル2の構成を詳しく説明する。
(電線)
電線1は、上述した図1から図9のいずれかに示す実施形態の電線1である。本実施形態において、各電線1は、図1に示す実施形態1の電線1aである。各電線1は、ケーブル2の長手方向に沿って延びる。複数の電線1は、ケーブル2の横断面において、上述した長径方向Xに隣り合うように並列に配置されている。つまり、各電線1の短辺同士が向かい合うように配置されている。本実施形態では、電線1の数は3本である。電線1の数は、必要に応じて適宜選択できる。電線1の数は2本でもよいし、4本以上でもよい。
(シース)
シース50は、複数の電線1を一括して覆う。シース50は、電線1を機械的に保護する部材である。シース50は、例えば樹脂又はゴムで構成されている。シース50を構成する樹脂は、例えば架橋ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリウレタンである。シース50を構成するゴムは、例えばエチレンプロピレン、クロロプレンゴム、天然ゴム、シリコーンゴムである。シース50は、例えば押出し被覆によって形成されている。
本実施形態のケーブル2は、複数の電線1が長径方向Xに並列に配置された構造である。このようなケーブル2は、複数の電線1が短径方向Yに積層された構造を有するケーブルに比べて、表面積が大きく、表面から熱が放散され易い。そのため、ケーブル2は、各電線1の熱を効率よく放熱できる。
1,1a,1b 電線
2 ケーブル
10 導体、 11 断面
13 長径、15 短径
21 第一の長辺、22 第二の長辺
23 第一の短辺、24 第二の短辺
30 絶縁体
31 第一の絶縁部、32 第二の絶縁部
33 第三の絶縁部、34 第四の絶縁部
35 角部
50 シース
100 素線
X 長径方向、Y 短径方向

Claims (8)

  1. 導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
    前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
    前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
    前記導体の断面は、
    長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
    前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
    前記第一の長辺及び前記第二の長辺の少なくとも一方の中央部が前記短径方向に膨らむように湾曲している、
    電線。
  2. 前記第一の短辺及び前記第二の短辺の少なくとも一方の中央部が前記長径方向に膨らむように湾曲している、請求項1に記載の電線。
  3. 前記電線の横断面において、前記絶縁体は、前記第一の長辺を覆う第一の絶縁部と、前記第二の長辺を覆う第二の絶縁部と、前記第一の短辺を覆う第三の絶縁部と、前記第二の短辺を覆う第四の絶縁部とを有し、
    前記第一の絶縁部、前記第二の絶縁部、前記第三の絶縁部、及び前記第四の絶縁部から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い、請求項1又は請求項2に記載の電線。
  4. 前記第一の絶縁部の厚さと前記第二の絶縁部の厚さとが異なる、請求項3に記載の電線。
  5. 前記第三の絶縁部の厚さと前記第四の絶縁部の厚さとが異なる、請求項3又は請求項4に記載の電線。
  6. 前記第一の絶縁部の厚さと前記第二の絶縁部の厚さとの平均値と、前記第三の絶縁部の厚さと前記第四の絶縁部の厚さとの平均値とが異なる、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電線。
  7. 導体と、前記導体の外周を覆う絶縁体とを備える電線であって、
    前記導体は、複数の素線が撚り合わされた撚り線であり、
    前記電線の横断面において、前記導体の断面の形状は、長径及び短径を有する扁平形状であり、
    前記導体の断面は、
    長径方向に延び、短径方向に向かい合う第一の長辺及び第二の長辺と、
    前記短径方向に延び、前記長径方向に向かい合う第一の短辺及び第二の短辺と、を有し、
    前記電線の横断面において、前記絶縁体は、前記第一の長辺を覆う第一の絶縁部と、前記第二の長辺を覆う第二の絶縁部と、前記第一の短辺を覆う第三の絶縁部と、前記第二の短辺を覆う第四の絶縁部とを有し、
    前記第一の絶縁部、前記第二の絶縁部、前記第三の絶縁部、及び前記第四の絶縁部から選択される1つの絶縁部の厚さが、残りの少なくとも1つの絶縁部の厚さよりも薄い、
    電線。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電線を複数備え、
    複数の前記電線が前記長径方向に隣り合うように並列に配置されており、
    複数の前記電線を一括して覆うシースを備える、
    ケーブル。
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